携帯端末装置、ルート表示方法およびルート表示プログラム
【課題】出発地から目的地までを、自由度をもって移動する場合に好適なルート表示を行う。
【解決手段】表示手段は、記憶部から読み出した地図情報による地図画像を表示画面に表示する。表示画面に表示された地図画像上における目的地と出発地の設定入力を、設定入力受付手段で受け付ける。設定入力受付手段で受け付けられた目的地と出発地の地図画像上における位置を位置検出手段で検出する。位置検出手段で検出された目的地と出発地の地図画像上における位置を結ぶ直線を、地図画像上に表示する。
【解決手段】表示手段は、記憶部から読み出した地図情報による地図画像を表示画面に表示する。表示画面に表示された地図画像上における目的地と出発地の設定入力を、設定入力受付手段で受け付ける。設定入力受付手段で受け付けられた目的地と出発地の地図画像上における位置を位置検出手段で検出する。位置検出手段で検出された目的地と出発地の地図画像上における位置を結ぶ直線を、地図画像上に表示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば携帯電話端末などの携帯端末装置に関し、特に、表示画面に表示した地図画像上におけるルート表示に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1(特開2001−91292号公報)や特許文献2(特開2002−107169号公報)に示されているように、端末機に、表示画面に地図を表示すると共に、出発地と目的地との間のルートを表示することができるものが知られている。
【0003】
すなわち、例えば、特許文献1においては、携帯型の端末機と地図情報提供サイトからなり、地図情報提供サイトから地図情報を取得して、表示画面に表示するシステムが示されている。そして、この特許文献1のシステムにおいては、端末機の利用者が、出発地と目的地とを設定してルート探索要求をすると、ルート設定サイトから出発地と目的地の両地点の間の道路に沿った経路のルート情報が送られてきて、端末機の表示画面に、地図上において、そのルートを表示することができることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−91292号公報
【特許文献2】特開2002−107169号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したように、従来、ルート探索要求に応じてルート設定サイトが作成するルートは、出発地と目的地との間の道路に沿った詳細な経路であった。これは、ルート設定サイトが推奨する経路からなるルートである。したがって、出発地から、どこも寄ることなく、直接に、目的地までそのまま向かう利用者にとっては、この推奨ルートに沿って移動すれば良いので、非常に便利である。
【0006】
しかしながら、利用者によっては、推奨ルートをそのまま利用するのではなく、適宜、わき道や、思いつきで別の道を選択しながら移動したい者も存在する。そして、実際に利用者が推奨ルートを外れて移動したときに、その地点から目的地に向かう場合、当該地点を、出発地として、目的地までの再度のルート探索要求をすることも考えられるが、それでは、再度の通信料金がかかり、コストが嵩むことになる。
【0007】
そのため、利用者は、表示画面に提示されている推奨ルートに戻るなど、推奨ルートを頼りに、目的地に向けた移動をするようにする。しかし、その場合に、推奨ルートと、当該推奨ルートから外れた位置との関係によっては、推奨ルートに戻るなど、推奨ルートを頼りに移動ルートを選択した場合には、目的地に対しては、かえって遠回りになってしまう場合もある。
【0008】
この発明は、以上の問題点を解決することができる携帯端末装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するために、請求項1の発明は、
地図情報を記憶部に記憶する記憶手段と、
前記記憶部から読み出した前記地図情報による地図画像を表示画面に表示する表示手段と、
前記表示画面に表示された前記地図画像上における目的地と出発地の設定入力を受け付ける設定入力受付手段と、
前記設定入力受付手段で受け付けられた前記目的地と前記出発地の前記地図画像上における位置を検出する位置検出手段と、
前記位置検出手段で検出された前記目的地と前記出発地の前記地図画像上における位置を結ぶ直線を、前記地図画像上に表示する直線ルート表示手段と、
を備える携帯端末装置を提供する。
【0010】
上記の構成の請求項1の発明によれば、設定された目的地と設定された出発地との間は、直線ルート表示手段により、直線で結ばれて地図画像上に表示される。つまり、目的地と出発地との間を、道路の有無に関係なく最短ルートで結ぶ指標線が、地図画像上に表示される。利用者は、常に、この目的地と出発地との間の最短ルートである指標線を頼りに目的地まで移動することが可能になり、便利である。
【0011】
また、請求項6の発明は、
地図情報を記憶部に記憶する記憶手段と、
前記記憶部から読み出した前記地図情報による地図画像を表示画面に表示する表示手段と、
前記表示画面に表示された前記地図画像上における目的地と出発地の設定入力を受け付ける設定入力受付手段と、
現在地を検出する現在地検出手段と、
前記設定入力受付手段で受け付けられた前記目的地および前記出発地と、前記現在地検出手段で検出された前記現在地の前記地図画像上における位置を検出する位置検出手段と、
前記位置検出手段で検出された前記目的地と前記出発地の前記地図画像上における位置を結ぶルートを、前記地図画像上に表示するルート表示手段と、
前記位置検出手段で検出された前記現在地と前記目的地の前記地図画像上における位置を結ぶ直線を、前記地図画像上に表示する直線表示手段と、
を備える携帯端末装置を提供する。
【0012】
上記の構成の請求項6の発明によれば、目的地と出発地との間を結ぶルートに加えて、直線表示手段により、現在地と目的地とが直線で結ばれて地図画像上に表示される。つまり、現在地から出発地の方向を示す指標線が、地図画像上に表示される。利用者は、目的地と出発地との間を結ぶルートに加えて、この現在地から目的地への方向である指標線を頼りに目的地まで移動することが可能になり、便利である。
【発明の効果】
【0013】
この発明によれば、利用者は、目的地と出発地との間の最短ルートである指標線を頼りに目的地まで移動することが可能になり、便利である。
【0014】
また、この発明によれば、地図上に、目的地と出発地との間のルートが表示されると共に、現在地から目的地への方向である指標線を頼りに目的地まで移動することが可能になり、便利である。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】この発明の携帯端末装置の実施形態としての携帯電話端末のハードウエア構成例を示すブロック図である。
【図2】地図情報およびアプリケーションプログラムの取得方法の一例を説明するための図である。
【図3】実施形態で用いる地図情報を説明するための図である。
【図4】この発明の携帯端末装置の実施形態の要部の機能ブロック図である。
【図5】この発明の携帯端末装置の実施形態におけるルート作成機能の例を説明するために用いる図である。
【図6】この発明の携帯端末装置の実施形態におけるルート作成機能の例を説明するために用いる図である。
【図7】この発明の携帯端末装置の実施形態におけるルート作成機能の例を説明するために用いる図である。
【図8】この発明の携帯端末装置の実施形態におけるルート作成機能の例を説明するために用いる図である。
【図9】この発明の携帯端末装置の実施形態におけるルート作成機能の例を説明するために用いる図である。
【図10】この発明の携帯端末装置の実施形態におけるルート作成機能の処理の流れの例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図11】この発明の携帯端末装置の実施形態におけるルート作成機能の処理の流れの例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図12】この発明の携帯端末装置の実施形態におけるルート作成機能の処理の流れの例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図13】この発明の携帯端末装置の実施形態におけるルート作成機能の処理の流れの例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図14】この発明の携帯端末装置の実施形態におけるルート作成機能の処理の流れの例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図15】この発明の携帯端末装置の実施形態におけるルート作成機能の処理の流れの例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図16】この発明の携帯端末装置の実施形態におけるルート作成機能の処理の流れの例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図17】この発明の携帯端末装置の実施形態におけるルート作成機能の処理の流れの例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図18】この発明の携帯端末装置の実施形態におけるルート作成機能の処理の流れの例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図19】この発明の携帯端末装置の実施形態におけるルート作成機能の処理の流れの例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図20】この発明の携帯端末装置の実施形態におけるルート作成機能の処理の流れの例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図21】この発明の携帯端末装置の実施形態の要部を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、この発明の実施形態を、携帯端末装置が携帯電話端末の場合を例にとって、図を参照しながら説明する。
【0017】
[携帯端末装置の例としての携帯電話端末のハードウエア構成例]
図1は、この実施形態の携帯電話端末1のハードウエア構成例を示す図である。この実施形態の携帯電話端末1は、マイクロコンピュータを搭載して構成されており、システムバス100に対して、CPU101、ROM102、RAM103、無線通信部104、送受信信号処理部105、通話音声処理部106、表示用メモリ107、表示制御部108、操作入力部インターフェース109、メモリ110、外部メモリドライブ111、GPS位置測定部112、のそれぞれが接続されている。
【0018】
CPU101は、ROM102に記憶されているプログラムに従って、RAM103をワークエリアとして用いることにより、携帯電話端末1が実行する種々の処理をソフトウエア処理として実行する。この例では、ROM102には、電話通信用のプログラム、インターネットを通じてサーバ装置にアクセスしてサーバ装置との間でデータの送受を行うと共に、受信した情報を表示するブラウザ機能のプログラム、などの種々のプログラムが格納されている。
【0019】
無線通信部104は、携帯電話網の基地局を通じて相手と電話通信をしたり、携帯電話網を介して接続されるインターネットを通じてサーバ装置などとデータ通信をしたりするために用いられる。
【0020】
送受信信号処理部105は、CPU101の制御の下、無線通信部104を通じて受信した通信情報を解析して、呼制御メッセージや通話音声信号をデコードし、システムバス100に送出したり、サーバ装置から取得したデータをシステムバス100に送出したりする受信信号処理を行う。また、送受信信号処理部105は、CPU101の制御の下、無線通信部104を通じて送信する通話の相手方への呼制御メッセージや送話音声信号、また、サーバ装置に送るデータなどの送信信号を生成する。
【0021】
通話音声処理部106は、CPU101の制御の下、送受信信号処理部105からの受話音声情報を、デジタル信号からアナログ信号に変換し、アンプ121に供給する。アンプ121に供給された受話音声信号はスピーカ122に供給されて音響再生される。通話音声処理部106は、また、マイクロホン123で収音され、アンプ124で増幅された送話音声信号を、アナログ信号からデジタル信号に変換して、CPU101の制御の下、送受信信号処理部105に供給する。
【0022】
表示用メモリ107には、例えばLCD(Liquid Crystal Display)からなるディスプレイ115が接続される。そして、表示制御部108は、表示用メモリ107とディスプレイ115とに接続され、この表示制御部108により、CPU101の制御の下、表示用メモリ107の記憶内容が書き換えられることにより、ディスプレイ125の表示画面の表示画像が変更される。
【0023】
操作入力部インターフェース109には、テンキーや上下左右方向キー、決定キーなどを含む操作入力部126が接続されている。操作入力部インターフェース109は、操作入力部126を通じた使用者による操作指示入力に応じた操作入力情報を、システムバス100に送出する。
【0024】
メモリ110は、種々のデータを格納する記憶部である。この例では、このメモリ110には、地図情報格納部110Mが設けられると共に、アプリケーションプログラム格納部110Aが、所定の記憶領域として設けられる。地図情報格納部110Mには、この例では、後述するように、インターネットを通じてサーバ装置から取得した地図情報が格納される。また、アプリケーションプログラム格納部110Aには、この例では、サーバ装置から取得されたルート表示用アプリケーションプログラムが格納される。
【0025】
外部メモリドライブ111には、外部メモリコネクタ127が接続されている。外部メモリドライブ111は、外部メモリコネクタ127に装着された、例えばカード型メモリなどの外部メモリに対して、データの読み書きを行う。
【0026】
GPS位置測定部112は、GPS衛星からの電波を受信して、携帯電話端末1の現在地の位置情報として緯度、経度を検出し、その位置情報をシステムバス100に送出する機能を備える。
【0027】
[ルート表示について]
この実施形態では、ルート表示機能を利用しようとする利用者は、先ず、図2に示すように、携帯電話端末1により、インターネット2を通じて、地図情報提供サーバ3にアクセスする。そして、利用者は、この地図情報提供サーバ3に対して、携帯電話端末1を通じて所望のエリアの地図情報のダウンロード要求をし、ダウンロードされてきた前記所望のエリアの地図情報を、携帯電話端末1のメモリ110の地図情報格納部110Mに格納させる。また、この例では、利用者は、地図情報提供サーバ3に対して、携帯電話端末1を通じて、ルート表示用アプリケーションプログラムのダウンロード要求をして、ダウンロードされてきたルート表示用アプリケーションプログラムを、メモリ110のアプリケーションプログラム格納部110Aに格納させる。
【0028】
そして、この実施形態では、以上のように、予め、地図情報提供サーバ3からダウンロードして取得して、地図情報格納部110Mに格納した地図情報を用いると共に、アプリケーションプログラム格納部110Aに格納したルート表示用アプリケーションを用いて、地図画像の表示やルート作成処理をするようにする。
【0029】
ところで、従来の地図情報は、地図上の各地点の緯度・経度の情報を含むものであって、情報量が多い。一方、メモリ110の記憶容量は、パソコンなどのハードディスクなどのメインメモリの記憶容量と比較して少ない。このため、従来の地図情報をそのままメモリ110の地図情報格納部110Mに格納しようとすると、広い領域の地図情報を格納することができないおそれがある。
【0030】
この点にかんがみ、この実施形態においては、地図情報提供サーバ3から提供される地図情報は、データ容量を削減したものとしている。
【0031】
すなわち、この実施形態の場合、地図情報提供サーバ3から提供される地図情報は、図3に示すように、地図を所定の矩形領域AR毎に区切り、緯度、経度の位置情報は、その矩形領域ARの4隅の点Pij(i=0,1,2・・・、j=0,1,2・・・)、Pi,j+1、Pi+1,j、Pi+1,j+1のみが有するものとして、情報量を少なくしている。
【0032】
そして、それぞれの矩形領域AR内の地図情報は、例えば紙による地図と同じ情報内容の地図画像の表示用情報としており、この地図画像の表示用情報は、データ圧縮してデータ量を少なくすることも可能である。ただし、この例においても、従来の地図情報と同様に、各矩形領域ARの地図情報は、縮尺に応じた複数枚の地図画像の表示用情報からなるものとされている。
【0033】
このようにデータ量を削減したことにより、容量の小さいメモリ110であっても、地図情報格納部110Mには、矩形領域ARの複数個からなる比較的広い領域の地図情報を格納することが可能である。
【0034】
<ルート表示用アプリケーションプログラムの処理動作について>
メモリ110のアプリケーションプログラム格納部110Aに格納されたルート表示用アプリケーションプログラムにより実行される要部の処理機能を機能ブロックで示すと図4に示すようなものとなる。ここで、各機能ブロックは、CPU101が、ルート表示用アプリケーションプログラムを実行することで行うソフトウエア機能処理を、ブロックとして示したものである。
【0035】
すなわち、ルート表示用アプリケーションプログラムは、その要部の機能手段として、図4に示すように、操作入力判定部201と、表示地図画像生成部202と、地図表示部203と、設定入力受付部204と、位置検出部205と、直線ルート作成部206と、目的地方向直線作成部207と、現在地検出部208とを備える。そして、設定入力受付部204は、目的地設定受付部2041と、出発地設定入力受付部2042と、経由地設定受付部2043とからなる。また、位置検出部205は、目的地位置検出部2051と、出発地位置検出部2052と、経由地位置検出部2053とからなる。
【0036】
操作入力判定部201は、操作入力部126を通じた、表示画面125Dに表示される機能メニューからの機能の選択入力や、上下左右方向キーの操作入力を受け付けて、当該受け付けた操作入力に応じた指示情報を、必要な各部に送る。
【0037】
表示地図画像生成部202は、操作入力判定部201からの指示情報に応じて、地図情報格納部110Mから、指示された矩形領域ARの地図情報を読み出す。そして、表示地図画像生成部202は、ディスプレイ125の表示画面125D分の地図画像の情報を地図表示部203に提供する。地図表示部203は、その地図画像の情報を表示用メモリ107に表示制御部108を制御して、ディスプレイ125の表示画面125Dに、地図画像を表示する。
【0038】
この場合に、各矩形領域ARの地図情報は、図5に示すように、ディスプレイ125の表示画面125Dに表示される領域分よりも広い領域分の地図画像の表示情報からなっている。そして、表示画面125Dの中心には、図中点線で示すような中心マークCmが表示されている。地図画像の表示画面125Dへの表示に当たっては、地図画像読出部202は、矩形領域ARにおける中心マークCmの位置Pcを定め、その位置Pcを中心として表示画面125Dに表示するために、矩形領域ARから切り出す地図画像のエリアを定める。そして、地図画像読出部202は、当該定めたエリアの地図画像の情報を、矩形領域ARから切り出して地図表示部203に供給して、表示画面125Dに、そのエリアの地図画像を表示させるようにする。
【0039】
なお、初期的には、中心マークCmの位置Pcは、矩形領域ARの中心位置に設定されている。また、表示地図画像生成部202は、矩形領域ARにおける中心マークCmの位置Pcの情報を、保持している。この例では、表示地図画像生成部202は、この位置Pcの情報を、例えば矩形領域ARの4隅の緯度、経度の情報から計算した緯度、経度の情報として保持する。
【0040】
そして、表示画面125Dに地図画像を表示しているときに、利用者が操作入力部126の上下左右方向キーを操作すると、操作入力判定部201は、その操作入力を検知し、その指示操作された方向の情報を地図画像読出部202に通知する。地図画像読出部202は、この指示操作された方向に、中心マークCmの矩形領域ARにおける位置を移動させ、その移動後において、表示画面125Dに表示すべきエリアを決定する。そして、表示地図画像生成部202は、決定したエリアの地図画像の情報を地図表示部203に供給する。以上により、表示画面125Dに表示される地図画像が、利用者が指示した方向にスクロール移動されて表示される。
【0041】
なお、図5では、表示画面125Dが矩形領域AR内を矢印方向に移動するように記述したが、実際は、表示画面125Dが移動する訳ではなく、表示画面125Dに対して、矩形領域ARの地図画像が相対的に移動するものである。
【0042】
そして、表示地図画像生成部202は、操作入力判定部201からの移動方向指示により、中心マークCmの位置が、一つの矩形領域ARを超えて隣接する矩形エリアARにまで移動したことを検知すると、指示された方向の、隣りの矩形領域ARの地図情報を、地図情報格納部110Mから読み出す。そして、当該隣りの矩形領域ARから、中心マークCm位置を中心とした表示エリアの地図画像を切り出して、地図表示部203に供給することで、表示画面の地図画像を切り替える。
【0043】
また、この実施形態では、表示画面125Dに表示される地図画像を拡大または縮小、すなわち、地図画像の縮尺を変更することができる。すなわち、操作入力判定部201は、操作入力部126を通じて拡大または縮小の指示(縮尺の指示)を受け付けると、指示された縮尺を表示地図画像生成部202に供給する。
【0044】
表示地図画像生成部202は、指示された縮尺変化が小さいときには、図6に示すように、読み出している縮尺の矩形領域ARの地図情報を、例えば画素数を間引いたり、補間したりして変えることで、図6において矢印で示すように拡大または縮小し、その拡大地図画像の情報または縮小地図画像の情報を、地図表示部203に供給する。
【0045】
また、表示地図画像生成部202は、指示された縮尺が大きいときには、指示された縮尺に応じた別の縮尺の地図画像を、地図情報格納部110Mから読み出す。そして、表示地図画像生成部202は、新たに読み出した縮尺の矩形領域ARの地図情報を用いて、指示された縮尺の拡大地図画像の情報または縮小地図画像の情報を生成し、地図表示部203に供給する。
【0046】
以上により、表示画面125Dの地図画像は、利用者の拡大または縮小指示に応じた縮尺で表示される。
【0047】
次に、この実施形態のルート表示アプリケーションにおいては、機能項目として、「ルート作成」、「お気に入りルート作成」、「測位開始」が用意されている。「ルート作成」は、目的地と出発地とを設定し、設定された両地点を直線で結ぶルートを作成する機能項目である。「お気に入りルート作成」は、「ルート作成」で作成された直線ルートに対して経由地を任意に設定して、出発地から当該経由地を経由して目的地に至るルートを作成する機能項目である。「測位開始」は、現在地を測位し、作成されたルートに加えて、現在地と目的地とを結ぶ直線を地図画像上の表示するようにする機能項目である。
【0048】
先ず、利用者により、操作入力部126を通じた操作によって、「ルート作成」が選択されると、操作入力判定部201からの操作情報に基づき、地図表示部203は、例えば、「目的地を設定してください」というメッセージを表示画面125Dに表示する。そこで、利用者は、表示画面125Dに表示されている地図画像を移動したり、拡大または縮小したりしながら、目的地位置に中心マークCmが位置するようにする。そして、利用者は、目的地位置に中心マークCmが位置する状態で、操作入力部126の決定キーを操作する。
【0049】
すると、操作入力判定部201は、目的地の設定について決定キーが操作されたことを、目的地設定受付部2041に通知する。この通知を受けた目的地設定受付部2041は、目的地が設定されたことを目的地位置検出部2051に通知する。目的地位置検出部2051は、この通知を受けると、表示地図画像生成部202から中心マークCmの位置情報(緯度、経度)を受け取り、当該中心マークCmの位置情報を、図7(A)に示すように、設定された目的地PGの位置情報として検出する。そして、目的地位置検出部2051は、この目的地PGの位置情報を直線ルート作成部206に供給する。
【0050】
操作入力判定部201は、目的地の設定について決定キーが操作されたことの通知を、地図表示部203にも供給する。地図表示部203は、この通知を受け取ると、例えば、「出発地を設定してください」というメッセージを表示画面125Dに表示する。そこで、利用者は、表示画面125Dに表示されている地図画像を移動したり、拡大または縮小したりしながら、目的地位置に中心マークCmが位置するようにする。そして、利用者は、目的地位置に中心マークCmが位置する状態で、操作入力部126の決定キーを操作する。
【0051】
すると、操作入力判定部201は、目的地の設定について決定キーが操作されたことを、出発地設定受付部2042に通知する。この通知を受けた出発地設定受付部2042は、出発地が設定されたことを出発地位置検出部2052に通知する。出発地位置検出部2052は、この通知を受けると、表示地図画像生成部202から中心マークCmの位置情報(緯度、経度)を受け取り、当該中心マークCmの位置情報を、図7(B)に示すように、設定された出発地PSの位置情報として検出する。そして、出発地位置検出部2052は、この出発地PSの位置情報を直線ルート作成部206に供給する。
【0052】
直線ルート作成部206は、目的地PGと出発地PSとを結ぶ直線ルートの情報を生成し、目的地と出発地の位置情報と共に、生成した直線ルートの情報を表示地図画像生成部202に供給する。表示地図画像生成部202は、表示画面125Dに表示する地図画像に、目的地と出発地とを結ぶ直線ルートを重畳した画像を生成し、地図表示部203に供給する。これにより、表示画面125Dには、図7(C)に示すように、目的地PGと出発地PSとを結ぶ直線ルートLsgが重畳された地図画像が表示される。
【0053】
次に、利用者により、操作入力部126を通じた操作によって、「お気に入りルート作成」が選択されると、操作入力判定部201からの操作情報に基づき、地図表示部203は、例えば、「経由地を設定してください」というメッセージを表示画面125Dに表示する。
【0054】
そこで、利用者は、表示画面125Dに表示されている地図画像を移動したり、拡大または縮小したりしながら、経由地の候補位置に中心マークCmが位置するようにする。すなわち、この実施形態では、候補地の設定が確定するまでの中心マークCmの位置は、経由地の候補の位置とされる。
【0055】
操作入力判定部201は、操作入力部126の決定キーが押されたことを検知するまでは、地図画像に対する中心マークCmの移動通知を、経由地設定受付部2043を通じて経由地位置検出部2053に通知する。経由地位置検出部2053は、この中心マークCmの移動通知を受けると、そのときの中心マークCmの位置情報を表示地図画像生成部202から取得し、経由地候補の位置情報として、直線ルート作成部206に供給する。
【0056】
直線ルート作成部206は、この経由地候補の位置情報を受け取ると、目的地PGと出発地PSとを結ぶ直線ルートに代えて、出発地PSと経由地候補とを直線で結ぶと共に、経由地候補と目的地PGとを直線で結ぶ折れ線ルートの情報を生成し、目的地、出発地および経由地候補の位置情報と共に、生成した折れ線ルートの情報を表示地図画像生成部202に供給する。
【0057】
表示地図画像生成部202は、表示画面125Dに表示する地図画像に、出発地PS、経由地(経由地候補)Pv1、目的地PGを直線で順に結ぶ折れ線ルートを重畳した画像を生成し、地図表示部203に供給する。これにより、表示画面125Dには、図8(A)に示すように、出発地PSと経由地(経由地候補)Pv1とを結ぶ直線Lsvと、経由地(経由地候補)Pv1と目的地PGとを結ぶ直線Lvg1とからなる折れ線ルートが重畳された地図画像が表示される。
【0058】
そして、利用者による地図画像の移動操作により、中心マークCmの地図画像上の位置が変更されると、この経由地(経由地候補)Pv1の位置が変更されるので、図8(A)に示す折れ線ルートは、中心マークCmの地図画像上の位置、すなわち、経由地候補Pv1の変更に伴い、変更されることになる。
【0059】
そして、経由地設定受付部2043は、操作入力部126の決定キーが押されたことが操作入力判定部201から通知されてくると、経由地位置検出部2053に対して、経由地Pv1の決定通知を送る。経由地位置検出部2053は、この経由地Pv1の決定通知を取得すると、その時点の中心マークCmの位置情報(緯度、経度)を経由地Pv1の位置情報として保持して、それを直線ルート作成部206に供給する。したがって、経由地Pv1の位置が、保持された位置情報により固定されることになる。
【0060】
次に、利用者は、さらに、表示画面125Dに表示されている地図画像を移動したり、拡大または縮小したりしながら、次の経由地候補の位置に中心マークCmを位置させ、決定キーを操作することにより、次の経由地Pv2の設定を同様に行う。
【0061】
すなわち、経由地設定受付部2043は、操作入力部126の決定キーが押されるまでは、地図画像に対する中心マークCmの移動通知を、経由地位置検出部2053に通知する。経由地位置検出部2053は、この中心マークCmの移動通知を受けると、そのときの中心マークCmの位置情報を表示地図画像生成部202から取得し、経由地(経由地候補)Pv2の位置情報として、直線ルート作成部206に供給する。
【0062】
直線ルート作成部206は、この経由地(経由地候補)Pv2の位置情報を受け取ると、図8(A)に示した折れ線ルートのうちの経由地Pv1と目的地PGとを結ぶ直線Lvg1に代えて、図8(B)に示すように、経由地Pv1と経由地(経由地候補)Pv2とを直線で結ぶと共に、経由地(経由地候補)Pv2と目的地PGとを直線で結ぶ折れ線ルートの情報を生成し、目的地PG、出発地PSおよび経由地Pv1,経由地候補Pv2の位置情報と共に、生成した折れ線ルートの情報を表示地図画像生成部202に供給する。
【0063】
表示地図画像生成部202は、表示画面125Dに表示する地図画像に、出発地PS、経由地Pv1,経由地候補Pv2、目的地PGを直線で順に結ぶ折れ線ルートを重畳した画像を生成し、地図表示部203に供給する。これにより、表示画面125Dには、図8(B)に示すように、出発地PSと経由地Pv1とを結ぶ直線Lsvと、経由地Pv1と経由地(経由地候補)Pv2とを結ぶ直線Lv12と、経由地(経由地候補)Pv2と目的地PGとを結ぶ直線Lvg2とからなる折れ線ルートが重畳された地図画像が表示される。
【0064】
そして、利用者による地図画像の移動操作により、中心マークCmの地図画像上の位置が変更されると、経由地(経由地候補)Pv2の位置が変更されるので、図8(B)に示す折れ線ルートは、中心マークCmの地図画像上の位置、すなわち、経由地候補Pv2の変更に伴い、変更されることになる。
【0065】
そして、経由地設定受付部2043は、操作入力部126の決定キーが押されたことが操作入力判定部201から通知されてくると、経由地位置検出部2053に対して、経由地Pv2の決定通知を送る。経由地位置検出部2053は、この経由地Pv2の決定通知を取得すると、その時点の中心マークCmの位置情報(緯度、経度)を経由地Pv2の位置情報として保持して、それを直線ルート作成部206に供給する。したがって、経由地Pv2の位置が、保持された位置情報により固定されることになる。
【0066】
経由地は、以上のようにして、順次に、いくつでも設定することができる。なお、上述の例では、経由地は、経由する順番に設定するようにしたが、経由したい地点を先に登録し、その経由の順番を後から定めるように設定しても良い。
【0067】
以上説明したように、この実施形態においては、図7(C)に示すように、目的地と出発地との間のルートとして、道路の沿ったルートではなく、目的地と出発地との間を直線で結ぶ直線ルートが、地図画像上に表示される。この直線ルートは、目的地と出発地との間の最短ルートを示す指標線であり、利用者は、この目的地と出発地との間の最短ルートである指標線の直線ルートを頼りに、目的地まで移動することができる。したがって、推奨ルートがあっても、それを逸脱しながら移動したい希望を持つ利用者にとっては、非常に便利である。
【0068】
また、この実施形態によれば、経路探索をすることなく、地図上にルートが作成することができる。そして、経路探索をする必要がないので、地図情報に経路情報が含まれていなくでも、ルートが作成することができる。
【0069】
また、上述の実施形態においては、出発地と目的地との間に経由地を自由に設定することができると共に、出発地と経由地との間、経由地と経由地との間、経由地と目的地との間も、それぞれ最短ルートを示す指標線としての直線ルートで表示するようにしている。
【0070】
したがって、出発地と目的地との間を、所望の経由地を経由しながら、自由に移動したいという希望を持つ利用者にとっては、非常に便利である。また、利用者は、地図画像を確認しながら、自分が経由したい施設(地点)や道路などを容易に設定することができるという効果もある。
【0071】
次に、「測位開始」の機能項目について説明する。
すなわち、利用者により、操作入力部126を通じた操作によって、メニュー一覧から「測位開始」が選択されると、操作入力判定部201は、その操作情報に基づき、現在地検出部208を起動する。現在地検出部208は、GPS位置測定部112で測定された現在地の位置情報(緯度、経度)を取得し、当該取得した現在地の位置情報を、目的地方向直線作成部207に供給する。目的地方向直線作成部207には、目的地位置検出部205で検出された目的地の位置情報も供給されている。
【0072】
目的地方向直線作成部207は、現在地の位置情報を受け取ると、既に取得している目的地の位置情報をも用いて、図9(A)に示すように、現在地Phと目的地PGとを結ぶ直線LDの情報を生成する。そして、目的地方向直線作成部207は、目的地PGおよび現在地Phの位置情報と共に、生成した直線LDの情報を表示地図画像生成部202に供給する。
【0073】
表示地図画像生成部202は、表示画面125Dに表示する地図画像に、出発地PS、経由地Pv1,Pv2、目的地PGを直線で順に結ぶ折れ線ルートに加えて、現在地Phと目的地PGとを結ぶ直線LDを重畳した画像を生成し、地図表示部203に供給する。これにより、表示画面125Dには、図9(A)に示すように、「ルート作成」により作成された折れ線ルートに加えて、現在地Phから、目的地PGの方向を指し示す指標となる直線LDが重畳された地図画像が表示される。
【0074】
そして、「測位開始」をしたときには、現在地検出部208では、携帯電話端末1を携帯して移動している利用者の時々刻々とした現在地の変化に応じて、前記直線LDの位置が変化する。すなわち、現在地検出部208で検出された現在地位置が、図9(B)に示すように、位置Phから位置Ph´に移動したときには、直線LDも、当該現在地位置の移動に応じて、移動する。
【0075】
以上のようにして、この実施形態における「測位開始」の機能項目においては、現在地と目的地とが直線で結ばれて地図画像上に表示される。したがって、測位開示のモードにおいては、常に、現在地から出発地の方向を示す直線LDの指標線が、地図画像上に表示されることになる。これにより、利用者は、この現在地から出発地の方向を示す指標線を頼りに目的地まで移動することが可能になり、便利である。
【0076】
さらに、上述の実施形態においては、目的地と出発地との間を結ぶ直線ルートや、経由地を含む折れ線ルートに加えて、この現在地から出発地の方向を指し示す直線の指標線が表示されるので、両者を参照することで、移動する利用者は、どのような道を選択すれば良いかを容易に決定することができて、使い勝手が非常に良く、また、便利である。また、直線ルートや、折れ線ルートが地図画像上に表示されている場合には、現在地と出発地と、また、現在地と経由地との位置関係も分かるので、便利である。
【0077】
次に、この実施形態におけるルート表示用アプリケーションプログラムによる処理の流れの例を、図10〜図20のフローチャートに示す。このフローチャートの各ステップの処理は、CPU101が、アプリケーションプログラム格納部110Aに格納されているルート表示用アプリケーションプログラムにしたがって、ROM102のプログラムの処理によるアシストを得ながら、RAM103をワークエリアとして用いて実行する。
【0078】
先ず、CPU101は、ルート表示機能の起動指示があったか否か判別し(ステップS1)、起動指示がなければ、その他の処理を行う(ステップS2)。ステップS1で、ルート表示機能の起動指示があったと判別したときには、CPU101は、アプリケーションプログラム格納部110Aのルート表示用アプリケーションプログラムを起動させ、利用者による地図の選択を受け付け(ステップS3)、受け付けた地図画像の地図情報を、地図情報格納部から読み出して、地図画像を表示画面125Dに表示させる(ステップS4)。
【0079】
なお、ステップS3においては、CPU101は、表示する地図の選択子として、「現在地から探す」、「登録地から探す」、「地図から探す」を選択することができる。ここで、CPU101は、「現在地から探す」が選択されたときには、GPS位置測位部で現在地を検出し、検出した現在地を中心にした地図を表示する。また、「登録地から探す」が選択されたときには、CPU101は、記憶されている登録地から、利用者が表示を要求する登録地の選択を促し、選択された登録地を中心にした地図を表示する。「地図から探す」が選択されたときには、CPU101は、記憶している地図の国名、地域名などの一覧を表示し、その中から利用者により選択された地図を表示する。
【0080】
次に、CPU101は、操作入力部126の操作情報を監視して、例えば表示画面のアイコンボタンからなるメニュー表示ボタンが操作されたか否か判別し(ステップS5)、メニュー表示ボタンが操作されていないと判別したときには、ステップS4に戻る。また、ステップS5でメニュー表示ボタンが操作されたと判別したときには、メニュー画面を表示画面125Dに表示する(ステップS6)。
【0081】
次に、CPU101は、操作入力部126の操作情報を監視して、そのメニュー画面から「ルート作成」が選択されたか否か判別する(ステップS7)。このステップS7で、「ルート作成」が選択されてはいないと判別したときには、CPU101は、その他の項目が選択されたか否か判別し(ステップS8)、その他の項目が選択されてはいないと判別したときには、ステップS7に戻り、その他の項目が選択されたと判別したときには、選択された項目を実行するルーチンに移行する(ステップS9)。
【0082】
ステップS7で、「ルート作成」が選択されたと判別したときには、CPU101は、表示画面125Dに、目的地の設定を促すメッセージを表示する(ステップS10)。次に、CPU101は、ステップS3と同様に利用者による地図の選択を受け付け(ステップS11)、受け付けた地図を表示画面125Dに表示する(ステップS12)。
【0083】
次に、CPU101は、操作入力部26の操作情報を監視して、地図画像の拡大または縮小指示を受け付けたか否か判別する(図11のステップS21)。このステップS21で、地図画像の拡大または縮小指示を受け付けたと判別したときには、CPU101は、前述したように、指示された縮尺に応じた地図画像の拡大または縮小処理をする(ステップS22)。この拡大または縮小処理においては、前述したように、必要に応じて地図情報格納部110Mから、指示された縮尺の地図情報を読み出し、その読み出した地図情報を用いて、指示された縮尺に応じた地図画像の拡大または縮小処理をする。
【0084】
そして、ステップS21において、地図画像の拡大または縮小指示を受け付けてはいないと判別したとき、また、ステップS22での地図画像の拡大または縮小処理を終了した後には、CPU101は、操作入力部126を通じて地図画像を移動させる操作入力を受け付けたか否か判別し(ステップS23)、受け付けたと判別したときには、移動操作により指示された移動方向に地図画像を移動させる(ステップS24)。このとき、前述したように、必要に応じて地図情報格納部110Mから、移動方向に隣接する矩形領域の地図情報を読み出し、その読み出した地図情報を用いて、表示画面125Dに地図画像を表示するようにする。
【0085】
ステップS23で、地図画像を移動させる操作入力を受け付けてはいないと判別したときには、また、ステップS24で、地図画像の移動処理が終了した後には、目的地が設定されたか、すなわち、目的地の設定について決定キーが操作されたか否か判別する(ステップS25)。このステップS25で目的地が設定されてはいないと判別したときには、CPU101は、処理をステップS21に戻し、このステップS21以降の処理を繰り返す。
【0086】
ステップS25で、決定キーの操作により目的地が設定されたと判別したときには、CPU101は、設定された目的地の地図上での位置を検出し、その位置情報を保持する(ステップS26)。
【0087】
次に、CPU101は、出発地の設定を促すメッセージを表示する(ステップS27)。そして、CPU101は、ステップS3と同様に利用者による地図の選択を受け付け(ステップS28)、受け付けた地図を表示画面125Dに表示する(ステップS29)。
【0088】
次に、CPU101は、操作入力部26の操作情報を監視して、地図画像の拡大または縮小指示を受け付けたか否か判別する(ステップS30)。このステップS30で、地図画像の拡大または縮小指示を受け付けたと判別したときには、CPU101は、前述したように、指示された縮尺に応じた地図画像の拡大または縮小処理をする(ステップS31)。この拡大または縮小処理においては、前述したように、必要に応じて地図情報格納部110Mから、指示された縮尺の地図情報を読み出し、その読み出した地図情報を用いて、指示された縮尺に応じた地図画像の拡大または縮小処理をする。
【0089】
そして、ステップS30において、地図画像の拡大または縮小指示を受け付けてはいないと判別したとき、また、ステップS31での地図画像の拡大または縮小処理を終了した後には、CPU101は、操作入力部126を通じて地図画像を移動させる操作入力を受け付けたか否か判別し(図12のステップS41)、受け付けたと判別したときには、移動操作により指示された移動方向に地図画像を移動させる(ステップS42)。このとき、前述したように、必要に応じて地図情報格納部110Mから、移動方向に隣接する矩形領域の地図情報を読み出し、その読み出した地図情報を用いて、表示画面125Dに地図画像を表示するようにする。
【0090】
ステップS41で、地図画像を移動させる操作入力を受け付けてはいないと判別したときには、また、ステップS42で、地図画像の移動処理が終了した後には、出発地が設定されたか、すなわち、出発地の設定について決定キーが操作されたか否か判別する(ステップS43)。このステップS43で出発地が設定されてはいないと判別したときには、CPU101は、処理をステップS30に戻し、このステップS30以降の処理を繰り返す。
【0091】
ステップS43で、決定キーの操作により出発地が設定されたと判別したときには、CPU101は、設定された出発地の地図上での位置を検出し、その位置情報を保持する(ステップS44)。
【0092】
なお、以上の目的地および出発地の設定において、目的地の設定を先にし、次に出発地の設定をするように説明したが、目的地の設定と出発地の設定とは、どちらを先に設定しても良い。
【0093】
次に、CPU101は、操作入力部126の操作情報を監視して、メニュー表示ボタンが操作されたか否か判別し(ステップS45)、メニュー表示ボタンが操作されていないと判別したときには、例えばアイコンボタンからなる中止ボタンが操作されたか否か判別する(ステップS46)。このステップS46で、中止ボタンが操作されていないと判別したときには、CPU101は、処理をステップS45に戻し、中止ボタンが操作されたと判別したときには、保持している目的地および出発地の位置情報をクリアして、ステップS4に処理を戻す。
【0094】
また、ステップS45でメニュー表示ボタンが操作されたと判別したときには、メニュー画面を表示画面125Dに表示する(ステップS48)。そして、CPU101は、操作入力部126の操作情報を監視して、そのメニュー画面から「直線ルート確認」が選択されたか否か判別する(ステップS51)。
【0095】
このステップS51で、「直線ルート確認」が選択されたと判別したときには、CPU101は、図7(C)に示したように、表示画面125Dに、出発地と目的地とを結んだ直線ルートLsgを、地図画像に重畳して表示する(図14のステップS61)。次に、CPU101は、例えばアイコンボタンからなる確定ボタンが操作されたか否か判別し(ステップS62)、確定ボタンが操作されてはいないと判別したときには、例えばアイコンボタンからなる戻るボタンが操作されたか否か判別する(ステップS63)。戻るボタンが操作されていないと判別したときには、CPU101は、処理をステップS62に戻し、戻るボタンが操作されたと判別したときには、処理をステップS48に戻す。
【0096】
また、ステップS62で、確認ボタンが操作されたと判別したときには、CPU101は、目的地と出発地との間の直線ルートが確定したと判断する(ステップS64)。そして、CPU101は、例えばアイコンボタンからなる測位開始ボタンが操作されたか否か判別し(ステップS65)、測位開始ボタンが操作されたと判別したときには、後述する図20の測位開始の処理ルーチンを実行する。
【0097】
次に、CPU101は、測位開始ボタンが操作されてはいないと判別したときには、メニュー表示ボタンが操作されたか否か判別し(ステップS66)、メニュー表示ボタンが操作されていないと判別したときには、ステップS65に戻る。また、ステップS66でメニュー表示ボタンが操作されたと判別したときには、メニュー画面を表示画面125Dに表示する(ステップS67)。
【0098】
そして、CPU101は、操作入力部126の操作情報を監視して、そのメニュー画面から「測位開始」が選択されたか否か判別する(図15のステップS71)。このステップS71で、「測位開始」が選択されたと判別したときには、CPU101は、後述する図20の測位開始の処理ルーチンを実行する。
【0099】
ステップS71で、「測位開始」が選択されてはいないと判別したときには、CPU101は、「ルート検索」が選択されたか否か判別する(ステップS72)。このステップS71で、「ルート検索」が選択されたと判別したときには、CPU101は、後述する図16のルート検索の処理ルーチンを実行する。
【0100】
ステップS72で、「ルート検索」が選択されてはいないと判別したときには、CPU101は、「お気に入りルート作成」が選択されたか否か判別する(ステップS73)。このステップS73で、「お気に入りルート作成」が選択されたと判別したときには、CPU101は、後述する図17のお気に入りルート作成の処理ルーチンを実行する。
【0101】
ステップS73で、「お気に入りルート作成」が選択されてはいないと判別したときには、CPU101は、「ルートクリア」が選択されたか否か判別する(ステップS74)。このステップS74で、「ルートクリア」が選択されてはいないと判別したときには、CPU101は、処理をステップS71に戻し、このステップS71以降の処理を繰り返す。また、ステップS74で、「ルートクリア」が選択されたと判別したときには、CPU101は、保持しているルートに関するデータをクリアして(ステップS75)、処理をステップS4に戻す。
【0102】
図13の処理に戻って、ステップS51で、「直線ルート確認」が選択されてはいないと判別したときには、CPU101は、「ルート検索」が選択されたか否か判別する(ステップS52)。このステップS52で、「ルート検索」が選択されたと判別したときには、CPU101は、後述する図16のルート検索の処理ルーチンを実行する。
【0103】
ステップS52で、「ルート検索」が選択されてはいないと判別したときには、CPU101は、「お気に入りルート作成」が選択されたか否か判別する(ステップS53)。このステップS53で、「お気に入りルート作成」が選択されたと判別したときには、CPU101は、後述する図17のお気に入りルート作成の処理ルーチンを実行する。
【0104】
ステップS53で、「お気に入りルート作成」が選択されてはいないと判別したときには、CPU101は、「ルートクリア」が選択されたか否か判別する(ステップS54)。このステップS54で、「ルートクリア」が選択されてはいないと判別したときには、CPU101は、処理をステップS51に戻し、このステップS51以降の処理を繰り返す。また、このステップS54で、「ルートクリア」が選択されたと判別したときには、CPU101は、保持しているルートに関するデータをクリアして(ステップS55)、処理をステップS4に戻す。
【0105】
次に、前述したように、ステップS52またはステップS72で、「ルート検索」が選択されたと判別したときには、CPU101は、ルート検索を実行する(図16のステップS81)。このルート検索においては、CPU101は、インターネットを通じてルート検索サーバに、目的地および出発地の位置情報(緯度、経度)を送って、ルート検索要求を行う。そして、ルート検索サーバから検索結果として、目的地と出発地との間の道路に沿った経路情報(例えば図21の目的地PGと出発地PSとの間の経路FL参照)を取得する。
【0106】
そして、CPU101は、取得した経路情報による道路に沿ったルートを、地図画像に重畳して表示画面125Dに表示する(ステップS82)。
【0107】
次に、CPU101は、測位開始ボタンが操作されたか否か判別し(ステップS83)、測位開始ボタンが操作されたと判別したときには、後述する図20の測位開始の処理ルーチンを実行する。
【0108】
次に、CPU101は、測位開始ボタンが操作されてはいないと判別したときには、メニュー表示ボタンが操作されたか否か判別し(ステップS84)、メニュー表示ボタンが操作されていないと判別したときには、ステップS83に戻る。また、ステップS84でメニュー表示ボタンが操作されたと判別したときには、メニュー画面を表示画面125Dに表示する(ステップS85)。
【0109】
そして、CPU101は、操作入力部126の操作情報を監視して、そのメニュー画面から「測位開始」が選択されたか否か判別する(ステップS86)。このステップS86で、「測位開始」が選択されたと判別したときには、CPU101は、後述する図20の測位開始の処理ルーチンを実行する。
【0110】
ステップS86で、「測位開始」が選択されてはいないと判別したときには、CPU101は、「ルートの登録」が選択されたか否か判別する(ステップS87)。このステップS87で、「ルートの登録」が選択されたと判別したときには、CPU101は、ルートの登録処理を実行し、作成されたルートを記憶保持する(ステップS88)。その後、CPU101は、処理をステップS85に戻す。
【0111】
ステップS87で、「ルートの登録」が選択されてはいないと判別したときには、CPU101は、「ルートクリア」が選択されたか否か判別する(ステップS89)。このステップS89で、「ルートクリア」が選択されてはいないと判別したときには、CPU101は、処理をステップS86に戻し、このステップS86以降の処理を繰り返す。また、ステップS89で、「ルートクリア」が選択されたと判別したときには、CPU101は、保持しているルートに関するデータをクリアして(ステップS90)、処理をステップS4に戻す。
【0112】
次に、前述したように、ステップS53またはステップS73で、「お気に入りルート作成」が選択されたと判別したときには、CPU101は、目的地と出発地とを直線で咽んで表示した地図画像を表示する(図17のステップS101)。
【0113】
次に、CPU101は、操作入力部26の操作情報を監視して、地図画像の拡大または縮小指示を受け付けたか否か判別する(ステップS102)。このステップS102で、地図画像の拡大または縮小指示を受け付けたと判別したときには、CPU101は、前述したように、指示された縮尺に応じた地図画像の拡大または縮小処理をする(ステップS103)。この拡大または縮小処理においては、前述したように、必要に応じて地図情報格納部110Mから、指示された縮尺の地図情報を読み出し、その読み出した地図情報を用いて、指示された縮尺に応じた地図画像の拡大または縮小処理をする。
【0114】
そして、ステップS102において、地図画像の拡大または縮小指示を受け付けてはいないと判別したとき、また、ステップS103での地図画像の拡大または縮小処理を終了した後には、CPU101は、操作入力部126を通じて地図画像を移動させる操作入力を受け付けたか否か判別する(ステップS104)。
【0115】
このステップS104で、地図画像を移動させる操作入力を受け付けたと判別したときには、CPU101は、移動操作により指示された移動方向に地図画像を移動させると共に、中心マークCmの位置を経由地候補位置として、図8(A)に示したように、出発地の位置→中心マークCmの位置→目的地の位置の順に、直線で結ぶ折れ線を表示する(ステップS105)。
【0116】
なお、このとき、前述したように、必要に応じて地図情報格納部110Mから、移動方向に隣接する矩形領域の地図情報を読み出し、その読み出した地図情報を用いて、表示画面125Dに地図画像を表示するようにする。
【0117】
次に、ステップS104で、地図画像を移動させる操作入力を受け付けてはいないと判別したときには、また、ステップS105で、地図画像の移動処理および折れ線表示が終了した後には、経由地が選択されたか、すなわち、経由地の設定について決定キー(または選択キー)が操作されたか否か判別する(ステップS106)。このステップS106で経由地が選択されてはいないと判別したときには、CPU101は、処理をステップS102に戻し、このステップS102以降の処理を繰り返す。
【0118】
ステップS106で、経由地が選択されたと判別したときには、CPU101は、選択設定された経由地候補の地図上での位置を検出し、その位置情報を選択して確定した経由地の位置情報として保持する(ステップS107)。
【0119】
次に、CPU101は、例えばアイコンボタンからなる確定ボタンが操作されたか否か判別し(図18のステップS111)、確定ボタンが操作されていないと判別したときには、例えばアイコンボタンからなる戻るボタンが操作されたか否か判別する(ステップS112)。このステップS112で、戻るボタンが操作されてはいないと判別したときには、CPU101は、処理をステップS102に戻し、次の経由地の設定処理を行うようにする。
【0120】
また、ステップS112で、戻るボタンが操作されたと判別したときには、CPU101は、それまでに選択した経由地の位置データをクリアし(ステップS113)、処理をステップS101に戻す。
【0121】
次に、ステップS111で、確定ボタンが操作されたと判別したときには、CPU101は、目的地、出発地に加えて、選択された経由地の位置情報を保持する(ステップS114)。
【0122】
次に、CPU101は、測位開始ボタンが操作されたか否か判別し(ステップS115)、測位開始ボタンが操作されたと判別したときには、後述する図20の測位開始の処理ルーチンを実行する。
【0123】
次に、CPU101は、測位開始ボタンが操作されてはいないと判別したときには、メニュー表示ボタンが操作されたか否か判別し(ステップS116)、メニュー表示ボタンが操作されていないと判別したときには、ステップS115に戻る。また、ステップS116でメニュー表示ボタンが操作されたと判別したときには、メニュー画面を表示画面125Dに表示する(図19のステップS121)。
【0124】
そして、CPU101は、操作入力部126の操作情報を監視して、そのメニュー画面から「測位開始」が選択されたか否か判別する(ステップS122)。このステップS122で、「測位開始」が選択されたと判別したときには、CPU101は、後述する図20の測位開始の処理ルーチンを実行する。
【0125】
ステップS122で、「測位開始」が選択されてはいないと判別したときには、CPU101は、「ルートの登録」が選択されたか否か判別する(ステップS123)。このステップS123で、「ルートの登録」が選択されたと判別したときには、CPU101は、ルートの登録処理を実行し、作成されたルートを記憶保持する(ステップS124)。その後、CPU101は、処理をステップS121に戻す。
【0126】
ステップS123で、「ルートの登録」が選択されてはいないと判別したときには、CPU101は、「ルートクリア」が選択されたか否か判別する(ステップS125)。このステップS125で、「ルートクリア」が選択されてはいないと判別したときには、CPU101は、処理をステップS121に戻し、このステップS121以降の処理を繰り返す。また、ステップS125で、「ルートクリア」が選択されたと判別したときには、CPU101は、保持しているルートに関するデータをクリアして(ステップS126)、処理をステップS4に戻す。
【0127】
次に、前述したように、ステップS65、ステップS83、またはステップS115で、測位開始ボタンが操作されたと判別されたとき、あるいは、ステップS71、ステップS86、またはステップS122で、「測位開始」が選択されたと判別したときには、CPU101は、GPS位置測定部112で測定された現在地の位置情報(緯度、経度)を取得して、現在地を検出する(ステップS131)。
【0128】
次に、CPU101は、図9に示したように、ステップS26で保持した目的地の位置情報(緯度、経度)と、ステップS131で検出した現在地の位置情報(緯度、経度)とに基づいて、現在地と目的地とを結ぶ直線LDを、表示画面の地図画像上に表示する(ステップS132)。
【0129】
次に、CPU101は、「測位開始」のモードの終了指示を検出したか否か判別し(ステップS133)、終了指示を検出してはいないと判別したときには、処理をステップS131に戻し、このステップS131以降の処理を繰り返す。
【0130】
また、ステップS133で、「測位開始」のモードの終了指示を検出したと判別したときには、CPU101は、測位開始前の状態に戻る(ステップS46)。そして、それぞれ測位開始前の状態以降の処理を行う。
【0131】
次に、CPU101は、ルート表示機能の終了指示を検出したか否か判別し(ステップS135)、ルート表示機能の終了指示を検出してはいないと判別したときには、処理をステップS134に戻し、測位開始前の状態以降の処理を行う。また、ステップS135で、ルート表示機能の終了指示を検出したと判別したときには、CPU101は、この処理ルーチンを終了する。
【0132】
なお、測位開始モードにおいては、ルート表示機能のルート作成機能により作成したルートと共に、現在地と目的地とを結ぶ直線を表示する場合には、図7(C)に示した直線ルートLsgに加えて現在地と目的地とを結ぶ直線LDを表示する態様や、前述した図9(A)、(B)に示したように、出発地、経由地、目的地を結ぶ折れ線ルートに加えて、現在地と目的地とを結ぶ直線LDを表示する態様となる。また、ルート検索を行った場合には、図21に示すように、道路に沿った出発地と目的地を結ぶ経路に加えて、現在地と目的地とを結ぶ直線LDを表示する態様となる。
【0133】
[その他の実施形態または変形例]
上述の実施形態では、地図情報は、予め、ウエブサーバから取得するようにした。しかし、例えばカード型メモリなどの外部メモリに地図情報を格納しておき、そのカード型メモリなどの外部メモリを外部メモリコネクタ127に装着し、当該外部メモリから地図情報を読み出して用いるようにしても良い。
【0134】
上述の実施形態では、ルート表示用アプリケーションプログラムは、サーバから取得するようにしたが、予め、携帯電話端末に格納されていて良いし、カード型メモリなどの外部メモリに格納されているものを、携帯電話端末にインストールするようにしても良い。
【0135】
また、上述の実施形態では、ルート表示機能の実行時には、ウエブサーバとは全く接続することになく、携帯電話端末1単独で、全て処理を行うようにしたが、利用者が移動しようとする範囲が広い場合には、ルート表示を行う領域範囲が、地図情報格納部110Mに予め格納されている地図情報の領域範囲から逸脱する場合もある。そのことを考慮して、地図情報の取得に関して、ウエブサーバの地図情報提供サービスを、ルート表示機能の実行時に受けることができるようにしても良い。測位開始時も同様である。
【0136】
そのように、ウエブサーバの地図情報提供サービスをも利用する場合には、携帯電話端末1のルート表示アプリケーションは、地図画像のスクロール移動により、表示画面の中心マークCmの位置に対応する地図上位置(緯度、経度)が、地図情報格納部110Mに予め格納されている地図情報の領域範囲から逸脱していないかどうか判別する。そして、表示画面の中心マークCmの位置に対応する地図上位置(緯度、経度)が、地図情報格納部110Mに予め格納されている地図情報の領域範囲から逸脱していると判別したときには、地図情報提供サーバ3から、その逸脱している領域を含む領域範囲の地図情報を取得して、地図情報格納部110Mの空き領域に格納するようにする。そして、その取得した地図情報を用いて表示画面に地図画像を表示するようにする。この場合に、携帯電話端末1と地図情報提供サーバ3とは、ルート表示機能の実行に当たって予めインターネットを通じて接続しておいても良いし、表示画面の中心マークCmの位置に対応する地図上位置(緯度、経度)が、地図情報格納部110Mに予め格納されている地図情報の領域範囲から逸脱したときに、携帯電話端末1から地図情報提供サーバ3にアクセスして接続するようにしても良い。
【0137】
また、上述の実施形態では、測位開始時の現在地と目的地を結ぶ直線を表示する機能は、上述の実施形態の、出発地と目的地とを結ぶ直線ルートや、出発地と経由地と目的地とを順次に直線で結ぶ折れ線ルート、さらに、ルート検索により取得した経路ルートを表示する場合に限らず、他のルート表示機能と、組み合わせて適用することも可能である。
【0138】
また、上述の実施形態では、現在地と目的地を結ぶ直線を表示する機能は携帯端末装置側で実行するようにしたが、携帯端末装置が自端末の現在位置情報と、出発地、目的地、経由地の位置情報とをサーバ側に送ることで、サーバ側で、経路の検索と共に、実行するようにしてもよい。
【0139】
上述の実施形態では、データ量を削減するために、緯度、経度の位置情報は、矩形領域ARの4隅のみしか持たない地図情報を用いるようにしたが、メモリの記憶容量が大きいときには、従来と同様に、地図上の各地点の位置情報として緯度、経度の情報を備える地図情報を用いることができる。その場合には、表示地図画像生成部202は、中心マークCmの位置情報(緯度、経度)は、4隅の位置情報から計算する必要はなく、当該中心マークCmが位置する地点の位置情報(緯度、経度)をそのまま使用することができる。
【0140】
また、上述の実施形態では、地図情報を予めメモリに格納しておき、ルート表示用のアプリケーションの実行時には、ウエブサーバからの地図情報の提供を受けないようにしたが、ウエブサーバからの地図情報の提供を受けながら、直線ルートや折れ線ルートを作成するようにしても勿論良い。
【0141】
なお、上述の実施形態は、携帯端末装置が携帯電話端末の場合であるが、この発明の携帯端末装置は、携帯電話端末に限られるものではないことは言うまでもない。例えば、携帯型のナビゲーション装置、携帯情報端末、パッド型端末、携帯型パソコンなど、種々の携帯端末装置に、この発明は適用可能である。
【符号の説明】
【0142】
1…携帯電話端末、110M…地図情報格納部、125…ディスプレイ、204…設定入力受付部、205…位置検出部、206…直線ルート作成部、207…目的地方向直線作成部、208…現在地検出部
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば携帯電話端末などの携帯端末装置に関し、特に、表示画面に表示した地図画像上におけるルート表示に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1(特開2001−91292号公報)や特許文献2(特開2002−107169号公報)に示されているように、端末機に、表示画面に地図を表示すると共に、出発地と目的地との間のルートを表示することができるものが知られている。
【0003】
すなわち、例えば、特許文献1においては、携帯型の端末機と地図情報提供サイトからなり、地図情報提供サイトから地図情報を取得して、表示画面に表示するシステムが示されている。そして、この特許文献1のシステムにおいては、端末機の利用者が、出発地と目的地とを設定してルート探索要求をすると、ルート設定サイトから出発地と目的地の両地点の間の道路に沿った経路のルート情報が送られてきて、端末機の表示画面に、地図上において、そのルートを表示することができることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−91292号公報
【特許文献2】特開2002−107169号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したように、従来、ルート探索要求に応じてルート設定サイトが作成するルートは、出発地と目的地との間の道路に沿った詳細な経路であった。これは、ルート設定サイトが推奨する経路からなるルートである。したがって、出発地から、どこも寄ることなく、直接に、目的地までそのまま向かう利用者にとっては、この推奨ルートに沿って移動すれば良いので、非常に便利である。
【0006】
しかしながら、利用者によっては、推奨ルートをそのまま利用するのではなく、適宜、わき道や、思いつきで別の道を選択しながら移動したい者も存在する。そして、実際に利用者が推奨ルートを外れて移動したときに、その地点から目的地に向かう場合、当該地点を、出発地として、目的地までの再度のルート探索要求をすることも考えられるが、それでは、再度の通信料金がかかり、コストが嵩むことになる。
【0007】
そのため、利用者は、表示画面に提示されている推奨ルートに戻るなど、推奨ルートを頼りに、目的地に向けた移動をするようにする。しかし、その場合に、推奨ルートと、当該推奨ルートから外れた位置との関係によっては、推奨ルートに戻るなど、推奨ルートを頼りに移動ルートを選択した場合には、目的地に対しては、かえって遠回りになってしまう場合もある。
【0008】
この発明は、以上の問題点を解決することができる携帯端末装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するために、請求項1の発明は、
地図情報を記憶部に記憶する記憶手段と、
前記記憶部から読み出した前記地図情報による地図画像を表示画面に表示する表示手段と、
前記表示画面に表示された前記地図画像上における目的地と出発地の設定入力を受け付ける設定入力受付手段と、
前記設定入力受付手段で受け付けられた前記目的地と前記出発地の前記地図画像上における位置を検出する位置検出手段と、
前記位置検出手段で検出された前記目的地と前記出発地の前記地図画像上における位置を結ぶ直線を、前記地図画像上に表示する直線ルート表示手段と、
を備える携帯端末装置を提供する。
【0010】
上記の構成の請求項1の発明によれば、設定された目的地と設定された出発地との間は、直線ルート表示手段により、直線で結ばれて地図画像上に表示される。つまり、目的地と出発地との間を、道路の有無に関係なく最短ルートで結ぶ指標線が、地図画像上に表示される。利用者は、常に、この目的地と出発地との間の最短ルートである指標線を頼りに目的地まで移動することが可能になり、便利である。
【0011】
また、請求項6の発明は、
地図情報を記憶部に記憶する記憶手段と、
前記記憶部から読み出した前記地図情報による地図画像を表示画面に表示する表示手段と、
前記表示画面に表示された前記地図画像上における目的地と出発地の設定入力を受け付ける設定入力受付手段と、
現在地を検出する現在地検出手段と、
前記設定入力受付手段で受け付けられた前記目的地および前記出発地と、前記現在地検出手段で検出された前記現在地の前記地図画像上における位置を検出する位置検出手段と、
前記位置検出手段で検出された前記目的地と前記出発地の前記地図画像上における位置を結ぶルートを、前記地図画像上に表示するルート表示手段と、
前記位置検出手段で検出された前記現在地と前記目的地の前記地図画像上における位置を結ぶ直線を、前記地図画像上に表示する直線表示手段と、
を備える携帯端末装置を提供する。
【0012】
上記の構成の請求項6の発明によれば、目的地と出発地との間を結ぶルートに加えて、直線表示手段により、現在地と目的地とが直線で結ばれて地図画像上に表示される。つまり、現在地から出発地の方向を示す指標線が、地図画像上に表示される。利用者は、目的地と出発地との間を結ぶルートに加えて、この現在地から目的地への方向である指標線を頼りに目的地まで移動することが可能になり、便利である。
【発明の効果】
【0013】
この発明によれば、利用者は、目的地と出発地との間の最短ルートである指標線を頼りに目的地まで移動することが可能になり、便利である。
【0014】
また、この発明によれば、地図上に、目的地と出発地との間のルートが表示されると共に、現在地から目的地への方向である指標線を頼りに目的地まで移動することが可能になり、便利である。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】この発明の携帯端末装置の実施形態としての携帯電話端末のハードウエア構成例を示すブロック図である。
【図2】地図情報およびアプリケーションプログラムの取得方法の一例を説明するための図である。
【図3】実施形態で用いる地図情報を説明するための図である。
【図4】この発明の携帯端末装置の実施形態の要部の機能ブロック図である。
【図5】この発明の携帯端末装置の実施形態におけるルート作成機能の例を説明するために用いる図である。
【図6】この発明の携帯端末装置の実施形態におけるルート作成機能の例を説明するために用いる図である。
【図7】この発明の携帯端末装置の実施形態におけるルート作成機能の例を説明するために用いる図である。
【図8】この発明の携帯端末装置の実施形態におけるルート作成機能の例を説明するために用いる図である。
【図9】この発明の携帯端末装置の実施形態におけるルート作成機能の例を説明するために用いる図である。
【図10】この発明の携帯端末装置の実施形態におけるルート作成機能の処理の流れの例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図11】この発明の携帯端末装置の実施形態におけるルート作成機能の処理の流れの例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図12】この発明の携帯端末装置の実施形態におけるルート作成機能の処理の流れの例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図13】この発明の携帯端末装置の実施形態におけるルート作成機能の処理の流れの例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図14】この発明の携帯端末装置の実施形態におけるルート作成機能の処理の流れの例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図15】この発明の携帯端末装置の実施形態におけるルート作成機能の処理の流れの例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図16】この発明の携帯端末装置の実施形態におけるルート作成機能の処理の流れの例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図17】この発明の携帯端末装置の実施形態におけるルート作成機能の処理の流れの例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図18】この発明の携帯端末装置の実施形態におけるルート作成機能の処理の流れの例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図19】この発明の携帯端末装置の実施形態におけるルート作成機能の処理の流れの例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図20】この発明の携帯端末装置の実施形態におけるルート作成機能の処理の流れの例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図21】この発明の携帯端末装置の実施形態の要部を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、この発明の実施形態を、携帯端末装置が携帯電話端末の場合を例にとって、図を参照しながら説明する。
【0017】
[携帯端末装置の例としての携帯電話端末のハードウエア構成例]
図1は、この実施形態の携帯電話端末1のハードウエア構成例を示す図である。この実施形態の携帯電話端末1は、マイクロコンピュータを搭載して構成されており、システムバス100に対して、CPU101、ROM102、RAM103、無線通信部104、送受信信号処理部105、通話音声処理部106、表示用メモリ107、表示制御部108、操作入力部インターフェース109、メモリ110、外部メモリドライブ111、GPS位置測定部112、のそれぞれが接続されている。
【0018】
CPU101は、ROM102に記憶されているプログラムに従って、RAM103をワークエリアとして用いることにより、携帯電話端末1が実行する種々の処理をソフトウエア処理として実行する。この例では、ROM102には、電話通信用のプログラム、インターネットを通じてサーバ装置にアクセスしてサーバ装置との間でデータの送受を行うと共に、受信した情報を表示するブラウザ機能のプログラム、などの種々のプログラムが格納されている。
【0019】
無線通信部104は、携帯電話網の基地局を通じて相手と電話通信をしたり、携帯電話網を介して接続されるインターネットを通じてサーバ装置などとデータ通信をしたりするために用いられる。
【0020】
送受信信号処理部105は、CPU101の制御の下、無線通信部104を通じて受信した通信情報を解析して、呼制御メッセージや通話音声信号をデコードし、システムバス100に送出したり、サーバ装置から取得したデータをシステムバス100に送出したりする受信信号処理を行う。また、送受信信号処理部105は、CPU101の制御の下、無線通信部104を通じて送信する通話の相手方への呼制御メッセージや送話音声信号、また、サーバ装置に送るデータなどの送信信号を生成する。
【0021】
通話音声処理部106は、CPU101の制御の下、送受信信号処理部105からの受話音声情報を、デジタル信号からアナログ信号に変換し、アンプ121に供給する。アンプ121に供給された受話音声信号はスピーカ122に供給されて音響再生される。通話音声処理部106は、また、マイクロホン123で収音され、アンプ124で増幅された送話音声信号を、アナログ信号からデジタル信号に変換して、CPU101の制御の下、送受信信号処理部105に供給する。
【0022】
表示用メモリ107には、例えばLCD(Liquid Crystal Display)からなるディスプレイ115が接続される。そして、表示制御部108は、表示用メモリ107とディスプレイ115とに接続され、この表示制御部108により、CPU101の制御の下、表示用メモリ107の記憶内容が書き換えられることにより、ディスプレイ125の表示画面の表示画像が変更される。
【0023】
操作入力部インターフェース109には、テンキーや上下左右方向キー、決定キーなどを含む操作入力部126が接続されている。操作入力部インターフェース109は、操作入力部126を通じた使用者による操作指示入力に応じた操作入力情報を、システムバス100に送出する。
【0024】
メモリ110は、種々のデータを格納する記憶部である。この例では、このメモリ110には、地図情報格納部110Mが設けられると共に、アプリケーションプログラム格納部110Aが、所定の記憶領域として設けられる。地図情報格納部110Mには、この例では、後述するように、インターネットを通じてサーバ装置から取得した地図情報が格納される。また、アプリケーションプログラム格納部110Aには、この例では、サーバ装置から取得されたルート表示用アプリケーションプログラムが格納される。
【0025】
外部メモリドライブ111には、外部メモリコネクタ127が接続されている。外部メモリドライブ111は、外部メモリコネクタ127に装着された、例えばカード型メモリなどの外部メモリに対して、データの読み書きを行う。
【0026】
GPS位置測定部112は、GPS衛星からの電波を受信して、携帯電話端末1の現在地の位置情報として緯度、経度を検出し、その位置情報をシステムバス100に送出する機能を備える。
【0027】
[ルート表示について]
この実施形態では、ルート表示機能を利用しようとする利用者は、先ず、図2に示すように、携帯電話端末1により、インターネット2を通じて、地図情報提供サーバ3にアクセスする。そして、利用者は、この地図情報提供サーバ3に対して、携帯電話端末1を通じて所望のエリアの地図情報のダウンロード要求をし、ダウンロードされてきた前記所望のエリアの地図情報を、携帯電話端末1のメモリ110の地図情報格納部110Mに格納させる。また、この例では、利用者は、地図情報提供サーバ3に対して、携帯電話端末1を通じて、ルート表示用アプリケーションプログラムのダウンロード要求をして、ダウンロードされてきたルート表示用アプリケーションプログラムを、メモリ110のアプリケーションプログラム格納部110Aに格納させる。
【0028】
そして、この実施形態では、以上のように、予め、地図情報提供サーバ3からダウンロードして取得して、地図情報格納部110Mに格納した地図情報を用いると共に、アプリケーションプログラム格納部110Aに格納したルート表示用アプリケーションを用いて、地図画像の表示やルート作成処理をするようにする。
【0029】
ところで、従来の地図情報は、地図上の各地点の緯度・経度の情報を含むものであって、情報量が多い。一方、メモリ110の記憶容量は、パソコンなどのハードディスクなどのメインメモリの記憶容量と比較して少ない。このため、従来の地図情報をそのままメモリ110の地図情報格納部110Mに格納しようとすると、広い領域の地図情報を格納することができないおそれがある。
【0030】
この点にかんがみ、この実施形態においては、地図情報提供サーバ3から提供される地図情報は、データ容量を削減したものとしている。
【0031】
すなわち、この実施形態の場合、地図情報提供サーバ3から提供される地図情報は、図3に示すように、地図を所定の矩形領域AR毎に区切り、緯度、経度の位置情報は、その矩形領域ARの4隅の点Pij(i=0,1,2・・・、j=0,1,2・・・)、Pi,j+1、Pi+1,j、Pi+1,j+1のみが有するものとして、情報量を少なくしている。
【0032】
そして、それぞれの矩形領域AR内の地図情報は、例えば紙による地図と同じ情報内容の地図画像の表示用情報としており、この地図画像の表示用情報は、データ圧縮してデータ量を少なくすることも可能である。ただし、この例においても、従来の地図情報と同様に、各矩形領域ARの地図情報は、縮尺に応じた複数枚の地図画像の表示用情報からなるものとされている。
【0033】
このようにデータ量を削減したことにより、容量の小さいメモリ110であっても、地図情報格納部110Mには、矩形領域ARの複数個からなる比較的広い領域の地図情報を格納することが可能である。
【0034】
<ルート表示用アプリケーションプログラムの処理動作について>
メモリ110のアプリケーションプログラム格納部110Aに格納されたルート表示用アプリケーションプログラムにより実行される要部の処理機能を機能ブロックで示すと図4に示すようなものとなる。ここで、各機能ブロックは、CPU101が、ルート表示用アプリケーションプログラムを実行することで行うソフトウエア機能処理を、ブロックとして示したものである。
【0035】
すなわち、ルート表示用アプリケーションプログラムは、その要部の機能手段として、図4に示すように、操作入力判定部201と、表示地図画像生成部202と、地図表示部203と、設定入力受付部204と、位置検出部205と、直線ルート作成部206と、目的地方向直線作成部207と、現在地検出部208とを備える。そして、設定入力受付部204は、目的地設定受付部2041と、出発地設定入力受付部2042と、経由地設定受付部2043とからなる。また、位置検出部205は、目的地位置検出部2051と、出発地位置検出部2052と、経由地位置検出部2053とからなる。
【0036】
操作入力判定部201は、操作入力部126を通じた、表示画面125Dに表示される機能メニューからの機能の選択入力や、上下左右方向キーの操作入力を受け付けて、当該受け付けた操作入力に応じた指示情報を、必要な各部に送る。
【0037】
表示地図画像生成部202は、操作入力判定部201からの指示情報に応じて、地図情報格納部110Mから、指示された矩形領域ARの地図情報を読み出す。そして、表示地図画像生成部202は、ディスプレイ125の表示画面125D分の地図画像の情報を地図表示部203に提供する。地図表示部203は、その地図画像の情報を表示用メモリ107に表示制御部108を制御して、ディスプレイ125の表示画面125Dに、地図画像を表示する。
【0038】
この場合に、各矩形領域ARの地図情報は、図5に示すように、ディスプレイ125の表示画面125Dに表示される領域分よりも広い領域分の地図画像の表示情報からなっている。そして、表示画面125Dの中心には、図中点線で示すような中心マークCmが表示されている。地図画像の表示画面125Dへの表示に当たっては、地図画像読出部202は、矩形領域ARにおける中心マークCmの位置Pcを定め、その位置Pcを中心として表示画面125Dに表示するために、矩形領域ARから切り出す地図画像のエリアを定める。そして、地図画像読出部202は、当該定めたエリアの地図画像の情報を、矩形領域ARから切り出して地図表示部203に供給して、表示画面125Dに、そのエリアの地図画像を表示させるようにする。
【0039】
なお、初期的には、中心マークCmの位置Pcは、矩形領域ARの中心位置に設定されている。また、表示地図画像生成部202は、矩形領域ARにおける中心マークCmの位置Pcの情報を、保持している。この例では、表示地図画像生成部202は、この位置Pcの情報を、例えば矩形領域ARの4隅の緯度、経度の情報から計算した緯度、経度の情報として保持する。
【0040】
そして、表示画面125Dに地図画像を表示しているときに、利用者が操作入力部126の上下左右方向キーを操作すると、操作入力判定部201は、その操作入力を検知し、その指示操作された方向の情報を地図画像読出部202に通知する。地図画像読出部202は、この指示操作された方向に、中心マークCmの矩形領域ARにおける位置を移動させ、その移動後において、表示画面125Dに表示すべきエリアを決定する。そして、表示地図画像生成部202は、決定したエリアの地図画像の情報を地図表示部203に供給する。以上により、表示画面125Dに表示される地図画像が、利用者が指示した方向にスクロール移動されて表示される。
【0041】
なお、図5では、表示画面125Dが矩形領域AR内を矢印方向に移動するように記述したが、実際は、表示画面125Dが移動する訳ではなく、表示画面125Dに対して、矩形領域ARの地図画像が相対的に移動するものである。
【0042】
そして、表示地図画像生成部202は、操作入力判定部201からの移動方向指示により、中心マークCmの位置が、一つの矩形領域ARを超えて隣接する矩形エリアARにまで移動したことを検知すると、指示された方向の、隣りの矩形領域ARの地図情報を、地図情報格納部110Mから読み出す。そして、当該隣りの矩形領域ARから、中心マークCm位置を中心とした表示エリアの地図画像を切り出して、地図表示部203に供給することで、表示画面の地図画像を切り替える。
【0043】
また、この実施形態では、表示画面125Dに表示される地図画像を拡大または縮小、すなわち、地図画像の縮尺を変更することができる。すなわち、操作入力判定部201は、操作入力部126を通じて拡大または縮小の指示(縮尺の指示)を受け付けると、指示された縮尺を表示地図画像生成部202に供給する。
【0044】
表示地図画像生成部202は、指示された縮尺変化が小さいときには、図6に示すように、読み出している縮尺の矩形領域ARの地図情報を、例えば画素数を間引いたり、補間したりして変えることで、図6において矢印で示すように拡大または縮小し、その拡大地図画像の情報または縮小地図画像の情報を、地図表示部203に供給する。
【0045】
また、表示地図画像生成部202は、指示された縮尺が大きいときには、指示された縮尺に応じた別の縮尺の地図画像を、地図情報格納部110Mから読み出す。そして、表示地図画像生成部202は、新たに読み出した縮尺の矩形領域ARの地図情報を用いて、指示された縮尺の拡大地図画像の情報または縮小地図画像の情報を生成し、地図表示部203に供給する。
【0046】
以上により、表示画面125Dの地図画像は、利用者の拡大または縮小指示に応じた縮尺で表示される。
【0047】
次に、この実施形態のルート表示アプリケーションにおいては、機能項目として、「ルート作成」、「お気に入りルート作成」、「測位開始」が用意されている。「ルート作成」は、目的地と出発地とを設定し、設定された両地点を直線で結ぶルートを作成する機能項目である。「お気に入りルート作成」は、「ルート作成」で作成された直線ルートに対して経由地を任意に設定して、出発地から当該経由地を経由して目的地に至るルートを作成する機能項目である。「測位開始」は、現在地を測位し、作成されたルートに加えて、現在地と目的地とを結ぶ直線を地図画像上の表示するようにする機能項目である。
【0048】
先ず、利用者により、操作入力部126を通じた操作によって、「ルート作成」が選択されると、操作入力判定部201からの操作情報に基づき、地図表示部203は、例えば、「目的地を設定してください」というメッセージを表示画面125Dに表示する。そこで、利用者は、表示画面125Dに表示されている地図画像を移動したり、拡大または縮小したりしながら、目的地位置に中心マークCmが位置するようにする。そして、利用者は、目的地位置に中心マークCmが位置する状態で、操作入力部126の決定キーを操作する。
【0049】
すると、操作入力判定部201は、目的地の設定について決定キーが操作されたことを、目的地設定受付部2041に通知する。この通知を受けた目的地設定受付部2041は、目的地が設定されたことを目的地位置検出部2051に通知する。目的地位置検出部2051は、この通知を受けると、表示地図画像生成部202から中心マークCmの位置情報(緯度、経度)を受け取り、当該中心マークCmの位置情報を、図7(A)に示すように、設定された目的地PGの位置情報として検出する。そして、目的地位置検出部2051は、この目的地PGの位置情報を直線ルート作成部206に供給する。
【0050】
操作入力判定部201は、目的地の設定について決定キーが操作されたことの通知を、地図表示部203にも供給する。地図表示部203は、この通知を受け取ると、例えば、「出発地を設定してください」というメッセージを表示画面125Dに表示する。そこで、利用者は、表示画面125Dに表示されている地図画像を移動したり、拡大または縮小したりしながら、目的地位置に中心マークCmが位置するようにする。そして、利用者は、目的地位置に中心マークCmが位置する状態で、操作入力部126の決定キーを操作する。
【0051】
すると、操作入力判定部201は、目的地の設定について決定キーが操作されたことを、出発地設定受付部2042に通知する。この通知を受けた出発地設定受付部2042は、出発地が設定されたことを出発地位置検出部2052に通知する。出発地位置検出部2052は、この通知を受けると、表示地図画像生成部202から中心マークCmの位置情報(緯度、経度)を受け取り、当該中心マークCmの位置情報を、図7(B)に示すように、設定された出発地PSの位置情報として検出する。そして、出発地位置検出部2052は、この出発地PSの位置情報を直線ルート作成部206に供給する。
【0052】
直線ルート作成部206は、目的地PGと出発地PSとを結ぶ直線ルートの情報を生成し、目的地と出発地の位置情報と共に、生成した直線ルートの情報を表示地図画像生成部202に供給する。表示地図画像生成部202は、表示画面125Dに表示する地図画像に、目的地と出発地とを結ぶ直線ルートを重畳した画像を生成し、地図表示部203に供給する。これにより、表示画面125Dには、図7(C)に示すように、目的地PGと出発地PSとを結ぶ直線ルートLsgが重畳された地図画像が表示される。
【0053】
次に、利用者により、操作入力部126を通じた操作によって、「お気に入りルート作成」が選択されると、操作入力判定部201からの操作情報に基づき、地図表示部203は、例えば、「経由地を設定してください」というメッセージを表示画面125Dに表示する。
【0054】
そこで、利用者は、表示画面125Dに表示されている地図画像を移動したり、拡大または縮小したりしながら、経由地の候補位置に中心マークCmが位置するようにする。すなわち、この実施形態では、候補地の設定が確定するまでの中心マークCmの位置は、経由地の候補の位置とされる。
【0055】
操作入力判定部201は、操作入力部126の決定キーが押されたことを検知するまでは、地図画像に対する中心マークCmの移動通知を、経由地設定受付部2043を通じて経由地位置検出部2053に通知する。経由地位置検出部2053は、この中心マークCmの移動通知を受けると、そのときの中心マークCmの位置情報を表示地図画像生成部202から取得し、経由地候補の位置情報として、直線ルート作成部206に供給する。
【0056】
直線ルート作成部206は、この経由地候補の位置情報を受け取ると、目的地PGと出発地PSとを結ぶ直線ルートに代えて、出発地PSと経由地候補とを直線で結ぶと共に、経由地候補と目的地PGとを直線で結ぶ折れ線ルートの情報を生成し、目的地、出発地および経由地候補の位置情報と共に、生成した折れ線ルートの情報を表示地図画像生成部202に供給する。
【0057】
表示地図画像生成部202は、表示画面125Dに表示する地図画像に、出発地PS、経由地(経由地候補)Pv1、目的地PGを直線で順に結ぶ折れ線ルートを重畳した画像を生成し、地図表示部203に供給する。これにより、表示画面125Dには、図8(A)に示すように、出発地PSと経由地(経由地候補)Pv1とを結ぶ直線Lsvと、経由地(経由地候補)Pv1と目的地PGとを結ぶ直線Lvg1とからなる折れ線ルートが重畳された地図画像が表示される。
【0058】
そして、利用者による地図画像の移動操作により、中心マークCmの地図画像上の位置が変更されると、この経由地(経由地候補)Pv1の位置が変更されるので、図8(A)に示す折れ線ルートは、中心マークCmの地図画像上の位置、すなわち、経由地候補Pv1の変更に伴い、変更されることになる。
【0059】
そして、経由地設定受付部2043は、操作入力部126の決定キーが押されたことが操作入力判定部201から通知されてくると、経由地位置検出部2053に対して、経由地Pv1の決定通知を送る。経由地位置検出部2053は、この経由地Pv1の決定通知を取得すると、その時点の中心マークCmの位置情報(緯度、経度)を経由地Pv1の位置情報として保持して、それを直線ルート作成部206に供給する。したがって、経由地Pv1の位置が、保持された位置情報により固定されることになる。
【0060】
次に、利用者は、さらに、表示画面125Dに表示されている地図画像を移動したり、拡大または縮小したりしながら、次の経由地候補の位置に中心マークCmを位置させ、決定キーを操作することにより、次の経由地Pv2の設定を同様に行う。
【0061】
すなわち、経由地設定受付部2043は、操作入力部126の決定キーが押されるまでは、地図画像に対する中心マークCmの移動通知を、経由地位置検出部2053に通知する。経由地位置検出部2053は、この中心マークCmの移動通知を受けると、そのときの中心マークCmの位置情報を表示地図画像生成部202から取得し、経由地(経由地候補)Pv2の位置情報として、直線ルート作成部206に供給する。
【0062】
直線ルート作成部206は、この経由地(経由地候補)Pv2の位置情報を受け取ると、図8(A)に示した折れ線ルートのうちの経由地Pv1と目的地PGとを結ぶ直線Lvg1に代えて、図8(B)に示すように、経由地Pv1と経由地(経由地候補)Pv2とを直線で結ぶと共に、経由地(経由地候補)Pv2と目的地PGとを直線で結ぶ折れ線ルートの情報を生成し、目的地PG、出発地PSおよび経由地Pv1,経由地候補Pv2の位置情報と共に、生成した折れ線ルートの情報を表示地図画像生成部202に供給する。
【0063】
表示地図画像生成部202は、表示画面125Dに表示する地図画像に、出発地PS、経由地Pv1,経由地候補Pv2、目的地PGを直線で順に結ぶ折れ線ルートを重畳した画像を生成し、地図表示部203に供給する。これにより、表示画面125Dには、図8(B)に示すように、出発地PSと経由地Pv1とを結ぶ直線Lsvと、経由地Pv1と経由地(経由地候補)Pv2とを結ぶ直線Lv12と、経由地(経由地候補)Pv2と目的地PGとを結ぶ直線Lvg2とからなる折れ線ルートが重畳された地図画像が表示される。
【0064】
そして、利用者による地図画像の移動操作により、中心マークCmの地図画像上の位置が変更されると、経由地(経由地候補)Pv2の位置が変更されるので、図8(B)に示す折れ線ルートは、中心マークCmの地図画像上の位置、すなわち、経由地候補Pv2の変更に伴い、変更されることになる。
【0065】
そして、経由地設定受付部2043は、操作入力部126の決定キーが押されたことが操作入力判定部201から通知されてくると、経由地位置検出部2053に対して、経由地Pv2の決定通知を送る。経由地位置検出部2053は、この経由地Pv2の決定通知を取得すると、その時点の中心マークCmの位置情報(緯度、経度)を経由地Pv2の位置情報として保持して、それを直線ルート作成部206に供給する。したがって、経由地Pv2の位置が、保持された位置情報により固定されることになる。
【0066】
経由地は、以上のようにして、順次に、いくつでも設定することができる。なお、上述の例では、経由地は、経由する順番に設定するようにしたが、経由したい地点を先に登録し、その経由の順番を後から定めるように設定しても良い。
【0067】
以上説明したように、この実施形態においては、図7(C)に示すように、目的地と出発地との間のルートとして、道路の沿ったルートではなく、目的地と出発地との間を直線で結ぶ直線ルートが、地図画像上に表示される。この直線ルートは、目的地と出発地との間の最短ルートを示す指標線であり、利用者は、この目的地と出発地との間の最短ルートである指標線の直線ルートを頼りに、目的地まで移動することができる。したがって、推奨ルートがあっても、それを逸脱しながら移動したい希望を持つ利用者にとっては、非常に便利である。
【0068】
また、この実施形態によれば、経路探索をすることなく、地図上にルートが作成することができる。そして、経路探索をする必要がないので、地図情報に経路情報が含まれていなくでも、ルートが作成することができる。
【0069】
また、上述の実施形態においては、出発地と目的地との間に経由地を自由に設定することができると共に、出発地と経由地との間、経由地と経由地との間、経由地と目的地との間も、それぞれ最短ルートを示す指標線としての直線ルートで表示するようにしている。
【0070】
したがって、出発地と目的地との間を、所望の経由地を経由しながら、自由に移動したいという希望を持つ利用者にとっては、非常に便利である。また、利用者は、地図画像を確認しながら、自分が経由したい施設(地点)や道路などを容易に設定することができるという効果もある。
【0071】
次に、「測位開始」の機能項目について説明する。
すなわち、利用者により、操作入力部126を通じた操作によって、メニュー一覧から「測位開始」が選択されると、操作入力判定部201は、その操作情報に基づき、現在地検出部208を起動する。現在地検出部208は、GPS位置測定部112で測定された現在地の位置情報(緯度、経度)を取得し、当該取得した現在地の位置情報を、目的地方向直線作成部207に供給する。目的地方向直線作成部207には、目的地位置検出部205で検出された目的地の位置情報も供給されている。
【0072】
目的地方向直線作成部207は、現在地の位置情報を受け取ると、既に取得している目的地の位置情報をも用いて、図9(A)に示すように、現在地Phと目的地PGとを結ぶ直線LDの情報を生成する。そして、目的地方向直線作成部207は、目的地PGおよび現在地Phの位置情報と共に、生成した直線LDの情報を表示地図画像生成部202に供給する。
【0073】
表示地図画像生成部202は、表示画面125Dに表示する地図画像に、出発地PS、経由地Pv1,Pv2、目的地PGを直線で順に結ぶ折れ線ルートに加えて、現在地Phと目的地PGとを結ぶ直線LDを重畳した画像を生成し、地図表示部203に供給する。これにより、表示画面125Dには、図9(A)に示すように、「ルート作成」により作成された折れ線ルートに加えて、現在地Phから、目的地PGの方向を指し示す指標となる直線LDが重畳された地図画像が表示される。
【0074】
そして、「測位開始」をしたときには、現在地検出部208では、携帯電話端末1を携帯して移動している利用者の時々刻々とした現在地の変化に応じて、前記直線LDの位置が変化する。すなわち、現在地検出部208で検出された現在地位置が、図9(B)に示すように、位置Phから位置Ph´に移動したときには、直線LDも、当該現在地位置の移動に応じて、移動する。
【0075】
以上のようにして、この実施形態における「測位開始」の機能項目においては、現在地と目的地とが直線で結ばれて地図画像上に表示される。したがって、測位開示のモードにおいては、常に、現在地から出発地の方向を示す直線LDの指標線が、地図画像上に表示されることになる。これにより、利用者は、この現在地から出発地の方向を示す指標線を頼りに目的地まで移動することが可能になり、便利である。
【0076】
さらに、上述の実施形態においては、目的地と出発地との間を結ぶ直線ルートや、経由地を含む折れ線ルートに加えて、この現在地から出発地の方向を指し示す直線の指標線が表示されるので、両者を参照することで、移動する利用者は、どのような道を選択すれば良いかを容易に決定することができて、使い勝手が非常に良く、また、便利である。また、直線ルートや、折れ線ルートが地図画像上に表示されている場合には、現在地と出発地と、また、現在地と経由地との位置関係も分かるので、便利である。
【0077】
次に、この実施形態におけるルート表示用アプリケーションプログラムによる処理の流れの例を、図10〜図20のフローチャートに示す。このフローチャートの各ステップの処理は、CPU101が、アプリケーションプログラム格納部110Aに格納されているルート表示用アプリケーションプログラムにしたがって、ROM102のプログラムの処理によるアシストを得ながら、RAM103をワークエリアとして用いて実行する。
【0078】
先ず、CPU101は、ルート表示機能の起動指示があったか否か判別し(ステップS1)、起動指示がなければ、その他の処理を行う(ステップS2)。ステップS1で、ルート表示機能の起動指示があったと判別したときには、CPU101は、アプリケーションプログラム格納部110Aのルート表示用アプリケーションプログラムを起動させ、利用者による地図の選択を受け付け(ステップS3)、受け付けた地図画像の地図情報を、地図情報格納部から読み出して、地図画像を表示画面125Dに表示させる(ステップS4)。
【0079】
なお、ステップS3においては、CPU101は、表示する地図の選択子として、「現在地から探す」、「登録地から探す」、「地図から探す」を選択することができる。ここで、CPU101は、「現在地から探す」が選択されたときには、GPS位置測位部で現在地を検出し、検出した現在地を中心にした地図を表示する。また、「登録地から探す」が選択されたときには、CPU101は、記憶されている登録地から、利用者が表示を要求する登録地の選択を促し、選択された登録地を中心にした地図を表示する。「地図から探す」が選択されたときには、CPU101は、記憶している地図の国名、地域名などの一覧を表示し、その中から利用者により選択された地図を表示する。
【0080】
次に、CPU101は、操作入力部126の操作情報を監視して、例えば表示画面のアイコンボタンからなるメニュー表示ボタンが操作されたか否か判別し(ステップS5)、メニュー表示ボタンが操作されていないと判別したときには、ステップS4に戻る。また、ステップS5でメニュー表示ボタンが操作されたと判別したときには、メニュー画面を表示画面125Dに表示する(ステップS6)。
【0081】
次に、CPU101は、操作入力部126の操作情報を監視して、そのメニュー画面から「ルート作成」が選択されたか否か判別する(ステップS7)。このステップS7で、「ルート作成」が選択されてはいないと判別したときには、CPU101は、その他の項目が選択されたか否か判別し(ステップS8)、その他の項目が選択されてはいないと判別したときには、ステップS7に戻り、その他の項目が選択されたと判別したときには、選択された項目を実行するルーチンに移行する(ステップS9)。
【0082】
ステップS7で、「ルート作成」が選択されたと判別したときには、CPU101は、表示画面125Dに、目的地の設定を促すメッセージを表示する(ステップS10)。次に、CPU101は、ステップS3と同様に利用者による地図の選択を受け付け(ステップS11)、受け付けた地図を表示画面125Dに表示する(ステップS12)。
【0083】
次に、CPU101は、操作入力部26の操作情報を監視して、地図画像の拡大または縮小指示を受け付けたか否か判別する(図11のステップS21)。このステップS21で、地図画像の拡大または縮小指示を受け付けたと判別したときには、CPU101は、前述したように、指示された縮尺に応じた地図画像の拡大または縮小処理をする(ステップS22)。この拡大または縮小処理においては、前述したように、必要に応じて地図情報格納部110Mから、指示された縮尺の地図情報を読み出し、その読み出した地図情報を用いて、指示された縮尺に応じた地図画像の拡大または縮小処理をする。
【0084】
そして、ステップS21において、地図画像の拡大または縮小指示を受け付けてはいないと判別したとき、また、ステップS22での地図画像の拡大または縮小処理を終了した後には、CPU101は、操作入力部126を通じて地図画像を移動させる操作入力を受け付けたか否か判別し(ステップS23)、受け付けたと判別したときには、移動操作により指示された移動方向に地図画像を移動させる(ステップS24)。このとき、前述したように、必要に応じて地図情報格納部110Mから、移動方向に隣接する矩形領域の地図情報を読み出し、その読み出した地図情報を用いて、表示画面125Dに地図画像を表示するようにする。
【0085】
ステップS23で、地図画像を移動させる操作入力を受け付けてはいないと判別したときには、また、ステップS24で、地図画像の移動処理が終了した後には、目的地が設定されたか、すなわち、目的地の設定について決定キーが操作されたか否か判別する(ステップS25)。このステップS25で目的地が設定されてはいないと判別したときには、CPU101は、処理をステップS21に戻し、このステップS21以降の処理を繰り返す。
【0086】
ステップS25で、決定キーの操作により目的地が設定されたと判別したときには、CPU101は、設定された目的地の地図上での位置を検出し、その位置情報を保持する(ステップS26)。
【0087】
次に、CPU101は、出発地の設定を促すメッセージを表示する(ステップS27)。そして、CPU101は、ステップS3と同様に利用者による地図の選択を受け付け(ステップS28)、受け付けた地図を表示画面125Dに表示する(ステップS29)。
【0088】
次に、CPU101は、操作入力部26の操作情報を監視して、地図画像の拡大または縮小指示を受け付けたか否か判別する(ステップS30)。このステップS30で、地図画像の拡大または縮小指示を受け付けたと判別したときには、CPU101は、前述したように、指示された縮尺に応じた地図画像の拡大または縮小処理をする(ステップS31)。この拡大または縮小処理においては、前述したように、必要に応じて地図情報格納部110Mから、指示された縮尺の地図情報を読み出し、その読み出した地図情報を用いて、指示された縮尺に応じた地図画像の拡大または縮小処理をする。
【0089】
そして、ステップS30において、地図画像の拡大または縮小指示を受け付けてはいないと判別したとき、また、ステップS31での地図画像の拡大または縮小処理を終了した後には、CPU101は、操作入力部126を通じて地図画像を移動させる操作入力を受け付けたか否か判別し(図12のステップS41)、受け付けたと判別したときには、移動操作により指示された移動方向に地図画像を移動させる(ステップS42)。このとき、前述したように、必要に応じて地図情報格納部110Mから、移動方向に隣接する矩形領域の地図情報を読み出し、その読み出した地図情報を用いて、表示画面125Dに地図画像を表示するようにする。
【0090】
ステップS41で、地図画像を移動させる操作入力を受け付けてはいないと判別したときには、また、ステップS42で、地図画像の移動処理が終了した後には、出発地が設定されたか、すなわち、出発地の設定について決定キーが操作されたか否か判別する(ステップS43)。このステップS43で出発地が設定されてはいないと判別したときには、CPU101は、処理をステップS30に戻し、このステップS30以降の処理を繰り返す。
【0091】
ステップS43で、決定キーの操作により出発地が設定されたと判別したときには、CPU101は、設定された出発地の地図上での位置を検出し、その位置情報を保持する(ステップS44)。
【0092】
なお、以上の目的地および出発地の設定において、目的地の設定を先にし、次に出発地の設定をするように説明したが、目的地の設定と出発地の設定とは、どちらを先に設定しても良い。
【0093】
次に、CPU101は、操作入力部126の操作情報を監視して、メニュー表示ボタンが操作されたか否か判別し(ステップS45)、メニュー表示ボタンが操作されていないと判別したときには、例えばアイコンボタンからなる中止ボタンが操作されたか否か判別する(ステップS46)。このステップS46で、中止ボタンが操作されていないと判別したときには、CPU101は、処理をステップS45に戻し、中止ボタンが操作されたと判別したときには、保持している目的地および出発地の位置情報をクリアして、ステップS4に処理を戻す。
【0094】
また、ステップS45でメニュー表示ボタンが操作されたと判別したときには、メニュー画面を表示画面125Dに表示する(ステップS48)。そして、CPU101は、操作入力部126の操作情報を監視して、そのメニュー画面から「直線ルート確認」が選択されたか否か判別する(ステップS51)。
【0095】
このステップS51で、「直線ルート確認」が選択されたと判別したときには、CPU101は、図7(C)に示したように、表示画面125Dに、出発地と目的地とを結んだ直線ルートLsgを、地図画像に重畳して表示する(図14のステップS61)。次に、CPU101は、例えばアイコンボタンからなる確定ボタンが操作されたか否か判別し(ステップS62)、確定ボタンが操作されてはいないと判別したときには、例えばアイコンボタンからなる戻るボタンが操作されたか否か判別する(ステップS63)。戻るボタンが操作されていないと判別したときには、CPU101は、処理をステップS62に戻し、戻るボタンが操作されたと判別したときには、処理をステップS48に戻す。
【0096】
また、ステップS62で、確認ボタンが操作されたと判別したときには、CPU101は、目的地と出発地との間の直線ルートが確定したと判断する(ステップS64)。そして、CPU101は、例えばアイコンボタンからなる測位開始ボタンが操作されたか否か判別し(ステップS65)、測位開始ボタンが操作されたと判別したときには、後述する図20の測位開始の処理ルーチンを実行する。
【0097】
次に、CPU101は、測位開始ボタンが操作されてはいないと判別したときには、メニュー表示ボタンが操作されたか否か判別し(ステップS66)、メニュー表示ボタンが操作されていないと判別したときには、ステップS65に戻る。また、ステップS66でメニュー表示ボタンが操作されたと判別したときには、メニュー画面を表示画面125Dに表示する(ステップS67)。
【0098】
そして、CPU101は、操作入力部126の操作情報を監視して、そのメニュー画面から「測位開始」が選択されたか否か判別する(図15のステップS71)。このステップS71で、「測位開始」が選択されたと判別したときには、CPU101は、後述する図20の測位開始の処理ルーチンを実行する。
【0099】
ステップS71で、「測位開始」が選択されてはいないと判別したときには、CPU101は、「ルート検索」が選択されたか否か判別する(ステップS72)。このステップS71で、「ルート検索」が選択されたと判別したときには、CPU101は、後述する図16のルート検索の処理ルーチンを実行する。
【0100】
ステップS72で、「ルート検索」が選択されてはいないと判別したときには、CPU101は、「お気に入りルート作成」が選択されたか否か判別する(ステップS73)。このステップS73で、「お気に入りルート作成」が選択されたと判別したときには、CPU101は、後述する図17のお気に入りルート作成の処理ルーチンを実行する。
【0101】
ステップS73で、「お気に入りルート作成」が選択されてはいないと判別したときには、CPU101は、「ルートクリア」が選択されたか否か判別する(ステップS74)。このステップS74で、「ルートクリア」が選択されてはいないと判別したときには、CPU101は、処理をステップS71に戻し、このステップS71以降の処理を繰り返す。また、ステップS74で、「ルートクリア」が選択されたと判別したときには、CPU101は、保持しているルートに関するデータをクリアして(ステップS75)、処理をステップS4に戻す。
【0102】
図13の処理に戻って、ステップS51で、「直線ルート確認」が選択されてはいないと判別したときには、CPU101は、「ルート検索」が選択されたか否か判別する(ステップS52)。このステップS52で、「ルート検索」が選択されたと判別したときには、CPU101は、後述する図16のルート検索の処理ルーチンを実行する。
【0103】
ステップS52で、「ルート検索」が選択されてはいないと判別したときには、CPU101は、「お気に入りルート作成」が選択されたか否か判別する(ステップS53)。このステップS53で、「お気に入りルート作成」が選択されたと判別したときには、CPU101は、後述する図17のお気に入りルート作成の処理ルーチンを実行する。
【0104】
ステップS53で、「お気に入りルート作成」が選択されてはいないと判別したときには、CPU101は、「ルートクリア」が選択されたか否か判別する(ステップS54)。このステップS54で、「ルートクリア」が選択されてはいないと判別したときには、CPU101は、処理をステップS51に戻し、このステップS51以降の処理を繰り返す。また、このステップS54で、「ルートクリア」が選択されたと判別したときには、CPU101は、保持しているルートに関するデータをクリアして(ステップS55)、処理をステップS4に戻す。
【0105】
次に、前述したように、ステップS52またはステップS72で、「ルート検索」が選択されたと判別したときには、CPU101は、ルート検索を実行する(図16のステップS81)。このルート検索においては、CPU101は、インターネットを通じてルート検索サーバに、目的地および出発地の位置情報(緯度、経度)を送って、ルート検索要求を行う。そして、ルート検索サーバから検索結果として、目的地と出発地との間の道路に沿った経路情報(例えば図21の目的地PGと出発地PSとの間の経路FL参照)を取得する。
【0106】
そして、CPU101は、取得した経路情報による道路に沿ったルートを、地図画像に重畳して表示画面125Dに表示する(ステップS82)。
【0107】
次に、CPU101は、測位開始ボタンが操作されたか否か判別し(ステップS83)、測位開始ボタンが操作されたと判別したときには、後述する図20の測位開始の処理ルーチンを実行する。
【0108】
次に、CPU101は、測位開始ボタンが操作されてはいないと判別したときには、メニュー表示ボタンが操作されたか否か判別し(ステップS84)、メニュー表示ボタンが操作されていないと判別したときには、ステップS83に戻る。また、ステップS84でメニュー表示ボタンが操作されたと判別したときには、メニュー画面を表示画面125Dに表示する(ステップS85)。
【0109】
そして、CPU101は、操作入力部126の操作情報を監視して、そのメニュー画面から「測位開始」が選択されたか否か判別する(ステップS86)。このステップS86で、「測位開始」が選択されたと判別したときには、CPU101は、後述する図20の測位開始の処理ルーチンを実行する。
【0110】
ステップS86で、「測位開始」が選択されてはいないと判別したときには、CPU101は、「ルートの登録」が選択されたか否か判別する(ステップS87)。このステップS87で、「ルートの登録」が選択されたと判別したときには、CPU101は、ルートの登録処理を実行し、作成されたルートを記憶保持する(ステップS88)。その後、CPU101は、処理をステップS85に戻す。
【0111】
ステップS87で、「ルートの登録」が選択されてはいないと判別したときには、CPU101は、「ルートクリア」が選択されたか否か判別する(ステップS89)。このステップS89で、「ルートクリア」が選択されてはいないと判別したときには、CPU101は、処理をステップS86に戻し、このステップS86以降の処理を繰り返す。また、ステップS89で、「ルートクリア」が選択されたと判別したときには、CPU101は、保持しているルートに関するデータをクリアして(ステップS90)、処理をステップS4に戻す。
【0112】
次に、前述したように、ステップS53またはステップS73で、「お気に入りルート作成」が選択されたと判別したときには、CPU101は、目的地と出発地とを直線で咽んで表示した地図画像を表示する(図17のステップS101)。
【0113】
次に、CPU101は、操作入力部26の操作情報を監視して、地図画像の拡大または縮小指示を受け付けたか否か判別する(ステップS102)。このステップS102で、地図画像の拡大または縮小指示を受け付けたと判別したときには、CPU101は、前述したように、指示された縮尺に応じた地図画像の拡大または縮小処理をする(ステップS103)。この拡大または縮小処理においては、前述したように、必要に応じて地図情報格納部110Mから、指示された縮尺の地図情報を読み出し、その読み出した地図情報を用いて、指示された縮尺に応じた地図画像の拡大または縮小処理をする。
【0114】
そして、ステップS102において、地図画像の拡大または縮小指示を受け付けてはいないと判別したとき、また、ステップS103での地図画像の拡大または縮小処理を終了した後には、CPU101は、操作入力部126を通じて地図画像を移動させる操作入力を受け付けたか否か判別する(ステップS104)。
【0115】
このステップS104で、地図画像を移動させる操作入力を受け付けたと判別したときには、CPU101は、移動操作により指示された移動方向に地図画像を移動させると共に、中心マークCmの位置を経由地候補位置として、図8(A)に示したように、出発地の位置→中心マークCmの位置→目的地の位置の順に、直線で結ぶ折れ線を表示する(ステップS105)。
【0116】
なお、このとき、前述したように、必要に応じて地図情報格納部110Mから、移動方向に隣接する矩形領域の地図情報を読み出し、その読み出した地図情報を用いて、表示画面125Dに地図画像を表示するようにする。
【0117】
次に、ステップS104で、地図画像を移動させる操作入力を受け付けてはいないと判別したときには、また、ステップS105で、地図画像の移動処理および折れ線表示が終了した後には、経由地が選択されたか、すなわち、経由地の設定について決定キー(または選択キー)が操作されたか否か判別する(ステップS106)。このステップS106で経由地が選択されてはいないと判別したときには、CPU101は、処理をステップS102に戻し、このステップS102以降の処理を繰り返す。
【0118】
ステップS106で、経由地が選択されたと判別したときには、CPU101は、選択設定された経由地候補の地図上での位置を検出し、その位置情報を選択して確定した経由地の位置情報として保持する(ステップS107)。
【0119】
次に、CPU101は、例えばアイコンボタンからなる確定ボタンが操作されたか否か判別し(図18のステップS111)、確定ボタンが操作されていないと判別したときには、例えばアイコンボタンからなる戻るボタンが操作されたか否か判別する(ステップS112)。このステップS112で、戻るボタンが操作されてはいないと判別したときには、CPU101は、処理をステップS102に戻し、次の経由地の設定処理を行うようにする。
【0120】
また、ステップS112で、戻るボタンが操作されたと判別したときには、CPU101は、それまでに選択した経由地の位置データをクリアし(ステップS113)、処理をステップS101に戻す。
【0121】
次に、ステップS111で、確定ボタンが操作されたと判別したときには、CPU101は、目的地、出発地に加えて、選択された経由地の位置情報を保持する(ステップS114)。
【0122】
次に、CPU101は、測位開始ボタンが操作されたか否か判別し(ステップS115)、測位開始ボタンが操作されたと判別したときには、後述する図20の測位開始の処理ルーチンを実行する。
【0123】
次に、CPU101は、測位開始ボタンが操作されてはいないと判別したときには、メニュー表示ボタンが操作されたか否か判別し(ステップS116)、メニュー表示ボタンが操作されていないと判別したときには、ステップS115に戻る。また、ステップS116でメニュー表示ボタンが操作されたと判別したときには、メニュー画面を表示画面125Dに表示する(図19のステップS121)。
【0124】
そして、CPU101は、操作入力部126の操作情報を監視して、そのメニュー画面から「測位開始」が選択されたか否か判別する(ステップS122)。このステップS122で、「測位開始」が選択されたと判別したときには、CPU101は、後述する図20の測位開始の処理ルーチンを実行する。
【0125】
ステップS122で、「測位開始」が選択されてはいないと判別したときには、CPU101は、「ルートの登録」が選択されたか否か判別する(ステップS123)。このステップS123で、「ルートの登録」が選択されたと判別したときには、CPU101は、ルートの登録処理を実行し、作成されたルートを記憶保持する(ステップS124)。その後、CPU101は、処理をステップS121に戻す。
【0126】
ステップS123で、「ルートの登録」が選択されてはいないと判別したときには、CPU101は、「ルートクリア」が選択されたか否か判別する(ステップS125)。このステップS125で、「ルートクリア」が選択されてはいないと判別したときには、CPU101は、処理をステップS121に戻し、このステップS121以降の処理を繰り返す。また、ステップS125で、「ルートクリア」が選択されたと判別したときには、CPU101は、保持しているルートに関するデータをクリアして(ステップS126)、処理をステップS4に戻す。
【0127】
次に、前述したように、ステップS65、ステップS83、またはステップS115で、測位開始ボタンが操作されたと判別されたとき、あるいは、ステップS71、ステップS86、またはステップS122で、「測位開始」が選択されたと判別したときには、CPU101は、GPS位置測定部112で測定された現在地の位置情報(緯度、経度)を取得して、現在地を検出する(ステップS131)。
【0128】
次に、CPU101は、図9に示したように、ステップS26で保持した目的地の位置情報(緯度、経度)と、ステップS131で検出した現在地の位置情報(緯度、経度)とに基づいて、現在地と目的地とを結ぶ直線LDを、表示画面の地図画像上に表示する(ステップS132)。
【0129】
次に、CPU101は、「測位開始」のモードの終了指示を検出したか否か判別し(ステップS133)、終了指示を検出してはいないと判別したときには、処理をステップS131に戻し、このステップS131以降の処理を繰り返す。
【0130】
また、ステップS133で、「測位開始」のモードの終了指示を検出したと判別したときには、CPU101は、測位開始前の状態に戻る(ステップS46)。そして、それぞれ測位開始前の状態以降の処理を行う。
【0131】
次に、CPU101は、ルート表示機能の終了指示を検出したか否か判別し(ステップS135)、ルート表示機能の終了指示を検出してはいないと判別したときには、処理をステップS134に戻し、測位開始前の状態以降の処理を行う。また、ステップS135で、ルート表示機能の終了指示を検出したと判別したときには、CPU101は、この処理ルーチンを終了する。
【0132】
なお、測位開始モードにおいては、ルート表示機能のルート作成機能により作成したルートと共に、現在地と目的地とを結ぶ直線を表示する場合には、図7(C)に示した直線ルートLsgに加えて現在地と目的地とを結ぶ直線LDを表示する態様や、前述した図9(A)、(B)に示したように、出発地、経由地、目的地を結ぶ折れ線ルートに加えて、現在地と目的地とを結ぶ直線LDを表示する態様となる。また、ルート検索を行った場合には、図21に示すように、道路に沿った出発地と目的地を結ぶ経路に加えて、現在地と目的地とを結ぶ直線LDを表示する態様となる。
【0133】
[その他の実施形態または変形例]
上述の実施形態では、地図情報は、予め、ウエブサーバから取得するようにした。しかし、例えばカード型メモリなどの外部メモリに地図情報を格納しておき、そのカード型メモリなどの外部メモリを外部メモリコネクタ127に装着し、当該外部メモリから地図情報を読み出して用いるようにしても良い。
【0134】
上述の実施形態では、ルート表示用アプリケーションプログラムは、サーバから取得するようにしたが、予め、携帯電話端末に格納されていて良いし、カード型メモリなどの外部メモリに格納されているものを、携帯電話端末にインストールするようにしても良い。
【0135】
また、上述の実施形態では、ルート表示機能の実行時には、ウエブサーバとは全く接続することになく、携帯電話端末1単独で、全て処理を行うようにしたが、利用者が移動しようとする範囲が広い場合には、ルート表示を行う領域範囲が、地図情報格納部110Mに予め格納されている地図情報の領域範囲から逸脱する場合もある。そのことを考慮して、地図情報の取得に関して、ウエブサーバの地図情報提供サービスを、ルート表示機能の実行時に受けることができるようにしても良い。測位開始時も同様である。
【0136】
そのように、ウエブサーバの地図情報提供サービスをも利用する場合には、携帯電話端末1のルート表示アプリケーションは、地図画像のスクロール移動により、表示画面の中心マークCmの位置に対応する地図上位置(緯度、経度)が、地図情報格納部110Mに予め格納されている地図情報の領域範囲から逸脱していないかどうか判別する。そして、表示画面の中心マークCmの位置に対応する地図上位置(緯度、経度)が、地図情報格納部110Mに予め格納されている地図情報の領域範囲から逸脱していると判別したときには、地図情報提供サーバ3から、その逸脱している領域を含む領域範囲の地図情報を取得して、地図情報格納部110Mの空き領域に格納するようにする。そして、その取得した地図情報を用いて表示画面に地図画像を表示するようにする。この場合に、携帯電話端末1と地図情報提供サーバ3とは、ルート表示機能の実行に当たって予めインターネットを通じて接続しておいても良いし、表示画面の中心マークCmの位置に対応する地図上位置(緯度、経度)が、地図情報格納部110Mに予め格納されている地図情報の領域範囲から逸脱したときに、携帯電話端末1から地図情報提供サーバ3にアクセスして接続するようにしても良い。
【0137】
また、上述の実施形態では、測位開始時の現在地と目的地を結ぶ直線を表示する機能は、上述の実施形態の、出発地と目的地とを結ぶ直線ルートや、出発地と経由地と目的地とを順次に直線で結ぶ折れ線ルート、さらに、ルート検索により取得した経路ルートを表示する場合に限らず、他のルート表示機能と、組み合わせて適用することも可能である。
【0138】
また、上述の実施形態では、現在地と目的地を結ぶ直線を表示する機能は携帯端末装置側で実行するようにしたが、携帯端末装置が自端末の現在位置情報と、出発地、目的地、経由地の位置情報とをサーバ側に送ることで、サーバ側で、経路の検索と共に、実行するようにしてもよい。
【0139】
上述の実施形態では、データ量を削減するために、緯度、経度の位置情報は、矩形領域ARの4隅のみしか持たない地図情報を用いるようにしたが、メモリの記憶容量が大きいときには、従来と同様に、地図上の各地点の位置情報として緯度、経度の情報を備える地図情報を用いることができる。その場合には、表示地図画像生成部202は、中心マークCmの位置情報(緯度、経度)は、4隅の位置情報から計算する必要はなく、当該中心マークCmが位置する地点の位置情報(緯度、経度)をそのまま使用することができる。
【0140】
また、上述の実施形態では、地図情報を予めメモリに格納しておき、ルート表示用のアプリケーションの実行時には、ウエブサーバからの地図情報の提供を受けないようにしたが、ウエブサーバからの地図情報の提供を受けながら、直線ルートや折れ線ルートを作成するようにしても勿論良い。
【0141】
なお、上述の実施形態は、携帯端末装置が携帯電話端末の場合であるが、この発明の携帯端末装置は、携帯電話端末に限られるものではないことは言うまでもない。例えば、携帯型のナビゲーション装置、携帯情報端末、パッド型端末、携帯型パソコンなど、種々の携帯端末装置に、この発明は適用可能である。
【符号の説明】
【0142】
1…携帯電話端末、110M…地図情報格納部、125…ディスプレイ、204…設定入力受付部、205…位置検出部、206…直線ルート作成部、207…目的地方向直線作成部、208…現在地検出部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
地図情報を記憶部に記憶する記憶手段と、
前記記憶部から読み出した前記地図情報による地図画像を表示画面に表示する表示手段と、
前記表示画面に表示された前記地図画像上における目的地と出発地の設定入力を受け付ける設定入力受付手段と、
前記設定入力受付手段で受け付けられた前記目的地と前記出発地の前記地図画像上における位置を検出する位置検出手段と、
前記位置検出手段で検出された前記目的地と前記出発地の前記地図画像上における位置を結ぶ直線を、前記地図画像上に表示する直線ルート表示手段と、
を備える携帯端末装置。
【請求項2】
前記目的地と前記出発地の設定入力が受け付けられた後に、前記目的地および前記出発地以外の前記地図画像上の経由地候補の位置が、前記地図画像上において指示されたときに、前記目的地、前記経由地候補、前記出発地を順に結ぶ直線を表示し、前記経由地候補の指示位置の変更に応じて、前記目的地、前記経由地候補、前記出発地を順に結ぶ直線を変更する手段を備える
ことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項3】
前記経由地候補の位置に対して確定する操作がなされたときに、当該確定する操作がなされた前記経由地候補の位置を、経由地の位置として設定する
ことを特徴とする請求項2に記載の携帯端末装置。
【請求項4】
前記設定入力受付手段は、前記表示部に表示された前記地図画像上において、前記目的地および前記出発地に加えて経由地の設定入力を受け付け、
前記位置検出手段は、前記設定入力された前記経由地の前記地図画像上における位置を検出し、
前記直線ルート表示手段は、前記経由地が設定入力されたときには、前記出発地と前記目的地とを結ぶ直線に代えて、前記出発地と前記経由地との間、前記経由地と前記目的地の間を結ぶ直線を、それぞれ前記地図画像上に表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項5】
前記直線ルート表示手段は、前記経由地が複数個の場合には、前記経由地の間も直線で結んで、前記地図画像上に表示する
ことを特徴とする請求項4に記載の携帯端末装置。
【請求項6】
前記地図情報は、緯度および経度からなる位置情報としては、所定の矩形領域毎に、その矩形領域を特定する4隅の位置の位置情報のみを備え、
前記位置検出手段は、前記目的地、前記出発地、前記経由地を、前記4隅の位置の位置情報を用いて検出する
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の携帯端末装置。
【請求項7】
現在地を検出する現在地検出手段を備え、
前記位置検出手段は、前記現在地検出手段で検出された前記現在地の前記地図画像上における位置を検出する機能を備え、
前記位置検出手段で検出された前記現在地と前記目的地の前記地図画像上における位置を結ぶ直線を、前記地図画像上に表示する手段を、さらに備える
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の携帯端末装置。
【請求項8】
地図情報を記憶部に記憶する記憶手段と、
前記記憶部から読み出した前記地図情報による地図画像を表示画面に表示する表示手段と、
前記表示画面に表示された前記地図画像上における目的地と出発地の設定入力を受け付ける設定入力受付手段と、
現在地を検出する現在地検出手段と、
前記設定入力受付手段で受け付けられた前記目的地および前記出発地と、前記現在地検出手段で検出された前記現在地の前記地図画像上における位置を検出する位置検出手段と、
前記位置検出手段で検出された前記目的地と前記出発地の前記地図画像上における位置を結ぶルートを、前記地図画像上に表示するルート表示手段と、
前記位置検出手段で検出された前記現在地と前記目的地の前記地図画像上における位置を結ぶ直線を、前記地図画像上に表示する直線表示手段と、
を備える携帯端末装置。
【請求項9】
地図情報を記憶する記憶部から読み出した前記地図情報による地図画像を表示画面に表示する表示工程と、
前記表示画面に表示された前記地図画像上における目的地と出発地の設定入力を受け付ける設定入力受付工程と、
前記設定入力受付工程で受け付けられた前記目的地と前記出発地の前記地図画像上における位置を検出する位置検出工程と、
前記位置検出工程で検出された前記目的地と前記出発地の前記地図画像上における位置を結ぶ直線を、前記地図画像上に表示する直線ルート表示工程と、
を備える携帯端末装置における地図上でのルート表示方法。
【請求項10】
地図情報を記憶する記憶部から読み出した前記地図情報による地図画像を表示画面に表示する表示工程と、
前記表示画面に表示された前記地図画像上における目的地と出発地の設定入力を受け付ける設定入力受付工程と、
現在地を検出する現在地検出工程と、
前記設定入力受付工程で受け付けられた前記目的地および前記出発地と、前記現在地検出工程で検出された前記現在地の前記地図画像上における位置を検出する位置検出工程と、
前記設定入力された前記目的地と、前記現在地検出工程で検出された前記現在地の前記地図画像上における位置を検出する位置検出工程と、
前記位置検出工程で検出された前記目的地と前記出発地の前記地図画像上における位置を結ぶルートを、前記地図画像上に表示するルート表示工程と、
前記位置検出工程で検出された前記現在地と前記目的地の前記地図画像上における位置を結ぶ直線を、前記地図画像上に表示する直線表示工程と、
を備える携帯端末装置における地図上でのルート表示方法。
【請求項11】
携帯端末装置が備えるコンピュータを、
地図情報を記憶部に記憶する記憶手段、
前記記憶部から読み出した前記地図情報による地図画像を表示画面に表示する表示手段、
前記表示画面に表示された前記地図画像上における目的地と出発地の設定入力を受け付ける設定入力受付手段、
前記設定入力受付手段で受け付けられた前記目的地と前記出発地の前記地図画像上における位置を検出する位置検出手段、
前記位置検出手段で検出された前記目的地と前記出発地の前記地図画像上における位置を結ぶ直線を、前記地図画像上に表示する直線ルート表示手段、
として機能させるためのルート表示プログラム。
【請求項12】
携帯端末装置が備えるコンピュータを、
地図情報を記憶部に記憶する記憶手段と、
前記記憶部から読み出した前記地図情報による地図画像を表示画面に表示する表示手段と、
前記表示画面に表示された前記地図画像上における目的地と出発地の設定入力を受け付ける設定入力受付手段と、
現在地を検出する現在地検出手段と、
前記設定入力受付手段で受け付けられた前記目的地および前記出発地と、前記現在地検出手段で検出された前記現在地の前記地図画像上における位置を検出する位置検出手段と、
前記位置検出手段で検出された前記目的地と前記出発地の前記地図画像上における位置を結ぶルートを、前記地図画像上に表示するルート表示手段と、
前記位置検出手段で検出された前記現在地と前記目的地の前記地図画像上における位置を結ぶ直線を、前記地図画像上に表示する直線表示手段と、
として機能させるためのプログラム。
【請求項1】
地図情報を記憶部に記憶する記憶手段と、
前記記憶部から読み出した前記地図情報による地図画像を表示画面に表示する表示手段と、
前記表示画面に表示された前記地図画像上における目的地と出発地の設定入力を受け付ける設定入力受付手段と、
前記設定入力受付手段で受け付けられた前記目的地と前記出発地の前記地図画像上における位置を検出する位置検出手段と、
前記位置検出手段で検出された前記目的地と前記出発地の前記地図画像上における位置を結ぶ直線を、前記地図画像上に表示する直線ルート表示手段と、
を備える携帯端末装置。
【請求項2】
前記目的地と前記出発地の設定入力が受け付けられた後に、前記目的地および前記出発地以外の前記地図画像上の経由地候補の位置が、前記地図画像上において指示されたときに、前記目的地、前記経由地候補、前記出発地を順に結ぶ直線を表示し、前記経由地候補の指示位置の変更に応じて、前記目的地、前記経由地候補、前記出発地を順に結ぶ直線を変更する手段を備える
ことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項3】
前記経由地候補の位置に対して確定する操作がなされたときに、当該確定する操作がなされた前記経由地候補の位置を、経由地の位置として設定する
ことを特徴とする請求項2に記載の携帯端末装置。
【請求項4】
前記設定入力受付手段は、前記表示部に表示された前記地図画像上において、前記目的地および前記出発地に加えて経由地の設定入力を受け付け、
前記位置検出手段は、前記設定入力された前記経由地の前記地図画像上における位置を検出し、
前記直線ルート表示手段は、前記経由地が設定入力されたときには、前記出発地と前記目的地とを結ぶ直線に代えて、前記出発地と前記経由地との間、前記経由地と前記目的地の間を結ぶ直線を、それぞれ前記地図画像上に表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項5】
前記直線ルート表示手段は、前記経由地が複数個の場合には、前記経由地の間も直線で結んで、前記地図画像上に表示する
ことを特徴とする請求項4に記載の携帯端末装置。
【請求項6】
前記地図情報は、緯度および経度からなる位置情報としては、所定の矩形領域毎に、その矩形領域を特定する4隅の位置の位置情報のみを備え、
前記位置検出手段は、前記目的地、前記出発地、前記経由地を、前記4隅の位置の位置情報を用いて検出する
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の携帯端末装置。
【請求項7】
現在地を検出する現在地検出手段を備え、
前記位置検出手段は、前記現在地検出手段で検出された前記現在地の前記地図画像上における位置を検出する機能を備え、
前記位置検出手段で検出された前記現在地と前記目的地の前記地図画像上における位置を結ぶ直線を、前記地図画像上に表示する手段を、さらに備える
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の携帯端末装置。
【請求項8】
地図情報を記憶部に記憶する記憶手段と、
前記記憶部から読み出した前記地図情報による地図画像を表示画面に表示する表示手段と、
前記表示画面に表示された前記地図画像上における目的地と出発地の設定入力を受け付ける設定入力受付手段と、
現在地を検出する現在地検出手段と、
前記設定入力受付手段で受け付けられた前記目的地および前記出発地と、前記現在地検出手段で検出された前記現在地の前記地図画像上における位置を検出する位置検出手段と、
前記位置検出手段で検出された前記目的地と前記出発地の前記地図画像上における位置を結ぶルートを、前記地図画像上に表示するルート表示手段と、
前記位置検出手段で検出された前記現在地と前記目的地の前記地図画像上における位置を結ぶ直線を、前記地図画像上に表示する直線表示手段と、
を備える携帯端末装置。
【請求項9】
地図情報を記憶する記憶部から読み出した前記地図情報による地図画像を表示画面に表示する表示工程と、
前記表示画面に表示された前記地図画像上における目的地と出発地の設定入力を受け付ける設定入力受付工程と、
前記設定入力受付工程で受け付けられた前記目的地と前記出発地の前記地図画像上における位置を検出する位置検出工程と、
前記位置検出工程で検出された前記目的地と前記出発地の前記地図画像上における位置を結ぶ直線を、前記地図画像上に表示する直線ルート表示工程と、
を備える携帯端末装置における地図上でのルート表示方法。
【請求項10】
地図情報を記憶する記憶部から読み出した前記地図情報による地図画像を表示画面に表示する表示工程と、
前記表示画面に表示された前記地図画像上における目的地と出発地の設定入力を受け付ける設定入力受付工程と、
現在地を検出する現在地検出工程と、
前記設定入力受付工程で受け付けられた前記目的地および前記出発地と、前記現在地検出工程で検出された前記現在地の前記地図画像上における位置を検出する位置検出工程と、
前記設定入力された前記目的地と、前記現在地検出工程で検出された前記現在地の前記地図画像上における位置を検出する位置検出工程と、
前記位置検出工程で検出された前記目的地と前記出発地の前記地図画像上における位置を結ぶルートを、前記地図画像上に表示するルート表示工程と、
前記位置検出工程で検出された前記現在地と前記目的地の前記地図画像上における位置を結ぶ直線を、前記地図画像上に表示する直線表示工程と、
を備える携帯端末装置における地図上でのルート表示方法。
【請求項11】
携帯端末装置が備えるコンピュータを、
地図情報を記憶部に記憶する記憶手段、
前記記憶部から読み出した前記地図情報による地図画像を表示画面に表示する表示手段、
前記表示画面に表示された前記地図画像上における目的地と出発地の設定入力を受け付ける設定入力受付手段、
前記設定入力受付手段で受け付けられた前記目的地と前記出発地の前記地図画像上における位置を検出する位置検出手段、
前記位置検出手段で検出された前記目的地と前記出発地の前記地図画像上における位置を結ぶ直線を、前記地図画像上に表示する直線ルート表示手段、
として機能させるためのルート表示プログラム。
【請求項12】
携帯端末装置が備えるコンピュータを、
地図情報を記憶部に記憶する記憶手段と、
前記記憶部から読み出した前記地図情報による地図画像を表示画面に表示する表示手段と、
前記表示画面に表示された前記地図画像上における目的地と出発地の設定入力を受け付ける設定入力受付手段と、
現在地を検出する現在地検出手段と、
前記設定入力受付手段で受け付けられた前記目的地および前記出発地と、前記現在地検出手段で検出された前記現在地の前記地図画像上における位置を検出する位置検出手段と、
前記位置検出手段で検出された前記目的地と前記出発地の前記地図画像上における位置を結ぶルートを、前記地図画像上に表示するルート表示手段と、
前記位置検出手段で検出された前記現在地と前記目的地の前記地図画像上における位置を結ぶ直線を、前記地図画像上に表示する直線表示手段と、
として機能させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【公開番号】特開2012−242305(P2012−242305A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−114242(P2011−114242)
【出願日】平成23年5月21日(2011.5.21)
【出願人】(500578216)株式会社ゼンリンデータコム (231)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年5月21日(2011.5.21)
【出願人】(500578216)株式会社ゼンリンデータコム (231)
【Fターム(参考)】
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