説明

皮膚外用剤

【課題】従来ある植物抽出物を有効成分とした製剤よりも、より一層優れた効果を発揮することができる、皮膚に適用する製剤を提供する。
【解決手段】マスタードオイルとカンファーオイルの混合物、水、グリセリン、レモングラス油、ローズマリー油、及びショウガ根油を含む皮膚外用剤;マスタードオイルとカンファーオイルの混和比が、質量を基準にして80:20〜99:1である上記皮膚外用剤;マスタードオイルとカンファーオイルの混和比が、質量を基準にして97:3〜98:2である上記皮膚外用剤;さらにスクワラン、アラントイン、セテアリルアルコール及び(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマーを含む上記皮膚外用剤。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、植物から抽出された油性エキスを有効成分として配合した皮膚外用剤に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、皮膚外用剤や口腔用組成物の有効成分として種々の植物成分や植物抽出物が提案されている。例えばカプサイシンやヨモギ抽出液などが血行促進作用を示すことが知られ(特許文献1及び2参照)、皮膚の新陳代謝を促進し、うるおいのある若々しい肌を保つために使用されてきている。一方古くから用いられている薬草や薬木の研究もされている。皮膚外用剤及び口腔用組成物へ配合することができる、より一層、副作用がなく効果の高い有効成分が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−194935号公報
【特許文献2】特開平11−1428号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、従来ある植物抽出物を有効成分とした製剤よりも、より一層優れた効果を発揮することができる、皮膚に適用する製剤、及び口腔に適用する製剤を提供することである。本発明の目的はより具体的には、副作用がなく、使用感がよく、優れた作用効果を発揮することができる、皮膚外用剤及び口腔用組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
ここでは、マスタードオイル(シナピスオイル)とカンファーオイル(クスノキ樹皮油)との混合物が、激しい筋肉痛や痛みの軽減に有用であり、皮膚外用剤の成分として、ボディーを含む皮膚への適用が提案される。そこで、マスタードオイルとカンファーオイルの混合物を含む皮膚外用剤の発明に向けられる。
そのほか、本発明者らは上記課題を達成するために、鋭意研究を重ねた結果、所定の抽出媒体において植物を煮出して得られた油性エキスを、皮膚あるいは口腔に適用することにより、様々な症状に対して改善する効果があることを見出し、この発明にもここで触れる。
従って本発明は、ゴマ油、牛乳、ヤシ油、ミツロウ、メリアアザジラクタ種子油、ヒマシ油及び乳脂肪からなる群から選ばれる少なくとも1種を抽出媒体として植物から得られた油性エキスを含む皮膚外用剤である。本発明はまた、ゴマ油、牛乳、ヤシ油、ミツロウ、メリアアザジラクタ種子油、ヒマシ油及び乳脂肪の少なくとも1種を抽出媒体として植物から得た油性エキスを含む口腔用組成物である。
本発明において有効成分として使用する上記植物から得られた油性エキスは、より具体的には、ゴマ油、牛乳、ヤシ油、ミツロウ、メリアアザジラクタ種子油、ヒマシ油及び乳脂肪からなる群から選ばれる少なくとも1種において、植物を煮て、次いでその混合物を固液分離し固形分を除いて得たオイル状組成物の形態である。
従って本発明は、ゴマ油、牛乳、ヤシ油、ミツロウ、メリアアザジラクタ種子油、ヒマシ油及び乳脂肪からなる群から選ばれる少なくとも1種において、植物を煮て、次いでその混合物を固液分離し固形分を除いて得たオイル状組成物を含む、皮膚外用剤に向けられている。本発明はまた、ゴマ油、牛乳、ヤシ油、ミツロウ、メリアアザジラクタ種子油、ヒマシ油及び乳脂肪からなる群から選ばれる少なくとも1種において、植物を煮て、次いでその混合物を固液分離し固形分を除いて得たオイル状組成物を含む口腔用組成物に向けられている。
【0006】
本発明において該植物としてはミロバラン、セイタカミロバラン、アンマクロ、ドリコスウィングイラタ、ヘビウリ、シダコルジホリア、タカサブロウ、ナンバンアイ、アカネ、ササハギ、アエルバラナタ、ナス、ソラヌムビルギニアヌム、ハマビシ、ソリザヤノキ、ベンガルカラタチ、キダチキバナヨウラク、ステレオスペルムムスアベオレンス、プレムナセラチホリア、インドヤイトバナ、メリアアザジラクタ、アスパラグスラセモスス、ジンコウ、ウィタニアソムニフェラ、アエルバラナタハマビシ、ナンキョウソウ、ワサビノキ、オオバゲッケイ、ナンバンアカズキ、ジュスチシアアドハトダ、クロヨナ、タイワンニンジンボク、及びタマリンドなどが挙げられる。従って本発明において、植物としてミロバラン、セイタカミロバラン、アンマクロ、ドリコスウィングイラタ、ヘビウリ、シダコルジホリア、タカサブロウ、ナンバンアイ、アカネ、ササハギ、アエルバラナタ、ナス、ソラヌムビルギニアヌム、ハマビシ、ソリザヤノキ、ベンガルカラタチ、キダチキバナヨウラク、ステレオスペルムムスアベオレンス、プレムナセラチホリア、インドヤイトバナ、メリアアザジラクタ、アスパラグスラセモスス、ジンコウ、ウィタニアソムニフェラ、アエルバラナタハマビシ、ナンキョウソウ、ワサビノキ、オオバゲッケイ、ナンバンアカズキ、ジュスチシアアドハトダ、クロヨナ、タイワンニンジンボク及びタマリンドから選ばれる少なくとも1種を使用することができる。
該植物の抽出に用いる部位としては特に限定されるものではなく、根、茎、葉、果実、種子、樹皮などのいずれの箇所を用いてもよい。
本発明の皮膚外用剤は、薬用外用剤、薬用化粧料(医薬部外品)、化粧品などの通常の化粧料などの用途に向けられる。
【発明の効果】
【0007】
本発明で使用する植物からの油性エキスは、血行不良および光老化・肌老化・ストレスに起因する皮膚の状態、肌荒れ、シワ、シミなどを改善効果、抗炎症効果、アトピー性皮膚炎・肌荒れ・乾癬・乾燥肌等の肌コンディションの改善効果、敏感肌の肌のコンディションの改善効果、皮膚炎の改善及び治癒効果、傷跡の治癒、肌及び毛髪の保湿効果、脂肪分解、セルライトの除去、偏頭痛の緩和、睡眠の改善、髪の光沢効果、育毛の促進効果、ふけの改善効果、白髪の抑制効果、肩こり・腰痛・神経痛・関節痛の改善・治癒効果、筋肉痛の緩和及び改善効果、鼻炎・扁桃腺の炎症の緩和及び改善効果、及び肉体疲労の回復効果などに優れており、皮膚外用剤の成分として配合することにより、上記の作用効果に優れた皮膚外用剤を提供することができる。
また、本発明で使用する植物から油性エキスは、口腔用組成物の成分として配合することにより、歯茎の血行促進、口腔粘膜の保護、口内炎の緩和の効果を発揮する口腔用組成物を提供することができる。
本発明で使用する植物からの油性エキスは安全性が高いものであって、副作用が極めて少ないものである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明で使用する植物の油性エキスを得るために用いる抽出媒体は、ゴマ油、牛乳、ヤシ油、ミツロウ、メリアアザジラクタ種子油、ヒマシ油及び乳脂肪からなる群から選ばれる少なくとも1種であり、これらを1種単独で用いてもよいし、又は2種以上を組み合わせてもよい。例えば、ゴマ油と牛乳の組み合わせ、ヤシ油単独、ゴマ油とミツロウの組み合わせ、ゴマ油とメリアアザジラクタ種子油とヒマシ油と乳脂肪の組み合わせなどが挙げられる。抽出媒体を2種以上組み合わせて用いるとき、それらの比率は質量で同量から10倍量の範囲が適当であり、好ましくは同量から5倍量の範囲である。例えばゴマ油と牛乳の組み合わせを用いる場合、質量比は1:10〜10:1が適当な範囲である。
【0009】
抽出原料となる植物の例としてミロバラン、セイタカミロバラン、アンマクロ、ドリコスウィングイラタ、ヘビウリ、シダコルジホリア、タカサブロウ、ナンバンアイ、アカネ、ササハギ、アエルバラナタ、ナス、ソラヌムビルギニアヌム、ハマビシ、ソリザヤノキ、ベンガルカラタチ、キダチキバナヨウラク、ステレオスペルムムスアベオレンス、プレムナセラチホリア、インドヤイトバナ、メリアアザジラクタ、アスパラグスラセモスス、ジンコウ、ウィタニアソムニフェラ、アエルバラナタハマビシ、ナンキョウソウ、ワサビノキ、オオバゲッケイ、ナンバンアカズキ、ジュスチシアアドハトダ、クロヨナ、タイワンニンジンボク及びタマリンドから選ばれる少なくとも1種が挙げられる。これらの植物を1種単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。植物の使用部位として根、茎、葉、果実、種子、樹皮などが挙げられ、複数の部位を混合して用いてもよい。
これらの植物は、日本を原産地とするもの、タイ、マレーシア、フィリピンなどの東アジアを原産地とするもの、インド、ミャンマー、スリランカなどの南アジアを原産地とするものなどが含まれる。
これらの植物は抽出操作を施す前に、洗浄し、乾燥させて使用するこのが好ましく、また適宜の大きさにカットして使用してもよい。
【0010】
使用する抽出媒体の量は抽出原料である植物の量に対して、質量を基準にして一般的には100倍から20分の1の量の範囲であり、好ましくは20倍から10分の1の量、より好ましくは10倍から5分の1の量、さらに好ましくは10倍から3分の1の量である。
抽出方法としては、例えば50〜100L程度の素焼きの釜に抽出媒体を入れ、その中に洗浄し乾燥させた植物を入れて、10〜30日の間、撹拌を繰り返しながら弱火で、60〜80℃の温度を維持しながら、水分がなくなるまで煮込む;その間、3日おき程度にアクなどの不純物を取り去り、蒸発した分の抽出媒体を補充してもよい;最終的に温度を室温にまで冷まし、例えば濾過といった操作により固液分離し固体を除いたのち、液状組成物を採取する。こうして得られた植物エキスは、抽出に用いた植物によって、緑がかった茶色、緑がかった赤色、茶色、茶がかった赤色などの色をした不透明のオイル状組成物である。
【0011】
本発明で使用する植物の油性エキスを得るために用いる、植物と抽出媒体の具体的な組み合わせ、及びその抽出の際の処方を以下に挙げる。
油性エキス1:ミロバラン果実、タカミロバラン果実、及びアンマクロ果実(抽出媒体:ゴマ油、及び牛乳)。
抽出の処方例:
ミロバラン果実 1〜15kg
セイタカミロバラン果実 1〜15kg
アンマクロ果実 1〜15kg
ゴマ油 5〜35L
牛乳 5〜35L
この油性エキスは、特に脂肪分解、セルライト予防、偏頭痛の軽減、睡眠改善、育毛、並びに白髪予防及び抑制などに有用であり、頭髪、頭皮、ボディーを含む皮膚、特に、首、肩、背中、腰、腕、肩などに適用することが望ましい。
【0012】
油性エキス2:ドリコスウィングイラタ種子、ヘビウリ根、及びシダコルジホリア(抽出媒体:ゴマ油、及び牛乳)。
抽出の処方例:
ドリコスウィングイラタ種子 1〜15kg
ヘビウリ根 1〜20kg
シダコルジホリア 15〜35kg
ゴマ油 15〜45L
牛乳 15〜45L
この油性エキスは、特に肉体疲労の緩和、肩こり、腰痛、神経系に関する不調の緩和、関節痛の軽減、歯茎の血行促進、口腔粘膜保護、口内炎の緩和などに有用であり、頭皮、ボディーを含む皮膚への適用、及び口腔への適用が望ましい。
【0013】
油性エキス3:アンマロク果実、及びタカサブロウ(抽出媒体:ゴマ油、及び牛乳)。
抽出の処方例:
アンマロク果実 10〜30kg
タカサブロウ 30〜50kg
ゴマ油 5〜35L
牛乳 25〜55L
この油性エキスは、特に初期の白髪、はげの改善、黒く艶のある髪への改善、及び頭痛の軽減などに有用であり、頭皮、頭髪への適用が望ましい。
【0014】
油性エキス4:アンマロク果実、タカサブロウ、及びナンバンアイ(抽出媒体:ヤシ油)。
抽出の処方例:
アンマロク果実 10〜30kg
タカサブロウ 10〜30kg
ナンバンアイ 10〜30kg
ヤシ油 25〜55L
この油性エキスは、特にストレス、頭痛、関節痛の軽減、フケの予防及び抑制、スキンコンディションの調整、アレルギーの緩和などに有用であり、頭皮、フェイス、ボディーを含む皮膚への適用が望ましい。
【0015】
油性エキス5:アカネ茎(抽出媒体:ゴマ油、ミツロウ)。
抽出の処方例:
アカネ茎 10〜30kg
ゴマ油 45〜75L
ミツロウ 10〜30kg
この油性エキスは、乾燥肌、肌荒れ、傷跡、及びセンシティブスキンなどの改善に有用であり、フェイス、ボディーを含む皮膚への適用が望ましい。
【0016】
油性エキス6:シダコルジホリア、ササハギ、アエルバラナタ、ナス根、ソラヌムビルギニアヌム、ハマビシ、ソリザヤノキ根、ベンガルカラタチ根、キダチキバナヨウラク根、ステレオスペルムムスアベオレンス根、プレムナセラチホリア根、インドヤイトバナ、メリアアザジラクタ、アスパラグスラセモスス根、ジンコウ茎、及びウィタニアソムニフェラ根(抽出媒体:ゴマ油、及び牛乳)。
抽出の処方例:
シダコルジホリア 1〜10kg
ササハギ 1〜10kg
アエルバラナタ 1〜10kg
ナス根 1〜10kg
ソラヌムビルギニアヌム 1〜10kg
ハマビシ 1〜10kg
ソリザヤノキ根 1〜10kg
ベンガルカラタチ根 1〜10kg
キダチキバナヨウラク根 1〜10kg
ステレオスペルムムスアベオレンス根 1〜10kg
プレムナセラチホリア根 1〜10kg
インドヤイトバナ 1〜10kg
メリアアザジラクタ 1〜10kg
アスパラグスラセモスス根 1〜10kg
ジンコウ茎 1〜10kg
ウィタニアソムニフェラ根 1〜10kg
ゴマ油 5〜35L
牛乳 5〜35L
この油性エキスは、体力増進、睡眠改善、高血圧の軽減、神経系の不調の改善などに有用であり、頭皮、ボディーを含む皮膚への適用が望ましい。
【0017】
油性エキス7:ササハギ、アエルバラナタハマビシ、ナス根、ソラヌムビルギニアヌム、ハマビシ、ソリザヤノキ根、ベンガルカラタチ根、キダチキバナヨウラク、ステレオスオエルムムスアベオレンス根、プレムナセラチホリア根、アスパラガスラセモスス根、ナンキョウソウ根、及びアカネ茎(抽出媒体:ゴマ油、及び牛乳)。
抽出の処方例:
ササハギ 1〜15kg
アエルバラナタハマビシ 1〜15kg
ナス根 1〜15kg
ソラヌムビルギニアヌム 1〜15kg
ハマビシ 1〜15kg
ソリザヤノキ根 1〜15kg
ベンガルカラタチ根 1〜15kg
キダチキバナヨウラク 1〜15kg
ステレオスペルムムスアベオレンス根 1〜15kg
プレムナセラチホリア根 1〜15kg
アスパラガスラセモスス根 1〜15kg
ナンキョウソウ根 1〜15kg
アカネ茎 1〜15kg
ゴマ油 5〜35L
牛乳 5〜35L
この油性エキスは、体力増進、神経系の不調の改善、心臓病の改善、関節炎の緩和、歯茎の血行促進、口腔粘膜保護、口内炎の緩和などに有用であり、ボディーを含む皮膚への適用、及び口腔への適用が望ましい。
【0018】
油性エキス8:ワサビノキ樹皮、オオバゲッケイ、ナンバンアカズキ、ジュスチシアアドハトダ、クロヨナ根、タイワンニンジンボク、ソリザヤノキ根、及びタマリンド(抽出媒体:ゴマ油、メリアアザジラクタ種子油、ヒマシ油、及び乳脂肪)。
抽出の処方例:
ワサビノキ樹皮 1〜15kg
オオバゲッケイ 1〜15kg
ナンバンアカズキ 1〜15kg
ジュスチシアアドハトダ 1〜15kg
クロヨナ根 1〜15kg
タイワンニンジンボク 1〜15kg
ソリザヤノキ根 1〜15kg
タマリンド 1〜15kg
ゴマ油 1〜30L
メリアアザジラクタ種子油 1〜30L
ヒマシ油 1〜30L
乳脂肪 1〜30L
この油性エキスは、抗炎症効果を有し、皮膚炎、アレルギー、扁桃腺炎、鼻炎などの緩和、歯茎の血行促進、口腔粘膜保護、口内炎の緩和などに有用であり、ボディーを含む皮膚への適用、及び口腔への適用が望ましい。
【0019】
上記のような植物からの油性エキスの他に、マスタードオイル(シナピスオイル)とカンファーオイル(クスノキ樹皮油)との混合物もまた、激しい筋肉痛や痛みの軽減に有用であり、皮膚外用剤の成分として、ボディーを含む皮膚への適用が提案される。なお、マスタードオイル(シナピスオイル)とカンファーオイル(クスノキ樹皮油)との混和比は、質量を基準にして1:99〜99:1の範囲が適当であり、好ましくは80:20〜99:1、より好ましくは97:3〜98:2の範囲である。
マスタードオイル及びカンファーオイルの製造方法は特に限定されるものではない。
【0020】
本発明の皮膚外用剤は、上記のようにして得た植物から油性エキスを有効成分として配合したものである。このような皮膚外用剤は、頭皮、頭髪、フェイス及びボディーなどの皮膚に適用する剤形で製剤化されることが望ましい。
本発明の皮膚外用剤は、特に限定されず、具体的には、薬用外用剤、薬用化粧料(医薬部外品)、化粧品などの通常の化粧料、及びトイレタリー製品などを広く包含する。また、本発明の皮膚外用剤は種々の形態とすることができ、例えば、化粧水、クリーム、乳液(ミルクローション)、パック、ファンデーション、美容液、化粧油、軟膏、ジェル、防臭消臭剤、養毛トニック、ヘアクリーム、ヘアミスト、ヘアジェル、ヘアシャンプー、ヘアリンス、洗顔料、ボディーローション、ボディークリーム、ボディーソープ、クレンジング、固形石けんなどが挙げられる。中でも、クレンジングオイル、ミルキーローション及びクリームの形態が好ましい。
本発明の皮膚外用剤における植物からの油性エキスの配合量は、皮膚外用剤の全質量に対して、0.01〜50質量%が適当であり、好ましくは0.1〜40質量%、より好ましくは1〜35質量%である。
本発明の皮膚外用剤は、所望する剤形に応じて常法に従って調製することができ、調製の過程で植物からの油性エキスを適宜の段階で配合すればよい。
【0021】
本発明の皮膚外用剤の製剤化にあたっては、その剤形、形態に応じて適宜、基剤や添加剤を使用することができる。
本発明の皮膚外用剤に使用する基剤及び添加剤としては、例えば動植物油、脂肪酸、湿潤剤、増粘剤、動植物抽出物、アミノ酸類、溶剤、鉱物油、ワックス、防腐剤、紫外線吸収剤、金属イオン封鎖剤、酸化防止剤、界面活性剤、pH調整剤、色素・顔料、香料などが挙げられ、本発明の効果を損なわない範囲で配合することができる。
製剤化の際には、植物からの油性エキスの安定分散性を考慮し、天然系の界面活性剤・乳化剤を用いることが望ましい。また植物からの油性エキス特有のセサミ及びヤシ油の匂いをマスキングするためオレンジ油・グレープフルーツ油等の柑橘系の精油及び、レモングラス油・ローズマリー油・ジンジャー油・パチュリ油等のハーブ精油を香味剤として用いることが望ましい。
以下に基剤や添加剤の具体例を挙げる。
【0022】
<動植物油>
サザンカ油、馬油、植物性スクワラン、スクワラン、オリーブ油(オリブ油)、ツバキ油、コムギ胚芽油、ホホバ油、アボカド油、カロット油(キャロット油)、シア脂、パーム油、ラノリン類、卵黄油、チョウジ油、ローズヒップ油、ラベンダー油、ハッカ油、スペアミント油、オレンジ油・グレープフルーツ油、レモングラス油、ローズマリー油、ジンジャー油、パチュリ油、アルモンド油(アーモンド油)、キューカンバー油、ククイナッツ油(キャンドルナッツ油)、グレープシード油(ブドウ油)、硬化ヒマシ油(カスターワックス)、ゴマ油、コメ胚芽油(オリザオイル)、コメヌカ油(コメ油)、サフラワー油、大豆油茶油(茶実油、茶種子油)、月見草油、トウモロコシ胚芽油(マゾラ油)、ナタネ油、パーシック油(杏仁油、桃仁油)、ハトムギ油、パーム核油、ヒマシ油、ヒマワリ油(サンフラワー油)、へ一ゼルナッツ油、マカデミアナッツ油、メドウホーム油、モクロウ、ヤシ油、落花生油(ピーナツ油)、オレンジラフィー油、牛脂、鯨ロウ、粉末卵黄油(水素添加卵黄油)、タートル油(アオウミガメ油)、ミンク油等。
【0023】
<脂肪酸>
ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、アラキドン酸イソステアリン酸、ウンデシレン酸、硬質ラノリン脂肪酸、軟質ラノリン脂肪酸、ベヘニン酸、ラウリン酸、ラノリン脂肪酸等。
<脂肪アルコール>
ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、ヘキシルデカノール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ラノリンアルコール、キミルアルコール(グリセリルモノセチルエーテル)、コレルテロール(コステリン)、シトステロール(シトステリン)、水素添加ラノリンアルコール、セタノール(セチルアルコール パルミチルアルコール)、セラキルアルコール(モノオレイルグリセリルエ一テル)、デシルテトラデカノール、バチルアルコール(グリセリルモノステアリルエーテル)、フィトステロール(フィトステリン)、綿実油等。
【0024】
<エステル油>
トリカプリル酸グリセリル、2−エチルヘキサン酸セチル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、オクタン酸イソセチル、イソノナン酸イソノニル、ジオクタン酸エチレングリコール、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリン、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソセチル、パルミチン酸セチル、炭酸ジアルキルアセチル化ラノリン(酢酸ラノリン)、イソステアリン酸イソセチル(イソステアリン酸ヘキシルデシル)、イソステアリン酸コレステリル、エルカ酸オクチルドデシル(EOD)、オクタン酸セチル(2−エチルヘキサン酸セチル)、オクタン酸セトステアリル(2−エチルヘキサン酸セトステアリル、イソオクタン酸セトステアリル)、オレイン酸オクチルドデシル、オレイン酸デジル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ステアリン酸イソセチル(ステアリン酸ヘキシルデシル)、ステアリン酸コレステリル、ステアリン酸ブチル、長鎖−αヒドロキシ脂肪酸コレステリル(GLコレステリル)、トリミリスチン酸グリセリン、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピル(IPP、イソプロピルパルミテート)、ヒドロキシステアリン酸コレステロール、ヘキシルデカノール、ミリスチン酸イソトリデシル(MITD)、ミリスチン酸イソプロビル(lPM、イソプロピルミリステート)、ミリスチン酸オクチルドデシル(MOD)、ミリスチン酸ミリスチル、ラウリン酸ヘキシル、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリン脂肪酸コレステリル、リンゴ酸ジイソステアリル等。
【0025】
<鉱物油>
流動パラフィン、流動イソパラフィン等。
<ワックス>
マイクロクリスタリンワックス、固形パラフィン、ミツロウ、カルナウバロウ、還元ラノリン、吸着精製ロノリン、硬質ラノリン、サラシミツロウ(白ロウ)、セラック、セレシン(地ロウ)、モンタンロウ(モンタンウックス)、ラノリン、ラノリン誘導体等。
【0026】
<界面活性剤>
レシチン(大豆又は卵黄)誘導体、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルスルホコハク酸塩、アルキルメチル−β−アラニン塩、石鹸素地、脂肪酸カリウム、脂肪酸ナトリウム、アシルグルタミン酸ナトリウム、アシルグルタミン酸トリエタノールアミン、アルキルジメチルアミンオキシド、アルキルメチルタウリン塩、アルキルアミノプロピオン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸塩、アルキルリン酸塩、アルキルグルコシド、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、臭化アルキルトリメチルアンモニウム、アミドアミン、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム、アルキルジメチル酢酸ベタイン、アルキルアミドプロピルベタイン、アルキルカルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、イソステアリン酸ソルビタン、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム(クオータニウム−33、カチオンLQ)、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン液、ジメチコンコポリオール、ショ糖脂肪酸エステル、ショ糖ステアリン酸エステル、セスキオレイン酸ソルビタン、セトステアリルグルコシド、多重エマルション、テトラデセンスルホン酸塩、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット(テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビトール)、トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ニコムルス41、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ベミュレン、
【0027】
ポリエーテル変性シリコン、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸・リン酸塩、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンステアリン酸アミド、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノステアリン酸エチレングリコール、モノステアリン酸グリセリン、モノステアリン酸ソルビタン、モノステアリン酸プロビレングリコール、モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノパルミチン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビット、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム(N−ココイル−N−メチルタウリンナトリウム)、ラウロイルサルコシン塩、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリン酸ジエタノールアミド、ラウリル硫酸塩、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウリン酸ジエタノールアミド、ラウロイルメチルβ−アラニンナトリウム液、ラウロイルメチルタウリンナトリウム、ラメラ構造エマルション等。
【0028】
<湿潤剤>
ヒアルロン酸ナトリウム、ダイズ醗酵エキス、ヒドロキシエチルキトサン、アルゲエキス、水溶性コラーゲン、アマチャヅルエキス、ウイキョウエキス、カッコンエキス、キウイエキス、キュウリエキス、クチナシエキス、クロレラエキス、シア脂、ジオウエキス、ニンクエキス、バクモンドウエキス、ヘチマエキス、ボタンエキス、フキタンポポエキス、ブクリョウエキス、ブドウ葉エキス、ヨクイニンエキス、ヨモギエキス、リンゴエキス、サイタイエキス、加水分解酵母エキス、ムコ多糖、ハチミツ、加水分解シルク、海塩、ヨーグルト液、アロエベラエキス-1、カルボキシメチルキチン、ヒドロキシプロピルキトサン、トリハロース、ポリグルミタン酸、モモ葉エキス、オトギリソウエキス、カワラヨモギエキス、キイチゴエキス、グレープフルーツエキス、オーキッドエキス、レンゲソウエキス、オクラエキス、アロエベラ液汁末、タンニン、1,3-ブチレングリコール、カプリリルグリコール、1,2-ヘキサンジオール、グリセリン、ジグリセリン、イソプレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビット、マルチトール、トレハロース、ペンタンジオール、アクアライザーEJ、ATP(アデノシン三リン酸、トリリン酸アデノシン)、アテロコラーゲン、アミノ酸、γ−アミノ酪酸(ピぺリジン酸)、HSオイル(HSリピッド)、NMF(白然保湿因子)、エラスチン、L−アスパラギン酸、L−アスパラキン酸ナトリウム、L−アルギニン、L−イソロイシン、L−グルタミン、L−グルタミン酸、L−グルタミン酸ナトリウム、L−スレオニン(L−トレオニン)、L−チロシン(L−チロジン)、L−トリプトファン、L−バリン、L−ヒスチジン塩酸塩、L−ヒドロキシプロリン(L−オキシプロリン)、L−プロリン、L−ロイシン、L−メチオニン、塩化マグネシウム、塩酸リジン(L−リジン塩数塩)、核酸
【0029】
加水分解エラスチン(エラスチン加水分解物)、加水分解ケラチン、加水合解コラーゲン液、加水分解コラーゲン末、加水分解コラーゲンエチル、加水分解コラーゲンヘキサデシル、加水分解ゼラチン末、可溶性コラーゲン(水溶性コラーゲン)、キシリット、グアノシン、グアニン、グリシン(アミノ酢酸)、グルクロン酸、ケラチン、ケラチンアミノ酸、酵素、コラーゲン、コラーゲンアミノ酸、コラーゲン加水分解物(加水分解コラーゲン)、混合異性化糖(ベンタパイテン)、コンドロイチン硫酸ナトリウム、サイタイ抽出液(サイタイエキス)、細胞間脂質、酸性ムコ多糖類、シスチン、システイン、ジプロピレングリコール、植物性複合酵素、水溶性エラスチン、スフィンゴ脂質(セラミド)、ゼラチン、セリシン、セリン、大豆リゾリン脂質(リゾレシチン)、大豆リン脂質(大豆レシチン)、DL−アラニン、DL−ビロリドンカルポン酸(PCA)、DL−ピロリドンカルポン酸ナトリウム液(PCAソーダ)、デオキシリポ枚酸(DNA)、トサカ抽出液(加水分解トサカ液、フィプラ・N)、乳酸、乳酸ナトリウム(液)、尿酸、尿素、フェニルアラニン、プロデュウ、卵黄レシチン(卵黄リン脂質)、リポ核酸(RNA)、リン酸、リン酸リボフラビンナトリウム、リン脂質、レシチン、アルファヒドロキシ酸(AHA)、アルブミン(乾燥脱糖卵白)、海水乾燥物、加水分解コンキオリン液(真珠たんぱく描出液)、加水分解シルク、加水分解卵殻膜(卵殻膜ケラチン末、EMプロテイン)、カゼイン、褐藻エキス、乾燥酵母、含硫ケイ酸アルミニウム(マリンクレイ)、キチン、キトサン、牛顎下腺ムチン、牛胸腺描出物、牛血液除たんばく液(セルニュー)、牛脾蔵抽出エキス(リバイタリン)、牛乳糖たんぱく、グリコール酸、グルコサミン(キトサミン)、血清アルブミン、酵母エキス、コンキオリンパウダー、混合粘物抽出液(マルチフルーツ、BSC)、シルクアミノ酸、シルク描出液、シルクパウダー、大豆たんばく質、大豆たんばく加水分解物、脱脂粉乳、動物胎盤エキス、トレハロース、納豆エキス(大豆発酵代謝液)、ニガリパウダー、乳酸菌培養液(天然SE液)、乳糖(ラクトース)、ビプィズス菌エキス(カルチャーB,B)、ブドウ糖(グルコース)、プラセンターエキス(胎盤描出物)、プロピレングリコール、プルラン、ホエイ(乳清、乳酸菌発酵液)、マリンコラーゲン、ミロナイト・ネクトン(マリンクレイ、海の軟泥)、ラクトフェリン(ラクトカイン)、リンゴ酸、ローヤルゼリー(王乳)、ローヤルゼリーエキス等。
【0030】
<皮膚コンディショニング剤>
ラフィノース
<増粘剤>
(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カチオン化セルロース、カチオン化グァガム、ヒアルロン酸ナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム、キサンタンガム、カラギーナン、ポリアクリルアミド、水添ポリイソブテン、セテアリルアルコール等。
【0031】
<動植物抽出物>
プラセンタエキス、海洋性プラセンタエキス、加水分解コラーゲン、加水分解ケラチン、加水分解シルク、加水分解エラスチン、酵母エキス、アロエエキス、コンフリーエキス、シャクヤクエキス、シソエキス、センブリエキス、ハマメリス水、ヒキオコシエキス、ホップエキス、セージエキス、マロニエエキス、モモ葉エキス、ユキノシタエキス、メリッサエキス、ヨモギエキス、ローズマリーエキス、コメヌカ発酵エキス、マツエキス、プルーンエキス等。
<アミノ酸類>
L−アラニン、L−アルギニン、L−アスパラギン酸、L−グルタミン、L−システイン、L−セリン、L−チロシン、L−プロリン、ピロリドンカルボン酸塩、グリシン等。
【0032】
<溶剤>
精製水、常水、弱酸性水、エタノール、イソプロパノール、ベンジルアルコール等。
<ビタミン類>
ビタミンA、酢酸レチノール、塩酸ピリドキシン、ジカプリル酸ピリドキシン、ビオチン、ニコチン酸、ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル、リボフラビン、パントテン酸カルシウム、D−パントテニルアルコール、アスコルビン酸、パルミチン酸アスコルビル、リン酸L−アスコルビルマグネシウム、エルゴカルシフェロール、ビタミンE、酢酸トコフェロール、天然ビタミンE等。
【0033】
<消炎剤>
グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリチン酸モノアンモニウム、アラントイン、β−グリテルレチン酸、塩酸ジフェンヒドラミン、グアイアズレンスルホン酸ナトリウム、ニコチン酸ベンジル、グアイアズレン、塩化リゾチーム、アズレン、シコニンエキス、カウスリップ(キバナノクリンザクラ)、コンフリーエキス、コメ胚芽油、ヨクイニンエキス(ハトムギ種子エキス)、アロエベラエキス、ヘチマ水、ユキノシタエキス、マシュマロウ(ウスベニタチアオイ)、シソエキス、アミノカプロン酸、オウバクエキス、オノニスエキス、カミツレエキス、甘草エキス、クレマティスエキス、ケープアロエエキス、シモツケソウエキス、シコニン、シナノキエキス、セイヨウボダイジュエキス、セイヨウノコゴリソウエキス、タイムエキス、チャエキス、トウキエキス、ハマメリスエキス、パセリエキス、ブドウ葉エキス、ボタンエキス、マロニエエキス、メリッサエキス、ヤグルマギクエキス、ローマカミツレエキス、ワレモコウエキス等。
<防腐剤>
メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン、イソブチルパラベン、フェノキシエタノール、ビサボロール、ヒノキチオール、安息香酸、安息香酸ナトリウム、サリチル酸、サリチル酸ナトリウム、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、ウンデシレン酸、ピオニン、lーメントール、d−カンフル等。
【0034】
<紫外線吸収剤>
パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸エチル、パラアミノ安息香酸グリセリル、パラジメチルアミノ安息香酸2−エチルヘキシル、オキシベンゾン、ジヒドロキシベンゾフェノン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノンスルホン酸ナトリウム、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸ナトリウム、サリチル酸オクチル等。
<金属イオン封鎖剤>
エデト酸、エデト酸塩、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸三ナトリウム、ジエチレントリアミン五酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸五ナトリウム、エチレンジアミンテトラキス(2−ヒドロキシイソプロピル)ジオレイン酸塩、ヒドロキシエタンジスルホン酸、ヒドロキシエタンジスルホン酸四ナトリウム、フィチン酸等。
<酸化防止剤>
ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、エリソルビン酸、没食子酸プロピル、没食子酸オクチル、d−δ−トコフェロール等。
【0035】
本発明の口腔用組成物は、上記のようにして得た植物から油性エキスを配合したものである。本発明でいう口腔用組成物は、歯磨剤、洗口剤、歯ぐきをマッサージする形態など種々の剤形とすることができる。該口腔用組成物の具体的な形態として、例えば粉歯磨剤、練歯磨剤、液状歯磨剤、潤製歯磨剤、液体歯磨剤などの歯磨剤、洗口液、水ハミガキ、口中清涼剤、うがい用錠剤、軟膏状製剤、クリーム状製剤、チューインガムなどがある。
本発明の口腔用組成物における植物からの油性エキスの配合量は、口腔用組成物の全質量に対して、0.001〜20質量%が適当であり、好ましくは0.01〜10質量%、より好ましくは0.05〜5質量%である。
【0036】
本発明の口腔用組成物は、口腔用組成物の各種形態に応じて、従来から用いられている適当な基剤や添加剤を配合し、常法に従って調製することができる。
例えば練歯磨剤といった歯磨剤には、例えば以下の基剤や添加剤を配合することができる。
研磨剤:結晶質シリカ、非晶質シリカ、その他の無水ケイ酸、含水ケイ酸といったシリカ系研磨剤、アルミノシリケート、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、不溶性メタリン酸ナトリウム、不溶性メタリン酸カリウム、酸化チタン、第2リン酸カルシウム・2水和物、第2リン酸カルシウム・無水和物、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、ピロリン酸カルシウム等。研磨剤は一般的に配合量3〜99質量%で使用される。
【0037】
粘結剤:カラギーナン、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、カルボキシメチルヒドロキシメチルセルロースナトリウムなどのセルロース誘導体、アルギン酸ナトリウムなどのアルカリ金属アルギネート、アルギン酸プロピレングリコールエステル、キサンタンガム、トラガントガム、カラヤガム、アラビアガムなどのガム類、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルピロリドンなどの合成粘結剤、ゲル化性シリカ、ゲル化性アルミニウムシリカ、ビーガント、ラポナイト等の無機粘結剤。粘結剤は一般的に配合量0.5〜10質量%で使用される。
【0038】
湿潤剤:ソルビット、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、キシリット、マルチット、ラクチット、トレハロース、ネオトレハロース、イソトレハロース、α−マルトシルα,α−トレハロースなどのα,αトレハロースの糖質誘導体を含有する糖質など。湿潤剤は一般的に配合量1〜90質量%で使用される。
【0039】
界面活性剤:ラウリル硫酸ナトリウム、α−オレフィンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、N−ラウロイルザルコシン酸ナトリウム、N−アシルグルタミン酸塩、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロック共重合体、アルキルグリコシド類、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、アルキルジメチルアミンオキシドなど。界面活性剤は一般的に配合量0〜5質量%で使用される。
【0040】
pH調整剤:乳酸、クエン酸、グリコール酸、コハク酸、酒石酸、リンゴ酸やそれらの塩類、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素アンモニウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、モノエタノールアミン、トリエタノールアミン、2−アミノ−2−メチル−プロパンジオール、アルギニン、リジン等、又はそれらの混合物など。pH調整剤は一般的に配合量0〜10質量%で使用される。
【0041】
更に任意成分として、サッカリンナトリウム、ステビオサイド、グリチルリチン、ペリラルチン、タウマチン、アスパラチルフェニルアラニンメチルエステル、p−メトキシシンアミックアルデヒド、ショ糖、果糖、サイクラミン酸ナトリウムなどの甘味料;スペアミント油、ペパーミント油、ウインターグリーン油、サッサフラス油、チョウジ油、ユーカリ油、セージ油、マヨナラ油、タイム油、レモン油、オレンジ油、l-メントール、カルボン、アネトール、オイゲノール、チモール、サリチル酸メチルなどの香料;安息香酸、安息香酸ナトリウム、p−ヒドロキシプロピルベンゾイックアシッド、p−ヒドロキシブチルベンゾイックアシッド、低級脂肪酸モノグリセライド、パラベンなどの防腐剤;第4級アンモニウム塩、トリクロサン、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、塩化セチルピリジニウム、塩化デカリニウム、塩化ベンゼトニウムなどの殺菌剤;ε−アミノカプロン酸、デキストラナーゼ、アミラーゼ、プロテアーゼ、ムタナーゼ、溶菌酵素、リゾチームなどの酵素類;モノフルオロリン酸ナトリウム、モノフルオロリン酸カリウム、フッ化ナトリウム、フッ化アンモニウム、フッ化第一スズなどのフッ化物;クロルヘキシジン塩類、ジヒドロコレステロール、グリチルレチン塩類、グリチルレチン酸、クロロフィル、カロペプタイド、酢酸トコフェロール、アズレン、塩化リゾチーム、ゼオライトやポリリン酸などの歯石防止剤、歯垢防止剤、硝酸カリウム、乳酸アルミニウムなどを添加することができる。
さらに、植物からの油性エキスが特有の味を有するので、口腔用組成物にシナモン、ニーム、クローブなどの粉末を加えることで矯味効果を発揮させることができる。
なお、これらの任意成分の添加量は、本発明の効果を防げない範囲で通常量とすることができる。
【実施例】
【0042】
以下、試験例及び実施例を挙げ、本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
[試験1]
以下の処方にて、クレンジングオイル1、ミルキーローション1及びクリーム1を調製した。
<実施例1>
クレンジングオイル1(乾燥・敏感肌用)
成分組成(単位:質量%)
1. サザンカ油 44.8875
2. スクワラン 41.3
3. ポリソルベート85 8.55
4. セスキオレイン酸ソルビタン 1.3
5. 植物からの油性エキス 3.0
(抽出の処方:アンマロク果実: 20重量部、タカサブロウ: 20重量部、
ナンバンアイ: 20重量部、ヤシ油: 40重量部)
6. 水 0.45
7. トコフェロール 0.2125
8. オレンジ油 0.2
9. パチョリ油 0.1
調製手順:1.2.5.7.を混合撹拌し、3.4.6.を添加後、8.9.を加えた。
【0043】
<実施例2>
ミルキーローション1(乾燥・敏感肌用)
成分組成(単位:質量%)
1. 水 88.915
2. ヒアルロン酸Na 3
3. スクワラン 2
4. 1,2-ヘキサンジオール 1.5
5. 植物からの油性エキス 3.0
(抽出の処方:アンマロク果実: 20重量部、タカサブロウ: 20重量部、
ナンバンアイ: 20重量部、ヤシ油: 40重量部)
6. ポリアクリルアミド 0.3
7. 水添ポリイソブテン 0.225
8. ミネラルオイル 0.225
9. ポリソルベード85 0.135
10. グリチルリチン酸2K 0.1
11. カプリリルグリコール 0.3
12. オレンジ油 0.2
13. パチョリ油 0.1
調製手順:3.5.6.7.8.9.11.に1.2.4.10.を徐々添加後、12.13.を加えた。
【0044】
<実施例3>
フェイスクリーム1(乾燥・敏感肌用)
成分組成(単位:質量%)
1. 水 66.9
2. スクワラン 12.255
3. グリセリン 5
4. セテアリルアルコール 4
5. ヒアルロン酸Na 3
6. ラフィノース 2
7. 1,2-ヘキサンジオール 1.5
8. 植物からの油性エキス 3.0
(抽出の処方:アンマロク果実: 20重量部、タカサブロウ: 20重量部、
ナンバンアイ: 20重量部、ヤシ油: 40重量部)
9. セテアリルグルコシド 1.0
10. カプリリルグリコール 0.5
11. (アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー
0.375
12. アラントイン 0.1
13. ポリソルベート60 0.055
14. イソステアリン酸ソルビタン 0.015
15. オレンジ油 0.2
16. パチュリ油 0.1
調製手順:A(1.3.5.6.7.12.)を80℃まで加熱撹拌し、B(2.4.8.9.10.11.13.14.)を80℃まで加熱撹拌し、AにBを加え撹拌冷却後40℃になったら15.16.を入れた。
【0045】
5人(女性)を被験者として、各人がクレンジングオイル1、ミルキーローション1及びフェイスクリーム1の3種を、所定期間、使用し、官能評価を行った。5人の情報及び使用期間、総評を表1に示す。
なお、クレンジングオイル1、ミルキーローション1及びフェイスクリーム1の各々についての各種質問に対する回答は次のとおりである。各評価の数字は人数を表す。
【0046】
クレンジングオイル1

【0047】
ミルキーローション1

【0048】
フェイスクリーム1

【0049】
【表1】

全体の質問に対して、「とても良い」、及び次の評価である「より良い」と答えた人を合わせると、すなわち、肌質の改善を実感した人は94.5%に達した。上記の結果から、所定の植物からの油性エキスを含めた化粧料が肌をいためずに、汚れを落とし、肌のコンディションを改善し、保湿を与えながら、肌質が改善できたことが判った。
【0050】
[試験2]
以下の処方にて、クレンジングオイル2、ミルキーローション2及びフェイスクリーム2を調製した。
<実施例4>
クレンジングオイル2(保湿・普通肌用)
成分組成(単位:質量%)
1. サザンカ油 44.9
2. スクワラン 41.3
3. ポリソルベート85 8.5
4. 植物からの油性エキス 3.0
(抽出の処方:アカネ茎: 20重量部、ゴマ油: 60重量部、ミツロウ: 20重量部)
5. セスキオレイン酸ソルビタン 1.3
6. 水 0.5
7. トコフェロール 0.2
8. オレンジ油 0.1
9. パチョリ油 0.2
調製手順:1.2.4.7.を混合撹拌し、3.5.6.を添加後、8.9.を加えた。
【0051】
<実施例5>
ミルキーローション2(保湿・普通肌用)
成分組成(単位:質量%)
1. 水 88.915
2. ヒアルロン酸Na 3
3. スクワラン 2
4. 植物からの油性エキス 3.0
(抽出の処方:アカネ茎: 20重量部、ゴマ油: 60重量部、ミツロウ: 20重量部)
5. 1,2-ヘキサンジオール 1.5
6. ポリアクリルアミド 0.3
7. カプリリルグリコール 0.3
8. 水添ポリイソブテン 0.225
9. ミネラルオイル 0.225
10. ポリソルベート85 0.135
11. グリチルリチン酸2K 0.1
12. オレンジ油 0.2
13. パチョリ油 0.1
調製手順: 3.4.6.〜10.に1.2.5.11.を徐々添加後、12.13.を加えた。
【0052】
<実施例6>
フェイスクリーム2(保湿・普通肌用)
成分組成(単位:質量%)
1. 水 66.7995
2. スクワラン 12.55
3. グリセリン 5
4. セテアリルアルコール 4
5. ヒアルロン酸Na 3
6. ラフィノース 2
7. 植物からの油性エキス 3.0
(抽出の処方:アカネ茎: 20重量部、ゴマ油: 60重量部、ミツロウ: 20重量部)
8. 1,2-ヘキサンジオール 1.5
9. セテアリルグルコシド 1.0
10. カプリリルグリコール 0.5
11. (アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー
0.375
12. アラントイン 0.1
13. ポリソルベート60 0.055
14. PCA−Na 0.05
15. BG 0.05
16. イソステアリン酸ソルビタン 0.015
17. ローズマリーエキス 0.0001
18. レモンエキス 0.0001
19. セイヨウアカマツ球果エキス 0.0001
20. ホップエキス 0.0001
21. スギナエキス 0.0001
22. オレンジ油 0.2
23. パチュリ油 0.1
調製手順:A(1.3.5.6.8.)を80℃まで加熱撹拌し、一方B(2.4.7.9. 10.11.12.13.14.15.16.)を80℃まで加熱撹拌し、AにBを加え撹拌冷却後、40℃になったら17.〜23.を入れた。
【0053】
5人(女性)を被験者として、各人がクレンジングオイル2、ミルキーローション2及びフェイスクリーム2の3種を、所定期間、使用し、官能評価を行った。5人の情報及び使用期間、総評を表2に示す。
なお、クレンジングオイル2、ミルキーローション2及びフェイスクリーム2の各々についての各種質問に対する回答は次のとおりである。各評価の数字は人数を表す。
【0054】
クレンジングオイル2

【0055】
ミルキーローション2

【0056】
フェイスクリーム2

【0057】
【表2】

全体の質問に対して、「とても良い」、及び次の評価である「より良い」と答えた人を合わせると、すなわち、肌質の改善を実感した人は91%に達した。上記の結果から、所定の植物からの油性エキスを用いた化粧料が、荒れた皮膚のよごれをとりつつ、肌に潤いを与え、結果として明るくきめのある肌に改善することが判った。使用期間1週間でも肌の保湿力をひきだし、はりを出すことが判った。
【0058】
[試験3]
<実施例7>
以下の処方にて、ボディークリーム1を調製した。
ボディークリーム1
成分組成(単位:質量%)
1. 水 72.2
2. スクワラン 10.51
3. グリセリン 5
4. セテアリルアルコール 3.2
5. ラフィノース 2
6. マスタードオイルとカンファーオイルの混合物(質量比 97.5:2.5)
3.0
7. 1,2-ヘキサンジオール 1.5
8. セテアリルグルコシド 0.8
9. (アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー
0.75
10. カプリリルグリコール 0.5
11. ポリソルベート60 0.11
12. アラントイン 0.1
13. イソステアリン酸ソルビタン 0.03
14. レモングラス油 0.1
15. ローズマリー油 0.1
16. ショウガ根油 0.1
調製手順:A(1.3.5.7.12.)を80℃まで加熱撹拌し、B(2.4.6.8.9.10.11.13)を80℃まで加熱撹拌し、AにBを加え撹拌冷却後40℃になったら14.15.16.を入れた。
【0059】
8人を被験者として、ボディークリーム1を、所定期間、使用し、官能評価を行った。8人の情報及び使用期間、総評を表3に示す。
なお、各種質問に対する回答は次のとおりである。各評価の数字は人数を表す。
【0060】

【0061】
【表3】

上記の試験の被験者において何らかの改善効果を実感した割合が84%に達し、所定の植物からのオイルを含めたボディークリームが肩こり、腰痛、神経痛、関節痛の改善及び治癒効果、筋肉痛の緩和及び改善効果を発揮することが判った。
【0062】
[試験4]
<実施例8>
以下の処方にて、ボディークリーム2を調製した。
ボディークリーム2
成分組成(単位:質量%)
1. 水 71.71
2. スクワラン 10.51
3. グリセリン 5
4. セテアリルアルコール 3.2
5. ラフィノース 2.0
6. 1,2-ヘキサンジオール 1.5
7. 植物からの油性エキス 3.0
(抽出の処方:ミロバラン果実: 10重量部、セイタカミロバラン果実: 10重量部、
アンマクロ果実: 10重量部、ゴマ油: 35重量部、牛乳: 35重量部)
8. セテアリルグルコシド 0.8
9. (アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイウジメチルタウリンNa)コポリマー
0.75
10. カプリリルグリコール 0.5
11. ポリソルベート60 0.11
12. アラントイン 0.1
13. イソステアリン酸ソルビタン 0.03
14. グレープフルー果皮油 0.53
15. オレンジ油 0.13
16. コショウ果実油 0.13
調製手順:A(1.3.5.6.12.)を80℃まで加熱撹拌し、B(2.4.7.8.9.10.11.13.)を80℃まで加熱撹拌し、AにBを加え撹拌冷却後40℃になったら14.15.16を入れた。
【0063】
7人(女性)を被験者として、ボディークリーム2を、所定期間、使用し、官能評価を行った。7人の情報及び使用期間、総評を表4に示す。
なお、各種質問に対する回答は次のとおりである。各評価の数字は人数を表す。
【0064】

【0065】
【表4】

【0066】
上記の試験で、51%の被験者が使用箇所の肌の状態の向上を明らかに実感し、効果を実感したと答えた被験者と合わせると86%の被験者において、平均2週間半で効果を感じることが判った。
【0067】
[試験5]
<実施例9>
以下の処方にて練歯磨剤を調製した。
成分組成(単位:質量%)
1. 炭酸カルシウム 32.5
2. 水 27.4
3. ソルビット液 20.0
4. グリセリン 10.0
5. 無水ケイ酸 5.0
6. 植物からの油性エキス 3.0
(抽出の処方:ドリコスウィングイラタ種子: 10重量部、ヘビウリ根: 10重量部、
シダコルジホリア: 20重量部、ゴマ油: 30重量部、牛乳: 30重量部)
7. カルボキシメチルセルロースNa 1.2
8. エタノール 0.5
9. ハッカ油 0.2
10. グリチルレチン酸ジカリウム 0.05
11. シナモン末 0.05
12. グローブ末 0.05
13. ニーム末 0.05
製造工程:真空乳化釜(混合ミキサー)にて、1、2、3、4、5、10をプロペラで攪拌しながら混合し、均一に分散させ、7、4を加え混合し、次いで8、9、6、11、12、13を加え混合し、脱泡、攪拌を経て仕上げた。
【0068】
10人を被験者として、上記練歯磨剤を、所定期間、使用し、官能評価を行った。10人の情報、使用方法及び使用期間、総評を表5に示す。
なお、各種質問に対する回答は次のとおりである。各評価の数字は人数を表す。
【0069】

【0070】
【表5】

本発明の口腔用組成物により、歯茎の炎症を顕著に改善することができ、炎症を抑えるだけでなく、歯茎を健康に保ち、保護することができるとわかった。
【0071】
[試験6]
<実施例10>
以下の処方にてジェル状歯磨剤を調製した。
成分組成(単位:質量%)
1. 精製水 42.95
2. ソルビット液 20.0
3. グリセリン 10.0
4. 無水ケイ酸 5.0
5. 植物からの油性エキス 3.0
(抽出の処方:ササハギ: 5重量部、アエルバラナタハマビシ: 5重量部、ナス根: 5重量部、ソラヌムビルギニアヌム: 5重量部、ハマビシ: 5重量部、ソリザヤノキ根: 5重量部、ベンガルカラタチ根: 5重量部、キダチキバナヨウラク: 5重量部、ステレオスペルムムスアベオレンス根: 5重量部、プレムナセラチホリア根: 5重量部、アスパラガスラセモスス根: 5重量部、ナンキョウソウ根: 5重量部、アカネ茎: 5重量部、ゴマ油: 17.5重量部、牛乳: 17.5重量部)
6. エタノール 15.0
7. キシリトール 0.5
8. カルボキシメチルセルロースNa 3.0
9. ポリエチレングリコール400 0.3
10. グリチルレチン酸ジカリウム 0.05
11. l−メントール 0.05
12. シナモン末 0.05
13. グローブ末 0.05
14. ニーム末 0.05
製造工程:真空乳化釜(混合ミキサー)にて、1、2、3、4、7、9、10をプロペラで攪拌しながら混合し、均一に分散させ、8、3を加えて混合し、次いで11、6、5、12、13、14を加えて混合し、脱泡、攪拌を経て仕上げた。
【0072】
8人を被験者として、上記ジェル歯磨剤を、所定期間、使用し、官能評価を行った。8人の情報、使用方法及び使用期間、総評を表6に示す。
なお、各種質問に対する回答は次のとおりである。各評価の数字は人数を表す。
【0073】

【0074】
【表6】

上記結果から、歯茎の炎症を抑え、保護し、歯茎を引き締める効果があることが判った。
【0075】
[試験7]
<実施例11>
以下の処方にて水はみがきを調製した。
成分組成(単位:質量%)
1. 水 51.55
2. 植物からの油性エキス 5.0
(抽出の処方:ワサビノキ樹皮: 5重量部、オオバゲッケイ: 5重量部、ナンバンアカズキ: 5重量部、ジュスチシアアドハトダ: 5重量部、クロヨナ根: 5重量部、タイワンニンジンボク: 5重量部、ソリザヤノキ根: 5重量部、タマリンド: 5重量部、ゴマ油: 15重量部、メリアアザジラクタ種子油: 15重量部、ヒマシ油: 15重量部、乳脂肪: 15重量部)
3. グリチルリチン酸ジカリウム 0.2
4. グリセリン 20.0
5. エタノール 20.0
6. キサンタンガム 3.0
7. カラギーナン 0.1
8. シナモン末 0.05
9. グローブ末 0.05
10. ニーム末 0.05
製造工程:真空乳化釜(混合ミキサー)にて、4、7、6をプロペラで攪拌しながら混合し、均一に分散させ、3を加えて混合し、次いで、1を加えて、混合・分散しゲル化させ、減圧、脱泡、攪拌し、5、2、8、9、10を加えて混合し、脱泡、攪拌を経て仕上げた。
【0076】
8人を被験者として、上記水はみがきを、所定期間、使用し、官能評価を行った。8人の情報、使用方法及び使用期間、総評を表7に示す。
なお、各種質問に対する回答は次のとおりである。各評価の数字は人数を表す。
【0077】

【0078】
【表7】

上記の結果より、炎症が出ずらくなり、歯茎の健康状態が向上し、被験者のすべてで満足の得られる結果が得られたことが判る。
【0079】
[試験8]
<実施例12>
以下の処方にて洗口液を調製した。
成分組成(単位:質量%)
1. 水 94.33
2. 植物からの油性エキス 0.05
(抽出の処方:ドリコスウィングイラタ種子: 10重量部、ヘビウリ根: 10重量部、シダコルジホリア: 20重量部、ゴマ油: 30重量部、牛乳: 30重量部)
3. エタノール 3.0
4. チャエキス 2.0
5. 安息香酸Na 0.2
6. クエン酸 0.13
7. キシリトール 0.1
8. シナモン末 0.05
9. グローブ末 0.05
10. ニーム末 0.05
11. l−メントール 0.02
12. クエン酸Na 0.02
製造工程:真空乳化釜(混合ミキサー)にて、1、4、5、6、7、12をプロペラで攪拌しながら混合し、均一に分散させ、3、2、8、9、10を加えて混合・分散させ、11を加えて混合し、脱泡、攪拌を経て仕上げた。
【0080】
7人を被験者として、上記洗口液を、所定期間、使用し、官能評価を行った。7人の情報、使用方法及び使用期間、総評を表8に示す。
なお、各種質問に対する回答は次のとおりである。各評価の数字は人数を表す。
【0081】

【0082】
【表8】

口内炎、炎症、腫れのすべてにおいて、改善が見られ、歯茎が引き締まってよい結果が得られた。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マスタードオイルとカンファーオイルの混合物、水、グリセリン、レモングラス油、ローズマリー油、及びショウガ根油を含む皮膚外用剤。
【請求項2】
マスタードオイルとカンファーオイルの混和比が、質量を基準にして80:20〜99:1である請求項1記載の皮膚外用剤。
【請求項3】
マスタードオイルとカンファーオイルの混和比が、質量を基準にして97:3〜98:2である請求項1又は2記載の皮膚外用剤。
【請求項4】
さらにスクワラン、アラントイン、セテアリルアルコール及び(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマーを含む請求項1〜3のいずれか1項記載の皮膚外用剤。
【請求項5】
マスタードオイルとカンファーオイルの混合物の含有量が1〜35質量%である、請求項1〜4のいずれか1項記載の皮膚外用剤。

【公開番号】特開2012−246324(P2012−246324A)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−204947(P2012−204947)
【出願日】平成24年9月18日(2012.9.18)
【分割の表示】特願2007−178528(P2007−178528)の分割
【原出願日】平成19年7月6日(2007.7.6)
【出願人】(503249119)株式会社 ソーシン (6)
【Fターム(参考)】