説明

経路案内装置及び経路案内方法

【課題】分割した経路を利用者に見やすく表示することができる経路案内装置及び経路案内方法を提供する。
【解決手段】利用者が所望の地点を指定すると、経路検索部26が、所望の地点間の経路を道路ネットワーク情報から検索して全体経路を確定する。経路分割部28は、上記全体経路を分割し、複数の部分地図情報を設定する。この場合、経路分割部28は、部分地図情報に含まれるノードの数が最も多く含なる位置に部分地図情報を配置する。また、経路上で前に配置される部分地図情報の終点と、後に配置される部分地図情報の始点とを同じノードとする。これにより、利用者に見やすい経路情報を提供できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、利用者が指定した所望の地点間の経路を案内する経路案内装置及び経路案内方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、利用者が指定した所望の地点間の経路を表示する方法が提案されている。例えば、下記特許文献1には、所望の地点間の経路を分割して表示する経路表示方法及び装置が開示されている。
【特許文献1】特開平9−128522号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、上記従来の技術においては、訪問経路をなす訪問点列を等間隔で分割したものであるので、分割した経路の連続性を利用者に見やすく表示することが困難であるという問題があった。
【0004】
本発明は、上記従来の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、分割した経路を利用者に見やすく表示することができる経路案内装置及び経路案内方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は、経路案内装置であって、利用者が指定した所望の地点に関する情報を受け取る地点情報取得手段と、前記所望の地点間の経路を道路ネットワーク情報から検索する経路検索手段と、前記検索した経路を複数の部分地図情報に分割し、経路上で連続する前記部分地図情報相互において、順序が前の部分地図情報の最後の点を後の部分地図情報の始点とする経路分割手段と、前記各部分地図情報を出力する出力手段と、を備えることを特徴とする。
【0006】
また、上記経路案内装置において、前記部分地図情報の大きさは、前記経路の表示範囲に基づいて決定されることを特徴とする。
【0007】
また、上記経路案内装置において、前記各部分地図情報は、前記道路ネットワーク情報において道路を構成する直線とノードのうち、ノードを最も多く含むように位置決めされることを特徴とする。
【0008】
また、上記経路案内装置において、前記部分地図情報に含まれるノードの数が1個である場合に、前記経路分割手段が仮想ノードを設定し、当該仮想ノードを順序が後の部分地図情報の始点とすることを特徴とする。
【0009】
また、上記経路案内装置が、経路上の交差点を抽出する交差点抽出手段をさらに備えることを特徴とする。
【0010】
また、上記経路案内装置において、前記交差点抽出手段は、所定の道路種別のランクに基づいて抽出する交差点を決定することを特徴とする。
【0011】
また、上記経路案内装置において、前記出力手段は、前記交差点抽出手段が抽出した交差点の情報を出力することを特徴とする。
【0012】
また、上記経路案内装置が、前記所望の地点からの距離を演算する距離演算手段を備え、前記出力手段は、前記演算された距離情報を前記経路上の対応する点の近傍に付加して出力することを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、経路案内方法であって、利用者が指定した所望の地点に関する情報を受け取るステップと、前記所望の地点間の経路を道路ネットワーク情報から検索するステップと、前記検索した経路を複数の部分地図情報に分割し、経路上で連続する前記部分地図情報相互において、順序が前の部分地図情報の最後の点を後の部分地図情報の始点とするステップと、前記各部分地図情報を出力するステップと、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明よれば、所望地点間を結ぶ経路を、部分地図情報に分割し、前後の部分地図情報間で始点と終点を一致させるので、分割した経路を利用者に見やすく表示することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態という)を、図面に従って説明する。
【0016】
図1には、本発明にかかる経路案内装置の実施形態の構成例が示される。図1において、経路案内装置は、CPU(中央処理装置)10、RAM(ランダムアクセスメモリ)12、ROM(リードオンリーメモリ)14、操作手段16、記憶装置18、入力インタフェース20及び出力インタフェース22を含んで構成されている。
【0017】
CPU10は、ROM14及び記憶装置18に格納されたプログラムを実行し、経路案内装置の動作を制御するプロセッサである。
【0018】
RAM12は、CPU10の作業用メモリ(主記憶装置)として機能する読み書き可能な揮発性メモリである。
【0019】
ROM14は、読み出し専用の不揮発性メモリであり、CPU10等が実行するプログラムやデータ等を記憶する。
【0020】
操作手段16は、キーボード、マウス等で構成され、利用者が所望の指示等を入力するために使用する。
【0021】
記憶装置18は、ハードディスク装置等により構成されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であり、CPU10が実行するプログラムやデータ等を記憶する。
【0022】
入力インタフェース20は、他のコンピュータとネットワーク等を介して通信し、道路ネットワーク情報、経路情報、利用者が指定した地点に関する情報等を受信する。
【0023】
出力インタフェース22は、経路案内装置が生成した経路案内情報を出力する。出力先は、例えばプリンタ、ディスプレイ等の画像出力装置とすることができ、また通信ネットワークとしてもよい。
【0024】
図2には、本実施形態にかかる経路案内装置の各機能を表す機能ブロック図が示される。図2において、経路案内装置は、地点情報取得部24、経路検索部26、経路分割部28、交差点抽出部30、距離演算部32及び出力部34の各機能を含んで構成されている。
【0025】
地点情報取得部24は、CPU10とその動作プログラム、操作手段16及び入力インタフェース20により実現され、利用者が操作手段16から指定した所望の地点に関する情報を受け取る。所望の地点に関する情報には、後述する道路ネットワーク情報において当該地点の位置に対応するノードが含まれる。なお、利用者が、他のコンピュータから所望の地点を指定し、ネットワークを介して送信する場合には、この所望の地点に関する情報を入力インタフェース20により受信する構成としてもよい。
【0026】
経路検索部26は、CPU10とその動作プログラムにより実現され、上記利用者が指定した所望の地点間の経路を道路ネットワーク情報から検索する。この場合の経路は、例えば上記所望の地点間を最短距離で結ぶ経路である。また、上記所望の地点が3点以上ある場合は、例えば可能な限り重複をせずに所望の地点間を移動できる経路、または観光等に推奨される経路として予め設定された経路等であるのが好適である。
【0027】
なお、道路ネットワーク情報は、カーナビゲーションの普及等のために道路の接続関係をグラフ構造により表したものであり、交差点、道路番号の変更点等を表すノード及びノードを接続する直線(リンク)をデータとして含んでいる。
【0028】
経路分割部28は、CPU10とその動作プログラムにより実現され、上記経路検索部26が検索した経路を複数の部分地図情報に分割する。経路を分割する際には、経路上で連続する部分地図情報相互において、順序が前の部分地図情報の終点と後の部分地図情報の始点とが同じ地点となるようにする。この結果、順序が連続する部分地図情報の一部が重なることになる。これにより、ある部分地図情報から次の部分地図情報に切り替わったときに、分割した経路の連続性を利用者が見やすい部分地図情報とすることができる。なお、上記部分地図情報の大きさは、所望地点間の経路の表示範囲に基づいて決定される。この表示範囲は、例えば経路が表示される地図の縮尺、画像の大きさ、画像の表示方向(縦長または横長)等の要素により判断される。
【0029】
また、各部分地図情報は、上述した道路ネットワーク情報において道路を構成する直線とノードのうち、ノードを最も多く含むように位置決めされる。この位置決め方法は、後述する図3、図4において説明する。
【0030】
交差点抽出部30は、CPU10とその動作プログラムにより実現され、上記経路検索部26が検索した経路上の交差点を抽出する。この交差点に関する情報は、例えば上記道路ネットワーク情報から検索することができる。
【0031】
距離演算部32は、CPU10とその動作プログラムにより実現され、上記経路検索部26が検索した経路上の所望の地点からの距離を演算する。
【0032】
出力部34は、CPU10とその動作プログラム及び出力インタフェース22により実現され、上記経路検索部26が検索した経路及び上記経路分割部28が作成した部分地図情報等を出力する。出力先は、例えばプリンタ、ディスプレイ、通信ネットワーク等とすることができ、印刷出力、画面表示、ネットワーク通信等目的に応じて決定することができる。
【0033】
図3、図4には、部分地図情報の作成及び位置決め方法の説明図が示される。図3には、ノードn1からn11までの経路が示されており、この経路が部分地図情報a〜eに分割されている。この部分地図情報a〜eは、上記経路分割部28が作成し、経路上に連続してaからeの順序で配置する。
【0034】
図4には、上記部分地図情報a〜eの作成及び位置決めの手順が示される。まず、ノードn1からn11までの経路を表示する地図の表示範囲に基づいて部分地図情報の大きさを決定し、経路の始点であるノードn1を、経路上で連続して配置された先頭の部分地図情報aの中心に一致させる。次に、始点であるノードn1を含み、経路上で連続するノードを最も多く含むことができる位置に部分地図情報aを配置する。図4に示された例では、部分地図情報aに3個のノードn1、n2、n3が含まれている。
【0035】
続いて、部分地図情報aの次の順序の部分地図情報bの位置決めを行う。この場合には、前の順序の部分地図情報aにおける終点(ノードn3)を部分地図情報bの始点とし、経路上で連続するノードを最も多く含むことができる位置に部分地図情報bを配置する。図4に示された例では、部分地図情報bには3個のノードn3、n4、n5が含まれている。
【0036】
以後、同様にして部分地図情報c、d、eの位置決めを行う。ここで、ノード間の距離が部分地図情報の縦または横の長さよりも長い場合には、部分地図情報中に入るノードの数が1個になり、分割した経路の連続性を表示できなくなる。この場合には、経路分割部28が仮想ノードを設定し、当該仮想ノードを順序が後の部分地図情報の始点とする。図4の部分地図情報cでは、ノードn6とn7との間の距離が部分地図情報の横の長さよりも長いので、ノードn6とn7との間の適宜な位置に仮想ノードn6Aを設定する。この仮想ノードn6Aの位置は、部分地図情報c、dの両方に含まれ、かつ仮想ノードn6Aを部分地図情報dの始点とした場合に部分地図情報dにノードn7も含むことができる位置とする。ただし、ノードn6とn7との間の距離が長く、仮想ノードn6Aを始点とする部分地図情報dにノードn7を含めることができない場合には、仮想ノードn6Aの後にさらに仮想ノードを設定する。なお、道路ネットワーク情報に含まれる各ノードは、経緯度等の位置情報を有しているので、経路分割部28は、この位置情報から各ノード間の距離を算出することができる。
【0037】
図5(a)、(b)、(c)には、交差点抽出部30による交差点の抽出方法の説明図が示される。図5(a)、(b)、(c)において、道路ネットワーク情報から検索した交差点のうち、交差点を構成する道路の道路種別上のランクに基づいて抽出する交差点を決定する。表1には、道路種別の例が示される。
【0038】
【表1】

【0039】
表1において、経路と交わる道路のランクが「一般市道」以上(ランクが7以下の数値)である場合は交差点として抽出し、道路のランクが「その他道路」以下(ランクが8または9)である場合は交差点として抽出しない。
【0040】
このため、図5(a)において、経路と交わる道路Iが例えば「その他道路」であると、経路と道路Iが交わる点を交差点として抽出しない。これは、「その他道路」または「細街路」は幅員が狭いので重要度が低いと考えられるためである。一方、道路IIが「一般市道」である場合には、経路と道路IIが交わる点を交差点として抽出する。
【0041】
また、経路の途中で道路のランクが変わる点も交差点として抽出する。すなわち、図5(b)において、経路が「一般国道」IIIから「主要地方道」IVに変わる点を交差点としている。
【0042】
なお、図5(c)に示されるように、「その他道路」または「細街路」が経路として選択される場合にも、これと交わる道路のランクが「一般市道」以上の場合のみ交差点として抽出する。図5(c)では、経路が「一般国道」Vから「その他道路」VIに入り、さらに「主要地方道」VIIに入る例となっており、それぞれ道路のランクが変わる点を交差点として抽出している。
【0043】
以上の交差点抽出方法では、道路種別上のランクを判断基準としたが、幅員を交差点抽出の判断基準とし、道路種別の変わりに直接幅員コードを判断基準として用いることも可能である。
【0044】
図6には、距離演算部32が算出した経路上の所望の地点からの距離の表示例が示される。図6では、ノードn1からの距離が1km毎に表示されている。上述したように、各ノードは位置情報を有しているので、距離演算部32はこの位置情報に基づき、三角比等を用いてn1からの距離を算出する。算出された距離は、出力部34が経路上の各距離に対応する点の近傍に付加して出力し、プリンタによる印刷またはディスプレイによる画面表示等の方法により表示する。
【0045】
なお、図6の例では、始点のノードn1からの距離が表示されているが、目的地(終点)のノードまでの残り距離を算出して表示してもよい。
【0046】
図7には、本実施形態にかかる経路案内装置の動作例のフローが示される。図7では、所望地点間の経路を部分地図情報に分割して表示する動作例が示されている。
【0047】
図7において、利用者が操作手段16または他のコンピュータから所望の地点を指定した場合に、地点情報取得部24がこの地点の位置に関する情報として、道路ネットワーク情報上のノードを取得する(S1)。経路検索部26は、S1で取得したノードに基づき、所望の地点間の経路を道路ネットワーク情報から検索して全体経路を確定する(S2)。経路分割部28は、上記全体経路を分割し、複数の部分地図情報を設定する(S3)。この場合、上述したように、全体経路を表示する地図の表示範囲に基づいて部分地図情報の大きさを決定する。また、経路分割部28は、部分地図情報の位置を調整し、図4で説明したように、上記全体経路の始点としてのノード(n=1)を部分地図情報の中心に配置する(S4)。
【0048】
次に、i=1とし(S5)、経路分割部28が部分地図情報の位置を移動し、全体経路上で順番が次(n+i番目)のノードを部分地図情報に含ませる処理を行う(S6)。ここでiは部分地図情報に含まれるノード数を示すカウンタであり、1つのノードのみ含む場合にi=1となる。このとき、経路分割部28は、n番目(例えば始点)のノードを部分地図情報に含ませた後、n+i番目(例えば2番目)のノードを部分地図情報に含ませることができるか否かを判断する(S7)。S7において、n+i番目のノードを部分地図情報に含ませることができる場合には、i=i+1とし(S8)、さらに次のノードを部分地図情報に含ませる処理を行うために、S6からの動作を繰り返す。これにより、図4で説明したように、部分地図情報に含まれるノードの数が最も多くなる位置に部分地図情報を配置することができる。
【0049】
一方、S7において、n+i番目のノードを部分地図情報に含ませることができない場合には、経路分割部28が、部分地図情報に含まれるノードの数が1個(i=1)であるか否かを確認する(S9)。S9において、部分地図情報に含まれるノードの数が1個である場合には、図4で説明した仮想ノードをn番目とn+i番目のノードの間に設定し(S10)、S6からの動作を繰り返す。これにより、ノードが1個しか含まれず、経路の始点、終点が不明瞭となる部分地図情報の発生を回避することができる。
【0050】
一方、S9において、部分地図情報に含まれるノードの数が1個ではない(複数である)場合には、経路分割部28が、全体経路上に存在する全てのノードが何れかの部分地図情報に含まれているか否かを確認する(S11)。部分地図情報に含まれていないノードが残っている場合には、最後に作成した部分地図情報の最後のノードを次に作成する部分地図情報の始点に設定し、S4からの動作を繰り返す。また、全てのノードが何れかの部分地図情報に含まれている場合には、出力部34が全体経路及び部分地図情報をプリンタ、ディスプレイ、通信ネットワーク等に出力する(S12)。この場合、全体経路には、破線等で示される部分地図情報の表示領域を重畳して出力するのが好適である。
【0051】
図8には、本実施形態にかかる経路案内装置の他の動作例のフローが示される。図8では、図5で説明した交差点を抽出する動作例が示されている。
【0052】
図8において、交差点抽出部30は、経路検索部26が道路ネットワーク情報から検索して設定した経路が他の道路と交わるか否かを確認し(S21)、交わっていない場合には、経路の途中で道路種別上のランクが変わっている点があるか否かを確認する(S22)。ここで、道路種別上のランクは、表1に示されたものを使用する。
【0053】
S21において、経路が他の道路と交わる場合は、当該道路の道路種別上のランクが「一般市道」以上か否かを確認する(S23)。
【0054】
経路と交わる道路のランクが「一般市道」以上の場合は、交差点抽出部30が上記経路と道路とが交わる点を交差点として設定し、例えば経路と合わせて交差点の拡大図を重畳表示する(S24)。一方、経路と交わる道路のランクが「その他道路」以下の場合は、交差点の設定を行わず、処理を終了する。
【0055】
また、上記S22において、経路の途中で道路種別上のランクが変わっている点がある場合には、交差点抽出部30が道路種別上のランクが変わる点を交差点として設定し、経路上に交差点の表示を重畳する(S24)。
【0056】
以上のようにして、交差点の表示が重畳された経路は、出力部34がプリンタ、ディスプレイ、通信ネットワーク等に出力する(S25)。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明にかかる経路案内装置の実施形態の構成例を示す図である。
【図2】本実施形態にかかる経路案内装置の各機能を表す機能ブロック図である。
【図3】部分地図情報の作成及び位置決め方法の説明図である。
【図4】部分地図情報の作成及び位置決め方法の説明図である。
【図5】交差点抽出部による交差点の抽出方法の説明図である。
【図6】経路上の所望の地点からの距離の表示例を示す図である。
【図7】本実施形態にかかる経路案内装置の動作例のフロー図である。
【図8】本実施形態にかかる経路案内装置の他の動作例のフロー図である。
【符号の説明】
【0058】
10 CPU、12 RAM、14 ROM、16 操作手段、18 記憶装置、20 入力インタフェース、22 出力インタフェース、24 地点情報取得部、26 経路検索部、28 経路分割部、30 交差点抽出部、32 距離演算部、34 出力部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者が指定した所望の地点に関する情報を受け取る地点情報取得手段と、
前記所望の地点間の経路を道路ネットワーク情報から検索する経路検索手段と、
前記検索した経路を複数の部分地図情報に分割し、経路上で連続する前記部分地図情報相互において、順序が前の部分地図情報の最後の点を後の部分地図情報の始点とする経路分割手段と、
前記各部分地図情報を出力する出力手段と、
を備えることを特徴とする経路案内装置。
【請求項2】
請求項1記載の経路案内装置において、前記部分地図情報の大きさは、前記経路の表示範囲に基づいて決定されることを特徴とする経路案内装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2記載の経路案内装置において、前記各部分地図情報は、前記道路ネットワーク情報において道路を構成する直線とノードのうち、ノードを最も多く含むように位置決めされることを特徴とする経路案内装置。
【請求項4】
請求項3記載の経路案内装置において、前記部分地図情報に含まれるノードの数が1個である場合に、前記経路分割手段が仮想ノードを設定し、当該仮想ノードを順序が後の部分地図情報の始点とすることを特徴とする経路案内装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか一項記載の経路案内装置が、経路上の交差点を抽出する交差点抽出手段をさらに備えることを特徴とする経路案内装置。
【請求項6】
請求項5記載の経路案内装置において、前記交差点抽出手段は、所定の道路種別のランクに基づいて抽出する交差点を決定することを特徴とする経路案内装置。
【請求項7】
請求項5または請求項6記載の経路案内装置において、前記出力手段は、前記交差点抽出手段が抽出した交差点の情報を出力することを特徴とする経路案内装置。
【請求項8】
請求項1から請求項4のいずれか一項記載の経路案内装置が、前記所望の地点からの距離を演算する距離演算手段を備え、前記出力手段は、前記演算された距離情報を前記経路上の対応する点の近傍に付加して出力することを特徴とする経路案内装置。
【請求項9】
利用者が指定した所望の地点に関する情報を受け取るステップと、
前記所望の地点間の経路を道路ネットワーク情報から検索するステップと、
前記検索した経路を複数の部分地図情報に分割し、経路上で連続する前記部分地図情報相互において、順序が前の部分地図情報の最後の点を後の部分地図情報の始点とするステップと、
前記各部分地図情報を出力するステップと、
を備えることを特徴とする経路案内方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−39484(P2008−39484A)
【公開日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−211373(P2006−211373)
【出願日】平成18年8月2日(2006.8.2)
【出願人】(000135771)株式会社パスコ (102)
【Fターム(参考)】