説明

水中油型乳化化粧料

【課題】比較的少量の油分を含有しながら、塗布開始から塗布終了後まで、なめらかな使い心地が持続する水中油型化粧料を提供する。
【解決手段】(a)パルミトイルメチルタウリン塩またはパルミトイルアミノ酸塩から選ばれる1種または2種以上、(b)直鎖状の飽和高級アルコールから選ばれる1種または2種以上、(c)モノアルキルグリセリルエステルもしくはモノアルキルグリセリルエーテルから選ばれる1種または2種以上、及び(d)30質量%未満の油分を含有し、前記成分(b)が有する平均炭素数が19未満であることを特徴とする水中油型乳化化粧料。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、塗布開始から塗布終了までなめらかな使い心地をもたらす水中油型乳化化粧料に関する。より詳細には、特定の親水性界面活性剤と特定の高級アルコールとを組み合わせて配合した水中油型乳化化粧料に関する。
【背景技術】
【0002】
スキンケア等の皮膚に塗布される化粧料において、その使い心地は重要な要素である。クリーム等の化粧料は、数分に渡って皮膚に塗布し続ける場合があり、塗布開始時から塗布終了時までにかけて感じられる、のび、なめらかさ、きしみのなさといった塗布面と被塗布面間の摩擦にともなう感触の影響は、単に皮膚感触の良否だけでなく、塗布行為によって生ずるリラックス作用や効果的な血流促進作用などにおいても重要な要素となりうる。
【0003】
使用感触に影響を与える要因の1つとして化粧料の増粘方法が挙げられる。例えば水中油型乳化化粧料の増粘方法としては、主に水溶性高分子によるものと両親媒性物質によるものが知られている。
水溶性高分子は水相の増粘剤として用いられるが、そのような水溶性高分子としては、従来から一般的に用いられているカルボマーや多糖類に加えて、比較的良好な使用性と電解質添加時の安定性をもたらすものとして、アルキル基やイオン性基(スルホン酸基)を導入した多糖類も使用されている(特許文献1)。しかし、いずれの水溶性高分子を用いる場合も、増粘性の付与や化粧料の長期保管下での安定性を維持するのに十分な量を添加した場合、塗布の際の濃縮にともなうぬめりやのびの重さ、べたつき、よれなどが避けられない。
【0004】
また、両親媒性物質による増粘としては、油相の乳化に必要な界面活性剤を単独もしくは他の成分との組み合わせる方法が挙げられる。例えば特許文献2では、アシルメチルタウリン塩とベヘニルアルコールを組み合わせたαゲルを用いてのびのよい化粧料を調製する方法が報告されている。しかしながら、鎖長の長い高級アルコールと組み合せた場合に、塗布中ののびは改善されるものの適用部位表面で硬い残存物が生じるために、塗布後半以降にはきしみによる感触の悪さが生じるという問題があった。
【0005】
元来相当量の水を含む水中油型乳化化粧料の塗布過程では、水の揮発によって冷感を与えさっぱりした感触が得られる一方、水の蒸発にともなう濃縮が生じ、塗布面間の摩擦の上昇によるとまり感やきしみやべたつきがしばしば感じられる。それを解消するために油分を多く含有させ水分を相対的に少なくすることにより塗布過程での変化を減ずる方法が考えられるが、油分量が多いことによる油っぽさやべたつきは避けられなかった。
【0006】
上記のような塗布時の感触は、一般的には専門家による官能試験によって評価されているが、塗布感触に影響する塗布面と被塗布面間との摩擦を摺応力でとらえて数値的に評価する試みもなされている(特許文献3)。この評価方法によると、塗布開始から塗布終了までの摺応力変化を図1に示されるようなグラフで表すことができる。図1におけるサンプル1やサンプル2は、相当量の水を含む水中油型乳化化粧料が示す典型的な挙動である。摺応力値がほぼ定常値を示すようになる300秒後を塗布終了点とすると、サンプル1では塗布中に摺応力の急激な上昇及び下降が見られ、塗布終了時には低値で収束する。サンプル2では塗布中に摺応力が徐々に上昇し、特に塗布後半以降に高値で定常となっている。これらに対し、サンプル3は塗布開始時から塗布終了時まで大きな変動は見られず低い摺応力が維持されており、使用時のとまり感やきしみ、べたつきがなく、持続的になめらかな感触が維持されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平9−235301号公報
【特許文献2】特開2010−6716号公報
【特許文献3】特開平9−235301号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで本発明は、比較的少量の油分を含有しながら、塗布開始から塗布終了後まで、なめらかな使い心地が持続する水中油型乳化化粧料、即ち、図1におけるサンプル3のような摺応力の挙動を示す水中油型乳化化粧料を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、所定量未満の油分を含有する水中油型乳化化粧料において、特定のアニオン性親水性界面活性剤と特定の高級アルコールとを組み合わせて配合することにより、塗布面間の摺摩擦において特異的な応力挙動を有し、べたつきがなく、塗布開始時から塗布終了後までなめらかな感触をもたらす化粧料を提供でき、さらにモノアルキルグリセリルエステル又はエーテルを配合することによって乳化安定性に優れた水中油型乳化化粧料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】
すなわち、本発明は、次の成分(a)〜(d):
(a)パルミトイルメチルタウリン塩またはパルミトイルアミノ酸塩から選ばれる1種または2種以上、
(b)直鎖状の飽和高級アルコールから選ばれる1種または2種以上、
(c)モノアルキルグリセリルエステルもしくはモノアルキルグリセリルエーテルから選ばれる1種または2種以上、及び
(d)30質量%未満の油分を含有し、前記成分(b)が有する平均炭素数が19未満であることを特徴とする水中油型乳化化粧料を提供する。
【発明の効果】
【0011】
本発明の水中油型乳化化粧料は、塗布開始時から塗布終了後までなめらかな感触をもたらすことができ、べたつきがなく、乳化安定性にも優れている。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】特許文献3に記載された方法で測定される摺応力挙動の時間変化を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の乳化化粧料に用いられるパルミトイルメチルタウリン塩及び/又はパルミトイルアミノ酸塩(成分(a))は、アシル化反応によりパルミトイル基を付加したメチルタウリンまたは塩基性アミノ酸を、適切な塩基で中和して得られる親水性(アニオン性)界面活性剤である。本願発明における成分(a)はアシル基としてパルミトイル(C1533CO−)基を有している点に特徴があり、それを他のアシル基、例えばステアロイル(C1735CO−)基を付加したメチルタウリン酸塩に代えて配合した場合には、塗布の滑らかさが終了時まで持続しない傾向にある。但し、本発明の効果に影響がない範囲で、パルミトイル基を有する活性剤に加えて他のアシル基を有するアニオン活性剤を配合することを妨げるものではない。
【0014】
成分(a)の具体例としては、パルミトイルメチルタウリンナトリウム、パルミトイルメチルタウリンカリウム、パルミトイルメチルタウリントリエタノールアミン、パルミトイルサルコシンナトリウム、パルミトイルサルコシンカリウム、パルミトイルサルコシントリエタノールアミン、パルミトイルグルタミン酸ナトリウム、パルミトイルグルタミン酸カリウム、パルミトイルグルタミン酸トリエタノールアミン、パルミトイルアルギニンナトリウム、パルミトイルアルギニンカリウム、パルミトイルアルギニントリエタノールアミン等が挙げられる。これらの中でも、パルミトイルメチルタウリン塩、パルミトイルサルコシン塩、パルミトイルグルタミン酸塩から選ばれる1種または2種以上が好ましく、パルミトイルメチルタウリンナトリウムが最も好ましい。
【0015】
本発明の乳化化粧料における成分(a)の配合量は、通常は0.01〜2質量%、好ましくは0.02〜1.5質量%である。0.01質量%未満であると乳化不良となり、2質量%を越えて配合すると過剰の成分によりなめらかな感触の機能を損なう場合がある。また他の親水性活性剤を更に含む場合には、成分(a)が全親水性活性剤中の50%以上、さらには60%以上を占めることが感触の点において好ましい。
【0016】
本発明の乳化化粧料に用いられる高級アルコール(成分(b))は、直鎖状の飽和高級アルコールから選ばれる1種または2種以上である。一般に、炭素数6以上の一価アルコールが高級アルコールと総称されるが、本発明で用いられるのは、分岐および多重結合のないアルキル基の末端にOH基を有する高級アルコールであり、ベヘニルアルコール(炭素数22)、ステアリルアルコール(炭素数18)、セテアリルアルコール(炭素数16〜18)、セチルアルコール(炭素数16)、ミリスチルアルコール(炭素数14)等が含まれる。
【0017】
本発明の高級アルコール(成分(b))は、その平均炭素数が19未満、好ましくは18以下であることを特徴としている。本明細書における「平均炭素数」とは、1種類の高級アルコールのみを配合する場合は当該高級アルコールが有する炭素数であり、2種以上の高級アルコールを配合する場合には、それらの配合割合に基づいて計算される平均炭素数である。例えば、炭素数16と炭素数18の高級アルコールを1:1の割合で配合する場合、その平均炭素数は(16+18)/2=17となり、3:1の割合で配合する場合は(16×3+18)/4=16.5となる。
成分(b)の平均炭素数が19を越える場合には、塗布後半から塗布終了後にかけてきしみによる感触の悪さが生じ、なめらかさに劣るようになる。
【0018】
本発明の乳化化粧料における成分(b)の配合量は、通常は0.1〜5質量%、好ましくは0.2〜4質量%である。0.1質量%未満であるとなめらかさの機能が発揮されにくくなり、5質量%を越えて配合すると残存物による感触の悪化の傾向がある。
【0019】
本発明に用いられるモノアルキルグリセリルエステルもしくはモノアルキルグリセリルエーテル(成分(c))は、グリセリン1分子に1分子の脂肪酸もしくは高級アルコールがエステル結合もしくはエーテル結合したものである。
具体例としては、モノベヘン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、モノパルミチン酸グリセリン、バチルアルコール、キミルアルコール等が挙げられる。それらの中でも、モノパルミチン酸グリセリンもしくはキミルアルコールが、感触の点で好ましい。
【0020】
本発明の乳化化粧料における成分(c)の配合量は、通常は0.05〜4質量%、好ましくは0.1〜3質量%である。0.05質量%未満あるいは5質量%を越えて配合すると化粧料の経時安定性が悪化する傾向がある。
【0021】
また、本発明の乳化化粧料における油分(成分(d))の配合量は30質量%未満、好ましくは25質量%未満、より好ましくは20質量%未満である。油分の配合量が30質量%を越えると、塗布時に油っぽい感触が生じるので好ましくない。
【0022】
本発明で用いられる油分は、化粧料等で通常使用されているものであれば特に限定されない。例えば、オリーブ油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、ヒマシ油等の油脂;ロウ類;流動パラフィン、パラフィン、ワセリン、セレシン、スクワラン等の炭化水素;高級脂肪酸;エステル類;シリコーン油などが挙げられる。
【0023】
本発明の乳化化粧料には、上記必須成分の他に、本発明の効果を妨げない範囲で、必要に応じ、粉末、他の界面活性剤、保湿剤、薬剤、金属イオン封鎖剤、低級アルコール、多価アルコール、酸化防止剤、防腐剤、香料等を配合することができる。
【0024】
本発明の乳化化粧料は、水中油型乳化物の製造に通常使用されている方法を用いて調整することができる。
また、本発明の乳化化粧料は、特に限定されるものではないが、例えば、化粧水、乳液、クリーム、美容液、メーク除去料、洗顔料、ファンデーション、化粧下地、口紅、ヘアスタイリング剤、ヘアケア剤等の形態で提供することが可能である。
【実施例】
【0025】
以下に具体例を用いて本発明をさらに詳細に説明するが、この実施例により本発明の範囲が限定されるべきものではない。また、本実施例における配合量は、特に断らない限り、質量%である。
【0026】
(実施例1〜4及び比較例1〜4)
下記の表1及び表2に掲げた組成の水中油型乳化組成物を調整した。具体的には、各表に記載の成分1−3、14−22を均一溶解したものを70℃に加熱し、4−13を70℃で混合したものを撹拌しながら添加して均一分散し、30℃に冷却して水中油型乳化組成物を得た。
【0027】
各例で調整した組成物について、以下に示す評価方法により、塗布時(塗布開始から塗布終了まで)のなめらかさ、油っぽさ、経時安定性を評価した。それらの結果を各表に併せて示す。
【0028】
評価方法
・塗布時のなめらかさ:
特許文献3に記載されたエマルジョンの特性評価装置を用いた。具体的には、可動プレートとプローブとの間にエマルジョンを配し、可動プレートを水平方向に往復させたときにプローブに発生する摺応力を測定する装置であり、当該摺応力値の変化は測定専門パネルによる官能試験の結果と極めて良好に相関することが確認されている。即ち、摺応力が大きくなるとなめらかさが減少したことを示し、摺応力が小さくなるとなめらかさが増加したことが示される(図1参照)。
【0029】
本実施例(比較例)においては、32℃のプレート上に5μlの各組成物サンプルを置き、30mm/秒の速さでプローブを300秒間往復させることで塗布を繰り返し、その間の摺応力を測定した。測定した値から以下の評価値(1)〜(3)を得た。
(1)塗布初期の応力
塗布開始から5秒後までの平均応力
(2)塗布中の応力
塗布開始から300秒後までの間で応力が最大となった時点を中心とし、その時点±5秒間の平均応力
(3)塗布終了時の応力
塗布開始から290秒後から300秒後までの平均応力
前記の評価値(1)〜(3)を用い、塗布初期の応力(1)を基準として、塗布中及び塗布終了時のなめらかさを以下のように評価した。
塗布中になめらかである:0.5≦(2)/(1)≦3.5
塗布終了時になめらかである:0.5≦(3)/(1)≦2
即ち、図1のサンプル1のような挙動を示す試料は、塗布終了時のなめらかさはあるが、塗布中のなめらかさに欠けるものとなり、サンプル2のような挙動を示す試料は塗布中及び塗布終了時のなめらかさを欠くものとなる。
【0030】
・油っぽさ:
20名の官能評価パネルのうち12名以上が油っぽいと評価した場合を×、11名〜9名が油っぽいと評価した場合を△、8名以下が油っぽいと評価した場合を○とした。
【0031】
・経時安定性:
6ヶ月保管後のサンプルについて偏光顕微鏡のクロスニコル下で観察を行い、調製直後と変化がない場合を○、結晶が観察された場合を×とした。
【0032】
【表1】

【0033】
【表2】

【0034】
本発明必須の成分(a)〜(d)が配合されている実施例1〜4では、塗布開始から塗布終了時まで摺応力の変化が少なく、図1におけるサンプル3と同様の挙動を示した。すなわち、化粧料塗布時にしばしば起こりうる濃縮にともなう摩擦の上昇や塗布成分の状態変化による摩擦低下といった変化が小さく、なめらかな感触を維持したまま塗布することが可能であり経時安定性も良好であった。
【0035】
一方、成分(b)としての平均炭素数が19を越える高級アルコールを配合した比較例1は、(2)/(1)の値が3.5より大きく、塗布中のなめらかさに劣っていた。モノアルキルグリセリルエステルもしくはモノアルキルグリセリルエーテルを含有しない比較例2では経時で高級アルコールの結晶化が見られ経時安定性に劣っていた。油分量が30質量%を超える比較例3では油っぽさによる感触の悪さが生じた。パルミトイルメチルタウリン塩またはパルミトイルアミノ酸塩に換えてステアロイルメチルタウリンナトリウムを配合した比較例4では(3)/(1)の値が2より大きくなり、塗布終了時までなめらかさが持続しないものであった。
【0036】
以下、本発明の他の実施例を挙げる。これら実施例の化粧料は、常法により調整され塗布開始から塗布終了後までのなめらかさの良好なものであった。
【0037】
実施例5:クリーム
成分名 配合量
1.POE(20)ステアリン酸ソルビタン 0.5
2.パルミトイルメチルタウリンナトリウム 1.5
3.POE(5)ステアリン酸グリセリル 0.2
4.セチルアルコール 3
5.ステアリルアルコール 1
6.ステアリン酸グリセリル 1.5
7.ミネラルオイル 15
8.エチルヘキサン酸セチル 5
9.N−ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル) 2
10.パンテニルエチル 0.1
11.ブチレングリコール 10
12.グリセリン 2
13.トレハロース 2
14.グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
15.アクリル酸/アクリル酸アルキル(C10−30)コポリマーカリウム0.03
16.キレート剤 適量
17.防腐剤 適量
18.水 残量
【0038】
実施例6:美容液
成分名 配合量
1.パルミトイルサルコシンナトリウム 0.2
2.セテアリルアルコール 0.6
3.パルミチン酸グリセリン 0.3
4.ジメチコン 5
5.ジイソステアリン酸グリセリル 1
6.アルコール 5
7.ブチレングリコール 10
8.グリセリン 1
9.トラネキサム酸メチルアミド塩酸塩 1
10.L−アルギニン 1
11.(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/
メタクリル酸ベヘネス−25)クロスポリマー ※1 0.5
12.キレート剤 適量
13.防腐剤 適量
14.水 残量
※1 ARISTOFLEX HMB(Clariant Production UK Ltd.)
【0039】
実施例7:化粧下地
成分名 配合量
1.パルミトイルメチルタウリントリエタノールアミン 0.2
2.ベヘネス−20 0.1
3.ベヘニルアルコール 0.4
4.ステアリルアルコール 0.6
5.セチルアルコール 1
6.キミルアルコール 0.5
7.ジメチコンクリスポリマー/シクロペンタシロキサン混合物 ※2 7
8.フェニルトリメチコン 5
9.アルコール 2
10.ジプロピレングリコール 5
11.タルク 2
12.クエン酸 0.02
13.クエン酸ナトリウム 0.18
14.セルロースガム 0.09
15.キレート剤 適量
16.防腐剤 適量
17.水 残量
※2 DOW CORNING(登録商標) 9040 SILICONE ELASTOMER BLEND(東レ・ダウコーニング)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
次の成分(a)〜(d):
(a)パルミトイルメチルタウリン塩またはパルミトイルアミノ酸塩から選ばれる1種または2種以上、
(b)直鎖状の飽和高級アルコールから選ばれる1種または2種以上、
(c)モノアルキルグリセリルエステルもしくはモノアルキルグリセリルエーテルから選ばれる1種または2種以上、及び
(d)30質量%未満の油分を含有し、前記成分(b)が有する平均炭素数が19未満であることを特徴とする水中油型乳化化粧料
【請求項2】
前記成分(a)が、パルミトイルメチルタウリン塩、パルミトイルサルコシン塩、パルミトイルグルタミン酸塩から選ばれる1種または2種以上であることを特徴とする請求項1に記載の化粧料。
【請求項3】
成分(a)が、パルミトイルメチルタウリンナトリウムであることを特徴とする請求項1又は2に記載の化粧料。
【請求項4】
成分(b)の平均炭素数が18以下であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の化粧料。
【請求項5】
成分(c)がモノパルミチン酸グリセリルもしくはキミルアルコールから選ばれる1種または2種以上であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の化粧料。

【図1】
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【公開番号】特開2013−18751(P2013−18751A)
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−154750(P2011−154750)
【出願日】平成23年7月13日(2011.7.13)
【出願人】(000001959)株式会社 資生堂 (1,748)
【Fターム(参考)】