整地キャリア
【課題】整地キャリアのダンプ操作時の姿勢が不安定となる。
【解決手段】四輪型トラクタの後部に、トップリンク2およびロワーリンク3を介してL型取付枠6を取付け、該L型取付枠6にダンプ自在に整地キャリア8を取付け、L型取付枠6と整地キャリア8との間に、整地キャリア8の係合軸21に係合する係合フック22をL型取付枠6に設けて連結機構20を構成し、係合フック22の係脱操作する操作レバー35はL型取付枠6の上部フレーム40の左右中央より左右いずれか一側に片寄って着脱自在に設けた取付部材36に取付けると共に、操作レバー35の取付位置は、上部フレーム40の左右中央より左右いずれか他側に片寄った位置に変更可能に構成した整地キャリア。
【解決手段】四輪型トラクタの後部に、トップリンク2およびロワーリンク3を介してL型取付枠6を取付け、該L型取付枠6にダンプ自在に整地キャリア8を取付け、L型取付枠6と整地キャリア8との間に、整地キャリア8の係合軸21に係合する係合フック22をL型取付枠6に設けて連結機構20を構成し、係合フック22の係脱操作する操作レバー35はL型取付枠6の上部フレーム40の左右中央より左右いずれか一側に片寄って着脱自在に設けた取付部材36に取付けると共に、操作レバー35の取付位置は、上部フレーム40の左右中央より左右いずれか他側に片寄った位置に変更可能に構成した整地キャリア。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、田畑の整地や運搬に使用する整地キャリアに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、小さな犂を取付けた容器をトラクタで牽引し、前記犂により削った土を前記容器に収納して運搬するようにした構成は、整地キャリアと呼ばれて公知である(特許文献1参照)。
前記整地キャリアの全体構成は、トラクタと、トラクタの後部に設けたトップリンクおよびロワーリンクおよびリフトアームと、該トップリンクおよびロワーリンクの後端に取付けられたL型取付枠と、該L型取付枠に対してダンプ自在に取付けた整地キャリアとから構成されている。
【特許文献1】特開2000−166305号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前記公知例のL型取付枠と整地キャリアは、公報に記載されていないが、連結機構により連結され、連結機構の連結を解除すると、整地キャリアをダンプさせられ、この連結機構は整地キャリアの下部に設けられているため、操作姿勢が不安定となって、操作性が良くないという課題がある。
また、前記公知例は、底壁の左右側に側壁を設けているが、側壁の高さが低いため、積載量が少ないという課題がある。
また、前記公知例は、底壁の左右側の側壁が積載物の荷重により外側に開くという課題がある。
そこで、本願は、前記課題を解決するように、工夫したものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、四輪型トラクタの後部に、トップリンク2およびロワーリンク3を介してL型取付枠6を取付け、該L型取付枠6にダンプ自在に整地キャリア8を取付け、L型取付枠6と整地キャリア8との間に、整地キャリア8の係合軸21に係合する係合フック22をL型取付枠6に設けて連結機構20を構成し、係合フック22の係脱操作する操作レバー35はL型取付枠6の上部フレーム40の左右中央より左右いずれか一側に片寄って着脱自在に設けた取付部材36に取付けると共に、操作レバー35の取付位置は、上部フレーム40の左右中央より左右いずれか他側に片寄った位置に変更可能に構成した整地キャリアとしたものである。
本発明は、前記係合フック22の基部には軸筒23を固定し、軸筒23には取付軸24を挿通し、該取付軸24はL型取付枠6の取付部25に着脱自在に取付け、前記取付軸24の一端には前記操作レバー35に一端を連結した連結杆33の他端が連結されるアーム28を固定し、取付軸24の所定位置には前記軸筒23の挿通孔29に合致する挿通孔30を形成し、軸筒23に挿通した取付軸24は挿通孔29と挿通孔30とにピン27を挿入して連結するように構成し、もって、前記取付部25に対する取付軸24のアーム28の位置を左右反対にして、前記上部フレーム40の左右いずれか反対側に位置変更した操作レバー35と係合フック22とを連結するように構成した整地キャリアとしたものである。
本発明は、前記整地キャリア8には上下二段の側壁11および後壁65を着脱自在に設け、前記側壁11の上側板50および後壁65の上側後板66は、夫々、下部嵌合部60および下部嵌合部86を下側板51および下側後板67に上方から嵌合自在に取り付けるように構成した整地キャリアとしたものである。
本発明は、前記後壁65の下側後板67は左右の側壁11の下側板51に着脱自在かつ回動自在に取り付けた整地キャリアとしたものである。
本発明は、前記下側後板67の上部の左右両側には側部フック70を設け、該側部フック70は円柱部71の先端に軸部72を設けて構成し、前記下側板51には、前記円柱部71の直径に合わせてやや幅広で縦に長い長孔74の下部に、軸部72に合わせた幅の溝部75を設けて構成した係合孔73を設けた整地キャリアとしたものである。
本発明は、前記係合孔73の所定間隔おいた上方の下側板51には上側係合孔76を設けた整地キャリアとしたものである。
本発明は、前記係合孔73に前記側部フック70を係合させた状態で、下側後板67を上方回動させると、下側後板67を下側板51に固定する固定手段を設けた整地キャリアとしたものである。
【発明の効果】
【0005】
請求項1の発明では、整地キャリア8のダンプ操作する操作レバー35を、L型取付枠6の上部フレーム40の左右中央より左右いずれかのどちら側にでも取付位置を変更することができ、整地キャリア8のダンプ操作を容易にすることができる。
請求項2の発明では、操作レバー35と係合フック22の操作伝達手段を、操作レバー35の取付位置の変更に伴って簡単に変更できる。
請求項3の発明では、整地キャリア8の側壁11および後壁65を上下二段にして積載量の変更を簡単にでき、使用態様を多様化させて、汎用性を向上させることができる。
請求項4の発明では、整地キャリア8の左右の側壁11の開きを防止することができる。
請求項5の発明では、下側後板67の回動による外れを防止できる。
請求項6の発明では、下側後板67と整地キャリア8の底壁10との間隔を大きくでき、作業態様を広くでき、汎用性を向上させることができる。
請求項7の発明では、下側後板67を上方回動させたまま確実に保持できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本考案の一実施例を図面により説明すると、1は四輪型トラクタで、その後部には、トップリンク2と、ロワーリンク3と、リフトアーム4が設けられる。リフトアーム4の先端にはロッド5の上端を軸止し、ロッド5の下端はロワーリンク3に軸着される。トップリンク2およびロワーリンク3の後端にはL型取付枠6が軸止される。
トップリンク2はL型取付枠6の上部に軸止され、ロワーリンク3はL型取付枠6の上下中間のピン7に軸止される。
8は整地キャリアであり、9は整地キャリア8の前壁9、10は整地キャリア8の底壁、11は整地キャリア8の側壁である。
底壁10の前側には、開口部12を設け、開口部12には犂13を取付ける。四輪型トラクタ1が前進すると、犂13により地表面を削り、開口部12より整地キャリア8内に貯留する。
【0007】
前記整地キャリア8はダンプ自在であり、そのため、L型取付枠6の水平部14の後端を、整地キャリア8の下面にピン15により軸着し、L型取付枠6の上部の連結機構20により整地キャリア8とL型取付枠6とを連結する。
16は開口部12を閉塞する蓋部材である。
連結機構20は、整地キャリア8に係合軸21を設け、L型取付枠6に係合軸21に係合する係合フック22を設けて構成する。係合フック22は、その基部に左右方向の軸筒23を固定する。軸筒23は取付軸24によりL型取付枠6の取付部25に取付ける。取付部25は左右一対の縦杆26に形成し、縦杆26に取付軸24を挿通し、軸筒23と取付軸24とをピン27により固定する。
取付軸24の一端にはアーム28を固定する。取付軸24の所定位置には前記軸筒23の挿通孔29に合致する挿通孔30を形成する。
アーム28には取付孔32を形成し、取付孔32に連結杆33の一端を取付け、連結杆33の他端は操作レバー35に取付ける。
【0008】
操作レバー35は取付部材36に軸37で取付け、取付部材36はL型取付枠6の左右方向の上部フレーム40に着脱自在に取付ける。
この場合、取付部材36は上部フレーム40の縦杆26の左右両側のいずれか一方に取り付け、取付位置を縦杆26の左右両側のいずれか他方の上部フレーム40に取付位置変更自在に構成する。
そのため、前記取付軸24は軸筒23に差し替えてアーム28を操作レバー35と連結する。
41はトップリンク2を連結する連結部である。
しかして、整地キャリア8の側壁11は上下二段の上側板50と下側板51により構成し、下側板51は整地キャリア8の前壁9および底壁10により構成する本体52に対して着脱自在に取付ける。上側板50は本体52および前記下側板51に対して着脱自在に取付ける。
【0009】
53は下側板51の下部フックであり、底壁10の係合部54に係合させる。55は下L型フックであり、前壁9の係合部56に係合させる。
上側板上側板50の下縁に所定位置には前後一対の下部嵌合部60を設ける。下部嵌合部60は左右一対の板部材により形成し、下側板51の上部に上方から嵌合させる。上側板50の前側には上L型フック61を設け、上L型フック61は前壁9の上側係合部62に係合させる。
前記上側板50の後部には後方に突き出す後部嵌合部63を設ける。後部嵌合部63は左右一対の板部材により形成し、下側板51の後部に後方に突き出るように設けた平面視L型で所定幅を有する後部支持板64には嵌合させる。
しかして、整地キャリア8の本体52の後部には後壁65を設ける。後壁65は上下二段の上側後板66と下側後板67により構成し、上側後板66および下側後板67は本体52に対して着脱自在に取付ける。
68は上側板50と下側板51とを着脱自在に連結する連結具である。
下側後板67の上部の左右両側には側部フック70を設ける。側部フック70は円柱部71の先端に軸部72を設けて構成し、前記下側板51の後部支持板64の係合孔73に係合させる。係合孔73は前記円柱部71の直径に合わせてやや幅広で縦に長い長孔74の下部に、軸部72に合わせた幅の溝部75を設けて構成する。
【0010】
側部フック70は、円柱部71の上縁を係合孔73の長孔74に内側上縁に合わせて挿入係合させ、軸部72が後部支持板64から突出すると、側部フック70を下げて側部フック70の軸部72の先端が係合孔73の溝部75より下方に突き出るように構成する。
それゆえ、係合孔73の長孔74は、側部フック70の円柱部71を上動させたとき、軸部72が溝部75より抜け出る位置になる長さを有して形成する。
したがって、係合孔73の長孔74内で側部フック70の円柱部71を上動させない限り、下側後板67を側部フック70の円柱部71中心に上方回動させても、側部フック70は係合孔73から外れるのを防止する。
この場合、係合孔係合孔73の所定間隔おいた上方の後部支持板64には上側係合孔76を設け、この上側係合孔76に下側後板67の側部フック70を挿入係合させると、下側後板67は前後に回動自在になり、整地キャリア8をダンプさせたとき、整地キャリア8の後方を開放して、整地キャリア8内の運搬物を放擲する。
下側後板67の下部の左右両側には下側係合部78を設ける。下側係合部78には係合孔79を形成し、係合孔79には下側板51の係合部80を係合させ、係合部80には抜け止めピン81を挿入する。
【0011】
また、下側後板67の上下中間部の左右両側には中間係合部82を設ける。中間係合部82は、下側後板67を上方回動させると、下側板51の後部支持板64の係合孔83に係合し、中間係合部82には前記抜け止めピン81を挿入すると、上方回動状態の下側後板67を保持する。
上側後板上側後板66の下縁に所定位置には前後一対の下部嵌合部86を設ける。下部嵌合部86は前後一対の板部材により形成し、下側後板67の上部に上方から嵌合させる。上側後板66の上面の左右両側には係合孔87を設け、係合孔87と上側板上側板50の後側係合孔88とを連結具90により連結する。
【0012】
(実施例の作用)
整地キャリア8に、L型取付枠6の水平部14をピン15により回動自在に取付け、次に、整地キャリア8の係合軸係合軸21にL型取付枠6の係合フック22を係合させ、次に、整地キャリア8に取付けられたL型取付枠6を、四輪型トラクタ1の後部に、トップリンク2とロワーリンク3を介して取付けられる。
底壁10の前側には、開口部12を設け、開口部12には犂13を取付ける。四輪型トラクタ1が前進すると、犂13により地表面を削り、開口部12より整地キャリア8内に貯留する。
一定量土砂が貯留すると、トップリンク2およびロワーリンク3により整地キャリア8を上動させ、連結機構20のロックを操作レバー35により解除すると、整地キャリア8は自重でダンプして、土砂を放擲する。
【0013】
この場合、連結機構20の操作レバー35はL型取付枠6の上部フレーム40に設けた連結部41の左右いずれか一方側に着脱自在に取り付けた取付部材36に取り付けられ、操作レバー35は取付軸24のアーム28に連結杆33により連結されているので、連結杆33を操作レバー35から外し、取付部材36を上部フレーム40から外すと、操作レバー35を上部フレーム40の左右いずれか他方側に取り付けられる。
そのため、操作レバー35の取付位置を連結部41を挟んで左右の反対側に変更しうるので、作業者の作業態勢に合わせて、操作レバー35を設けることができ、操作性および作業性を向上させられる。
そして、操作レバー35の取付位置を変更すると、係合フック22の軸筒23と取付軸24を連結するピン27を抜き、取付軸24をL型取付枠6の取付部25から外し、取付軸24のアーム28の位置を操作レバー35の設けた側に合わせ、この状態で、取付軸24を係合フック22の軸筒23に挿入し、ピン27により係合フック22の軸筒23と取付軸24を連結する。
【0014】
つぎに、アーム28と操作レバー35を連結杆33により連結すると、操作レバー35の位置変更に伴う操作レバー35と係合フック22との連結位置変更作業が完了する。
このように、連結機構20の係合フック22の取付位置は整地キャリア8に対して変更せずに、操作レバー35の取付位置を変更可能にすると共に、操作レバー35の位置変更に伴う操作レバー35と係合フック22との連結変更作業も頗る容易になる。
【0015】
しかして、整地キャリア8の側壁11は上下二段の上側板50と下側板51により構成しているから、側壁11を外すと、整地キャリア8で長尺物等の整地キャリア8から一部はみ出て嵩張る物品の運搬を行える。
また、通常の整地キャリア8により整地作業では、側壁11を下側板51の一段で包囲して土砂の削り取り・運搬・放擲作業を行える。
また、側壁11を上側板50と下側板51の上下二段にすると、整地キャリア8の積載容量が増加し、野菜コンテナ等の運搬を容易にする。
したがって、整地キャリア8の側壁11を上側板50と下側板51により上下二段に構成しているから、整地キャリア8の使用範囲を広げ、汎用性を向上させることができる。
【0016】
この場合、下側板51は、下部フック53を底壁10の係合部54に係合させ、下L型フック55を前壁9の係合部56に係合させると、整地キャリア8の本体52に固定することができる。
したがって、下側板51は三カ所で固定されるので、強固に取り付けられる。
しかして、左右の下側板51には後壁65の下側後板67が取付けられ、下側板51と下側後板67は互いに連結状態に構成しているから、整地キャリア8に重量物を積載しても、下側後板67が強度メンバーとなって荷重を支持し、左右の下側板51が外側に開くのを防止する。
この場合、下側後板67は、その側部フック70を下側板51の後部支持板64の係合孔73に係合させているから、ダンプ自在であり、放擲作業に影響はない。
【0017】
また、係合孔73および上側係合孔76は、側部フック70の円柱部71と略同じ幅で縦長の長孔74の下部に、側部フック70の軸部72と略同じ幅で軸部72より短い溝部75により形成しているので、側部フック70は、円柱部71の上縁を係合孔73および上側係合孔76の長孔74に内側上縁に合わせて挿入係合させ、軸部72が後部支持板64から突出させると、側部フック70を下げて側部フック70の軸部72の先端が係合孔73および上側係合孔76の溝部75より下方に突き出る。
したがって、下側後板67を側部フック70の円柱部71中心に上方回動させても、側部フック70は係合孔73および上側係合孔76から外れるのを防止する。
また、下側板51の係合孔73の上方に上側係合孔76を設けているので、上側係合孔76に側部フック70を係合させると、下側後板67の下縁と底壁10との間に空間が形成され、ダンプさせたとき、土砂の排出が円滑になり、特に、湿めった土砂等の場合、有効となる。
【0018】
また、係合孔73に側部フック70を係合させた状態で、下側後板67を上方回動させて固定すると、左右の下側板51間を大きく開口させられ、使用用途を広げることができる。
この場合、下側後板67の上下中間部の左右両側には中間係合部82を設け、下側板51の後部支持板64には係合孔83を形成しているから、中間係合部82は、下側後板67を上方回動させると下側板51の後部支持板64の係合孔83に係合し、中間係合部82には抜け止めピン81を挿入すると、上方回動状態の下側後板67を保持する。
したがって、上方回動状態の下側後板67を保持する固定手段を簡単に構成できる。
【0019】
しかして、後壁65も上下二段の上側後板66と下側後板67により構成しているから、後壁65を上側後板66と下側後板67の上下二段にすると、整地キャリア8の積載容量が増加し、野菜コンテナ等の運搬を容易にすることができ、整地キャリア8の使用範囲を広げ、汎用性を向上させることができる。
しかして、側壁11の上側板50と、後壁65の上側後板66は、夫々、下部嵌合部60および下部嵌合部86を設けて、下側板51と下側後板67に上方から嵌合させて着脱自在に構成しているから、上側板50および上側後板66は既存の整地キャリア8にも後付可能となって、既存の整地キャリア8の使用範囲を広げ、汎用性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】トラクタに整地キャリアを取付けた一部破断側面図。
【図2】整地キャリアの後方概略斜視図。
【図3】整地キャリアの側面図。
【図4】整地キャリアおよびL型取付枠の正面図。
【図5】整地キャリアの底面図。
【図6】整地キャリアの正面図。
【図7】整地キャリアおよびL型取付枠の正面図。
【図8】連結機構の側面図。
【図9】係合フックの平面図。
【図10】同側面図。
【図11】連結機構の取付軸の平面図。
【図12】同平面図。
【図13】整地キャリア本体の一部側面図。
【図14】整地キャリア本体の側面図。
【図15】整地キャリアの側板の下側板の側面図。
【図16】同背面図。
【図17】整地キャリアの側板の上側板の側面図。
【図18】同平面図。
【図19】同背面図。
【図20】整地キャリアの後壁の下側後板の背面図。
【図21】同側面図。
【図22】側部フックの背面図。
【図23】同側面図。
【図24】整地キャリアの後壁の上側後板の背面図。
【図25】同側面図。
【図26】同平面図。
【図27】操作レバーを右側に設けた状態の正面図。
【図28】同平面図。
【図29】同側面図。
【図30】整地キャリアの後壁の下側後板を跳ね上げ固定状態の側面図。
【符号の説明】
【0021】
1…四輪型トラクタ、2…トップリンク、3…ロワーリンク、4…リフトアーム、5…ロッド、6…L型取付枠、7…ピン、8…整地キャリア、9…前壁、10…底壁、11…側壁、12…開口部、13…犂、15…ピン、20…連結機構、21…係合軸、22…係合フック、23…軸筒、24…取付軸、25…取付部、26…縦杆、27…ピン、29…挿通孔、28…アーム、30…挿通孔、32…取付孔、33…連結杆、35…操作レバー、36…取付部材、37…軸、40…上部フレーム、50…上側板、51…下側板、52…本体、53…下部フック、54…係合部、55…下L型フック、56…係合部、60…下部嵌合部、61…上L型フック、62…上側係合部、64…後部支持板、63…後部嵌合部、65…後壁、66…上側後板、67…下側後板、70…側部フック、71…円柱部、72…軸部、73…係合孔、74…長孔、75…溝部、76…上側係合孔、78…下側係合部、79…係合孔、80…係合部、81…抜け止めピン、82…中間係合部、83…係合孔、86…下部嵌合部、87…係合孔、88…後側係合孔、90…連結具。
【技術分野】
【0001】
本発明は、田畑の整地や運搬に使用する整地キャリアに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、小さな犂を取付けた容器をトラクタで牽引し、前記犂により削った土を前記容器に収納して運搬するようにした構成は、整地キャリアと呼ばれて公知である(特許文献1参照)。
前記整地キャリアの全体構成は、トラクタと、トラクタの後部に設けたトップリンクおよびロワーリンクおよびリフトアームと、該トップリンクおよびロワーリンクの後端に取付けられたL型取付枠と、該L型取付枠に対してダンプ自在に取付けた整地キャリアとから構成されている。
【特許文献1】特開2000−166305号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前記公知例のL型取付枠と整地キャリアは、公報に記載されていないが、連結機構により連結され、連結機構の連結を解除すると、整地キャリアをダンプさせられ、この連結機構は整地キャリアの下部に設けられているため、操作姿勢が不安定となって、操作性が良くないという課題がある。
また、前記公知例は、底壁の左右側に側壁を設けているが、側壁の高さが低いため、積載量が少ないという課題がある。
また、前記公知例は、底壁の左右側の側壁が積載物の荷重により外側に開くという課題がある。
そこで、本願は、前記課題を解決するように、工夫したものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、四輪型トラクタの後部に、トップリンク2およびロワーリンク3を介してL型取付枠6を取付け、該L型取付枠6にダンプ自在に整地キャリア8を取付け、L型取付枠6と整地キャリア8との間に、整地キャリア8の係合軸21に係合する係合フック22をL型取付枠6に設けて連結機構20を構成し、係合フック22の係脱操作する操作レバー35はL型取付枠6の上部フレーム40の左右中央より左右いずれか一側に片寄って着脱自在に設けた取付部材36に取付けると共に、操作レバー35の取付位置は、上部フレーム40の左右中央より左右いずれか他側に片寄った位置に変更可能に構成した整地キャリアとしたものである。
本発明は、前記係合フック22の基部には軸筒23を固定し、軸筒23には取付軸24を挿通し、該取付軸24はL型取付枠6の取付部25に着脱自在に取付け、前記取付軸24の一端には前記操作レバー35に一端を連結した連結杆33の他端が連結されるアーム28を固定し、取付軸24の所定位置には前記軸筒23の挿通孔29に合致する挿通孔30を形成し、軸筒23に挿通した取付軸24は挿通孔29と挿通孔30とにピン27を挿入して連結するように構成し、もって、前記取付部25に対する取付軸24のアーム28の位置を左右反対にして、前記上部フレーム40の左右いずれか反対側に位置変更した操作レバー35と係合フック22とを連結するように構成した整地キャリアとしたものである。
本発明は、前記整地キャリア8には上下二段の側壁11および後壁65を着脱自在に設け、前記側壁11の上側板50および後壁65の上側後板66は、夫々、下部嵌合部60および下部嵌合部86を下側板51および下側後板67に上方から嵌合自在に取り付けるように構成した整地キャリアとしたものである。
本発明は、前記後壁65の下側後板67は左右の側壁11の下側板51に着脱自在かつ回動自在に取り付けた整地キャリアとしたものである。
本発明は、前記下側後板67の上部の左右両側には側部フック70を設け、該側部フック70は円柱部71の先端に軸部72を設けて構成し、前記下側板51には、前記円柱部71の直径に合わせてやや幅広で縦に長い長孔74の下部に、軸部72に合わせた幅の溝部75を設けて構成した係合孔73を設けた整地キャリアとしたものである。
本発明は、前記係合孔73の所定間隔おいた上方の下側板51には上側係合孔76を設けた整地キャリアとしたものである。
本発明は、前記係合孔73に前記側部フック70を係合させた状態で、下側後板67を上方回動させると、下側後板67を下側板51に固定する固定手段を設けた整地キャリアとしたものである。
【発明の効果】
【0005】
請求項1の発明では、整地キャリア8のダンプ操作する操作レバー35を、L型取付枠6の上部フレーム40の左右中央より左右いずれかのどちら側にでも取付位置を変更することができ、整地キャリア8のダンプ操作を容易にすることができる。
請求項2の発明では、操作レバー35と係合フック22の操作伝達手段を、操作レバー35の取付位置の変更に伴って簡単に変更できる。
請求項3の発明では、整地キャリア8の側壁11および後壁65を上下二段にして積載量の変更を簡単にでき、使用態様を多様化させて、汎用性を向上させることができる。
請求項4の発明では、整地キャリア8の左右の側壁11の開きを防止することができる。
請求項5の発明では、下側後板67の回動による外れを防止できる。
請求項6の発明では、下側後板67と整地キャリア8の底壁10との間隔を大きくでき、作業態様を広くでき、汎用性を向上させることができる。
請求項7の発明では、下側後板67を上方回動させたまま確実に保持できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本考案の一実施例を図面により説明すると、1は四輪型トラクタで、その後部には、トップリンク2と、ロワーリンク3と、リフトアーム4が設けられる。リフトアーム4の先端にはロッド5の上端を軸止し、ロッド5の下端はロワーリンク3に軸着される。トップリンク2およびロワーリンク3の後端にはL型取付枠6が軸止される。
トップリンク2はL型取付枠6の上部に軸止され、ロワーリンク3はL型取付枠6の上下中間のピン7に軸止される。
8は整地キャリアであり、9は整地キャリア8の前壁9、10は整地キャリア8の底壁、11は整地キャリア8の側壁である。
底壁10の前側には、開口部12を設け、開口部12には犂13を取付ける。四輪型トラクタ1が前進すると、犂13により地表面を削り、開口部12より整地キャリア8内に貯留する。
【0007】
前記整地キャリア8はダンプ自在であり、そのため、L型取付枠6の水平部14の後端を、整地キャリア8の下面にピン15により軸着し、L型取付枠6の上部の連結機構20により整地キャリア8とL型取付枠6とを連結する。
16は開口部12を閉塞する蓋部材である。
連結機構20は、整地キャリア8に係合軸21を設け、L型取付枠6に係合軸21に係合する係合フック22を設けて構成する。係合フック22は、その基部に左右方向の軸筒23を固定する。軸筒23は取付軸24によりL型取付枠6の取付部25に取付ける。取付部25は左右一対の縦杆26に形成し、縦杆26に取付軸24を挿通し、軸筒23と取付軸24とをピン27により固定する。
取付軸24の一端にはアーム28を固定する。取付軸24の所定位置には前記軸筒23の挿通孔29に合致する挿通孔30を形成する。
アーム28には取付孔32を形成し、取付孔32に連結杆33の一端を取付け、連結杆33の他端は操作レバー35に取付ける。
【0008】
操作レバー35は取付部材36に軸37で取付け、取付部材36はL型取付枠6の左右方向の上部フレーム40に着脱自在に取付ける。
この場合、取付部材36は上部フレーム40の縦杆26の左右両側のいずれか一方に取り付け、取付位置を縦杆26の左右両側のいずれか他方の上部フレーム40に取付位置変更自在に構成する。
そのため、前記取付軸24は軸筒23に差し替えてアーム28を操作レバー35と連結する。
41はトップリンク2を連結する連結部である。
しかして、整地キャリア8の側壁11は上下二段の上側板50と下側板51により構成し、下側板51は整地キャリア8の前壁9および底壁10により構成する本体52に対して着脱自在に取付ける。上側板50は本体52および前記下側板51に対して着脱自在に取付ける。
【0009】
53は下側板51の下部フックであり、底壁10の係合部54に係合させる。55は下L型フックであり、前壁9の係合部56に係合させる。
上側板上側板50の下縁に所定位置には前後一対の下部嵌合部60を設ける。下部嵌合部60は左右一対の板部材により形成し、下側板51の上部に上方から嵌合させる。上側板50の前側には上L型フック61を設け、上L型フック61は前壁9の上側係合部62に係合させる。
前記上側板50の後部には後方に突き出す後部嵌合部63を設ける。後部嵌合部63は左右一対の板部材により形成し、下側板51の後部に後方に突き出るように設けた平面視L型で所定幅を有する後部支持板64には嵌合させる。
しかして、整地キャリア8の本体52の後部には後壁65を設ける。後壁65は上下二段の上側後板66と下側後板67により構成し、上側後板66および下側後板67は本体52に対して着脱自在に取付ける。
68は上側板50と下側板51とを着脱自在に連結する連結具である。
下側後板67の上部の左右両側には側部フック70を設ける。側部フック70は円柱部71の先端に軸部72を設けて構成し、前記下側板51の後部支持板64の係合孔73に係合させる。係合孔73は前記円柱部71の直径に合わせてやや幅広で縦に長い長孔74の下部に、軸部72に合わせた幅の溝部75を設けて構成する。
【0010】
側部フック70は、円柱部71の上縁を係合孔73の長孔74に内側上縁に合わせて挿入係合させ、軸部72が後部支持板64から突出すると、側部フック70を下げて側部フック70の軸部72の先端が係合孔73の溝部75より下方に突き出るように構成する。
それゆえ、係合孔73の長孔74は、側部フック70の円柱部71を上動させたとき、軸部72が溝部75より抜け出る位置になる長さを有して形成する。
したがって、係合孔73の長孔74内で側部フック70の円柱部71を上動させない限り、下側後板67を側部フック70の円柱部71中心に上方回動させても、側部フック70は係合孔73から外れるのを防止する。
この場合、係合孔係合孔73の所定間隔おいた上方の後部支持板64には上側係合孔76を設け、この上側係合孔76に下側後板67の側部フック70を挿入係合させると、下側後板67は前後に回動自在になり、整地キャリア8をダンプさせたとき、整地キャリア8の後方を開放して、整地キャリア8内の運搬物を放擲する。
下側後板67の下部の左右両側には下側係合部78を設ける。下側係合部78には係合孔79を形成し、係合孔79には下側板51の係合部80を係合させ、係合部80には抜け止めピン81を挿入する。
【0011】
また、下側後板67の上下中間部の左右両側には中間係合部82を設ける。中間係合部82は、下側後板67を上方回動させると、下側板51の後部支持板64の係合孔83に係合し、中間係合部82には前記抜け止めピン81を挿入すると、上方回動状態の下側後板67を保持する。
上側後板上側後板66の下縁に所定位置には前後一対の下部嵌合部86を設ける。下部嵌合部86は前後一対の板部材により形成し、下側後板67の上部に上方から嵌合させる。上側後板66の上面の左右両側には係合孔87を設け、係合孔87と上側板上側板50の後側係合孔88とを連結具90により連結する。
【0012】
(実施例の作用)
整地キャリア8に、L型取付枠6の水平部14をピン15により回動自在に取付け、次に、整地キャリア8の係合軸係合軸21にL型取付枠6の係合フック22を係合させ、次に、整地キャリア8に取付けられたL型取付枠6を、四輪型トラクタ1の後部に、トップリンク2とロワーリンク3を介して取付けられる。
底壁10の前側には、開口部12を設け、開口部12には犂13を取付ける。四輪型トラクタ1が前進すると、犂13により地表面を削り、開口部12より整地キャリア8内に貯留する。
一定量土砂が貯留すると、トップリンク2およびロワーリンク3により整地キャリア8を上動させ、連結機構20のロックを操作レバー35により解除すると、整地キャリア8は自重でダンプして、土砂を放擲する。
【0013】
この場合、連結機構20の操作レバー35はL型取付枠6の上部フレーム40に設けた連結部41の左右いずれか一方側に着脱自在に取り付けた取付部材36に取り付けられ、操作レバー35は取付軸24のアーム28に連結杆33により連結されているので、連結杆33を操作レバー35から外し、取付部材36を上部フレーム40から外すと、操作レバー35を上部フレーム40の左右いずれか他方側に取り付けられる。
そのため、操作レバー35の取付位置を連結部41を挟んで左右の反対側に変更しうるので、作業者の作業態勢に合わせて、操作レバー35を設けることができ、操作性および作業性を向上させられる。
そして、操作レバー35の取付位置を変更すると、係合フック22の軸筒23と取付軸24を連結するピン27を抜き、取付軸24をL型取付枠6の取付部25から外し、取付軸24のアーム28の位置を操作レバー35の設けた側に合わせ、この状態で、取付軸24を係合フック22の軸筒23に挿入し、ピン27により係合フック22の軸筒23と取付軸24を連結する。
【0014】
つぎに、アーム28と操作レバー35を連結杆33により連結すると、操作レバー35の位置変更に伴う操作レバー35と係合フック22との連結位置変更作業が完了する。
このように、連結機構20の係合フック22の取付位置は整地キャリア8に対して変更せずに、操作レバー35の取付位置を変更可能にすると共に、操作レバー35の位置変更に伴う操作レバー35と係合フック22との連結変更作業も頗る容易になる。
【0015】
しかして、整地キャリア8の側壁11は上下二段の上側板50と下側板51により構成しているから、側壁11を外すと、整地キャリア8で長尺物等の整地キャリア8から一部はみ出て嵩張る物品の運搬を行える。
また、通常の整地キャリア8により整地作業では、側壁11を下側板51の一段で包囲して土砂の削り取り・運搬・放擲作業を行える。
また、側壁11を上側板50と下側板51の上下二段にすると、整地キャリア8の積載容量が増加し、野菜コンテナ等の運搬を容易にする。
したがって、整地キャリア8の側壁11を上側板50と下側板51により上下二段に構成しているから、整地キャリア8の使用範囲を広げ、汎用性を向上させることができる。
【0016】
この場合、下側板51は、下部フック53を底壁10の係合部54に係合させ、下L型フック55を前壁9の係合部56に係合させると、整地キャリア8の本体52に固定することができる。
したがって、下側板51は三カ所で固定されるので、強固に取り付けられる。
しかして、左右の下側板51には後壁65の下側後板67が取付けられ、下側板51と下側後板67は互いに連結状態に構成しているから、整地キャリア8に重量物を積載しても、下側後板67が強度メンバーとなって荷重を支持し、左右の下側板51が外側に開くのを防止する。
この場合、下側後板67は、その側部フック70を下側板51の後部支持板64の係合孔73に係合させているから、ダンプ自在であり、放擲作業に影響はない。
【0017】
また、係合孔73および上側係合孔76は、側部フック70の円柱部71と略同じ幅で縦長の長孔74の下部に、側部フック70の軸部72と略同じ幅で軸部72より短い溝部75により形成しているので、側部フック70は、円柱部71の上縁を係合孔73および上側係合孔76の長孔74に内側上縁に合わせて挿入係合させ、軸部72が後部支持板64から突出させると、側部フック70を下げて側部フック70の軸部72の先端が係合孔73および上側係合孔76の溝部75より下方に突き出る。
したがって、下側後板67を側部フック70の円柱部71中心に上方回動させても、側部フック70は係合孔73および上側係合孔76から外れるのを防止する。
また、下側板51の係合孔73の上方に上側係合孔76を設けているので、上側係合孔76に側部フック70を係合させると、下側後板67の下縁と底壁10との間に空間が形成され、ダンプさせたとき、土砂の排出が円滑になり、特に、湿めった土砂等の場合、有効となる。
【0018】
また、係合孔73に側部フック70を係合させた状態で、下側後板67を上方回動させて固定すると、左右の下側板51間を大きく開口させられ、使用用途を広げることができる。
この場合、下側後板67の上下中間部の左右両側には中間係合部82を設け、下側板51の後部支持板64には係合孔83を形成しているから、中間係合部82は、下側後板67を上方回動させると下側板51の後部支持板64の係合孔83に係合し、中間係合部82には抜け止めピン81を挿入すると、上方回動状態の下側後板67を保持する。
したがって、上方回動状態の下側後板67を保持する固定手段を簡単に構成できる。
【0019】
しかして、後壁65も上下二段の上側後板66と下側後板67により構成しているから、後壁65を上側後板66と下側後板67の上下二段にすると、整地キャリア8の積載容量が増加し、野菜コンテナ等の運搬を容易にすることができ、整地キャリア8の使用範囲を広げ、汎用性を向上させることができる。
しかして、側壁11の上側板50と、後壁65の上側後板66は、夫々、下部嵌合部60および下部嵌合部86を設けて、下側板51と下側後板67に上方から嵌合させて着脱自在に構成しているから、上側板50および上側後板66は既存の整地キャリア8にも後付可能となって、既存の整地キャリア8の使用範囲を広げ、汎用性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】トラクタに整地キャリアを取付けた一部破断側面図。
【図2】整地キャリアの後方概略斜視図。
【図3】整地キャリアの側面図。
【図4】整地キャリアおよびL型取付枠の正面図。
【図5】整地キャリアの底面図。
【図6】整地キャリアの正面図。
【図7】整地キャリアおよびL型取付枠の正面図。
【図8】連結機構の側面図。
【図9】係合フックの平面図。
【図10】同側面図。
【図11】連結機構の取付軸の平面図。
【図12】同平面図。
【図13】整地キャリア本体の一部側面図。
【図14】整地キャリア本体の側面図。
【図15】整地キャリアの側板の下側板の側面図。
【図16】同背面図。
【図17】整地キャリアの側板の上側板の側面図。
【図18】同平面図。
【図19】同背面図。
【図20】整地キャリアの後壁の下側後板の背面図。
【図21】同側面図。
【図22】側部フックの背面図。
【図23】同側面図。
【図24】整地キャリアの後壁の上側後板の背面図。
【図25】同側面図。
【図26】同平面図。
【図27】操作レバーを右側に設けた状態の正面図。
【図28】同平面図。
【図29】同側面図。
【図30】整地キャリアの後壁の下側後板を跳ね上げ固定状態の側面図。
【符号の説明】
【0021】
1…四輪型トラクタ、2…トップリンク、3…ロワーリンク、4…リフトアーム、5…ロッド、6…L型取付枠、7…ピン、8…整地キャリア、9…前壁、10…底壁、11…側壁、12…開口部、13…犂、15…ピン、20…連結機構、21…係合軸、22…係合フック、23…軸筒、24…取付軸、25…取付部、26…縦杆、27…ピン、29…挿通孔、28…アーム、30…挿通孔、32…取付孔、33…連結杆、35…操作レバー、36…取付部材、37…軸、40…上部フレーム、50…上側板、51…下側板、52…本体、53…下部フック、54…係合部、55…下L型フック、56…係合部、60…下部嵌合部、61…上L型フック、62…上側係合部、64…後部支持板、63…後部嵌合部、65…後壁、66…上側後板、67…下側後板、70…側部フック、71…円柱部、72…軸部、73…係合孔、74…長孔、75…溝部、76…上側係合孔、78…下側係合部、79…係合孔、80…係合部、81…抜け止めピン、82…中間係合部、83…係合孔、86…下部嵌合部、87…係合孔、88…後側係合孔、90…連結具。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
四輪型トラクタの後部に、トップリンク2およびロワーリンク3を介してL型取付枠6を取付け、該L型取付枠6にダンプ自在に整地キャリア8を取付け、L型取付枠6と整地キャリア8との間に、整地キャリア8の係合軸21に係合する係合フック22をL型取付枠6に設けて連結機構20を構成し、係合フック22の係脱操作する操作レバー35はL型取付枠6の上部フレーム40の左右中央より左右いずれか一側に片寄って着脱自在に設けた取付部材36に取付けると共に、操作レバー35の取付位置は、上部フレーム40の左右中央より左右いずれか他側に片寄った位置に変更可能に構成した整地キャリア。
【請求項2】
請求項1において、前記係合フック22の基部には軸筒23を固定し、軸筒23には取付軸24を挿通し、該取付軸24はL型取付枠6の取付部25に着脱自在に取付け、前記取付軸24の一端には前記操作レバー35に一端を連結した連結杆33の他端が連結されるアーム28を固定し、取付軸24の所定位置には前記軸筒23の挿通孔29に合致する挿通孔30を形成し、軸筒23に挿通した取付軸24は挿通孔29と挿通孔30とにピン27を挿入して連結するように構成し、もって、前記取付部25に対する取付軸24のアーム28の位置を左右反対にして、前記上部フレーム40の左右いずれか反対側に位置変更した操作レバー35と係合フック22とを連結するように構成した整地キャリア。
【請求項3】
請求項1または請求項2において、前記整地キャリア8には上下二段の側壁11および後壁65を着脱自在に設け、前記側壁11の上側板50および後壁65の上側後板66は、夫々、下部嵌合部60および下部嵌合部86を下側板51および下側後板67に上方から嵌合自在に取り付けるように構成した整地キャリア。
【請求項4】
請求項3において、前記後壁65の下側後板67は左右の側壁11の下側板51に着脱自在かつ回動自在に取り付けた整地キャリア。
【請求項5】
請求項4において、前記下側後板67の上部の左右両側には側部フック70を設け、該側部フック70は円柱部71の先端に軸部72を設けて構成し、前記下側板51には、前記円柱部71の直径に合わせてやや幅広で縦に長い長孔74の下部に、軸部72に合わせた幅の溝部75を設けて構成した係合孔73を設けた整地キャリア。
【請求項6】
請求項5において、前記係合孔73の所定間隔おいた上方の下側板51には上側係合孔76を設けた整地キャリア。
【請求項7】
請求項6において、前記係合孔73に前記側部フック70を係合させた状態で、下側後板67を上方回動させると、下側後板67を下側板51に固定する固定手段を設けた整地キャリア。
【請求項1】
四輪型トラクタの後部に、トップリンク2およびロワーリンク3を介してL型取付枠6を取付け、該L型取付枠6にダンプ自在に整地キャリア8を取付け、L型取付枠6と整地キャリア8との間に、整地キャリア8の係合軸21に係合する係合フック22をL型取付枠6に設けて連結機構20を構成し、係合フック22の係脱操作する操作レバー35はL型取付枠6の上部フレーム40の左右中央より左右いずれか一側に片寄って着脱自在に設けた取付部材36に取付けると共に、操作レバー35の取付位置は、上部フレーム40の左右中央より左右いずれか他側に片寄った位置に変更可能に構成した整地キャリア。
【請求項2】
請求項1において、前記係合フック22の基部には軸筒23を固定し、軸筒23には取付軸24を挿通し、該取付軸24はL型取付枠6の取付部25に着脱自在に取付け、前記取付軸24の一端には前記操作レバー35に一端を連結した連結杆33の他端が連結されるアーム28を固定し、取付軸24の所定位置には前記軸筒23の挿通孔29に合致する挿通孔30を形成し、軸筒23に挿通した取付軸24は挿通孔29と挿通孔30とにピン27を挿入して連結するように構成し、もって、前記取付部25に対する取付軸24のアーム28の位置を左右反対にして、前記上部フレーム40の左右いずれか反対側に位置変更した操作レバー35と係合フック22とを連結するように構成した整地キャリア。
【請求項3】
請求項1または請求項2において、前記整地キャリア8には上下二段の側壁11および後壁65を着脱自在に設け、前記側壁11の上側板50および後壁65の上側後板66は、夫々、下部嵌合部60および下部嵌合部86を下側板51および下側後板67に上方から嵌合自在に取り付けるように構成した整地キャリア。
【請求項4】
請求項3において、前記後壁65の下側後板67は左右の側壁11の下側板51に着脱自在かつ回動自在に取り付けた整地キャリア。
【請求項5】
請求項4において、前記下側後板67の上部の左右両側には側部フック70を設け、該側部フック70は円柱部71の先端に軸部72を設けて構成し、前記下側板51には、前記円柱部71の直径に合わせてやや幅広で縦に長い長孔74の下部に、軸部72に合わせた幅の溝部75を設けて構成した係合孔73を設けた整地キャリア。
【請求項6】
請求項5において、前記係合孔73の所定間隔おいた上方の下側板51には上側係合孔76を設けた整地キャリア。
【請求項7】
請求項6において、前記係合孔73に前記側部フック70を係合させた状態で、下側後板67を上方回動させると、下側後板67を下側板51に固定する固定手段を設けた整地キャリア。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図2】
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【図21】
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【図23】
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【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【公開番号】特開2009−95251(P2009−95251A)
【公開日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−267300(P2007−267300)
【出願日】平成19年10月14日(2007.10.14)
【出願人】(000132219)株式会社スズテック (25)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年10月14日(2007.10.14)
【出願人】(000132219)株式会社スズテック (25)
【Fターム(参考)】
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