説明

新規2環性複素環化合物からなる医薬

【課題】 SNSが関与する病態全般、具体的には神経因性疼痛、侵害受容性疼痛、排尿障害または多発性硬化症等の疾患に対する治療薬または予防薬として有用な医薬の提供を目的とする。
【解決手段】 下記式(1)で表される化合物またはその薬学的に許容される塩からなる医薬(式中、Rは水素原子等であり、Lは単結合、−O−等であり、Rはフェニル基等であり、Xは炭素原子または窒素原子であり、R、R、R5a、R5b、RおよびRはそれぞれ置換または無置換のアルキル基等である。)。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式(1):
【化1】


[式中、Rは水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のハロアルキル基、炭素数1〜6のアルキルオキシ基または炭素数1〜6のハロアルキルオキシ基を表し(該Rはベンゼン環上またはピリジン環上の置換可能な任意の位置に置換することができる。)、
Lは単結合、−O−または−CHO−を表し(該Lは、ベンゼン環上またはピリジン環上の置換可能な任意の位置に置換することができる。)、
は置換もしくは無置換の6〜10員のアリール基または置換もしくは無置換の5〜10員の芳香族複素環基を表し、
Xは炭素原子または窒素原子を表し、
は置換もしくは無置換の炭素数1〜6のアルキル基、置換もしくは無置換の炭素数2〜6のアルケニル基、置換もしくは無置換の炭素数2〜6のアルキニル基、置換もしくは無置換の3〜8員のシクロアルキル基、置換もしくは無置換の4〜8員のシクロアルケニル基、置換もしくは無置換の4〜8員の飽和の脂肪族複素環基または置換もしくは無置換の5〜10員の不飽和の脂肪族複素環基を表し、
は水素原子、置換もしくは無置換の炭素数1〜6のアルキル基または置換もしくは無置換の3〜8員のシクロアルキル基を表し、
5aおよびR5bは独立して、水素原子または置換もしくは無置換の炭素数1〜6のアルキル基を表すか、RとR5aは結合して、Rが結合する窒素原子およびR5aが結合する炭素原子と共に形成される4〜8員の飽和の含窒素脂肪族複素環を表し(ただし、このときR5bは水素原子である。)、
およびRは独立して、水素原子、置換もしくは無置換の炭素数1〜6のアルキル基、置換もしくは無置換の炭素数2〜6のアルケニル基、置換もしくは無置換の炭素数2〜6のアルキニル基、置換もしくは無置換の3〜8員のシクロアルキル基、置換もしくは無置換の4〜8員のシクロアルケニル基、置換もしくは無置換の4〜8員の飽和の脂肪族複素環基、置換もしくは無置換の5〜10員の不飽和の脂肪族複素環基、置換もしくは無置換の6〜10員のアリール基または置換もしくは無置換の5〜10員の芳香族複素環基を表すか、RとRは結合して、それらが結合する窒素原子と共に形成される置換もしくは無置換の4〜8員の飽和の含窒素脂肪族複素環または置換もしくは無置換の5〜10員の不飽和の含窒素脂肪族複素環(当該飽和または不飽和の含窒素脂肪族複素環は少なくとも窒素原子を1個含み、かつさらに窒素原子、酸素原子および硫黄原子より選択される1〜2個のヘテロ原子を含む。)を表す。]で表される化合物またはその薬学的に許容される塩からなる医薬。
【請求項2】
下記式(2):
【化2】


[式中、R、R、R、R、R5a、R5b、R、R、LおよびXは請求項1に記載の定義と同義である。]で表される請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩からなる医薬。
【請求項3】
下記式(3):
【化3】


[式中、R、R、R、R、R5a、R5b、R、R、LおよびXは請求項1に記載の定義と同義である。]で表される請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩からなる医薬。
【請求項4】
が置換もしくは無置換のフェニル基である請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩からなる医薬。
【請求項5】
が置換もしくは無置換の炭素数1〜6のアルキル基、置換もしくは無置換の3〜8員のシクロアルキル基、置換もしくは無置換の4〜8員の飽和の脂肪族複素環基または置換もしくは無置換の5〜10員の不飽和の脂肪族複素環基である請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩からなる医薬。
【請求項6】
およびRが独立して、水素原子、置換もしくは無置換の炭素数1〜6のアルキル基、置換もしくは無置換の3〜8員のシクロアルキル基、置換もしくは無置換の4〜8員の飽和の脂肪族複素環基または置換もしくは無置換の5〜10員の不飽和の脂肪族複素環基であるか、RとRが結合して、それらが結合する窒素原子と共に形成される置換もしくは無置換の4〜8員の飽和の含窒素脂肪族複素環または置換もしくは無置換の5〜10員の不飽和の含窒素脂肪族複素環(当該飽和または不飽和の含窒素脂肪族複素環は0〜2個の酸素原子、0〜2個の硫黄原子および1〜3個の窒素原子を含む。)である請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩からなる医薬。
【請求項7】
が水素原子または置換もしくは無置換の炭素数1〜6のアルキル基である請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩からなる医薬。
【請求項8】
5aおよびR5bが独立して、水素原子または置換もしくは無置換の炭素数1〜6のアルキル基である請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩からなる医薬。
【請求項9】
Xが炭素原子である請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩からなる医薬。
【請求項10】
が水素原子またはハロゲン原子である請求項1〜9のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩からなる医薬。
【請求項11】
Lが単結合である請求項1〜10のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩からなる医薬。
【請求項12】
Lが−O−である請求項1〜10のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩からなる医薬。
【請求項13】
Lが−CHO−である請求項1〜10のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩からなる医薬。
【請求項14】
N2-{[1-(2-エトキシエチル)-6-(4-フルオロフェノキシ)-1H-ベンズイミダゾール-2-イル]メチル}グリシンアミド、
N2-{[1-(2-エトキシエチル)-6-(4-フルオロフェノキシ)-1H-ベンズイミダゾール-2-イル]メチル}-2-メチルアラニンアミド、
N2-{[1-シクロプロピル-6-(4-フルオロフェノキシ)-1H-ベンズイミダゾール-2-イル]メチル}-L-アラニンアミド、
N2-{[1-シクロブチル-6-(4-フルオロフェノキシ)-1H-ベンズイミダゾール-2-イル]メチル}-L-アラニンアミド、
N2-{[6-(4-クロロフェノキシ)-1-(2-エトキシエチル)-1H-ベンズイミダゾール-2-イル]メチル}-L-アラニンアミド、
N2-{[6-(4-フルオロフェノキシ)-1-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-1H-ベンズイミダゾール-2-イル]メチル}-L-アラニンアミド、
N2-{[1-(2-エトキシエチル)-6-(4-フルオロフェノキシ)-1H-ベンズイミダゾール-2-イル]メチル}-L-アラニンアミド、
N2-{[6-(4-フルオロフェノキシ)-1-(3-メトキシプロピル)-1H-ベンズイミダゾール-2-イル]メチル}-L-アラニンアミド、
N2-{[6-(2-クロロ-4-フルオロフェノキシ)-1-(2-エトキシエチル)-1H-ベンズイミダゾール-2-イル]メチル}-L-アラニンアミド、
N2-{[1-エチル-6-(4-メチルフェノキシ)-1H-ベンズイミダゾール-2-イル]メチル}-L-アラニンアミド、
N2-{[6-(2,4-ジフルオロフェノキシ)-1-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-1H-ベンズイミダゾール-2-イル]メチル}-L-アラニンアミド、
N2-{[1-(2-エトキシエチル)-5-フルオロ-6-(4-フルオロフェニル)-1H-ベンズイミダゾール-2-イル]メチル}-L-アラニンアミド、
N2-{[1-エチル-5-フルオロ-6-(4-フルオロフェニル)-1H-ベンズイミダゾール-2-イル]メチル}-L-アラニンアミド、
N2-{[1-(3-メトキシプロピル)-6-(4-メチルフェノキシ)-1H-ベンズイミダゾール-2-イル]メチル}-L-アラニンアミド、
N2-{[6-(4-メチルフェノキシ)-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-1H-ベンズイミダゾール-2-イル]メチル}-L-アラニンアミド、
N2-{[5-クロロ-1-(2-エトキシエチル)-6-(4-フルオロフェニル)-1H-ベンズイミダゾール-2-イル]メチル}-L-アラニンアミド、または
N2-{[5-クロロ-6-(3,4-ジフルオロフェニル)-1-(2-エトキシエチル)-1H-ベンズイミダゾール-2-イル]メチル}-L-アラニンアミド、
あるいはその薬学的に許容される塩からなる医薬。
【請求項15】
請求項1〜14のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩を有効成分として含有する知覚神経特異的Naチャネル(SNS)阻害剤。
【請求項16】
神経因性疼痛、侵害受容性疼痛、排尿障害または多発性硬化症の治療薬または予防薬である請求項15に記載の知覚神経特異的Naチャネル(SNS)阻害剤。
【請求項17】
請求項1〜14のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩および医薬上許容される担体を含有する医薬組成物。

【公開番号】特開2012−31152(P2012−31152A)
【公開日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−141877(P2011−141877)
【出願日】平成23年6月27日(2011.6.27)
【出願人】(000002912)大日本住友製薬株式会社 (332)
【Fターム(参考)】