説明

結晶形ペリンドプリルの製造方法

本発明は、結晶形ペリンドプリルの新規製造方法に関する。本発明はまた、ペリンドプリルの新規アルキルアンモニウム塩およびそれらの製造方法にも関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高純度結晶形ペリンドプリルの新規製造方法に関する。本発明はまた、ペリンドプリルの新規アルキルアンモニウム塩に関する。
【背景技術】
【0002】
ペリンドプリルおよびその薬学的に許容される塩はアンジオテンシン変換酵素阻害剤として知られ、心血管疾患の治療、特に高血圧および心不全の治療に用いられている。ペリンドプリルは、化学的に(2S,3aS,7aS)−((2−(1−(エトキシカルボニル)−(S)−ブチルアミノ)−(S)−プロピオニル)オクタヒドロ−インドール−2−カルボン酸として知られ、式(I)により表される。
【0003】
【化1】

【0004】
ペリンドプリルは、光学的に純粋なS,S,S,S,S異性体およびナトリウム塩の形で、最初EP0049658B1および米国特許第4,508,729号に開示された。その後、多くの特許および特許出願、例えばEP0308341B1、EP1279665A1、WO2004/099236などが、ペリンドプリルの製造のための種々の方法を記載している。
【0005】
非塩形のペリンドプリルは、その製造方法および不純物の存在により、油性、非晶質、または難結晶性物質である。現在のところ、ペリンドプリルtert−ブチルアミン塩、すなわちペリンドプリルエルブミン(EP0308341に最初に開示された)のみが医薬用途に使用するための十分に優れた結晶性を有している(すなわち明確かつ安定な物理的特性を有する)。EP1296947B1、EP1294689AおよびEP1296948B1は、それぞれペリンドプリルエルブミンのα、βおよびγ結晶体を開示している。WO2004/113293はペリンドプリルエルブミンのδおよびε結晶体を開示し、WO2004/046172はペリンドプリルエルブミンの一水和物を開示している。
【0006】
純粋なペリンドプリルエルブミンの製造方法に関する先行技術文献を挙げることもできる。例えば、WO2005/019173は、ペリンドプリルまたはその塩の水溶液をpH4.0〜6.5で、適切な有機溶媒により抽出し、ついで有機層を分離し、tert−ブチルアミンを添加することによりペリンドプリルエルブミンを製造することによる、純粋なペリンドプリルエルブミンの製造方法を記載している。しかしながら、この文献も、他の公表された先行技術も、結晶形ペリンドプリルの単離を開示していない。
【0007】
結晶形ペリンドプリルおよびその製造方法は、特許出願PCT/EP2005/00283にのみ記載されている。前記出願に記載された方法によれば、粗製ペリンドプリルはカラム濾過により精製される。しかしながら、カラム濾過の使用は、工業規模で実施する方法には好都合ではない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従って、工業規模で使用でき、高純度の最終生成物を得ることを可能にする結晶形ペリンドプリルの改良製造方法を開発する必要性がある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、ペリンドプリルtert−オクチルアンモニウム塩およびペリンドプリルネオペンチルアンモニウム塩からなる群から選択されるペリンドプリルの新規アルキルアンモニウム塩による結晶形ペリンドプリルの新規製造方法を提供する。
【0010】
本発明の方法は、先行技術において知られている方法に伴う欠点、すなわちカラム濾過の使用を避け、工業規模での結晶形ペリンドプリルの製造を可能にし、高いクロマトグラフ純度を有する式(I)の結晶形ペリンドプリルを提供する。
【0011】
本発明の第1の目的は、
(a)粗製ペリンドプリルを、ペリンドプリルtert−オクチルアンモニウム塩およびペリンドプリルネオペンチルアンモニウム塩からなる群から選択されるペリンドプリルアルキルアンモニウム塩に変換する段階、および
(b)前記ペリンドプリルアルキルアンモニウム塩からペリンドプリルを再生し、結晶形ペリンドプリルを単離する段階
を含む、好ましくは少なくとも99%のクロマトグラフ純度を有する、結晶形ペリンドプリルの製造方法に関する。
【0012】
好ましい本発明記載の方法において、段階(a)は、
(a1)粗製ペリンドプリルを有機溶媒、有機溶媒の混合物または有機溶媒と水の混合物に溶解する下位段階、
(a2)tert−オクチルアミンおよびネオペンチルアミンからなる群から選択されるアミンを添加する下位段階、
(a3)場合により、得られた溶液を40℃以下の温度に冷却する下位段階、および
(a4)得られた沈殿物を分離する下位段階
を含む。
【0013】
下位段階(a1)において用いられる有機溶媒は、例えば、エステル、ニトリル、ケトン、エーテル、塩化炭化水素およびC−Cアルキルアルコールまたはその混合物からなる群から選択される。下位段階(a1)において用いられる好ましい溶媒はエステルまたはニトリルである。下位段階(a1)において用いられるより好ましい溶媒は、酢酸イソプロピル、酢酸エチルまたはアセトニトリルである。
【0014】
ペリンドプリルtert−オクチルアンモニウム塩の製造のための、下位段階(a1)において用いられる最も好ましい溶媒はアセトニトリルであり、特に、少量の水、好ましくは5%(w/w)以下の水、より好ましくは約0.5〜約3.5%の水を含むアセトニトリルである。
【0015】
ペリンドプリルネオペンチルアンモニウム塩の製造のための、下位段階(a1)において用いられる最も好ましい溶媒は酢酸エチルである。
【0016】
下位段階(a2)においてアミンを添加する前に、可能性のある不溶性不純物を除去するために、下位段階(a1)から得られる溶液を、場合により濾過することができる。
【0017】
段階(a2)において用いられるアミンは、ニート形態または溶解形で、一度に、数度に分けて、または滴下で、好ましくは約−20℃〜使用有機溶媒の還流温度で、添加することができる。好ましくは、アミンは約30℃〜約40℃の温度で添加される。アミンは、約1:1.1〜約1:5当量の過剰で添加される。好ましくは、約1:1.5〜約1:3当量である。
【0018】
下位段階(a3)において、溶液は好ましくは20℃以下の温度に冷却される。より好ましくは、tert−オクチルアミンを含む溶液は、10℃以下、最も好ましくは0℃に冷却される。
【0019】
より好ましくは、ネオペンチルアミンを含む溶液は、0℃以下、最も好ましくは−10℃に冷却される。
【0020】
好ましくは、下位段階(a4)において、沈殿物は濾過により分離される。
【0021】
下位段階(a4)における沈殿物の濾過は、好ましくは、下位段階(a3)の完了後約0.5〜約24時間に、より好ましくは下位段階(a3)の完了後約2〜約6時間に実施される。
【0022】
段階(b)に入る前に、場合により下位段階(a4)から得られる沈殿物を再結晶することができる。再結晶は、段階(a)に用いられるものと同じ溶媒、またはエステル、ニトリル、ケトン、エーテル、塩化炭化水素およびC−Cアルキルアルコールからなる群から選択される他の溶媒、またはそれらの混合物、またはそれらと水の混合物から実施される。前記再結晶に用いられる好ましい溶媒は、エステル、ニトリル、それらの混合物またはそれらと水の混合物である。前記再結晶に用いられる最も好ましい溶媒は、アセトニトリルと水の混合物である。
【0023】
優れた結果を得るための本発明記載のより好ましい方法において、段階(a)は、
(a1’)粗製ペリンドプリルを、好ましくは、少量の水、好ましくは5%(w/w)以下の水、より好ましくは0.5〜3.5%の水を含むアセトニトリルに溶解する下位段階、
(a2’)tert−オクチルアミンを、好ましくは40℃で添加する下位段階、
(a3’)得られた溶液を10℃以下の温度、好ましくは0℃に冷却する下位段階、および
(a4’)濾過により得られた沈殿物を分離する下位段階
を含む。
【0024】
本発明記載の方法の好ましい第1選択肢(bi)において、段階(b)は、
(bi1)段階(a)から得られるペリンドプリルアルキルアンモニウム塩を水または塩化ナトリウム水溶液に溶解する下位段階、
(bi2)得られた水溶液を、好ましくは、少なくとも1つの有機酸もしくは鉱酸またはそれらの混合物を添加することにより、ペリンドプリルが遊離酸の形であるpHに酸性化する下位段階、
(bi3)得られたペリンドプリルを水相から有機溶媒で抽出する下位段階、
(bi4)前記有機溶媒を留去する下位段階、
(bi5)得られた残渣を有機溶媒で処理する下位段階、および
(bi6)得られた沈殿物を濾過により分離し、結晶形ペリンドプリルを単離する下位段階
を含む。
【0025】
好ましくは、下位段階(bi2)において、C−Cアルカン酸および強鉱酸を含む混合物、より好ましくは酢酸および塩酸を含む混合物が添加される。段階(bi2)において、出発ペリンドプリルアルキルアンモニウム塩に対して、好ましくは約1〜約4当量、より好ましくは約1〜約2当量、最も好ましくは約1.05〜約1.15当量の酸が添加される。
【0026】
ペリンドプリルアルキルアンモニウム塩を溶解するために、場合により、下位段階(bi2)から得られる懸濁液は、約30℃〜約50℃、好ましくは約35℃の温度に加熱される。
【0027】
好ましくは、段階(bi3)において用いられる有機溶媒は、エステル、塩化炭化水素、エーテルまたは芳香族炭化水素からなる群から選択され、より好ましくは、段階(bi3)において用いられる有機溶媒は、酢酸エチルまたはジクロロメタンであり、最も好ましくはジクロロメタンである。
【0028】
好ましくは、段階(bi5)において用いられる有機溶媒は、エーテルまたは炭化水素からなる群から選択され、より好ましくは、段階(bi5)において用いられる有機溶媒は、ジエチルエーテルまたはヘキサンであり、最も好ましくはヘキサンである。
【0029】
本発明記載の方法のより好ましい第1選択肢(bi)において、段階(b)は、
(bi1’)段階(a)から得られるペリンドプリルtert−オクチルアンモニウム塩を塩化ナトリウム水溶液に溶解する下位段階、
(bi2’)得られた水溶液を、酢酸および塩酸の混合物を添加することにより、ペリンドプリルが遊離酸の形であるpHに酸性化する下位段階、
(bi3’)得られたペリンドプリルを水相からジクロロメタンで抽出する下位段階、
(bi4’)前記ジクロロメタンを留去する下位段階、
(bi5’)得られた残渣をヘキサンで処理する下位段階、および
(bi6’)得られた沈殿物を濾過により分離し、結晶形ペリンドプリルを単離する下位段階
を含む。
【0030】
本発明記載の方法の好ましい第2選択肢(bii)において、段階(b)は、
(bii1)段階(a)から得られるペリンドプリルtert−オクチルアンモニウム塩を有機溶媒に溶解する下位段階、
(bii2)得られた溶液からtert−オクチルアンモニウムカチオンを除去する下位段階、および
(bii3)前記有機溶媒を留去して結晶形ペリンドプリルを得る下位段階
を含む。
【0031】
好ましくは、下位段階(bii1)において、ペリンドプリルtert−オクチルアンモニウム塩は、アルコール、アセトニトリルおよび酢酸エチルからなる群、好ましくはイソプロパノールから選択される有機溶媒に溶解される。場合により、ペリンドプリルアルキルアンモニウム塩を完全に溶解するために得られた混合物を加熱する。
【0032】
好ましくは、下位段階(bii2)において、tert−オクチルアンモニウムカチオンは、下位段階(bii1)から得られる溶液から、その不溶性塩の形でそれを沈殿させ、ついで濾去することにより除去される。従って、下位段階(bii1)から得られる溶液は、使用溶媒中でtert−オクチルアンモニウムカチオンと共に不溶性塩を形成するアニオンを生成する少なくとも1つの酸で処理される。好ましくは、下位段階(bii1)において用いられる有機溶媒は、アルコールおよび酢酸エチルからなる群から選択される。好ましくは、下位段階(bii2)において用いられる酸は無機酸である。より好ましい例において、下位段階(bii1)において用いられる有機溶媒はイソプロパノールであり、下位段階(bii2)において用いられる酸は硫酸である。
【0033】
好ましくは、下位段階(bii2)において、酸は約30℃〜約40℃の温度で添加される。
【0034】
本発明記載の方法のより好ましい第2選択肢(bii)において、段階(b)は、
(bii1’)段階(a)から得られるペリンドプリルtert−オクチルアンモニウム塩を有機溶媒に溶解する下位段階、
(bii2’)得られた溶液を少なくとも1つの酸で処理し、ついで得られた不溶性tert−オクチルアンモニウム塩を除去する下位段階、および
(bii3’)前記有機溶媒を留去して結晶形ペリンドプリルを得る下位段階
を含む。
【0035】
本発明記載の方法の最も好ましい第2選択肢(bii)において、段階(b)は,
(bii1”)段階(a)から得られるペリンドプリルtert−オクチルアンモニウム塩をイソプロパノールに溶解する下位段階、
(bii2”)得られた溶液を硫酸で処理し、ついで得られた不溶性硫酸tert−オクチルアンモニウムを除去する下位段階、
(bii4”)イソプロパノールを留去して、結晶形ペリンドプリルを得る下位段階
を含む。
【0036】
本発明の製造方法により得られる結晶形ペリンドプリルは高純度であり、好ましくはクロマトグラフ純度が少なくとも99%であり、高純度ペリンドプリルエルブミンの製造に使用できる。このような純粋なペリンドプリルエルブミンは、クロマトグラフ純度が99,6%以上であり、好ましくは99,8%以上である。ペリンドプリルからペリンドプリルエルブミンを製造する方法は先行技術から公知である。
【0037】
本発明の第2の目的は、ペリンドプリルの新規アルキルアンモニウム塩に関する。ペリンドプリルの種々の金属および有機アンモニウムカチオンを数十チェックしたところ、驚いたことに、ペリンドプリルtert−ブチルアミン塩以外には、ペリンドプリルの2つの塩のみが十分な非吸湿性および明確な物理的特性を有することが見いだされた。これらの塩は、ペリンドプリルネオペンチルアンモニウム塩(すなわちペリンドプリル2,2−ジメチルプロピルアンモニウム塩)およびペリンドプリルtert−オクチルアンモニウム塩(すなわちペリンドプリル2,4,4−トリメチル−2−ペンチルアンモニウム塩)である。前記新規塩は、既述のように、本発明の方法記載の段階(a)により得られる。
【0038】
本発明記載のペリンドプリルの新規アルキルアンモニウム塩は、明確な結晶状態で単離され、容易な取り扱いに適している。例えば、ペリンドプリルtert−オクチルアンモニウム塩は明確な融点を示し、図3のように図示される粉末X線回折パターンを有し、以下の特徴的な2θ角度を示す:
【0039】
【表2】

【0040】
本発明の方法によれば、段階(a)中のペリンドプリルの新規アルキルアンモニウム塩の沈殿により、ペリンドプリルを効率的に精製することが可能になる。精製とは、得られたtert−オクチルアンモニウム塩が出発物質(すなわち粗製ペリンドプリル)よりも実質的により少ない不純物を含有することを意味する。アセトニトリルからのペリンドプリルtert−オクチルアンモニウム塩の反復結晶化によるペリンドプリルの精製の例は実施例3および表2に示してあり、クロマトグラフ純度の改善は72.5%から99.8%である。
【0041】
本発明記載のペリンドプリル新規アルキルアンモニウム塩は、高純度ペリンドプリルエルブミンの製造方法に使用できる、ここで第1選択肢において、前記塩は、既述のように、本発明の方法に従って、結晶形ペリンドプリルを介してペリンドプリルエルブミンに変換される。第2選択肢において、下位段階(bi3)、(bii2)または(bii2’)から得られるペリンドプリル溶液をtert−ブチルアミンで処理して、沈殿によりペリンドプリルエルブミンを得る。第3選択肢において、下位段階(bi3)、(bii2)または(bii2’)から得られるペリンドプリル溶液を濃縮し、得られた濃縮物を有機溶媒、好ましくは酢酸エチルで希釈し、得られた溶液をtert−ブチルアミンで処理して、沈殿によりペリンドプリルエルブミンを得る。
【0042】
さらにまた、ペリンドプリルの新規アルキルアンモニウム塩は長期に保存するために十分に安定であり、医薬組成物に使用できる。
【0043】
他の実施形態において、本発明は、さらなる段階において、段階(b)後に得られるペリンドプリルまたは段階(a)後に得られる新規アルキルアンモニウム塩が、薬学的に許容される剤形に製剤化される。詳細には前記剤形は錠剤、ピル、カプセルまたは注射剤である。
【0044】
本発明の他の目的は、既述のように、本発明の方法記載の段階(a)を含む、ペリンドプリルネオペンチルアンモニウム塩および/またはペリンドプリルtert−オクチルアンモニウム塩の製造方法に関する。
【0045】
好ましくは、ペリンドプリルネオペンチルアンモニウム塩の製造方法は、
(a1)粗製ペリンドプリルを有機溶媒、有機溶媒の混合物または有機溶媒と水の混合物に溶解する段階、
(a2)ネオペンチルアミンを添加する段階、
(a3)場合により得られた溶液を40℃以下の温度に冷却する段階、および
(a4)得られた沈殿物を分離する段階
を含む。
【0046】
段階(a1)、(a2)、(a3)および(a4)の詳細は前述のとおりである。
【0047】
好ましくは、ペリンドプリルtert−オクチルアンモニウム塩の製造方法は、
(a1)粗製ペリンドプリルを有機溶媒、有機溶媒の混合物または有機溶媒と水の混合物に溶解する段階、
(a2)tert−オクチルアミンを添加する段階、
(a3)場合により得られた溶液を40℃以下の温度に冷却する段階、および
(a4)得られた沈殿物を分離する段階
を含む。
【0048】
段階(a1)、(a2)、(a3)および(a4)の詳細は前述のとおりである。
【0049】
ペリンドプリルtert−オクチルアンモニウム塩のより好ましい製造方法は、
(a1’)粗製ペリンドプリルを、好ましくは、少量の水、好ましくは5%(w/w)以下の水、より好ましくは0.5〜3.5%の水を含むアセトニトリルに溶解する段階、
(a2’)tert−オクチルアミンを、好ましくは40℃で添加する段階、
(a3’)得られた溶液を10℃以下の温度、好ましくは0℃に冷却する段階、および
(a4’)濾過により得られた沈殿物を分離する段階
を含む。
【0050】
本発明の他の目的は、1以上の薬学的に許容される担体または他の賦形剤と共に、ペリンドプリルネオペンチルアンモニウム塩、ペリンドプリルtert−オクチルアンモニウム塩または少なくとも99%のクロマトグラフ純度を有する高純度結晶形ペリンドプリルの治療的有効量を含む医薬組成物に関する。
【0051】
本発明の他の目的は、1以上の薬学的に許容される担体または他の賦形剤と共に、ペリンドプリルネオペンチルアンモニウム塩とシクロデキストリンまたはそれらのアルキル化およびヒドロキシアルキル化誘導体との包接錯体、ペリンドプリルtert−オクチルアンモニウム塩とシクロデキストリンまたはそれらのアルキル化およびヒドロキシアルキル化誘導体との包接錯体またはクロマトグラフ純度が少なくとも99%の高純度結晶形ペリンドプリルと、シクロデキストリンまたはそれらのアルキル化およびヒドロキシアルキル化誘導体との包接錯体を含む医薬組成物に関する。好ましくは、シクロデキストリンまたはそれらのアルキル化およびヒドロキシアルキル化誘導体は、α−、β−、γ−およびε−シクロデキストリンまたはそれらのメチル化もしくはヒドロキシプロピル化誘導体からなる群から選択され、より好ましくはヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン包接錯体が用いられる。
【0052】
ペリンドプリル塩の治療的有効量は、高血圧または心血管疾患を治療するために有用な剤形に適するペリンドプリルの量を含む、ペリンドプリル塩の量である。一般に、ペリンドプリルの薬学的に有効な量は、ペリンドプリル1から15mg、好ましくは2から8mgである。
【0053】
薬学的に許容される賦形剤は、製剤技術分野で公知の結合剤、希釈剤、崩壊剤、安定化剤、防腐剤、滑沢剤、芳香剤、風味剤、甘味料および他の賦形剤からなる群から選択され得る。好ましくは、担体および賦形剤は、製剤技術の分野で公知のヒドロキシプロピルセルロース、ラクトース、微結晶セルロース、炭酸カルシウム、デンプン、コロイド状二酸化ケイ素、デンプングリコール酸ナトリウム、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ポリビニルピロリドンおよび他の賦形剤からなる群から選択され得る。
【0054】
本発明の医薬組成物は、場合によりペリンドプリルに加えて1以上の追加の医薬活性成分を含む組み合わせ剤であることができる。好ましくは、追加の医薬活性成分は、利尿薬、例えばインダパミドである。
【0055】
適切な医薬組成物は、活性成分の即時放出または持続放出錠剤、発泡錠、分散錠およびカプセルなどの固体剤形である。
【0056】
医薬組成物は、製剤技術の分野で公知の方法により製造できる。
【0057】
本発明の他の目的は、心血管疾患、例えば高血圧または心不全の治療に使用する医薬組成物の製造のための、ペリンドプリルネオペンチルアンモニウム塩、ペリンドプリルtert−オクチルアンモニウム塩または少なくとも99%のクロマトグラフ純度を有する高純度結晶形ペリンドプリルの使用に関する。
【0058】
本発明の他の目的は、心血管疾患、例えば高血圧または心不全の治療方法であって、それを必要とする患者にペリンドプリルネオペンチルアンモニウム塩、ペリンドプリルtert−オクチルアンモニウム塩または少なくとも99%のクロマトグラフ純度を有する高純度結晶形ペリンドプリルの治療的有効量を投与することを含む前記方法に関する。
【0059】
以下の実施例は本発明を例示するものであるが、本発明を何ら制限するものではない。
【実施例1】
【0060】
粗製ペリンドプリルの製造
(2S,3aS,7aS)−2−カルボキシペルヒドロインドールベンジルエステル(9.54g)、N−((S)−1−カルベトキシブチル)−(S)−アラニン(7.26g)、およびO−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(12.7g)のアセトニトリル(225ml)中の混合物を室温で30分間撹拌し、食塩水(560ml)を加える。生成物を酢酸エチル(400ml)で2度抽出し、合わせた抽出物を水(800ml)で1回洗浄し、濃塩酸で酸性化し、ついでついで水(1.5l)で洗浄する。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下40℃で留去して、ベンジル(2S,3aS,7aS)−((2−(1−(エトキシカルボニル)−(S)−ブチルアミノ)−(S)−プロピオニル)オクタヒドロインドール−2−カルボキシラート(ペリンドプリルベンジルエステル)(13.5g,88%)を得る。
【0061】
ペリンドプリルの粗製ベンジルエステル(13.5g)をメタノール(300ml)に溶解し、得られた溶液に触媒(10%パラジウム/カーボン)(1.35g)を添加する。水素を中程度に流しながら、室温でさらに5時間混合物を撹拌する。ついで触媒を濾去し、メタノール(50ml)で洗浄し、溶液を減圧下50℃で留去する。残渣は透明、無色、油性の化合物(ペリンドプリル72.5%の面積)としての粗製ペリンドプリルである。
【実施例2】
【0062】
ペリンドプリルネオペンチルアンモニウム塩(2,2−ジメチルプロピルアンモニウム(2S,3aS,7aS)−((2−(1−(エトキシカルボニル)−(S)−ブチルアミノ)−(S)−プロピオニル)オクタヒドロ−インドール−2−カルボキシラート)の製造
実施例1から得られる粗製ペリンドプリル(2.85g)を酢酸エチル(30ml)に溶解し、ついで溶液を35℃に加熱し、次にネオペンチルアミン(2.4ml)を加える。混合物を−10℃に冷却し、24時間後、沈殿物を濾去し、乾燥する。ペリンドプリルネオペンチルアンモニウム塩(2.23mg,63%)が得られる。
融点:80〜130℃(分解)(Kofler microstage)、85℃(融解開始温度、DSC)。
IRスペクトルは図2に示す。
【実施例3】
【0063】
ペリンドプリルtert−オクチルアンモニウム塩(2,4,4−トリメチル−2−ペンチルアンモニウム(2S,3aS,7aS)−((2−(1−(エトキシカルボル)−(S)−ブチルアミノ−(S)−プロピオニル)オクタヒドロ−インドール−2−カルボキシラート)の製造
実施例1から得られる粗製ペリンドプリル(26.3g)をアセトニトリル(300ml)に溶解し、ついで溶液を40℃に加熱し、tert−オクチルアミン(21ml)を加える。最初に結晶が生成しはじめたら、水2.5mlを加え、結晶を再溶解するために混合物を還流温度に加熱する。ついで溶液を0℃に冷却し、4時間後、沈殿したtert−オクチルアンモニウム塩を濾去し、乾燥して粗製塩(21g,59%)を得、アセトニトリル(300ml)および水(10ml)の混合物からさらに結晶化して、結晶形純粋塩(17.8g,再結晶収率85%)を得る。
融点154℃(分解)(融解開始点、DSC)。
IRスペクトルは図2に示す。
X線粉末回折パターンを図3に示すが、以下の特徴的な2θ角度(表1)を示す。
【0064】
【表3】

【0065】
【表4】

【実施例4】
【0066】
ペリンドプリルtert−オクチルアンモニウム塩の製造
実施例1から得られるペリンドプリル(13.6g,純度91%)をアセトニトリル(200ml)に溶解し、撹拌しながら水(1.25ml)を加える。ついで溶液を40℃に加熱し、tert−オクチルアミン(8.0ml)を加え、さらにゆっくり加熱して還流し、最後に0℃に冷却する。0℃で6時間後、沈殿した結晶を濾去し、乾燥して塩(13.1g,78%)を得る。
【実施例5】
【0067】
ペリンドプリルtert−オクチルアンモニウム塩からの純粋なペリンドプリル((2S,3aS,7aS)−((2−(1−(エトキシカルボニル)−(S)−ブチルアミノ)−(S)−プロピオニル)オクタヒドロインドール−2−カルボン酸)の製造
実施例4から得られるペリンドプリルtert−オクチルアンモニウム塩(8.11g)をイソプロパノール(100ml)に懸濁し、混合物を60℃に加熱して溶液を得、これをさらに25℃に冷却し、硫酸(96%,d=1.84)(936mg)を滴下する。得られた混合物を室温で30分間撹拌し、沈殿物を濾去する。濾液を45℃以下で蒸発乾固し、残渣をジイソプロピルエーテル(15ml)で粉末化し、再度蒸発乾固する。粉末化を2度繰り返し、粘性のある塊を得、これを高真空下室温で30〜60分間乾燥して、純粋なペリンドプリル6.0g(100%)を固体のガラス状物質(純度97%)として得る。
【実施例6】
【0068】
ペリンドプリルtert−オクチルアンモニウム塩からの結晶形ペリンドプリルの製造
実施例4から得られるペリンドプリルtert−オクチルアンモニウム塩(994mg)を、10%NaCl溶液(32ml)に懸濁し、ついで酢酸(0.56ml)および濃HCl/水1:1混合物(0.30ml)を加える。塩を溶解するために懸濁液を35℃で10分間加熱し、得られた溶液をジクロロメタン(20ml)で2度抽出する。合わせた抽出物を10%NaCl溶液(40ml)で再洗浄する。最終的に蒸発によりジクロロメタンを除去し、残渣をヘキサン(10ml)で処理し、混合物を5時間撹拌し、固形物を濾去して結晶形ペリンドプリル(655mg,99.1%)を得る。
【実施例7】
【0069】
ペリンドプリルtert−オクチルアンモニウム塩からのペリンドプリルエルブミンの製造
実施例4から得られるペリンドプリルtert−オクチルアンモニウム塩(5.0g)を酢酸エチル(150ml)および水(3ml)に溶解し、混合物を加熱還流して溶液を得、これをついで55℃に冷却し、硫酸(96%,d=1.84)(564mg)を滴下する。得られた懸濁液を室温に冷却し、沈殿する硫酸塩を濾去する。濾液を45℃以下で蒸発乾固し、残渣を高真空で(1mbar以下)で乾燥し、粗製ペリンドプリル(3.55g)を得る。
【0070】
残渣(ペリンドプリル(97.96面積%))(1.49g)を酢酸エチル(18ml)に溶解し、tert−ブチルアミン(1.0ml)を加える。混合物を加熱還流し、熱溶液を加圧下で濾過し、室温に冷却する。沈殿物を濾去し、減圧下で乾燥し、ペリンドプリルエルブミン(99.83面積%)(1.12g)を得る。
【0071】
実施例における分析データは、以下の機器により得た。
【0072】
融点は、Kofler高温顕微鏡および示差走査熱量計Mettler Toledo DSC822eにより測定した。
【0073】
IRスペクトルは、Nicolet Nexus FTIR分光光度計により、KBr法で分析した。
【0074】
試料の粉末X線回折スペクトルは、Siemens D−5000を用い、CuKα放射線反射法(2θ測定範囲2°〜37°、2θ段階0.04°、積分時間1秒)により、測定した。
【0075】
クロマトグラフ条件
移動層:
A:ナトリウムヘプタンスルホナート0.92gを水1000mlに溶解し、トリエチルアミン1mlを加え、過塩素酸および水の混合物でpH2.0に調節する
B:アセトニトリル
カラム:C8、4μm、孔径6nm、250x4,0mm(Merck Super sphere 60RP−8)
温度:70℃
流速:1.5ml/mm
波長:215nm
注入量:20μl
勾配表:
【0076】
【表5】

装置:Waters Alliance 2695 separations module、検出器PDA2996、ソフトウェアEmpower5.0。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】ペリンドプリルネオペンチルアンモニウム塩のIRスペクトルである。
【図2】ペリンドプリルtert−オクチルアンモニウム塩のIRスペクトルである。
【図3】ペリンドプリルtert−オクチルアンモニウム塩のX線回折図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)粗製ペリンドプリルを、ペリンドプリルtert−オクチルアンモニウム塩およびペリンドプリルネオペンチルアンモニウム塩からなる群から選択されるペリンドプリルアルキルアンモニウム塩に変換する段階、および
(b)前記アルキルアンモニウム塩からペリンドプリルを再生し、結晶形ペリンドプリルを単離する段階
を含む結晶形ペリンドプリルの製造方法。
【請求項2】
ペリンドプリルアルキルアンモニウム塩がペリンドプリルtert−オクチルアンモニウム塩である、請求項1記載の方法。
【請求項3】
ペリンドプリルアルキルアンモニウム塩がペリンドプリルネオペンチルアンモニウム塩である、請求項1記載の方法。
【請求項4】
段階(a)が、
(a1)粗製ペリンドプリルを有機溶媒、有機溶媒の混合物または有機溶媒と水の混合物に溶解する下位段階、
(a2)tert−オクチルアミンおよびネオペンチルアミンからなる群から選択されるアミンを添加する下位段階、
(a3)場合により、得られた溶液を40℃以下の温度に冷却する下位段階、および
(a4)得られた沈殿物を分離する下位段階
を含む、請求項1記載の方法。
【請求項5】
前記有機溶媒が、エステル、ニトリル、ケトン、エーテル、塩化炭化水素およびC−Cアルキルアルコールからなる群から選択される、請求項4記載の方法。
【請求項6】
前記有機溶媒がアセトニトリルであり、前記アミンがtert−オクチルアミンである、請求項4記載の方法。
【請求項7】
有機溶媒が5%(w/w)以下の水を含むアセトニトリルであり、前記アミンがtert−オクチルアミンである、請求項4記載の方法。
【請求項8】
有機溶媒が酢酸エチルであり、前記アミンがネオペンチルアミンである、請求項4記載の方法。
【請求項9】
段階(b)が、
(bi1)段階(a)から得られるペリンドプリルアルキルアンモニウム塩を水または塩化ナトリウム水溶液に溶解する下位段階、
(bi2)得られた水溶液を、好ましくは、少なくとも1つの有機酸もしくは鉱酸またはそれらの混合物を添加することにより、ペリンドプリルが遊離酸の形であるpHに酸性化する下位段階、
(bi3)得られたペリンドプリルを水相から有機溶媒で抽出する下位段階、
(bi4)前記有機溶媒を留去する下位段階、
(bi5)得られた残渣を有機溶媒で処理する下位段階、および
(bi6)得られた沈殿物を濾過により分離し、結晶形ペリンドプリルを単離する下位段階
を含む、請求項1記載の方法。
【請求項10】
下位段階(bi2)において加えられる酸が、酢酸および塩酸の混合物である、請求項9記載の方法。
【請求項11】
下位段階(bi3)において使用される有機溶媒が、エステル、塩化炭化水素、エーテルまたは芳香族炭化水素からなる群から選択される、請求項9記載の方法。
【請求項12】
下位段階(bi3)において用いられる有機溶媒がジクロロメタンである、請求項9記載の方法。
【請求項13】
下位段階(bi5)において用いられる有機溶媒がエーテルまたは炭化水素からなる群から選択される、請求項9記載の方法。
【請求項14】
下位段階(bi5)において用いられる有機溶媒がヘキサンである、請求項9記載の方法。
【請求項15】
段階(b)が、
(bii1)段階(a)から得られるペリンドプリルtert−オクチルアンモニウム塩を有機溶媒に溶解する下位段階、
(bii2)得られた溶液からtert−オクチルアンモニウムカチオンを除去する下位段階、および
(bii3)前記有機溶媒を留去して結晶形ペリンドプリルを得る下位段階
を含む、請求項1記載の方法。
【請求項16】
段階(b)が、
(bii1)段階(a)から得られるペリンドプリルtert−オクチルアンモニウム塩を有機溶媒に溶解する下位段階、
(bii2)得られた溶液を少なくとも1つの酸で処理し、ついで得られた不溶性tert−オクチルアンモニウム塩を除去する下位段階、および
(bii3)前記有機溶媒を留去して結晶形ペリンドプリルを得る下位段階
を含む、請求項1記載の方法。
【請求項17】
下位段階(bii1)において用いられる前記有機溶媒が、アルコール、アセトニトリルおよび酢酸エチルからなる群から選択される、請求項15または請求項16記載の方法。
【請求項18】
下位段階(bii1)において用いられる前記有機溶媒がイソプロパノールである、請求項15または請求項16記載の方法。
【請求項19】
下位段階(bii2)において用いられる前記酸が硫酸である、請求項16記載の方法。
【請求項20】
さらなる段階において、段階(b)後に得られるペリンドプリルまたは段階(a)後に得られる新規アルキルアンモニウム塩が薬学的に許容される剤形に製剤化される、請求項1〜19のいずれかに記載の方法。
【請求項21】
ペリンドプリルtert−オクチルアンモニウム塩。
【請求項22】
以下の特徴的な回折角(2θ):
【表1】

を含む粉末X線回折パターンを特徴とする結晶形ペリンドプリルtert−オクチルアンモニウム塩。
【請求項23】
図3のように図示される粉末X線回折パターンにより特徴付けられる結晶形ペリンドプリルtert−オクチルアンモニウム塩。
【請求項24】
(a1)粗製ペリンドプリルを有機溶媒、有機溶媒の混合物、または有機溶媒と水の混合物に溶解する段階、
(a2)tert−オクチルアミンを添加する段階、
(a3)場合により、得られた溶液を40℃未満の温度に冷却する段階、および
(a4)得られた沈殿物を分離する段階
を含む、ペリンドプリルtert−オクチルアンモニウム塩の製造方法。
【請求項25】
ペリンドプリルネオペンチルアンモニウム塩。
【請求項26】
(a1)粗製ペリンドプリルを有機溶媒、有機溶媒の混合物または有機溶媒と水の混合物に溶解する段階、
(a2)ネオペンチルアミンを添加する段階、
(a3)場合により、得られた溶液を40℃以下の温度に冷却する段階、および
(a4)得られた沈殿物を分離する段階
を含む、ペリンドプリルネオペンチルアンモニウム塩の製造方法。
【請求項27】
請求項1〜19のいずれか一項記載の結晶形ペリンドプリルの製造方法を含むペリンドプリルエルブミンの製造方法。
【請求項28】
ペリンドプリルエルブミンの製造のための、ペリンドプリルtert−オクチルアンモニウム塩またはペリンドプリルネオペンチルアンモニウム塩の使用。
【請求項29】
1以上の薬学的に許容される担体または他の賦形剤と共に、ペリンドプリルネオペンチルアンモニウム塩、ペリンドプリルtert−オクチルアンモニウム塩またはクロマトグラフ純度が少なくとも99%の高純度結晶形ペリンドプリルの治療的有効量を含む医薬組成物。
【請求項30】
1以上の薬学的に許容される担体または他の賦形剤と共に、ペリンドプリルネオペンチルアンモニウム塩、ペリンドプリルtert−オクチルアンモニウム塩またはクロマトグラフ純度が少なくとも99%の高純度結晶形ペリンドプリルと、シクロデキストリンまたはそれらのアルキル化およびヒドロキシアルキル化誘導体との包接錯体を含む医薬組成物。
【請求項31】
心血管疾患の治療に使用する医薬組成物の製造のための、ペリンドプリルネオペンチルアンモニウム塩、ペリンドプリルtert−オクチルアンモニウム塩またはクロマトグラフ純度が少なくとも99%の高純度結晶形ペリンドプリルの使用。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2009−502833(P2009−502833A)
【公表日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−523205(P2008−523205)
【出願日】平成18年7月24日(2006.7.24)
【国際出願番号】PCT/EP2006/007258
【国際公開番号】WO2007/017087
【国際公開日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【出願人】(504359293)レツク・フアーマシユーテイカルズ・デー・デー (60)
【Fターム(参考)】