説明

簡易ネクタイ

【課題】剣の長さ調整を極めて簡単に行うことが可能で、何度でも繰り返し結び目を作ることが可能な簡易ネクタイを提供する。
【解決手段】簡易ネクタイは、衿の下側に通して首周りに付ける首紐12と、好みの位置で前後に二つ折りにして前記首紐に掛けるネクタイ本体11と、二つ折りのネクタイ本体11の上部に結び目を作るための結び目布13とを備える。ネクタイ本体11に結び目を作るとき、ネクタイ本体11の首紐12よりやや下側位置に結び目布13の留め輪15を通し、結び目布13を後方に向けて首紐12の上から前方へ折り返してネクタイ本体11の正面上部に重ねる。次いで、結び目布13の底辺左右角部を首紐12の下に通してネクタイ本体11の両側から後方に折り返して留め手段16,17で留める。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、簡易ネクタイに関するもので、詳しくは、剣の長さを調節可能にした簡易着脱式のネクタイに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、ネクタイを結ぶ手間を軽減させるために簡易ネクタイが使用されている。簡易ネクタイは、主に子供用に市販されており、首紐にネクタイ本体が結び目布で固定される構成となっている。
【0003】
例えば図13の例では、簡易ネクタイの構成パーツとして、ネクタイ本体1と首紐2と結び目布3とが使用される。ネクタイ本体1を前後に二つ折りにして首紐2のほぼ中間付近に掛ける。このネクタイ本体1の上部に結び目布3を糸4で縫い付けて結び目とする。
簡易ネクタイを使用する場合、首紐2をワイシャツの衿の下側に通して首周りに留めるだけで済む。
なお、本発明に関連する先行技術としては下記特許文献1〜3が公知である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−136412号公報
【特許文献2】実開平6−76317号公報
【特許文献3】実用新案登録第3015746号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前述したような従来の簡易ネクタイは、剣の長さが一定の寸法に固定されるため、身長や体型に見合った最適なサイズを選択することが困難になっている。実際、子供服市場における簡易ネクタイは、小寸(対象身長95cm〜130cm)と大寸(同140cm〜165cm)とでそれぞれ1通り(合計2通り)の中間的なサイズものしか製造されておらず、いずれのサイズにも合わない子供には最適な長さの簡易ネクタイが提供されていないのが現状である。
【0006】
また、従来の簡易ネクタイでは、結び目布の糸留めが一旦解けると、元の状態に戻すのが容易でないことが多い。例えば簡易ネクタイの購入者が、結び目布の糸をほどいて長さ調整を試みても、結び方が分からずにメーカーに補修の依頼をしたり、若干の力が掛かった結果結び目がほどけてしまい、結果的にメーカーにクレームの形で返品するといったことも生じている。
【0007】
本発明は、このような現状に鑑みなされたもので、剣の長さ調整を極めて簡単に行うことが可能で、しかも、何度でも繰り返し結び目を作ることが可能な簡易ネクタイを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
[第1発明]
前記課題を解決するための第1発明の簡易ネクタイは、
衿の下側に通して首周りに付ける首紐と、
好みの位置で前後に二つ折りにして前記首紐に掛けるネクタイ本体と、
前記二つ折りのネクタイ本体の上部に結び目を作るための結び目布とを備え、
前記結び目布は、等辺三角形を基本形状とし、その頂点角部に弾性材料からなる留め輪が設けられ、かつ、等辺三角形の底辺左右角部にこれらの角部を互いに着脱可能な留め手段が設けられるものであり、
前記ネクタイ本体に結び目を作るとき、前記ネクタイ本体の前記首紐よりやや下側位置に前記結び目布の留め輪を通し、前記結び目布を後方に向けて前記首紐の上から前方へ折り返して前記ネクタイ本体の正面上部に重ね、次いで、前記結び目布の底辺左右角部を前記首紐の下に通して前記ネクタイ本体の両側から後方に折り返して前記留め手段で留めるように構成した。
【0009】
上記のように第1発明の簡易ネクタイは、首紐とネクタイ本体と結び目布の3つのパーツを備える。まず、ネクタイ本体を前後に二つ折りにし、希望する剣の長さにして首紐に掛ける。次いで、結び目布の留め輪にネクタイ本体の大剣および小剣を挿入し、結び目布を首紐のやや下の位置まで引き上げる。
引き上げた結び目布をネクタイの後方側に向けて、首紐の上を通して前方へ折り返して等辺三角形の底辺左右角部が正面に来るようにする。そして、これらの左右角部を、首紐の下に通してネクタイ本体の両側から後方に折り返し、左右角部同士を重ねて留め手段で留める。
このように結び目を完成させた後、従来と同様にワイシャツの衿の下側に首紐を通して簡易ネクタイを使用する。
【0010】
第1発明の簡易ネクタイによれば、首紐に掛けて二つ折りにしたネクタイ本体に、結び目布を取り付けることで簡単に結び目を作ることができる。一旦結び目を作ると、ネクタイ本体の上部が留め輪の弾性力で締め付けられるため、その剣の長さを簡単に固定することができる。これにより、剣の長さの調整を自在に行って身長や体格に見合った最適の剣の長さで簡易ネクタイを使用することが可能になる。子供用の簡易ネクタイとしてする場合には、1種のサイズを購入すれば成長に合わせて剣の長さを調整して使用することができ、買い換える必要がない。
【0011】
また、結び目布は、留め輪と留め手段によって一定の結び方でネクタイ本体の上部に取り付けることができるため、剣の長さを調整する場合に何度でも簡単に結び目を作り直すことができる。結び目布が引っ張られて結び目がくずれてしまったような場合でも、その場で簡単に結び目を作り直すことができ、元の状態に糸で縫い直すといった手間がかからない。
【0012】
第1発明において、結び目布は、等辺三角形を基本形状とするが、止め輪と左右角部の留め手段が三角形をなす位置関係にあればよい。台形などの変形形状を採用することも可能である。
留め輪の弾性材としては、ゴムや樹脂などを用いるとよい。留め輪の長さは、その輪の中にネクタイの剣を容易に通せる寸法で、かつ、簡易ネクタイの着用時に結び目布で留め輪が十分に隠れる程度の長さに設定する。
本発明の留め手段としては、例えば釦と釦ホールの組合せ、スナップやリングスナッパー、面ファスナなどを採用することができる。
【0013】
[第2発明]
近年、紳士服の業界では、リバーシブルネクタイが普及しつつあり、ファッション性や多様性をうたい文句にして店舗・通販などで販売されている。同様に子供服市場でもこのような要望が高まる傾向にあり、表裏異なる柄で簡易ネクタイを使用することができれば、着用場面が広がり、消費意欲に繋がる可能性も大きくなる。
しかしながら、現在流通している子供向けの簡易ネクタイにはリバーシブルなものがほとんど知られておらず、上記の要望に十分に対応できていないのが現状である。
【0014】
そこで、第2発明の簡易ネクタイは、第1発明の構成を備えるものであって、前記ネクタイ本体の表面および裏面をリバーシブルな色柄とし、かつ、前記結び目布の表面および裏面を前記ネクタイ本体の表面および裏面に対応するリバーシブルな色柄にする構成とした。
【0015】
このような構成によれば、ネクタイ本体と結び目布の表裏面がリバーシブルになっているため、着用者が好みに応じて表裏面の色柄を使い分けることができる。これにより、着用場面が広がって簡易ネクタイをより便利かつ快適に使用することが可能になる。
なお、表裏面の色柄は、模様や柄がないものでもよいし、表裏面が全く同じものであってもよい。表裏面が同じ色柄であると、一方が汚れた場合に他方を使用するといった使い方が可能になる。
【0016】
なお、特許文献3には、リバーシブルな簡易ネクタイが開示されているが、剣の長さの調整ができない点で本発明の簡易ネクタイとは異なる。本発明の簡易ネクタイは、結び目布が平面的な形状で、表裏の色柄を同一にすることが簡単な構造になっており、このような特殊な結び目布を用いることで、剣の長さの調整とリバーシブルの使用を両立させたものである。これに対し、特許文献3の簡易ネクタイは、単にリバーシブルに使用できるだけで剣の長さ調整はできない。この点で両者は明確に区別されるものである。
【0017】
[第1および第2発明]
本発明(第1および第2発明)の簡易ネクタイは、主に子供用のサイズで製造されることが想定されるが、対象年齢・性別は問わず、全年齢・男女の区別なく適用することができる。ネクタイの生地や形状、色柄等についても特に限定されない。
簡易ネクタイを販売する形態は、首紐、ネクタイ本体および結び目布の3点セットとすることが望ましいが、必要に応じてこれらを単体で自由に選んで購入できるようにしてもよい。
本発明(第1および第2発明)の簡易ネクタイに本明細書に記載される他の発明を組み合わせて適用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】第1実施形態のネクタイ本体を示すもので、(A)は正面図、(B)は背面図である。
【図2】第1実施形態の首紐を中間付近で折り返した状態の正面図である。
【図3】第1実施形態の結び目布を示す正面図である。
【図4】第1実施形態の簡易ネクタイの結び方を説明するための工程図である。
【図5】第1実施形態の簡易ネクタイの結び方を説明するもので、(A)は結び目にディンプル(えくぼ)を作った状態、(B)は結び目をプレーンにした状態を示す正面図である。
【図6】第2実施形態のネクタイ本体を示すもので(A)は正面図、(B)は背面図である。
【図7】第2実施形態の首紐を中間付近で折り返した状態の正面図である。
【図8】第2実施形態の結び目布を示すもので、(A)は正面図、(B)は背面図である。
【図9】第2実施形態の簡易ネクタイの結び方を説明するための工程図である。
【図10】結び目布の変形例を示すもので、(A)は正面図、(B)は背面図である。
【図11】結び目布の変形例を示すもので、(A)は正面図、(B)は背面図である。
【図12】結び目布の変形例を示すもので、(A)は正面図、(B)は背面図である。
【図13】従来例の簡易ネクタイを示すもので、(A)は正面図、(B)は背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図3に第1実施形態の簡易ネクタイの3つの構成パーツを示した。図1はネクタイ本体11、図2は首紐12、図3は結び目布13をそれぞれ示している。これらのパーツをセットにして簡易ネクタイとして使用する。
【0020】
ネクタイ本体11は、通常のネクタイと同様な作りになっており、色柄の入った生地を剣の形状に縫い合わせてなる。ネクタイ本体11の長さは、例えば子供用の場合、総長50〜65cm程度の寸法に設定するとよい。
【0021】
首紐12は、首周りに巻き付けられる程度の長さの帯紐からなる。首紐12の両端にはワンタッチで着脱可能な留め具12a,12aが取り付けられている。帯紐に通された矩形のリング12bは、首紐12の長さを調節するものである。
【0022】
結び目布13は、ネクタイ本体11と同じ色柄の生地を縫い合わせてなるもので、等辺三角形の基本形状をなしている(図3参照)。等辺三角形の頂点角部には、ゴム紐からなる留め輪15が縫い付けられる。この留め輪15を拡げるとネクタイ本体11の剣が入る程度の大きさの輪になる。
結び目布13の底辺左右角部には、着脱可能な留め手段として釦16と釦ホール17が設けられる。左右の角部を中央に寄せて、釦ホール17に釦16を留めることで、結び目布13をネクタイ本体11の結び目として留めることが可能になっている。
【0023】
第1実施形態の簡易ネクタイの結び方を図4に示した。
まず図4(1)に示すように、ネクタイ本体11を好みの長さに二つ折りにして首紐12の中間付近に掛ける。次いで、結び目布13の留め輪を拡げてネクタイ本体11の大剣および小剣に下から通す。このとき、結び目布13をネクタイ本体11の後方に向けるようにし、留め輪15が正面に見えるようにする。
【0024】
図4(2)に示すように、ネクタイ本体11に通した留め輪15を上方に引き上げて結び目布13を首紐12の上からネクタイ本体11の前方に折り返す。こうすることで、ネクタイ本体11の上部が結び目布13で覆われて留め輪15が結び目布13の下に隠れる(図4(3)参照)。
【0025】
この状態から、結び目布13の底辺左右角部を、首紐12の下に通してネクタイ本体11の両側から後方に折り返し、これらの左右角部を重ね合わせて釦ホール17に釦16を留める(図4(4)および(5)参照)。これにより、ネクタイ本体11の上部に結び目が作られることになる。
【0026】
剣の長さを変更する場合には、結び目布13をネクタイ本体11から一旦取り外すか、留め輪15を下方にズラした状態にしてネクタイ本体11の折り曲げ位置を調整する。最適な長さが決まれば前述したように結び目布13をネクタイ本体11に留め直す。
簡易ネクタイを最適な長さにした後は、首紐12をワイシャツの衿下に通して着用することが可能となる。
【0027】
このように第1実施形態によれば、剣の長さを希望の長さに応じて自在に調整することができるため、着用者が最適な剣の長さを選択して簡易ネクタイを使用することができる。子供用の簡易ネクタイとする場合には、成長に応じて買い換えをしなくとも、1本のネクタイで身長や体格に合わせて剣の長さを調整しながら使用することが可能になる。
【0028】
また、ネクタイ本体11から結び目布13を取り外しても、簡単に元の状態に付け直すことができる。このため、着用者が長さ調整で結び目布13の結び方が判らなくなるようなことがなく、メーカーに補修を求めるといったことも回避できる。
【0029】
さらに、第1実施形態の簡易ネクタイでは、留め輪15がネクタイ本体11の上部を適度な弾力性で締め付ける長さになっているため、結び目の形を保持するのに役立つ。例えば図5(A)に示すように、大剣上部を波形に窪ませて留め輪15で留めればディンプル(えくぼ)形状を安定的に保つことができ、また、図5(B)に示すように、大剣上部をアーチ形に曲げて留め輪15で留めればプレーンな状態を安定的に保つことができる。この結果、簡易ネクタイの着こなしを容易に向上させることも可能になる。
【0030】
次に、第2実施形態を図6〜図9に示した。第2実施形態は、簡易ネクタイをリバーシブルな構成としたものである。
図6に示すように、ネクタイ本体21は、表側にストライプ柄、裏側に水玉柄の生地が縫い合わされている。表裏の生地は同一形状で一方側から他方側の生地が見えないようになっている。
【0031】
図8に示すように、結び目布23は、ネクタイ本体21の表裏の色柄に対応するように、表側にストライプ柄、裏側に水玉柄の生地が縫い合わされる。結び目布23の表裏の生地についても、表裏の一方側から他方側の生地が見えないように同一の形状になっている。
【0032】
なお、首紐22については、着用時に衿の下に隠れるため、その表裏面に色柄がついておらず、第1実施形態と同様な構成ものが用いられる(図7参照)。首紐22の両端にはワンタッチで着脱可能な留め具22a,22aが取り付けられ、その帯紐には首紐12の長さを調節するための矩形のリング22bが通される。
【0033】
第2実施形態の簡易ネクタイを表側で使用するときは、図9(1)に示すように、ネクタイ本体21と結び目布23の正面にストライプ柄が見えるように結ぶ。表側のストライプ柄から裏側の水玉柄に切り替えるときは、結び目の後ろで釦26を外して結び目布23を一旦ネクタイ本体21から抜き取る(図9(2)参照)。次いで、ネクタイ本体21を裏返して水玉柄を正面側に向け、二つ折りにして首紐22に掛ける。
このネクタイ本体21に結び目布23を裏返して留め輪23を通し(図9(3)参照)、上方に引き上げて結び目布23をネクタイ本体21の前方に折り返す(図9(4)および(5)参照)。
【0034】
この状態から、結び目布23の底辺左右角部をネクタイ本体21の後方に折り返し、釦ホール27に釦26を内向きに留める(図9(6)および(7)参照)。これにより、表裏の柄が入れ替わった簡易ネクタイとして使用することが可能になる(図9(8)参照)。
【0035】
第2実施形態によれば、ストライプ柄と水玉柄とをワイシャツの色などに応じて使い分けることができるため、1本のネクタイを広範囲な場面に使用することができる。もちろん表裏のいずれの面で使用する場合でも、剣の長さを身長や体型に見合った最適の長さに調整することが可能で、着用者の使い勝手のよいものとなる。
また、結び目布23を表裏のいずれの面で使用する場合でも、第1実施形態と同様に、留め輪23によりディンプル(えくぼ)やプレーン形状を容易に作ることができ、着こなしの向上も容易になる。
【0036】
前記第1実施形態および第2実施形態を説明したが、本発明の実施形態は、上記に限られることなく、種々の変形・変更を伴ってもよい。
例えば結び目布の底辺左右角部に設ける留め手段については、釦と釦ホールの組合せに限らず、着脱可能なものであれば他の手段を用いてもよい。
【0037】
図10に示す変形例では、結び目布13の釦16と釦ホール17に代えて、リングスナッパーのキャップ31とリング32が取り付けられる。リング32にキャップ31を押し込むことで互いに嵌り合う。
図11に示す例では、結び目布13の釦16と釦ホール17に代えて、スナップの凹部33と凸部34が取り付けられる。凹部33に凸部34を押し込むことで互いに嵌り合う。
さらに、図12に示す例では、結び目布13の釦16と釦ホール17に代えて、面ファスナのフック部35とループ部36が取り付けられる。フック部35とループ部36を重ねて密着させることで、これらが互いに絡み合って引っ付く。
このような変形例の形態では、留め手段の着脱操作をワンタッチで行うことができるため、結び目布の取り扱いがさらに容易になる。
【0038】
首紐の構成についても、第1実施形態および第2実施形態には限定されず、帯紐や留め具を必要に応じて変更してもよい。適当な長さの環状のゴムバンドを首紐として採用することも可能である。
【符号の説明】
【0039】
11 ネクタイ本体
12 首紐
12a 留め具
12b リング
13 結び目布
15 留め輪
16 釦(留め手段)
17 釦ホール(留め手段)
21 ネクタイ本体
22 首紐
22a 留め具
22b リング
23 結び目布
25 留め輪
26 釦(留め手段)
27 釦ホール(留め手段)
31 リングスナッパーのキャップ(留め手段)
32 リングスナッパーのリング(留め手段)
33 スナップの凹部(留め手段)
34 スナップの凸部(留め手段)
35 面ファスナのフック部(留め手段)
36 面ファスナのループ部(留め手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
衿の下側に通して首周りに付ける首紐と、
好みの位置で前後に二つ折りにして前記首紐に掛けるネクタイ本体と、
前記二つ折りのネクタイ本体の上部に結び目を作るための結び目布とを備え、
前記結び目布は、等辺三角形を基本形状とし、その頂点角部に弾性材料からなる留め輪が設けられ、かつ、等辺三角形の底辺左右角部にこれらの角部を互いに着脱可能な留め手段が設けられるものであり、
前記ネクタイ本体に結び目を作るとき、前記ネクタイ本体の前記首紐よりやや下側位置に前記結び目布の留め輪を通し、前記結び目布を後方に向けて前記首紐の上から前方へ折り返して前記ネクタイ本体の正面上部に重ね、次いで、前記結び目布の底辺左右角部を前記首紐の下に通して前記ネクタイ本体の両側から後方に折り返して前記留め手段で留めるように構成したことを特徴とする簡易ネクタイ。
【請求項2】
請求項1記載の簡易ネクタイであって、前記ネクタイ本体の表面および裏面をリバーシブルな色柄とし、かつ、前記結び目布の表面および裏面を前記ネクタイ本体の表面および裏面に対応するリバーシブルな色柄としたことを特徴とする簡易ネクタイ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate


【公開番号】特開2010−242228(P2010−242228A)
【公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−88805(P2009−88805)
【出願日】平成21年4月1日(2009.4.1)
【出願人】(509093314)