説明

薬用タンポン

治療剤を投与するのに適したタンポンで、前記タンポンは第一製造設備で製造されたタンポン本体と、前記タンポンに取り付けられた投薬形態を含み、前記投薬形態は治療剤を含む組成を含み、更に第二製造設備で製造される。更に、第一製造設備でタンポン本体を製造し、第二製造設備で投薬形態を製造することを含む薬用タンポンを製造する方法で、前記投薬形態は治療剤を含む組成を含み、前記タンポン本体に取り付けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の参照)
この出願は、2002年1月10日に提出された米国特許仮出願第60/347,719号の利益を主張するもので、この出願は引用によりここに組み入れられる。
【背景技術】
【0002】
本発明は、膣腔への様々な膣治療処置剤の投与、又は非薬用膣調合剤の投与のために使用される投与装置の製造方法に関連する。
【0003】
月経前症候群、月経、及び閉経期に関連する兆候を含む多くの疾病状況及び生理的状態が女性には起こりうる。これらの兆候には、月経困難症(月経生理痛)、興奮性、水分停留、不機嫌さ、憂鬱、心配、肌の変化、頭痛、胸の敏感さ、緊張、体重増加、渇望、疲労及びほてりを含む。状態の兆候は、かゆみ及び他の関連した感覚不調を含む。
【0004】
これらの兆候は、月経周期を通してのホルモンレベルの変化によるものが多い。月経生理痛は、子宮内膜及び月経流体にあるプロスタグランジンF2α、プロスタグランジンE2、及び幾つかの場合においては、ロイコトリエンのレベルが増加することに関連がある。これらのアイコサノイドは、子宮への血流を制限し、痛みの原因となる子宮内収縮の増加をもたらす。
【0005】
1つの例として月経困難症があり、これは月経の間に多くの前思春期の女性に影響を与える、痛みのある子宮内生理痛を引き起こす。月経困難症の痛みは、子宮内で起こる。様々な鎮痛剤が月経困難症からの痛みを限定するのに効果的であり、幾つかは経口鎮痛剤で使用されるが、一方鎮静剤の代替的な投与方法が研究されてきた。
【0006】
様々な膣挿入装置及び手段を使用して、子宮頚管及び膣粘液の近くに鎮痛剤を投与する試みが成されてきた。これらの兆候の多くは、典型的に月経と組み合わせて起こり、幾つかは鎮痛剤とタンポンを組み合わせようとするものもある。
【0007】
均一な化合物の形成には、加熱された組み合わせを一定に混合することが必要とされる。組み合わせは、冷却するにつれて、固形ワックスのような物質に凝固し、成分はタンポンの先端にしっかりと締結される。
【0008】
【特許文献1】米国特許第4,340,563号公報
【特許文献2】米国特許第3,692,618号公報
【特許文献3】米国特許第3,802,817号公報
【特許文献4】米国特許第3,338,992号公報
【特許文献5】米国特許第3,341,394号公報
【特許文献6】米国特許第3,502,763号公報
【特許文献7】米国特許第3,502,538号公報
【特許文献8】米国特許第3,542,615号公報
【特許文献9】米国特許第3,849,241号公報
【特許文献10】米国特許第4,488,928号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
被膜、浸漬、凝固、又は同様なものによりタンポンの内部に又はタンポン上に、治療剤を導入しようとする方法に固有のものとして、ある幾つかの問題がある。研究所の環境の中で加工されるもののような手順は、自動化されたタンポン製造工程への適用を妨げるものである。厳しい投薬量の要求のために、治療剤及びそのキャリヤは、均一で適度な濃度及び純度を持つ溶液内に維持されなければならない。これらの要求は、通常の作動中に達成することは困難で、更にタンポン製造の機械が停止したとき、これらの要求を維持することがより困難となることは明らかである。更に、異なる密度のタンポンは、投与された液体治療剤を異なるように吸収するので、異なるタンポンの間では薬剤濃度が異なるものとなる。
【0010】
特に、添加物及び活性化合物の成分の一定した攪拌又は混合を与えることについての必要性が、タンポン製造機械が停止した時にどのようにして固体活性成分を溶液中に均一な懸濁状態に維持するかという問題を生じる。機械が停止した時にインライン混合機を使用し、加熱された液体化合物を再循環させることは、溶液を移動させ混合させる状態を維持する方法を提供する。しかしながら、数時間にわたって機械が停止することもあり得るので、高温で長時間置かれることにより、又は再循環される溶液の連続したポンピングに起因する機械的剪断力により、幾つかの化合物の混合物の安定性が犠牲になることがある。
【0011】
ここに示された発明は、薬用タンポンを形成するために投薬形態をタンポン上に組み込むことにより、これらの問題点を解決するもので、ここで投薬形態はタンポンに導入されることとなる。1つの実施形態において、すべての又は一部の投薬形態は、エネルギー源により僅かに活性化され、キャリヤ成分がタンポンと相互作用できるようになり、タンポンにしっかりと接着されるようになる。投薬形態は十分に安定であり、制御された設備内で別々に製造することができ、したがって、均一性、濃度及び純度を制御することにより服用量が容易に制御されるようになる。
【0012】
より特定的には、ここに示された発明は治療剤を投与するのに適したタンポンを提供し、該タンポンはタンポン本体を含み、タンポン本体は第一製造設備で製造され、投薬形態は本体に取り付けるのに適しており、該投薬形態は治療剤を含む組成を含み、第二製造設備で製造される。
【0013】
ここに示された発明は、薬用タンポンを形成するための方法を更に提供し、該方法は第一製造設備でタンポン本体を製造し、第二製造設備で治療剤を含む組成を含む投薬形態を製造し、更に投薬形態をタンポン本体に取り付けるものである。
【0014】
ここに示された発明は、薬用タンポンと非薬用タンポンのどちらを使用するかの選択を消費者にさせることができるような方法を更に提供するもので、該方法は、消費者に、治療剤を含む組成を含み、タンポン本体を持つタンポンと組み合わせて使用されるのに適している投薬形態を提供し、投薬形態をタンポン本体に取り付ける手段を提供し、薬用タンポンの使用に関する指示を提供することを含む。
【0015】
ここに示された発明は、薬用タンポンの使用方法を更に提供するもので、該方法は、タンポン本体を持つタンポンを取得し、治療剤を含む組成を含み更にタンポンと組み合わせて使用されるのに適した投薬形態を取得し、該投薬形態をタンポン本体に取り付けることを含む。
【0016】
薬用成分が、タンポン製造工程においてタンポンに投与される場合には、連続したインライン方法において予め製造された投薬形態を使用する組み立て式方法の利点は多くある。投薬形態は、適格な製薬業者の下で形成されることが望ましく、これは活性成分の正しい投与量及び純度が、投薬形態の中で均一に分散されているか、又は投薬形態の中で均一に分散されることを保証するものである。投薬形態の使用は、現存するタンポン製造方法の変更を簡単にする。投薬形態の使用で、多くの型の治療剤をタンポンに付与することができる。投薬形態の化学的及び物理的安定性は、タンポンに対する組み立て式方法との間で妥協されることはない。この方法は、タンポンの吸収性構造の物理的特性にあまり頼らないものであり、これは、添加物成分の一部分の相変化だけが、タンポンとの接着に要求されるからである。結果的に、ここに開示された発明の製造経費も利点とするものであるが、それは薬用タンポンが現存する製造方法に両立性があるからである。
【0017】
本発明は、女性ケアー製品と一体化した又はこれに結合された治療剤投与システムを提供することにより、女性ケアー製品と協力した治療剤投与システムについて述べている。治療剤及びキャリヤ成分を含む治療剤投与システムは、膣上皮を通して身体に吸収されるか又は、生理学的疾病、様子、又は状態を処置する目的において、膣上皮に局所的に堆積されることになる。
【0018】
本発明の他の目的及び利点は、以下に続く説明及び添付された図面により、当業者に明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
ここに示された発明は、例示的目的のために女性ケアー製品の例としてタンポンの使用を示している。しかしながら、本発明はタンポンのような装置及び膣挿入装置を含む、他の形の製品にも同等に適用され、ここに示された例に限られるものではない。女性失禁用挿入物を含む失禁用製品のような非月経女性用製品と関連して、ここに示された発明の使用が考慮されている。
【0020】
ここで用いられる「不織布又は不織ウェブ」という用語は、個々の繊維又は糸が互いに組み合わされているが、編布のように順序だった、又は識別可能な形ではない構造を持つウェブを意味する。この用語は又、個々のフィラメント及びストランド、ヤーン、又はトウ並びに、布に似た特性を与えるために、微小繊維化され、孔形成され、又はその他の形で処理された発泡体及びフィルムを含む。不織布又は不織ウェブは、例えば、メルトブロー法、スパンボンド法、及びボンデッドカーデッドウエブ法などの多くの方法から形成される。不織布の基本重量は、通常、平方ヤード当たりの材料オンス(osy)又は、平方メートル当たりのグラム(gsm)で表わされ、使用される繊維直径は、通常、ミクロンで表わされる。基本重量は、osyの値に33.91を単に掛けることにより、osyからgsmに換算できる。
【0021】
ここで用いられる「ミクロ繊維」という用語は、その直径が平均約75ミクロンより大きくない小さい直径の繊維を意味しており、例えば平均約0.5ミクロンから約50ミクロンの直径を持ち、更に特定的にはミクロ繊維は、平均約2ミクロンから約40ミクロンの直径を持つものである。よく使用される別の繊維直径の表わし方にデニールがあり、これは繊維9000メートル当たりのグラムで定められ、平方ミクロンの繊維直径にグラム/ccの密度を掛け、0.00707を掛けて換算できる。より低いデニールはより微細な繊維を表わし、より高いデニールはより厚い又は重たい繊維を表わす。例えば、15ミクロンとして与えられたポリプロピレン繊維の直径は、二乗され、その結果に0.89g/ccを掛け、更に0.00707を掛けてデニールに換算される。このように、15ミクロンのポリプロピレン繊維は約1.42デニール(152x0.89x0.00707=1.415)である。米国以外では、計測単位は「テックス」がより一般的であり、これは繊維のキロメートル当たりのグラムとして定められる。テックスは、デニール/9で計算することができる。
【0022】
ここで用いられる「スパンボンドフィラメント」という用語は、押し出されるフィラメントの直径を持つ、複数の微細な、通常は円形の防糸口金の毛管からフィラメントとして溶融熱可塑性材料を押し出し、次いで、例えば引抜き及び/又は他の周知のスパンボンド機構によって、急激に大きさを減少させることにより形成される小直径の繊維を意味し、例えば、米国特許第4,340,563号、第3,692,618号、第3,802,817号、第3,338,992号、第3,341,394号、第3,502,763号、第3,502,538号、及び第3,542,615号に記載されている。スパンボンド繊維は冷却され、集積された表面上に堆積した時、概して粘着性がない。スパンボンド繊維は一般的に連続しており、しばしば7ミクロンより大きい、典型的に約10から約20ミクロンの間の平均直径を持つ。
【0023】
ここで用いられる「メルトブローン繊維」という用語は、複数の微細な、通常は円形のダイ毛管を通して、溶融状態熱可塑性材料を、集中する高速で、通常熱せられたガス(例えば空気)中に溶融状態の糸又はフィラメントとして押し出し、この高速ガスが溶融熱可塑性材料のフィラメントを細くして、その直径を、多分ミクロ繊維の直径にまで減少させることにより形成された繊維を意味する。その後、メルトブローン繊維は高速ガス流により運ばれて、集積表面に堆積され、しばしばまだ粘着性があるが、ランダムに散布されたメルトブローン繊維のウェブを形成する。この方法は、例えば米国特許第3,849,241号に記載されている。メルトブローン繊維は、連続の又は非連続のミクロ繊維であり、平均直径は概して10ミクロンより小さい。
【0024】
ここで用いられる「ボンデッドカーデッドウエブ」又は「BCW」という用語は、当業者に知られているカーディング法により形成された不織ウェブで、更に例えば、米国特許第4,488,928号に記載されており、この特許は、引用によりここに組み入れられる。簡単に言うと、カーディング法は、一般的に均一な平均重量を与えるためにコームされた又は処理された嵩高ボールに、接着された又は他の接着成分を備えた、例えばステープル繊維の混合物により開始される。このウェブは、加熱されるか又はそうでなければ接着剤成分を活性化するように処理され、これにより一体化した、通常嵩高な不織材料を形成する。
【0025】
ここで用いられる「ポリマー」という用語は、一般的にホモポリマー、例えばブロック、グラフト、ランダム又は交互ポリマーのようなコポリマー、ターポリマーなど、及びそれらの混合物並びに変性物を含むが、これらに限定されるものではない。更に、特に限定されない限り、「ポリマー」という用語は、材料のあらゆる可能な形状配列を含むことができる。これらの配列は、これに限定するものではないが、アイソタクチック、シンディオタクチック、及びランダム対称を含む。
【0026】
ここで用いられる「親水性」という用語は、ポリマー材料が、水性媒体、すなわち水が主要な成分である液体媒体によって、ポリマー材料が湿潤可能になるような表面自由エネルギーを持つことを意味する。「疎水性」という用語は、親水性と定義されない材料を含む。「固有疎水性」という語句は、疎水性に影響を与える添加物又は処理なしに、化学組成物状態において疎水性である材料を意味する。疎水性材料は、親水性にするために界面活性剤及び同様なもので、内部から又は外部から処理されることができることを認識すべきである。
【0027】
「表面」という用語及びこの複数形は、一般的にここでは、物体の外側又は一番上の境界を意味する。
【0028】
ここで用いられる「吸収性物品」という語句は、体液を吸収し更に保持する装置という意味であり、より特定的には身体から廃棄された様々な流体を吸収し更に保持するために、皮膚の側又は近くに、或いは膣腔上皮の側又は近くに位置される装置を意味する。
【0029】
ここで用いられる「使い棄て」という用語は、洗濯するように意図されていず、或いはそうでなければ、1回の使用の後修復するか又は再利用するように意図されていない吸収性物品を示す。
【0030】
ここで用いられる「投薬形態」という用語は、治療剤を含む組成を含む薬剤形態の一般的用語を意味する。薬剤形態は、座薬、カプセル、又はどんな他の適した形式での投薬を含むことができる。薬剤形態は又、球状、卵形、ドーム型、全体的に平坦な、又は薬剤形態の付与の必要性により指示された他の適したどんな形もとることができる。薬剤形態は、凸状、凹状、平坦な、円弧状、又は薬剤形態の付与の必要性により指示された他の適したどんな表面も持つことができる。
【0031】
図1及び図2は、第一部材14及び第二部材18を含むタンポンアプリケーター10を示しており、これは月経用タンポン22を収容し、更に女性の膣内部にタンポン22を挿入するための快適な手段を提供するように設計されている。
【0032】
タンポンアプリケーター10は、第一部材14及び第二部材18を含む。第一部材14は、らせん状に巻かれた形、渦巻き型に巻かれた形、又は紙、ボール紙、厚紙、プラスチック、他の適した材料、又はこの組み合わせから形成された縦方向に接合された中空のチューブの形をとることができる。第一部材14のプラスチックはポリエチレンが好ましいが、ポリプロピレン又は他の適したプラスチックでも良い。外側チューブとして一般的に示されている第一部材14は、適した寸法を持つ配列とすることができる。例えば、第一部材14は、正しく固定されており、約10ミリメートルから約20ミリメートルの比較的小さい直径を持つことができる。第一部材14は、約0.2ミリメートルから約0.6ミリメートルの予め定められた厚さを持つことができる壁を持つ。壁24は、材料の単層から構成されるか又は、積層体を形成するために共に接着された2つ又はそれより多い層から形成することができる。2つ又はそれより多い積層体又は層の使用は、タンポンアプリケーター10の性能を高めることができる様々な層として、特定の材料を使用して製造することが可能である。2つ又はそれより多い積層体が利用される時、すべての積層体は細長い円柱を形成するために、らせん状に巻くか、渦巻き型に巻くか、又は縦方向に接合することができる。壁24は、粗目で、できればより厚い積層体を囲む外部又は外側表面26上に、滑らかで薄い積層体の材料を使用して構成される。壁24が少なくとも3つの積層体を含む時、中間の積層体は厚めの積層体とすることができ、内側及び外側の積層体は、タンポン20の押し出しを促進し、第一部材14の女性の膣への挿入を促進するために、それぞれが滑らかで及び/又は滑りやすいものとすることができる。2つの薄く滑らかな積層体の間に、厚く粗目の材料の積層体を挟むことにより、安価な第一部材14は非常に機能的に形成することができる。壁24は、1つから4つの積層体を含むことができ、より多い積層体も必要であれば利用することができる。
【0033】
第一部材14は、約0.2ミリメートルから約0.6ミリメートルの予め求められた厚さを持つことができる壁24を持つ。第一部材14が、らせん状に巻かれるか、渦巻き型に巻かれるか、又は縦方向に巻かれる時、壁24は、材料の単層から構成されるか又は、積層体を形成するために共に接着された2つ又はそれより多い層から形成することができる。2つ又はそれより多い積層体又は層の使用は、タンポンアプリケーター11の性能を高めることができる様々な層として、特定の材料を使用して製造することが可能である。2つ又はそれより多い積層体が利用される時、すべての積層体は細長い円柱を形成するために、らせん状に巻かれるか、渦巻き型に巻かれるか、又は縦方向に接合されることができる。壁24は、粗目で、できればより厚い積層体を囲む外部又は外側表面26上に、滑らかで薄い積層体の材料を使用して構成される。壁24が少なくとも3つの積層体を含む時、中間の積層体は厚めの積層体とすることができ、内側及び外側の積層体は、タンポン20の押し出しを促進し、第一部材14の女性の膣への挿入を促進するために、それぞれが滑らかで及び/又は滑りやすいものとすることができる。2つの薄く滑らかな積層体の間に、厚く粗目の材料の積層体を挟むことにより、安価な第一部材14は非常に機能的に形成されることができる。壁24は、1つから4つの積層体を含むことができ、より多い積層体も必要であれば利用することができる。
【0034】
壁24を形成する積層体は、膠などの接着剤により、又は熱、圧力、超音波などにより共に保持することができる。接着剤は、水溶性又は非水溶性のどちらでもよい。水溶性接着剤は、環境的理由から、壁24が水に浸漬された時すばやく分解することが好ましい。このような浸漬は、第一部材14がトイレに流すことにより廃棄される時に起こる。第一部材14を公共廃棄物処理工場に曝し、そこで水に浸される時、化学的及び攪拌で起こるすべての相互作用により、比較的短時間で壁24が分解し更に溶解される。
【0035】
第一部材14の内径は、通常約0.75インチ(約19ミリメートル)より小さく、更に好ましくは約0.625インチ(約16ミリメートル)より小さい。タンポンの外径は様々であるが、女性に最も利用されるタンポンは外径が約0.75インチ(約19ミリメートル)より小さいものである。
【0036】
第一部材14は、吸収性タンポン22を収容する大きさを持つように形成されている。上記したように、第一部材14は実質的に、第一部材14の女性の膣への挿入を促進するように、滑らかな外側表面26を持つべきである。外側表面26が滑らかで及び/又は滑りやすい時、第一部材14は、膣の内部組織に磨耗を与えることなく、女性の膣に容易に滑り動くようになる。第一部材14は、大きい滑動性特性を持つように被膜することができる。ワックス、ポリエチレン、ワックスとポリエチレンの組み合わせ、セロファン、及び粘土が、快適な挿入を促進するために、第一部材14に付与される代表的な被膜剤である。
【0037】
第一部材14は、中央縦方向軸X−X(図2参照)上に形成された、真っ直ぐで、細長い円柱型チューブとすることができる。第一部材14は、円弧状の形に形成することも可能である。円弧状の又は曲線の形は、第一部材14を女性の膣に挿入する時、快適さを提供するものとなる。湾曲したタンポンアプリケーターにより湾曲したタンポンを使用することが可能で、このことはそのタンポンの形が女性の膣の湾曲により適合性があるという理由から、幾人かの女性にとって使用するのに更に快適であるものとなる。
【0038】
図1に示すように、挿入チップ32は、半径上で開く複数のひだ又は花弁状部36を持つように示されており、挿入チップ32は第一部材14の直径とおよそ同じか又はこれより大きい直径を持つ。ひだ36は、偶数又は奇数のいずれの数でもよく、等しい間隔を持つか又は非均一に配列することができる。
【0039】
図1及び図2を参照すると、第一部材14は、第二端30の近くに位置される把持用リング40を持つことができる。把持用リング40は、第一部材14が構成される材料から一体的に形成することができ、又は、これは、接着剤又は幾つかの他の型の接着機構により固定された別々の部材とすることができる。把持リング40は、第一部材40を把持し、更に親指と中指で保持するための手段を使用者に提供するように機能する。次いで使用者は、第二部材18の自由端上に人差し指を置き、第二部材18を第一部材14内に押し出しながら、膣に対して第一部材14を方向付けることができる。
【0040】
上記したように、タンポンアプリケーター11は、内側チューブとして通常表わされる第二部材18を含む。第二部材18は、第一部材14のように、紙、ボール紙、厚紙、他の適した材料、又はそれらの組み合わせから形成された、らせん状に巻かれた、渦巻き型に巻かれた、又は縦方向に接合された中空チューブとすることができる。第二部材18は又、シームのないプラスチックチューブの形をとることもできる。第二部材18にプラスチックを使用する場合には、ポリエチレンが好ましいが、ポリプロピレン又は他の適したプラスチックとすることもできる。第二部材18は、第一部材14と同様の材料から形成することができ、或いは異なる材料から形成することもできる。第二部材18は中実スティックでよく、或いは幾つかの他の特異な形を使用することもできる。使用者の人差し指が置けるように広くした表面を提供するために、第二部材18の外側端上に把持用リング又はフランジ44を形成することが可能である。把持リング44は、人差し指のシートとして機能し、更に第二部材18の第一部材14への移動を容易にする。
【0041】
代替的実施形態において(示されていない)、タンポンアプリケーター11の第一部材14及び第二部材18は、スティック状アプリケーターと取り替えることができる。スティック状アプリケーターは、タンポン22を挿入するために使用され、挿入後に、スティック状アプリケーターが引抜かれる。
【0042】
タンポン22は、月経期間に、月経、血液及び他の体液を吸収するために、女性に使用されるように最初から設計された吸収性部材である。タンポン22は、タンポン本体50及び引抜き紐54を含む。タンポン本体50は、通常円柱状になるように圧縮されており、丸く、円形にされた又は形作られた末端又は先端58を持つことができる。タンポン本体50は、タンポン22が使用される時に子宮頚管に近い位置になる末端58を持つ。タンポン本体50は又、タンポン22が使用される時に膣開口部に近い位置となる近位端すなわち紐付端62を持つ。
【0043】
タンポン22は共通して、タンポンを女性の膣から引抜くための手段として使用する近位端62に締結された引抜き紐54を持つ。引抜き紐54は、タンポン本体50を横断して形成される孔74を通した輪にすることができる。付加的に、引抜き紐54は、紐54がタンポン本体50と分離しないように、紐の自由端に形成された結び目78を持つことができる。
【0044】
本発明において、使用に適した月経用タンポンは吸収性材料を含む。吸収性材料は、吸収性シート又はリボンに組み立てられた繊維から形成される。代替的に、吸収性材料は、一般的に細長い及び/又は円柱状の形態を持つように、組み立てられ更に圧縮された吸収性繊維から形成することができる。吸収性材料は望ましくは、綿及びレーヨンのような天然セルロース系繊維から形成される。例えば、吸収体は、綿100%、レーヨン100%、綿及びレーヨン繊維の混合物、又は他のタンポンに適しているものとして知られている材料とすることができ、合成繊維、例えばポリエステル、ポリプロピレン、ナイロン又はその混合物を含むものとすることができる。吸収体は又、分解可能な繊維を含むことができる。セルローススポンジ又はエラストマー材料から形成されたスポンジなどの他の型の材料又は構造のものも使用することができる。形成される時、吸収性材料は、典型的には、繊維又は他の材料の間に間隔のある隙間又は空洞を含む。
【0045】
本発明において使用に適したタンポン22は通常、天然繊維及び合成繊維の1つ又は両方を含む吸収性繊維から形成されており、膣腔に挿入されやすい大きさに一体化した本体として圧縮される。繊維方向は典型的には、線状に巻かれた又は半径状に巻かれた構造である。タンポン22は通常、必要とされる吸収能力を付与するために十分な大きさの材料本体を持ち、様々な形に形成されることができるように、細長い円柱状の形に形成される。タンポン22は典型的には圧縮されている。圧縮は優先的に、縦方向に、軸上に又は半径状に付与された圧力、又はその組み合わせによって達成することができる。タンポン22は、吸収性繊維及び非吸収性繊維の両方を含む様々な繊維の混合物から形成することができ、これは適したカバー又は包みを持つことも又は持たないこともできる。タンポン及び生理用ナプキンなどの吸収性製品のカバー又は包みは、例えばスパンボンドポリプロピレンシートのような不織繊維のシートから形成することができる。タンポン22は又、タンポン22の性能を改善するために、1つ又はそれより多い様々な処理剤を含み、これは摩擦の減少及び吸収の増加、治療剤の投与、又は処理の組み合わせを含む。
【0046】
本吸収性製品が形成される繊維は、例えば、メルトブローン法又はスパンボンド法によって製造することができ、製造された二成分繊維、二構成要素繊維、又は当業者に知られているポリマー混合繊維を含む。これらの方法は、一般的に、ポリマーが標準長さ又はそれより長い繊維を形成するために繊維化される紡糸用口金に溶融熱可塑性ポリマーを供与するために、押し出し機を使用する。繊維は、通常は空気圧により引き出され、不織布を形成するために移動式穴あきマット又はベルトに堆積される。スパンボンド法及びメルトブローン法で製造された繊維は、上記に定められたようなミクロ繊維である。スパンボンドウエブ及びメルトブローンウエブの製造は一般的に上記に示されている。
【0047】
上述したように、不織布は又、ボンデッドカーデッドウエブとすることができる。ボンデッドカーデッドウエブはステープル繊維から形成され、これは通常梱包単位で販売されている。梱包はピッカーに位置され、ピッカーが繊維を分離する。繊維は、コーミングユニット又はカーディングユニットを通過し、更に全体的に機械方向に向けられた繊維性不織ウェブを形成するために、ステープル繊維を分割し、機械方向に配列する。ウェブが形成されると、このウェブは、次に1つ又はそれ以上の公知の接着方法により接着される。このような接着方法の1つに粉末接着があり、ここでは、粉末状接着剤がウェブを通して分散され、次いで通常、ウェブ及び接着剤を熱風で加熱することにより活性化される。別の適した接着方法にパターン接着があり、ここでは、加熱されたカレンダーロール又は超音波接着装置が、通常は局所的接着パターンで繊維を接着するために使用されるが、必要であればウェブは表面全体にわたって接着することもできる。特に二成分ステープル繊維を使用する時には、別の適した接着方法として通気式接着がある。
【0048】
例示的吸収性材料の一つは、38ミリメートルの長さを持つ3.0デニールのポリエチレン鞘/ポリプロピレン芯の二成分ステープル繊維で構成された不織ウェブである。このような二成分繊維は、チッソ・コーポレーションから入手することができ、典型的には、供給元繊維仕上げ剤又は他の処理剤と共に供給される。ステープル繊維は、開繊機を通過させ、15.24メートル/分(50フィート/分)のラインスピードでウェブにカーディングを行う前に、均一に一緒に混合することができる。ウェブが形成されると、該ウェブは、空気温度131℃の通気式接着機(ドラムタイプ)に送られる。接着機内の典型的滞留時間は、3から4.5秒の間である。結果として生じるウェブは、基本重量100gsm、密度0.06gm/cm3を持ち、次にロールに巻き上げられる。
【0049】
治療剤を含む治療剤投与システム10は、タンポン22と一体化して製造することができる。本発明の目的にとって、例えば、月経困難症のような疾病又は状態に対処する目的で、膣上皮を通して使用者の体内に吸収されることになるどんな治療剤も使用できる。代替的に、又は付加的に、治療剤、ビタミン剤、ホルモン剤、加湿剤、殺菌剤、抗菌剤、通常の膣細菌相の成長を促す好生物剤、及び同様なものなどの改善剤が同様に使用される。
【0050】
本発明に使用される治療剤は、膣上皮を通って吸収可能であり、膣、子宮頚管及び子宮の間に存在すると知られている静脈及び動脈の特異な入り口から子宮へ移動する。この作用は、肝臓における第一通過代謝と言われるものを排除し、子宮への治療剤の濃度が、経口による投薬より高く、効果的に分配される。当業者は、特定の解剖学的位置に導入される治療剤の供与の効能を認識している。例えば、月経困難症を処置するために選択される治療剤は、非ステロイド系抗炎症剤(NSAIDs)、プロスタグランジン抑制酵素、COX−2抑制酵素、局所麻酔、カルシウムチャンネルブロッカー、ポタシウムチャンネルブロッカー、β−アドレナリン作用物質、ロイコトリエン遮断剤、平滑筋抑制酵素、及びジスキネシア筋肉収縮の抑制可能な薬品から成るグループから選択することが好ましい。
【0051】
どんな薬品、添加物、組成、化合物、又はこれらの組み合わせも、投薬形態64とすることができ、膣腔内へ導入することが望ましい。投薬形態64は、どんな吸収性タンポン設計とも組み合わせることができる。投薬形態64は、タンポン22の末端に位置されることが好ましい。投薬形態64は、タンポン22の先端の吸収性構造を部分的に覆うか、又はタンポン先端を十分に覆うように設計することができる。薬用タンポンは、薬品が子宮頚管、膣後蓋、膣上皮領域との接触領域を大きくするために、又は膣腔内の他の解剖学的領域への適合を高めるために、様々なカップ型の形のような特定の形に形成される。
【0052】
可能な治療剤、改善剤、添加物、及びその様なものを含む投薬形態64の内容及び構造が、係属中の米国特許出願 に更に記されており、この出願は、引用によりここに組み入れられる。
【0053】
1つの実施形態において、治療剤を含む組成は、錠剤、カプセル、又は座薬の形で形成される。代替的実施形態において、錠剤、座薬又はカプセルは、およそ体温で溶融させるように、或いは、十分な湿気又は適したpHのような、適した化学物資の存在により、溶解又はそうでなければ分散させるように設計されることができる。治療剤を含む組成の物理的形成は、投薬形態64としてここに示されており、投薬形態64は、これに限られるものではないが、錠剤、カプセル、座薬、ディスク、薬用ドロップ、塗り薬及び同様のもののどんな適した形にもすることができる。
【0054】
投薬形態64は、タンポン22の製造業者と同じ製造業者により形成することができる。投薬形態64は又、別の製造業者により形成し、どんな適した手法ででもタンポン製造業者に提供することができる。例として、薬学的製造のために特に設計された設備を備えた投薬形態製造業者は、投薬形態64の均等性、濃度、及び純度が密接に制御された状態で投薬形態64を形成することができ、製造は適切な規則に従っている。投薬形態64は次いでシールされ、タンポン製造業者に運ぶことができる。タンポン製造業者は次に、適切に制御された状態の下で投薬形態64をタンポン22に付与することができる。この手法で、投薬形態64は適した経験を持つ製造業者により形成され、更にタンポン製造業者は、薬品製造設備の設立から解放される。
【0055】
投薬形態製造業者からタンポン製造業者に輸送された後、投薬形態64は、タンポン22に結合することができる機械的工程に送ることができる。薬用タンポンシステム10を組み立てる1つの方法において、投薬形態64の一部は、その部分の添加物を部分的に溶融するために加熱される。代替的実施形態において、投薬形態64の全部又は一部が、部分的に又は十分に溶融されることができる。投薬形態64は次いでタンポン本体50と当接させられ、部分的に溶融した部分に、タンポン50に係合するために適した圧力が付与される。部分的に溶融された部分は、次いで再固化され、タンポン本体50に取り付けられるようになる。これにより、1つの実施形態においては、投薬形態64は機械的にタンポン本体50の繊維に係合される。別の実施形態においては、投薬形態64は、これにより、化学的にタンポン本体50に係合される。
【0056】
ここに述べられた1つの実施形態において、予め形成された投薬形態64は、投薬形態そのものの一部を部分的に又は十分に溶融するために、圧力、熱供給元、又は圧力及び加熱の組み合わせを使用してタンポン本体50に取り付けられる。代替的実施形態において、この取り付けは、投薬形態64を末端58に導入する前にタンポン本体50の末端58に、加熱され溶融された少量の座薬ベースのSUPPOCIRE(商標)を導入するという製造環境で成し遂げることができる。溶融した座薬ベースのSUPPOCIRE(商標)に含まれた熱は、部分的に投薬形態64を溶融し、両方の液体が冷却され固化された時、しっかりとした接着を形成する。固化は、タンポン本体50を冷却することにより促進することができる。
【0057】
代替的組み立て方法において、投薬形態64は少なくとも部分的には、当業者に知られているような好適な生物学的両立性のある接着剤で被膜され、次いでタンポン本体50に当接されて投薬形態64がタンポン本体50に付加される。
【0058】
代替的実施形態において、タンポン22及び投薬形態64は、同一の又は別々の包装で消費者に提供される。投薬形態64、タンポン22、又はこの両方の包袋は、更に、投薬形態64及びタンポン本体50がどのように取り付けられるかを含む薬用タンポンの使用に関する指示を含むことができる。薬用タンポンが使用されるべき時、どのように使用されるべきか、タンポン22及び投薬形態64は、同じ供給元から提供することができ、又は、消費者が異なる供給元から取得するようにすることができる。この実施形態にとって、投薬形態64は、タンポン22のただ1つの型又は商標に、或いはタンポン22の1つより多い型又は商標に両立性があるように設計できるようになる。消費者は次いで、必要に応じて投薬形態64をタンポン22に取り付けることができるか、又は、投薬形態64なしにタンポン22を使用することができる。
【0059】
1つの実施形態において、設けられたタンポン22は、末端58、近位端62、又は末端58と近位端62の間のどの点にでも凹部66を持ち、凹部は投薬形態64に適応させるように設計されている。投薬形態64及びタンポン22の構造及び配列の他の実施形態は、上述したものとする。
【0060】
代替的実施形態において、タンポン22及び/又は投薬形態64は、生物学的両立性のある接着剤又は、投薬形態64のタンポン22への取り付けを容易にするのに適した他の方法により構成される。生物学的両立性のある接着剤は、取り外し可能な保護ストリップ又はカバーにより被膜されることができる。タンポン22は、投薬形態64が挿入されるタンポン22の末端58のスロットのように、投薬形態64を物理的圧力だけで捕捉するのに適した凹部66を含むことができ、この場合には、タンポン22は投薬形態64の少なくとも一部を囲むようになる。投薬形態64は、投薬形態64の包装が開かれたとき、空気又は湿気に曝されて自己発熱する部分を含むことができる。投薬形態64は又、投薬形態包装から加熱される部分も含むことができる。タンポン本体50は、タンポン本体の包装が開かれたとき、空気又は湿気に曝されて自己発熱する部分を含むことができる。タンポン本体50は、タンポン本体の包装から加熱される部分を含むことができる。これらのどんな場合においても、投薬形態64又はタンポン本体50の加熱された部分は次に、消費者により他のタンポン本体50及び投薬形態64に当接されることができ、投薬形態64の部分が冷却するか又そうでなければ硬化するように、タンポン本体50と接着される。
【0061】
別の代替的実施形態において、消費者に提供されるタンポン22は、タンポン22の末端58と花弁状部36の間にギャップを含む。消費者は次いで、単に投薬形態64をギャップに挿入することにより、投薬形態64とタンポン22を組み合わせることができる。投薬形態64はこれにより、タンポン本体50と花弁状部36の間に設置され、タンポン本体50の挿入部により挿入される。
【0062】
様々な実施形態において、タンポン22は、末端58(図2参照)に、近位端62に、又は末端58と近位端62の間のどの位置にでも、凹部、くぼみ、陥没、へこみ、又はリザーバ(一般的に凹部)66を含むことができる。凹部66は、投薬形態64に適応するように設計されており、ここに示されたどんな方法においても又は他のどんな適した方法によっても、凹部に付与することができる。
【0063】
使用においては、図2を参照すると、第一部材14に対して第二部材18が入れ子式に移動可能であるので、アプリケーター10が機能する。第二部材18が第一部材14内に押し込まれると、タンポン22は、ひだ又は花弁状部36に向かって前方に押される。タンポン22による接触が、タンポン22を第一部材14から押し出させるのに十分な直径まで、半径状に開かせる。タンポン22は女性の膣腔に正しく位置され、タンポンアプリケーター10は引抜かれ適切に廃棄される。
【0064】
タンポン22が女性の膣腔に正しく位置されると、タンポン本体50は月経液及び他の体液を吸収し、投薬形態64は治療剤を膣上皮に与えることができる。治療剤は、処置されるべき状態を減じるために、そこから通常の身体機能によって子宮へと移動される。
【0065】
本発明は、様々な特定の及び図示された実施形態及び技術を参照にして述べられてきた。しかしながら、本発明の思想及び範囲内に留まりながら、多くの変更及び修正がなされるであろうことを理解するべきである。
【0066】
従って、本発明は、添付した特許請求の思想及び範囲内にあるすべての代替的構成、修正、及び変更を含むことを意図している。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】2部品タンポンアプリケーターの斜視図である。
【図2】図1に示すタンポンアプリケーターの横断面図である。
【符号の説明】
【0068】
11 タンポンアプリケーター
14 第一部材
18 第二部材
32 挿入チップ
40 把持用リング
50 タンポン本体
54 引抜き紐
58 末端
62 近位端
64 投薬形態
66 リザーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
治療剤の投与に適したタンポンであって、
第一製造設備で製造されるタンポン本体と、更に
治療剤を含む組成を含み、本体に取り付けられるのに適した投与形態と、
を備え、前記投与形態は、第二製造設備で製造されることを特徴とするタンポン。
【請求項2】
前記第一製造設備は、製薬業者の設備であることを特徴とする請求項1に記載のタンポン。
【請求項3】
前記第二製造設備は、タンポン製造者の設備であることを特徴とする請求項1に記載のタンポン。
【請求項4】
前記タンポン本体及び前記投薬形態は、製造者が供給するのに適していることを特徴とする請求項1に記載のタンポン。
【請求項5】
前記投薬形態は、第一製造設備に輸送され、前記第一製造設備内で前記タンポンに取り付けられることを特徴とする請求項1に記載のタンポン。
【請求項6】
前記タンポン本体は、第二製造設備に輸送され、前記投薬形態は前記第二製造設備内で前記タンポンに取り付けられることを特徴とする請求項1に記載のタンポン。
【請求項7】
前記投与形態は、投薬形態を部分的に溶融させることにより前記タンポン本体に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載のタンポン。
【請求項8】
部分的に溶融された投薬形態は、前記タンポン本体に部分的に吸収されることを特徴とする請求項7に記載のタンポン。
【請求項9】
前記投薬形態は、加熱された前記タンポン本体により部分的に溶融され、前記投薬形態が前記本体に接触させられることを特徴とする請求項7に記載のタンポン。
【請求項10】
前記投薬形態は、生物学的両立性のある接着剤の使用によりタンポン本体に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載のタンポン。
【請求項11】
前記投薬形態及び前記タンポン本体は、消費者に別々に販売されることに適していることを特徴とする請求項1に記載のタンポン。
【請求項12】
前記タンポン本体及び前記投薬形態は、消費者により取り付けられるようになったことを特徴とする請求項1に記載のタンポン。
【請求項13】
前記投薬形態は、該投薬形態を部分的に溶融させることによって、消費者によりタンポン本体に取り付けられることを特徴とする請求項12に記載のタンポン。
【請求項14】
部分的に溶融した投薬形態は、部分的に前記タンポン本体に吸収されることを特徴とする請求項13に記載のタンポン。
【請求項15】
前記投薬形態は、タンポン本体が加熱されることにより部分的に溶融され、消費者によりタンポン本体に接触させて、タンポン本体に取り付けられることを特徴とする請求項12に記載のタンポン。
【請求項16】
前記投薬形態は、生物学的両立性のある接着剤の使用によって消費者によりタンポン本体に取り付けられることを特徴とする請求項12に記載のタンポン。
【請求項17】
前記投薬形態は、生物学的両立性のある接着剤を含み、前記生物学的両立性のある接着剤は被膜で保護されていることを特徴とする請求項16に記載のタンポン。
【請求項18】
前記第一及び第二製造設備は同じ製造設備であることを特徴とする請求項1に記載のタンポン。
【請求項19】
薬用タンポンを製造する方法であって、
第一製造設備でタンポン本体を製造し、
第二製造設備で治療剤を含む組成を含む投薬形態を製造し、
前記投薬形態を前記タンポン本体に取り付ける、
ことを特徴とする方法。
【請求項20】
前記タンポン本体及び前記投薬形態が同一の製造設備にあるようにするために前記タンポン本体及び前記投薬形態の1つ又は両方を輸送することを更に含むことを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記取り付け段階は、製造設備で成されることを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記投薬形態の少なくとも一部を溶融させることを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項23】
前記溶融行為は、前記タンポン本体を加熱し、前記投薬形態を前記本体と接触させるものであることを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記溶融行為は、前記投薬形態を加熱し、前記投薬形態を前記本体と接触させるものであることを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項25】
前記溶融行為は、前記投薬形態を加熱し、前記投薬形態を本体と接触させ、そこで前記本体を冷却するものであることを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項26】
前記タンポン本体及び前記投薬形態の1つに、生物学的両立性のある接着剤を付与することを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項27】
前記タンポン本体を消費者に提供することを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項28】
前記投薬形態を消費者に提供することを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項29】
前記取り付け行為は、消費者により成されることを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項30】
前記取り付け行為は、前記投薬形態を部分的に溶融させるものであることを含むことを特徴とする請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記取り付け行為は、タンポン本体を加熱し更に、前記投薬形態を部分的に溶融するために前記投薬形態を前記タンポン本体に接触させるものであることを特徴とする請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記取り付け行為は、生物学的両立性のある接着剤を使用して、前記投薬形態を前記タンポン本体に付加するものであることを含むことを特徴とする請求項29に記載の方法。
【請求項33】
前記取り付け行為は、前記生物学的両立性のある接着剤から防護被膜を除去することを含むものであることを特徴とする請求項32に記載の方法。
【請求項34】
薬用タンポンを使用するか又は非薬用タンポンを使用するかを消費者に選択させることが可能な方法であって、
消費者に治療剤を含む組成を含み、タンポン本体を持つタンポンと組み合わせて使用するのに適した投薬形態を提供し、
前記投薬形態を前記タンポン本体に取り付けるための手段を提供し、更に、
薬用タンポンの使用に関する指示を提供する、
ことを特徴とする方法。
【請求項35】
薬用タンポンを使用する方法であって、
タンポン本体を持つタンポンを取得し、
治療剤を含む組成を含み、前記タンポンと組み合わせて使用するのに適した投薬形態を取得し、
前記投薬形態を前記タンポン本体に取り付ける、
ことを特徴とする方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
治療剤の投与に適したタンポンであって、
第一製造設備で製造されるタンポン本体と、更に
治療剤を含む組成を含み、本体に取り付けられるのに適した投与形態と、
を備え、前記投与形態は、第二製造設備で製造されることを特徴とするタンポン。
【請求項2】
前記タンポン本体及び前記投薬形態は、消費者により取り付けられるようになったことを特徴とする請求項1に記載のタンポン。
【請求項3】
前記投薬形態は、該投薬形態を部分的に溶融させることによって、消費者によりタンポン本体に取り付けられることを特徴とする請求項に記載のタンポン。
【請求項4】
前記投薬形態は、生物学的両立性のある接着剤の使用によって消費者によりタンポン本体に取り付けられることを特徴とする請求項に記載のタンポン。
【請求項5】
薬用タンポンを製造する方法であって、
第一製造設備でタンポン本体を製造し、
第二製造設備で治療剤を含む組成を含む投薬形態を製造し、
前記投薬形態を前記タンポン本体に取り付ける、
ことを特徴とする方法。
【請求項6】
前記タンポン本体及び前記投薬形態が同一の製造設備にあるようにするために前記タンポン本体及び前記投薬形態の1つ又は両方を輸送することを更に含むことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項7】
前記取り付け段階は、製造設備で成されることを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項8】
前記投薬形態の少なくとも一部を溶融させることを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項9】
前記溶融行為は、前記タンポン本体を加熱し、前記投薬形態を前記本体と接触させるものであることを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項10】
前記溶融行為は、前記投薬形態を加熱し、前記投薬形態を前記本体と接触させるものであることを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項11】
前記溶融行為は、前記投薬形態を加熱し、前記投薬形態を本体と接触させ、そこで前記本体を冷却するものであることを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項12】
前記タンポン本体及び前記投薬形態の1つに、生物学的両立性のある接着剤を付与することを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項13】
前記タンポン本体を消費者に提供することを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項14】
前記投薬形態を消費者に提供することを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項15】
前記取り付け行為は、消費者により成されることを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項16】
前記取り付け行為は、前記投薬形態を部分的に溶融させるものであることを含むことを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記取り付け行為は、タンポン本体を加熱し更に、前記投薬形態を部分的に溶融するために前記投薬形態を前記タンポン本体に接触させるものであることを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記取り付け行為は、生物学的両立性のある接着剤を使用して、前記投薬形態を前記タンポン本体に付加するものであることを含むことを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記取り付け行為は、前記生物学的両立性のある接着剤から防護被膜を除去することを含むものであることを特徴とする請求項18に記載の方法。
【請求項20】
薬用タンポンを使用するか又は非薬用タンポンを使用するかを消費者に選択させることが可能な方法であって、
消費者に治療剤を含む組成を含み、タンポン本体を持つタンポンと組み合わせて使用するのに適した投薬形態を提供し、
前記投薬形態を前記タンポン本体に取り付けるための手段を提供し、更に、
薬用タンポンの使用に関する指示を提供する、
ことを特徴とする方法。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2006−514838(P2006−514838A)
【公表日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2003−563523(P2003−563523)
【出願日】平成15年1月7日(2003.1.7)
【国際出願番号】PCT/US2003/000490
【国際公開番号】WO2003/063829
【国際公開日】平成15年8月7日(2003.8.7)
【出願人】(597085132)キンバリー クラーク ワールドワイド インコーポレイテッド (17)
【Fターム(参考)】