物品を搬送するための装置
【課題】搬送装置のコンベヤベルト転向装置に関し、コンベヤベルト案内軌道の磨耗を防止する。
【解決手段】搬送装置は、連続したコンベヤベルトを備えており、支持ケーブルにより支持されており、積込みステーションから積降しステーションへ案内ケーブルに沿って移動され、支持ローラ上を進み、そして積込みステーション及び積降しステーションにある転向ドラムを周るよう案内される。各転向装置は、積降しステーションの下流側及び積込みステーションの上流側に配置されており、支持フレームに装着されており、そしてコンベヤベルトの戻りストランドを転向させるべく設けられている。案内体は、コンベヤベルトを積降しステーションの下流側及び積込みステーションの上流側に転向させるための螺旋状に延びる案内軌道を備えるよう形成されている。この案内軌道は支持フレームに関して所定位置に調節可能且つ固定可能である。
【解決手段】搬送装置は、連続したコンベヤベルトを備えており、支持ケーブルにより支持されており、積込みステーションから積降しステーションへ案内ケーブルに沿って移動され、支持ローラ上を進み、そして積込みステーション及び積降しステーションにある転向ドラムを周るよう案内される。各転向装置は、積降しステーションの下流側及び積込みステーションの上流側に配置されており、支持フレームに装着されており、そしてコンベヤベルトの戻りストランドを転向させるべく設けられている。案内体は、コンベヤベルトを積降しステーションの下流側及び積込みステーションの上流側に転向させるための螺旋状に延びる案内軌道を備えるよう形成されている。この案内軌道は支持フレームに関して所定位置に調節可能且つ固定可能である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、西暦2007年11月15日に出願されたオーストリア特許出願第A1855/2007号について、35USC119条の規定による優先権を主張している。
【背景技術】
【0002】
本発明は、細分化もしくは解体材料、土壌材料、鉱物物質等のような物品を、連続したコンベヤベルトを介して積込みステーションから積降しステーションへと搬送するための装置に関するものであり、該コンベヤベルトは、支持ケーブルにより支えられており、支持ローラを介して積込みステーションから積降しステーションへと案内ケーブルに沿って移動され、そして積込みステーション及び積降しステーションにおいて転向ドラムの周りに案内される。この装置は更に転向装置を含んでおり、各転向装置は、コンベヤベルトの移動方向に見て、積降しステーションの下流側且つ積込みステーションの上流側に配置され、支持フレームに取り付けられ、積降しステーションから積込みステーションへと移動するコンベヤベルトのストランド(即ち、戻りストランド)を転向させるよう意図されており、そしてコンベヤベルトを積降しステーションの下流側且つ積込みステーションの上流側に転向させるための螺旋状に延びる(helically running)案内軌道を備えるよう設計されている。
【0003】
かかる搬送装置は、本出願人と同一の出願人による先行の米国特許第6,640,965号明細書とそれに対応する欧州特許第1338531号明細書に例えば記載されている。その搬送装置では、転向装置は、コンベヤベルトをほぼ180度転向させる螺旋状案内軌道を含む支持フレーム構造を備えている。しかしながら、コンベヤベルトがこれらの転向装置を通り移動するときに、コンベヤベルトの所定寸法及び材料特性、並びに搬送されている物品のために生じる荷重により大きな摩擦力と案内軌道に対して結果として生ずる高レベルの磨耗とが引き起こされるが、その理由は、転向装置に配置されている案内軌道の各々が所定のプロフィールを有していて、そのために案内軌道の該プロフィールがコンベヤベルト及び/又は被搬送物品の所定の技術的特徴に適合できないからである。
【発明の開示】
【0004】
従って、本発明の目的は、これまで既知の一般的なタイプの装置及び方法についての上述した欠点を克服すると共に、先行技術の転向装置に関する上述した欠点を回避する転向装置を提供することである。
【0005】
上述した目的及びその他の目的を考慮して、本発明によると、積込みステーションから積降しステーションへ物品を運搬するための搬送装置であって、支持ケーブルにより支持されており、前記積込みステーション及び前記積降しステーションの間を案内ケーブルに沿って転動するための支持ローラを備えて設計されており、そして前記積込みステーションにある転向ドラム及び前記積降しステーションにある転向ドラムを周るよう案内される、連続したコンベヤベルトと、該コンベヤベルトの移動方向において見て、前記積降しステーションの下流側と前記積込みステーションの上流側とにそれぞれ配置される複数の転向装置であって、該転向装置は、支持フレームに装着されると共に、前記積降しステーションから前記積込みステーションへと移動する前記コンベヤベルトの戻りストランドを転向させるべく構成された前記複数の転向装置とを備えており、該転向装置は、前記コンベヤベルトを前記積降しステーションの下流側及び前記積込みステーションの上流側に転向させるための螺旋状に延びる案内軌道を含んでおり、該案内軌道は、所定の技術要件に適合するため、調節可能に装着されると共に、前記支持フレームに関して所定位置に固定可能である、搬送装置が提供されている。
【0006】
換言すると、本発明の目的は、転向装置に配置されている案内軌道が、コンベヤベルトの寸法及び特性、並びにコンベヤベルト上の物品によりそれが受ける荷重等のような所定の技術的特徴に適合するため、支持フレームに関して調節可能であると共に所定位置に固定されうるようになっていることで達成される。
【0007】
転向装置は、案内軌道を支持する少なくとも2つの支持フレーム、好ましくは少なくとも3つの支持フレームで構成されているのが好ましい。本発明は、隣接する支持フレーム間に、コンベヤベルトの長手方向に延びる、案内軌道用の2つの支持バーを設けており、これら支持バーの端部は、支持フレームで高さが調節され固定されることが可能である。案内軌道用の離れて置かれた支持パネルは、2つの関連した支持バーに取り付けられることが好ましい。
【0008】
本発明の好適な実施形態によると、支持パネルは、実質的に円形の切欠きを備えるよう形成されており、その周辺部に沿って、レール、ロッド等のようなほぼ正反対の位置に配置された案内体の形態の案内軌道が配置されており、これらの案内体はほぼ螺旋状に延びる。この場合、転向装置の領域において、積込みステーションに移動して戻るコンベヤベルトの戻りストランドに割り当てられた案内ケーブルは、案内体の距離だけ離間している。更に、転向装置の始端と終端のところで、積込みステーションに移動して戻るコンベヤベルトの戻りストランドは、案内ケーブルから案内体へと支持ローラを案内するもしくは方向付けるため支持ストリップ等のような指向手段を好ましくは割り当てられている。
【0009】
本発明の特徴と考えられるその他の諸事項は従属請求項に記載されている。
【0010】
本発明は、物品を運搬するための搬送装置に実施されるものとして例示され且つ記載されているが、それにも拘わらず、この搬送装置に対しては種々の改変及び構造変更を本発明の精神から逸脱することなく且つ特許請求の範囲の均等物の範囲内で行いうるので、図示の詳細に限定することを意図しているのではない。
【0011】
しかしながら、本発明の構成及び作動方法は、添付図面に関連して特定の実施形態についての以下の記載を読むことにより、本発明のその他の目的及び利点と共に、最も良く理解されるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
次に、図面の各図を詳細に、特に最初に図1及び図1Aを参照すると、積降しステーションから積込みステーションへと移動する、物品を搬送するための搬送装置のコンベヤベルトのストランド(即ち、戻りストランド)用の転向装置が例示されている。図1及び図1Aから分かるように、この搬送装置は2本の支持ケーブル1及び1aを含んでおり、これらは、離れて置かれた支持フレームにより、いずれの場合も、この全搬送装置にわたり2本の案内ケーブル2,2a及び3,3aを支持している。コンベヤベルト4はこれらの案内ケーブル2,2a及び3,3aに沿って移動される、即ち、コンベヤベルトの上側ストランド(strand)4aが2本の上側案内ケーブル2,2aに沿って移動され、下側ストランド4bが2本の下側案内ケーブル3,3aに沿って移動される。このために、コンベヤベルト4は、案内ケーブル2,2a及び3,3aに沿って転動する支持ローラ5,5aを備えるよう設計されている。
【0013】
転向装置6は、支持ケーブル1及び1aに取り付けられる3つの支持フレーム61,62及び63を有している。また、転向装置6は、3つの支持フレーム61,62及び63間に延在する支持バー64,64a及び65,65aも有しており、そして該支持バーには、転向装置6に沿って螺旋状に延びる案内軌道7のための複数の支持パネル66が取り付けられており、該支持パネルは、コンベヤベルト4の移動方向に互いに離れて置かれている。案内軌道7は、支持パネル66に設けられた切欠き内で、コンベヤベルト4の下側ストランド4bの移動方向に螺旋状に延びる、2対の正反対に配置された案内レールから構成されている。
【0014】
コンベヤベルト4の下側ストランド4bの移動方向に見られるように、2本の下側案内ケーブル3,3a沿いの案内ローラ5,5aは、転動して転向装置6に入ると共に、案内レールに移る。更に移動路に沿い、コンベヤベルト4の下側ストランド4bは、2本の案内レールの螺旋状進路のため反時計方向にほぼ90度転向し、そして2番目の支持フレーム62の領域においてほぼ垂直である。更にコンベヤベルト4の下側ストランド4bの移動路に沿って、このストランドは、2番目の支持フレーム62及び3番目の支持フレーム63の間で、案内レールの螺旋状進路のために更にほぼ90度転向し、その結果、3番目の支持フレーム63の領域では180度転向されている。この場合、このストランドの積込み面は上側に向けられている。次いで支持ローラ5,5aは再び2本の下側支持ケーブル3,3aに移り、そしてコンベヤベルト4の下側ストランド4bは、上向きに方向付けられた姿勢で積込みステーションへと移動される。積込みステーションの上流側には2番目のかかる転向装置が設けられていて、そこでコンベヤベルト4の下側ストランド4bはもう一度180度転向され、その結果、同ストランドは、その平らな下側面を通じて、積込みステーションに配置された転向ドラムの周りに案内される。
【0015】
積込みステーション及び積降しステーションにある転向ドラムの周りに案内される連続コンベヤベルト4を有すると共に、コンベヤベルト4の移動方向において見て積降しステーションの下流側及び積込みステーションの上流側にそれぞれ転向装置6が設けられた、搬送装置の上述した構成と、転向装置6の上述した構成とは先行技術に属している。
【0016】
搬送される商品もしくは物品に応じて、かかる搬送装置は、異なる寸法及び異なる機械的特性をもつコンベヤベルトを使用する。また、異なる材料は異なる荷重を生じさせる。これらの異なる作動条件のため、先行技術の転向装置は、案内軌道が剛な方法で配置されているので、技術的な諸要件を満たしておらず、その結果、かかる搬送装置の作動により大きな摩擦力が生じると共に、そのために高レベルの磨耗が生じるので、この種の先行技術の転向装置は比較的に短い供用寿命を有している。
【0017】
この欠点を避けるために、本発明による転向装置は、該当する転向装置の所定の技術的特徴に適合可能とするように案内軌道が所定位置に調節されうる程度まで既知の先行技術に関して開発されてきた。このため、本発明は調整装置8を提供しており、この調整装置により、支持フレーム61,62,63の間に配置された支持バー64,64a,65及び65aは支持フレーム61,62,63に関して調節されうる。その結果、支持パネル66、従って案内軌道7は、コンベヤベルト4の下側ストランド4bの低摩擦、従って低摩耗の移動並びに転向が転向装置6において行われる程度まで調節されることができる。
【0018】
図2からも分かるように、支持バー64,64a,65,65aに取り付けられた支持パネル66は円形の切欠き60を備えて設計されており、該切欠きの周囲に沿ってほぼ楕円形の切欠き67,67aが正反対の位置に設けられている。該切欠き67,67aの各々には2対の案内レール71,72及び71a,72aが割り当てられており、該案内レールは、それらの間に配置される支持ローラ5及び5aの案内体を形成している。移動路の全経路にわたり、これらの切欠き67,67aは、案内レール71,72及び71a,72aが螺旋状に延びるように、互いに関して回転される。この案内軌道を補強するために、更に、接続ピース68,68aが支持パネル66,66の間に配置されている。このような案内軌道の設計のため、該案内軌道は、低摩擦の案内を実現すべく特定の技術的特徴に適合するのを可能とするように、調整装置8を経由して変えられることができる。
【0019】
図3及び図3Aから分かるように、支持フレーム61に設けられた調整装置8は、スリーブ81を備えるよう設計されており、該スリーブは、支持フレーム61の垂直バー61aのうちの1つに沿って垂直に変位可能であると共に、スピンドル82により垂直方向に調節可能である。スリーブ81は、支持バー64の関連端部が連接されたリンク83を備えている。従って、スピンドル82の回転は、支持バー64が連接される高さを調節することができる。
【0020】
かくして支持バー64,64a及び65,65aが支持フレーム61,62及び63に関して連接される全ての個所の高さを調節可能であり、その結果、支持パネル66延いては案内軌道7を調節して螺旋状に延びる案内レール71,72及び71a,72aに沿う支持ローラ5,5aの低摩擦及び低摩耗の案内を実現することができる。
【0021】
図3及び図3Aは、コンベヤベルト4のストランド4bのかかる位置もしくは姿勢を示しており、該ストランドは積降しステーションから積込みステーションへと逆に移動しており、積込みステーションにおいては支持ローラ5,5aは関連の案内ケーブル3,3a上に未だ配置されている。コンベヤベルト4の下側ストランド4bが更に進むとき、図4及び図4Aに示すように、支持ローラ5,5aの周縁は支持ストリップ73,73aの上に乗り上げ、その結果、支持ローラ5,5aは持ち上げられ案内ケーブル3,3aから離される。更に、ストランド4bの移動の間に、案内ケーブル3,3aは横方向下向きに曲がることができ、そして支持ローラ5,5aは案内レール71,72及び71a,72aに乗り上げ、それによりコンベヤベルト4の下側ストランド4bは2番目の支持フレーム62のところまで約90度転向される。積込みステーションに逆行するストランド4bのこの位置もしくは姿勢は図5及び図5Aに例示されている。
【0022】
図5Aに例示したように、コンベヤベルト4の下側ストランド4bは2番目の支持フレーム62内でほぼ垂直に配置されているが、その狙いは、支持ローラ5,5aが案内レール71,72及び71a,72a間に遊びを有して配置されるようにすることである。何故なら、そうすることにより、ストランド4bが転向装置6を通り移動するときに望まれる可能な限り低いレベルの摩擦が実現されるからである。コンベヤベルト4のこの位置もしくは姿勢は、3つの支持フレーム61,62,63の全てに設けられた調整装置8を経由する支持バー64,64a,65及び65aの調節による支持パネル66の調節によって実現される。
【0023】
図6及び図6Aを参照すると、コンベヤベルト4の下側ストランド4bが3番目の支持フレーム63の領域において既に180度転向されており、その結果、コンベヤベルトの積込み面は上方に指向されている。この領域において、支持ローラ5,5aは、案内レール71,72及び71a,72aから第2案内ケーブル3,3a上へと再び逆に通り、該案内ケーブルに沿って、積込みステーションの上流側に配置された2番目の転向装置まで案内される。
【0024】
本発明による搬送装置の上述した例示的な実施形態の場合、積降しステーションの下流側に設けられた転向装置6は、搬送装置の支持ケーブル1,1aに締め付けられている。積込みステーションの上流側に配置された転向装置6は、同様の方法で、支持ケーブルに取り付けられることが可能である。代案として、1つ又は双方の転向装置が積降しステーションの領域及び積込みステーションの領域に配置された支持フレームに設けられることが可能である。
【0025】
また、もっと多数の支持フレームを設けることが可能であることも理解されるであろう。
【0026】
ここに記載した例示的な実施形態において、転向装置に配置された案内軌道は螺旋状に延びる2対の案内レールにより形成されている。しかしながら、案内軌道はその他の設計のものとすることも可能である。本発明による構成についての主として重要な要素は、最低予想レベルの摩擦抵抗で、従って、最低予想所要電力で、且つ最低予想レベルの磨耗での案内を実現するべく所定の技術的な諸要件に適合するために、転向装置に設けられた案内体が所定位置に調節されうることである。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明による転向装置を例示する斜視図である。
【図1A】積降しステーションから積込みステーションへと移動するコンベヤベルトの戻りストランドの移動方向において見て前方にある、転向装置の前方部分を図1と比較して拡大して示す斜視図である。
【図2】転向装置の詳細の平面図である。
【図2A】転向装置の詳細の斜視図である。
【図3】積降しステーションから積込みステーションへと移動するコンベヤベルトのストランドの移動方向において見て前方にある、コンベヤベルトの第1作動位置における転向装置の前方部分の側面図である。
【図3A】図3のIIIa−IIIa線に沿って矢印の方向に視た断面図である。
【図4】積降しステーションから積込みステーションへと移動するコンベヤベルトのストランドの移動方向において見て前方にある、コンベヤベルトの第2作動位置における転向装置の前方部分の側面図である。
【図4A】図4のIVa−IVa線に沿って矢印の方向に視た断面図である。
【図5】積降しステーションから積込みステーションへと移動するコンベヤベルトのストランドの移動方向において見て中央にある、転向装置の中央部分の側面図である。
【図5A】図5のVa−Va線に沿って矢印の方向に視た断面図である。
【図6】積降しステーションから積込みステーションへと移動するコンベヤベルトのストランドの移動方向において見て後方にある、転向装置の後方部分の側面図である。
【図6A】図6のVIa−VIa線に沿って矢印の方向に視た断面図である。
【技術分野】
【0001】
本出願は、西暦2007年11月15日に出願されたオーストリア特許出願第A1855/2007号について、35USC119条の規定による優先権を主張している。
【背景技術】
【0002】
本発明は、細分化もしくは解体材料、土壌材料、鉱物物質等のような物品を、連続したコンベヤベルトを介して積込みステーションから積降しステーションへと搬送するための装置に関するものであり、該コンベヤベルトは、支持ケーブルにより支えられており、支持ローラを介して積込みステーションから積降しステーションへと案内ケーブルに沿って移動され、そして積込みステーション及び積降しステーションにおいて転向ドラムの周りに案内される。この装置は更に転向装置を含んでおり、各転向装置は、コンベヤベルトの移動方向に見て、積降しステーションの下流側且つ積込みステーションの上流側に配置され、支持フレームに取り付けられ、積降しステーションから積込みステーションへと移動するコンベヤベルトのストランド(即ち、戻りストランド)を転向させるよう意図されており、そしてコンベヤベルトを積降しステーションの下流側且つ積込みステーションの上流側に転向させるための螺旋状に延びる(helically running)案内軌道を備えるよう設計されている。
【0003】
かかる搬送装置は、本出願人と同一の出願人による先行の米国特許第6,640,965号明細書とそれに対応する欧州特許第1338531号明細書に例えば記載されている。その搬送装置では、転向装置は、コンベヤベルトをほぼ180度転向させる螺旋状案内軌道を含む支持フレーム構造を備えている。しかしながら、コンベヤベルトがこれらの転向装置を通り移動するときに、コンベヤベルトの所定寸法及び材料特性、並びに搬送されている物品のために生じる荷重により大きな摩擦力と案内軌道に対して結果として生ずる高レベルの磨耗とが引き起こされるが、その理由は、転向装置に配置されている案内軌道の各々が所定のプロフィールを有していて、そのために案内軌道の該プロフィールがコンベヤベルト及び/又は被搬送物品の所定の技術的特徴に適合できないからである。
【発明の開示】
【0004】
従って、本発明の目的は、これまで既知の一般的なタイプの装置及び方法についての上述した欠点を克服すると共に、先行技術の転向装置に関する上述した欠点を回避する転向装置を提供することである。
【0005】
上述した目的及びその他の目的を考慮して、本発明によると、積込みステーションから積降しステーションへ物品を運搬するための搬送装置であって、支持ケーブルにより支持されており、前記積込みステーション及び前記積降しステーションの間を案内ケーブルに沿って転動するための支持ローラを備えて設計されており、そして前記積込みステーションにある転向ドラム及び前記積降しステーションにある転向ドラムを周るよう案内される、連続したコンベヤベルトと、該コンベヤベルトの移動方向において見て、前記積降しステーションの下流側と前記積込みステーションの上流側とにそれぞれ配置される複数の転向装置であって、該転向装置は、支持フレームに装着されると共に、前記積降しステーションから前記積込みステーションへと移動する前記コンベヤベルトの戻りストランドを転向させるべく構成された前記複数の転向装置とを備えており、該転向装置は、前記コンベヤベルトを前記積降しステーションの下流側及び前記積込みステーションの上流側に転向させるための螺旋状に延びる案内軌道を含んでおり、該案内軌道は、所定の技術要件に適合するため、調節可能に装着されると共に、前記支持フレームに関して所定位置に固定可能である、搬送装置が提供されている。
【0006】
換言すると、本発明の目的は、転向装置に配置されている案内軌道が、コンベヤベルトの寸法及び特性、並びにコンベヤベルト上の物品によりそれが受ける荷重等のような所定の技術的特徴に適合するため、支持フレームに関して調節可能であると共に所定位置に固定されうるようになっていることで達成される。
【0007】
転向装置は、案内軌道を支持する少なくとも2つの支持フレーム、好ましくは少なくとも3つの支持フレームで構成されているのが好ましい。本発明は、隣接する支持フレーム間に、コンベヤベルトの長手方向に延びる、案内軌道用の2つの支持バーを設けており、これら支持バーの端部は、支持フレームで高さが調節され固定されることが可能である。案内軌道用の離れて置かれた支持パネルは、2つの関連した支持バーに取り付けられることが好ましい。
【0008】
本発明の好適な実施形態によると、支持パネルは、実質的に円形の切欠きを備えるよう形成されており、その周辺部に沿って、レール、ロッド等のようなほぼ正反対の位置に配置された案内体の形態の案内軌道が配置されており、これらの案内体はほぼ螺旋状に延びる。この場合、転向装置の領域において、積込みステーションに移動して戻るコンベヤベルトの戻りストランドに割り当てられた案内ケーブルは、案内体の距離だけ離間している。更に、転向装置の始端と終端のところで、積込みステーションに移動して戻るコンベヤベルトの戻りストランドは、案内ケーブルから案内体へと支持ローラを案内するもしくは方向付けるため支持ストリップ等のような指向手段を好ましくは割り当てられている。
【0009】
本発明の特徴と考えられるその他の諸事項は従属請求項に記載されている。
【0010】
本発明は、物品を運搬するための搬送装置に実施されるものとして例示され且つ記載されているが、それにも拘わらず、この搬送装置に対しては種々の改変及び構造変更を本発明の精神から逸脱することなく且つ特許請求の範囲の均等物の範囲内で行いうるので、図示の詳細に限定することを意図しているのではない。
【0011】
しかしながら、本発明の構成及び作動方法は、添付図面に関連して特定の実施形態についての以下の記載を読むことにより、本発明のその他の目的及び利点と共に、最も良く理解されるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
次に、図面の各図を詳細に、特に最初に図1及び図1Aを参照すると、積降しステーションから積込みステーションへと移動する、物品を搬送するための搬送装置のコンベヤベルトのストランド(即ち、戻りストランド)用の転向装置が例示されている。図1及び図1Aから分かるように、この搬送装置は2本の支持ケーブル1及び1aを含んでおり、これらは、離れて置かれた支持フレームにより、いずれの場合も、この全搬送装置にわたり2本の案内ケーブル2,2a及び3,3aを支持している。コンベヤベルト4はこれらの案内ケーブル2,2a及び3,3aに沿って移動される、即ち、コンベヤベルトの上側ストランド(strand)4aが2本の上側案内ケーブル2,2aに沿って移動され、下側ストランド4bが2本の下側案内ケーブル3,3aに沿って移動される。このために、コンベヤベルト4は、案内ケーブル2,2a及び3,3aに沿って転動する支持ローラ5,5aを備えるよう設計されている。
【0013】
転向装置6は、支持ケーブル1及び1aに取り付けられる3つの支持フレーム61,62及び63を有している。また、転向装置6は、3つの支持フレーム61,62及び63間に延在する支持バー64,64a及び65,65aも有しており、そして該支持バーには、転向装置6に沿って螺旋状に延びる案内軌道7のための複数の支持パネル66が取り付けられており、該支持パネルは、コンベヤベルト4の移動方向に互いに離れて置かれている。案内軌道7は、支持パネル66に設けられた切欠き内で、コンベヤベルト4の下側ストランド4bの移動方向に螺旋状に延びる、2対の正反対に配置された案内レールから構成されている。
【0014】
コンベヤベルト4の下側ストランド4bの移動方向に見られるように、2本の下側案内ケーブル3,3a沿いの案内ローラ5,5aは、転動して転向装置6に入ると共に、案内レールに移る。更に移動路に沿い、コンベヤベルト4の下側ストランド4bは、2本の案内レールの螺旋状進路のため反時計方向にほぼ90度転向し、そして2番目の支持フレーム62の領域においてほぼ垂直である。更にコンベヤベルト4の下側ストランド4bの移動路に沿って、このストランドは、2番目の支持フレーム62及び3番目の支持フレーム63の間で、案内レールの螺旋状進路のために更にほぼ90度転向し、その結果、3番目の支持フレーム63の領域では180度転向されている。この場合、このストランドの積込み面は上側に向けられている。次いで支持ローラ5,5aは再び2本の下側支持ケーブル3,3aに移り、そしてコンベヤベルト4の下側ストランド4bは、上向きに方向付けられた姿勢で積込みステーションへと移動される。積込みステーションの上流側には2番目のかかる転向装置が設けられていて、そこでコンベヤベルト4の下側ストランド4bはもう一度180度転向され、その結果、同ストランドは、その平らな下側面を通じて、積込みステーションに配置された転向ドラムの周りに案内される。
【0015】
積込みステーション及び積降しステーションにある転向ドラムの周りに案内される連続コンベヤベルト4を有すると共に、コンベヤベルト4の移動方向において見て積降しステーションの下流側及び積込みステーションの上流側にそれぞれ転向装置6が設けられた、搬送装置の上述した構成と、転向装置6の上述した構成とは先行技術に属している。
【0016】
搬送される商品もしくは物品に応じて、かかる搬送装置は、異なる寸法及び異なる機械的特性をもつコンベヤベルトを使用する。また、異なる材料は異なる荷重を生じさせる。これらの異なる作動条件のため、先行技術の転向装置は、案内軌道が剛な方法で配置されているので、技術的な諸要件を満たしておらず、その結果、かかる搬送装置の作動により大きな摩擦力が生じると共に、そのために高レベルの磨耗が生じるので、この種の先行技術の転向装置は比較的に短い供用寿命を有している。
【0017】
この欠点を避けるために、本発明による転向装置は、該当する転向装置の所定の技術的特徴に適合可能とするように案内軌道が所定位置に調節されうる程度まで既知の先行技術に関して開発されてきた。このため、本発明は調整装置8を提供しており、この調整装置により、支持フレーム61,62,63の間に配置された支持バー64,64a,65及び65aは支持フレーム61,62,63に関して調節されうる。その結果、支持パネル66、従って案内軌道7は、コンベヤベルト4の下側ストランド4bの低摩擦、従って低摩耗の移動並びに転向が転向装置6において行われる程度まで調節されることができる。
【0018】
図2からも分かるように、支持バー64,64a,65,65aに取り付けられた支持パネル66は円形の切欠き60を備えて設計されており、該切欠きの周囲に沿ってほぼ楕円形の切欠き67,67aが正反対の位置に設けられている。該切欠き67,67aの各々には2対の案内レール71,72及び71a,72aが割り当てられており、該案内レールは、それらの間に配置される支持ローラ5及び5aの案内体を形成している。移動路の全経路にわたり、これらの切欠き67,67aは、案内レール71,72及び71a,72aが螺旋状に延びるように、互いに関して回転される。この案内軌道を補強するために、更に、接続ピース68,68aが支持パネル66,66の間に配置されている。このような案内軌道の設計のため、該案内軌道は、低摩擦の案内を実現すべく特定の技術的特徴に適合するのを可能とするように、調整装置8を経由して変えられることができる。
【0019】
図3及び図3Aから分かるように、支持フレーム61に設けられた調整装置8は、スリーブ81を備えるよう設計されており、該スリーブは、支持フレーム61の垂直バー61aのうちの1つに沿って垂直に変位可能であると共に、スピンドル82により垂直方向に調節可能である。スリーブ81は、支持バー64の関連端部が連接されたリンク83を備えている。従って、スピンドル82の回転は、支持バー64が連接される高さを調節することができる。
【0020】
かくして支持バー64,64a及び65,65aが支持フレーム61,62及び63に関して連接される全ての個所の高さを調節可能であり、その結果、支持パネル66延いては案内軌道7を調節して螺旋状に延びる案内レール71,72及び71a,72aに沿う支持ローラ5,5aの低摩擦及び低摩耗の案内を実現することができる。
【0021】
図3及び図3Aは、コンベヤベルト4のストランド4bのかかる位置もしくは姿勢を示しており、該ストランドは積降しステーションから積込みステーションへと逆に移動しており、積込みステーションにおいては支持ローラ5,5aは関連の案内ケーブル3,3a上に未だ配置されている。コンベヤベルト4の下側ストランド4bが更に進むとき、図4及び図4Aに示すように、支持ローラ5,5aの周縁は支持ストリップ73,73aの上に乗り上げ、その結果、支持ローラ5,5aは持ち上げられ案内ケーブル3,3aから離される。更に、ストランド4bの移動の間に、案内ケーブル3,3aは横方向下向きに曲がることができ、そして支持ローラ5,5aは案内レール71,72及び71a,72aに乗り上げ、それによりコンベヤベルト4の下側ストランド4bは2番目の支持フレーム62のところまで約90度転向される。積込みステーションに逆行するストランド4bのこの位置もしくは姿勢は図5及び図5Aに例示されている。
【0022】
図5Aに例示したように、コンベヤベルト4の下側ストランド4bは2番目の支持フレーム62内でほぼ垂直に配置されているが、その狙いは、支持ローラ5,5aが案内レール71,72及び71a,72a間に遊びを有して配置されるようにすることである。何故なら、そうすることにより、ストランド4bが転向装置6を通り移動するときに望まれる可能な限り低いレベルの摩擦が実現されるからである。コンベヤベルト4のこの位置もしくは姿勢は、3つの支持フレーム61,62,63の全てに設けられた調整装置8を経由する支持バー64,64a,65及び65aの調節による支持パネル66の調節によって実現される。
【0023】
図6及び図6Aを参照すると、コンベヤベルト4の下側ストランド4bが3番目の支持フレーム63の領域において既に180度転向されており、その結果、コンベヤベルトの積込み面は上方に指向されている。この領域において、支持ローラ5,5aは、案内レール71,72及び71a,72aから第2案内ケーブル3,3a上へと再び逆に通り、該案内ケーブルに沿って、積込みステーションの上流側に配置された2番目の転向装置まで案内される。
【0024】
本発明による搬送装置の上述した例示的な実施形態の場合、積降しステーションの下流側に設けられた転向装置6は、搬送装置の支持ケーブル1,1aに締め付けられている。積込みステーションの上流側に配置された転向装置6は、同様の方法で、支持ケーブルに取り付けられることが可能である。代案として、1つ又は双方の転向装置が積降しステーションの領域及び積込みステーションの領域に配置された支持フレームに設けられることが可能である。
【0025】
また、もっと多数の支持フレームを設けることが可能であることも理解されるであろう。
【0026】
ここに記載した例示的な実施形態において、転向装置に配置された案内軌道は螺旋状に延びる2対の案内レールにより形成されている。しかしながら、案内軌道はその他の設計のものとすることも可能である。本発明による構成についての主として重要な要素は、最低予想レベルの摩擦抵抗で、従って、最低予想所要電力で、且つ最低予想レベルの磨耗での案内を実現するべく所定の技術的な諸要件に適合するために、転向装置に設けられた案内体が所定位置に調節されうることである。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明による転向装置を例示する斜視図である。
【図1A】積降しステーションから積込みステーションへと移動するコンベヤベルトの戻りストランドの移動方向において見て前方にある、転向装置の前方部分を図1と比較して拡大して示す斜視図である。
【図2】転向装置の詳細の平面図である。
【図2A】転向装置の詳細の斜視図である。
【図3】積降しステーションから積込みステーションへと移動するコンベヤベルトのストランドの移動方向において見て前方にある、コンベヤベルトの第1作動位置における転向装置の前方部分の側面図である。
【図3A】図3のIIIa−IIIa線に沿って矢印の方向に視た断面図である。
【図4】積降しステーションから積込みステーションへと移動するコンベヤベルトのストランドの移動方向において見て前方にある、コンベヤベルトの第2作動位置における転向装置の前方部分の側面図である。
【図4A】図4のIVa−IVa線に沿って矢印の方向に視た断面図である。
【図5】積降しステーションから積込みステーションへと移動するコンベヤベルトのストランドの移動方向において見て中央にある、転向装置の中央部分の側面図である。
【図5A】図5のVa−Va線に沿って矢印の方向に視た断面図である。
【図6】積降しステーションから積込みステーションへと移動するコンベヤベルトのストランドの移動方向において見て後方にある、転向装置の後方部分の側面図である。
【図6A】図6のVIa−VIa線に沿って矢印の方向に視た断面図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
積込みステーションから積降しステーションへと物品を搬送するための搬送装置であって、
支持ケーブルにより支持されており、前記積込みステーション及び前記積降しステーションの間を案内ケーブルに沿って転動するための支持ローラを備えて設計されており、そして前記積込みステーション及び前記積降しステーションにある転向ドラムを周るよう案内される、連続したコンベヤベルトと、
該コンベヤベルトの移動方向において見て、前記積降しステーションの下流側と前記積込みステーションの上流側とにそれぞれ配置される複数の転向装置であって、該転向装置は、支持フレームに装着されると共に、前記積降しステーションから前記積込みステーションへと移動する前記コンベヤベルトの戻りストランドを転向させるべく構成された前記複数の転向装置とを備えており、
該転向装置は、前記コンベヤベルトを前記積降しステーションの下流側及び前記積込みステーションの上流側に転向させるための螺旋状に延びる案内軌道を含んでおり、該案内軌道は、所定の技術要件に適合するため、調節可能に装着されると共に、前記支持フレームに関して所定位置に固定可能である、搬送装置。
【請求項2】
前記所定の技術要件は、前記コンベヤベルトの寸法及び特性、並びに搬送される物品により前記コンベヤベルトが受ける荷重を含む、請求項1に記載の搬送装置。
【請求項3】
前記コンベヤベルトは、バルク材、解体もしくは土壌材料、及び鉱物物質を搬送するよう構成されている、請求項1に記載の搬送装置。
【請求項4】
前記転向装置の各々は、前記案内軌道を支持する少なくとも2つの支持フレームを含んでいる、請求項1に記載の搬送装置。
【請求項5】
前記転向装置の各々は、前記案内軌道を支持する少なくとも3つの支持フレームを含んでいる、請求項1に記載の搬送装置。
【請求項6】
互いに隣接する前記支持フレーム間に延びる、前記案内軌道用の2つの支持バーを更に含んでおり、該支持バーは、前記コンベヤベルトの長手方向に延びると共に、高さ調節可能に前記支持フレームに固定できる端部を有している、請求項1に記載の搬送装置。
【請求項7】
2つの関連した支持バーに装着される、前記案内軌道用の離れて置かれた、支持パネルを備える、請求項6に記載の搬送装置。
【請求項8】
前記支持パネルは、周辺部を有する実質的に円形の切欠きを備えるよう形成されており、そして前記案内軌道は、前記切欠きの前記周辺部に沿って螺旋状に延びる、2つのほぼ正反対の位置に配置された案内体から形成されている、請求項7に記載の搬送装置。
【請求項9】
前記案内軌道の前記案内体は対のレール又はロッドである、請求項8に記載の搬送装置。
【請求項10】
前記転向装置の領域において、前記積込みステーションに移動して戻る前記コンベヤベルトの戻りストランドに割り当てられた前記案内ケーブルは、前記案内体間の距離だけ離間している、請求項8に記載の搬送装置。
【請求項11】
前記転向装置の各々は始端と終端とを有しており、前記積込みステーションに移動して戻る前記コンベヤベルトの戻りストランドは、前記案内ケーブル及び前記案内体の間に前記支持ローラを案内するため前記始端と前記終端のところに指向手段を割り当てられている、請求項1に記載の搬送装置。
【請求項12】
前記指向手段は支持ストリップとして形成されている、請求項11に記載の搬送装置。
【請求項1】
積込みステーションから積降しステーションへと物品を搬送するための搬送装置であって、
支持ケーブルにより支持されており、前記積込みステーション及び前記積降しステーションの間を案内ケーブルに沿って転動するための支持ローラを備えて設計されており、そして前記積込みステーション及び前記積降しステーションにある転向ドラムを周るよう案内される、連続したコンベヤベルトと、
該コンベヤベルトの移動方向において見て、前記積降しステーションの下流側と前記積込みステーションの上流側とにそれぞれ配置される複数の転向装置であって、該転向装置は、支持フレームに装着されると共に、前記積降しステーションから前記積込みステーションへと移動する前記コンベヤベルトの戻りストランドを転向させるべく構成された前記複数の転向装置とを備えており、
該転向装置は、前記コンベヤベルトを前記積降しステーションの下流側及び前記積込みステーションの上流側に転向させるための螺旋状に延びる案内軌道を含んでおり、該案内軌道は、所定の技術要件に適合するため、調節可能に装着されると共に、前記支持フレームに関して所定位置に固定可能である、搬送装置。
【請求項2】
前記所定の技術要件は、前記コンベヤベルトの寸法及び特性、並びに搬送される物品により前記コンベヤベルトが受ける荷重を含む、請求項1に記載の搬送装置。
【請求項3】
前記コンベヤベルトは、バルク材、解体もしくは土壌材料、及び鉱物物質を搬送するよう構成されている、請求項1に記載の搬送装置。
【請求項4】
前記転向装置の各々は、前記案内軌道を支持する少なくとも2つの支持フレームを含んでいる、請求項1に記載の搬送装置。
【請求項5】
前記転向装置の各々は、前記案内軌道を支持する少なくとも3つの支持フレームを含んでいる、請求項1に記載の搬送装置。
【請求項6】
互いに隣接する前記支持フレーム間に延びる、前記案内軌道用の2つの支持バーを更に含んでおり、該支持バーは、前記コンベヤベルトの長手方向に延びると共に、高さ調節可能に前記支持フレームに固定できる端部を有している、請求項1に記載の搬送装置。
【請求項7】
2つの関連した支持バーに装着される、前記案内軌道用の離れて置かれた、支持パネルを備える、請求項6に記載の搬送装置。
【請求項8】
前記支持パネルは、周辺部を有する実質的に円形の切欠きを備えるよう形成されており、そして前記案内軌道は、前記切欠きの前記周辺部に沿って螺旋状に延びる、2つのほぼ正反対の位置に配置された案内体から形成されている、請求項7に記載の搬送装置。
【請求項9】
前記案内軌道の前記案内体は対のレール又はロッドである、請求項8に記載の搬送装置。
【請求項10】
前記転向装置の領域において、前記積込みステーションに移動して戻る前記コンベヤベルトの戻りストランドに割り当てられた前記案内ケーブルは、前記案内体間の距離だけ離間している、請求項8に記載の搬送装置。
【請求項11】
前記転向装置の各々は始端と終端とを有しており、前記積込みステーションに移動して戻る前記コンベヤベルトの戻りストランドは、前記案内ケーブル及び前記案内体の間に前記支持ローラを案内するため前記始端と前記終端のところに指向手段を割り当てられている、請求項1に記載の搬送装置。
【請求項12】
前記指向手段は支持ストリップとして形成されている、請求項11に記載の搬送装置。
【図1】
【図1A】
【図2】
【図2A】
【図3】
【図3A】
【図4】
【図4A】
【図5】
【図5A】
【図6】
【図6A】
【図1A】
【図2】
【図2A】
【図3】
【図3A】
【図4】
【図4A】
【図5】
【図5A】
【図6】
【図6A】
【公開番号】特開2009−120395(P2009−120395A)
【公開日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2007−330378(P2007−330378)
【出願日】平成19年12月21日(2007.12.21)
【出願人】(500579431)インノヴァ・パテント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング (31)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−330378(P2007−330378)
【出願日】平成19年12月21日(2007.12.21)
【出願人】(500579431)インノヴァ・パテント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング (31)
【Fターム(参考)】
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