薬液容器
【課題】リキャップ可能とし、これにより薬液を使い切ることができる薬液容器の提供。
【解決手段】ベース4に収容部3が形成された容器本体部5と、収容部3に円筒状の首部6を介して連接される蓋部7と、蓋部7に連接される摘み部8とを備える。蓋部7は、下方へ開口した短円筒状とされ、下端部には円環状の延出部15が形成されている。延出部15と首部6との間は、破断可能に連接されている。容器本体部5に対して摘み部8をねじることで、首部6から蓋部7が破断されて開封される。薬液2を使用後、ベース4と摘み部8とが垂直に交差した状態で、蓋部7に首部6がはめ込まれる。具体的には、蓋部7の上壁20が首部6の上端部開口16を閉塞するまで、蓋部7を首部6にはめ込み、延出部15が蓋部7の内側へ弾性変形しつつ首部6の外周面に密着して蓋をする。
【解決手段】ベース4に収容部3が形成された容器本体部5と、収容部3に円筒状の首部6を介して連接される蓋部7と、蓋部7に連接される摘み部8とを備える。蓋部7は、下方へ開口した短円筒状とされ、下端部には円環状の延出部15が形成されている。延出部15と首部6との間は、破断可能に連接されている。容器本体部5に対して摘み部8をねじることで、首部6から蓋部7が破断されて開封される。薬液2を使用後、ベース4と摘み部8とが垂直に交差した状態で、蓋部7に首部6がはめ込まれる。具体的には、蓋部7の上壁20が首部6の上端部開口16を閉塞するまで、蓋部7を首部6にはめ込み、延出部15が蓋部7の内側へ弾性変形しつつ首部6の外周面に密着して蓋をする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内部に薬液が封入される薬液容器に関するものであり、特に、リキャップできる薬液容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
出願人は先に、下記特許文献1に開示される薬液容器を提案している。この薬液容器では、容器本体(1)と摘み部(2)とが破断可能に連接されており、容器本体(1)に対して摘み部(2)をねじることで、容器本体(1)から摘み部(2)が切り離されて開封される。ここで、括弧書きの符号は、下記特許文献1中における符号である。
【0003】
ねじ切って開封する従来の薬液容器は、一回で使い捨てることを特徴としたものであり、開封後に再度蓋をすることができないもの、すなわちリキャップできないものである。従って、従来の薬液容器は、薬液を数回に分けて使用して使い切るのに不向きであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−83115号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、リキャップ可能とし、これにより薬液を使い切ることができる薬液容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、前記課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、薬液が収容される中空状の収容部が板状のベースに形成された容器本体部と、前記収容部と連続される円筒状の首部を介して、前記収容部に連接される蓋部と、この蓋部に連接され、前記蓋部を前記首部から切り離す際の摘み部とを備え、前記蓋部は、下方へ開口する円筒状とされ、下端部に、径方向内側へ円環状の延出部が形成され、前記延出部と前記首部との間が破断可能に連接されており、前記蓋部を前記首部から切り離した後、前記蓋部の上壁が前記首部の上端部開口を閉塞するまで、前記蓋部を前記首部にはめ込み、前記延出部が前記蓋部の内側へ弾性変形しつつ前記首部の外周面に密着して蓋をすることができることを特徴とする薬液容器である。
【0007】
請求項1に記載の発明によれば、首部から切り離された蓋部を用いて、首部の上端部開口を閉塞することができる。つまり、開封後に再度蓋をするリキャップが可能とされている。
【0008】
請求項2に記載の発明は、前記首部の外周面には、前記首部にはめ込まれた前記蓋部が抜けるのを規制する係止部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の薬液容器である。
【0009】
請求項2に記載の発明によれば、首部の外周面に形成された係止部によって、蓋部が不意に首部から抜けるのを防止できる。
【0010】
さらに、請求項3に記載の発明は、前記係止部は、前記首部の外周面から径方向外側への突出部とされ、この突出部は、前記首部の下方へ行くに従って径方向外側へ延出する傾斜面を有し、前記首部に前記蓋部をはめ込む際、前記延出部が前記傾斜面の作用で前記突出部を乗り越えた後、前記延出部の先端部が前記突出部に当たり、前記容器本体部に対して前記蓋部が下方へ押し込まれ、前記首部の上端部開口に前記蓋部の上壁が押し付けられることを特徴とする請求項2に記載の薬液容器である。
【0011】
請求項3に記載の発明によれば、首部の上端部開口に蓋部の上壁が押し付けられるため、首部の上端部開口をより確実に閉塞することができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明の薬液容器によれば、リキャップ可能とし、これにより薬液を使い切ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の薬液容器の実施例1を示す正面図である。
【図2】図1の薬液容器の平面図である。
【図3】図1の薬液容器の斜視図である。
【図4】図1におけるX−X断面図である。
【図5】図1の薬液容器の上部拡大断面図であり、開封された状態を示している。
【図6】図1の薬液容器の上部拡大断面図であり、開封後に蓋がされた状態を示している。
【図7】本発明の薬液容器の実施例2を示す正面図である。
【図8】図7の薬液容器の平面図である。
【図9】図7の薬液容器の斜視図である。
【図10】図7におけるY−Y断面図である。
【図11】図8におけるZ−Z断面図であり、一部を拡大して示すと共に、一部を省略して示している。
【図12】図7の薬液容器の上部拡大断面図であり、開封された状態を示している。
【図13】図7の薬液容器の上部拡大断面図であり、開封後に蓋がされた状態を示している。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の具体的実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【実施例1】
【0015】
図1から図4は、本発明の薬液容器の実施例1を示す図であり、図1は正面図、図2は平面図、図3は斜視図、図4は図1におけるX−X断面図である。図5および図6は、図1の薬液容器の上部拡大断面図であり、図5は開封された状態、図6は開封後に蓋がされた状態を示している。
【0016】
本実施例の薬液容器1は、薬液2が収容される中空状の収容部3が板状のベース4に形成された容器本体部5と、収容部3と連続される円筒状の首部6を介して収容部3に連接される蓋部7と、蓋部7を首部6から切り離す際の摘み部8とを備える。本実施例の薬液容器1は、正面視略長方形状とされ、上下長さが約67mm、左右幅が約10mmに形成されており、透明とされる。
【0017】
本実施例の薬液容器1は、樹脂管(パリソン)がブロー成形により一体的に成形されたものであり、その内部に薬液が充填、密封されている。かかる薬液容器はいわゆるブロー・フィル・シールシステム(BFSシステム)と称される、容器の成形と薬液の充填、密封を同時に行なうシステムにより製造される。かかるBFSシステムでは、パリソンを金型で挟んだ状態で空気を吹き込んで金型壁面に樹脂を密着させることにより容器を成形する手段(本明細書では、かかる手段を「ダイレクトブロー成形」と呼ぶ)、または金型の各所に孔径0.3mm程度の細孔を設け、この細孔を通じて金型とパリソンの間の隙間を吸引して真空若しくは減圧状態にして金型壁面に樹脂を密着させることにより容器を成形する手段(本明細書では、かかる手段を「吸引成形」と呼ぶ)を単独で若しくは組み合わせることにより薬液容器が製造される。一般的には、大型〜中型の薬液容器を製造する場合には、ダイレクトブロー成形が主として用いられ、小型の薬液容器を製造する場合には、吸引成形が主として用いられる。
【0018】
本実施例の薬液容器1は、低密度ポリエチレンからなるパリソンが上述した吸引成形により一体的に成形されたものである。薬液容器1の原料樹脂は、通常の薬液容器に使用される熱可塑性樹脂であれば特に限定されるものではないが、成形の容易性、製造コスト等を考慮すると、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、酢酸ビニル共重合体、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート等を使用することが好ましい。また、これらの原料樹脂は単層でも多層でも使用することができる。
【0019】
収容部3は、上方へ開口した横断面略小判形の筒状に形成されている。収容部3の上端部は、テーパ状に絞られて先細りに形成されている。収容部3のテーパ状に絞られた上端部には、前後両部に凹部9が形成されている。各凹部9は、収容部3の左右方向略中央に形成されている。図3に示すように、凹部9は、段差状に形成され、略矩形状の底面10と、底面10の左右両側に形成される略三角形状の立上り面11,11と、底面10の後側に形成される略矩形状の立上り面12とから構成されている。収容部3の底面は、緩やかな円弧状に下方へ膨出して形成されている。なお、収容部3は、薬液2の滴下の便宜を考慮して、薄肉で押圧変形可能に形成されることが好ましい。
【0020】
収容部3内に封入される薬液2は、点眼に用いられる点眼液とされる。収容部3内に封入される薬液2は、特に限定されるものではないが、通常は、点眼用、点鼻用、点耳用および滴下、投与量を一定に維持する必要のある薬液が封入される。
【0021】
このような構成の収容部3は、板状のベース4の上部に形成されている。具体的には、ベース4内に、ベース4から前方および後方へ膨出して収容部3が形成されている。ベース4は、上下方向が長手方向とされる略長方形の板状に形成されている。ベース4は、収容部3よりも下部側の領域が、前後方向に厚く形成されている。本実施例では、その下部側の厚板部13は、中空状に形成されているが、中実状に形成してもよい。
【0022】
首部6は、上方へ行くに従って徐々に縮径する円筒状とされ、その軸線を上下方向に沿って配置されている。首部6の上端部は、さらにテーパ状に絞られて形成されている。首部6の前後両部には、略楕円形状の凹部14が形成されている。各凹部14は、首部6の左右方向略中央部に形成されている。首部6は、収容部3の上端部から上方へ突出するように、収容部3と連続している。この際、首部6の内穴は、収容部3の上端部開口を介して、収容部3と連通されている。
【0023】
蓋部7は、下方へ開口した短円筒状に形成されており、下端部には、径方向内側へ水平に延出して円環状の延出部15が形成されている。蓋部7は、首部6の上端部開口16を閉塞するように、首部6に連接されている。具体的には、蓋部7の延出部15の内周縁部と、首部6の上端部とが連接されており、延出部15と首部6の上端部外周壁とで断面略V字状の溝17が形成されている。この溝17の最深部は、その他の箇所と比較して十分に薄肉状に形成されている。そのため、蓋部7の延出部15と首部6の上端部とは、容易に切り離すことができる。すなわち、蓋部7と首部6との間は、破断可能に連接されている。ところで、蓋部7の延出部15は、前述したように、首部6のテーパ状に絞られた上端部に連接されている。従って、延出部15の内径は、首部6の上端部を除いた箇所の外径よりも十分小さい。
【0024】
摘み部8は、下方へ開口した略コ字形の板状とされ、下端部と内側縁部とを除いた部分が、前後方向に厚く形成されている。本実施例では、図4や図6に示すとおり、摘み部8の上部18は、中空状に形成されているが、中実状に形成してもよい。
【0025】
摘み部8は、上下方向に沿って配置され、蓋部7の外面を取り囲むように連接されている。さらに、摘み部8は、線状の薄肉部19,19を介して、ベース4および首部6に連接されている。具体的には、摘み部8の左側の下部が、一方の薄肉部19を介して、収容部3の左側のベース4上端部および首部6の外周面左側部と連接されていると共に、摘み部8の右側の下部が、他方の薄肉部19を介して、収容部3の右側のベース4上端部および首部6の外周面右側部と連接されている。そのため、摘み部8は、薄肉部19に沿って破断することができる。なお、薄肉部19は、上端部において、蓋部7の延出部15の下面に沿って左右方向に延出している。すなわち、蓋部7の延出部15の下面と摘み部8との間にまで薄肉部19が延出して形成されている。
【0026】
以上のような構成の薬液容器1は、摘み部8の上部18を摘まんで、容器本体部5に対して摘み部8をねじることで、薄肉部19に沿ってベース4および首部6から摘み部8が破断されると共に、首部6から蓋部7が破断されて開封される。そして、収容部3内の点眼液が適量使用される。使用後、収容部3内に点眼液が残っている場合には、蓋部7を用いて蓋をすることができる。具体的には、ベース4と摘み部8とが垂直に交差した状態で、蓋部7が首部6に上方からはめ込まれる。
【0027】
蓋部7は、その上壁20が首部6の上端部開口16を閉塞するまで、首部6にはめ込まれる。この際、蓋部7は、前述したように、延出部15の内径が首部6の上端部を除いた箇所の外径よりも十分小さく、延出部15の下面に沿って形成された薄肉部19で延出部15が破断可能とされているため、延出部15が蓋部7の内側へ弾性変形しつつ首部6の外周面に嵌合される。このようにして、蓋部7の上壁20が首部6の上端部に接触して首部6の上端部開口16を閉塞し、蓋部7の延出部15が蓋部7の内側へ弾性変形しつつ首部6の外周面に密着して蓋をすることができる。蓋がされた状態では、摘み部8の左右の下端部がそれぞれ、収容部3に形成された凹部9内に配置されている。
【0028】
前述したように、首部6の上端部がテーパ状に絞られているため、その箇所における摘み部8の左右の下部同士の間Aは、首部6の上端部を除いた箇所の外径よりも小さい。すなわち、摘み部8の略三角形状部21の先端部間は、首部6の上端部を除いた箇所の外径よりも小さい。そして、蓋をした際、摘み部8の略三角形状部21が、首部6に形成された凹部14内面に当たる。このようにして、蓋部7は、首部6から抜けるのが規制されており、首部6から不意に抜けるのが防止される。
【実施例2】
【0029】
図7から図10は、本発明の薬液容器の実施例2を示す図であり、図7は正面図、図8は平面図、図9は斜視図、図10は図7におけるY−Y断面図である。図11は、図8におけるZ−Z断面図であり、一部を拡大して示すと共に、一部を省略して示している。また、図12および図13は、図7の薬液容器の上部拡大断面図であり、図12は開封された状態、図13は開封後に蓋がされた状態を示している。本実施例2の薬液容器1も、基本的には前記実施例1と同様の構成である。そこで、以下においては、両者の異なる点を中心に説明し、対応する箇所には同一の符号を付して説明する。
【0030】
本実施例の場合、首部6の外周面には、前記凹部14よりも上方に、首部6にはめ込まれた蓋部7が抜けるのを規制する係止部22が形成されている。本実施例の係止部22は、首部6の外周面から径方向外側への突出部とされている。本実施例では、首部6の前後両側に、それぞれ二つの突出部22,22が左右に離隔して形成されている。
【0031】
首部6の前側に形成される二つの突出部22は、首部6の下方へ行くに従って径方向外側へ延出する傾斜面23を有する断面略三角形状とされ、首部6の周方向に沿って形成されている。各突出部22は、摘み部8の前面から首部6の周方向に沿って前方へ行くに従って、高さが徐々に高くなるように形成されている。左右の突出部22,22の間には、隙間24が形成されており、この隙間24は、首部6の左右方向略中央部に形成されている。一方、首部6の後側に形成される二つの突出部22も、首部6の前側に形成される二つの突出部22と同様に形成されている。
【0032】
なお、本実施例では、収容部3は、上方へ開口した横断面略小判形の筒状とされ、上端部がテーパ状に絞られて先細りに形成されていると共に、下端部が円筒状に絞られて形成されている。収容部3の底面は、下方へ膨出した緩やかな球面状に形成されている。
【0033】
本実施例の薬液容器1も、前記実施例1と同様にして、ベース4と摘み部8とが垂直に交差した状態で、蓋部7が首部6に上方からはめ込まれる。この際、摘み部8の左右の下部はそれぞれ、首部6の前後両側にそれぞれ形成された隙間24を通される。これにより、蓋をする際に、突出部22が邪魔になることがない。
【0034】
また、首部6に蓋部7をはめ込む際、突出部22の傾斜面23の作用によって、蓋部7の延出部15が突出部22をスムーズに乗り越えることができる。蓋部7の延出部15が突出部22を乗り越えた後、延出部15の先端部が突出部22に当たり、蓋部7の上壁20が首部6の上端部開口16を閉塞する。このようにして、蓋部7は、突出部22により首部6から抜けるのが規制されており、首部6から不意に抜けるのが防止される。さらに、延出部15の先端部が突出部22に当たり、容器本体部5に対して蓋部7が下方へ押し込まれる。これにより、蓋部7の上壁20は、首部6の上端部開口16に押し付けられる。従って、本実施例の薬液容器1では、首部6の上端部開口16をより確実に閉塞することができる。
【0035】
前記各実施例の薬液容器1によれば、首部6から切り離された蓋部7を用いて蓋をすることができるため、簡易な構成でリキャップすることができる。従って、前記各実施例の薬液容器1では、薬液2を数回に分けて使用して使い切ることができる。
【0036】
本発明の薬液容器は、前記各実施例の構成に限らず、適宜変更可能である。たとえば、前記実施例2では、突出部22は、断面略三角形状に形成されたが、断面半球状に形成してもよい。この場合も、蓋部7の延出部15が突出部をスムーズに乗り越えることができる。
【0037】
前記各実施例の薬液容器1は、線状の薄肉部を介して、左右方向に複数連接することができる。このようにすれば、多数の薬液容器1を同時に製造することができ、また携帯にも都合が良い。薬液容器1を複数連接する場合には、それぞれの薬液容器1を同一寸法に形成して、薬液容器1の左右側面に破断可能な薄肉部を設けるようにすると、全体が矩形となり、機能性、デザイン性に優れたものとすることができる。
【符号の説明】
【0038】
1 薬液容器
2 薬液
3 収容部
4 ベース
5 容器本体部
6 首部
7 蓋部
8 摘み部
15 延出部
16 上端部開口
20 上壁
22 突出部(係止部)
23 傾斜面
【技術分野】
【0001】
本発明は、内部に薬液が封入される薬液容器に関するものであり、特に、リキャップできる薬液容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
出願人は先に、下記特許文献1に開示される薬液容器を提案している。この薬液容器では、容器本体(1)と摘み部(2)とが破断可能に連接されており、容器本体(1)に対して摘み部(2)をねじることで、容器本体(1)から摘み部(2)が切り離されて開封される。ここで、括弧書きの符号は、下記特許文献1中における符号である。
【0003】
ねじ切って開封する従来の薬液容器は、一回で使い捨てることを特徴としたものであり、開封後に再度蓋をすることができないもの、すなわちリキャップできないものである。従って、従来の薬液容器は、薬液を数回に分けて使用して使い切るのに不向きであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−83115号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、リキャップ可能とし、これにより薬液を使い切ることができる薬液容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、前記課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、薬液が収容される中空状の収容部が板状のベースに形成された容器本体部と、前記収容部と連続される円筒状の首部を介して、前記収容部に連接される蓋部と、この蓋部に連接され、前記蓋部を前記首部から切り離す際の摘み部とを備え、前記蓋部は、下方へ開口する円筒状とされ、下端部に、径方向内側へ円環状の延出部が形成され、前記延出部と前記首部との間が破断可能に連接されており、前記蓋部を前記首部から切り離した後、前記蓋部の上壁が前記首部の上端部開口を閉塞するまで、前記蓋部を前記首部にはめ込み、前記延出部が前記蓋部の内側へ弾性変形しつつ前記首部の外周面に密着して蓋をすることができることを特徴とする薬液容器である。
【0007】
請求項1に記載の発明によれば、首部から切り離された蓋部を用いて、首部の上端部開口を閉塞することができる。つまり、開封後に再度蓋をするリキャップが可能とされている。
【0008】
請求項2に記載の発明は、前記首部の外周面には、前記首部にはめ込まれた前記蓋部が抜けるのを規制する係止部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の薬液容器である。
【0009】
請求項2に記載の発明によれば、首部の外周面に形成された係止部によって、蓋部が不意に首部から抜けるのを防止できる。
【0010】
さらに、請求項3に記載の発明は、前記係止部は、前記首部の外周面から径方向外側への突出部とされ、この突出部は、前記首部の下方へ行くに従って径方向外側へ延出する傾斜面を有し、前記首部に前記蓋部をはめ込む際、前記延出部が前記傾斜面の作用で前記突出部を乗り越えた後、前記延出部の先端部が前記突出部に当たり、前記容器本体部に対して前記蓋部が下方へ押し込まれ、前記首部の上端部開口に前記蓋部の上壁が押し付けられることを特徴とする請求項2に記載の薬液容器である。
【0011】
請求項3に記載の発明によれば、首部の上端部開口に蓋部の上壁が押し付けられるため、首部の上端部開口をより確実に閉塞することができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明の薬液容器によれば、リキャップ可能とし、これにより薬液を使い切ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の薬液容器の実施例1を示す正面図である。
【図2】図1の薬液容器の平面図である。
【図3】図1の薬液容器の斜視図である。
【図4】図1におけるX−X断面図である。
【図5】図1の薬液容器の上部拡大断面図であり、開封された状態を示している。
【図6】図1の薬液容器の上部拡大断面図であり、開封後に蓋がされた状態を示している。
【図7】本発明の薬液容器の実施例2を示す正面図である。
【図8】図7の薬液容器の平面図である。
【図9】図7の薬液容器の斜視図である。
【図10】図7におけるY−Y断面図である。
【図11】図8におけるZ−Z断面図であり、一部を拡大して示すと共に、一部を省略して示している。
【図12】図7の薬液容器の上部拡大断面図であり、開封された状態を示している。
【図13】図7の薬液容器の上部拡大断面図であり、開封後に蓋がされた状態を示している。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の具体的実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【実施例1】
【0015】
図1から図4は、本発明の薬液容器の実施例1を示す図であり、図1は正面図、図2は平面図、図3は斜視図、図4は図1におけるX−X断面図である。図5および図6は、図1の薬液容器の上部拡大断面図であり、図5は開封された状態、図6は開封後に蓋がされた状態を示している。
【0016】
本実施例の薬液容器1は、薬液2が収容される中空状の収容部3が板状のベース4に形成された容器本体部5と、収容部3と連続される円筒状の首部6を介して収容部3に連接される蓋部7と、蓋部7を首部6から切り離す際の摘み部8とを備える。本実施例の薬液容器1は、正面視略長方形状とされ、上下長さが約67mm、左右幅が約10mmに形成されており、透明とされる。
【0017】
本実施例の薬液容器1は、樹脂管(パリソン)がブロー成形により一体的に成形されたものであり、その内部に薬液が充填、密封されている。かかる薬液容器はいわゆるブロー・フィル・シールシステム(BFSシステム)と称される、容器の成形と薬液の充填、密封を同時に行なうシステムにより製造される。かかるBFSシステムでは、パリソンを金型で挟んだ状態で空気を吹き込んで金型壁面に樹脂を密着させることにより容器を成形する手段(本明細書では、かかる手段を「ダイレクトブロー成形」と呼ぶ)、または金型の各所に孔径0.3mm程度の細孔を設け、この細孔を通じて金型とパリソンの間の隙間を吸引して真空若しくは減圧状態にして金型壁面に樹脂を密着させることにより容器を成形する手段(本明細書では、かかる手段を「吸引成形」と呼ぶ)を単独で若しくは組み合わせることにより薬液容器が製造される。一般的には、大型〜中型の薬液容器を製造する場合には、ダイレクトブロー成形が主として用いられ、小型の薬液容器を製造する場合には、吸引成形が主として用いられる。
【0018】
本実施例の薬液容器1は、低密度ポリエチレンからなるパリソンが上述した吸引成形により一体的に成形されたものである。薬液容器1の原料樹脂は、通常の薬液容器に使用される熱可塑性樹脂であれば特に限定されるものではないが、成形の容易性、製造コスト等を考慮すると、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、酢酸ビニル共重合体、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート等を使用することが好ましい。また、これらの原料樹脂は単層でも多層でも使用することができる。
【0019】
収容部3は、上方へ開口した横断面略小判形の筒状に形成されている。収容部3の上端部は、テーパ状に絞られて先細りに形成されている。収容部3のテーパ状に絞られた上端部には、前後両部に凹部9が形成されている。各凹部9は、収容部3の左右方向略中央に形成されている。図3に示すように、凹部9は、段差状に形成され、略矩形状の底面10と、底面10の左右両側に形成される略三角形状の立上り面11,11と、底面10の後側に形成される略矩形状の立上り面12とから構成されている。収容部3の底面は、緩やかな円弧状に下方へ膨出して形成されている。なお、収容部3は、薬液2の滴下の便宜を考慮して、薄肉で押圧変形可能に形成されることが好ましい。
【0020】
収容部3内に封入される薬液2は、点眼に用いられる点眼液とされる。収容部3内に封入される薬液2は、特に限定されるものではないが、通常は、点眼用、点鼻用、点耳用および滴下、投与量を一定に維持する必要のある薬液が封入される。
【0021】
このような構成の収容部3は、板状のベース4の上部に形成されている。具体的には、ベース4内に、ベース4から前方および後方へ膨出して収容部3が形成されている。ベース4は、上下方向が長手方向とされる略長方形の板状に形成されている。ベース4は、収容部3よりも下部側の領域が、前後方向に厚く形成されている。本実施例では、その下部側の厚板部13は、中空状に形成されているが、中実状に形成してもよい。
【0022】
首部6は、上方へ行くに従って徐々に縮径する円筒状とされ、その軸線を上下方向に沿って配置されている。首部6の上端部は、さらにテーパ状に絞られて形成されている。首部6の前後両部には、略楕円形状の凹部14が形成されている。各凹部14は、首部6の左右方向略中央部に形成されている。首部6は、収容部3の上端部から上方へ突出するように、収容部3と連続している。この際、首部6の内穴は、収容部3の上端部開口を介して、収容部3と連通されている。
【0023】
蓋部7は、下方へ開口した短円筒状に形成されており、下端部には、径方向内側へ水平に延出して円環状の延出部15が形成されている。蓋部7は、首部6の上端部開口16を閉塞するように、首部6に連接されている。具体的には、蓋部7の延出部15の内周縁部と、首部6の上端部とが連接されており、延出部15と首部6の上端部外周壁とで断面略V字状の溝17が形成されている。この溝17の最深部は、その他の箇所と比較して十分に薄肉状に形成されている。そのため、蓋部7の延出部15と首部6の上端部とは、容易に切り離すことができる。すなわち、蓋部7と首部6との間は、破断可能に連接されている。ところで、蓋部7の延出部15は、前述したように、首部6のテーパ状に絞られた上端部に連接されている。従って、延出部15の内径は、首部6の上端部を除いた箇所の外径よりも十分小さい。
【0024】
摘み部8は、下方へ開口した略コ字形の板状とされ、下端部と内側縁部とを除いた部分が、前後方向に厚く形成されている。本実施例では、図4や図6に示すとおり、摘み部8の上部18は、中空状に形成されているが、中実状に形成してもよい。
【0025】
摘み部8は、上下方向に沿って配置され、蓋部7の外面を取り囲むように連接されている。さらに、摘み部8は、線状の薄肉部19,19を介して、ベース4および首部6に連接されている。具体的には、摘み部8の左側の下部が、一方の薄肉部19を介して、収容部3の左側のベース4上端部および首部6の外周面左側部と連接されていると共に、摘み部8の右側の下部が、他方の薄肉部19を介して、収容部3の右側のベース4上端部および首部6の外周面右側部と連接されている。そのため、摘み部8は、薄肉部19に沿って破断することができる。なお、薄肉部19は、上端部において、蓋部7の延出部15の下面に沿って左右方向に延出している。すなわち、蓋部7の延出部15の下面と摘み部8との間にまで薄肉部19が延出して形成されている。
【0026】
以上のような構成の薬液容器1は、摘み部8の上部18を摘まんで、容器本体部5に対して摘み部8をねじることで、薄肉部19に沿ってベース4および首部6から摘み部8が破断されると共に、首部6から蓋部7が破断されて開封される。そして、収容部3内の点眼液が適量使用される。使用後、収容部3内に点眼液が残っている場合には、蓋部7を用いて蓋をすることができる。具体的には、ベース4と摘み部8とが垂直に交差した状態で、蓋部7が首部6に上方からはめ込まれる。
【0027】
蓋部7は、その上壁20が首部6の上端部開口16を閉塞するまで、首部6にはめ込まれる。この際、蓋部7は、前述したように、延出部15の内径が首部6の上端部を除いた箇所の外径よりも十分小さく、延出部15の下面に沿って形成された薄肉部19で延出部15が破断可能とされているため、延出部15が蓋部7の内側へ弾性変形しつつ首部6の外周面に嵌合される。このようにして、蓋部7の上壁20が首部6の上端部に接触して首部6の上端部開口16を閉塞し、蓋部7の延出部15が蓋部7の内側へ弾性変形しつつ首部6の外周面に密着して蓋をすることができる。蓋がされた状態では、摘み部8の左右の下端部がそれぞれ、収容部3に形成された凹部9内に配置されている。
【0028】
前述したように、首部6の上端部がテーパ状に絞られているため、その箇所における摘み部8の左右の下部同士の間Aは、首部6の上端部を除いた箇所の外径よりも小さい。すなわち、摘み部8の略三角形状部21の先端部間は、首部6の上端部を除いた箇所の外径よりも小さい。そして、蓋をした際、摘み部8の略三角形状部21が、首部6に形成された凹部14内面に当たる。このようにして、蓋部7は、首部6から抜けるのが規制されており、首部6から不意に抜けるのが防止される。
【実施例2】
【0029】
図7から図10は、本発明の薬液容器の実施例2を示す図であり、図7は正面図、図8は平面図、図9は斜視図、図10は図7におけるY−Y断面図である。図11は、図8におけるZ−Z断面図であり、一部を拡大して示すと共に、一部を省略して示している。また、図12および図13は、図7の薬液容器の上部拡大断面図であり、図12は開封された状態、図13は開封後に蓋がされた状態を示している。本実施例2の薬液容器1も、基本的には前記実施例1と同様の構成である。そこで、以下においては、両者の異なる点を中心に説明し、対応する箇所には同一の符号を付して説明する。
【0030】
本実施例の場合、首部6の外周面には、前記凹部14よりも上方に、首部6にはめ込まれた蓋部7が抜けるのを規制する係止部22が形成されている。本実施例の係止部22は、首部6の外周面から径方向外側への突出部とされている。本実施例では、首部6の前後両側に、それぞれ二つの突出部22,22が左右に離隔して形成されている。
【0031】
首部6の前側に形成される二つの突出部22は、首部6の下方へ行くに従って径方向外側へ延出する傾斜面23を有する断面略三角形状とされ、首部6の周方向に沿って形成されている。各突出部22は、摘み部8の前面から首部6の周方向に沿って前方へ行くに従って、高さが徐々に高くなるように形成されている。左右の突出部22,22の間には、隙間24が形成されており、この隙間24は、首部6の左右方向略中央部に形成されている。一方、首部6の後側に形成される二つの突出部22も、首部6の前側に形成される二つの突出部22と同様に形成されている。
【0032】
なお、本実施例では、収容部3は、上方へ開口した横断面略小判形の筒状とされ、上端部がテーパ状に絞られて先細りに形成されていると共に、下端部が円筒状に絞られて形成されている。収容部3の底面は、下方へ膨出した緩やかな球面状に形成されている。
【0033】
本実施例の薬液容器1も、前記実施例1と同様にして、ベース4と摘み部8とが垂直に交差した状態で、蓋部7が首部6に上方からはめ込まれる。この際、摘み部8の左右の下部はそれぞれ、首部6の前後両側にそれぞれ形成された隙間24を通される。これにより、蓋をする際に、突出部22が邪魔になることがない。
【0034】
また、首部6に蓋部7をはめ込む際、突出部22の傾斜面23の作用によって、蓋部7の延出部15が突出部22をスムーズに乗り越えることができる。蓋部7の延出部15が突出部22を乗り越えた後、延出部15の先端部が突出部22に当たり、蓋部7の上壁20が首部6の上端部開口16を閉塞する。このようにして、蓋部7は、突出部22により首部6から抜けるのが規制されており、首部6から不意に抜けるのが防止される。さらに、延出部15の先端部が突出部22に当たり、容器本体部5に対して蓋部7が下方へ押し込まれる。これにより、蓋部7の上壁20は、首部6の上端部開口16に押し付けられる。従って、本実施例の薬液容器1では、首部6の上端部開口16をより確実に閉塞することができる。
【0035】
前記各実施例の薬液容器1によれば、首部6から切り離された蓋部7を用いて蓋をすることができるため、簡易な構成でリキャップすることができる。従って、前記各実施例の薬液容器1では、薬液2を数回に分けて使用して使い切ることができる。
【0036】
本発明の薬液容器は、前記各実施例の構成に限らず、適宜変更可能である。たとえば、前記実施例2では、突出部22は、断面略三角形状に形成されたが、断面半球状に形成してもよい。この場合も、蓋部7の延出部15が突出部をスムーズに乗り越えることができる。
【0037】
前記各実施例の薬液容器1は、線状の薄肉部を介して、左右方向に複数連接することができる。このようにすれば、多数の薬液容器1を同時に製造することができ、また携帯にも都合が良い。薬液容器1を複数連接する場合には、それぞれの薬液容器1を同一寸法に形成して、薬液容器1の左右側面に破断可能な薄肉部を設けるようにすると、全体が矩形となり、機能性、デザイン性に優れたものとすることができる。
【符号の説明】
【0038】
1 薬液容器
2 薬液
3 収容部
4 ベース
5 容器本体部
6 首部
7 蓋部
8 摘み部
15 延出部
16 上端部開口
20 上壁
22 突出部(係止部)
23 傾斜面
【特許請求の範囲】
【請求項1】
薬液が収容される中空状の収容部が板状のベースに形成された容器本体部と、
前記収容部と連続される円筒状の首部を介して、前記収容部に連接される蓋部と、
この蓋部に連接され、前記蓋部を前記首部から切り離す際の摘み部とを備え、
前記蓋部は、下方へ開口する円筒状とされ、下端部に、径方向内側へ円環状の延出部が形成され、
前記延出部と前記首部との間が破断可能に連接されており、前記蓋部を前記首部から切り離した後、前記蓋部の上壁が前記首部の上端部開口を閉塞するまで、前記蓋部を前記首部にはめ込み、前記延出部が前記蓋部の内側へ弾性変形しつつ前記首部の外周面に密着して蓋をすることができる
ことを特徴とする薬液容器。
【請求項2】
前記首部の外周面には、前記首部にはめ込まれた前記蓋部が抜けるのを規制する係止部が形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の薬液容器。
【請求項3】
前記係止部は、前記首部の外周面から径方向外側への突出部とされ、
この突出部は、前記首部の下方へ行くに従って径方向外側へ延出する傾斜面を有し、
前記首部に前記蓋部をはめ込む際、前記延出部が前記傾斜面の作用で前記突出部を乗り越えた後、前記延出部の先端部が前記突出部に当たり、前記容器本体部に対して前記蓋部が下方へ押し込まれ、前記首部の上端部開口に前記蓋部の上壁が押し付けられる
ことを特徴とする請求項2に記載の薬液容器。
【請求項1】
薬液が収容される中空状の収容部が板状のベースに形成された容器本体部と、
前記収容部と連続される円筒状の首部を介して、前記収容部に連接される蓋部と、
この蓋部に連接され、前記蓋部を前記首部から切り離す際の摘み部とを備え、
前記蓋部は、下方へ開口する円筒状とされ、下端部に、径方向内側へ円環状の延出部が形成され、
前記延出部と前記首部との間が破断可能に連接されており、前記蓋部を前記首部から切り離した後、前記蓋部の上壁が前記首部の上端部開口を閉塞するまで、前記蓋部を前記首部にはめ込み、前記延出部が前記蓋部の内側へ弾性変形しつつ前記首部の外周面に密着して蓋をすることができる
ことを特徴とする薬液容器。
【請求項2】
前記首部の外周面には、前記首部にはめ込まれた前記蓋部が抜けるのを規制する係止部が形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の薬液容器。
【請求項3】
前記係止部は、前記首部の外周面から径方向外側への突出部とされ、
この突出部は、前記首部の下方へ行くに従って径方向外側へ延出する傾斜面を有し、
前記首部に前記蓋部をはめ込む際、前記延出部が前記傾斜面の作用で前記突出部を乗り越えた後、前記延出部の先端部が前記突出部に当たり、前記容器本体部に対して前記蓋部が下方へ押し込まれ、前記首部の上端部開口に前記蓋部の上壁が押し付けられる
ことを特徴とする請求項2に記載の薬液容器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2012−35886(P2012−35886A)
【公開日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−179444(P2010−179444)
【出願日】平成22年8月10日(2010.8.10)
【出願人】(300047426)ファーマパック株式会社 (5)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年8月10日(2010.8.10)
【出願人】(300047426)ファーマパック株式会社 (5)
【Fターム(参考)】
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