説明

腎疾患治療剤

【課題】NC1又はその抗体投与により作製した腎疾患モデルによりスクリ−ニングした腎疾患治療剤を提供する。
【解決手段】次の通り構成する。イ、タイプ4コラ−ゲンのNC1分画(又はその部分や構成ペプタイド)又はその抗体を動物に投与して作製した「腎疾患」モデルを用いて開発する腎疾患治療剤、及び同モデルを用いて開発する免疫抑制効果や抗アレルギ−効果を持つ腎疾患治療剤。ロ、タイプ4コラ−ゲンのNC1分画(又はその部分や構成ペプタイド)より成るか、これらを抗原として作製した抗体より成る腎疾患治療剤。ハ、抗NC1抗体の測定による、腎炎の初期を検出する方法。

【発明の詳細な説明】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記の腎臓由来タイプ4コラーゲンNC1分画を、下記の動物に下記の条件で投与した時、腎炎の発症率が100%で、投与6週後の生存率95%以上となる腎炎惹起方法。
1.投与物質は、以下の全条件を満足するウシ腎臓由来タイプ4コラーゲンNC1分画
1)投与物質の抽出工程の特徴;
47〜50℃で1日間の熱処理をする
2)投与物質の特定域の採取;
電気泳動像が特定バンド(49〜33kDa及び28〜20kDa)であり、カラム抽出する時は吸光度が7Sのピークの90%以上で4倍以内のものを採取する
3)投与物質の免疫的特性;
(1)作製したウサギ由来(ポリクロ)、ラット由来(ポリクロ)、マウス由来(モノクロ)のいずれの抗NC1抗体とも反応する
(2)抗タイプ4コラーゲン(三本鎖領域)抗体と反応しない
(3)前述のウサギ由来(ポリクロ)、ラット由来(ポリクロ)、マウス由来(モノクロ)のいずれの抗NC1抗体もヒト胎盤由来タイプ4コラーゲンと反応しない
2.腎炎モデル;カニクイサル(個体あたり2〜3.5kg)
投与量;同量のFCAと共に1回当たり3mg/kg〜0.1mg/kg×1回
投与部位;フットパット又は背部皮内
結果の判定;
投与2〜3週後に蛋白尿を示し、
6週後には強蛋白尿となり、腎糸球体組織に破壊が生じる」
【請求項2】
請求項1の腎炎惹起方法によるカニクイサル腎炎モデル。

【公開番号】特開2013−9664(P2013−9664A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−94217(P2012−94217)
【出願日】平成24年4月1日(2012.4.1)
【分割の表示】特願2001−402345(P2001−402345)の分割
【原出願日】平成13年11月30日(2001.11.30)
【出願人】(598100346)
【Fターム(参考)】