腫瘍の診断と治療を目的とした表面会合抗原の同定
【課題】
腫瘍の診断と治療を目的とした表面会合抗原を同定すること
【解決手段】
本発明は、腫瘍に関連する発現の結果、および同じものをコード化する核酸である遺伝子産物の同定に関する。本発明はさらに、これらの遺伝子産物が異常な腫瘍に関連する発現の結果であることを特徴とする疾病の治療および診断に関する。本発明はさらに、腫瘍に関連する発現の結果であるタンパク質、ポリペプチドおよびペプチド、および同じものをコード化する核酸に関する。
腫瘍の診断と治療を目的とした表面会合抗原を同定すること
【解決手段】
本発明は、腫瘍に関連する発現の結果、および同じものをコード化する核酸である遺伝子産物の同定に関する。本発明はさらに、これらの遺伝子産物が異常な腫瘍に関連する発現の結果であることを特徴とする疾病の治療および診断に関する。本発明はさらに、腫瘍に関連する発現の結果であるタンパク質、ポリペプチドおよびペプチド、および同じものをコード化する核酸に関する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
腫瘍関連抗原の発現または活性を阻害する作用物質を有する医薬品組成物であって、該腫瘍関連抗原が、
(a)SEQ ID NO:1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、69、71、73、75、79、80、85、87、102、104、106、108、110、112、その一部もしくは誘導体からなる群から選択された核酸配列を有する核酸、
(b)ストリンジェントな条件下で(a)の核酸とハイブリダイズする核酸、
(c)(a)もしくは(b)の核酸に関して変性している核酸、および
(d)(a)、(b)もしくは(c)の核酸に相補的な核酸、
からなる群から選択された核酸によってコードされた配列を有する医薬品組成物。
【請求項2】
腫瘍関連抗原を発現しているかまたは異常に発現している細胞に選択的な腫瘍阻害活性を有する作用物質を含む医薬品組成物であって、該腫瘍関連抗原が、
(a)SEQ ID NO:1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、69、71、73、75、79、80、85、87、102、104、106、108、110、112,その一部もしくは誘導体からなる群から選択された核酸配列を有する核酸、
(b)ストリンジェントな条件下で(a)の核酸とハイブリダイズする核酸、
(c)(a)もしくは(b)の核酸に関して変性している核酸、および
(d)(a)、(b)もしくは(c)の核酸に相補的な核酸、
からなる群から選択された核酸によってコードされた配列を有する医薬品組成物。
【請求項3】
前記作用物質が細胞死、細胞成長の減退、細胞膜に対する損傷またはサイトカインの分泌を誘導する請求項2記載の医薬品組成物。
【請求項4】
前記作用物質が前記腫瘍関連抗原をコードしている前記核酸と選択的にハイブリダイズするアンチセンス核酸請求項1または2記載の医薬品組成物。
【請求項5】
前記作用物質が前記腫瘍関連抗原に選択的に結合する抗原である請求項1または2記載の医薬品組成物。
【請求項6】
前記作用物質が前記腫瘍関連抗原に選択的に結合する補体活性化抗体である請求項2記載の医薬品組成物。
【請求項7】
投与すると、HLA分子と腫瘍関連抗原またはその一部との間の複合体の量を選択的に増加させる作用物質を含む医薬品組成物であって、前記腫瘍関連抗原が、(a)SEQ ID NO:1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、69、71、73、75、79、80、85、87、102、104、106、108、110、112、その一部もしくは誘導体からなる群から選択された核酸配列を有する核酸、
(b)ストリンジェントな条件下で(a)の核酸とハイブリダイズする核酸、
(c)(a)もしくは(b)の核酸に関して変性している核酸、および
(d)(a)、(b)もしくは(c)の核酸に相補的な核酸、
からなる群から選択された核酸によってコードされた配列を有する医薬品組成物。
【請求項8】
前記作用物質が、
(i)前記腫瘍関連抗原またはその一部、
(ii)前記腫瘍関連抗原またはその一部をコードする核酸、
(iii)前記腫瘍関連抗原またはその一部を発現する宿主細胞、および、
(iv)前記腫瘍関連抗原またはその一部とHLA分子との間の単離複合体、
からなる群から選択された一つ以上の成分を有する請求項7記載の医薬品組成物。
【請求項9】
各事例で各種腫瘍関連抗原の発現または活性を選択的に阻害し、各事例で、各種腫瘍関連抗原を発現している細胞に対し選択的であるか、あるいはHLA分子と各種腫瘍関連抗原またはその一部との間の複合体の量を増加させる2つ以上の作用物質を前記作用物質が有し、前記腫瘍関連抗原の少なくともひとつが、
(a)SEQ ID NO:1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、69、71、73、75、79、80、85、87、102、104、106、108、110、112、その一部もしくは誘導体からなる群から選択された核酸配列を有する核酸、
(b)ストリンジェントな条件下で(a)の核酸とハイブリダイズする核酸、
(c)(a)もしくは(b)の核酸に関して変性している核酸、および
(d)(a)、(b)もしくは(c)の核酸に相補的な核酸、
からなる群から選択された核酸によってコードされた配列を有する請求項1、2または7記載の医薬品組成物。
【請求項10】
(i)腫瘍関連抗原またはその一部、
(ii)腫瘍関連抗原またはその一部をコードする核酸、
(iii)腫瘍関連抗原またはその一部に結合する抗体、
(iv)腫瘍関連抗原をコードしている核酸と特異的にハイブリダイズするアンチセンス核酸、
(v)腫瘍関連抗原またはその一部を発現する宿主細胞、および
(vi)腫瘍関連抗原またはその一部とHLA分子との間の単離複合体、
からなる群から選択された一つ以上の成分を有する医薬品組成物であって、
該腫瘍関連抗原が、
(a)SEQ ID NO:1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、69、71、73、75、79、80、85、87、102、104、106、108、110、112、その一部もしくは誘導体からなる群から選択された核酸配列を有する核酸、
(b)ストリンジェントな条件下で(a)の核酸とハイブリダイズする核酸、
(c)(a)もしくは(b)の核酸に関して変性している核酸、および
(d)(a)、(b)もしくは(c)の核酸に相補的な核酸、
からなる群から選択された核酸によってコードされた配列を有する、医薬品組成物。
【請求項11】
(ii)の前記核酸が発現ベクターに存在している請求項8または10記載の医薬品組成物。
【請求項12】
(ii)の前記核酸がプロモータに機能的に連携している請求項8または10記載の医薬品組成物。
【請求項13】
前記宿主細胞が前記腫瘍関連抗原もしくは前記その一部を分泌する請求項8または10記載の医薬品組成物。
【請求項14】
前記宿主細胞が前記腫瘍関連抗原もしくは前記その一部に結合するHLA分子をさらに発現する請求項8または10記載の医薬品組成物。
【請求項15】
前記宿主細胞が、前記HLA分子および/または前記腫瘍関連抗原もしくは前記その一部を組換え工法により発現する請求項14記載の医薬品組成物。
【請求項16】
前記宿主細胞が、前記HLA分子を内生的に発現する請求項14記載の医薬品組成物。
【請求項17】
前記宿主細胞が、抗原提示細胞である請求項8、10、14または16記載の医薬品組成物。
【請求項18】
前記抗原提示細胞が、樹状細胞またはマクロファージである請求項17記載の医薬品組成物。
【請求項19】
前記宿主細胞が非増殖性である請求項8、10および13〜18のいずれかに記載の医薬品組成物。
【請求項20】
前記抗体がモノクローナル抗体である請求項5または10記載の医薬品組成物。
【請求項21】
前記抗体が、キメラ抗体もしくはヒト化抗体である請求項5または10記載の医薬品組成物。
【請求項22】
前記抗体が、天然抗体のフラグメントである請求項5または10記載の医薬品組成物。
【請求項23】
前記抗体が、治療用作用物質もしくは診断用作用物質に結合する請求項5または10記載の医薬品組成物。
【請求項24】
前記アンチセンス核酸が、前記腫瘍関連抗原をコードする核酸の6〜50の連続的ヌクレオチドからなる配列を有する請求項4または10記載の医薬品組成物。
【請求項25】
該医薬品組成物によって提供される前記腫瘍関連抗原または前記その一部が、異常な量の該腫瘍関連抗原またはその一部を発現する細胞の表面上でMHC分子と結合する請求項8および10−13のいずれかに記載の医薬品組成物。
【請求項26】
前記結合により、細胞溶解性反応が生じる、および/またはサイトカイン放出を誘発する請求項25記載の医薬品組成物。
【請求項27】
製剤上受入れ可能な担体および/またはアジュバントをさらに有する請求項1〜26のいずれかに記載の医薬品組成物。
【請求項28】
前記アジュバントがサポニン、GM−CSF、CpG、サイトカインまたはケモカインである請求項27記載の医薬品組成物。
【請求項29】
腫瘍関連抗原の発現または異常な発現によって疾患の治療に使用可能な、請求項1〜28のいずれかに記載の医薬品組成物。
【請求項30】
前記疾患ががんである請求項29記載の医薬品組成物。
【請求項31】
前記疾患が肺腫瘍、乳房腫瘍、前立腺腫瘍、メラノーマ、大腸腫瘍、大腸腫瘍の転移、腎細胞がん、子宮頚がん、大腸がんまたは乳がんである請求項29記載の医薬品組成物。
【請求項32】
前記腫瘍関連抗原が、SEQ ID NO:2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、61〜68、70、72、74、76、81、82、86、88、96〜101、103、105、107、109、111、113,その一部または誘導体からなる群から選択されたアミノ酸配列を有する、請求項1〜31のいずれかに記載の医薬品組成物。
【請求項33】
腫瘍関連抗原の発現または異常な発現によって特長付けられる疾患を診断するための方法であって、
(i)前記腫瘍関連抗原もしくはその一部をコードする核酸の検出、および/あるいは
(ii)前記腫瘍関連抗原もしくはその一部の検出、および/あるいは
(iii)前記腫瘍関連抗原もしくはその一部に対する抗体の検出および/あるいは
(iv)患者から孤立させた生体試料における前記腫瘍関連抗原もしくはその一部に特異的である細胞障害性リンパ球またはTヘルパーリンパ球の検出、
を含み、前記腫瘍関連抗原が、
(a)SEQ ID NO:1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、69、71、73、75、79、80、85、87、102、104、106、108、110、112、その一部もしくは誘導体からなる群から選択された核酸配列を有する核酸、
(b)ストリンジェントな条件下で(a)の核酸とハイブリダイズする核酸、
(c)(a)もしくは(b)の核酸に関して変性している核酸、および
(d)(a)、(b)もしくは(c)の核酸に相補的な核酸、
からなる群から選択された核酸によってコードされた配列を有する、方法。
【請求項34】
前記検出プロセスが、
(i)前記腫瘍関連抗原をコードする核酸もしくはその一部、前記腫瘍関連抗原もしくは前記その一部、前記抗体または細胞障害性リンパ球もしくはTヘルパーリンパ球に特異的に結合する作用物質と生体試料を接触させるプロセスと、
(ii)前記作用物質と前記核酸もしくは前記その一部、前記腫瘍関連抗原もしくは前記その一部、前記抗体または前記細胞障害性リンパ球もしくはTヘルパーリンパ球との間の複合体の形成を検出するプロセスとを有している、請求項33記載の方法。
【請求項35】
前記検出プロセスが、比較可能な正常生体試料における検出と比較される請求項33または34記載の方法。
【請求項36】
前記疾患が二種類以上の腫瘍関連抗原の発現または異常な発現によって特長付けられ、検出プロセスが、該二種類以上の腫瘍関連抗原もしくはその一部をコードする二つ以上の核酸の検出プロセス、該二種類以上の腫瘍関連抗原もしくはその一部の検出プロセス、該二種類以上の腫瘍関連抗原もしくはその一部に結合している二つ以上の抗体の検出プロセス、または該二種類以上の腫瘍関連抗原に特異的な二種類以上の細胞障害性リンパ球もしくはTヘルパーリンパ球の検出プロセスからなる、請求項33〜35のいずれかに記載の方法。
【請求項37】
前記核酸または前記その一部が、該核酸または該その一部に特異的にハイブリダイズするポリヌクレオチドプローブを用いて検出される、請求項33〜36のいずれかに記載の方法。
【請求項38】
前記腫瘍関連抗原をコードしている前記核酸の6〜50の連続的ヌクレオチドからなる配列を前記ポリヌクレオチドプローブが有している、請求項37記載の方法。
【請求項39】
前記核酸または前記その一部が、該核酸または該その一部を選択的に増幅することによって検出される、請求項33−36のいずれかに記載の方法。
【請求項40】
前記検出の対象となる腫瘍関連抗原または前記その一部がMHC分子との複合体内にある、請求項33〜36のいずれかに記載の方法。
【請求項41】
前記MHC分子がHLA分子である請求項40記載の方法。
【請求項42】
前記腫瘍関連抗原または前記その一部が、該腫瘍関連抗原または該その一部に特異的に結合している抗体を使用して検出される、請求項33〜36および40〜41のいずれかに記載の方法。
【請求項43】
前記抗体が、該抗体に特異的に結合しているタンパク質またはペプチドを使用して検出される、請求項33−36のいずれかに記載の方法。
【請求項44】
腫瘍関連抗原の発現もしくは異常な発現によって特長付けられる疾患の再発、進行または兆候を判定するための方法であって、該疾患に罹っている患者または該疾患を罹っていることが疑われる患者から得た試料を以下:
(i)前記腫瘍関連抗原またはその一部をコードする核酸の量、
(ii)前記腫瘍関連抗原またはその一部の量、
(iii)前記腫瘍関連抗原またはその一部に結合する抗体の量、および
(iv)前記腫瘍関連抗原もしくはその一部とMHC分子との間の複合体に特異的である細胞溶解性またはサイトカイン放出T細胞の量、
からなる群から選択された一つ以上のパラメータに関して監視することを含み、
該腫瘍関連抗原は、
(a)SEQ ID NO:1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、69、71、73、75、79、80、85、87、102、104、106、108、110、112、その一部もしくは誘導体からなる群から選択された核酸配列を含む核酸、
(b)ストリンジェントな条件下で(a)の核酸とハイブリダイズする核酸、
(c)(a)もしくは(b)の核酸に関して変性している核酸、および
(d)(a)、(b)もしくは(c)の核酸に相補的な核酸、
からなる群から選択された核酸によってコードされた配列を有する、方法。
【請求項45】
適時に、第一のポイントで第一の試料におけるパラメータ(複数もあり)、第二のポイントでさらに別の試料でのパラメータを判定するプロセスを有し、二個の試料間で比較を行うことによって疾患の進行状態を判定する、請求項44記載の方法。
【請求項46】
前記疾患が、二種類以上の腫瘍関連抗原の発現または異常な発現によって特長付けられ、観察プロセスが、
(i)該2種類以上の腫瘍関連抗原またはその一部をコードする2種類以上の複数の核酸の量、
(ii)前記2種類以上の腫瘍関連抗原またはその一部の量、
(iii)該2種類以上の腫瘍関連抗原またはその一部に結合している2つ以上の抗体の量および/または
(iv)該2種類以上の腫瘍関連抗原もしくはその一部とMHC分子との間の複合体に特異的である、2つ以上の細胞溶解性またはサイトカイン放出T細胞の量を観察するプロセスからなる、請求項44または45記載の方法。
【請求項47】
前記核酸またはその一部の量が、該核酸または該その一部に特異的にハイブリダイズするポリヌクレオチドプローブを使用して監察される、請求項44〜46のいずれかに記載の方法。
【請求項48】
前記ポリヌクレオチドプローブが、前記腫瘍関連抗原をコードしている前記核酸の6〜50の連続的ヌクレオチド配列を有している、請求項47記載の方法。
【請求項49】
前記核酸またはその一部の前記量が、該核酸またはその一部を選択的に増幅することによって観察される、請求項44〜46のいずれかに記載の方法。
【請求項50】
前記腫瘍関連抗原またはその一部の前記量が、該腫瘍関連抗原またはその一部に特異的に結合している抗体を使用して観察される、請求項44〜46のいずれかに記載の方法。
【請求項51】
抗体の量が、前記抗体に特異的に結合しているタンパク質またはペプチドを使用して観察される、請求項44〜46のいずれかに記載の方法。
【請求項52】
細胞溶解性またはサイトカイン放出T細胞の量が、前記腫瘍関連抗原もしくはその一部とMHC分子との間の複合体を提示している細胞を使用して観察される、請求項44〜46のいずれかに記載の方法。
【請求項53】
前記ポリヌクレオチドプローブ、前記抗体、前記タンパク質もしくはペプチド、または前記細胞に、検出可能な方法でラベル標識する、請求項37〜38、42〜43、47〜48および50〜52のいずれかに記載の方法。
【請求項54】
前記検出可能なマーカが放射性マーカまたは酵素マーカである請求項53記載の方法。
【請求項55】
前記試料が体液および/または体組織を含んでいる請求項33〜54のいずれかに記載の方法。
【請求項56】
請求項1〜32のいずれかに記載の医薬品組成物を投与するプロセスを含み、
(a)SEQ ID NO:1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、69、71、73、75、79、80、85、87、102、104、106、108、110、112、その一部もしくは誘導体からなる群から選択された核酸配列を含む核酸、
(b)ストリンジェントな条件下で、前記(a)の核酸とハイブリダイズする核酸、
(c)前記(a)もしくは(b)の核酸に関して変性した核酸、および
(d)前記(a)、(b)もしくは(c)の核酸に相補的な核酸、
からなる群から選択された核酸によってコードされている配列を有する腫瘍関連抗原の発現または異常な発現によって特長付けられる疾患を治療するための方法。
【請求項57】
腫瘍関連抗原の発現もしくは異常な発現によって特長付けられる疾患を治療、診断または観察するための方法であって、
(a)SEQ ID NO:1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、69、71、73、75、79、80、85、87、102、104、106、108、110、112、その一部もしくは誘導体からなる群から選択された核酸配列を含む核酸、
(b)ストリンジェントな条件下で、前記(a)の核酸とハイブリダイズする核酸、
(c)前記(a)もしくは(b)の核酸に関して変性した核酸、および
(d)前記(a)、(b)もしくは(c)の核酸に相補的な核酸、
からなる群から選択された核酸によってコードされている配列を有する腫瘍関連抗原もしくはその一部に結合しており、治療用作用物質または診断用作用物質と共役する抗体を投与するプロセスを含む、方法。
【請求項58】
前記抗体がモノクローナル抗体である請求項42、50または57記載の方法。
【請求項59】
前記抗体が、キメラ抗体もしくはヒト化抗体である請求項42、50または57記載の方法。
【請求項60】
前記抗体が、天然抗体のフラグメントである請求項42、50または57記載の方法。
【請求項61】
腫瘍関連抗原が発現または異常に発現していることによって特長付けられる疾患のある患者を治療するための方法であって、以下:
(i)患者から免疫反応細胞を含む試料を切除するプロセス、
(ii)該腫瘍関連抗原またその一部に対する細胞毒性またはサイトカイン放出T細胞の産生を促進する条件下で、該腫瘍関連抗原もしくはその一部を発現する宿主細胞と該試料を接触させるプロセス、および
(iii)腫瘍関連抗原もしくはその一部を発現している細胞を溶解するのに好適な量で、前記患者に前記細胞溶解性またはサイトカイン放出T細胞を導入するプロセス、
を含み、前記腫瘍関連抗原が
(a)SEQ ID NO:1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、69、71、73、75、79、80、85、87、102、104、106、108、110、112、その一部または誘導体からなる群から選択された核酸配列を含む核酸、
(b)ストリンジェントな条件下で、前記(a)の核酸とハイブリダイズする核酸、
(c)前記(a)もしくは(b)の核酸に関して変性した核酸、および
(d)前記(a)、(b)もしくは(c)の核酸に相補的な核酸、
からなる群から選択された核酸によってコードされている配列を有する、方法。
【請求項62】
前記宿主細胞が、前記腫瘍関連抗原またはその一部に結合しているHLA分子を組替えにより発現している請求項61記載の方法。
【請求項63】
前記宿主細胞が、前記腫瘍関連抗原またはその一部に結合しているHLA分子を内生的に発現している請求項62記載の方法。
【請求項64】
腫瘍関連抗原の発現または異常な発現によって特長付けられる疾患のある患者を治療するための方法であって、
(i)該疾患と関連のある細胞によって発現しており
(a)SEQ ID NO:1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、69、71、73、75、79、80、85、87、102、104、106、108、110、112、その一部もしくは誘導体からなる群から選択された核酸配列を含む核酸、
(b)ストリンジェントな条件下で、前記(a)の核酸とハイブリダイズする核酸、
(c)前記(a)もしくは(b)の核酸に関して変性した核酸、および
(d)前記(a)、(b)もしくは(c)の核酸に相補的な核酸、
からなる群から選択された核酸を特定するプロセスと、
(ii)該核酸またはその一部で宿主細胞をトランスフェクトするプロセスと、
(iii)該核酸を発現させるため、トランスフェクトされた宿主細胞を培養するプロセスと、
(iv)前記疾患に関連する前記患者の細胞に対する免疫反応を増大させるのに好適な量で、前記患者に前記宿主細胞またはその抽出物質を導入するプロセスと、
からなる方法。
【請求項65】
前記腫瘍関連抗原またはその一部を提示しているMHC分子を特定するプロセスをさらに含み、前記特定されたMHC分子を発現し前記腫瘍関連抗原またはその一部を提示する前記宿主細胞を使用する、請求項64記載の方法。
【請求項66】
免疫反応に、B細胞反応もしくはT細胞反応が含まれる請求項64または65記載の方法。
【請求項67】
前記免疫反応が、前記腫瘍関連抗原もしくはその一部を提示する宿主細胞に特異的か、または前記腫瘍関連抗原もしくはその一部を発現する前記患者の細胞に特異的である、細胞溶解性またはサイトカイン放出T細胞の産生プロセスを含むT細胞反応である、請求項66記載の方法。
【請求項68】
前記宿主細胞が非増殖性である請求項61〜67のいずれかに記載の方法。
【請求項69】
腫瘍関連抗原の発現または異常な発現によって特長付けられる疾患を治療するための方法であって、
(i)異常な量の腫瘍関連抗原を発現している細胞を患者から特定するプロセス、
(ii)該細胞の試料を単離させるプロセス、
(iii)該細胞を培養するプロセス、および
(iv)前記細胞を、前記細胞への免疫反応をトリガーするために好適な量で患者に導入するプロセス、
を含み、前記腫瘍関連抗原が、
(a)SEQ ID NO:1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、69、71、73、75、79、80、85、87、102、104、106、108、110、112、その一部もしくは誘導体からなる群から選択された核酸配列を含む核酸、
(b)ストリンジェントな条件下で、前記(a)の核酸とハイブリダイズする核酸、
(c)前記(a)もしくは(b)の核酸に関して変性した核酸、および
(d)前記(a)、(b)もしくは(c)の核酸に相補的な核酸、
からなる群から選択された核酸にコードされた配列を有する、方法。
【請求項70】
前記疾患ががんである請求項33〜69のいずれかに記載の方法。
【請求項71】
請求項1〜32のいずれかに記載の、効果的量の医薬品組成物を投与するプロセスを含む、患者におけるがん発症を抑止する方法。
【請求項72】
前記腫瘍関連抗原が、SEQ ID NO:2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、61〜68、70、72、74、76、81、82、86、88、96〜101、103、105、107、109、111、113、その一部またはその誘導体からなる群から選択されたアミノ酸配列を含む、請求項33〜71のいずれかに記載の方法。
【請求項73】
(a)SEQ ID NO:69、71、73、79、80、85、87、102、104、106、108、110、112、その一部またはその誘導体からなる群から選択された核酸配列を有する核酸、
(b)ストリンジェントな条件下で、前記(a)の核酸とハイブリダイズする核酸、
(c)(a)または(b)の核酸に関して変性している核酸、および
(d)前記(a)、(b)または(c)の核酸に相補的な核酸
からなる群から選択された核酸。
【請求項74】
SEQ ID NO:61〜68、70、72、74、81、82、86、88、96〜101、103、105、107、109、111、113、その一部もしくはその誘導体からなる群から選択されたアミノ酸配列を有するタンパク質またはポリペプチドをコードする核酸。
【請求項75】
請求項73、74、85もしくは87に記載の核酸を有する、組替えDNAまたはRNA分子。
【請求項76】
ベクターである、請求項75記載の組替えDNA分子。
【請求項77】
前記ベクターが、ウイルスベクターまたはバクテリオファージである、請求項76記載の組替えDNA分子。
【請求項78】
前記核酸の発現を制御する発現制御配列をさらに有する、請求項75〜77のいずれかに記載の組換えDNA分子。
【請求項79】
前記発現制御配列が、前記核酸と同種または異種である請求項78記載の組換えDNA分子。
【請求項80】
請求項73もしくは74記載の核酸、または請求項75〜79のいずれかに記載の組換えDNA分子を含む宿主細胞。
【請求項81】
HLA分子をコードしている核酸をさらに含む請求項80記載の宿主細胞。
【請求項82】
請求項73記載の核酸によってコードされているタンパク質またはポリペプチド。
【請求項83】
SEQ ID NO:61〜68、70、72、74、81、82、86、88、96〜101、103、105、107、109、111、113、その一部もしくはその誘導体からなる群から選択されたアミノ酸配列を含むタンパク質またはポリペプチド。
【請求項84】
請求項82もしくは83記載の前記タンパク質またはポリペプチドの免疫原フラグメント。
【請求項85】
ヒトHLA受容体もしくはヒト抗体に結合する、請求項82もしくは83記載の前記タンパク質またはポリペプチドのフラグメント。
【請求項86】
(a)SEQ ID NO:1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、69、71、73、75、79、80、85、87、102、104、106、108、110、112、その一部またはその誘導体からなる群から選択された核酸配列を有する核酸、
(b)ストリンジェントな条件下で、前記(a)の核酸とハイブリダイズする核酸、
(c)(a)または(b)の核酸に関して変性している核酸、および
(d)前記(a)、(b)または(c)の核酸に相補的な核酸からなる群から選択された核酸によってコードされているタンパク質もしくはポリペプチドまたはその一部に特異的に結合する作用物質。
【請求項87】
前記タンパク質またはポリペプチドが、SEQ ID NO:2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、61〜68、70、72、74、76、81、82、86、88、96〜101、103、105、107、109、111、113、その一部またはその誘導体からなる群から選択されたアミノ酸配列を含むことを特長とする、請求項86記載の作用物質。
【請求項88】
抗体である、請求項86または87記載の作用物質。
【請求項89】
前記抗体が、モノクローナル抗体、キメラ抗体もしくはヒト化抗体、または抗体のフラグメントである、請求項88記載の作用物質。
【請求項90】
(i)タンパク質もしくはポリペプチド、またはその一部、および
(ii)該タンパク質もしくはポリペプチド、またはその一部が結合しているMHC分子、
の複合体に選択的に結合する抗体であって、(i)または(ii)に単独で結合しておらず、該タンパク質もしくはポリペプチドが、
(a)SEQ ID NO:1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、69、71、73、75、79、80、85、87、102、104、106、108、110、112、その一部もしくはその誘導体からなる群から選択された核酸配列を有する核酸、
(b)ストリンジェントな条件下で、前記(a)の核酸とハイブリダイズする核酸、
(c)(a)もしくは(b)の核酸から変性している核酸、および
(d)前記(a)、(b)もしくは(c)の核酸、
からなる群から選択された核酸によってコードされている、抗体。
【請求項91】
前記タンパク質またはポリペプチドが、SEQ ID NO:2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、61〜68、70、72、74、76、81、82、86、88、96〜101、103、105、107、109、111、113、その一部もしくはその誘導体からなる群から選択されたアミノ酸配列を有する、請求項90記載の抗体。
【請求項92】
モノクローナル抗体、キメラ抗体もしくはヒト化抗体、または抗体のフラグメントである、請求項90または91記載の抗体。
【請求項93】
請求項86〜89のいずれかに記載の作用物質または請求項90〜92のいずれかに記載の抗体と、治療用作用物質または診断用作用物質との間の共役体。
【請求項94】
治療用作用物質または診断用作用物質がトキシンである、請求項93記載の共役体。
【請求項95】
腫瘍関連抗原の発現または異常な発現を検出するためのキットであって、以下:
(i)腫瘍関連抗原またはその一部をコードする核酸、
(ii)前記腫瘍関連抗原またはその一部、
(iii)前記腫瘍関連抗原またはその一部に結合する抗体、および/または
(iv)前記腫瘍関連抗原またはその一部とMHC分子との間の複合体に特異的なT細胞、
を検出するための作用物質を含み、前記腫瘍関連抗原が、
(a)SEQ ID NO:1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、69、71、73、75、79、80、85、87、102、104、106、108、110、112、その一部もしくはその誘導体からなる群から選択された核酸配列を有する核酸、
(b)ストリンジェントな条件下で、前記(a)の核酸とハイブリダイズする核酸、
(c)(a)もしくは(b)の核酸に関して変性している核酸、および
(d)前記(a)、(b)または(c)の核酸に相補的な核酸、
からなる群から選択される核酸によってコードされている配列を有する、キット。
【請求項96】
前記腫瘍関連抗原またはその一部をコードしている核酸を検出するための作用物質が、該核酸を選択的に増幅させるための核酸分子である、請求項95記載のキット。
【請求項97】
前記核酸を選択的に増幅させるための核酸分子が、前記腫瘍関連抗原をコードする前記核酸の6〜50の連続的ヌクレオチドからなる配列を有している、請求項96記載のキット。
【請求項1】
腫瘍関連抗原の発現または活性を阻害する作用物質を有する医薬品組成物であって、該腫瘍関連抗原が、
(a)SEQ ID NO:1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、69、71、73、75、79、80、85、87、102、104、106、108、110、112、その一部もしくは誘導体からなる群から選択された核酸配列を有する核酸、
(b)ストリンジェントな条件下で(a)の核酸とハイブリダイズする核酸、
(c)(a)もしくは(b)の核酸に関して変性している核酸、および
(d)(a)、(b)もしくは(c)の核酸に相補的な核酸、
からなる群から選択された核酸によってコードされた配列を有する医薬品組成物。
【請求項2】
腫瘍関連抗原を発現しているかまたは異常に発現している細胞に選択的な腫瘍阻害活性を有する作用物質を含む医薬品組成物であって、該腫瘍関連抗原が、
(a)SEQ ID NO:1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、69、71、73、75、79、80、85、87、102、104、106、108、110、112,その一部もしくは誘導体からなる群から選択された核酸配列を有する核酸、
(b)ストリンジェントな条件下で(a)の核酸とハイブリダイズする核酸、
(c)(a)もしくは(b)の核酸に関して変性している核酸、および
(d)(a)、(b)もしくは(c)の核酸に相補的な核酸、
からなる群から選択された核酸によってコードされた配列を有する医薬品組成物。
【請求項3】
前記作用物質が細胞死、細胞成長の減退、細胞膜に対する損傷またはサイトカインの分泌を誘導する請求項2記載の医薬品組成物。
【請求項4】
前記作用物質が前記腫瘍関連抗原をコードしている前記核酸と選択的にハイブリダイズするアンチセンス核酸請求項1または2記載の医薬品組成物。
【請求項5】
前記作用物質が前記腫瘍関連抗原に選択的に結合する抗原である請求項1または2記載の医薬品組成物。
【請求項6】
前記作用物質が前記腫瘍関連抗原に選択的に結合する補体活性化抗体である請求項2記載の医薬品組成物。
【請求項7】
投与すると、HLA分子と腫瘍関連抗原またはその一部との間の複合体の量を選択的に増加させる作用物質を含む医薬品組成物であって、前記腫瘍関連抗原が、(a)SEQ ID NO:1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、69、71、73、75、79、80、85、87、102、104、106、108、110、112、その一部もしくは誘導体からなる群から選択された核酸配列を有する核酸、
(b)ストリンジェントな条件下で(a)の核酸とハイブリダイズする核酸、
(c)(a)もしくは(b)の核酸に関して変性している核酸、および
(d)(a)、(b)もしくは(c)の核酸に相補的な核酸、
からなる群から選択された核酸によってコードされた配列を有する医薬品組成物。
【請求項8】
前記作用物質が、
(i)前記腫瘍関連抗原またはその一部、
(ii)前記腫瘍関連抗原またはその一部をコードする核酸、
(iii)前記腫瘍関連抗原またはその一部を発現する宿主細胞、および、
(iv)前記腫瘍関連抗原またはその一部とHLA分子との間の単離複合体、
からなる群から選択された一つ以上の成分を有する請求項7記載の医薬品組成物。
【請求項9】
各事例で各種腫瘍関連抗原の発現または活性を選択的に阻害し、各事例で、各種腫瘍関連抗原を発現している細胞に対し選択的であるか、あるいはHLA分子と各種腫瘍関連抗原またはその一部との間の複合体の量を増加させる2つ以上の作用物質を前記作用物質が有し、前記腫瘍関連抗原の少なくともひとつが、
(a)SEQ ID NO:1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、69、71、73、75、79、80、85、87、102、104、106、108、110、112、その一部もしくは誘導体からなる群から選択された核酸配列を有する核酸、
(b)ストリンジェントな条件下で(a)の核酸とハイブリダイズする核酸、
(c)(a)もしくは(b)の核酸に関して変性している核酸、および
(d)(a)、(b)もしくは(c)の核酸に相補的な核酸、
からなる群から選択された核酸によってコードされた配列を有する請求項1、2または7記載の医薬品組成物。
【請求項10】
(i)腫瘍関連抗原またはその一部、
(ii)腫瘍関連抗原またはその一部をコードする核酸、
(iii)腫瘍関連抗原またはその一部に結合する抗体、
(iv)腫瘍関連抗原をコードしている核酸と特異的にハイブリダイズするアンチセンス核酸、
(v)腫瘍関連抗原またはその一部を発現する宿主細胞、および
(vi)腫瘍関連抗原またはその一部とHLA分子との間の単離複合体、
からなる群から選択された一つ以上の成分を有する医薬品組成物であって、
該腫瘍関連抗原が、
(a)SEQ ID NO:1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、69、71、73、75、79、80、85、87、102、104、106、108、110、112、その一部もしくは誘導体からなる群から選択された核酸配列を有する核酸、
(b)ストリンジェントな条件下で(a)の核酸とハイブリダイズする核酸、
(c)(a)もしくは(b)の核酸に関して変性している核酸、および
(d)(a)、(b)もしくは(c)の核酸に相補的な核酸、
からなる群から選択された核酸によってコードされた配列を有する、医薬品組成物。
【請求項11】
(ii)の前記核酸が発現ベクターに存在している請求項8または10記載の医薬品組成物。
【請求項12】
(ii)の前記核酸がプロモータに機能的に連携している請求項8または10記載の医薬品組成物。
【請求項13】
前記宿主細胞が前記腫瘍関連抗原もしくは前記その一部を分泌する請求項8または10記載の医薬品組成物。
【請求項14】
前記宿主細胞が前記腫瘍関連抗原もしくは前記その一部に結合するHLA分子をさらに発現する請求項8または10記載の医薬品組成物。
【請求項15】
前記宿主細胞が、前記HLA分子および/または前記腫瘍関連抗原もしくは前記その一部を組換え工法により発現する請求項14記載の医薬品組成物。
【請求項16】
前記宿主細胞が、前記HLA分子を内生的に発現する請求項14記載の医薬品組成物。
【請求項17】
前記宿主細胞が、抗原提示細胞である請求項8、10、14または16記載の医薬品組成物。
【請求項18】
前記抗原提示細胞が、樹状細胞またはマクロファージである請求項17記載の医薬品組成物。
【請求項19】
前記宿主細胞が非増殖性である請求項8、10および13〜18のいずれかに記載の医薬品組成物。
【請求項20】
前記抗体がモノクローナル抗体である請求項5または10記載の医薬品組成物。
【請求項21】
前記抗体が、キメラ抗体もしくはヒト化抗体である請求項5または10記載の医薬品組成物。
【請求項22】
前記抗体が、天然抗体のフラグメントである請求項5または10記載の医薬品組成物。
【請求項23】
前記抗体が、治療用作用物質もしくは診断用作用物質に結合する請求項5または10記載の医薬品組成物。
【請求項24】
前記アンチセンス核酸が、前記腫瘍関連抗原をコードする核酸の6〜50の連続的ヌクレオチドからなる配列を有する請求項4または10記載の医薬品組成物。
【請求項25】
該医薬品組成物によって提供される前記腫瘍関連抗原または前記その一部が、異常な量の該腫瘍関連抗原またはその一部を発現する細胞の表面上でMHC分子と結合する請求項8および10−13のいずれかに記載の医薬品組成物。
【請求項26】
前記結合により、細胞溶解性反応が生じる、および/またはサイトカイン放出を誘発する請求項25記載の医薬品組成物。
【請求項27】
製剤上受入れ可能な担体および/またはアジュバントをさらに有する請求項1〜26のいずれかに記載の医薬品組成物。
【請求項28】
前記アジュバントがサポニン、GM−CSF、CpG、サイトカインまたはケモカインである請求項27記載の医薬品組成物。
【請求項29】
腫瘍関連抗原の発現または異常な発現によって疾患の治療に使用可能な、請求項1〜28のいずれかに記載の医薬品組成物。
【請求項30】
前記疾患ががんである請求項29記載の医薬品組成物。
【請求項31】
前記疾患が肺腫瘍、乳房腫瘍、前立腺腫瘍、メラノーマ、大腸腫瘍、大腸腫瘍の転移、腎細胞がん、子宮頚がん、大腸がんまたは乳がんである請求項29記載の医薬品組成物。
【請求項32】
前記腫瘍関連抗原が、SEQ ID NO:2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、61〜68、70、72、74、76、81、82、86、88、96〜101、103、105、107、109、111、113,その一部または誘導体からなる群から選択されたアミノ酸配列を有する、請求項1〜31のいずれかに記載の医薬品組成物。
【請求項33】
腫瘍関連抗原の発現または異常な発現によって特長付けられる疾患を診断するための方法であって、
(i)前記腫瘍関連抗原もしくはその一部をコードする核酸の検出、および/あるいは
(ii)前記腫瘍関連抗原もしくはその一部の検出、および/あるいは
(iii)前記腫瘍関連抗原もしくはその一部に対する抗体の検出および/あるいは
(iv)患者から孤立させた生体試料における前記腫瘍関連抗原もしくはその一部に特異的である細胞障害性リンパ球またはTヘルパーリンパ球の検出、
を含み、前記腫瘍関連抗原が、
(a)SEQ ID NO:1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、69、71、73、75、79、80、85、87、102、104、106、108、110、112、その一部もしくは誘導体からなる群から選択された核酸配列を有する核酸、
(b)ストリンジェントな条件下で(a)の核酸とハイブリダイズする核酸、
(c)(a)もしくは(b)の核酸に関して変性している核酸、および
(d)(a)、(b)もしくは(c)の核酸に相補的な核酸、
からなる群から選択された核酸によってコードされた配列を有する、方法。
【請求項34】
前記検出プロセスが、
(i)前記腫瘍関連抗原をコードする核酸もしくはその一部、前記腫瘍関連抗原もしくは前記その一部、前記抗体または細胞障害性リンパ球もしくはTヘルパーリンパ球に特異的に結合する作用物質と生体試料を接触させるプロセスと、
(ii)前記作用物質と前記核酸もしくは前記その一部、前記腫瘍関連抗原もしくは前記その一部、前記抗体または前記細胞障害性リンパ球もしくはTヘルパーリンパ球との間の複合体の形成を検出するプロセスとを有している、請求項33記載の方法。
【請求項35】
前記検出プロセスが、比較可能な正常生体試料における検出と比較される請求項33または34記載の方法。
【請求項36】
前記疾患が二種類以上の腫瘍関連抗原の発現または異常な発現によって特長付けられ、検出プロセスが、該二種類以上の腫瘍関連抗原もしくはその一部をコードする二つ以上の核酸の検出プロセス、該二種類以上の腫瘍関連抗原もしくはその一部の検出プロセス、該二種類以上の腫瘍関連抗原もしくはその一部に結合している二つ以上の抗体の検出プロセス、または該二種類以上の腫瘍関連抗原に特異的な二種類以上の細胞障害性リンパ球もしくはTヘルパーリンパ球の検出プロセスからなる、請求項33〜35のいずれかに記載の方法。
【請求項37】
前記核酸または前記その一部が、該核酸または該その一部に特異的にハイブリダイズするポリヌクレオチドプローブを用いて検出される、請求項33〜36のいずれかに記載の方法。
【請求項38】
前記腫瘍関連抗原をコードしている前記核酸の6〜50の連続的ヌクレオチドからなる配列を前記ポリヌクレオチドプローブが有している、請求項37記載の方法。
【請求項39】
前記核酸または前記その一部が、該核酸または該その一部を選択的に増幅することによって検出される、請求項33−36のいずれかに記載の方法。
【請求項40】
前記検出の対象となる腫瘍関連抗原または前記その一部がMHC分子との複合体内にある、請求項33〜36のいずれかに記載の方法。
【請求項41】
前記MHC分子がHLA分子である請求項40記載の方法。
【請求項42】
前記腫瘍関連抗原または前記その一部が、該腫瘍関連抗原または該その一部に特異的に結合している抗体を使用して検出される、請求項33〜36および40〜41のいずれかに記載の方法。
【請求項43】
前記抗体が、該抗体に特異的に結合しているタンパク質またはペプチドを使用して検出される、請求項33−36のいずれかに記載の方法。
【請求項44】
腫瘍関連抗原の発現もしくは異常な発現によって特長付けられる疾患の再発、進行または兆候を判定するための方法であって、該疾患に罹っている患者または該疾患を罹っていることが疑われる患者から得た試料を以下:
(i)前記腫瘍関連抗原またはその一部をコードする核酸の量、
(ii)前記腫瘍関連抗原またはその一部の量、
(iii)前記腫瘍関連抗原またはその一部に結合する抗体の量、および
(iv)前記腫瘍関連抗原もしくはその一部とMHC分子との間の複合体に特異的である細胞溶解性またはサイトカイン放出T細胞の量、
からなる群から選択された一つ以上のパラメータに関して監視することを含み、
該腫瘍関連抗原は、
(a)SEQ ID NO:1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、69、71、73、75、79、80、85、87、102、104、106、108、110、112、その一部もしくは誘導体からなる群から選択された核酸配列を含む核酸、
(b)ストリンジェントな条件下で(a)の核酸とハイブリダイズする核酸、
(c)(a)もしくは(b)の核酸に関して変性している核酸、および
(d)(a)、(b)もしくは(c)の核酸に相補的な核酸、
からなる群から選択された核酸によってコードされた配列を有する、方法。
【請求項45】
適時に、第一のポイントで第一の試料におけるパラメータ(複数もあり)、第二のポイントでさらに別の試料でのパラメータを判定するプロセスを有し、二個の試料間で比較を行うことによって疾患の進行状態を判定する、請求項44記載の方法。
【請求項46】
前記疾患が、二種類以上の腫瘍関連抗原の発現または異常な発現によって特長付けられ、観察プロセスが、
(i)該2種類以上の腫瘍関連抗原またはその一部をコードする2種類以上の複数の核酸の量、
(ii)前記2種類以上の腫瘍関連抗原またはその一部の量、
(iii)該2種類以上の腫瘍関連抗原またはその一部に結合している2つ以上の抗体の量および/または
(iv)該2種類以上の腫瘍関連抗原もしくはその一部とMHC分子との間の複合体に特異的である、2つ以上の細胞溶解性またはサイトカイン放出T細胞の量を観察するプロセスからなる、請求項44または45記載の方法。
【請求項47】
前記核酸またはその一部の量が、該核酸または該その一部に特異的にハイブリダイズするポリヌクレオチドプローブを使用して監察される、請求項44〜46のいずれかに記載の方法。
【請求項48】
前記ポリヌクレオチドプローブが、前記腫瘍関連抗原をコードしている前記核酸の6〜50の連続的ヌクレオチド配列を有している、請求項47記載の方法。
【請求項49】
前記核酸またはその一部の前記量が、該核酸またはその一部を選択的に増幅することによって観察される、請求項44〜46のいずれかに記載の方法。
【請求項50】
前記腫瘍関連抗原またはその一部の前記量が、該腫瘍関連抗原またはその一部に特異的に結合している抗体を使用して観察される、請求項44〜46のいずれかに記載の方法。
【請求項51】
抗体の量が、前記抗体に特異的に結合しているタンパク質またはペプチドを使用して観察される、請求項44〜46のいずれかに記載の方法。
【請求項52】
細胞溶解性またはサイトカイン放出T細胞の量が、前記腫瘍関連抗原もしくはその一部とMHC分子との間の複合体を提示している細胞を使用して観察される、請求項44〜46のいずれかに記載の方法。
【請求項53】
前記ポリヌクレオチドプローブ、前記抗体、前記タンパク質もしくはペプチド、または前記細胞に、検出可能な方法でラベル標識する、請求項37〜38、42〜43、47〜48および50〜52のいずれかに記載の方法。
【請求項54】
前記検出可能なマーカが放射性マーカまたは酵素マーカである請求項53記載の方法。
【請求項55】
前記試料が体液および/または体組織を含んでいる請求項33〜54のいずれかに記載の方法。
【請求項56】
請求項1〜32のいずれかに記載の医薬品組成物を投与するプロセスを含み、
(a)SEQ ID NO:1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、69、71、73、75、79、80、85、87、102、104、106、108、110、112、その一部もしくは誘導体からなる群から選択された核酸配列を含む核酸、
(b)ストリンジェントな条件下で、前記(a)の核酸とハイブリダイズする核酸、
(c)前記(a)もしくは(b)の核酸に関して変性した核酸、および
(d)前記(a)、(b)もしくは(c)の核酸に相補的な核酸、
からなる群から選択された核酸によってコードされている配列を有する腫瘍関連抗原の発現または異常な発現によって特長付けられる疾患を治療するための方法。
【請求項57】
腫瘍関連抗原の発現もしくは異常な発現によって特長付けられる疾患を治療、診断または観察するための方法であって、
(a)SEQ ID NO:1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、69、71、73、75、79、80、85、87、102、104、106、108、110、112、その一部もしくは誘導体からなる群から選択された核酸配列を含む核酸、
(b)ストリンジェントな条件下で、前記(a)の核酸とハイブリダイズする核酸、
(c)前記(a)もしくは(b)の核酸に関して変性した核酸、および
(d)前記(a)、(b)もしくは(c)の核酸に相補的な核酸、
からなる群から選択された核酸によってコードされている配列を有する腫瘍関連抗原もしくはその一部に結合しており、治療用作用物質または診断用作用物質と共役する抗体を投与するプロセスを含む、方法。
【請求項58】
前記抗体がモノクローナル抗体である請求項42、50または57記載の方法。
【請求項59】
前記抗体が、キメラ抗体もしくはヒト化抗体である請求項42、50または57記載の方法。
【請求項60】
前記抗体が、天然抗体のフラグメントである請求項42、50または57記載の方法。
【請求項61】
腫瘍関連抗原が発現または異常に発現していることによって特長付けられる疾患のある患者を治療するための方法であって、以下:
(i)患者から免疫反応細胞を含む試料を切除するプロセス、
(ii)該腫瘍関連抗原またその一部に対する細胞毒性またはサイトカイン放出T細胞の産生を促進する条件下で、該腫瘍関連抗原もしくはその一部を発現する宿主細胞と該試料を接触させるプロセス、および
(iii)腫瘍関連抗原もしくはその一部を発現している細胞を溶解するのに好適な量で、前記患者に前記細胞溶解性またはサイトカイン放出T細胞を導入するプロセス、
を含み、前記腫瘍関連抗原が
(a)SEQ ID NO:1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、69、71、73、75、79、80、85、87、102、104、106、108、110、112、その一部または誘導体からなる群から選択された核酸配列を含む核酸、
(b)ストリンジェントな条件下で、前記(a)の核酸とハイブリダイズする核酸、
(c)前記(a)もしくは(b)の核酸に関して変性した核酸、および
(d)前記(a)、(b)もしくは(c)の核酸に相補的な核酸、
からなる群から選択された核酸によってコードされている配列を有する、方法。
【請求項62】
前記宿主細胞が、前記腫瘍関連抗原またはその一部に結合しているHLA分子を組替えにより発現している請求項61記載の方法。
【請求項63】
前記宿主細胞が、前記腫瘍関連抗原またはその一部に結合しているHLA分子を内生的に発現している請求項62記載の方法。
【請求項64】
腫瘍関連抗原の発現または異常な発現によって特長付けられる疾患のある患者を治療するための方法であって、
(i)該疾患と関連のある細胞によって発現しており
(a)SEQ ID NO:1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、69、71、73、75、79、80、85、87、102、104、106、108、110、112、その一部もしくは誘導体からなる群から選択された核酸配列を含む核酸、
(b)ストリンジェントな条件下で、前記(a)の核酸とハイブリダイズする核酸、
(c)前記(a)もしくは(b)の核酸に関して変性した核酸、および
(d)前記(a)、(b)もしくは(c)の核酸に相補的な核酸、
からなる群から選択された核酸を特定するプロセスと、
(ii)該核酸またはその一部で宿主細胞をトランスフェクトするプロセスと、
(iii)該核酸を発現させるため、トランスフェクトされた宿主細胞を培養するプロセスと、
(iv)前記疾患に関連する前記患者の細胞に対する免疫反応を増大させるのに好適な量で、前記患者に前記宿主細胞またはその抽出物質を導入するプロセスと、
からなる方法。
【請求項65】
前記腫瘍関連抗原またはその一部を提示しているMHC分子を特定するプロセスをさらに含み、前記特定されたMHC分子を発現し前記腫瘍関連抗原またはその一部を提示する前記宿主細胞を使用する、請求項64記載の方法。
【請求項66】
免疫反応に、B細胞反応もしくはT細胞反応が含まれる請求項64または65記載の方法。
【請求項67】
前記免疫反応が、前記腫瘍関連抗原もしくはその一部を提示する宿主細胞に特異的か、または前記腫瘍関連抗原もしくはその一部を発現する前記患者の細胞に特異的である、細胞溶解性またはサイトカイン放出T細胞の産生プロセスを含むT細胞反応である、請求項66記載の方法。
【請求項68】
前記宿主細胞が非増殖性である請求項61〜67のいずれかに記載の方法。
【請求項69】
腫瘍関連抗原の発現または異常な発現によって特長付けられる疾患を治療するための方法であって、
(i)異常な量の腫瘍関連抗原を発現している細胞を患者から特定するプロセス、
(ii)該細胞の試料を単離させるプロセス、
(iii)該細胞を培養するプロセス、および
(iv)前記細胞を、前記細胞への免疫反応をトリガーするために好適な量で患者に導入するプロセス、
を含み、前記腫瘍関連抗原が、
(a)SEQ ID NO:1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、69、71、73、75、79、80、85、87、102、104、106、108、110、112、その一部もしくは誘導体からなる群から選択された核酸配列を含む核酸、
(b)ストリンジェントな条件下で、前記(a)の核酸とハイブリダイズする核酸、
(c)前記(a)もしくは(b)の核酸に関して変性した核酸、および
(d)前記(a)、(b)もしくは(c)の核酸に相補的な核酸、
からなる群から選択された核酸にコードされた配列を有する、方法。
【請求項70】
前記疾患ががんである請求項33〜69のいずれかに記載の方法。
【請求項71】
請求項1〜32のいずれかに記載の、効果的量の医薬品組成物を投与するプロセスを含む、患者におけるがん発症を抑止する方法。
【請求項72】
前記腫瘍関連抗原が、SEQ ID NO:2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、61〜68、70、72、74、76、81、82、86、88、96〜101、103、105、107、109、111、113、その一部またはその誘導体からなる群から選択されたアミノ酸配列を含む、請求項33〜71のいずれかに記載の方法。
【請求項73】
(a)SEQ ID NO:69、71、73、79、80、85、87、102、104、106、108、110、112、その一部またはその誘導体からなる群から選択された核酸配列を有する核酸、
(b)ストリンジェントな条件下で、前記(a)の核酸とハイブリダイズする核酸、
(c)(a)または(b)の核酸に関して変性している核酸、および
(d)前記(a)、(b)または(c)の核酸に相補的な核酸
からなる群から選択された核酸。
【請求項74】
SEQ ID NO:61〜68、70、72、74、81、82、86、88、96〜101、103、105、107、109、111、113、その一部もしくはその誘導体からなる群から選択されたアミノ酸配列を有するタンパク質またはポリペプチドをコードする核酸。
【請求項75】
請求項73、74、85もしくは87に記載の核酸を有する、組替えDNAまたはRNA分子。
【請求項76】
ベクターである、請求項75記載の組替えDNA分子。
【請求項77】
前記ベクターが、ウイルスベクターまたはバクテリオファージである、請求項76記載の組替えDNA分子。
【請求項78】
前記核酸の発現を制御する発現制御配列をさらに有する、請求項75〜77のいずれかに記載の組換えDNA分子。
【請求項79】
前記発現制御配列が、前記核酸と同種または異種である請求項78記載の組換えDNA分子。
【請求項80】
請求項73もしくは74記載の核酸、または請求項75〜79のいずれかに記載の組換えDNA分子を含む宿主細胞。
【請求項81】
HLA分子をコードしている核酸をさらに含む請求項80記載の宿主細胞。
【請求項82】
請求項73記載の核酸によってコードされているタンパク質またはポリペプチド。
【請求項83】
SEQ ID NO:61〜68、70、72、74、81、82、86、88、96〜101、103、105、107、109、111、113、その一部もしくはその誘導体からなる群から選択されたアミノ酸配列を含むタンパク質またはポリペプチド。
【請求項84】
請求項82もしくは83記載の前記タンパク質またはポリペプチドの免疫原フラグメント。
【請求項85】
ヒトHLA受容体もしくはヒト抗体に結合する、請求項82もしくは83記載の前記タンパク質またはポリペプチドのフラグメント。
【請求項86】
(a)SEQ ID NO:1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、69、71、73、75、79、80、85、87、102、104、106、108、110、112、その一部またはその誘導体からなる群から選択された核酸配列を有する核酸、
(b)ストリンジェントな条件下で、前記(a)の核酸とハイブリダイズする核酸、
(c)(a)または(b)の核酸に関して変性している核酸、および
(d)前記(a)、(b)または(c)の核酸に相補的な核酸からなる群から選択された核酸によってコードされているタンパク質もしくはポリペプチドまたはその一部に特異的に結合する作用物質。
【請求項87】
前記タンパク質またはポリペプチドが、SEQ ID NO:2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、61〜68、70、72、74、76、81、82、86、88、96〜101、103、105、107、109、111、113、その一部またはその誘導体からなる群から選択されたアミノ酸配列を含むことを特長とする、請求項86記載の作用物質。
【請求項88】
抗体である、請求項86または87記載の作用物質。
【請求項89】
前記抗体が、モノクローナル抗体、キメラ抗体もしくはヒト化抗体、または抗体のフラグメントである、請求項88記載の作用物質。
【請求項90】
(i)タンパク質もしくはポリペプチド、またはその一部、および
(ii)該タンパク質もしくはポリペプチド、またはその一部が結合しているMHC分子、
の複合体に選択的に結合する抗体であって、(i)または(ii)に単独で結合しておらず、該タンパク質もしくはポリペプチドが、
(a)SEQ ID NO:1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、69、71、73、75、79、80、85、87、102、104、106、108、110、112、その一部もしくはその誘導体からなる群から選択された核酸配列を有する核酸、
(b)ストリンジェントな条件下で、前記(a)の核酸とハイブリダイズする核酸、
(c)(a)もしくは(b)の核酸から変性している核酸、および
(d)前記(a)、(b)もしくは(c)の核酸、
からなる群から選択された核酸によってコードされている、抗体。
【請求項91】
前記タンパク質またはポリペプチドが、SEQ ID NO:2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、61〜68、70、72、74、76、81、82、86、88、96〜101、103、105、107、109、111、113、その一部もしくはその誘導体からなる群から選択されたアミノ酸配列を有する、請求項90記載の抗体。
【請求項92】
モノクローナル抗体、キメラ抗体もしくはヒト化抗体、または抗体のフラグメントである、請求項90または91記載の抗体。
【請求項93】
請求項86〜89のいずれかに記載の作用物質または請求項90〜92のいずれかに記載の抗体と、治療用作用物質または診断用作用物質との間の共役体。
【請求項94】
治療用作用物質または診断用作用物質がトキシンである、請求項93記載の共役体。
【請求項95】
腫瘍関連抗原の発現または異常な発現を検出するためのキットであって、以下:
(i)腫瘍関連抗原またはその一部をコードする核酸、
(ii)前記腫瘍関連抗原またはその一部、
(iii)前記腫瘍関連抗原またはその一部に結合する抗体、および/または
(iv)前記腫瘍関連抗原またはその一部とMHC分子との間の複合体に特異的なT細胞、
を検出するための作用物質を含み、前記腫瘍関連抗原が、
(a)SEQ ID NO:1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、69、71、73、75、79、80、85、87、102、104、106、108、110、112、その一部もしくはその誘導体からなる群から選択された核酸配列を有する核酸、
(b)ストリンジェントな条件下で、前記(a)の核酸とハイブリダイズする核酸、
(c)(a)もしくは(b)の核酸に関して変性している核酸、および
(d)前記(a)、(b)または(c)の核酸に相補的な核酸、
からなる群から選択される核酸によってコードされている配列を有する、キット。
【請求項96】
前記腫瘍関連抗原またはその一部をコードしている核酸を検出するための作用物質が、該核酸を選択的に増幅させるための核酸分子である、請求項95記載のキット。
【請求項97】
前記核酸を選択的に増幅させるための核酸分子が、前記腫瘍関連抗原をコードする前記核酸の6〜50の連続的ヌクレオチドからなる配列を有している、請求項96記載のキット。
【図5】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図9A】
【図9B】
【図9D】
【図10A】
【図10B】
【図11A】
【図11B】
【図11C】
【図12】
【図13A】
【図13B】
【図14A】
【図14B】
【図14C】
【図14D】
【図16A】
【図16B】
【図16C】
【図18A】
【図18B】
【図18C】
【図20A】
【図20B】
【図20C】
【図22A】
【図22B】
【図23A】
【図24A】
【図24B】
【図25A】
【図25B】
【図25C】
【図1A】
【図1B】
【図1C】
【図1D】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図6A】
【図6B】
【図8】
【図9C】
【図9E】
【図15】
【図17A】
【図17B】
【図19A】
【図19B】
【図21A】
【図21B】
【図21C】
【図22C】
【図22D】
【図22E】
【図23B】
【図24C】
【図25D】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図9A】
【図9B】
【図9D】
【図10A】
【図10B】
【図11A】
【図11B】
【図11C】
【図12】
【図13A】
【図13B】
【図14A】
【図14B】
【図14C】
【図14D】
【図16A】
【図16B】
【図16C】
【図18A】
【図18B】
【図18C】
【図20A】
【図20B】
【図20C】
【図22A】
【図22B】
【図23A】
【図24A】
【図24B】
【図25A】
【図25B】
【図25C】
【図1A】
【図1B】
【図1C】
【図1D】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図6A】
【図6B】
【図8】
【図9C】
【図9E】
【図15】
【図17A】
【図17B】
【図19A】
【図19B】
【図21A】
【図21B】
【図21C】
【図22C】
【図22D】
【図22E】
【図23B】
【図24C】
【図25D】
【公開番号】特開2013−32381(P2013−32381A)
【公開日】平成25年2月14日(2013.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−228762(P2012−228762)
【出願日】平成24年10月16日(2012.10.16)
【分割の表示】特願2007−512091(P2007−512091)の分割
【原出願日】平成17年5月11日(2005.5.11)
【出願人】(505186821)ガニュメート・ファーマシューティカルズ・アクチェンゲゼルシャフト (14)
【氏名又は名称原語表記】GANYMED PHARMACEUTICALS AG
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年2月14日(2013.2.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成24年10月16日(2012.10.16)
【分割の表示】特願2007−512091(P2007−512091)の分割
【原出願日】平成17年5月11日(2005.5.11)
【出願人】(505186821)ガニュメート・ファーマシューティカルズ・アクチェンゲゼルシャフト (14)
【氏名又は名称原語表記】GANYMED PHARMACEUTICALS AG
【Fターム(参考)】
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