説明

画像表示方法および装置

【課題】画像表示装置を長期間使用した後において、画像フィルムを交換する際にエレクトロルミネッセンスライトを交換する必要がなく、コスト的に有利なこと。
【解決手段】画像フィルムに描かれた画像をエレクトロルミネッセンスライト13をバックライトとして用いて表示する画像表示装置1であって、発光色の補正のためのピンク系のカラーフィルタ要素が設けられていないエレクトロルミネッセンスライト13と、エレクトロルミネッセンスライトの発光色の補正のためのピンク系のカラーフィルタ要素が設けられており、エレクトロルミネッセンスライト13と画像フィルム11との間においてエレクトロルミネッセンスライト13とは離脱可能に配置された色補正フィルム12とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像フィルムに描かれた画像をエレクトロルミネッセンスライトをバックライトとして用いて表示する画像表示方法および装置、並びに、その目的に用いる照明装置および画像シートに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、駅の構内、ホテルやデパートの室内壁面、またはビルの屋外の壁面などに、装飾用または広告用の画像表示装置がしばしば取り付けられる。
【0003】
通常、このような画像表示装置は、画像が描かれた画像フィルムを適当なパネル枠に取付け、画像フィルムの背面から照明を行うように蛍光灯をバックライトとして取り付けた構造のものが用いられる。画像フィルムとして、乳白色の半透明のフィルムからなる支持体の両面に同じ画像を印刷したものが用いられる。印刷に代えて写真焼付けを行ったものも用いられる。
【0004】
このような画像表示装置では、背面からの照明による透過光によって、画像が適切な濃度で鮮明に見える。背面の照明を消した場合でも、外部からの光による反射光によって画像が適切な濃度で一応鮮明に見える。
【0005】
ところで、最近において、バックライト用の照明装置としてEL(エレクトロルミネッセンスライト)がしばしば用いられる(特許文献1〜3)。ELは、輝度を高くするために、通常、発光原に硫化亜鉛が利用される。その場合に、発光色が青緑色となってしまうので、そのままではカラー画像のバックライトとして使用することができない。そのため、発光原の表面に青緑色の反対色であるピンク系(桃色、赤色系)のコーティングを行うことにより、白色光または昼光色をだすように補正されている。
【0006】
つまり、従来のバックライト用のEL13jは、例えば図5に示すように、保護層130、透明電極131、発光層132、色フィルタ層132a、絶縁層133、背面電極134、および保護層135からなる。全体の厚さは10分の数ミリメートル〜数ミリメートル程度であり、交流電圧を印加することにより発光する。透明電極131として、例えばITO付きのPETフィルムが用いられる。発光層132として、例えばZnS(硫化亜鉛)に不純物をドープしたものが用いられる。その不純物として、一般的には銅が用いられ、これにより青緑(ブルーグリーン)色に発光する。青緑の発光色は、輝度、寿命、安定性において有利である。しかし、外部に出る光が白色または昼光色となるように色補正を行うため、青緑の余色であるピンクの染料または顔料による薄い膜を形成し、発光層132の表面に色フィルタ層132aとして配置される。また、色フィルタ層132aを設ける代わりに、ピンクの染料または顔料を数%程度の割合でZnSの発光層132に混入することもある。。
【特許文献1】特開2000−40594
【特許文献2】特開2004−95549
【特許文献3】特開2005−31376
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところが、上に述べたEL13jを用いた画像表示装置では、長期間使用していると、EL13jの色フィルタ層132aが紫外線などによって褪色し、原材料の青緑色が現れてピンク色が減色してしまう。すなわち、画像表示装置の表示面には、室内であれば蛍光灯などの光が照射し、室外であればその他の照明装置の光や太陽光が照射する。それらの光が画像フィルムの画像を透過して色フィルタ層132aを照射し、画像フィルムの画像が恰も日光写真のように色フィルタ層132aに焼き付けられる。
【0008】
一方、そのような画像表示装置は、広告用に用いられた場合に、所定の期間、例えば1か月とか2か月が経過すれば、広告の内容を変更するために別の画像フィルムに取り替えられる。
【0009】
そうすると、画像フィルムを取り替えた後には、以前の画像フィルムによる画像が色フィルタ層132aに焼き付けられ、これによってピンク色が褪色して地の青緑色が現れるので、新しい画像フィルムの画像に以前の画像フィルムの画像が重なって浮かび上がってくることになる。そのため、広告として使用できないことが起こる。その場合に、従来においては、画像フィルムの交換とともにEL13jの全体を交換しなければならず、コスト的に極めて不経済なものとなっていた。
【0010】
また、従来のELは、ピンク系の着色材として主に顔料が用いられており、顔料は対候性は良いが光透過度が悪いので、それだけバックライトによる照度が低下することとなっていた。
【0011】
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたもので、画像表示装置を長期間使用した後において、画像フィルムを交換する際にエレクトロルミネッセンスライトを交換する必要がなく、コスト的に有利な画像表示方法および装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明に係る画像表示方法は、画像フィルムに描かれた画像をエレクトロルミネッセンスライトをバックライトとして用いて表示する画像表示方法であって、前記エレクトロルミネッセンスライトにおける発光色の補正のためのピンク系のカラーフィルタ要素を当該エレクトロルミネッセンスライトとは別体で製作し、別体で製作した前記カラーフィルタ要素を前記エレクトロルミネッセンスライトと前記画像フィルムとの間に配置した状態で、前記画像フィルムに描かれた画像を表示する。
【0013】
本発明に係る画像表示装置は、発光色の補正のためのピンク系のカラーフィルタ要素が設けられていないエレクトロルミネッセンスライトと、前記エレクトロルミネッセンスライトの発光色の補正のためのピンク系のカラーフィルタ要素が設けられており、前記エレクトロルミネッセンスライトと前記画像フィルムとの間において前記エレクトロルミネッセンスライトとは離脱可能に配置された色補正フィルムと、を有する。
【0014】
好ましくは、前記色補正フィルムは、合成樹脂やガラスなどの透明な材料からなるシート状体の表面にピンク系の着色料がコーティングされている。着色料として、顔料または染料などを用いることができる。
【0015】
また、前記色補正フィルムは、前記エレクトロルミネッセンスライトの表面に粘着材によって貼り付けられる。
【0016】
本発明に係る照明装置は、発光色の補正のためのピンク系のカラーフィルタ要素が設けられていないエレクトロルミネッセンスライトと、前記エレクトロルミネッセンスライトの発光色の補正のためのピンク系のカラーフィルタ要素が設けられており、前記エレクトロルミネッセンスライトの表面に粘着材によって貼り付けられた色補正フィルムと、を有する。
【0017】
本発明に係る画像シートは、透明フィルムに画像が描かれた画像フィルムと、前記エレクトロルミネッセンスライトの発光色の補正のためのピンク系のカラーフィルタ要素が設けられ、前記画像フィルムの裏面に粘着材によって貼り付けられた色補正フィルムと、を有する。
【発明の効果】
【0018】
本発明によると、画像表示装置を長期間使用した後において画像フィルムを交換する際に、エレクトロルミネッセンスライトを交換する必要がなく、コスト的に有利である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
図1は本発明に係る画像表示方法を説明するための画像表示装置1の断面図である。
【0020】
図1には、画像フィルム11に描かれた画像を、EL(エレクトロルミネッセンスライト)13をバックライトとして用いて表示する画像表示方法が示されている。
【0021】
すなわち、EL13は、公知の原理および構造によって発光するエレクトロルミネッセンスライトであるが、EL13には、発光色の補正のためのピンク系のカラーフィルタ要素が設けられていない。したがって、EL13の発光色は青緑がかっている。このようなEL13における発光色の補正のためのピンク系のカラーフィルタ要素を、当該EL13とは別体で製作したものが色補正フィルタ12である。この色補正フィルタ12をEL13と画像フィルム11との間に配置することによって、画像表示装置1が構成される。なお、画像フィルム11、色補正フィルタ12、およびEL13のそれぞれの間は、適当な粘着材によって離脱可能に固定しておけばよい。
【0022】
画像表示装置1は、画像フィルム11に描かれた画像を表示する。観察者は、矢印M1方向から画像を観察する。EL13が発光していないときは、外部の照明光や自然光によって画像フィルム11の反射画像が観察され、EL13が発光しているときは、それによる背面からの照明によって画像フィルム11の透過画像が観察される。
【0023】
このように、昼であっても夜であっても、また屋内であっても屋外であっても、画像フィルム11による鮮明な画像を観察することができる。
【0024】
画像表示装置1を長期間使用していると、EL13の色補正フィルタ12が紫外線などによって褪色し、白っぽくなることがある。すなわち、種々の照明光や太陽光などが画像表示装置1を照射し、光が画像フィルム11の画像を透過して色補正フィルタ12を照射することにより、画像フィルム11の画像が色補正フィルタ12に焼き付けられる。
【0025】
そして、広告内容の更新などのために画像フィルム11を取り替えるときに、色補正フィルタ12を一緒に取り替える。したがって、以前の色補正フィルタ12に焼き付けられた画像が浮かび上がってくるといったことは起こらない。それ故、新しい画像フィルム11によって、新しい画像が鮮明に表示されることとなる。色補正フィルタ12は低コストで製造できるので、交換してもコスト的にそれほど不利ではなく、EL13を交換することなく使用できるので、コスト的に極めて有利である。
【0026】
なお、図1においては、色補正フィルタ12がシート状体である場合を説明したが、明確なシート状体でなくてもよく、EL13における発光色の補正のためのピンク系のカラーフィルタ要素からなっていればよい。
【0027】
次に、さらに具体的に説明する。
【0028】
図2は本発明に係る画像表示装置1Bの構成を示す断面図、図3はEL13Bの構成の一例を示す断面図である。
【0029】
図2に示すように、画像表示装置1Bは、画像フィルム11B、色補正フィルタ12B、およびEL13Bからなる。
【0030】
画像フィルム11Bは、シート状体112、シート状体112の表面に形成された第1の画像111、シート状体112の裏面に形成された第2の画像113、および第2の画像113の表面に形成された粘着層114からなる。
【0031】
シート状体112の材料として、PET、ポリエステル、ポリプロピレンなどからなる可撓性のある透明の合成樹脂、または乳白色の半透明の合成樹脂が用いられる。厚さは、10分の数ミリメートル〜数ミリメートル程度である。
【0032】
第1の画像111は、インクジェットプリンタによりシート状体112の表面に印刷することによって形成される。シート状体112の表面におけるインクの浸透性が悪い場合には、シート状体112の表面にインクの浸透性を向上させるためのコーティングを行っておけばよい。
【0033】
また、シート状体112の表面に写真焼付けを行うことによって第1の画像111を形成することもできる。その場合には、シート状体112の表面に写真乳剤層を設けておき、写真乳剤層に露光を行って画像を焼付け、現像および定着を行えばよい。第1の画像111の表面に保護層を設けてもよい。
【0034】
第2の画像113は、第1の画像111と同じ内容の画像であり、透過光によって観察した場合に画像の濃度が適切となるように設けられている。第2の画像113の形成方法は第1の画像111の場合と同じである。
【0035】
なお、第1の画像111は反射光用の画像であり、第2の画像113は透過光用の画像である。つまり、第1の画像111は、外部からの光によってその表面が照明され、その反射光が観察者の目に入ることによって観察される。これに対して第2の画像113は、EL13Bによる背面からの照明による透過光が観察者の目に入ることによって観察される。したがって、第2の画像113は、第1の画像111よりも濃度(コントラスト)が高くなっている。
【0036】
粘着層114は、画像フィルム11Bと色補正フィルタ12Bとを離脱可能に接合するためのものである。光が透過するように適度に透明である。両面テープのような構成であってもよい。
【0037】
色補正フィルタ12Bは、シート状体122、シート状体122の表面に形成されたカラー層121、およびシート状体122の裏面に形成された粘着層123からなる。
【0038】
シート状体122の材料として、PET、ポリエステル、ポリプロピレンなどからなる可撓性のある透明の合成樹脂、またはガラスなどが用いられる。厚さは、10分の数ミリメートル〜数ミリメートル程度である。
【0039】
カラー層121の材料として、ピンク系の顔料(無機、有機)、染料、蛍光染料などが用いられる。無機顔料として、Zr・Si・Fe系のコーラルピンク、Cr・Si・Al系化合物、または、Au・Si・Al・Na系化合物などの淡いピンク色が用いられる。まら、イエローと薄い赤を適度に混色してもよい。イエローにはZr・Si・Prなどのプラセオジウム系、赤にはCr・Ti・Sb系が用いられる。これらの材料をシート状体122の表面にコーティングすることによってカラー層121が形成される。
【0040】
なお、顔料は対候性は良いが光透過度が悪いので、EL13Bの照明光を効率よく透過させて高い明度で照明を行うためには染料を用いることが好ましい。染料は顔料に比べて対候性が劣るが、色補正フィルタ12Bは着脱可能であり、適宜取り換えることができるので、劣化した場合には取り換えることとすればよい。つまり、本実施形態による場合には、色補正フィルタ12Bのカラー層121の材料として染料を用いることによってEL13Bによる照明効率を向上させることができるとともに、染料の対候性に劣る点については色補正フィルタ12Bを交換することで対応することができる。
【0041】
なお、カラー層121の色または分光透過特性は、EL13Bの発光色の特性に応じて調整すればよい。カラー層121の表面に保護層を設けてもよい。
【0042】
粘着層123は、色補正フィルタ12BとEL13Bとを離脱可能に接合するためのものである。光が透過するように適度に透明である。両面テープのような構成であってもよい。
【0043】
図3に示すように、EL13Bは、保護層130、透明電極131、発光層132、絶縁層133、背面電極134、および保護層135からなる。厚さは10分の数ミリメートル〜数ミリメートル程度である。交流電圧を印加することにより発光する。
【0044】
透明電極131として、例えばITO付きのPETフィルムが用いられる。その場合に、例えば、数百ミクロンの透明PETに、連続スパッタリングでITO(イリジウム−錫の酸化物)膜を形成する。
【0045】
発光層132として、例えばZnS(硫化亜鉛)に不純物をドープしたものが用いられる。その不純物として、一般的には銅が用いられ、これにより青緑(ブルーグリーン)色に発光する。青緑の発光色は、輝度、寿命、安定性において有利である。
【0046】
保護層130および保護層135は、透明電極131、発光層132、絶縁層133、および背面電極134からなる積層体構造を密封し、EL13Bの全体を水や湿気から保護するためのものである。
【0047】
EL13Bとして、公知の種々の構成のELを用いることができる。EL13Bに、機械的な保護のための、または取り付けのための基部材を設けることができる。
【0048】
しかし、EL13Bには、発光色を白色または昼光色とするためのピンク系のカラーフィルタ要素が設けられていない。つまり、EL13Bそれ自体は、発光層132の発光色である青緑色、またはそれに近い色を発光する。EL13Bにはピンク系のカラーフィルタ要素が設けられていないので、EL13Bの製造に際して、それだけ工程数が低減され、カラーフィルタ要素の付与工程での不良発生による歩留りの低下がなくなり、全体の歩留りが向上する。
【0049】
上のように構成された画像表示装置1Bの使用方法について説明する。
【0050】
EL13Bに電源を供給すると青緑色を発光するが、色補正フィルタ12Bによって色補正が行われて白色または昼光色などの光が出る。これによって、画像フィルム11Bの画像が背面からの照明により鮮明に観察される。白色の光による照明であるので、原画像に忠実な色で再現される。
【0051】
画像表示装置1Bについても、長期間使用していると、EL13Bの色補正フィルタ12Bが紫外線などによって褪色し、画像フィルム11Bの画像が色補正フィルタ12Bに焼き付けられることがある。
【0052】
しかし、広告内容の更新などのために画像フィルム11Bを取り替えるときに、色補正フィルタ12Bを一緒に取り替える。これによって、更新した新しい画像フィルム11Bによって、新しい画像が鮮明に表示される。色補正フィルタ12Bの交換に要するコストは小さく、EL13Bを交換することなく続けて使用できるので、コスト的に極めて有利である。
【0053】
上に述べた実施形態の画像表示装置1Bにおいて、色補正フィルタ12Bと画像フィルム11BおよびEL13Bとを粘着層114,123によって貼り付けたが、粘着層114,123によることなく互いの位置関係を固定することでもよい。
【0054】
次に、画像フィルム11のバックライトとして用いることのできる照明装置3について説明する。
【0055】
図4はバックライト用の照明装置3を示す断面図である。
【0056】
図4において、照明装置3は、色補正フィルタ12CおよびEL13Cからなる。色補正フィルタ12Cは、上に述べた色補正フィルタ12Bと同じ構造であり、シート状体122、シート状体122の表面に形成されたカラー層121、およびシート状体122の裏面に形成された粘着層123からなる。EL13Cは、上に述べたEL13Bと同じ構造である。
【0057】
照明装置3において、色補正フィルタ12CとEL13Cとは、粘着層123によって離脱可能に接合されている。したがって、色補正フィルタ12Cの交換が容易である。
【0058】
また、ELをバックライトとして用いて画像を表示するための画像シートを、画像フィルムおよび色補正フィルタによって構成することができる。
【0059】
すなわち、図2に示す画像フィルム11Bおよび色補正フィルタ12Bによって、画像シートを構成する。このような画像シートは、適当なエレクトロルミネッセンスライトをバックライトとして用い、背面からの照明によって画像を鮮明に表示する。色補正フィルタ12Bの特性は、使用するエレクトロルミネッセンスライトの分光特性に応じて調整しておけばよい。画像フィルム11Bを交換するときには、色補正フィルタ12Bを含めた画像シートの全体を交換する。
【0060】
上の実施形態において、色補正フィルタ12B,12Cでは、シート状体122の表面にカラー層121を形成したが、裏面に形成してもよい。その他、色補正フィルタ12,12B,12C、照明装置3、画像シート、または画像表示装置1,1B,1Cの全体または各部の構造、形状、寸法、個数、材質などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】本発明に係る画像表示方法を説明するための断面図である。
【図2】本発明に係る画像表示装置の構成を示す断面図である。
【図3】ELの構成の一例を示す断面図である。
【図4】バックライト用の照明装置を示す断面図である。
【図5】従来のエレクトロルミネッセンスライトの構造を示す断面図である。
【符号の説明】
【0062】
1,1B,1C 画像表示装置
3 照明装置
11 画像フィルム
12 色補正フィルタ(カラーフィルタ要素)
13 EL(エレクトロルミネッセンスライト)
123 粘着層(粘着材)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像フィルムに描かれた画像をエレクトロルミネッセンスライトをバックライトとして用いて表示する画像表示方法であって、
前記エレクトロルミネッセンスライトにおける発光色の補正のためのピンク系のカラーフィルタ要素を当該エレクトロルミネッセンスライトとは別体で製作し、
別体で製作した前記カラーフィルタ要素を前記エレクトロルミネッセンスライトと前記画像フィルムとの間に配置した状態で、前記画像フィルムに描かれた画像を表示する、
ことを特徴とする画像表示方法。
【請求項2】
画像フィルムに描かれた画像をエレクトロルミネッセンスライトをバックライトとして用いて表示する画像表示装置であって、
発光色の補正のためのピンク系のカラーフィルタ要素が設けられていないエレクトロルミネッセンスライトと、
前記エレクトロルミネッセンスライトの発光色の補正のためのピンク系のカラーフィルタ要素が設けられており、前記エレクトロルミネッセンスライトと前記画像フィルムとの間において前記エレクトロルミネッセンスライトとは離脱可能に配置された色補正フィルムと、
を有することを特徴とする画像表示装置。
【請求項3】
前記色補正フィルムは、透明な材料からなるシート状体の表面にピンク系の着色料がコーティングされている、
請求項2記載の画像表示装置。
【請求項4】
前記色補正フィルムは、前記エレクトロルミネッセンスライトの表面に粘着材によって貼り付けられている、
請求項2または3記載の画像表示装置。
【請求項5】
画像フィルムに描かれた画像を背面から照明して表示するための照明装置であって、
発光色の補正のためのピンク系のカラーフィルタ要素が設けられていないエレクトロルミネッセンスライトと、
前記エレクトロルミネッセンスライトの発光色の補正のためのピンク系のカラーフィルタ要素が設けられており、前記エレクトロルミネッセンスライトの表面に粘着材によって貼り付けられた色補正フィルムと、
を有することを特徴とする照明装置。
【請求項6】
画像をエレクトロルミネッセンスライトをバックライトとして用いて表示するための画像シートであって、
透明フィルムに画像が描かれた画像フィルムと、
前記エレクトロルミネッセンスライトの発光色の補正のためのピンク系のカラーフィルタ要素が設けられ、前記画像フィルムの裏面に粘着材によって貼り付けられた色補正フィルムと、
を有することを特徴とする画像シート。
【請求項7】
画像フィルムをエレクトロルミネッセンスライトをバックライトとして用いて表示する際に用いる色補正シートであって、
前記エレクトロルミネッセンスライトの発光色の補正のためのピンク系のカラーフィルタ要素が表面に適用されてなるピンクの色補正シート。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2007−187996(P2007−187996A)
【公開日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−7614(P2006−7614)
【出願日】平成18年1月16日(2006.1.16)
【出願人】(591243893)株式会社フオトクラフト社 (26)
【Fターム(参考)】