説明

穿孔機における油供給装置

【解決手段】油供給管24と弁体26とセンターピン21とがホルダ4の内筒部10に対し回転中心線4a上で並べられ、内筒部10とセンターピン21と弁体26とは油供給管24に対し回転中心線4aの方向へ往復移動可能である。カッター取付部11が油供給管24に接近する接近移動位置Pでは、圧縮コイルばね29による弾性力でホルダ4の内筒部10の受圧部14に弁体26の軸部27が支えられて、弁体26の開閉部28が油供給管24の弁口25を閉じる。カッター取付部11が油供給管24から離間する離間移動位置では、内筒部10の受圧部14による支えに代えて圧縮コイルばね29による弾性力でセンターピン21の上端部21aに弁体26の軸部27が支えられて、弁体26の開閉部28が油供給管24の弁口25を開く。
【効果】油供給管24の弁口25の開閉を簡単な開閉構造で円滑に行ない、油の供給を自動化して油を節約することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カッター取付部を有するホルダ内に油供給管を設けた穿孔機において、穿孔時に油供給管を開閉することができる油供給装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、下記特許文献1に記載された穿孔機の油供給装置においては、油供給管の上端部で油タンクとの間に設けられた開閉弁が、カッターの上下動と連動する油供給管の上下動に伴い開閉するばかりではなく、ばねにより押し部材を介して付勢されたセンターピンの上部弁がカッター取付部に対しカッターの上下動に伴い開閉される。従って、このような二重の開閉動作により、油の供給を自動化して油を節約することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4558621号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記特許文献1においては、前述したように二重の開閉動作を行なう必要があるため、開閉構造が複雑になっていた。
この発明は穿孔機の油供給装置において上記特許文献1よりも簡単な開閉構造で油の供給を自動化することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
後記実施形態の図面(図1〜5)の符号を援用して本発明を説明する。
請求項1の発明にかかる穿孔機の油供給装置は、支持部材(3)に対し回転可能に且つ回転中心線(4a)の方向へ往復移動可能に支持したホルダ(4)と、このホルダ(4)に設けたカッター取付部(11)に対する回転中心線(4a)の方向の反対側でホルダ(4)に対し回転中心線(4a)上に挿入されて支持部材(3)に対し取着された油供給管(24)と、この油供給管(24)に対する回転中心線(4a)の方向の反対側でホルダ(4)のカッター取付部(11)に対し回転中心線(4a)上に挿入されて回転中心線(4a)の方向へ往復移動し得る切屑排出ピン(21)と、この油供給管(24)と切屑排出ピン(21)との間でホルダ(4)に対し回転中心線(4a)上に挿入されて回転中心線(4a)の方向へ往復移動し得る弁体(26)とを備えている。この油供給管(24)と弁体(26)と切屑排出ピン(21)とがホルダ(4)に対し回転中心線(4a)上で並べられ、ホルダ(4)と切屑排出ピン(21)と弁体(26)とは油供給管(24)に対し回転中心線(4a)の方向へ往復移動可能であるとともに、弁体(26)が切屑排出ピン(21)に対し回転中心線(4a)の方向へ往復移動可能である。ホルダ(4)のカッター取付部(11)が油供給管(24)に接近する接近移動位置(P)では、油供給管(24)に設けた弁口(25)に対し弁体(26)が、ホルダ(4)に支えられた状態で、好ましくはばね(29)による弾性力でホルダ(4)に支えられた状態で、当接して閉じる。ホルダ(4)のカッター取付部(11)が油供給管(24)から離間する離間移動位置(Q)では、弁体(26)がホルダ(4)による支えに代えて切屑排出ピン(21)に支えられた状態で、好ましくはばね(29)による弾性力で切屑排出ピン(21)に支えられた状態で、その油供給管(24)の弁口(25)に対し離間して開く。
【0006】
請求項1の発明では、ホルダ(4)に支えられた弁体(26)を油供給管(24)の弁口(25)に当接させて閉じるとともに、ホルダ(4)による支えに代えて切屑排出ピン(21)に支えられた弁体(26)を油供給管(24)の弁口(25)から離間させて開くことにより、油の供給を行う油供給管(24)の開閉構造を簡単にすることができる。
【0007】
請求項1の発明を前提とする請求項2の発明において、前記弁体(26)は、前記接近移動位置(P)で切屑排出ピン(21)に対し離間するとともに前記離間移動位置(Q)で切屑排出ピン(21)に対し当接する軸部(27)と、その軸部(27)に対し支持されて前記接近移動位置(P)で油供給管(24)の弁口(25)に対し当接するとともに前記離間移動位置(Q)で油供給管(24)の弁口(25)に対し離間する開閉部(28)とを有している。請求項2の発明では、切屑排出ピン(21)に対し接離する弁体(26)の軸部(27)や、油供給管(24)の弁口(25)に対し接離する弁体(26)の開閉部(27)により、油供給管(24)の開閉を弁体(26)により円滑に行なうことができる。
【0008】
請求項2の発明を前提とする請求項3の発明において、前記弁体(26)の開閉部(28)は弾性を有している。弁体(26)の開閉部(28)については、例えば、請求項4の発明のように弾性材により成形したり、ばねで開閉部を付勢して開閉部に弾性を持たせたりしてもよい。請求項3の発明では、油供給管(24)の弁口(25)に対し弁体(26)の開閉部(28)を弾性的に圧接して弁口(25)における油の流出を停止させることができる。
【0009】
請求項3の発明を前提とする請求項4の発明において、前記弁体(26)の開閉部(28)は弾性材により成形されている。請求項4の発明では、油供給管(24)の弁口(25)に対し弁体(26)の開閉部(28)を弾性的に圧接して弁口(25)における油の流出を停止させることができる。
【0010】
請求項2から請求項4のうちいずれか一つの請求項に記載の発明を前提とする請求項5の発明において、前記ホルダ(4)は、前記接近移動位置(P)で前記弁体(26)の軸部(27)に当接するとともに前記離間移動位置(Q)で前記弁体(26)の軸部(27)から離間する受圧部(14)を有し、この受圧部(14)は弾性材により成形されている。請求項5の発明では、ばね(29)により付勢された弁体(26)の軸部(27)を受圧部(14)で弾性的に受けて緩衝することができる。
【0011】
請求項5の発明を前提とする請求項6の発明において、前記受圧部(14)は、前記弁体(26)の軸部(27)が当接する筒台部(15)と、カッター取付部(11)に挿嵌されたカッター(18)に対し切屑排出ピン(21)の外周で当てがわれるシ−ル筒部(16)と、前記接近移動位置(P)及び離間移動位置(Q)で切屑排出ピン(21)が挿通されて前記弁体(26)の軸部(27)に面するようにこの筒台部(15)及びシ−ル筒部(16)の内側に設けられた油孔(17)とを有している。請求項6の発明では、ばね(29)により付勢された弁体(26)の軸部(27)を受圧部(14)の筒台部(15)で弾性的に受けて緩衝するばかりでなく、その軸部(27)の外周から受圧部(14)の油孔(17)で切屑排出ピン(21)の外周を通って流れ落ちる油の広がりを受圧部(14)のシ−ル筒部(16)で防止して、油をその油孔(17)から切屑排出ピン(21)の外周へ円滑に流すことができる。
【0012】
請求項1から請求項6のうちいずれか一つの請求項に記載の発明を前提とする第7の発明は、下記のように構成されている。
前記ホルダ(4)は、支持部材(3)に対し回転中心線(4a)を中心に回転する外筒部(8)と、この外筒部(8)内に挿入されて外筒部(8)とともに回転するとともに外筒部(8)に対し回転中心線(4a)の方向へ往復移動する内筒部(10)と、この内筒部(10)に設けられて内筒部(10)とともに回転するとともに回転中心線(4a)の方向へ往復移動するカッター取付部(11)とを有している。前記油供給管(24)と弁体(26)と切屑排出ピン(21)とはこの内筒部(10)に対し回転中心線(4a)上で並べられ、内筒部(10)と切屑排出ピン(21)と弁体(26)とは油供給管(24)に対し回転中心線(4a)の方向へ往復移動可能である。カッター取付部(11)が油供給管(24)に接近する接近移動位置(P)では、油供給管(24)の弁口(25)に対し弁体(26)が内筒部(10)に支えられた状態で当接して閉じる。カッター取付部(11)が油供給管(24)から離間する離間移動位置(Q)では、弁体(26)が内筒部(10)による支えに代えて切屑排出ピン(21)に支えられた状態でその油供給管(24)の弁口(25)に対し離間して開く。第7の発明では、外筒部(8)と内筒部(10)とカッター取付部(11)と切屑排出ピン(21)と弁体(26)とばね(29)と油供給管(24)とをコンパクトにまとめて、油の供給を行なう油供給管(24)の開閉構造を簡単にすることができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明は、穿孔機の油供給装置において上記特許文献1よりも簡単な開閉構造で油の供給を自動化して油を節約することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本実施形態にかかる穿孔機を示す側面図である。
【図2】(a)は上記穿孔機の穿孔前状態において油供給装置の油供給管の閉状態を示す部分断面図であり、(b)(c)はそれぞれ(a)の部分拡大図である。
【図3】(a)は上記穿孔機の穿孔直前状態において油供給装置の油供給管の開状態を示す部分断面図であり、(b)(c)はそれぞれ(a)の部分拡大図である。
【図4】上記穿孔機の穿孔直後状態において油供給装置の油供給管の開状態を示す部分断面図である。
【図5】上記穿孔機の穿孔後状態において油供給装置の油供給管の閉状態を示す部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の一実施形態にかかる穿孔機の油供給装置について図面を参照して説明する。
図1に示す穿孔機においては、駆動装置1に支持装置2が取り付けられている。図2にも示す支持装置2において支持部材3内にはホルダ4が各軸受5により回転可能に支持されている。ホルダ4は、駆動装置1により回転する各歯車6,7により回転中心線4aを中心にして回転する外筒部8と、外筒部8内でスプライン9により結合された内筒部10と、支持部材3の外側で内筒部10の下端部に組み付けられたカッター取付部11とを有している。内筒部10は、スプライン9を介して、外筒部8により回転するとともに、外筒部8に対し回転中心線4aの方向へ昇降する。カッター取付部11は、支持部材3の下側で昇降可能な可動台3aに対し回転中心線4aを中心に回転可能に支持され、内筒部10とともに回転及び昇降する。
【0016】
内筒部10内には上端部からカッター取付部11にわたり中心孔12が形成されている。カッター取付部11内に形成された取付孔13内において内筒部10内の中心孔12との境界で受圧部14が嵌め込まれている。受圧部14は、ラバー(弾性材)により成形され、筒台部15と、筒台部15の下側から下方へ垂下された薄肉のシール筒部16と、筒台部15及びシール筒部16の内側で内筒部10内の中心孔12に連通する油孔17とを有している。筒台部15上には油孔17の内周縁で上方へ突出する面積の小さい載置部15aが形成されている。
【0017】
ホールカッター18においては、刃筒19が取付筒20から下方へ延設され、取付筒20にはその上側からセンターピン21(切屑排出ピン)が挿嵌されて刃筒19内に突出している。なお、センターピン21は、上端部21a側で大径に形成されているため、取付筒20から刃筒19側へ抜け落ちない。ホールカッター18の取付筒20をカッター取付部11の取付孔13に着脱可能に挿着すると、取付筒20の上端部から上方へ突出するセンターピン21が受圧部14の油孔17に挿入され、受圧部14のシール筒部16がセンターピン21の外周で取付筒20の上端部に当てがわれる。
【0018】
支持部材3には外部操作可能なハンドル22が支持されている。ハンドル22を回動させると、図示しないピニオンとラックとを介して可動台3aが昇降して、内筒部10とカッター取付部11とがホールカッター18とともに回転中心線4aの方向へ昇降する。
【0019】
カッター取付部11に対する回転中心線4aの方向の反対側で油タンク23が支持部材3に載置されている。油タンク23の下側で支持部材3に対し回転不能に取着された油供給管24が内筒部10の中心孔12に対し回転中心線4a上に挿入されて下方へ延設されている。油供給管24の下端部には下方へ向けて広がる当接面25aを有する弁口25が形成されている。油供給管24に対する回転中心線4aの方向の反対側でカッター取付部11に対し回転中心線4a上に挿入されたセンターピン21と、支持部材3に対し回転中心線4aの方向へ移動不能に取着された油供給管24との間で、弁体26が内筒部10の中心孔12で回転中心線4a上に挿入されて回転中心線4aの方向へ昇降し得る。弁体26は、軸部27と、軸部27の上端部に挿嵌及び接着されて上方へ突出する開閉部28とを有している。開閉部28はラバー(弾性材)により成形されている。圧縮コイルばね29は、内筒部10の中心孔12で弁体26及び油供給管24の外周に巻装され、弁体26の軸部27の下端部に形成された鍔状の当接部27aと内筒部10の上端部との間で支持されている。軸部27の当接部27aの端面中央には面積の小さい突起27bが形成されている。
【0020】
図2に示す穿孔機の穿孔前状態では、内筒部10とカッター取付部11とがホールカッター18とともに回転中心線4aの方向へ最も上昇するとともにセンターピン21が刃筒19から下方へ突出した接近移動位置Pにある。接近移動位置Pでは、弁体26の当接部27aがホルダ4側の受圧部14の載置部15aに載置されているとともに受圧部14の油孔17内に入り込んだセンターピン21の上端部21aに対し離間している。弁体26の開閉部28が油供給管24の弁口25を閉じている。従って、油タンク23から油供給管24に流出した油は、油供給管24の弁口25で止まる。なお、内筒部10が回転しても、受圧部14の載置部15aが弁体26の当接部27aに対し滑るため、その回転は弁体26に対しほとんど伝達されない。
【0021】
図3に示すように、内筒部10とカッター取付部11とをホールカッター18とともに回転中心線4aの方向へ下降させると、センターピン21がワーク30に当接して刃筒19内に入り込むとともに刃筒19がワーク30を切削し始める穿孔機の穿孔直前状態となる。穿孔機の穿孔直前状態では、弁体26の当接部27aの突起27bがセンターピン21の上端部21aに圧縮コイルばね29の弾性力により圧接されてホルダ4側の受圧部14の載置部15aから離れ、弁体26の開閉部28が油供給管24の弁口25を開く。従って、油タンク23から油供給管24に流出した油は、油供給管24の弁口25から流出して弁体26及びセンターピン21の外周溝(図示せず)を通ってホールカッター18の刃筒19に供給される。なお、内筒部10が回転しても、センターピン21の上端部21aが弁体26の当接部27aの突起27bに対し滑るため、その回転は弁体26に対しほとんど伝達されない。
【0022】
図4に示すように、センターピン21がワーク30に当接したまま刃筒19がワーク30を切削し終えた穿孔直後状態まで、弁体26の当接部27aがセンターピン21の上端部21aに圧接されて受圧部14の載置部15aから離れるとともに弁体26の開閉部28が油供給管24の弁口25を開いて、油がホールカッター18の刃筒19に供給される。
【0023】
図5に示すように内筒部10とカッター取付部11とをホールカッター18とともに回転中心線4aの方向へ最も上昇させた穿孔機の穿孔前状態に戻すと、油の供給が停止される。ワーク30から分離された切削片30aはセンターピン21により刃筒19から押し出される。
【0024】
本実施形態は下記の効果を有する。
(1) カッター取付部11が油供給管24に接近する接近移動位置Pでは、圧縮コイルばね29による弾性力で内筒部10の受圧部14に弁体26の軸部27が支えられて、弁体26の開閉部28が油供給管24の弁口25を閉じる。カッター取付部11が油供給管24から離間する離間移動位置Qでは、内筒部10の受圧部14による支えに代えて圧縮コイルばね29による弾性力でセンターピン21の上端部21aに弁体26の軸部27が支えられて、弁体26の開閉部28が油供給管24の弁口25を開く。従って、油供給管24の弁口25の開閉を簡単な開閉構造で円滑に行ない、油の供給を自動化して油を節約することができる。
【0025】
(2) 弁体26の開閉部28を弾性材により成形したので、油供給管24の弁口25に対し弁体26の開閉部28を弾性的に圧接して弁口25における油の流出を停止させることができる。
【0026】
(3) 内筒部10の受圧部14を弾性材により成形したので、圧縮コイルばね29により付勢された弁体26の軸部27を受圧部14の筒台部15で弾性的に受けて緩衝するばかりでなく、その軸部27の外周から受圧部14の油孔17でセンターピン21の外周を通って流れ落ちる油の広がりを受圧部14のシ−ル筒部16で防止して、油をその油孔17からセンターピン21の外周へ円滑に流すことができる。
【0027】
前記実施形態以外にも例えば下記のように構成してもよい。
・ 弁体については、圧縮コイルばね(図示せず)で開閉部を付勢して開閉部に弾性を持たせてもよい。
【0028】
・ 外筒部と内筒部とによりホルダを構成することなく、雌雄ねじ機構により一つのホルダを支持部材に対し回転可能に且つ回転中心線方向へ往復移動可能に支持してもよい。
・ 圧縮コイルばね29を省略し、弁体26の軸部27をその重量により内筒部10の受圧部14やセンターピン21の上端部21aに圧接して支えてもよい。
【符号の説明】
【0029】
3…支持部材、4…ホルダ、4a…ホルダの回転中心線、11…カッター取付部、14…受圧部、15…筒台部、16…シ−ル筒部、17…油孔、18…カッター、21…センターピン(切屑排出ピン)、24…油供給管、26…弁体、25…油供給管の弁口、26…弁体、27…弁体の軸部、28…弁体の開閉部、29…圧縮コイルばね、P…接近移動位置、Q…離間移動位置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持部材に対し回転可能に且つ回転中心線方向へ往復移動可能に支持したホルダと、
このホルダに設けたカッター取付部に対する回転中心線方向の反対側でホルダに対し回転中心線上に挿入されて支持部材に対し取着された油供給管と、
この油供給管に対する回転中心線方向の反対側でホルダのカッター取付部に対し回転中心線上に挿入されて回転中心線方向へ往復移動し得る切屑排出ピンと、
この油供給管と切屑排出ピンとの間でホルダに対し回転中心線上に挿入されて回転中心線方向へ往復移動し得る弁体とを備え、
この油供給管と弁体と切屑排出ピンとがホルダに対し回転中心線上で並べられ、ホルダと切屑排出ピンと弁体とは油供給管に対し回転中心線方向へ往復移動可能であるとともに、弁体が切屑排出ピンに対し回転中心線方向へ往復移動可能であり、
ホルダのカッター取付部が油供給管に接近する接近移動位置では、油供給管に設けた弁口に対し弁体がホルダに支えられた状態で当接して閉じ、
ホルダのカッター取付部が油供給管から離間する離間移動位置では、弁体がホルダによる支えに代えて切屑排出ピンに支えられた状態でその油供給管の弁口に対し離間して開く
ことを特徴とする穿孔機における油供給装置。
【請求項2】
前記弁体は、前記接近移動位置で切屑排出ピンに対し離間するとともに前記離間移動位置で切屑排出ピンに対し当接する軸部と、その軸部に対し支持されて前記接近移動位置で油供給管の弁口に対し当接するとともに前記離間移動位置で油供給管の弁口に対し離間する開閉部とを有していることを特徴とする請求項1に記載の穿孔機における油供給装置。
【請求項3】
前記弁体の開閉部は弾性を有していることを特徴とする請求項2に記載の穿孔機における油供給装置。
【請求項4】
前記弁体の開閉部は弾性材により成形されていることを特徴とする請求項3に記載の穿孔機における油供給装置。
【請求項5】
前記ホルダは、前記接近移動位置で前記弁体の軸部に当接するとともに前記離間移動位置で前記弁体の軸部から離間する受圧部を有し、この受圧部は弾性材により成形されていることを特徴とする請求項2から請求項4のうちいずれか一つの請求項に記載の穿孔機における油供給装置。
【請求項6】
前記受圧部は、前記弁体の軸部が当接する筒台部と、カッター取付部に挿嵌されたカッターに対し切屑排出ピンの外周で当てがわれるシ−ル筒部と、前記接近移動位置及び離間移動位置で切屑排出ピンが挿通されて前記弁体の軸部に面するようにこの筒台部及びシ−ル筒部の内側に設けられた油孔とを有していることを特徴とする請求項5に記載の穿孔機における油供給装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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