説明

皮膚病の治療のための皮膚軟化用フォーム

様々な皮膚病の治療のためのエマルションおよび組成物がここに記載されている。そのエマルションは、エアゾール組成物として配合されてもよい。エアゾール噴射剤はハイドロフルオロアルカン噴射剤であってよい。皮膚病を治療する方法であって、その必要のある被験者の患部に、治療に効果的な量の本発明のエマルションまたはエアゾール組成物を塗布する工程を含む方法も記載されている。皮膚病は、アトピー性皮膚炎、アレルギー性接触皮膚炎、または放射線皮膚炎であってよい。

【発明の詳細な説明】
【関連出願】
【0001】
本出願は、その内容をここに引用する、2010年2月26日に出願された米国特許出願第12/713379号への優先権の恩恵を主張するものである。
【技術分野】
【0002】
本発明は、皮膚病の治療のための皮膚軟化用フォームに関する。
【背景技術】
【0003】
皮膚病は、アトピー性皮膚炎、アレルギー性接触皮膚炎、および放射線皮膚炎を含む、多くの形態をとる皮膚のありふれた病気である。皮膚病では、落屑(desquamation)、紅斑、掻痒、炎症、苔癬化、および落屑(scaling)を含むいくつかの症状が現れる。
【0004】
一般に、皮膚病は角質層構造を変え、次には、バリア機能を損ない、経表皮水分喪失量(TEWL)を増加させ、環境刺激物への曝露をもたらす。TEWLは、分布したバリア機能を表し、患者における掻痒(痒み)強度に相関してきた。皮膚のバリア機能の改善により、表皮層中への接触アレルゲンおよび刺激物の浸透が防がれ、炎症、紅斑、落屑(desquamation)、および落屑(scaling)が減少する。皮膚の保湿が改善されると、落屑の外見が減少し、自分自身に対するイメージが改善される。
【0005】
皮膚病のための局所薬物療法は、ステロイド、カルシニューリン阻害剤、抗真菌剤、および角質溶解薬を含む。皮膚病は、薬物療法以外に、皮膚の加湿とバリア機能を改善するように設計された、薬物を含まないクリームおよびローション医療品の使用によりうまく対処することができる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
ある実施の形態において、本発明は、乳化剤または界面活性剤、第1の保湿剤または第1の皮膚軟化薬、および第1の酸化防止剤または第1の防腐剤を含む油相と;ビヒクル、第2の保湿剤または第2の皮膚軟化薬、第2の酸化防止剤または第2の防腐剤、およびpH調整剤を含む水相とを含むエマルションに関する。
【0007】
ある実施の形態において、本発明は、乳化剤または界面活性剤、第1の保湿剤または第1の皮膚軟化薬、および第1の酸化防止剤または第1の防腐剤を含む油相と;ビヒクル、第2の保湿剤または第2の皮膚軟化薬、第2の酸化防止剤または第2の防腐剤、およびpH調整剤を含む水相と;噴射剤と;パージガスとを含む組成物に関する。
【0008】
ある実施の形態において、本発明は、皮膚病を治療する方法であって、その必要のある被験者の患部に、治療に効果的な量の、上述したエマルションまたは組成物の任意の1つを塗布する工程を含む方法に関する。ある実施の形態において、本発明は、皮膚病が、アトピー性皮膚炎、アレルギー性接触皮膚炎、または放射線皮膚炎である、上述した方法の任意の1つに関する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の様々な実施の形態における油相成分およびそれらの相対量を示す表
【図2】本発明の様々な実施の形態における、水相成分およびそれらの相対量を示す表(図2A)、並びに任意の乳化後の成分およびそれらの相対量を示す表(図2B)
【図3】(i)本発明の様々な組成物(◆、■、および▲)、および(ii)2つの市販のクリーム(×および○)による治療後の角質層の含水量の増加を示すグラフ
【図4】(i)本発明の様々な組成物(黒、ダークグレー、およびライトグレー)、および(ii)2つの市販のクリーム(縦線および斜線)による治療後の経表皮水分喪失量の減少を示すグラフ
【図5】(i)本発明の組成物(グレー)、および(ii)市販のクリーム(黒)による4週間の治療後のアトピー性皮膚炎の症状の重症度の治験担当医師による評点付けの減少を示すグラフ
【図6】皮膚病の治療に有用な様々なエアゾールフォーム組成物の生体適合性の尺度を示す表
【図7】皮膚病の治療のための薬物を含まない組成物の密度を示す表
【図8】2つの組成物による療法の過程における2つの時点でのアトピー性皮膚炎の様々な症状の重症度の治験担当医師による評点付けを示す表
【発明を実施するための形態】
【0010】
概要
ある実施の形態において、本発明は水中油エマルションに関する。ある実施の形態において、組成物は半固体油相を特徴とする。ある実施の形態において、組成物は揮発性低級アルコール(例えば、エタノール)を含有しない。ある実施の形態において、組成物はエアゾール噴射剤を含む。ある実施の形態において、エアゾール噴射剤はハイドロフルオロアルカン(HFA)である。ある実施の形態において、組成物は、組成物が装填されたエアゾール容器の作動の際にフォーム(foam)を生成する。ある実施の形態において、フォームは、つぶれに対して安定である。ある実施の形態において、フォームは、時間安定性かつ温度安定性である。ある実施の形態において、フォームは、べたつく残留物を残さずに素早く擦り込まれる。ある実施の形態において、フォームは保湿性である。ある実施の形態において、フォームは非刺激性である。
【0011】
ある実施の形態において、分配されたフォームは、様々な皮膚病の対処にとって適しており、活性薬剤成分を含まずに、治療効果を及ぼす。ある実施の形態において、これらの「薬物を含まない」組成物は、様々な皮膚病の徴候および症状の対処のために、処方箋の必要なクリームおよびローションと等しくまたはそれを超えて治療に効果的である。ある実施の形態において、分配されたフォームは、約0.05と約0.5g/cm3の間の密度を有し、広い体表面積に亘り容易に広げられ、時間安定性かつ温度安定性であり、皮膚を保湿し、経表皮水分喪失量を減少させ、および/または非刺激性である。ある実施の形態において、フォームは、剪断力に曝されたときに素早くつぶれ、広い体表面積に迅速かつ効率的に塗布できる。ある実施の形態において、TEWLは、組成物を皮膚に塗布してから1時間以内に減少する。ある実施の形態において、皮膚の水分レベルは、組成物を皮膚に塗布した後に少なくとも6時間に亘り改善され続ける。
【0012】
噴射剤
エアゾールフォームのための噴射剤は、以下に限られないが、CFC、炭化水素、圧縮ガス、およびHFAを含む、いくつかの選択肢が考えられる。モントリオール議定書は、そのオゾン層破壊能力のために、CFC(クロロフルオロカーボン)の使用を禁じた。オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書、国連環境計画、1987年採択。反対に、炭化水素噴射剤は、非常に低い反応性およびフリーラジカル攻撃に対する良好な抵抗性を示す。しかしながら、炭化水素噴射剤は可燃性が高い。さらに、窒素および二酸化炭素などの圧縮不活性ガスをエアゾール噴射剤として使用できる。それらは、不活性であるために良好な化学安定性を示すが、蒸気圧が高いために、エアゾール缶の寿命に亘り、一貫して製品を送達することができない。幸い、HFA(ハイドロフルオロカーボンすなわちHFCとしても知られているハイドロフルオロアルカン)は、薬剤的に許容され、一般に非反応性であり、オゾンにやさしい。
【0013】
定義
便宜上、本明細書および添付の特許請求の範囲に使用される特定の用語をここに集めた。これらの定義は、全開示を考えて読むべきであり、当業者がするように理解すべきである。
【0014】
本明細書および特許請求の範囲に使用されるような単数形は、そうではないと明らかに示されない限り、「少なくとも1つ」を意味すると理解すべきである。
【0015】
本明細書および特許請求の範囲に使用されるような「および/または」いう句は、そのように接続された要素の「いずれかまたは両方」、すなわち、ある場合には接続的に存在し、他の場合には離接的に存在する要素を意味すると理解すべきである。「および/または」と共に列記された多数の要素は、同じ様式で、すなわち、そのように接続された要素の「1つ以上」と解釈すべきである。他の要素が、具体的に特定されたそれらの要素と関連付けられていようとなかろうと、「および/または」の節により具体的に特定された要素の他に必要に応じて存在してもよい。それゆえ、非限定的例として、「Aおよび/またはB」への言及は、「含む(comprising)」などの制限のない言葉と共に使用されたときに、1つの実施の形態において、Aのみ(B以外の要素を必要に応じて含む);別の実施の形態において、Bのみ(A以外の要素を必要に応じて含む);さらに別の実施の形態において、AとBの両方(他の要素を必要に応じて含む);などを称することができる。
【0016】
本明細書および特許請求の範囲に使用されるような「または」という句は、そのように接続された要素の「いずれかまたは両方」、すなわち、ある場合には接続的に存在し、他の場合には離接的に存在する要素を意味すると理解すべきである。「または」と共に列記された多数の要素は、同じ様式で、すなわち、そのように接続された要素の「1つ以上」と解釈すべきである。他の要素が、具体的に特定されたそれらの要素と関連していようとなかろうと、「または」の節により具体的に特定された要素の他に必要に応じて存在してもよい。それゆえ、非限定的例として、「AまたはB」への言及は、「含む(comprising)」などの制限のない言葉と共に使用されたときに、1つの実施の形態において、Aのみ(B以外の要素を必要に応じて含む);別の実施の形態において、Bのみ(A以外の要素を必要に応じて含む);さらに別の実施の形態において、AとBの両方(他の要素を必要に応じて含む);などを称することができる。
【0017】
本明細書および特許請求の範囲に使用されるように、1つ以上の要素のリストを参照した「少なくとも1つ(一方)」という句は、要素のリストにおける任意の1つ以上の要素から選択される少なくとも1つの要素を意味するが、要素のリストに具体的に列記された各要素と全ての要素の少なくとも1つを必ずしも含まず、要素のリストにおける要素の任意の組合せを排除するものではないと理解すべきである。この定義により、具体的に特定されたそれらの要素に関連していようとなかろうと、「少なくとも1つ」という句が称する要素のリスト内で具体的に特定された要素の他に、要素が必要に応じて存在してもよいことが可能になる。それゆえ、非限定的例として、「AおよびBの少なくとも一方」(または、同等に、「AまたはBの少なくとも一方、または、同等に、「Aおよび/またはBの少なくとも一方」)は、1つの実施の形態において、Bが存在せず、必要に応じて複数を含む少なくとも1つのA(またB以外の要素を必要に応じて含む);別の実施の形態において、Aが存在せず、必要に応じて複数を含む少なくとも1つのA(またA以外の要素を必要に応じて含む);さらに別の実施の形態において、必要に応じて複数を含む少なくとも1つのA、および必要に応じて複数を含む少なくとも1つのB(また他の要素を必要に応じて含む);などを称することができる。
【0018】
そうではないと明らかに示されない限り、複数の工程または行為を含むここに請求される任意の方法において、その方法の工程または行為の順序は、その方法の工程または行為が挙げられた順序に必ずしも制限されないことも理解すべきである。
【0019】
特許請求の範囲、並びに明細書において、「含む(comprising)」、「含む(including)」、「担持する(carrying)」、「有する(having)」、「含有する(containing)」、「含む(involving)」、「保持する(holding)」、「からなる(composed of)」などの全ての移行句は、制限がない、すなわち、含むがそれらに限られないことを意味するものと理解すべきである。「からなる(consisting of)」および「から実質的になる(consisting essentially of)」という移行句のみが、米国特許庁の特許審査手続きマニュアル、セクション2111.03に述べられているように、それぞれ、制限されたまたは半制限された移行句であるものとする。
【0020】
ここに用いたように、「クリーム」は、皮膚に擦り込まれたときに吸収されるかまたはほとんど蒸発する傾向にある、皮膚への外部塗布が意図された、不透明で粘性のべたつかないからべたつきが穏やかなエマルションまたは懸濁液半固体である。この材料は、ビヒクルとしての50%未満の炭化水素またはポリエチレングリコールおよび/または20%超の揮発性物質(約105℃での一定質量への乾燥の際の損失により測定される)を含有する。
【0021】
ここに用いたように、「ローション」は、皮膚に擦り込まれたときに、涼しくなる感覚で急激に蒸発する傾向にある、皮膚への外部塗布が意図された不透明で、水っぽい、べたつかないエマルション系の液体である。この材料は、一般的に、50%超の揮発性物質(約105℃での一定質量への乾燥の際の損失により測定される)を含む水性組成物を含有する。
【0022】
本発明の化合物の例示の成分
本発明の組成物の様々な成分の例示の身元が以下に記載されている。
【0023】
1. 噴射剤
1つの実施の形態において、噴射剤は、HFAまたは1種類以上のハイドロフルオロアルカンの混合物である。適切なハイドロフルオロアルカンとしては、1,1,1,2−テトラフルオロエタン(HFA134a);1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン(HFA227);およびこれらと、医療用途に現在承認されているまたは承認されるであろう他のHFAとの混合物(mixture)および混合剤(admixture)が挙げられる。炭化水素並びにクロロフルオロカーボン(CFC)噴射剤も本発明に使用しても差し支えない。
【0024】
2. ビヒクル
本発明の配合物に使用するための適切な局所ビヒクルおよびビヒクル成分が、化粧および製薬の技術分野においてよく知られており、その例としては、水などのビヒクル(またはビヒクル成分);アルコール(特に、エタノールなどの皮膚から容易に蒸発できる低級アルコール)、グリコール(プロピレングリコール、ブチレングリコール、およびグリセロール(グリセリン)など)、脂肪族アルコール(ラノリンなど);水と有機溶媒(水とアルコールなど)の混合物、アルコールとグリセロールなどの有機溶媒の混合物(必要に応じて水も含む);脂肪酸、アシルグリセロール(鉱油などの油、および天然または合成起源の脂肪を含む)、ホスホグリセリド、スフィンゴ脂質およびワックスなどの脂質系材料;コラーゲンおよびゼラチンなどの蛋白質系材料;シクロメチコン、ジメチコノールおよびジメチコンコポリオールなどのシリコーン系材料(非揮発性および揮発性の両方);ワセリンおよびスクアレンなどの炭化水素系材料;および皮膚に投与するのに適した他のビヒクルおよびビヒクル成分、並びに先に特定したまたはそうでなければ当該技術分野に公知の局所ビヒクル成分の混合物が挙げられる。
【0025】
1つの実施の形態において、本発明の組成物は水中油エマルションである。本発明の組成物の配合に使用するのに適した液体としては、水、およびグリコール(例えば、エチレングリコール、ブチレングリコール、イソプレングリコール、プロピレングリコール)、グリセロール、脂質ポリオール(lipid polyol)、ジメチルスルホキシド、およびイソプロピルアルコールなどの水混和性溶媒が挙げられる。
【0026】
1つの実施の形態において、メタノール、エタノール、プロパノール、またはブタノールを含まない配合物が望ましい。
【0027】
3. 界面活性剤および乳化剤
多くの局所配合物が、特定の溶媒系に異なる化学物質を分散させるために界面活性成分(乳化剤)を使用する化学エマルションを含有する。例えば、ほとんどの脂質様(油状または脂肪質)または脂肪親和性成分は、最初に乳化剤と混ぜ合わされ、これにより、脂肪親和性の内部と親水性の外部を含有する微細水溶性構造を形成し、水中油エマルションを生じない限り、水性溶媒中には均質に分散しない。水性媒質中に可溶性であるために、分子は、極性である水分子と有利に相互作用するように、極性であるか、または帯電されなければならない。同様に、水溶性の極性または荷電成分を主に脂質または油性溶媒中に溶解させるために、脂肪親和性溶媒中に溶解して油中水エマルションを形成できるように外部が脂肪親和性であり、構造の内部に親水性成分を含有する安定な構造を形成する乳化剤が、一般に使用される。そのようなエマルションは、エマルション液滴内で乳化剤の極性または荷電部分と相互作用できる塩または他の荷電成分の添加により不安定化させられることがよく知られている。エマルションが不安定化されると、水性成分と脂肪親和性成分が二層に分離し、局所製品の商品価値を損ねることになりかねない。
【0028】
本発明に使用するのに適した界面活性剤はイオン性であっても、非イオン性であってもよい。これらの例としては、以下に限られないが、ポリソルベート(ポリソルベート20、ポリソルベート40、ポリソルベート60、ポリソルベート80)、ステアレス−10、ドデシル硫酸ナトリウム(ラウリル硫酸ナトリウム)、ラウリルジメチルアミンオキシド、臭化セチルトリメチルアンモニウム(CTAB)、ポリエトキシル化アルコール、ポリオキシエチレンソルビタン、オクトキシノール、N,N−ジメチルドデシルアミン−N−オキシド、臭化ヘキサデシルトリメチルアンモニウム(HTAB)、ポリオキシル10ラウリルエーテル、胆汁酸塩(デオキシコール酸ナトリウムまたはコール酸ナトリウムなど)、ポリオキシルヒマシ油、ノニルフェノールエトキシレート、シクロデキストリン、レシチン、ジメチコンコポリオール、ラウラミドDEA、コカミドDEA、コカミドMEA、オレイルベタイン、コカミドプロピルベタイン、コカミドプロピルホスファチジルPG−ジモニウムクロリド、リン酸ジセチル(リン酸ジヘキサデシル)、セテアレス−10リン酸、および塩化メチルベンゼトニウムが挙げられる。そのような界面活性剤の適切な組合せまたは混合物も本発明にしたがって使用してもよい。
【0029】
これらの界面活性剤の多くは、本発明の配合物において乳化剤としても働くであろう。
【0030】
本発明の配合物に使用するための他の適切な乳化剤としては、以下に限られないが、ベヘントリモニウムメトサルフェート−セテアリルアルコール、乳化ワックスのような非イオン性乳化剤、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ステアリン酸PEG−40、セトステアリルアルコール(セテアリルアルコール)、セテアレス−12、セテアレス−20、セテアレス−30、セテアレスアルコール、ステアリン酸グリセリル、ステアリン酸PEG−100、ステアリン酸グリセリルとステアリン酸PEG−100、ステアレス−2とステアレス−20、またはそれらの組合せ/混合物、並びにステアラミドプロピルジメチルアミンとベヘントリモニウムメトサルフェート、またはそれらの組合せ/混合物が挙げられる。
【0031】
4. 保湿剤、皮膚軟化薬、および湿潤剤
一般に局所製品、特に化粧用製品の最も重要な特徴の内の1つは、消費者による製品の美的資質の認識である。例えば、白色ワセリンは優れた保湿剤および肌用製品である。白色ワセリンは、べたつき、粘り気があり、皮膚に容易に擦り込めず、衣類を汚すかもしれないので、特に顔において、単独ではめったに使用されない。消費者は、美的に優雅であり、触感と皮膚上での性能が許容される製品を高く評価する。
【0032】
本発明の配合物に使用するのに適した保湿剤としては、以下に限られないが、乳酸および他のヒドロキシ酸とそれらの塩、グリセロール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ナトリウムPCA、ヒアルロン酸ナトリウム、Carbowax200、Carbowax400、およびCarbowax800が挙げられる。
【0033】
本発明の配合物に使用するための適切な皮膚軟化薬または湿潤剤としては、以下に限られないが、グリセロール(グリセリン)、PPG−15ステアリルエーテル、ラノリンアルコール、ラノリン、ラノリン誘導体、コレステロール、ワセリン、ネオペンタン酸イソステアリル、ステアリン酸オクチル、鉱油、ステアリン酸イソセチル、ミリスチン酸ミリスチル、オクチルドデカノール、パルミチン酸2−エチルヘキシル(パルミチン酸オクチル)、ジメチコン、フェニルトリメチコン、シクロメチコン、安息香酸C12〜C15アルキル、ジメチコノール、プロピレングリコール、テオブロマグランジフロルム種子脂、セラミド、ヒドロキシプロピルビスパルミタミドMEA、ヒドロキシプロピルビスラウラミドMEA、ヒドロキシプロピルビスイソステアラミドMEA、1,3−ビス−(N−2−(ヒドロキシエチル)ステアロイルアミノ)−2−ヒドロキシプロパン、ビス−ヒドロキシエチルトコフェリルスクシノイルアミドヒドロキシプロパン、およびジカプリレート/ジカプレートが挙げられる。
【0034】
その上、これの保湿剤および皮膚軟化薬のいずれの適切な組合せおよび混合物を本発明にしたがって使用してもよい。
【0035】
5. 防腐剤および酸化防止剤
前記組成物は、塗布される配合物の安定性または効果を改善するために適用される成分をさらに含んでもよい。
【0036】
本発明に使用するのに適した防腐剤としては、以下に限られないが、イミダゾリジニル尿素およびジアゾリジニル尿素などの尿素;フェノキシエタノール;ナトリウムメチルパラベン、メチルパラベン、エチルパラベン、およびプロピルパラベン;ソルビン酸ナトリウム;安息香酸ナトリウム;ソルビン酸;安息香酸;ホルムアルデヒド;クエン酸;クエン酸ナトリウム;二酸化塩素;塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、セトリミド、塩化デクアリニウム、および塩化セチルピリジニウムなどの第四級アンモニウム化合物;硝酸フェニル水銀、酢酸フェニル水銀、およびチメロサールなどの水銀剤;ピロクトンオラミン;ヴィティス・ヴィニフェラ種子脂;およびアルコール剤、例えば、クロロブタノール、ジクロロベンジルアルコール、フェニルエチルアルコール、およびベンジルアルコールが挙げられる。
【0037】
適切な酸化防止剤としては、以下に限られないが、アスコルビン酸とそのエステル、亜硫酸水素ナトリウム、ブチル化ヒドロキシトルエン、ブチル化ヒドロキシアニソール、トコフェロール(α−トコフェロールなど)、酢酸トコフェリル、アスコルビン酸ナトリウム/アスコルビン酸、パルミチン酸アスコルビル、没食子酸プロピル、およびEDTA(例えば、EDTA二ナトリウム)などのキレート剤、クエン酸、およびクエン酸ナトリウムが挙げられる。
【0038】
ある実施の形態において、本発明の酸化防止剤または防腐剤は、例えば、保湿剤または皮膚軟化薬としても機能するであろう。
【0039】
その上、これらの防腐剤または酸化防止剤の組合せまたは混合物を本発明の配合物に使用してもよい。
【0040】
6. 粘度調整剤
本発明の配合物に使用するのに適した粘度調整剤(すなわち、増粘剤および低粘稠化剤(thinning agent))としては、以下に限られないが、保護コロイドまたはヒドロキシエチルセルロース、キサンタンガム、およびスクレロチウムガムなどの非イオン性ガム、並びにケイ酸アルミニウムマグネシウム、シリカ、マイクロクリスタリンワックス、蜜蝋、パラフィン、およびパルミチン酸セチルが挙げられる。その上、これらの粘度調整剤の適切な組合せおよび混合物を本発明にしたがって使用してもよい。
【0041】
7. 追加の成分
本発明のエマルションに含ませるのに適した追加の成分としては、以下に限られないが、皮膚保護薬、吸着剤、緩和剤、皮膚軟化薬、湿潤剤、緩衝剤、持効性材料、可溶化剤、皮膚浸透剤、皮膚鎮静剤、防臭剤、制汗剤、日焼け止め剤、太陽のいらない日焼け剤、ビタミン類、髪質改良剤、抗刺激剤、老化防止剤、表皮剥脱剤(abrasive)、吸着剤、固化防止剤、帯電防止剤、アストリンゼン(例えば、ウィッチヘーゼル、アルコール、およびカモミールエキスなどのハーブエキス)、結合剤/賦形剤、緩衝剤、キレート剤、被膜形成剤、品質改良剤、隠蔽剤、脂質、およびpH調整剤(例えば、クエン酸、水酸化ナトリウム、およびリン酸ナトリウム)が挙げられる。
【0042】
例えば、健康な皮膚に通常見つかる脂質(またはその機能的同等物)が本発明のエマルションに含まれてもよい。ある実施の形態において、脂質は、セラミド、コレステロール、および遊離脂肪酸からなる群より選択される。ある実施の形態において、脂質はセラミドである。ある実施の形態において、脂質は、セラミド1、セラミド2、セラミド3、セラミド4、セラミド5、およびセラミド6からなる群より選択される。ある実施の形態において、脂質は、ヒドロキシプロピルビスパルミタミドMEA、ヒドロキシプロピルビスラウラミドMEA、ヒドロキシプロピルビスイソステアラミドMEA、1,3−ビス−(N−2−(ヒドロキシエチル)ステアロイルアミノ)−2−ヒドロキシプロパン、およびビス−ヒドロキシエチルトコフェリルスクシノイルアミドヒドロキシプロパンからなる群より選択される。
【0043】
皮膚鎮静剤の例としては、以下に限られないが、アラントイン、アロエ、アボカド油、緑茶エキス、ホップエキス、カモミールエキス、コロイドオートミール、カラミン、キュウリエキス、およびそれらの組合せからが挙げられる。
【0044】
ビタミン類の例としては、以下に限られないが、ビタミンA、D、E、K、およびそれらの組合せが挙げられる。
【0045】
日焼け止め剤の例としては、以下に限られないが、p−アミノ安息香酸、アボベンゾン、シノキセート、ジオキシベンゾン、ホモサラート、アントラニル酸メンチル、オクトクリレン、メトキシケイ皮酸オクチル、サリチル酸オクチル、オキシベンゾン、パジメートO、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸、スルイソベンゾン、二酸化チタン、サリチル酸トロラミン、酸化亜鉛、4−メチルベンジリデンカンフル、メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール、ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、テレフタリリデンジカンフルスルホン酸、ドロメトリゾールトリシロキサン、フェニルジベンズイミダゾールテトラスルホン酸二ナトリウム、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、オクチルトリアゾン、ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン、ポリシリコーン−15、およびそれらの組合せが挙げられる。
【0046】
適切な芳香および色を本発明の配合物に使用してもよい。局所製品に使用するのに適した芳香および色の例が当該技術分野に公知である。
【0047】
大抵の場合、組成物の一成分がいくつかの機能を果たしてもよい。1つの実施の形態において、本発明は、滑剤、皮膚軟化薬、または皮膚浸透剤として働いてもよい成分に関する。1つの実施の形態において、多機能成分は、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、またはミリスチン酸イソプロピルである。
【0048】
8. パージガス
1つの実施の形態において、組成物が装填される容器中の空気は不活性ガスにより置き換えられる。ある実施の形態において、不活性ガスは、アルゴン、窒素、およびそれらの混合物からなる群より選択される。
【0049】
例示のエマルションおよび組成物
ある実施の形態において、本発明は、エマルションにおいて、
乳化剤または界面活性剤、第1の保湿剤または第1の皮膚軟化薬、および第1の酸化防止剤または第1の防腐剤を含む油相と;
ビヒクル、第2の保湿剤または第2の皮膚軟化薬、第2の酸化防止剤または第2の防腐剤、およびpH調整剤を含む水相と;
を含むエマルションに関する。
【0050】
ある実施の形態において、本発明は、エマルションにおいて、
乳化剤または界面活性剤、第1の保湿剤または第1の皮膚軟化薬、および第1の酸化防止剤または第1の防腐剤から実質的になる油相と;
ビヒクル、第2の保湿剤または第2の皮膚軟化薬、第2の酸化防止剤または第2の防腐剤、およびpH調整剤から実質的になる水相と;
から実質的になるエマルションに関する。
【0051】
ある実施の形態において、本発明は、エマルションにおいて、
乳化剤または界面活性剤、第1の保湿剤または第1の皮膚軟化薬、および第1の酸化防止剤または第1の防腐剤からなる油相と;
ビヒクル、第2の保湿剤または第2の皮膚軟化薬、第2の酸化防止剤または第2の防腐剤、およびpH調整剤からなる水相と;
からなるエマルションに関する。
【0052】
ある実施の形態において、本発明は、エマルションにおいて、
該エマルションの約1質量%から約4質量%のセテアリルアルコール;
該エマルションの約1質量%から約4質量%のリン酸ジセチル;
該エマルションの約0.5質量%から約2質量%のセテアレス−10リン酸;
該エマルションの約0.4質量%から約1.3質量%のステアレス−10;
該エマルションの約1質量%から約3質量%のテオブロマグランジフロルム種子脂;
該エマルションの約0.5質量%から約1.5質量%の白色ワセリン;
該エマルションの約0.5質量%から約1.5質量%のジメチコン;
該エマルションの約3質量%から約9質量%のパルミチン酸2−エチルヘキシル;
該エマルションの約0.2質量%から約0.8質量%のヒドロキシプロピルビスパルミタミドMEA;
該エマルションの約0.2質量%から約0.8質量%の酢酸トコフェリル;
該エマルションの約55質量%から約85質量%の水;
該エマルションの約1.2質量%から約3.8質量%のプロピレングリコール;
該エマルションの約4質量%から約11質量%のグリセロール;
該エマルションの約0.05質量%から約0.2質量%のヒアルロン酸ナトリウム;
該エマルションの約0.1質量%から約0.5質量%のメチルパラベン;
該エマルションの約0.05質量%から約0.2質量%のプロピルパラベン;
該エマルションの約0.05質量%から約0.2質量%のEDTA二ナトリウム;および
水酸化ナトリウム;
を含むエマルションに関する。
【0053】
ある実施の形態において、本発明は、エマルションにおいて、
該エマルションの約1質量%から約4質量%のセテアリルアルコール;
該エマルションの約1質量%から約4質量%のリン酸ジセチル;
該エマルションの約0.5質量%から約2質量%のセテアレス−10リン酸;
該エマルションの約0.4質量%から約1.3質量%のステアレス−10;
該エマルションの約1質量%から約3質量%のテオブロマグランジフロルム種子脂;
該エマルションの約0.5質量%から約1.5質量%の白色ワセリン;
該エマルションの約0.5質量%から約1.5質量%のジメチコン;
該エマルションの約3質量%から約9質量%のパルミチン酸2−エチルヘキシル;
該エマルションの約0.2質量%から約0.8質量%のヒドロキシプロピルビスパルミタミドMEA;
該エマルションの約0.2質量%から約0.8質量%の酢酸トコフェリル;
該エマルションの約55質量%から約85質量%の水;
該エマルションの約1.2質量%から約3.8質量%のプロピレングリコール;
該エマルションの約4質量%から約11質量%のグリセロール;
該エマルションの約0.05質量%から約0.2質量%のヒアルロン酸ナトリウム;
該エマルションの約0.1質量%から約0.5質量%のメチルパラベン;
該エマルションの約0.05質量%から約0.2質量%のプロピルパラベン;
該エマルションの約0.05質量%から約0.2質量%のEDTA二ナトリウム;および
水酸化ナトリウム;
から実質的になるエマルションに関する。
【0054】
ある実施の形態において、本発明は、エマルションにおいて、
該エマルションの約1質量%から約4質量%のセテアリルアルコール;
該エマルションの約1質量%から約4質量%のリン酸ジセチル;
該エマルションの約0.5質量%から約2質量%のセテアレス−10リン酸;
該エマルションの約0.4質量%から約1.3質量%のステアレス−10;
該エマルションの約1質量%から約3質量%のテオブロマグランジフロルム種子脂;
該エマルションの約0.5質量%から約1.5質量%の白色ワセリン;
該エマルションの約0.5質量%から約1.5質量%のジメチコン;
該エマルションの約3質量%から約9質量%のパルミチン酸2−エチルヘキシル;
該エマルションの約0.2質量%から約0.8質量%のヒドロキシプロピルビスパルミタミドMEA;
該エマルションの約0.2質量%から約0.8質量%の酢酸トコフェリル;
該エマルションの約55質量%から約85質量%の水;
該エマルションの約1.2質量%から約3.8質量%のプロピレングリコール;
該エマルションの約4質量%から約11質量%のグリセロール;
該エマルションの約0.05質量%から約0.2質量%のヒアルロン酸ナトリウム;
該エマルションの約0.1質量%から約0.5質量%のメチルパラベン;
該エマルションの約0.05質量%から約0.2質量%のプロピルパラベン;
該エマルションの約0.05質量%から約0.2質量%のEDTA二ナトリウム;および
水酸化ナトリウム;
からなるエマルションに関する。
【0055】
ある実施の形態において、本発明は、エマルションにおいて、
該エマルションの約2.4質量%のセテアリルアルコール;
該エマルションの約2.4質量%のリン酸ジセチル;
該エマルションの約1.2質量%のセテアレス−10リン酸;
該エマルションの約0.9質量%のステアレス−10;
該エマルションの約2質量%のテオブロマグランジフロルム種子脂;
該エマルションの約1質量%の白色ワセリン;
該エマルションの約1質量%のジメチコン;
該エマルションの約6質量%のパルミチン酸2−エチルヘキシル;
該エマルションの約0.5質量%のヒドロキシプロピルビスパルミタミドMEA;
該エマルションの約0.5質量%の酢酸トコフェリル;
該エマルションの約71.5質量%の水;
該エマルションの約2.5質量%のプロピレングリコール;
該エマルションの約7.5質量%のグリセロール;
該エマルションの約0.1質量%のヒアルロン酸ナトリウム;
該エマルションの約0.3質量%のメチルパラベン;
該エマルションの約0.1質量%のプロピルパラベン;
該エマルションの約0.1質量%のEDTA二ナトリウム;および
水酸化ナトリウム;
を含むエマルションに関する。
【0056】
ある実施の形態において、本発明は、エマルションにおいて、
該エマルションの約2.4質量%のセテアリルアルコール;
該エマルションの約2.4質量%のリン酸ジセチル;
該エマルションの約1.2質量%のセテアレス−10リン酸;
該エマルションの約0.9質量%のステアレス−10;
該エマルションの約2質量%のテオブロマグランジフロルム種子脂;
該エマルションの約1質量%の白色ワセリン;
該エマルションの約1質量%のジメチコン;
該エマルションの約6質量%のパルミチン酸2−エチルヘキシル;
該エマルションの約0.5質量%のヒドロキシプロピルビスパルミタミドMEA;
該エマルションの約0.5質量%の酢酸トコフェリル;
該エマルションの約71.5質量%の水;
該エマルションの約2.5質量%のプロピレングリコール;
該エマルションの約7.5質量%のグリセロール;
該エマルションの約0.1質量%のヒアルロン酸ナトリウム;
該エマルションの約0.3質量%のメチルパラベン;
該エマルションの約0.1質量%のプロピルパラベン;
該エマルションの約0.1質量%のEDTA二ナトリウム;および
水酸化ナトリウム;
から実質的になるエマルションに関する。
【0057】
ある実施の形態において、本発明は、エマルションにおいて、
該エマルションの約2.4質量%のセテアリルアルコール;
該エマルションの約2.4質量%のリン酸ジセチル;
該エマルションの約1.2質量%のセテアレス−10リン酸;
該エマルションの約0.9質量%のステアレス−10;
該エマルションの約2質量%のテオブロマグランジフロルム種子脂;
該エマルションの約1質量%の白色ワセリン;
該エマルションの約1質量%のジメチコン;
該エマルションの約6質量%のパルミチン酸2−エチルヘキシル;
該エマルションの約0.5質量%のヒドロキシプロピルビスパルミタミドMEA;
該エマルションの約0.5質量%の酢酸トコフェリル;
該エマルションの約71.5質量%の水;
該エマルションの約2.5質量%のプロピレングリコール;
該エマルションの約7.5質量%のグリセロール;
該エマルションの約0.1質量%のヒアルロン酸ナトリウム;
該エマルションの約0.3質量%のメチルパラベン;
該エマルションの約0.1質量%のプロピルパラベン;
該エマルションの約0.1質量%のEDTA二ナトリウム;および
水酸化ナトリウム;
からなるエマルションに関する。
【0058】
ある実施の形態において、本発明は、組成物において、
乳化剤または界面活性剤、第1の保湿剤または第1の皮膚軟化薬、および第1の酸化防止剤または第1の防腐剤を含む油相と;
ビヒクル、第2の保湿剤または第2の皮膚軟化薬、第2の酸化防止剤または第2の防腐剤、およびpH調整剤を含む水相と;
噴射剤と;
パージガスと;
を含む組成物に関する。
【0059】
ある実施の形態において、本発明は、組成物において、
乳化剤または界面活性剤、第1の保湿剤または第1の皮膚軟化薬、および第1の酸化防止剤または第1の防腐剤から実質的になる油相と;
ビヒクル、第2の保湿剤または第2の皮膚軟化薬、第2の酸化防止剤または第2の防腐剤、およびpH調整剤から実質的になる水相と;
噴射剤と;
パージガスと;
から実質的になる組成物に関する。
【0060】
ある実施の形態において、本発明は、組成物において、
乳化剤または界面活性剤、第1の保湿剤または第1の皮膚軟化薬、および第1の酸化防止剤または第1の防腐剤からなる油相と;
ビヒクル、第2の保湿剤または第2の皮膚軟化薬、第2の酸化防止剤または第2の防腐剤、およびpH調整剤からなる水相と;
噴射剤と;
パージガスと;
からなる組成物に関する。
【0061】
ある実施の形態において、本発明は、組成物において、
エマルションであって、
該エマルションの約1質量%から約4質量%のセテアリルアルコール;
該エマルションの約1質量%から約4質量%のリン酸ジセチル;
該エマルションの約0.5質量%から約2質量%のセテアレス−10リン酸;
該エマルションの約0.4質量%から約1.3質量%のステアレス−10;
該エマルションの約1質量%から約3質量%のテオブロマグランジフロルム種子脂;
該エマルションの約0.5質量%から約1.5質量%の白色ワセリン;
該エマルションの約0.5質量%から約1.5質量%のジメチコン;
該エマルションの約3質量%から約9質量%のパルミチン酸2−エチルヘキシル;
該エマルションの約0.2質量%から約0.8質量%のヒドロキシプロピルビスパルミタミドMEA;
該エマルションの約0.2質量%から約0.8質量%の酢酸トコフェリル;
該エマルションの約55質量%から約85質量%の水;
該エマルションの約1.2質量%から約3.8質量%のプロピレングリコール;
該エマルションの約4質量%から約11質量%のグリセロール;
該エマルションの約0.05質量%から約0.2質量%のヒアルロン酸ナトリウム;
該エマルションの約0.1質量%から約0.5質量%のメチルパラベン;
該エマルションの約0.05質量%から約0.2質量%のプロピルパラベン;
該エマルションの約0.05質量%から約0.2質量%のEDTA二ナトリウム;および
水酸化ナトリウム;
を含むエマルションと;
噴射剤と;
パージガスと;
を含む組成物に関する。
【0062】
ある実施の形態において、本発明は、組成物において、
エマルションであって、
該エマルションの約1質量%から約4質量%のセテアリルアルコール;
該エマルションの約1質量%から約4質量%のリン酸ジセチル;
該エマルションの約0.5質量%から約2質量%のセテアレス−10リン酸;
該エマルションの約0.4質量%から約1.3質量%のステアレス−10;
該エマルションの約1質量%から約3質量%のテオブロマグランジフロルム種子脂;
該エマルションの約0.5質量%から約1.5質量%の白色ワセリン;
該エマルションの約0.5質量%から約1.5質量%のジメチコン;
該エマルションの約3質量%から約9質量%のパルミチン酸2−エチルヘキシル;
該エマルションの約0.2質量%から約0.8質量%のヒドロキシプロピルビスパルミタミドMEA;
該エマルションの約0.2質量%から約0.8質量%の酢酸トコフェリル;
該エマルションの約55質量%から約85質量%の水;
該エマルションの約1.2質量%から約3.8質量%のプロピレングリコール;
該エマルションの約4質量%から約11質量%のグリセロール;
該エマルションの約0.05質量%から約0.2質量%のヒアルロン酸ナトリウム;
該エマルションの約0.1質量%から約0.5質量%のメチルパラベン;
該エマルションの約0.05質量%から約0.2質量%のプロピルパラベン;
該エマルションの約0.05質量%から約0.2質量%のEDTA二ナトリウム;および
水酸化ナトリウム;
から実質的になるエマルションと;
噴射剤と;
パージガスと;
から実質的になる組成物に関する。
【0063】
ある実施の形態において、本発明は、組成物において、
エマルションであって、
該エマルションの約1質量%から約4質量%のセテアリルアルコール;
該エマルションの約1質量%から約4質量%のリン酸ジセチル;
該エマルションの約0.5質量%から約2質量%のセテアレス−10リン酸;
該エマルションの約0.4質量%から約1.3質量%のステアレス−10;
該エマルションの約1質量%から約3質量%のテオブロマグランジフロルム種子脂;
該エマルションの約0.5質量%から約1.5質量%の白色ワセリン;
該エマルションの約0.5質量%から約1.5質量%のジメチコン;
該エマルションの約3質量%から約9質量%のパルミチン酸2−エチルヘキシル;
該エマルションの約0.2質量%から約0.8質量%のヒドロキシプロピルビスパルミタミドMEA;
該エマルションの約0.2質量%から約0.8質量%の酢酸トコフェリル;
該エマルションの約55質量%から約85質量%の水;
該エマルションの約1.2質量%から約3.8質量%のプロピレングリコール;
該エマルションの約4質量%から約11質量%のグリセロール;
該エマルションの約0.05質量%から約0.2質量%のヒアルロン酸ナトリウム;
該エマルションの約0.1質量%から約0.5質量%のメチルパラベン;
該エマルションの約0.05質量%から約0.2質量%のプロピルパラベン;
該エマルションの約0.05質量%から約0.2質量%のEDTA二ナトリウム;および
水酸化ナトリウム;
からなるエマルションと;
噴射剤と;
パージガスと;
からなる組成物に関する。
【0064】
ある実施の形態において、本発明は、組成物において、
エマルションであって、
該エマルションの約2.4質量%のセテアリルアルコール;
該エマルションの約2.4質量%のリン酸ジセチル;
該エマルションの約1.2質量%のセテアレス−10リン酸;
該エマルションの約0.9質量%のステアレス−10;
該エマルションの約2質量%のテオブロマグランジフロルム種子脂;
該エマルションの約1質量%の白色ワセリン;
該エマルションの約1質量%のジメチコン;
該エマルションの約6質量%のパルミチン酸2−エチルヘキシル;
該エマルションの約0.5質量%のヒドロキシプロピルビスパルミタミドMEA;
該エマルションの約0.5質量%の酢酸トコフェリル;
該エマルションの約71.5質量%の水;
該エマルションの約2.5質量%のプロピレングリコール;
該エマルションの約7.5質量%のグリセロール;
該エマルションの約0.1質量%のヒアルロン酸ナトリウム;
該エマルションの約0.3質量%のメチルパラベン;
該エマルションの約0.1質量%のプロピルパラベン;
該エマルションの約0.1質量%のEDTA二ナトリウム;および
水酸化ナトリウム;
を含むエマルションと;
噴射剤と;
パージガスと;
を含む組成物に関する。
【0065】
ある実施の形態において、本発明は、組成物において、
エマルションであって、
該エマルションの約2.4質量%のセテアリルアルコール;
該エマルションの約2.4質量%のリン酸ジセチル;
該エマルションの約1.2質量%のセテアレス−10リン酸;
該エマルションの約0.9質量%のステアレス−10;
該エマルションの約2質量%のテオブロマグランジフロルム種子脂;
該エマルションの約1質量%の白色ワセリン;
該エマルションの約1質量%のジメチコン;
該エマルションの約6質量%のパルミチン酸2−エチルヘキシル;
該エマルションの約0.5質量%のヒドロキシプロピルビスパルミタミドMEA;
該エマルションの約0.5質量%の酢酸トコフェリル;
該エマルションの約71.5質量%の水;
該エマルションの約2.5質量%のプロピレングリコール;
該エマルションの約7.5質量%のグリセロール;
該エマルションの約0.1質量%のヒアルロン酸ナトリウム;
該エマルションの約0.3質量%のメチルパラベン;
該エマルションの約0.1質量%のプロピルパラベン;
該エマルションの約0.1質量%のEDTA二ナトリウム;および
水酸化ナトリウム;
から実質的になるエマルションと;
噴射剤と;
パージガスと;
から実質的になる組成物に関する。
【0066】
ある実施の形態において、本発明は、組成物において、
エマルションであって、
該エマルションの約2.4質量%のセテアリルアルコール;
該エマルションの約2.4質量%のリン酸ジセチル;
該エマルションの約1.2質量%のセテアレス−10リン酸;
該エマルションの約0.9質量%のステアレス−10;
該エマルションの約2質量%のテオブロマグランジフロルム種子脂;
該エマルションの約1質量%の白色ワセリン;
該エマルションの約1質量%のジメチコン;
該エマルションの約6質量%のパルミチン酸2−エチルヘキシル;
該エマルションの約0.5質量%のヒドロキシプロピルビスパルミタミドMEA;
該エマルションの約0.5質量%の酢酸トコフェリル;
該エマルションの約71.5質量%の水;
該エマルションの約2.5質量%のプロピレングリコール;
該エマルションの約7.5質量%のグリセロール;
該エマルションの約0.1質量%のヒアルロン酸ナトリウム;
該エマルションの約0.3質量%のメチルパラベン;
該エマルションの約0.1質量%のプロピルパラベン;
該エマルションの約0.1質量%のEDTA二ナトリウム;および
水酸化ナトリウム;
からなるエマルションと;
噴射剤と;
パージガスと;
からなる組成物に関する。
【0067】
ある実施の形態において、本発明は、セラミド2、セラミド3、または安息香酸C12〜C15アルキルを含まない、上述したエマルションまたは組成物の内のいずれか1つに関する。
【0068】
ある実施の形態において、本発明は、前記乳化剤または界面活性剤が、ポリソルベート20、ポリソルベート40、ポリソルベート60、ポリソルベート80、ステアレス−10、ドデシル硫酸ナトリウム、ラウリルジメチルアミンオキシド、臭化セチルトリメチルアンモニウム、ポリエトキシル化アルコール、ポリオキシエチレンソルビタン、オクトキシノール、N,N−ジメチルドデシルアミン−N−オキシド、臭化ヘキサデシルトリメチルアンモニウム、ポリオキシル10ラウリルエーテル、デオキシコール酸ナトリウム、コール酸ナトリウム、ポリオキシルヒマシ油、ノニルフェノールエトキシレート、シクロデキストリン、レシチン、ジメチコンコポリオール、ラウラミドDEA、コカミドDEA、コカミドMEA、オレイルベタイン、コカミドプロピルベタイン、コカミドプロピルホスファチジルPG−ジモニウムクロリド、リン酸ジセチル、セテアレス−10リン酸、塩化メチルベンゼトニウム、ベヘントリモニウムメトサルフェート−セテアリルアルコール、乳化ワックス、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ステアリン酸PEG−40、セトステアリルアルコール、セテアレス−12、セテアレス−20、セテアレス−30、セテアレスアルコール、ステアリン酸グリセリル、ステアリン酸PEG−100、ステアリン酸グリセリル、ステアリン酸PEG−100、ステアレス−2、ステアレス−20、ステアラミドプロピルジメチルアミン、およびベヘントリモニウムメトサルフェート、並びにそれらの組合せ/混合物からなる群より選択される、上述したエマルションまたは組成物の内のいずれか1つに関する。
【0069】
ある実施の形態において、本発明は、前記乳化剤または界面活性剤が、セトステアリルアルコール、リン酸ジセチル、ステアレス−10リン酸、およびステアレス−10、並びにそれらの組合せ/混合物からなる群より選択される、上述したエマルションまたは組成物の内のいずれか1つに関する。
【0070】
ある実施の形態において、本発明は、前記乳化剤または界面活性剤が、前記エマルションの約3質量%から約11質量%の量で存在する、上述したエマルションまたは組成物の内のいずれか1つに関する。ある実施の形態において、前記乳化剤または界面活性剤は、前記エマルションの約5質量%から約9質量%の量で存在する。ある実施の形態において、前記乳化剤または界面活性剤は、前記エマルションの約5質量%、約5.5質量%、約6質量%、約6.5質量%、約7質量%、約6.5質量%、約8質量%、約8.5質量%、または約9質量%の量で存在する。
【0071】
ある実施の形態において、本発明は、前記乳化剤または界面活性剤がテセステアリルアルコール(セテアリルアルコール)を含む、上述したエマルションまたは組成物の内のいずれか1つに関する。ある実施の形態において、前記セトステアリルアルコールは、前記エマルションの約1質量%から約4質量%の量で存在する。ある実施の形態において、前記セトステアリルアルコールは、前記エマルションの約2質量%から約3質量%の量で存在する。ある実施の形態において、前記セトステアリルアルコールは、前記エマルションの約2質量%、約2.2質量%、約2.4質量%、約2.6質量%、約2.8質量%、または約3質量%の量で存在する。
【0072】
ある実施の形態において、本発明は、前記乳化剤または界面活性剤がリン酸ジセチルを含む、上述したエマルションまたは組成物の内のいずれか1つに関する。ある実施の形態において、前記リン酸ジセチルは、前記エマルションの約1質量%から約4質量%の量で存在する。ある実施の形態において、前記リン酸ジセチルは、前記エマルションの約2質量%から約3質量%の量で存在する。ある実施の形態において、前記リン酸ジセチルは、前記エマルションの約2質量%、約2.2質量%、約2.4質量%、約2.6質量%、約2.8質量%、または約3質量%の量で存在する。
【0073】
ある実施の形態において、本発明は、前記乳化剤または界面活性剤がセテアレス−10リン酸を含む、上述したエマルションまたは組成物の内のいずれか1つに関する。ある実施の形態において、前記セテアレス−10リン酸は、前記エマルションの約0.5質量%から約2質量%の量で存在する。ある実施の形態において、前記セテアレス−10リン酸は、前記エマルションの約1質量%から約1.5質量%の量で存在する。ある実施の形態において、前記セテアレス−10リン酸は、前記エマルションの約1質量%、約1.1質量%、約1.2質量%、約1.3質量%、約1.4質量%、または約1.5質量%の量で存在する。
【0074】
ある実施の形態において、本発明は、前記乳化剤または界面活性剤がステアレス−10を含む、上述したエマルションまたは組成物の内のいずれか1つに関する。ある実施の形態において、前記ステアレス−10は、前記エマルションの約0.4質量%から約1.3質量%の量で存在する。ある実施の形態において、前記ステアレス−10は、前記エマルションの約0.6質量%から約1.1質量%の量で存在する。ある実施の形態において、前記ステアレス−10は、前記エマルションの約0.7質量%、約0.8質量%、約0.9質量%、約1.0質量%、または約1.0質量%の量で存在する。
【0075】
ある実施の形態において、本発明は、前記第1の保湿剤または第1の皮膚軟化薬が、白色ワセリン、乳酸、グリセロール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ナトリウムPCA、ヒアルロン酸ナトリウム、Carbowax200、Carbowax400、Carbowax800、PPG−15ステアリルエーテル、ラノリンアルコール、ラノリン、ラノリン誘導体、コレステロール、ワセリン、ネオペンタン酸イソステアリル、ステアリン酸オクチル、鉱油、ステアリン酸イソセチル、ミリスチン酸ミリスチル、オクチルドデカノール、パルミチン酸2−エチルヘキシル(パルミチン酸オクチル)、ジメチコン、フェニルトリメチコン、シクロメチコン、安息香酸C12〜C15アルキル、ジメチコノール、プロピレングリコール、テオブロマグランジフロルム種子脂、セラミド、ヒドロキシプロピルビスパルミタミドMEA、ヒドロキシプロピルビスラウラミドMEA、ヒドロキシプロピルビスイソステアラミドMEA、1,3−ビス−(N−2−(ヒドロキシエチル)ステアロイルアミノ)−2−ヒドロキシプロパン、ビス−ヒドロキシエチルトコフェリルスクシノイルアミドヒドロキシプロパン、およびジカプリレート/ジカプレート、並びにそれらの組合せ/混合物からなる群より選択される、上述したエマルションまたは組成物の内のいずれか1つに関する。
【0076】
ある実施の形態において、本発明は、前記第1の保湿剤または第1の皮膚軟化薬が、白色ワセリン、ジメチコン、パルミチン酸2−エチルヘキシル、ヒドロキシプロピルビスパルミタミドMEA、テオブロマグランジフロルム種子脂、およびそれらの組合せ/混合物からなる群より選択される、上述したエマルションまたは組成物の内のいずれか1つに関する。
【0077】
ある実施の形態において、本発明は、前記第1の保湿剤または第1の皮膚軟化薬が、前記エマルションの約5質量%から約15質量%の量で存在する、上述したエマルションまたは組成物の内のいずれか1つに関する。ある実施の形態において、前記第1の保湿剤または第1の皮膚軟化薬は、前記エマルションの約7質量%から約13質量%の量で存在する。ある実施の形態において、前記第1の保湿剤または第1の皮膚軟化薬は、前記エマルションの約7質量%、約7.5質量%、約8質量%、約8.5質量%、約9質量%、約9.5質量%、約10質量%、約10.5質量%、約11質量%、約11.5質量%、約12質量%、約12.5質量%、または約13質量%の量で存在する。
【0078】
ある実施の形態において、本発明は、前記第1の保湿剤または第1の皮膚軟化薬がテオブロマグランジフロルム種子脂を含む、上述したエマルションまたは組成物の内のいずれか1つに関する。ある実施の形態において、前記テオブロマグランジフロルム種子脂は、前記エマルションの約1質量%から約3質量%の量で存在する。ある実施の形態において、前記テオブロマグランジフロルム種子脂は、前記エマルションの約1.5質量%から約2.5質量%の量で存在する。ある実施の形態において、前記テオブロマグランジフロルム種子脂は、前記エマルションの約1.5質量%、約1.6質量%、約1.7質量%、約1.8質量%、約1.9質量%、約2.0質量%、約2.1質量%、約2.2質量%、約2.3質量%、約2.4質量%、または約2.5質量%の量で存在する。
【0079】
ある実施の形態において、本発明は、前記第1の保湿剤または第1の皮膚軟化薬が白色ワセリンを含む、上述したエマルションまたは組成物の内のいずれか1つに関する。ある実施の形態において、前記白色ワセリンは、前記エマルションの約0.5質量%から約1.5質量%の量で存在する。ある実施の形態において、前記白色ワセリンは、前記エマルションの約0.7質量%から約1.3質量%の量で存在する。ある実施の形態において、前記白色ワセリンは、前記エマルションの約0.7質量%、約0.8質量%、約0.9質量%、約1.0質量%、約1.1質量%、約1.2質量%、または約1.3質量%の量で存在する。
【0080】
ある実施の形態において、本発明は、前記第1の保湿剤または第1の皮膚軟化薬がジメチコンを含む、上述したエマルションまたは組成物の内のいずれか1つに関する。ある実施の形態において、前記ジメチコンは、前記エマルションの約0.5質量%から約1.5質量%の量で存在する。ある実施の形態において、前記ジメチコンは、前記エマルションの約0.7質量%から約1.3質量%の量で存在する。ある実施の形態において、前記ジメチコンは、前記エマルションの約0.7質量%、約0.8質量%、約0.9質量%、約1.0質量%、約1.1質量%、約1.2質量%、または約1.3質量%の量で存在する。
【0081】
ある実施の形態において、本発明は、前記第1の保湿剤または第1の皮膚軟化薬がパルミチン酸2−エチルヘキシルを含む、上述したエマルションまたは組成物の内のいずれか1つに関する。ある実施の形態において、前記パルミチン酸2−エチルヘキシルは、前記エマルションの約3質量%から約9質量%の量で存在する。ある実施の形態において、前記パルミチン酸2−エチルヘキシルは、前記エマルションの約4質量%から約8質量%の量で存在する。ある実施の形態において、前記パルミチン酸2−エチルヘキシルは、前記エマルションの約4質量%、約4.5質量%、約5質量%、約5.5質量%、約6質量%、約6.5質量%、約7質量%、約7.5質量%、または約8質量%の量で存在する。
【0082】
ある実施の形態において、本発明は、前記第1の保湿剤または第1の皮膚軟化薬がヒドロキシプロピルビスパルミタミドMEAを含む、上述したエマルションまたは組成物の内のいずれか1つに関する。ある実施の形態において、前記ヒドロキシプロピルビスパルミタミドMEAは、前記エマルションの約0.2質量%から約0.8質量%の量で存在する。ある実施の形態において、前記ヒドロキシプロピルビスパルミタミドMEAは、前記エマルションの約0.3質量%から約0.7質量%の量で存在する。ある実施の形態において、前記ヒドロキシプロピルビスパルミタミドMEAは、前記エマルションの約0.35質量%、約0.4質量%、約0.45質量%、約0.5質量%、約0.55質量%、約0.6質量%、または約0.65質量%の量で存在する。
【0083】
ある実施の形態において、本発明は、前記第1の酸化防止剤または第1の防腐剤が、イミダゾリジニル尿素、ジアゾリジニル尿素、フェノキシエタノール、ナトリウムメチルパラベン、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ソルビン酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸、安息香酸、ホルムアルデヒド、クエン酸、クエン酸ナトリウム、二酸化塩素、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、セトリミド、塩化デクアリニウム、塩化セチルピリジニウム、硝酸フェニル水銀、酢酸フェニル水銀、チメロサール、クロロブタノール、ジクロロベンジルアルコール、フェニルエチルアルコール、ベンジルアルコール、アスコルビン酸とそのエステル、亜硫酸水素ナトリウム、ブチル化ヒドロキシトルエン、ブチル化ヒドロキシアニソール、トコフェロール(α−トコフェロールなど)、酢酸トコフェリル、アスコルビン酸ナトリウム/アスコルビン酸、パルミチン酸アスコルビル、没食子酸プロピル、EDTA二ナトリウム、およびクエン酸ナトリウム、並びにそれらの組合せ/混合物からなる群より選択される、上述したエマルションまたは組成物の内のいずれか1つに関する。
【0084】
ある実施の形態において、本発明は、前記第1の酸化防止剤または第1の防腐剤が酢酸トコフェリルを含む、上述したエマルションまたは組成物の内のいずれか1つに関する。
【0085】
ある実施の形態において、本発明は、前記第1の酸化防止剤または第1の防腐剤が、前記エマルションの約0.2質量%から約0.8質量%の量で存在する、上述したエマルションまたは組成物の内のいずれか1つに関する。ある実施の形態において、前記第1の酸化防止剤または第1の防腐剤は、前記エマルションの約0.4質量%から約0.6質量%の量で存在する。ある実施の形態において、前記第1の酸化防止剤または第1の防腐剤は、前記エマルションの約0.4質量%、約0.45質量%、約0.5質量%、約0.55質量%、または約0.6質量%の量で存在する。
【0086】
ある実施の形態において、本発明は、前記第1の酸化防止剤または第1の防腐剤が酢酸トコフェリルを含む、上述したエマルションまたは組成物の内のいずれか1つに関する。ある実施の形態において、前記酢酸トコフェリルは、前記エマルションの約0.2質量%から約0.8質量%の量で存在する。ある実施の形態において、前記酢酸トコフェリルは、前記エマルションの約0.4質量%から約0.6質量%の量で存在する。ある実施の形態において、前記酢酸トコフェリルは、前記エマルションの約0.4質量%、約0.45質量%、約0.5質量%、約0.55質量%、または約0.6質量%の量で存在する。
【0087】
ある実施の形態において、本発明は、エマルションにおいて、
乳化剤または界面活性剤、第1の保湿剤または第1の皮膚軟化薬、および第1の酸化防止剤または第1の防腐剤を含む油相と;
ビヒクル、第2の保湿剤または第2の皮膚軟化薬、第2の酸化防止剤または第2の防腐剤、およびpH調整剤を含む水相と;
を含むエマルションに関する。
【0088】
ある実施の形態において、本発明は、エマルションにおいて、
乳化剤または界面活性剤、第1の保湿剤または第1の皮膚軟化薬、および第1の酸化防止剤または第1の防腐剤から実質的になる油相と;
ビヒクル、第2の保湿剤または第2の皮膚軟化薬、第2の酸化防止剤または第2の防腐剤、およびpH調整剤から実質的になる水相と;
から実質的になるエマルションに関する。
【0089】
ある実施の形態において、本発明は、エマルションにおいて、
乳化剤または界面活性剤、第1の保湿剤または第1の皮膚軟化薬、および第1の酸化防止剤または第1の防腐剤からなる油相と;
ビヒクル、第2の保湿剤または第2の皮膚軟化薬、第2の酸化防止剤または第2の防腐剤、およびpH調整剤からなる水相と;
からなるエマルションに関する。
【0090】
ある実施の形態において、本発明は、エマルションにおいて、
該エマルションの約1質量%から約4質量%のセテアリルアルコール;
該エマルションの約1質量%から約4質量%のリン酸ジセチル;
該エマルションの約0.5質量%から約2質量%のセテアレス−10リン酸;
該エマルションの約0.4質量%から約1.3質量%のステアレス−10;
該エマルションの約1質量%から約3質量%のテオブロマグランジフロルム種子脂;
該エマルションの約0.5質量%から約1.5質量%の白色ワセリン;
該エマルションの約0.5質量%から約1.5質量%のジメチコン;
該エマルションの約3質量%から約9質量%のパルミチン酸2−エチルヘキシル;
該エマルションの約0.2質量%から約0.8質量%の酢酸トコフェリル;
該エマルションの約55質量%から約85質量%の水;
該エマルションの約1.2質量%から約3.8質量%のプロピレングリコール;
該エマルションの約4質量%から約11質量%のグリセロール;
該エマルションの約0.05質量%から約0.2質量%のヒアルロン酸ナトリウム;
該エマルションの約0.1質量%から約0.5質量%のメチルパラベン;
該エマルションの約0.05質量%から約0.2質量%のプロピルパラベン;
該エマルションの約0.05質量%から約0.2質量%のEDTA二ナトリウム;および
水酸化ナトリウム;
を含むエマルションに関する。
【0091】
ある実施の形態において、本発明は、エマルションにおいて、
該エマルションの約1質量%から約4質量%のセテアリルアルコール;
該エマルションの約1質量%から約4質量%のリン酸ジセチル;
該エマルションの約0.5質量%から約2質量%のセテアレス−10リン酸;
該エマルションの約0.4質量%から約1.3質量%のステアレス−10;
該エマルションの約1質量%から約3質量%のテオブロマグランジフロルム種子脂;
該エマルションの約0.5質量%から約1.5質量%の白色ワセリン;
該エマルションの約0.5質量%から約1.5質量%のジメチコン;
該エマルションの約3質量%から約9質量%のパルミチン酸2−エチルヘキシル;
該エマルションの約0.2質量%から約0.8質量%の酢酸トコフェリル;
該エマルションの約55質量%から約85質量%の水;
該エマルションの約1.2質量%から約3.8質量%のプロピレングリコール;
該エマルションの約4質量%から約11質量%のグリセロール;
該エマルションの約0.05質量%から約0.2質量%のヒアルロン酸ナトリウム;
該エマルションの約0.1質量%から約0.5質量%のメチルパラベン;
該エマルションの約0.05質量%から約0.2質量%のプロピルパラベン;
該エマルションの約0.05質量%から約0.2質量%のEDTA二ナトリウム;および
水酸化ナトリウム;
から実質的になるエマルションに関する。
【0092】
ある実施の形態において、本発明は、エマルションにおいて、
該エマルションの約1質量%から約4質量%のセテアリルアルコール;
該エマルションの約1質量%から約4質量%のリン酸ジセチル;
該エマルションの約0.5質量%から約2質量%のセテアレス−10リン酸;
該エマルションの約0.4質量%から約1.3質量%のステアレス−10;
該エマルションの約1質量%から約3質量%のテオブロマグランジフロルム種子脂;
該エマルションの約0.5質量%から約1.5質量%の白色ワセリン;
該エマルションの約0.5質量%から約1.5質量%のジメチコン;
該エマルションの約3質量%から約9質量%のパルミチン酸2−エチルヘキシル;
該エマルションの約0.2質量%から約0.8質量%の酢酸トコフェリル;
該エマルションの約55質量%から約85質量%の水;
該エマルションの約1.2質量%から約3.8質量%のプロピレングリコール;
該エマルションの約4質量%から約11質量%のグリセロール;
該エマルションの約0.05質量%から約0.2質量%のヒアルロン酸ナトリウム;
該エマルションの約0.1質量%から約0.5質量%のメチルパラベン;
該エマルションの約0.05質量%から約0.2質量%のプロピルパラベン;
該エマルションの約0.05質量%から約0.2質量%のEDTA二ナトリウム;および
水酸化ナトリウム;
からなるエマルションに関する。
【0093】
ある実施の形態において、本発明は、エマルションにおいて、
該エマルションの約2.4質量%のセテアリルアルコール;
該エマルションの約2.4質量%のリン酸ジセチル;
該エマルションの約1.2質量%のセテアレス−10リン酸;
該エマルションの約0.9質量%のステアレス−10;
該エマルションの約2質量%のテオブロマグランジフロルム種子脂;
該エマルションの約1質量%の白色ワセリン;
該エマルションの約1質量%のジメチコン;
該エマルションの約6質量%のパルミチン酸2−エチルヘキシル;
該エマルションの約0.5質量%の酢酸トコフェリル;
該エマルションの約72.0質量%の水;
該エマルションの約2.5質量%のプロピレングリコール;
該エマルションの約7.5質量%のグリセロール;
該エマルションの約0.1質量%のヒアルロン酸ナトリウム;
該エマルションの約0.3質量%のメチルパラベン;
該エマルションの約0.1質量%のプロピルパラベン;
該エマルションの約0.1質量%のEDTA二ナトリウム;および
水酸化ナトリウム;
を含むエマルションに関する。
【0094】
ある実施の形態において、本発明は、エマルションにおいて、
該エマルションの約2.4質量%のセテアリルアルコール;
該エマルションの約2.4質量%のリン酸ジセチル;
該エマルションの約1.2質量%のセテアレス−10リン酸;
該エマルションの約0.9質量%のステアレス−10;
該エマルションの約2質量%のテオブロマグランジフロルム種子脂;
該エマルションの約1質量%の白色ワセリン;
該エマルションの約1質量%のジメチコン;
該エマルションの約6質量%のパルミチン酸2−エチルヘキシル;
該エマルションの約0.5質量%の酢酸トコフェリル;
該エマルションの約72.0質量%の水;
該エマルションの約2.5質量%のプロピレングリコール;
該エマルションの約7.5質量%のグリセロール;
該エマルションの約0.1質量%のヒアルロン酸ナトリウム;
該エマルションの約0.3質量%のメチルパラベン;
該エマルションの約0.1質量%のプロピルパラベン;
該エマルションの約0.1質量%のEDTA二ナトリウム;および
水酸化ナトリウム;
から実質的になるエマルションに関する。
【0095】
ある実施の形態において、本発明は、エマルションにおいて、
該エマルションの約2.4質量%のセテアリルアルコール;
該エマルションの約2.4質量%のリン酸ジセチル;
該エマルションの約1.2質量%のセテアレス−10リン酸;
該エマルションの約0.9質量%のステアレス−10;
該エマルションの約2質量%のテオブロマグランジフロルム種子脂;
該エマルションの約1質量%の白色ワセリン;
該エマルションの約1質量%のジメチコン;
該エマルションの約6質量%のパルミチン酸2−エチルヘキシル;
該エマルションの約0.5質量%の酢酸トコフェリル;
該エマルションの約72.0質量%の水;
該エマルションの約2.5質量%のプロピレングリコール;
該エマルションの約7.5質量%のグリセロール;
該エマルションの約0.1質量%のヒアルロン酸ナトリウム;
該エマルションの約0.3質量%のメチルパラベン;
該エマルションの約0.1質量%のプロピルパラベン;
該エマルションの約0.1質量%のEDTA二ナトリウム;および
水酸化ナトリウム;
からなるエマルションに関する。
【0096】
ある実施の形態において、本発明は、組成物において、
乳化剤または界面活性剤、第1の保湿剤または第1の皮膚軟化薬、および第1の酸化防止剤または第1の防腐剤を含む油相と;
ビヒクル、第2の保湿剤または第2の皮膚軟化薬、第2の酸化防止剤または第2の防腐剤、およびpH調整剤を含む水相と;
噴射剤と;
パージガスと;
を含む組成物に関する。
【0097】
ある実施の形態において、本発明は、組成物において、
乳化剤または界面活性剤、第1の保湿剤または第1の皮膚軟化薬、および第1の酸化防止剤または第1の防腐剤から実質的になる油相と;
ビヒクル、第2の保湿剤または第2の皮膚軟化薬、第2の酸化防止剤または第2の防腐剤、およびpH調整剤から実質的になる水相と;
噴射剤と;
パージガスと;
から実質的になる組成物に関する。
【0098】
ある実施の形態において、本発明は、組成物において、
乳化剤または界面活性剤、第1の保湿剤または第1の皮膚軟化薬、および第1の酸化防止剤または第1の防腐剤からなる油相と;
ビヒクル、第2の保湿剤または第2の皮膚軟化薬、第2の酸化防止剤または第2の防腐剤、およびpH調整剤からなる水相と;
噴射剤と;
パージガスと;
からなる組成物に関する。
【0099】
ある実施の形態において、本発明は、組成物において、
エマルションであって、
該エマルションの約1質量%から約4質量%のセテアリルアルコール;
該エマルションの約1質量%から約4質量%のリン酸ジセチル;
該エマルションの約0.5質量%から約2質量%のセテアレス−10リン酸;
該エマルションの約0.4質量%から約1.3質量%のステアレス−10;
該エマルションの約1質量%から約3質量%のテオブロマグランジフロルム種子脂;
該エマルションの約0.5質量%から約1.5質量%の白色ワセリン;
該エマルションの約0.5質量%から約1.5質量%のジメチコン;
該エマルションの約3質量%から約9質量%のパルミチン酸2−エチルヘキシル;
該エマルションの約0.2質量%から約0.8質量%の酢酸トコフェリル;
該エマルションの約55質量%から約85質量%の水;
該エマルションの約1.2質量%から約3.8質量%のプロピレングリコール;
該エマルションの約4質量%から約11質量%のグリセロール;
該エマルションの約0.05質量%から約0.2質量%のヒアルロン酸ナトリウム;
該エマルションの約0.1質量%から約0.5質量%のメチルパラベン;
該エマルションの約0.05質量%から約0.2質量%のプロピルパラベン;
該エマルションの約0.05質量%から約0.2質量%のEDTA二ナトリウム;および
水酸化ナトリウム;
を含むエマルションと;
噴射剤と;
パージガスと;
を含む組成物に関する。
【0100】
ある実施の形態において、本発明は、組成物において、
エマルションであって、
該エマルションの約1質量%から約4質量%のセテアリルアルコール;
該エマルションの約1質量%から約4質量%のリン酸ジセチル;
該エマルションの約0.5質量%から約2質量%のセテアレス−10リン酸;
該エマルションの約0.4質量%から約1.3質量%のステアレス−10;
該エマルションの約1質量%から約3質量%のテオブロマグランジフロルム種子脂;
該エマルションの約0.5質量%から約1.5質量%の白色ワセリン;
該エマルションの約0.5質量%から約1.5質量%のジメチコン;
該エマルションの約3質量%から約9質量%のパルミチン酸2−エチルヘキシル;
該エマルションの約0.2質量%から約0.8質量%の酢酸トコフェリル;
該エマルションの約55質量%から約85質量%の水;
該エマルションの約1.2質量%から約3.8質量%のプロピレングリコール;
該エマルションの約4質量%から約11質量%のグリセロール;
該エマルションの約0.05質量%から約0.2質量%のヒアルロン酸ナトリウム;
該エマルションの約0.1質量%から約0.5質量%のメチルパラベン;
該エマルションの約0.05質量%から約0.2質量%のプロピルパラベン;
該エマルションの約0.05質量%から約0.2質量%のEDTA二ナトリウム;および
水酸化ナトリウム;
から実質的になるエマルションと;
噴射剤と;
パージガスと;
から実質的になる組成物に関する。
【0101】
ある実施の形態において、本発明は、組成物において、
エマルションであって、
該エマルションの約1質量%から約4質量%のセテアリルアルコール;
該エマルションの約1質量%から約4質量%のリン酸ジセチル;
該エマルションの約0.5質量%から約2質量%のセテアレス−10リン酸;
該エマルションの約0.4質量%から約1.3質量%のステアレス−10;
該エマルションの約1質量%から約3質量%のテオブロマグランジフロルム種子脂;
該エマルションの約0.5質量%から約1.5質量%の白色ワセリン;
該エマルションの約0.5質量%から約1.5質量%のジメチコン;
該エマルションの約3質量%から約9質量%のパルミチン酸2−エチルヘキシル;
該エマルションの約0.2質量%から約0.8質量%の酢酸トコフェリル;
該エマルションの約55質量%から約85質量%の水;
該エマルションの約1.2質量%から約3.8質量%のプロピレングリコール;
該エマルションの約4質量%から約11質量%のグリセロール;
該エマルションの約0.05質量%から約0.2質量%のヒアルロン酸ナトリウム;
該エマルションの約0.1質量%から約0.5質量%のメチルパラベン;
該エマルションの約0.05質量%から約0.2質量%のプロピルパラベン;
該エマルションの約0.05質量%から約0.2質量%のEDTA二ナトリウム;および
水酸化ナトリウム;
からなるエマルションと;
噴射剤と;
パージガスと;
からなる組成物に関する。
【0102】
ある実施の形態において、本発明は、組成物において、
エマルションであって、
該エマルションの約2.4質量%のセテアリルアルコール;
該エマルションの約2.4質量%のリン酸ジセチル;
該エマルションの約1.2質量%のセテアレス−10リン酸;
該エマルションの約0.9質量%のステアレス−10;
該エマルションの約2質量%のテオブロマグランジフロルム種子脂;
該エマルションの約1質量%の白色ワセリン;
該エマルションの約1質量%のジメチコン;
該エマルションの約6質量%のパルミチン酸2−エチルヘキシル;
該エマルションの約0.5質量%の酢酸トコフェリル;
該エマルションの約72.0質量%の水;
該エマルションの約2.5質量%のプロピレングリコール;
該エマルションの約7.5質量%のグリセロール;
該エマルションの約0.1質量%のヒアルロン酸ナトリウム;
該エマルションの約0.3質量%のメチルパラベン;
該エマルションの約0.1質量%のプロピルパラベン;
該エマルションの約0.1質量%のEDTA二ナトリウム;および
水酸化ナトリウム;
を含むエマルションと;
噴射剤と;
パージガスと;
を含む組成物に関する。
【0103】
ある実施の形態において、本発明は、組成物において、
エマルションであって、
該エマルションの約2.4質量%のセテアリルアルコール;
該エマルションの約2.4質量%のリン酸ジセチル;
該エマルションの約1.2質量%のセテアレス−10リン酸;
該エマルションの約0.9質量%のステアレス−10;
該エマルションの約2質量%のテオブロマグランジフロルム種子脂;
該エマルションの約1質量%の白色ワセリン;
該エマルションの約1質量%のジメチコン;
該エマルションの約6質量%のパルミチン酸2−エチルヘキシル;
該エマルションの約0.5質量%の酢酸トコフェリル;
該エマルションの約72.0質量%の水;
該エマルションの約2.5質量%のプロピレングリコール;
該エマルションの約7.5質量%のグリセロール;
該エマルションの約0.1質量%のヒアルロン酸ナトリウム;
該エマルションの約0.3質量%のメチルパラベン;
該エマルションの約0.1質量%のプロピルパラベン;
該エマルションの約0.1質量%のEDTA二ナトリウム;および
水酸化ナトリウム;
から実質的になるエマルションと;
噴射剤と;
パージガスと;
から実質的になる組成物に関する。
【0104】
ある実施の形態において、本発明は、組成物において、
エマルションであって、
該エマルションの約2.4質量%のセテアリルアルコール;
該エマルションの約2.4質量%のリン酸ジセチル;
該エマルションの約1.2質量%のセテアレス−10リン酸;
該エマルションの約0.9質量%のステアレス−10;
該エマルションの約2質量%のテオブロマグランジフロルム種子脂;
該エマルションの約1質量%の白色ワセリン;
該エマルションの約1質量%のジメチコン;
該エマルションの約6質量%のパルミチン酸2−エチルヘキシル;
該エマルションの約0.5質量%の酢酸トコフェリル;
該エマルションの約72.0質量%の水;
該エマルションの約2.5質量%のプロピレングリコール;
該エマルションの約7.5質量%のグリセロール;
該エマルションの約0.1質量%のヒアルロン酸ナトリウム;
該エマルションの約0.3質量%のメチルパラベン;
該エマルションの約0.1質量%のプロピルパラベン;
該エマルションの約0.1質量%のEDTA二ナトリウム;および
水酸化ナトリウム;
からなるエマルションと;
噴射剤と;
パージガスと;
からなる組成物に関する。
【0105】
ある実施の形態において、本発明は、安息香酸C12〜C15アルキル、セラミド2、セラミド3、またはヒドロキシプロピルビスパルミタミドMEAを含まない、上述したエマルションまたは組成物の内のいずれか1つに関する。
【0106】
ある実施の形態において、本発明は、前記乳化剤または界面活性剤が、ポリソルベート20、ポリソルベート40、ポリソルベート60、ポリソルベート80、ステアレス−10、ドデシル硫酸ナトリウム、ラウリルジメチルアミンオキシド、臭化セチルトリメチルアンモニウム、ポリエトキシル化アルコール、ポリオキシエチレンソルビタン、オクトキシノール、N,N−ジメチルドデシルアミン−N−オキシド、臭化ヘキサデシルトリメチルアンモニウム、ポリオキシル10ラウリルエーテル、デオキシコール酸ナトリウム、コール酸ナトリウム、ポリオキシルヒマシ油、ノニルフェノールエトキシレート、シクロデキストリン、レシチン、ジメチコンコポリオール、ラウラミドDEA、コカミドDEA、コカミドMEA、オレイルベタイン、コカミドプロピルベタイン、コカミドプロピルホスファチジルPG−ジモニウムクロリド、リン酸ジセチル、セテアレス−10リン酸、塩化メチルベンゼトニウム、ベヘントリモニウムメトサルフェート−セテアリルアルコール、乳化ワックス、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ステアリン酸PEG−40、セトステアリルアルコール、セテアレス−12、セテアレス−20、セテアレス−30、セテアレスアルコール、ステアリン酸グリセリル、ステアリン酸PEG−100、ステアリン酸グリセリル、ステアリン酸PEG−100、ステアレス−2、ステアレス−20、ステアラミドプロピルジメチルアミン、およびベヘントリモニウムメトサルフェート、並びにそれらの組合せ/混合物からなる群より選択される、上述したエマルションまたは組成物の内のいずれか1つに関する。
【0107】
ある実施の形態において、本発明は、前記乳化剤または界面活性剤が、セトステアリルアルコール、リン酸ジセチル、ステアレス−10リン酸、およびステアレス−10、並びにそれらの組合せ/混合物からなる群より選択される、上述したエマルションまたは組成物の内のいずれか1つに関する。
【0108】
ある実施の形態において、本発明は、前記乳化剤または界面活性剤が、前記エマルションの約3質量%から約11質量%の量で存在する、上述したエマルションまたは組成物の内のいずれか1つに関する。ある実施の形態において、前記乳化剤または界面活性剤は、前記エマルションの約5質量%から約9質量%の量で存在する。ある実施の形態において、前記乳化剤または界面活性剤は、前記エマルションの約5質量%、約5.5質量%、約6質量%、約6.5質量%、約7質量%、約6.5質量%、約8質量%、約8.5質量%、または約9質量%の量で存在する。
【0109】
ある実施の形態において、本発明は、前記乳化剤または界面活性剤がテセステアリルアルコール(セテアリルアルコール)を含む、上述したエマルションまたは組成物の内のいずれか1つに関する。ある実施の形態において、前記セトステアリルアルコールは、前記エマルションの約1質量%から約4質量%の量で存在する。ある実施の形態において、前記セトステアリルアルコールは、前記エマルションの約2質量%から約3質量%の量で存在する。ある実施の形態において、前記セトステアリルアルコールは、前記エマルションの約2質量%、約2.2質量%、約2.4質量%、約2.6質量%、約2.8質量%、または約3質量%の量で存在する。
【0110】
ある実施の形態において、本発明は、前記乳化剤または界面活性剤がリン酸ジセチルを含む、上述したエマルションまたは組成物の内のいずれか1つに関する。ある実施の形態において、前記リン酸ジセチルは、前記エマルションの約1質量%から約4質量%の量で存在する。ある実施の形態において、前記リン酸ジセチルは、前記エマルションの約2質量%から約3質量%の量で存在する。ある実施の形態において、前記リン酸ジセチルは、前記エマルションの約2質量%、約2.2質量%、約2.4質量%、約2.6質量%、約2.8質量%、または約3質量%の量で存在する。
【0111】
ある実施の形態において、本発明は、前記乳化剤または界面活性剤がセテアレス−10リン酸を含む、上述したエマルションまたは組成物の内のいずれか1つに関する。ある実施の形態において、前記セテアレス−10リン酸は、前記エマルションの約0.5質量%から約2質量%の量で存在する。ある実施の形態において、前記セテアレス−10リン酸は、前記エマルションの約1質量%から約1.5質量%の量で存在する。ある実施の形態において、前記セテアレス−10リン酸は、前記エマルションの約1質量%、約1.1質量%、約1.2質量%、約1.3質量%、約1.4質量%、または約1.5質量%の量で存在する。
【0112】
ある実施の形態において、本発明は、前記乳化剤または界面活性剤がステアレス−10を含む、上述したエマルションまたは組成物の内のいずれか1つに関する。ある実施の形態において、前記ステアレス−10は、前記エマルションの約0.4質量%から約1.3質量%の量で存在する。ある実施の形態において、前記ステアレス−10は、前記エマルションの約0.6質量%から約1.1質量%の量で存在する。ある実施の形態において、前記ステアレス−10は、前記エマルションの約0.7質量%、約0.8質量%、約0.9質量%、約1.0質量%、または約1.0質量%の量で存在する。
【0113】
ある実施の形態において、本発明は、前記第1の保湿剤または第1の皮膚軟化薬が、白色ワセリン、乳酸、グリセロール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ナトリウムPCA、ヒアルロン酸ナトリウム、Carbowax200、Carbowax400、Carbowax800、PPG−15ステアリルエーテル、ラノリンアルコール、ラノリン、ラノリン誘導体、コレステロール、ワセリン、ネオペンタン酸イソステアリル、ステアリン酸オクチル、鉱油、ステアリン酸イソセチル、ミリスチン酸ミリスチル、オクチルドデカノール、パルミチン酸2−エチルヘキシル(パルミチン酸オクチル)、ジメチコン、フェニルトリメチコン、シクロメチコン、安息香酸C12〜C15アルキル、ジメチコノール、プロピレングリコール、テオブロマグランジフロルム種子脂、セラミド、ヒドロキシプロピルビスパルミタミドMEA、ヒドロキシプロピルビスラウラミドMEA、ヒドロキシプロピルビスイソステアラミドMEA、1,3−ビス−(N−2−(ヒドロキシエチル)ステアロイルアミノ)−2−ヒドロキシプロパン、ビス−ヒドロキシエチルトコフェリルスクシノイルアミドヒドロキシプロパン、およびジカプリレート/ジカプレート、並びにそれらの組合せ/混合物からなる群より選択される、上述したエマルションまたは組成物の内のいずれか1つに関する。
【0114】
ある実施の形態において、本発明は、前記第1の保湿剤または第1の皮膚軟化薬が、白色ワセリン、ジメチコン、パルミチン酸2−エチルヘキシル、テオブロマグランジフロルム種子脂、およびそれらの組合せ/混合物からなる群より選択される、上述したエマルションまたは組成物の内のいずれか1つに関する。
【0115】
ある実施の形態において、本発明は、前記第1の保湿剤または第1の皮膚軟化薬が、前記エマルションの約5質量%から約15質量%の量で存在する、上述したエマルションまたは組成物の内のいずれか1つに関する。ある実施の形態において、前記第1の保湿剤または第1の皮膚軟化薬は、前記エマルションの約7質量%から約13質量%の量で存在する。ある実施の形態において、前記第1の保湿剤または第1の皮膚軟化薬は、前記エマルションの約7質量%、約7.5質量%、約8質量%、約8.5質量%、約9質量%、約9.5質量%、約10質量%、約10.5質量%、約11質量%、約11.5質量%、約12質量%、約12.5質量%、または約13質量%の量で存在する。
【0116】
ある実施の形態において、本発明は、前記第1の保湿剤または第1の皮膚軟化薬がテオブロマグランジフロルム種子脂を含む、上述したエマルションまたは組成物の内のいずれか1つに関する。ある実施の形態において、前記テオブロマグランジフロルム種子脂は、前記エマルションの約1質量%から約3質量%の量で存在する。ある実施の形態において、前記テオブロマグランジフロルム種子脂は、前記エマルションの約1.5質量%から約2.5質量%の量で存在する。ある実施の形態において、前記テオブロマグランジフロルム種子脂は、前記エマルションの約1.5質量%、約1.6質量%、約1.7質量%、約1.8質量%、約1.9質量%、約2.0質量%、約2.1質量%、約2.2質量%、約2.3質量%、約2.4質量%、または約2.5質量%の量で存在する。
【0117】
ある実施の形態において、本発明は、前記第1の保湿剤または第1の皮膚軟化薬が白色ワセリンを含む、上述したエマルションまたは組成物の内のいずれか1つに関する。ある実施の形態において、前記白色ワセリンは、前記エマルションの約0.5質量%から約1.5質量%の量で存在する。ある実施の形態において、前記白色ワセリンは、前記エマルションの約0.7質量%から約1.3質量%の量で存在する。ある実施の形態において、前記白色ワセリンは、前記エマルションの約0.7質量%、約0.8質量%、約0.9質量%、約1.0質量%、約1.1質量%、約1.2質量%、または約1.3質量%の量で存在する。
【0118】
ある実施の形態において、本発明は、前記第1の保湿剤または第1の皮膚軟化薬がジメチコンを含む、上述したエマルションまたは組成物の内のいずれか1つに関する。ある実施の形態において、前記ジメチコンは、前記エマルションの約0.5質量%から約1.5質量%の量で存在する。ある実施の形態において、前記ジメチコンは、前記エマルションの約0.7質量%から約1.3質量%の量で存在する。ある実施の形態において、前記ジメチコンは、前記エマルションの約0.7質量%、約0.8質量%、約0.9質量%、約1.0質量%、約1.1質量%、約1.2質量%、または約1.3質量%の量で存在する。
【0119】
ある実施の形態において、本発明は、前記第1の保湿剤または第1の皮膚軟化薬がパルミチン酸2−エチルヘキシルを含む、上述したエマルションまたは組成物の内のいずれか1つに関する。ある実施の形態において、前記パルミチン酸2−エチルヘキシルは、前記エマルションの約3質量%から約9質量%の量で存在する。ある実施の形態において、前記パルミチン酸2−エチルヘキシルは、前記エマルションの約4質量%から約8質量%の量で存在する。ある実施の形態において、前記パルミチン酸2−エチルヘキシルは、前記エマルションの約4質量%、約4.5質量%、約5質量%、約5.5質量%、約6質量%、約6.5質量%、約7質量%、約7.5質量%、または約8質量%の量で存在する。
【0120】
ある実施の形態において、本発明は、前記第1の酸化防止剤または第1の防腐剤が、イミダゾリジニル尿素、ジアゾリジニル尿素、フェノキシエタノール、ナトリウムメチルパラベン、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ソルビン酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸、安息香酸、ホルムアルデヒド、クエン酸、クエン酸ナトリウム、二酸化塩素、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、セトリミド、塩化デクアリニウム、塩化セチルピリジニウム、硝酸フェニル水銀、酢酸フェニル水銀、チメロサール、クロロブタノール、ジクロロベンジルアルコール、フェニルエチルアルコール、ベンジルアルコール、アスコルビン酸とそのエステル、亜硫酸水素ナトリウム、ブチル化ヒドロキシトルエン、ブチル化ヒドロキシアニソール、トコフェロール(α−トコフェロールなど)、酢酸トコフェリル、アスコルビン酸ナトリウム/アスコルビン酸、パルミチン酸アスコルビル、没食子酸プロピル、EDTA二ナトリウム、およびクエン酸ナトリウム、並びにそれらの組合せ/混合物からなる群より選択される、上述したエマルションまたは組成物の内のいずれか1つに関する。
【0121】
ある実施の形態において、本発明は、前記第1の酸化防止剤または第1の防腐剤が酢酸トコフェリルを含む、上述したエマルションまたは組成物の内のいずれか1つに関する。
【0122】
ある実施の形態において、本発明は、前記第1の酸化防止剤または第1の防腐剤が、前記エマルションの約0.2質量%から約0.8質量%の量で存在する、上述したエマルションまたは組成物の内のいずれか1つに関する。ある実施の形態において、前記第1の酸化防止剤または第1の防腐剤は、前記エマルションの約0.4質量%から約0.6質量%の量で存在する。ある実施の形態において、前記第1の酸化防止剤または第1の防腐剤は、前記エマルションの約0.4質量%、約0.45質量%、約0.5質量%、約0.55質量%、または約0.6質量%の量で存在する。
【0123】
ある実施の形態において、本発明は、前記第1の酸化防止剤または第1の防腐剤が、酢酸トコフェリルを含む、上述したエマルションまたは組成物の内のいずれか1つに関する。ある実施の形態において、前記酢酸トコフェリルは、前記エマルションの約0.2質量%から約0.8質量%の量で存在する。ある実施の形態において、前記酢酸トコフェリルは、前記エマルションの約0.4質量%から約0.6質量%の量で存在する。ある実施の形態において、前記酢酸トコフェリルは、前記エマルションの約0.4質量%、約0.45質量%、約0.5質量%、約0.55質量%、または約0.6質量%の量で存在する。
【0124】
水相の例示成分
上述したエマルションおよび組成物の各々は水相を含む。以下に記載する成分が、上述したエマルションおよび組成物のいずれか1つの水相中に存在してもよい。
【0125】
ある実施の形態において、本発明は、ビヒクルが水を含む、上述したエマルションまたは組成物の内のいずれか1つに関する。
【0126】
ある実施の形態において、本発明は、前記ビヒクルが、前記エマルションの約55質量%から約85質量%の量で存在する、上述したエマルションまたは組成物の内のいずれか1つに関する。ある実施の形態において、前記ビヒクルは、前記エマルションの約60質量%から約80質量%の量で存在する。ある実施の形態において、前記ビヒクルは、前記エマルションの約60質量%、約62質量%、約64質量%、約66質量%、約68質量%、約70質量%、約72質量%、約74質量%、約76質量%、約78質量%、または約80質量%の量で存在する。
【0127】
ある実施の形態において、本発明は、水が、前記エマルションの約55質量%から約85質量%の量で存在する、上述したエマルションまたは組成物の内のいずれか1つに関する。ある実施の形態において、水は、前記エマルションの約60質量%から約80質量%の量で存在する。ある実施の形態において、水は、前記エマルションの約60質量%、約62質量%、約64質量%、約66質量%、約68質量%、約70質量%、約72質量%、約74質量%、約76質量%、約78質量%、または約80質量%の量で存在する。
【0128】
ある実施の形態において、本発明は、前記第2の保湿剤または第2の皮膚軟化薬が、白色ワセリン、乳酸、グリセロール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ナトリウムPCA、ヒアルロン酸ナトリウム、Carbowax200、Carbowax400、Carbowax800、PPG−15ステアリルエーテル、ラノリンアルコール、ラノリン、ラノリン誘導体、コレステロール、ワセリン、ネオペンタン酸イソステアリル、ステアリン酸オクチル、鉱油、ステアリン酸イソセチル、ミリスチン酸ミリスチル、オクチルドデカノール、パルミチン酸2−エチルヘキシル(パルミチン酸オクチル)、ジメチコン、フェニルトリメチコン、シクロメチコン、安息香酸C12〜C15アルキル、ジメチコノール、プロピレングリコール、テオブロマグランジフロルム種子脂、セラミド、ヒドロキシプロピルビスパルミタミドMEA、ヒドロキシプロピルビスラウラミドMEA、ヒドロキシプロピルビスイソステアラミドMEA、1,3−ビス−(N−2−(ヒドロキシエチル)ステアロイルアミノ)−2−ヒドロキシプロパン、ビス−ヒドロキシエチルトコフェリルスクシノイルアミドヒドロキシプロパン、およびジカプリレート/ジカプレート、並びにそれらの組合せ/混合物からなる群より選択される、上述したエマルションまたは組成物の内のいずれか1つに関する。
【0129】
ある実施の形態において、本発明は、前記第2の保湿剤または第2の皮膚軟化薬が、グリセロール、プロピレングリコール、ヒアルロン酸ナトリウム、およびそれらの組合せ/混合物からなる群より選択される、上述したエマルションまたは組成物の内のいずれか1つに関する。
【0130】
ある実施の形態において、本発明は、前記第2の保湿剤または第2の皮膚軟化薬が、前記エマルションの約5質量%から約15質量%の量で存在する、上述したエマルションまたは組成物の内のいずれか1つに関する。ある実施の形態において、前記第2の保湿剤または第2の皮膚軟化薬は、前記エマルションの約7質量%から約13質量%の量で存在する。ある実施の形態において、前記第2の保湿剤または第2の皮膚軟化薬は、前記エマルションの約7質量%、約8質量%、約9質量%、約10質量%、または約11質量%の量で存在する。
【0131】
ある実施の形態において、本発明は、前記第2の保湿剤または第2の皮膚軟化薬がプロピレングリコールを含む、上述したエマルションまたは組成物の内のいずれか1つに関する。ある実施の形態において、プロピレングリコールは、前記エマルションの約1.2質量%から約3.8質量%の量で存在する。ある実施の形態において、プロピレングリコールは、前記エマルションの約1.5質量%から約3.5質量%の量で存在する。ある実施の形態において、プロピレングリコールは、前記エマルションの約1.5質量%、約2質量%、約2.5質量%、約3質量%、または約3.5質量%の量で存在する。
【0132】
ある実施の形態において、本発明は、前記第2の保湿剤または第2の皮膚軟化薬がグリセロールを含む、上述したエマルションまたは組成物の内のいずれか1つに関する。ある実施の形態において、グリセロールは、前記エマルションの約4質量%から約11質量%の量で存在する。ある実施の形態において、グリセロールは、前記エマルションの約6質量%から約9質量%の量で存在する。ある実施の形態において、グリセロールは、前記エマルションの約6質量%、約6.5質量%、約7質量%、約7.5質量%、約8質量%、約8.5質量%、または約9質量%の量で存在する。
【0133】
ある実施の形態において、本発明は、前記第2の保湿剤または第2の皮膚軟化薬がヒアルロン酸ナトリウムを含む、上述したエマルションまたは組成物の内のいずれか1つに関する。ある実施の形態において、ヒアルロン酸ナトリウムは、前記エマルションの約0.05質量%から約0.2質量%の量で存在する。ある実施の形態において、ヒアルロン酸ナトリウムは、前記エマルションの約0.1質量%から約0.12質量%の量で存在する。ある実施の形態において、ヒアルロン酸ナトリウムは、前記エマルションの約0.1質量%、約0.09質量%、約0.1質量%、約0.11質量%、または約0.12質量%の量で存在する。
【0134】
ある実施の形態において、本発明は、前記第2の酸化防止剤または第2の防腐剤が、イミダゾリジニル尿素、ジアゾリジニル尿素、フェノキシエタノール、ナトリウムメチルパラベン、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ソルビン酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸、安息香酸、ホルムアルデヒド、クエン酸、クエン酸ナトリウム、二酸化塩素、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、セトリミド、塩化デクアリニウム、塩化セチルピリジニウム、硝酸フェニル水銀、酢酸フェニル水銀、チメロサール、クロロブタノール、ジクロロベンジルアルコール、フェニルエチルアルコール、ベンジルアルコール、アスコルビン酸とそのエステル、亜硫酸水素ナトリウム、ブチル化ヒドロキシトルエン、ブチル化ヒドロキシアニソール、トコフェロール(α−トコフェロールなど)、酢酸トコフェリル、アスコルビン酸ナトリウム/アスコルビン酸、パルミチン酸アスコルビル、没食子酸プロピル、EDTA二ナトリウム、およびクエン酸ナトリウム、並びにそれらの組合せ/混合物からなる群より選択される、上述したエマルションまたは組成物の内のいずれか1つに関する。
【0135】
ある実施の形態において、本発明は、前記第2の酸化防止剤または第2の防腐剤が、メチルパラベン、プロピルパラベン、EDTA二ナトリウム、およびそれらの組合せ/混合物からなる群より選択される、上述したエマルションまたは組成物の内のいずれか1つに関する。
【0136】
ある実施の形態において、本発明は、前記第2の酸化防止剤または第2の防腐剤が、前記エマルションの約0.2質量%から約0.8質量%の量で存在する、上述したエマルションまたは組成物の内のいずれか1つに関する。ある実施の形態において、前記第2の酸化防止剤または第2の防腐剤は、前記エマルションの約0.4質量%から約0.6質量%の量で存在する。ある実施の形態において、前記第2の酸化防止剤または第2の防腐剤は、前記エマルションの約0.4質量%、約0.45質量%、約0.5質量%、約0.55質量%、または約0.6質量%の量で存在する。
【0137】
ある実施の形態において、本発明は、前記第2の酸化防止剤または第2の防腐剤がメチルパラベンを含む、上述したエマルションまたは組成物の内のいずれか1つに関する。ある実施の形態において、前記メチルパラベンは、前記エマルションの約0.1質量%から約0.5質量%の量で存在する。ある実施の形態において、前記メチルパラベンは、前記エマルションの約0.2質量%から約0.4質量%の量で存在する。ある実施の形態において、前記メチルパラベンは、前記エマルションの約0.2質量%、約0.2質量%、約0.3質量%、約0.35質量%、または約0.4質量%の量で存在する。
【0138】
ある実施の形態において、本発明は、前記第2の酸化防止剤または第2の防腐剤がプロピルパラベンを含む、上述したエマルションまたは組成物の内のいずれか1つに関する。ある実施の形態において、前記プロピルパラベンは、前記エマルションの約0.05質量%から約0.2質量%の量で存在する。ある実施の形態において、前記プロピルパラベンは、前記エマルションの約0.1質量%から約0.12質量%の量で存在する。ある実施の形態において、前記プロピルパラベンは、前記エマルションの約0.1質量%、約0.09質量%、約0.1質量%、約0.11質量%、または約0.12質量%の量で存在する。
【0139】
ある実施の形態において、本発明は、前記第2の酸化防止剤または第2の防腐剤がEDTA二ナトリウムを含む、上述したエマルションまたは組成物の内のいずれか1つに関する。ある実施の形態において、前記EDTA二ナトリウムは、前記エマルションの約0.05質量%から約0.2質量%の量で存在する。ある実施の形態において、前記EDTA二ナトリウムは、前記エマルションの約0.1質量%から約0.2質量%の量で存在する。ある実施の形態において、前記EDTA二ナトリウムは、前記エマルションの約0.1質量%、約0.09質量%、約0.1質量%、約0.11質量%、または約0.12質量%の量で存在する。
【0140】
ある実施の形態において、本発明は、前記pH調整剤が、クエン酸、水酸化ナトリウム、およびリン酸ナトリウム、並びにそれらの組合せ/混合物からなる群より選択される、上述したエマルションまたは組成物の内のいずれか1つに関する。
【0141】
ある実施の形態において、本発明は、前記pH調整剤が水酸化ナトリウムを含む、上述したエマルションまたは組成物の内のいずれか1つに関する。
【0142】
ある実施の形態において、本発明は、前記エマルションのpHが約4.0から約7.5である、上述したエマルションまたは組成物の内のいずれか1つに関する。ある実施の形態において、本発明は、前記エマルションのpHが約4.5から約6.5である、上述したエマルションまたは組成物の内のいずれか1つに関する。ある実施の形態において、本発明は、前記エマルションのpHが、約4.5、約4.6、約4.7、約4.8、約4.9、約5.0、約5.1、約5.2、約5.3、約5.4、約5.5、約5.6、約5.7、約5.8、約5.9、約6.0、約6.1、約6.2、約6.3、約6.4、約6.5、約6.6、約6.7、約6.8、約6.9、または約7.0である、上述したエマルションまたは組成物の内のいずれか1つに関する。
【0143】
例示の噴射剤
上述した組成物の各々は噴射剤を含む。以下に記載する噴射剤が上述した組成物のいずれの1つに存在してもよい。
【0144】
ある実施の形態において、本発明は、前記噴射剤は、1,1,1,2−テトラフルオロエタン、1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン、およびそれらの組合せ/混合物からなる群より選択される、上述した組成物の内のいずれか1つに関する。
【0145】
ある実施の形態において、本発明は、前記噴射剤が、前記組成物の約3質量%から約20質量%の量で存在する、上述した組成物の内のいずれか1つに関する。ある実施の形態において、本発明は、前記噴射剤が、前記組成物の約5質量%から約18質量%の量で存在する、上述した組成物の内のいずれか1つに関する。ある実施の形態において、本発明は、前記噴射剤が、前記組成物の約5質量%、約6質量%、約7質量%、約8質量%、約9質量%、約10質量%、約11質量%、約12質量%、約13質量%、約14質量%、約15質量%、約16質量%、約17質量%、または約18質量%の量で存在する、上述した組成物の内のいずれか1つに関する。
【0146】
例示のパージガス
上述した組成物の各々はパージガスを含む。以下に記載するパージガスが上述した組成物のいずれの1つに存在してもよい。
【0147】
ある実施の形態において、本発明は、前記パージガスが、窒素およびアルゴンからなる群より選択される、上述した組成物の内のいずれか1つに関する。ある実施の形態において、本発明は、前記パージガスがアルゴンである、上述した組成物の内のいずれか1つに関する。
【0148】
ある実施の形態において、本発明は、前記パージガスが、前記組成物の約0.4質量%から約6質量%の量で存在する、上述した組成物の内のいずれか1つに関する。ある実施の形態において、本発明は、前記パージガスが、前記組成物の約0.8質量%から約5質量%の量で存在する、上述した組成物の内のいずれか1つに関する。ある実施の形態において、本発明は、前記パージガスが、前記組成物の約0.8質量%、約1質量%、約1.2質量%、約1.4質量%、約1.6質量%、約1.8質量%、約2質量%、約2.2質量%、約2.5質量%、約2.6質量%、約2.8質量%、約3質量%、約3.2質量%、約3.4質量%、約3.6質量%、約3.8質量%、約4質量%、約4.2質量%、約4.4質量%、約4.6質量%、約4.8質量%、または約5質量%の量で存在する、上述した組成物の内のいずれか1つに関する。
【0149】
本発明のエマルションおよび組成物の例示の性質
ある実施の形態において、本発明は、病気を患った被験者の皮膚に塗布した際に、非刺激性である上述したエマルションまたは組成物のいずれか1つに関する。
【0150】
ある実施の形態において、本発明は、病気を患った被験者の皮膚に塗布した際に、耐容性の良好な上述したエマルションまたは組成物のいずれか1つに関する。
【0151】
ある実施の形態において、本発明は、病気を患った被験者の皮膚に塗布した際に、非細胞毒性である上述したエマルションまたは組成物のいずれか1つに関する。
【0152】
ある実施の形態において、本発明は、病気を患った被験者の皮膚に塗布した際に、弱感作性である上述したエマルションまたは組成物のいずれか1つに関する。ある実施の形態において、本発明は、病気を患った被験者の皮膚に塗布した際に、非感作性である上述したエマルションまたは組成物のいずれか1つに関する。
【0153】
ある実施の形態において、本発明は、病気を患った被験者の皮膚に塗布した際に、浮腫や紅斑を生じない上述したエマルションまたは組成物のいずれか1つに関する。ある実施の形態において、本発明は、病気を患った被験者の皮膚に塗布した際、約24時間後、約48時間後、または約72時間後に、浮腫や紅斑を生じない上述したエマルションまたは組成物のいずれか1つに関する。
【0154】
ある実施の形態において、本発明は、病気を患った被験者の皮膚に塗布した際に、皮膚を保湿する上述したエマルションまたは組成物のいずれか1つに関する。ある実施の形態において、本発明は、病気を患った被験者の皮膚に塗布した際、塗布の少なくとも約6時間に亘り皮膚の保湿状態を改善する上述したエマルションまたは組成物のいずれか1つに関する。
【0155】
ある実施の形態において、本発明は、病気を患った被験者の皮膚に塗布した際に、皮膚の潤い(hydration)を増加させる上述したエマルションまたは組成物のいずれか1つに関する。ある実施の形態において、本発明は、病気を患った被験者の皮膚に塗布した際、塗布の少なくとも約6時間に亘り皮膚の潤いを増加させる上述したエマルションまたは組成物のいずれか1つに関する。
【0156】
ある実施の形態において、本発明は、病気を患った被験者の皮膚に塗布した際に、経表皮水分喪失量を減少させる上述したエマルションまたは組成物のいずれか1つに関する。ある実施の形態において、本発明は、病気を患った被験者の皮膚に塗布した際、塗布の約1時間以内に経表皮水分喪失量を減少させる上述したエマルションまたは組成物のいずれか1つに関する。
【0157】
ある実施の形態において、本発明は、エアゾール容器から噴射した際に、フォームを形成する、上述した組成物のいずれか1つに関する。ある実施の形態において、前記フォームは温度安定性である。ある実施の形態において、前記フォームは時間安定性である。ある実施の形態において、前記フォームの密度は約0.05から約0.5g/cm3である。ある実施の形態において、前記フォームの密度は約0.14g/cm3である。
【0158】
特定の用途のための本発明の例示のエマルションおよび組成物
ある実施の形態において、本発明は、皮膚病の治療に使用するための上述したエマルションまたは組成物のいずれか1つに関する。
【0159】
ある実施の形態において、本発明は、アトピー性皮膚炎、アレルギー性接触皮膚炎、または放射線皮膚炎の治療に使用するための上述したエマルションまたは組成物のいずれか1つに関する。
【0160】
ある実施の形態において、本発明は、皮膚病の治療に使用するための上述したエマルションまたは組成物のいずれか1つに関し、ここで、皮膚病は、落屑(desquamation)、紅斑、掻痒、炎症、苔癬化、表皮剥離、チクチクする痛み(stinging)、および落屑(scaling)である。
【0161】
ある実施の形態において、本発明は、皮膚病の治療に使用するための上述したエマルションまたは組成物のいずれか1つに関し、ここで、エマルションまたは組成物は、一日一回または一日二回、局所塗布のために配合されている。
【0162】
例示の使用法
ある実施の形態において、本発明は、皮膚病を治療する方法であって、その必要のある被験者の患部に、治療に効果的な量の、上述したエマルションまたは組成物のいずれか1つを塗布する工程を含む方法に関する。
【0163】
ある実施の形態において、本発明は、前記皮膚病が、アトピー性皮膚炎、アレルギー性接触皮膚炎、または放射線皮膚炎である、上述した方法のいずれか1つに関する。
【0164】
ある実施の形態において、本発明は、前記被験者が、落屑(desquamation)、紅斑、掻痒、炎症、苔癬化、表皮剥離、チクチクする痛み(stinging)、および落屑(scaling)を患っている、上述した方法のいずれか1つに関する。
【0165】
ある実施の形態において、本発明は、前記エマルションまたは組成物が一日一回または一日二回塗布される、上述した方法のいずれか1つに関する。
【実施例】
【0166】
実施例1−組成物および製造方法
例示の製品濃縮物は、下記に概説する手法にしたがって製造することができる:
パートA: 油相の調製
1. セテアリルアルコール、パルミチン酸エチルヘキシル、リン酸ジセチル、セテアレス−10リン酸、テオブロマグランジフロルム種子脂、ステアレス−10、ジメチコン、白色ワセリン、酢酸トコフェリル、およびヒドロキシプロピルビスパルミタミドMEAをステンレス鋼製タンクに装填し、約75〜約80℃に加熱する。
【0167】
パートB: 水相の調製
1. 脱イオン水、プロピレングリコールおよびグリセリンを第2のステンレス鋼製タンクに装填し、約75〜約80℃に加熱する。
【0168】
2. 混合しながら、メチルパラベン、プロピルパラベンおよびEDTA二ナトリウムを装填し、溶解させる。
【0169】
3. 約75〜約80℃の温度を維持しながら、透明な溶液が得られるまで、混合を続ける。
【0170】
パートC: 最終的なエマルションの形成(製品濃縮物の形成)
1. 約75〜約80℃で高剪断混合しながら、パートAをパートBに加える。
【0171】
2. 高剪断混合しながら、このエマルションを外側の水冷ジャケットで約45〜約50℃に冷却する。
【0172】
3. 高剪断混合を中止する。低剪断混合を開始し、水冷ジャケットによる冷却を続けて、ビヒクルエマルションを形成する。
【0173】
4. ビヒクルエマルションの温度が約37℃のときに、ヒアルロン酸ナトリウムを加える。均質になるまで、混合を続ける。
【0174】
5. 約27〜約32℃に冷却する。水酸化ナトリウムで最終的なpHに調整し、脱イオン水で最終的な容積に調節する。均質になるまで混合する。
【0175】
製品濃縮物の製造後、以下に概説するように、製品濃縮物をエアゾール缶に充填する。
【0176】
1. エアゾール缶を圧縮空気と真空で洗浄する。
【0177】
2. 製品濃縮物を缶に充填する。
【0178】
3. 缶にバルブを配置する。
【0179】
4. 缶を捲縮し、ハイドロフルオロカーボン噴射剤を装填する。
【0180】
5. エアゾール缶のバルブと浸漬管をアルゴンガスでパージする。
【0181】
噴射剤の濃度は、包装製品の約8〜約15質量%に及び、アルゴン濃度は、包装製品の約0.8〜約4.0質量%に及ぶ。
【0182】
実施例2−製品の生体適合性
本発明の組成物の固有の生体適合性および罹病した皮膚への使用に関する適合性を実証するために、選択した組成物に生体適合性試験を行った。試験の選択は、皮膚と接触する表面が接触する医療機器の生体適合性試験に関するISO 10993のガイドラインにしたがって行った。
【0183】
細胞毒性は、本発明の組成物に曝露された哺乳類単層細胞培養(L929)の生体反応性を測定することによって調査した。本発明の組成物の、ニュージーランドホワイト種のウサギにおいて皮膚一次刺激性を生じる可能性は、組成物への一回の4時間に亘る局所皮膚曝露により生じる刺激を調査することによって決定した。本発明の組成物のアレルギーを起こす可能性すなわち感作能力は、ハートレイ系モルモットにおけるクリグマンの直接接触する皮膚感作性試験(Klingman Maximization-Direct Contact test)により調査した。これらの試験の結果が図6に要約されている。
【0184】
実施例3−製品の密度
本発明の組成物は、エアゾール缶から分配されると、時間安定性かつ温度安定性の低密度フォームを形成する。皮膚病を治療するために使用される、分配されたフォームおよび非フォーム医療品の密度を以下のように測定した。
【0185】
質量と容積が公知の円錐容器中に製品を分配した。この製品は、中に空隙がないように容器に分配した。平型スパチュラで容器の頭から過剰の材料を除去した。試験製品と容器の質量を、式(1)を使用して計算した試験製品密度により決定した。結果が図7に要約されている。
密度=(質量T−質量R)/容積R (1)
質量T=試験製品と容器の総質量
質量R=容器の質量
容積R=容器の容積
【0186】
図7において、MimyX(登録商標)クリームは、浄水、オリーブ油、ペンチレングリコール、パームグリセリド、植物油、水素添加レシチン、スクアレン、ベタイン、パルミタミドMEA、サルコシン、アセトアミドMEA、ヒドロキシエチルセルロース、カルボマーナトリウム、カルボマー、およびキサンタンガムを含有する(Stiefel Laboratories)。EpiCeram(登録商標)クリームは、カプリン酸、コレステロール、クエン酸、共役リノール酸、ジメチコン、DETA二ナトリウム、E.Cerifera(カンデリラ)蝋、加工デンプンコーンシロップ固形物、グリセリン、ステアリン酸グリセリル、ヒドロキシプロピルビスパルミタミドMEA(セラミド)、パルミチン酸、ステアリン酸PEG−100、ワセリン、フェノキシエタノール、水酸化カリウム、純水、ソルビン酸、スクアレン、およびキサンタンガムを含有する(Promius Phama)。
【0187】
実施例4−皮膚の保湿
コルネオメトリー(corneometry)による皮膚の最も外側の層(角質層)の水分量の測定は、化粧品、医薬品および医療機器製品の開発に広く使用されている既知の技法である。コルネオメトリーは、誘電媒体の静電容量測定に基づく。皮膚面の水和状態の変化による誘電率の変化により、精密測定コンデンサの静電容量が変わる。他の測定法と比べて、静電容量測定法の最大の利点の1つは、皮膚に塗布された製品は、測定に最小の影響しか及ぼさないという事実である。この方法の感度のために、測定は、水和レベルの小さな変化を検出することができる。
【0188】
使用した材料および器具は以下のとおりであった:
・ MoistureMeter SC (delfin Technologies, Ltd.)製造番号:SC4M277
・ ウェットタイプのペーパータオル
・ 消えないマーカー/マーキングテンプレート
【0189】
試験作業中、両方の製品を互いに試験した。左腕と右腕との一対比較設計を使用して、製品を塗布した。毛が水分測定の邪魔になるかもしれないので、毛の量が最も少ない試験部位を選択した。
【0190】
これらの実験で従った手法が以下に概説されている。結果が図3に要約されている。
1. 左右の両方の手のひらをウェットタイプのペーパータオルで清浄にし、拭き取る。
2. 左右の手のひらに消えないマーカーを使用して4.0×4.0cmの試験区域をマークする。
3. MoistureMeter SCを使用して、全ての部位の水分量を5回測定する。
4. プローブとの干渉を最小にするために、試験部位内で最も毛の少ない区域を選択する。3つの緑色のライトが点灯するまで、プローブを皮膚に対してやさしく押し付けることによって、測定を開始する。測定は、装置のビープ音が鳴ったときに始まり、2セット目のビープ音が鳴った後に終わる。測定した皮膚の水分値を記録する。
5. 400mgの各試験製品を適切な試験区域に塗布し、完全に擦り込む。
6. 塗布してから30分後に工程3から4を繰り返す。
7. 塗布してから1時間後に工程3から4を繰り返す。
8. 塗布してから2時間後に工程3から4を繰り返す。
9. 塗布してから4時間後に工程3から4を繰り返す。
10. 塗布してから6時間後に工程3から4を繰り返す。
【0191】
実施例5−経表皮水分喪失量の変化
TEWL値は、皮膚を通して失われる水の速度(g/h・m2)の尺度であり、皮膚の水分を保持する能力の評価である。これは、皮膚の水分バリア機能の起こり得る損失の程度の指標である。皮膚を通しての水分喪失は、表皮を通る受動的拡散により通常生じるので、高いTEWL値は、より多い水分喪失を表し、刺激物への曝露、自己表皮剥離、またはアトピー性皮膚炎の最中に生じるような、角質層のバリア機能の増加した損失と整合性がとれる。
【0192】
水分蒸発の測定は、開かれた室内での拡散原理に基づく(式2)。
dw/dt=−D×A×dp/dm (2)
式中:A=表面積(m2)、w=運ばれた水(g)、t=時間(h)、D=拡散係数(=0.177g/m・h・mmHg)、p=大気の蒸気圧(mmHg)およびm=皮膚面から測定地点までの距離。
【0193】
使用した材料および器具は以下のとおりであった:
・ Tewameter(登録商標)(Courage and Khazaka)製造番号:05264788
・ スコッチ(登録商標)テープ
・ キムワイプ(登録商標)
・ ウェットタイプのペーパータオル−BD Alcohol Swabs(イソプロピルアルコール、70%v/v)
・ 消えないマーカー/マーキングテンプレート
【0194】
これらの実験で従った手法が以下に概説されている。結果が図4に要約されている。
1. 左右の両方の手のひらをウェットタイプのペーパータオルで清浄にし、拭き取る。
2. 左右の手のひらに消えないマーカーを使用して2.0×2.0cmの試験区域をマークする。
3. 「Tewameter」を使用して、全ての部位のTEWL値を2回測定し、記録する。全ての測定について、「Tewameter」プローブを2.0×2.0cmの試験区域の中心に置く。試験区域の中心が毛の多い区域であれば、プローブとの干渉を最小にするために、試験部位内で最も毛の少ない区域を選択する。
4. 試験部位の経表皮バリアを、テープの剥ぎ取りまたはラウリル硫酸ナトリウムによる処理によって破壊する。
5. バリアの破壊から15分後、「Tewameter」を使用して、全ての部位のTEWL値を2回測定する。全ての測定について、「Tewameter」プローブを2.0×2.0cmの試験区域の中心に置く。測定の指示については、工程3を参照のこと。
6. 無作為の交差様式で、135mgの全ての試験製品を部位に塗布し、擦り込む。2つの部位(各腕に1つ)は未処理のままにする。
7. 塗布から1時間後、全ての部位のTEWL値を測定する(二重に)。
8. 塗布から2時間後、全ての部位のTEWL値を測定する(二重に)。
【0195】
実施例6−臨床適用
4週間の治療期間中にアトピー性皮膚炎の発赤を防ぐ上で、NB305−31とEpiCeramを比較する臨床研究を行った。この研究は、穏やかから中程度の対称のアトピー性皮膚炎を患う18才以上の被験者を登録した、20人の被験者の、1人の治験担当医師による二重盲式の体分割(split body)研究であった。全ての被験者は、標的部位として腕または足を使用して、体表面積の10%以上が患部であった。被験者は、治験担当医師が特定した標的部位に基づいて、無作為化した。EpiCeramを一方の腕か足に塗布し、他方にNB305−31を塗布した。その上、体のアトピー性皮膚炎を患っていない全ての残りの部位を無作為化に基づいて、NB305−31またはEpiCeramで治療した(例えば、体の右側に一方の研究薬剤が塗られ、左側に他方の研究薬剤が塗られる体分割設計)。標的部位のみを治験担当医師が評価した。アトピー性皮膚炎の重症度に関する治験担当医師の評点付けは、6点の順序尺度を使用して、ベースライン、2週目および4週目に紅斑、落屑(scaling)、苔癬化、表皮剥離、掻痒、チクチクする痛み、ヒリヒリする痛み(burning)および全体の重症度について行った。結果が図5および図8に要約されている。
【0196】
引用
ここに挙げられた米国特許および米国特許出願公開の全ての明細書をここに引用する。
【0197】
同等物
当業者は、決まりきった実験しか使用せずに、ここに記載された本発明の特定の実施の形態に対して多くの同等物を認識する、または確認できるであろう。そのような同等物は、以下の特許請求の範囲により包含されることが意図される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
組成物において、
エマルションであって、
乳化剤または界面活性剤、第1の保湿剤または第1の皮膚軟化薬、および第1の酸化防止剤または第1の防腐剤を含む油相と、
ビヒクル、第2の保湿剤または第2の皮膚軟化薬、第2の酸化防止剤または第2の防腐剤、およびpH調整剤を含む水相と、
を含むエマルション;
噴射剤;および
パージガス;
を含む組成物。
【請求項2】
前記乳化剤または界面活性剤が、ポリソルベート20、ポリソルベート40、ポリソルベート60、ポリソルベート80、ステアレス−10、ドデシル硫酸ナトリウム、ラウリルジメチルアミンオキシド、臭化セチルトリメチルアンモニウム、ポリエトキシル化アルコール、ポリオキシエチレンソルビタン、オクトキシノール、N,N−ジメチルドデシルアミン−N−オキシド、臭化ヘキサデシルトリメチルアンモニウム、ポリオキシル10ラウリルエーテル、デオキシコール酸ナトリウム、コール酸ナトリウム、ポリオキシルヒマシ油、ノニルフェノールエトキシレート、シクロデキストリン、レシチン、ジメチコンコポリオール、ラウラミドDEA、コカミドDEA、コカミドMEA、オレイルベタイン、コカミドプロピルベタイン、コカミドプロピルホスファチジルPG−ジモニウムクロリド、リン酸ジセチル、セテアレス−10リン酸、塩化メチルベンゼトニウム、ベヘントリモニウムメトサルフェート−セテアリルアルコール、乳化ワックス、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ステアリン酸PEG−40、セトステアリルアルコール、セテアレス−12、セテアレス−20、セテアレス−30、セテアレスアルコール、ステアリン酸グリセリル、ステアリン酸PEG−100、ステアリン酸グリセリル、ステアリン酸PEG−100、ステアレス−2、ステアレス−20、ステアラミドプロピルジメチルアミン、およびベヘントリモニウムメトサルフェート、並びにそれらの組合せ/混合物からなる群より選択されることを特徴とする請求項1記載の組成物。
【請求項3】
前記乳化剤または界面活性剤が、セトステアリルアルコール、リン酸ジセチル、ステアレス−10リン酸、およびステアレス−10、並びにそれらの組合せ/混合物からなる群より選択されることを特徴とする請求項1記載の組成物。
【請求項4】
前記乳化剤または界面活性剤が、前記エマルションの約3質量%から約11質量%の量で存在することを特徴とする請求項1から3いずれか1項記載の組成物。
【請求項5】
前記乳化剤または界面活性剤がテセステアリルアルコールを含むことを特徴とする請求項1から4いずれか1項記載の組成物。
【請求項6】
前記セトステアリルアルコールが、前記エマルションの約1質量%から約4質量%の量で存在することを特徴とする請求項5記載の組成物。
【請求項7】
前記乳化剤または界面活性剤がリン酸ジセチルを含むことを特徴とする請求項1から6いずれか1項記載の組成物。
【請求項8】
前記リン酸ジセチルが、前記エマルションの約1質量%から約4質量%の量で存在することを特徴とする請求項7記載の組成物。
【請求項9】
前記乳化剤または界面活性剤がセテアレス−10リン酸を含むことを特徴とする請求項1から8いずれか1項記載の組成物。
【請求項10】
前記セテアレス−10リン酸が、前記エマルションの約0.5質量%から約2質量%の量で存在することを特徴とする請求項9記載の組成物。
【請求項11】
前記乳化剤または界面活性剤がステアレス−10を含むことを特徴とする請求項1から10いずれか1項記載の組成物。
【請求項12】
前記ステアレス−10が、前記エマルションの約0.4質量%から約1.3質量%の量で存在することを特徴とする請求項11記載の組成物。
【請求項13】
前記第1の保湿剤または第1の皮膚軟化薬が、白色ワセリン、乳酸、グリセロール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ナトリウムPCA、ヒアルロン酸ナトリウム、Carbowax200、Carbowax400、Carbowax800、PPG−15ステアリルエーテル、ラノリンアルコール、ラノリン、ラノリン誘導体、コレステロール、ワセリン、ネオペンタン酸イソステアリル、ステアリン酸オクチル、鉱油、ステアリン酸イソセチル、ミリスチン酸ミリスチル、オクチルドデカノール、パルミチン酸2−エチルヘキシル、ジメチコン、フェニルトリメチコン、シクロメチコン、安息香酸C12〜C15アルキル、ジメチコノール、プロピレングリコール、テオブロマグランジフロルム種子脂、セラミド、ヒドロキシプロピルビスパルミタミドMEA、ヒドロキシプロピルビスラウラミドMEA、ヒドロキシプロピルビスイソステアラミドMEA、1,3−ビス−(N−2−(ヒドロキシエチル)ステアロイルアミノ)−2−ヒドロキシプロパン、ビス−ヒドロキシエチルトコフェリルスクシノイルアミドヒドロキシプロパン、およびジカプリレート/ジカプレート、並びにそれらの組合せ/混合物からなる群より選択されることを特徴とする請求項1から12いずれか1項記載の組成物。
【請求項14】
前記第1の保湿剤または第1の皮膚軟化薬が、白色ワセリン、ジメチコン、パルミチン酸2−エチルヘキシル、ヒドロキシプロピルビスパルミタミドMEA、テオブロマグランジフロルム種子脂、およびそれらの組合せ/混合物からなる群より選択されることを特徴とする請求項1から12いずれか1項記載の組成物。
【請求項15】
前記第1の保湿剤または第1の皮膚軟化薬が、前記エマルションの約5質量%から約15質量%の量で存在することを特徴とする請求項1から14いずれか1項記載の組成物。
【請求項16】
前記第1の保湿剤または第1の皮膚軟化薬がテオブロマグランジフロルム種子脂を含むことを特徴とする請求項1から15いずれか1項記載の組成物。
【請求項17】
前記テオブロマグランジフロルム種子脂が、前記エマルションの約1質量%から約3質量%の量で存在することを特徴とする請求項16記載の組成物。
【請求項18】
前記第1の保湿剤または第1の皮膚軟化薬が白色ワセリンを含むことを特徴とする請求項1から17いずれか1項記載の組成物。
【請求項19】
前記白色ワセリンが、前記エマルションの約0.5質量%から約1.5質量%の量で存在することを特徴とする請求項18記載の組成物。
【請求項20】
前記第1の保湿剤または第1の皮膚軟化薬がジメチコンを含むことを特徴とする請求項1から19いずれか1項記載の組成物。
【請求項21】
前記ジメチコンが、前記エマルションの約0.5質量%から約1.5質量%の量で存在することを特徴とする請求項20記載の組成物。
【請求項22】
前記第1の保湿剤または第1の皮膚軟化薬がパルミチン酸2−エチルヘキシルを含むことを特徴とする請求項1から21いずれか1項記載の組成物。
【請求項23】
前記パルミチン酸2−エチルヘキシルが、前記エマルションの約3質量%から約9質量%の量で存在することを特徴とする請求項22記載の組成物。
【請求項24】
前記第1の保湿剤または第1の皮膚軟化薬がヒドロキシプロピルビスパルミタミドMEAを含むことを特徴とする請求項1から23いずれか1項記載の組成物。
【請求項25】
前記ヒドロキシプロピルビスパルミタミドMEAが、前記エマルションの約0.2質量%から約0.8質量%の量で存在することを特徴とする請求項24記載の組成物。
【請求項26】
前記第1の酸化防止剤または第1の防腐剤が、イミダゾリジニル尿素、ジアゾリジニル尿素、フェノキシエタノール、ナトリウムメチルパラベン、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ソルビン酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸、安息香酸、ホルムアルデヒド、クエン酸、クエン酸ナトリウム、二酸化塩素、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、セトリミド、塩化デクアリニウム、塩化セチルピリジニウム、硝酸フェニル水銀、酢酸フェニル水銀、チメロサール、クロロブタノール、ジクロロベンジルアルコール、フェニルエチルアルコール、ベンジルアルコール、アスコルビン酸とそのエステル、亜硫酸水素ナトリウム、ブチル化ヒドロキシトルエン、ブチル化ヒドロキシアニソール、トコフェロール、α−トコフェロール、酢酸トコフェリル、アスコルビン酸ナトリウム/アスコルビン酸、パルミチン酸アスコルビル、没食子酸プロピル、EDTA二ナトリウム、およびクエン酸ナトリウム、並びにそれらの組合せ/混合物からなる群より選択されることを特徴とする請求項1から25いずれか1項記載の組成物。
【請求項27】
前記第1の酸化防止剤または第1の防腐剤が、前記エマルションの約0.2質量%から約0.8質量%の量で存在することを特徴とする請求項1から25いずれか1項記載の組成物。
【請求項28】
前記第1の酸化防止剤または第1の防腐剤が酢酸トコフェリルを含むことを特徴とする請求項1から27いずれか1項記載の組成物。
【請求項29】
前記酢酸トコフェリルが、前記エマルションの約0.2質量%から約0.8質量%の量で存在することを特徴とする請求項28記載の組成物。
【請求項30】
前記ビヒクルが、前記エマルションの約55質量%から約85質量%の量で存在することを特徴とする請求項1から29いずれか1項記載の組成物。
【請求項31】
前記ビヒクルが水を含むことを特徴とする請求項1から30いずれか1項記載の組成物。
【請求項32】
前記水が、前記エマルションの約55質量%から約85質量%の量で存在することを特徴とする請求項31記載の組成物。
【請求項33】
前記第2の保湿剤または第2の皮膚軟化薬が、白色ワセリン、乳酸、グリセロール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ナトリウムPCA、ヒアルロン酸ナトリウム、Carbowax200、Carbowax400、Carbowax800、PPG−15ステアリルエーテル、ラノリンアルコール、ラノリン、ラノリン誘導体、コレステロール、ワセリン、ネオペンタン酸イソステアリル、ステアリン酸オクチル、鉱油、ステアリン酸イソセチル、ミリスチン酸ミリスチル、オクチルドデカノール、パルミチン酸2−エチルヘキシル、ジメチコン、フェニルトリメチコン、シクロメチコン、安息香酸C12〜C15アルキル、ジメチコノール、プロピレングリコール、テオブロマグランジフロルム種子脂、セラミド、ヒドロキシプロピルビスパルミタミドMEA、ヒドロキシプロピルビスラウラミドMEA、ヒドロキシプロピルビスイソステアラミドMEA、1,3−ビス−(N−2−(ヒドロキシエチル)ステアロイルアミノ)−2−ヒドロキシプロパン、ビス−ヒドロキシエチルトコフェリルスクシノイルアミドヒドロキシプロパン、およびジカプリレート/ジカプレート、並びにそれらの組合せ/混合物からなる群より選択されることを特徴とする請求項1から32いずれか1項記載の組成物。
【請求項34】
前記第2の保湿剤または第2の皮膚軟化薬が、グリセロール、プロピレングリコール、ヒアルロン酸ナトリウム、およびそれらの組合せ/混合物からなる群より選択されることを特徴とする請求項1から32いずれか1項記載の組成物。
【請求項35】
前記第2の保湿剤または第2の皮膚軟化薬が、前記エマルションの約5質量%から約15質量%の量で存在することを特徴とする請求項1から34いずれか1項記載の組成物。
【請求項36】
前記第2の保湿剤または第2の皮膚軟化薬がプロピレングリコールを含むことを特徴とする請求項1から35いずれか1項記載の組成物。
【請求項37】
前記プロピレングリコールが、前記エマルションの約1.2質量%から約3.8質量%の量で存在することを特徴とする請求項36記載の組成物。
【請求項38】
前記第2の保湿剤または第2の皮膚軟化薬がグリセロールを含むことを特徴とする請求項1から37いずれか1項記載の組成物。
【請求項39】
前記グリセロールが、前記エマルションの約4質量%から約11質量%の量で存在することを特徴とする請求項38記載の組成物。
【請求項40】
前記第2の保湿剤または第2の皮膚軟化薬がヒアルロン酸ナトリウムを含むことを特徴とする請求項1から39いずれか1項記載の組成物。
【請求項41】
前記ヒアルロン酸ナトリウムが、前記エマルションの約0.05質量%から約0.2質量%の量で存在することを特徴とする請求項40記載の組成物。
【請求項42】
前記第2の酸化防止剤または第2の防腐剤が、イミダゾリジニル尿素、ジアゾリジニル尿素、フェノキシエタノール、ナトリウムメチルパラベン、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ソルビン酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸、安息香酸、ホルムアルデヒド、クエン酸、クエン酸ナトリウム、二酸化塩素、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、セトリミド、塩化デクアリニウム、塩化セチルピリジニウム、硝酸フェニル水銀、酢酸フェニル水銀、チメロサール、クロロブタノール、ジクロロベンジルアルコール、フェニルエチルアルコール、ベンジルアルコール、アスコルビン酸とそのエステル、亜硫酸水素ナトリウム、ブチル化ヒドロキシトルエン、ブチル化ヒドロキシアニソール、トコフェロール、α−トコフェロール、酢酸トコフェリル、アスコルビン酸ナトリウム/アスコルビン酸、パルミチン酸アスコルビル、没食子酸プロピル、EDTA二ナトリウム、およびクエン酸ナトリウム、並びにそれらの組合せ/混合物からなる群より選択されることを特徴とする請求項1から41いずれか1項記載の組成物。
【請求項43】
前記第2の酸化防止剤または第2の防腐剤が、メチルパラベン、プロピルパラベン、EDTA二ナトリウム、およびそれらの組合せ/混合物からなる群より選択されることを特徴とする請求項1から41いずれか1項記載の組成物。
【請求項44】
前記第2の酸化防止剤または第2の防腐剤が、前記エマルションの約0.2質量%から約0.8質量%の量で存在することを特徴とする請求項1から43いずれか1項記載の組成物。
【請求項45】
前記第2の酸化防止剤または第2の防腐剤がメチルパラベンを含むことを特徴とする請求項1から44いずれか1項記載の組成物。
【請求項46】
前記メチルパラベンが、前記エマルションの約0.1質量%から約0.5質量%の量で存在することを特徴とする請求項45記載の組成物。
【請求項47】
前記第2の酸化防止剤または第2の防腐剤がプロピルパラベンを含むことを特徴とする請求項1から46いずれか1項記載の組成物。
【請求項48】
前記プロピルパラベンが、前記エマルションの約0.05質量%から約0.2質量%の量で存在することを特徴とする請求項47記載の組成物。
【請求項49】
前記第2の酸化防止剤または第2の防腐剤がEDTA二ナトリウムを含むことを特徴とする請求項1から48いずれか1項記載の組成物。
【請求項50】
前記EDTA二ナトリウムが、前記エマルションの約0.05質量%から約0.2質量%の量で存在することを特徴とする請求項49記載の組成物。
【請求項51】
前記pH調整剤が、クエン酸、水酸化ナトリウム、およびリン酸ナトリウム、並びにそれらの組合せ/混合物からなる群より選択されることを特徴とする請求項1から50いずれか1項記載の組成物。
【請求項52】
前記pH調整剤が水酸化ナトリウムを含むことを特徴とする請求項1から50いずれか1項記載の組成物。
【請求項53】
前記エマルションのpHが約4.0から約7.5であることを特徴とする請求項1から52いずれか1項記載の組成物。
【請求項54】
前記噴射剤が、1,1,1,2−テトラフルオロエタン、1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン、およびそれらの組合せ/混合物からなる群より選択されることを特徴とする請求項1から53いずれか1項記載の組成物。
【請求項55】
前記噴射剤が、前記組成物の約3質量%から約20質量%の量で存在することを特徴とする請求項1から54いずれか1項記載の組成物。
【請求項56】
前記パージガスが、窒素およびアルゴンからなる群より選択されることを特徴とする請求項1から55いずれか1項記載の組成物。
【請求項57】
前記パージガスがアルゴンであることを特徴とする請求項1から55いずれか1項記載の組成物。
【請求項58】
前記パージガスが、前記組成物の約0.4質量%から約6質量%の量で存在することを特徴とする請求項1から57いずれか1項記載の組成物。
【請求項59】
組成物において、
エマルションであって、
該エマルションの約1質量%から約4質量%のセテアリルアルコール;
該エマルションの約1質量%から約4質量%のリン酸ジセチル;
該エマルションの約0.5質量%から約2質量%のセテアレス−10リン酸;
該エマルションの約0.4質量%から約1.3質量%のステアレス−10;
該エマルションの約1質量%から約3質量%のテオブロマグランジフロルム種子脂;
該エマルションの約0.5質量%から約1.5質量%の白色ワセリン;
該エマルションの約0.5質量%から約1.5質量%のジメチコン;
該エマルションの約3質量%から約9質量%のパルミチン酸2−エチルヘキシル;
該エマルションの約0.2質量%から約0.8質量%のヒドロキシプロピルビスパルミタミドMEA;
該エマルションの約0.2質量%から約0.8質量%の酢酸トコフェリル;
該エマルションの約55質量%から約85質量%の水;
該エマルションの約1.2質量%から約3.8質量%のプロピレングリコール;
該エマルションの約4質量%から約11質量%のグリセロール;
該エマルションの約0.05質量%から約0.2質量%のヒアルロン酸ナトリウム;
該エマルションの約0.1質量%から約0.5質量%のメチルパラベン;
該エマルションの約0.05質量%から約0.2質量%のプロピルパラベン;
該エマルションの約0.05質量%から約0.2質量%のEDTA二ナトリウム;および
水酸化ナトリウム;
を含むエマルションと;
噴射剤と;
パージガスと;
を含む組成物。
【請求項60】
組成物において、
エマルションであって、
該エマルションの約2.4質量%のセテアリルアルコール;
該エマルションの約2.4質量%のリン酸ジセチル;
該エマルションの約1.2質量%のセテアレス−10リン酸;
該エマルションの約0.9質量%のステアレス−10;
該エマルションの約2質量%のテオブロマグランジフロルム種子脂;
該エマルションの約1質量%の白色ワセリン;
該エマルションの約1質量%のジメチコン;
該エマルションの約6質量%のパルミチン酸2−エチルヘキシル;
該エマルションの約0.5質量%のヒドロキシプロピルビスパルミタミドMEA;
該エマルションの約0.5質量%の酢酸トコフェリル;
該エマルションの約71.5質量%の水;
該エマルションの約2.5質量%のプロピレングリコール;
該エマルションの約7.5質量%のグリセロール;
該エマルションの約0.1質量%のヒアルロン酸ナトリウム;
該エマルションの約0.3質量%のメチルパラベン;
該エマルションの約0.1質量%のプロピルパラベン;
該エマルションの約0.1質量%のEDTA二ナトリウム;および
水酸化ナトリウム;
を含むエマルションと;
噴射剤と;
パージガスと;
を含む組成物。
【請求項61】
前記エマルションが、セラミド2、セラミド3、または安息香酸C12〜C15アルキルを含まないことを特徴とする請求項1から60いずれか1項記載の組成物。
【請求項62】
皮膚病の治療に使用するための請求項1から61いずれか1項記載の組成物。
【請求項63】
アトピー性皮膚炎、アレルギー性接触皮膚炎、または放射線皮膚炎の治療に使用するための請求項1から61いずれか1項記載の組成物。
【請求項64】
皮膚病の治療に使用するための請求項1から61いずれか1項記載の組成物であって、前記皮膚病が、落屑(desquamation)、紅斑、掻痒、炎症、苔癬化、表皮剥離、チクチクする痛み(stinging)、または落屑(scaling)に関連することを特徴とする組成物。
【請求項65】
皮膚病の治療に使用するための請求項1から61いずれか1項記載の組成物であって、前記エマルションまたは組成物が、一日一回または一日二回、局所塗布のために配合されていることを特徴とする組成物。
【請求項66】
皮膚病を治療する方法であって、その必要のある被験者の患部に、治療に効果的な量の、請求項1から61いずれか1項記載の組成物を塗布する工程を含む方法。
【請求項67】
前記皮膚病が、アトピー性皮膚炎、アレルギー性接触皮膚炎、または放射線皮膚炎であることを特徴とする請求項66記載の方法。
【請求項68】
前記被験者が、落屑(desquamation)、紅斑、掻痒、炎症、苔癬化、表皮剥離、チクチクする痛み、および落屑(scaling)を患っていることを特徴とする請求項66または67記載の方法。
【請求項69】
前記エマルションまたは組成物が一日一回または一日二回塗布されることを特徴とする請求項66から68いずれか1項記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2013−520496(P2013−520496A)
【公表日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−554975(P2012−554975)
【出願日】平成22年3月17日(2010.3.17)
【国際出願番号】PCT/US2010/027615
【国際公開番号】WO2011/106026
【国際公開日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【出願人】(512221072)プレシジョン ダーマトロジー インコーポレイテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】PRECISION DERMATOLOGY, INC.
【Fターム(参考)】