説明

携帯用表示装置、サーバ装置及びプログラム

【課題】イベントにおける演出効果を実現するにあたり、イベント開催者の意図を反映させた演出効果を実現しつつ、個々の参加者(ユーザ)の自己アピール欲求をも満たすことが可能な携帯用表示装置等を提供すること。
【解決手段】通信端末装置10は、自機の動きを検出し、当該検出された動きと表示部における表示態様を規定する表示制御情報を比較しつつ表示部に表示すべき画像の表示態様を変化させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、色、階調または輝度等を変更可能な携帯型表示装置及びサーバ装置、並びに、これらを制御するプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ライブコンサート、スポーツ観戦、遊園地におけるパレード等のイベント(以下、単に「イベント」という。)への参加者(以下、「観客」または単に「ユーザ」ともいう。)が観客席を含むイベント開催会場(以下、「イベント会場」という。)にてサイリウム等の発光体を持ち寄り、掲げたり振ったりすることによりユーザ間における一体感を向上させ、イベントの盛り上げ効果を演出するケースが増えている。
【0003】
また、イベントにおける演出効果をより向上させるために、イベント会場の観客席において任意の光の文字、画像、模様(以下、単に「画像」という。)を表現する演出手法を実現するシステムも提案されている(例えば、特許文献1)。
【0004】
このシステムにおいては、観客席において表現したい画像を所定の画素エリアに分割して、各画素エリアに対してユーザの携帯する発光体を割り当てる。そして、イベント開催中、イベント開催者が発光体の発光状態を遠隔制御する。このような構成により、上記システムは、イベント開催者が意図する画像を観客席において表現することを可能にしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−36981号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に開示されたシステムにあっては、イベント開催者側の意図を反映させることはできるものの、ユーザ個々人の自己アピール欲求を満たすことができないことも多い。その一方、イベント開催者側としては会場全体の盛り上げ効果を十分に確保する必要性があり、開催者側の意図を完全に無視することもできないので、ユーザ個々人の自由意志に完全に委ねることも難しい。
【0007】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、イベントにおいてイベント開催者が期待する演出効果を実現しつつ、ユーザ個々人のアピール欲求を満たし、かつ、イベントにおける演出効果を最大限に発揮させることが可能な携帯用表示装置等を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1)上述した課題を解決するため、本発明の携帯用表示装置は、ユーザによって携帯される携帯用表示装置であって、所定の色、階調または輝度の少なくとも何れか一つにより画像を表示する表示手段と、自機の動きを検出する検出手段と、前記検出された動き毎に異なる表示態様を規定する表示制御情報が記憶される記憶手段と、前記表示制御情報及び前記検出された動きに基づいて前記表示手段の表示態様を変化させる表示管理制御手段と、を備える構成を有している。
【0009】
この構成により、本発明の携帯用表示装置は、ユーザのジェスチャに対応した当該携帯用表示装置自体の動きを検出し、当該検出した動きに応じて表示態様を変化させることができる。
【0010】
したがって、本発明の携帯用表示装置は、ユーザ個々人が自身の感情に基づいて携帯用表示装置を動かすことにより、自分独自の表示態様を表現させることができるとともに、イベントにおいて利用する場合に、イベント開催者としても、事前に表示制御情報を配布することによって、当該主催者の意図した演出効果を実現することができる。
【0011】
この結果、本発明の携帯用表示装置は、イベントにおいてイベント開催者が期待する演出効果を実現しつつ、ユーザ個々人のアピール欲求を満たし、イベントにおける演出効果を最大限に発揮することができる。
【0012】
(2)また、本発明の携帯用表示装置は、前記表示制御情報には、更に、日時毎に前記表示手段における表示態様を規定する日時情報が含まれている構成を有している。
【0013】
この構成により、本発明の携帯用表示装置は、例えば、イベントの進捗に合わせて表示態様を時々刻々と変化させることができるので、きめ細やかな演出を行うことができる。
【0014】
(3)また、本発明の携帯用表示装置は、前記検出手段が前記動きとして、少なくとも自機の移動加速度、移動方向、回転状態または自機の向いている方角の何れかを示す情報を検出する構成を有している。
【0015】
この構成により、本発明の携帯用表示装置においては、移動方向、回転状態、方角の何れかまたはこれらの組み合わせに応じて表示態様を変更させることができる。
【0016】
したがって、本発明の携帯用表示装置は、前記表示態様の変更時にユーザのジェスチャをきめ細かく反映させた表示態様を表現させることができる。
【0017】
(4)また、本発明の携帯用表示装置は、前記表示管理制御手段が、前記移動方向に応じて表示させる画像の色を変化させる、構成を有している。
【0018】
この構成により、本発明の携帯用表示装置は、携帯用表示装置の動きに連動して前記表示手段に表示される画像の色を可変することができる。
【0019】
(5)また、本発明の携帯用表示装置は、前記表示管理制御手段が、前記移動速度に応じて表示させる画像の輝度を変化させる構成を有している。
【0020】
この構成により、本発明の携帯用表示装置は、ユーザが感情の高ぶりに応じて携帯用表示装置の移動速度を変化させると、前記表示手段に表示される画像の明るさを可変することができる。すなわち、ユーザの感情をより正確に表現できるのである。
【0021】
(6)また、本発明の携帯用表示装置は、前記表示管理制御手段が前記方角に応じて表示させる画像の輝度を変化させる構成を有している。
【0022】
この構成により、本発明の携帯用表示装置は、例えば、イベント会場においてゲストが登場するような場面において、所定の方角に携帯用表示装置を掲げることによって、携帯用表示装置の表示画像を明るくし、イベント会場内の盛り上げ効果を高めることもできる。
【0023】
(7)また、本発明の携帯用表示装置は、前記表示制御情報として、更に、ユーザの位置を示す位置情報を含む情報を利用する構成を有している。
【0024】
この構成により、本発明の携帯用表示装置は、例えば、イベント会場におけるユーザの座席位置に応じて表示態様を変更させることができる。
【0025】
(8)また、上述した課題を解決するため、本発明のサーバ装置は、所定の色、階調または輝度の少なくとも何れか一つにより画像を表示する表示手段と、自機の動きを検出する検出手段と、を具備する複数の携帯用通信端末装置と、ネットワークを介して接続されるとともに、当該携帯用通信端末装置に前記表示制御情報を提供するサーバ装置であって、前記携帯用通信端末装置の動きに応じて前記表示手段における表示態様を変化させるための表示制御情報を記録する表示制御情報記憶手段と、各携帯用通信端末装置によって前記表示制御情報及び前記検出された動きに基づいて前記表示手段の表示態様を変化させる表示管理を実行させるために、前記表示制御情報記憶手段に記憶された前記表示制御情報を該当する携帯用通信端末装置に配信する配信手段と、を具備する構成を有している。
【0026】
この構成により、本発明のサーバ装置は、携帯用表示装置の動きに連動して携帯用表示装置における表示態様を可変させることができ、携帯用表示装置及びサーバ装置をイベントにおいて利用する場合に、イベント開催者としても、このサーバ装置を用いて携帯用表示装置に対して、事前に表示制御情報を配布することにより、自身の意図した演出効果を実現できる。
【0027】
この結果、本発明のサーバ装置は、イベントにおいてイベント開催者が期待する演出効果を実現しつつ、ユーザ個々人のアピール欲求を満たし、イベントにおける演出効果を最大限に発揮させることができる。
【0028】
(9)また、本発明のサーバ装置は、前記配信手段が、前記通信端末装置に対して所定のタイミングにおいて前記表示制御情報を自動的に配信する、構成を有している。
【0029】
この構成により、本発明のサーバ装置は、携帯用表示装置をイベントにおいて利用する場合に、イベント開催者が、このサーバ装置の表示制御記憶手段に記憶される表示制御情報を自身の都合に合わせて変更した場合においても、携帯用表示装置に対して自身の意図したタイミングにおいて、当該変更した表示制御情報を自動的に携帯用表示装置に配信して、表示態様を自由なタイミングにおいて変更できる。
【0030】
したがって、本発明のサーバ装置は、例えば、イベントのタイムスケジュールがずれ込んだような場合であっても、随時、サーバ装置から新たな表示制御情報を携帯用表示装置に配信できるので、きめ細かな演出効果を実現することが可能となる。
【0031】
(10)また、本発明のサーバ装置は、前記表示制御情報記憶手段に、前記表示制御情報と対応付けて少なくとも位置情報が記憶されている構成を有している。
【0032】
この構成により、本発明のサーバ装置は、例えば、イベント会場におけるユーザの座席位置に応じて表示態様を変更させ、適切な演出効果を表現できる。
【0033】
(11)また、本発明のプログラムは、ユーザによって携帯され、且つ、所定の色、階調または輝度の少なくとも何れか一つにより画像を表示する表示手段を有する携帯用表示装置を、自機の動きを検出する検出手段、前記検出された動き毎に異なる表示態様を規定する表示制御情報が記憶される記憶手段、及び、前記表示制御情報及び前記生成された動きの情報に基づいて前記表示手段の表示態様を変化させる表示管理制御手段、として機能させように構築されている。
【0034】
この構成により、本発明のプログラムは、ユーザのジェスチャに対応する携帯用表示装置の動きに応じて各携帯用表示装置の表示態様を変化させることができる。
【0035】
(12)また、本発明のプログラムは、所定の色、階調または輝度の少なくとも何れか一つにより画像を表示する表示手段と、自機の動きを検出する検出手段と、を具備する複数の携帯用通信端末装置と、ネットワークを介して接続されるとともに、当該携帯用通信端末装置に前記表示制御情報を提供するサーバ装置用コンピュータであって、前記携帯用通信端末装置の動きに応じて前記表示手段における表示態様を変化させるための表示制御情報を表示制御情報記憶手段に記憶させる記憶制御手段、及び、各携帯用通信端末装置によって前記表示制御情報及び前記検出された動きに基づいて前記表示手段の表示態様を変化させる表示管理を実行させるために、前記表示制御情報記憶手段に記憶された前記表示制御情報を該当する携帯用通信端末装置に配信する配信手段、として機能させるように構築されている。
【0036】
この構成により、本発明のプログラムは、携帯用表示装置の動きに連動して携帯用表示装置における表示態様を可変させることができ、携帯用表示装置及びサーバ装置をイベントにおいて利用する場合に、イベント開催者は、携帯用表示装置に対して、事前に表示制御情報を配布することにより、自身の意図した演出効果を実現できる。
【発明の効果】
【0037】
本発明は、イベントにおいてイベント開催者が期待する演出効果を実現しつつ、それと同時にユーザ個々人のアピール欲求を満たし、イベントにおける演出効果を最大限に発揮させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明に係る第1実施形態における通信システムの構成を示すブロック図である。
【図2】第1実施形態の通信システムにおいて実行される動作概要を示す概念図である。
【図3】第1実施形態における通信端末装置の構成を示す構成図である。
【図4】第1実施形態の通信端末装置が保持する表示管理テーブルのデータ構成の一例を示す図である。
【図5】第1実施形態におけるサーバ装置の構成を示すブロック図である。
【図6】第1実施形態におけるサーバ装置内のイベントデータベースに記憶されるデータの一例を示す図である。
【図7】第1実施形態におけるサーバ装置内の表示制御データベースに記憶されるデータの一例を示す図である。
【図8】第1実施形態の通信端末装置及びサーバ装置において実行されるチェックイン処理を示すフローチャートである。
【図9】第1実施形態の通信端末装置において実行される表示態様変更処理を示すフローチャートである。
【図10】第2実施形態のイベントデータベースのデータ格納例を示す図である。
【図11】第2実施形態の表示制御データベースのデータ格納例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態は、通信端末装置及び当該通信端末装置とネットワークを介して接続されるサーバ装置を有する通信システムに対し、本発明の携帯用表示装置、サーバ装置、プログラムを適用した場合の実施形態である。
【0040】
[1]第1実施形態
はじめに、図1〜図9の各図を用いて本発明に係る通信システム1の第1実施形態について説明する。
【0041】
[1.1]通信システムの構成及び概要
まず、図1及び図2を用いて本実施形態における通信システム1の構成及び動作概要について説明する。
【0042】
なお、図1は、第1実施形態における通信システム1の構成を示すブロック図であり、図2は、第1実施形態の通信システム1において実行される動作概要を示す概念図である。また、図が煩雑になることを防止するために、図1及び図2においては、一部のユーザのみを示している。すなわち、実際の通信システム1においては、表示するよりも多数の通信端末装置が存在している。
【0043】
本実施形態の通信システム1は、図1に示すように、各々異なるユーザにより携帯される複数の通信端末装置10と、ワイヤレスLAN(wireless local area network)のアクセスポイントを含む基地局50及びネットワーク20を介して各通信端末装置10と接続されるサーバ装置30と、により構成される。なお、図1及び2において「PE」はイベント会場を概念的に示したものである。
【0044】
また、ネットワーク20は、例えば、携帯電話網を含む公衆電話回線網と、IP(Internet Protocol)ネットワークが相互接続されて構成されている。ただし、当該ネットワーク20の構成は、これに限られない。
【0045】
本実施形態の通信システム1は、通信端末装置10を携帯したユーザ及びイベント開催者双方の意図に基づきイベント会場にて実施されるイベントの盛り上げ効果(すなわち演出効果)を最大限に引き出すためのシステムである。
【0046】
通信端末装置10は、例えば、通信機能を有するタブレット型情報端末装置、スマートフォンまたは携帯用電話機などであり、複数の画素により構成され、各画素単位にて色(発光色)、階調及び輝度等を変化させることにより各種の画像を表示する表示機能を有し、かつ、ユーザによって携帯可能な通信端末装置である。
【0047】
また、通信端末装置10は、
(1)予め定められた固有のID(以下、「端末ID」という。)と、
(2)ユーザ名と、
(3)パスワードと、
(4)ユーザが参加するイベントに割り当てられ、各イベントを一意に特定するためのイベントID(以下、単に「イベントID」という。)と、
を含む各種の情報(以下、「イベント参加登録情報」という。)を予めサーバ装置30に登録する登録処理(以下、「イベント参加登録処理」という。)を実行可能な構成を有している。
【0048】
また、通信端末装置10は、参加登録したイベント(以下、「参加登録イベント」という。)のイベント会場において所定の操作を行うことにより、現在位置に基づいて当該イベントへの参加状態(以下、「チェックイン状態」という。)へと移行するためのチェックイン処理をサーバ装置30との間において実行するように構成されている。
【0049】
このチェックイン処理においては、通信端末装置10は、サーバ装置30から
(1)自機のモーション(すなわち、通信端末装置10自体の動き)を検出し、当該検出した動きに基づき、上記表示部における表示態様を変化させるためのアプリケーション(以下、「表示制御アプリ」という。)と、
(2)この表示制御アプリに基づく処理の実行時、表示部における表示態様の変化基準を規定する表示制御情報と、
をダウンロードする構成となっている(図2参照)。
【0050】
また、このチェックイン処理後に、ユーザが、イベント会場PE内において自分自身のジェスチャとして、通信端末装置10を振り、または、回転させるとともに、それらと同時にまたは別の動作として、所定の方角に通信端末装置10を掲げると、通信端末装置10は、当該通信端末装置10自体の動きを、モーションとして検知する。
【0051】
そして、通信端末装置10は、その動きに応じて、表示制御アプリ及び表示制御情報に基づく処理を実行して、上記表示部の表示態様を変更するように構成されている。すなわち、通信端末装置10は、この表示態様を変更するための処理(以下、「表示態様変更処理」という。)を実行するようになっている。
【0052】
通信端末装置10は、この表示態様変更処理を実行することにより、ユーザの動き(すなわち、ジェスチャ)と連動させて上記表示部における表示態様を変化させることが可能となるので、個々のユーザ毎に独自の自己アピール表現を行うことができる。
【0053】
なお、詳しくは後述するが、上記表示制御アプリは、イベント参加中にユーザが興奮して、ジェスチャのスピード、すなわち、通信端末装置10を動かすスピードを速める(例えば激しく振ったり、激しく回転させたりする)と、上記表示部の表示輝度を明るくする一方、スピードを遅くすると表示部の表示輝度を暗くするように構築されている。また、表示制御アプリは、通信端末装置10の動くスピードのみならず通信端末装置10の掲げられている方角によっても輝度を変更するように構築されている。
【0054】
一方、本実施形態のサーバ装置30は、上記イベント参加登録情報に基づいて、各ユーザのイベントへの参加登録を管理するように構成されている。特に、このサーバ装置30は、表示制御アプリ及び表示制御情報が格納されたデータベース(以下、「DB」という。)を構成要素の一部として具備している。そして、DBに格納される表示制御アプリ及び表示制御情報は、各イベントの演出効果にマッチするようにイベント開催者がイベント毎に個別、かつ、自由に構築し、事前に記録(登録)されるようになっている。
【0055】
サーバ装置30は、このような構成を有することにより、例えばライブコンサートの場合には、ミュージシャンのイメージに合致する色を通信端末装置10において発色させるといった具合に、イベント毎に、イベント開催者の意図する演出効果を確実に表現できるようになっている。
【0056】
また、サーバ装置30において、表示制御アプリ及び表示制御情報は、対応するイベントに関する各種の情報(以下、「イベント情報」という。)と紐付けて管理される。イベント情報には、例えば、上記イベントIDの他に、当該イベント会場PEの位置を示す情報(以下、「イベント開催位置情報」という。)やイベントの開催日時情報、当該イベントのタイトルや概要を示す情報(以下、「イベント概要情報」という。)も含まれる。
【0057】
以上、本実施形態の通信システム1、または、当該通信システムを構成する通信端末装置10若しくはサーバ装置30は、ユーザ個々人の自己アピール欲求と、イベント開催者の意図する演出効果と、の双方を満たした演出効果を実現し、イベントにおける演出効果を最大限に発揮させることが可能となっている。
【0058】
他方、通信端末装置10は、例えば、XML(eXtensible Markup Language)、json(javascript object Notation)等のデータ記述言語などによって構成されているWWW(World Wide Web)システム用のリソースデータとネットワーク上のアドレスを示す固有のURL(Uniform Resource Locator)とを用いつつ、サーバ装置30とのデータ通信を行いサーバ装置30から受信したリソースデータに基づいて当該データに対応するコンテンツを表示するためのブラウザ機能を有している。
【0059】
そして、通信端末装置10は、このブラウザ機能を用いてサーバ装置30に端末ID及び現在位置情報を送信し、上記イベント参加登録処理及びチェックイン処理を実行する。
【0060】
特に、通信端末装置10は、イベント登録参加処理を実行する際に、当該通信端末装置10の現在位置に関連づけて参加登録可能なイベントの一覧(以下、「イベント一覧データ」という。)を取得してユーザに閲覧可能に表示しつつ、当該一覧の画像の中から一のイベントを選択させることによって特定のイベントへの参加登録を実行するように構成されている。
【0061】
また、通信端末装置10は、チェックイン処理を実行する際においても、当該通信端末装置10の現在位置に関連づけてチェックイン可能なイベントのイベント一覧データを取得してユーザに閲覧可能に表示しつつ、当該一覧の中から一のイベントを選択させることによって特定のイベントへのチェックインを実行するように構成されている。
【0062】
そして、後に詳述するが、本実施形態の通信端末装置10は、日時毎に異なった表示態様を規定する日時情報に基づいて自機の動きを検出した際の日時に応じて表示部の表示態様を変化させるように構成されている。
【0063】
このような構成を有することにより、通信端末装置10は、時刻の変遷に伴って、ユーザのジェスチャに伴う表示態様の変化状態を時々刻々と変化させることができるようになっている。
【0064】
したがって、通信端末装置10は、イベントの進捗に合わせて、例えば表示色を緑から赤へ変更させるというような演出を実現することも可能となり、イベント開催者の意図する演出効果を更に忠実に表現させることが可能となる。
【0065】
[1.2]通信端末装置の構成
次に、図3及び図4を用いて本実施形態の各通信端末装置10の構成について説明する。なお、図3は、本実施形態の通信端末装置10の構成を示す構成図であり、図4は、記憶部100に記憶された表示管理テーブルT1のデータ構成の一例を示す図である。
【0066】
本実施形態の通信端末装置10は、図3に示すように、記憶部100と、ネットワーク通信部110と、現在位置検出部120と、モーション検出部130と、表示部140と、表示制御部150と、タイマ160と、操作部170と、端末管理制御部180と、有している。
【0067】
なお、上記の各部は、バスBによって相互に接続され、各構成要素間におけるデータの転送が実行される。
【0068】
記憶部100は、例えばハードディスクドライブ(以下、「HDD」と略す。)またはNAND型などの不揮発性メモリによって構成される。また、記憶部100には、モーション検出部130と、表示制御部150と、端末管理制御部180と、がワークエリアとして用いるRAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory )も含まれる。
【0069】
特に、記憶部100は、アプリケーション記憶部101と、テーブル記憶部102と、イベント情報記憶部103と、を少なくとも含む。
【0070】
アプリケーション記憶部101には、表示制御部150及び端末管理制御部180によって実行される様々なアプリケーションプログラム及び上記端末IDが記憶される他に、上記チェックイン処理においてダウンロードされる表示制御アプリも記録される。
【0071】
テーブル記憶部102には、表示制御アプリと表示制御情報を管理するための表示管理テーブルT1が記憶される。例えば、表示管理テーブルT1には、図4に示すように、
(1)当該通信端末装置10のユーザがチェックイン中のイベントに対応したイベントIDと、
(2)当該イベントに対応した表示制御アプリの記録アドレスと、
(3)当該表示制御アプリの実行時に利用すべき表示制御情報と、
が対応付けて記憶される。
【0072】
また、表示制御情報には、上記日時情報が含まれており、この日時情報には
(A)通信端末装置10にて検出されるモーション(動き)を規定する動き情報と、
(B)当該動き情報に合致する動きが検出された際に、表示部140に表示すべき色(発光色)を規定する色情報と、
(C)当該動き情報に合致する動きが検出された際に、表示部140において表示する色の階調を規定する階調情報と、
が含まれる。
【0073】
本実施形態においては、表示制御情報には、上記各情報(1)〜(3)が含まれるので、通信端末装置10の動きを検出した場合には、その動きに応じて表示態様を変化させることができる。また、各日時情報には、上記各情報(A)〜(C)に示されるように、各々異なる動き情報や色情報、階調情報が対応付けられているため、イベントの進捗に伴うことによって日時が変遷すると、通信端末装置10において検出される動きが同一の場合であっても、上記表示部140における表示態様は自動的に変化するようになっている。したがって、通信端末装置10は、イベントの進捗に合わせて表示態様を変化させることができるようになっている。
【0074】
例えば、通信端末装置10を所持したユーザによって「event:1」なるイベントIDにより特定されるイベントへのチェックインが実行され、図4に例示するような表示管理テーブルT1がチェックイン処理により、通信端末装置10に構築されている場合であって、当該イベントへの参加中に「2011/8/1 11:15」となった場合を想定する。
【0075】
このとき、ユーザが自身の所持する通信端末装置10を「縦に振る」と、当該通信端末装置10に表示される表示色は、色情報により特定される「赤」に、また、当該表示色の階調は「120」に決定される。その一方、ユーザが通信端末装置10を「横に振る」と、階調は、同一であっても、表示色は「青」になり、回転させると、表示色は、「シルバー」に変化する。
【0076】
また、イベントの進捗と合わせて日時が同日の「11:30」を経過した場合には、ユーザが自身の所持する通信端末装置10を「縦に振る」と、発光色は、「白」及び階調は、「160」となり、「横に振る」と、階調は同一で発行色は「黄」色になる。そして、ユーザが自身の所持する通信端末装置10を「回転」すると、発行色は「緑」色及び階調は「160」となる。ここで、通信端末装置10を「回転」させるとは、ユーザが通信端末装置10を手に持ったときに、手首をねじることによって回転させる方向に通信端末装置10を左右に振ることをいう。
【0077】
なお、通信端末装置10は、その後もイベントの進捗に合わせて日時が変わり、各動きに対応する色情報と、階調情報が変化していく構成になっている。
【0078】
イベント情報記憶部103には、イベント参加登録処理において登録されたイベントに対応する上記イベント参加登録情報が記憶される。
【0079】
ネットワーク通信部110は、ネットワーク20に接続される基地局50を介してサーバ装置30と通信チャネルを構築し、種々のデータの授受を行う。
【0080】
現在位置検出部120は、所定のタイミング毎に通信端末装置10の現在位置を検出しつつ、当該現在位置示す現在位置情報を生成する。
【0081】
例えば、現在位置検出部120は、所定のタイミングにおいて、図1に示すGPS(Global Positioning System)衛星40の位置を認識しつつ、当該GPS衛星40から送信された衛星信号(GPS信号)を受信する。そして、現在位置検出部120は、当該受信したGPS信号に基づいて自機の現在位置の座標値(例えば、緯度及び経度)を算出し、当該座標値を現在位置情報として端末管理制御部180に提供する。
【0082】
なお、通信端末装置10のネットワーク通信部110が、携帯電話機能を実現するチップセット、或いは、IEEE802.11系の各種ワイヤレスLAN(Wireless local area network)の通信プロトコルに従って、無線通信を行う機能を実現するチップセットを用いて構成されている場合には、現在位置検出部120は、無線システム等において用いられる、三点測量法、すなわち、基地局50から受信した電波信号の方角と電波強度に基づいて自機の現在位置を検出しても良い。
【0083】
モーション検出部130は、ジャイロセンサ131と、加速度センサ132と、電子コンパス133と、を有し、通信端末装置10のモーション(すなわち、通信端末装置10の動き)を検出する機能を有する。
【0084】
ジャイロセンサ131は、通信端末装置10の回転角度やその際の角速度を検出して当該検出結果を示す回転情報を生成し、端末管理制御部180に提供する。また、加速度センサ132は、通信端末装置10が動かされた際の加速度及び速度を検出して当該検出結果を示す速度情報を生成し、端末管理制御部180に提供する。さらに、電子コンパス133は、
微弱な地磁気を検知する磁気センサを含み、通信端末装置10が向けられている方角を示す方角情報(すなわち、東西南北等を示す情報)を生成し、端末管理制御部180に提供する。
【0085】
タイマ160は、現在日時を特定するために用いられ、当該特定された日時を示す時間情報を端末管理制御部180に提供する。
【0086】
操作部170は、各種の確認ボタン、各操作指令を入力する操作ボタン、テンキーなどの多数のキー及びタッチパネルにより構成され、各操作を行う際に用いられるようになっている。
【0087】
表示部140は、例えば、液晶素子または有機EL(Electro Luminescence)素子のパネルによって構成され、複数の画素を有するとともに、表示制御部150による制御の下、画素単位にて発光色、階調、輝度等を変更することにより各種の画像を表示する構成になっている。
【0088】
表示制御部150は、端末管理制御部180による制御の下、表示部140に表示させるために必要な表示データを生成するようになっており、生成された表示データを当該表示部140に出力するようになっている。ここで、本実施形態に特徴的な機能として、表示制御部150は、表示制御アプリを実行した端末管理制御部180によって制御され、この制御に基づいて表示部140における表示態様を変化させるように構成されている。
【0089】
端末管理制御部180は、主に中央演算処理装置(CPU)によって構成されるとともに、キー入力ポート、表示制御ポート等の各種入出力ポートを含み、アプリケーション記憶部101に記憶された各種のアプリケーションを実行することにより通信端末装置10の全般的な機能を総括的に制御する。また、端末管理制御部180は、イベント参加登録処理及びチェックイン処理を実行する際に用いられるプログラム(所謂、ブラウザ)などのプログラムに基づいて、後述する各種の処理を実行する。
【0090】
特に、本実施形態において、端末管理制御部180は、表示制御アプリを実行した場合に、タイマ160から供給される時間情報と表示管理テーブルT1に格納された表示制御情報に含まれる日時情報を比較し、現在時刻に対応する日時情報を特定して、当該日時情報と対応付けて表示管理テーブルT1に格納されている、表示制御情報、すなわち、動き情報と、色情報と、階調情報と、を読み出して、記憶部100の図示せぬRAM上に展開する。
【0091】
また、この状態に至った後、端末管理制御部180は、モーション検出部130から供給される各種情報とRAM上に展開された動き情報を比較し、モーション検出部130から提供される通信端末装置10の動きに対応した発光色、階調及び輝度を決定する。そして、端末管理制御部180は、当該決定された発光色、階調、輝度にて表示部140に画像が表示されるように表示制御部150を制御する構成となっている。
【0092】
[1.3]サーバ装置の構成
次に、図5〜図7を用いて本実施形態のサーバ装置30の構成について説明する。なお、図5は、本実施形態におけるサーバ装置30の構成を示す構成図であり、図6は、本実施形態におけるサーバ装置30内のイベントDB331に記録されるデータの一例を示す図である。また、図7は、本実施形態におけるサーバ装置30内の表示制御DB332に記録されるデータの一例を示す図である。
【0093】
本実施形態のサーバ装置30は、図5に示すように、通信制御部310と、ROM/RAM320と、記録装置330と、サーバ管理制御部340と、を有する。なお、上記の各部は、バスBによって相互に接続され、各構成要素間におけるデータの転送が実行される。
【0094】
通信制御部310は、所定のネットワークインターフェースであり、通信端末装置10との間において通信チャネルを構築し、通信端末装置10とデータ通信を行うために各種データの授受を行う。具体的には、上記イベント参加登録処理やチェックイン処理を実行するために必要なデータの授受を行うと共に、上記表示制御アプリ及び表示制御情報を通信端末装置10に配信するためのデータ通信を行う。
【0095】
ROM/RAM320には、サーバ装置30の駆動に必要な各種のプログラム(例えばBIOS(Basic Input/Output System)等)が記録されている。また、ROM/RAM320は、各種の処理が実行される際のワークエリアとして用いられる。
【0096】
記録装置330は、HDDにより構成され、その記録領域内にイベントDB331及び表示制御DB332が設けられる。
【0097】
イベントDB331は、実世界において開催される各イベント及び当該各イベントの参加ユーザを管理するための情報がデータとして格納されるDBである。例えば、イベントDB331には、図6に示すように、上記イベント情報、具体的には
(1)当該イベントのイベント会場の位置を示すイベント開催位置情報と、
(2)上記イベントIDと、
(3)当該イベントのタイトルや種別等、当該イベントの概要を示すイベント概要情報と、
(4)当該イベントの開催日時を示すイベント開催日時情報と、
(5)当該イベントへの参加登録処理によって当該イベントへの参加を事前に登録したユーザの所持する通信端末装置10の端末IDと、
が対応付けて記録される。
【0098】
具体的には、図6に示す例の場合において、イベントID「event:1」としては、「ロックフェスティバル2011」なるイベントが、イベント開催位置情報「北緯(N):35:02:11/東経(E):140:01:20」にて特定されるイベント会場において開催され、既に参加登録された端末ID「MS1〜4」が対応付けて記憶されている。すなわち、「event:1」により特定される「ロックフェスティバル2011」には、端末ID「MS1〜4」により特定される通信端末装置10を所持するユーザが参加登録していることを示している。
【0099】
また、図6に示す例の場合には、同様にしてイベントID「event:2」〜「event:6」で特定される、各イベントに対応付けて、当該イベントへの参加ユーザが保持する通信端末装置10の端末ID「MS5〜22」が記憶されている。
【0100】
なお、イベントDB331においては、各イベントの追加、各イベントへの参加ユーザ数の増減に伴って、イベント毎のフィールドまたは端末IDの格納フィールド数も増減する。
【0101】
また、同一のイベント会場において日時を区切って複数の異なるイベントが開催される場合がある。例えば、図6に例示する場合、イベント開催位置情報「北緯(N):35:02:11/東経(E):140:01:20」により特定されるイベント会場において各々異なる日時で「ロックフェスティバル2011」「ファッションショー」「ミュージシャンAのコンサート」という3つのイベントが開催されることを示している。
【0102】
次に、表示制御DB332には、図7に示すように、
(1)各イベントに対応したイベント情報と、
(2)当該イベントにおいて利用されるべき表示制御アプリと、
(3)当該制御アプリの実行時に利用すべき表示制御情報と、
が対応付けて記憶されている。そして、上記チェックイン処理を実行する際には、この表示制御DB332に格納された表示制御アプリ及び表示制御情報が通信端末装置10に配信(ダウンロード)される。
【0103】
例えば、図7に例示する場合、イベント情報に含まれる各イベントID「event:1」〜「event:3」により特定される各イベント対して、「App1」〜「App3」及び「表示制御情報1」〜「表示制御情報3」が各々対応付けて記憶されている。
【0104】
なお、これらのDB331および332に格納される各種のデータのうち、参加登録処理により登録される端末ID以外の情報は、上記のようにイベント開催前の時点においてイベント開催者が登録(記憶)するように構成されている。
【0105】
サーバ管理制御部340は、主に中央演算処理装置(CPU)によって構成されるとともに、プログラムを実行することによって、通信制御部310の動作管理を行う。
【0106】
また、サーバ管理制御部340は、各通信端末装置10からの要求に応じてイベント参加登録処理及びチェックイン処理の管理を行うとともに、記録装置330の管理及び制御を行う。また、サーバ管理制御部340は、必要に応じてイベントDB331及び表示制御DB332に格納される各種データの更新を管理する。
【0107】
具体的には、サーバ管理制御部340は、通信制御部310を制御しつつ、ユーザの操作に対応した通信端末装置10からの指示に基づいて各ユーザのイベント参加登録処理及びその管理を行う。このとき、サーバ管理制御部340は、記録装置330と連携し、ユーザ操作に対応した通信端末装置10からの指示に基づいて、イベントDB331を更新するとともに、チェックイン処理において、表示制御アプリ及び表示制御情報の配信を制御する。
【0108】
特に、サーバ管理制御部340は、イベント参加登録処理時及びチェックイン処理において、上記イベント一覧データを生成し、通信端末装置10に配信する(ダウンロードさせる)ように構成されている。
【0109】
なお、イベント一覧データとは、イベント情報やイベントID、開催日時情報、更には各イベントに参加登録済みのユーザが存在する場合には、当該ユーザの通信端末装置10の端末IDを含み、所定のイベント会場にて開催されるイベントの一覧を通信端末装置10において表示、選択させるためのデータである。
【0110】
[1.4]通信端末装置及び画像共通サーバ装置の動作
次に、図8及び図9を用いて本実施形態の通信システムにおいて実行される通信端末装置及びサーバ装置の具体的な処理について説明する。なお、図8は、本実施形態の通信端末装置10及びサーバ装置30におけるチェックイン処理を示すフローチャートであり図9は、このチェックイン処理によりチェックイン状態となった通信端末装置10において表示態様を変更するための処理、すなわち、表示態様変更処理を示すフローチャートである。
【0111】
[1.4.1]イベント開始前におけるチェックイン処理の動作
まず、図8を用いて本実施形態のイベント開始前におけるチェックイン処理時における通信端末装置10及びサーバ装置30の動作について説明する。
【0112】
このチェックイン処理においては、まず通信端末装置10において、ブラウザが読み出されて、操作部170に対するユーザの操作指示が検出されると(ステップS101)、端末管理制御部180が現在位置検出部120に対して命令コマンドを出力し、現在位置検出部120に当該通信端末装置10の現在位置(すなわち、イベント会場またはその付近)に対応した位置情報を検出させる(ステップS102)。
【0113】
次に、端末管理制御部180は、当該位置情報及び自機の端末IDを付加したチェックイン要求をサーバ装置30に送信し(ステップS103)、現在位置付近において開催されているイベントに関するイベント一覧データの受信を待機する(ステップS104)。
【0114】
一方、サーバ装置30において、サーバ管理制御部340は、通信端末装置10からのチェックイン要求を受信すると(ステップS200)、以下のルーチンを実行する。
【0115】
まず、サーバ管理制御部340は、チェックイン要求に付加された現在位置情報を抽出し(ステップS201)、該抽出した現在位置情報を検索キーとしてイベントDB331を検索する(ステップS202)。
【0116】
具体的には、ステップS202の処理において、サーバ管理制御部340は、抽出した位置情報に合致するイベント開催位置情報をイベントDB331から特定して、当該開催位置情報と対応付けてイベントDB331に記録されているイベント情報を特定する。
【0117】
次いで、サーバ管理制御部340は、この特定されたイベント情報を用いて、イベント一覧データを生成して、通信端末装置10宛てに配信して待機する(ステップS203)。
【0118】
一方、通信端末装置10においては、端末管理制御部180がネットワーク通信部110を介してサーバ装置30から配信されたイベント一覧データの受信を検出すると(ステップS104)、端末管理制御部180は、表示制御部150を制御して、当該イベント一覧データを表示部140に表示させる(ステップS105)。
【0119】
具体的には、表示制御部150は、この処理によって、ユーザの現在位置(すなわち、ユーザが所在しているイベント会場)またはその付近において開催されるイベントの一覧(例えば、イベント情報と開催日時情報)を選択可能に表示部140に表示する。
【0120】
次いで、端末管理制御部180は、操作部170を介してユーザ操作に基づいてユーザのチェックインするイベント(選択されたイベント)を検出すると、すなわち、操作部170及び表示制御部150と連動し、チェックインすべきイベントの選択入力を受け付けと(ステップS106)、イベント一覧データに含まれるユーザが選択したイベントのイベントIDを抽出して(ステップS107)、当該イベントIDをサーバ装置30に送信する(ステップS108)。
【0121】
他方、サーバ装置30においては、通信端末装置10から送信されたイベントIDの受信を通信制御部310を介して検出すると(ステップS204)、サーバ管理制御部340は、当該イベントIDを検索キーとして、表示制御DB332を検索する(ステップS205)。このとき、サーバ管理制御部340は、当該イベントIDと同一のイベントIDを含むイベント情報を特定する。
【0122】
次いで、サーバ管理制御部340は、この検索により特定されたイベント情報と対応付けて、表示制御DB332に記憶されている表示制御アプリ及び表示制御情報を読み出し、通信端末装置10に配信し(ステップS206)、処理を終了する。
【0123】
また、通信端末装置10においては、端末管理制御部180がネットワーク通信部110と連携して、サーバ装置30によって配信された表示制御アプリ及び表示制御情報の受信を検出すると(ステップS109)、端末管理制御部180が、記憶部100と連携して表示制御アプリをアプリケーション記憶部101に記憶させるとともに、表示管理テーブルT1を更新して(ステップS110)、図9に示す表示態様変更処理のルーチンに移行する。
【0124】
このとき、端末管理制御部180は、記憶部100と連携し、チェックイン中のイベントに対応するイベントIDと、表示制御アプリの記憶アドレスを特定して、当該イベントIDと、記憶アドレスと、サーバからダウンロードした表示制御情報と、を対応付けて表示管理テーブルT1に格納させる。
【0125】
[1.4.2]表示態様変更処理
次に、図9を用いて表示態様変更処理における通信端末装置10の動作について説明する。なお、この処理においては、端末管理制御部180によってチェックインしたイベントに対応する表示制御アプリ(すなわち、図8のステップS110においてアプリケーション記憶部101に記憶した表示制御アプリ)が読み出されているものとする。
【0126】
まず、端末管理制御部180が、モーション検出部130から、すなわち、ジャイロセンサ131、加速度センサ132、電子コンパス133またはそれらの2以上のものから情報を検出すると(ステップS10)、当該端末管理制御部180は、タイマ160と連携しつつ現在時刻を検出する(ステップS11)。
【0127】
次いで、端末管理制御部180は、タイマ160から検出された現在時刻の情報(単に、「時間情報」ともいう。)を検索キーとして表示管理テーブルT1を検索する(ステップS12)。このとき、端末管理制御部180は、検出された時間情報を表示管理テーブルT1に格納された表示制御情報に含まれる日時情報を比較し、当該日時情報と対応付けて表示管理テーブルT1に格納されている、表示制御情報、すなわち、動き情報と、色情報と、階調情報と、を読み出して、記憶部100の図示せぬRAM上に展開する(ステップS13)。
【0128】
次いで、端末管理制御部180は、モーション検出部130から出力された各情報に基づいて通信端末装置10の動きを判定する(ステップS14)。すなわち、端末管理制御部180は、「横振り」か「縦振り」であるかの「振り方向」を判定しつつ、振りの強度(すなわち、速度)及び当該通信端末装置10の表示部140が向いている方角を判定する。なお、振りの強度は、予め複数の閾値を設け、段階的(例えば、レベル1〜レベル5)に、その強度を判定する。
【0129】
次いで、端末管理制御部180は、判定された通信端末装置10の動きとRAM上に展開された動き情報を比較し(ステップS15)、モーション検出部130から提供される通信端末装置10の動きに基づいて、表示部140に表示する際の色、階調及び輝度を決定する(ステップS16)。
【0130】
具体的には、端末管理制御部180は、現在時刻と判定された「振り方向」とに基づいてベースとなる色情報及び階調情報を特定し、振り方向に基づいて特定された階調情報に、判定された振りの強度及び判定された方向に基づいて階調値の増減、及び、表示部140の輝度値の増減またはその双方を調整し、表示部140に表示する差異の色、階調及び輝度を決定する。
【0131】
例えば、端末管理制御部180は、「振りの強度」が「レベル3」のときは、特定された階調情報に示される値を維持し、レベルが「1」増減すると、ベースの階調値に「±10」、すなわち、レベル4ならベースとなる階調値に10を加算し、レベル5ならベースとなる階調値に20を加算し、レベル2ならベースとなる階調値から10を減算し、レベル1ならベースとなる階調値から20を減算する。また、輝度についても同様に、「振りの強度」が「レベル3」のときは、予め設定された輝度値に示される値を維持し、レベルが「1」増減すると、予め定められた輝度値に「±10%」、すなわち、レベル4ならベースとなる輝度値に10%を加算し、レベル5ならベースとなる輝度値に20%を加算し、レベル2ならベースとなる輝度値から10%を減算し、レベル1ならベースとなる輝度値から20%を減算する。
【0132】
一方、端末管理制御部180は、方角については、基準となる方向(基準方向)から所定の角度ずれる毎に階調値、輝度値またはその双方の値を減少させる。例えば、端末管理制御部180は、基準方向から±30度離れる毎に階調値を「10」減算し、及び、輝度値を「10%」減算する。ただし、基準方向は、例えば、ステージが設定されている方向として予め表示制御アプリに規定されている。
【0133】
なお、本実施形態においては、端末管理制御部180は、「振り方向」の判定のみによって表示部140に表示する差異の色、階調及び輝度を決定してもよいし、「振り方向」と「振りの強度」または「方角」の組み合わせによって表示部140に表示する差異の色、階調及び輝度を決定してもよい。
【0134】
次いで、端末管理制御部180は、当該決定した色、階調、輝度にて、表示部140に画像が表示されるように、表示制御部150に制御命令を出力する(ステップS17)。
【0135】
次いで、端末管理制御部180は、ステップS10の処理によってモーション検出部130からの出力があった時刻から所定の時間内(例えば、1秒以内)における当該モーション検出部130からの出力の有無を判定する(ステップS18)。すなわち、端末管理制御部180は、継続してモーション検出部130から出力があるか否かを判定する。このとき、端末管理制御部180は、モーション検出部130から継続して情報が出力されていると判定した場合には、ステップS11に移行し、モーション検出部130から継続して情報が出力されていないと判定した場合には、ステップS19の処理に移行する。
【0136】
最後に、端末管理制御部180は、ステップS18の処理において、モーション検出部130から継続して情報が出力されていないと判定した場合には、操作部170から表示制御アプリの終了指示が為されたか否か、または、前回のステップS10の処理によってモーション検出部130からの出力があった時刻以降に既に当該終了指示が為されているか否かを判定する(ステップS19)。このとき、端末管理制御部180は、当該終了指示がないと判定した場合には、ステップS10の処理に移行し、当該終了指示があったと判定された場合には、本動作を終了させる。
【0137】
例えば、図4に例示するような構成の表示制御情報が表示管理テーブルT1に格納されている例を想定すると「2011/8/111:00−11:30」の時間帯には、ユーザが自身の所持する通信端末装置10を「縦に振る」と、表示色は色情報により特定される「赤」階調は「120」と決定される。また、「横振り」を行うと階調は同一であっても表示色は「青」になり、回転させると表示色は、「シルバー」に変化する。また、イベントの進捗と合わせて日時が同日の「11:30−12:00」の時間帯になると、発光色は「縦振り」で「白」「横振り」で「黄」「回転」で「緑」に変化するとともに、階調も「160」に変更される。そして、その後もイベントの進捗に合わせて日時が変わり、各動きに対応する色情報と、階調情報が変化していくようになっている。
【0138】
また、通信端末装置10の振りの強度のレベルが上がれば、階調値及び輝度値は増加し、当該レベルが下がれば階調値及び輝度値は減少するとともに、通信端末装置10をステージ方向に向けている場合には、階調値及び輝度値の変化は無いが、ステージ方向からずれる毎に階調値及び輝度値が減少し、色や明るさが変化するようになっている。
【0139】
したがって、本実施形態においては、イベントの進捗及び検出された動き(すなわちユーザのジェスチャ)に基づいて表示態様を変化させることができるようになっている。
【0140】
また、表示制御アプリ及び表示制御情報は、イベント開催者が自身の意図に合致するように自由に構築し、事前にサーバ装置30に登録できるため、イベント開催者の意図を反映した演出効果の実現も可能となる。この結果、ユーザ個々人の自己アピール欲求と、イベント開催者の意図する演出効果と、の双方を満たした演出効果を実現し、もって、イベントにおける演出効果を最大限に発揮させることが可能となる。
【0141】
なお、表示態様変更処理については、全ての通信端末装置10において同一である。
【0142】
[2]第2実施形態
次に、図10及び図11を用いて本発明に係る通信システム1の第2実施形態について説明する。なお、図10は、本実施形態におけるイベントDB331のデータ格納例を示す図であり、図11は本実施形態における表示制御DB332のデータ格納例を示す図である。
【0143】
[2.1]通信システムの概要
本実施形態は、第1実施形態の通信システム1と同様に、通信端末装置10のユーザのジェスチャに応じて表示部140の表示態様を変化させるものである。ただし、本実施形態において表示制御情報は、単にイベント毎に異なったものが設けられているのではなく、更に細かくイベント会場における座席毎に異なったものが用意されており、ユーザが利用する座席毎に表示態様の変化過程を異なったものとするように構成されている点に特徴がある。
【0144】
また、本実施形態においては、上記の特徴点を実現するための構成要素のみが第1実施形態と異なっている。したがって、特に説明する場合を除き、本実施形態の通信端末装置及びサーバ装置の構成は第1実施形態と同一であり、同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
【0145】
具体的には、本実施形態においてサーバ装置30は、第1実施形態とは異なる構成のイベントDB331及び表示制御DB332を有している。
【0146】
図10に示すように、本実施形態のイベントDB331は、上記図6に示す各情報に加えて、各通信端末装置10のユーザが利用する座席を一意に特定するための座席情報がデータとして格納されるように構成されている。
【0147】
なお、座席情報の登録方法は任意であり、例えば、上記イベント参加登録処理時にユーザが入力するようにしてもよい。また、事前にチケット予約を行うための他のシステムが存在する場合には、当該システムから各ユーザの座席情報を取得するように構成してもよい。
【0148】
表示制御DB332は、図11に例示するように、上記図7とは異なり、
(1)各イベントのイベント情報(イベントIDを含む)と、
(2)当該イベント会場における座席を示す座席情報と、
(3)当該イベントに対応した表示制御アプリと、
(4)当該座席を利用するユーザの通信端末装置10において表示態様変更処理を実行する際に利用すべき表示制御情報と、
が対応付けて記憶されている。
【0149】
なお、本実施形態においても、表示制御アプリは、第1実施形態と同様の機能及び処理を実現するためのものであり、イベント毎に構築されるものであって、座席とは、関連性を有していない。これに対して、表示制御情報は、座席毎に異なった構成にて構築されている。これらのデータは、第1実施形態と同様にイベント開催者が事前に構築し、登録しておくものである。
【0150】
また、上記のようにイベントDB331及び表示制御DB332が座席情報と対応付けて構築されているため、上記チェックイン処理においてサーバ装置30のサーバ管理制御部340は、イベントDB331を検索する際に(図8ステップS202)、通信端末装置10から送信された、チェックイン要求に含まれる位置情報及び端末IDの双方に基づき、当該通信端末装置10のユーザがチェックインしようとするイベントを特定し、更に座席情報も特定する。
【0151】
そして、図8ステップS205において表示制御DB332を検索する際、当該特定された座席情報に対応付けられた表示制御情報を通信端末装置10に配信するように構成されている。
【0152】
具体的には、表示制御DB332において当該特定されたイベントのイベント情報と対応付けられた表示制御アプリを配信対象とするとともに、当該座席情報に対応付けられた表示制御情報を配信対象として特定する(ステップS205)。
【0153】
そして、当該特定された表示制御アプリ及び表示制御情報の組み合わせを図8ステップS206において通信端末装置10に配信する。
【0154】
この結果、通信端末装置10には、ユーザがチェックインしたイベントに対応する表示制御アプリと当該ユーザの利用する座席に対応する表示制御情報が配信され、上記表示態様変更処理においては、これら、表示制御アプリと表示制御情報の組み合わせに基づいて表示部140における表示態様が変更されるようになっている。
【0155】
この結果、本実施形態の通信システム1によれば、座席毎に表示態様の変化を制御できるため、より細やかな演出効果を実現できる。
【0156】
なお、上記実施形態においては、GPS信号や無線通信用の信号を用いた現在位置検出部120によってイベント会場内位置も検出し、イベント会場内現在位置情報を取得するようになっているが、イベント会場が屋外の広大なスペースの場合には、GPS信号を用いるとともに、屋内の小スペースの場合には、ワイヤレスLAN用の信号を用いるなど、状況に合わせて検出方法を切り換えてもよい。
【0157】
また、上記第2実施形態においては、座席情報を事前にイベントDB331に登録する構成を採用しているが、位置情報により座席を推定するように構成してもよい。この場合には、イベントDB331に位置情報と対応付けて候補となりうる座席情報を複数登録しておき、イベント一覧データの生成時、イベントのみならず座席も選択可能なようにイベント一覧データを生成する構成とする。そして、通信端末装置10において表示された、イベント一覧中からチェックインするイベントとともに、当該候補座席の中から一の座席を選択させるように構成すればよい。
【0158】
さらに、上記第2実施形態においては、表示制御DB332に座席毎に異なった表示制御情報を格納しておき、チェックイン処理時にユーザの利用する座席に合致する表示制御情報をサーバ装置30から通信端末装置10に配信する構成を採用しているが、表示制御情報そのものに座席情報(位置情報)を含ませ、この座席情報毎に、異なる、動き情報、色情報、階調情報を対応付けて表示制御情報を構築して、通信端末装置10の位置(座席)に応じて動的に利用する動き情報等を変更する構成としてもよい。
【0159】
[3]変形例
上記第1及び第2実施形態においてはチェックイン処理時、通信端末装置10からの要求に応じて表示制御アプリと表示制御情報を配信する構成を採用しているが、表示制御アプリ及び表示制御情報は、通信端末装置10にプレインストールする構成を採っても構わない。
【0160】
また、上記第1及び第2実施形態においては、チェックイン処理時に、通信端末装置10からの要求に応じて表示制御アプリと、表示制御情報表と、の双方を配信する構成を採っているが、表示制御情報については、表示制御アプリの実行中にサーバ装置30からプッシュ配信する構成としてもよい。
【0161】
具体的には、チェックイン処理において表示制御アプリを配信しておき、任意のタイミングにて表示制御情報をプッシュ配信する構成とするのである。この場合には、表示制御アプリの実行開始時、通信端末装置10からサーバ装置30に自機の端末IDを送信する。そして、サーバ装置30において当該送信されてきた端末IDを保存、及び、管理する。
【0162】
なお、具体的な管理、保存方法については、任意である。例えば、サーバ管理制御部340が通信制御部310を介して受信した端末IDに合致する端末IDをイベントDB331から特定し、当該特定した端末IDと対応付けて該通信端末装置10が表示態様変更処理中であることを示すフラグをイベントDB331に格納するようにしてもよい。そして、フラグが格納されている、端末IDに対応する通信端末装置10に対して、表示制御情報を任意のタイミングにおいてプッシュ配信する。この構成を採用する場合には、表示態様変更処理中、常時、サーバ装置30との通信チャネル維持するように表示制御アプリを構築すればよい。
【0163】
また、多少のタイムラグが許容できる場合には、疑似プッシュ配信のように通信端末装置10が表示制御アプリに従って、一定の間隔にて通信端末装置10がサーバ装置30に表示制御情報の配信要求を送信するように表示制御アプリを構築すればよい。
【0164】
何れの構成を採用した場合にも、例えば、イベントのタイムスケジュールがずれ込んだような場合であっても、随時、サーバ装置30から新たな表示制御情報を任意のタイミングで通信端末装置10に配信できるので、常に、イベント開催者の意図を反映した、演出を表現することが可能となる。
【0165】
この結果、イベント開催中においても、随時、通信端末装置10に配信される表示制御情報を更新、変更して、演出効果を動的に変化させることができる。特に、第2実施形態においてプッシュ配信を行う場合には、座席毎に動的な変化を持たせることができ、演出効果をよりきめ細やかに制御できることになる。
【0166】
また、上記第実施形態においては、表示制御情報に通信端末装置10の掲げられた方角に対応して、表示態様を変化させるための方角情報が設けられておらず、表示制御アプリに基づく処理時に方角に応じて輝度を変更する構成となっているが、表示制御情報に方角情報を含めておき、その方角情報と、検出された方角に基づいて、輝度のみならず、発光色や階調を変更する構成としてもよい。
【0167】
特に、第2実施形態の場合には、ユーザの座席を特定できるため、当該座席からイベント会場の入り口の方角を表示制御情報において規定しておき、入り口方向に通信端末装置10を掲げた場合に、一段階輝度や階調を上げるというような構成にすることも可能である。
【0168】
この構成を採用した場合には、イベントのメインゲストが入場する際等にユーザが入り口方向に通信端末を掲げることにより、ゲスト入場時のみ一層強く発光させる等、更なる、演出効果の向上が実現できる。
【符号の説明】
【0169】
1 … 通信システム
10 … 各通信端末装置
30 … サーバ装置
100 … 記憶部
101 … アプリケーション記憶部
102 … テーブル記憶部
104 … イベント情報記憶部
110 … ネットワーク通信部
120 … 現在位置検出部
130 … モーション検出部
131 … ジャイロセンサ
132 … 加速度センサ
133 … 電子コンパス
140 … 表示部
150 … 表示制御部
160 … タイマ
170 … 操作部
180 … 端末管理制御部
310 … 通信制御部
320 … ROM/RAM
330 … 記録装置
340 … サーバ管理制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザによって携帯される携帯用表示装置であって、
所定の色、階調または輝度の少なくとも何れか一つにより画像を表示する表示手段と、
自機の動きを検出する検出手段と、
前記検出された動き毎に異なる表示態様を規定する表示制御情報が記憶される記憶手段と、
前記表示制御情報及び前記検出された動きに基づいて前記表示手段の表示態様を変化させる表示管理制御手段と、
を具備することを特徴とする携帯用表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の携帯用表示装置において、
前記表示制御情報には、更に、日時毎に前記表示手段における表示態様を規定する日時情報が含まれている、携帯用表示装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の携帯用表示装置において、
前記検出手段が、前記動きとして、少なくとも自機の移動加速度、移動方向、回転状態または自機の向いている方角の何れかを検出する、携帯用表示装置。
【請求項4】
請求項3に記載の携帯用表示装置において、
前記表示管理制御手段が、前記移動方向に応じて表示させる画像の色を変化させる、携帯用表示装置。
【請求項5】
請求項3に記載の携帯用表示装置において、
前記表示管理制御手段が、前記移動速度に応じて表示させる画像の輝度を変化させる、携帯用表示装置。
【請求項6】
請求項3に記載の携帯用表示装置において、
前記表示管理制御手段が、前記方角に応じて表示させる画像の輝度を変化させる、携帯用表示装置。
【請求項7】
請求項3乃至6の何れかに記載の携帯用表示装置において、
前記表示制御情報には、更に、ユーザの位置を示す位置情報を含む、携帯用表示装置。
【請求項8】
所定の色、階調または輝度の少なくとも何れか一つにより画像を表示する表示手段と、自機の動きを検出する検出手段と、を具備する複数の携帯用通信端末装置と、ネットワークを介して接続されるとともに、当該携帯用通信端末装置に前記表示制御情報を提供するサーバ装置であって、
前記携帯用通信端末装置の動きに応じて前記表示手段における表示態様を変化させるための表示制御情報を記録する表示制御情報記憶手段と、
各携帯用通信端末装置によって前記表示制御情報及び前記検出された動きに基づいて前記表示手段の表示態様を変化させる表示管理を実行させるために、前記表示制御情報記憶手段に記憶された前記表示制御情報を該当する携帯用通信端末装置に配信する配信手段と、
を具備することを特徴とするサーバ装置。
【請求項9】
請求項8に記載のサーバ装置において、
前記配信手段が、前記携帯用通信端末装置に対して所定のタイミングにおいて前記表示制御情報を自動的に配信する、サーバ装置。
【請求項10】
請求項8または9に記載のサーバ装置において、
前記表示制御情報記憶手段には、前記表示制御情報と対応付けて少なくとも位置情報が記憶されている、サーバ装置。
【請求項11】
ユーザによって携帯され、且つ、所定の色、階調または輝度の少なくとも何れかひとつにより画像を表示する表示手段を有する携帯用表示装置を
自機の動きを検出する検出手段、
前記検出された動き毎に異なる表示態様を規定する表示制御情報が記憶される記憶手段、及び、
前記表示制御情報及び前記生成された動きの情報に基づいて前記表示手段の表示態様を変化させる表示管理制御手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。

【請求項12】
所定の色、階調または輝度の少なくとも何れかひとつにより画像を表示する表示手段と、自機の動きを検出する検出手段と、を具備する複数の携帯用通信端末装置と、ネットワークを介して接続されるとともに、当該携帯用通信端末装置に前記表示制御情報を提供するサーバ装置用コンピュータであって、
前記携帯用通信端末装置の動きに応じて前記表示手段における表示態様を変化させるための表示制御情報を表示制御情報記憶手段に記憶させる記憶制御手段、及び、
各携帯用通信端末装置によって前記表示制御情報及び前記検出された動きに基づいて前記表示手段の表示態様を変化させる表示管理を実行させるために、前記表示制御情報記憶手段に記憶された前記表示制御情報を該当する携帯用通信端末装置に配信する配信手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2013−77118(P2013−77118A)
【公開日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−216024(P2011−216024)
【出願日】平成23年9月30日(2011.9.30)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVASCRIPT
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】