画像情報処理サーバ
【課題】利用者が複数の撮像端末を使って大量に撮影を行なっても、統一的に管理、維持する。
【解決手段】サーバは、撮像端末から、画像情報群と端末IDとを受信し、画像情報群中の一の第1画像を特定する第1IDと端末IDと第1画像とを関連付け第1記憶手段に記憶し、撮像端末より送られた画像情報群中の他の1つの第2画像を特定する第2IDと端末IDと第2画像とを関連付け第1記憶に記憶し、情報端末より利用者IDと端末IDとを受信し、利用者IDと端末IDとを関連付けて第2記憶に記憶し、利用者IDをキーとして第2記憶を検索して端末IDを抽出し、端末IDをキーとして第1記憶を検索し、検索結果として第1画像および第2画像を抽出し、第1要約画像を端末IDおよび第1IDと関連付けて、第3記憶に記憶し、第2要約画像を端末IDおよび第2IDと関連付けて、第3記憶に記憶し、第1要約画像および第2要約画像を情報端末に送る。
【解決手段】サーバは、撮像端末から、画像情報群と端末IDとを受信し、画像情報群中の一の第1画像を特定する第1IDと端末IDと第1画像とを関連付け第1記憶手段に記憶し、撮像端末より送られた画像情報群中の他の1つの第2画像を特定する第2IDと端末IDと第2画像とを関連付け第1記憶に記憶し、情報端末より利用者IDと端末IDとを受信し、利用者IDと端末IDとを関連付けて第2記憶に記憶し、利用者IDをキーとして第2記憶を検索して端末IDを抽出し、端末IDをキーとして第1記憶を検索し、検索結果として第1画像および第2画像を抽出し、第1要約画像を端末IDおよび第1IDと関連付けて、第3記憶に記憶し、第2要約画像を端末IDおよび第2IDと関連付けて、第3記憶に記憶し、第1要約画像および第2要約画像を情報端末に送る。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像端末、情報端末、表示端末とサーバが連携して、画像情報の整理、記憶、プリント、送付の機能を提供する方法、撮像端末、情報端末、表示端末、およびサーバに関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラの普及にともない、銀塩フィルム方式のカメラが主流だった時期と比べて、利用者1人が撮影する画像の数が劇的に増加した。これは、画像撮影1枚あたりのコストが低いことが理由である。さらに近年、半導体技術の微細化にともない、デジタルカメラに使われるフラッシュメモリなどの記憶装置の記憶容量が著しく増加したことも、撮影される画像の数が増える原因となっている。カメラの利用者は、コストや記憶容量の制約を気にすることなく、大量の画像を撮影し、事後的に整理することで、良質な画像のみを選択し、残すことができるようになった。
【0003】
また近年、カメラ以外の携帯型情報端末、たとえば携帯型パーソナルコンピュータ、携帯電話機、携帯型音楽プレイヤーなど、に撮像素子が搭載されるようになった。これにより携帯型情報端末を用いて画像撮影が可能となっている。これらの情報端末の多くは、インターネットと接続が可能であり、撮影した画像を端末内の記憶手段に記憶するのみでなく、これを、インターネットを通じてサーバに転送し、撮影した画像を様々なWebサービスで利用することができる。
【0004】
最近では携帯電話機の多くが撮像機能を有する。カメラを常時携帯する人は多くないが、ほとんどの人は携帯電話機を常時携帯しているため、画像撮影を専らカメラ専用機に依っていた時期に比べ、さらに大量の画像が撮影されるようになった。携帯電話機の多くが、インターネットとの接続機能を有していることから、携帯電話機で撮影された画像の多くは、インターネット上の様々なサービスで活用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許4251757
【特許文献2】特許3664203
【特許文献3】特許公開2003−283900
【特許文献4】特許公開2010−178360
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このように、デジタルカメラの普及、記憶装置の容量増大、様々な携帯端末への撮像機能の搭載、さらにこれらのインターネットへの接続などにより、利用者1人が撮影する画像の数が劇的に増加した。既に述べたように、これにより利用者は、様々な利点を享受している。一方で、利用者1人が複数の撮像端末を使って大量の画像を撮影するために、撮影した画像の管理や維持が困難になるという、新たな問題が発生している。大量の画像の管理や維持に係る、撮影者が現在直面している、解決すべき問題は、以下7点である。
【0007】
第1は、撮像端末から画像情報の管理や維持をおこなう情報端末へのコピーが煩雑だという問題である。一般にカメラや情報端末で撮影された画像情報は、着脱可能な記憶媒体に記憶される。記憶媒体としては、SDメモリカード、コンパクトフラッシュカードなどが使われることが多い。利用者は画像の撮影後、これらの記憶媒体を撮像端末より外し、画像の管理や維持をおこなうための情報端末と接続した上、この情報端末にコピーする。画像の管理や維持をおこなう情報端末としては、パーソナルコンピュータが用いられることが多い。一般の利用者にとっては、大量の画像情報を、記憶媒体からパーソナルコンピュータなどにコピーする操作は煩雑である。
【0008】
第2は、1人の利用者が、カメラや携帯電話などの複数の撮像端末を使うために、画像の所在を一元管理することが難しいという問題である。複数の撮像端末を持つ利用者の画像情報は、各々の撮像端末に付随する記憶媒体に分散して記憶される。撮影した画像情報を一元管理するためには、各々の記憶媒体の画像情報を、画像情報の管理や維持のためのパーソナルコンピュータなどに、逐次コピーする必要がある。このような操作が煩雑であるばかりでなく、撮像端末ごとに画像情報のフォーマットが異なる場合には、画像情報のフォーマット変換をした上で、パーソナルコンピュータなどで一括管理する必要がある。やはり画像情報が大量である場合には、このような処理は困難である。
【0009】
第3は、1人の利用者が画像情報を利用する方法が多様であるため、多様な利用方法ごとに、画像情報をコピーし、また画像フォーマットの変換を実行する必要がある点である。たとえば、カメラで撮影した情報を、インターネット上のSNS(Social Networking Service)のサーバにアップロードする場合、利用者はまずカメラの記憶媒体からパーソナルコンピュータに画像情報をコピーし、さらにパーソナルコンピュータ上で解像度や画像フォーマットの変換を実行してから、SNSのサーバにアップロードするといった複雑な処理を必要とする。また、画像情報のプリントをする場合には、カメラの記憶媒体から、パーソナルコンピュータに画像情報をコピーし、さらにその画像情報をディスクにコピーするなどして、プリントサービス事業者に持ち込むなどする。近年普及している、デジタルフォトフレームなどの画像閲覧用器機を使うためには、やはり画像情報を、パーソナルコンピュータを経由して他の記憶媒体にコピーした後、記憶媒体を画像閲覧用器機に接続するなどの操作を必要とする。特に複数の撮像端末で撮影した画像を、様々な用途に使うことで、煩雑さはさらに増し、もはや撮影したすべての画像情報を管理できている利用者は多くないという状況である。
【0010】
第4は、バックアップが困難であるという点である。利用者が複数の撮像端末で大量の画像を撮影するのに加え、近年の撮像素子の性能向上に伴って画像1枚あたりの記憶容量が増加している。これらの相乗効果によって、利用者1人が撮影する画像情報の総容量は著しく増加している。すべての画像の総容量は、メモリカード、保存用ディスクのみならず、パーソナルコンピュータの記憶装置をも上回る場合が多い。このため、撮影した画像情報を失わないためにバックアップすることはより困難になっている。バックアップすべき画像情報の容量が通常の記憶媒体のそれを超える場合、バックアップ手段として、HDD(Hard Disk Drive)などの大容量外部記憶装置を用いる、あるいはインターネットで接続可能なサーバによるバックアップサービスを用いる場合がある。しかし、これらはコストがかかるばかりでなく、大量のデータを転送するために多くの時間がかかる。
【0011】
上記第1から第3の問題と、第4の問題は表裏の関係にある。大量に撮影した画像の整理が困難であるため、整理できないままほとんどの画像情報を維持するため、大容量の記憶手段が必要になる。またこれらの画像情報をすべて大容量の記憶手段に画像情報を記憶することから、さらに画像情報の整理が困難になり、ますます整理されない画像情報が増える。多くの利用者は、このような悪循環に陥っている。
【0012】
これらの問題を、インターネットを使って解決しようとする試みがなされてきた。携帯電話やパーソナルコンピュータは既にインターネットに接続可能なものが多い。またカメラ、携帯型音楽プレイヤーや、さらにはカメラ等に使われる記憶媒体を、直接インターネットに接続する提案がなされている(特許文献1、特許文献2、特許文献3)。またさらに、撮影した画像情報を撮像端末のメモリカードに記憶するか、直接ネットワーク上のサーバにアップロードするかを選択または設定できるという提案が開示されている(特許文献4)。しかしこのような、インターネットを活用した試みでは、以下のような第5から第7のような問題が新たに発生する。このため、インターネットを活用した画像情報の管理や維持が広く使われているわけではなく、したがって上記第1から第4の問題の解決にはつながっていない。
【0013】
第5の問題は、複数の撮像端末で撮影される大量の画像情報を、Webサーバの記憶装置で一元管理するためには、コストがかかる点である。インターネット上のサーバで画像情報を記憶するサービスの多くは無料サービスを提供しているが、上限記憶容量以上は受け付けないか、上限記憶容量を超える情報の記憶は有料である。このような上限記憶容量は、ほとんどの利用者がすべての画像情報の一元的な記憶に要する記憶容量を下回っている。多くの利用者はコストを支払うことを嫌い、このようなサービスを利用していない。このため上記第1から第4の問題は解決していない。
【0014】
第6の問題は、プライバシー維持の問題があり、利便性を高めることができない点である。利用者が撮影する画像情報を、Webサーバの記憶装置で一元管理すると、少なくともそのWebサービスの提供者は、各々の利用者の撮影した画像情報を特定できてしまう。さらに、現在のほとんどの写真記憶サービスは、画像情報のインターネット上での公開、またはインターネット上の知人による閲覧を主として想定しているため、画像情報を所有する利用者が望まない情報が、インターネット上で開示されてしまう可能性がある。また複数の撮像端末で撮影された画像情報に、インターネット上で撮像端末を一意に特定する情報や、利用者を一意に特定できる情報を関連付けておくことで、各々の画像情報が、誰によって、どの撮像端末で撮影されたかを特定できる。これが可能であれば、画像情報の記憶に係るWebサービスの利便性を大幅に向上させることができる。しかし、画像情報が、インターネット上に公開される可能性のある情報である以上、撮像端末や利用者に関する情報を、画像情報と関連付けることが難しい。
【0015】
第7の問題は、インターネット上には数多くの、画像の記憶、共有、送付に係るWebサービスが存在しており、1人利用者が撮影した画像情報が様々なWebサービスに散在する状況が生まれているという点である。一般に、1人の利用者は数多くのWebサービスを利用している。たとえば、ある利用者は主として画像情報のバックアップのためにインターネット上のストレージサービスZを使い、画像情報のプリントのためにインターネット上のプリントサービスUを使い、知人との画像情報を含む日記の交換のためにインターネット上のサービスVを使い、知人に画像情報を送るために電子メールを使うというように、様々な画像関連のWebサービスを使うのが一般的である。この場合、たとえ1人の利用者の撮影したすべての画像がインターネット上のサーバにあったとしても、様々なサービスに分散して管理されるため、上記第1から第3の問題で述べたような、整理の困難さの問題は全く解決しない。
【0016】
本願発明は、このような状況に鑑みてなされてものであり、利用者がインターネット上のゲートウェイサービスを通じて、様々な撮像端末で撮影され、かつ様々なサーバや端末に分散されて記憶された画像情報群を、統一的に整理、管理、および維持することのできるサーバ、撮像端末、情報端末、表示端末、およびシステムを提供する。また、本発明によれば、整理、管理、および維持の煩雑さを増やさずに、様々な記憶媒体に分散して画像情報を記憶できるため、サーバ上で大量の画像情報を記憶する時にかかるコストの問題や、バックアップの困難さの問題も解決できる。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明の一実施形態として、ネットワークサービスを提供するサーバであって、第1の利用者の第1の撮像端末から、複数の画像情報より成る第1の画像情報群および前記第1の撮像端末を一意に特定する第1の撮像端末IDを受信し、前記第1の画像情報群の中の1つの画像情報である第1の画像情報を一意に特定する第1の画像IDと、前記第1の撮像端末IDと、前記第1の画像情報とを関連付けて第1の記憶手段に記憶し、前記第1の撮像端末より送られた第1の画像情報群の中の他の1つの画像情報である第2の画像情報を一意に特定する第2の画像IDと、前記第1の撮像端末IDと、前記第2の画像情報とを関連付けて第1の記憶手段に記憶し、前記第1の利用者の第1の情報端末より前記ネットワークサービスの利用者の中で前記第1の利用者を特定する第1の利用者IDおよび前記第1の撮像端末IDを受信し、前記第1の利用者IDと前記第1の撮像端末IDを関連付けて第2の記憶手段に記憶し、前記第1の利用者IDを検索キーとして前記第2の記憶手段を検索し、検索結果として前記第1の撮像端末IDを抽出し、抽出された前記第1の撮像端末IDを検索キーとして前記第1の記憶手段を検索し、検索結果として前記第1の画像情報および前記第2の画像情報を抽出し、抽出された前記第1の画像情報を表しかつ前記第1の画像情報より情報量の小さい第1の要約画像を生成し、抽出された前記第2の画像情報を表しかつ前記第2の画像情報より情報量の小さい第2の要約画像を生成し、前記第1の要約画像を前記第1の撮像端末IDおよび前記第1の画像IDと関連付けて、第3の記憶手段に記憶し、前記第2の要約画像を前記第1の撮像端末IDおよび前記第2の画像IDと関連付けて、前記第3の記憶手段に記憶し、前記第1の要約画像および前記第2の要約画像を前記第1の情報端末に送ることを特徴とするサーバが提供される。
【0018】
本発明の一実施形態として、ネットワークサービスを提供するサーバであって、第1の利用者の第1の情報端末から、複数の画像情報より成る第1の画像情報群、および前記第1の画像情報群が撮影された、前記第1の理由者の第1の撮像端末を一意に特定する第1の情報端末IDを受信し、前記第1の画像情報群の中の1つの画像情報である第1の画像情報を一意に特定する第1の画像IDと、前記第1の撮像端末IDと、前記第1の画像情報とを関連付けて第1の記憶手段に記憶し、前記第1の画像情報群の中の他の1つの画像情報である第2の画像情報を一意に特定する第2の画像IDと、前記第1の撮像端末IDと、前記第2の画像情報とを関連付けて第1の記憶手段に記憶し、前記第1の情報端末より前記ネットワークサービスの利用者の中で前記第1の利用者を特定する第1の利用者IDおよび前記第1の撮像端末IDを受信し、前記第1の利用者IDを検索キーとして前記第2の記憶手段を検索し、検索結果として前記第1の撮像端末IDを抽出し、抽出された前記第1の撮像端末IDを検索キーとして前記第1の記憶手段を検索し、検索結果として前記第1の画像情報および前記第2の画像情報を抽出し、抽出された前記第1の画像情報を表しかつ前記第1の画像情報より情報量の小さい第1の要約画像を生成し、抽出された前記第2の画像情報を表しかつ前記第2の画像情報より情報量の小さい第2の要約画像を生成し、前記第1の要約画像を前記第1の撮像端末IDおよび前記第1の画像IDと関連付けて、第3の記憶手段に記憶し、前記第2の要約画像を前記第1の撮像端末IDおよび前記第2の画像IDと関連付けて、前記第3の記憶手段に記憶し、前記第1の要約画像および前記第2の要約画像を前記第1の情報端末に送ることを特徴とするサーバが提供される。
【0019】
本発明の一実施形態として、ネットワークサービスを提供するサーバであって、第1の利用者の第1の撮像端末から、複数の画像情報より成る第1の画像情報群および前記第1の撮像端末を一意に特定する第1の撮像端末IDを受信し、前記第1の画像情報群の中の、1つの画像情報である第1の画像情報を一意に特定する第1の画像IDと、他の1つの画像情報である第2の画像情報を一意に特定する第2の画像IDと、前記第1の撮像端末IDをブリッジサービスのサーバに送り、前記ブリッジサービスのサーバより第1のスクランブルPIDおよび第2のスクランブルIDを受信し、前記第1のスクランブルPIDと前記第1の画像情報を関連付けて第1の記憶手段に記憶し、前記第2のスクランブルPIDと前記第2の画像情報を関連付けて前記第1の記憶手段に記憶し、前記第1の利用者の第1の情報端末より前記ネットワークサービスの利用者の中で前記第1の利用者を特定する第1の利用者IDおよび前記第1の撮像端末IDを受信し、前記第1の利用者IDと前記第1の撮像端末IDを関連付けて第2の記憶手段に記憶し、前記第1の利用者IDを検索キーとして前記第2の記憶手段を検索し、検索結果として前記第1の撮像端末IDを抽出し、抽出された前記第1の撮像端末IDを前記ブリッジサービスのサーバに送り、前記ブリッジサービスのサーバより前記第1のスクランブルPIDおよび前記2のスクランブルPIDを受信し、受信した前記第1のスクランブルPIDを検索キーとして前記第1の記憶手段を検索し、検索結果として前記第1の画像情報を抽出し、受信した前記第2のスクランブルPIDを検索キーとして前記第1の記憶手段を検索し、検索結果として前記第2の画像情報を抽出し、抽出された前記第1の画像情報を表しかつ前記第1の画像情報より情報量の小さい第1の要約画像を生成し、抽出された前記第2の画像情報を表しかつ前記第2の画像情報より情報量の小さい第2の要約画像を生成し、前記第1の要約画像を前記第1のスクランブルPIDと関連付けて、第3の記憶手段に記憶し、前記第2の要約画像を前記第2のスクランブルPIDと関連付けて、前記第3の記憶手段に記憶し、前記第1の要約画像および前記第2の要約画像を前記第1の情報端末に送ることを特徴とするサーバが提供される。
【0020】
本発明の一実施形態として、ネットワークサービスを提供するサーバであって、第1の利用者の第1の情報端末から、複数の画像情報より成る第1の画像情報群、および前記第1の画像情報群が撮影された前記第1の利用者の第1の撮像端末を一意に特定する第1の撮像端末IDを受信し、前記第1の画像情報群の中の、1つの画像情報である第1の画像情報を一意に特定する第1の画像IDと、他の1つの画像情報である第2の画像情報を一意に特定する第2の画像IDと、前記第1の撮像端末IDをブリッジサービスのサーバに送り、前記ブリッジサービスのサーバより第1のスクランブルPIDおよび第2のスクランブルIDを受信し、前記第1のスクランブルPIDと前記第1の画像情報を関連付けて第1の記憶手段に記憶し、前記第2のスクランブルPIDと前記第2の画像情報を関連付けて前記第1の記憶手段に記憶し、前記第1の情報端末より前記ネットワークサービスの利用者の中で前記第1の利用者を特定する第1の利用者IDおよび前記第1の撮像端末IDを受信し、前記第1の利用者IDと前記第1の撮像端末IDを関連付けて第2の記憶手段に記憶し、前記第1の利用者IDを検索キーとして前記第2の記憶手段を検索し、検索結果として前記第1の撮像端末IDを抽出し、抽出された前記第1の撮像端末IDを前記ブリッジサービスのサーバに送り、前記ブリッジサービスのサーバより前記第1のスクランブルPIDおよび前記2のスクランブルPIDを受信し、受信した前記第1のスクランブルPIDを検索キーとして前記第1の記憶手段を検索し、検索結果として前記第1の画像情報を抽出し、受信した前記第2のスクランブルPIDを検索キーとして前記第1の記憶手段を検索し、検索結果として前記第2の画像情報を抽出し、抽出された前記第1の画像情報を表しかつ前記第1の画像情報より情報量の小さい第1の要約画像を生成し、抽出された前記第2の画像情報を表しかつ前記第2の画像情報より情報量の小さい第2の要約画像を生成し、前記第1の要約画像を前記第1のスクランブルPIDと関連付けて、第3の記憶手段に記憶し、前記第2の要約画像を前記第2のスクランブルPIDと関連付けて、前記第3の記憶手段に記憶し、前記第1の要約画像および前記第2の要約画像を前記第1の情報端末に送ることを特徴とするサーバが提供される。
【0021】
本発明の一実施形態として、第1の利用者の第1の撮像端末が、複数の画像情報より成る第1の画像情報群および前記第1の撮像端末を一意に特定する第1の撮像端末IDをネットワークサービスのサーバに送り、前記ネットワークサービスのサーバが、前記第1の画像情報群の中の、1つの画像情報である第1の画像情報を一意に特定する第1の画像IDと、他の1つの画像情報である第2の画像情報を一意に特定する第2の画像IDと、前記第1の撮像端末IDをブリッジサービスのサーバに送り、前記ブリッジサーバが、前記第1の画像IDおよび前記第1の撮像端末IDを不可逆な演算を施した第1のスクランブルPIDを生成し、前記第2の画像IDおよび前記第1の撮像端末IDを不可逆な演算を施した第2のスクランブルPIDを生成し、前記第1の撮像端末IDと前記第1のスクランブルPIDおよび前記第2のスクランブルPIDを関連付けて第5の記憶手段に記憶し、前記第1のスクランブルPIDおよび前記第2のスクランブルPIDを前記ネットワークサービスのサーバに送り、前記ネットワークサービスのサーバが、前記第1のスクランブルPIDと前記第1の画像情報を関連付けて第1の記憶手段に記憶し、前記第2のスクランブルPIDと前記第2の画像情報を関連付けて前記第1の記憶手段に記憶し、前記第1の利用者の第1の情報端末が、前記ネットワークサービスの利用者の中で前記第1の利用者を特定する第1の利用者IDおよび前記第1の撮像端末IDを前記ネットワークサービスのサーバに送り、前記ネットワークサービスのサーバが、受信した前記第1の利用者IDと前記第1の撮像端末IDを関連付けて第2の記憶手段に記憶し、前記第1の利用者IDを検索キーとして前記第2の記憶手段を検索し、検索結果として前記第1の撮像端末IDを抽出し、抽出された前記第1の撮像端末IDを前記ブリッジサービスのサーバに送り、前記ブリッジサーバが、受信した前記第1の撮像端末IDを検索キーとして前記第5の記憶手段を検索し、検索結果として抽出された前記第1のスクランブルPIDおよび前記第2のスクランブルPIDを前記ネットワークサービスのサーバに送り、前記ネットワークサービスのサーバが、前記第1のスクランブルPIDおよび前記2のスクランブルPIDを受信し、受信した前記第1のスクランブルPIDを検索キーとして前記第1の記憶手段を検索し、検索結果として前記第1の画像情報を抽出し、受信した前記第2のスクランブルPIDを検索キーとして前記第1の記憶手段を検索し、検索結果として前記第2の画像情報を抽出し、抽出された前記第1の画像情報を表しかつ前記第1の画像情報より情報量の小さい第1の要約画像を生成し、抽出された前記第2の画像情報を表しかつ前記第2の画像情報より情報量の小さい第2の要約画像を生成し、前記第1の要約画像を前記第1のスクランブルPIDと関連付けて、第3の記憶手段に記憶し、前記第2の要約画像を前記第2のスクランブルPIDと関連付けて、前記第3の記憶手段に記憶し、前記第1の要約画像および前記第2の要約画像を前記第1の情報端末に送り、前記第1の情報端末の表示手段が、受信した第1の要約画像および前記第2の要約画像を表示することを特徴とするシステムが提供される。
【0022】
本発明の一実施形態として、第1の利用者の第1の撮像端末が、複数の画像情報より成る第1の画像情報群を前記第1の利用者の第1の情報端末に送り、前記第1の情報端末が、前記第1の画像情報群、および前記第1の撮像端末を一意に特定するための第1の撮像端末IDをネットワークサービスのサーバに送り、前記ネットワークサービスのサーバが、前記第1の画像情報群の中の、1つの画像情報である第1の画像情報を一意に特定する第1の画像IDと、他の1つの画像情報である第2の画像情報を一意に特定する第2の画像IDと、前記第1の撮像端末IDをブリッジサービスのサーバに送り、前記ブリッジサーバが、前記第1の画像IDおよび前記第1の撮像端末IDに不可逆な演算を施した第1のスクランブルPIDを生成し、前記第2の画像IDおよび前記第1の撮像端末IDに不可逆な演算を施した第2のスクランブルPIDを生成し、前記第1の撮像端末IDと前記第1のスクランブルPIDおよび前記第2のスクランブルPIDを関連付けて第5の記憶手段に記憶し、前記第1のスクランブルPIDおよび前記第2のスクランブルPIDを前記ネットワークサービスのサーバに送り、前記ネットワークサービスのサーバが、前記第1のスクランブルPIDと前記第1の画像情報を関連付けて第1の記憶手段に記憶し、前記第2のスクランブルPIDと前記第2の画像情報を関連付けて前記第1の記憶手段に記憶し、前記第1の利用者の第1の情報端末が、前記ネットワークサービスの利用者の中で前記第1の利用者を特定する第1の利用者IDおよび前記第1の撮像端末IDを前記ネットワークサービスのサーバに送り、前記ネットワークサービスのサーバが、受信した前記第1の利用者IDと前記第1の撮像端末IDを関連付けて第2の記憶手段に記憶し、前記第1の利用者IDを検索キーとして前記第2の記憶手段を検索し、検索結果として前記第1の撮像端末IDを抽出し、抽出された前記第1の撮像端末IDを前記ブリッジサービスのサーバに送り、前記ブリッジサーバが、受信した前記第1の撮像端末IDを検索キーとして前記第5の記憶手段を検索し、検索結果として抽出された前記第1のスクランブルPIDおよび前記第2のスクランブルPIDを前記ネットワークサービスのサーバに送り、前記ネットワークサービスのサーバが、前記ブリッジサービスのサーバより前記第1のスクランブルPIDおよび前記2のスクランブルPIDを受信し、受信した前記第1のスクランブルPIDを検索キーとして前記第1の記憶手段を検索し、検索結果として前記第1の画像情報を抽出し、受信した前記第2のスクランブルPIDを検索キーとして前記第1の記憶手段を検索し、検索結果として前記第2の画像情報を抽出し、抽出された前記第1の画像情報を表しかつ前記第1の画像情報より情報量の小さい第1の要約画像を生成し、抽出された前記第2の画像情報を表しかつ前記第2の画像情報より情報量の小さい第2の要約画像を生成し、前記第1の要約画像を前記第1のスクランブルPIDと関連付けて、第3の記憶手段に記憶し、前記第2の要約画像を前記第2のスクランブルPIDと関連付けて、前記第3の記憶手段に記憶し、前記第1の要約画像および前記第2の要約画像を前記第1の情報端末に送り、前記第1の情報端末の表示手段が、受信した第1の要約画像および前記第2の要約画像を表示することを特徴とするシステムが提供される。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、利用者は、様々な撮像端末で撮影され、かつサーバ、情報端末を問わず様々な記憶装置に記憶された画像情報を、インターネット上のゲートウェイサービスを通じて統一的に整理、管理、および維持することのできるサーバ、情報端末、およびシステムが提供される。また、本発明によれば、整理、管理、および維持の煩雑さを増やさずに、様々な記憶媒体に分散して画像情報を記憶できるため、サーバ上で大量の画像情報を記憶する時にかかるコストの問題や、バックアップの困難さの問題も解決できる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像情報処理システムの概略構成図。
【図2】本発明の一実施形態に係る画像情報処理システムのサーバXの概略構成図。
【図3】本発明の一実施形態に係る画像情報処理システムのサーバYの概略構成図。
【図4】本発明の一実施形態に係る画像情報処理システムのサーバYおよびサーバUの概略構成図。
【図5】本発明の一実施形態に係る画像情報処理システムのサーバVの概略構成図。
【図6】本発明の一実施形態に係る画像情報処理システムの撮像端末の概略構成図。
【図7】本発明の一実施形態に係る画像情報処理システムの情報端末の概略構成図。
【図8】本発明の一実施形態に係る画像情報処理システムの表示端末の概略構成図。
【図9】本発明の一実施形態に係る画像情報処理システムの情報端末の概略構成図。
【図10】本発明の一実施形態に係る処理のフローチャート。
【図11】本発明の一実施形態に係る利用者登録画面の一例図。
【図12】本発明の一実施形態に係る利用者情報テーブルの一例図。
【図13】本発明の一実施形態に係る要約画像群の一覧表示画面の一例図。
【図14】本発明の一実施形態に係る処理のフローチャート。
【図15】本発明の一実施形態に係る処理により更新された一覧表示画面の一例図
【図16】本発明の一実施形態に係る処理のフローチャート。
【図17】本発明の一実施形態に係るサーバYが有するストレージサービステーブルの一例図。
【図18】本発明の一実施形態に係るサーバYが提供するストレージサービス選択画面の一例図。
【図19】本発明の一実施形態に係るサーバZの提供する認証画面の一例図。
【図20】本発明の一実施形態に係るサーバXの提供する、更新された一覧表示画面の一例図。
【図21】本発明の一実施形態に係る処理のシーケンス図。
【図22】本発明の一実施形態に係る処理のフローチャート。
【図23】本発明の一実施形態に係るプリントサービスにおける認証画面の一例図。
【図24】本発明の一実施形態に係る処理のフローチャート。
【図25】本発明の一実施形態に係るサーバXの提供する表示端末ID取得画面の一例図。
【図26】本発明の一実施形態に係る処理のフローチャート。
【図27】本発明の一実施形態に係るサーバYが有するWebサービステーブルの一例図。
【図28】本発明の一実施形態に係る情報端末に表示されるWebサービス選択画面の一例図
【図29】本発明の一実施形態に係る情報端末に表示される認証画面の一例図。
【図30】本発明の一実施形態に係るサーバVが有する利用者テーブルの一例図。
【図31】本発明の一実施形態に係る情報端末に表示される画像送付先選択画面の一例図。
【図32】本発明の一実施形態に係る情報端末に表示されるメッセージの一例図。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下に本発明を実施するための、現在考えられる最善の形態について説明する。本発明の範囲は、添付特許請求の範囲によって明確に定義されているため、この説明は限定的な意味に解釈すべきではなく、単に発明の一般原理を例示する目的で行う。
【0026】
図1は、本発明の実施形態の一例である、画像情報処理システムの概略構成図である。本発明の実施形態の一例である画像情報処理システムは、画像ゲートウェイサービスXのサーバ100、ブリッジサービスYのサーバ120、ストレージサービスZのサーバ140、プリントサービスUのサーバ150、WebサービスVのサーバ160、ストレージサービスWのサーバ137、プリントサービスTのサーバ138、WebサービスSのサーバ139、利用者Aの撮像端末170、利用者Aの第2撮像端末115、利用者Cの撮像端末116、利用者Aの情報端末180、利用者Aの表示端末190、利用者Bの情報端末195、および利用者Cの情報端末117より構成され、これらすべてのサーバ、情報端末、および表示端末がネットワーク199で接続されている。
【0027】
なお、以下本明細書および付随する図表では画像ゲートウェイサービスXのサーバ100をサーバX、ブリッジサービスYのサーバ120をサーバY、ストレージサービスZのサーバ140をサーバZ、プリントサービスU150のサーバをサーバU、WebサービスVのサーバ160をサーバV、またストレージサービスWのサーバ137をサーバW、プリントサービスUのサーバ138、WebサービスSのサーバ139をサーバSと、各々略記することがある。また利用者Aの撮像端末170を撮像端末A、利用者Aの情報端末180を情報端末A、利用者の表示端末190を表示端末A、また利用者Bの表示端末195を情報端末Bと、各々略記することがある。本明細書における画像は、静止画でも動画でもよい。
【0028】
図2は、サーバX100の概略構成図の一例である。サーバXは、送受信手段101、一時実体記憶手段102、要約画像記憶手段103、利用者情報テーブル105、一時画像記憶手段109、認証手段104、HTML生成手段106、要約画像生成手段107、検索手段108、および画像送付URL生成手段111を有する。
【0029】
図3は、サーバY120の概略構成図の一例である。サーバYは、送受信手段121、記憶手段122、SPIDテーブル123、ストレージサービステーブル124、Webサービステーブル125、送付先一時記憶領域126、検索手段131、SPID生成手段133、およびHTML生成手段134を有する。
【0030】
図4(a)は、サーバZ140の概略構成図の一例である。サーバZは、送受信手段141、HTML生成手段142、認証手段143、画像情報記憶手段144、検索手段145、利用者情報テーブル146を有する。図4(b)は、サーバU150の概略構成図の一例である。サーバUは、送受信手段151、HTML生成手段152、認証手段153、画像情報記憶手段154、検索手段155、および利用者情報記憶手段156を有する。また、サーバU150は、ネットワーク119を通じて印刷装置157に接続されている。ネットワーク119は、ネットワーク199と同じネットワークであっても、異なるネットワークであってもよい。
【0031】
図5は、サーバV160の概略構成図の一例である。サーバVは、送受信手段161、HTML生成手段162、検索手段163、利用者テーブル164、および認証手段168を有する。
【0032】
図6は、撮像端末A170の概略構成図の一例である。撮像端末Aは、送受信手段171、撮像手段172、画像記憶手段173、CID記憶手段174、および入力手段175を有する。撮像端末Aは、送受信手段171を有していても、有していなくても良い。
【0033】
図7は、情報端末A180の概略構成図の一例である。情報端末Aは、送受信手段181、HTML解析手段182、表示手段183、入力手段184、画像記憶手段185、および検索手段186を有する。
【0034】
図8は、表示端末A190の概略構成図の一例である。表示端末Aは、送受信手段191、HTML解析手段192、表示手段193、入力手段194、画像記憶手段149、およびHID記憶手段148を有する。
【0035】
図9は、情報端末B195の概略構成図の一例である。情報端末Bは、送受信手段196、メッセージ解析手段197、表示手段198、入力手段158、および画像記憶手段159を有する。
【0036】
なお、図1に示した利用者Aの第2撮像端末115および利用者Cの撮像端末の概略構成は、図6に示した利用者Aの撮像端末と同じなので、図による説明は省略する。また、図1に示した利用者Cの情報端末117の概略構成図は、図7に示した利用者Aの情報端末と同じなので、図による説明は省略する。
【0037】
本明細書では、撮像端末で撮影され、撮像端末の画像記憶手段に記憶された画像情報を源画像と呼ぶ。またある源画像を処理して得られる画像をその源画像の処理済画像という。ある源画像またはその処理済画像の中で、2つの画像を比較した時、情報量の大きい画像を実体画像、情報量の小さい画像を要約画像と呼ぶ。たとえばRAW形式のある源画像を、より情報の小さいJPEG形式(Joint Photographic Experts Group)に変換した時は、源画像が実体画像、この源画像の処理済画像が要約画像である。さらに、ひとつの源画像から2つの処理済画像が生成される場合は、情報量の大きな処理済画像を実体画像、情報量の少ない処理済画像が要約画像となる。実体画像は、撮像端末の画像記憶手段に記憶された画像情報であれば、たとえば各撮像端末固有の所謂RAW形式、JPEG形式、TIFF(Tagged Image File Format)形式など、GIF(Graphics Interchange Format)どのような画像形式であってもよい。要約画像も、たとえばJPEG形式、RAW形式、PNG(Portable Network Graphic)形式、TIFF(Tagged Image File Format)形式、GIF形式など、どのような画像形式であってもよい。
【0038】
以下では、本発明の3つの実施形態を例示する。まず、図10、図14、および図16のフロー図で示す処理で、利用者Aが撮像端末Aで撮影した実体画像を、サーバX、情報端末A、およびサーバXに分散して記憶する。この際、実体画像の記憶場所にかかわらず、利用者Aは画像ゲートウェイサービスXを唯一の窓口として、統一的に画像を扱える。この図10、図14および図16のフロー図で示す処理は、3つの実施形態に共通であり、各々の実施形態の処理は、図16のステップS1613に続いて実行される。図22のフロー図で説明する実施形態1では、実体画像の記憶場所にかかわらず、利用者AがサーバXを窓口として、プリントサービスUで選択した画像の印刷処理を実行する。図24のフロー図で説明する実施形態2では、実体画像の記憶場所にかかわらず、利用者AがサーバXを窓口として、選択した画像を表示端末Aで表示する。図26のフロー図で説明する実施形態3では、実体画像の記憶場所にかかわらず、利用者AがWebサービスVにおいて知人である利用者Bの情報端末に選択した画像を送る。
【0039】
はじめに、図10のフロー図を用いて本発明の説明を開始する。利用者Aが撮像端末Aの入力手段175を操作することで撮像手段172が撮影し、撮影された複数の実体画像群を画像記憶手段173に記憶する。この際、個々の実体画像には、撮像端末Aで撮影された実体画像群の中で、その画像を一意に特定するためのIDを関連付けた状態で、画像記憶手段173に記憶する(ステップS1001)。本明細書では、撮像端末Aで撮影された実体画像の中で、その画像を一意に特定するためのIDを、PIDと呼ぶ。この一例では、利用者Aが撮影した個々の実体画像すべてに、各々を特定するためのPIDが関連付けられて記憶される。撮影および実体画像記憶の時点で、送受信手段171はネットワーク199に接続されていても、されていなくてもよい。
【0040】
次に、撮像端末Aの送受信手段171をネットワーク199に接続する(ステップS1002)。送受信手段171が画像記憶手段173に記憶された実体画像群を、各々のPIDが関連付けられた状態で、ネットワーク199を通じてサーバX100に送る。さらにこの時、送受信手段171は、すべての撮像端末の中で撮像端末Aを特定することのできるIDを各々の実体画像およびPIDと関連付けた状態で、サーバX100に送る(ステップS1003)。本明細書では、すべての撮像端末の中で、ある撮像端末を特定するためのIDをCIDと呼ぶ。また、撮像端末AのCIDをCIDaとする。CIDaは、撮像端末AのCID記憶手段174に記憶されている。
【0041】
この一例は、撮像端末Aが送受信手段171を有し、ステップS1002でこれがネットワーク199と接続された一例である。本発明では、ステップS1002およびS1003のかわりに以下の処理を2つのいずれかを実行してもよい。1つの方法は、ネットワーク199を介さずに、撮像端末Aの送受信手段171と情報端末Aの送受信手段181を直結し、画像記憶手段173に記憶された実体画像群および各々の実体画像のPIDを、情報端末Aを通じてサーバX100に送る方法である。2つ目の方法は、ネットワークとの送受信手段を有しない撮像端末にも適用できる方法である。この方法は、利用者Aが画像記憶手段173を撮像端末A170より取り出した上、情報端末Aの入力手段184に接続する。その後、情報端末Aが画像記憶手段173より実体画像を取り出し、かつこれら実体画像と各々のPIDをサーバX100に送る。この2つの方法のように、撮像端末Aの画像記憶手段173に記憶された実体画像を、情報端末Aを通じてサーバX100に送るやりかたでもよい。
【0042】
なお、撮像端末A170または情報端末A180から、サーバX100に実体画像群を送る際は、各々の実体画像にPIDを関連付けて送った。しかし、撮像端末Aまたは情報端末AからPIDを関連付けずに実体画像をサーバX100に送ったのち、サーバXでPIDを生成してもよい。
【0043】
次に、サーバXの送受信手段101がこれら実体画像群と、各々に関連付けられたPID、およびCIDaを受信すると、これらを一時実体記憶手段102に記憶する。すなわち、各々の実体画像には、これを特定するPIDおよびCIDaが関連付けられて、一時実体記憶手段102に記憶される(ステップS1004)。画像ゲートウェイサービスXは、複数の利用者によって使われる。1人の画像ゲートウェイサービスXの利用者が複数の撮像端末を使うこともできる。このため、複数の利用者の異なる撮像端末で撮影された実体画像が、一時実体記憶手段102に記憶される。しかし、一時実体記憶手段102に記憶されるすべての実体画像には、各々PIDおよびCIDが関連付けられて記憶されている。したがって、一時実体記憶手段102に記憶されたすべての実体画像は、PIDとCIDの組み合せが与えられれば、一意に特定できる。
【0044】
ただしこの方法によれば、画像ゲートウェイサービスXの運営者は、一時実体記憶手段102に記憶された実体画像を、CIDaを検索キーとして検索することで、利用者Aの撮影した実体画像を知ることができる。これは、プライバシー保護の観点から望まれない場合がある。画像ゲートウェイサービスXの運営者が、各利用者の撮影した実体画像を検索できないようにするためには、以下のような方法が用いられる。
【0045】
まず、サーバXの送受信手段101が、CIDaと、上記ステップS1003で撮像端末Aより送られた実体画像に関連付けられたPID群を、ネットワーク199を通じてブリッジサーバY120に送る。サーバYの送受信手段121がこれらを受信すると、SPID生成手段133が、受信したPID群の各々とCIDaとを組み合わせ、不可逆な演算Fにより、下の式でスクランブルPIDを導出する。以下では、スクランブルPIDをSPIDと表記する。
SPIDn=F(PIDn、CIDa)
ここで、添え字nは、撮像端末Aの撮影した実体画像群のなかで、個々の実体画像を特定する番号である。またここで、この演算Fは、x1≠x2またはy1≠y2の場合にF(x1、y1)≠F(x2、y2)を満たす。この性質によって、SPIDは、一時実体記憶手段に記憶される実体画像群のなかで、個々の実体画像を特定するためのIDとして使うことができる。生成されたSPID群は、サーバYの記憶手段122にあるSPIDテーブルに、CIDaと関連付けて記憶される。送受信手段121は、生成されたSPID群を、ネットワーク199を通じてサーバXに送る。サーバXの送受信手段101がSPID群を受信すると、ステップS1003で撮像端末Aより送られた実体画像の各々に、PIDのかわりにSPIDを関連付けた状態で一時実体記憶手段102に記憶する(ステップS1004)。Fは不可逆な演算なので、画像ゲートウェイサービスXの運営者は、CIDaからSPIDを導けない。このため、画像ゲートウェイサービスXの運営者は、CIDaから、利用者Aの撮影した実体画像を検索できなくなる。
【0046】
次に利用者Aが情報端末A180を使って、画像ゲートウェイサービスXの利用者登録をおこなう。情報端末Aは、パーソナルコンピュータ、携帯電話、携帯型情報端末、カメラ、音楽再生端末など、どのような情報端末でもよい。情報端末Aは撮像機能を備えた情報端末でもよい。利用者Aは、入力手段184を操作して、サーバX100を特定するための情報を情報端末Aに入力する。サーバX100を特定するための情報としてはたとえばURL(Uniform Resrouce Locator)などがある。次に送受信手段181がこの情報を、ネットワーク199を通じてサーバXに送る。サーバXの送受信手段101がこの情報を受信すると、HTML生成手段106が利用者情報登録画面または認証画面のHTMLコードを生成する。送受信手段101は、このHTMLコードを、ネットワーク199を通じて情報端末A180に送る。送受信手段181がこのHTMLコードを受信すると、HTML解析手段182がこれを解析し、これを表示手段に表示する。次に、利用者Aが入力手段184を使って、画像ゲートウェイサービスXの利用者登録に必要な情報を入力する。もし上記HTMLコードが認証画面用の場合には、利用者Aが入力手段184を使って認証に必要な情報を入力する。以下では、利用者登録の場合で説明する。
【0047】
図11に、利用者登録画面の一例を示す。表示手段183は画像ゲートウェイサービスXの利用者登録画面ウィンドウ1101を有する。さらにウィンドウ1101は、これが画像ゲートウェイサービスXの画面であることを表す表示1102、利用者ID入力部1111、パスワード入力部1112、カメラID1入力部1121、カメラID2入力部1122、カメラID3入力部1123、および利用者登録ボタン1130を有する。ここでの利用者IDは、画像ゲートウェイサービスXの利用者の中で、各利用者を一意に特定するためのIDである。カメラIDはいくつ入力できてもよい。本明細書では、画像ゲートウェイサービスXにおける利用者IDをUIDxと表す。また、利用者Aの画像ゲートウェイサービスXにおけるUIDをUIDxaと表す。図11に示す一例では、UIDxaとして「hoge@example.com」、パスワードとして「12345」が入力されている。ただし図11の一例では、パスワード入力部1112における表示は伏せ字で表示されている。さらに、カメラID入力部は、利用者Aが所有する撮像端末を一意に特定するためのCIDを入力する。図11の一例では、CIDaとして「N12345678」が入力されている。図11の一例に示すように、本発明では、1つの利用者IDに対して複数のCIDを登録することができる。すなわちこの一例では、利用者Aは複数の撮像端末を利用できる。一つのUIDに関連付けて登録されるCIDの数はいくつであってもよい。
【0048】
さらに利用者Aが入力手段184によって、表示手段183に表示されたカーソル1103を移動させ、利用者登録ボタン1130を選択する。送受信手段181がUIDxa、パスワード、およびCIDaを、ネットワーク199を通じてサーバX100に送る(ステップS1005)。サーバXの送受信手段101がこれらの情報を受信すると、利用者情報テーブル105がUIDxaとパスワードおよびCIDaを関連付けた状態で記憶する(ステップS1006)。
【0049】
図12には、利用者情報テーブル105の一例を示す。利用者情報テーブルは、利用者IDの列1201、パスワードの列1202、およびCIDの列1203、およびHIDの列1204を有する。図12にはないが、利用者情報テーブルは、利用者IDに関連付けて記憶する、名前や住所のような、利用者の属性情報を記憶する列を有していてもよい。また、利用者情報テーブルが複数のテーブルより構成されていてもよい。図12では、ステップS1006で記憶された情報は、利用者ID1211、パスワード1212、およびCID1213に記憶されている。利用者テーブル105では、1つの利用者IDに、複数のCIDを関連付けて記憶することもできる。利用者テーブル105では、1つの利用者IDに、複数のHIDを関連付けて記憶することもできる。利用者テーブルには、画像ゲートウェイサービスXの利用者IDと、その利用者の持つ撮像端末のCIDとの関連付けが記憶される。ステップS1006では一つのUIDに対して複数のCIDを関連付けて利用者テーブル1203の列に記憶することもできる。これは、1人の利用者が複数の撮像端末を利用している場合である。利用者Aがあらかじめ画像ゲートウェイサービスXの利用者登録を済ませている場合には、その認証情報をサーバXに送ればよい。
【0050】
次に、検索手段108が、複数の利用者が複数の撮像端末で撮影した実体画像群を記憶した一時実体記憶手段102から、撮像端末Aで撮影された実体画像群を検索する。ステップS1004で、一時実体記憶手段102に実体画像とCIDが関連付けられて保存されている場合、検索手段108はCIDaを検索キーに一時実体記憶手段102を検索することで、撮像端末Aで撮影された実体画像群を得る(ステップS1007)。ステップS1004で、一時実体記憶手段102に実体画像とSPIDが関連付けられて保存されている場合、次のような手順によって撮像端末Aで撮影された実体画像群を得る。まず送受信手段101がCIDaをネットワーク199経由でサーバY120に送る。サーバYの送受信手段121がこれを受信すると、検索手段131がSPIDテーブルを検索し、CIDaに関連付けられたSPID群を得る。送受信手段121はこのSPID群を、ネットワーク199を通じてサーバX100に送る。サーバXの検索手段108がこのSPID群を検索キーとして、一時実体記憶手段102を検索する(ステップ2007)。
【0051】
次に、サーバXの要約画像生成手段107が、ステップS1007で検索された実体画像群の要約画像群を生成する。次にサーバXのHTML生成手段106が、生成された要約画像群を用いて、撮像端末Aで撮影された画像の要約画像群を一覧表示するためのHTMLコードを生成する。各々の要約画像には、PIDまたはSPIDが関連付けられている。送受信手段がこのHTMLコードを、ネットワーク199を通じて情報端末A120に送る(ステップS1008)。情報端末Aの送受信手段181がこのHTMLコードを受信すると、HTML解析手段182が解析の上、表示手段183に表示する(ステップS1009)。
【0052】
なおこの説明では、サーバX100における要約画像の、要約画像記憶手段103への記憶は、後述するステップS1405で実行された。しかし、上記ステップS1008の後に、上記ステップS1008において生成された要約画像を、CIDaおよびPID、またはSPIDを関連付けて要約画像記憶手段103に記憶してもよい。
【0053】
図13には、要約画像群の一覧表示画面の一例を示す。表示手段183は、一覧表示画面のウィンドウ1300を有する。一覧表示画面ウィンドウ1300は、画像ゲートウェイサービスXであることを表す表示1301と認証済の利用者情報の表示1302とを有する。一覧表示ウィンドウ1300はさらに、要約画像表示領域1310、記憶先選択ボタン領域1320、および送付先選択ボタン領域1330を有する。記憶先選択ボタン領域1320は、情報端末Aボタン1321およびストレージサービスボタン1323を有する。送付先選択ボタン領域1330は、プリントサービスボタン1331、表示端末ボタン1332、および他サービスの知人ボタン1333を有する。要約画像表示ウィンドウ1310には、ステップS2005で一時実体記憶手段102から検索した実体画像の要約画像が表示される。また図13の一例では、各要約画像に付随して「T」マークが表示されている。「T」マークは、各々の要約画像の元になった実体画像が、一時実体記憶手段102に記憶されていることを表している。図13において、たとえば、要約画像1311に付随して「T」マーク1312が表示されているのは、要約画像1311の元になった実体画像が、一時実体記憶手段102に記憶されていることを表している。実体画像が一時記憶手段102に記憶されていることを、表示手段183で表す方法は「T」マークの付加である必要はなく、どのような画像、色、文字による説明、領域による分離などで何でもよい。要約画像表示領域に表示されるのは、個々の実体画像の要約画像であっても、また複数の実体画像をまとめたことを表す、所謂フォルダの要約画像であってもよく、「T」マークはフォルダに付随していてもよい。
【0054】
以上、図10に示すフロー図を用いて、撮像端末A170で撮影された実体画像群が、サーバXの一時実体記憶手段102に記憶される処理について説明した。利用者Aの第2撮像端末115で撮影された実体画像群も、同様の処理によってサーバXの一時実体記憶手段102に記憶することができるので、詳細の説明は省略する。この場合は、図11に示した情報端末Aの情報端末に表示される利用者登録画面または認証画面で、利用者Aの第2撮像端末115のHIDを入力し、これがサーバXに送られると、図12に示す利用者情報テーブル105のCIDの列1204に、利用者Aの利用者ID1211と関連付けて記憶される。また、利用者Aの第2撮像端末で撮影された実体画像は、各々にPIDおよび利用者Aの第2撮像端末のCID、またはSPIDが関連付けられた状態で、一時実体記憶手段102に記憶される。また本発明では、利用者Aの第2撮像端末で撮影され、サーバXの一時実体記憶手段に記憶された実体画像については、以下、図14、図16、図22、図24、および図26と同様の処理が可能である。以下では、利用者Aの第2撮像端末で撮影された実体画像の処理については、詳細の説明は省略する。
【0055】
また、利用者Cの撮像端末116で撮影された実体画像群も、同様の処理によってサーバXの一時実体記憶手段102に記憶することができるので、詳細の説明は省略する。この場合は、情報端末C117に表示された利用者登録画面または認証画面で、利用者Cの第像端末116のHIDを入力し、これがサーバXに送られると、図12に示す利用者情報テーブル105のCIDの列1204に、利用者Cの利用者IDと関連付けて記憶される。また、利用者Cの撮像端末117で撮影された実体画像は、各々にPIDおよび利用者Cの撮像端末のCID、またはSPIDが関連付けられた状態で、一時実体記憶手段102に記憶される。また本発明では、利用者Cの撮像端末で撮影され、サーバXの一時実体記憶手段に記憶された実体画像については、以下、図14、図16、図22、図24、および図26と同様の処理が可能である。以下では、利用者Cの撮像端末で撮影された実体画像の処理については、詳細の説明は省略する。
【0056】
次に図14に示すフロー図を用いて図10にフローチャートが示された処理の続く処理を説明する。再び図13を参照して、情報端末Aの入力手段184が、表示手段183に表示されたカーソル1303を移動させ、任意の要約画像を選択する。図13の一例では、要約画像1313、1314、1315、および1316が選択されている。図13の一例において、要約画像が二重線で囲まれているのは、ここで選択された要約画像であることを表している。次に情報端末Aの入力手段184が、表示手段183に表示されたカーソル1303を移動させ、記憶先として、情報端末Aのボタン1321が選択される(ステップS1401)。
【0057】
すると、情報端末Aの送受信手段が、選択された要約画像に関連付けられたPIDおよびCIDa、またはSPID、および情報端末Aを特定するための情報を、ネットワーク199を通じてサーバX100に送る。サーバXの送受信手段101がこれらを受信する(ステップS1402)。ここでは、ステップS1008で各々の要約画像にPIDおよびCIDa、またはSPIDを関連付けた上で情報端末Aに送り、ステップS1401で選択された要約画像のPIDおよびCIDa、またはSPIDをサーバXに送る方法で説明した。しかし、これに限定されることはなく、たとえば、情報端末AにおいてPIDおよびCIDaまたはSPIDが各々の要約画像と関連付けられている必要はなく、サーバXがステップS1401で選択された要約画像のPIDおよびCIDa、またはSPIDを得られる方法であれば、どのような方法を用いてもよい。
【0058】
次に検索手段108は、ステップS1402で受信したPIDとCIDaの組み合わせを検索キーとして、またはSPIDを検索キーとして、一時実体記憶手段を検索する(ステップS1403)。次に送受信手段101は、この検索の結果得られた実体画像群の各々にPIDおよびCIDa、またはSPIDが関連付けられた状態で、実体画像群を情報端末A180に送る。情報端末Aの送受信手段101が実体画像群を受信すると、画像記憶手段185に、各々にPIDおよびCIDa、またはSPIDが関連付けられた状態で記憶する(ステップS1404)。
【0059】
次にサーバXは、ステップS1401で選択された画像の要約画像群の各々に、PIDおよびCIDaまたはSPID、および記憶先情報として情報端末Aを一意に特定する情報と関連付けて、要約画像群を要約画像記憶手段103に記憶する(ステップS1405)。本実施形態で示す一例では、このステップS1405で記憶される要約画像群は、ステップS1008で一覧表示画面のHTMLコード用に、要約画像記憶手段103が生成した要約画像群である。しかし本発明では、このステップS1405で記憶される要約画像はステップS1008とは別の処理にて生成されてもよい。また、このステップS1405で記憶される要約画像は、撮像端末Aで生成され、実体画像群とともにサーバXに送られたものでもよい。また、ステップS1401で選択された要約画像が、前記ステップS1008で既に要約画像記憶手段103に記憶されている場合には、ステップS1405で記憶しなくてもよい。次に、サーバXの一時実体記憶手段102が、ステップS1404で情報端末Aに送られた実体画像群を一時実体記憶手段102から削除する(ステップS1406)。
【0060】
以上の処理によって、サーバXで一時的に記憶した実体画像群であって、撮像端末Aで撮影された実体画像群が、サーバXの一時実体記憶手段から情報端末Aに移動する。このような処理によって、画像ゲートウェイサービスXで預かる画像情報量が増大することを防ぐことができる。
【0061】
次に、ステップS1405が実行された後の任意の時刻に、サーバXのHTML生成手段は、更新された一覧表示画面のHTMLコードを生成する。送受信手段101がこのHTMLコードを、ネットワーク199を通じて情報端末A180に送る。情報端末Aの送受信手段181がこのHTMLコードを受信すると、HTML解析手段182が解析した上、表示手段183に表示する(ステップS1407)。
【0062】
図15には、更新された一覧表示画面の一例を示す。図15に示す画面は、要約画像表示領域1310の表示以外は、図13の表示と同じである。ステップS1401からS1406の処理によって、図13の要約画像1313、1314、1315、および1316で表される実体画像が、サーバXの一時実体記憶手段102から情報端末Aの画像記憶手段185に移動した。図13と図15を比較すると、これら4つの実体画像を表す要約画像に付随する表示が「T」マークから「L」マークに変化している。「L」マークは、各々の要約画像に対応する実体情報が、情報端末Aの画像記憶手段185に記憶されていることを表している。このことを表す方法は「L」マークの付加である必要はなく、一時実体記憶手段102に記憶されている実体画像と、情報端末Aの記憶手段185に記憶されている実体画像との区別がつけば、どのような画像、色、文字による説明、領域による分離などで何でもよい。要約画像表示領域に表示されるのは、個々の実体画像を表す要約画像であっても、また複数の実体画像をまとめたフォルダの要約画像であってもよく、「L」マークはフォルダに付随していてもよい。
【0063】
次に、図16に示すフロー図を利用して、利用者Aが、ステップS1001で撮影し一時実体記憶手段102に記憶した実体画像群のうち利用者Aが選択した画像の実体画像を、ストレージサービスZの画像情報記憶手段144にコピーした上で、その要約画像群のみをサーバXの要約画像記憶手段に記憶し、さらにこれら選択された実体画像群は一時記憶手段102から削除する処理について説明する。再び図15を参照して、情報端末Aの入力手段184が、表示手段183に表示されたカーソル1303を移動させ、任意の要約画像を選択する。図15の一例では、要約画像1515、1516、1517、および1518が選択された。図15において、要約画像が二重線で囲まれているのは、ここで選択された要約画像であることを表している。さらに、情報端末Aの入力手段184が、表示手段183に表示されたカーソル1303を移動させ、記憶先として、ストレージサービスのボタン1323が選択される(ステップS1601)。
【0064】
次に、送受信手段181が、選択された要約画像1515、1516、1517、および1518各々のPIDおよびCIDa、またはSPID、およびストレージサービスのボタン1323が選択されたことを表す情報を、ネットワーク199を経由してサーバX100に送る。サーバXの送受信手段101がこれらを受信する(ステップS1402)。ここでは、ステップS1407で各々の要約画像にPIDおよびCIDa、またはSPIDを関連付けた上で情報端末Aに送り、ステップS1601で選択された要約画像のPIDおよびCIDa、またはSPIDをサーバXに送る方法で説明した。しかし、本発明は、この方法に限定されることはない。例えば、情報端末AにおいてPIDおよびCIDa、またはSPIDが各々の要約画像と関連付けられている必要はなく、サーバXがステップS1601で選択された要約画像のPIDおよびCIDa、またはSPIDを得られる方法であれば、どのような方法を用いてもよい。次に、検索手段108は、ここで受信したPIDとCIDaの組み合わせを検索キーとして、またはSPIDを検索キーとして、一時実体記憶手段を検索する(ステップS1603)。ただし、この一例では、図15に示すように要約画像1515は「L」マークが付随している。これは、ステップS1406においてサーバXの一時実体記憶手段102からは削除されており、この要約画像が表す実体画像は、情報端末Aの画像記憶手段184に記憶されていることを表している。したがって、要約画像1515が示す実体画像は、サーバX100が、情報端末A180にそのPIDおよびCIDa、またはそのSPIDを送り、情報端末Aよりこの実体画像を取得する必要がある。このように、実体画像が、サーバXの一時実体記憶手段102にない場合は、サーバXがその実体画像を記憶する情報端末またはサーバより実体画像を取得する。この処理については、後のステップS2204からS2206、ステップS2404からS2406、およびステップS2604からS2606で詳しく説明されているので、ここでは省略する。
【0065】
次に、ステップS1602で受け取った、ストレージサービスのボタン1323が選択されたことを表す情報により、サーバXの送受信手段101が情報端末A180とサーバX100との接続を、サーバY120にリダイレクトする。次に、サーバYのストレージサービステーブル124に記憶されている、ストレージサービスの情報を利用して、HTML生成手段134がストレージサービス選択画面を生成するためのHTMLコードを生成する。図17に、ストレージサービステーブル124の一例を示す。ストレージサービステーブル124は、ストレージサービス名の列1701、認証URLの列1702、および送信用URLの列1703を有する。本実施形態1の一例では、ブリッジサービスYは、ストレージサービスZおよびストレージサービスWの2つのストレージサービスへのブリッジサービスを、利用者に対して提供している。なお、ストレージサービスYやストレージサービスZは、画像情報の記憶機能を提供しているサービスであれば何でもよい。たとえば、主として写真の記憶と閲覧機能を提供するサービス(たとえば、FLICKRなど)、SNS(Social Networking Service)など主として日記の交換機能(たとえば、FACEBOOKなど)、電子メール(たとえば、GMAILなど)などを提供するサービスも、画像情報の記憶機能を提供していれば、本発明におけるストレージサービスである。
【0066】
次に、送受信手段121がこのHTMLコードを、ネットワーク199を通じて情報端末Aに送る(ステップS1604)。情報端末Aの送受信手段181がこのHTMLコードを受信すると、HMTL解析手段182がこれを解析し、表示手段183がストレージサービス選択画面を表示する。図18に、ストレージサービス選択画面の一例を示す。ストレージサービス選択画面のウィンドウ1801は、ブリッジサービスYのサービスであることを示す表示1802、ストレージサービスZ選択チェックボックス1811、ストレージサービスW選択チェックボックス1812、選択完了ボタン1804を有する。ストレージサービス選択画面は、ブリッジサービス表示1802を有していても、有していなくてもよい。また、チェックボックス1811および1812は、各々のストレージサービスを選択できるものであれば何でもよい。またストレージサービス選択は、1つしか選択できなくとも、同時に複数選択できてもよい。この一例では、ストレージサービス選択画面の表示にあたり、情報端末Aの接続をサーバX100からサーバY120にリダイレクトした上、サーバYのHTML生成手段がHTMLコードを生成して情報端末Aに送った。この他に、サーバXから情報端末Aに送るHTMLコードに、サーバYからの情報を受け付けるためのスクリプト(例えば、ジャバスクリプト)などのコードを付加しておき、画像ゲートウェイサービスXの画面上に、サーバYが配信するストレージサービス選択画面を直接表示するなどの方法でもよい。さらにサーバXがストレージサービステーブルに相当する機能を有し、ストレージサービス選択画面をサーバXが情報端末Aに送っても良い。
【0067】
次に、情報端末Aの入力手段184が、表示手段183に表示されたカーソル1803を移動させ、ストレージサービス選択チェックボックスを選択する。図18の一例では、チェックボックス1811が選択されている。その後、入力手段184がカーソル1803を移動させ、選択完了ボタン1804を選択する。送受信手段181が、チェックボックス1811が選択されたことを表す情報を、ネットワーク199を通じてサーバY120に送る(ステップS1605)。サーバYの送受信手段121がこれを受信すると、検索手段131がストレージサービステーブル124より、ストレージサービスZに関連付けられて記憶された認証URL1712を検索する。送受信手段121が、端末AとサーバYとの接続を、認証URL1712に従って、サーバZ140にリダイレクトする。
【0068】
サーバZの送受信手段141が情報端末Aとの接続を確立すると、HTML生成手段142が、ストレージサービスZの認証画面を生成するためのHTMLコードを生成し、送受信手段141がネットワーク191を通じてこれを情報端末Aに送る(ステップS1606)。情報端末Aの送受信手段181がこれを受信すると、HTML解析手段182が解析の上、ストレージサービスZの認証画面を、表示手段183に表示する。図19に、ストレージサービスZの認証画面の一例を示す。ストレージサービスZの認証画面は、認証画面ウィンドウ1901を有する。認証画面ウィンドウ1901は、ストレージサービスZの画面であることを示す表示1902、利用者ID入力欄1911、パスワード入力欄1912、および認証ボタン1904を有する。図19の一例では、入力手段184がカーソル1903を利用者ID入力欄1911に移動した上、利用者AのサービスZにおける利用者ID「hoge@ServiceZ.com」1921を、またパスワード入力欄1912に移動させた上でパスワード1922を、各々入力する。ここでストレージサービスZの利用者IDをUIDzと表す。また利用者AのストレージサービスZにおけるUIDをUIDzaと表す。図19の一例では、パスワード1922は伏せ字で表示されている。次に、入力手段184がカーソル1903を移動させ、認証ボタン1904を選択すると、送受信手段181が利用者ID1921およびパスワード1922を、ネットワーク199を通じてサーバZに送る。サーバZの送受信手段がこれらを受信すると、認証手段143が利用者テーブルにあらかじめ記憶されていた利用者AのUIDzaとパスワード情報を検索することで認証する(ステップS1607)。ここでは、利用者AのUIDzaとパスワードがあらかじめ利用者情報テーブル146に記憶されているとした。すなわち、利用者Aは画像ゲートウェイサービスXの利用者であるとともに、ストレージサービスZ利用者でもあった。もし、ステップ1606が実行される時点で、利用者AがストレージサービスZの利用者でない場合は、この時点でUIDzaとパスワードをサーバZ140に登録する。
【0069】
次に、サーバZの送受信手段141がサーバY120に、利用者Aを認証したことを表す情報を、ネットワーク199を通じて送る。サーバYの送受信手段121がこれを受信すると、サーバYの送受信手段121が、サーバX100に、ステップS1601で選択された利用者Aの実体画像をサーバZ140に送信するために必要な情報を送る。この情報はたとえば、送信先であるサーバZ140をネットワーク199上で一意に特定するためのID、サーバZ140で実体画像群を受信する際のサーバZの受信アドレスやポート番号、サーバYがこの送信のために生成したセッション情報やサーバXとサーバZとの間のネゴシエーション情報、セキュリティ確保や実体画像群の正確性を保証するための画像情報のダイジェスト情報などが考えられるが、サーバX100からサーバX140に対するステップS1601で選択された実体画像群送信のために使われる情報であれば何でもよい。またさらに、サーバYの送受信手段121が、サーバZ140に、ステップS1601で選択された画像の実体画像群を、サーバX100から受信するために必要な情報を送る。この情報はたとえば、送信元であるサーバX100をネットワーク199上で一意に特定するためのID、サーバX100が実体画像群を送信する際の送信アドレスやポート番号、サーバYがこの受信のために生成したセッション情報やサーバXとサーバZとの間のネゴシエーション情報、セキュリティ確保や実体画像群の正確性を保証するための画像情報のダイジェスト情報などが考えられるが、サーバX100からサーバZ140に対するステップS1601で選択された実体画像群受信のために使われる情報であれば何でもよい(ステップS1608)。この一例では、サーバYがサーバXとサーバZの間の実体画像群の送受信のためのネゴシエーションを担い、実体画像群の送受信はサーバXとサーバZがネットワーク199を介して直接おこなったが、サーバYが実体画像群の送受信を中継してもよい。またサーバYがネゴシエーションを担うことなく、サーバXとサーバZが直接ネゴシエーションを実行してもよい。
【0070】
次に、サーバXの送受信手段101およびサーバZの送受信手段141が各々、ステップS1608で、サーバY120より送られた情報を受信する。次にサーバXの送受信手段101およびサーバZの送受信手段141が、ステップS1601で選択された実体画像群の送受信のためのセッションを確立する。サーバXの送受信手段101が、ステップS1601で選択された画像の実体画像を、各々のPIDとCIDa、または各々のSPIDが関連付けられた状態で、ネットワーク199を通じてサーバZに送る(ステップS1609)。サーバZの送受信手段141がこれらの実体画像群を受信し、これらと各々のPIDとCIDa、または各々のSPIDが関連付けられた状態で、画像情報記憶手段144に記憶する(ステップS1610)。
【0071】
次にサーバXは、ステップS1601で選択された画像の要約画像群の各々に、PIDおよびCIDa、または各々のSPID、および記憶先情報としてストレージサービスZを一意に特定する情報と関連付けて、要約画像群を記憶手段103に記憶する(ステップS1611)。ここで示す一例では、このステップS1611で記憶される要約画像群は、ステップS1008で一覧表示画面のHTMLコード用に、要約画像記憶手段103が生成した。しかし本発明では、このステップS1611で要約画像記憶手段103記憶される要約画像はステップS1008と独立して生成されてもよい。また、ステップS1601で選択された要約画像が、前記ステップS1008で既に要約画像記憶手段103に記憶されている場合には、ステップS1611で記憶しなくてもよい。また、このステップS1611で要約画像記憶手段に記憶される要約画像は、撮像端末Aで生成され、実体画像群とともにサーバXに送られたものでもよい。次に、サーバXの一時実体記憶手段102が、ステップS1609で情報端末Aに送られた実体画像群を一時実体記憶手段102から削除する(ステップS1612)。
【0072】
ステップS1611が実行された後の任意の時刻に、サーバXのHTML生成手段は、更新された画像情報一覧画面のHTMLコードを生成する。送受信手段101がこのHTMLコードを、ネットワーク199を通じて情報端末A180に送る。情報端末Aの送受信手段181がこのHTMLコードを受信すると、HTML解析手段182が解析した上、表示手段183に表示する(ステップS1613)。
【0073】
図20には、更新された一覧表示画面の一例を示す。図20に示す画面は、要約画像表示領域1310の表示以外は、図13および図15の表示と同じである。ステップS1601からS1613の処理によって、図15の要約画像1516、1517、および1518で表される実体画像群が、サーバXの一時実体記憶手段102からサーバZの画像情報記憶手段144に移動した。また、図15の要約画像1515で表される実体画像群は、情報端末Aの画像記憶手段185からサーバZの画像情報記憶手段にコピーされた。図15と図20を比較すると、これらの画像のうち要約画像1516、1517および1518に付随する表示が「T」マークから「S」マークに変化している。また、要約画像1515には、「L」マークに加えて「S」マークが新たに付随している。「S」マークは、各々の要約画像の表す実体画像または要約画像が、サーバZの画像記憶手段144に記憶されていることを表している。このことを表す方法は「S」マークの付加である必要はなく、サーバXの一時実体記憶手段102に記憶されている実体画像および情報端末Aの記憶手段185に記憶されている実体画像と、サーバZの画像情報記憶手段144に記憶されている実体画像または要約画像との区別がつけば、どのような画像、色、文字による説明、領域による分離などで何でもよい。要約画像表示領域に表示されるのは、個々の画像情報の要約画像であっても、また複数の画像情報をまとめたフォルダの要約画像であってもよく、「S」マークや「L」マークはフォルダに付随していてもよい。また要約画像1515については、その実体画像が情報端末Aの画像記憶手段185に記憶されていることを表す「L」マーク1515に加えて、その実体画像または要約画像がサーバZの画像記憶手段144に記憶されている「S」マーク2014が付随している。これは要約画像1515で表される画像が、情報端末Aの画像記憶手段185およびサーバZの画像情報記憶手段144の両方に記憶されていることを表現している。
【0074】
なお、サーバY120におけるSPID生成および記憶機能と、サーバYの提供する他ブリッジ機能は、異なるサーバにより実現されていてもよい。また、これら異なるサーバが異なる運営者によって運営されていてもよい。
【0075】
図21に示すシーケンス図には、図10、図14、および図16の各フロー図に示した本発明の一実施形態の処理をまとめて表示した。図21は、上記各フロー図で説明した各ステップが、どの撮像端末、情報端末またはサーバで処理されるかを図示したものである。以上の処理により、撮像端末Aで撮影されたすべての画像の要約画像が、サーバXの要約画像記憶手段103に記憶された。一方これの要約画像の実体画像は、サーバXの一時実体記憶手段102、情報端末Aの画像記憶手段185、およびストレージサービスZの画像情報記憶手段144に分散されて記憶されている。この状態で利用者Aは、画像ゲートウェイサービスXを入り口として、画像のプリント、表示端末での画像表示、または他利用者への画像情報の送付など、様々なサービスを利用できる。
【0076】
以下では、図21に示した処理を共通の処理とし、ステップS1613の実行後において、プリントサービスUを使った画像のプリント処理を実施形態1として説明し、表示端末Aでの画像表示を実施形態2として説明し、さらに利用者AがWebサービスVで知り合いである利用者Bへの画像情報の送付する処理を実施形態3として説明する。下記実施形態1、2、および3はすべてステップS1613を出発点とする。すなわち、実施形態1、2、および3それぞれにおいて、情報端末Aの表示手段183に、図20に示した要約画像の一覧表示画面が表示された状態から処理が開始する。
(実施形態1:プリントサービスUによる印刷)
【0077】
次に、図22に示すフロー図を用いて、画像ゲートウェイサービスXを通じて、異なる端末またはサーバに実体画像が記憶されている複数の画像を、一括してプリントサービスUで印刷する処理について説明する。再び図20を参照すると、情報端末Aの入力手段184が、表示手段183に表示されたカーソル1303を移動させ、任意の要約画像を選択する。図20の一例では、要約画像2051、2052および2054が選択された。図20において、要約画像が二重線で囲まれているのは、この時点で選択された要約画像であることを表している。図20の一例では、要約画像2052には「T」マーク2053が付随しており、この要約画像が表す実体画像は、サーバXの一時実体記憶手段102に記憶されている。同様に、要約画像2054には「L」マーク2055が付随しており、この要約画像が表す実体画像は、情報端末Aの画像記憶手段185に記憶されている。さらに、要約画像2051には「S」マーク2011が付随しており、この要約画像が表す実体画像は、サーバZの画像情報記憶手段144に記憶されている。次に、情報端末Aの入力手段184が、表示手段183に表示されたカーソル1303を移動させ、送付先として、プリントサービスのボタン1331が選択される(ステップS2201)。
【0078】
次に、送受信手段181が、選択された要約画像2051、2052、および5024各々のPIDおよびCIDa、またはSPID、およびプリントサービスのボタン1331が選択されたことを表す情報を、ネットワーク199を経由してサーバX100に送る。ここで、選択された要約画像のPIDおよびCIDa、またはSPIDのかわりに、要約画像2051、2052および2054が選択されたことを表す情報なら何を送ってもよい。サーバXの送受信手段101がこれらを受信する(ステップS2202)。ここでは、ステップS1613で各々の要約画像にPIDおよびCIDa、またはSPIDを関連付けた上で情報端末Aに送り、ステップS2201で選択された要約画像のPIDおよびCIDa、またはSPIDをサーバXに送る方法で説明した。本実施形態はこの方法を用いることに限定されない。たとえば、情報端末AにおいてPIDおよびCIDa、またはSPIDが各々の要約画像と関連付けられている必要はなく、サーバXがステップS2201で選択された要約画像のPIDおよびCIDa、またはSPIDを得られる方法であれば、どのような方法を用いてもよい。
【0079】
次に、サーバXの検索手段108が、要約画像2052に関連付けられたPIDおよびCIDa、またはSPIDを検索キーとして、一時実体記憶手段102を検索して、要約画像2052に対応する実体画像を得る。この実体画像は一時画像記憶手段109に、UIDxaと関連付けて記憶する(ステップS2203)。また、サーバXの送受信手段は、ステップS1405で要約画像手段に記憶した、要約画像2054の表す実体画像の記憶先情報をもとに、情報端末Aに要約画像2054のPIDおよびCIDa、またはSPIDを送ることで、要約画像2054の表す実体画像の取得を要求する。利用者Aの情報端末の送受信手段181がこの要求を受信すると、検索手段186が、受信したPIDおよびCIDa、またはSPIDを検索キーとして、画像記憶手段185を検索し、要約画像2054の表す実体画像を得る。この検索は、ステップS1404にて要約画像2054の表す実体画像が、PIDおよびCIDa、またはSPIDと関連付けて記憶されているために可能となっている。送受信手段181が、ネットワーク199を通じて、この実体画像をサーバX100に送る。サーバXの送受信手段101がこの実体画像を受信する。この実体画像は一時画像記憶手段109に、UIDxaと関連付けて記憶する(ステップS2204)。
【0080】
さらに、サーバXの送受信手段101が情報端末Aとの接続をサーバZにリダイレクトする。サーバZの送受信手段141が、HTML生成手段142の生成したストレージサービスZの認証画面を生成するHTMLコードを、ネットワーク199を通じて情報端末A180に送る。情報端末Aの送受信手段181がこのHTMLコードを受信すると、HTML解析手段182が解析して、表示手段が図19に一例として示すストレージサービスZの認証画面を表示する。次に、利用者Aが認証情報である入力手段184を用いて利用者ID1921およびパスワード1922を入力し、さらに認証ボタン1904を選択する。次に送受信手段181がこれら認証情報を、ネットワーク199を通じてサーバZ140に送る。サーバZの送受信手段141がこれを受信すると、認証手段143が利用者Aを認証する。この処理の後、情報端末AとサーバZとの接続は再びサーバXへとリダイレクトされる。
【0081】
次に、サーバZの検索手段141が利用者Aを認証したことを表す情報を、ネットワーク199を通じてサーバXに送る。サーバXの送受信手段101がこれを受信すると、要約画像2051の表す実体画像取得要求を、この実体画像のPIDおよびCIDaまたはSPIDとともに、ネットワーク199を通じてサーバZ140に送る(ステップS2205)。サーバZの送受信手段141がこれを受信すると、検索手段145が、要求された実体画像のPIDおよびCIDaまたはSPIDを検索キーとして検索する。この検索は、ステップS1610にて要約画像2051の表す実体画像が、PIDおよびCIDaまたはSPIDと関連付けて記憶されているために可能となっている。この検索の結果得られた要約画像2052が表す実体画像は、送受信手段141によってネットワーク199を通じてサーバX100に送られる。サーバXの送受信手段101がこれを受信する。この実体画像は一時画像記憶手段109に、UIDxaと関連付けて記憶する(ステップS2206)。なお、ステップS220、ステップS2204、およびステップS2205から2206、の3つの処理は順番が入れ替わってもよい。
【0082】
以上のステップS2203からS2206の処理によって、サーバXがステップS2201で利用者Aが選択した、要約画像2052、2054および2051の表す実体画像が一時画像記憶手段109に、UIDxaと関連付けて記憶された。次に、サーバXの送受信手段101は、情報端末A180とサーバX100との接続を、サーバU150にリダイレクトする。サーバUのHTML生成手段152が、プリントサービスUの認証画面を生成するためのHTMLコードを生成し、これを送受信手段151がネットワーク199を通じて情報端末Aに送る。情報端末Aの送受信手段180がこれを受信すると、HTML解析手段182がこれを解析し、表示手段183に認証画面を表示する。
【0083】
図23に、プリントサービスUの認証画面の一例を示す。プリントサービスUの認証画面は、ウィンドウ2301がプリントサービスUの画面であることを示す表示2302、利用者ID入力欄2311、パスワード入力欄2312、送付先名前入力欄2313、送付先住所入力欄2314、および認証ボタン2304を有する。図23の一例では、入力手段184がカーソル1903を利用者ID入力欄2311に移動した上、利用者AのプリントサービスUにおける利用者ID「hoge@ServiceU.com」2321を、またパスワード入力欄2312に移動させた上でパスワード2322を、各々入力する。ここではプリントサービスUの利用者IDをUIDuと表す。また利用者AのUIDuをUIDuaと表す。図23の一例では、パスワード1922は伏せ字で表示されている。さらに、図23に示す一例では、送付先名前入力欄2313に名前2323を、また送付先住所入力欄2314に住所2324が各々入力されている。次に、入力手段184がカーソル1903を移動させ、認証ボタン2304を選択すると、入出力手段が利UIDua2321およびパスワード2322を、ネットワーク199を通じてサーバU150に送る。サーバUの送受信手段151がこれらを受信すると、認証手段153が認証する(ステップS2207)。なお、送付先名前や送付先住所は、ここで示したように、プリントサービスUの認証画面で利用者Aが入力手段184を利用して入力してもよい。またはプリントサービスUの利用者情報記憶手段156あらかじめ記憶したものを図23に表示してもよい。または、サーバXの利用者情報テーブル105にあらかじめ記憶したものを、ネットワーク199を経由してサーバUに送り、サーバUでこれを利用してもよい。この場合は、サーバXの利用者テーブル105は、図12に示す列に加えて、名前、住所などの利用者情報を格納する列を有している必要がある。また、サーバUによる利用者Aの認証を省略し、ステップS1005におけるサーバXによる利用者Aの認証をもって、ステップS2207の認証処理に替えても良い。この場合は、ステップS2207は省略される。
【0084】
次にサーバUは、利用者Aが認証されたことを表す情報を、ネットワーク199を通じてサーバXに送る。サーバXがこれを受信すると、送受信手段101がステップS2203、2204および2206で一時画像記憶手段109にした実体画像群を、ネットワーク199を通じてサーバU150に送る(ステップS2008)。サーバUの送受信手段151がこれら実体画像群を受信すると、画像情報記憶手段154に利用者AのプリントサービスUにおける利用者ID(UIDua)と関連付けて記憶する。次に、送受信手段151は、これらの実体画像群を、ネットワーク119を通じて印刷装置157に送り(ステップS2009)、印刷装置157が印刷する(ステップS2010)。画像情報記憶手段154に記憶した実体画像群は、ステップS2009が完了し、かつプリントした実体画像の配送処理などが完了し、サービスUで不要になった時点で、画像情報記憶手段154から削除される。なお、画像ゲートウェイサービスXは、複数のプリントサービスに対応していてよく、たとえば同様に図20で選択された要約画像の実体画像を図1に示すプリントサービスTのサーバに送ってプリントする場合にも、同様の処理が実行される。
(実施形態2:表示端末Aによる画像の表示)
【0085】
次に、図24に示すフロー図を用いて、画像ゲートウェイサービスXを通じて、端末またはサーバに分散して記憶されている複数の実体画像を、表示端末Aで表示する処理について説明する。表示端末A190は、所謂デジタルフォトフレームなどの画像表示専用端末であってよく、またパーソナルコンピュータ、携帯電話、カメラ、テレビ、音楽プレイヤーなど、表示手段を備えた情報端末なら何でもよい。また、表示端末A190は、所謂プリンターのような紙などの他媒体に出力するための情報端末でもよい。実施形態2も、実施形態1と同様に、ステップS1613の処理を実行した後から処理が始まる。
【0086】
再び図20を参照すると、情報端末Aの入力手段184が、表示手段183に表示されたカーソル1303を移動させ、任意の要約画像を選択する。図20の一例では、要約画像2051、2052および2054が選択された。図20において、要約画像が二重線で囲まれているのは、この時点で選択された要約画像であることを表している。図20の一例では、要約画像2052には「T」マーク2053が付随しており、この要約画像が表す実体画像は、サーバXの一時実体記憶手段102に記憶されている。同様に、要約画像2054には「L」マーク2055が付随しており、この要約画像が表す実体画像は、情報端末Aの画像記憶手段185に記憶されている。さらに、要約画像2051には「S」マーク2011が付随しており、この要約画像が表す実体画像は、サーバZの画像情報記憶手段144に記憶されている。次に、情報端末Aの入力手段184が、表示手段183に表示されたカーソル1303を移動させ、送付先として、表示端末のボタン1332が選択される(ステップS2401)。
【0087】
次に、図24のフロー図におけるステップS2402からステップS2406までの一連の処理によって、ステップS2401で選択された要約画像群の実体画像を、サーバXの一時画像記憶手段109に記憶する。この一連の処理は、前期実施形態1におけるステップS2202からステップS2206までの処理と、以下1点を除いて全く同じである。実施形態1におけるステップS2202では、情報端末Aが、ステップS2201で選択された要約画像群、各々に関連付けられたPIDおよびCIDa、またはSPIDに加えて、プリントサービス選択ボタン1331が選択されたことを表す情報を、サーバXに送った。実施形態2におけるステップS2402では、情報端末Aが、ステップS2401で選択された要約画像群、各々に関連付けられたPIDおよびCIDa、またはSPIDに加えて、表示端末選択ボタン1332が選択されたことを表す情報を、サーバXに送る。ここで、選択された要約画像のPIDおよびCIDa、またはSPIDのかわりに、要約画像2051、2052および2054が選択されたことを表す情報なら何を送ってもよい。この点を除いて、上記実施形態1のステップS2202からステップS2206までの処理と、本実施形態2のステップS2402からステップS2406までの処理は同様なので、説明を省略する。なお、ステップS2403、ステップS2404、およびステップS2405から2206、の3つの処理は順番が入れ替わってもよい。これらの処理によって、サーバXがステップS2401で利用者Aが選択した、要約画像2052、2054および2051の表す実体画像が一時画像記憶手段109に、UIDxaと関連付けて記憶された。
【0088】
次に、サーバXのHTML生成手段106が、表示端末ID取得画面を生成するためのHTMLコードを生成し、送受信手段101がこれを、ネットワーク199を通じて情報端末A180に送る。情報端末Aの送受信手段180がこのHTMLコードを受信し、HTML解析手段182が解析の上、表示手段183が表示端末ID取得画面を表示する。図25に、表示端末ID取得画面の一例を示す。表示手段183は画像ゲートウェイサービスXのウィンドウ2501を有する。さらにウィンドウ2501は、これが画像ゲートウェイサービスXの画面であることを表す表示2502、利用者Aを特定するための情報2503、表示端末ID入力欄2521、2522、2523および登録ボタン2504を有する。表示端末IDは、ネットワーク199に接続される表示端末を一意に特定するためのIDである。ここでは表示端末IDをHIDと記す。また表示端末A190のHIDをHIDaと記す。本発明では、1つの利用者IDに対して複数のHIDを登録することもできる。すなわちこの一例では、利用者Aは複数の表示端末を利用できる。
【0089】
次に、利用者Aが入力手段184を操作することで、HIDa2531を入力し、さらに登録ボタン2504が選択される。送受信手段181が、HIDaを、ネットワーク199を通じてサーバXに送る。サーバXの送受信手段101がこれを受信すると、利用者情報テーブル105に記憶する(ステップS2407)。図12の一例は、このステップによって、HIDa1214が利用者AのUIDxa1211に関連付けて記憶された状態を表している。HIDaは、ステップS1005の処理の際、図11に示す認証情報取得画面において取得した上で、利用者情報テーブルに記憶しておいてもよい。
【0090】
HIDaが利用者情報テーブル105に、UIDxaと関連付けて記憶された後の任意の時刻に、表示端末A190がネットワーク199に接続される。次に、表示端末Aの送受信手段191が表示端末AのHIDaを、ネットワーク199を通じてサーバX100に送る。このHIDaは、表示端末Aの製造時にHID記憶手段148に記憶されていたものを送っても、入力手段194を利用して利用者Aによって入力されたものを送ってもよい。サーバXの送受信手段101が表示端末AからHIDaを受信(ステップS2408)すると、検索手段108がHIDaを検索キーとして利用者テーブル105を検索し、利用者AのUIDxaを得る。さらに検索手段108がこのUIDxaを検索キーとして一時画像記憶手段109を検索し、ステップS2403、S2404およびS2406で記憶された実体画像群を得る。
【0091】
送受信手段101が、ここで得られた実体画像群を、ネットワーク199を通じて表示端末A190に送る(ステップS2409)。表示端末Aの送受信手段191がこの実体画像群を受信すると、画像記憶手段159に記憶し、さらに表示手段198がこの実体画像群を表示する(ステップS2410)。
(実施形態3:利用者Bの表示端末による画像の表示)
【0092】
次に、図26に示すフロー図を用いて、画像ゲートウェイサービスXを通じて、端末またはサーバに分散して記憶されている複数の実体画像を、利用者Bの情報端末195で表示する処理について説明する。上述の実施形態2では、表示端末A190は利用者Aのものであり、このため利用者Aは情報端末A180を通じてサーバXに表示端末A190を一意に特定するHIDaを送る(ステップS2407)ことができた。本実施形態3では、情報端末B195は利用者Aのものではなく、利用者Aが情報端末BのHIDを知らないため、情報端末A180からサーバXに情報端末BのHIDを送ることができない。また、本実施形態3の一例では、利用者Bは、たとえばWebサービスVを通じた利用者Aの知人である。
【0093】
情報端末B195は、所謂デジタルフォトフレームなどの画像表示専用端末であってよく、またパーソナルコンピュータ、携帯電話、カメラ、テレビ、音楽プレイヤーなど、表示手段を備えた情報端末なら何でもよい。また、情報端末B195は、所謂プリンターのような紙などの他媒体に出力するための情報端末でもよい。本実施形態3も、上述の実施形態1および2と同様に、ステップS1613の処理を実行した後から処理が始まる。
【0094】
再び図20を参照すると、情報端末Aの入力手段184が、表示手段183に表示されたカーソル1303を移動させ、任意の要約画像を選択する。図20の一例では、要約画像2051、2052および2054が選択された。図20において、要約画像が二重線で囲まれているのは、この時点で選択された要約画像であることを表している。図20の一例では、要約画像2052には「T」マーク2053が付随しており、この要約画像が表す実体画像は、サーバXの一時実体記憶手段102に記憶されている。同様に、要約画像2054には「L」マーク2055が付随しており、この要約画像が表す実体画像は、情報端末Aの画像記憶手段185に記憶されている。さらに、要約画像2051には「S」マーク2011が付随しており、この要約画像が表す実体画像は、サーバZの画像情報記憶手段144に記憶されている。次に、情報端末Aの入力手段184が、表示手段183に表示されたカーソル1303を移動させ、送付先として、他サービスの知人ボタン1333が選択される(ステップS2601)。
【0095】
次に、図26のフロー図におけるステップS2602からステップS2606までの一連の処理によって、ステップS2601で選択された要約画像群の実体画像を、サーバXの一時画像記憶手段109に記憶する。この一連の処理は、上述の実施形態2におけるステップS2402からステップS2406までの処理と、以下1点を除いて全く同じである。実施形態2におけるステップS2402では、情報端末Aが、ステップS2401で選択された要約画像群、各々に関連付けられたPIDおよびCIDa、またはSPIDに加えて、表示端末1332が選択されたことを表す情報を、サーバXに送る。一方、実施形態3におけるステップS2602では、情報端末Aが、ステップS2601で選択された要約画像群、各々に関連付けられたPIDおよびCIDa、またはSPIDに加えて、他サービスの知人選択ボタン1333が選択されたことを表す情報を、サーバXに送る。ここで、選択された要約画像のPIDおよびCIDa、またはSPIDのかわりに、要約画像2051、2052および2054が選択されたことを表す情報なら何を送ってもよい。この点を除いて、上述の実施形態1のステップS2402からステップS2406までの処理と、本実施形態3のステップS2602からステップS2606までの処理は同じなので、以下説明を省略する。なお、ステップS2603、ステップS2604、およびステップS2605から2606、の3つの処理は順番が入れ替わってもよい。これらの処理によって、サーバXがステップS2601で利用者Aが選択した、要約画像2052、2054および2051の表す実体画像が一時画像記憶手段109に、UIDxaと関連付けて記憶された。
【0096】
次に、ステップS2602で受け取った、他サービスの知人選択ボタン1333が選択されたことを表す情報により、サーバXの送受信手段101が情報端末A180とサーバX100との接続を、サーバY120にリダイレクトする。次に、サーバYのWebサービステーブル125に記憶されている、Webサービスの情報を利用して、HTML生成手段134がWebサービス選択画面を生成するためのHTMLコードを生成する。図27に、Webサービステーブル125の一例を示す。Webサービステーブル125は、Webサービス名の列2701、認証URLの列2702、知人リスト取得用URLの列2703、およびメッセージ送信用URLの列2704を有する。本実施形態3の一例では、ブリッジサービスYは、WebサービスV160およびWebサービスS139の2つのWebサービスへのブリッジサービスを、利用者に対して提供している。なお、ここでWebサービスVやWebサービスSは、利用者Aの知人リストを記憶しているサービスであれば何でもよい。たとえば、たとえば、主として写真の記憶と閲覧機能を提供するサービス(たとえば、FLICKRなど)、SNS(Social Networking Service)、(たとえば、FACEBOOKなど)、電子メール(たとえば、GMAILなど)、チャットや音声通話を提供する所謂メッセンジャーサービス(たとえば、SKYPEなど)、物販サービス(たとえば、AMAZONなど)なども、各々のサーバで利用者の知人のIDリストを記憶していれば、本発明におけるWebサービスである。
【0097】
次に、送受信手段121がこのWebサービス選択画面を生成するためのHTMLコードを、ネットワーク199を通じて情報端末Aに送る。情報端末Aの送受信手段181がこのHTMLコードを受信すると、HMTL解析手段182がこれを解析し、表示手段183がWebサービス選択画面を表示する。
【0098】
図28に、Webサービス選択画面の一例を示す。Webサービス選択画面のウィンドウ2801は、ブリッジサービスYのサービスであることを示す表示2802、WebサービスVの選択ボタン2811、WebサービスSの選択ボタン2812、選択完了ボタン2804を有する。Webサービス選択画面は、ブリッジサービス表示2802を有していても、有していなくてもよい。また、ボタン2811および2812は、各々のWebサービスを選択できるものであればボタンである必要はない。この一例では、Webサービス選択画面の表示にあたり、情報端末Aの接続をサーバX100からサーバY120にリダイレクトした上、サーバYのHTML生成手段がHTMLコードを生成して情報端末Aに送る。この他に、サーバXから情報端末Aに送るHTMLコードに、サーバYからの情報を受け付けるためのスクリプト(たとえばジャバスクリプト)などのコードを付加しておき、画像ゲートウェイサービスXの画面上に、サーバYが配信するWebサービス選択画面を直接表示するなどの方法でもよい。さらにサーバXがWebサービステーブルに相当する機能を有し、Webサービス選択画面をサーバXが情報端末Aに送っても良い。
【0099】
次に、情報端末Aの入力手段184が、表示手段183に表示されたカーソル2803を移動させ、Webサービス選択ボタンを選択する。図28の一例では、ボタン2811が選択されている。その後、入力手段184がカーソル2803を移動させ、選択完了ボタン2804を選択する。送受信手段181が、チェックボックス2811が選択されたことを表す情報を、ネットワーク199を通じてサーバY120に送る(ステップS2607)。サーバYの送受信手段121がこれを受信すると、検索手段131がWebサービステーブル125を、Webサービス名Vを検索キーとして検索し、WebサービスVに関連付けられて記憶された認証URL2712得る。送受信手段121が、端末AとサーバYとの接続を、認証URL2712に従って、サーバV160にリダイレクトする。
【0100】
サーバVの送受信手段161が情報端末Aとの接続を確立すると、HTML生成手段162が、WebサービスVの認証画面を生成するためのHTMLコードを生成し、送受信手段161がネットワーク191を通じてこれを情報端末Aに送る。情報端末Aの送受信手段181がこれを受信すると、HTML解析手段182が解析の上、WebサービスVの認証画面を、表示手段183に表示する。図29に、WebサービスVの認証画面の一例を示す。WebサービスVの認証画面は、認証画面ウィンドウ2901を有する。認証画面ウィンドウは、WebサービスVの画面であることを示す表示2902、利用者ID入力欄2911、パスワード入力欄2912、および認証ボタン2904を有する。図29の一例では、入力手段184がカーソル2903を利用者ID入力欄2911に移動する。そして、利用者AのWebサービスVにおける利用者ID「hoge@svcV.com」2921を、またパスワード入力欄2912に移動させた上でパスワード2922を、各々入力する。ここで、WebサービスVで利用者を一意に特定するためのIDをUIDvと表す。また利用者AのWebサービスVのIDをUIDvaと表す。図29の一例では、パスワード2922は伏せ字で表示されている。次に、入力手段184がカーソル2903を移動させ、認証ボタン2904を選択すると、送受信手段181が利用者ID2921およびパスワード2922を、ネットワーク199を通じてサーバV160に送る。サーバVの送受信手段がこれらを受信すると、認証手段168が認証する(ステップS2608)。ここで示す一例では、利用者Aは画像ゲートウェイサービスXの利用者であるとともに、WebサービスVの利用者でもあり、UIDvaとパスワードはあらかじめサーバVの利用者テーブル164に記憶されていた。このステップS2608において、利用者Aが情報端末A180を通じて、UIDvaとパスワードをサーバV160に送り、利用者テーブル164に、利用者登録を実行してもよい。
【0101】
次に、サーバVの検索手段163が、UIDvaを検索キーとして、利用者テーブル164を検索する。図30に、利用者テーブルの一例を示す。この一例では、利用者テーブル164は、利用者IDの列3001、利用者の表示名の列3003、および知人IDの列3004を有する。列3004では、ひとつのUIDvに関連付けて複数の知人のUIDvが記憶されていてよい。図30の一例では、UIDva3011に関連付けられて、2つのUID「foo@svcV.com」3014および「bar@svcV.com」3015が記憶されている。検索手段163はUIDvaを検索してこれら知人のUIDvを得て、さらにこれら知人のUIDvを検索キーとして、各々の表示名「Betty」3023および「Fred」3033を得る。次に、サーバVの送受信手段161が、この検索によって得られた知人のUIDと各々の表示名を、ネットワーク199を通じてサーバYに送る。サーバYが、これら知人のIDと各々の表示名を送付先一時記憶領域126に記憶する(ステップS2609)。この他に各々の知人のUIDvや、各々の知人の付加情報をサーバYに送ってもよい。
【0102】
サーバYの送受信手段121がこれを受信すると、HTML生成手段134が画像送付先選択画面を生成するためのHTMLコードを生成する。サーバYの送受信手段121は、このHTMLコードを、ネットワーク199を通じて情報端末A180に送る。情報端末Aの送受信手段181がこれを受信すると、HTML解析手段182が解析の上、表示手段183に、画像送付先選択画面を表示する。図31に画像送付先選択画面の一例を示す。画像送付先画面のウィンドウ3101は、ブリッジサービスYの画面であることを表す表示1302、画像送付先選択画面であることを表す表示3103、利用者AのWebサービスVにおける知人の表示名3121および3122、各々の知人の選択チェックボックス3111および3112、および選択完了ボタン3105を有する。画像送付先選択画面3101において、表示1302は、ブリッジサービスYの画面であることを示す表示でも、WebサービスVの画面であることを示す表示でも、画像ゲートウェイサービスXの画面であることを示す表示でもよい。ここで、画像送付先選択画面は、サーバY120が生成して情報端末A180に送ったが、サーバV160が生成して情報端末A180に送ってもよい。またステップS2609で、知人の表示名をサーバYに送ったが、これをサーバXに送った上で、サーバX100が画像送付先選択画面を作成の上、情報端末A180に送ってもよい。
【0103】
次に、利用者Aは、情報端末Aの入力手段184を使って、表示手段183に表示されたカーソル3104を移動させ、利用者Aの知人である利用者B「Betty」の選択チェックボックス3111を選択し、さらに選択完了ボタン3105を選択する(ステップS2610)。ここで、「Betty」は利用者Bの表示名であり、「foo@svcV.com」3021はそのIDのUIDvbである。次に、送受信手段181が、「Betty」が選択されたことを、ネットワーク199を通じてサーバYに送る。サーバYの送受信手段121がこの通知を受信すると、ステップS2609で送付先一時記憶領域126に記憶された、利用者Aの知人リストの中で、ステップS2610で利用者Aが選択した知人のIDに、選択済みであることを表す情報を関連付けて記憶する。あるいはステップS2610で選択された知人以外の知人のIDを、送付先一時記憶領域126から削除してもよい。次にサーバYの送受信手段121が、ステップS2603、S2604、およびS2606でUIDxaと関連付けて記憶した実体画像群の画像送付URLの要求を、ネットワーク199を通じてサーバXに送る(ステップS2611)。サーバXの送受信手段101がこの要求を受信すると、画像送付URL生成手段111が、これらの実体画像群の画像送付URLを生成する。次に、テップS2603、S2604、およびS2606で、UIDxaと関連付けて一時画像記憶手段に記憶した実体画像群に生成した画像送付URLを関連付けて記憶する。また送受信手段101が生成した画像送付URLを、ネットワーク199を通じてサーバY120に送る(ステップS2612)。
【0104】
サーバYの送受信手段121が、サーバXから画像送付URLを受信する。次に、送受信手段121が、ステップS2609で送付先一時記憶領域に記憶され、かつステップS2610で利用者Aが選択した知人のIDであるUIDvaおよびサーバXから受信した画像送付URLを、図27に示すメッセージ送信用URL2711に対して、ネットワーク199を通じてサーバV160に送る(ステップS2613)。
【0105】
サーバVの送受信手段161が、これらを受信する。次に、サーバVの送受信手段161が」サーバYより受信した利用者B「Betty」のUIDvbを受取アドレスとして、サーバYより受信した画像送付URLを、ネットワーク199を通じて情報端末B195に送信する(ステップS2614)。したがって、利用者Aが送付先として選択した「Betty」3023への画像送付URLは、「foo@svcV.com」3021へのメッセージに含まれる。UIDvは一般に電子メールなどのメッセージ送付手段のIDであってもよく、どのようなメッセージ送付手段のIDであってもよい。情報端末Bへの電子メールには、画像送付URL以外の情報が含まれていてもよい。
【0106】
情報端末Bの送受信手段196がサーバVより、この画像送付URLを含んだ電子メールのメッセージを受信すると、メッセージ解析手段197が解析し、表示手段198に表示する。図32に、情報端末Bに表示されたメッセージの一例を示す。表示手段198は、メッセージ表示のためのウィンドウ3201を有する。ウィンドウ3201は、このメッセージの提供者であるWebサービスVを表す表示3202、画像送付元である利用者Aを表す表示3203、画像送付URLの表示3204を有する。利用者Bが入力手段158を操作して、表示手段198に表示されたカーソル3205を移動させ、画像URLの表示3204を選択する。
【0107】
次に、送受信手段196が、ネットワーク199を通じて画像送付URLの指し示すサーバX100に対して、利用者Aが利用者Bに送付した画像の取得要求を送る(ステップS2615)。サーバXの送受信手段101がこれを受信すると、一時画像記憶手段を、受信した画像送付URLを検索キーとして検索し、ステップS2612でUIDxaと関連付けて一時画像記憶手段に記憶した実体画像群を得る。次に送受信手段101がこの実体画像群を、ネットワーク199を通じて情報端末B195に送る。情報端末Bの送受信手段196がこの実体画像群を受信すると、画像記憶手段159に記憶の上、表示手段158が表示する(ステップS2616)。サーバV160より情報端末B195へのメッセージ送付は、電子メールではなく、たとえばHTMLコードの送付など何でもよい。また情報端末Bにおける、利用者Bの画像閲覧受諾は、URLの選択でなく、たとえばボタンの選択などでもよい。また画像ゲートウェイサービスXは複数のWebサービスに対応していてよい。たとえば利用者Aが、ステップS2601で選択された要約画像を図1に示すWebサービスSのサーバを通じて、WebサービスSの知人に送る場合も、図26で説明したのと同様の処理が実行される。
【0108】
本発明では、利用者Aの撮影した画像の要約画像はサーバXの要約画像記憶手段103に記憶される。一方利用者Aの撮影した画像の実体画像がサーバXの一時実体記憶手段102のほか、情報端末Aの画像記憶手段185やサーバZの画像情報記憶手段144に分散して記憶される。たとえば利用者Aが情報端末Aの画像記憶手段185から実体画像を削除したような場合は、サーバXに要約画像が記憶されているが、その要約画像に対応する実体画像は存在しないという状態が生る可能性がある。図20を再び参照すると、このような状態の時には、「X」マーク2060によって、サーバXが記憶する要約画像2061に対応する実体画像が、情報端末Aより削除されてどこにも存在しないことを示している。これを表す表示は「X」マークでなく、どのような表示方法でもよい。
【0109】
次に上述の実施形態1、実施形態2および実施形態3を用いて、本発明に係る作用効果を具体的に説明する。本発明のサーバ、情報端末、撮像端末、表示端末、方法、およびシステムによれば、以下9つの効果が得られる
【0110】
第1の効果は、情報端末から画像情報の管理や維持をおこなう情報端末へのコピーの煩雑さを低減できる点である。ステップS1003において、撮像端末Aがネットワークに接続されると、すべての実体画像がサーバXに送られ、一時実体記憶手段に記憶される。この際、利用者Aは管理のための処理を実行する必要が全くない。従来の方法によれば、どの画像情報をネットワーク経由でサーバにアップロードするかを選択するか、少なくともあらかじめ設定する必要があった。本発明によれば、実体画像を一度すべてサーバXにアップロードするため、情報端末へのコピーの煩雑さは大きく低減する。
【0111】
なお既に述べたように、本発明では、撮像端末Aが情報端末Aを通じて実体画像をサーバXにアップロードしてもよい。また、撮像端末Aが送受信手段を有せず、撮像端末Aの記憶媒体に記憶された実体画像を、記憶媒体を情報端末Aに接続することで情報端末Aを経由してサーバXにアップロードしてもよい。このような場合においてもやはり、利用者Aは、どの実体画像を情報端末AやサーバXにコピーするかを設定する必要が一切なく、自動的にすべての実体画像をサーバXにアップロードすればよい。このため、このような場合でもこの第1の効果は有効である。
【0112】
第2の効果は、複数の撮像端末で撮影された画像情報群を、利用者が一括して管理できる点である。本発明によれば、図11に示すように、画像ゲートウェイサービスXの利用者AのUIDxaには、複数のCIDを関連付けることができる。複数の撮像端末で撮影された実体画像はすべて、サーバXの一時実体記憶手段102に記憶される。利用者Aが複数の撮像端末を利用する場合には、UIDxaに関連付けられたすべてのCIDとPID,またはSPIDで一時実体記憶手段を検索する。これにより、図15に示すような画像ゲートウェイサービスXの一覧表示画面では、すべての撮像端末で撮影された画像情報を一元的に扱うことができ、従来の方法にくらべて利用者Aによる画像情報の管理の手間が大きく低減する。
【0113】
第3の効果は、複数の記憶先に分散して記憶された実体画像を、利用者が一括して管理できる点である。本発明によれば、実体画像の複数の記憶先は、サーバでも情報端末でもよい。また実体画像の複数の記憶先は、異なるネットワークサービスのサーバでもよい。たとえば、利用者Aが撮像端末Aで撮影した実体画像群は、ステップS1003ですべてサーバXの一時実体記憶手段に記憶される。しかしその後、ステップS1404実体画像の一部が情報端末Aの記憶手段に、ステップS1609で実体画像の一部がサーバZの記憶手段に、各々移動している。したがってステップS1613において、情報端末Aに図20の画面が表示されている時点で、撮像端末Aで撮影された実体画像は、サーバX、情報端末A、およびサーバZに分散して記憶されている。しかし、上述の実施形態1、2および3の説明から明らかなように、利用者Aは、実体画像の所在を意識することなく、プリント、バックアップ、知人への送付などを実行することができる。記憶先が複数あっても、利用者による画像管理の手間が増えない点が、本発明の重要な効果の一つである。
【0114】
第4の効果は、大量の画像情報のバックアップが容易だという点である。本発明では、ある利用者が使うすべての撮像端末で撮影された実体画像のすべてを、画像ゲートウェイサービスXを通じて、容易に任意の情報端末またはサーバにコピーまたは移動できる。したがって、実体画像を複数の情報端末またはサーバにコピーすることで容易に画像情報のバックアップをとることができる。たとえば、図20において、要約画像1515には「L」マーク1511および「S」マーク2014が付随して表示されている。これは、この要約画像1515の表す実体画像は、情報端末Aの画像記憶手段185およびサーバZの画像情報記憶手段141の両方に記憶されていることをあらわしている。これは、どちらかの記憶先に記憶された実体画像が失われても、画像ゲートウェイサービスXの画面を通して、実体画像を利用することができることを意味している。
【0115】
第5の効果は、複数の撮像端末で撮影された大量の実体情報を、Webサーバで一元管理し記憶するためのコストが低減できるという点である。コストについては、以下3者のコストを検討する必要がある。画像ゲートウェイサービスXの運営者のコスト、ストレージサービスZの運営者のコスト、そして利用者Aのコストである。
【0116】
まず、画像ゲートウェイサービスXの運営者のコストについて検討する。これまで、実体画像をサーバで記憶するWebサービスまたはストレージサービスは、すべての実体画像をそのサービスのサーバにある記憶手段で記憶しておく必要があった。このため、利用者から預かる実体画像の容量に制限を設けるか、上限容量より大量の画像データの記憶は有料としなければ、サービス事業者のコストが増大し、サービスの維持運営が不可能になってしまっていた。しかし、本発明によれば、サーバXでは一時実体記憶手段102で一時的にすべての実体画像を記憶するが、その後実体画像は情報端末や他のストレージサービスに移動された上、要約画像記憶手段103で要約画像のみを記憶しておく。通常、要約画像の容量は、実体画像に比べて著しく小さいので、サーバXで記憶する1人あたりの情報量は、従来の方法に比べて小さくすることができる。このため画像ゲートウェイサービスXは、すべての画像情報を統一的に扱うインタフェイスを利用者に提供するにもかかわらず、コストを低減することができる。
【0117】
次に、ストレージサービスZの運営者のコストについて検討する。インターネット上のストレージサービスのほとんどは、画像情報の閲覧や知人との交換のための画面を利用者に提供する見返りとして、その画面に広告を表示することで収益を実現している。従来の方法では、利用者1人あたりが必要とする記憶容量の提供にかかるコストが、その広告収益を上回ることが多かった。このため、ストレージサービスの用途は、インターネットでの写真の公開や知人への紹介などに限定され、利用者の訪問数が増やせず収益機会を逸失していた。本発明によれば、ストレージサービスZの運営者は、その広告収益に見合う範囲で、実体画像を受け入れることができるため、利用者のストレージサービスZへの訪問頻度が向上し、収益増大が見込める。
【0118】
最後に、利用者Aのコストを検討する。利用者はこれまで、複数の記憶先に実体画像を記憶させることが煩雑であり、現実的には情報端末1台、またはストレージサービス1つにまとめて実体画像を記憶することが多かった。しかし、本発明によれば、煩雑な操作を必要とせず、任意の記憶先に実体画像を記憶することができる。このため、たとえば複数の情報端末のうち、空いている記憶手段に実体画像を多く記憶することができる。あるいはインターネット上のWebストレージサービスを複数使い、各々のストレージサービスが無料で利用できるように、実体画像を分散して記憶することも簡単にできる。このことによって、従来の方法に比べて、利用者Aが大量の画像の実体画像を保存しておくコストは、大幅に低減する。
【0119】
第6の効果は、インターネットサービスで画像情報を預かる場合のプライバシーの保護である。従来の方法によれば、すべてのインターネットサービスでは、サーバで利用者の撮影した画像情報を記憶する場合、そのインターネットサービスの利用者IDと関連付けて画像情報を記憶している。このため、少なくともインターネットサービスの運営者は、利用者IDから、サーバで記憶した画像情報を検索することで、個々の利用者の撮影したすべての実体画像を特定することができる。本発明の方法において、画像ゲートウェイサービスXは、実体画像は、一時実体記憶手段102に一時的に記憶されるだけで、利用者UIDaと関連付けて記憶されているのは、すべての要約画像である。したがって、従来の方法と比較すると、プライバシーの問題は少ない。さらに、ステップS1004において、実体画像群が、PIDとCIDaの組み合わせではなく、SPIDと関連付けて、一時実体記憶手段102に記憶されている場合は、画像ゲートウェイサービスXの運営者であっても、利用者Aが撮像端末Aで撮影した画像を特定する方法はない。これはSPIDが下の式で表され、演算Fが不可逆であり、かつCIDaとSPIDの関連付けをサーバXで記憶しないために実現する。
SPIDn=F(PIDn,CIDa)
【0120】
第7の効果は、1人の利用者が複数の撮像端末で撮影したすべての画像について、バックアップ、プリント、知人への送付、情報端末や表示端末での表示など様々な操作を統一的に実行できる点である。上記実施形態1、2および3では、利用者Aはいずれも、図20に示した画像ゲートウェイサービスXの画面で操作したい画像を選択した上、ブリッジサービスYでサービスや端末を選択することでバックアップ、プリントや知人への送付を実行できた。この際、利用者Aは、各々の画像がどの撮像端末で撮影されたかも、実体画像の記憶先も、意識する必要がない。また、画像の送付先が、Webサービスであるのか、表示端末や情報端末であるかも意識する必要がない。
【0121】
第8の効果は、画像ゲートウェイサービスXの利用者が、他のWebサービスで有する知人関係を、画像ゲートウェイサービスXで統一的に利用して、画像情報の送付や共有を容易に実行することができる点である。ほとんどのインターネット利用者は、様々なWebサービスを利用し、各々のサービスに知人関係を有している。たとえば、ある利用者は電子メールサービスで送付先リストを持ち、SNSサービスで日記交換の知人リストを持ち、チャットや音声通話などのメッセンジャーサービスで通話先リストを持ち、さらに写真共有サービスで写真の交換をする知人のリストを持っているかもしれない。本発明によるシステムでは、すべて図20に示した他サービスの知人選択ボタン1333を選択し、ブリッジサービスYで知人リストを使いたいWebサービスを選択することで、簡単に画像情報を送ることができる。
【0122】
第9の効果は、サービスの拡張性が高い点である。これまで説明したように、本発明では、画像ゲートウェイサービスXと、表示端末や情報端末、さらに様々なWebサービスが連携して、画像情報のバックアップ、表示、プリント、他Webサービスでの知人への送付などが簡単に実行できる。現実には、インターネット上のストレージサービス、画像閲覧サービス、プリントサービス、知人リストを有するWebサービスなどは数多くある。本発明の方法は、これまで説明したサーバYの提供する機能を、サーバXが提供しても実現可能である。しかし、画像ゲートウェイサービスXと、様々な端末やサーバを連携させるブリッジ機能をサーバYが担うことにより、サーバXに変更を加えることなく、対応するストレージサービス、プリントサービス、知人リストを有するWebサービスを追加したり削除したりできる。たとえば、ステップS1604やステップS2607において、図19に示すストレージサービス選択画面や、図28に示すWebサービスの選択画面をサーバYが情報端末Aに対して提供した。もし、画像ゲートウェイサービスXの対応するストレージサービス、プリントサービス、Webサービスが増えた場合であっても、本発明の方法によれば、ブリッジサービスYが対応するだけでよく、サーバXを変更する必要がない。
【0123】
さらに、本発明では、画像ゲートウェイサービスXが複数あってもよい。たとえば、図1に示す、本発明の一実施形態のネットワーク199に、さらに画像ゲートウェイサービスRが接続され、これがストレージサービスZおよびW、プリントサービスUおよびT、およびWebサービスVおよびSと各々連携する状況を考える。このような場合にも、サーバYに画像ゲートウェイサービスRに対応する機構を追加するだけで、Z、W、U、T、V、およびSの各サーバに変更を加えることなく、上述の第1から第8の効果を、画像ゲートウェイサービスRの利用者にも提供することができる。
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像端末、情報端末、表示端末とサーバが連携して、画像情報の整理、記憶、プリント、送付の機能を提供する方法、撮像端末、情報端末、表示端末、およびサーバに関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラの普及にともない、銀塩フィルム方式のカメラが主流だった時期と比べて、利用者1人が撮影する画像の数が劇的に増加した。これは、画像撮影1枚あたりのコストが低いことが理由である。さらに近年、半導体技術の微細化にともない、デジタルカメラに使われるフラッシュメモリなどの記憶装置の記憶容量が著しく増加したことも、撮影される画像の数が増える原因となっている。カメラの利用者は、コストや記憶容量の制約を気にすることなく、大量の画像を撮影し、事後的に整理することで、良質な画像のみを選択し、残すことができるようになった。
【0003】
また近年、カメラ以外の携帯型情報端末、たとえば携帯型パーソナルコンピュータ、携帯電話機、携帯型音楽プレイヤーなど、に撮像素子が搭載されるようになった。これにより携帯型情報端末を用いて画像撮影が可能となっている。これらの情報端末の多くは、インターネットと接続が可能であり、撮影した画像を端末内の記憶手段に記憶するのみでなく、これを、インターネットを通じてサーバに転送し、撮影した画像を様々なWebサービスで利用することができる。
【0004】
最近では携帯電話機の多くが撮像機能を有する。カメラを常時携帯する人は多くないが、ほとんどの人は携帯電話機を常時携帯しているため、画像撮影を専らカメラ専用機に依っていた時期に比べ、さらに大量の画像が撮影されるようになった。携帯電話機の多くが、インターネットとの接続機能を有していることから、携帯電話機で撮影された画像の多くは、インターネット上の様々なサービスで活用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許4251757
【特許文献2】特許3664203
【特許文献3】特許公開2003−283900
【特許文献4】特許公開2010−178360
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このように、デジタルカメラの普及、記憶装置の容量増大、様々な携帯端末への撮像機能の搭載、さらにこれらのインターネットへの接続などにより、利用者1人が撮影する画像の数が劇的に増加した。既に述べたように、これにより利用者は、様々な利点を享受している。一方で、利用者1人が複数の撮像端末を使って大量の画像を撮影するために、撮影した画像の管理や維持が困難になるという、新たな問題が発生している。大量の画像の管理や維持に係る、撮影者が現在直面している、解決すべき問題は、以下7点である。
【0007】
第1は、撮像端末から画像情報の管理や維持をおこなう情報端末へのコピーが煩雑だという問題である。一般にカメラや情報端末で撮影された画像情報は、着脱可能な記憶媒体に記憶される。記憶媒体としては、SDメモリカード、コンパクトフラッシュカードなどが使われることが多い。利用者は画像の撮影後、これらの記憶媒体を撮像端末より外し、画像の管理や維持をおこなうための情報端末と接続した上、この情報端末にコピーする。画像の管理や維持をおこなう情報端末としては、パーソナルコンピュータが用いられることが多い。一般の利用者にとっては、大量の画像情報を、記憶媒体からパーソナルコンピュータなどにコピーする操作は煩雑である。
【0008】
第2は、1人の利用者が、カメラや携帯電話などの複数の撮像端末を使うために、画像の所在を一元管理することが難しいという問題である。複数の撮像端末を持つ利用者の画像情報は、各々の撮像端末に付随する記憶媒体に分散して記憶される。撮影した画像情報を一元管理するためには、各々の記憶媒体の画像情報を、画像情報の管理や維持のためのパーソナルコンピュータなどに、逐次コピーする必要がある。このような操作が煩雑であるばかりでなく、撮像端末ごとに画像情報のフォーマットが異なる場合には、画像情報のフォーマット変換をした上で、パーソナルコンピュータなどで一括管理する必要がある。やはり画像情報が大量である場合には、このような処理は困難である。
【0009】
第3は、1人の利用者が画像情報を利用する方法が多様であるため、多様な利用方法ごとに、画像情報をコピーし、また画像フォーマットの変換を実行する必要がある点である。たとえば、カメラで撮影した情報を、インターネット上のSNS(Social Networking Service)のサーバにアップロードする場合、利用者はまずカメラの記憶媒体からパーソナルコンピュータに画像情報をコピーし、さらにパーソナルコンピュータ上で解像度や画像フォーマットの変換を実行してから、SNSのサーバにアップロードするといった複雑な処理を必要とする。また、画像情報のプリントをする場合には、カメラの記憶媒体から、パーソナルコンピュータに画像情報をコピーし、さらにその画像情報をディスクにコピーするなどして、プリントサービス事業者に持ち込むなどする。近年普及している、デジタルフォトフレームなどの画像閲覧用器機を使うためには、やはり画像情報を、パーソナルコンピュータを経由して他の記憶媒体にコピーした後、記憶媒体を画像閲覧用器機に接続するなどの操作を必要とする。特に複数の撮像端末で撮影した画像を、様々な用途に使うことで、煩雑さはさらに増し、もはや撮影したすべての画像情報を管理できている利用者は多くないという状況である。
【0010】
第4は、バックアップが困難であるという点である。利用者が複数の撮像端末で大量の画像を撮影するのに加え、近年の撮像素子の性能向上に伴って画像1枚あたりの記憶容量が増加している。これらの相乗効果によって、利用者1人が撮影する画像情報の総容量は著しく増加している。すべての画像の総容量は、メモリカード、保存用ディスクのみならず、パーソナルコンピュータの記憶装置をも上回る場合が多い。このため、撮影した画像情報を失わないためにバックアップすることはより困難になっている。バックアップすべき画像情報の容量が通常の記憶媒体のそれを超える場合、バックアップ手段として、HDD(Hard Disk Drive)などの大容量外部記憶装置を用いる、あるいはインターネットで接続可能なサーバによるバックアップサービスを用いる場合がある。しかし、これらはコストがかかるばかりでなく、大量のデータを転送するために多くの時間がかかる。
【0011】
上記第1から第3の問題と、第4の問題は表裏の関係にある。大量に撮影した画像の整理が困難であるため、整理できないままほとんどの画像情報を維持するため、大容量の記憶手段が必要になる。またこれらの画像情報をすべて大容量の記憶手段に画像情報を記憶することから、さらに画像情報の整理が困難になり、ますます整理されない画像情報が増える。多くの利用者は、このような悪循環に陥っている。
【0012】
これらの問題を、インターネットを使って解決しようとする試みがなされてきた。携帯電話やパーソナルコンピュータは既にインターネットに接続可能なものが多い。またカメラ、携帯型音楽プレイヤーや、さらにはカメラ等に使われる記憶媒体を、直接インターネットに接続する提案がなされている(特許文献1、特許文献2、特許文献3)。またさらに、撮影した画像情報を撮像端末のメモリカードに記憶するか、直接ネットワーク上のサーバにアップロードするかを選択または設定できるという提案が開示されている(特許文献4)。しかしこのような、インターネットを活用した試みでは、以下のような第5から第7のような問題が新たに発生する。このため、インターネットを活用した画像情報の管理や維持が広く使われているわけではなく、したがって上記第1から第4の問題の解決にはつながっていない。
【0013】
第5の問題は、複数の撮像端末で撮影される大量の画像情報を、Webサーバの記憶装置で一元管理するためには、コストがかかる点である。インターネット上のサーバで画像情報を記憶するサービスの多くは無料サービスを提供しているが、上限記憶容量以上は受け付けないか、上限記憶容量を超える情報の記憶は有料である。このような上限記憶容量は、ほとんどの利用者がすべての画像情報の一元的な記憶に要する記憶容量を下回っている。多くの利用者はコストを支払うことを嫌い、このようなサービスを利用していない。このため上記第1から第4の問題は解決していない。
【0014】
第6の問題は、プライバシー維持の問題があり、利便性を高めることができない点である。利用者が撮影する画像情報を、Webサーバの記憶装置で一元管理すると、少なくともそのWebサービスの提供者は、各々の利用者の撮影した画像情報を特定できてしまう。さらに、現在のほとんどの写真記憶サービスは、画像情報のインターネット上での公開、またはインターネット上の知人による閲覧を主として想定しているため、画像情報を所有する利用者が望まない情報が、インターネット上で開示されてしまう可能性がある。また複数の撮像端末で撮影された画像情報に、インターネット上で撮像端末を一意に特定する情報や、利用者を一意に特定できる情報を関連付けておくことで、各々の画像情報が、誰によって、どの撮像端末で撮影されたかを特定できる。これが可能であれば、画像情報の記憶に係るWebサービスの利便性を大幅に向上させることができる。しかし、画像情報が、インターネット上に公開される可能性のある情報である以上、撮像端末や利用者に関する情報を、画像情報と関連付けることが難しい。
【0015】
第7の問題は、インターネット上には数多くの、画像の記憶、共有、送付に係るWebサービスが存在しており、1人利用者が撮影した画像情報が様々なWebサービスに散在する状況が生まれているという点である。一般に、1人の利用者は数多くのWebサービスを利用している。たとえば、ある利用者は主として画像情報のバックアップのためにインターネット上のストレージサービスZを使い、画像情報のプリントのためにインターネット上のプリントサービスUを使い、知人との画像情報を含む日記の交換のためにインターネット上のサービスVを使い、知人に画像情報を送るために電子メールを使うというように、様々な画像関連のWebサービスを使うのが一般的である。この場合、たとえ1人の利用者の撮影したすべての画像がインターネット上のサーバにあったとしても、様々なサービスに分散して管理されるため、上記第1から第3の問題で述べたような、整理の困難さの問題は全く解決しない。
【0016】
本願発明は、このような状況に鑑みてなされてものであり、利用者がインターネット上のゲートウェイサービスを通じて、様々な撮像端末で撮影され、かつ様々なサーバや端末に分散されて記憶された画像情報群を、統一的に整理、管理、および維持することのできるサーバ、撮像端末、情報端末、表示端末、およびシステムを提供する。また、本発明によれば、整理、管理、および維持の煩雑さを増やさずに、様々な記憶媒体に分散して画像情報を記憶できるため、サーバ上で大量の画像情報を記憶する時にかかるコストの問題や、バックアップの困難さの問題も解決できる。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明の一実施形態として、ネットワークサービスを提供するサーバであって、第1の利用者の第1の撮像端末から、複数の画像情報より成る第1の画像情報群および前記第1の撮像端末を一意に特定する第1の撮像端末IDを受信し、前記第1の画像情報群の中の1つの画像情報である第1の画像情報を一意に特定する第1の画像IDと、前記第1の撮像端末IDと、前記第1の画像情報とを関連付けて第1の記憶手段に記憶し、前記第1の撮像端末より送られた第1の画像情報群の中の他の1つの画像情報である第2の画像情報を一意に特定する第2の画像IDと、前記第1の撮像端末IDと、前記第2の画像情報とを関連付けて第1の記憶手段に記憶し、前記第1の利用者の第1の情報端末より前記ネットワークサービスの利用者の中で前記第1の利用者を特定する第1の利用者IDおよび前記第1の撮像端末IDを受信し、前記第1の利用者IDと前記第1の撮像端末IDを関連付けて第2の記憶手段に記憶し、前記第1の利用者IDを検索キーとして前記第2の記憶手段を検索し、検索結果として前記第1の撮像端末IDを抽出し、抽出された前記第1の撮像端末IDを検索キーとして前記第1の記憶手段を検索し、検索結果として前記第1の画像情報および前記第2の画像情報を抽出し、抽出された前記第1の画像情報を表しかつ前記第1の画像情報より情報量の小さい第1の要約画像を生成し、抽出された前記第2の画像情報を表しかつ前記第2の画像情報より情報量の小さい第2の要約画像を生成し、前記第1の要約画像を前記第1の撮像端末IDおよび前記第1の画像IDと関連付けて、第3の記憶手段に記憶し、前記第2の要約画像を前記第1の撮像端末IDおよび前記第2の画像IDと関連付けて、前記第3の記憶手段に記憶し、前記第1の要約画像および前記第2の要約画像を前記第1の情報端末に送ることを特徴とするサーバが提供される。
【0018】
本発明の一実施形態として、ネットワークサービスを提供するサーバであって、第1の利用者の第1の情報端末から、複数の画像情報より成る第1の画像情報群、および前記第1の画像情報群が撮影された、前記第1の理由者の第1の撮像端末を一意に特定する第1の情報端末IDを受信し、前記第1の画像情報群の中の1つの画像情報である第1の画像情報を一意に特定する第1の画像IDと、前記第1の撮像端末IDと、前記第1の画像情報とを関連付けて第1の記憶手段に記憶し、前記第1の画像情報群の中の他の1つの画像情報である第2の画像情報を一意に特定する第2の画像IDと、前記第1の撮像端末IDと、前記第2の画像情報とを関連付けて第1の記憶手段に記憶し、前記第1の情報端末より前記ネットワークサービスの利用者の中で前記第1の利用者を特定する第1の利用者IDおよび前記第1の撮像端末IDを受信し、前記第1の利用者IDを検索キーとして前記第2の記憶手段を検索し、検索結果として前記第1の撮像端末IDを抽出し、抽出された前記第1の撮像端末IDを検索キーとして前記第1の記憶手段を検索し、検索結果として前記第1の画像情報および前記第2の画像情報を抽出し、抽出された前記第1の画像情報を表しかつ前記第1の画像情報より情報量の小さい第1の要約画像を生成し、抽出された前記第2の画像情報を表しかつ前記第2の画像情報より情報量の小さい第2の要約画像を生成し、前記第1の要約画像を前記第1の撮像端末IDおよび前記第1の画像IDと関連付けて、第3の記憶手段に記憶し、前記第2の要約画像を前記第1の撮像端末IDおよび前記第2の画像IDと関連付けて、前記第3の記憶手段に記憶し、前記第1の要約画像および前記第2の要約画像を前記第1の情報端末に送ることを特徴とするサーバが提供される。
【0019】
本発明の一実施形態として、ネットワークサービスを提供するサーバであって、第1の利用者の第1の撮像端末から、複数の画像情報より成る第1の画像情報群および前記第1の撮像端末を一意に特定する第1の撮像端末IDを受信し、前記第1の画像情報群の中の、1つの画像情報である第1の画像情報を一意に特定する第1の画像IDと、他の1つの画像情報である第2の画像情報を一意に特定する第2の画像IDと、前記第1の撮像端末IDをブリッジサービスのサーバに送り、前記ブリッジサービスのサーバより第1のスクランブルPIDおよび第2のスクランブルIDを受信し、前記第1のスクランブルPIDと前記第1の画像情報を関連付けて第1の記憶手段に記憶し、前記第2のスクランブルPIDと前記第2の画像情報を関連付けて前記第1の記憶手段に記憶し、前記第1の利用者の第1の情報端末より前記ネットワークサービスの利用者の中で前記第1の利用者を特定する第1の利用者IDおよび前記第1の撮像端末IDを受信し、前記第1の利用者IDと前記第1の撮像端末IDを関連付けて第2の記憶手段に記憶し、前記第1の利用者IDを検索キーとして前記第2の記憶手段を検索し、検索結果として前記第1の撮像端末IDを抽出し、抽出された前記第1の撮像端末IDを前記ブリッジサービスのサーバに送り、前記ブリッジサービスのサーバより前記第1のスクランブルPIDおよび前記2のスクランブルPIDを受信し、受信した前記第1のスクランブルPIDを検索キーとして前記第1の記憶手段を検索し、検索結果として前記第1の画像情報を抽出し、受信した前記第2のスクランブルPIDを検索キーとして前記第1の記憶手段を検索し、検索結果として前記第2の画像情報を抽出し、抽出された前記第1の画像情報を表しかつ前記第1の画像情報より情報量の小さい第1の要約画像を生成し、抽出された前記第2の画像情報を表しかつ前記第2の画像情報より情報量の小さい第2の要約画像を生成し、前記第1の要約画像を前記第1のスクランブルPIDと関連付けて、第3の記憶手段に記憶し、前記第2の要約画像を前記第2のスクランブルPIDと関連付けて、前記第3の記憶手段に記憶し、前記第1の要約画像および前記第2の要約画像を前記第1の情報端末に送ることを特徴とするサーバが提供される。
【0020】
本発明の一実施形態として、ネットワークサービスを提供するサーバであって、第1の利用者の第1の情報端末から、複数の画像情報より成る第1の画像情報群、および前記第1の画像情報群が撮影された前記第1の利用者の第1の撮像端末を一意に特定する第1の撮像端末IDを受信し、前記第1の画像情報群の中の、1つの画像情報である第1の画像情報を一意に特定する第1の画像IDと、他の1つの画像情報である第2の画像情報を一意に特定する第2の画像IDと、前記第1の撮像端末IDをブリッジサービスのサーバに送り、前記ブリッジサービスのサーバより第1のスクランブルPIDおよび第2のスクランブルIDを受信し、前記第1のスクランブルPIDと前記第1の画像情報を関連付けて第1の記憶手段に記憶し、前記第2のスクランブルPIDと前記第2の画像情報を関連付けて前記第1の記憶手段に記憶し、前記第1の情報端末より前記ネットワークサービスの利用者の中で前記第1の利用者を特定する第1の利用者IDおよび前記第1の撮像端末IDを受信し、前記第1の利用者IDと前記第1の撮像端末IDを関連付けて第2の記憶手段に記憶し、前記第1の利用者IDを検索キーとして前記第2の記憶手段を検索し、検索結果として前記第1の撮像端末IDを抽出し、抽出された前記第1の撮像端末IDを前記ブリッジサービスのサーバに送り、前記ブリッジサービスのサーバより前記第1のスクランブルPIDおよび前記2のスクランブルPIDを受信し、受信した前記第1のスクランブルPIDを検索キーとして前記第1の記憶手段を検索し、検索結果として前記第1の画像情報を抽出し、受信した前記第2のスクランブルPIDを検索キーとして前記第1の記憶手段を検索し、検索結果として前記第2の画像情報を抽出し、抽出された前記第1の画像情報を表しかつ前記第1の画像情報より情報量の小さい第1の要約画像を生成し、抽出された前記第2の画像情報を表しかつ前記第2の画像情報より情報量の小さい第2の要約画像を生成し、前記第1の要約画像を前記第1のスクランブルPIDと関連付けて、第3の記憶手段に記憶し、前記第2の要約画像を前記第2のスクランブルPIDと関連付けて、前記第3の記憶手段に記憶し、前記第1の要約画像および前記第2の要約画像を前記第1の情報端末に送ることを特徴とするサーバが提供される。
【0021】
本発明の一実施形態として、第1の利用者の第1の撮像端末が、複数の画像情報より成る第1の画像情報群および前記第1の撮像端末を一意に特定する第1の撮像端末IDをネットワークサービスのサーバに送り、前記ネットワークサービスのサーバが、前記第1の画像情報群の中の、1つの画像情報である第1の画像情報を一意に特定する第1の画像IDと、他の1つの画像情報である第2の画像情報を一意に特定する第2の画像IDと、前記第1の撮像端末IDをブリッジサービスのサーバに送り、前記ブリッジサーバが、前記第1の画像IDおよび前記第1の撮像端末IDを不可逆な演算を施した第1のスクランブルPIDを生成し、前記第2の画像IDおよび前記第1の撮像端末IDを不可逆な演算を施した第2のスクランブルPIDを生成し、前記第1の撮像端末IDと前記第1のスクランブルPIDおよび前記第2のスクランブルPIDを関連付けて第5の記憶手段に記憶し、前記第1のスクランブルPIDおよび前記第2のスクランブルPIDを前記ネットワークサービスのサーバに送り、前記ネットワークサービスのサーバが、前記第1のスクランブルPIDと前記第1の画像情報を関連付けて第1の記憶手段に記憶し、前記第2のスクランブルPIDと前記第2の画像情報を関連付けて前記第1の記憶手段に記憶し、前記第1の利用者の第1の情報端末が、前記ネットワークサービスの利用者の中で前記第1の利用者を特定する第1の利用者IDおよび前記第1の撮像端末IDを前記ネットワークサービスのサーバに送り、前記ネットワークサービスのサーバが、受信した前記第1の利用者IDと前記第1の撮像端末IDを関連付けて第2の記憶手段に記憶し、前記第1の利用者IDを検索キーとして前記第2の記憶手段を検索し、検索結果として前記第1の撮像端末IDを抽出し、抽出された前記第1の撮像端末IDを前記ブリッジサービスのサーバに送り、前記ブリッジサーバが、受信した前記第1の撮像端末IDを検索キーとして前記第5の記憶手段を検索し、検索結果として抽出された前記第1のスクランブルPIDおよび前記第2のスクランブルPIDを前記ネットワークサービスのサーバに送り、前記ネットワークサービスのサーバが、前記第1のスクランブルPIDおよび前記2のスクランブルPIDを受信し、受信した前記第1のスクランブルPIDを検索キーとして前記第1の記憶手段を検索し、検索結果として前記第1の画像情報を抽出し、受信した前記第2のスクランブルPIDを検索キーとして前記第1の記憶手段を検索し、検索結果として前記第2の画像情報を抽出し、抽出された前記第1の画像情報を表しかつ前記第1の画像情報より情報量の小さい第1の要約画像を生成し、抽出された前記第2の画像情報を表しかつ前記第2の画像情報より情報量の小さい第2の要約画像を生成し、前記第1の要約画像を前記第1のスクランブルPIDと関連付けて、第3の記憶手段に記憶し、前記第2の要約画像を前記第2のスクランブルPIDと関連付けて、前記第3の記憶手段に記憶し、前記第1の要約画像および前記第2の要約画像を前記第1の情報端末に送り、前記第1の情報端末の表示手段が、受信した第1の要約画像および前記第2の要約画像を表示することを特徴とするシステムが提供される。
【0022】
本発明の一実施形態として、第1の利用者の第1の撮像端末が、複数の画像情報より成る第1の画像情報群を前記第1の利用者の第1の情報端末に送り、前記第1の情報端末が、前記第1の画像情報群、および前記第1の撮像端末を一意に特定するための第1の撮像端末IDをネットワークサービスのサーバに送り、前記ネットワークサービスのサーバが、前記第1の画像情報群の中の、1つの画像情報である第1の画像情報を一意に特定する第1の画像IDと、他の1つの画像情報である第2の画像情報を一意に特定する第2の画像IDと、前記第1の撮像端末IDをブリッジサービスのサーバに送り、前記ブリッジサーバが、前記第1の画像IDおよび前記第1の撮像端末IDに不可逆な演算を施した第1のスクランブルPIDを生成し、前記第2の画像IDおよび前記第1の撮像端末IDに不可逆な演算を施した第2のスクランブルPIDを生成し、前記第1の撮像端末IDと前記第1のスクランブルPIDおよび前記第2のスクランブルPIDを関連付けて第5の記憶手段に記憶し、前記第1のスクランブルPIDおよび前記第2のスクランブルPIDを前記ネットワークサービスのサーバに送り、前記ネットワークサービスのサーバが、前記第1のスクランブルPIDと前記第1の画像情報を関連付けて第1の記憶手段に記憶し、前記第2のスクランブルPIDと前記第2の画像情報を関連付けて前記第1の記憶手段に記憶し、前記第1の利用者の第1の情報端末が、前記ネットワークサービスの利用者の中で前記第1の利用者を特定する第1の利用者IDおよび前記第1の撮像端末IDを前記ネットワークサービスのサーバに送り、前記ネットワークサービスのサーバが、受信した前記第1の利用者IDと前記第1の撮像端末IDを関連付けて第2の記憶手段に記憶し、前記第1の利用者IDを検索キーとして前記第2の記憶手段を検索し、検索結果として前記第1の撮像端末IDを抽出し、抽出された前記第1の撮像端末IDを前記ブリッジサービスのサーバに送り、前記ブリッジサーバが、受信した前記第1の撮像端末IDを検索キーとして前記第5の記憶手段を検索し、検索結果として抽出された前記第1のスクランブルPIDおよび前記第2のスクランブルPIDを前記ネットワークサービスのサーバに送り、前記ネットワークサービスのサーバが、前記ブリッジサービスのサーバより前記第1のスクランブルPIDおよび前記2のスクランブルPIDを受信し、受信した前記第1のスクランブルPIDを検索キーとして前記第1の記憶手段を検索し、検索結果として前記第1の画像情報を抽出し、受信した前記第2のスクランブルPIDを検索キーとして前記第1の記憶手段を検索し、検索結果として前記第2の画像情報を抽出し、抽出された前記第1の画像情報を表しかつ前記第1の画像情報より情報量の小さい第1の要約画像を生成し、抽出された前記第2の画像情報を表しかつ前記第2の画像情報より情報量の小さい第2の要約画像を生成し、前記第1の要約画像を前記第1のスクランブルPIDと関連付けて、第3の記憶手段に記憶し、前記第2の要約画像を前記第2のスクランブルPIDと関連付けて、前記第3の記憶手段に記憶し、前記第1の要約画像および前記第2の要約画像を前記第1の情報端末に送り、前記第1の情報端末の表示手段が、受信した第1の要約画像および前記第2の要約画像を表示することを特徴とするシステムが提供される。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、利用者は、様々な撮像端末で撮影され、かつサーバ、情報端末を問わず様々な記憶装置に記憶された画像情報を、インターネット上のゲートウェイサービスを通じて統一的に整理、管理、および維持することのできるサーバ、情報端末、およびシステムが提供される。また、本発明によれば、整理、管理、および維持の煩雑さを増やさずに、様々な記憶媒体に分散して画像情報を記憶できるため、サーバ上で大量の画像情報を記憶する時にかかるコストの問題や、バックアップの困難さの問題も解決できる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像情報処理システムの概略構成図。
【図2】本発明の一実施形態に係る画像情報処理システムのサーバXの概略構成図。
【図3】本発明の一実施形態に係る画像情報処理システムのサーバYの概略構成図。
【図4】本発明の一実施形態に係る画像情報処理システムのサーバYおよびサーバUの概略構成図。
【図5】本発明の一実施形態に係る画像情報処理システムのサーバVの概略構成図。
【図6】本発明の一実施形態に係る画像情報処理システムの撮像端末の概略構成図。
【図7】本発明の一実施形態に係る画像情報処理システムの情報端末の概略構成図。
【図8】本発明の一実施形態に係る画像情報処理システムの表示端末の概略構成図。
【図9】本発明の一実施形態に係る画像情報処理システムの情報端末の概略構成図。
【図10】本発明の一実施形態に係る処理のフローチャート。
【図11】本発明の一実施形態に係る利用者登録画面の一例図。
【図12】本発明の一実施形態に係る利用者情報テーブルの一例図。
【図13】本発明の一実施形態に係る要約画像群の一覧表示画面の一例図。
【図14】本発明の一実施形態に係る処理のフローチャート。
【図15】本発明の一実施形態に係る処理により更新された一覧表示画面の一例図
【図16】本発明の一実施形態に係る処理のフローチャート。
【図17】本発明の一実施形態に係るサーバYが有するストレージサービステーブルの一例図。
【図18】本発明の一実施形態に係るサーバYが提供するストレージサービス選択画面の一例図。
【図19】本発明の一実施形態に係るサーバZの提供する認証画面の一例図。
【図20】本発明の一実施形態に係るサーバXの提供する、更新された一覧表示画面の一例図。
【図21】本発明の一実施形態に係る処理のシーケンス図。
【図22】本発明の一実施形態に係る処理のフローチャート。
【図23】本発明の一実施形態に係るプリントサービスにおける認証画面の一例図。
【図24】本発明の一実施形態に係る処理のフローチャート。
【図25】本発明の一実施形態に係るサーバXの提供する表示端末ID取得画面の一例図。
【図26】本発明の一実施形態に係る処理のフローチャート。
【図27】本発明の一実施形態に係るサーバYが有するWebサービステーブルの一例図。
【図28】本発明の一実施形態に係る情報端末に表示されるWebサービス選択画面の一例図
【図29】本発明の一実施形態に係る情報端末に表示される認証画面の一例図。
【図30】本発明の一実施形態に係るサーバVが有する利用者テーブルの一例図。
【図31】本発明の一実施形態に係る情報端末に表示される画像送付先選択画面の一例図。
【図32】本発明の一実施形態に係る情報端末に表示されるメッセージの一例図。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下に本発明を実施するための、現在考えられる最善の形態について説明する。本発明の範囲は、添付特許請求の範囲によって明確に定義されているため、この説明は限定的な意味に解釈すべきではなく、単に発明の一般原理を例示する目的で行う。
【0026】
図1は、本発明の実施形態の一例である、画像情報処理システムの概略構成図である。本発明の実施形態の一例である画像情報処理システムは、画像ゲートウェイサービスXのサーバ100、ブリッジサービスYのサーバ120、ストレージサービスZのサーバ140、プリントサービスUのサーバ150、WebサービスVのサーバ160、ストレージサービスWのサーバ137、プリントサービスTのサーバ138、WebサービスSのサーバ139、利用者Aの撮像端末170、利用者Aの第2撮像端末115、利用者Cの撮像端末116、利用者Aの情報端末180、利用者Aの表示端末190、利用者Bの情報端末195、および利用者Cの情報端末117より構成され、これらすべてのサーバ、情報端末、および表示端末がネットワーク199で接続されている。
【0027】
なお、以下本明細書および付随する図表では画像ゲートウェイサービスXのサーバ100をサーバX、ブリッジサービスYのサーバ120をサーバY、ストレージサービスZのサーバ140をサーバZ、プリントサービスU150のサーバをサーバU、WebサービスVのサーバ160をサーバV、またストレージサービスWのサーバ137をサーバW、プリントサービスUのサーバ138、WebサービスSのサーバ139をサーバSと、各々略記することがある。また利用者Aの撮像端末170を撮像端末A、利用者Aの情報端末180を情報端末A、利用者の表示端末190を表示端末A、また利用者Bの表示端末195を情報端末Bと、各々略記することがある。本明細書における画像は、静止画でも動画でもよい。
【0028】
図2は、サーバX100の概略構成図の一例である。サーバXは、送受信手段101、一時実体記憶手段102、要約画像記憶手段103、利用者情報テーブル105、一時画像記憶手段109、認証手段104、HTML生成手段106、要約画像生成手段107、検索手段108、および画像送付URL生成手段111を有する。
【0029】
図3は、サーバY120の概略構成図の一例である。サーバYは、送受信手段121、記憶手段122、SPIDテーブル123、ストレージサービステーブル124、Webサービステーブル125、送付先一時記憶領域126、検索手段131、SPID生成手段133、およびHTML生成手段134を有する。
【0030】
図4(a)は、サーバZ140の概略構成図の一例である。サーバZは、送受信手段141、HTML生成手段142、認証手段143、画像情報記憶手段144、検索手段145、利用者情報テーブル146を有する。図4(b)は、サーバU150の概略構成図の一例である。サーバUは、送受信手段151、HTML生成手段152、認証手段153、画像情報記憶手段154、検索手段155、および利用者情報記憶手段156を有する。また、サーバU150は、ネットワーク119を通じて印刷装置157に接続されている。ネットワーク119は、ネットワーク199と同じネットワークであっても、異なるネットワークであってもよい。
【0031】
図5は、サーバV160の概略構成図の一例である。サーバVは、送受信手段161、HTML生成手段162、検索手段163、利用者テーブル164、および認証手段168を有する。
【0032】
図6は、撮像端末A170の概略構成図の一例である。撮像端末Aは、送受信手段171、撮像手段172、画像記憶手段173、CID記憶手段174、および入力手段175を有する。撮像端末Aは、送受信手段171を有していても、有していなくても良い。
【0033】
図7は、情報端末A180の概略構成図の一例である。情報端末Aは、送受信手段181、HTML解析手段182、表示手段183、入力手段184、画像記憶手段185、および検索手段186を有する。
【0034】
図8は、表示端末A190の概略構成図の一例である。表示端末Aは、送受信手段191、HTML解析手段192、表示手段193、入力手段194、画像記憶手段149、およびHID記憶手段148を有する。
【0035】
図9は、情報端末B195の概略構成図の一例である。情報端末Bは、送受信手段196、メッセージ解析手段197、表示手段198、入力手段158、および画像記憶手段159を有する。
【0036】
なお、図1に示した利用者Aの第2撮像端末115および利用者Cの撮像端末の概略構成は、図6に示した利用者Aの撮像端末と同じなので、図による説明は省略する。また、図1に示した利用者Cの情報端末117の概略構成図は、図7に示した利用者Aの情報端末と同じなので、図による説明は省略する。
【0037】
本明細書では、撮像端末で撮影され、撮像端末の画像記憶手段に記憶された画像情報を源画像と呼ぶ。またある源画像を処理して得られる画像をその源画像の処理済画像という。ある源画像またはその処理済画像の中で、2つの画像を比較した時、情報量の大きい画像を実体画像、情報量の小さい画像を要約画像と呼ぶ。たとえばRAW形式のある源画像を、より情報の小さいJPEG形式(Joint Photographic Experts Group)に変換した時は、源画像が実体画像、この源画像の処理済画像が要約画像である。さらに、ひとつの源画像から2つの処理済画像が生成される場合は、情報量の大きな処理済画像を実体画像、情報量の少ない処理済画像が要約画像となる。実体画像は、撮像端末の画像記憶手段に記憶された画像情報であれば、たとえば各撮像端末固有の所謂RAW形式、JPEG形式、TIFF(Tagged Image File Format)形式など、GIF(Graphics Interchange Format)どのような画像形式であってもよい。要約画像も、たとえばJPEG形式、RAW形式、PNG(Portable Network Graphic)形式、TIFF(Tagged Image File Format)形式、GIF形式など、どのような画像形式であってもよい。
【0038】
以下では、本発明の3つの実施形態を例示する。まず、図10、図14、および図16のフロー図で示す処理で、利用者Aが撮像端末Aで撮影した実体画像を、サーバX、情報端末A、およびサーバXに分散して記憶する。この際、実体画像の記憶場所にかかわらず、利用者Aは画像ゲートウェイサービスXを唯一の窓口として、統一的に画像を扱える。この図10、図14および図16のフロー図で示す処理は、3つの実施形態に共通であり、各々の実施形態の処理は、図16のステップS1613に続いて実行される。図22のフロー図で説明する実施形態1では、実体画像の記憶場所にかかわらず、利用者AがサーバXを窓口として、プリントサービスUで選択した画像の印刷処理を実行する。図24のフロー図で説明する実施形態2では、実体画像の記憶場所にかかわらず、利用者AがサーバXを窓口として、選択した画像を表示端末Aで表示する。図26のフロー図で説明する実施形態3では、実体画像の記憶場所にかかわらず、利用者AがWebサービスVにおいて知人である利用者Bの情報端末に選択した画像を送る。
【0039】
はじめに、図10のフロー図を用いて本発明の説明を開始する。利用者Aが撮像端末Aの入力手段175を操作することで撮像手段172が撮影し、撮影された複数の実体画像群を画像記憶手段173に記憶する。この際、個々の実体画像には、撮像端末Aで撮影された実体画像群の中で、その画像を一意に特定するためのIDを関連付けた状態で、画像記憶手段173に記憶する(ステップS1001)。本明細書では、撮像端末Aで撮影された実体画像の中で、その画像を一意に特定するためのIDを、PIDと呼ぶ。この一例では、利用者Aが撮影した個々の実体画像すべてに、各々を特定するためのPIDが関連付けられて記憶される。撮影および実体画像記憶の時点で、送受信手段171はネットワーク199に接続されていても、されていなくてもよい。
【0040】
次に、撮像端末Aの送受信手段171をネットワーク199に接続する(ステップS1002)。送受信手段171が画像記憶手段173に記憶された実体画像群を、各々のPIDが関連付けられた状態で、ネットワーク199を通じてサーバX100に送る。さらにこの時、送受信手段171は、すべての撮像端末の中で撮像端末Aを特定することのできるIDを各々の実体画像およびPIDと関連付けた状態で、サーバX100に送る(ステップS1003)。本明細書では、すべての撮像端末の中で、ある撮像端末を特定するためのIDをCIDと呼ぶ。また、撮像端末AのCIDをCIDaとする。CIDaは、撮像端末AのCID記憶手段174に記憶されている。
【0041】
この一例は、撮像端末Aが送受信手段171を有し、ステップS1002でこれがネットワーク199と接続された一例である。本発明では、ステップS1002およびS1003のかわりに以下の処理を2つのいずれかを実行してもよい。1つの方法は、ネットワーク199を介さずに、撮像端末Aの送受信手段171と情報端末Aの送受信手段181を直結し、画像記憶手段173に記憶された実体画像群および各々の実体画像のPIDを、情報端末Aを通じてサーバX100に送る方法である。2つ目の方法は、ネットワークとの送受信手段を有しない撮像端末にも適用できる方法である。この方法は、利用者Aが画像記憶手段173を撮像端末A170より取り出した上、情報端末Aの入力手段184に接続する。その後、情報端末Aが画像記憶手段173より実体画像を取り出し、かつこれら実体画像と各々のPIDをサーバX100に送る。この2つの方法のように、撮像端末Aの画像記憶手段173に記憶された実体画像を、情報端末Aを通じてサーバX100に送るやりかたでもよい。
【0042】
なお、撮像端末A170または情報端末A180から、サーバX100に実体画像群を送る際は、各々の実体画像にPIDを関連付けて送った。しかし、撮像端末Aまたは情報端末AからPIDを関連付けずに実体画像をサーバX100に送ったのち、サーバXでPIDを生成してもよい。
【0043】
次に、サーバXの送受信手段101がこれら実体画像群と、各々に関連付けられたPID、およびCIDaを受信すると、これらを一時実体記憶手段102に記憶する。すなわち、各々の実体画像には、これを特定するPIDおよびCIDaが関連付けられて、一時実体記憶手段102に記憶される(ステップS1004)。画像ゲートウェイサービスXは、複数の利用者によって使われる。1人の画像ゲートウェイサービスXの利用者が複数の撮像端末を使うこともできる。このため、複数の利用者の異なる撮像端末で撮影された実体画像が、一時実体記憶手段102に記憶される。しかし、一時実体記憶手段102に記憶されるすべての実体画像には、各々PIDおよびCIDが関連付けられて記憶されている。したがって、一時実体記憶手段102に記憶されたすべての実体画像は、PIDとCIDの組み合せが与えられれば、一意に特定できる。
【0044】
ただしこの方法によれば、画像ゲートウェイサービスXの運営者は、一時実体記憶手段102に記憶された実体画像を、CIDaを検索キーとして検索することで、利用者Aの撮影した実体画像を知ることができる。これは、プライバシー保護の観点から望まれない場合がある。画像ゲートウェイサービスXの運営者が、各利用者の撮影した実体画像を検索できないようにするためには、以下のような方法が用いられる。
【0045】
まず、サーバXの送受信手段101が、CIDaと、上記ステップS1003で撮像端末Aより送られた実体画像に関連付けられたPID群を、ネットワーク199を通じてブリッジサーバY120に送る。サーバYの送受信手段121がこれらを受信すると、SPID生成手段133が、受信したPID群の各々とCIDaとを組み合わせ、不可逆な演算Fにより、下の式でスクランブルPIDを導出する。以下では、スクランブルPIDをSPIDと表記する。
SPIDn=F(PIDn、CIDa)
ここで、添え字nは、撮像端末Aの撮影した実体画像群のなかで、個々の実体画像を特定する番号である。またここで、この演算Fは、x1≠x2またはy1≠y2の場合にF(x1、y1)≠F(x2、y2)を満たす。この性質によって、SPIDは、一時実体記憶手段に記憶される実体画像群のなかで、個々の実体画像を特定するためのIDとして使うことができる。生成されたSPID群は、サーバYの記憶手段122にあるSPIDテーブルに、CIDaと関連付けて記憶される。送受信手段121は、生成されたSPID群を、ネットワーク199を通じてサーバXに送る。サーバXの送受信手段101がSPID群を受信すると、ステップS1003で撮像端末Aより送られた実体画像の各々に、PIDのかわりにSPIDを関連付けた状態で一時実体記憶手段102に記憶する(ステップS1004)。Fは不可逆な演算なので、画像ゲートウェイサービスXの運営者は、CIDaからSPIDを導けない。このため、画像ゲートウェイサービスXの運営者は、CIDaから、利用者Aの撮影した実体画像を検索できなくなる。
【0046】
次に利用者Aが情報端末A180を使って、画像ゲートウェイサービスXの利用者登録をおこなう。情報端末Aは、パーソナルコンピュータ、携帯電話、携帯型情報端末、カメラ、音楽再生端末など、どのような情報端末でもよい。情報端末Aは撮像機能を備えた情報端末でもよい。利用者Aは、入力手段184を操作して、サーバX100を特定するための情報を情報端末Aに入力する。サーバX100を特定するための情報としてはたとえばURL(Uniform Resrouce Locator)などがある。次に送受信手段181がこの情報を、ネットワーク199を通じてサーバXに送る。サーバXの送受信手段101がこの情報を受信すると、HTML生成手段106が利用者情報登録画面または認証画面のHTMLコードを生成する。送受信手段101は、このHTMLコードを、ネットワーク199を通じて情報端末A180に送る。送受信手段181がこのHTMLコードを受信すると、HTML解析手段182がこれを解析し、これを表示手段に表示する。次に、利用者Aが入力手段184を使って、画像ゲートウェイサービスXの利用者登録に必要な情報を入力する。もし上記HTMLコードが認証画面用の場合には、利用者Aが入力手段184を使って認証に必要な情報を入力する。以下では、利用者登録の場合で説明する。
【0047】
図11に、利用者登録画面の一例を示す。表示手段183は画像ゲートウェイサービスXの利用者登録画面ウィンドウ1101を有する。さらにウィンドウ1101は、これが画像ゲートウェイサービスXの画面であることを表す表示1102、利用者ID入力部1111、パスワード入力部1112、カメラID1入力部1121、カメラID2入力部1122、カメラID3入力部1123、および利用者登録ボタン1130を有する。ここでの利用者IDは、画像ゲートウェイサービスXの利用者の中で、各利用者を一意に特定するためのIDである。カメラIDはいくつ入力できてもよい。本明細書では、画像ゲートウェイサービスXにおける利用者IDをUIDxと表す。また、利用者Aの画像ゲートウェイサービスXにおけるUIDをUIDxaと表す。図11に示す一例では、UIDxaとして「hoge@example.com」、パスワードとして「12345」が入力されている。ただし図11の一例では、パスワード入力部1112における表示は伏せ字で表示されている。さらに、カメラID入力部は、利用者Aが所有する撮像端末を一意に特定するためのCIDを入力する。図11の一例では、CIDaとして「N12345678」が入力されている。図11の一例に示すように、本発明では、1つの利用者IDに対して複数のCIDを登録することができる。すなわちこの一例では、利用者Aは複数の撮像端末を利用できる。一つのUIDに関連付けて登録されるCIDの数はいくつであってもよい。
【0048】
さらに利用者Aが入力手段184によって、表示手段183に表示されたカーソル1103を移動させ、利用者登録ボタン1130を選択する。送受信手段181がUIDxa、パスワード、およびCIDaを、ネットワーク199を通じてサーバX100に送る(ステップS1005)。サーバXの送受信手段101がこれらの情報を受信すると、利用者情報テーブル105がUIDxaとパスワードおよびCIDaを関連付けた状態で記憶する(ステップS1006)。
【0049】
図12には、利用者情報テーブル105の一例を示す。利用者情報テーブルは、利用者IDの列1201、パスワードの列1202、およびCIDの列1203、およびHIDの列1204を有する。図12にはないが、利用者情報テーブルは、利用者IDに関連付けて記憶する、名前や住所のような、利用者の属性情報を記憶する列を有していてもよい。また、利用者情報テーブルが複数のテーブルより構成されていてもよい。図12では、ステップS1006で記憶された情報は、利用者ID1211、パスワード1212、およびCID1213に記憶されている。利用者テーブル105では、1つの利用者IDに、複数のCIDを関連付けて記憶することもできる。利用者テーブル105では、1つの利用者IDに、複数のHIDを関連付けて記憶することもできる。利用者テーブルには、画像ゲートウェイサービスXの利用者IDと、その利用者の持つ撮像端末のCIDとの関連付けが記憶される。ステップS1006では一つのUIDに対して複数のCIDを関連付けて利用者テーブル1203の列に記憶することもできる。これは、1人の利用者が複数の撮像端末を利用している場合である。利用者Aがあらかじめ画像ゲートウェイサービスXの利用者登録を済ませている場合には、その認証情報をサーバXに送ればよい。
【0050】
次に、検索手段108が、複数の利用者が複数の撮像端末で撮影した実体画像群を記憶した一時実体記憶手段102から、撮像端末Aで撮影された実体画像群を検索する。ステップS1004で、一時実体記憶手段102に実体画像とCIDが関連付けられて保存されている場合、検索手段108はCIDaを検索キーに一時実体記憶手段102を検索することで、撮像端末Aで撮影された実体画像群を得る(ステップS1007)。ステップS1004で、一時実体記憶手段102に実体画像とSPIDが関連付けられて保存されている場合、次のような手順によって撮像端末Aで撮影された実体画像群を得る。まず送受信手段101がCIDaをネットワーク199経由でサーバY120に送る。サーバYの送受信手段121がこれを受信すると、検索手段131がSPIDテーブルを検索し、CIDaに関連付けられたSPID群を得る。送受信手段121はこのSPID群を、ネットワーク199を通じてサーバX100に送る。サーバXの検索手段108がこのSPID群を検索キーとして、一時実体記憶手段102を検索する(ステップ2007)。
【0051】
次に、サーバXの要約画像生成手段107が、ステップS1007で検索された実体画像群の要約画像群を生成する。次にサーバXのHTML生成手段106が、生成された要約画像群を用いて、撮像端末Aで撮影された画像の要約画像群を一覧表示するためのHTMLコードを生成する。各々の要約画像には、PIDまたはSPIDが関連付けられている。送受信手段がこのHTMLコードを、ネットワーク199を通じて情報端末A120に送る(ステップS1008)。情報端末Aの送受信手段181がこのHTMLコードを受信すると、HTML解析手段182が解析の上、表示手段183に表示する(ステップS1009)。
【0052】
なおこの説明では、サーバX100における要約画像の、要約画像記憶手段103への記憶は、後述するステップS1405で実行された。しかし、上記ステップS1008の後に、上記ステップS1008において生成された要約画像を、CIDaおよびPID、またはSPIDを関連付けて要約画像記憶手段103に記憶してもよい。
【0053】
図13には、要約画像群の一覧表示画面の一例を示す。表示手段183は、一覧表示画面のウィンドウ1300を有する。一覧表示画面ウィンドウ1300は、画像ゲートウェイサービスXであることを表す表示1301と認証済の利用者情報の表示1302とを有する。一覧表示ウィンドウ1300はさらに、要約画像表示領域1310、記憶先選択ボタン領域1320、および送付先選択ボタン領域1330を有する。記憶先選択ボタン領域1320は、情報端末Aボタン1321およびストレージサービスボタン1323を有する。送付先選択ボタン領域1330は、プリントサービスボタン1331、表示端末ボタン1332、および他サービスの知人ボタン1333を有する。要約画像表示ウィンドウ1310には、ステップS2005で一時実体記憶手段102から検索した実体画像の要約画像が表示される。また図13の一例では、各要約画像に付随して「T」マークが表示されている。「T」マークは、各々の要約画像の元になった実体画像が、一時実体記憶手段102に記憶されていることを表している。図13において、たとえば、要約画像1311に付随して「T」マーク1312が表示されているのは、要約画像1311の元になった実体画像が、一時実体記憶手段102に記憶されていることを表している。実体画像が一時記憶手段102に記憶されていることを、表示手段183で表す方法は「T」マークの付加である必要はなく、どのような画像、色、文字による説明、領域による分離などで何でもよい。要約画像表示領域に表示されるのは、個々の実体画像の要約画像であっても、また複数の実体画像をまとめたことを表す、所謂フォルダの要約画像であってもよく、「T」マークはフォルダに付随していてもよい。
【0054】
以上、図10に示すフロー図を用いて、撮像端末A170で撮影された実体画像群が、サーバXの一時実体記憶手段102に記憶される処理について説明した。利用者Aの第2撮像端末115で撮影された実体画像群も、同様の処理によってサーバXの一時実体記憶手段102に記憶することができるので、詳細の説明は省略する。この場合は、図11に示した情報端末Aの情報端末に表示される利用者登録画面または認証画面で、利用者Aの第2撮像端末115のHIDを入力し、これがサーバXに送られると、図12に示す利用者情報テーブル105のCIDの列1204に、利用者Aの利用者ID1211と関連付けて記憶される。また、利用者Aの第2撮像端末で撮影された実体画像は、各々にPIDおよび利用者Aの第2撮像端末のCID、またはSPIDが関連付けられた状態で、一時実体記憶手段102に記憶される。また本発明では、利用者Aの第2撮像端末で撮影され、サーバXの一時実体記憶手段に記憶された実体画像については、以下、図14、図16、図22、図24、および図26と同様の処理が可能である。以下では、利用者Aの第2撮像端末で撮影された実体画像の処理については、詳細の説明は省略する。
【0055】
また、利用者Cの撮像端末116で撮影された実体画像群も、同様の処理によってサーバXの一時実体記憶手段102に記憶することができるので、詳細の説明は省略する。この場合は、情報端末C117に表示された利用者登録画面または認証画面で、利用者Cの第像端末116のHIDを入力し、これがサーバXに送られると、図12に示す利用者情報テーブル105のCIDの列1204に、利用者Cの利用者IDと関連付けて記憶される。また、利用者Cの撮像端末117で撮影された実体画像は、各々にPIDおよび利用者Cの撮像端末のCID、またはSPIDが関連付けられた状態で、一時実体記憶手段102に記憶される。また本発明では、利用者Cの撮像端末で撮影され、サーバXの一時実体記憶手段に記憶された実体画像については、以下、図14、図16、図22、図24、および図26と同様の処理が可能である。以下では、利用者Cの撮像端末で撮影された実体画像の処理については、詳細の説明は省略する。
【0056】
次に図14に示すフロー図を用いて図10にフローチャートが示された処理の続く処理を説明する。再び図13を参照して、情報端末Aの入力手段184が、表示手段183に表示されたカーソル1303を移動させ、任意の要約画像を選択する。図13の一例では、要約画像1313、1314、1315、および1316が選択されている。図13の一例において、要約画像が二重線で囲まれているのは、ここで選択された要約画像であることを表している。次に情報端末Aの入力手段184が、表示手段183に表示されたカーソル1303を移動させ、記憶先として、情報端末Aのボタン1321が選択される(ステップS1401)。
【0057】
すると、情報端末Aの送受信手段が、選択された要約画像に関連付けられたPIDおよびCIDa、またはSPID、および情報端末Aを特定するための情報を、ネットワーク199を通じてサーバX100に送る。サーバXの送受信手段101がこれらを受信する(ステップS1402)。ここでは、ステップS1008で各々の要約画像にPIDおよびCIDa、またはSPIDを関連付けた上で情報端末Aに送り、ステップS1401で選択された要約画像のPIDおよびCIDa、またはSPIDをサーバXに送る方法で説明した。しかし、これに限定されることはなく、たとえば、情報端末AにおいてPIDおよびCIDaまたはSPIDが各々の要約画像と関連付けられている必要はなく、サーバXがステップS1401で選択された要約画像のPIDおよびCIDa、またはSPIDを得られる方法であれば、どのような方法を用いてもよい。
【0058】
次に検索手段108は、ステップS1402で受信したPIDとCIDaの組み合わせを検索キーとして、またはSPIDを検索キーとして、一時実体記憶手段を検索する(ステップS1403)。次に送受信手段101は、この検索の結果得られた実体画像群の各々にPIDおよびCIDa、またはSPIDが関連付けられた状態で、実体画像群を情報端末A180に送る。情報端末Aの送受信手段101が実体画像群を受信すると、画像記憶手段185に、各々にPIDおよびCIDa、またはSPIDが関連付けられた状態で記憶する(ステップS1404)。
【0059】
次にサーバXは、ステップS1401で選択された画像の要約画像群の各々に、PIDおよびCIDaまたはSPID、および記憶先情報として情報端末Aを一意に特定する情報と関連付けて、要約画像群を要約画像記憶手段103に記憶する(ステップS1405)。本実施形態で示す一例では、このステップS1405で記憶される要約画像群は、ステップS1008で一覧表示画面のHTMLコード用に、要約画像記憶手段103が生成した要約画像群である。しかし本発明では、このステップS1405で記憶される要約画像はステップS1008とは別の処理にて生成されてもよい。また、このステップS1405で記憶される要約画像は、撮像端末Aで生成され、実体画像群とともにサーバXに送られたものでもよい。また、ステップS1401で選択された要約画像が、前記ステップS1008で既に要約画像記憶手段103に記憶されている場合には、ステップS1405で記憶しなくてもよい。次に、サーバXの一時実体記憶手段102が、ステップS1404で情報端末Aに送られた実体画像群を一時実体記憶手段102から削除する(ステップS1406)。
【0060】
以上の処理によって、サーバXで一時的に記憶した実体画像群であって、撮像端末Aで撮影された実体画像群が、サーバXの一時実体記憶手段から情報端末Aに移動する。このような処理によって、画像ゲートウェイサービスXで預かる画像情報量が増大することを防ぐことができる。
【0061】
次に、ステップS1405が実行された後の任意の時刻に、サーバXのHTML生成手段は、更新された一覧表示画面のHTMLコードを生成する。送受信手段101がこのHTMLコードを、ネットワーク199を通じて情報端末A180に送る。情報端末Aの送受信手段181がこのHTMLコードを受信すると、HTML解析手段182が解析した上、表示手段183に表示する(ステップS1407)。
【0062】
図15には、更新された一覧表示画面の一例を示す。図15に示す画面は、要約画像表示領域1310の表示以外は、図13の表示と同じである。ステップS1401からS1406の処理によって、図13の要約画像1313、1314、1315、および1316で表される実体画像が、サーバXの一時実体記憶手段102から情報端末Aの画像記憶手段185に移動した。図13と図15を比較すると、これら4つの実体画像を表す要約画像に付随する表示が「T」マークから「L」マークに変化している。「L」マークは、各々の要約画像に対応する実体情報が、情報端末Aの画像記憶手段185に記憶されていることを表している。このことを表す方法は「L」マークの付加である必要はなく、一時実体記憶手段102に記憶されている実体画像と、情報端末Aの記憶手段185に記憶されている実体画像との区別がつけば、どのような画像、色、文字による説明、領域による分離などで何でもよい。要約画像表示領域に表示されるのは、個々の実体画像を表す要約画像であっても、また複数の実体画像をまとめたフォルダの要約画像であってもよく、「L」マークはフォルダに付随していてもよい。
【0063】
次に、図16に示すフロー図を利用して、利用者Aが、ステップS1001で撮影し一時実体記憶手段102に記憶した実体画像群のうち利用者Aが選択した画像の実体画像を、ストレージサービスZの画像情報記憶手段144にコピーした上で、その要約画像群のみをサーバXの要約画像記憶手段に記憶し、さらにこれら選択された実体画像群は一時記憶手段102から削除する処理について説明する。再び図15を参照して、情報端末Aの入力手段184が、表示手段183に表示されたカーソル1303を移動させ、任意の要約画像を選択する。図15の一例では、要約画像1515、1516、1517、および1518が選択された。図15において、要約画像が二重線で囲まれているのは、ここで選択された要約画像であることを表している。さらに、情報端末Aの入力手段184が、表示手段183に表示されたカーソル1303を移動させ、記憶先として、ストレージサービスのボタン1323が選択される(ステップS1601)。
【0064】
次に、送受信手段181が、選択された要約画像1515、1516、1517、および1518各々のPIDおよびCIDa、またはSPID、およびストレージサービスのボタン1323が選択されたことを表す情報を、ネットワーク199を経由してサーバX100に送る。サーバXの送受信手段101がこれらを受信する(ステップS1402)。ここでは、ステップS1407で各々の要約画像にPIDおよびCIDa、またはSPIDを関連付けた上で情報端末Aに送り、ステップS1601で選択された要約画像のPIDおよびCIDa、またはSPIDをサーバXに送る方法で説明した。しかし、本発明は、この方法に限定されることはない。例えば、情報端末AにおいてPIDおよびCIDa、またはSPIDが各々の要約画像と関連付けられている必要はなく、サーバXがステップS1601で選択された要約画像のPIDおよびCIDa、またはSPIDを得られる方法であれば、どのような方法を用いてもよい。次に、検索手段108は、ここで受信したPIDとCIDaの組み合わせを検索キーとして、またはSPIDを検索キーとして、一時実体記憶手段を検索する(ステップS1603)。ただし、この一例では、図15に示すように要約画像1515は「L」マークが付随している。これは、ステップS1406においてサーバXの一時実体記憶手段102からは削除されており、この要約画像が表す実体画像は、情報端末Aの画像記憶手段184に記憶されていることを表している。したがって、要約画像1515が示す実体画像は、サーバX100が、情報端末A180にそのPIDおよびCIDa、またはそのSPIDを送り、情報端末Aよりこの実体画像を取得する必要がある。このように、実体画像が、サーバXの一時実体記憶手段102にない場合は、サーバXがその実体画像を記憶する情報端末またはサーバより実体画像を取得する。この処理については、後のステップS2204からS2206、ステップS2404からS2406、およびステップS2604からS2606で詳しく説明されているので、ここでは省略する。
【0065】
次に、ステップS1602で受け取った、ストレージサービスのボタン1323が選択されたことを表す情報により、サーバXの送受信手段101が情報端末A180とサーバX100との接続を、サーバY120にリダイレクトする。次に、サーバYのストレージサービステーブル124に記憶されている、ストレージサービスの情報を利用して、HTML生成手段134がストレージサービス選択画面を生成するためのHTMLコードを生成する。図17に、ストレージサービステーブル124の一例を示す。ストレージサービステーブル124は、ストレージサービス名の列1701、認証URLの列1702、および送信用URLの列1703を有する。本実施形態1の一例では、ブリッジサービスYは、ストレージサービスZおよびストレージサービスWの2つのストレージサービスへのブリッジサービスを、利用者に対して提供している。なお、ストレージサービスYやストレージサービスZは、画像情報の記憶機能を提供しているサービスであれば何でもよい。たとえば、主として写真の記憶と閲覧機能を提供するサービス(たとえば、FLICKRなど)、SNS(Social Networking Service)など主として日記の交換機能(たとえば、FACEBOOKなど)、電子メール(たとえば、GMAILなど)などを提供するサービスも、画像情報の記憶機能を提供していれば、本発明におけるストレージサービスである。
【0066】
次に、送受信手段121がこのHTMLコードを、ネットワーク199を通じて情報端末Aに送る(ステップS1604)。情報端末Aの送受信手段181がこのHTMLコードを受信すると、HMTL解析手段182がこれを解析し、表示手段183がストレージサービス選択画面を表示する。図18に、ストレージサービス選択画面の一例を示す。ストレージサービス選択画面のウィンドウ1801は、ブリッジサービスYのサービスであることを示す表示1802、ストレージサービスZ選択チェックボックス1811、ストレージサービスW選択チェックボックス1812、選択完了ボタン1804を有する。ストレージサービス選択画面は、ブリッジサービス表示1802を有していても、有していなくてもよい。また、チェックボックス1811および1812は、各々のストレージサービスを選択できるものであれば何でもよい。またストレージサービス選択は、1つしか選択できなくとも、同時に複数選択できてもよい。この一例では、ストレージサービス選択画面の表示にあたり、情報端末Aの接続をサーバX100からサーバY120にリダイレクトした上、サーバYのHTML生成手段がHTMLコードを生成して情報端末Aに送った。この他に、サーバXから情報端末Aに送るHTMLコードに、サーバYからの情報を受け付けるためのスクリプト(例えば、ジャバスクリプト)などのコードを付加しておき、画像ゲートウェイサービスXの画面上に、サーバYが配信するストレージサービス選択画面を直接表示するなどの方法でもよい。さらにサーバXがストレージサービステーブルに相当する機能を有し、ストレージサービス選択画面をサーバXが情報端末Aに送っても良い。
【0067】
次に、情報端末Aの入力手段184が、表示手段183に表示されたカーソル1803を移動させ、ストレージサービス選択チェックボックスを選択する。図18の一例では、チェックボックス1811が選択されている。その後、入力手段184がカーソル1803を移動させ、選択完了ボタン1804を選択する。送受信手段181が、チェックボックス1811が選択されたことを表す情報を、ネットワーク199を通じてサーバY120に送る(ステップS1605)。サーバYの送受信手段121がこれを受信すると、検索手段131がストレージサービステーブル124より、ストレージサービスZに関連付けられて記憶された認証URL1712を検索する。送受信手段121が、端末AとサーバYとの接続を、認証URL1712に従って、サーバZ140にリダイレクトする。
【0068】
サーバZの送受信手段141が情報端末Aとの接続を確立すると、HTML生成手段142が、ストレージサービスZの認証画面を生成するためのHTMLコードを生成し、送受信手段141がネットワーク191を通じてこれを情報端末Aに送る(ステップS1606)。情報端末Aの送受信手段181がこれを受信すると、HTML解析手段182が解析の上、ストレージサービスZの認証画面を、表示手段183に表示する。図19に、ストレージサービスZの認証画面の一例を示す。ストレージサービスZの認証画面は、認証画面ウィンドウ1901を有する。認証画面ウィンドウ1901は、ストレージサービスZの画面であることを示す表示1902、利用者ID入力欄1911、パスワード入力欄1912、および認証ボタン1904を有する。図19の一例では、入力手段184がカーソル1903を利用者ID入力欄1911に移動した上、利用者AのサービスZにおける利用者ID「hoge@ServiceZ.com」1921を、またパスワード入力欄1912に移動させた上でパスワード1922を、各々入力する。ここでストレージサービスZの利用者IDをUIDzと表す。また利用者AのストレージサービスZにおけるUIDをUIDzaと表す。図19の一例では、パスワード1922は伏せ字で表示されている。次に、入力手段184がカーソル1903を移動させ、認証ボタン1904を選択すると、送受信手段181が利用者ID1921およびパスワード1922を、ネットワーク199を通じてサーバZに送る。サーバZの送受信手段がこれらを受信すると、認証手段143が利用者テーブルにあらかじめ記憶されていた利用者AのUIDzaとパスワード情報を検索することで認証する(ステップS1607)。ここでは、利用者AのUIDzaとパスワードがあらかじめ利用者情報テーブル146に記憶されているとした。すなわち、利用者Aは画像ゲートウェイサービスXの利用者であるとともに、ストレージサービスZ利用者でもあった。もし、ステップ1606が実行される時点で、利用者AがストレージサービスZの利用者でない場合は、この時点でUIDzaとパスワードをサーバZ140に登録する。
【0069】
次に、サーバZの送受信手段141がサーバY120に、利用者Aを認証したことを表す情報を、ネットワーク199を通じて送る。サーバYの送受信手段121がこれを受信すると、サーバYの送受信手段121が、サーバX100に、ステップS1601で選択された利用者Aの実体画像をサーバZ140に送信するために必要な情報を送る。この情報はたとえば、送信先であるサーバZ140をネットワーク199上で一意に特定するためのID、サーバZ140で実体画像群を受信する際のサーバZの受信アドレスやポート番号、サーバYがこの送信のために生成したセッション情報やサーバXとサーバZとの間のネゴシエーション情報、セキュリティ確保や実体画像群の正確性を保証するための画像情報のダイジェスト情報などが考えられるが、サーバX100からサーバX140に対するステップS1601で選択された実体画像群送信のために使われる情報であれば何でもよい。またさらに、サーバYの送受信手段121が、サーバZ140に、ステップS1601で選択された画像の実体画像群を、サーバX100から受信するために必要な情報を送る。この情報はたとえば、送信元であるサーバX100をネットワーク199上で一意に特定するためのID、サーバX100が実体画像群を送信する際の送信アドレスやポート番号、サーバYがこの受信のために生成したセッション情報やサーバXとサーバZとの間のネゴシエーション情報、セキュリティ確保や実体画像群の正確性を保証するための画像情報のダイジェスト情報などが考えられるが、サーバX100からサーバZ140に対するステップS1601で選択された実体画像群受信のために使われる情報であれば何でもよい(ステップS1608)。この一例では、サーバYがサーバXとサーバZの間の実体画像群の送受信のためのネゴシエーションを担い、実体画像群の送受信はサーバXとサーバZがネットワーク199を介して直接おこなったが、サーバYが実体画像群の送受信を中継してもよい。またサーバYがネゴシエーションを担うことなく、サーバXとサーバZが直接ネゴシエーションを実行してもよい。
【0070】
次に、サーバXの送受信手段101およびサーバZの送受信手段141が各々、ステップS1608で、サーバY120より送られた情報を受信する。次にサーバXの送受信手段101およびサーバZの送受信手段141が、ステップS1601で選択された実体画像群の送受信のためのセッションを確立する。サーバXの送受信手段101が、ステップS1601で選択された画像の実体画像を、各々のPIDとCIDa、または各々のSPIDが関連付けられた状態で、ネットワーク199を通じてサーバZに送る(ステップS1609)。サーバZの送受信手段141がこれらの実体画像群を受信し、これらと各々のPIDとCIDa、または各々のSPIDが関連付けられた状態で、画像情報記憶手段144に記憶する(ステップS1610)。
【0071】
次にサーバXは、ステップS1601で選択された画像の要約画像群の各々に、PIDおよびCIDa、または各々のSPID、および記憶先情報としてストレージサービスZを一意に特定する情報と関連付けて、要約画像群を記憶手段103に記憶する(ステップS1611)。ここで示す一例では、このステップS1611で記憶される要約画像群は、ステップS1008で一覧表示画面のHTMLコード用に、要約画像記憶手段103が生成した。しかし本発明では、このステップS1611で要約画像記憶手段103記憶される要約画像はステップS1008と独立して生成されてもよい。また、ステップS1601で選択された要約画像が、前記ステップS1008で既に要約画像記憶手段103に記憶されている場合には、ステップS1611で記憶しなくてもよい。また、このステップS1611で要約画像記憶手段に記憶される要約画像は、撮像端末Aで生成され、実体画像群とともにサーバXに送られたものでもよい。次に、サーバXの一時実体記憶手段102が、ステップS1609で情報端末Aに送られた実体画像群を一時実体記憶手段102から削除する(ステップS1612)。
【0072】
ステップS1611が実行された後の任意の時刻に、サーバXのHTML生成手段は、更新された画像情報一覧画面のHTMLコードを生成する。送受信手段101がこのHTMLコードを、ネットワーク199を通じて情報端末A180に送る。情報端末Aの送受信手段181がこのHTMLコードを受信すると、HTML解析手段182が解析した上、表示手段183に表示する(ステップS1613)。
【0073】
図20には、更新された一覧表示画面の一例を示す。図20に示す画面は、要約画像表示領域1310の表示以外は、図13および図15の表示と同じである。ステップS1601からS1613の処理によって、図15の要約画像1516、1517、および1518で表される実体画像群が、サーバXの一時実体記憶手段102からサーバZの画像情報記憶手段144に移動した。また、図15の要約画像1515で表される実体画像群は、情報端末Aの画像記憶手段185からサーバZの画像情報記憶手段にコピーされた。図15と図20を比較すると、これらの画像のうち要約画像1516、1517および1518に付随する表示が「T」マークから「S」マークに変化している。また、要約画像1515には、「L」マークに加えて「S」マークが新たに付随している。「S」マークは、各々の要約画像の表す実体画像または要約画像が、サーバZの画像記憶手段144に記憶されていることを表している。このことを表す方法は「S」マークの付加である必要はなく、サーバXの一時実体記憶手段102に記憶されている実体画像および情報端末Aの記憶手段185に記憶されている実体画像と、サーバZの画像情報記憶手段144に記憶されている実体画像または要約画像との区別がつけば、どのような画像、色、文字による説明、領域による分離などで何でもよい。要約画像表示領域に表示されるのは、個々の画像情報の要約画像であっても、また複数の画像情報をまとめたフォルダの要約画像であってもよく、「S」マークや「L」マークはフォルダに付随していてもよい。また要約画像1515については、その実体画像が情報端末Aの画像記憶手段185に記憶されていることを表す「L」マーク1515に加えて、その実体画像または要約画像がサーバZの画像記憶手段144に記憶されている「S」マーク2014が付随している。これは要約画像1515で表される画像が、情報端末Aの画像記憶手段185およびサーバZの画像情報記憶手段144の両方に記憶されていることを表現している。
【0074】
なお、サーバY120におけるSPID生成および記憶機能と、サーバYの提供する他ブリッジ機能は、異なるサーバにより実現されていてもよい。また、これら異なるサーバが異なる運営者によって運営されていてもよい。
【0075】
図21に示すシーケンス図には、図10、図14、および図16の各フロー図に示した本発明の一実施形態の処理をまとめて表示した。図21は、上記各フロー図で説明した各ステップが、どの撮像端末、情報端末またはサーバで処理されるかを図示したものである。以上の処理により、撮像端末Aで撮影されたすべての画像の要約画像が、サーバXの要約画像記憶手段103に記憶された。一方これの要約画像の実体画像は、サーバXの一時実体記憶手段102、情報端末Aの画像記憶手段185、およびストレージサービスZの画像情報記憶手段144に分散されて記憶されている。この状態で利用者Aは、画像ゲートウェイサービスXを入り口として、画像のプリント、表示端末での画像表示、または他利用者への画像情報の送付など、様々なサービスを利用できる。
【0076】
以下では、図21に示した処理を共通の処理とし、ステップS1613の実行後において、プリントサービスUを使った画像のプリント処理を実施形態1として説明し、表示端末Aでの画像表示を実施形態2として説明し、さらに利用者AがWebサービスVで知り合いである利用者Bへの画像情報の送付する処理を実施形態3として説明する。下記実施形態1、2、および3はすべてステップS1613を出発点とする。すなわち、実施形態1、2、および3それぞれにおいて、情報端末Aの表示手段183に、図20に示した要約画像の一覧表示画面が表示された状態から処理が開始する。
(実施形態1:プリントサービスUによる印刷)
【0077】
次に、図22に示すフロー図を用いて、画像ゲートウェイサービスXを通じて、異なる端末またはサーバに実体画像が記憶されている複数の画像を、一括してプリントサービスUで印刷する処理について説明する。再び図20を参照すると、情報端末Aの入力手段184が、表示手段183に表示されたカーソル1303を移動させ、任意の要約画像を選択する。図20の一例では、要約画像2051、2052および2054が選択された。図20において、要約画像が二重線で囲まれているのは、この時点で選択された要約画像であることを表している。図20の一例では、要約画像2052には「T」マーク2053が付随しており、この要約画像が表す実体画像は、サーバXの一時実体記憶手段102に記憶されている。同様に、要約画像2054には「L」マーク2055が付随しており、この要約画像が表す実体画像は、情報端末Aの画像記憶手段185に記憶されている。さらに、要約画像2051には「S」マーク2011が付随しており、この要約画像が表す実体画像は、サーバZの画像情報記憶手段144に記憶されている。次に、情報端末Aの入力手段184が、表示手段183に表示されたカーソル1303を移動させ、送付先として、プリントサービスのボタン1331が選択される(ステップS2201)。
【0078】
次に、送受信手段181が、選択された要約画像2051、2052、および5024各々のPIDおよびCIDa、またはSPID、およびプリントサービスのボタン1331が選択されたことを表す情報を、ネットワーク199を経由してサーバX100に送る。ここで、選択された要約画像のPIDおよびCIDa、またはSPIDのかわりに、要約画像2051、2052および2054が選択されたことを表す情報なら何を送ってもよい。サーバXの送受信手段101がこれらを受信する(ステップS2202)。ここでは、ステップS1613で各々の要約画像にPIDおよびCIDa、またはSPIDを関連付けた上で情報端末Aに送り、ステップS2201で選択された要約画像のPIDおよびCIDa、またはSPIDをサーバXに送る方法で説明した。本実施形態はこの方法を用いることに限定されない。たとえば、情報端末AにおいてPIDおよびCIDa、またはSPIDが各々の要約画像と関連付けられている必要はなく、サーバXがステップS2201で選択された要約画像のPIDおよびCIDa、またはSPIDを得られる方法であれば、どのような方法を用いてもよい。
【0079】
次に、サーバXの検索手段108が、要約画像2052に関連付けられたPIDおよびCIDa、またはSPIDを検索キーとして、一時実体記憶手段102を検索して、要約画像2052に対応する実体画像を得る。この実体画像は一時画像記憶手段109に、UIDxaと関連付けて記憶する(ステップS2203)。また、サーバXの送受信手段は、ステップS1405で要約画像手段に記憶した、要約画像2054の表す実体画像の記憶先情報をもとに、情報端末Aに要約画像2054のPIDおよびCIDa、またはSPIDを送ることで、要約画像2054の表す実体画像の取得を要求する。利用者Aの情報端末の送受信手段181がこの要求を受信すると、検索手段186が、受信したPIDおよびCIDa、またはSPIDを検索キーとして、画像記憶手段185を検索し、要約画像2054の表す実体画像を得る。この検索は、ステップS1404にて要約画像2054の表す実体画像が、PIDおよびCIDa、またはSPIDと関連付けて記憶されているために可能となっている。送受信手段181が、ネットワーク199を通じて、この実体画像をサーバX100に送る。サーバXの送受信手段101がこの実体画像を受信する。この実体画像は一時画像記憶手段109に、UIDxaと関連付けて記憶する(ステップS2204)。
【0080】
さらに、サーバXの送受信手段101が情報端末Aとの接続をサーバZにリダイレクトする。サーバZの送受信手段141が、HTML生成手段142の生成したストレージサービスZの認証画面を生成するHTMLコードを、ネットワーク199を通じて情報端末A180に送る。情報端末Aの送受信手段181がこのHTMLコードを受信すると、HTML解析手段182が解析して、表示手段が図19に一例として示すストレージサービスZの認証画面を表示する。次に、利用者Aが認証情報である入力手段184を用いて利用者ID1921およびパスワード1922を入力し、さらに認証ボタン1904を選択する。次に送受信手段181がこれら認証情報を、ネットワーク199を通じてサーバZ140に送る。サーバZの送受信手段141がこれを受信すると、認証手段143が利用者Aを認証する。この処理の後、情報端末AとサーバZとの接続は再びサーバXへとリダイレクトされる。
【0081】
次に、サーバZの検索手段141が利用者Aを認証したことを表す情報を、ネットワーク199を通じてサーバXに送る。サーバXの送受信手段101がこれを受信すると、要約画像2051の表す実体画像取得要求を、この実体画像のPIDおよびCIDaまたはSPIDとともに、ネットワーク199を通じてサーバZ140に送る(ステップS2205)。サーバZの送受信手段141がこれを受信すると、検索手段145が、要求された実体画像のPIDおよびCIDaまたはSPIDを検索キーとして検索する。この検索は、ステップS1610にて要約画像2051の表す実体画像が、PIDおよびCIDaまたはSPIDと関連付けて記憶されているために可能となっている。この検索の結果得られた要約画像2052が表す実体画像は、送受信手段141によってネットワーク199を通じてサーバX100に送られる。サーバXの送受信手段101がこれを受信する。この実体画像は一時画像記憶手段109に、UIDxaと関連付けて記憶する(ステップS2206)。なお、ステップS220、ステップS2204、およびステップS2205から2206、の3つの処理は順番が入れ替わってもよい。
【0082】
以上のステップS2203からS2206の処理によって、サーバXがステップS2201で利用者Aが選択した、要約画像2052、2054および2051の表す実体画像が一時画像記憶手段109に、UIDxaと関連付けて記憶された。次に、サーバXの送受信手段101は、情報端末A180とサーバX100との接続を、サーバU150にリダイレクトする。サーバUのHTML生成手段152が、プリントサービスUの認証画面を生成するためのHTMLコードを生成し、これを送受信手段151がネットワーク199を通じて情報端末Aに送る。情報端末Aの送受信手段180がこれを受信すると、HTML解析手段182がこれを解析し、表示手段183に認証画面を表示する。
【0083】
図23に、プリントサービスUの認証画面の一例を示す。プリントサービスUの認証画面は、ウィンドウ2301がプリントサービスUの画面であることを示す表示2302、利用者ID入力欄2311、パスワード入力欄2312、送付先名前入力欄2313、送付先住所入力欄2314、および認証ボタン2304を有する。図23の一例では、入力手段184がカーソル1903を利用者ID入力欄2311に移動した上、利用者AのプリントサービスUにおける利用者ID「hoge@ServiceU.com」2321を、またパスワード入力欄2312に移動させた上でパスワード2322を、各々入力する。ここではプリントサービスUの利用者IDをUIDuと表す。また利用者AのUIDuをUIDuaと表す。図23の一例では、パスワード1922は伏せ字で表示されている。さらに、図23に示す一例では、送付先名前入力欄2313に名前2323を、また送付先住所入力欄2314に住所2324が各々入力されている。次に、入力手段184がカーソル1903を移動させ、認証ボタン2304を選択すると、入出力手段が利UIDua2321およびパスワード2322を、ネットワーク199を通じてサーバU150に送る。サーバUの送受信手段151がこれらを受信すると、認証手段153が認証する(ステップS2207)。なお、送付先名前や送付先住所は、ここで示したように、プリントサービスUの認証画面で利用者Aが入力手段184を利用して入力してもよい。またはプリントサービスUの利用者情報記憶手段156あらかじめ記憶したものを図23に表示してもよい。または、サーバXの利用者情報テーブル105にあらかじめ記憶したものを、ネットワーク199を経由してサーバUに送り、サーバUでこれを利用してもよい。この場合は、サーバXの利用者テーブル105は、図12に示す列に加えて、名前、住所などの利用者情報を格納する列を有している必要がある。また、サーバUによる利用者Aの認証を省略し、ステップS1005におけるサーバXによる利用者Aの認証をもって、ステップS2207の認証処理に替えても良い。この場合は、ステップS2207は省略される。
【0084】
次にサーバUは、利用者Aが認証されたことを表す情報を、ネットワーク199を通じてサーバXに送る。サーバXがこれを受信すると、送受信手段101がステップS2203、2204および2206で一時画像記憶手段109にした実体画像群を、ネットワーク199を通じてサーバU150に送る(ステップS2008)。サーバUの送受信手段151がこれら実体画像群を受信すると、画像情報記憶手段154に利用者AのプリントサービスUにおける利用者ID(UIDua)と関連付けて記憶する。次に、送受信手段151は、これらの実体画像群を、ネットワーク119を通じて印刷装置157に送り(ステップS2009)、印刷装置157が印刷する(ステップS2010)。画像情報記憶手段154に記憶した実体画像群は、ステップS2009が完了し、かつプリントした実体画像の配送処理などが完了し、サービスUで不要になった時点で、画像情報記憶手段154から削除される。なお、画像ゲートウェイサービスXは、複数のプリントサービスに対応していてよく、たとえば同様に図20で選択された要約画像の実体画像を図1に示すプリントサービスTのサーバに送ってプリントする場合にも、同様の処理が実行される。
(実施形態2:表示端末Aによる画像の表示)
【0085】
次に、図24に示すフロー図を用いて、画像ゲートウェイサービスXを通じて、端末またはサーバに分散して記憶されている複数の実体画像を、表示端末Aで表示する処理について説明する。表示端末A190は、所謂デジタルフォトフレームなどの画像表示専用端末であってよく、またパーソナルコンピュータ、携帯電話、カメラ、テレビ、音楽プレイヤーなど、表示手段を備えた情報端末なら何でもよい。また、表示端末A190は、所謂プリンターのような紙などの他媒体に出力するための情報端末でもよい。実施形態2も、実施形態1と同様に、ステップS1613の処理を実行した後から処理が始まる。
【0086】
再び図20を参照すると、情報端末Aの入力手段184が、表示手段183に表示されたカーソル1303を移動させ、任意の要約画像を選択する。図20の一例では、要約画像2051、2052および2054が選択された。図20において、要約画像が二重線で囲まれているのは、この時点で選択された要約画像であることを表している。図20の一例では、要約画像2052には「T」マーク2053が付随しており、この要約画像が表す実体画像は、サーバXの一時実体記憶手段102に記憶されている。同様に、要約画像2054には「L」マーク2055が付随しており、この要約画像が表す実体画像は、情報端末Aの画像記憶手段185に記憶されている。さらに、要約画像2051には「S」マーク2011が付随しており、この要約画像が表す実体画像は、サーバZの画像情報記憶手段144に記憶されている。次に、情報端末Aの入力手段184が、表示手段183に表示されたカーソル1303を移動させ、送付先として、表示端末のボタン1332が選択される(ステップS2401)。
【0087】
次に、図24のフロー図におけるステップS2402からステップS2406までの一連の処理によって、ステップS2401で選択された要約画像群の実体画像を、サーバXの一時画像記憶手段109に記憶する。この一連の処理は、前期実施形態1におけるステップS2202からステップS2206までの処理と、以下1点を除いて全く同じである。実施形態1におけるステップS2202では、情報端末Aが、ステップS2201で選択された要約画像群、各々に関連付けられたPIDおよびCIDa、またはSPIDに加えて、プリントサービス選択ボタン1331が選択されたことを表す情報を、サーバXに送った。実施形態2におけるステップS2402では、情報端末Aが、ステップS2401で選択された要約画像群、各々に関連付けられたPIDおよびCIDa、またはSPIDに加えて、表示端末選択ボタン1332が選択されたことを表す情報を、サーバXに送る。ここで、選択された要約画像のPIDおよびCIDa、またはSPIDのかわりに、要約画像2051、2052および2054が選択されたことを表す情報なら何を送ってもよい。この点を除いて、上記実施形態1のステップS2202からステップS2206までの処理と、本実施形態2のステップS2402からステップS2406までの処理は同様なので、説明を省略する。なお、ステップS2403、ステップS2404、およびステップS2405から2206、の3つの処理は順番が入れ替わってもよい。これらの処理によって、サーバXがステップS2401で利用者Aが選択した、要約画像2052、2054および2051の表す実体画像が一時画像記憶手段109に、UIDxaと関連付けて記憶された。
【0088】
次に、サーバXのHTML生成手段106が、表示端末ID取得画面を生成するためのHTMLコードを生成し、送受信手段101がこれを、ネットワーク199を通じて情報端末A180に送る。情報端末Aの送受信手段180がこのHTMLコードを受信し、HTML解析手段182が解析の上、表示手段183が表示端末ID取得画面を表示する。図25に、表示端末ID取得画面の一例を示す。表示手段183は画像ゲートウェイサービスXのウィンドウ2501を有する。さらにウィンドウ2501は、これが画像ゲートウェイサービスXの画面であることを表す表示2502、利用者Aを特定するための情報2503、表示端末ID入力欄2521、2522、2523および登録ボタン2504を有する。表示端末IDは、ネットワーク199に接続される表示端末を一意に特定するためのIDである。ここでは表示端末IDをHIDと記す。また表示端末A190のHIDをHIDaと記す。本発明では、1つの利用者IDに対して複数のHIDを登録することもできる。すなわちこの一例では、利用者Aは複数の表示端末を利用できる。
【0089】
次に、利用者Aが入力手段184を操作することで、HIDa2531を入力し、さらに登録ボタン2504が選択される。送受信手段181が、HIDaを、ネットワーク199を通じてサーバXに送る。サーバXの送受信手段101がこれを受信すると、利用者情報テーブル105に記憶する(ステップS2407)。図12の一例は、このステップによって、HIDa1214が利用者AのUIDxa1211に関連付けて記憶された状態を表している。HIDaは、ステップS1005の処理の際、図11に示す認証情報取得画面において取得した上で、利用者情報テーブルに記憶しておいてもよい。
【0090】
HIDaが利用者情報テーブル105に、UIDxaと関連付けて記憶された後の任意の時刻に、表示端末A190がネットワーク199に接続される。次に、表示端末Aの送受信手段191が表示端末AのHIDaを、ネットワーク199を通じてサーバX100に送る。このHIDaは、表示端末Aの製造時にHID記憶手段148に記憶されていたものを送っても、入力手段194を利用して利用者Aによって入力されたものを送ってもよい。サーバXの送受信手段101が表示端末AからHIDaを受信(ステップS2408)すると、検索手段108がHIDaを検索キーとして利用者テーブル105を検索し、利用者AのUIDxaを得る。さらに検索手段108がこのUIDxaを検索キーとして一時画像記憶手段109を検索し、ステップS2403、S2404およびS2406で記憶された実体画像群を得る。
【0091】
送受信手段101が、ここで得られた実体画像群を、ネットワーク199を通じて表示端末A190に送る(ステップS2409)。表示端末Aの送受信手段191がこの実体画像群を受信すると、画像記憶手段159に記憶し、さらに表示手段198がこの実体画像群を表示する(ステップS2410)。
(実施形態3:利用者Bの表示端末による画像の表示)
【0092】
次に、図26に示すフロー図を用いて、画像ゲートウェイサービスXを通じて、端末またはサーバに分散して記憶されている複数の実体画像を、利用者Bの情報端末195で表示する処理について説明する。上述の実施形態2では、表示端末A190は利用者Aのものであり、このため利用者Aは情報端末A180を通じてサーバXに表示端末A190を一意に特定するHIDaを送る(ステップS2407)ことができた。本実施形態3では、情報端末B195は利用者Aのものではなく、利用者Aが情報端末BのHIDを知らないため、情報端末A180からサーバXに情報端末BのHIDを送ることができない。また、本実施形態3の一例では、利用者Bは、たとえばWebサービスVを通じた利用者Aの知人である。
【0093】
情報端末B195は、所謂デジタルフォトフレームなどの画像表示専用端末であってよく、またパーソナルコンピュータ、携帯電話、カメラ、テレビ、音楽プレイヤーなど、表示手段を備えた情報端末なら何でもよい。また、情報端末B195は、所謂プリンターのような紙などの他媒体に出力するための情報端末でもよい。本実施形態3も、上述の実施形態1および2と同様に、ステップS1613の処理を実行した後から処理が始まる。
【0094】
再び図20を参照すると、情報端末Aの入力手段184が、表示手段183に表示されたカーソル1303を移動させ、任意の要約画像を選択する。図20の一例では、要約画像2051、2052および2054が選択された。図20において、要約画像が二重線で囲まれているのは、この時点で選択された要約画像であることを表している。図20の一例では、要約画像2052には「T」マーク2053が付随しており、この要約画像が表す実体画像は、サーバXの一時実体記憶手段102に記憶されている。同様に、要約画像2054には「L」マーク2055が付随しており、この要約画像が表す実体画像は、情報端末Aの画像記憶手段185に記憶されている。さらに、要約画像2051には「S」マーク2011が付随しており、この要約画像が表す実体画像は、サーバZの画像情報記憶手段144に記憶されている。次に、情報端末Aの入力手段184が、表示手段183に表示されたカーソル1303を移動させ、送付先として、他サービスの知人ボタン1333が選択される(ステップS2601)。
【0095】
次に、図26のフロー図におけるステップS2602からステップS2606までの一連の処理によって、ステップS2601で選択された要約画像群の実体画像を、サーバXの一時画像記憶手段109に記憶する。この一連の処理は、上述の実施形態2におけるステップS2402からステップS2406までの処理と、以下1点を除いて全く同じである。実施形態2におけるステップS2402では、情報端末Aが、ステップS2401で選択された要約画像群、各々に関連付けられたPIDおよびCIDa、またはSPIDに加えて、表示端末1332が選択されたことを表す情報を、サーバXに送る。一方、実施形態3におけるステップS2602では、情報端末Aが、ステップS2601で選択された要約画像群、各々に関連付けられたPIDおよびCIDa、またはSPIDに加えて、他サービスの知人選択ボタン1333が選択されたことを表す情報を、サーバXに送る。ここで、選択された要約画像のPIDおよびCIDa、またはSPIDのかわりに、要約画像2051、2052および2054が選択されたことを表す情報なら何を送ってもよい。この点を除いて、上述の実施形態1のステップS2402からステップS2406までの処理と、本実施形態3のステップS2602からステップS2606までの処理は同じなので、以下説明を省略する。なお、ステップS2603、ステップS2604、およびステップS2605から2606、の3つの処理は順番が入れ替わってもよい。これらの処理によって、サーバXがステップS2601で利用者Aが選択した、要約画像2052、2054および2051の表す実体画像が一時画像記憶手段109に、UIDxaと関連付けて記憶された。
【0096】
次に、ステップS2602で受け取った、他サービスの知人選択ボタン1333が選択されたことを表す情報により、サーバXの送受信手段101が情報端末A180とサーバX100との接続を、サーバY120にリダイレクトする。次に、サーバYのWebサービステーブル125に記憶されている、Webサービスの情報を利用して、HTML生成手段134がWebサービス選択画面を生成するためのHTMLコードを生成する。図27に、Webサービステーブル125の一例を示す。Webサービステーブル125は、Webサービス名の列2701、認証URLの列2702、知人リスト取得用URLの列2703、およびメッセージ送信用URLの列2704を有する。本実施形態3の一例では、ブリッジサービスYは、WebサービスV160およびWebサービスS139の2つのWebサービスへのブリッジサービスを、利用者に対して提供している。なお、ここでWebサービスVやWebサービスSは、利用者Aの知人リストを記憶しているサービスであれば何でもよい。たとえば、たとえば、主として写真の記憶と閲覧機能を提供するサービス(たとえば、FLICKRなど)、SNS(Social Networking Service)、(たとえば、FACEBOOKなど)、電子メール(たとえば、GMAILなど)、チャットや音声通話を提供する所謂メッセンジャーサービス(たとえば、SKYPEなど)、物販サービス(たとえば、AMAZONなど)なども、各々のサーバで利用者の知人のIDリストを記憶していれば、本発明におけるWebサービスである。
【0097】
次に、送受信手段121がこのWebサービス選択画面を生成するためのHTMLコードを、ネットワーク199を通じて情報端末Aに送る。情報端末Aの送受信手段181がこのHTMLコードを受信すると、HMTL解析手段182がこれを解析し、表示手段183がWebサービス選択画面を表示する。
【0098】
図28に、Webサービス選択画面の一例を示す。Webサービス選択画面のウィンドウ2801は、ブリッジサービスYのサービスであることを示す表示2802、WebサービスVの選択ボタン2811、WebサービスSの選択ボタン2812、選択完了ボタン2804を有する。Webサービス選択画面は、ブリッジサービス表示2802を有していても、有していなくてもよい。また、ボタン2811および2812は、各々のWebサービスを選択できるものであればボタンである必要はない。この一例では、Webサービス選択画面の表示にあたり、情報端末Aの接続をサーバX100からサーバY120にリダイレクトした上、サーバYのHTML生成手段がHTMLコードを生成して情報端末Aに送る。この他に、サーバXから情報端末Aに送るHTMLコードに、サーバYからの情報を受け付けるためのスクリプト(たとえばジャバスクリプト)などのコードを付加しておき、画像ゲートウェイサービスXの画面上に、サーバYが配信するWebサービス選択画面を直接表示するなどの方法でもよい。さらにサーバXがWebサービステーブルに相当する機能を有し、Webサービス選択画面をサーバXが情報端末Aに送っても良い。
【0099】
次に、情報端末Aの入力手段184が、表示手段183に表示されたカーソル2803を移動させ、Webサービス選択ボタンを選択する。図28の一例では、ボタン2811が選択されている。その後、入力手段184がカーソル2803を移動させ、選択完了ボタン2804を選択する。送受信手段181が、チェックボックス2811が選択されたことを表す情報を、ネットワーク199を通じてサーバY120に送る(ステップS2607)。サーバYの送受信手段121がこれを受信すると、検索手段131がWebサービステーブル125を、Webサービス名Vを検索キーとして検索し、WebサービスVに関連付けられて記憶された認証URL2712得る。送受信手段121が、端末AとサーバYとの接続を、認証URL2712に従って、サーバV160にリダイレクトする。
【0100】
サーバVの送受信手段161が情報端末Aとの接続を確立すると、HTML生成手段162が、WebサービスVの認証画面を生成するためのHTMLコードを生成し、送受信手段161がネットワーク191を通じてこれを情報端末Aに送る。情報端末Aの送受信手段181がこれを受信すると、HTML解析手段182が解析の上、WebサービスVの認証画面を、表示手段183に表示する。図29に、WebサービスVの認証画面の一例を示す。WebサービスVの認証画面は、認証画面ウィンドウ2901を有する。認証画面ウィンドウは、WebサービスVの画面であることを示す表示2902、利用者ID入力欄2911、パスワード入力欄2912、および認証ボタン2904を有する。図29の一例では、入力手段184がカーソル2903を利用者ID入力欄2911に移動する。そして、利用者AのWebサービスVにおける利用者ID「hoge@svcV.com」2921を、またパスワード入力欄2912に移動させた上でパスワード2922を、各々入力する。ここで、WebサービスVで利用者を一意に特定するためのIDをUIDvと表す。また利用者AのWebサービスVのIDをUIDvaと表す。図29の一例では、パスワード2922は伏せ字で表示されている。次に、入力手段184がカーソル2903を移動させ、認証ボタン2904を選択すると、送受信手段181が利用者ID2921およびパスワード2922を、ネットワーク199を通じてサーバV160に送る。サーバVの送受信手段がこれらを受信すると、認証手段168が認証する(ステップS2608)。ここで示す一例では、利用者Aは画像ゲートウェイサービスXの利用者であるとともに、WebサービスVの利用者でもあり、UIDvaとパスワードはあらかじめサーバVの利用者テーブル164に記憶されていた。このステップS2608において、利用者Aが情報端末A180を通じて、UIDvaとパスワードをサーバV160に送り、利用者テーブル164に、利用者登録を実行してもよい。
【0101】
次に、サーバVの検索手段163が、UIDvaを検索キーとして、利用者テーブル164を検索する。図30に、利用者テーブルの一例を示す。この一例では、利用者テーブル164は、利用者IDの列3001、利用者の表示名の列3003、および知人IDの列3004を有する。列3004では、ひとつのUIDvに関連付けて複数の知人のUIDvが記憶されていてよい。図30の一例では、UIDva3011に関連付けられて、2つのUID「foo@svcV.com」3014および「bar@svcV.com」3015が記憶されている。検索手段163はUIDvaを検索してこれら知人のUIDvを得て、さらにこれら知人のUIDvを検索キーとして、各々の表示名「Betty」3023および「Fred」3033を得る。次に、サーバVの送受信手段161が、この検索によって得られた知人のUIDと各々の表示名を、ネットワーク199を通じてサーバYに送る。サーバYが、これら知人のIDと各々の表示名を送付先一時記憶領域126に記憶する(ステップS2609)。この他に各々の知人のUIDvや、各々の知人の付加情報をサーバYに送ってもよい。
【0102】
サーバYの送受信手段121がこれを受信すると、HTML生成手段134が画像送付先選択画面を生成するためのHTMLコードを生成する。サーバYの送受信手段121は、このHTMLコードを、ネットワーク199を通じて情報端末A180に送る。情報端末Aの送受信手段181がこれを受信すると、HTML解析手段182が解析の上、表示手段183に、画像送付先選択画面を表示する。図31に画像送付先選択画面の一例を示す。画像送付先画面のウィンドウ3101は、ブリッジサービスYの画面であることを表す表示1302、画像送付先選択画面であることを表す表示3103、利用者AのWebサービスVにおける知人の表示名3121および3122、各々の知人の選択チェックボックス3111および3112、および選択完了ボタン3105を有する。画像送付先選択画面3101において、表示1302は、ブリッジサービスYの画面であることを示す表示でも、WebサービスVの画面であることを示す表示でも、画像ゲートウェイサービスXの画面であることを示す表示でもよい。ここで、画像送付先選択画面は、サーバY120が生成して情報端末A180に送ったが、サーバV160が生成して情報端末A180に送ってもよい。またステップS2609で、知人の表示名をサーバYに送ったが、これをサーバXに送った上で、サーバX100が画像送付先選択画面を作成の上、情報端末A180に送ってもよい。
【0103】
次に、利用者Aは、情報端末Aの入力手段184を使って、表示手段183に表示されたカーソル3104を移動させ、利用者Aの知人である利用者B「Betty」の選択チェックボックス3111を選択し、さらに選択完了ボタン3105を選択する(ステップS2610)。ここで、「Betty」は利用者Bの表示名であり、「foo@svcV.com」3021はそのIDのUIDvbである。次に、送受信手段181が、「Betty」が選択されたことを、ネットワーク199を通じてサーバYに送る。サーバYの送受信手段121がこの通知を受信すると、ステップS2609で送付先一時記憶領域126に記憶された、利用者Aの知人リストの中で、ステップS2610で利用者Aが選択した知人のIDに、選択済みであることを表す情報を関連付けて記憶する。あるいはステップS2610で選択された知人以外の知人のIDを、送付先一時記憶領域126から削除してもよい。次にサーバYの送受信手段121が、ステップS2603、S2604、およびS2606でUIDxaと関連付けて記憶した実体画像群の画像送付URLの要求を、ネットワーク199を通じてサーバXに送る(ステップS2611)。サーバXの送受信手段101がこの要求を受信すると、画像送付URL生成手段111が、これらの実体画像群の画像送付URLを生成する。次に、テップS2603、S2604、およびS2606で、UIDxaと関連付けて一時画像記憶手段に記憶した実体画像群に生成した画像送付URLを関連付けて記憶する。また送受信手段101が生成した画像送付URLを、ネットワーク199を通じてサーバY120に送る(ステップS2612)。
【0104】
サーバYの送受信手段121が、サーバXから画像送付URLを受信する。次に、送受信手段121が、ステップS2609で送付先一時記憶領域に記憶され、かつステップS2610で利用者Aが選択した知人のIDであるUIDvaおよびサーバXから受信した画像送付URLを、図27に示すメッセージ送信用URL2711に対して、ネットワーク199を通じてサーバV160に送る(ステップS2613)。
【0105】
サーバVの送受信手段161が、これらを受信する。次に、サーバVの送受信手段161が」サーバYより受信した利用者B「Betty」のUIDvbを受取アドレスとして、サーバYより受信した画像送付URLを、ネットワーク199を通じて情報端末B195に送信する(ステップS2614)。したがって、利用者Aが送付先として選択した「Betty」3023への画像送付URLは、「foo@svcV.com」3021へのメッセージに含まれる。UIDvは一般に電子メールなどのメッセージ送付手段のIDであってもよく、どのようなメッセージ送付手段のIDであってもよい。情報端末Bへの電子メールには、画像送付URL以外の情報が含まれていてもよい。
【0106】
情報端末Bの送受信手段196がサーバVより、この画像送付URLを含んだ電子メールのメッセージを受信すると、メッセージ解析手段197が解析し、表示手段198に表示する。図32に、情報端末Bに表示されたメッセージの一例を示す。表示手段198は、メッセージ表示のためのウィンドウ3201を有する。ウィンドウ3201は、このメッセージの提供者であるWebサービスVを表す表示3202、画像送付元である利用者Aを表す表示3203、画像送付URLの表示3204を有する。利用者Bが入力手段158を操作して、表示手段198に表示されたカーソル3205を移動させ、画像URLの表示3204を選択する。
【0107】
次に、送受信手段196が、ネットワーク199を通じて画像送付URLの指し示すサーバX100に対して、利用者Aが利用者Bに送付した画像の取得要求を送る(ステップS2615)。サーバXの送受信手段101がこれを受信すると、一時画像記憶手段を、受信した画像送付URLを検索キーとして検索し、ステップS2612でUIDxaと関連付けて一時画像記憶手段に記憶した実体画像群を得る。次に送受信手段101がこの実体画像群を、ネットワーク199を通じて情報端末B195に送る。情報端末Bの送受信手段196がこの実体画像群を受信すると、画像記憶手段159に記憶の上、表示手段158が表示する(ステップS2616)。サーバV160より情報端末B195へのメッセージ送付は、電子メールではなく、たとえばHTMLコードの送付など何でもよい。また情報端末Bにおける、利用者Bの画像閲覧受諾は、URLの選択でなく、たとえばボタンの選択などでもよい。また画像ゲートウェイサービスXは複数のWebサービスに対応していてよい。たとえば利用者Aが、ステップS2601で選択された要約画像を図1に示すWebサービスSのサーバを通じて、WebサービスSの知人に送る場合も、図26で説明したのと同様の処理が実行される。
【0108】
本発明では、利用者Aの撮影した画像の要約画像はサーバXの要約画像記憶手段103に記憶される。一方利用者Aの撮影した画像の実体画像がサーバXの一時実体記憶手段102のほか、情報端末Aの画像記憶手段185やサーバZの画像情報記憶手段144に分散して記憶される。たとえば利用者Aが情報端末Aの画像記憶手段185から実体画像を削除したような場合は、サーバXに要約画像が記憶されているが、その要約画像に対応する実体画像は存在しないという状態が生る可能性がある。図20を再び参照すると、このような状態の時には、「X」マーク2060によって、サーバXが記憶する要約画像2061に対応する実体画像が、情報端末Aより削除されてどこにも存在しないことを示している。これを表す表示は「X」マークでなく、どのような表示方法でもよい。
【0109】
次に上述の実施形態1、実施形態2および実施形態3を用いて、本発明に係る作用効果を具体的に説明する。本発明のサーバ、情報端末、撮像端末、表示端末、方法、およびシステムによれば、以下9つの効果が得られる
【0110】
第1の効果は、情報端末から画像情報の管理や維持をおこなう情報端末へのコピーの煩雑さを低減できる点である。ステップS1003において、撮像端末Aがネットワークに接続されると、すべての実体画像がサーバXに送られ、一時実体記憶手段に記憶される。この際、利用者Aは管理のための処理を実行する必要が全くない。従来の方法によれば、どの画像情報をネットワーク経由でサーバにアップロードするかを選択するか、少なくともあらかじめ設定する必要があった。本発明によれば、実体画像を一度すべてサーバXにアップロードするため、情報端末へのコピーの煩雑さは大きく低減する。
【0111】
なお既に述べたように、本発明では、撮像端末Aが情報端末Aを通じて実体画像をサーバXにアップロードしてもよい。また、撮像端末Aが送受信手段を有せず、撮像端末Aの記憶媒体に記憶された実体画像を、記憶媒体を情報端末Aに接続することで情報端末Aを経由してサーバXにアップロードしてもよい。このような場合においてもやはり、利用者Aは、どの実体画像を情報端末AやサーバXにコピーするかを設定する必要が一切なく、自動的にすべての実体画像をサーバXにアップロードすればよい。このため、このような場合でもこの第1の効果は有効である。
【0112】
第2の効果は、複数の撮像端末で撮影された画像情報群を、利用者が一括して管理できる点である。本発明によれば、図11に示すように、画像ゲートウェイサービスXの利用者AのUIDxaには、複数のCIDを関連付けることができる。複数の撮像端末で撮影された実体画像はすべて、サーバXの一時実体記憶手段102に記憶される。利用者Aが複数の撮像端末を利用する場合には、UIDxaに関連付けられたすべてのCIDとPID,またはSPIDで一時実体記憶手段を検索する。これにより、図15に示すような画像ゲートウェイサービスXの一覧表示画面では、すべての撮像端末で撮影された画像情報を一元的に扱うことができ、従来の方法にくらべて利用者Aによる画像情報の管理の手間が大きく低減する。
【0113】
第3の効果は、複数の記憶先に分散して記憶された実体画像を、利用者が一括して管理できる点である。本発明によれば、実体画像の複数の記憶先は、サーバでも情報端末でもよい。また実体画像の複数の記憶先は、異なるネットワークサービスのサーバでもよい。たとえば、利用者Aが撮像端末Aで撮影した実体画像群は、ステップS1003ですべてサーバXの一時実体記憶手段に記憶される。しかしその後、ステップS1404実体画像の一部が情報端末Aの記憶手段に、ステップS1609で実体画像の一部がサーバZの記憶手段に、各々移動している。したがってステップS1613において、情報端末Aに図20の画面が表示されている時点で、撮像端末Aで撮影された実体画像は、サーバX、情報端末A、およびサーバZに分散して記憶されている。しかし、上述の実施形態1、2および3の説明から明らかなように、利用者Aは、実体画像の所在を意識することなく、プリント、バックアップ、知人への送付などを実行することができる。記憶先が複数あっても、利用者による画像管理の手間が増えない点が、本発明の重要な効果の一つである。
【0114】
第4の効果は、大量の画像情報のバックアップが容易だという点である。本発明では、ある利用者が使うすべての撮像端末で撮影された実体画像のすべてを、画像ゲートウェイサービスXを通じて、容易に任意の情報端末またはサーバにコピーまたは移動できる。したがって、実体画像を複数の情報端末またはサーバにコピーすることで容易に画像情報のバックアップをとることができる。たとえば、図20において、要約画像1515には「L」マーク1511および「S」マーク2014が付随して表示されている。これは、この要約画像1515の表す実体画像は、情報端末Aの画像記憶手段185およびサーバZの画像情報記憶手段141の両方に記憶されていることをあらわしている。これは、どちらかの記憶先に記憶された実体画像が失われても、画像ゲートウェイサービスXの画面を通して、実体画像を利用することができることを意味している。
【0115】
第5の効果は、複数の撮像端末で撮影された大量の実体情報を、Webサーバで一元管理し記憶するためのコストが低減できるという点である。コストについては、以下3者のコストを検討する必要がある。画像ゲートウェイサービスXの運営者のコスト、ストレージサービスZの運営者のコスト、そして利用者Aのコストである。
【0116】
まず、画像ゲートウェイサービスXの運営者のコストについて検討する。これまで、実体画像をサーバで記憶するWebサービスまたはストレージサービスは、すべての実体画像をそのサービスのサーバにある記憶手段で記憶しておく必要があった。このため、利用者から預かる実体画像の容量に制限を設けるか、上限容量より大量の画像データの記憶は有料としなければ、サービス事業者のコストが増大し、サービスの維持運営が不可能になってしまっていた。しかし、本発明によれば、サーバXでは一時実体記憶手段102で一時的にすべての実体画像を記憶するが、その後実体画像は情報端末や他のストレージサービスに移動された上、要約画像記憶手段103で要約画像のみを記憶しておく。通常、要約画像の容量は、実体画像に比べて著しく小さいので、サーバXで記憶する1人あたりの情報量は、従来の方法に比べて小さくすることができる。このため画像ゲートウェイサービスXは、すべての画像情報を統一的に扱うインタフェイスを利用者に提供するにもかかわらず、コストを低減することができる。
【0117】
次に、ストレージサービスZの運営者のコストについて検討する。インターネット上のストレージサービスのほとんどは、画像情報の閲覧や知人との交換のための画面を利用者に提供する見返りとして、その画面に広告を表示することで収益を実現している。従来の方法では、利用者1人あたりが必要とする記憶容量の提供にかかるコストが、その広告収益を上回ることが多かった。このため、ストレージサービスの用途は、インターネットでの写真の公開や知人への紹介などに限定され、利用者の訪問数が増やせず収益機会を逸失していた。本発明によれば、ストレージサービスZの運営者は、その広告収益に見合う範囲で、実体画像を受け入れることができるため、利用者のストレージサービスZへの訪問頻度が向上し、収益増大が見込める。
【0118】
最後に、利用者Aのコストを検討する。利用者はこれまで、複数の記憶先に実体画像を記憶させることが煩雑であり、現実的には情報端末1台、またはストレージサービス1つにまとめて実体画像を記憶することが多かった。しかし、本発明によれば、煩雑な操作を必要とせず、任意の記憶先に実体画像を記憶することができる。このため、たとえば複数の情報端末のうち、空いている記憶手段に実体画像を多く記憶することができる。あるいはインターネット上のWebストレージサービスを複数使い、各々のストレージサービスが無料で利用できるように、実体画像を分散して記憶することも簡単にできる。このことによって、従来の方法に比べて、利用者Aが大量の画像の実体画像を保存しておくコストは、大幅に低減する。
【0119】
第6の効果は、インターネットサービスで画像情報を預かる場合のプライバシーの保護である。従来の方法によれば、すべてのインターネットサービスでは、サーバで利用者の撮影した画像情報を記憶する場合、そのインターネットサービスの利用者IDと関連付けて画像情報を記憶している。このため、少なくともインターネットサービスの運営者は、利用者IDから、サーバで記憶した画像情報を検索することで、個々の利用者の撮影したすべての実体画像を特定することができる。本発明の方法において、画像ゲートウェイサービスXは、実体画像は、一時実体記憶手段102に一時的に記憶されるだけで、利用者UIDaと関連付けて記憶されているのは、すべての要約画像である。したがって、従来の方法と比較すると、プライバシーの問題は少ない。さらに、ステップS1004において、実体画像群が、PIDとCIDaの組み合わせではなく、SPIDと関連付けて、一時実体記憶手段102に記憶されている場合は、画像ゲートウェイサービスXの運営者であっても、利用者Aが撮像端末Aで撮影した画像を特定する方法はない。これはSPIDが下の式で表され、演算Fが不可逆であり、かつCIDaとSPIDの関連付けをサーバXで記憶しないために実現する。
SPIDn=F(PIDn,CIDa)
【0120】
第7の効果は、1人の利用者が複数の撮像端末で撮影したすべての画像について、バックアップ、プリント、知人への送付、情報端末や表示端末での表示など様々な操作を統一的に実行できる点である。上記実施形態1、2および3では、利用者Aはいずれも、図20に示した画像ゲートウェイサービスXの画面で操作したい画像を選択した上、ブリッジサービスYでサービスや端末を選択することでバックアップ、プリントや知人への送付を実行できた。この際、利用者Aは、各々の画像がどの撮像端末で撮影されたかも、実体画像の記憶先も、意識する必要がない。また、画像の送付先が、Webサービスであるのか、表示端末や情報端末であるかも意識する必要がない。
【0121】
第8の効果は、画像ゲートウェイサービスXの利用者が、他のWebサービスで有する知人関係を、画像ゲートウェイサービスXで統一的に利用して、画像情報の送付や共有を容易に実行することができる点である。ほとんどのインターネット利用者は、様々なWebサービスを利用し、各々のサービスに知人関係を有している。たとえば、ある利用者は電子メールサービスで送付先リストを持ち、SNSサービスで日記交換の知人リストを持ち、チャットや音声通話などのメッセンジャーサービスで通話先リストを持ち、さらに写真共有サービスで写真の交換をする知人のリストを持っているかもしれない。本発明によるシステムでは、すべて図20に示した他サービスの知人選択ボタン1333を選択し、ブリッジサービスYで知人リストを使いたいWebサービスを選択することで、簡単に画像情報を送ることができる。
【0122】
第9の効果は、サービスの拡張性が高い点である。これまで説明したように、本発明では、画像ゲートウェイサービスXと、表示端末や情報端末、さらに様々なWebサービスが連携して、画像情報のバックアップ、表示、プリント、他Webサービスでの知人への送付などが簡単に実行できる。現実には、インターネット上のストレージサービス、画像閲覧サービス、プリントサービス、知人リストを有するWebサービスなどは数多くある。本発明の方法は、これまで説明したサーバYの提供する機能を、サーバXが提供しても実現可能である。しかし、画像ゲートウェイサービスXと、様々な端末やサーバを連携させるブリッジ機能をサーバYが担うことにより、サーバXに変更を加えることなく、対応するストレージサービス、プリントサービス、知人リストを有するWebサービスを追加したり削除したりできる。たとえば、ステップS1604やステップS2607において、図19に示すストレージサービス選択画面や、図28に示すWebサービスの選択画面をサーバYが情報端末Aに対して提供した。もし、画像ゲートウェイサービスXの対応するストレージサービス、プリントサービス、Webサービスが増えた場合であっても、本発明の方法によれば、ブリッジサービスYが対応するだけでよく、サーバXを変更する必要がない。
【0123】
さらに、本発明では、画像ゲートウェイサービスXが複数あってもよい。たとえば、図1に示す、本発明の一実施形態のネットワーク199に、さらに画像ゲートウェイサービスRが接続され、これがストレージサービスZおよびW、プリントサービスUおよびT、およびWebサービスVおよびSと各々連携する状況を考える。このような場合にも、サーバYに画像ゲートウェイサービスRに対応する機構を追加するだけで、Z、W、U、T、V、およびSの各サーバに変更を加えることなく、上述の第1から第8の効果を、画像ゲートウェイサービスRの利用者にも提供することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークサービスを提供するサーバであって、
第1の利用者の第1の撮像端末から、複数の画像情報より成る第1の画像情報群および前記第1の撮像端末を一意に特定する第1の撮像端末IDを受信し、
前記第1の画像情報群の中の1つの画像情報である第1の画像情報を一意に特定する第1の画像IDと、前記第1の撮像端末IDと、前記第1の画像情報とを関連付けて第1の記憶手段に記憶し、
前記第1の撮像端末より送られた第1の画像情報群の中の他の1つの画像情報である第2の画像情報を一意に特定する第2の画像IDと、前記第1の撮像端末IDと、前記第2の画像情報とを関連付けて第1の記憶手段に記憶し、
前記第1の利用者の第1の情報端末より前記ネットワークサービスの利用者の中で前記第1の利用者を特定する第1の利用者IDおよび前記第1の撮像端末IDを受信し、
前記第1の利用者IDと前記第1の撮像端末IDを関連付けて第2の記憶手段に記憶し、
前記第1の利用者IDを検索キーとして前記第2の記憶手段を検索し、検索結果として前記第1の撮像端末IDを抽出し、
抽出された前記第1の撮像端末IDを検索キーとして前記第1の記憶手段を検索し、検索結果として前記第1の画像情報および前記第2の画像情報を抽出し、
抽出された前記第1の画像情報を表しかつ前記第1の画像情報より情報量の小さい第1の要約画像を生成し、
抽出された前記第2の画像情報を表しかつ前記第2の画像情報より情報量の小さい第2の要約画像を生成し、
前記第1の要約画像を前記第1の撮像端末IDおよび前記第1の画像IDと関連付けて、第3の記憶手段に記憶し、
前記第2の要約画像を前記第1の撮像端末IDおよび前記第2の画像IDと関連付けて、前記第3の記憶手段に記憶し、
前記第1の要約画像および前記第2の要約画像を前記第1の情報端末に送り、
前記第1の情報端末より、前記第1の利用者が前記第2の要約画像を選択したことを表す情報と、記憶先としてストレージサービスのサーバが選択されたことを表す情報を受信し、
前記第1の撮像端末IDおよび前記第2の画像IDを検索キーとして前記第1の記憶手段を検索して、前記第2の画像情報を抽出し、
前記第2の画像情報、前記第2の画像ID、および前記第1の撮像端末IDを前記第1の送付先IDで特定される前記ストレージサービスのサーバに送り、
前記第1の情報端末より、送付先としてWebサービスの知人が選択されたことを表す情報を受信し、
前記ストレージサービスのサーバより、前記ストレージサービスのサーバが前記第1の情報端末を通じて前記第1の利用者を認証したことを表す情報を受信し、
前記ストレージサービスのサーバにおける検索のために、前記ストレージサービスのサーバに前記第2の画像IDおよび前記第1の撮像端末IDを送り、
前記ストレージサービスのサーバより、前記第2の画像情報を受信し、
ブリッジサービスのサーバに対して、Webサービス選択要求画面を前記第1の情報端末へ送付することを要求し、
画像送付URLを生成して、前記画像送付URLと前記ストレージサービスのサーバより受信した前記第2の画像情報とを関連付けて第4の記憶手段に記憶し、
前記画像送付URLを、前記第1の利用者と前記Webサービスの知人である第3の利用者の情報端末に、前記Webサービスのサーバを経由して送り、
前記第3の利用者の情報端末からの前記画像送付URLへの要求に従って、前記第4の記憶手段に記憶した前記第2の画像情報を、前記第3の利用者の情報端末に送り、
前記第2の情報画像を前記第1の記憶手段から削除することを特徴とするサーバ。
【請求項1】
ネットワークサービスを提供するサーバであって、
第1の利用者の第1の撮像端末から、複数の画像情報より成る第1の画像情報群および前記第1の撮像端末を一意に特定する第1の撮像端末IDを受信し、
前記第1の画像情報群の中の1つの画像情報である第1の画像情報を一意に特定する第1の画像IDと、前記第1の撮像端末IDと、前記第1の画像情報とを関連付けて第1の記憶手段に記憶し、
前記第1の撮像端末より送られた第1の画像情報群の中の他の1つの画像情報である第2の画像情報を一意に特定する第2の画像IDと、前記第1の撮像端末IDと、前記第2の画像情報とを関連付けて第1の記憶手段に記憶し、
前記第1の利用者の第1の情報端末より前記ネットワークサービスの利用者の中で前記第1の利用者を特定する第1の利用者IDおよび前記第1の撮像端末IDを受信し、
前記第1の利用者IDと前記第1の撮像端末IDを関連付けて第2の記憶手段に記憶し、
前記第1の利用者IDを検索キーとして前記第2の記憶手段を検索し、検索結果として前記第1の撮像端末IDを抽出し、
抽出された前記第1の撮像端末IDを検索キーとして前記第1の記憶手段を検索し、検索結果として前記第1の画像情報および前記第2の画像情報を抽出し、
抽出された前記第1の画像情報を表しかつ前記第1の画像情報より情報量の小さい第1の要約画像を生成し、
抽出された前記第2の画像情報を表しかつ前記第2の画像情報より情報量の小さい第2の要約画像を生成し、
前記第1の要約画像を前記第1の撮像端末IDおよび前記第1の画像IDと関連付けて、第3の記憶手段に記憶し、
前記第2の要約画像を前記第1の撮像端末IDおよび前記第2の画像IDと関連付けて、前記第3の記憶手段に記憶し、
前記第1の要約画像および前記第2の要約画像を前記第1の情報端末に送り、
前記第1の情報端末より、前記第1の利用者が前記第2の要約画像を選択したことを表す情報と、記憶先としてストレージサービスのサーバが選択されたことを表す情報を受信し、
前記第1の撮像端末IDおよび前記第2の画像IDを検索キーとして前記第1の記憶手段を検索して、前記第2の画像情報を抽出し、
前記第2の画像情報、前記第2の画像ID、および前記第1の撮像端末IDを前記第1の送付先IDで特定される前記ストレージサービスのサーバに送り、
前記第1の情報端末より、送付先としてWebサービスの知人が選択されたことを表す情報を受信し、
前記ストレージサービスのサーバより、前記ストレージサービスのサーバが前記第1の情報端末を通じて前記第1の利用者を認証したことを表す情報を受信し、
前記ストレージサービスのサーバにおける検索のために、前記ストレージサービスのサーバに前記第2の画像IDおよび前記第1の撮像端末IDを送り、
前記ストレージサービスのサーバより、前記第2の画像情報を受信し、
ブリッジサービスのサーバに対して、Webサービス選択要求画面を前記第1の情報端末へ送付することを要求し、
画像送付URLを生成して、前記画像送付URLと前記ストレージサービスのサーバより受信した前記第2の画像情報とを関連付けて第4の記憶手段に記憶し、
前記画像送付URLを、前記第1の利用者と前記Webサービスの知人である第3の利用者の情報端末に、前記Webサービスのサーバを経由して送り、
前記第3の利用者の情報端末からの前記画像送付URLへの要求に従って、前記第4の記憶手段に記憶した前記第2の画像情報を、前記第3の利用者の情報端末に送り、
前記第2の情報画像を前記第1の記憶手段から削除することを特徴とするサーバ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図14】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図13】
【図15】
【図20】
【図21】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図14】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図13】
【図15】
【図20】
【図21】
【公開番号】特開2012−60627(P2012−60627A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−5162(P2011−5162)
【出願日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【分割の表示】特願2010−544511(P2010−544511)の分割
【原出願日】平成22年9月8日(2010.9.8)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.コンパクトフラッシュ
【出願人】(506183731)リプレックス株式会社 (20)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【分割の表示】特願2010−544511(P2010−544511)の分割
【原出願日】平成22年9月8日(2010.9.8)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.コンパクトフラッシュ
【出願人】(506183731)リプレックス株式会社 (20)
【Fターム(参考)】
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