流体マニホールドの試験方法
【課題】流体マニホールドの組み立て及び試験を容易に行うことができる製造プロセス、システム及び方法を提供すること。
【解決手段】本発明は、クローズドループ圧力感知及びフィードバック一体型流体マニホールドの組み立て及び試験を容易とすることができる製造プロセス、システム、及び方法に関するものであり、本発明に係るマニホールド試験システムは、流体を貯蔵するリザーバと、流体をマニホールドエリアに向けて選択的に移動させるポンプと、マニホールドに連通され、規定の試験データにアクセスする試験機構と、を含んでいる。
【解決手段】本発明は、クローズドループ圧力感知及びフィードバック一体型流体マニホールドの組み立て及び試験を容易とすることができる製造プロセス、システム、及び方法に関するものであり、本発明に係るマニホールド試験システムは、流体を貯蔵するリザーバと、流体をマニホールドエリアに向けて選択的に移動させるポンプと、マニホールドに連通され、規定の試験データにアクセスする試験機構と、を含んでいる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流体マニホールドの組み立て及び試験を容易に行うことができる製造プロセス、システム及び方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
マニホールドブロック上に配設され、入口から出口への圧力を制御することができる複数のソレノイド作動型バルブを有する電気−流体マニホールド組立体が、種々の産業で使用されている。感知ポートが各出口に備えられ、感知ポート上にシールされた圧力センサを備え、感知した圧力を指示する信号を供給する。圧力センサはリードフレーム上に装着され、該リードフレームの導電性ストリップに接続されている。リードフレームはスロットを備えており、バヨネット結合により、各ソレノイドバルブ上の端子に電気的に連結されると同時に、トランスジューサが感知ポート上にシールされ、リードフレームがマニホールドブロックに取り付けられる。
【0003】
この形式のマニホールドは、例えば、車両用の自動変速型トランスミッションのクラッチアクチュエータなどのサーボアクチュエータの流体圧力を制御するために採用されており、電気式コントローラを備えたトランスミッションの変速或いはシフトパターンを制御することが望まれている。この配置は、電気式コントローラが、車両速度、スロットルポジション及びエンジン回転数などの車両の作動パラメータの重複入力信号をリアルタイムで受信することができ、また、電気式コントローラは、既知の有効なエンジン駆動力、車両質量、作動パラメータ入力などに基づく最適なシフトパターンを供給するようにプログラムすることができるため、最新の自動式車両変速装置に広く使用されている。
【0004】
所望のシフト操作を効果的にするために、各トランスミッションの変速クラッチアクチュエータへの流体圧力を制御するためのシフトパターンを供給することは、各電気作動式バルブの出口に圧力センサを備えることで、クラッチの連結及び連結解除中に、クラッチ上の実際の力に続いて、クラッチによって伝達されるトルクに比例して、リアルタイムでクラッチ作動圧力信号を供給することができる。このような配置により、特定の歯車セットに伝達されるトルクに比例した電気信号を供給して、トランスミッションのシフト操作のリアルタイムのクローズドループ制御を提供する。この配置は、電気式コントローラによるオープンループシフト制御のために規定のシフトアルゴリズムに代わるものとして適していることがわかってきた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
トランスミッションシフト制御モジュール、すなわち、マニホールドアセンブリのソレノイド作動式バルブに複数の圧力センサを電気的に接続することは、大量生産において単純にかつ容易に装着することができ、また、十分に低コストであり、新規で、低コストの流体マニホールドの組立方法及び試験方法を提供する。流体マニホールドの組み立て及び試験は、部品グループから組み立てられ、試験される少なくとも一つの部品を提供する。部品グループは、電気−流体比例バルブ、電気−流体「オン/オフ」バルブ、少なくとも一つのフィードバック信号を供給するセンサ、記憶部品、追加のマイクロプロセッサ/コントロールユニットの少なくとも一つである。
本発明は、流体マニホールドの組み立て及び試験を容易に行うことができる試験システム及び試験方法を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のマニホールド試験システムは、流体を貯蔵するリザーバと、流体をマニホールドエリアに向けて選択的に移動させるポンプと、マニホールドに連通され、規定の試験データにアクセスする試験機構と、を含むことを特徴とする。
また、本発明のマニホールド試験方法は、流体を貯蔵するリザーバを準備するステップと、流体をマニホールドエリアに向けて移動させるステップと、前もって取得した試験データに対してマニホールドを試験するステップと、を含むことを特徴とする。
以下、本発明の特徴は、以下の詳細な説明、添付した請求の範囲、添付した図面から明らかになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
図面を参照すると、図示した実施の形態が詳細に示されている。図は実施の形態を示しているが、図面は縮尺して示す必要はなく、特定の特徴は、実施の形態の創造的な面をより良く示し、説明するために誇張して示している。さらに、ここで示した実施の形態は、図面に示し以下に説明した正確な形状や形態に制限しようとするものではない。
【0008】
明細書で使用している用語「バルブ」或いはその変形例は、以下に限定され、含むものであるが、気体、液体などの流体を、開口、閉口、通路などを介して、パイプや装置を通して整流するための種々の装置、一つ或いはそれ以上のポートや通路を開口し、閉口し、或いは部分的に閉鎖する可動部によって流体の流れを開始し、停止し、或いは整流する種々の機械的或いは電気的装置に限定されるものではない。明細書で使用している用語「マニホールド」或いはその変形例は、以下に限定され、含むものであるが、幾つかの装置を同時に作動する構成部材に限定されるものではない。明細書で使用している用語「センサ」或いはその変形例は、以下に限定され、含むものであるが、信号や同期信号を受信して反応する装置、或いは、信号や同期信号を受信して、それに応答して指示する装置、に限定されるものではない。明細書で使用している用語「圧力」或いはその変形例は、以下に限定され、含むものであるが、パスカル(SI単位)、ダイン(cgs単位)、或いはpsi(平方インチあたりのポンド)の一定の面積や体積に作用する力に限定されるものではない。明細書で使用している用語「流体」或いはその変形例は、以下に限定され、含むものであるが、圧力下の流体を含み、この流体で移動され、或いは、作動される流体に限定されるものではない。明細書で使用している用語「データ」或いはその変形例は、以下に限定され、含むものであるが、実際の情報、特に、分析或いは決定するために使用される情報、科学的経験から導かれた値、コンピュータによって処理されるのに適した数値や情報に限定されるものではない。明細書で使用している用語「ポンプ」或いはその変形例は、以下に限定され、含むものであるが、流体を上げ、圧縮し、或いは移動させる機械或いは装置に限定されるものではない。
【0009】
図1から図5を参照すると、流体マニホールドの一実施の形態が、符号10で示されており、この流体マニホールドは、マニホールドブロック12、電気的インターフェース14、複数のソレノイド作動式バルブ16,18,20,22,24,26,28,30を含んでいる。これらの図面はインターフェース14としてのリードフレームを示しているが、インターフェース14は、以下に詳細に説明するように、通信信号や動力を伝達する、光ファイバー、めっきトレース、フレキシブル回路、ワイヤレスインターフェースなどのような構造である。
【0010】
インターフェース14は、主要な参照番号で示され電気的に導通されるパッドに固定されるか取り付けられるリードを備えた複数の圧力センサすなわちトランスジューサ32,34,36,38,40を含む。各センサ32,34,36,38,40は一体で、特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)である。このASICは、二つの主要な機能、すなわち、a)TCUに伝達される前の状態の生のセンサ信号、及びb)必要なときに参照するためにASICの内部メモリに永久に保存された各センサ用の較正データの機能を果たす。このセンサ較正データは、サプライヤ装置で試験中に適正に得られ、センササプライヤによってすぐにASIC内に保存される。或いは、リードフレームパッケージを押し込めるならば、単一のASICを複数のセンサで重合させることもできる。
【0011】
図2Bに示すように、マニホールドブロック12は、このマニホールドブロック12の垂直に延在する側面54に水平に形成された複数のバルブ用空洞42,44,46,48,50,52を含んでいる。各バルブ用空洞は、それぞれ符号56,58,60,82,64,66で示す出口通路を有し、これらの出口通路はそれぞれブロックの仮面に連結され、クラッチアクチュエータをシフトするために自動トランスミッションバルブボディ内の圧力制御通路によって制御される装置の対応する流体通路に連結される。
【0012】
各バルブ16〜26は、図2Bにおいて符号68,70,72,74,76,78で示す一対のOリングシールの間に形成された出口通路(図示省略)を有している。バルブブックを通るように形成された入口通路(図示省略)は、各バルブ室42,44,46,48,50,52の底部に対応する入口90,92,94,96,98,100(図4参照)に連通され、図2Bに示すように、対応する各ソレノイドバルブ78,80,82,84,86,66で入口通路に圧力流体を供給する。
【0013】
図2A及び2Bを参照すると、一対の補助バルブ室102,104がマニホールド12の水平に延在する上面に形成されており、また、各室は、底面に形成された入口通路106,108を有している。出口通路が各室102,104の側部に形成されており、図2Bに示す参照番号110で示す出口の一つに連通する補助装置に流体を供給する。ソレノイド作動バルブ28,30は室102,104内に配設される。
【0014】
各バルブ16〜26、26,28は、符号103〜132で示す一対の電気接続端子を有しており、各端子は、後述するように、連結用に各バルブの上方に延在している。
【0015】
ブロック12は、その上面に、参照番号134,136,138,140,142で示す複数の感知ポートを有しており、各ポート134〜142は、ブロック内で、中間通路を介して出口通路56〜66の一つに連結される。或いは、ポート134〜142は、トランスミッションバルブボディ内の通路に連結してもよい。
【0016】
図2A及び図4を参照すると、参照番号144,146で示すほぼ直角形状の一対のブラケットは、二股、すなわち、スロット148〜158を備えており、図2Bに示すソレノイドバルブ16〜26の溝160〜170を受け入れて、各バルブを対応するバルブ室に保持する。ブラケット144,146は、ブラケットの孔173,175,177,179に、ボルト、ねじ、或いは他の締結手段172,174,176,178を通して、ブロック12の上面に形成されたタップ穴180,182,184,186にねじ係合することによって保持される。
【0017】
さらに、ブラケット144,146は、マニホールドブロックに形成された締結孔190,192,194,196,198に一致するように形成された開口180,182,184,186,188を備えており、各締結孔は、ボルト、ねじ、或いは他の締結手段(図示省略)を介してトランスミッションハウジングに連結される。同様に、マニホールドブロック12は、追加孔193,195,197,199を備えており、ボルト、ねじ、或いは他の締結手段を介してトランスミッションデッキに取り付けられる。
【0018】
図1、2A、3,4及び5を参照すると、インターフェース14は、該インターフェース上に間隔をあけて対に形成した複数のスロット200〜224を備えており、バルブ16〜26の電気端子103〜124にそれぞれ連結されるように配設されている。第2組のスロット225〜230が、インターフェースに形成され、垂直に延在するバルブ28,30に一致させた隆起部232,234に備えられており、各スロット225〜230は、電気端子126〜132の直上に位置するように配設されている。
【0019】
インターフェース14は、その一端部に電気コンセント部240を備えており、その中に複数の電気接続ピンを有し、これらのピンのうち、5つのピンが参照番号242〜250で示されている。各端子242〜250は、フレーム14内に延在する導電ストリップ(図示省略)に接続され、また、パッド32’、34’、36’、38’、40’のそれぞれ一つと、また、スロット200〜224と226〜230の部分に接続される。このように、この実施の形態のインターフェース14は、マニホールドブロック12の上に配設され、同時に、端子103〜132が電気的に接続される。続いて、インターフェース14は、ブロック12に、ボルト、ねじ、或いは他の締結手段252,254,256によって締結される。個々の締結手段は、インターフェース14をブロック12に締結するために必要なわけではなく、例えば、インターフェースはブロック12に直接装着されてもよいことに注意されたい。
【0020】
図2A、4及び5を参照すると、参照番号243,245,247,249,251で示す複数のOリングが、感知ポート134〜142の頂部に形成されたカウンタボア、すなわち、環状溝に配設されており、各感知ポートと対応する圧力トランスジューサ32〜40との下面の周囲をシールする。Oリングは、前もってカウンタボア内に設置されており、センサ32〜40の下面をそれぞれシールする。
【0021】
図2Aを参照すると、ブラケット144と146は、符号272,274,276,278,280で示すクリアランス開口を有しており、ブラケットを通って上方に延びるセンサ32〜40のために、感知ポート134〜142の周りにクリアランスを提供している。
【0022】
図6及び図7を参照すると、一般的な固体状態の圧力センサダイ340を装着することができる実施の形態が示されており、ここで、ダイは、該ダイから延びて導電体の端部に形成されたパッド340’に取り付けるリード344を備えたセラミックディスク342上に装着されている。導電体は、図6に破線で示されており、インターフェース14に埋め込まれている。ダイ340は、エポキシ樹脂や他の適宜の接着剤を使用してセラミックディスクに接着されている。次に、ダイからのリードワイヤ344は、溶接などの適宜の手段によって、それぞれパッド340’に取り付けられる。凹部346は、ダイ340を取り巻くようにインターフェース14に形成されており、例えば、シリコンゲルなどのような適宜の物質345が充填され、電気的接続を保護している。シリコンゲルで充填された凹部は、さらに保護するために、プラスチックカバー350でシールされる。圧力信号は、適宜の孔すなわち感知ポート348を通って入り、感知した圧力をダイ340の下面に作用させる。ディスク342は、適宜の弾性シールリング352を介してマニホールド感知ポートの上でシールされる。図6及び図7の実施の形態におけるマニホールドの圧力センサ及び感知ポートのシールは、図1から図5に示す実施の形態と同様の手段によっても達成することができる。
【0023】
図8及び図9はインターフェース14に使用できる他の構造を示している。当業者であれば、この他のインターフェース14を発明したシステム10に組み込むことができることを理解できるはずである。図8は、めっきトレースの例を示しており、導電性トレース402と、非導電性基板406に適用したポリマー基板のような導電性装着エリア404を含んでいる。導電性装着エリア404は、圧力トランスジューサを装着して、トランスミッションコントロールユニット(TCU)と相互に連結するために使用される。基板406にめっきトレース400を適用することにより、圧力トランスジューサをマニホールド12に取り付けることができる。試験スタンドトランスジューサは、相互に関連してマスターを較正する一体型センサを備えた「マスター」と考えることができる。ソレノイドバルブは、また、一体型センサではなく、試験スタンドマスタートランスジューサとみなすことができる。例示すると、試験スタンドトランスジューサを省略して、出力データを一体型センサからデータ取得システム302に直接保存することもできる。
【0024】
図9は、インターフェース14に使用できるフレックス回路410の例を示している。フレックス回路410は、マニホールド12に装着され、圧力トランスジューサアセンブリをシステム10に相互に連結させる。フレックス回路410は、主線414から延びる複数の分岐部412を備えている。各分岐部412は、フレックス回路410を電気的接続ピンに公知の方法で連結する孔416を有している。
【0025】
図10は、図1〜図9の流体マニホールド10を試験するためのクローズドループ型試験スタンド300の一実施の形態を示す概略図である。試験スタンド300は、また、較正スタンドと同様である。試験スタンド300は、少なくとも一つのトランスミッションコントロールユニット(TCU)304と交信する試験スタンドコマンド及びデータ取得部302を含んでいる。試験スタンドコマンド及びデータ取得部302は、TCU304内でプログラムされてもよいが、アプリケーションモジュールやコンピュータなどのように独立した構成部材としてもよい。試験スタンドコマンド及びデータ取得部302は、少なくとも規定のソレノイドバルブデータ306を含んでおり、流体マニホールド10の出力と比較される。データ306は、ソレノイドバルブ性能データであり、規定の状態で前もって取得されている。一例では、試験目的のために、データ306は、20℃でソレノイド移動機能データをあらわす。他の例では、データ306は、70℃でソレノイド移動機能データをあらわす。データ306は、単独のソレノイドバルブ試験スタンドで得ることができる。この配置で完全なマニホールドアセンブリが試験されると、二つの試験スタンドからのソレノイドバルブデータ306は、相互に関連して、品質を確認するために比較され、全体の試験サイクルタイムが減少される。さらに、データ306は、試験スタンド300を含む、較正スタンド(図示省略)、情報収集装置で、製造プロセスの前、製造プロセス中、及び、製造プロセス後のいつでも得ることができる。
【0026】
TCU304は、電気的自動トランスミッション(図示省略)を制御する装置である。図1に示す圧力センサすなわちトランスジューサ32,34.36,38,40及びエンジンコントロールユニット(図示省略)により得られるデータは、最適な実行で、燃料を節約し、また、シフト品質を確保して、車両のギアチェンジをどのように、いつ行うかを計算するために使用される。簡単のために、図10には二つの圧力センサ32,34が図示され、ソレノイドバルブ18,20をモニターする電気的インターフェース14の特定用途向け集積回路(ASIC)に接続されている。TCU304によって制御される自動トランスミッションをシフト操作するときの車両では、マニホールドバキューム、エンジン作動温度、ギヤ選択、スロットルポジション、及び他の要素がTCU304と交信される。TCU304は、出力信号を生成して、図1の103〜132に示す電気的接続端子を活性化して、続いて、ソレノイドバルブ18〜26を作動させる。簡単のために、図10にはソレノイドバルブ18,20が図示されている。
【0027】
例示する実施の形態では、試験スタンド300は、流体ポンプ312によって移動される流体の流れを含んでいる。ポンプ312は、リザーバ316からの流体を受け入れるのに適した入口部314と、流体をソレノイドバルブ18,20に向けて移動させるのに適した出口部318を含んでいる。ポンプ312の目的は、流体流を形成して、試験スタンド300の少なくとも一部に圧力を作用させることである。ポンプ312の出口圧力は圧力調整バルブ320によって制御される。
【0028】
流体は、フィルター322を介して流体アキュムレータ324に移動される。流体アキュムレータ324は、工業において公知の種々の形式のエネルギ貯蔵装置である。
【0029】
アキュムレータ324は、逆流を阻止するノンリターンバルブ(図示省略)を備えたポンプ312の近くに配置してもよい。ピストン型ポンプの場合は、アキュムレータ324は、ポンプ312からのエネルギの脈動を吸収して、流体打撃からシステムを保護する。これにより、試験スタンド300の構成部品を潜在的な破壊力から保護する。供給トランスジューサ328は、マニホールド10の入口ポートに供給される流体圧力を計測する。
【0030】
TCU304は、流体マニホールド10を試験するために、ソレノイドバルブ18,20によって供給される流体圧力を制御する。ソレノイドバルブ18,20からの出口流体圧力は、圧力制御トランスジューサ330及び430によって計測される。この計測データは、試験スタンド300の試験スタンドコマンド及びデータ取得部302にアップロードされ、前もって取得したデータと比較される。各ソレノイドバルブ18,20からの出口流体は、出口調整バルブ332及び432によって調整され、試験スタンドリザーバ316に戻される。ソレノイドバルブの出口圧力を取り除くことは、一体型の圧力センサ32〜40を「スイ−プ」することである。それゆえに、センサ32〜40は、同時にバルブとしての特徴を有している。
【0031】
例示すると、二つの温度と三つの圧力がセンサ32〜40を較正するために得られる。試験は、摂氏20度(20℃)或いは摂氏70度(70℃)で実施される。摂氏20度(20℃)の試験は、摂氏70度(70℃)の試験と相互に関連している。試験は、流体或いは圧縮空気で実施される。圧縮空気の試験は、流体試験と相互に関連している。
【0032】
図11を参照すると、流体マニホールド400の機械的アセンブリを含む一つの試験方法が示されている。バルブスタンドデータ306は、図10の試験スタンドコマンド及びデータ取得部302にあり、バルブデータダウンロードステップ402中に、ダウンロードすることができる。バルブデータダウンロードステップ402は、以下に説明するように、データ結果を比較する前に、いずれかの時点で実行される。バルブデータは、バルブの圧力を、所望の出力電圧/電流/周波数に特徴付けるデータである。組み立てたマニホールドは、移動ステップ404で試験スタンドに移動される。次に、流体マニホールド12は、試験ステップ406で、規定の温度で圧力及びリーク(漏洩)が試験される。一例では、マニホールドは、20℃或いは70℃で試験される。
【0033】
圧力及びリーク試験ステップ406は、複数の圧力レベルを収集するステップを含んでおり、マニホールド入口圧力としてのセンサ圧力は、ゼロ(0)ゲージ圧から通常の作動圧力、すなわち、所望の「試験」圧力まで満たされる。試験ステップ406では、複数の較正ポイントを収集して、バルブ曲線とセンサ出力に対する結果を判定する。さらに、収集されたデータは、測定可能なデータ、すなわち、バルブのリーク、ソレノイド機能、及び圧力センサ機能を含んでいる。圧力レベルデータ及びセンサ出力データは、アップロードステップ408で、図10の試験スタンド300の試験スタンドコマンド及びデータ取得部302にアップロードされる。アップロードステップ408は、ダウンロードステップ402でダウンロードされた前のデータを含んでおり、このデータは、ソレノイドバルブ試験スタンドからの規定の温度での圧力出力を含んでいる。また、センササプライヤでの試験中にASICに保存されたセンサ較正データをアップロードすることを含んでいる。ASICデータは、TCUを介してASICから試験スタンドコマンド及びデータ取得システムに伝送される。次に、圧力出力レベルとセンサ出力の両方が、既に保存されたバルブスタンドデータ306と比較される。
【0034】
マニホールドスタンドからのソレノイドバルブ圧力出力と、ソレノイドバルブ試験スタンドからのソレノイドバルブ圧力データ出力との差が、比較ステップ410でチェックされる。ソレノイドバルブ−マニホールドアセンブリは、実際のマニホールド試験圧力ポイント(Pa)と、ソレノイドバルブ試験スタンド圧力ポイント(Pb)との差が、全バルブの許容値よりも小さい場合には、容認される。
【0035】
ASICに保存されたマニホールド試験スタンド圧力出力とサプライヤのセンサ試験スタンド出力との差は、比較ステップ412でチェックされる。圧力センサ−マニホールドアセンブリは、マニホールド試験圧力ポイント(Pa)とサプライヤのセンサ試験スタンド圧力ポイント(Pb)との差が、圧力センサの許容値よりも小さい場合には、容認される。
【0036】
上述した製造プロセスは、一つのプロセスステップから次のプロセスステップへの同等のデータフローを含む。そのため、各ソレノイドバルブと圧力センサの較正が独創的であるため、上述した製造方法は、バーコードを介して、一連のフロー或いは他の方法で、全部品のシリーズの、すなわち、連続した制御を提供する。
【0037】
前述した説明では、本発明の方法及びシステムに係る実施の形態の例を図示して、説明した。これは、本発明を開示した特定の形態に限定しようとするものではない。当業者であれば、本発明の範囲から離れることなく、種々の変更は可能であり、同等物で要件を置換することができることを理解すべきである。さらに、種々の修正は、主たる範囲から離れることなく本発明の教示にしたがって可能である。したがって、本発明は、本発明を実施するための最適な実施の形態として説明された特定の実施の形態に制限しようとするものではなく、本発明は、本請求の範囲内に入る全ての実施の形態を含むものである。本発明は、その精神や範囲から離れることなく特定の説明や図示以外も実施することができる。本発明の範囲は、従属する請求の範囲のみに限定される。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】図1は、第1実施の形態に係るマニホールドブロック、バルブ、圧力センサ及び電気的インターフェースの組立体の斜視図である。
【図2A】図2Aは、分離線ll−11に沿って分割した図1の組立体の分解斜視図である。
【図2B】図2Bは、分離線ll−11に沿って分割した図1の組立体の分解斜視図である。
【図3】図3は、図1の組立体の平面図である。
【図4】図4は、図3の線4−4に沿った断面図である。
【図5】図5は、図3の線5−5に沿った断面図である。
【図6】図6は、他の実施の形態に係る圧力センサ配置を示す図3の一部拡大図である。
【図7】図7は、図6の線7−7に沿った断面図である。
【図8】図8は、電気的インターフェースの第1例の平面図である。
【図9】図9は、電気的インターフェースの第2例の平面図である。
【図10】図10は、流体マニホールド用試験スタンドを、二個のバルブの試験に単純化して示す実施の形態を示す図である。
【図11】図11は、システムデータのフローと照合のフローチャートである。
【符号の説明】
【0039】
10 流体マニホールド、12 マニホールドブロック、14 インターフェース、16〜30 ソレノイド作動型バルブ、32〜40 圧力センサ(トランスジューサ)
【技術分野】
【0001】
本発明は、流体マニホールドの組み立て及び試験を容易に行うことができる製造プロセス、システム及び方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
マニホールドブロック上に配設され、入口から出口への圧力を制御することができる複数のソレノイド作動型バルブを有する電気−流体マニホールド組立体が、種々の産業で使用されている。感知ポートが各出口に備えられ、感知ポート上にシールされた圧力センサを備え、感知した圧力を指示する信号を供給する。圧力センサはリードフレーム上に装着され、該リードフレームの導電性ストリップに接続されている。リードフレームはスロットを備えており、バヨネット結合により、各ソレノイドバルブ上の端子に電気的に連結されると同時に、トランスジューサが感知ポート上にシールされ、リードフレームがマニホールドブロックに取り付けられる。
【0003】
この形式のマニホールドは、例えば、車両用の自動変速型トランスミッションのクラッチアクチュエータなどのサーボアクチュエータの流体圧力を制御するために採用されており、電気式コントローラを備えたトランスミッションの変速或いはシフトパターンを制御することが望まれている。この配置は、電気式コントローラが、車両速度、スロットルポジション及びエンジン回転数などの車両の作動パラメータの重複入力信号をリアルタイムで受信することができ、また、電気式コントローラは、既知の有効なエンジン駆動力、車両質量、作動パラメータ入力などに基づく最適なシフトパターンを供給するようにプログラムすることができるため、最新の自動式車両変速装置に広く使用されている。
【0004】
所望のシフト操作を効果的にするために、各トランスミッションの変速クラッチアクチュエータへの流体圧力を制御するためのシフトパターンを供給することは、各電気作動式バルブの出口に圧力センサを備えることで、クラッチの連結及び連結解除中に、クラッチ上の実際の力に続いて、クラッチによって伝達されるトルクに比例して、リアルタイムでクラッチ作動圧力信号を供給することができる。このような配置により、特定の歯車セットに伝達されるトルクに比例した電気信号を供給して、トランスミッションのシフト操作のリアルタイムのクローズドループ制御を提供する。この配置は、電気式コントローラによるオープンループシフト制御のために規定のシフトアルゴリズムに代わるものとして適していることがわかってきた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
トランスミッションシフト制御モジュール、すなわち、マニホールドアセンブリのソレノイド作動式バルブに複数の圧力センサを電気的に接続することは、大量生産において単純にかつ容易に装着することができ、また、十分に低コストであり、新規で、低コストの流体マニホールドの組立方法及び試験方法を提供する。流体マニホールドの組み立て及び試験は、部品グループから組み立てられ、試験される少なくとも一つの部品を提供する。部品グループは、電気−流体比例バルブ、電気−流体「オン/オフ」バルブ、少なくとも一つのフィードバック信号を供給するセンサ、記憶部品、追加のマイクロプロセッサ/コントロールユニットの少なくとも一つである。
本発明は、流体マニホールドの組み立て及び試験を容易に行うことができる試験システム及び試験方法を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のマニホールド試験システムは、流体を貯蔵するリザーバと、流体をマニホールドエリアに向けて選択的に移動させるポンプと、マニホールドに連通され、規定の試験データにアクセスする試験機構と、を含むことを特徴とする。
また、本発明のマニホールド試験方法は、流体を貯蔵するリザーバを準備するステップと、流体をマニホールドエリアに向けて移動させるステップと、前もって取得した試験データに対してマニホールドを試験するステップと、を含むことを特徴とする。
以下、本発明の特徴は、以下の詳細な説明、添付した請求の範囲、添付した図面から明らかになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
図面を参照すると、図示した実施の形態が詳細に示されている。図は実施の形態を示しているが、図面は縮尺して示す必要はなく、特定の特徴は、実施の形態の創造的な面をより良く示し、説明するために誇張して示している。さらに、ここで示した実施の形態は、図面に示し以下に説明した正確な形状や形態に制限しようとするものではない。
【0008】
明細書で使用している用語「バルブ」或いはその変形例は、以下に限定され、含むものであるが、気体、液体などの流体を、開口、閉口、通路などを介して、パイプや装置を通して整流するための種々の装置、一つ或いはそれ以上のポートや通路を開口し、閉口し、或いは部分的に閉鎖する可動部によって流体の流れを開始し、停止し、或いは整流する種々の機械的或いは電気的装置に限定されるものではない。明細書で使用している用語「マニホールド」或いはその変形例は、以下に限定され、含むものであるが、幾つかの装置を同時に作動する構成部材に限定されるものではない。明細書で使用している用語「センサ」或いはその変形例は、以下に限定され、含むものであるが、信号や同期信号を受信して反応する装置、或いは、信号や同期信号を受信して、それに応答して指示する装置、に限定されるものではない。明細書で使用している用語「圧力」或いはその変形例は、以下に限定され、含むものであるが、パスカル(SI単位)、ダイン(cgs単位)、或いはpsi(平方インチあたりのポンド)の一定の面積や体積に作用する力に限定されるものではない。明細書で使用している用語「流体」或いはその変形例は、以下に限定され、含むものであるが、圧力下の流体を含み、この流体で移動され、或いは、作動される流体に限定されるものではない。明細書で使用している用語「データ」或いはその変形例は、以下に限定され、含むものであるが、実際の情報、特に、分析或いは決定するために使用される情報、科学的経験から導かれた値、コンピュータによって処理されるのに適した数値や情報に限定されるものではない。明細書で使用している用語「ポンプ」或いはその変形例は、以下に限定され、含むものであるが、流体を上げ、圧縮し、或いは移動させる機械或いは装置に限定されるものではない。
【0009】
図1から図5を参照すると、流体マニホールドの一実施の形態が、符号10で示されており、この流体マニホールドは、マニホールドブロック12、電気的インターフェース14、複数のソレノイド作動式バルブ16,18,20,22,24,26,28,30を含んでいる。これらの図面はインターフェース14としてのリードフレームを示しているが、インターフェース14は、以下に詳細に説明するように、通信信号や動力を伝達する、光ファイバー、めっきトレース、フレキシブル回路、ワイヤレスインターフェースなどのような構造である。
【0010】
インターフェース14は、主要な参照番号で示され電気的に導通されるパッドに固定されるか取り付けられるリードを備えた複数の圧力センサすなわちトランスジューサ32,34,36,38,40を含む。各センサ32,34,36,38,40は一体で、特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)である。このASICは、二つの主要な機能、すなわち、a)TCUに伝達される前の状態の生のセンサ信号、及びb)必要なときに参照するためにASICの内部メモリに永久に保存された各センサ用の較正データの機能を果たす。このセンサ較正データは、サプライヤ装置で試験中に適正に得られ、センササプライヤによってすぐにASIC内に保存される。或いは、リードフレームパッケージを押し込めるならば、単一のASICを複数のセンサで重合させることもできる。
【0011】
図2Bに示すように、マニホールドブロック12は、このマニホールドブロック12の垂直に延在する側面54に水平に形成された複数のバルブ用空洞42,44,46,48,50,52を含んでいる。各バルブ用空洞は、それぞれ符号56,58,60,82,64,66で示す出口通路を有し、これらの出口通路はそれぞれブロックの仮面に連結され、クラッチアクチュエータをシフトするために自動トランスミッションバルブボディ内の圧力制御通路によって制御される装置の対応する流体通路に連結される。
【0012】
各バルブ16〜26は、図2Bにおいて符号68,70,72,74,76,78で示す一対のOリングシールの間に形成された出口通路(図示省略)を有している。バルブブックを通るように形成された入口通路(図示省略)は、各バルブ室42,44,46,48,50,52の底部に対応する入口90,92,94,96,98,100(図4参照)に連通され、図2Bに示すように、対応する各ソレノイドバルブ78,80,82,84,86,66で入口通路に圧力流体を供給する。
【0013】
図2A及び2Bを参照すると、一対の補助バルブ室102,104がマニホールド12の水平に延在する上面に形成されており、また、各室は、底面に形成された入口通路106,108を有している。出口通路が各室102,104の側部に形成されており、図2Bに示す参照番号110で示す出口の一つに連通する補助装置に流体を供給する。ソレノイド作動バルブ28,30は室102,104内に配設される。
【0014】
各バルブ16〜26、26,28は、符号103〜132で示す一対の電気接続端子を有しており、各端子は、後述するように、連結用に各バルブの上方に延在している。
【0015】
ブロック12は、その上面に、参照番号134,136,138,140,142で示す複数の感知ポートを有しており、各ポート134〜142は、ブロック内で、中間通路を介して出口通路56〜66の一つに連結される。或いは、ポート134〜142は、トランスミッションバルブボディ内の通路に連結してもよい。
【0016】
図2A及び図4を参照すると、参照番号144,146で示すほぼ直角形状の一対のブラケットは、二股、すなわち、スロット148〜158を備えており、図2Bに示すソレノイドバルブ16〜26の溝160〜170を受け入れて、各バルブを対応するバルブ室に保持する。ブラケット144,146は、ブラケットの孔173,175,177,179に、ボルト、ねじ、或いは他の締結手段172,174,176,178を通して、ブロック12の上面に形成されたタップ穴180,182,184,186にねじ係合することによって保持される。
【0017】
さらに、ブラケット144,146は、マニホールドブロックに形成された締結孔190,192,194,196,198に一致するように形成された開口180,182,184,186,188を備えており、各締結孔は、ボルト、ねじ、或いは他の締結手段(図示省略)を介してトランスミッションハウジングに連結される。同様に、マニホールドブロック12は、追加孔193,195,197,199を備えており、ボルト、ねじ、或いは他の締結手段を介してトランスミッションデッキに取り付けられる。
【0018】
図1、2A、3,4及び5を参照すると、インターフェース14は、該インターフェース上に間隔をあけて対に形成した複数のスロット200〜224を備えており、バルブ16〜26の電気端子103〜124にそれぞれ連結されるように配設されている。第2組のスロット225〜230が、インターフェースに形成され、垂直に延在するバルブ28,30に一致させた隆起部232,234に備えられており、各スロット225〜230は、電気端子126〜132の直上に位置するように配設されている。
【0019】
インターフェース14は、その一端部に電気コンセント部240を備えており、その中に複数の電気接続ピンを有し、これらのピンのうち、5つのピンが参照番号242〜250で示されている。各端子242〜250は、フレーム14内に延在する導電ストリップ(図示省略)に接続され、また、パッド32’、34’、36’、38’、40’のそれぞれ一つと、また、スロット200〜224と226〜230の部分に接続される。このように、この実施の形態のインターフェース14は、マニホールドブロック12の上に配設され、同時に、端子103〜132が電気的に接続される。続いて、インターフェース14は、ブロック12に、ボルト、ねじ、或いは他の締結手段252,254,256によって締結される。個々の締結手段は、インターフェース14をブロック12に締結するために必要なわけではなく、例えば、インターフェースはブロック12に直接装着されてもよいことに注意されたい。
【0020】
図2A、4及び5を参照すると、参照番号243,245,247,249,251で示す複数のOリングが、感知ポート134〜142の頂部に形成されたカウンタボア、すなわち、環状溝に配設されており、各感知ポートと対応する圧力トランスジューサ32〜40との下面の周囲をシールする。Oリングは、前もってカウンタボア内に設置されており、センサ32〜40の下面をそれぞれシールする。
【0021】
図2Aを参照すると、ブラケット144と146は、符号272,274,276,278,280で示すクリアランス開口を有しており、ブラケットを通って上方に延びるセンサ32〜40のために、感知ポート134〜142の周りにクリアランスを提供している。
【0022】
図6及び図7を参照すると、一般的な固体状態の圧力センサダイ340を装着することができる実施の形態が示されており、ここで、ダイは、該ダイから延びて導電体の端部に形成されたパッド340’に取り付けるリード344を備えたセラミックディスク342上に装着されている。導電体は、図6に破線で示されており、インターフェース14に埋め込まれている。ダイ340は、エポキシ樹脂や他の適宜の接着剤を使用してセラミックディスクに接着されている。次に、ダイからのリードワイヤ344は、溶接などの適宜の手段によって、それぞれパッド340’に取り付けられる。凹部346は、ダイ340を取り巻くようにインターフェース14に形成されており、例えば、シリコンゲルなどのような適宜の物質345が充填され、電気的接続を保護している。シリコンゲルで充填された凹部は、さらに保護するために、プラスチックカバー350でシールされる。圧力信号は、適宜の孔すなわち感知ポート348を通って入り、感知した圧力をダイ340の下面に作用させる。ディスク342は、適宜の弾性シールリング352を介してマニホールド感知ポートの上でシールされる。図6及び図7の実施の形態におけるマニホールドの圧力センサ及び感知ポートのシールは、図1から図5に示す実施の形態と同様の手段によっても達成することができる。
【0023】
図8及び図9はインターフェース14に使用できる他の構造を示している。当業者であれば、この他のインターフェース14を発明したシステム10に組み込むことができることを理解できるはずである。図8は、めっきトレースの例を示しており、導電性トレース402と、非導電性基板406に適用したポリマー基板のような導電性装着エリア404を含んでいる。導電性装着エリア404は、圧力トランスジューサを装着して、トランスミッションコントロールユニット(TCU)と相互に連結するために使用される。基板406にめっきトレース400を適用することにより、圧力トランスジューサをマニホールド12に取り付けることができる。試験スタンドトランスジューサは、相互に関連してマスターを較正する一体型センサを備えた「マスター」と考えることができる。ソレノイドバルブは、また、一体型センサではなく、試験スタンドマスタートランスジューサとみなすことができる。例示すると、試験スタンドトランスジューサを省略して、出力データを一体型センサからデータ取得システム302に直接保存することもできる。
【0024】
図9は、インターフェース14に使用できるフレックス回路410の例を示している。フレックス回路410は、マニホールド12に装着され、圧力トランスジューサアセンブリをシステム10に相互に連結させる。フレックス回路410は、主線414から延びる複数の分岐部412を備えている。各分岐部412は、フレックス回路410を電気的接続ピンに公知の方法で連結する孔416を有している。
【0025】
図10は、図1〜図9の流体マニホールド10を試験するためのクローズドループ型試験スタンド300の一実施の形態を示す概略図である。試験スタンド300は、また、較正スタンドと同様である。試験スタンド300は、少なくとも一つのトランスミッションコントロールユニット(TCU)304と交信する試験スタンドコマンド及びデータ取得部302を含んでいる。試験スタンドコマンド及びデータ取得部302は、TCU304内でプログラムされてもよいが、アプリケーションモジュールやコンピュータなどのように独立した構成部材としてもよい。試験スタンドコマンド及びデータ取得部302は、少なくとも規定のソレノイドバルブデータ306を含んでおり、流体マニホールド10の出力と比較される。データ306は、ソレノイドバルブ性能データであり、規定の状態で前もって取得されている。一例では、試験目的のために、データ306は、20℃でソレノイド移動機能データをあらわす。他の例では、データ306は、70℃でソレノイド移動機能データをあらわす。データ306は、単独のソレノイドバルブ試験スタンドで得ることができる。この配置で完全なマニホールドアセンブリが試験されると、二つの試験スタンドからのソレノイドバルブデータ306は、相互に関連して、品質を確認するために比較され、全体の試験サイクルタイムが減少される。さらに、データ306は、試験スタンド300を含む、較正スタンド(図示省略)、情報収集装置で、製造プロセスの前、製造プロセス中、及び、製造プロセス後のいつでも得ることができる。
【0026】
TCU304は、電気的自動トランスミッション(図示省略)を制御する装置である。図1に示す圧力センサすなわちトランスジューサ32,34.36,38,40及びエンジンコントロールユニット(図示省略)により得られるデータは、最適な実行で、燃料を節約し、また、シフト品質を確保して、車両のギアチェンジをどのように、いつ行うかを計算するために使用される。簡単のために、図10には二つの圧力センサ32,34が図示され、ソレノイドバルブ18,20をモニターする電気的インターフェース14の特定用途向け集積回路(ASIC)に接続されている。TCU304によって制御される自動トランスミッションをシフト操作するときの車両では、マニホールドバキューム、エンジン作動温度、ギヤ選択、スロットルポジション、及び他の要素がTCU304と交信される。TCU304は、出力信号を生成して、図1の103〜132に示す電気的接続端子を活性化して、続いて、ソレノイドバルブ18〜26を作動させる。簡単のために、図10にはソレノイドバルブ18,20が図示されている。
【0027】
例示する実施の形態では、試験スタンド300は、流体ポンプ312によって移動される流体の流れを含んでいる。ポンプ312は、リザーバ316からの流体を受け入れるのに適した入口部314と、流体をソレノイドバルブ18,20に向けて移動させるのに適した出口部318を含んでいる。ポンプ312の目的は、流体流を形成して、試験スタンド300の少なくとも一部に圧力を作用させることである。ポンプ312の出口圧力は圧力調整バルブ320によって制御される。
【0028】
流体は、フィルター322を介して流体アキュムレータ324に移動される。流体アキュムレータ324は、工業において公知の種々の形式のエネルギ貯蔵装置である。
【0029】
アキュムレータ324は、逆流を阻止するノンリターンバルブ(図示省略)を備えたポンプ312の近くに配置してもよい。ピストン型ポンプの場合は、アキュムレータ324は、ポンプ312からのエネルギの脈動を吸収して、流体打撃からシステムを保護する。これにより、試験スタンド300の構成部品を潜在的な破壊力から保護する。供給トランスジューサ328は、マニホールド10の入口ポートに供給される流体圧力を計測する。
【0030】
TCU304は、流体マニホールド10を試験するために、ソレノイドバルブ18,20によって供給される流体圧力を制御する。ソレノイドバルブ18,20からの出口流体圧力は、圧力制御トランスジューサ330及び430によって計測される。この計測データは、試験スタンド300の試験スタンドコマンド及びデータ取得部302にアップロードされ、前もって取得したデータと比較される。各ソレノイドバルブ18,20からの出口流体は、出口調整バルブ332及び432によって調整され、試験スタンドリザーバ316に戻される。ソレノイドバルブの出口圧力を取り除くことは、一体型の圧力センサ32〜40を「スイ−プ」することである。それゆえに、センサ32〜40は、同時にバルブとしての特徴を有している。
【0031】
例示すると、二つの温度と三つの圧力がセンサ32〜40を較正するために得られる。試験は、摂氏20度(20℃)或いは摂氏70度(70℃)で実施される。摂氏20度(20℃)の試験は、摂氏70度(70℃)の試験と相互に関連している。試験は、流体或いは圧縮空気で実施される。圧縮空気の試験は、流体試験と相互に関連している。
【0032】
図11を参照すると、流体マニホールド400の機械的アセンブリを含む一つの試験方法が示されている。バルブスタンドデータ306は、図10の試験スタンドコマンド及びデータ取得部302にあり、バルブデータダウンロードステップ402中に、ダウンロードすることができる。バルブデータダウンロードステップ402は、以下に説明するように、データ結果を比較する前に、いずれかの時点で実行される。バルブデータは、バルブの圧力を、所望の出力電圧/電流/周波数に特徴付けるデータである。組み立てたマニホールドは、移動ステップ404で試験スタンドに移動される。次に、流体マニホールド12は、試験ステップ406で、規定の温度で圧力及びリーク(漏洩)が試験される。一例では、マニホールドは、20℃或いは70℃で試験される。
【0033】
圧力及びリーク試験ステップ406は、複数の圧力レベルを収集するステップを含んでおり、マニホールド入口圧力としてのセンサ圧力は、ゼロ(0)ゲージ圧から通常の作動圧力、すなわち、所望の「試験」圧力まで満たされる。試験ステップ406では、複数の較正ポイントを収集して、バルブ曲線とセンサ出力に対する結果を判定する。さらに、収集されたデータは、測定可能なデータ、すなわち、バルブのリーク、ソレノイド機能、及び圧力センサ機能を含んでいる。圧力レベルデータ及びセンサ出力データは、アップロードステップ408で、図10の試験スタンド300の試験スタンドコマンド及びデータ取得部302にアップロードされる。アップロードステップ408は、ダウンロードステップ402でダウンロードされた前のデータを含んでおり、このデータは、ソレノイドバルブ試験スタンドからの規定の温度での圧力出力を含んでいる。また、センササプライヤでの試験中にASICに保存されたセンサ較正データをアップロードすることを含んでいる。ASICデータは、TCUを介してASICから試験スタンドコマンド及びデータ取得システムに伝送される。次に、圧力出力レベルとセンサ出力の両方が、既に保存されたバルブスタンドデータ306と比較される。
【0034】
マニホールドスタンドからのソレノイドバルブ圧力出力と、ソレノイドバルブ試験スタンドからのソレノイドバルブ圧力データ出力との差が、比較ステップ410でチェックされる。ソレノイドバルブ−マニホールドアセンブリは、実際のマニホールド試験圧力ポイント(Pa)と、ソレノイドバルブ試験スタンド圧力ポイント(Pb)との差が、全バルブの許容値よりも小さい場合には、容認される。
【0035】
ASICに保存されたマニホールド試験スタンド圧力出力とサプライヤのセンサ試験スタンド出力との差は、比較ステップ412でチェックされる。圧力センサ−マニホールドアセンブリは、マニホールド試験圧力ポイント(Pa)とサプライヤのセンサ試験スタンド圧力ポイント(Pb)との差が、圧力センサの許容値よりも小さい場合には、容認される。
【0036】
上述した製造プロセスは、一つのプロセスステップから次のプロセスステップへの同等のデータフローを含む。そのため、各ソレノイドバルブと圧力センサの較正が独創的であるため、上述した製造方法は、バーコードを介して、一連のフロー或いは他の方法で、全部品のシリーズの、すなわち、連続した制御を提供する。
【0037】
前述した説明では、本発明の方法及びシステムに係る実施の形態の例を図示して、説明した。これは、本発明を開示した特定の形態に限定しようとするものではない。当業者であれば、本発明の範囲から離れることなく、種々の変更は可能であり、同等物で要件を置換することができることを理解すべきである。さらに、種々の修正は、主たる範囲から離れることなく本発明の教示にしたがって可能である。したがって、本発明は、本発明を実施するための最適な実施の形態として説明された特定の実施の形態に制限しようとするものではなく、本発明は、本請求の範囲内に入る全ての実施の形態を含むものである。本発明は、その精神や範囲から離れることなく特定の説明や図示以外も実施することができる。本発明の範囲は、従属する請求の範囲のみに限定される。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】図1は、第1実施の形態に係るマニホールドブロック、バルブ、圧力センサ及び電気的インターフェースの組立体の斜視図である。
【図2A】図2Aは、分離線ll−11に沿って分割した図1の組立体の分解斜視図である。
【図2B】図2Bは、分離線ll−11に沿って分割した図1の組立体の分解斜視図である。
【図3】図3は、図1の組立体の平面図である。
【図4】図4は、図3の線4−4に沿った断面図である。
【図5】図5は、図3の線5−5に沿った断面図である。
【図6】図6は、他の実施の形態に係る圧力センサ配置を示す図3の一部拡大図である。
【図7】図7は、図6の線7−7に沿った断面図である。
【図8】図8は、電気的インターフェースの第1例の平面図である。
【図9】図9は、電気的インターフェースの第2例の平面図である。
【図10】図10は、流体マニホールド用試験スタンドを、二個のバルブの試験に単純化して示す実施の形態を示す図である。
【図11】図11は、システムデータのフローと照合のフローチャートである。
【符号の説明】
【0039】
10 流体マニホールド、12 マニホールドブロック、14 インターフェース、16〜30 ソレノイド作動型バルブ、32〜40 圧力センサ(トランスジューサ)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体を貯蔵するリザーバ316と、
前記流体をマニホールドエリアに向けて選択的に移動させるポンプ312と、
前記マニホールドに連通され、規定の試験データにアクセスする試験機構と、
を含むことを特徴とするマニホールド試験システム。
【請求項2】
前記ポンプ312は、圧力調整バルブ320によって選択的に制御されることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
さらに、前記ポンプ312と前記マニホールドエリアとの間に配設されたフィルタ322を含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
さらに、前記フィルタ322と前記マニホールドエリアとの間に配設されたアキュムレータ324を含むことを特徴とする請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記アキュムレータ324は、ノン−リターンバルブを含むことを特徴とする請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
さらに、前記マニホールドに連通されるトランスミッションコントロールユニット(TCU)304を含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記トランスミッションコントロールユニット(TCU)304は、前記マニホールドのソレノイドバルブ78,80,82,84,86,88の内、少なくとも一つのソレノイドバルブの流体圧力を制御することを特徴とする請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
さらに、前記圧力を測定する少なくとも一つの圧力制御トランスジューサ330、430を含むことを特徴とする請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
さらに、前記圧力と前記規定の試験データとを比較するデータ比較機構を含むことを特徴とする請求項7に記載のシステム。
【請求項10】
流体を貯蔵するリザーバ316を準備するステップと、
前記流体をマニホールドエリアに向けて移動させるステップと、
前もって取得した試験データに対して前記マニホールドを試験するステップと、
を含むことを特徴とするマニホールド試験方法。
【請求項11】
さらに、複数の較正ポイントを収集するステップを含むことを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
さらに、複数の圧力レベルに対する前記較正ポイントと前記マニホールドのセンサ出力とを比較するステップを含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記試験データは、バルブリーク、ソレノイド機能及び圧力センサ機能の少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記試験データは、ソレノイド圧力出力と規定の温度を含むことを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項15】
さらに、前記試験データを、前記マニホールドに連通する試験機構内にアップロードするステップを含むことを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項16】
さらに、センサ較正データを試験機構内にアップロードするステップを含むことを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項17】
試験機構に選択的に連通されるトランスミッションコントロールユニット(TCU)304であって、該トランスミッションコントロールユニット(TCU)304は、前記マニホールドのソレノイドバルブ78,80,82,84,86,88の内、少なくとも一つのソレノイドバルブの流体圧力を選択的に制御することを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項18】
前記試験するステップは、前記試験データに対して、ソレノイドバルブ78,80,82,84,86,88の内、少なくとも一つのソレノイドバルブを較正することを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項1】
流体を貯蔵するリザーバ316と、
前記流体をマニホールドエリアに向けて選択的に移動させるポンプ312と、
前記マニホールドに連通され、規定の試験データにアクセスする試験機構と、
を含むことを特徴とするマニホールド試験システム。
【請求項2】
前記ポンプ312は、圧力調整バルブ320によって選択的に制御されることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
さらに、前記ポンプ312と前記マニホールドエリアとの間に配設されたフィルタ322を含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
さらに、前記フィルタ322と前記マニホールドエリアとの間に配設されたアキュムレータ324を含むことを特徴とする請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記アキュムレータ324は、ノン−リターンバルブを含むことを特徴とする請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
さらに、前記マニホールドに連通されるトランスミッションコントロールユニット(TCU)304を含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記トランスミッションコントロールユニット(TCU)304は、前記マニホールドのソレノイドバルブ78,80,82,84,86,88の内、少なくとも一つのソレノイドバルブの流体圧力を制御することを特徴とする請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
さらに、前記圧力を測定する少なくとも一つの圧力制御トランスジューサ330、430を含むことを特徴とする請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
さらに、前記圧力と前記規定の試験データとを比較するデータ比較機構を含むことを特徴とする請求項7に記載のシステム。
【請求項10】
流体を貯蔵するリザーバ316を準備するステップと、
前記流体をマニホールドエリアに向けて移動させるステップと、
前もって取得した試験データに対して前記マニホールドを試験するステップと、
を含むことを特徴とするマニホールド試験方法。
【請求項11】
さらに、複数の較正ポイントを収集するステップを含むことを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
さらに、複数の圧力レベルに対する前記較正ポイントと前記マニホールドのセンサ出力とを比較するステップを含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記試験データは、バルブリーク、ソレノイド機能及び圧力センサ機能の少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記試験データは、ソレノイド圧力出力と規定の温度を含むことを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項15】
さらに、前記試験データを、前記マニホールドに連通する試験機構内にアップロードするステップを含むことを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項16】
さらに、センサ較正データを試験機構内にアップロードするステップを含むことを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項17】
試験機構に選択的に連通されるトランスミッションコントロールユニット(TCU)304であって、該トランスミッションコントロールユニット(TCU)304は、前記マニホールドのソレノイドバルブ78,80,82,84,86,88の内、少なくとも一つのソレノイドバルブの流体圧力を選択的に制御することを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項18】
前記試験するステップは、前記試験データに対して、ソレノイドバルブ78,80,82,84,86,88の内、少なくとも一つのソレノイドバルブを較正することを特徴とする請求項10に記載の方法。
【図1】
【図2A】
【図2B】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2A】
【図2B】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2008−83052(P2008−83052A)
【公開日】平成20年4月10日(2008.4.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−247309(P2007−247309)
【出願日】平成19年9月25日(2007.9.25)
【出願人】(390033020)イートン コーポレーション (290)
【氏名又は名称原語表記】EATON CORPORATION
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年4月10日(2008.4.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年9月25日(2007.9.25)
【出願人】(390033020)イートン コーポレーション (290)
【氏名又は名称原語表記】EATON CORPORATION
【Fターム(参考)】
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