説明

観覧車用電飾装置

【課題】観覧車の回転輪の一面に静止画又は動画を表示し、かつ、これらの表示が回転輪が回転しても、一定の姿勢を維持することにより、複雑な表示でも見易い、理解し易い画像表示をする。
【解決手段】支持脚1により支持された水平方向の中心軸3を中心に回転駆動する回転輪2の外周に多数のゴンドラ4を配設して成る観覧車において、前記回転輪2の少なくとも一面を構成する放射状枠体5に設けた多数のLED素子と、前記回転輪の回転を検出する回転検出器と、これらの各LED素子を調光制御することにより静止画像や動画像を表示させる制御手段を設け、前記回転検出器が回転輪の一定角度の回転を検出する毎に、前記制御手段が前記静止画像や動画像を、前記回転軸3を中心とした回転輪2の回転と反対方向に一定角度ずつずらして表示させる構成とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、遊園地や博覧会場等に設置された観覧車の一側面又は両側面に設けられた電飾装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、観覧車は、支持脚の上部で回転輪を支持し、当該回転輪の円周縁に沿って、乗客が乗る多数のゴンドラが設けられ、適宜の駆動源により前記回転輪が回転し、これにより各ゴンドラが環状に移動して、地上数十メートルの高さまで上昇し、ゴンドラの乗客は周囲の眺望を楽しむものである。
【0003】
最近は、世間の人々の活動が夜間にも及び観覧車も夜間稼動している場合が多い。そこで、夜間の観覧車の側面に電飾や光による情報を表示するようになった。これにより、電飾や情報表示が夜空に映え、遠くからもこの電飾や情報表示を楽しむことが出来るようにしている。しかしながら、これらの電飾や情報表示は、単に種々の色彩の模様や絵画であったり、数字や文字を表したりするものであり、単純な表示となっているのが現状である。
【0004】
具体的には、例えば、特許文献1のものは、観覧車の回転輪の周方向に沿って外径又は内径方向に向かって投光するカラー投光機が配設され、かつ、上記回転輪の枠体を当該カラー投光機から投光される光によって照明して、当該光の色彩で天気予報を表示可能であって、前記回転輪の前後の枠体の表面の径方向杆に発光管が取り付けられ、かつ当該発光管の点灯長さ寸法を増減変化させて気温を表示可能であって、当該発光管が、花火状の模様を形成するように内径側から外径側へ順次移動しつつ点灯可能であって、かつ、当該花火状の模様表示と天気予報と気温とが、所定時間間隔で切換えられるように制御されている。
【0005】
また、特許文献2のものは、観覧車の回転輪の前後の枠体の少なくとも一方の表面の径方向杆及び環状杆に発光管が取り付けられ、かつ、当該発光管を発光させることによって、上記表面の上半部に周方向に沿ってイベントまでの残時間等を表示するカウントダウン表示部を設け、さらに、当該カウントダウン表示部が略定位置に固定され、上記カウントダウン表示部の下方に、発光管を発光させることによってイベント名を周方向に表示するイベント表示部を設け、かつ、当該イベント表示部が回転移動し、発光管が花火状の模様を形成するように内径側から外径側へ順次移動しつつ点灯し、かつ、花火状の模様表示と上記カウントダウン表示部と上記イベント表示部とが、所定時間間隔で切換えられるように制御されている。
【0006】
また、特許文献3のものは、水平方向の回転軸を中心に回転駆動する回転輪に複数のゴンドラを設けた観覧車において、面発光体を取着して成り、この面発光体は回転輪に取着することができ、また、回転輪を支持する支持脚に取着しても良い。また、面発光体は発光ダイオードで構成することが好ましく、特に長尺な保持フレームにその長手方向に沿って複数のLEDランプを保持固定し、前記保持フレームを間隔をあけて複数並列に配設して構成したものである。
【0007】
【特許文献1】特許第3410316号公報
【特許文献2】特許第3436468号公報
【特許文献3】特開2006−68309号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
前記特許文献1のものは、これを見た人は花火模様は理解できるが、天気予報の表示は、カラー投光機による光の色彩の変化で表示され、また、気温は発光管の点灯長さ寸法を増減させて表示されているため、これらの決りごとを理解していない人には、単なる光又は光の模様にしか見えず、極めて表現力の乏しいものであった。その上、当該表示は観覧車の回転輪の回転に伴い回転するものであるため、複雑な表現ができないものであった。
【0009】
また、前記引用文献2のものは、カウントダウン表示と、イベント表示と花火模様の表示をするが、イベント表示と花火模様表示は、観覧車の回転に伴い回転するもので、特に、イベント表示は、傾斜していたり、逆さまに表示されると見にくくなる。また、カウントダウン表示は、略定位置に表示されると記載されているが、具体的にどのようにして定位置に表示されるのかの記載がない。
【0010】
また、前記特許文献3のものは、多数の発光ダイオードからなる面発光体は、回転輪に取着される場合と、回転輪の支持脚に取着される場合があるが、回転輪の場合は、回転輪の回転と共に、面発光体が回転し、これも見る人にとっては、見にくく、複雑な表示はできないものであった。
【0011】
そこで、この発明はこれらの従来技術を改善すべく、回転輪の一面を構成する枠体に沿って多数のLED素子を配設し、これらの回転輪の一面に配設した多数のLED素子の調光制御することによって静止画像又は動画像を表示し、かつ、これらの表示が回転輪が回転しても、一定の姿勢を維持することにより、複雑な表示でも見易い、理解し易い鮮明な画像表示を提供可能な観覧車の電飾装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
請求項1の発明は、支持脚により支持された水平方向の中心軸を中心に回転駆動する回転輪の外周に多数のゴンドラを配設して成る観覧車において、前記回転輪の少なくとも一面を構成する枠体に多数のLED素子と、前記回転輪の回転を検出する回転検出器と、これらの各LED素子を調光制御することにより静止画像や動画像を表示させる制御手段とを設け、前記回転検出器が回転輪の一定角度の回転を検出する毎に、前記制御手段が前記静止画像や動画像を、前記回転軸を中心とした回転輪の回転と反対方向に一定角度ずつずらして表示させる構成とした観覧車用電飾装置とした。
【0013】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記静止画像や動画像は絵、文字、記号、模様及びこれらの組み合わせのいずれかである観覧車用電飾装置とした。
【0014】
また、請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、前記各LED素子の調光制御は、静止画像や動画像に係る時間情報を前記観覧車の外部に設けた情報処理装置から無線で出力し、前記制御手段は前記時間情報を受信すると、映像情報を前記各LED素子に出力する構成である、観覧車用電飾装置とした。
【0015】
また、請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、前記回転検出器は、前記回転輪に設けられ、所定基準位置に対する回転輪の回転角度を検出することによって、回転輪の一定角度の回転を検出する構成とした、観覧車用電飾装置とした。
【0016】
また、請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、前記LED素子は、所定の数のLED素子を並べたLED灯具を構成し、当該LED当具を複数個、前記枠体に取付けて成る、観覧車用電飾装置とした。
【0017】
また、請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれかの発明において、前記制御手段は、表示された前記静止画像又は動画像のシルエット部分に該当するLED素子の調光を、回転輪の枠体間を通して見える回転輪の背景色と同色に制御する一方、表示された前記静止画像又は動画像の他の部分は、前記背景色以外の色となるように前記各LED素子を調光制御する、観覧車用電飾装置とした。
【発明の効果】
【0018】
請求項1の発明によれば、観覧車の回転輪の一面を構成する枠体に多数のLED素子を設け、これらの多数のLED素子の調光を制御することにより静止画像や動画像を表示し、複雑な又は精緻な画像を観覧車の回転輪の一面に大きく表示することができる。しかも、これらの静止画や動画表示は、回転輪が回転しても、当該回転に対して表示位置を常に補整し、天地に対して一定の姿勢を保持することが出来る。この補整は、回転輪の回転の一定角度毎に行い、実際には画像を戻すこととなる。しかし、前記一定角度が小さい角度、例えば、0.5度であると、人目には、錯覚を起こして静止しているように見える。従って、この観覧車の表示を外部から鑑賞する人にとって、極めて見やすいとともに、感動を得ることが出来るものである。
【0019】
また、請求項2の発明では、上記請求項1の発明の効果に加え、前記静止画や動画は絵、文字、記号、模様及びこれらの組み合わせであるため、複雑な表示や物語性のある表示ができ、より一層鑑賞に値する表示や情報を与えることが出来る。
【0020】
また、請求項3の発明によれば、観覧車の回転輪は回転するため、時間情報等を回転輪に送信しなければいけないが、地上と回転輪との間で、無線により送受信するため、複雑な構成を不要とし、簡単な構成で実現できる。
【0021】
また、請求項4の発明は、回転検出器を回転輪に設けたことにより、基準位置に対する角度変化を確実に取ら得ることができ、また、回転角度を検出した後の出力信号を、同じ回転輪に設けた前記制御手段の一つである映像変換用情報処理装置に出力でき、簡単な構成にすることが出来る。
【0022】
また、請求項5の発明によれば、予め工場等で一定数のLED素子を並べてLED灯具を作製し、複数のLED灯具を前記回転輪の枠体に沿って取付ければ、LED素子を現場で一個一個枠体に取付ける手間が省け、多数のLED素子を効率的に枠体に取付けることができ、製造が容易である。
【0023】
また、請求項6の発明によれば、例えば、夜空の黒色が回転輪の背景色となる場合は、シルエット部分のLED素子を消灯することにより当該シルエット部分を黒色とし、他の画像部分を着色して表示するため、消灯したLED素子に加え、夜空の黒い背景色と一体となり、LED素子の配設密度が小さくても、シルエット部分の色彩を緻密で鮮やかにし、かつ、その輪郭を際立たせることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
この発明は、支持脚により支持された水平方向の中心軸を中心に回転駆動する回転輪の外周に多数のゴンドラを配設して成る観覧車において、前記回転輪の少なくとも一面を構成する枠体に多数のLED素子と、前記回転輪の回転を検出する回転検出器と、これらの各LED素子を調光制御することにより静止画像や動画像を表示させる制御手段とを設け、前記回転検出器が回転輪の一定角度の回転を検出する毎に、前記制御手段が前記静止画像や動画像を、前記回転軸を中心とした回転輪の回転と反対方向に一定角度ずつずらして表示させる構成である観覧車の電飾装置とした。
【0025】
これにより、静止画像や動画像の表示は、回転輪が回転しても、当該回転に対して表示位置を常に補整し、天地に対して一定の姿勢を保持することが出来る。
【実施例1】
【0026】
以下、この発明の実施例1を図に基づいて説明する。図1はこの発明を使用する観覧車の正面図、図2は同観覧車の一部省略平面略図、図3は同観覧車の回転軸付近の枠体の平面図である。
【0027】
図1に示すように、観覧車Aは支持脚1の上部で回転輪2を支持する。具体的には回転輪2の中心に一体に設けた回転軸3を前記支持脚1で回転自在に支持している。また、前記回転輪2の外周縁には間隔をあけて、乗客の乗る多数のゴンドラ4が吊り下げられている。そして、この回転輪2は適宜の駆動源によって回転する。
【0028】
また、回転輪2は前記回転軸3から、細長い略菱形形状の放射状枠体5が多数並べ設けられている。これらの各放射状枠体5に支持され、回転軸3を中心に径の異なる環状枠体6が複数段にわたって設けられている。また、これらの前記放射状枠体5及び環状枠体6は、図2及び図3に示すように、前記回転輪2の両側面に設けられ、両側面の放射状枠体5及び環状枠体6の間にスペーサ枠体7が設けられている。
【0029】
そして、前記細長い菱形形状の放射状枠体5の外面に、図3に示すように複数のLED灯具8が設けられている。これらのLED灯具8は、前記回転輪2の回転軸3付近の放射状枠体5及びスペーサ枠体7、さらに補助枠体9等に固定されたLED盤10に接続されている。このLED盤10は、図1の文字表示で示すように、回転輪2の回転軸3の周りの、放射状枠体5、環状枠体6及びスペーサ枠体9に囲まれた空間に間隔をあけて複数設けられている。また、これらのLED盤10と同様にPC盤11が回転輪2に設けられている。
【0030】
前記LED灯具8を図4に示す。(a)図はその平面図、(b)図は側面図、(c)図は縦断面図である。このLED灯具8は、細長いケース8a内に多数のLED素子8bが並べ設けられ、これらのLED素子8bは、赤色、緑色、青色の3種類があり、これらのLED素子8bを後述のように調光制御することによって多数種の色彩が表示されるものである。
【0031】
また、このLED灯具8は、上半分に半透明なPCカバー8cが設けられ、前記多数のLED素子8bを被っている。この様にLED素子8bをPCカバー8cで被うことにより、LED素子8bの光を均一化している。また,LED灯具8端部から光が拡散して,表示する絵,文字,記号,模様等が不鮮明にならないように、LED灯具8の各端部は端カバー8eで夫々被われている。また、このLED灯具8と前記LED盤10とを接続するリード線8dがケース8aの一端から導出している。
【0032】
次に、前記放射状枠体5の両側面に設けた多数のLED灯具8への静止画像又は動画像の伝送構成について図5及び図6に基づいて説明する。図5は画像情報送出用装置の概略構成図、図6は画像情報受信及び処理装置の概略構成図である。
【0033】
図5に示すように、観覧車Aの外部に設けた、情報処理装置15には、映像コンテンツ等の映像情報と、これらの各映像情報を識別する識別情報が関連付けられて記憶されている。そして情報処理装置15は、ユーザによる映像情報の選択操作及び当該映像情報を表示させる時刻を示す時間情報の入力操作等を契機として、当該時間情報及び選択された映像情報を識別する識別情報を送出する構成となっている。
【0034】
この情報処理装置15に接続された無線LAN中継盤16は、有線(LANケーブル)を介して前記時間情報及び識別情報を受信すると、当該時間情報及び識別情報を、無線LAN用アンテナ17を介して、観覧車Aの回転輪2に設けられた前記PC盤11に送出する構成となっている。
【0035】
また、前記観覧車Aの回転輪2に設けられた前記PC盤11内には、図6に示すように、前記情報処理装置15に記憶されている映像情報と同じ映像情報が記憶されているスケジューラー用情報処理装置19が設けられ、時間情報及び識別情報を、無線LAN用アンテナ18を介して受信すると、時間情報に基づいて受信した識別情報に係る映像情報を呼び出して、DVI信号の形式で映像変換用情報処理装置20に出力する構成となっている。
【0036】
この映像変換用情報処理装置20には、回転センサ等の回転検出器21が接続されている。この回転検出器21は、回転輪2が基準点からどのくらい回転したか、つまり回転輪2と基準点との回転の差分(角度)を検出するものである。そして回転検出器21は所定の角度、例えば、0.5度を検出する毎に映像変換用情報処理装置20に検出信号を出力する。
【0037】
映像情報をDVI信号の形式で受信した映像変換用情報処理装置20は、当該DVI信号をARTNET信号に変換し、各LED盤10に分配して出力する。そして、映像変換用情報処理装置20は、前記検出信号を受信した場合には、所定の角度分映像を、前記回転輪2の回転軸3を中心に逆方向に回転させて表示するように、映像情報を書き換えた上で、DVI信号の形式からARTNET信号の形式に変換して調光制御し、各LED盤10に分配して出力する。
【0038】
前記ARTNET信号の形式で受信したLED盤10は当該ARTNET信号をDMX信号に変換し、各LED灯具8に出力する。各LED灯具8は、受信したDMX信号に応じて点灯し、回転輪2の一面全体に配設されたLED灯具8で映像を表示する構成となっている。
【0039】
また、映像は回転輪2の両側面で行われ、映像は相互に反対方向に表示される。また、画像は回転輪2の一側面のみで表示する場合もある。さらに、前記画像送出用の情報処理装置15から映像変換用情報処理装置20までを2セット用意すれば、回転輪2の両側面で異なった映像表示をすることもできる。
【0040】
図7は上記信号処理の全体のシステム構成を示すもので、図7において、タクト事務所22内に、前記情報処理装置15が設置されており、具体的には、HUB中継盤23を通して前記無線LAN中継盤16に接続されている。また、観覧車Aの外部の電源を、回転輪2の回転軸3に設けたスリップリング24を介して回転輪2内の前記PC盤11及びAC盤25に供給し、前記PC盤11から当該PC盤11の各装置及びAC盤25から各LED盤10に電源を供給している。
【0041】
次に、図8は、この電飾装置を使用した、前記回転輪2の一側面に表示された画像を示し、(a)図は風車の羽根を黒のシルエットで表示し、当該羽根が回転する動画像である。(b)図は、風見鶏を黒いシルエットで表示し、風見鶏がその支持軸を中心に回転する動画像である。(c)図は、海の波の上を黒いシルエットのイルカがジャンプしている動画像である。また、(d)図は、シャンパングラスの中で、シャンパンの多数の泡が出ている状況を示す動画像である。
【0042】
これらの動画像で、黒いシルエットを表示しているのは、前記映像変換用情報処理装置20において、表示された前記静止画像又は動画像のシルエット部分に該当するLED素子8bを消灯する一方、表示された前記静止画像又は動画像の他の部分に該当するLED素子8bは、黒色以外の色となるように前記各LED素子8bを調光する。
【0043】
これにより、消灯したLED素子8b部分に加え、夜空の黒色部分と一体となり、LED素子の配設密度が小さくても、シルエット部分の色彩を緻密で鮮やかにし、かつ、その輪郭を際立たせることができる。
【0044】
なお、この発明の電飾装置の各LED素子を調光制御することにより静止画像や動画像を表示させる制御手段は、上記実施例の画像送出用の情報処理装置、スケジューラー用情報処理装置や映像変換用情報処理装置等に限るものではなく、適宜のものが適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】この発明の実施例1の電飾装置を使用する観覧車の正面図である。
【図2】この発明の実施例1の電飾装置を使用する観覧車の一部省略平面図である。
【図3】この発明の実施例1の電飾装置を使用する観覧車の回転軸付近の枠体の平面図である。
【図4】この発明の実施例1の電飾装置のLED灯具を示す図で、(a)図は平面図、(b)図は側面図、(c)図は縦断面図である。
【図5】この発明の実施例1の電飾装置の画像情報送出用装置の概略構成図である。
【図6】この発明の実施例1の電飾装置のPC盤内の画像情報受信及び処理装置の概略構成図である。
【図7】この発明の実施例1の電飾装置の信号処理の全体のシステムの概略構成図である。
【図8】この発明の実施例1の表示画像の例を示す図である。
【符号の説明】
【0046】
A 観覧車
1 支持脚 2 回転輪
3 回転軸 4 ゴンドラ
5 放射状枠体 6 環状枠体
7 スペーサ枠体 8 LED灯具
8a ケース 8b LED素子
8c PCカバー 8d リード線
8e 端カバー 9 補助枠体
10 LED盤 11 PC盤
15 画像送出用の情報処理装置 16 無線LAN中継盤
17 無線LAN用アンテナ 18 無線LAN用アンテナ
19 スケジューラー用情報処理装置
20 映像変換用情報処理装置 21 回転検出器
22 タクト事務所 23 HUB中継盤
24 スリップリング 25 AC盤


【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持脚により支持された水平方向の中心軸を中心に回転駆動する回転輪の外周に多数のゴンドラを配設して成る観覧車において、
前記回転輪の少なくとも一面を構成する枠体に多数のLED素子と、
前記回転輪の回転を検出する回転検出器と、
これらの各LED素子を調光制御することにより静止画像や動画像を表示させる制御手段を設け、
前記回転検出器が回転輪の一定角度の回転を検出する毎に、前記制御手段が前記静止画像や動画像を、前記回転軸を中心とした回転輪の回転と反対方向に一定角度ずつずらして表示させる構成としたことを特徴とする、観覧車用電飾装置。
【請求項2】
前記静止画や動画は絵、文字、記号、模様及びこれらの組み合わせのいずれかであることを特徴とする、請求項1に記載の観覧車用電飾装置。
【請求項3】
前記各LED素子の調光制御は、静止画像や動画像に係る時間情報を前記観覧車の外部に設けた情報処理装置から無線で出力し、前記制御手段は前記時間情報を受信すると、映像情報を前記各LED素子に出力する構成であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の観覧車用電飾装置。
【請求項4】
前記回転検出器は、前記回転輪に設けられ、所定基準位置に対する回転輪の回転角度を検出することによって、回転輪の一定角度の回転を検出する構成としたことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の観覧車用電飾装置。
【請求項5】
前記LED素子は、所定の数のLED素子を並べたLED灯具を構成し、当該LED当具を複数個、前記枠体に取付けて成ることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の観覧車用電飾装置。
【請求項6】
前記制御手段は、表示された前記静止画像又は動画像のシルエット部分に該当するLED素子の調光を、回転輪の枠体間を通して見える回転輪の背景色と同色に制御する一方、表示された前記静止画像又は動画像の他の部分は、前記背景色以外の色となるように前記各LED素子を調光可能な構成としたことを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の観覧車用電飾装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−37086(P2013−37086A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−171401(P2011−171401)
【出願日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【特許番号】特許第5037716号(P5037716)
【特許公報発行日】平成24年10月3日(2012.10.3)
【出願人】(511191417)株式会社阪電工 (1)
【出願人】(502200036)株式会社ハートス (1)
【出願人】(000141060)株式会社関電工 (115)
【Fターム(参考)】