説明

有機半導体膜の製造方法及び有機トランジスタ

【課題】撥水性の高い基板上に膜厚のバラツキなく成膜される有機半導体膜の製造方法及びそのような有機トランジスタを提供することを目的とする。
【解決手段】基板上に有機半導体材料を含む溶液を供給し、乾燥させることにより薄膜を形成させる有機半導体膜の形成方法において、基板の水接触角が50°以上であり、溶液に粒径10nm以上30nm以下の絶縁性微粒子を0.1wt%以上1.0wt%以下含有することを特徴とする有機半導体膜の製造方法及び有機トランジスタ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、有機半導体膜の製造方法及び有機トランジスタに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、有機半導体をチャネル層に利用した有機トランジスタが大きな注目を集めている。有機FETは、シリコンなどの無機半導体をチャネルとした従来型の電界効果トランジスタと比べると低コストで製造でき、大型化が容易で機械的にフレキシブルであるという特徴を有する。
【0003】
また、有機FETに用いられる有機半導体膜の形成方法としては、蒸着による方法が知られているが、有機半導体材料を基板上に塗布し且つ乾燥させることによって薄膜を得る方法は、蒸着による方法と比較して装置が簡単で容易に製造できるという利点がある。しかしながら、有機半導体材料を撥水性の高い基板上に形成すると、ハジキによって有機半導体材料による成薄ができないという不具合があった。
【0004】
そこで、有機半導体材料を含む溶液中に、最短径が30μm又は0.5μmの球体非多孔シリカ微粒子を、10質量%又は30質量%混入させることによって、ハジキを抑制して、基板上に有機半導体材料の薄膜を形成することが知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−311403号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、有機半導体材料による薄膜に対して、混入させる球体非多孔シリカ微粒子が大きすぎるため、成膜後に形成される薄膜の膜厚バラツキが大きく、且つ混入する球体非多孔シリカ微粒子が多いことから、有機FETとしての良好な性能を得ることが困難であるという不具合があった。
【0007】
そこで、本発明は、上記の問題点を解決することを目的とした有機半導体膜の製造方法及び有機トランジスタを提供することを目的とする。
【0008】
また、本発明は、撥水性の高い基板上に膜厚のバラツキなく成膜される有機半導体膜の製造方法及びそのような有機トランジスタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る有機半導体膜の製造方法は、基板上に有機半導体材料を含む溶液を供給し、乾燥させることにより薄膜を形成させ、基板の水接触角が50°以上であり、溶液に粒径10nm以上30nm以下の絶縁性微粒子を溶液全体の重量に対して0.1wt%以上1.0wt%以下含有することを特徴とする。
【0010】
本発明に係る有機トランジスタは、水接触角が50°以上の基板と、基板上に形成された有機半導体材料から構成される薄膜を有し、薄膜は、粒径10nm以上30nm以下の絶縁性微粒子を有機半導体材料の重量に対して5wt%以上50wt%以下含有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る有機半導体膜の製造方法及び有機トランジスタでは、撥水性の高い基板に対して塗布された有機半導体材料を膜厚のバラツキなく成膜することを可能とすると共に、有機半導体としての良好な特性を得ることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】有機トランジスタの概略断面図である。
【図2】ドレイン電流IDとゲート電圧VGとの関係を示す図である。
【図3】ドレイン電流IDとゲート電圧VGとの関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下図面を参照して、本発明に係る有機トランジスタ及び有機半導体膜の形成方法について説明する。但し、本発明の技術的範囲はそれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。
【0014】
図1は、有機トランジスタの概略断面図である。
【0015】
図1(a)に示す塗布型有機トランジスタ1は、基板2の表面に、ゲート電極3、ゲート絶縁膜4、有機半導体膜5、ソース電極6及びドレイン電極7を有するものである。以下、塗布型有機トランジスタ1の製造方法について説明する。
【0016】
基板2としては、ガラス基板、もしくは、ポリカーボネート、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリイミド(PI)、ポリエチレンテレフタレート(PET)などの耐熱性高分子材料を用いることが可能である。
【0017】
次に、ゲート電極3を、基板2上に、蒸着又はスパッタリング等による薄膜形成方法による真空成膜法によって成膜し、マスク成膜法叉はフォトリソグラフ法等によって電極形状を形成する。また、ゲート電極の材料としては、金、白金、クロム、パラジウム、アルミニウム、インジウム、モリブデン、ニッケル等の金属、これら金属を用いた合金、ポリシリコン、アモルファスシリコン、錫酸化物、酸化インジウム、インジウム・錫酸化物(ITO)、インジウム・亜鉛酸化物(IZO)等の無機材料、及びそれらの2種以上の併用、を用いることが可能である。
【0018】
次に、ゲート絶縁膜4を、ゲート電極3上に、材料をスピンコート法により塗布した後にオーブンで加熱硬化して形成、又は化学蒸着法により成膜する。また、ゲート絶縁膜の材料としては、ポリメチルシルセスキオキサン(PMSQ)、ポリイミド、ポリビニルフェノール、ポリビニルアルコール、ポリメチルメタクリレート、ポリパラキシレン等を用いることが可能である。なお、PMSQは、熱処理によって硬化して、撥水性が高く(水接触角93°)、表面エネルギーの低い良好な絶縁膜を形成する。
【0019】
次に、有機半導体膜5を、ゲート絶縁膜4上に、有機半導体材料及び絶縁性微粒子を含む溶液をスピンコート法により塗布した後に、自然乾燥させて形成する。有機半導体材料としては、6, 13-ビス(トリイソプロピルシリルエチニル)ペンタセン(TIPS−PEN)、π電子共役系の芳香族化合物、鎖式化合物、有機顔料、有機ケイ素化合物、電荷移動錯体等の材料、具体的には、ペンタセン、中心ベンゼン環の間にビシクロ環を導入したペンタセン誘導体、テトラセン、アントラセン、チオフェンオリゴマー誘導体、フェニレン誘導体、フタロシアニン誘導体、ポリアセチレン誘導体、ポリチオフェン誘導体、シアニン色素等を用いることが可能である。絶縁性微粒子としては、シリカナノ粒子(SNP)、定型シリカ、顔料等を用いることができる。
【0020】
絶縁性微粒子は、撥水性が高い絶縁膜に対して、濡れ性が極めて悪く塗布が困難である有機半導体材料を含む溶液の濡れ性を向上させ、有機半導体膜の成膜を可能とするために添加されている。SNPの粒径は、SNPを乾固させた後、800℃で1時間焼成したもののBET比表面積を測定し、真比重2.2とした場合のシリカ球の径を示している。
【0021】
例えば、撥水性が低い二酸化ケイ素(水接触角10°)をゲート絶縁膜として利用するような場合には、絶縁性微粒子を添加しなくても、有機半導体材料を成膜することが可能であるので、本発明は、特に、撥水性が高い基板(水接触角50°以上)に対して有効である。なお、水接触角は、絶縁膜表面に水滴を滴下し、水滴が絶縁膜と接している部分の角度を測定し求めた値を示している。
【0022】
次に、ソース電極6及びドレイン電極7を、有機半導体膜5上に、真空蒸着法によって形成する。なお、ソース電極6及びドレイン電極7は、有機トランジスタに用いられる公知の電極であれば特に限定されずに用いることができるが、ほとんどの有機半導体が、電荷を輸送するキャリアがホールであるP型半導体であることから、有機半導体とオーミック接触をとるために、仕事関数の大きい金属で形成されることが好ましい。具体的には、金、白金、銀、銅等をソース電極6及びドレイン電極7に用いることができる。
【0023】
なお、図1(a)に示す塗布型有機トランジスタ1では、有機半導体膜5の上に、ソース電極6及びドレイン電極7を形成した。しかしながら、図1(b)に示す塗布型有機トランジスタ10のように、ゲート絶縁膜4の上に、ソース電極6及びドレイン電極7を形成し、その上に有機半導体膜5を形成しても良い。即ち、ボトムゲート型の塗布型有機トランジスタ1及び10に、本発明を適用することが可能である。
【0024】
さらに、図1(c)に示す塗布型有機トランジスタ20のように、基板2上に有機半導体膜5を形成し、有機半導体膜5上にソース電極6及びドレイン電極7を形成し、ソース電極6及びドレイン電極7上にゲート絶縁膜4及びゲート電極3を形成しても良い。また、図1(d)に示す塗布型有機トランジスタ30のように、基板2上にソース電極6及びドレイン電極7を形成し、ソース電極6及びドレイン電極7上に有機半導体膜5を形成し、有機半導体膜5上にゲート絶縁膜4及びゲート電極3を形成しても良い。即ち、トップゲート型の塗布型有機トランジスタ20及び30に、本発明を適用することが可能である。
【実施例1】
【0025】
厚さ500μmのガラス基板2上に、スパッタリング法によって成膜された膜厚10nmの抵抗率300Ω/cm2のITOをフォトリソグラフィー法によってパターンニングすることによってゲート電極3を形成した。さらに、ゲート電極3の上に、PMSQをスピンコート法により塗布した後に、200度のオーブンで60分間加熱して、膜厚350nmのゲート絶縁膜4を形成した。ゲート絶縁膜4の形成後、溶媒であるトルエンに溶液全体の重量に対してTIPS−PENを2.0wt%、粒径10nmのSNPを0.1wt%溶解した溶液をスピンコート法によって、ゲート絶縁膜4の上に成膜し、自然乾燥させて有機半導体膜5を形成した。形成された有機半導体膜5には、TIPS−PENの重量に対して、SNPが5wt%含有されていた。有機半導体膜5の形成後、有機半導体膜5の上に、膜厚50nmのソース電極6及びドレイン電極7を、金を材料として真空蒸着法により形成して、図1(a)に示す塗布型有機トランジスタを製造した。
【0026】
有機半導体膜の成膜は、上述したように、スピンコート法(20秒間、500rpm)を用い、スピンコート終了後、目視で有機半導体膜が成膜されているかどうかを確認した。その結果、実施例1の塗布型有機トランジスタでは、良好に有機半導体膜が成膜されていることが確認された。
【0027】
製造された塗布型有機トランジスタのオン・オフ比を測定した。オン・オフ比は、有機トランジスタのゲート電圧VGを変化させて測定した、ドレイン電流IDの最大値(以下「オン電流」とよぶ)とドレイン電流IDの最小値(以下「オフ電流とよぶ」)との比を言う。通常の有機トランジスタでは、オン・オフ比は、103以上であることが好ましい。実施例1の塗布型有機トランジスタでは、オン・オフ比は、2.3×103であって、良好なトランジスタ特性を示している。なお、オン・オフ比は、図2に示すドレイン電流IDとゲート電圧VGとの関係(ドレイン電圧VD=−30(V)における)を示す図の実施例1に対応する曲線41に基づいて求めた。
【0028】
また、得られた有機トランジスタのドレイン電圧VD、ドレイン電流をID、ゲート電圧VG、閾値電圧をVth、ゲート絶縁膜の単位面積当たりの静電容量をC 、チャネル長さをL、チャネル幅をW、有機半導体膜の移動度をμとすると、それらは下記(1)式の関係で表すことができ、ID1/2 とVGとをプロットしたグラフにおける傾きとして移動度μを求めた。
D= 〔WC/(2L)〕μ(VG−Vth2 (1)
ここで、閾値電圧Vthは、オフ電流を示す時の電圧VGの値とした。
【0029】
上記の方法により、製造された塗布型有機トランジスタの移動度μ及び閾値電圧Vthを求めた。実施例1の塗布型有機トランジスタでは、電界効果移動度μは1.2×10-3(cm2/Vs)であり、閾値電圧Vthは2.0(V)であった。
【実施例2】
【0030】
溶液全体の重量に対して粒径10nmのSNPを1.0wt%添加した以外は、実施例1と同様の操作を行い、塗布型有機トランジスタを製造した。形成された有機半導体膜5には、TIPS−PENの重量に対してSNPが50wt%含有されていた。その結果、実施例2の塗布型有機トランジスタでは、良好に有機半導体膜が成膜されていることが確認された。また、実施例2の塗布型有機トランジスタのオン・オフ比は1.8×103であって、良好なトランジスタ特性を示している。さらに、電界効果移動度μは2.8×10-4(cm2/Vs)であり、閾値電圧Vthは1.0(V)であった。なお、オン・オフ比は、図2に示すドレイン電流IDとゲート電圧VGとの関係(ドレイン電圧VD=−30(V)における)を示す図の実施例2に対応する曲線42に基づいて求めた。
【実施例3】
【0031】
溶液全体の重量に対して粒径30nmのSNPを0.1wt%添加した以外は、実施例1と同様の操作を行い、塗布型有機トランジスタを製造した。その結果、実施例3の塗布型有機トランジスタでは、良好に有機半導体膜が成膜されていることが確認された。また、実施例3の塗布型有機トランジスタのオン・オフ比は1.3×102であり、良好なトランジスタ特性を示している。さらに、移動度μは1.7×10-3(cm2/Vs)であり、閾値電圧Vthは8.0(V)であった。なお、オン・オフ比は、図3に示すドレイン電流IDとゲート電圧VCとの関係(ドレイン電圧VD=−60(V)における)を示す図の実施例3に対応する曲線43に基づいて求めた。
【実施例4】
【0032】
溶液全体の重量に対して粒径30nmのSNPを1.0wt%添加した以外は、実施例1と同様の操作を行い、塗布型有機トランジスタを製造した。その結果、実施例4の塗布型有機トランジスタでは、良好に有機半導体膜が成膜されていることが確認された。また、実施例4の塗布型有機トランジスタのオン・オフ比は1.5×102であり、良好なトランジスタ特性を示している。さらに、移動度μは3.2×10-4(cm2/Vs)であり、閾値電圧Vthは6.0であった。なお、オン・オフ比は、図3に示すドレイン電流IDとゲート電圧VGとの関係(ドレイン電圧VD=−60(V)における)を示す図の実施例4に対応する曲線44に基づいて求めた。
(比較例1)
【0033】
溶液全体の重量に対して粒径10nmのSNPを0.01wt%添加した以外は、実施例1と同様の操作を行い、塗布型有機トランジスタを製造した。その結果、比較例1の塗布型有機トランジスタでは、スピンコート法によって、有機半導体膜を成膜することができなかった。したがって、比較例1についてのオン・オフ比、移動度μ及び閾値電圧Vthは測定していない。
(比較例2)
【0034】
溶液全体の重量に対して粒径10nmのSNPを10wt%添加した以外は、実施例1と同様の操作を行い、塗布型有機トランジスタを製造した。その結果、比較例2の塗布型有機トランジスタでは、良好に有機半導体膜が成膜されていることが確認された。また、比較例2の塗布型有機トランジスタのオン・オフ比は2.7×100、移動度μは3.0×10-6(cm2/Vs)であり、閾値電圧Vthは−1.0(V)であった。上記のように、比較例2では、成膜をすることはできたが、オン・オフ比の値が低く、有機トランジスタとしての良好な特性を得ることはできなかった。なお、オン・オフ比は、図2に示すドレイン電流IDとゲート電圧VGとの関係(VD=−30(V)における)を示す図の比較例2に対応する曲線52に基づいて求めた。
(比較例3)
【0035】
溶液全体の重量に対して粒径30nmのSNPを0.01wt%添加した以外は、実施例1と同様の操作を行い、塗布型有機トランジスタを製造した。その結果、比較例3の塗布型有機トランジスタでは、スピンコート法によって、有機半導体膜を成膜することができなかった。したがって、比較例3についてのオン・オフ比、移動度μ及び閾値電圧Vthは測定していない。
(比較例4)
【0036】
溶液全体の重量に対して粒径30nmのSNPを10wt%添加した以外は、実施例1と同様の操作を行い、塗布型有機トランジスタを製造した。その結果、比較例4の塗布型有機トランジスタでは、良好に有機半導体膜が成膜されていることが確認された。また、比較例4の塗布型有機トランジスタのオン・オフ比は7.6×101、移動度μは9.8×10-5(cm2/Vs)であり、閾値電圧Vthは−6.0(V)であった。上記のように、比較例4では、成膜をすることはできたが、オン・オフ比の値が低く、有機トランジスタとしての良好な特性を得ることはできなかった。なお、オン・オフ比は、図3に示すドレイン電流IDとゲート電圧VGとの関係(ドレイン電圧VD=−60(V)における)を示す図の比較例4に対応する曲線54に基づいて求めた。
(比較例5)
【0037】
溶液全体の重量に対して粒径500nmのSNPを0.1wt%添加した。その結果、SNPが液中で均一分散せず、スピンコート法によって有機半導体膜を製膜することができなかった。したがって、比較例5についてのオン・オフ比、移動度μ及び閾値電圧Vthは測定していない。
(比較例6)
【0038】
溶液全体の重量に対して粒径500nmのSNPを1.0wt%添加した。その結果、SNPが液中で均一分散せず、スピンコート法によって有機半導体膜を製膜することができなかった。したがって、比較例6についてのオン・オフ比、移動度μ及び閾値電圧Vthは測定していない。
【0039】
結果を表1に示す。表1から理解できるように、絶縁性微粒子であるSNPの粒径が10nm以上、30nm以下であって、TIPS−PENに対して0.1wt%以上、1.0wt%以下添加されることが、有機半導体膜の成膜を可能とし且つ有機トランジスタとしての特性を良好に保つために必要である。
【0040】
【表1】

【符号の説明】
【0041】
1、10、20、30 塗布型有機トランジスタ
2 基板
3 ゲート電極
4 ゲート絶縁膜
5 有機半導体膜
6 ソース電極
7 ドレイン電極

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板上に有機半導体材料を含む溶液を供給し、乾燥させることにより薄膜を形成させる有機半導体膜の製造方法において、
前記基板の水接触角が50°以上であり、
前記溶液に、粒径10nm以上30nm以下の絶縁性微粒子を0.1wt%以上1.0wt%以下含有する、
ことを特徴とする有機半導体膜の製造方法。
【請求項2】
前記絶縁微粒子は、シリカナノ粒子である、請求項1に記載の有機半導体膜の製造方法。
【請求項3】
水接触角が50%以上の基板と、
前記基板上に形成された有機半導体材料から構成される薄膜と、を有し、
前記薄膜は、粒径10nm以上30nm以下の絶縁性微粒子を有機半導体材料に対して5wt%以上50wt%以下含有する、
ことを特徴とする有機トランジスタ。
【請求項4】
前記絶縁微粒子は、シリカナノ粒子である、請求項2に記載の有機トランジスタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−181759(P2011−181759A)
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−45609(P2010−45609)
【出願日】平成22年3月2日(2010.3.2)
【出願人】(508114454)地方独立行政法人 大阪市立工業研究所 (60)
【出願人】(000001960)シチズンホールディングス株式会社 (1,939)
【出願人】(000238164)扶桑化学工業株式会社 (15)
【Fターム(参考)】