紙幣カセット圧力板組立体および方法
【課題】安定かつ空間効率のよい方法で紙幣カセット内に紙幣を保管するための組立体を提供する。
【解決手段】組立体は、紙幣カセットと、複数の突起を有するドアであり、該ドアが閉位置にあるとき、該カセットの側壁の対応する開口部に連結する、複数の突起を有するドアとを含み、該複数の突起の各々が、該開口部内の対応する凹部に収まるように構成された外部部分と、該開口部の切り抜き領域に収まるように構成された内部部分とからなることを特徴とする。
【解決手段】組立体は、紙幣カセットと、複数の突起を有するドアであり、該ドアが閉位置にあるとき、該カセットの側壁の対応する開口部に連結する、複数の突起を有するドアとを含み、該複数の突起の各々が、該開口部内の対応する凹部に収まるように構成された外部部分と、該開口部の切り抜き領域に収まるように構成された内部部分とからなることを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は紙幣を安定して保管するための圧力板組立体に関し、より詳細には、ラックによって案内される圧力板に結合されたギヤを含む圧力板組立体に関する。また、紙幣カセットの完全性を保全する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
自動取引き装置における典型的な紙幣カセットの紙幣保管箱は紙幣の積み重ねを支持するための圧力板などのプラットフォームを含む。圧力板は、以前に積み重ねられた紙幣と共に、新しく受領した紙幣を積み重ねるために移動することができる。積み重なった紙幣の数が増加するにつれて、積み重ねることによる移動中の、圧力板の平面と積み重ねられた紙幣の平面との間の僅かな変動により、積み重ねが湾曲することがある。積み重ねが湾曲した場合、紙幣カセットは保管するために紙幣を受け入れることが不可能になることがあり、したがって、自動取引き装置はサービス作業が必要となることがある。したがって、新しく受領した紙幣を積み重ねる間、積み重ねられた紙幣の平面に対して圧力板の平面との間の変化を最小に抑えることが重要である。同様に、紙幣を保管するために利用可能な紙幣カセットの紙幣保管箱内の空間を最大にすることも重要である。
【0003】
圧力板組立体は、典型的に、圧力板をある方向で偏倚するために1つまたは複数のバネを使用する。従来の組立体において、新しく受領された紙幣が積み重ねられる間に圧力板をスロットに沿って案内するために、圧力板は縦方向の各縁部にピンを使用し、これは保管箱のスロットに嵌め込まれる。他の圧力板組立体は、新しく受領された紙幣を積み重ねるために圧力板を案内するため、ポストに沿って移動するスリーブ軸受に接続されるカンチレバー板を使用する。別法として、新しく受領した紙幣を積み重ねる間に圧力板を移動させるために、圧力板の下に結合された挟み込み機構を使用することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
安定かつ空間効率のよい方法で紙幣カセット内に紙幣を保管するための装置および方法が必要である。
【0005】
そこで、本発明は、安定かつ空間効率のよい方法で紙幣カセット内に紙幣を保管するための装置を提供することを目的とする。また、紙幣カセットの完全性を保全する方法を提供することも目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本装置および方法は、様々な長さおよび幅の紙幣の積み重ねを通常の方式で有利に維持し、積み重ねられた紙幣の面と圧力板との間の平行を維持することによって紙幣カセット内の積み重ねを安定に支持する。
【0007】
1つの態様において、本発明は紙幣カセット、圧力板、圧力板の実質的に反対側の少なくとも2つの縁部に回転可能に接続された1つまたは複数のギヤ、および、ギヤの1つまたは複数と噛み合うように構成される1つまたは複数の実質的に平行なラックを含む装置を開示する。
【0008】
本装置の1つの実施形態において、ギヤの1つまたは複数は圧力板の第1の縁部において1つまたは複数の軸に接続することができ、軸の1つまたは複数は圧力板の第2の縁部まで延長することができる。ギヤの1つまたは複数は圧力板の第2の縁部において軸の1つまたは複数と結合することができる。
【0009】
他の実施形態において、ギヤの1つまたは複数は、圧力板の面に結合された1つまたは複数の駆動ギヤを有する駆動機構に回転可能に結合することができる。
【0010】
さらに他の実施形態において、ギヤは、一体軸を使用して圧力板の反対側の縁部に接続することができる。装置は、圧力板を紙幣カセットの壁から離れるように偏倚するために、圧力板の面および紙幣カセットの壁に結合されたバネを含む。圧力板は積み重ねられた紙幣の面に実質的に平行に維持することができる。実質的に平行なラックの少なくとも1つは紙幣カセットの側壁に一体に結合することができ、ラックはプラスチックで作ることができる。圧力板はラックに実質的に垂直な向きに維持することができる。
【0011】
カセットは、閉じられた時にカセットの壁と連動するドアを含むことができる。1つの実施において、例えば、ドアは、ドアが閉位置にある時にカセットの側壁にある対応する開口部と連動する突起を含む。連動突起は、カセットが落とされたか、または、他の力を受けた時にカセットの完全性の維持を支援することができる。
【0012】
本発明の第2の態様において、紙幣を保管するための方法が開示され、これは、紙幣が紙幣カセット内の開口部に隣接するように紙幣を輸送する工程、開口部を介して予備保管箱に紙幣を駆動する工程、積み重ねられた紙幣の面に実質的に垂直な方向に紙幣を圧力板上に開口部から離して積み重ねる工程を含む。本方法は、圧力板が、積み重ねられた紙幣の面にいつでも実質的に平行である向きを維持するように、圧力板の実質的に反対側の少なくとも2つの縁部に回転可能に接続され、実質的に平行な複数のラックに噛み合わされる複数のギヤを同期して噛み合わせる工程を含む。
【0013】
1つの実施形態において、本方法は、紙幣を、積み重ねられた紙幣の面に実質的に垂直な方向に開口部を介して駆動する工程を含むことができる。圧力板は、積み重ねを安定に維持するために開口部に向かう方向で偏倚することができる。
【0014】
前述の技術は以下の長所の1つまたは複数を提供することができる。この技術は、新しく受領した紙幣を積み重ねる間に、積み重ねられた紙幣の平面に関して圧力板の平面との間の変化を最小に抑えることができる。加えて、この技術は、紙幣を保管するために利用可能である紙幣カセットの紙幣保管箱内の空間を最大にすることができる。結果として、本技術は、安定かつ空間効率のよい方法で紙幣カセット内に紙幣を保管するための解決策を提供できる。
【0015】
本発明の1つまたは複数の実施形態の詳細は、添付の図面および以下の説明において述べる。本発明の他の特徴、目的、および、長所は説明と図面、および、特許請求の範囲から明らかとなる。
【0016】
様々な図面における同じ参照記号は同じ要素を示す。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施形態による、紙幣確認器、フレーム、および、紙幣カセットを含む組立体の斜視図である。
【図2】本発明の実施形態による、フレームから取り出された紙幣カセットの斜視図である。
【図3A】本発明の実施形態による、紙幣カセット内の圧力板組立体の左側の切開斜視図である。
【図3B】本発明の実施形態による、紙幣カセット内の圧力板組立体の右側の切開斜視図である。
【図4A】参照を容易にするために偏倚バネが取り外された図3Aおよび3Bの圧力板組立体の左側の低部斜視図である。
【図4B】参照を容易にするために偏倚バネが取り外された図3Aおよび3Bの圧力板組立体の右側の低部斜視図である。
【図5】図3Aおよび3Bの紙幣カセット内の窓孔の低部斜視図である。
【図6A】図3Aおよび3Bの空の紙幣カセット内の圧力板組立体の左側の切開斜視図である。
【図6B】図6Aの空の紙幣カセット内の圧力板組立体の右側の切開斜視図である。
【図6C】紙幣カセットのスタッカ手段の簡略分解図である。
【図7A】紙幣カセット内で紙幣を搭載および保管するために圧力板がどのように移動するかを説明する、図3Aおよび3Bの紙幣カセット内の圧力板組立体の左側の切開側面図である。
【図7B】紙幣カセット内で紙幣を搭載および保管するために圧力板がどのように移動するかを説明する、図3Aおよび3Bの紙幣カセット内の圧力板組立体の右側の切開側面図である。
【図8】本発明の実施形態による圧力板組立体の斜視図である。
【図9】9Aは、カセット側壁と連動する特徴を有するドアを備えるカセットを説明する図であり、9Bは、1つの実施による連動機構の分解図であり、9Cは、1つの実施による連動機構の分解図である。
【図10】10Aは、閉鎖位置における図9Aのカセットのドアを説明する図であり、10Bは、ドアが閉鎖位置にある連動機構の分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1は、ゲーム機または自動販売機などの自動取引き装置において使用することができる紙幣アクセプタ組立体10の実施を示す。組立体10はフレーム40に結合された紙幣確認器20を含む。取外し可能な紙幣カセット50は紙幣確認器20およびフレーム40に結合することができる。紙幣カセットは(図6Aに示す)スタッカ/プッシャ手段370を含むことができる。用語「紙幣」は、紙製通貨、銀行券、優待券、トークン、スマート・カード、デビット・カード、クレジット・カード、および、保安文書などを含むが、これらに限らないすべての形態の支払いを含むことに注意されたい。
【0019】
紙幣確認器20は挿入された紙幣が受け付け可能かどうかを決定する。紙幣は、紙幣入口30を使用して紙幣確認器に1回に1枚ずつ挿入することができる。続いて、紙幣の有効性および額面金額を確認するためにセンサが使用される。紙幣確認の詳細は、本出願の範囲を超えており、詳細には説明しない。もし紙幣が受け付けられないものであると見出されたなら、その紙幣は紙幣入口30を介して排出される。もし紙幣が受け付けられるものであると決定されたなら、紙幣は、(図6Bに示す)紙幣輸送路352に沿って(図6Bに示す)予備保管箱355に輸送される。予備保管箱は紙幣を枠に入れて、適切な場所に保持する。受け付けられた紙幣が予備保管箱に完全に輸送された後で、(図6Aに示す)スタッカ手段370は、受け付けられた紙幣を予備保管箱から、これが保管される紙幣カセットの紙幣保管箱354(図7Aを参照)に駆動するために動作する。本発明がスタッカ手段と共働するように構成されているため、スタッカ手段の動作に関するさらなる詳細を以下に述べる。
【0020】
図2はフレーム40から取り外された紙幣カセット50を示す。カセットは所定数の特定寸法の紙幣を収容するために選択された高さHCC、長さLCC、および、幅WCCを有する。カセットは予備保管箱への紙幣入口202を含む。紙幣カセット50は、開くことができ、そのため、保管された紙幣が取り出せる(図4Aに示す)ドア380を含む。
【0021】
図3Aおよび3Bは紙幣カセット内の圧力板組立体300のそれぞれ左および右の斜視切開図である。自動取引き装置は様々なサイズである可能性のある様々な国からの紙幣を受け付けることがある。したがって、継続された使用の後に、圧力板によって支持される紙幣の積み重ねは多くの異なる長さおよび幅の紙幣から構成されることがある。例えば、積み重ねの低部は、ヨーロッパの紙幣一式の複数の幅および複数の長さの紙幣に見られるように、小さなサイズの200枚の紙幣の下にある大きなサイズの100枚の紙幣の下にある小さなサイズの200枚の山から構成されることがある。このような積み重ねのサイズが増大すると、紙幣の数および積み重ねにおけるそれらの紙幣のサイズの差のために、積み重ねは不安定になり、湾曲しやすくなることがある。積み重ねの湾曲の結果として、紙幣カセットは紙詰まりを起こすことがあり、新しい紙幣を受け付けて積み重ね、サービスを要求することができなくなることがある。したがって、紙幣スタッカ/プッシャ手段を使用して積み重ねの上に駆動される追加の紙幣を収容するために圧力板が移動する際に、積み重ねられた紙幣の面に実質的に平行となるように圧力板の向きを維持することが重要である。
【0022】
サービス担当者が紙幣カセットから紙幣を取り出す時に、圧力板を紙幣の面に実質的に平行に維持することも重要である。もし積み重ねが湾曲することが可能であれば、カセットのドアが開かれた時に1つまたは複数の紙幣が保管箱の外に落ちる可能性がある。図3Aおよび3Bに示すように、紙幣が紙幣カセットから取り出される際に、サービス担当者が紙幣カセットから紙幣を取り出す間に点力378がサービス担当者によって圧力板の1つの縁部にかけられる可能性がある。圧力板は、圧力板が、積み重ねられた紙幣の面に実質的に平行のままであるように、この点力に抵抗するように設計されなければならない。このようにして、サービス担当者が紙幣カセットから紙幣を取り出す際に紙幣の積み重ねは湾曲しない。
【0023】
圧力板組立体300は紙幣カセット内に紙幣を安定に保管し、紙幣カセットの高さHCCより小さい長さLPP、および、紙幣カセットの幅WCCより小さい幅WPPを有することができる圧力板302を含む。圧力板は(図3Aに示す)第1の縦縁部306および(図3Bに示す)第2の縦縁部307を有する。8個の噛み合わせギヤ304は圧力板の第1の縦縁部306に回転可能に接続されるが、いずれの偶数個のギヤも使用することができる。噛み合わせギヤ304の偶数個の最も外側のギヤの1つである第1の端部ギヤ308は、第1の軸310の一端に接続される。噛み合わせギヤ304の偶数個の最も外側のギヤの別の1つである第2の端部ギヤ312は、第2の軸314の一端に接続される。参照の容易のために取り出された偏倚力をかけるバネを備える図3Aおよび3Bの圧力板組立体の低部斜視図である図4Aおよび4Bを参照すると、第1および第2の軸310、314は、圧力板の第1の縦縁部306におけるそれぞれの孔802、804を介して送られる。これらの軸310、314は圧力板の第2の縦縁部307まで延長し、圧力板の第2の縦縁部307におけるそれぞれの孔806、808を介して送られる。第1の調整ギヤ316は第1の軸310に結合され、圧力板の第2の縦縁部307に回転可能に接続される。第2の調整ギヤ318は第2の軸314に結合され、圧力板の第2の縦縁部307に回転可能に接続される。各軸310、314に関する端部ギヤおよび調整ギヤの回転は同期される。したがって、軸に接続される2つのギヤは1つとして機能する。
【0024】
図3Aおよび4Aを参照すると、遊動ギヤ330は第1および第2の端部ギヤを連結するために第1の端部ギヤ308と第2の端部ギヤ312との間に定置される。遊動ギヤ330は一体軸328を使用して圧力板の第1の縦縁部306に回転可能に接続される。別法として、第1および第2の端部ギヤは、第1のカプリング・ギヤを第1の軸に、および、第2のカプリング・ギヤを第2の軸に結合することによって一体に連結することができる。第1と第2の軸との間の偶数本の中間軸は、圧力板の第1の縦縁部から圧力板の第2の縦縁部まで延長することができる。遊動ギヤは各中間軸に結合される。遊動ギヤは第1のカプリング・ギヤおよび第2のカプリング・ギヤと噛み合わせるために使用される。これによって、第1の端部ギヤは第2の端部ギヤに連結される。別法として、第1の端部ギヤおよび第2の端部ギヤはギヤ、軸、および/または、ベルトを使用して一体に連結することができる。実施において、6個の遊動ギヤを使用することができる。端部ギヤの間により多数の偶数個のギヤを使用することにより、ギヤおよびラックが圧力板の非長手方向縁部により近く位置するため、紙幣カセットから紙幣を取り出す間にサービス担当者によって印加される点への力(以下、点力)378に対して、圧力板組立体がより抵抗するようになる。しかし、多くのギヤの使用に関連したバックラッシュも考慮されなければならない。端部ギヤ間により少ない偶数個のギヤを使用して、例えば2つの遊動ギヤは、ギヤを点力に応じて結束させることができる。実施形態において、噛み合わせギヤ304は、点力が印加される圧力板の非長手方向縁部により近く位置する。この構成を使用して、圧力板組立体は点力に対して、より抵抗を持つ。圧力板組立体300は、紙幣カセットの壁350から離れるように圧力板を偏倚するための、圧力板302の低部および紙幣カセットの(図6Aおよび6Bに示す)壁350に結合されるバネ320も含む。
【0025】
図3Aおよび4Aを参照すると、圧力板組立体300は、それぞれ第1の端部ギヤ308、第1の調整ギヤ316、第2の端部ギヤ312、および、第2の調整ギヤ318を噛み合わせるための実質的に平行の複数のラック322、324、326、328を含む。紙幣保管箱354も同様に示す。ラック322、324、326、328は、紙幣カセットの側壁に一体に成形することができる。実施形態において、ラックはプラスチックまたは成形ポリカーボネートで作ることができる。プラスチックまたは成形ポリカーボネートのラックは、もし紙幣カセットが落とされても、金属製ラックより変形する可能性が低い。
【0026】
図5は窓孔板の低部切開斜視図である。バネ320は紙幣カセットの背面壁350に結合することができ、あたかも紙幣保管箱354が紙幣で満たされているかの如くに収縮した状態で示される。バネ320は窓孔板360に向かって圧力板302を偏倚するために機能する。窓孔板は、紙幣の幅より小さい幅「W」、および、紙幣の長さより長くてもよい長さ「L」を有する長方形の開口部51の側面を規定する。図6Aおよび6Bは空の紙幣カセットの左および右の切開斜視図であり、スタッカ/プッシャ手段370を含む。紙幣カセットは紙幣輸送通路352を含む。
【0027】
図5および6A〜6Cを参照すると、スタッカ/プッシャ手段370は、紙幣カセットの窓孔板内の開口部51の幅Wより狭い幅を有するプッシャ板372を含む。スタッカ/プッシャ手段370は、プッシャ板372に結合される挟み込み機構371に結合される作動ギヤ375、376、377も含む。スタッカ/プッシャ手段は、紙幣が予備保管箱の端部353に適切に到達したという指示を受けると、活性化される。実施において、紙幣カセットは2つの端部358、359を備えるプリズムを含む。紙幣確認器および紙幣カセットがフレームに接続されると、プリズムの一端は、紙幣確認器の印刷回路板上にあってもよいLEDの直接に前にあり、プリズムの他の一端は紙幣確認器の印刷回路板上にあってもよい受光器の直接に前にある。プリズム、LED、および、受光器を含むこのシステムはセンサとして使用される。紙幣が不在であれば、LEDから光が放射されると、光は一端から他の一端へプリズムを介して伝播し、受光器によって検出されて連続的な光路を形成する。動作中、受け付けられた紙幣は紙幣確認器を出て、紙幣入口202を介して紙幣カセットの輸送通路352に送られる。この時間中、連続的な光路は紙幣の先頭側の縁部によって遮断される。紙幣は、紙幣の大多数が紙幣輸送通路352に沿って予備保管箱に輸送されるまで、光の連続的な通路を妨害し続ける。上述したように、紙幣の大多数が紙幣輸送通路に到達すると、紙幣は連続的な光路をもはや遮断しない。
【0028】
連続的な光路が再確立された後で、センサ・システムは、紙幣カセットの紙幣保管箱354に向けて紙幣を駆動するために、スタッカ/プッシャ手段370に信号を送る。挟み込み機構371に接続される作動ギヤは、挟み込み機構を広げさせる。挟み込み機構がプッシャ板372に接続されているために、プッシャ板は収縮し、紙幣を、窓孔板の開口部51を介して紙幣保管箱354に駆動する。プッシャ板372が紙幣を開口部51を介して紙幣保管箱に駆動する際に、紙幣の縁部はその最長の寸法に沿って変形または折れ曲がる。紙幣が紙幣保管箱354内により深く押し込まれる際、紙幣の縁部は、圧力板の開口部51の縁部のもう1つの側で折り曲げから広がる。
【0029】
プッシャ板372は、圧力板302上の紙幣の積み重ねに接触させるために、開口部51を介して紙幣を駆動する。プッシャ板372は、紙幣の面が圧力板302の表面と実質的に平行になるように、圧力板上に紙幣を積み重ねる。スタッカ/プッシャ手段370は、積み重ねられた紙幣の面に実質的に垂直な方向に、かつ、開口部51から離れるように圧力板302を移動させる。圧力板302は、圧力板に結合されるギヤをラックと同期して回転させることによって、保管処理全体を通じて、積み重ねられた紙幣の面に実質的に平行な向きを維持する。
【0030】
プッシャ板372が、紙幣カセット50の背面壁350に向かう方向で圧力板302上に力をかける間、第1の軸310によって一体に接続される第1の端部ギヤ308および第1の調整ギヤ316はそれらの対応するラック322、324に沿った第1のユニットとして回転する。同時に、第2の軸314によって接続される第2の端部ギヤ312および第2の調整ギヤ318はそれらの対応するラック326、328に沿った第2のユニットとして回転する。遊動ギヤ330は実質的に平行なラックに沿った第1および第2のユニットの回転に同期する。したがって、圧力板302は、紙幣の面に実質的に平行なそれ自身の向きを維持する。
【0031】
紙幣が圧力板上に積み重ねられた後で、プッシャ板372は紙幣輸送通路352の前のそれ自身の通常の位置に退却する。プッシャ板372が圧力板302にもはや接触していないため、バネ320は、窓孔板360の内部表面に向けて、積み重ねられた紙幣に沿って圧力板を押す。上記に説明したように、窓孔板の開口部51は紙幣が折れ曲がることなく全体が収納されるためには小さ過ぎる。したがって、最も新しく積み重ねられた紙幣が窓孔板の開口部51を通過しない。
【0032】
図7Aおよび7Bは、保管箱が紙幣でほとんど容量まで満たされた場合の紙幣カセットの左および右側の図である。参照の容易のために、積み重ねられた紙幣は示さない。示すように、圧力板302の側面上にギヤを搭載すること、および、小さなギヤを使用することによって、圧力板の下の非常に小さな空間が圧力板組立体によって必要とされる。したがって、紙幣を保管する時、非常に小さな空間が圧力板の低部と紙幣カセットの背面壁との間に残るように、圧力板は、紙幣カセットの背面壁350にほとんど反して押すことができる。実施形態において、最大2000枚を超える紙幣を紙幣カセット50の紙幣保管箱354内に保管することができる。
【0033】
図8は本発明の代替実施形態による圧力板組立体500の斜視図である。圧力板組立体500は、図3に示す圧力板300内で使用されるような軸310、314の代わりに、駆動ギヤ520、522、524、526を含む駆動機構を有する圧力板502を含む。図8を参照すると、圧力板502は第1の縦縁部506および第2の縦縁部507を有する。噛み合わせギヤ508、512は一体軸510、514をそれぞれ介して第1の縦縁部506に回転可能に接続される。同様に、噛み合わせギヤ516、518は一体軸511、515をそれぞれ介して第2の縦縁部507に回転可能に接続される。噛み合わせギヤ508、512は駆動ギヤ520、522、524、526を介して噛み合わせギヤ516、518と同期される。そのため、圧力板502の面に印加される圧力578が、ギヤを、曲がった矢印で示すように同期させて回転させる。
【0034】
図9および10に示すように、カセット・ドア380は、ドアが閉位置にある時にカセットの壁と連動することができる。例えば、1つの実施において、ドア380は、ドアをカセット50の本体と連動させるため、および、カセットが落とされるか、他の衝撃に曝された場合にカセットの完全性の維持に役立てるために使用できる突起382を含む。図9Aは開かれた位置にあるドア380を示す。取っ手などの1つまたは複数の突起382はドア380の各側面から延長する。ドアが閉位置にある時(図10Aを参照)、各突起382の外側部分はカセットの側壁内の対応する凹み384内に嵌まる。各突起382のより細い内側部分388はカセットの側壁内の対応する切抜き領域386内に嵌まる。ドアが閉じられると、突起382はカセットの側壁と連動し、側壁を拘束し、圧力板上のギヤがラック(例えば、ラック322、326)と噛み合わなくなることを防止するのを助ける。カセットは、ドア内の開口部390内に位置する(図示しない)1つまたは複数の錠を典型的に含むことができる。ドアは閉位置において施錠することができ、カセットの内容への不当な接触を防止する。
【0035】
ドアが閉位置にある時にカセット・ドアを壁に連動するために、他の設計も使用することができる。例えば、ドア380は、ドアが閉じられた時にカセットの側面の周囲を部分的に包む(図示しない)延長部を含むことができる。突起または延長部は、ドアが閉位置にある時にカセットの対向する側壁に内向きの力を提供することができ、これによって、カセットの完全性の維持を支援する。他の実施において、カセットの側壁上の突起はドア内の対応する開口部と連動することができるか、または、実質的に連続する壁と連動を達成することができる。
【0036】
当業者には、述べた発明の精神および範囲から逸脱することなく、様々な変形を行えることが理解される。例えば、上記に説明した実施形態においては紙幣輸送通路が紙幣カセット内に形成されたが、代替実施形態においては、紙幣輸送通路を通貨カセットとスタッカ/プッシャ手段の組み合わせによって形成することができる。紙幣輸送通路の1つの半体は紙幣カセットによって形成することができ、紙幣輸送通路の他の半体はスタッカ/プッシャ手段によって形成することができる。
【0037】
圧力板に結合されたバネが偏倚圧力を供給する実施形態を説明したが、他の形態の偏倚圧力も可能とすることができる。例えば、偏倚圧力は軸の周囲の捻りバネによって供給することができる。圧力はバネ以外の手段でも発生させることができる。例えば、弾性発泡体、磁力、気体支柱、モータ駆動体、または、他の手段を使用できる。
【0038】
同様に、一体軸を使用して遊動ギヤが圧力板の第1の縦縁部に回転可能に接続される実施形態を説明したが、遊動ギヤは他の場所に位置することもできる。代替実施形態において、第1のカプリング・ギヤは第1の軸に含むことができ、第2のカプリング・ギヤは第2の軸に含むことができる。偶数本の中間軸は第1の縦縁部から第2の縦縁部に延長することができる。遊動ギヤは中間軸の各々に結合することができる。内部軸上の遊動ギヤは互いに噛み合わせることができ、最も外側の中間軸上の遊動ギヤは第1および第2のカプリング・ギヤと噛み合わせることができる。このように、他の実施形態も冒頭の特許請求の範囲の範囲内である。
【0039】
なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
【符号の説明】
【0040】
10 紙幣アクセプタ組立体、20 紙幣確認器、30 紙幣入口、40 フレーム、50 紙幣カセット、51 開口部、202 紙幣入口、300 圧力板組立体、302 圧力板、304 噛み合わせギヤ、306 第1の縦縁部、307 第2の縦縁部、308 第1の端部ギヤ、310 第1の軸、312 第2の端部ギヤ、314 第2の軸、316 第1の調整ギヤ、318 第2の調整ギヤ、320 バネ、322,324,326,328 ラック、328 一体軸、330 遊動ギヤ、350 背面壁、352 紙幣輸送通路、353 端部、354 紙幣保管箱、355 予備保管箱、358,359 端部、360 窓孔板、370 スタッカ/プッシャ手段、371 挟み込み機構、372 プッシャ板、375,376,377 作動ギヤ、378 点力、380 ドア、382 突起、384 凹み、386 切抜き領域、388 内側部分、390 開口部、502 圧力板、506 第1の縦縁部、507 第2の縦縁部、508,512,516,518 噛み合わせギヤ、510,511,514,515 一体軸、520,522,524,526 駆動ギヤ、578 圧力、802,804 孔。
【技術分野】
【0001】
本発明は紙幣を安定して保管するための圧力板組立体に関し、より詳細には、ラックによって案内される圧力板に結合されたギヤを含む圧力板組立体に関する。また、紙幣カセットの完全性を保全する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
自動取引き装置における典型的な紙幣カセットの紙幣保管箱は紙幣の積み重ねを支持するための圧力板などのプラットフォームを含む。圧力板は、以前に積み重ねられた紙幣と共に、新しく受領した紙幣を積み重ねるために移動することができる。積み重なった紙幣の数が増加するにつれて、積み重ねることによる移動中の、圧力板の平面と積み重ねられた紙幣の平面との間の僅かな変動により、積み重ねが湾曲することがある。積み重ねが湾曲した場合、紙幣カセットは保管するために紙幣を受け入れることが不可能になることがあり、したがって、自動取引き装置はサービス作業が必要となることがある。したがって、新しく受領した紙幣を積み重ねる間、積み重ねられた紙幣の平面に対して圧力板の平面との間の変化を最小に抑えることが重要である。同様に、紙幣を保管するために利用可能な紙幣カセットの紙幣保管箱内の空間を最大にすることも重要である。
【0003】
圧力板組立体は、典型的に、圧力板をある方向で偏倚するために1つまたは複数のバネを使用する。従来の組立体において、新しく受領された紙幣が積み重ねられる間に圧力板をスロットに沿って案内するために、圧力板は縦方向の各縁部にピンを使用し、これは保管箱のスロットに嵌め込まれる。他の圧力板組立体は、新しく受領された紙幣を積み重ねるために圧力板を案内するため、ポストに沿って移動するスリーブ軸受に接続されるカンチレバー板を使用する。別法として、新しく受領した紙幣を積み重ねる間に圧力板を移動させるために、圧力板の下に結合された挟み込み機構を使用することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
安定かつ空間効率のよい方法で紙幣カセット内に紙幣を保管するための装置および方法が必要である。
【0005】
そこで、本発明は、安定かつ空間効率のよい方法で紙幣カセット内に紙幣を保管するための装置を提供することを目的とする。また、紙幣カセットの完全性を保全する方法を提供することも目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本装置および方法は、様々な長さおよび幅の紙幣の積み重ねを通常の方式で有利に維持し、積み重ねられた紙幣の面と圧力板との間の平行を維持することによって紙幣カセット内の積み重ねを安定に支持する。
【0007】
1つの態様において、本発明は紙幣カセット、圧力板、圧力板の実質的に反対側の少なくとも2つの縁部に回転可能に接続された1つまたは複数のギヤ、および、ギヤの1つまたは複数と噛み合うように構成される1つまたは複数の実質的に平行なラックを含む装置を開示する。
【0008】
本装置の1つの実施形態において、ギヤの1つまたは複数は圧力板の第1の縁部において1つまたは複数の軸に接続することができ、軸の1つまたは複数は圧力板の第2の縁部まで延長することができる。ギヤの1つまたは複数は圧力板の第2の縁部において軸の1つまたは複数と結合することができる。
【0009】
他の実施形態において、ギヤの1つまたは複数は、圧力板の面に結合された1つまたは複数の駆動ギヤを有する駆動機構に回転可能に結合することができる。
【0010】
さらに他の実施形態において、ギヤは、一体軸を使用して圧力板の反対側の縁部に接続することができる。装置は、圧力板を紙幣カセットの壁から離れるように偏倚するために、圧力板の面および紙幣カセットの壁に結合されたバネを含む。圧力板は積み重ねられた紙幣の面に実質的に平行に維持することができる。実質的に平行なラックの少なくとも1つは紙幣カセットの側壁に一体に結合することができ、ラックはプラスチックで作ることができる。圧力板はラックに実質的に垂直な向きに維持することができる。
【0011】
カセットは、閉じられた時にカセットの壁と連動するドアを含むことができる。1つの実施において、例えば、ドアは、ドアが閉位置にある時にカセットの側壁にある対応する開口部と連動する突起を含む。連動突起は、カセットが落とされたか、または、他の力を受けた時にカセットの完全性の維持を支援することができる。
【0012】
本発明の第2の態様において、紙幣を保管するための方法が開示され、これは、紙幣が紙幣カセット内の開口部に隣接するように紙幣を輸送する工程、開口部を介して予備保管箱に紙幣を駆動する工程、積み重ねられた紙幣の面に実質的に垂直な方向に紙幣を圧力板上に開口部から離して積み重ねる工程を含む。本方法は、圧力板が、積み重ねられた紙幣の面にいつでも実質的に平行である向きを維持するように、圧力板の実質的に反対側の少なくとも2つの縁部に回転可能に接続され、実質的に平行な複数のラックに噛み合わされる複数のギヤを同期して噛み合わせる工程を含む。
【0013】
1つの実施形態において、本方法は、紙幣を、積み重ねられた紙幣の面に実質的に垂直な方向に開口部を介して駆動する工程を含むことができる。圧力板は、積み重ねを安定に維持するために開口部に向かう方向で偏倚することができる。
【0014】
前述の技術は以下の長所の1つまたは複数を提供することができる。この技術は、新しく受領した紙幣を積み重ねる間に、積み重ねられた紙幣の平面に関して圧力板の平面との間の変化を最小に抑えることができる。加えて、この技術は、紙幣を保管するために利用可能である紙幣カセットの紙幣保管箱内の空間を最大にすることができる。結果として、本技術は、安定かつ空間効率のよい方法で紙幣カセット内に紙幣を保管するための解決策を提供できる。
【0015】
本発明の1つまたは複数の実施形態の詳細は、添付の図面および以下の説明において述べる。本発明の他の特徴、目的、および、長所は説明と図面、および、特許請求の範囲から明らかとなる。
【0016】
様々な図面における同じ参照記号は同じ要素を示す。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施形態による、紙幣確認器、フレーム、および、紙幣カセットを含む組立体の斜視図である。
【図2】本発明の実施形態による、フレームから取り出された紙幣カセットの斜視図である。
【図3A】本発明の実施形態による、紙幣カセット内の圧力板組立体の左側の切開斜視図である。
【図3B】本発明の実施形態による、紙幣カセット内の圧力板組立体の右側の切開斜視図である。
【図4A】参照を容易にするために偏倚バネが取り外された図3Aおよび3Bの圧力板組立体の左側の低部斜視図である。
【図4B】参照を容易にするために偏倚バネが取り外された図3Aおよび3Bの圧力板組立体の右側の低部斜視図である。
【図5】図3Aおよび3Bの紙幣カセット内の窓孔の低部斜視図である。
【図6A】図3Aおよび3Bの空の紙幣カセット内の圧力板組立体の左側の切開斜視図である。
【図6B】図6Aの空の紙幣カセット内の圧力板組立体の右側の切開斜視図である。
【図6C】紙幣カセットのスタッカ手段の簡略分解図である。
【図7A】紙幣カセット内で紙幣を搭載および保管するために圧力板がどのように移動するかを説明する、図3Aおよび3Bの紙幣カセット内の圧力板組立体の左側の切開側面図である。
【図7B】紙幣カセット内で紙幣を搭載および保管するために圧力板がどのように移動するかを説明する、図3Aおよび3Bの紙幣カセット内の圧力板組立体の右側の切開側面図である。
【図8】本発明の実施形態による圧力板組立体の斜視図である。
【図9】9Aは、カセット側壁と連動する特徴を有するドアを備えるカセットを説明する図であり、9Bは、1つの実施による連動機構の分解図であり、9Cは、1つの実施による連動機構の分解図である。
【図10】10Aは、閉鎖位置における図9Aのカセットのドアを説明する図であり、10Bは、ドアが閉鎖位置にある連動機構の分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1は、ゲーム機または自動販売機などの自動取引き装置において使用することができる紙幣アクセプタ組立体10の実施を示す。組立体10はフレーム40に結合された紙幣確認器20を含む。取外し可能な紙幣カセット50は紙幣確認器20およびフレーム40に結合することができる。紙幣カセットは(図6Aに示す)スタッカ/プッシャ手段370を含むことができる。用語「紙幣」は、紙製通貨、銀行券、優待券、トークン、スマート・カード、デビット・カード、クレジット・カード、および、保安文書などを含むが、これらに限らないすべての形態の支払いを含むことに注意されたい。
【0019】
紙幣確認器20は挿入された紙幣が受け付け可能かどうかを決定する。紙幣は、紙幣入口30を使用して紙幣確認器に1回に1枚ずつ挿入することができる。続いて、紙幣の有効性および額面金額を確認するためにセンサが使用される。紙幣確認の詳細は、本出願の範囲を超えており、詳細には説明しない。もし紙幣が受け付けられないものであると見出されたなら、その紙幣は紙幣入口30を介して排出される。もし紙幣が受け付けられるものであると決定されたなら、紙幣は、(図6Bに示す)紙幣輸送路352に沿って(図6Bに示す)予備保管箱355に輸送される。予備保管箱は紙幣を枠に入れて、適切な場所に保持する。受け付けられた紙幣が予備保管箱に完全に輸送された後で、(図6Aに示す)スタッカ手段370は、受け付けられた紙幣を予備保管箱から、これが保管される紙幣カセットの紙幣保管箱354(図7Aを参照)に駆動するために動作する。本発明がスタッカ手段と共働するように構成されているため、スタッカ手段の動作に関するさらなる詳細を以下に述べる。
【0020】
図2はフレーム40から取り外された紙幣カセット50を示す。カセットは所定数の特定寸法の紙幣を収容するために選択された高さHCC、長さLCC、および、幅WCCを有する。カセットは予備保管箱への紙幣入口202を含む。紙幣カセット50は、開くことができ、そのため、保管された紙幣が取り出せる(図4Aに示す)ドア380を含む。
【0021】
図3Aおよび3Bは紙幣カセット内の圧力板組立体300のそれぞれ左および右の斜視切開図である。自動取引き装置は様々なサイズである可能性のある様々な国からの紙幣を受け付けることがある。したがって、継続された使用の後に、圧力板によって支持される紙幣の積み重ねは多くの異なる長さおよび幅の紙幣から構成されることがある。例えば、積み重ねの低部は、ヨーロッパの紙幣一式の複数の幅および複数の長さの紙幣に見られるように、小さなサイズの200枚の紙幣の下にある大きなサイズの100枚の紙幣の下にある小さなサイズの200枚の山から構成されることがある。このような積み重ねのサイズが増大すると、紙幣の数および積み重ねにおけるそれらの紙幣のサイズの差のために、積み重ねは不安定になり、湾曲しやすくなることがある。積み重ねの湾曲の結果として、紙幣カセットは紙詰まりを起こすことがあり、新しい紙幣を受け付けて積み重ね、サービスを要求することができなくなることがある。したがって、紙幣スタッカ/プッシャ手段を使用して積み重ねの上に駆動される追加の紙幣を収容するために圧力板が移動する際に、積み重ねられた紙幣の面に実質的に平行となるように圧力板の向きを維持することが重要である。
【0022】
サービス担当者が紙幣カセットから紙幣を取り出す時に、圧力板を紙幣の面に実質的に平行に維持することも重要である。もし積み重ねが湾曲することが可能であれば、カセットのドアが開かれた時に1つまたは複数の紙幣が保管箱の外に落ちる可能性がある。図3Aおよび3Bに示すように、紙幣が紙幣カセットから取り出される際に、サービス担当者が紙幣カセットから紙幣を取り出す間に点力378がサービス担当者によって圧力板の1つの縁部にかけられる可能性がある。圧力板は、圧力板が、積み重ねられた紙幣の面に実質的に平行のままであるように、この点力に抵抗するように設計されなければならない。このようにして、サービス担当者が紙幣カセットから紙幣を取り出す際に紙幣の積み重ねは湾曲しない。
【0023】
圧力板組立体300は紙幣カセット内に紙幣を安定に保管し、紙幣カセットの高さHCCより小さい長さLPP、および、紙幣カセットの幅WCCより小さい幅WPPを有することができる圧力板302を含む。圧力板は(図3Aに示す)第1の縦縁部306および(図3Bに示す)第2の縦縁部307を有する。8個の噛み合わせギヤ304は圧力板の第1の縦縁部306に回転可能に接続されるが、いずれの偶数個のギヤも使用することができる。噛み合わせギヤ304の偶数個の最も外側のギヤの1つである第1の端部ギヤ308は、第1の軸310の一端に接続される。噛み合わせギヤ304の偶数個の最も外側のギヤの別の1つである第2の端部ギヤ312は、第2の軸314の一端に接続される。参照の容易のために取り出された偏倚力をかけるバネを備える図3Aおよび3Bの圧力板組立体の低部斜視図である図4Aおよび4Bを参照すると、第1および第2の軸310、314は、圧力板の第1の縦縁部306におけるそれぞれの孔802、804を介して送られる。これらの軸310、314は圧力板の第2の縦縁部307まで延長し、圧力板の第2の縦縁部307におけるそれぞれの孔806、808を介して送られる。第1の調整ギヤ316は第1の軸310に結合され、圧力板の第2の縦縁部307に回転可能に接続される。第2の調整ギヤ318は第2の軸314に結合され、圧力板の第2の縦縁部307に回転可能に接続される。各軸310、314に関する端部ギヤおよび調整ギヤの回転は同期される。したがって、軸に接続される2つのギヤは1つとして機能する。
【0024】
図3Aおよび4Aを参照すると、遊動ギヤ330は第1および第2の端部ギヤを連結するために第1の端部ギヤ308と第2の端部ギヤ312との間に定置される。遊動ギヤ330は一体軸328を使用して圧力板の第1の縦縁部306に回転可能に接続される。別法として、第1および第2の端部ギヤは、第1のカプリング・ギヤを第1の軸に、および、第2のカプリング・ギヤを第2の軸に結合することによって一体に連結することができる。第1と第2の軸との間の偶数本の中間軸は、圧力板の第1の縦縁部から圧力板の第2の縦縁部まで延長することができる。遊動ギヤは各中間軸に結合される。遊動ギヤは第1のカプリング・ギヤおよび第2のカプリング・ギヤと噛み合わせるために使用される。これによって、第1の端部ギヤは第2の端部ギヤに連結される。別法として、第1の端部ギヤおよび第2の端部ギヤはギヤ、軸、および/または、ベルトを使用して一体に連結することができる。実施において、6個の遊動ギヤを使用することができる。端部ギヤの間により多数の偶数個のギヤを使用することにより、ギヤおよびラックが圧力板の非長手方向縁部により近く位置するため、紙幣カセットから紙幣を取り出す間にサービス担当者によって印加される点への力(以下、点力)378に対して、圧力板組立体がより抵抗するようになる。しかし、多くのギヤの使用に関連したバックラッシュも考慮されなければならない。端部ギヤ間により少ない偶数個のギヤを使用して、例えば2つの遊動ギヤは、ギヤを点力に応じて結束させることができる。実施形態において、噛み合わせギヤ304は、点力が印加される圧力板の非長手方向縁部により近く位置する。この構成を使用して、圧力板組立体は点力に対して、より抵抗を持つ。圧力板組立体300は、紙幣カセットの壁350から離れるように圧力板を偏倚するための、圧力板302の低部および紙幣カセットの(図6Aおよび6Bに示す)壁350に結合されるバネ320も含む。
【0025】
図3Aおよび4Aを参照すると、圧力板組立体300は、それぞれ第1の端部ギヤ308、第1の調整ギヤ316、第2の端部ギヤ312、および、第2の調整ギヤ318を噛み合わせるための実質的に平行の複数のラック322、324、326、328を含む。紙幣保管箱354も同様に示す。ラック322、324、326、328は、紙幣カセットの側壁に一体に成形することができる。実施形態において、ラックはプラスチックまたは成形ポリカーボネートで作ることができる。プラスチックまたは成形ポリカーボネートのラックは、もし紙幣カセットが落とされても、金属製ラックより変形する可能性が低い。
【0026】
図5は窓孔板の低部切開斜視図である。バネ320は紙幣カセットの背面壁350に結合することができ、あたかも紙幣保管箱354が紙幣で満たされているかの如くに収縮した状態で示される。バネ320は窓孔板360に向かって圧力板302を偏倚するために機能する。窓孔板は、紙幣の幅より小さい幅「W」、および、紙幣の長さより長くてもよい長さ「L」を有する長方形の開口部51の側面を規定する。図6Aおよび6Bは空の紙幣カセットの左および右の切開斜視図であり、スタッカ/プッシャ手段370を含む。紙幣カセットは紙幣輸送通路352を含む。
【0027】
図5および6A〜6Cを参照すると、スタッカ/プッシャ手段370は、紙幣カセットの窓孔板内の開口部51の幅Wより狭い幅を有するプッシャ板372を含む。スタッカ/プッシャ手段370は、プッシャ板372に結合される挟み込み機構371に結合される作動ギヤ375、376、377も含む。スタッカ/プッシャ手段は、紙幣が予備保管箱の端部353に適切に到達したという指示を受けると、活性化される。実施において、紙幣カセットは2つの端部358、359を備えるプリズムを含む。紙幣確認器および紙幣カセットがフレームに接続されると、プリズムの一端は、紙幣確認器の印刷回路板上にあってもよいLEDの直接に前にあり、プリズムの他の一端は紙幣確認器の印刷回路板上にあってもよい受光器の直接に前にある。プリズム、LED、および、受光器を含むこのシステムはセンサとして使用される。紙幣が不在であれば、LEDから光が放射されると、光は一端から他の一端へプリズムを介して伝播し、受光器によって検出されて連続的な光路を形成する。動作中、受け付けられた紙幣は紙幣確認器を出て、紙幣入口202を介して紙幣カセットの輸送通路352に送られる。この時間中、連続的な光路は紙幣の先頭側の縁部によって遮断される。紙幣は、紙幣の大多数が紙幣輸送通路352に沿って予備保管箱に輸送されるまで、光の連続的な通路を妨害し続ける。上述したように、紙幣の大多数が紙幣輸送通路に到達すると、紙幣は連続的な光路をもはや遮断しない。
【0028】
連続的な光路が再確立された後で、センサ・システムは、紙幣カセットの紙幣保管箱354に向けて紙幣を駆動するために、スタッカ/プッシャ手段370に信号を送る。挟み込み機構371に接続される作動ギヤは、挟み込み機構を広げさせる。挟み込み機構がプッシャ板372に接続されているために、プッシャ板は収縮し、紙幣を、窓孔板の開口部51を介して紙幣保管箱354に駆動する。プッシャ板372が紙幣を開口部51を介して紙幣保管箱に駆動する際に、紙幣の縁部はその最長の寸法に沿って変形または折れ曲がる。紙幣が紙幣保管箱354内により深く押し込まれる際、紙幣の縁部は、圧力板の開口部51の縁部のもう1つの側で折り曲げから広がる。
【0029】
プッシャ板372は、圧力板302上の紙幣の積み重ねに接触させるために、開口部51を介して紙幣を駆動する。プッシャ板372は、紙幣の面が圧力板302の表面と実質的に平行になるように、圧力板上に紙幣を積み重ねる。スタッカ/プッシャ手段370は、積み重ねられた紙幣の面に実質的に垂直な方向に、かつ、開口部51から離れるように圧力板302を移動させる。圧力板302は、圧力板に結合されるギヤをラックと同期して回転させることによって、保管処理全体を通じて、積み重ねられた紙幣の面に実質的に平行な向きを維持する。
【0030】
プッシャ板372が、紙幣カセット50の背面壁350に向かう方向で圧力板302上に力をかける間、第1の軸310によって一体に接続される第1の端部ギヤ308および第1の調整ギヤ316はそれらの対応するラック322、324に沿った第1のユニットとして回転する。同時に、第2の軸314によって接続される第2の端部ギヤ312および第2の調整ギヤ318はそれらの対応するラック326、328に沿った第2のユニットとして回転する。遊動ギヤ330は実質的に平行なラックに沿った第1および第2のユニットの回転に同期する。したがって、圧力板302は、紙幣の面に実質的に平行なそれ自身の向きを維持する。
【0031】
紙幣が圧力板上に積み重ねられた後で、プッシャ板372は紙幣輸送通路352の前のそれ自身の通常の位置に退却する。プッシャ板372が圧力板302にもはや接触していないため、バネ320は、窓孔板360の内部表面に向けて、積み重ねられた紙幣に沿って圧力板を押す。上記に説明したように、窓孔板の開口部51は紙幣が折れ曲がることなく全体が収納されるためには小さ過ぎる。したがって、最も新しく積み重ねられた紙幣が窓孔板の開口部51を通過しない。
【0032】
図7Aおよび7Bは、保管箱が紙幣でほとんど容量まで満たされた場合の紙幣カセットの左および右側の図である。参照の容易のために、積み重ねられた紙幣は示さない。示すように、圧力板302の側面上にギヤを搭載すること、および、小さなギヤを使用することによって、圧力板の下の非常に小さな空間が圧力板組立体によって必要とされる。したがって、紙幣を保管する時、非常に小さな空間が圧力板の低部と紙幣カセットの背面壁との間に残るように、圧力板は、紙幣カセットの背面壁350にほとんど反して押すことができる。実施形態において、最大2000枚を超える紙幣を紙幣カセット50の紙幣保管箱354内に保管することができる。
【0033】
図8は本発明の代替実施形態による圧力板組立体500の斜視図である。圧力板組立体500は、図3に示す圧力板300内で使用されるような軸310、314の代わりに、駆動ギヤ520、522、524、526を含む駆動機構を有する圧力板502を含む。図8を参照すると、圧力板502は第1の縦縁部506および第2の縦縁部507を有する。噛み合わせギヤ508、512は一体軸510、514をそれぞれ介して第1の縦縁部506に回転可能に接続される。同様に、噛み合わせギヤ516、518は一体軸511、515をそれぞれ介して第2の縦縁部507に回転可能に接続される。噛み合わせギヤ508、512は駆動ギヤ520、522、524、526を介して噛み合わせギヤ516、518と同期される。そのため、圧力板502の面に印加される圧力578が、ギヤを、曲がった矢印で示すように同期させて回転させる。
【0034】
図9および10に示すように、カセット・ドア380は、ドアが閉位置にある時にカセットの壁と連動することができる。例えば、1つの実施において、ドア380は、ドアをカセット50の本体と連動させるため、および、カセットが落とされるか、他の衝撃に曝された場合にカセットの完全性の維持に役立てるために使用できる突起382を含む。図9Aは開かれた位置にあるドア380を示す。取っ手などの1つまたは複数の突起382はドア380の各側面から延長する。ドアが閉位置にある時(図10Aを参照)、各突起382の外側部分はカセットの側壁内の対応する凹み384内に嵌まる。各突起382のより細い内側部分388はカセットの側壁内の対応する切抜き領域386内に嵌まる。ドアが閉じられると、突起382はカセットの側壁と連動し、側壁を拘束し、圧力板上のギヤがラック(例えば、ラック322、326)と噛み合わなくなることを防止するのを助ける。カセットは、ドア内の開口部390内に位置する(図示しない)1つまたは複数の錠を典型的に含むことができる。ドアは閉位置において施錠することができ、カセットの内容への不当な接触を防止する。
【0035】
ドアが閉位置にある時にカセット・ドアを壁に連動するために、他の設計も使用することができる。例えば、ドア380は、ドアが閉じられた時にカセットの側面の周囲を部分的に包む(図示しない)延長部を含むことができる。突起または延長部は、ドアが閉位置にある時にカセットの対向する側壁に内向きの力を提供することができ、これによって、カセットの完全性の維持を支援する。他の実施において、カセットの側壁上の突起はドア内の対応する開口部と連動することができるか、または、実質的に連続する壁と連動を達成することができる。
【0036】
当業者には、述べた発明の精神および範囲から逸脱することなく、様々な変形を行えることが理解される。例えば、上記に説明した実施形態においては紙幣輸送通路が紙幣カセット内に形成されたが、代替実施形態においては、紙幣輸送通路を通貨カセットとスタッカ/プッシャ手段の組み合わせによって形成することができる。紙幣輸送通路の1つの半体は紙幣カセットによって形成することができ、紙幣輸送通路の他の半体はスタッカ/プッシャ手段によって形成することができる。
【0037】
圧力板に結合されたバネが偏倚圧力を供給する実施形態を説明したが、他の形態の偏倚圧力も可能とすることができる。例えば、偏倚圧力は軸の周囲の捻りバネによって供給することができる。圧力はバネ以外の手段でも発生させることができる。例えば、弾性発泡体、磁力、気体支柱、モータ駆動体、または、他の手段を使用できる。
【0038】
同様に、一体軸を使用して遊動ギヤが圧力板の第1の縦縁部に回転可能に接続される実施形態を説明したが、遊動ギヤは他の場所に位置することもできる。代替実施形態において、第1のカプリング・ギヤは第1の軸に含むことができ、第2のカプリング・ギヤは第2の軸に含むことができる。偶数本の中間軸は第1の縦縁部から第2の縦縁部に延長することができる。遊動ギヤは中間軸の各々に結合することができる。内部軸上の遊動ギヤは互いに噛み合わせることができ、最も外側の中間軸上の遊動ギヤは第1および第2のカプリング・ギヤと噛み合わせることができる。このように、他の実施形態も冒頭の特許請求の範囲の範囲内である。
【0039】
なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
【符号の説明】
【0040】
10 紙幣アクセプタ組立体、20 紙幣確認器、30 紙幣入口、40 フレーム、50 紙幣カセット、51 開口部、202 紙幣入口、300 圧力板組立体、302 圧力板、304 噛み合わせギヤ、306 第1の縦縁部、307 第2の縦縁部、308 第1の端部ギヤ、310 第1の軸、312 第2の端部ギヤ、314 第2の軸、316 第1の調整ギヤ、318 第2の調整ギヤ、320 バネ、322,324,326,328 ラック、328 一体軸、330 遊動ギヤ、350 背面壁、352 紙幣輸送通路、353 端部、354 紙幣保管箱、355 予備保管箱、358,359 端部、360 窓孔板、370 スタッカ/プッシャ手段、371 挟み込み機構、372 プッシャ板、375,376,377 作動ギヤ、378 点力、380 ドア、382 突起、384 凹み、386 切抜き領域、388 内側部分、390 開口部、502 圧力板、506 第1の縦縁部、507 第2の縦縁部、508,512,516,518 噛み合わせギヤ、510,511,514,515 一体軸、520,522,524,526 駆動ギヤ、578 圧力、802,804 孔。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
紙幣カセットと、
複数の突起を有するドアであり、該ドアが閉位置にあるとき、該カセットの側壁の対応する開口部に連結する、複数の突起を有するドアとを含み、
該複数の突起の各々が、該開口部内の対応する凹部に収まるように構成された外部部分と、該開口部の切り抜き領域に収まるように構成された内部部分とからなることを特徴とする、組立体。
【請求項2】
該各々の突起の内部部分は、該突起の外部部分よりも薄く、該外部部分の中間部から該カセットの側壁に向けて延びていることを特徴とする、請求項1に記載の組立体。
【請求項3】
該複数の突起の第1の突起は、該ドアの第1の側に位置し、第2の突起は該ドアの反対側に位置し、該第1及び第2の突起はそれぞれ該カセットの対向する側壁の開口部に連結することを特徴とする、請求項1に記載の組立体。
【請求項4】
壁、ドア、および、圧力板に接続されるギアに噛み合わせるための該壁上の実質的に平行なラックを含む紙幣カセットの完全性を保全する方法であって、
カセット・ドアを閉じる工程と、
該カセット・ドアを該カセット壁に連結する工程とを含む方法。
【請求項1】
紙幣カセットと、
複数の突起を有するドアであり、該ドアが閉位置にあるとき、該カセットの側壁の対応する開口部に連結する、複数の突起を有するドアとを含み、
該複数の突起の各々が、該開口部内の対応する凹部に収まるように構成された外部部分と、該開口部の切り抜き領域に収まるように構成された内部部分とからなることを特徴とする、組立体。
【請求項2】
該各々の突起の内部部分は、該突起の外部部分よりも薄く、該外部部分の中間部から該カセットの側壁に向けて延びていることを特徴とする、請求項1に記載の組立体。
【請求項3】
該複数の突起の第1の突起は、該ドアの第1の側に位置し、第2の突起は該ドアの反対側に位置し、該第1及び第2の突起はそれぞれ該カセットの対向する側壁の開口部に連結することを特徴とする、請求項1に記載の組立体。
【請求項4】
壁、ドア、および、圧力板に接続されるギアに噛み合わせるための該壁上の実質的に平行なラックを含む紙幣カセットの完全性を保全する方法であって、
カセット・ドアを閉じる工程と、
該カセット・ドアを該カセット壁に連結する工程とを含む方法。
【図1】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図7A】
【図7B】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図7A】
【図7B】
【図8】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開2012−22724(P2012−22724A)
【公開日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−242215(P2011−242215)
【出願日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【分割の表示】特願2004−109174(P2004−109174)の分割
【原出願日】平成16年4月1日(2004.4.1)
【出願人】(506258187)エムイーアイ インコーポレーテッド (27)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【分割の表示】特願2004−109174(P2004−109174)の分割
【原出願日】平成16年4月1日(2004.4.1)
【出願人】(506258187)エムイーアイ インコーポレーテッド (27)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]