説明

椅子型マッサージ機

【課題】使用者の大腿部に対して略後方への十分な押圧作用を与えて、大腿部を胸に引き付けるようなストレッチ感覚を得ることができる椅子型マッサージ機を提供する。
【解決手段】座部3及び背凭れ部4を有する椅子本体2と、座部3に設けられた大腿部用エアセルa7と、エアの給排気を行う給排気装置12と、給排気装置12の動作を制御する制御部15と、を有している。大腿部用エアセルa7は、給排気装置12からのエアの供給により、その押圧面a70が該座部3の座面3aに対して略後方に向かって膨張して使用者の大腿部を略後方に押圧する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使用者の身体をストレッチするのに適した椅子型マッサージ機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、座部及び背凭れ部を備えた椅子型マッサージ機において、座部の前側に設けられたエアセルと、座部の後側に設けられた左右対のエアセルと、を有する椅子型マッサージ機が知られている(例えば、特許文献1,2)。特許文献1に記載の椅子型マッサージ機は、座部前側のエアセルにより使用者の大腿部を上方に押し上げつつ、座部後側の対のエアセルのうち片方のみを膨張させて、使用者の骨盤部分に対してひねり動作を行うことができる。特許文献2に記載の椅子型マッサージ機は、座部前側のエアセルと座部後側のエアセルとを交互に膨張収縮させることにより、使用者の臀部から脚部にかかる範囲にストレッチを行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−254797号公報
【特許文献2】特開2008−279213号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記特許文献1,2に開示された椅子型マッサージ機においては、座部前側に設けられたエアセルは、いずれも使用者が着座する座部の座面に対して略上方に向かって膨張するよう構成されている。したがって、該エアセルが膨張すると、使用者の大腿部は座面に対して真上に押し上げられることとなるが、大腿部を胸に引き付けるようなストレッチ感覚を得ることはできなかった。
【0005】
そこで本発明は、上述した問題を解消するためになされたものであり、使用者の大腿部に対して略後方への十分な押圧作用を与えて、大腿部を胸に引き付けるようなストレッチ感覚を得ることができる椅子型マッサージ機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、座部及び背凭れ部を有する椅子本体と、前記座部に設けられた大腿部用エアセルと、エアの給排気を行う給排気装置と、前記給排気装置の動作を制御する制御部と、を有し、前記大腿部用エアセルは、前記給排気装置からのエアの供給により、その押圧面が該座部の座面に対して略後方に向かって膨張して使用者の大腿部を略後方に押圧することを特徴とする。
このような構成とすることにより、股関節を支点として大腿部を略後方へ十分移動させることができ、大腿部を胸に引き付けるようなストレッチ感覚を与えることができる。また、腰部を含む身体を背凭れ部側へと押し付けることができ、適正な着座姿勢に矯正することができる。
【0007】
また、前記大腿部用エアセルは、後側を固定端として前側が立上るよう膨張可能に構成されていることが好ましい。
このような構成とすることにより、大腿部用エアセルの押圧方向について、十分な後方成分を確保することができる。
【0008】
また、前記座部において前記大腿部用エアセルの後方に設けられ、前記給排気装置からのエアの供給により膨張して使用者の臀部を略上方に押圧する左右対の臀部用エアセルを有し、前記臀部用エアセルは、左右異なるタイミングで膨張可能に構成され、前記制御部は、前記大腿部用エアセル、及び前記臀部用エアセルの左右いずれか一方を膨張状態とするよう前記給排気装置の動作を制御することが好ましい。
このような構成とすることにより、股関節を支点として大腿部を胸に引き付けるような感覚を与えながら、臀部を左右いずれか一方に傾けながら押し上げることとなるため、骨盤部分に効果的なひねり動作を与えることができる。
【0009】
また、前記給排気装置からのエアの供給により膨張して使用者の胴体を略左右方向から挟持する左右対の胴体用エアセルを有し、前記制御部は、前記胴体用エアセルの左右両方、前記大腿部用エアセル、及び前記臀部用エアセルの左右いずれか一方を膨張状態とするよう前記給排気装置の動作を制御することが好ましい。
このような構成とすることにより、胴体を左右方向へ動かないように固定した状態で、股関節を支点として大腿部を胸に引き付けるような感覚を与えながら、臀部を左右いずれか一方に傾けながら押し上げることとなるため、骨盤部分により効果的なひねり動作を与えることができる。
【0010】
また、前記胴体用エアセルは、前記背凭れ部に設けられ、使用者の脇及び/又は腰部を略左右から挟持するエアセルであることが好ましい。
このような構成とすることにより、脇及び/又は腰部を背凭れ部に対して左右方向へ動かないように固定することができる。特に、臀部に近い位置にある腰部を固定する場合、ひねり感がより強いものとなり、骨盤部分により効果的なひねり動作を与えることができる。
【0011】
また、前記胴体用エアセルは、前記座部の左右側方に設けられ、使用者の腰部を略左右から挟持するエアセルであってもよい。
このような構成とすることにより、腰部を座部に対して左右方向へ動かないように固定することができる。臀部に近い位置にある腰部を固定するので、ひねり感がより強いものとなり、骨盤部分により効果的なひねり動作を与えることができる。
【0012】
また、前記給排気装置からのエアの供給により膨張して使用者の上腕部を略左右方向から挟持する左右対の上腕部用エアセルを有し、前記制御部は、前記上腕部用エアセルの左右両方、前記大腿部用エアセル、及び前記臀部用エアセルの左右いずれか一方を膨張状態とするよう前記給排気装置の動作を制御することが好ましい。
このような構成とすることにより、上腕部を介して胴体を左右方向へ動かないように固定した状態で、股関節を支点として大腿部を胸に引き付けるような感覚を与えながら、臀部を左右いずれか一方に傾けながら押し上げることとなるため、骨盤部分により効果的なひねり動作を与えることができる。
【0013】
また、前記制御部は、左側の前記臀部用エアセルが膨張し、右側の前記臀部用エアセルが収縮した右ひねり状態と、左側の前記臀部用エアセルが収縮し、右側の前記臀部用エアセルが膨張した左ひねり状態と、を交互に複数回繰り返すとともに、前記右ひねり状態及び前記左ひねり状態のいずれか一方から他方に切り替わるまでの時間を変更するよう前記給排気装置の動作を制御することが好ましい。
このような構成とすることにより、右ひねり状態と左ひねり状態とが様々なリズムで切り替わるので、飽きることなく、ひねり動作を繰り返し行わせることができる。
【0014】
また、前記背凭れ部を前後にリクライニングさせる第1アクチュエータを有し、前記制御部は、前記大腿部用エアセルの膨張と、前記背凭れ部の起立動作と、を連動して行わせるよう前記給排気装置及び前記第1アクチュエータの動作を制御することが好ましい。
このような構成とすることにより、大腿部用エアセルにより、座部に対する身体の前方移動を防止しつつ、股関節を支点として大腿部を胸に引き付けつるような感覚を与えながら、背凭れ部の起立動作により上半身を起立させることとなるため、使用者に前屈するような感覚を与えることができる。
【0015】
また、前記椅子本体は、フットレストを更に備え、前記フットレストを上下に回動させる第2アクチュエータを有し、前記制御部は、前記大腿部用エアセルの膨張、前記背凭れ部の起立動作、及び前記フットレストの上方回動を連動して行わせるよう前記給排気装置、前記第1アクチュエータ、及び前記第2アクチュエータの動作を制御することが好ましい。
このような構成とすることにより、脚部を前方へ伸ばした状態で前屈するような感覚を与えることができる。
【0016】
また、前記背凭れ部に配設され、上下方向に移動自在なマッサージ機構を有し、前記制御部は、前記背凭れ部の起立動作、及び前記マッサージ機構の上下動作を連動して行わせるよう前記第1アクチュエータ及び前記マッサージ機構の動作を制御することが好ましい。
このような構成とすることにより、側面視で前後方向に凹凸形状を有する背部に対してローリング動作を行うので、上半身が前方へ押し出される感覚を与えることができ、より前屈感が高まる。
【0017】
また、前記背凭れ部に配設され、上下方向に移動自在なマッサージ機構を有し、前記制御部は、前記マッサージ機構を使用者の肩位置に移動し、前記背凭れ部を所定角度倒伏した状態で前記臀部用エアセルを膨張状態とするよう前記マッサージ機構及び前記給排気装置の動作を制御することが好ましい。
このような構成とすることにより、背凭れ部が倒伏した状態で臀部が上方へ押し上げられるため、上半身を後方へ反らした姿勢とすることができるとともに、マッサージ機構に肩を押し付けることができる。この際、上腕部用エアセルを更に膨張させれば、上半身を後方へ反らした姿勢をより好適に実現できる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、使用者の大腿部に対して略後方への十分な押圧作用を与えて、大腿部を胸に引き付けるようなストレッチ感覚を得ることができる。また、腰部を含む身体を背凭れ部側へと押し付けることができ、適正な着座姿勢に矯正することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の一実施形態に係る椅子型マッサージ機の斜視図である。
【図2】背パッドの斜視図である。
【図3】座部の斜視図である。
【図4】椅子型マッサージ機の構成を示すブロック図である。
【図5】動作パターン1の説明図である。
【図6】動作パターン2の説明図である。
【図7】動作パターン3の説明図である。
【図8】動作パターン4の説明図である。
【図9】動作パターン5の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
[全体構成]
以下、本発明のマッサージ機1の全体構成について説明する。図1は本発明の一実施形態に係る椅子型マッサージ機1の斜視図であり、図2は背パッド41の斜視図であり、図3は座部3の斜視図であり、図4は椅子型マッサージ機1の構成を示すブロック図である。なお、視認性を考慮して、図1においては後述する背パッド41を省略して図示しており、図3においては後述する座部3のカバー部32を省略して図示している。
【0021】
図1に示すとおり、本発明の椅子型マッサージ機1は、主として、使用者が着座する座部3と、座部3の後部にリクライニング可能に設けられた使用者が凭れる背凭れ部4と、座部3の前部に上下揺動回動可能に設けられた使用者の脚部を支持するフットレスト5と、座部3の左右両側に設けられた使用者が腕部を載置する肘掛け部6と、により構成される椅子本体2と、この椅子本体2を支持するとともに床面に設置される脚フレーム7と、を有している。そして、背凭れ部4内には、身長方向に沿って昇降可能に構成された使用者の背部をマッサージするマッサージ機構8が設けられている。また、図1〜図3に示すとおり、座部3、背凭れ部4、フットレスト5、及び肘掛け部6には、エアの給排気により膨張収縮し、対応する部位をそれぞれマッサージするエアセルa1〜a9が設けられている。
なお、以下の説明で用いる方向の概念は、図1に示す起立状態の椅子型マッサージ機1の座部3に着座した使用者から見たときの方向の概念と一致するものとし、その他の場合は適宜説明するものとする。
【0022】
[背凭れ部の構成]
背凭れ部4は、座部3の下方に設けられ前後方向に伸縮する直動式の第1アクチュエータ9(図4参照)により、座部3に対して前後方向にリクライニング可能に構成されており、図8に示すように、床面に対して略水平の状態と、座部3の座面3aに対して略垂直に起立した状態と、の間における任意の位置で停止できるようになっている。また、背凭れ部4は、前後方向に開口する開口部40aを有する背凭れ部本体40と、背凭れ部本体40の前方に配設され伸縮性を有する背パッド41と、により構成されている。背凭れ部本体40には、昇降モータM1を駆動させることにより、上下方向に延びる左右で対をなすガイドレール(図示せず)に沿って昇降するマッサージ機構8が設けられている。
【0023】
マッサージ機構8は、左右で対をなし前後方向に揺動可能であるアーム8aと、アーム8aの上下先端に設けられた施療子8bと、を有しており、揉みモータM2や叩きモータM3の駆動によりアーム8aを左右前後に動作させて揉みや叩きを行わせることができる。また、マッサージ機構8は、アーム8aに取り付けられた使用者の肩位置を検出する肩位置検出センサ8cを備えている。そして、アーム8aが所定の揺動角度になったことを肩位置検出センサ8cが検出することにより使用者の肩位置が検出される。しかも、検出された肩位置に基づいて、後述する制御部15が背部における腰部等の特定部位を判別可能に構成されている。
【0024】
図2に示すとおり、背パッド41の内部には、左右で対をなす胴体用エアセルA1が上下方向に複数対設けられている。本実施形態における胴体用エアセルA1は、使用者の腰部に対応する腰部用エアセルa1、及び脇部に対応する脇部用エアセルa2により構成されている。腰部用エアセルa1及び脇部用エアセルa2は、開口部40a(図1も参照)側である内側を固定端a11,a21として外側が立上るように膨張して、胴体を左右方向から挟持するよう構成されている。
【0025】
[フットレストの構成]
フットレスト5は、座部3の下方に設けられ前後方向に伸縮する直動式の第2アクチュエータ10(図4参照)により、座部3に対して上下方向に回動可能に構成されており、図8に示すように、膝を曲げて脚部を載置する垂下状態と、膝を伸ばして脚部を載置する上昇状態と、の間における任意の位置で停止できるようになっている。更に、フットレスト5は、図示しない伸縮機構により座部3に対して使用者の脚部の長手方向に沿って伸縮可能に構成されている。フットレスト5は、使用者の脹脛部を保持する脹脛保持部50と、脹脛保持部50の足先側に設けられ使用者の足部を保持する足保持部51と、を有しており、左右の脚部を振り分けて各保持部50,51に保持しうるよう凹状溝が形成されている。脹脛保持部50は、脹脛部の背面が対向する底壁50a、脹脛部の外側面が対向する左右で対をなす外壁50b、及び対の外壁50b,50b間に設けられ脹脛部の内側面が対向する中間壁50cにより構成され、足保持部51は、足裏面が対向する底壁51a、足部の外側面が対向する左右で対をなす外壁51b、及び対の外壁51b,51b間に設けられ足部の内側面が対向する中間壁51cにより構成されている。そして、各壁部の壁面には、脚部を押圧する脚部用エアセルA2としての脹脛部用エアセルa8及び足部用エアセルa9が設けられている。
【0026】
[肘掛け部の構成]
肘掛け部6は、座部3の両側方に設けられており、座部3の下方を外側からカバーする側面パネル60と、側面パネル60の上部に一体的に設けられ使用者の腕部を保持する腕保持部61と、を有している。腕保持部61は、背凭れ部4の側部から前方へ延設されており、使用者の腕部を載置する底壁61a、底壁61aの外側端部から立設され腕部の外側面が対向する側壁61b、及び底壁61aに対向する上壁61cにより構成され、正面視で略コの字状に形成されている。そして、底壁61a及び上壁61cにおける前腕部に対応する箇所の壁面には、前腕部を上下方向から押圧する複数の前腕部用エアセルa4が設けられ、側壁61bにおける上腕部及び肩部に対応する箇所の壁面には、上腕部及び肩部を側方から押圧する上腕部用エアセルa3が設けられている。なお、上腕部用エアセルa3は、左右方向成分のみならず前後方向成分の押圧作用も奏するよう、上腕部及び肩部よりも前方へ延設されている。
更に、前述した胴体用エアセルA1として、使用者の腰部を左右から挟持するエアセルを座部3の左右両側方に設けてもよい。この場合、胴体用エアセルA1を肘掛け部6(側面パネル60)の内側面における腰部に対応する位置に設ければよい。
【0027】
[座部の構成]
図1及び図3に示すとおり、座部3は、金属等よりなる硬質の座受け部30と、座受け部30の上部に設けられて使用者の臀部及び大腿部を支持するウレタン等よりなる軟質のクッション部31と、を有している。また、座部3の座面3aは前上がり傾斜状に形成されており、着座した使用者の重心は後方成分を有することとなる。そして、クッション部31の後部には、臀部に対応する左右で対をなす臀部用エアセルa5,a6が設けられており、クッション部31の前部には、大腿部に対応する左右で対をなす大腿部用エアセルa7が設けられている。左右の臀部用エアセルa5,a6は、所定間隔を存して、それぞれ内側を固定端a51,a61として外側が立上るよう構成されている。図1に示すとおり、クッション部31と各エアセルa5〜a7は、レザー等よりなるカバー部32により一体的に被覆されている。
【0028】
すなわち、左側の臀部用エアセルa5が膨張すると、臀部の左側部を略右上方へ押し上げることとなり、右側の臀部用エアセルa6が膨張すると、臀部の右側部を略左上方へ押し上げることとなる。従って、臀部を左右いずれか一方に傾けながら押し上げることとなり、骨盤部分に効果的なひねり動作を与えることができる。一方、左右の大腿部用エアセルa7,a7は、左右方向に近接して位置しており、それぞれ後側を固定端a71として前側が立上るよう構成されている。しかも、大腿部用エアセルa7は、その押圧面a70が前上がり傾斜状の座面3aに対して略後方に向かって膨張するよう構成されている。すなわち、大腿部用エアセルa7が膨張すると、股関節を支点として大腿部を略後上方へ押し上げることとなる。従って、股関節を支点として大腿部を略後方へ十分移動させることができ、大腿部を胸に引き付けるようなストレッチ感覚を与えることができる。また、腰部を含む身体を背凭れ部4側へと押し付けることができ、適正な着座姿勢に矯正することができる。
【0029】
また、臀部用エアセルa5,a6及び大腿部用エアセルa7は、上下に複数(本実施形態では2つ)のエアセルが重合して、臀部用エアセル群及び大腿部用エアセル群が構成されている。従って、各エアセルa5〜a7の膨張量を大きくすることができ、臀部及び大腿部の移動量を十分に確保することができる。
【0030】
[制御部の構成]
図4に示すように、上述した各エアセルa1〜a9は、可撓性中空のエアチューブを介してポンプ13及びバルブ14等からなる給排気装置12に接続されている。この給排気装置12は座部3の下方に収容されており、同じく座部3の下方に収容された制御部15からの指示に従って駆動し、各エアセルa1〜a9への給排気を互いに独立して行うことができるようになっている。そして、制御部15からの指示により給排気装置12が駆動し、エアセルa1〜a9が膨縮することにより、使用者の各部位を押圧可能である。本実施形態では、胴体用エアセルA1(a1,a2)、脚部用エアセルA2(a8,a9)、上腕部用エアセルa3、前腕部用エアセルa4、左臀部用エアセルa5、右臀部用エアセルa6、及び大腿部用エアセルa7は、それぞれ独立系統として給排気装置12に接続されており、制御部15により独立して動作制御される。
【0031】
また、給排気装置12は、制御部15からの指示に従って予め設定されたプログラムにより動作する他、制御部15に接続されたリモートコントローラ16を使用者が操作することにより制御部15へ入力された信号に基づいても動作することができる。なお、マッサージ機構8、第1及び第2アクチュエータ9,10の動作についても同様に、制御部15からの指示に従って予め設定されたプログラムにより動作する他、リモートコントローラ16を使用者が操作することにより制御部15へ入力された信号に基づいても動作することができる。
【0032】
また、制御部15はメモリ(図示せず)を有しており、このメモリには予め定められたコースに従ってマッサージ機構8やエアセルa1〜a9によって使用者に対してマッサージを行う複数のマッサージプログラムが格納されている。そして、リモートコントローラ16は、電源釦16a、各マッサージプログラムに対応する複数のコース釦16b〜16eを有しており、コース釦16b〜16eを操作することにより対応するマッサージプログラムが実行されるようになっている。そして、これらのマッサージプログラムには、後述する動作パターン1〜4の少なくともいずれか1つが含まれている。
【0033】
[各動作パターンの説明]
以下、マッサージプログラムに含まれている動作パターンについて、図5〜図8に基づいて説明する。図5は動作パターン1の説明図であり、図6は動作パターン2の説明図であり、図7は動作パターン3の説明図であり、図8は動作パターン4の説明図である。
なお、以下の各動作パターンの説明において、「左」を左右いずれか一方、「右」を左右いずれか他方と表記することができるが、本発明の理解を容易にするために、左右の方向を具体的に特定して説明する。
【0034】
[動作パターン1]
以下、動作パターン1について説明する。
図5に示すとおり、第1ステップとして、大腿部用エアセルa7に対して所定時間エアを給気して、大腿部用エアセルa7を膨張させる。そうすると、左右の大腿部は、上方へ押し上げられつつ股関節を支点として略後方へ移動される。第2ステップとして、大腿部用エアセルa7を所定量膨張させた状態で、左臀部用エアセルa5に対して所定時間エアを給気して、左臀部用エアセルa5を膨張させる。そうすると、大腿部を略後方に移動させた状態で、臀部の左側が略右上方へ傾けられながら押し上げられる。従って、骨盤部分に対して右ひねり動作が行われ、使用者の姿勢は右ひねり状態となる。
【0035】
第3ステップとして、大腿部用エアセルa7を所定量膨張させた状態で、左臀部用エアセルa5に対して所定時間エアを排気して、左臀部用エアセルa5を収縮させると同時に、右臀部用エアセルa6に対して所定時間エアを給気して、右臀部用エアセルa6を膨張させる。そうすると、大腿部を略後方に移動させた状態で、右臀部が略左上方へ傾けられながら押し上げられる。従って、骨盤部分に対して左ひねり動作が行われ、使用者の姿勢は左ひねり状態となる。第4ステップとして、大腿部用エアセルa7を所定量膨張させた状態で、右臀部用エアセルa6に対して所定時間エアを排気して、右臀部用エアセルa6を収縮させると同時に、左臀部用エアセルa5に対して所定時間エアを給気して、左臀部用エアセルa5を膨張させる。そうすると、大腿部を略後方に移動させた状態で、左臀部が略右上方へ傾けられながら押し上げられる。従って、骨盤部分に対して右ひねり動作が行われ、使用者の姿勢は右ひねり状態となる。この第3ステップと第4ステップを交互に所定回数行う。そうすると、骨盤部分に対して右ひねり動作と左ひねり動作が交互に繰り返し行われる。第5ステップとして、座部3における全てのエアセルa5〜a7に対して所定時間エアを排気して各エアセルa5〜a7を収縮させる。
【0036】
なお、第1ステップと第2ステップを同時に行ってもよい。また、第3及び第4ステップにおいて、左右いずれか一方の臀部用エアセルa5の排気と、左右いずれか他方の臀部用エアセルa6の給気は、タイミングをずらして行ってもよく、例えば、一方の臀部用エアセルa5の排気が完了してから、他方の臀部用エアセルa6の給気を開始してもよいし、他方の臀部用エアセルa6の給気を所定時間行ってから、一方の臀部用エアセルa5の排気を開始してもよい。動作パターン1によれば、股関節を支点として大腿部を胸に引き付けるような感覚を与えながら、臀部を左右いずれか一方に傾けながら押し上げることとなるため、骨盤部分に効果的なひねり動作を与えることができる。
【0037】
[動作パターン2]
以下、動作パターン2について説明する。
図6に示すとおり、第1ステップとして、大腿部用エアセルa7に対して所定時間エアを給気して、大腿部用エアセルa7を膨張させる。そうすると、左右の大腿部は、上方へ押し上げられつつ股関節を支点として略後方へ移動される。第2ステップとして、大腿部用エアセルa7を所定量膨張させた状態で、胴体用エアセルA1としての腰部用エアセルa1及び脇部用エアセルa2、並びに上腕部用エアセルa3に対して所定時間エアを給気して、各エアセルa1〜a3を膨張させる。そうすると、胴体が左右方向へ動かないように背凭れ部4に対して固定される。第3ステップとして、大腿部用エアセルa7、胴体用エアセルA1、及び上腕部用エアセルa3を所定量膨張させた状態で、左臀部用エアセルa5に対して所定時間エアを給気して、左臀部用エアセルa5を膨張させる。そうすると、大腿部を略後方に移動させ、かつ胴体を固定した状態で、臀部の左側が略右上方へ傾けられながら押し上げられる。従って、骨盤部分に対してより強い右ひねり動作が行われ、使用者の姿勢は右ひねり状態となる。
【0038】
第4ステップとして、大腿部用エアセルa7、胴体用エアセルA1、及び上腕部用エアセルa3を所定量膨張させた状態で、左臀部用エアセルa5に対して所定時間エアを排気して、左臀部用エアセルa5を収縮させると同時に、右臀部用エアセルa6に対して所定時間エアを給気して、右臀部用エアセルa6を膨張させる。そうすると、大腿部を略後方に移動させ、かつ胴体を固定した状態で、右臀部が略左上方へ傾けられながら押し上げられる。従って、骨盤部分に対してより強い左ひねり動作が行われ、使用者の姿勢は左ひねり状態となる。第5ステップとして、大腿部用エアセルa7、胴体用エアセルA1、及び上腕部用エアセルa3を所定量膨張させた状態で、右臀部用エアセルa6に対して所定時間エアを排気して、右臀部用エアセルa6を収縮させると同時に、左臀部用エアセルa5に対して所定時間エアを給気して、左臀部用エアセルa5を膨張させる。そうすると、大腿部を略後方に移動させ、かつ胴体を固定した状態で、左臀部が略右上方へ傾けられながら押し上げられる。従って、骨盤部分に対してより強い右ひねり動作が行われ、使用者の姿勢は右ひねり状態となる。この第4ステップと第5ステップを交互に所定回数行う。そうすると、骨盤部分に対して右ひねり動作と左ひねり動作が交互に繰り返し行われる。第6ステップとして、座部3における全てのエアセルa5〜a7、胴体用エアセルA1、及び上腕部用エアセルa3に対して所定時間エアを排気して各エアセルa5〜a7,A1,a3を収縮させる。
【0039】
なお、第1及び第2ステップ、又は第1〜第3ステップを同時に行ってもよいし、胴体用エアセルA1及び/又は上腕部用エアセルa3の給気を行ってから、大腿部用エアセルa7の給気を行ってもよい。また、第4及び第5ステップにおいて、左右いずれか一方の臀部用エアセルa5の排気と、左右いずれか他方の臀部用エアセルa6の給気はタイミングをずらして行ってもよく、例えば、一方の臀部用エアセルa5の排気が完了してから、他方の臀部用エアセルa6の給気を開始してもよいし、他方の臀部用エアセルa6の給気を所定時間行ってから、一方の臀部用エアセルa5の排気を開始してもよい。また、腰部用エアセルa1、脇部用エアセルa2、及び上腕部用エアセルa3の少なくとも1つ以上を動作させればよく、好ましくは臀部に近い位置にある腰部用エアセルa1を動作させるのが最も効果的である。動作パターン2によれば、胴体を左右方向へ動かないように固定した状態で、股関節を支点として大腿部を胸に引き付けつるような感覚を与えながら、臀部を左右いずれか一方に傾けながら押し上げることとなるため、骨盤部分に効果的なひねり動作を与えることができる。
【0040】
[動作パターン3]
以下、動作パターン3について説明する。
動作パターン3は、動作パターン1の第3ステップと第4ステップを交互に繰り返し行う過程において、第3ステップから第4ステップに切り替わるまでの時間が時間の経過とともに変更される点を除いて、動作パターン1と同様である。以下、第3ステップから第4ステップに切り替わるまでの時間を変更する仕方を具体的に説明する。前記切り替わるまでの時間の変更は、制御部15の制御により、臀部用エアセルa5,a6に接続されるバルブの開閉時間を変更することにより行われる。本実施形態では、一方の臀部用バルブSV5を開放(ON)してポンプ13と一方の臀部用エアセルa5を連通状態とし、かつ他方の臀部用バルブSV6を閉鎖(OFF)してポンプ13と他方の臀部用エアセルa6を非連通状態とする時間T1の長さを変更する第1の方法と、両方の臀部用バルブSV5,SV6を開放(ON)してポンプ13と両臀部用エアセルa5,a6を連通状態とする時間T2の長さを変更する第2の方法が採用されている。第1の方法によれば、時間T1を長く設定すれば、右ひねり状態と左ひねり状態とをゆっくりと切り替えることができ、時間T1を短く設定すれば、右ひねり状態と左ひねり状態とを早く切り替えることができる。また、第2の方法によれば、時間T2を長く設定すれば、ひねり状態と左ひねり状態とをゆっくりと切り替えることができ、時間T2を短く設定すれば、右ひねり状態と左ひねり状態とを早く切り替えることができる。
【0041】
図7に示すとおり、本実施形態における動作パターン3では、まず、時間T2の長さは一定(図7では1秒)として、図7に示すように時間T1の長さを4秒、3秒、2秒と時間の経過とともに短くしていく。続いて、時間T1の長さを一定(図7では2秒)として、図7に示すように時間T2の長さを1秒から0秒へと時間の経過とともに短くする。そうすると、右ひねり状態と左ひねり状態の切り替わりが時間の経過とともに早くなっていき、リズミカルな左右交互のひねり動作を受けることとなる。なお、本実施形態では、時間T2の長さを1秒から0秒へと変更するよう制御しているが、例えば3秒、2秒、1秒のように段階的に短くしていってもよい。また、時間T1及び/又は時間T2の長さを時間の経過とともに長くなるよう制御してもよい。動作パターン3によれば、右ひねり状態と左ひねり状態とが様々なリズムで切り替わるので、飽きることなく、ひねり動作を繰り返し行わせることができる。
【0042】
[動作パターン4]
以下、動作パターン4について説明する。
図8に示すとおり、背凭れ部4を後方へリクライニングさせ、フットレスト5を垂下させた状態において、第1ステップとして、大腿部用エアセルa7に対して所定時間エアを給気して、大腿部用エアセルa7を膨張させる。そうすると、左右の大腿部は、仰向け姿勢にて上方へ押し上げられつつ股関節を支点として略後方へ移動される。第2ステップとして、大腿部用エアセルa7を所定量膨張させた状態で、第1アクチュエータ9及び第2アクチュエータ10を駆動させて、背凭れ部4を起立させ、かつフットレスト5を上方回動させる。そうすると、使用者の身体が座部3に対して前方へ移動するのを防止しながら上半身が起立される。第3ステップとして、大腿部用エアセルa7を所定量膨張させ、背凭れ部4を所定角度起立させ、かつフットレスト5を所定角度上方回動させた状態で、マッサージ機構8を上下方向に所定回数往復移動させる。そうすると、起立姿勢にある上半身(背部)に対して施療子8bによりローリング動作が行われる。この際、マッサージ機構を往復移動させる部位は、前述した肩位置検出センサ8cにより検出した肩位置に基づいて判別した腰部周辺である。
【0043】
なお、第1及び第2ステップ、又は第1〜第3ステップを同時に行ってもよい。あるいは、フットレスト4を上昇状態とし、かつ大腿部用エアセルa7を所定量膨張させた状態としてから、背凭れ部4を起立させてもよいし、フットレスト4を上昇状態としてから、大腿部用エアセルa7の給気を開始するとともに背凭れ部4を起立させてもよい。また、第2ステップにおいて、第1アクチュエータ9のみを駆動させてもよいし、上腕部用エアセルa3、胴体用エアセルA1、及び脚部用エアセルA2の全部又は一部を膨張させてもよい。動作パターン4によれば、身体の前方移動を防止しつつ、股関節を支点として大腿部を胸に引き付けつるような感覚を与えながら上半身を起立させるため、使用者に前屈するような感覚を与えることができる。しかも、前後方向への凹凸が大きい腰部周辺に対してローリング動作を行うので、上半身が前方へ押し出される感覚を与えることができ、より前屈感が高まる。
【0044】
[動作パターン5]
以下、動作パターン5について説明する。
図1に示すような背凭れ部4を起立させ、フットレスト5を垂下させた状態から、図9に示すとおり、第1ステップとして、第1アクチュエータ9及び第2アクチュエータ10を駆動させて、背凭れ部4を所定角度倒伏した状態となるよう後方へ傾倒させ、かつフットレスト5を使用者が膝を伸ばして脚部を載置できる上昇状態となるよう上方回動させる。第2ステップとして、肩位置検出センサ8cの検出結果に基づいて、マッサージ機構8を肩位置へ移動させる。本実施形態では、図9に示すとおり、マッサージ機構8を腰部周辺から肩部へと上昇させている。
【0045】
第3ステップとして、背凭れ部4を所定角度倒伏させ、かつマッサージ機構8を肩位置に位置させた状態において、臀部用エアセルa5,a6、大腿部用エアセルa7、及び上腕部用エアセルa3に対して所定時間エアを給気して、臀部用エアセルa5,a6、大腿部用エアセルa7、及び上腕部用エアセルa3を膨張させる。そうすると、仰向け姿勢にて臀部が上方へ押し上げられるとともに上腕部が略前方から押圧される。従って、上半身が後方へ反らされるとともに、マッサージ機構8に肩が押し付けられる。第4ステップとして、揉みモータM2及び/又は叩きモータM3を駆動させて、マッサージ機構8に対して揉み及び/又は叩きを行わせる。本実施形態では、図9に示すとおり、左右対をなす施療子8b,8bを近接離反させて揉み動作のみを行っている。
【0046】
なお、第3ステップにおいて、少なくとも臀部用エアセルa5,a6を膨張させればよく、大腿部用エアセルa7及び上腕部用エアセルa3は動作させない、あるいは備えていなくてもよい。また、背凭れ部4の所定角度倒伏した状態へのリクライニング動作、マッサージ機構8の肩位置への移動、臀部用エアセルa5,a6への給気、及びマッサージ機構8による揉み動作は、同時に開始してもよいし、適宜順番を組み替えて開始してもよい。また、フットレスト4は、上方回動させずに図1に示す垂下状態のままであってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本発明は、使用者の大腿部に対して略後方への十分な押圧作用を与えて、大腿部を胸に引き付けるようなストレッチ感覚を得ることができる椅子型マッサージ機に適用することができる。
【符号の説明】
【0048】
1 椅子型マッサージ機
2 椅子本体
3 座部
4 背凭れ部
5 フットレスト
8 マッサージ機構
9 第1アクチュエータ
10 第2アクチュエータ
12 給排気装置
15 制御部
a1(A1) 腰部用エアセル(胴体用エアセル)
a2(A1) 脇部用エアセル(胴体用エアセル)
a3 上腕部用エアセル
a5 左臀部用エアセル
a6 右臀部用エアセル
a7 大腿部用エアセル
a71 固定端

【特許請求の範囲】
【請求項1】
座部及び背凭れ部を有する椅子本体と、
前記座部に設けられた大腿部用エアセルと、
エアの給排気を行う給排気装置と、
前記給排気装置の動作を制御する制御部と、を有し、
前記大腿部用エアセルは、前記給排気装置からのエアの供給により、その押圧面が該座部の座面に対して略後方に向かって膨張して使用者の大腿部を略後方に押圧する
ことを特徴とする椅子型マッサージ機。
【請求項2】
前記大腿部用エアセルは、後側を固定端として前側が立上るよう膨張可能に構成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の椅子型マッサージ機。
【請求項3】
前記座部において前記大腿部用エアセルの後方に設けられ、前記給排気装置からのエアの供給により膨張して使用者の臀部を略上方に押圧する左右対の臀部用エアセルを有し、
前記臀部用エアセルは、左右異なるタイミングで膨張可能に構成され、
前記制御部は、前記大腿部用エアセル、及び前記臀部用エアセルの左右いずれか一方を膨張状態とするよう前記給排気装置の動作を制御する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の椅子型マッサージ機。
【請求項4】
前記給排気装置からのエアの供給により膨張して使用者の胴体を略左右方向から挟持する左右対の胴体用エアセルを有し、
前記制御部は、前記胴体用エアセルの左右両方、前記大腿部用エアセル、及び前記臀部用エアセルの左右いずれか一方を膨張状態とするよう前記給排気装置の動作を制御する
ことを特徴とする請求項3のいずれかに記載の椅子型マッサージ機。
【請求項5】
前記胴体用エアセルは、前記背凭れ部に設けられ、使用者の脇及び/又は腰部を略左右から挟持するエアセルである
ことを特徴とする請求項4に記載の椅子型マッサージ機。
【請求項6】
前記胴体用エアセルは、前記座部の左右側方に設けられ、使用者の腰部を略左右から挟持するエアセルである
ことを特徴とする請求項4に記載の椅子型マッサージ機。
【請求項7】
前記給排気装置からのエアの供給により膨張して使用者の上腕部を略左右方向から挟持する左右対の上腕部用エアセルを有し、
前記制御部は、前記上腕部用エアセルの左右両方、前記大腿部用エアセル、及び前記臀部用エアセルの左右いずれか一方を膨張状態とするよう前記給排気装置の動作を制御する
ことを特徴とする請求項3〜6のいずれかに記載の椅子型マッサージ機。
【請求項8】
前記制御部は、
左側の前記臀部用エアセルが膨張し、右側の前記臀部用エアセルが収縮した右ひねり状態と、左側の前記臀部用エアセルが収縮し、右側の前記臀部用エアセルが膨張した左ひねり状態と、を交互に複数回繰り返すとともに、
前記右ひねり状態及び前記左ひねり状態のいずれか一方から他方に切り替わるまでの時間を変更するよう前記給排気装置の動作を制御する
ことを特徴とする請求項3〜7のいずれかに記載の椅子型マッサージ機。
【請求項9】
前記背凭れ部を前後にリクライニングさせる第1アクチュエータを有し、
前記制御部は、前記大腿部用エアセルの膨張と、前記背凭れ部の起立動作と、を連動して行わせるよう前記給排気装置及び前記第1アクチュエータの動作を制御する
ことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の椅子型マッサージ機。
【請求項10】
前記椅子本体は、フットレストを更に備え、
前記フットレストを上下に回動させる第2アクチュエータを有し、
前記制御部は、前記大腿部用エアセルの膨張、前記背凭れ部の起立動作、及び前記フットレストの上方回動を連動して行わせるよう前記給排気装置、前記第1アクチュエータ、及び前記第2アクチュエータの動作を制御する
ことを特徴とする請求項9に記載の椅子型マッサージ機。
【請求項11】
前記背凭れ部に配設され、上下方向に移動自在なマッサージ機構を有し、
前記制御部は、前記背凭れ部の起立動作、及び前記マッサージ機構の上下動作を連動して行わせるよう前記第1アクチュエータ及び前記マッサージ機構の動作を制御する
ことを特徴とする請求項9又は10に記載の椅子型マッサージ機。
【請求項12】
前記背凭れ部に配設され、上下方向に移動自在なマッサージ機構を有し、
前記制御部は、前記マッサージ機構を使用者の肩位置に移動し、前記背凭れ部を所定角度倒伏した状態で前記臀部用エアセルを膨張状態とするよう前記マッサージ機構及び前記給排気装置の動作を制御する
ことを特徴とする請求項3〜11のいずれかに記載の椅子型マッサージ機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−42889(P2013−42889A)
【公開日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−182075(P2011−182075)
【出願日】平成23年8月24日(2011.8.24)
【出願人】(000112406)ファミリー株式会社 (175)
【Fターム(参考)】