空気圧二次元構造物
本発明は、加圧(P)を受ける1つの圧力媒体において影響を及ぼす1つの中空体(3)から構成される空気圧プレート要素(1)に関わる。該中空体は相互に端部で接続された2つの圧縮/張力要素(2)の間に位置し弾力性のある膜(9)で作られる。2つの支持部材(17)の間のプレート要素(1)に架かる力(F)が横方向に荷重される時、上部圧縮/張力要素(2,7)は圧力を受け、下部圧縮/張力要素(2,8)は張力を受ける。プレストレスト張力要素(4)は該圧縮/張力要素(2,8)の間の中空体(3)のチャンネルに横断する距離を置いて位置する。該張力要素(4)は張力要素(2)を分離している中空体(3)によってプレストレスを与えられる。接続部材(6)は仮説の固定された中間支持部材として作用し圧力による歪みを防ぐために圧力を甘受し圧縮/張力要素(2,7)を安定させる。ニ次元のプレート要素(1)は特に軽量構造物の屋根の建造に使われる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前文に記載した空気圧プレート要素に関する。
【背景技術】
【0002】
空気圧の構成部材あるいは支持部材は、膨張性の中空体と、圧縮力と引張力とを吸収するための別々の要素から構成され、公知のものである。本件に最も関連した従来技術は、WO 01/73425(D1)に述べられている。
【0003】
かかるD1において、圧力の荷重を受けるこの中空体は、圧力要素を主として安定させて、圧力によるゆがみを防ぐのに役立っている。このため、圧力要素は、中空体の長さのいくつかあるいはそのすべてにおいて、圧力に対して非正の方向で、中空体の膜に取り付けられている。
【0004】
加えて、その支持要素の高さは、中空体によって画定され、その張力と圧縮要素は、相互に別々に位置付けされている。D1に記載されているそのデザインは、非常に軽量で、しかも頑丈で、想定された荷重に持続して耐久できる能力を持った空気圧構造物を作り出すことを可能にする。しかしながら、前述の空気構成要素は、多くの欠点を有する。中空体の膜における張力は、膜と圧力要素との間の、アタッチメントの部分において、強度の断裂に関わる高い圧力を長期にわたって負荷する。更には、このアタッチメントの構造上のデザインは非常に複雑で、それ故高額である。可能な組み合わせの中空体の断面図は、本来は円に制限される。D1においてその支持要素は、本来は一次元支持構造体である。巨大な表面領域を覆う屋根の構造にとって、本来は、すなわち二次元支持構造体なのであって、付加的な屋根の膜は要求されるものであり、支持要素の上にあるいはその間に、伸長されなければならない。中空体はまた、それが覆っている該領域に関わる1つの巨大な膜表面領域を備え、(以下の公式は、円形の断面図に応用される:すなわち、円周/直径=パイ、例えば、覆われた領域の1平方メートルあたり、およそ3.14平方メートルの膜)再び比例して高額のコストという結果へ導く。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、これらの良く知られた構造の不都合を取り除き、広い領域におけるニ次元支持構造体として組み立てられる1つの空気圧支持構造要素を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる目的の解決は、それらの主要特徴に関わる請求項1において特徴付けられている部分と追加的な有利な実施形態に関わる従属請求項において反映されている。
【0007】
本発明のかかる目的は、添付図面を参照して詳細に説明される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
図1a、図1bは、1つの空気圧プレート要素1の第一の実施形態を示している。図1aは、BBにおける空気圧プレート要素1の縦断面図を示し、図1bはAAにおける縦断面図を示している。2つの圧縮/張力要素は、圧力に対して非正の方向に、それらの端部によって相互に取り付けられ、1つの中空体3を閉じている。かかる中空体3は、弾力性のある膜9から作られていて、圧力を吸収することが可能である。低張力のストレスの負荷がかかるために、膜9は例えば非常に透明で部分的にフッ素系熱可塑性プラスティック(例えばETFE、エチレン−テトラフルオロエチレン)の非常に薄い箔から作られる。
【0009】
圧縮/張力要素2は、引張力と圧縮力の両方を吸収するのに適していて、それらは例えば木材や鋼鉄から作られる。かかる2つの圧縮/張力要素2は、非正の方向に、例えば一定間隔aにおいて、引張力を純粋に吸収することに役立つ張力要素4を経由して、相互に接続されている。これらの張力要素4は、中空体3を通り抜ける。それらは、中空体3を横切るガス不透過性チャンネル5に位置している。中空体3は、圧縮/張力要素2に取り付けられていない。空気圧プレート要素1は、圧縮/張力要素2の非正なる取り付け領域において本来1つの支持部材17に支持されている。
【0010】
もし中空体3が圧力を受けたとしたら、圧縮/張力要素2は引き離され、張力要素4はプレストレスを与えられる。もしプレート要素1が横断するように備えられていたら、圧縮力は中空体3上に位置する圧縮/張力要素2に負荷され、かつ引張力は中空体3を通り抜ける圧縮/張力要素2に負荷される。圧力を受ける圧縮/張力要素2は、負荷の下で潰れる傾向がある。圧縮/張力要素2とプレストレス張力要素4の間の1つのコネクター6は、圧縮/張力要素2の中間支持部材18として作用し、また張力要素4のプレストレスの負荷に従うか、横方向に作用する力Fのマグニチュードに依存して、静的な条件において、圧力が負荷された圧縮/張力要素2に、1つの圧縮部材としてあるいは硬さを備えた1つの圧力プレートとして又は弾性中間支持部材18として作用させることをもたらす。本来静的な条件における等価の環境は図2に示され、2つの支持部材17の間の複数の硬い中間支持部材18の上にある間隔を置いて支持されている、例えば1つの梁部材を備えている。
【0011】
以下のテキストで簡素化の目的のために、例えば重力Fによって空気圧プレート要素1に片側負荷状況が想定される。従って、広く圧縮の負荷を受ける上部圧縮/張力要素2は圧縮要素7を指し示し、また、広く圧縮の負荷を受ける下部圧縮/張力要素2は張力要素8を指し示す。片側負荷状況が逆転しない場合において、常に張力を受けるこの圧縮/張力要素2は、もちろん独占的に引っ張り力の負荷をも受け得る1つの純粋な張力要素8として組み立てられている。例えば、ロープやケーブルがこれに使われる。しかしながら、屋根の場合は空気抵抗が屋根の構造物の重量を過剰にする。このように圧縮する力は下部圧縮/張力要素2においても同様に負荷を引き起こす。変動する圧縮あるいは引張力は、圧縮/張力要素2の負荷を起こし、また例えば壁として使用される場合は、プレート要素において垂直に負荷を発生させる。
【0012】
圧縮要素7を圧力による歪みから保護することを要求される安定させる力よりも、垂直の張力要素4のプレストレスを与えられる力が更に大きい時には、接続部材6は、仮設の固定された中間の支持部材として機能する。撓みは、要求された安定させる力がプレストレスト張力要素4のプレストレスを与えられた力の限界を超えた場合にのみ、接続部材6において起こる。中空体3の加圧Pと、プレストレスト張力要素4の間の距離aと、圧縮要素7の幅及び高さは、プレート要素1の画定された1つの負荷によって選択される。このように、プレストレスを与えられた力が、有意に、圧力による歪みを保護するために要求される安定させる力よりも常に大きい。このような状況において、距離aが小さくなれば、圧縮要素7を安定させるためのプレストレスト張力要素4からプレストレスを与えられた力も小さくなる。距離aが長くなると、この安定させるプレストレスを与えられた力もまた、より大きくなる。しかし、同時に、圧縮要素7における不安定で、支持されない長さもまたより大きくなる。このように圧縮要素7に作用する比較的小さな軸方向の圧力下においてさえも、歪みは起こり得る。安定性とその重量を考慮したプレストレスト張力要素4の最善の数量及びその分布量は、計算に基づいて基本的には個別に最適化される。
【0013】
図3−5は、張力要素4が圧縮/張力要素2の間でピンと固定させている方法における、いくつかの異なる形態を示している。中空体3は、これらの図に示されている。図3は、張力要素4の様々な傾斜角を示しており、複数の張力要素4が1つの接続部材6を経て、同じポイントで圧縮要素7に本来固定させている。プレストレスト張力要素4の1つの配列が、1つの垂直面に左右対称で、図4に示されている。また、図5では垂直でかつ平行な面に左右対称で示されている。左右対称の面は、ダッシュ線で指示されている。
【0014】
図6−8は、膜9とプレストレスト張力要素4の間の接続部材の詳細を解決するための様々な例証を示している。図6及び図7は、かかる接続部材が、非正に、張力要素4の軸方向に実現されているいくつかの異なった形態を示している。図6では、かかる接続部材は、接着剤止めされているか、溶接止めされている。図7では、1つの接続要素10によって、圧縮/張力要素2を備えたプレストレスト張力要素4と接続していて、同時に、非正に、ガス不浸透化性の膜9によって壁面の開口部を密閉されている。接続要素10は例えば押し出し成形されたPVCあるいは金属製品から作られる。
【0015】
図8は、張力要素4において移動可能な、ガス不浸透化性の膜に1つの開口部を備える1つの形態を示している。アイレット11は、膜9に組み込まれていて、張力要素4が、膜を通るそのポイントは、1つの接着部材12によって、気密構造により密閉されている。
【0016】
プレストレスト張力要素4の領域における1つのプレート要素1の縦断面図が図9に示されている。これは、図1a,bにあるように、中空体3をこれらの張力要素4が通り抜けるための同様の形態である。1つのチャンネル5は、中空体3に組み込まれていて、張力要素4はチャンネル5内を通して張られている。
【0017】
図10は、このようなチャンネル5の1つの壁面の開口部の縦断面詳細図である。また、端部片13は、1つの張力要素4を適合されるための1つの開口部を備えて取り付けられている。端部片13は、割安な押し出し成形されたPVCから作られる。また、気密構造により膜9を締め付けるための1つの装置によって取り付けられている。これは、膜9に接着あるいは溶接されることにより、端部片13と接合されることも可能である。この場合において、端部片13は、1つの膜を締め付ける装置を包含する必要がない。2つの端部片13を覆うように配置された1つのチューブ14は、周囲圧力が存在する1つのチャンネル5を構成している。本件技術によって誰かが殺されるならば、1つの端部片13と、チューブ19に取り付けられた1つの膜を締め付ける装置、例えば開口部を覆うように嵌められた1つのホース14を用いた他の可能な配列に気付くことでしょう。1つのチューブ18あるいは1つのホース14によって接続されたかかる2つの端部片13は、膜9の1つの孔を通して、中空体3に組み込まれることが可能であり、また可能なサイズであり、その内側から膜9に取り付けられる。
【0018】
図11−13は、プレストレスト張力要素4を配列するための様々な代用案の断面図を示している。図11によると、1つ以上のプレストレスト張力要素4が、中空体3を平行して通されることが可能である。プレストレスト張力要素4は、中空体3の外側においても圧縮/張力要素2へ接続するよう使われる(図12、図13)。もし、圧縮/張力要素2がフラットならば、それもまた考えられることであり、圧縮/張力要素2と圧縮/張力要素2の方向付けにおける間に平行して、複数のチューブ状の中空体3を配列する、これは本発明と矛盾するものではない(図13)。
【0019】
図14−17は、圧縮/張力要素2及び張力要素4が図式化され、空気圧プレート要素1の複数の可能な縦断面図を示している。図14は、本来長方形の縦軸断面図を示していて、2つの圧縮/張力要素2は、そのほとんどの部分を相互に平行して走っている。図15は、左右対称のレンズ状縦断面図を示しており、図16は左右非対称のレンズ状縦断面図を示している。図17に示されるように、アーチ型の縦断面図もまた可能である。
【0020】
図18は、縦断面図において、圧縮/張力要素2によって画定された中空体3の形とかかる空洞部は異なり、1つの空気圧プレート要素1の1つの実施形態を示している。また中空体3はかかる空洞部の一部分のみを占有している。
【0021】
図19は、図13に示されている実施形態とは似ていないが、圧縮/張力要素2の方向を横断するように配列されている多数のチューブ状の中空体3を備えた、1つのプレート要素1を示している。
【0022】
図20に示されたかかるプレート要素1は、圧縮/張力要素2の方向において複数のセグメントに分割されている。かかるセグメントは、縦断面図において分離され示されている。かかる独立したセグメントは、接続するための膜20の支援を以って、非正な撓んでいて耐性のある接続部材を用いて1つの圧縮/張力要素2を構成するよう接続されている。分離可能性は、構成要素を搬送する点からも有利性をもたらしている。一般的に、すべての圧縮/張力要素2は、前述のあるいは後述の例証にあるように、分離可能であることにより構成されることが、注目されるべきである。
【0023】
以下の図は、空気圧プレート要素1又はその組み合わせによるいくつかの例証を示している。これらの例証は、関連出願と比較された有利性を更に明らかにする。つまり、キャリヤーは本来チューブ状でなければならない必要はなく、垂直のプレストレスト張力要素4を用いて明らかにされた構造方法は、その形における変化およびデザインの更なる自由を許容する。とりわけニ次元のプレート型のキャリアーを製作することを可能にする。
【0024】
図21は、一方向に伸張している圧縮/張力要素2を備える1つの空気圧プレート要素1の等角表現による斜視図である。かかる圧縮/張力要素2が対を成し、1つの圧縮/張力要素2は中空体3を覆うように伸張し、1つの圧縮/張力要素2は中空体3の下側へ伸張している。単体の中空体は、3対の圧縮/張力要素2において張力要素4のプレストレスを引き起こす。追加の線で書き加えられた圧縮/張力要素2と中空体3だけが、この斜視図に示されている。かかるプレストレスト張力要素4は、対になっている圧縮/張力要素2の間に伸張しているが、本図面にも次の図面にも示されていない。
【0025】
図22は、中央に向かって幅が狭くなっている断面をもった、3つの圧力プレートは、圧縮要素7として用いられている。それらの支持された端部において、かかる3つの圧力プレートは、壊れることのない、ノーカットの端部を構成している。
【0026】
図23において、圧縮要素7は、また、横断する圧縮部材15及び風用補強部材16で補強されている。更に図24は、最後に1つの単体の大きな切り抜き部を備える、プレート型圧縮要素7を包含している別の実施形態を示している。かかる切り抜き部は、如何なるサイズも形も如何なる模様でもまた数においても、重量を減らすことに役立ち提供される。本実施形態において、圧縮/張力要素2は必ずしも対である必要がないことは明らかに示されている。1つの単体プレート型圧縮要素7は、複数の張力要素8あるいは複数の圧縮/張力要素2のそれぞれの端部において接続される。
【0027】
図25−27は、2つあるいはそれ以上の方向に配列されている圧縮/張力要素2を備えた、空気圧プレート要素1の実施形態を示している。図25では、4対の圧縮/張力要素2は、1つの八角形の表面を構成する中空体3によって満たされるよう1つの十字を形成している。この場合においては、圧縮/張力要素2は、相互に直角に交わるように配列されている。
【0028】
図26は、1つの六角形の図で、1つのプレート要素1の例証を示している。3対の圧縮/張力要素2は、星型に配列されている。対になっている圧縮/張力要素2の間の角度は、自由自在に選ぶことが出来る。また、圧縮/張力要素2は、複数の異なったポイントで交差することも出来る。
【0029】
図27は、2つの方向に配列された圧縮/張力要素2を備えた1つのプレート要素1の更なる実施形態を示している。3つの連続する十字は、それぞれ2つの対の圧縮/張力要素2から構成され、中空体3は広い長方形のプレート要素1を形成している。それぞれの圧縮要素7は、両端部において支持部材17で支持されるべきである。屋根の場合においては、支持部材17の機能は例えば支柱によって作用される。
【0030】
図28は、八角面を備えたプレート要素1が、より広く、連続する表面を形成するいくつかの方法において、どのように組み合わされるのか、鳥瞰図において示している。
【0031】
長方形の領域構造に基づくより大きな領域構造を形成するために、プレート要素1を組み合わせるための更なるオプションが、図29,30に示されている。図29は、ニ方向に配列された圧縮/張力要素2を備える6つの結合プレート要素1を備える1つの領域の等角表現による斜視図である。図30では、圧縮/張力要素2と、四方向に配列された圧縮/張力要素2を備える2つのプレート要素1によって形成されている同一領域が、斜視図で示されている。
【0032】
屋根の場合において、例えば、中空体3において水平に挿入される1つ又はそれ以上の膜と、位置決めされたすべての結合点において織物地による横木を使用することによって、もたらされる対流熱伝達の減少のため、プレート要素1の絶縁特性は実質的に増加している。安全目的のために、大きい中空体3は相互に気密構造で、分離されている複数のチャンバーに分割される。つまり、もし膜が破損したとしても、圧力は中空体3全体において失われず、またそのような失敗はかかる部屋の一部だけが影響を受けるに過ぎない。100ミリバール未満の小さな圧力が要求されるために、10メートル以上伸張された中空体3は、コンプレッサーの代わりに送風機を使って圧搾空気を積みこむことができる。
【0033】
図31a、bは、前述の基本的な発明の原則の更なる実施形態を示している。圧縮/張力要素2は2次元で、複数の多角形の格子部材で構成され、その格子部材はコネクター22を介して繋がれた複数の要素部分21から順番に構成され、1つの圧力/張力格子部材23を形成する。2つのこのような圧力/張力格子部材23は、1つ又はそれ以上の中空体3を封じ込め、張力要素4を介して接続される。要素部分2が接触する接合部22において、かかる2つの圧力/張力格子部材23は、例えばプレート要素1の端部で起こったり、あるいはプレート要素1の領域内で支持部材17の上に接触する接合部22において起こった場合で、異なった圧力/張力格子部材23から要素部分21が直接接触しないなら、少なくとも1つの張力要素4と接続される。また加えて、張力要素4は要素部分21の長さに沿って取り付けられる。例えば、相互に接続されている4つの連続した圧縮/張力要素2の代わりに、図25におけるかかるプレート要素は、4つの接続部22を備えた1つの圧力/張力格子部材を形成する、12個の要素部分21から構成されるかもしれない。荷重のタイプに依って、接続部22は、圧力又は引っ張り荷重あるいはそのいずれか一方を吸収し伝達する能力があるに相違ない。接続部22は、例えば関節部を備えた付加的な接続する要素や、又は例えば硬くて溶接や接着剤で止められた非分離接続部材から構成される。
【0034】
図31aは、プレート要素1の等角表現による斜視図を示している。上部圧力/張力格子部材23は、明確に下部格子から切り離されて示され、中空体3は完全に割愛され、張力部材4の推移は、模範的な目的のために2〜3箇所の接続部のところに点線で示されている。
【0035】
図31bは、図31aの実施形態の平面図を示している。
【0036】
1つの圧縮/張力要素を、複数の要素部分21に分割する他の可能な方法は、図32に示されている。図32では、圧力/張力格子部材23の端部における支持部材17以外に、1つ又はそれ以上の付加的な支持部材17がプレート要素1の領域の中に存在していることが考えられる。もし、付加的な支持部材17が、圧力/張力格子部材23の中央部に提供されるならば、中空体3は輪状の、あるいは、本来はドーナツ状で、上部下部圧力/張力格子部材23は支持部材17において接触するか、あるいは垂直な圧力要素を介して接続される。
【0037】
空気圧のキャリアー構造は、複数のプレート要素1から構成され得る。圧力/張力格子部材23を備えた1つのプレート要素1は、部分的にいくつかの二次元形態を有する。特に、複数のプレート要素1が組み合わされる時、建築家や技術者には非常に高度のデザインの自由がある。
【0038】
圧力/張力格子部材23のメッシュの形とサイズは、圧力の実際の推移に適合させることができる。要素部分21は、様々な物質から構成されている。例えば、より大きな緊張が、圧力/張力格子部材23の領域の中央部に向かうよりも、支持部材17へ近づき、プレート要素1の端部で発生する。
【0039】
圧力/張力格子部材23を備えた本発明に従い、空気圧プレート要素1は、特に屋根構造における雪と風の荷重の結果発生するニ次元構造における分配される負荷に適している。
【0040】
勿論、そのようなプレート要素1は、たくさんの他の形も採ることができ、それらは順番に、より大きな二次元構造物を成形するためのたくさんの異なる方法によって組み合わされる。図1に示されている原理の基礎において、圧縮/張力要素2は、いくつかの方向に又はすくなくとも1つの中空体3の表面を覆う数に、分配される。また1つあるいはそれ以上の中空体3もいくつかの形を有する。
【0041】
プレート要素1が、浮動の堅いコンテナとして使用される時、中空体3は例えばガソリンや石油のような液体で満たされる。これらのコンテナは固定タンクとして使用されたりあるいはそれらの剛性のために船で牽引するのに非常に適している。
【0042】
その一方で、もし中空体3が空気よりも軽いガスを積んだ場合、プレート要素1の重量は減少しすなわちかかる全体の構造が空中に浮かび、静的な浮力が結果として起こる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1a】空気圧プレートの第一の実施形態の縦断面図。
【図1b】空気圧プレートの第一の実施形態の横断面図。
【図2】梁部材の関する静的な原理を示す側面図。
【図3】プレストレスト張力要素の一つの配列例を示す側面図。
【図4】プレストレスト張力要素の別の配列例を示す側面図。
【図5】プレストレスト張力要素の別の配列例を示す側面図。
【図6】中空体の膜の中にガス不浸透性の仕方でプレストレスト張力要素を通す一つの方法の縦断面図。
【図7】中空体の膜の中にガス不浸透性の仕方でプレストレスト張力要素を通す別の方法の縦断面図。
【図8】中空体の膜の中にガス不浸透性の仕方でプレストレスト張力要素を通す別の方法の縦断面図。
【図9】中空体の中にプレストレスト張力要素を通す方法の1つの実施形態の縦断面図。
【図10】中空体の中にプレストレスト張力要素を通す方法の別の実施形態の縦断面図。
【図11】プレストレスト張力要素のための異なる配列例を示す横断面図。
【図12】プレストレスト張力要素のための異なる配列例を示す横断面図。
【図13】プレストレスト張力要素のための異なる配列例を示す横断面図。
【図14】形状の異なる変形例におけるプレート要素の縦断面図。
【図15】形状の異なる変形例におけるプレート要素の縦断面図。
【図16】形状の異なる変形例におけるプレート要素の縦断面図。
【図17】形状の異なる変形例におけるプレート要素の縦断面図。
【図18】中空体の形態とは異なる形のプレート要素の実施形態の縦断面図。
【図19】圧縮/張力要素の方向を横断するように整列されている複数の中空体を備えたプレート要素の実施形態の縦断面図。
【図20】切り離された状態における分離可能なプレート要素の実施形態の縦断面図。
【図21】切り離された状態におけるプレート要素の実施形態の縦断面図。
【図22】可変断面を備える複数の圧力プレートの実施形態の概略斜視図。
【図23】圧力要素を横切る複数の補強部材を備える実施形態の概略斜視図。
【図24】広い切り抜き部を持った1つの単体の圧力プレートを備える実施形態の概略斜視図。
【図25】二方向に配列された圧縮/張力要素を持ったプレート要素の実施形態の概略斜視図。
【図26】圧縮/張力要素の多角形の配列を持ったプレート要素の実施形態の概略斜視図。
【図27】プレート要素で構成される屋根の実施形態の概略斜視図。
【図28】複数の多角形のプレート要素の鳥瞰図。
【図29】複数の長方形のプレート要素の組み合わせを示す概略斜視図。
【図30】2つの長方形のプレート要素の概略斜視図。
【図31a】圧縮/張力格子部材を備えたプレート要素の実施形態の概略分解斜視図。
【図31b】圧縮/張力格子部材を備えたプレート要素の実施形態の概略分解平面図。
【図32】圧縮/張力格子部材を備えたプレート要素の第二の実施形態の平面図。
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前文に記載した空気圧プレート要素に関する。
【背景技術】
【0002】
空気圧の構成部材あるいは支持部材は、膨張性の中空体と、圧縮力と引張力とを吸収するための別々の要素から構成され、公知のものである。本件に最も関連した従来技術は、WO 01/73425(D1)に述べられている。
【0003】
かかるD1において、圧力の荷重を受けるこの中空体は、圧力要素を主として安定させて、圧力によるゆがみを防ぐのに役立っている。このため、圧力要素は、中空体の長さのいくつかあるいはそのすべてにおいて、圧力に対して非正の方向で、中空体の膜に取り付けられている。
【0004】
加えて、その支持要素の高さは、中空体によって画定され、その張力と圧縮要素は、相互に別々に位置付けされている。D1に記載されているそのデザインは、非常に軽量で、しかも頑丈で、想定された荷重に持続して耐久できる能力を持った空気圧構造物を作り出すことを可能にする。しかしながら、前述の空気構成要素は、多くの欠点を有する。中空体の膜における張力は、膜と圧力要素との間の、アタッチメントの部分において、強度の断裂に関わる高い圧力を長期にわたって負荷する。更には、このアタッチメントの構造上のデザインは非常に複雑で、それ故高額である。可能な組み合わせの中空体の断面図は、本来は円に制限される。D1においてその支持要素は、本来は一次元支持構造体である。巨大な表面領域を覆う屋根の構造にとって、本来は、すなわち二次元支持構造体なのであって、付加的な屋根の膜は要求されるものであり、支持要素の上にあるいはその間に、伸長されなければならない。中空体はまた、それが覆っている該領域に関わる1つの巨大な膜表面領域を備え、(以下の公式は、円形の断面図に応用される:すなわち、円周/直径=パイ、例えば、覆われた領域の1平方メートルあたり、およそ3.14平方メートルの膜)再び比例して高額のコストという結果へ導く。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、これらの良く知られた構造の不都合を取り除き、広い領域におけるニ次元支持構造体として組み立てられる1つの空気圧支持構造要素を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる目的の解決は、それらの主要特徴に関わる請求項1において特徴付けられている部分と追加的な有利な実施形態に関わる従属請求項において反映されている。
【0007】
本発明のかかる目的は、添付図面を参照して詳細に説明される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
図1a、図1bは、1つの空気圧プレート要素1の第一の実施形態を示している。図1aは、BBにおける空気圧プレート要素1の縦断面図を示し、図1bはAAにおける縦断面図を示している。2つの圧縮/張力要素は、圧力に対して非正の方向に、それらの端部によって相互に取り付けられ、1つの中空体3を閉じている。かかる中空体3は、弾力性のある膜9から作られていて、圧力を吸収することが可能である。低張力のストレスの負荷がかかるために、膜9は例えば非常に透明で部分的にフッ素系熱可塑性プラスティック(例えばETFE、エチレン−テトラフルオロエチレン)の非常に薄い箔から作られる。
【0009】
圧縮/張力要素2は、引張力と圧縮力の両方を吸収するのに適していて、それらは例えば木材や鋼鉄から作られる。かかる2つの圧縮/張力要素2は、非正の方向に、例えば一定間隔aにおいて、引張力を純粋に吸収することに役立つ張力要素4を経由して、相互に接続されている。これらの張力要素4は、中空体3を通り抜ける。それらは、中空体3を横切るガス不透過性チャンネル5に位置している。中空体3は、圧縮/張力要素2に取り付けられていない。空気圧プレート要素1は、圧縮/張力要素2の非正なる取り付け領域において本来1つの支持部材17に支持されている。
【0010】
もし中空体3が圧力を受けたとしたら、圧縮/張力要素2は引き離され、張力要素4はプレストレスを与えられる。もしプレート要素1が横断するように備えられていたら、圧縮力は中空体3上に位置する圧縮/張力要素2に負荷され、かつ引張力は中空体3を通り抜ける圧縮/張力要素2に負荷される。圧力を受ける圧縮/張力要素2は、負荷の下で潰れる傾向がある。圧縮/張力要素2とプレストレス張力要素4の間の1つのコネクター6は、圧縮/張力要素2の中間支持部材18として作用し、また張力要素4のプレストレスの負荷に従うか、横方向に作用する力Fのマグニチュードに依存して、静的な条件において、圧力が負荷された圧縮/張力要素2に、1つの圧縮部材としてあるいは硬さを備えた1つの圧力プレートとして又は弾性中間支持部材18として作用させることをもたらす。本来静的な条件における等価の環境は図2に示され、2つの支持部材17の間の複数の硬い中間支持部材18の上にある間隔を置いて支持されている、例えば1つの梁部材を備えている。
【0011】
以下のテキストで簡素化の目的のために、例えば重力Fによって空気圧プレート要素1に片側負荷状況が想定される。従って、広く圧縮の負荷を受ける上部圧縮/張力要素2は圧縮要素7を指し示し、また、広く圧縮の負荷を受ける下部圧縮/張力要素2は張力要素8を指し示す。片側負荷状況が逆転しない場合において、常に張力を受けるこの圧縮/張力要素2は、もちろん独占的に引っ張り力の負荷をも受け得る1つの純粋な張力要素8として組み立てられている。例えば、ロープやケーブルがこれに使われる。しかしながら、屋根の場合は空気抵抗が屋根の構造物の重量を過剰にする。このように圧縮する力は下部圧縮/張力要素2においても同様に負荷を引き起こす。変動する圧縮あるいは引張力は、圧縮/張力要素2の負荷を起こし、また例えば壁として使用される場合は、プレート要素において垂直に負荷を発生させる。
【0012】
圧縮要素7を圧力による歪みから保護することを要求される安定させる力よりも、垂直の張力要素4のプレストレスを与えられる力が更に大きい時には、接続部材6は、仮設の固定された中間の支持部材として機能する。撓みは、要求された安定させる力がプレストレスト張力要素4のプレストレスを与えられた力の限界を超えた場合にのみ、接続部材6において起こる。中空体3の加圧Pと、プレストレスト張力要素4の間の距離aと、圧縮要素7の幅及び高さは、プレート要素1の画定された1つの負荷によって選択される。このように、プレストレスを与えられた力が、有意に、圧力による歪みを保護するために要求される安定させる力よりも常に大きい。このような状況において、距離aが小さくなれば、圧縮要素7を安定させるためのプレストレスト張力要素4からプレストレスを与えられた力も小さくなる。距離aが長くなると、この安定させるプレストレスを与えられた力もまた、より大きくなる。しかし、同時に、圧縮要素7における不安定で、支持されない長さもまたより大きくなる。このように圧縮要素7に作用する比較的小さな軸方向の圧力下においてさえも、歪みは起こり得る。安定性とその重量を考慮したプレストレスト張力要素4の最善の数量及びその分布量は、計算に基づいて基本的には個別に最適化される。
【0013】
図3−5は、張力要素4が圧縮/張力要素2の間でピンと固定させている方法における、いくつかの異なる形態を示している。中空体3は、これらの図に示されている。図3は、張力要素4の様々な傾斜角を示しており、複数の張力要素4が1つの接続部材6を経て、同じポイントで圧縮要素7に本来固定させている。プレストレスト張力要素4の1つの配列が、1つの垂直面に左右対称で、図4に示されている。また、図5では垂直でかつ平行な面に左右対称で示されている。左右対称の面は、ダッシュ線で指示されている。
【0014】
図6−8は、膜9とプレストレスト張力要素4の間の接続部材の詳細を解決するための様々な例証を示している。図6及び図7は、かかる接続部材が、非正に、張力要素4の軸方向に実現されているいくつかの異なった形態を示している。図6では、かかる接続部材は、接着剤止めされているか、溶接止めされている。図7では、1つの接続要素10によって、圧縮/張力要素2を備えたプレストレスト張力要素4と接続していて、同時に、非正に、ガス不浸透化性の膜9によって壁面の開口部を密閉されている。接続要素10は例えば押し出し成形されたPVCあるいは金属製品から作られる。
【0015】
図8は、張力要素4において移動可能な、ガス不浸透化性の膜に1つの開口部を備える1つの形態を示している。アイレット11は、膜9に組み込まれていて、張力要素4が、膜を通るそのポイントは、1つの接着部材12によって、気密構造により密閉されている。
【0016】
プレストレスト張力要素4の領域における1つのプレート要素1の縦断面図が図9に示されている。これは、図1a,bにあるように、中空体3をこれらの張力要素4が通り抜けるための同様の形態である。1つのチャンネル5は、中空体3に組み込まれていて、張力要素4はチャンネル5内を通して張られている。
【0017】
図10は、このようなチャンネル5の1つの壁面の開口部の縦断面詳細図である。また、端部片13は、1つの張力要素4を適合されるための1つの開口部を備えて取り付けられている。端部片13は、割安な押し出し成形されたPVCから作られる。また、気密構造により膜9を締め付けるための1つの装置によって取り付けられている。これは、膜9に接着あるいは溶接されることにより、端部片13と接合されることも可能である。この場合において、端部片13は、1つの膜を締め付ける装置を包含する必要がない。2つの端部片13を覆うように配置された1つのチューブ14は、周囲圧力が存在する1つのチャンネル5を構成している。本件技術によって誰かが殺されるならば、1つの端部片13と、チューブ19に取り付けられた1つの膜を締め付ける装置、例えば開口部を覆うように嵌められた1つのホース14を用いた他の可能な配列に気付くことでしょう。1つのチューブ18あるいは1つのホース14によって接続されたかかる2つの端部片13は、膜9の1つの孔を通して、中空体3に組み込まれることが可能であり、また可能なサイズであり、その内側から膜9に取り付けられる。
【0018】
図11−13は、プレストレスト張力要素4を配列するための様々な代用案の断面図を示している。図11によると、1つ以上のプレストレスト張力要素4が、中空体3を平行して通されることが可能である。プレストレスト張力要素4は、中空体3の外側においても圧縮/張力要素2へ接続するよう使われる(図12、図13)。もし、圧縮/張力要素2がフラットならば、それもまた考えられることであり、圧縮/張力要素2と圧縮/張力要素2の方向付けにおける間に平行して、複数のチューブ状の中空体3を配列する、これは本発明と矛盾するものではない(図13)。
【0019】
図14−17は、圧縮/張力要素2及び張力要素4が図式化され、空気圧プレート要素1の複数の可能な縦断面図を示している。図14は、本来長方形の縦軸断面図を示していて、2つの圧縮/張力要素2は、そのほとんどの部分を相互に平行して走っている。図15は、左右対称のレンズ状縦断面図を示しており、図16は左右非対称のレンズ状縦断面図を示している。図17に示されるように、アーチ型の縦断面図もまた可能である。
【0020】
図18は、縦断面図において、圧縮/張力要素2によって画定された中空体3の形とかかる空洞部は異なり、1つの空気圧プレート要素1の1つの実施形態を示している。また中空体3はかかる空洞部の一部分のみを占有している。
【0021】
図19は、図13に示されている実施形態とは似ていないが、圧縮/張力要素2の方向を横断するように配列されている多数のチューブ状の中空体3を備えた、1つのプレート要素1を示している。
【0022】
図20に示されたかかるプレート要素1は、圧縮/張力要素2の方向において複数のセグメントに分割されている。かかるセグメントは、縦断面図において分離され示されている。かかる独立したセグメントは、接続するための膜20の支援を以って、非正な撓んでいて耐性のある接続部材を用いて1つの圧縮/張力要素2を構成するよう接続されている。分離可能性は、構成要素を搬送する点からも有利性をもたらしている。一般的に、すべての圧縮/張力要素2は、前述のあるいは後述の例証にあるように、分離可能であることにより構成されることが、注目されるべきである。
【0023】
以下の図は、空気圧プレート要素1又はその組み合わせによるいくつかの例証を示している。これらの例証は、関連出願と比較された有利性を更に明らかにする。つまり、キャリヤーは本来チューブ状でなければならない必要はなく、垂直のプレストレスト張力要素4を用いて明らかにされた構造方法は、その形における変化およびデザインの更なる自由を許容する。とりわけニ次元のプレート型のキャリアーを製作することを可能にする。
【0024】
図21は、一方向に伸張している圧縮/張力要素2を備える1つの空気圧プレート要素1の等角表現による斜視図である。かかる圧縮/張力要素2が対を成し、1つの圧縮/張力要素2は中空体3を覆うように伸張し、1つの圧縮/張力要素2は中空体3の下側へ伸張している。単体の中空体は、3対の圧縮/張力要素2において張力要素4のプレストレスを引き起こす。追加の線で書き加えられた圧縮/張力要素2と中空体3だけが、この斜視図に示されている。かかるプレストレスト張力要素4は、対になっている圧縮/張力要素2の間に伸張しているが、本図面にも次の図面にも示されていない。
【0025】
図22は、中央に向かって幅が狭くなっている断面をもった、3つの圧力プレートは、圧縮要素7として用いられている。それらの支持された端部において、かかる3つの圧力プレートは、壊れることのない、ノーカットの端部を構成している。
【0026】
図23において、圧縮要素7は、また、横断する圧縮部材15及び風用補強部材16で補強されている。更に図24は、最後に1つの単体の大きな切り抜き部を備える、プレート型圧縮要素7を包含している別の実施形態を示している。かかる切り抜き部は、如何なるサイズも形も如何なる模様でもまた数においても、重量を減らすことに役立ち提供される。本実施形態において、圧縮/張力要素2は必ずしも対である必要がないことは明らかに示されている。1つの単体プレート型圧縮要素7は、複数の張力要素8あるいは複数の圧縮/張力要素2のそれぞれの端部において接続される。
【0027】
図25−27は、2つあるいはそれ以上の方向に配列されている圧縮/張力要素2を備えた、空気圧プレート要素1の実施形態を示している。図25では、4対の圧縮/張力要素2は、1つの八角形の表面を構成する中空体3によって満たされるよう1つの十字を形成している。この場合においては、圧縮/張力要素2は、相互に直角に交わるように配列されている。
【0028】
図26は、1つの六角形の図で、1つのプレート要素1の例証を示している。3対の圧縮/張力要素2は、星型に配列されている。対になっている圧縮/張力要素2の間の角度は、自由自在に選ぶことが出来る。また、圧縮/張力要素2は、複数の異なったポイントで交差することも出来る。
【0029】
図27は、2つの方向に配列された圧縮/張力要素2を備えた1つのプレート要素1の更なる実施形態を示している。3つの連続する十字は、それぞれ2つの対の圧縮/張力要素2から構成され、中空体3は広い長方形のプレート要素1を形成している。それぞれの圧縮要素7は、両端部において支持部材17で支持されるべきである。屋根の場合においては、支持部材17の機能は例えば支柱によって作用される。
【0030】
図28は、八角面を備えたプレート要素1が、より広く、連続する表面を形成するいくつかの方法において、どのように組み合わされるのか、鳥瞰図において示している。
【0031】
長方形の領域構造に基づくより大きな領域構造を形成するために、プレート要素1を組み合わせるための更なるオプションが、図29,30に示されている。図29は、ニ方向に配列された圧縮/張力要素2を備える6つの結合プレート要素1を備える1つの領域の等角表現による斜視図である。図30では、圧縮/張力要素2と、四方向に配列された圧縮/張力要素2を備える2つのプレート要素1によって形成されている同一領域が、斜視図で示されている。
【0032】
屋根の場合において、例えば、中空体3において水平に挿入される1つ又はそれ以上の膜と、位置決めされたすべての結合点において織物地による横木を使用することによって、もたらされる対流熱伝達の減少のため、プレート要素1の絶縁特性は実質的に増加している。安全目的のために、大きい中空体3は相互に気密構造で、分離されている複数のチャンバーに分割される。つまり、もし膜が破損したとしても、圧力は中空体3全体において失われず、またそのような失敗はかかる部屋の一部だけが影響を受けるに過ぎない。100ミリバール未満の小さな圧力が要求されるために、10メートル以上伸張された中空体3は、コンプレッサーの代わりに送風機を使って圧搾空気を積みこむことができる。
【0033】
図31a、bは、前述の基本的な発明の原則の更なる実施形態を示している。圧縮/張力要素2は2次元で、複数の多角形の格子部材で構成され、その格子部材はコネクター22を介して繋がれた複数の要素部分21から順番に構成され、1つの圧力/張力格子部材23を形成する。2つのこのような圧力/張力格子部材23は、1つ又はそれ以上の中空体3を封じ込め、張力要素4を介して接続される。要素部分2が接触する接合部22において、かかる2つの圧力/張力格子部材23は、例えばプレート要素1の端部で起こったり、あるいはプレート要素1の領域内で支持部材17の上に接触する接合部22において起こった場合で、異なった圧力/張力格子部材23から要素部分21が直接接触しないなら、少なくとも1つの張力要素4と接続される。また加えて、張力要素4は要素部分21の長さに沿って取り付けられる。例えば、相互に接続されている4つの連続した圧縮/張力要素2の代わりに、図25におけるかかるプレート要素は、4つの接続部22を備えた1つの圧力/張力格子部材を形成する、12個の要素部分21から構成されるかもしれない。荷重のタイプに依って、接続部22は、圧力又は引っ張り荷重あるいはそのいずれか一方を吸収し伝達する能力があるに相違ない。接続部22は、例えば関節部を備えた付加的な接続する要素や、又は例えば硬くて溶接や接着剤で止められた非分離接続部材から構成される。
【0034】
図31aは、プレート要素1の等角表現による斜視図を示している。上部圧力/張力格子部材23は、明確に下部格子から切り離されて示され、中空体3は完全に割愛され、張力部材4の推移は、模範的な目的のために2〜3箇所の接続部のところに点線で示されている。
【0035】
図31bは、図31aの実施形態の平面図を示している。
【0036】
1つの圧縮/張力要素を、複数の要素部分21に分割する他の可能な方法は、図32に示されている。図32では、圧力/張力格子部材23の端部における支持部材17以外に、1つ又はそれ以上の付加的な支持部材17がプレート要素1の領域の中に存在していることが考えられる。もし、付加的な支持部材17が、圧力/張力格子部材23の中央部に提供されるならば、中空体3は輪状の、あるいは、本来はドーナツ状で、上部下部圧力/張力格子部材23は支持部材17において接触するか、あるいは垂直な圧力要素を介して接続される。
【0037】
空気圧のキャリアー構造は、複数のプレート要素1から構成され得る。圧力/張力格子部材23を備えた1つのプレート要素1は、部分的にいくつかの二次元形態を有する。特に、複数のプレート要素1が組み合わされる時、建築家や技術者には非常に高度のデザインの自由がある。
【0038】
圧力/張力格子部材23のメッシュの形とサイズは、圧力の実際の推移に適合させることができる。要素部分21は、様々な物質から構成されている。例えば、より大きな緊張が、圧力/張力格子部材23の領域の中央部に向かうよりも、支持部材17へ近づき、プレート要素1の端部で発生する。
【0039】
圧力/張力格子部材23を備えた本発明に従い、空気圧プレート要素1は、特に屋根構造における雪と風の荷重の結果発生するニ次元構造における分配される負荷に適している。
【0040】
勿論、そのようなプレート要素1は、たくさんの他の形も採ることができ、それらは順番に、より大きな二次元構造物を成形するためのたくさんの異なる方法によって組み合わされる。図1に示されている原理の基礎において、圧縮/張力要素2は、いくつかの方向に又はすくなくとも1つの中空体3の表面を覆う数に、分配される。また1つあるいはそれ以上の中空体3もいくつかの形を有する。
【0041】
プレート要素1が、浮動の堅いコンテナとして使用される時、中空体3は例えばガソリンや石油のような液体で満たされる。これらのコンテナは固定タンクとして使用されたりあるいはそれらの剛性のために船で牽引するのに非常に適している。
【0042】
その一方で、もし中空体3が空気よりも軽いガスを積んだ場合、プレート要素1の重量は減少しすなわちかかる全体の構造が空中に浮かび、静的な浮力が結果として起こる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1a】空気圧プレートの第一の実施形態の縦断面図。
【図1b】空気圧プレートの第一の実施形態の横断面図。
【図2】梁部材の関する静的な原理を示す側面図。
【図3】プレストレスト張力要素の一つの配列例を示す側面図。
【図4】プレストレスト張力要素の別の配列例を示す側面図。
【図5】プレストレスト張力要素の別の配列例を示す側面図。
【図6】中空体の膜の中にガス不浸透性の仕方でプレストレスト張力要素を通す一つの方法の縦断面図。
【図7】中空体の膜の中にガス不浸透性の仕方でプレストレスト張力要素を通す別の方法の縦断面図。
【図8】中空体の膜の中にガス不浸透性の仕方でプレストレスト張力要素を通す別の方法の縦断面図。
【図9】中空体の中にプレストレスト張力要素を通す方法の1つの実施形態の縦断面図。
【図10】中空体の中にプレストレスト張力要素を通す方法の別の実施形態の縦断面図。
【図11】プレストレスト張力要素のための異なる配列例を示す横断面図。
【図12】プレストレスト張力要素のための異なる配列例を示す横断面図。
【図13】プレストレスト張力要素のための異なる配列例を示す横断面図。
【図14】形状の異なる変形例におけるプレート要素の縦断面図。
【図15】形状の異なる変形例におけるプレート要素の縦断面図。
【図16】形状の異なる変形例におけるプレート要素の縦断面図。
【図17】形状の異なる変形例におけるプレート要素の縦断面図。
【図18】中空体の形態とは異なる形のプレート要素の実施形態の縦断面図。
【図19】圧縮/張力要素の方向を横断するように整列されている複数の中空体を備えたプレート要素の実施形態の縦断面図。
【図20】切り離された状態における分離可能なプレート要素の実施形態の縦断面図。
【図21】切り離された状態におけるプレート要素の実施形態の縦断面図。
【図22】可変断面を備える複数の圧力プレートの実施形態の概略斜視図。
【図23】圧力要素を横切る複数の補強部材を備える実施形態の概略斜視図。
【図24】広い切り抜き部を持った1つの単体の圧力プレートを備える実施形態の概略斜視図。
【図25】二方向に配列された圧縮/張力要素を持ったプレート要素の実施形態の概略斜視図。
【図26】圧縮/張力要素の多角形の配列を持ったプレート要素の実施形態の概略斜視図。
【図27】プレート要素で構成される屋根の実施形態の概略斜視図。
【図28】複数の多角形のプレート要素の鳥瞰図。
【図29】複数の長方形のプレート要素の組み合わせを示す概略斜視図。
【図30】2つの長方形のプレート要素の概略斜視図。
【図31a】圧縮/張力格子部材を備えたプレート要素の実施形態の概略分解斜視図。
【図31b】圧縮/張力格子部材を備えたプレート要素の実施形態の概略分解平面図。
【図32】圧縮/張力格子部材を備えたプレート要素の第二の実施形態の平面図。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
気密構造で圧力媒体からの負荷を支えることができる弾性材料で作られた少なくとも1つの中空体(3)を備え、
圧縮力と引張力とを吸収するための該中空体(3)を囲んでいる少なくとも2つの圧縮/張力要素(2)を備え、
該各圧縮/張力要素(2)の端部において他の圧縮/張力要素(2)の端部と接続されている空気圧プレート要素(1)において、
少なくとも1つの中空体(3)が該端部によって接続された2つの圧縮/張力要素(2)の間に位置し、
圧縮/張力要素(2)が少なくとも1つの純粋な張力要素(4)を介して相互に接続され、
また該張力要素(4)が、圧力負荷のかかった少なくとも1つの該中空体(3)を介してプレストレスを与えられ得ることを特徴とする空気圧プレート要素(1)。
【請求項2】
少なくとも1つの張力要素(4)におけるプレストレスを与える力が、軸方向の圧力のかかった圧縮/張力要素(2)の歪みを阻止することを要求されている安定させる力よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の空気圧プレート要素(1)。
【請求項3】
常に軸方向の圧力を受ける圧縮/張力要素(2)が純粋に圧縮要素(7)として構成され、また常に軸方向の張力を受ける圧縮/張力要素(2)が純粋に張力要素(8)として構成されていることを特徴とする請求項2に記載の空気圧プレート要素(1)。
【請求項4】
プレストレスト張力要素(4)が中空体(3)を通ることを特徴とする請求項2又は請求項3のいずれかに記載の空気圧プレート要素(1)。
【請求項5】
中空体(3)を通りかつその外側の周囲も通るプレストレスト張力要素(4)を包含することを特徴とする請求項2又は請求項3のいずれかに記載の空気圧プレート要素(1)。
【請求項6】
張力要素(4)が張力要素(4)の方向において膜(9)と張力要素(4)の間を積極的に接続することなしに中空体(3)を通ることを特徴とする請求項4又は請求項5のいずれかに記載の空気圧プレート要素(1)。
【請求項7】
張力要素(4)が膜(9)に組み込まれているアイレット(11)を通して案内され、該アイレット(11)が張力要素(4)と同一平面上に位置する密閉部材(12)を介して気密に密封され、また該アイレット(11)が密閉部材(12)と共に張力要素(4)において軸方向に変位できることを特徴とする請求項6に記載の空気圧プレート要素(1)。
【請求項8】
張力要素(4)が中空体(3)における気密構造の複数のチャンネル(5)によって案内されることを特徴とする請求項4から請求項6のいずれか一項に記載の空気圧プレート要素(1)。
【請求項9】
チャンネル(5)がチューブ(19)によって相互に接続され、膜(9)の複数の開口部から中空体(3)を通ることができる2つの端部片(13)により構成され、端部片(13)が締め付けあるいは接着又は溶接によって膜(9)に取り付けられ、チューブ(19)と共に中空体(3)を通して気密構造のチャンネル(5)を構成していることを特徴とする請求項8に記載の空気圧プレート要素(1)。
【請求項10】
チューブ(19)が気密に2つの端部片(13)に固定されているホース(14)によって構成されていることを特徴とする請求項9に記載の空気圧プレート要素(1)。
【請求項11】
本質的に圧縮/張力要素(2)の方向において平行に配列される少なくとも2つの中空体(3)を備えることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の空気圧プレート要素(1)。
【請求項12】
本質的に圧縮/張力要素(2)の方向に対して相互に横向きで平行に配列される少なくとも2つの中空体(3)を備えることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の空気圧プレート要素(1)。
【請求項13】
プレート要素(1)が、圧縮/張力要素(2)の方向において少なくとも2つの部分に分離でき、かかる圧縮/張力要素(2)の部分的なセクションが相互に取り外し可能で堅固にかつ非積極的にコネクター(20)を介して接続することができることを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の空気圧プレート要素(1)。
【請求項14】
相互に平行に配列されかつ端部が相互に接続されている少なくとも2つの対の圧縮/張力要素(2)を備えることを特徴とする請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の空気圧プレート要素(1)。
【請求項15】
プレート型の圧縮/張力要素(2)を備え、その断面が全長にわたって異なることを特徴とする請求項1から請求項14のいずれか一項に記載の空気圧プレート要素(1)。
【請求項16】
2つの圧縮/張力要素(2)の間で本質的に横方向に伸張する十字部材(15)又は2つの圧縮/張力要素(2)の間で本質的に対角線上に伸張する風用補強部材(16)が強化部材として設けられていることを特徴とする請求項1から請求項15のいずれか一項に記載の空気圧プレート要素(1)。
【請求項17】
少なくとも1つの圧縮/張力要素(2)が切り抜き部を備えたパネルとして構成されることを特徴とする請求項1から請求項16のいずれか一項に記載の空気圧プレート要素(1)。
【請求項18】
端部において相互に接続された複数の対の圧縮/張力要素(2)はかかる端部が1つの多角形を形成するように配列されていることを特徴とする請求項1から請求項17のいずれか一項に記載の空気圧プレート要素(1)。
【請求項19】
少なくとも1つの水平の中間膜が中空体(3)の内側に挿入され、中間膜が中空体(3)の絶縁特性を増加しかつ対流による垂直方向の熱伝達を減少することを特徴とする請求項1から請求項18のいずれか一項に記載の空気圧プレート要素(1)。
【請求項20】
圧縮/張力要素(2)が二次元でかつ多角形の圧力/張力格子部材(23)として構成され、かかる圧力/張力格子部材(23)が非積極的に接合部(22)によって繋がれているいくつかの要素部分(21)で構成されることを特徴とする請求項1から請求項19のいずれか一項に記載の空気圧プレート要素(1)。
【請求項21】
1つの対の圧力/張力格子部材(23)が少なくともすべての接合部(22)において張力要素(4)を介してそれ自体と接続されていることを特徴とする請求項20に記載の空気圧プレート要素(1)。
【請求項22】
要素部分(21)及び該接合部(22)が中空体(3)の膜(9)に結合されていることを特徴とする請求項20又は請求項21のいずれかに記載の空気圧プレート要素(1)。
【請求項23】
要素部分(21)が複数の繊維強化弾性プラスチック条片から作られていることを特徴とする請求項22に記載の空気圧プレート要素(1)。
【請求項24】
プレート要素(1)が中空体(3)の膜と要素部分(21)と共に1つの部片として折り畳まれたりあるいは巻き上げられたりできるよう構成されていることを特徴とする請求項22又は請求項23のいずれかに記載の空気圧プレート要素(1)。
【請求項25】
張力ストレスを受けるだけの要素部分(21)が純粋に張力要素として構成されることを特徴とする請求項20から請求項24のいずれか一項に記載の空気圧プレート要素(1)。
【請求項26】
中空体(3)が相互に独立して圧力を負荷され得るいくつかのチャンバーに気密構造の隔壁で分割されていることを特徴とする請求項1から請求項25のいずれか一項に記載の空気圧プレート要素(1)。
【請求項27】
圧力/張力格子部材が異なる形態及び強度の異なる要素部分(21)から構成されていることを特徴とする請求項20から請求項26のいずれか一項に記載の空気圧プレート要素(1)。
【請求項28】
いくつかのプレート要素(1)が本質的に二次元のあるいは三次元の構造体を形成するために接合されることを特徴とする請求項1から請求項27のいずれか一項に記載のプレート要素(1)から成る空気圧支持構造物。
【請求項29】
より大きな二次元構造物を形成するため請求項1から請求項19のいずれか一項に記載の組み合わせたいくつかの空気圧プレート要素(1)の使用。
【請求項30】
屋根としての請求項1から請求項20のいずれか一項に記載の空気圧プレート要素(1)の使用。
【請求項31】
橋としての請求項1から請求項20のいずれか一項に記載の空気圧プレート要素(1)の使用。
【請求項32】
浮遊の堅固なコンテナーとしての請求項1から請求項20のいずれか一項に記載の空気圧プレート要素(1)の使用。
【請求項33】
少なくとも1つの中空体(3)が液体で満たされかつ輸送あるいは保管のために1つの浮遊の堅固なコンテナーとして使用される請求項1から請求項20のいずれか一項に記載の空気圧プレート要素(1)。
【請求項34】
少なくとも1つの中空体(3)が空気よりも軽い気体を積みかつ浮遊あるいは半浮遊の屋根として使用される請求項1から請求項20のいずれか一項に記載の空気圧プレート要素(1)。
【請求項1】
気密構造で圧力媒体からの負荷を支えることができる弾性材料で作られた少なくとも1つの中空体(3)を備え、
圧縮力と引張力とを吸収するための該中空体(3)を囲んでいる少なくとも2つの圧縮/張力要素(2)を備え、
該各圧縮/張力要素(2)の端部において他の圧縮/張力要素(2)の端部と接続されている空気圧プレート要素(1)において、
少なくとも1つの中空体(3)が該端部によって接続された2つの圧縮/張力要素(2)の間に位置し、
圧縮/張力要素(2)が少なくとも1つの純粋な張力要素(4)を介して相互に接続され、
また該張力要素(4)が、圧力負荷のかかった少なくとも1つの該中空体(3)を介してプレストレスを与えられ得ることを特徴とする空気圧プレート要素(1)。
【請求項2】
少なくとも1つの張力要素(4)におけるプレストレスを与える力が、軸方向の圧力のかかった圧縮/張力要素(2)の歪みを阻止することを要求されている安定させる力よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の空気圧プレート要素(1)。
【請求項3】
常に軸方向の圧力を受ける圧縮/張力要素(2)が純粋に圧縮要素(7)として構成され、また常に軸方向の張力を受ける圧縮/張力要素(2)が純粋に張力要素(8)として構成されていることを特徴とする請求項2に記載の空気圧プレート要素(1)。
【請求項4】
プレストレスト張力要素(4)が中空体(3)を通ることを特徴とする請求項2又は請求項3のいずれかに記載の空気圧プレート要素(1)。
【請求項5】
中空体(3)を通りかつその外側の周囲も通るプレストレスト張力要素(4)を包含することを特徴とする請求項2又は請求項3のいずれかに記載の空気圧プレート要素(1)。
【請求項6】
張力要素(4)が張力要素(4)の方向において膜(9)と張力要素(4)の間を積極的に接続することなしに中空体(3)を通ることを特徴とする請求項4又は請求項5のいずれかに記載の空気圧プレート要素(1)。
【請求項7】
張力要素(4)が膜(9)に組み込まれているアイレット(11)を通して案内され、該アイレット(11)が張力要素(4)と同一平面上に位置する密閉部材(12)を介して気密に密封され、また該アイレット(11)が密閉部材(12)と共に張力要素(4)において軸方向に変位できることを特徴とする請求項6に記載の空気圧プレート要素(1)。
【請求項8】
張力要素(4)が中空体(3)における気密構造の複数のチャンネル(5)によって案内されることを特徴とする請求項4から請求項6のいずれか一項に記載の空気圧プレート要素(1)。
【請求項9】
チャンネル(5)がチューブ(19)によって相互に接続され、膜(9)の複数の開口部から中空体(3)を通ることができる2つの端部片(13)により構成され、端部片(13)が締め付けあるいは接着又は溶接によって膜(9)に取り付けられ、チューブ(19)と共に中空体(3)を通して気密構造のチャンネル(5)を構成していることを特徴とする請求項8に記載の空気圧プレート要素(1)。
【請求項10】
チューブ(19)が気密に2つの端部片(13)に固定されているホース(14)によって構成されていることを特徴とする請求項9に記載の空気圧プレート要素(1)。
【請求項11】
本質的に圧縮/張力要素(2)の方向において平行に配列される少なくとも2つの中空体(3)を備えることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の空気圧プレート要素(1)。
【請求項12】
本質的に圧縮/張力要素(2)の方向に対して相互に横向きで平行に配列される少なくとも2つの中空体(3)を備えることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の空気圧プレート要素(1)。
【請求項13】
プレート要素(1)が、圧縮/張力要素(2)の方向において少なくとも2つの部分に分離でき、かかる圧縮/張力要素(2)の部分的なセクションが相互に取り外し可能で堅固にかつ非積極的にコネクター(20)を介して接続することができることを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の空気圧プレート要素(1)。
【請求項14】
相互に平行に配列されかつ端部が相互に接続されている少なくとも2つの対の圧縮/張力要素(2)を備えることを特徴とする請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の空気圧プレート要素(1)。
【請求項15】
プレート型の圧縮/張力要素(2)を備え、その断面が全長にわたって異なることを特徴とする請求項1から請求項14のいずれか一項に記載の空気圧プレート要素(1)。
【請求項16】
2つの圧縮/張力要素(2)の間で本質的に横方向に伸張する十字部材(15)又は2つの圧縮/張力要素(2)の間で本質的に対角線上に伸張する風用補強部材(16)が強化部材として設けられていることを特徴とする請求項1から請求項15のいずれか一項に記載の空気圧プレート要素(1)。
【請求項17】
少なくとも1つの圧縮/張力要素(2)が切り抜き部を備えたパネルとして構成されることを特徴とする請求項1から請求項16のいずれか一項に記載の空気圧プレート要素(1)。
【請求項18】
端部において相互に接続された複数の対の圧縮/張力要素(2)はかかる端部が1つの多角形を形成するように配列されていることを特徴とする請求項1から請求項17のいずれか一項に記載の空気圧プレート要素(1)。
【請求項19】
少なくとも1つの水平の中間膜が中空体(3)の内側に挿入され、中間膜が中空体(3)の絶縁特性を増加しかつ対流による垂直方向の熱伝達を減少することを特徴とする請求項1から請求項18のいずれか一項に記載の空気圧プレート要素(1)。
【請求項20】
圧縮/張力要素(2)が二次元でかつ多角形の圧力/張力格子部材(23)として構成され、かかる圧力/張力格子部材(23)が非積極的に接合部(22)によって繋がれているいくつかの要素部分(21)で構成されることを特徴とする請求項1から請求項19のいずれか一項に記載の空気圧プレート要素(1)。
【請求項21】
1つの対の圧力/張力格子部材(23)が少なくともすべての接合部(22)において張力要素(4)を介してそれ自体と接続されていることを特徴とする請求項20に記載の空気圧プレート要素(1)。
【請求項22】
要素部分(21)及び該接合部(22)が中空体(3)の膜(9)に結合されていることを特徴とする請求項20又は請求項21のいずれかに記載の空気圧プレート要素(1)。
【請求項23】
要素部分(21)が複数の繊維強化弾性プラスチック条片から作られていることを特徴とする請求項22に記載の空気圧プレート要素(1)。
【請求項24】
プレート要素(1)が中空体(3)の膜と要素部分(21)と共に1つの部片として折り畳まれたりあるいは巻き上げられたりできるよう構成されていることを特徴とする請求項22又は請求項23のいずれかに記載の空気圧プレート要素(1)。
【請求項25】
張力ストレスを受けるだけの要素部分(21)が純粋に張力要素として構成されることを特徴とする請求項20から請求項24のいずれか一項に記載の空気圧プレート要素(1)。
【請求項26】
中空体(3)が相互に独立して圧力を負荷され得るいくつかのチャンバーに気密構造の隔壁で分割されていることを特徴とする請求項1から請求項25のいずれか一項に記載の空気圧プレート要素(1)。
【請求項27】
圧力/張力格子部材が異なる形態及び強度の異なる要素部分(21)から構成されていることを特徴とする請求項20から請求項26のいずれか一項に記載の空気圧プレート要素(1)。
【請求項28】
いくつかのプレート要素(1)が本質的に二次元のあるいは三次元の構造体を形成するために接合されることを特徴とする請求項1から請求項27のいずれか一項に記載のプレート要素(1)から成る空気圧支持構造物。
【請求項29】
より大きな二次元構造物を形成するため請求項1から請求項19のいずれか一項に記載の組み合わせたいくつかの空気圧プレート要素(1)の使用。
【請求項30】
屋根としての請求項1から請求項20のいずれか一項に記載の空気圧プレート要素(1)の使用。
【請求項31】
橋としての請求項1から請求項20のいずれか一項に記載の空気圧プレート要素(1)の使用。
【請求項32】
浮遊の堅固なコンテナーとしての請求項1から請求項20のいずれか一項に記載の空気圧プレート要素(1)の使用。
【請求項33】
少なくとも1つの中空体(3)が液体で満たされかつ輸送あるいは保管のために1つの浮遊の堅固なコンテナーとして使用される請求項1から請求項20のいずれか一項に記載の空気圧プレート要素(1)。
【請求項34】
少なくとも1つの中空体(3)が空気よりも軽い気体を積みかつ浮遊あるいは半浮遊の屋根として使用される請求項1から請求項20のいずれか一項に記載の空気圧プレート要素(1)。
【図1a】
【図1b】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31a】
【図31b】
【図32】
【図1b】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31a】
【図31b】
【図32】
【公表番号】特表2007−510076(P2007−510076A)
【公表日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−537032(P2006−537032)
【出願日】平成16年11月1日(2004.11.1)
【国際出願番号】PCT/CH2004/000656
【国際公開番号】WO2005/042880
【国際公開日】平成17年5月12日(2005.5.12)
【出願人】(500035225)プロスペクテイブ コンセプツ アクチエンゲゼルシヤフト (2)
【出願人】(504265525)エアーライト リミテッド (アクチエンゲゼルシヤフト) (1)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年11月1日(2004.11.1)
【国際出願番号】PCT/CH2004/000656
【国際公開番号】WO2005/042880
【国際公開日】平成17年5月12日(2005.5.12)
【出願人】(500035225)プロスペクテイブ コンセプツ アクチエンゲゼルシヤフト (2)
【出願人】(504265525)エアーライト リミテッド (アクチエンゲゼルシヤフト) (1)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]