説明

流体混合器アセンブリ

【課題】流体(すなわち、気体または液体)を混合するためのアセンブリを提供する。
【解決手段】2つ以上の高圧流体源を正確に混合し、例えば、クロマトグラフィなどのアプリケーションで使用するように構成されたアセンブリが開示される。混合器アセンブリ100は、とりわけ、ハウジング10と、入口管継ぎ手40と、混合器カートリッジアセンブリ60とを含む。ハウジング10は、流体受け取りセクション16、および内部に形成された出口20を有する流体放出セクション18を有する。中央ボア22は、流体受け取りセクション16と流体放出セクション18との間に延びる。入口管継ぎ手40は、ハウジング10にかみ合い、管継ぎ手外部からハウジング10の流体受け取りセクション16まで延びる、内部に形成された第1のポート42および第2のポート44を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、その全体の内容が参照により本明細書に組み込まれる、2004年7月13日に出願された米国仮特許出願第60/587,581号の利益を主張する。
【0002】
本発明は、流体(すなわち、気体または液体)を混合するためのアセンブリに関し、より詳細には、2つ以上の高圧流体源を正確に混合し、例えば、クロマトグラフィなどの用途で使用するように構成されたアセンブリに関する。
【背景技術】
【0003】
多くの化学および工業のプロセスおよびアプリケーションにおいて、2つ以上の流体を、正確に混合するか、または組み合わせる必要性は、生産ラインにおいて必要であり、かつ重要な工程である。例えば、クロマトグラフィプロセスでは、溶剤の混合(すなわち、2つ以上の溶剤の混合)の正確さが、その後のクロマトグラフィ分析の精度および正確さに影響を及ぼす。
【0004】
クロマトグラフィは、吸収性の差によって混合物を分離するプロセスである。図1は、典型的なクロマトグラフィプロセスを示す。他のタイプのクロマトグラフィ(例えば、ろ紙式および薄層式)が存在するが、最新のほとんどのアプリケーションは、移動相と固定相を含み、流体混合物の分離は、カラム内で起こる。カラムは、通常、カラムの前後に印加されることがある圧力に耐えるのに十分な強度のガラスまたは金属管である。カラムは、例えば、充填ベッドまたはオープン管状カラムであることができる。カラムは、プロセスの固定相、すなわち、分離される成分が、それについて変動する親和性を有する材料を含む。クロマトグラフィプロセスの移動相は、分析されるサンプルが注入される溶剤混合物からなる。移動相は、カラムに入り、サンプルは、固定相上で吸収される。溶剤混合物は、固定相上では吸収されないが、カラムを通過する。
【0005】
移動相および固定相を含む材料は、実施される一般的なタイプのクロマトグラフィプロセス、すなわち、ガスクロマトグラフィまたは液体クロマトグラフィに応じて変わる。ガスクロマトグラフィの移動相は、一般に不活性ガスである。固定相は、一般に、分散された吸収剤または液体、あるいは多孔質不活性支持体の表面である。液体クロマトグラフィの移動相は、固定ベッドを通って流れる低粘度の液体である。これは、多孔質支持体上にコーティングされた非混和液体、吸着剤の表面に結合した液体相の薄膜、または孔サイズが制御された吸着剤からなってもよい。
【0006】
図1に示すように、第1のポンプは、タンクから第1の溶剤を引き出し、第1の溶剤を、所望の流速および圧力で、T形配管コネクタに供給するのに使用される。第2のポンプは、第2のタンクから第2の溶剤を引き出し、第2の溶剤を、所望の流速および圧力で、T形配管コネクタに供給するのに使用される。T形配管コネクタにおいて、所望の特性を有する溶剤混合物を得るために、溶剤が混合される。各溶剤の流速は、溶剤混合物の組成が時間にわたって変わるように、時間にわたって調整されることができる。溶剤混合物の時間にわたる変動は、溶剤または組成勾配と呼ばれる。
【0007】
第3のポンプは、サンプルまたは投入材料を、第2のT形配管接続部に供給するのに使用され、第2のT形配管接続部において、サンプルまたは投入材料が、溶剤混合物内に注入され、溶剤混合物と混合され、移動相が形成される。移動相は、通常、第1および第2のポンプの動作によって、カラムを通って流れ、それにより、サンプルは、固定相上で吸収される。サンプルがカラムを通って流れるにつれて、異なる成分が、様々な程度に固定相に対して吸収される。支持体に対して強く引かれる成分は、弱く引かれる成分よりゆっくり移動し、これが、成分が分離される方法である。サンプルが、固定相から洗い流されるか、または追い出された後、異なる成分が、異なる時刻にカラムから溶離する。固定相について親和性が最も小さい成分は、最初に溶離するが、固定相について親和性が最も大きい成分は、最後に溶離する。検出器は、化学組成物の濃度および特徴に関連する特性を測定することによって、出てくるストリームを分析する。例えば、屈折率または紫外吸光度が測定される。
【0008】
高圧で低デッドボリュームのクロマトグラフィアプリケーションにおいて、一様な溶剤混合および精密な溶剤勾配が必要とされ、その結果、溶剤ポンプからの非常に精密な流量のストリームが必要である。第1のポンプか、第2のポンプのいずれかによって引き起こされた溶剤の流量遷移(flow transient)は、クロマトグラフィ分析の精度および正確さに影響を及ぼす溶剤勾配誤差を生じる。残念ながら、すべての現在利用可能なポンプは、ある程度、流量遷移を有する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上記を考慮すると、システムに対して著しいデッドボリュームを付加することなく、2つ以上の流体ストリームを混合することができ、システムポンプからの非常に精密な流量送出についての必要性を軽減する、一様に組み合わされたストリームを生成する、混合器アセンブリについての必要性が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、たとえ高圧においても、2つ以上の流体ストリームを正確に混合するデバイスまたは混合器アセンブリを提供する。混合器アセンブリは、反対側の上流側端部分および下流側端部分を有するハウジングを含む。ハウジングの上流側端部分は、流体受け取りセクションを有し、下流側端部分は、内部に形成された流体出口を有する流体放出セクションを含む。混合器アセンブリのハウジングは、流体受け取りセクションと流体放出セクションとの間に延びる中央ボアを画定する。
【0011】
入口管継ぎ手は、ハウジングの上流側端部分にかみ合い、管継ぎ手外部からハウジングの流体受け取りセクションまで延びる、内部に形成された第1および第2の流体入口ポートを有する。
【0012】
混合器カートリッジアセンブリは、ハウジングの中央ボア内に配設され、入口管継ぎ手とハウジングの下流側端部分との間に配置される。混合器カートリッジアセンブリは、本体部分と、本体部分内に形成された中央混合チャンバ内に配設された複数の球と、混合チャンバ内で球を保持する機構体とを含む。
【0013】
混合器カートリッジの本体部分内に形成された中央混合チャンバは、ハウジングの流体受け取りセクションと連通し、放出ポートは、混合チャンバからハウジング内に形成された流体出口まで延びる。混合チャンバ内に配設される複数の球は、混合チャンバ内で受け取られる流体の混合を容易にする。
【0014】
好ましい一実施形態では、混合チャンバ内で球を保持する機構体は、混合チャンバの上流側端に連結するフィルタリングおよび混合チャンバの下流側端に連結するフィルタディスクを含む。
【0015】
混合器アセンブリはさらに、入口管継ぎ手と混合器カートリッジアセンブリとの間に軸方向に配設されるフィルタ要素を備えることができることが想定される。フィルタ要素は、第1および第2の入口ポートのそれぞれから混合チャンバへ提供された流体から好ましくない粒子を取り除く。
【0016】
好ましい実施形態では、入口管継ぎ手は、ハウジングの上流側端部分上に形成された一連の雌ねじ山に対応する一連の雄ねじ山を含む。流体入口ポートは、混合器アセンブリ軸に対して斜めの角度で延び、第1の入口ポートによって提供される流体は、第2の入口ポートによって提供される流体に混合チャンバ内で初めて接触することも想定される。
【0017】
本発明は、とりわけ、第1および第2の溶剤タンクと、タンクから溶剤を引き出する第1および第2のポンプと、混合器アセンブリとを含むクロマトグラフィシステムも提供する。第1のポンプは、所望の圧力と流速を有するように第1の溶剤を調節し、第2のポンプは、所望の圧力と流速を有するように第2の溶剤を調節する。
【0018】
混合器アセンブリは、反対側の上流側端部分および下流側端部分を有するハウジングを含む。ハウジングの上流側端部分は、流体受け取りセクションを有し、下流側端部分は、内部に形成された流体出口を有する流体放出セクションを含む。混合器アセンブリのハウジングは、流体受け取りセクションと流体放出セクションとの間に延びる中央ボアを画定する。
【0019】
入口管継ぎ手は、ハウジングの上流側端部分にかみ合い、管継ぎ手外部からハウジングの流体受け取りセクションまで延びる、内部に形成された第1および第2の流体入口ポートを有する。
【0020】
混合器カートリッジアセンブリは、ハウジングの中央ボア内に配設され、入口管継ぎ手とハウジングの下流側端部分との間に配置される。混合器カートリッジアセンブリは、本体部分と、本体部分内に形成された中央混合チャンバ内に配設された複数の球と、混合チャンバ内で球を保持する機構体とを含む。
【0021】
混合器カートリッジの本体部分内に形成された中央混合チャンバは、ハウジングの流体受け取りセクションと連通し、放出ポートは、混合チャンバからハウジング内に形成された流体出口まで延びる。混合チャンバ内に配設される複数の球は、混合チャンバ内で受け取られる流体の混合を容易にする。
【0022】
開示された混合器アセンブリは、システムに対して著しいデッドボリュームを付加することなく、2つ以上の流体ストリームを混合することができ、システムポンプからの非常に精密な流量送出についての必要性を軽減する、一様に組み合わされたストリームを生成する。
【0023】
そのため、開示されるシステムが関連する当業者が、開示されるシステムを作りかつ使用する方法を容易に理解するように、図面が参照される。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の実施形態を使用することができる典型的なクロマトグラフィシステムの略図である。
【図2A】本発明の流体混合器アセンブリの斜視図である。
【図2B】図2Aの流体混合器アセンブリの平面立面図である。
【図2C】図2Bの線A−Aに沿って切り取った図2Aおよび図2Bの流体混合器アセンブリの断面図である。
【図3A】本発明の流体混合器カートリッジの斜視図である。
【図3B】図3Aの流体混合器カートリッジの平面立面図である。
【図3C】図3Bの線A−Aに沿って切り取った図3Aおよび図3Bの流体混合器カートリッジの断面図である。
【0025】
本出願の混合器アセンブリのこれらの特徴または他の特徴は、好ましい実施形態の以下の詳細な説明から当業者に容易に明らかになるであろう。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明による流体混合器アセンブリは、システムに対して著しいボリュームを付加することなく、2つ以上の流体ストリームが混合されることを要求する種々のアプリケーションで有用である。本発明のある特定の実施形態が、以下で詳細に述べられる。
【0027】
ここで図面を参照すると、本発明の好ましい実施形態に従って構築され、全体が参照符号100で指定された、混合器アセンブリが、図2A〜図2Cに示される。図2Cにおいて、「U」は、混合器アセンブリ100の上流側端を指定し、「D」は、下流側端を指定する。混合器アセンブリ100は、システムに対して著しいボリュームを付加することなく、2つの流体ストリームが混合されることを要求する種々のアプリケーションで使用することができる本発明の一実施形態を示す。
【0028】
混合器アセンブリ100は、とりわけ、ハウジング10と、入口管継ぎ手40と、混合器カートリッジ60とを含む。ハウジング10は、それぞれ、反対側の上流側端部分12および下流側端部分14を有する。ハウジング10の上流側端部分12は、流体受け取りセクション16を有し、下流側端部分14は、内部に形成された流体出口20を有する流体放出セクション18を含む。混合器アセンブリ100のハウジング10は、流体受け取りセクション16と流体放出セクション18との間に軸方向に延びる中央ボア22を画定する。中央ボア22は、混合器カートリッジ60を受け取るように構成された全体が円筒の外周を有する。
【0029】
入口管継ぎ手40は、ハウジング10の上流側端部分12にかみ合い、内部に形成された第1の流体入口ポート42および第2の流体入口ポート44を有する。入口ポート42および44は、管継ぎ手外部からハウジング10の流体受け取りセクション16まで延びる。図2Cに示すように、入口ポート42および44は、混合器アセンブリ100の中心軸「X」に対してある角度で形成される。さらに、入口ポート42および44の下流側端は、入口管継ぎ手40内で交差しないが、入口管継ぎ手40を出る流体ストリームが、第1および第2のフリット/フィルタディスク内で分散し、その後、カートリッジ60の混合チャンバ62内で衝突するように傾斜が付けられる。
【0030】
ハウジング10と入口管継ぎ手40は共に、それぞれ、管継ぎ手とハウジングの上流側端部分に連結される、対応する雄ねじ山と雌ねじ山のかみ合いを容易にする六角形外側表面を有する。入口管継ぎ手をハウジングに固定するために、例えば、連動カムラグなどの、他の手段を使用することができることを、当業者は理解するであろう。
【0031】
混合器カートリッジアセンブリ60は、ハウジングの中央ボア22内に配設され、入口管継ぎ手40とハウジング10の下流側端部分18との間に配置される。混合器カートリッジアセンブリ60は、図3A〜図3Cに示され、本体部分64、および本体部分内に形成された中央混合チャンバ62内に配設された複数の球(図示せず)を含む。球は、混合チャンバ60の上流側端に連結するリング66内に含まれるフィルタディスク67、および混合チャンバ62の下流側端に連結するフィルタディスク68によって、混合チャンバ62内に保持される。好ましくは、球は、ガラスで作られるが、球は、混合アセンブリ用のアプリケーションによって指示される他の材料(例えば、金属、プラスチックなど)から作製することができることを、当業者は容易に理解するであろう。フィルタディスク67および68のゲージは、球は、混合チャンバ62内に保持されるが、流体は、比較的妨げられずに混合チャンバを出入りするように選択される。フィルタリング66は、フィルタディスク67を所定場所に保持する。代替の実施形態では、本開示の発明の態様から逸脱することなく、混合チャンバ内に球を保持するために、他の機構体が採用されてもよい。例えば、球は、網状または多孔質エンクロージャ内に設置することができる。あるいは、球は、流体通路83a〜83c(図2cに示す)の直径より大きい直径を有することができる。
【0032】
混合器カートリッジ60の本体部分内に形成された中央混合チャンバ62は、ハウジング10の流体受け取りセクション16と連通し、放出ポート70は、混合チャンバ62からハウジング10内に形成された流体出口20まで延びる。混合チャンバ内に配設される複数の球は、混合チャンバ内で受け取られる流体の混合を容易にする。
【0033】
混合アセンブリ100はまた、中央ボア22内に配置され、入口管継ぎ手40に隣接するプレフィルタリング80を含む。プレフィルタリング80は、供給される流体内に含まれる場合がある粒子が、混合チャンバに入るのを防止する。
【0034】
動作時、溶剤などの第1の流体ストリームは、第1のポンプによって、第1の入口ポート42へ供給され、第2の溶剤などの第2の流体ストリームは、第2のポンプによって、第2の入口ポート44へ供給される。各流体は、プレフィルタリング80において入口管継ぎ手40を出て、フィルタディスク67を通って混合チャンバに入る前にろ過されかつ分散させられる。混合チャンバ62内に含まれる球によって、2つの流体ストリームが、衝突しかつ一様に混合する。一様に混合された流体は、フィルタディスク68および放出ポート70を通って混合チャンバを出て、混合器アセンブリ100の流体出口20に進む。
【0035】
混合チャンバ62のサイズは、溶剤ポンプに関連する流速誤差をオフセットするのに十分なサイズであるように選択される。例えば、第1および第2の溶剤ポンプが、時間「t」の持続期間にわたって平均してゼロになる流速誤差を示す場合、混合チャンバのサイズは、混合物(blend)が混合器を通過するのに必要な時間が、時間「t」より大きくなるように選択される。時間「t」の持続期間にわたって、各ポンプは、タンクからある容積の流体を引き出する。混合チャンバ内の自由容積は、混合チャンバの全体サイズに応じる。混合器性能は、球の数とサイズに応じる。したがって、上述のパラメータはすべて、混合物が混合器を通過するのに必要な時間が、時間「t」より大きくなるように選択的に調整される。
【0036】
混合チャンバのサイズをできる限り小さく保つことが望ましく、それにより、システム内のデッドボリューム(例えば、混合チャンバの入口からカラムまでの流体システムの容積)が制限されることが留意されるべきである。クロマトグラフィシステムのデッドボリュ−ムは、望ましくない。クロマトグラフィプロセス中に、溶剤組成の変更が指令される。これらの指令によって、溶剤混合物における段階的な変化が生じることが望ましい。しかし、システム内のデッドボリュームが大き過ぎる場合、段階的な混合物の変化は、平滑されて無くなり、それにより、クロマトグラフィ分析の正確さに悪い影響が及ぼされる。
【0037】
混合器アセンブリ100は、溶剤供給ポンプからの非常に精密な流量送出についての必要性を軽減する、一様に組み合わせられた流体混合を生み出す。さらに、混合器アセンブリ100は、従来は、3つのデバイス、すなわち、T字管、フィルタ、および混合器であったものを、単一デバイスに組み合わせる。
【0038】
開示された混合器アセンブリが、任意の数の異なる流体アプリケーションで使用することができ、クロマトグラフィアプリケーションに限定されないことを当業者は容易に理解するであろう。さらに、混合器アセンブリの部品を形成するために、例えば、ステンレス鋼またはプラスチックなどの種々の材料を使用することができる。
【0039】
本発明は、好ましい実施形態に関して述べられたが、特許請求項によって規定される本発明の精神および範囲から逸脱することなく、本発明に対して、種々の変更および/または修正を行うことができることを、当業者は容易に理解するであろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
混合器アセンブリであって、
a)反対側の上流側端部分および下流側端部分を有するハウジングを備え、上流側端部分が、流体受け取りセクションを含み、下流側端部分が、内部に形成された流体出口を有する流体放出セクションを含み、混合器ハウジングが、流体受け取りセクションと流体放出セクションとの間に軸方向に延びる中央ボアを画定し、前記混合器アセンブリがさらに、
b)入口管継ぎ手を備え、該入口管継ぎ手が、ハウジングの上流側端部分にかみ合い、管継ぎ手外部からハウジングの流体受け取りセクションまで延びる、内部に形成された第1および第2の流体入口ポートを含み、前記混合器アセンブリがさらに、
c)ハウジングの中央ボア内に配設され、入口管継ぎ手とハウジングの下流側端部分との間に配置された混合器カートリッジアセンブリを備え、該混合器カートリッジアセンブリが、
i.中央混合チャンバおよび放出ポートを画定する本体部分を含み、中央混合チャンバが、ハウジングの流体受け取りセクションと連通し、放出ポートが、混合チャンバからハウジング内に形成された流体出口まで延び、前記混合器カートリッジアセンブリがさらに、
ii.混合チャンバ内に配設され、混合チャンバ内で受け取られる流体の混合を容易にするための複数の球と、
iii.混合チャンバ内で球を保持する機構体とを含む混合器アセンブリ。
【請求項2】
混合チャンバ内で球を保持する機構体が、混合チャンバの上流側端に連結するフィルタディスクおよび混合チャンバの下流側端に連結するフィルタディスクを含む、請求項1に記載の混合器アセンブリ。
【請求項3】
入口管継ぎ手と混合器カートリッジアセンブリとの間に軸方向に配設されるフィルタ要素をさらに備える、請求項1に記載の混合器アセンブリ。
【請求項4】
入口管継ぎ手が、ハウジングの上流側端部分上に形成された一連の雌ねじ山に対応する一連の雄ねじ山を含む、請求項1に記載の混合器アセンブリ。
【請求項5】
流体入口ポートが、混合器アセンブリ軸に対して斜めの角度で延びる、請求項1に記載の混合器アセンブリ。
【請求項6】
第1の入口ポートによって提供される流体が、第2の入口ポートによって提供される流体に混合チャンバ内で初めて接触する、請求項1に記載の混合器アセンブリ。
【請求項7】
クロマトグラフィシステムであって、
a)第1の溶剤を含む第1の溶剤タンクと、
b)第2の溶剤を含む第2の溶剤タンクと、
c)第1の溶剤タンクから第1の溶剤を引き出し、所望の流速を有するように第1の溶剤を調節する第1のポンプと、
d)第2の溶剤タンクから第2の溶剤を引き出し、所望の流速を有するように第2の溶剤を調節する第2のポンプと、
e)混合器アセンブリとを備え、該混合器アセンブリが、
i.反対側の上流側端部分および下流側端部分を有するハウジングを含み、上流側端部分が、流体受け取りセクションを含み、下流側端部分が、内部に形成された流体出口を有する流体放出セクションを含み、混合器ハウジングが、流体受け取りセクションと流体放出セクションとの間に軸方向に延びる中央ボアを画定し、前記混合器アセンブリがさらに、
ii.入口管継ぎ手を含み、該入口管継ぎ手が、ハウジングの上流側端部分にかみ合い、管継ぎ手外部からハウジングの流体受け取りセクションまで延びる、内部に形成された第1および第2の流体入口ポートを有し、前記混合器アセンブリがさらに、
iii.ハウジングの中央ボア内に配設され、入口管継ぎ手とハウジングの下流側端部分との間に配置された混合器カートリッジアセンブリを含み、該混合器カートリッジアセンブリが、
中央混合チャンバおよび放出ポートを画定する本体部分を含み、中央混合チャンバが、ハウジングの流体受け取りセクションと連通し、放出ポートが、混合チャンバからハウジング内に形成された流体出口まで延び、前記混合器カートリッジアセンブリがさらに、
混合チャンバ内に配設され、混合チャンバ内で受け取られる流体の混合を容易にするための複数の球と、
混合チャンバ内で球を保持する機構体とを含む、クロマトグラフィシステム。
【請求項8】
第1のポンプが、流量遷移を示し、混合チャンバのサイズが、典型的な流量遷移の持続時間に基づいて選択される、請求項7に記載のクロマトグラフィシステム。
【請求項9】
混合チャンバ内で球を保持する機構体が、混合チャンバの上流側端に連結されるフィルタディスクおよび混合チャンバの下流側端に連結されるフィルタディスクを含む、請求項7に記載のクロマトグラフィシステム。
【請求項10】
入口管継ぎ手と混合器カートリッジアセンブリとの間に軸方向に配設されるフィルタ要素をさらに備える、請求項7に記載のクロマトグラフィシステム。
【請求項11】
入口管継ぎ手が、ハウジングの上流側端部分上に形成された一連の雌ねじ山に対応する一連の雄ねじ山を含む、請求項7に記載のクロマトグラフィシステム。
【請求項12】
流体入口ポートが、混合器アセンブリ軸に対して斜めの角度で延びる、請求項7に記載のクロマトグラフィシステム。
【請求項13】
第1の入口ポートによって提供される流体が、第2の入口ポートによって提供される流体に混合チャンバ内で初めて接触する、請求項7に記載のクロマトグラフィシステム。
【請求項14】
混合器アセンブリと流体連通したカラムをさらに備える、請求項7に記載のクロマトグラフィシステム。
【請求項15】
カラムに動作可能に連結したクロマトグラフィ検出器をさらに備える、請求項14に記載のクロマトグラフィシステム。
【請求項16】
クロマトグラフィシステムで使用するための混合器アセンブリであって、
a)反対側の上流側端部分および下流側端部分を有するハウジングを備え、上流側端部分が、流体受け取りセクションを含み、下流側端部分が、内部に形成された流体出口を有する流体放出セクションを含み、混合器ハウジングが、流体受け取りセクションと流体放出セクションとの間に軸方向に延びる中央ボアを画定し、前記混合器アセンブリがさらに、
b)入口管継ぎ手を備え、該入口管継ぎ手が、ハウジングの上流側端部分にかみ合い、管継ぎ手外部からハウジングの流体受け取りセクションまで延びる、内部に形成された第1および第2の流体入口ポートを有し、前記混合器アセンブリがさらに、
c)ハウジングの中央ボア内に配設され、入口管継ぎ手とハウジングの下流側端部分との間に配置された混合器カートリッジアセンブリを備え、該混合器カートリッジアセンブリが、
i.中央混合チャンバおよび放出ポートを画定する本体部分を含み、中央混合チャンバが、ハウジングの流体受け取りセクションと連通し、放出ポートが、混合チャンバからハウジング内に形成された流体出口まで延び、前記混合器カートリッジアセンブリがさらに、
ii.混合チャンバ内に配設され、混合チャンバ内で受け取られる流体の混合を容易にするための複数の球と、
iii.混合チャンバ内で球を保持する機構体とを含み、前記混合器アセンブリがさらに、
d)入口管継ぎ手と混合器カートリッジアセンブリとの間に軸方向に配設され、第1および第2の入口ポートを出る流体を調節するためのフィルタ要素を備える、混合器アセンブリ。
【請求項17】
混合チャンバ内で球を保持する手段が、混合チャンバの上流側端に連結するフィルタディスクおよび混合チャンバの下流側端に連結するフィルタディスクを含む、請求項14に記載の混合器アセンブリ。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【公開番号】特開2013−11608(P2013−11608A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−175009(P2012−175009)
【出願日】平成24年8月7日(2012.8.7)
【分割の表示】特願2007−521492(P2007−521492)の分割
【原出願日】平成17年6月29日(2005.6.29)
【出願人】(509131764)ウオーターズ・テクノロジーズ・コーポレイシヨン (46)