説明

端末装置、アンケート入力支援方法、およびプログラム

【課題】摂取された物品に関するアンケートへの入力を促進できなかった。
【解決手段】物品が含まれる容器と端末装置とを具備するアンケート入力支援システムを構成する端末装置であって、物品情報と物品情報を受信した時刻とを有する2以上の物品摂取情報を格納し得る物品摂取情報格納部と、物品のアンケート情報を格納し得るアンケート情報格納部と、容器から物品情報を受信する物品情報受信部と、物品情報を受信した場合に、物品情報を受信した時刻を取得し、時刻と物品情報とを有する物品摂取情報を、物品摂取情報格納部に蓄積する物品摂取情報蓄積部と、格納されている2以上の物品摂取情報を用いて、物品の摂取が完了したか否かを判断する判断部と、判断部が物品の摂取が完了したと判断した後、アンケート情報を出力するアンケート情報出力部とを具備する端末装置により、アンケートへの入力を促進できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アンケートへの入力を促すアンケート入力支援システム等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、医療機関に関して、その医療機関の受診者が同一の基準で評価した情報を蓄積し、提供する医療情報提供装置があった(特許文献1参照)。
【0003】
また、患者が適切な医療を受けられるよう、病院や医療のチェックを行い、的確に各病院の評価を行う医療情報処理システムがあった(特許文献2参照)。
【0004】
また、ユーザからサンプル商品要求があった場合に、サンプル商品の要求回数が所定回数以下であって、前のサンプル商品に対してアンケート回答が有る場合には次のサンプル商品を提供し、回答が無い場合には該当する前のサンプル商品のアンケート画面を表示し、アンケートの回答をまって次のサンプル商品を提供するようにしてアンケートの回収効率を高めるようにしたサンプル商品アンケート管理システムがあった(特許文献3参照)。
【0005】
さらに、従来、梱包物の受領者がその梱包物を開封したことを記録し、梱包物の提供者が開封証跡確認を可能とする開封証跡確認システムがあった(特許文献4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2003−132153号公報(第1頁、第1図等)
【特許文献2】特開2004−152182号公報(第1頁、第1図等)
【特許文献3】特開2010−157122号公報(第1頁、第1図等)
【特許文献4】特開2006−178736号公報(第1頁、第1図等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来の技術においては、適切なタイミングで、摂取された物品に関するアンケートへの入力を促進するシステムが存在しなかった。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本第一の発明のアンケート入力支援システムは、物品が含まれる容器と端末装置とを具備するアンケート入力支援システムを構成する端末装置であって、容器は、物品を識別する物品識別情報を格納し得る物品識別情報格納部と、物品識別情報を含む物品情報を端末装置に送信する物品情報送信部とを具備し、端末装置は、物品情報と物品情報を受信した時刻とを有する2以上の物品摂取情報を格納し得る物品摂取情報格納部と、物品に関するアンケートを構成する情報であるアンケート情報を格納し得るアンケート情報格納部と、容器から物品情報を受信する物品情報受信部と、物品情報受信部が物品情報を受信した場合に、物品情報を受信した時刻を取得し、時刻と物品情報とを有する物品摂取情報を、物品摂取情報格納部に蓄積する物品摂取情報蓄積部と、物品摂取情報格納部に格納されている2以上の物品摂取情報を用いて、物品の摂取状況が所定の条件を満たしたか否かを判断する判断部と、判断部が所定の条件を満たしたと判断した後、アンケート情報を出力するアンケート情報出力部とを具備するアンケート入力支援システムである。
【0009】
かかる構成により、適切なタイミングで、摂取された物品に関するアンケートへの入力を促進できる。
【0010】
また、本第二の発明のアンケート入力支援システムは、第一の発明に対して、端末装置は、アンケートへの回答を送信する送信先を格納し得る送信先格納部と、アンケート情報の出力に対応して、アンケート情報により構成されるアンケートへの回答を受け付ける受付部と、受付部が受け付けた回答を、送信先に送信する回答送信部とをさらに具備するアンケート入力支援システムである。
【0011】
かかる構成により、入力されたアンケートの回答が適切な装置に送信できる。
【0012】
また、本第三の発明のアンケート入力支援システムは、第一または第二の発明に対して、端末装置は、物品のユーザの生体情報を受け付ける生体情報受付部をさらに具備し、判断部は、生体情報受付部が受け付けた生体情報を用いて、物品の摂取状況が所定の条件を満たしたか否かを判断するアンケート入力支援システムである。
【0013】
かかる構成により、物品の摂取状況が所定の条件を満たしたことを精度高く検出できる。
【0014】
また、本第四の発明のアンケート入力支援システムは、第三の発明に対して、生体情報受付部は、物品のユーザに貼付された生体情報取得装置から生体情報を受信するアンケート入力支援システムである。
【0015】
かかる構成により、物品の摂取状況が所定の条件を満たしたことを精度高く検出できる。
【0016】
また、本第五の発明のアンケート入力支援システムは、第一の発明に対して、判断部は、物品摂取情報格納部に格納されている2以上の物品摂取情報を用いて、所定回数または所定量、物品を摂取した場合に、物品の摂取状況が所定の条件を満たしたと判断するアンケート入力支援システムである。
【0017】
かかる構成により、物品の摂取状況が所定の条件を満たしたことを精度高く検出できる。
【0018】
また、本第六の発明のアンケート入力支援システムは、第一から第五いずれかの発明に対して、アンケート情報出力部は、判断部が物品の摂取状況が所定の条件を満たしたと判断した後、予め決められた時刻にアンケート情報を出力するアンケート入力支援システムである。
【0019】
かかる構成により、より適切なタイミングで摂取された物品に関するアンケートへの入力を促進できる。
【0020】
また、本第七の発明のアンケート入力支援システムは、第一から第六いずれかの発明に対して、端末装置は、アンケート情報出力部がアンケート情報を出力する際に、物品摂取情報格納部に格納されている物品摂取情報を出力する物品摂取情報出力部をさらに具備するアンケート入力支援システムである。
【0021】
かかる構成により、アンケートへの適切な回答がより期待でき、かつ、物品ユーザのアンケートへの回答のモチベーションを向上させることができる。
【0022】
また、本第八の発明のアンケート入力支援システムは、第一から第七いずれかの発明に対して、端末装置は、物品のユーザの生体情報と生体情報を受信した時刻とを有する生体管理情報を格納し得る生体管理情報格納部と、物品のユーザの生体情報を受け付ける生体情報受付部と、生体情報受付部が受け付けた生体情報と生体情報を受け付けた時刻とを有する生体管理情報を構成し、生体管理情報格納部に蓄積する生体管理情報蓄積部と、アンケート情報出力部がアンケート情報を出力する際に、生体管理情報格納部に格納されている生体管理情報を出力する生体管理情報出力部とをさらに具備するアンケート入力支援システムである。
【0023】
かかる構成により、アンケートへの適切な回答がより期待でき、かつ、物品ユーザのアンケートへの回答のモチベーションを向上させることができる。
【0024】
また、本第九の発明のアンケート入力支援システムは、第八の発明に対して、物品摂取情報出力部および生体管理情報出力部は、物品摂取情報と生体管理情報との時間的な対応が視覚的に認識可能な態様で、それぞれ物品摂取情報と生体管理情報とを出力するアンケート入力支援システムである。
【0025】
かかる構成により、アンケートへの適切な回答がより期待でき、かつ、物品ユーザのアンケートへの回答のモチベーションを向上させることができる。
【0026】
また、本第十の発明のアンケート入力支援システムは、第一から第九いずれかの発明に対して、端末装置は、物品識別情報と対応付けて、物品のユーザに参考となる情報である参考情報を格納し得る参考情報格納部と、物品摂取情報格納部に格納されている物品摂取情報が有する時刻を用いて、参考情報を送信する時期を決定する参考情報出力時期決定部と、参考情報出力時期決定部が決定した時期に、参考情報格納部の参考情報を出力する参考情報出力部とをさらに具備するアンケート入力支援システムである。
【0027】
かかる構成により、物品ユーザに対して、効果的な情報を提供できる。
【0028】
また、本第十一の発明のアンケート入力支援システムは、第一から第十いずれかの発明に対して、端末装置は、容器または情報処理装置からアンケート情報を受信するアンケート情報受信部と、アンケート情報をアンケート情報格納部に蓄積するアンケート情報蓄積部とをさらに具備するアンケート入力支援システムである。
【0029】
かかる構成により、物品に対応したアンケートが確実に端末装置に送信できる。
【発明の効果】
【0030】
本発明によるアンケート入力支援システムによれば、適切なタイミングで、摂取された物品に関するアンケートへの入力を促進できる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】実施の形態1におけるアンケート入力支援システム1の概念図
【図2】同アンケート入力支援システム1の概念図
【図3】同アンケート入力支援システム1の内部構成を示すブロック図
【図4】同端末装置12の内部構成を示すブロック図
【図5】同容器11の動作について説明するフローチャート
【図6】同端末装置12の動作について説明するフローチャート
【図7】同判断処理の第一の例について説明するフローチャート
【図8】同判断処理の第二の例について説明するフローチャート
【図9】同出力処理について説明するフローチャート
【図10】同蓄積されたアンケート情報の例を示す図
【図11】同生体管理情報管理表を示す図
【図12】同物品摂取情報管理表を示す図
【図13】同出力例を示す図
【図14】同参考情報の例を示す図
【図15】同コンピュータシステムの概観図
【図16】同コンピュータシステムのブロック図
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、アンケート入力支援システム等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0033】
(実施の形態1)
【0034】
本実施の形態において、2以上の物品の摂取状況が所定の条件を満たしたことを検知し、検知後、物品についてのアンケートへの入力を促すアンケート入力支援システムについて説明する。
【0035】
また、本実施の形態において、2以上の物品の摂取状況が所定の条件を満たしたことの検知は、患者の生体情報をも用いて行うアンケート入力支援システムについて説明する。
【0036】
また、本実施の形態において、2以上の物品の摂取状況が所定の条件を満たしたことの検知は、所定量、物品を摂取したことを検知することにより行うアンケート入力支援システムについて説明する。
【0037】
また、本実施の形態において、2以上の物品の摂取状況が所定の条件を満たしたことを検知した後、予め決められた時刻にアンケートへの入力を促すアンケート入力支援システムについて説明する。
【0038】
また、本実施の形態において、アンケートの出力時に、摂取日時を含む摂取情報や、生体情報(体温、咳の有無等)も出力するアンケート入力支援システムについて説明する。
【0039】
さらに、アンケート後のフォロー機能を有するアンケート入力支援システムについて説明する。フォロー機能とは、物品のユーザに役立つ参考情報を提供するような機能である。
【0040】
図1は、本実施の形態におけるアンケート入力支援システム1の概念図である。アンケート入力支援システム1は、生体情報取得装置10、容器11、および端末装置12を具備する。
【0041】
生体情報取得装置10は、物品のユーザの生体情報を取得できる装置である。また、生体情報取得装置10は、取得した生体情報を端末装置12に送信できることは好適である。生体情報取得装置10は、例えば、温度センサや振動センサを含み、送信機能を有する装置である。ここで、生体情報とは、例えば、体温や、咳の有無を判断するための振動情報などである。また、生体情報取得装置10は、ユーザに貼付されるIRタグなどでも良い。
【0042】
なお、物品とは、例えば、薬、サプリメント、ドリンク、栄養食品、食品(宅配の食品など)、化粧品、洗剤、語学等の教材などである。
【0043】
容器11は、袋、薬用袋、瓶、缶などであり、その材質、形状等は問わない。
【0044】
また、容器11は、物品の梱包物(袋など)と、当該梱包物に記載された物品識別情報や物品情報など(バーコードなど)を読み取り、物品識別情報や物品情報など送信する機能を有する物品情報読取転送装置とを有していても良い。かかる場合のアンケート入力支援システム1の概念図は、図2である。
【0045】
図3は、本実施の形態におけるアンケート入力支援システム1の内部構成を示すブロック図である。また、図4は、端末装置12の内部構成を示すブロック図である。
【0046】
生体情報取得装置10は、生体情報取得部101、および生体情報送信部102を具備する。また、容器11は、物品識別情報格納部111、および物品情報送信部112を具備する。
【0047】
端末装置12は、物品摂取情報格納部1201、アンケート情報格納部1202、生体管理情報格納部1203、参考情報格納部1204、送信先格納部1205、物品情報受信部1206、物品摂取情報蓄積部1207、アンケート情報受信部1208、アンケート情報蓄積部1209、生体情報受付部1210、生体管理情報蓄積部1211、判断部1212、アンケート情報出力部1213、物品摂取情報出力部1214、生体管理情報出力部1215、受付部1216、回答送信部1217、参考情報出力時期決定部1218、および参考情報出力部1219を具備する。
【0048】
生体情報取得装置10を構成する生体情報取得部101は、生体情報を取得する。生体情報は、例えば、体温と振動の度合い(例えば、加速度、変位、電流値など)である。生体情報取得部101は、温度センサ、振動センサから実現され得る。
【0049】
生体情報送信部102は、生体情報取得部101が取得した生体情報を、端末装置12に送信する。
【0050】
容器11を構成する物品識別情報格納部111は、物品を識別する物品識別情報を格納し得る。物品識別情報は、ユーザが摂取する物品を識別する情報である。なお、摂取とは、通常、ユーザの体に取り込んだり、体のために使用したり、知識や技能を取得するために使用することであるが、単に消費も含めて、広く解する。
【0051】
物品情報送信部112は、物品識別情報格納部111に格納されている物品識別情報を含む物品情報を、端末装置12に送信する。物品情報は、例えば、物品識別情報、物品の消費期限などを含む。物品情報は、送信時刻を含んでも良い。また、物品情報は、例えば、薬などの物品摂取のサイクルの情報(例 朝食後、昼食後、夕食後)や、物品摂取のルール[0]などを含んでも良い。かかる物品情報は、物品識別情報格納部111に格納されていても良いし、容器11の他の記録媒体に格納されていても良いし、外部から物品情報送信部112が取得した情報でも良い。なお、物品情報に送信時刻が含まれる場合、送信時刻は図示しない時計から取得される。また、物品情報送信部112が物品情報を送信するタイミングは、容器11を開封した際が好適である。また、物品情報送信部112が物品情報を送信するタイミングは、容器11を送信装置に近づけた際などでも良い。なお、送信装置とは、例えば、バーコードリーダーであり、読み取ったバーコードの情報を送信する機能を有する装置である。かかる場合、容器11にはバーコードが印刷されている。また、物品情報送信部112は、アンケート情報や参考情報をも送信しても良い。
【0052】
物品摂取情報格納部1201は、2以上の物品摂取情報を格納し得る。物品摂取情報は、物品情報と物品情報を受信した時刻とを有する情報である。物品情報を受信した時刻は、物品情報が送信された時刻でも良い。
【0053】
アンケート情報格納部1202は、アンケート情報を格納し得る。アンケート情報は、物品に関するアンケートを構成する情報である。アンケート情報が構成するアンケートの内容は問わないことは言うまでもない。また、アンケート情報は、例えば、HTMLやXMLで記述されている。ただし、アンケート情報のデータ構造や実現手段等は問わない。
【0054】
生体管理情報格納部1203は、生体管理情報を格納し得る。生体管理情報は、物品のユーザの生体情報と生体情報を受信した時刻とを有する情報である。なお、受信した時刻とは、生体情報が送信された時刻でも良い。
【0055】
参考情報格納部1204は、物品識別情報と対応付けて、物品のユーザに参考となる情報である参考情報を格納し得る。参考情報は、例えば、物品が薬である場合、ある病気が治癒後、同じ病気にかからないような注意事項を示す文字列や動画や静止画であったり、ある病気が治癒後、次にかかりやすい別の病気の注意事項を示す文字列や動画や静止画である。
【0056】
送信先格納部1205は、アンケートへの回答を送信する1以上の送信先を格納し得る。送信先とは、例えば、メールアドレスやIPアドレスやURLやMACアドレスや電話番号などである。
【0057】
物品情報受信部1206は、容器11から物品情報を受信する。
【0058】
物品摂取情報蓄積部1207は、物品情報受信部1206が物品情報を受信した場合に、物品情報を受信した時刻を取得し、時刻と物品情報とを有する物品摂取情報を、物品摂取情報格納部1201に蓄積する。なお、物品摂取情報蓄積部1207は、例えば、図示しない時計は、外部のサーバ装置等から現在時刻を取得しても良い。また、物品情報に送信時刻が含まれる場合、情報を受信した時刻とは当該送信時刻である、としても良い。
【0059】
アンケート情報受信部1208は、容器11または情報処理装置からアンケート情報を受信する。アンケート情報受信部1208は、端末装置12の機能を実現するソフトウェアをも受信しても良い。なお、ここでの情報処理装置とは、図示しない装置である。
【0060】
アンケート情報蓄積部1209は、アンケート情報をアンケート情報格納部1202に蓄積する。
【0061】
生体情報受付部1210は、物品のユーザの生体情報を受け付ける。ここで、受け付けとは、通常、生体情報取得装置10からの受信であるが、端末装置12が具備する温度センサや振動センサ(加速度センサなど)や脂肪センサや骨密度センサ等から生体情報を受け付けても良い。また、受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。
【0062】
生体管理情報蓄積部1211は、生体情報受付部1210が受け付けた生体情報と生体情報を受け付けた時刻とを有する生体管理情報を構成し、生体管理情報格納部1203に蓄積する。なお、生体情報を受け付けた時刻とは、通常、生体管理情報蓄積部1211が図示しない時計から取得した現在時刻である。
【0063】
判断部1212は、物品摂取情報格納部1201に格納されている2以上の物品摂取情報を用いて、物品の摂取状況が所定の条件を満たしたか否かを判断する。ここで、「物品の摂取状況が所定の条件を満たした」とは、例えば、物品の摂取が完了したことである。また、「物品の摂取状況が所定の条件を満たした」とは、例えば、薬(物品の一種)を摂取した結果、病気が完治したことである。また、「物品の摂取状況が所定の条件を満たした」とは、例えば、物品の摂取量や摂取回数などが、予め決められた量や回数になった場合である。また、「物品の摂取状況が所定の条件を満たした」とは、例えば、脂肪センサから得られた値が予め設定した条件の値が得られた場合、骨密度センサから得られた値が予め設定した条件の値が得られた場合などである。また、「物品の摂取状況が所定の条件を満たした」とは、例えば、物品が語学等の教材であり、当該物品を所定の回数、所定の時間、所定の単元まで、勉強したことである。なお、所定の回数等、勉強したことは、所定の回数に該当する教材を開封したり、教材の該当単元や該当ページを参照したりしたこと等により判断され得る。
【0064】
また、判断部1212は、生体情報受付部1210が受け付けた生体情報を用いて、物品の摂取状況が所定の条件を満たしたか否かを判断しても良い。また、判断部1212は、物品摂取情報格納部1201に格納されている2以上の物品摂取情報を用いて、所定回数または所定量、物品を摂取した場合に、物品の摂取状況が所定の条件を満たしたと判断しても良い。ここで、判断部1212は、生体情報と2以上の物品摂取情報とを用いて、物品の摂取状況が所定の条件を満たしたか否かを判断することは好適である。
【0065】
アンケート情報出力部1213は、判断部1212が物品の摂取状況が所定の条件を満たしたと判断した後、予め決められた時刻にアンケート情報を出力する。なお、アンケート情報は、アンケート情報格納部1202に格納されている。また、アンケート情報出力部1213は、アンケート情報を出力した後、通常は、端末装置12が、回答を受け付けるが、アンケートを印刷して、回答を郵送してもらうなどしても良い。また、ここで、予め決められた時刻とは、通常、登録されている時刻である。例えば、予め決められた時刻とは、判断部1212が物品の摂取状況が所定の条件を満たしたと判断した日(例えば、物品の摂取の完了日)の翌日の所定時刻(例えば、12時30分(昼休み)や、10時など)である。また、予め決められた時刻は、2以上の時刻でも良い。ここで、出力とは、通常、ディスプレイへの表示であるが、プロジェクターを用いた投影、プリンタへの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
【0066】
物品摂取情報出力部1214は、アンケート情報出力部1213がアンケート情報を出力する際に、物品摂取情報格納部1201に格納されている物品摂取情報を出力する。
【0067】
生体管理情報出力部1215は、アンケート情報出力部1213がアンケート情報を出力する際に、生体管理情報格納部1203に格納されている生体管理情報を出力する。ここで、生体管理情報出力部1215は、物品摂取情報と生体管理情報との時間的な対応が視覚的に認識可能な態様で生体管理情報を出力することは好適である。つまり、物品が薬の場合、薬の摂取時刻(投薬時刻)と、生体情報が対応付けて出力されれば、薬の効き具合が容易に把握でき、好適である。
【0068】
受付部1216は、アンケート情報の出力に対応して、アンケート情報により構成されるアンケートへの回答を受け付ける。回答の入力手段は、キーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。受付部1216は、キーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0069】
回答送信部1217は、受付部1216が受け付けた回答を、1以上の送信先に送信する。ここで、送信先とは、送信先格納部1205に格納されている。
【0070】
参考情報出力時期決定部1218は、物品摂取情報格納部1201に格納されている物品摂取情報が有する時刻を用いて、参考情報を送信する時期を決定する。ここで、時刻とは、年月日時分秒でも良いし、年月日、年月などでも良い。時刻は、時を示す情報であれば良い。また、時期を決定するとは、物品摂取情報が有する時刻が、2010/2/1であれば、例えば、1年後の2011/2/1を、出力時期として決定することである。参考情報出力時期決定部1218は、物品摂取情報が有する時刻をどのように用いて、参考情報を送信する時期を決定するかは問わない。参考情報出力時期決定部1218は、物品摂取情報が有する時刻(年月日)から、11ヶ月後の12時0分を、参考情報を送信する時期として決定しても良い。
【0071】
参考情報出力部1219は、参考情報出力時期決定部1218が決定した時期に、参考情報格納部1204の参考情報を出力する。
【0072】
生体情報送信部102、物品情報送信部112、回答送信部1217は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0073】
物品識別情報格納部111、物品摂取情報格納部1201、アンケート情報格納部1202、生体管理情報格納部1203、参考情報格納部1204、および送信先格納部1205は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0074】
物品識別情報格納部111等に物品識別情報等が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して物品識別情報等が物品識別情報格納部111等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された物品識別情報等が物品識別情報格納部111等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された物品識別情報等が物品識別情報格納部111等で記憶されるようになってもよい。
【0075】
物品情報受信部1206、アンケート情報受信部1208は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0076】
物品摂取情報蓄積部1207、アンケート情報蓄積部1209、生体管理情報蓄積部1211、判断部1212、参考情報出力時期決定部1218は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。物品摂取情報蓄積部1207等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0077】
生体情報受付部1210は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0078】
アンケート情報出力部1213、物品摂取情報出力部1214、生体管理情報出力部1215、参考情報出力部1219は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。アンケート情報出力部1213は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0079】
受付部1216は、例えば、キーボードやマウスのドライバーソフト等で実現され得る。
【0080】
次に、アンケート入力支援システム1の動作について説明する。まず、生体情報取得装置10の動作について説明する。
【0081】
生体情報取得装置10の生体情報取得部101は、例えば、定期的に、体温、加速度等の生体情報を取得する。そして、生体情報送信部102は、生体情報取得部101が取得した生体情報を定期的に送信する。
【0082】
次に、容器11の動作について、図5のフローチャートを用いて説明する。
【0083】
(ステップS501)物品情報送信部112は、開封を検知したか否かを判断する。開封を検知すればステップS502に行き、開封を検知しなければステップS501に戻る。
【0084】
(ステップS502)物品情報送信部112は、物品識別情報格納部111から物品識別情報を読み出す。
【0085】
(ステップS503)物品情報送信部112は、ステップS502で読み出した物品識別情報を用いて、物品情報を構成する。
【0086】
(ステップS504)物品情報送信部112は、ステップS503で構成した物品情報を、端末装置12に送信する。
【0087】
次に、端末装置12の動作について、図6のフローチャートを用いて説明する。
【0088】
(ステップS601)アンケート情報受信部1208は、アンケート情報を受信したか否かを判断する。アンケート情報を受信すればステップS602に行き、受信しなければステップS603に行く。
【0089】
(ステップS602)アンケート情報蓄積部1209は、ステップS601で受信されたアンケート情報をアンケート情報格納部1202に蓄積する。ステップS601に戻る。
【0090】
(ステップS603)物品情報受信部1206は、物品情報を受信したか否かを判断する。物品情報を受信すればステップS604に行き、受信しなければステップS611に行く。
【0091】
(ステップS604)物品摂取情報蓄積部1207は、図示しない時計から現在時刻を取得する。なお、物品情報が送信時刻を含む場合、物品摂取情報蓄積部1207は、かかる送信時刻を取得しても良い。
【0092】
(ステップS605)物品摂取情報蓄積部1207は、ステップS603で受信された物品情報と、ステップS604で取得した時刻を用いて、物品摂取情報を構成する。そして、物品摂取情報蓄積部1207は、構成した物品摂取情報を物品摂取情報格納部1201に蓄積する。
【0093】
(ステップS606)判断部1212は、物品摂取情報格納部1201に格納されている2以上の物品摂取情報を用いて、判断処理を行う。判断処理とは、物品の摂取状況が所定の条件を満たしたか否かを判断する処理である。また、判断部1212は、物品摂取情報格納部1201に格納されている2以上の物品摂取情報と、生体管理情報格納部1203の1以上の生体管理情報とを用いて、判断処理を行うことは好適である。なお、判断処理について、図7、および図8のフローチャートを用いて説明する。
【0094】
(ステップS607)ステップS606における判断処理の結果が、物品の摂取状況が所定の条件を満たすとの判断結果である場合はステップS608に行き、所定の条件を満たさないとの判断結果である場合はステップS601に戻る。
【0095】
(ステップS608)出力処理を行う。出力処理について、図9のフローチャートを用いて説明する。
【0096】
(ステップS609)受付部1216は、アンケートの回答をすべて受け付けたか否かを判断する。アンケートの回答をすべて受け付ければステップS610に行き、受け付けなければステップS609に戻る。
【0097】
(ステップS610)回答送信部1217は、ステップS609で受け付けられたアンケートの回答を、送信先格納部1205に格納されている1以上の送信先に送信する。ステップS601に戻る。
【0098】
(ステップS611)生体情報受付部1210は、生体情報を受け付けたか否かを判断する。生体情報を受け付ければステップS612に行き、生体情報を受け付けなければステップS614に行く。
【0099】
(ステップS612)生体管理情報蓄積部1211は、図示しない時計から現在時刻を取得する。
【0100】
(ステップS613)生体管理情報蓄積部1211は、ステップS611で受信された生体情報と、ステップS612で取得した時刻を用いて、生体管理情報を構成する。そして、生体管理情報蓄積部1211は、構成した生体管理情報を生体管理情報格納部1203に蓄積する。ステップS601に戻る。
【0101】
(ステップS614)参考情報出力時期決定部1218は、物品摂取情報格納部1201の1以上の物品摂取情報が有する1以上の時刻を読み出す。そして、参考情報出力時期決定部1218は、1以上の時刻から、参考情報の出力時期を決定する。なお、1以上の時刻とは、例えば、最も古い時刻であったり、最も新しい時刻であったり、一の物品識別情報を有する時間的に所定以内の間隔で連続する2以上の物品摂取情報の中の最も古い時刻であったり、当該連続する2以上の物品摂取情報の中の最も新しい時刻である。
【0102】
(ステップS615)参考情報出力部1219は、図示しない時計から現在時刻を取得する。
【0103】
(ステップS616)参考情報出力部1219は、ステップS614で決定された参考情報の出力時期と、ステップS615で取得した現在時刻とから、現在、参考情報の出力するタイミングであるか否かを判断する。参考情報の出力するタイミングであればステップS617に行き、参考情報の出力するタイミングでなければステップS601に戻る。
【0104】
(ステップS617)参考情報出力部1219は、出力するタイミングに対応する参考情報を、参考情報格納部1204から読み出す。さらに具体的には、参考情報出力部1219は、ステップS614で決定された参考情報の出力時期に対応する物品摂取情報が有する物品識別情報と対になる参考情報を、参考情報格納部1204から読み出す。
【0105】
(ステップS618)参考情報出力部1219は、ステップS617で読み出した参考情報を出力する。ステップS601に戻る。
【0106】
なお、図6のフローチャートにおいて、ステップS614の参考情報の出力時期の決定処理と、ステップS615の参考情報の出力処理とは連続して行われなくても良いことは言うまでもない。
【0107】
また、図6のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0108】
次に、ステップS606の判断処理の第一の例について、図7のフローチャートを用いて説明する。
【0109】
(ステップS701)判断部1212は、物品摂取情報格納部1201に格納されている2以上の物品摂取情報を読み出す。
【0110】
(ステップS702)判断部1212は、ステップS701で読み出した2以上の物品摂取情報から、物品摂取に関する情報を取得する。物品摂取に関する情報とは、例えば、摂取した物品の量、物品を摂取した回数、または物品を摂取していた期間等である。判断部1212は、例えば、特定の物品識別情報を含む2以上の物品摂取情報のレコード数から摂取した物品の量を算出したり、特定の物品識別情報を含む2以上の物品摂取情報のレコード数を物品を摂取した回数として取得したり、特定の物品識別情報を含む2以上の物品摂取情報の最も古い時刻と最も新しい時刻とから物品を摂取していた期間を算出したりする。
【0111】
(ステップS703)判断部1212は、予め決められている物品摂取に関する条件を取得する。物品摂取に関する条件とは、例えば、摂取した物品の量、物品を摂取した回数、または物品を摂取していた期間等の条件である。なお、判断部1212は、例えば、物品摂取に関する条件を、予め保持している。
【0112】
(ステップS704)判断部1212は、ステップS702で取得した物品摂取に関する情報が、ステップS703で読み出した物品摂取に関する条件を満たすか否かを判断する。条件を満たせばステップS705に行き、条件を満たさなければステップS706に行く。
【0113】
(ステップS705)判断部1212は、変数「判断結果」に値「条件を満たす(例えば、「1」)を代入する。上位処理にリターンする。
【0114】
(ステップS706)判断部1212は、変数「判断結果」に値「条件を満たさない(例えば、「0」)を代入する。上位処理にリターンする。
【0115】
次に、ステップS606の判断処理の第二の例について、図8のフローチャートを用いて説明する。図8のフローチャートにおいて、図7のフローチャートと同一のステップについて説明を省略する。
【0116】
(ステップS801)判断部1212は、生体管理情報格納部1203に格納されている1以上の生体管理情報を読み出す。
【0117】
(ステップS802)判断部1212は、生体情報についての条件を読み出す。なお、判断部1212は、例えば、生体情報についての条件を、予め保持している。また、生体情報についての条件とは、例えば、「最新の体温が36.7度以下」「最新の体温が36.7度以下 かつ 単位時間(例えば、1日や1時間など)咳の回数が所定数以下」である。
【0118】
(ステップS803)判断部1212は、ステップS801で読み出した1以上の生体管理情報が、ステップS802で読み出した生体情報についての条件を満たすか否かを判断する。条件を満たせばステップS705に行き、条件を満たさなければステップS706に行く。なお、例えば、判断部1212は、1以上の生体管理情報の中で、最も新しい時刻を有する生体管理情報に含まれる体温を取得し、条件「最新の体温が36.7度以下」を満たすか否かを判断する。また、例えば、判断部1212は、上述したように最新の体温を取得する。かつ、判断部1212は、現在時刻を取得し、現在時刻から所定時間(例えば、1日や1時間など)以内の1以上の生体管理情報が有する振動の度合いの情報を取得する。そして、判断部1212は、振動の度合いの情報から、一時(例えば、1秒間以内)に、所定以上の振動の度合いの変動があった場合は、咳をしたと判断し、当該咳の回数を算出する。そして、判断部1212は、取得した体温と咳の単位時間での回数が、条件「最新の体温が36.7度以下 かつ 単位時間の咳の回数が所定数以下」を満たすか否かを判断する。
【0119】
次に、ステップS608の出力処理について、図9のフローチャートを用いて説明する。
【0120】
(ステップS901)物品摂取情報出力部1214は、物品摂取情報格納部1201から2以上の物品摂取情報を読み出す。
【0121】
(ステップS902)生体管理情報出力部1215は、生体管理情報格納部1203から1以上の生体管理情報を読み出す。
【0122】
(ステップS903)物品摂取情報出力部1214は、ステップS901で読み出した物品摂取情報を出力する。また、生体管理情報出力部1215は、ステップS902で読み出した生体管理情報を出力する。なお、物品摂取情報と生体管理情報とは、対応関係が分かるように出力されることは好適である。
【0123】
(ステップS904)アンケート情報出力部1213は、アンケート情報格納部1202のアンケート情報を読み出し、出力する。上位処理にリターンする。
【0124】
なお、図9のフローチャートにおいて、生体管理情報は、必ずしも出力しなくても良い。
【0125】
以下、本実施の形態におけるアンケート入力支援システム1の具体的な動作について、2つの具体例を用いて説明する。アンケート入力支援システム1の概念図は図1である。
(具体例1)
【0126】
具体例1において、物品は薬である。そして、患者Xが、風邪を引いたように思い、病院で診察を受けた、とする。そして、医師が患者Xを診察後、患者の体に、通信可能なICタグを貼り付けた、とする。ICタグは、生体情報取得装置10であり、温度センサ、加速度センサを含む。そして、ICタグから、患者Xの体温、加速度が定期的(例えば、1秒毎)に、外部に送信される。なお、加速度は、患者Xが咳をした場合に、所定以上の大きな値となる。なお、送信される体温、加速度を含む生体情報の例は、「体温:38.1,加速度:0」である。
【0127】
そして、診察後、患者Xは、自身の携帯電話(ここでは、端末装置12)を用いて、電子決済により、診察代、薬代を支払った、とする。そして、薬代を支払った後、薬に対応するアンケート情報が、決済を行う情報処理装置(図示しない)から、端末装置12に送信される。また、患者Xは、薬識別情報「M1」「M2」の薬を、3日分、受け取った、とする。そして、ここでは、容器11は、薬識別情報「M1」および「M2」で識別される薬のパッケージである。「M1」「M2」の薬を開封した場合、各薬の容器11から、物品識別情報(ここでは、「M1」または「M2」)、摂取すべき時(ここでは、「朝食後,昼食後,夕食後」)、摂取すべき量(ここでは、「3日分」)を有する物品情報が、送信される。この送信される物品情報は、端末装置12が受信する。なお、容器11は、通常、近距離無線通信手段により、ブロードキャスト(相手を特定せずに)物品情報を送信するが、物品情報を受信する端末装置12を特定して、物品情報を送信しても良い。
【0128】
次に、端末装置12のアンケート情報受信部1208は、情報処理装置からアンケート情報を受信する。次に、アンケート情報蓄積部1209は、受信されたアンケート情報をアンケート情報格納部1202に蓄積する。蓄積されたアンケート情報の例を、図10に示す。また、端末装置12の図示しない参考情報受信部は、「M1」に対応する参考情報「"$年月日"に風邪薬を摂取しています。風邪に注意してください。」を、情報処理装置からアンケート情報とともに受信する。そして、図示しない参考情報蓄積部は、参考情報「"$年月日"に風邪薬を摂取しています。風邪に注意してください。」を、参考情報格納部1204に蓄積する。
【0129】
また、上述したように、生体情報取得装置10から、生体情報が定期的に送信されている。そして、生体情報受付部1210は、生体情報を受信する。そして、生体管理情報蓄積部1211は、図示しない時計から現在時刻を取得する。次に、生体管理情報蓄積部1211は、受信された生体情報と、取得した時刻を用いて、生体管理情報を構成する。そして、生体管理情報蓄積部1211は、構成した生体管理情報を生体管理情報格納部1203に蓄積する。かかる動作により、蓄積された生体管理情報の集合の例を図11に示す。図11は、生体管理情報管理表である。なお、生体管理情報蓄積部1211は、ここでは、受信された生体情報をすべて蓄積するわけではなく、物品情報受信部1206が物品情報を受信した以降、所定時間内(例えば、4時間以内)における生体情報のみを蓄積する、とする。かかる処理により、薬の効く時間帯における生体情報を蓄積でき、効果的に記録容量を利用できる。
【0130】
次に、患者Xは、家に帰って、薬「M1」の容器11、および「M2」の容器11を次々に開封した、とする。そして、薬「M1」の容器11の物品情報送信部112は、開封を検知する。次に、物品情報送信部112は、物品識別情報格納部111から物品識別情報「M1」を読み出す。また、物品情報送信部112は、読み出した物品識別情報「M1」以外に、容器11の記録媒体に格納されている「摂取すべき時」(朝食後,昼食後,夕食後)、「摂取すべき量」(3日分)を読み出す。なお、容器11の記録媒体には、通常、朝食後,昼食後,および夕食後に対応する情報(朝食後「1」,昼食後「2」,夕食後「3」など)が蓄積されている。
【0131】
そして、物品情報送信部112は、物品情報「物品識別情報:M1,摂取すべき時:朝食後,昼食後,夕食後、摂取すべき量:3日分」を構成し、端末装置12に送信する。
【0132】
次に、端末装置12の物品情報受信部1206は、容器11から物品情報を受信する。
【0133】
次に、物品摂取情報蓄積部1207は、図示しない時計から現在時刻「2010/10/1 12:35:40」を取得する。そして、物品摂取情報蓄積部1207は、物品情報と、取得した時刻を用いて、物品摂取情報「物品識別情報:M1,摂取すべき時:朝食後,昼食後,夕食後、摂取すべき量:3日分、現在時刻:2010/10/1 12:35:40」を構成する。そして、物品摂取情報蓄積部1207は、構成した物品摂取情報「物品識別情報:M1,摂取すべき時:朝食後,昼食後,夕食後、摂取すべき量:3日分、現在時刻:2010/10/1 12:35:40」を物品摂取情報格納部1201に蓄積する。
【0134】
次に、判断部1212は、物品摂取情報格納部1201に格納されている2以上の物品摂取情報を用いて、判断処理を行う。ここで、判断部1212は、「摂取すべき量の物品を摂取したこと」および「現在から単位時間(例えば、10分)以内のすべての体温が36.8以下であり、かつ、現在から単位時間(例えば、1時間)以内の咳の数(加速度が所定値以上の数)が閾値以内である」という、物品の摂取量に関する条件、および生体情報の条件の両方の条件を満たすか否かを判断する、とする。ここで、物品摂取情報「物品識別情報:M1,摂取すべき時:朝食後,昼食後,夕食後、摂取すべき量:3日分、現在時刻:2010/10/1 12:35:40」は、物品の摂取量に関する条件「摂取すべき量の物品を摂取したこと」を満たさないので、出力処理(ステップS608)に移行しない。
【0135】
同様に、薬「M2」の容器11の開封に対応して、物品摂取情報蓄積部1207は、構成した物品摂取情報「物品識別情報:M2,摂取すべき時:朝食後,昼食後,夕食後、摂取すべき量:3日分、現在時刻:2010/10/1 12:35:52」を物品摂取情報格納部1201に蓄積した、とする。
【0136】
次に、判断部1212は、同様に、2以上の物品摂取情報は、物品の摂取量に関する条件「摂取すべき量の物品を摂取したこと」を満たさない、と判断する。
【0137】
以上の処理を繰り返し、患者Xが薬の容器11を開封するごとに、物品摂取情報が物品摂取情報格納部1201に蓄積される。そして、物品摂取情報格納部1201に、図12に示す物品摂取情報管理表が格納される、とする。
【0138】
そして、図12の「ID=12」のレコードが蓄積された後、判断部1212は、物品摂取情報格納部1201に格納されている18の物品摂取情報を用いて、判断処理を行った結果、物品の摂取状況が所定の条件(物品の摂取量に関する条件、および生体情報の条件の両方の条件)を満たすと判断した、とする。つまり、判断部1212は、「摂取すべき量:3日分」と、図12の「ID=1」から「ID=18」の受信時刻またはレコード数と摂取すべき時とから、物品の摂取量に関する条件「摂取すべき量:3日分」を満たす、と判断する。そして、判断部1212は、図11の「ID=6983」のレコードおよびそれ以前の単位時間(例えば、10分)以内のレコードから、生体情報の第一の条件「現在から単位時間(10分)以内のすべての体温が36.8以下」を満たす、と判断する。また、判断部1212は、図11の「ID=6983」のレコードおよびそれ以前の単位時間(1時間)以内のレコードから生体情報の第二の条件「現在から単位時間(1時間)以内の咳の数(加速度が所定値以上の数)が閾値以内である」を満たす、と判断する。
【0139】
次に、物品摂取情報出力部1214は、図12の物品摂取情報管理表から2以上の物品摂取情報を読み出す。そして、生体管理情報出力部1215は、図11の生体管理情報管理表から1以上の生体管理情報を読み出す。
【0140】
次に、物品摂取情報出力部1214は、読み出した物品摂取情報を出力する。また、生体管理情報出力部1215は、読み出した生体管理情報を出力する。なお、物品摂取情報と生体管理情報とは、対応関係が分かるように出力される。かかる出力例は、図13である。
【0141】
次に、アンケート情報出力部1213は、アンケート情報格納部1202から図10のアンケート情報を読み出し、出力する。なお、アンケートの出力は、物品摂取情報と生体管理情報の出力後であることが好適である。また、アンケートの出力領域は、物品摂取情報と生体管理情報の出力領域の下側であることが好適である。
【0142】
次に、患者Xは、物品摂取情報と生体管理情報を見た後、アンケートの回答をすべて入力する。そして、受付部1216は、アンケートの回答をすべて受け付ける。なお、患者Xは、物品摂取情報と生体管理情報を見ることができるので、アンケートに回答し易くなる。
【0143】
次に、回答送信部1217は、受け付けられたアンケートの回答を、送信先格納部1205に格納されている1以上の送信先(例えば、薬「M1」の薬品メーカーの品質管理部門のメールアドレス)に送信する。
【0144】
次に、任意のタイミングで、参考情報出力時期決定部1218は、図12の物品摂取情報管理表の物品識別情報「M1」と対になる受信時刻の集合のうち、例えば、最も前の時刻「2010/10/1 12:35:40」を読み出す。そして、参考情報出力時期決定部1218は、時刻「2010/10/1 12:35:40」から、参考情報の出力時期「10/1 12:00」を決定する。なお、ここで、参考情報出力時期決定部1218は、取得した受信時刻から月日「10/1」を取得する。そして、参考情報出力時期決定部1218が保持している「「予め決められている時刻」=12:00」を読み出す。そして、参考情報出力時期決定部1218は、参考情報の出力時期の情報「10/1 12:00」を構成する。次に、参考情報出力時期決定部1218は、参考情報格納部1204の「"$年月日"に風邪薬を摂取しています。風邪に注意してください。」を読み出し、変数"$年月日"に「2010/10/1」を代入する。そして、参考情報格納部1204の参考情報は、「2010/10/1に風邪薬を摂取しています。風邪に注意してください。」と書き換えられる。なお、参考情報格納部1204の参考情報の例を図14に示す。
【0145】
そして、例えば、定期的に、参考情報出力部1219は、図示しない時計から現在時刻を取得する。そして、1年後の「2011/10/1 12:00」に、参考情報出力部1219は、「2010/10/1に風邪薬を摂取しています。風邪に注意してください。」を出力する。
【0146】
以上の具体例において、薬の投与により、病気の完治を検知し、病気が完治した後、適切なタイミングでアンケートへの回答を促すことにより、アンケート回収率が高まり、かつ、実際に薬を飲んだ人の回答であり、極めて有益な回答が得られる。
(具体例2)
【0147】
具体例2において、例えば、物品は、洗濯用洗剤である。また、洗濯用洗剤の容器11の物品識別情報格納部111には、洗剤を特定する情報「S1」が格納されている。また、容器11の物品識別情報格納部111は、アンケート情報も格納している、とする。さらに、物品識別情報格納部111は、判断部1212が利用するアンケートの回答の条件「5回、物品を使用したこと(物品摂取情報のレコード数=5)」をも格納している、とする。
【0148】
そして、洗濯用洗剤は、例えば、1回分がそれぞれ1袋になっており、袋(容器11)を開封した場合に、物品情報送信部112は、開封を検知し、物品識別情報格納部111から物品識別情報とアンケート情報とアンケートの回答の条件とを読み出す。そして、物品情報送信部112は、物品情報「S1」とアンケート情報とアンケートの回答の条件「物品摂取情報のレコード数=5」とを、端末装置12に送信する。なお、アンケート情報は、洗剤「S1」に関するアンケートの情報である。
【0149】
そして、端末装置12のアンケート情報受信部1208は、容器11からアンケート情報を受信する。そして、アンケート情報蓄積部1209は、受信されたアンケート情報をアンケート情報格納部1202に蓄積する。
【0150】
次に、物品情報受信部1206は、物品情報「S1」を受信する。そして、物品摂取情報蓄積部1207は、図示しない時計から現在時刻「2010/10/2 9:35」を取得する。次に、物品摂取情報蓄積部1207は、受信された物品情報「S1」と、取得した時刻「2010/10/2 9:35」を用いて、物品摂取情報「S1,2010/10/2 9:35」を構成する。そして、物品摂取情報蓄積部1207は、その物品摂取情報を物品摂取情報格納部1201に蓄積する。なお、ここで、容器11のアンケート情報とアンケートの回答の条件とは、削除されることは好適である。一度送信したアンケート情報とアンケートの回答の条件とを、二度と送信しないためである。ただし、物品情報送信部112は、物品情報「S1」とアンケート情報とアンケートの回答の条件とを、常にセットで送信しても良い。アンケート情報とアンケートの回答の条件が削除される場合、容器11は、例えば、CPUを有する。
【0151】
次に、判断部1212は、物品摂取情報格納部1201に格納されている物品摂取情報(1レコードのみ)を用いて、アンケートの回答の条件「物品摂取情報のレコード数=5」に合致するか否かを判断する。ここで、物品摂取情報格納部1201の物品摂取情報のレコード数は「1」であるので、アンケートの回答の条件に合致しない、と判断する。
【0152】
以上の処理が、1日1回、繰り返され、2010/10/6に、ユーザが、洗濯用洗剤の容器11を開けた、とする。そして、同様に、容器11の物品情報送信部112は、開封を検知する。そして、物品情報送信部112は、物品識別情報格納部111から物品識別情報「S1」を読み出す。次に、物品情報送信部112は、物品情報「S1」を構成し、送信する。
【0153】
次に、端末装置12の物品情報受信部1206は、物品情報を受信する。そして、物品摂取情報蓄積部1207は、図示しない時計から現在時刻「2010/10/6 8:32」を取得する。
【0154】
次に、物品摂取情報蓄積部1207は、受信された物品情報「S1」と、取得した時刻「2010/10/6 8:32」とを用いて、物品摂取情報「S1,「2010/10/6 8:32」を構成する。そして、物品摂取情報蓄積部1207は、構成した物品摂取情報を物品摂取情報格納部1201に蓄積する。ここで、物品摂取情報格納部1201のレコード数は5になった。
【0155】
次に、判断部1212は、物品摂取情報格納部1201に格納されている物品摂取情報(1レコードのみ)を用いて、アンケートの回答の条件「物品摂取情報のレコード数=5」に合致するか否かを判断する。そして、判断部1212は、アンケートの回答の条件を満たす、と判断する。
【0156】
次に、物品摂取情報出力部1214は、物品摂取情報格納部1201から2以上の物品摂取情報を読み出す。そして、物品摂取情報出力部1214は、読み出した物品摂取情報を出力する。このアンケートの出力により、ユーザに対して、アンケートの回答が催促される。
【0157】
次に、アンケート情報出力部1213は、アンケート情報格納部1202のアンケート情報を読み出し、出力する。
【0158】
次に、ユーザは、端末装置12に出力されたアンケートに対して、回答を入力する。そして、受付部1216は、アンケートの回答をすべて受け付ける。
【0159】
次に、回答送信部1217は、受け付けられたアンケートの回答を、送信先格納部1205に格納されている1以上の送信先(洗濯用洗剤のメーカーの連絡先)に送信する。
【0160】
以上、具体例2において、所定量の物品が消費された後、ユーザに対して、アンケートの回答を促すことにより、アンケートの適切な回答が得られる。
【0161】
以上、本実施の形態によれば、適切なタイミングで、物品に関するアンケートへの入力を促進することができる。
【0162】
さらに、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における端末装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、記憶媒体に、物品に関するアンケートを構成する情報であるアンケート情報を格納しており、コンピュータを、容器から物品情報を受信する物品情報受信部と、物品情報受信部が物品情報を受信した場合に、物品情報を受信した時刻を取得し、時刻と物品情報とを有する物品摂取情報を、記憶媒体に蓄積する物品摂取情報蓄積部と、記憶媒体に格納されている2以上の物品摂取情報を用いて、物品の摂取状況が所定の条件を満たしたか否かを判断する判断部と、判断部が物品の摂取状況が所定の条件を満たしたと判断した後、アンケート情報を出力するアンケート情報出力部として機能させるためのプログラムである。
【0163】
また、上記プログラムにおいて、記憶媒体に、アンケートへの回答を送信する送信先を格納しており、コンピュータを、アンケート情報の出力に対応して、当該アンケート情報により構成されるアンケートへの回答を受け付ける受付部と、受付部が受け付けた回答を、送信先に送信する回答送信部としてさらに機能させるプログラムであることは好適である。
【0164】
また、上記プログラムにおいて、コンピュータを、物品のユーザの生体情報を受け付ける生体情報受付部としてさらに機能させ、判断部は、生体情報受付部が受け付けた生体情報を用いて、当該物品の摂取状況が所定の条件を満たしたか否かを判断するものとして機能させるプログラムであることは好適である。
【0165】
また、上記プログラムにおいて、生体情報受付部は、物品のユーザに貼付された生体情報取得装置から生体情報を受信するものとして、コンピュータを機能させるプログラムであることは好適である。
また、上記プログラムにおいて、判断部は、格納されている2以上の物品摂取情報を用いて、所定回数または所定量、物品を摂取した場合に、当該物品の摂取状況が所定の条件を満たしたと判断するものとして、コンピュータを機能させるプログラムであることは好適である。
【0166】
また、上記プログラムにおいて、アンケート情報出力部は、判断部が物品の摂取状況が所定の条件を満たしたと判断した後、予め決められた時刻にアンケート情報を出力するものとして、コンピュータを機能させるプログラムであることは好適である。
【0167】
また、上記プログラムにおいて、アンケート情報出力部がアンケート情報を出力する際に、格納されている物品摂取情報を出力する物品摂取情報出力部として、コンピュータをさらに機能させるプログラムであることは好適である。
【0168】
また、上記プログラムにおいて、物品のユーザの生体情報を受け付ける生体情報受付部と、生体情報受付部が受け付けた生体情報と当該生体情報を受け付けた時刻とを有する生体管理情報を構成し、記憶媒体に蓄積する生体管理情報蓄積部と、アンケート情報出力部がアンケート情報を出力する際に、記憶媒体に格納されている生体管理情報を出力する生体管理情報出力部として、コンピュータをさらに機能させるプログラムであることは好適である。
【0169】
また、上記プログラムにおいて、物品摂取情報出力部および生体管理情報出力部は、物品摂取情報と生体管理情報との時間的な対応が視覚的に認識可能な態様で、それぞれ物品摂取情報と生体管理情報とを出力するものとして、コンピュータを機能させるプログラムであることは好適である。
【0170】
また、上記プログラムにおいて、記憶媒体に格納されている物品摂取情報が有する時刻を用いて、参考情報を送信する時期を決定する参考情報出力時期決定部と、参考情報出力時期決定部が決定した時期に、記憶媒体の参考情報を出力する参考情報出力部として、コンピュータをさらに機能させるプログラムであることは好適である。
【0171】
また、上記プログラムにおいて、容器または情報処理装置からアンケート情報を受信するアンケート情報受信部と、アンケート情報をアンケート情報格納部に蓄積するアンケート情報蓄積部として、コンピュータをさらに機能させるプログラムであることは好適である。
【0172】
また、図15は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した実施の形態の端末装置12等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。図15は、このコンピュータシステム340の概観図であり、図16は、コンピュータシステム340のブロック図である。
【0173】
図15において、コンピュータシステム340は、FDドライブ、CD−ROMドライブを含むコンピュータ341と、キーボード342と、マウス343と、モニタ344とを含む。
【0174】
図16において、コンピュータ341は、FDドライブ3411、CD−ROMドライブ3412に加えて、MPU3413と、CD−ROMドライブ3412及びFDドライブ3411に接続されたバス3414と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3415とに接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3416と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3417とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ341は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
【0175】
コンピュータシステム340に、上述した実施の形態のアンケート入力支援システム等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM3501、またはFD3502に記憶されて、CD−ROMドライブ3412またはFDドライブ3411に挿入され、さらにハードディスク3417に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ341に送信され、ハードディスク3417に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3416にロードされる。プログラムは、CD−ROM3501、FD3502またはネットワークから直接、ロードされても良い。
プログラムは、コンピュータ341に、上述した実施の形態の端末装置12等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム340がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0176】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0177】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0178】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段(端末情報送信部、端末情報受信部など)は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0179】
また、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0180】
以上のように、本発明にかかるアンケート入力支援システムは、適切なタイミングで摂取された物品に関するアンケートへの入力を促進できる、という効果を有し、アンケート入力支援システム等として有用である。
【符号の説明】
【0181】
1 アンケート入力支援システム
10 生体情報取得装置
11 容器
12 端末装置
101 生体情報取得部
102 生体情報送信部
111 物品識別情報格納部
112 物品情報送信部
1201 物品摂取情報格納部
1202 アンケート情報格納部
1203 生体管理情報格納部
1204 参考情報格納部
1205 送信先格納部
1206 物品情報受信部
1207 物品摂取情報蓄積部
1208 アンケート情報受信部
1209 アンケート情報蓄積部
1210 生体情報受付部
1211 生体管理情報蓄積部
1212 判断部
1213 アンケート情報出力部
1214 物品摂取情報出力部
1215 生体管理情報出力部
1216 受付部
1217 回答送信部
1218 参考情報出力時期決定部
1219 参考情報出力部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品が含まれる容器と端末装置とを具備するアンケート入力支援システムを構成する端末装置であって、
前記容器は、
物品を識別する物品識別情報を格納し得る物品識別情報格納部と、
前記物品識別情報を含む物品情報を前記端末装置に送信する物品情報送信部とを具備し、
前記端末装置は、
物品情報と当該物品情報を受信した時刻とを有する2以上の物品摂取情報を格納し得る物品摂取情報格納部と、
物品に関するアンケートを構成する情報であるアンケート情報を格納し得るアンケート情報格納部と、
前記容器から物品情報を受信する物品情報受信部と、
前記物品情報受信部が物品情報を受信した場合に、当該物品情報を受信した時刻を取得し、当該時刻と前記物品情報とを有する物品摂取情報を、前記物品摂取情報格納部に蓄積する物品摂取情報蓄積部と、
前記物品摂取情報格納部に格納されている2以上の物品摂取情報を用いて、当該物品の摂取状況が所定の条件を満たしたか否かを判断する判断部と、
前記判断部が前記所定の条件を満たしたと判断した後、前記アンケート情報を出力するアンケート情報出力部とを具備するアンケート入力支援システムを構成する端末装置。
【請求項2】
アンケートへの回答を送信する送信先を格納し得る送信先格納部と、
前記アンケート情報の出力に対応して、当該アンケート情報により構成されるアンケートへの回答を受け付ける受付部と、
前記受付部が受け付けた回答を、前記送信先に送信する回答送信部とをさらに具備する請求項1記載の端末装置。
【請求項3】
物品のユーザの生体情報を受け付ける生体情報受付部をさらに具備し、
前記判断部は、
前記生体情報受付部が受け付けた生体情報を用いて、当該物品の摂取状況が所定の条件を満たしたか否かを判断する請求項1または請求項2記載の端末装置。
【請求項4】
前記生体情報受付部は、
前記物品のユーザに貼付された生体情報取得装置から生体情報を受信する請求項3記載の端末装置。
【請求項5】
前記判断部は、
前記物品摂取情報格納部に格納されている2以上の物品摂取情報を用いて、所定回数または所定量、前記物品を摂取した場合に、当該物品の摂取状況が所定の条件を満たしたと判断する請求項1記載の端末装置。
【請求項6】
前記アンケート情報出力部は、
前記判断部が前記物品の摂取状況が所定の条件を満たしたと判断した後、予め決められた時刻に前記アンケート情報を出力する請求項1から請求項5いずれか記載の端末装置。
【請求項7】
前記アンケート情報出力部がアンケート情報を出力する際に、前記物品摂取情報格納部に格納されている物品摂取情報を出力する物品摂取情報出力部をさらに具備する請求項1から請求項6いずれか記載の端末装置。
【請求項8】
物品のユーザの生体情報と当該生体情報を受信した時刻とを有する生体管理情報を格納し得る生体管理情報格納部と、
物品のユーザの生体情報を受け付ける生体情報受付部と、
前記生体情報受付部が受け付けた生体情報と当該生体情報を受け付けた時刻とを有する生体管理情報を構成し、前記生体管理情報格納部に蓄積する生体管理情報蓄積部と、
前記アンケート情報出力部がアンケート情報を出力する際に、前記生体管理情報格納部に格納されている生体管理情報を出力する生体管理情報出力部とをさらに具備する請求項1から請求項7いずれか記載の端末装置。
【請求項9】
前記物品摂取情報出力部および前記生体管理情報出力部は、
前記物品摂取情報と前記生体管理情報との時間的な対応が視覚的に認識可能な態様で、それぞれ前記物品摂取情報と前記生体管理情報とを出力する請求項8記載の端末装置。
【請求項10】
前記物品識別情報と対応付けて、物品のユーザに参考となる情報である参考情報を格納し得る参考情報格納部と、
前記物品摂取情報格納部に格納されている物品摂取情報が有する時刻を用いて、参考情報を送信する時期を決定する参考情報出力時期決定部と、
前記参考情報出力時期決定部が決定した時期に、前記参考情報格納部の参考情報を出力する参考情報出力部とをさらに具備する請求項1から請求項9いずれか記載の端末装置。
【請求項11】
記憶媒体に、
物品に関するアンケートを構成する情報であるアンケート情報を格納しており、
物品情報受信部、物品摂取情報蓄積部、判断部、アンケート情報出力部とにより実現されるアンケート入力支援方法であって、
前記物品情報受信部は、容器から物品情報を受信する物品情報受信ステップと、
前記物品摂取情報蓄積部は、前記物品情報受信ステップで物品情報が受信された場合に、当該物品情報を受信した時刻を取得し、当該時刻と前記物品情報とを有する物品摂取情報を、記憶媒体に蓄積する物品摂取情報蓄積部と、
前記判断部は、前記記憶媒体に格納されている2以上の物品摂取情報を用いて、当該物品の摂取状況が所定の条件を満たしたか否かを判断する判断ステップと、
前記アンケート情報出力部は、前記判断ステップで前記物品の摂取状況が所定の条件を満たしたと判断された後、前記アンケート情報を出力するアンケート情報出力ステップとを具備するアンケート入力支援方法。
【請求項12】
記憶媒体に、
物品に関するアンケートを構成する情報であるアンケート情報を格納しており、
コンピュータを、
容器から物品情報を受信する物品情報受信部と、
前記物品情報受信部が物品情報を受信した場合に、当該物品情報を受信した時刻を取得し、当該時刻と前記物品情報とを有する物品摂取情報を、記憶媒体に蓄積する物品摂取情報蓄積部と、
前記記憶媒体に格納されている2以上の物品摂取情報を用いて、当該物品の摂取状況が所定の条件を満たしたか否かを判断する判断部と、
前記判断部が前記物品の摂取状況が所定の条件を満たしたと判断した後、前記アンケート情報を出力するアンケート情報出力部として機能させるためのプログラム。

【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2012−88923(P2012−88923A)
【公開日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−234845(P2010−234845)
【出願日】平成22年10月19日(2010.10.19)
【出願人】(507228172)株式会社JSOL (23)
【Fターム(参考)】