説明

紙幣識別機の紙幣取り出し機構および紙幣識別機

【課題】小型でコンパクトな構成により、紙幣識別機内に集積された収納紙幣を前方から簡単に取り出せるようにした紙幣識別機の紙幣取り出し機構を提案すること。
【解決手段】紙幣識別機10の紙幣取り出し機構では、前方に引き出し可能な紙幣収納ユニット17のユニット本体21の前面が左右に回動可能なユニット前面パネル22によって規定されている。ユニット駆動部20を駆動して紙幣収納ユニット17を格納位置17Aから引き出し位置17Bまで送り出すと、パネル付勢部材33、34の付勢力によってユニット前面パネル22が前方位置22Aから側方位置22Bに自動的に回動し、収納紙幣の束P1の前端部Paが前方に露出した状態になる。収納紙幣の束P1の前端部を掴み、そのまま前方に引き出すことにより収納紙幣の束P1を紙幣収納ユニット17から引き出して回収できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、投入された紙幣を識別して内部に集積する紙幣識別機に関し、特に、集積した紙幣を取り出すための紙幣取り出し機構に関する。
【背景技術】
【0002】
パチンコ玉などの遊技媒体の貸出処理を行う遊技台用台間機には、紙幣により遊技媒体の貸出を行うための紙幣識別機を搭載したものがあり、紙幣識別機には、投入された紙幣を収納する紙幣収納部(金庫部)を備えたものが知られている。この形式の紙幣識別機は、紙幣収納部に収納されている紙幣を回収するために、遊技台用台間機の前面から引き出すことができるように構成されている。
【0003】
特許文献1には、引き出された紙幣識別機の紙幣収納部から紙幣を簡単に取り出すことのできる紙幣識別機が提案されている。この紙幣識別機は、投入された紙幣を識別する紙幣識別装置と投入された紙幣を立ち姿勢のまま重ねて貯えるスタッカー部を備えている。スタッカー部はその前面に取り付けられているパネルと共に、外部ケースに対して摺動させて格納状態から引き出すことが可能である。スタッカー部は引き出し動作に連動して、その前半部が引き出し方向に直交する側方に折れ曲がるようになっている。側方に折れ曲がった前半部の前面開口から、紙幣を斜め前方に引き出して回収できる。
【0004】
この構成の紙幣識別機では、スタッカー部の引き出しに連動してその前半部が側方に折れ曲がるので、スタッカー部の前面開口を覆っているパネルを開閉する等の機構を組み込むことなく、引き出されたスタッカー部から紙幣を取り出すことができる。しかしながら、紙幣の取り出し方向はスタッカー部が引き出される前方に対して斜めの方向であり、収納紙幣の先を掴む操作、収納紙幣を引き出す操作を、スタッカー部を側方から覗き込みながら行う必要がある。また、スタッカー部の引き出しに連動してその前半部が側方に折れ曲がるようにスタッカー部の構造およびそのスライド機構を構成する必要があり、構造が複雑である。
【0005】
特許文献2には、収納紙幣を前方に引き出して回収できる紙幣識別装置が提案されている。この紙幣識別装置は、紙幣収納器の紙幣収納部に収納された紙幣を前方から取り出し可能な開口部と、この開口部を外側から覆う開閉式の遮蔽蓋とを備えている。紙幣収納器を引き出すと、これに連動して遮蔽蓋が開き紙幣収納器の開口部が外部に対して露出する。露出状態の開口部から紙幣収納器に収納されている紙幣を前方に引き出して回収できる。
【0006】
この構成の紙幣識別装置では、前方が開口したボックス状の紙幣収納器をスライドさせる必要があり、その開口部を開閉するための遮蔽蓋を設ける必要がある。また、紙幣収納器の引き出し動作に連動させて遮蔽蓋を開閉するための連動機構を設ける必要がある。スライドさせる部分をなるべく少なくし、遮蔽蓋の開閉機構を簡素化できれば、紙幣識別機の小型・コンパクト化およびコスト低減化に有利である。
【0007】
一方、本願出願人による特許文献3に開示の紙幣識別ユニットでは、紙幣が収納される上下の枠板と一方の側面板を備えた紙幣収納トレイをスライドさせて引き出すと、紙幣回収口を封鎖している蓋板が紙幣収納トレイによって同一方向に押し出されるようになっている。紙幣収納トレイを引き出すと、その側方が開放状態であるので、収納紙幣を側方から取り出して回収することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特許第4200260号公報
【特許文献2】特許第4387209号公報
【特許文献3】特開2008−113681号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献3に開示の紙幣識別ユニットでは、引き出される紙幣収納トレイの構造が簡素化されているので、そのスライド機構などの小型・コンパクト化を図ることができる。また、紙幣回収口を封鎖している蓋板の開閉機構の簡素化を図ることができる。
【0010】
しかしながら、紙幣収納トレイに収納されている紙幣を側方から取り出す必要がある。紙幣を紙幣収納トレイの引き出し方向に沿って前方にそのまま引き出して回収することができれば便利である。また、紙幣投入口を開閉する蓋板を省略できれば、紙幣識別ユニットを更に小型・コンパクト化でき、より一層のコスト低減化を達成可能である。
【0011】
本発明の課題は、このような点に鑑みて、小型でコンパクトな構成により、紙幣識別機内に集積された収納紙幣を前方に簡単に取り出せるようにした紙幣識別機の紙幣取り出し機構、および、当該紙幣取り出し機構を備えた紙幣識別機を提案することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記の課題を解決するために、本発明の紙幣識別機の紙幣取り出し機構は、
紙幣回収口と、
紙幣収納ユニットと、
前記紙幣収納ユニットを、紙幣識別機内部に収納された格納位置から前記紙幣回収口を介して紙幣識別機外部に引き出された引き出し位置までの間を往復移動させるユニット駆動部とを有し、
前記紙幣収納ユニットは、
厚さ方向に積層された状態の収納紙幣の束を保持可能なユニット本体と、
前記ユニット本体における前記引き出し位置の側の前面を規定しているユニット前面パネルとを備え、
前記ユニット前面パネルは、前記ユニット本体に保持される前記収納紙幣の束の前方に位置する前方位置から前記収納紙幣の束の厚さ方向に回動した側方位置に回動可能な状態で、前記ユニット本体に連結されていることを特徴としている。
【0013】
本発明の紙幣取り出し機構では、紙幣収納ユニットの前面を規定しているユニット前面パネルが前方位置から側方位置に回動可能である。紙幣回収時には、ユニット駆動部によって紙幣収納ユニットが引き出し位置まで送り出され、この状態で、ユニット前面パネルを側方位置に押しやると、ユニット本体に保持されている収納紙幣の束の前端部が前方に露出した状態になる。したがって、収納紙幣の束の前端を掴みそのまま収納紙幣の束を前方に引き出して回収することができる。
【0014】
ここで、本発明の紙幣取り出し機構では、前記格納位置にある前記紙幣収納ユニットの前記ユニット前面パネルによって前記紙幣回収口を封鎖するようにしている。ユニット前面パネルを、紙幣収納ユニットの前面の開閉部材および紙幣回収口の開閉部材として兼用しているので、紙幣識別機の小型化およびコスト低減化に有利である。
【0015】
また、本発明の紙幣取り出し機構は、前記ユニット前面パネルを前記側方位置に向けて付勢しているパネル付勢部材を有し、前記ユニット前面パネルは、前記紙幣回収口から外方に突出するまでの間は、当該紙幣回収口との係合によって前記前方位置に保持されることを特徴としている。
【0016】
この構成によれば、紙幣収納ユニットをユニット駆動部によって格納位置から引き出し位置に向けて引き出すと、それに伴って、その前端に取り付けられているユニット前面パネルが紙幣回収口を封鎖している位置から外方に引き出される。ユニット前面パネルが紙幣回収口から完全に抜け出ると、側方への回動が可能になり、パネル付勢部材の付勢力によって側方位置に回動する。したがって、紙幣収納ユニットを引き出すと、ユニット前面パネルが自動的に前方位置から側方位置に退避して収納紙幣の束の前端が露出状態になる。よって、ユニット前面パネルを指等によって側方に押し出す必要がなく、引き出された状態においてユニット前面パネルが左右に振れて収納紙幣の引き出し操作の邪魔になることもない。よって、収納紙幣の取り出し操作が簡単になる。
【0017】
ここで、ユニット駆動部による紙幣収納ユニットの引き出し動作および格納動作に連動して、ユニット前面パネルを前方位置から側方位置、および、側方位置から前方位置に回動させるパネル連動部を配置することも可能である。
【0018】
この代わりに、ユニット前面パネルを回動させるパネル駆動部を配置することも可能である。この場合には、紙幣収納ユニットが引き出し位置に至る時点でパネル駆動部によってユニット前面パネルを側方位置に回動させればよい。また、紙幣収納ユニットが引き出し位置から離れる時点でパネル駆動部によってユニット前面パネルを前方位置に戻すようにすればよい。
【0019】
次に、本発明の紙幣取り出し機構は、
前記紙幣収納ユニットにおける前側部分は、前記収納紙幣の束の厚さ方向における少なくとも一方の側が開放状態となっており、
前記ユニット前面パネルは前記前側部分の開放状態の側とは反対側に回動可能であり、
前記紙幣収納ユニットは、前記ユニット前面パネルの回動に連動して、前記収納紙幣の束の前端側の部分を前記ユニット前面パネルの回動方向とは逆方向に折り曲げ可能な折り曲げ部を有していることを特徴としている。
【0020】
ユニット前面パネルが側方位置に回動すると、ユニット前面パネルと、逆方向に折り曲げられた収納紙幣の束の前端部分との間の隙間が広がる。この結果、これらの間に指を入れて収納紙幣の束の前端を掴むことが極めて容易になる。
【0021】
ここで、折り曲げ部としては、前記ユニット前面パネルから前記格納位置の側に向けて当該ユニット前面パネルの回動中心線を超えた位置まで延びている部位を用いることができる。ユニット前面パネルを回動すると、折り曲げ部は回動中心線回りに逆方向に回動する。すなわち、収納紙幣の束の側に回動して収納紙幣の束が側方に折り曲げられる。
【0022】
次に、本発明の紙幣取り出し機構の前記ユニット本体は、前記収納紙幣の束の厚さ方向の両側が開放状態のユニット枠であり、前記ユニット枠の前端部に、前記ユニット前面パネルが回動可能に取り付けられていることを特徴としている。
【0023】
このように、スライドする紙幣収納ユニットの構造を簡素化すれば、全体寸法の小型化に有利である。また、ユニット前面パネルを回動すると、ユニット本体に収納されている収納紙幣の束の前端部の両側部分が完全に露出状態になり、収納紙幣の束が掴み易いという利点がある。
【0024】
次に、本発明は上記構成の紙幣取り出し機構を備えた紙幣識別機であって、
紙幣投入口および前記紙幣回収口が形成されている前面パネルと、
前記紙幣収納ユニットが引き出し可能な状態で収納されているユニット収納部と、
前記紙幣投入口から投入された投入紙幣を識別する紙幣識別部と、
前記紙幣投入口から投入された投入紙幣を搬送し、前記紙幣識別部によって識別された後の投入紙幣を、その厚さ方向に積層した状態となるように、前記格納位置にある前記紙幣収納ユニットに収納する紙幣搬送部とを有していることを特徴としている。
【発明の効果】
【0025】
本発明では、紙幣収納ユニットの前面を規定しているユニット前面パネルが前方位置から側方位置に回動可能である。紙幣回収時には、ユニット駆動部によって紙幣収納ユニットを引き出し位置まで引き出し、この状態で、ユニット前面パネルを側方位置に押しやると、ユニット本体に保持されている収納紙幣の束の前端部が前方に露出した状態になる。したがって、収納紙幣の束の前端部を掴みそのまま収納紙幣の束を前方に引き出して回収することができる。
【0026】
よって、紙幣識別機の前方の位置において、斜め方向あるいは側方に収納紙幣を引き出す場合に比べて、収納紙幣の引き出し操作が簡単になる。また、ユニット前面パネルはピンなどの部材を用いて回動可能にすればよいので、極めて簡単な構成により、引き出された紙幣収納ユニットに収納されている収納紙幣の束の前端部を露出させることができ、紙幣識別機の寸法増加、コスト高を招くことが無い。よって、設置スペースが限られている遊技台用台間機などの機器に搭載するのに適した紙幣回収が容易な紙幣識別機を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】(a)は本発明を適用した紙幣識別機が搭載されている遊技台用台間機を示す斜視図であり、(b)は紙幣識別機を示す斜視図である。
【図2】(a)は図1の紙幣識別機の紙幣収納ユニットの部分の縦断面を紙幣識別機の制御系と共に示す説明図であり、(b)はその横断面を示す説明図である。
【図3】図2の紙幣収納ユニットの前端部分を示す説明図である。
【図4】(a)および(b)は収納紙幣の回収動作を示す説明図である。
【図5】紙幣収納ユニットのユニット前面パネルを回動させるパネル連動部の例を示す説明図である。
【図6】(a)は折り曲げ部を備えたユニット前面パネルの例を示す説明図であり、(b)は収納紙幣の束を折り曲げた状態を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下に、図面を参照して本発明を適用した紙幣取り出し機構を備えた紙幣識別機の実施の形態を説明する。
【0029】
図1(a)は紙幣識別機が搭載された遊技台用台間機を示す斜視図であり、図1(b)は紙幣識別機を取り出して示す斜視図である。遊技台用台間機1は、紙幣やプリペイドカードなどによる入金額に応じた遊技媒体の貸出を行う装置である。パチンコ店などの遊技店においては、パチンコ台などの遊技装置を並べた遊技島が設置されている。遊技台用台間機1は、遊技島における各遊技装置間の隙間に配置可能な奥行方向に長い薄型の本体ケース2を備えており、この本体ケース2の内部に各種の構成部品が組み込まれている。隣接する遊技装置間の隙間に取り付けられている台間機ホルダ3(想像線で示す部分)に前方から本体ケース2を装着することにより、各遊技装置の間に遊技台用台間機1を設置することができる。
【0030】
遊技台用台間機1における本体ケース2は、その前面に台間機前面パネル4が取り付けられている。本体ケース2の上端部分には紙幣識別機10が組み込まれており、この紙幣識別機10の前面に取り付けた前面パネル11が台間機前面パネル4の上端部分を規定している。本体ケース2には、紙幣識別機10の下側に制御回路5aが搭載されたコントロールボックス5が組み込まれており、この下側にはカードリーダライター6、カードストッカー7が組み込まれている。また、外部との間で通信を行うための通信インターフェース8なども組み込まれている。例えば、外部からリモートコントローラ9による遠隔操作を行うことにより、制御回路5aを介して、後述する紙幣識別機10の収納紙幣回収動作などを起動させることができるようになっている。
【0031】
紙幣識別機10の前面パネル11には、上下方向(前面パネル11の長手方向)に延びる細幅の紙幣投入口12が形成されている。また、前面パネル11における紙幣投入口12の隣には、上下方向に延びる紙幣回収口13が形成されている。紙幣投入口12および紙幣回収口13は、紙幣の短辺寸法よりも上下方向の内法寸法が大きく、横向きにして立てた状態の紙幣Pの挿入、取り出しが可能である。
【0032】
図2は紙幣識別機10の内部構成を示すものであり、(a)は紙幣識別機10の紙幣収納ユニットの部分の縦断面を紙幣識別機10の制御系と共に示す説明図、(b)は紙幣識別機10の横断面を示す説明図である。図3は紙幣収納ユニットの前端部分を示す説明図である。
【0033】
まず、図1(b)および図2を参照して説明すると、紙幣識別機10は、全体として扁平な直方体形状をしている識別機本体部15を備えており、この識別機本体部15の前面に、紙幣投入口12および紙幣回収口13が形成されている前面パネル11が取り付けられている。識別機本体部15の内部には、その厚さ方向における紙幣投入口12が形成されている側に、紙幣搬送部16が内蔵されており、その厚さ方向における紙幣回収口13が形成されている側に、紙幣収納ユニット17が引き出し可能な状態で収納されているユニット収納部18が内蔵されている。紙幣搬送部16は例えばベルト・プーリ式の搬送部であり、搬送モータ16aによって駆動される。紙幣搬送部16における紙幣投入口12の近傍位置には投入紙幣Pの真偽、種類を識別するための紙幣識別部19が配置されている。
【0034】
紙幣投入口12に挿入された投入紙幣Pは、紙幣搬送部16によって識別機本体部15の奥に向かって送り込まれる。紙幣搬送部16によって搬送される投入紙幣Pは紙幣識別部19によって識別される。受け入れ可能な紙幣であると判別された投入紙幣Pは、紙幣搬送部16によってユニット収納部18に収納されている紙幣収納ユニット17に送り込まれ、ここに、厚さ方向に積層された状態で収納される。すなわち、紙幣収納ユニット17には、積層状態の投入紙幣の束P1が、その短辺を紙幣回収口13に向けた姿勢で収納される。
【0035】
紙幣収納ユニット17はユニット収納部18に紙幣識別機10の前後方向にスライド可能な状態で収納されており、ユニット収納部18に収納された格納位置17A(紙幣識別機内部に収納された格納位置)から紙幣回収口13を通って前面パネル11から紙幣識別機10の前方に所定量だけ引き出された引き出し位置17Bまでの間を直線経路に沿ってスライド可能である。紙幣収納ユニット17のスライドはユニット駆動部20によって行われる。
【0036】
図2(a)に示すように、ユニット駆動部20は、駆動モータ20aによって駆動される駆動機構20bを備えている。駆動機構20bは例えばベルト・プーリ式の駆動機構であり、そのベルトに取り付けた係合爪20cがベルトと共に無限軌道に沿って移動する。紙幣収納ユニット17の側には、係合爪20cに前後から係合可能な係合部20dが形成されている。図2(a)に示す状態において係合爪20cを前方に移動させると、紙幣収納ユニット17を前方に押し出すことができる。また、係合爪20cが係合部20dから外れて前方に移動した後に、係合部20dを後方に移動させると、係合爪20cに前側から係合するので、紙幣収納ユニット17を後方に引き込むことができる。
【0037】
図2および図3を参照して説明すると、紙幣収納ユニット17は、厚さ方向に積層された状態の収納紙幣の束P1を保持可能な前後に長い扁平な直方体形状のユニット本体21と、このユニット本体21における前面(引き出し側の端面)を規定しているユニット前面パネル22とを備えている。ユニット本体21は、収納紙幣の束P1の前側および厚さ方向の両側が開放状態のユニット枠であり、一定の間隔で前後方向に平行に延びている一定幅の上水平枠板23および下水平枠板24と、これらの後端部を連結している上下方向に延びる後側垂直枠板25とを備えている。
【0038】
ユニット前面パネル22は、上下に延びる前面パネル部分26と、この前面パネル部分26の背面から一定間隔で後方に平行に延びる上水平パネル部分27および下水平パネル部分28とを備えている。また、上水平パネル部分27と下水平パネル部分28の間には、それらの一方の側縁の間に垂直側面パネル部分29が架け渡されており、他方側は開放状態となっている。前面パネル部分26の外側形状は、紙幣回収口13の内側形状と相補的な形状をしており、紙幣収納ユニット17が格納位置17Aに位置している状態では、前面パネル部分26によって紙幣回収口13が封鎖される。
【0039】
ユニット前面パネル22は、ユニット本体21の前端部に取り付けられており、垂直回動中心線30aを中心として、収納紙幣の束P1の厚さ方向(側方)に回動可能であり、これらの連結部分が上垂直回動軸31および下垂直回動軸32によって構成されている。すなわち、ユニット本体21の上水平枠板23、下水平枠板24の前端部には、上垂直回動軸31、下垂直回動軸32が同軸状態に固定されており、これらの上垂直回動軸31、下垂直回動軸32には、これらを中心として左右に回動可能な状態で、ユニット前面パネル22の上水平パネル部分27および下水平パネル部分28の後端部が連結されている。また、本例では、ユニット前面パネル22は、紙幣収納ユニット17の引き出し方向を向く前方位置22A(収納紙幣の束P1の前方の位置)から、垂直側面パネル部分29が形成されている側に90度未満の角度だけ回動した側方位置22Bまでの間を回動可能となっている。
【0040】
上水平枠板23の前端部と上水平パネル部分27の後端部の間には、上垂直回動軸31の回りに配置した上捩じりコイルばね33が架け渡されており、下水平枠板24の前端部と下水平パネル部分28の後端部の間にも、下垂直回動軸32の回りに配置した下捩じりコイルばね34が架け渡されている。これらの上捩じりコイルばね33、下捩じりコイルばね34からなるパネル付勢部材によって、ユニット前面パネル22は、側方位置22B向けて常に付勢されている。ユニット前面パネル22を付勢するパネル付勢部材としては、捩じりコイルばね以外の部材を用いてもよいことは勿論である。
【0041】
次に、図2(a)に示すように、紙幣収納ユニット17はロック機構35によって格納位置17Aにロックされている。ロック機構35は、ユニット収納部18の側に取り付けられている電磁ソレノイド36を備えており、この電磁ソレノイド36の作動ロッド36aにはラッチ37が取り付けられている。また、ロック機構35は紙幣収納ユニット17の側に形成したラッチ穴38を備えており、紙幣収納ユニット17が格納位置17Aに位置している状態では、そのラッチ穴38にラッチ37が嵌り込み、ロック状態が形成されている。
【0042】
電磁ソレノイド36を励磁して作動ロッド36aを引き込めてラッチ穴38からラッチ37を外すとロックが解除される。この状態でユニット駆動部20を駆動して、紙幣収納ユニット17を前方の引き出し位置17Bまで送り出すことができる。引き出し位置17Bにある紙幣収納ユニット17を、ユニット駆動部20によって格納位置17Aまで戻すと、ラッチ穴38にラッチ37が再び嵌り込み、ロック状態が形成される。
【0043】
紙幣識別機10における各駆動部分は、当該紙幣識別機10に内蔵されている制御部39によって駆動制御される。例えば、紙幣識別部19による識別結果に基づき、制御部39は紙幣搬送部16の搬送モータ16aを駆動して投入紙幣Pの搬送動作および紙幣収納ユニット17への収納動作を行わせる。また、リモートコントローラ9から遊技台用台間機1の制御回路5aを介して入力される制御信号に基づき、電磁ソレノイド36を駆動してロックを解除した後に、ユニット駆動部20の駆動モータ20aを駆動して、紙幣収納ユニット17を格納位置17Aから引き出し位置17Bに送り出す動作を行わせる。
【0044】
(紙幣回収動作)
図4(a)および(b)は収納紙幣の回収動作を示す説明図である。以下に、図1および図4を参照して収納紙幣の回収動作を説明する。まず、紙幣収納ユニット17が格納位置17Aにある場合には、図1に示すように、紙幣回収口13が紙幣収納ユニット17のユニット前面パネル22によって封鎖されている。例えば、リモートコントローラ9を用いて外部から紙幣回収指令を入力する。この結果、ロック機構35によるロックが解除され、次に、ユニット駆動部20により紙幣収納ユニット17が格納位置17Aから前方に送り出される。図4(a)は紙幣収納ユニット17が格納位置17Aから僅かに送り出された状態を示すものである。
【0045】
ここで、ユニット前面パネル22はバネ力によって垂直回動中心線30aを中心として側方位置22Bに向けて付勢されている。しかしながら、紙幣回収口13の内周側面部分によって回動が拘束されているので、ユニット前面パネル22は前方位置22Aの状態に保持されている。ユニット前面パネル22が紙幣回収口13から前方に完全に送り出されると、拘束が無くなり、バネ力によってユニット前面パネル22は前方位置22Aから側方位置22Bに回動し、その位置に保持される。
【0046】
図4(b)は紙幣収納ユニット17が引き出し位置17Bまで送り出された状態を示すものである。この図に示すように、バネ力によってユニット前面パネル22は自動的に側方位置22Bに退避しており、紙幣収納ユニット17に収納されている収納紙幣の束P1における前端部Paが完全に露出した状態となっている。したがって、この状態において、収納紙幣の束P1の前端部Paを前側から掴み、そのまま前方に引き出して収納紙幣の束P1を回収できる。
【0047】
紙幣回収後に、再びリモートコントローラ9を操作して指令を与えると、ユニット駆動部20によって紙幣収納ユニット17が引き出し位置17Bから格納位置17Aに引き戻される。紙幣収納ユニット17を引き戻す途中において、そのユニット前面パネル22の後端側が紙幣回収口13に引き込まれると、この紙幣回収口13の内周面部分との係合によって、ユニット前面パネル22は強制的に側方位置22Bから前方位置22Aに戻される。紙幣収納ユニット17が格納位置17Aに戻ると、再び、そのロック状態が形成される。
【0048】
以上のように、紙幣識別機10においては、紙幣収納ユニット17を前方に送り出すと、その前端を封鎖しているユニット前面パネル22がバネ力によって自動的に側方に退避し、収納紙幣の束P1の前端部Paが露出した状態になる。したがって、収納紙幣の束P1を掴み、そのまま前方に引き出すことにより収納紙幣の束P1を紙幣収納ユニット17から回収できる。よって、極めて簡単な操作によって収納紙幣を回収することができる。
【0049】
また、送り出される紙幣収納ユニット17は枠状のものであり、ボックス状のユニットを引き出す場合、引き出し動作に連動させてユニットの全体あるいは前半部分を側方に回動させる場合などに比べて、動く部品やガイド部材などが少なく、可動領域も狭くて済む。また、回動部分の構造も簡素化できる。したがって、従来に比べて、紙幣識別機の部品点数を少なくでき、その製造コストを低減できる。また、可動部分が少なく、構造がシンプルであるので、メンテナンスの負担も軽減できる。
【0050】
さらに、格納位置17Aにある紙幣収納ユニット17のユニット前面パネル22は、紙幣回収口13を封鎖する封鎖部材として機能するので、紙幣回収口13を開閉するための別部材を配置する必要がなく、このような部材を開閉するための機構も不要になる。これによっても、紙幣識別機の部品点数を少なくでき、その製造コストを低減できる。
【0051】
(パネル連動部を備えた実施の形態)
上記の紙幣識別機10では、パネル付勢部材(捩じりコイルばね)を用いて、紙幣収納ユニット17が引き出されるとユニット前面パネル22を自動的に側方位置22Bに回動させるようにしている。パネル付勢部材の代わりに、ユニット駆動部20による紙幣収納ユニット17を送り出す動作および格納動作に連動して、ユニット前面パネル22を前方位置22Aから側方位置22B、および、側方位置22Bから前方位置22Aに回動させるパネル連動部を配置することも可能である。
【0052】
例えば、図5に示すように、パネル連動部40を一対のラック41、42と、これらにかみ合い可能なピニオン43とから構成することができる。ラック41は紙幣収納ユニット17のユニット本体21に搭載され、これと一体となって直線往復移動する。他方のラック42はユニット収納部18の側においてラック41と平行な方向にスライド可能な状態で取り付けられており、ピニオン43に常にかみ合っており、リンク44を介して上垂直回動軸31あるいは下垂直回動軸32から半径方向に突出した連結腕45に連結されている。これに対して、ピニオン43はユニット収納部18の側において固定した位置に回転自在の状態で取り付けられている。
【0053】
紙幣収納ユニット17を格納位置から引き出し位置に向けて送り出し、引き出し位置の手前に達すると、それに伴って移動するラック41がピニオン43にかみ合う。この後は、ラック41の移動によりピニオン43が回転し、これにかみ合っているラック42が逆方向にスライドする。これにより、ユニット前面パネル22が前方位置22Aから側方位置22Bに回動する。紙幣収納ユニット17を引き出し位置から格納位置に向けて戻すと、ユニット前面パネル22は側方位置から前方位置に戻るので、紙幣収納ユニット17の全体を紙幣回収口13を介して紙幣識別機10内のユニット収納部18に戻すことができる。なお、パネル連動部40としては各種の連動機構を採用することができる。
【0054】
また、パネル連動部40の代わりに、ユニット前面パネル22を回動させるための専用のパネル駆動部を配置することも可能である。この場合には、紙幣収納ユニット17が引き出し位置に至る時点でパネル駆動部によってユニット前面パネル22を側方位置22Bに回動させればよい。また、紙幣収納ユニット17が引き出し位置から離れる時点でパネル駆動部によってユニット前面パネル22を前方位置22Aに戻すようにすればよい。
【0055】
(紙幣の折り曲げ部を備えた実施の形態)
次に、ユニット前面パネル22を側方位置22Bに回動させるとユニット前面パネル22が収納紙幣の束P1の前端部Paから側方に退避するので、前端部Paを指で掴むことができる。ユニット前面パネル22の回動量が少ない場合、その旋回半径が小さい場合などにおいては、ユニット前面パネル22が側方位置22Bに退避した状態において、これと収納紙幣の束P1の前端部Paとの間の十分な隙間が形成されないことが考えられる。このような場合には、ユニット前面パネル22の回動に連動させて収納紙幣の束P1の前端部Paをユニット前面パネル22から遠ざかる方向に折り曲げる折り曲げ部を配置すればよい。
【0056】
図6(a)は、紙幣折り曲げ部を備えた紙幣収納ユニットの一例を示す説明図であり、(b)は収納紙幣の束を折り曲げた状態を示す説明図である。図に示す紙幣収納ユニット50では、そのユニット本体21におけるユニット前面パネル22が取り付けられている前端部分が、収納紙幣の束P1の厚さ方向における少なくとも一方の側が開放状態となっている。本例では、ユニット前面パネル22の垂直側面パネル部分29とは反対側が開放状態となっており、ユニット前面パネル22は、この開放状態の側とは反対側に回動可能となっている。
【0057】
また、ユニット前面パネル22には、その回動に連動して、収納紙幣の束P1の前端部Paをユニット前面パネル22の回動方向とは逆方向に折り曲げ可能な折り曲げ部として機能する後方突出部51が一体形成されている。後方突出部51は、ユニット前面パネル22の垂直側面パネル部分29の後端部から、これよりも狭い幅で後方に突出している部分であり、この後方突出部51の先端51aは、ユニット前面パネル22の垂直回動中心線30aを超えて後方まで延びている。
【0058】
この構成のユニット前面パネル22を回動すると、後方突出部51の先端51aが垂直回動中心線30aを中心として逆方向に回動して、収納紙幣の束P1の前端部をユニット前面パネル22とは逆方向に折り曲げる。これにより、収納紙幣の束P1の前端部Paがユニット前面パネル22から離れるので、ユニット前面パネル22と収納紙幣の束P1の前端部Paの隙間が広く、前端部Paを簡単に掴むことができ、便利である。
【0059】
(その他の実施の形態)
なお、本発明の紙幣識別機は、紙幣以外の紙葉類を識別して集積する紙葉類識別機としてそのまま用いることができることは勿論であり、紙幣以外の紙葉類を取り扱う紙葉類識別機を本発明から排除するものではなく、当然に本発明に包含されるものである。
【符号の説明】
【0060】
1 遊技台用台間機
2 本体ケース
3 台間機ホルダ
4 台間機前面パネル
5 コントロールボックス
5a 制御回路
6 カードリーダライター
7 カードストッカー
8 通信インターフェース
9 リモートコントローラ
10 紙幣識別機
11 前面パネル
12 紙幣投入口
13 紙幣回収口
15 識別機本体部
16 紙幣搬送部
17 紙幣収納ユニット
17A 格納位置
17B 引き出し位置
18 ユニット収納部
19 紙幣識別部
20 ユニット駆動部
20a 駆動モータ
20b 駆動機構
20c 係合爪
20d 係合部
21 ユニット本体
22 ユニット前面パネル
22A 前方位置
22B 側方位置
23 上水平枠板
24 下水平枠板
25 後側垂直枠板
26 前面パネル部分
27 上水平パネル部分
28 下水平パネル部分
29 垂直側面パネル部分
31 上垂直回動軸
32 下垂直回動軸
33 上捩じりコイルばね
34 下捩じりコイルばね
35 ロック機構
36 電磁ソレノイド
36a 作動ロッド
37 ラッチ
38 ラッチ穴
39 制御部
40 パネル連動部
41 ラック
42 ラック
43 ピニオン
44 リンク
45 連結腕
50 紙幣収納ユニット
51 後方突出部(紙幣折り曲げ部)
51a 先端
P 投入紙幣
P1 収納紙幣の束
Pa 前端部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
紙幣回収口(13)と、
紙幣収納ユニット(17)と、
前記紙幣収納ユニット(17)を、紙幣識別機内部に収納された格納位置(17A)から前記紙幣回収口(13)を介して紙幣識別機外部に引き出された引き出し位置(17B)までの間を往復移動させるユニット駆動部(20)とを有し、
前記紙幣収納ユニット(17)は、
厚さ方向に積層された状態の収納紙幣の束を保持可能なユニット本体(21)と、
前記ユニット本体(21)における前記引き出し位置の側の前面を規定しているユニット前面パネル(22)とを備え、
前記ユニット前面パネル(22)は、前記ユニット本体(21)に保持される前記収納紙幣の束の前方に位置する前方位置(22A)から前記収納紙幣の束の厚さ方向に回動した側方位置(22B)に回動可能な状態で、前記ユニット本体(21)に連結されていることを特徴とする紙幣識別機の紙幣取り出し機構。
【請求項2】
請求項1において、
前記紙幣収納ユニット(17)が前記格納位置(17A)にある状態では、前記ユニット前面パネル(22)によって前記紙幣回収口(13)が封鎖されていることを特徴とする紙幣識別機の紙幣取り出し機構。
【請求項3】
請求項1または2において、
前記ユニット前面パネル(22)を前記側方位置(22B)に向けて付勢しているパネル付勢部材(33、34)を有し、
前記ユニット前面パネル(22)は、前記紙幣回収口(13)から外方に突出するまでの間は、当該紙幣回収口(13)との係合によって前記前方位置(22A)に保持されることを特徴とする紙幣識別機の紙幣取り出し機構。
【請求項4】
請求項1または2において、
前記紙幣収納ユニット(17)が前記格納位置(17A)から前記引き出し位置(17B)に移動する動作に連動させて前記ユニット前面パネル(22)を前記前方位置(22A)から前記側方位置(22B)に回動させ、前記紙幣収納ユニット(17)が前記引き出し位置(17B)から前記格納位置(17A)に移動する動作に連動させて前記ユニット前面パネル(22)を前記側方位置(22B)から前記前方位置(22A)に戻すパネル連動部(40)を有していることを特徴とする紙幣識別機の紙幣取り出し機構。
【請求項5】
請求項1または2において、
前記ユニット前面パネル(22)を前記前方位置(22A)および前記側方位置(22B)の間で回動させるパネル駆動部を有しており、
当該パネル駆動部は、前記紙幣収納ユニット(17)が前記引き出し位置(17B)に至ると前記ユニット前面パネル(22)を前記側方位置(22B)に回動させ、前記紙幣収納ユニット(17)が前記引き出し位置(17B)から離れると前記ユニット前面パネル(22)を前記前方位置(22A)に戻すことを特徴とする紙幣識別機の紙幣取り出し機構。
【請求項6】
請求項1ないし5のうちのいずれかの項において、
前記紙幣収納ユニット(17)における前端部分は、前記収納紙幣の束の厚さ方向における少なくとも一方の側が開放状態となっており、
前記ユニット前面パネル(22)は前記前端部分の開放状態の側とは反対側に回動可能であり、
前記紙幣収納ユニット(17)は、前記ユニット前面パネル(22)の回動に連動して、前記収納紙幣の束の前端側の部分を前記ユニット前面パネルの回動方向とは逆方向に折り曲げ可能な折り曲げ部(51)を有していることを特徴とする紙幣識別機の紙幣取り出し機構。
【請求項7】
請求項6において、
前記折り曲げ部(51)は、前記ユニット前面パネル(22)から前記格納位置(17A)の側に向けて当該ユニット前面パネル(22)の回動中心線(30a)を超えた位置まで延びている部位であることを特徴とする紙幣識別機の紙幣取り出し機構。
【請求項8】
請求項1ないし7のうちのいずれかの項において、
前記ユニット本体(21)は、前記収納紙幣の束の厚さ方向の両側が開放状態のユニット枠(23、24)であり、
前記ユニット枠(23、24)の前端部に、前記ユニット前面パネル(22)が回動可能に取り付けられていることを特徴とする紙幣識別機の紙幣取り出し機構。
【請求項9】
請求項1ないし8のうちのいずれかの項に記載の紙幣取り出し機構を備えた紙幣識別機(10)であって、
紙幣投入口(12)および前記紙幣回収口(13)が形成されている前面パネル(11)と、
前記紙幣収納ユニット(17)が引き出し可能な状態で収納されているユニット収納部(18)と、
前記紙幣投入口(12)から投入された投入紙幣を識別する紙幣識別部(19)と、
前記紙幣投入口(12)から投入された投入紙幣を搬送し、前記紙幣識別部(19)によって識別された後の投入紙幣を、その厚さ方向に積層した状態となるように、前記格納位置(17A)にある前記紙幣収納ユニット(17)に収納する紙幣搬送部(16)とを有していることを特徴とする紙幣識別機(10)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−155588(P2012−155588A)
【公開日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−15100(P2011−15100)
【出願日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【出願人】(000128946)マミヤ・オーピー株式会社 (122)
【Fターム(参考)】