説明

設備機器用操作装置およびその制御方法

【課題】操作釦の誤操作の発生を抑制することができる設備機器用操作装置を得る。
【解決手段】記憶装置24と、照明装置1に対応する操作釦21と、操作釦21を操作する操作者に対して、操作釦21に対応する照明装置1が設置されている領域の領域特定情報をアナウンスするスピーカ22と、操作された操作釦21の操作釦特定情報が入力され、操作釦特定情報を記憶装置24に記憶させる制御装置23とを備え、制御装置23は、操作釦特定情報が、制御装置23に入力される以前に記憶装置24に記憶されていない場合には、操作釦21に対応する照明装置1の領域特定情報をスピーカ22にアナウンスさせ、操作釦特定情報が、制御装置23に入力される以前に記憶装置24に記憶されている場合には、操作された操作釦21に対応する照明装置1の駆動を制御し、記憶装置24に記憶されている操作釦特定情報を削除する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、操作釦が操作されることにより、操作釦に対応する設備機器の駆動を制御する設備機器用操作装置およびその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の照明装置に対応する複数の操作釦を備えた照明装置用操作装置が知られている。複数の操作釦のうちの何れか1つの操作釦が操作されることにより、その操作釦に対応する照明装置が点灯または消灯をする(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−147013号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、操作釦を操作する操作者は、複数の操作釦から適切な操作釦を操作しようとしても、誤った操作釦を操作してしまう恐れがあるという問題点があった。
【0005】
この発明は、操作釦の誤操作の発生を抑制することができる設備機器用操作装置およびその制御方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係る設備機器用操作装置は、記憶装置と、複数の設備機器に対応する複数の操作釦と、前記操作釦を操作する操作者に対して、前記設備機器が設置されている領域を特定する領域特定情報をアナウンスするスピーカと、前記操作釦が操作されることにより、操作された前記操作釦を特定する操作釦特定情報が入力され、入力された前記操作釦特定情報を前記記憶装置に記憶させ、前記設備機器および前記スピーカを制御する制御装置とを備え、前記制御装置は、前記制御装置に入力された前記操作釦特定情報が、前記操作釦特定情報が前記制御装置に入力される以前に前記記憶装置に記憶されていない場合には、操作された前記操作釦に対応する前記設備機器が設置されている領域の前記領域特定情報を前記スピーカにアナウンスさせ、前記制御装置に入力された前記操作釦特定情報が、前記操作釦特定情報が前記制御装置に入力される以前に前記記憶装置に記憶されている場合には、操作された前記操作釦に対応する前記設備機器の駆動を制御し、前記記憶装置に記憶されている前記操作釦特定情報を削除する。
【0007】
この発明に係る設備機器用操作装置の制御方法は、記憶装置と、複数の設備機器に対応する複数の操作釦と、前記操作釦を操作する操作者に対して、前記設備機器が設置されている領域を特定する領域特定情報をアナウンスするスピーカと、前記操作釦が操作されることにより、操作された前記操作釦を特定する操作釦特定情報が入力され、入力された前記操作釦特定情報を前記記憶装置に記憶させ、前記設備機器および前記スピーカを制御する制御装置とを備えた設備機器用操作装置の制御方法であって、前記制御装置に入力された前記操作釦特定情報が、前記操作釦特定情報が前記制御装置に入力される以前に前記記憶装置に記憶されているか否かを判定する記憶判定工程と、前記記憶判定工程で、前記制御装置に入力された前記操作釦特定情報が、前記操作釦特定情報が前記制御装置に入力される以前に前記記憶装置に記憶されていないと判定された後、操作された前記操作釦に対応する前記設備機器が設置されている領域の前記領域特定情報を前記スピーカにアナウンスさせるアナウンス工程と、前記記憶判定工程で、前記制御装置に入力された前記操作釦特定情報が、前記操作釦特定情報が前記制御装置に入力される以前に前記記憶装置に記憶されていると判定された後、操作された前記操作釦に対応する前記設備機器の駆動を制御する設備機器駆動工程と、前記設備機器駆動工程の後、前記記憶装置に記憶されている前記操作釦特定情報を削除する記憶削除工程とを備えている。
【発明の効果】
【0008】
この発明に係る設備機器用操作装置によれば、制御装置に入力された操作釦特定情報が、操作釦特定情報が制御装置に入力される以前に記憶装置に記憶されていない場合には、操作された操作釦に対応する設備機器が設置されている領域の領域特定情報がスピーカにアナウンスされ、制御装置に入力された操作釦特定情報が、操作釦特定情報が制御装置に入力される以前に記憶装置に記憶されている場合には、操作された操作釦に対応する設備機器の駆動が制御され、記憶装置に記憶されている操作釦特定情報が削除されるので、操作者が操作釦を操作するのが1回目である場合には、設備機器の駆動は制御されず、操作釦に対応する設備機器が設置されている領域の領域特定情報がスピーカによりアナウンスされ、操作者が操作釦を操作するのが2回目である場合には、設備機器の駆動が制御される。これにより、操作釦の誤操作の発生を抑制することができる。
【0009】
この発明に係る設備機器用操作装置の制御方法によれば、制御装置に入力された操作釦特定情報が、操作釦特定情報が制御装置に入力される以前に記憶装置に記憶されているか否かを判定する記憶判定工程と、記憶判定工程で、制御装置に入力された操作釦特定情報が、操作釦特定情報が制御装置に入力される以前に記憶装置に記憶されていないと判定された後、操作された操作釦に対応する設備機器が設置されている領域の領域特定情報をスピーカにアナウンスさせるアナウンス工程と、記憶判定工程で、制御装置に入力された操作釦特定情報が、操作釦特定情報が制御装置に入力される以前に記憶装置に記憶されていると判定された後、操作された操作釦に対応する設備機器の駆動を制御する設備機器駆動工程と、設備機器駆動工程の後、記憶装置に記憶されている操作釦特定情報を削除する記憶削除工程とを備えているので、操作者が操作釦を操作するのが1回目である場合には、設備機器の駆動は制御されず、操作釦に対応する設備機器が設置されている領域の領域特定情報がスピーカによりアナウンスされ、操作者が操作釦を操作するのが2回目である場合には、設備機器の駆動が制御される。これにより、操作釦の誤操作の発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】この発明の実施の形態1に係る照明装置システムを示すブロック図である。
【図2】図1の操作釦を示す正面図である。
【図3】図1の照明装置システムの動作を示すフローチャートである。
【図4】この発明の実施の形態2に係る照明装置システムを示すブロック図である。
【図5】図4の表示装置を示す正面図である。
【図6】図4の照明装置システムの動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、この発明の各実施の形態を図に基づいて説明するが、各図において、同一または相当の部材、部位については、同一符号を付して説明する。
【0012】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る照明装置システムを示すブロック図である。図において、照明装置システムは、照明装置(設備機器)1と、照明装置1を操作するための照明装置用操作装置(設備機器用操作装置)2とを備えている。図1では、照明装置1が1個だけ示されているが、この例では、照明装置システムは、6個の照明装置1を備えている。
【0013】
照明装置用操作装置2は、各照明装置1に対応する操作釦21と、操作釦21を操作する操作者に対してアナウンスをするスピーカ22と、操作釦21が操作されることにより、操作釦21を特定する操作釦特定情報が入力される制御装置23と、制御装置23に入力された操作釦特定情報を記憶する記憶装置24とを備えている。図1では、操作釦21が1個だけ示されているが、照明装置用操作装置2は、6個の照明装置1に対応して、6個の操作釦21を備えている。
【0014】
図2は図1の操作釦21を示す正面図である。操作釦21には、操作釦21に対応する照明装置1が設置されている領域を示す名称が記載されている。この例では、照明装置1が設置されている領域の名称として、エリア1〜エリア6が操作釦21に記載されている。
【0015】
図1に示すように、スピーカ22は、照明装置1が設置されている領域を特定する領域特定情報をアナウンスする。領域特定情報としては、例えば、照明装置1が設置されている領域の名称やその領域に対応する部署の名称などが挙げられる。
【0016】
制御装置23は、操作釦特定情報と、操作釦特定情報により特定された操作釦21に対応する照明装置1の領域特定情報と、操作釦特定情報により特定された操作釦21に対応する照明装置1を特定する照明装置特定情報とを互いに対応させた記憶テーブルを有している。制御装置23は、入力された操作釦特定情報に基づいて、領域特定情報をスピーカ22にアナウンスさせる。つまり、制御装置23は、操作釦特定情報が入力されると、入力された操作釦特定情報により特定される操作釦21に対応する照明装置1が設置されている領域の領域特定情報をスピーカ22にアナウンスさせる。また、制御装置23は、入力された操作釦特定情報に基づいて、照明装置1の駆動を制御する。つまり、制御装置23は、操作釦特定情報が入力されると、入力された操作釦特定情報により特定される操作釦21に対応する照明装置1を点灯させたり消灯させたりする。制御装置23は、記憶装置24に記憶された操作釦特定情報を所定の時間、例えば、30秒間が経過した後に、削除するようになっている。したがって、誤って操作釦21が操作され、所定の時間経過後、再び、その操作釦21が誤って操作された場合であっても、その操作釦21に対応する照明装置1の駆動は制御されない。
【0017】
照明装置1、スピーカ22および記憶装置24は、制御装置23により制御される。
【0018】
次に、照明装置システムの動作について説明する。図3は図1の照明装置システムの動作を示すフローチャートである。まず、制御装置23は、操作釦特定情報が制御装置23に入力されたか否かを判定する(ステップS101)。ステップS101で、操作釦特定情報が入力されていないと制御装置23が判定すると、操作釦21が操作されていないので、ステップS101を繰り返す。
【0019】
一方、ステップS101で、操作釦特定情報が入力されたと制御装置23が判定すると、制御装置23は、入力された操作釦特定情報が、その操作釦特定情報が制御装置23に入力される以前に記憶装置24に記憶されているか否かを判定する(記憶判定工程)(ステップS102)。
【0020】
ステップS102で、入力された操作釦特定情報が記憶装置24に記憶されていないと制御装置23が判定すると、操作釦21が操作されたのが1回目であるので、制御装置23は、操作釦特定情報により特定される操作釦21に対応する照明装置1が設置されている領域の領域特定情報をスピーカ22にアナウンスさせる(アナウンス工程)(ステップS103)。その後、制御装置23は、入力された操作釦特定情報を記憶装置24に記憶する(記憶工程)(ステップS104)。その後、ステップS101に戻る。
【0021】
一方、ステップS102で、入力された操作釦特定情報が記憶装置24に記憶されていると制御装置23が判定すると、操作釦21が操作されたのが2回目であるので、制御装置23は、操作釦特定情報により特定される操作釦21に対応する照明装置1の駆動を制御する(照明装置駆動工程)(設備機器駆動工程)(ステップS105)。つまり、操作釦21の操作が点灯操作の場合には、照明装置1が点灯し、操作釦21の操作が消灯操作の場合には、照明装置1が消灯し、操作釦21の操作が明るさ調整操作の場合には、照明装置1の明るさが調整される。その後、制御装置23は、記憶装置24に記憶されている操作釦特定情報を削除する(記憶削除工程)(ステップS106)。
【0022】
以上説明したように、この発明の実施の形態1に係る照明装置用操作装置2によれば、制御装置23に入力された操作釦特定情報が、操作釦特定情報が制御装置23に入力される以前に記憶装置24に記憶されていない場合には、操作された操作釦21に対応する照明装置1が設置されている領域の領域特定情報がスピーカ22にアナウンスされ、制御装置23に入力された操作釦特定情報が、操作釦特定情報が制御装置23に入力される以前に記憶装置24に記憶されている場合には、操作された操作釦21に対応する照明装置1の駆動が制御され、記憶装置24に記憶されている操作釦特定情報が削除されるので、操作者が操作釦21を操作するのが1回目である場合には、照明装置1の駆動は制御されず、操作釦21に対応する照明装置1が設置されている領域の領域特定情報がスピーカ22によりアナウンスされ、操作者が操作釦21を操作するのが2回目である場合には、照明装置1の駆動が制御される。これにより、操作釦21の誤操作の発生を抑制することができる。
【0023】
また、この発明の実施の形態1に係る照明装置用操作装置2の制御方法によれば、制御装置23に入力された操作釦特定情報が、操作釦特定情報が制御装置23に入力される以前に記憶装置24に記憶されているか否かを判定する記憶判定工程と、記憶判定工程で、制御装置23に入力された操作釦特定情報が、操作釦特定情報が制御装置23に入力される以前に記憶装置24に記憶されていないと判定された後、操作された操作釦21に対応する照明装置1が設置されている領域の領域特定情報をスピーカ22にアナウンスさせるアナウンス工程と、記憶判定工程で、制御装置23に入力された操作釦特定情報が、操作釦特定情報が制御装置23に入力される以前に記憶装置24に記憶されていると判定された後、操作された操作釦21に対応する照明装置1の駆動を制御する照明装置駆動工程と、照明装置駆動工程の後、記憶装置24に記憶されている操作釦特定情報を削除する記憶削除工程とを備えているので、操作者が操作釦21を操作するのが1回目である場合には、照明装置1の駆動は制御されず、操作釦21に対応する照明装置1が設置されている領域の領域特定情報がスピーカ22によりアナウンスされ、操作者が操作釦21を操作するのが2回目である場合には、照明装置1の駆動が制御される。これにより、操作釦21の誤操作の発生を抑制することができる。
【0024】
実施の形態2.
図4はこの発明の実施の形態2に係る照明装置システムを示すブロック図である。図において、照明装置システムは、複数の照明装置1が設置されている室内へ出入りする入退室者を管理する入退室者管理装置3をさらに備えている。入退室者管理装置3には、入退室者が室内へ出入する際に、例えばIDカード等により、入退室者を特定する入退室者特定情報が入力される。
【0025】
照明装置用操作装置2は、入退室者特定情報が入力される入退室者特定情報入力装置25と、各照明装置1が設置されている領域を区分けして示す地図を表示する表示装置26とをさらに備えている。
【0026】
制御装置23は、入退室者特定情報入力装置25から入退室者特定情報が入力される。制御装置23が有する記憶テーブルは、入退室者特定情報と、入退室者特定情報により特定される入退室者の室内における居所に設置されている照明装置1の照明装置特定情報とを互いに対応させてさらに記憶している。つまり、制御装置23が有する記憶テーブルは、操作釦特定情報と、領域特定情報と、照明装置特定情報と、入退室者特定情報とを互いに対応させて記憶している。制御装置23は、入退室者特定情報が制御装置23に入力されると、入力された入退室者特定情報に対応する操作釦特定情報を記憶装置24に記憶させる。
【0027】
図5は図4の表示装置26を示す正面図である。表示装置26が表示する地図には、各照明装置1が設置されている領域を示す部分に、各領域の名称である番号が付されている。操作釦21(図4)は、タッチパネルから構成されており、操作釦21に対応する照明装置1の設置位置に基づいて地図上に配置されている。つまり、操作者が、地図に示されている照明装置1の領域に触れることにより、その照明装置1に対応する操作釦21が操作される。
【0028】
また、表示装置26は、入退室者特定情報が制御装置23に入力されると、入力された入退室者特定情報に対応する照明装置特定情報により特定される照明装置1が設置されている領域を、他の照明装置1が設置されている領域と区別して地図に表示するようになっている。具体的には、表示装置26は、照明装置1が設置されている領域を示す部分を、他の照明装置1が設置されている領域の部分よりも明るく表示したり、他の照明装置1が設置されている領域の部分と異なる色で表示したりする。その他の構成は、実施の形態1と同様である。
【0029】
次に、照明装置システムの動作について説明する。図6は図4の照明装置システムの動作を示すフローチャートである。まず、制御装置23は、入退室者特定情報が制御装置23に入力されたか否かを判定する(ステップS201)。ステップS201で、入退室者特定情報が入力されたと制御装置23が判定すると、記憶装置24は、入退室者特定情報に対応する操作釦特定情報を記憶する(ステップS202)。その後、表示装置26は、入退室者特定情報に対応する照明装置特定情報により特定される照明装置1が設置されている領域を、他の照明装置1が設置されている領域と区別して地図に表示する(ステップS203)。
【0030】
その後、制御装置23は、操作釦特定情報が制御装置23に入力されたか否かを判定する(ステップS204)。ステップS201で、入退室者特定情報が入力されていないと制御装置23が判定すると、そのまま、ステップS204に進む。
【0031】
ステップS204で、操作釦特定情報が入力されていないと制御装置23が判定すると、操作釦21が操作されていないので、ステップS204を繰り返す。一方、ステップS204で、操作釦特定情報が入力されたと制御装置23が判定すると、制御装置23は、入力された操作釦特定情報が、その操作釦特定情報が制御装置23に入力される以前に記憶装置24に記憶されているか否かを判定する(記憶判定工程)(ステップS205)。
【0032】
ステップS205で、入力された操作釦特定情報が記憶装置24に記憶されていないと制御装置23が判定すると、制御装置23は、操作釦特定情報に対応する領域特定情報をスピーカ22にアナウンスさせる(ステップS206)。その後、制御装置23は、入力された操作釦特定情報を記憶装置24に記憶する(記憶工程)(ステップS207)。その後、ステップS204に戻る。
【0033】
一方、ステップS205で、入力された操作釦特定情報が記憶装置24に記憶されていると制御装置23が判定すると、制御装置23は、操作釦特定情報により特定される操作釦21に対応する照明装置1の駆動を制御する(照明装置駆動工程)(設備機器駆動工程)(ステップS208)。つまり、操作釦21の操作が点灯操作の場合には、照明装置1が点灯し、操作釦21の操作が消灯操作の場合には、照明装置1が消灯し、操作釦21の操作が明るさ調整操作の場合には、照明装置1の明るさが調整される。その後、制御装置23は、記憶装置24に記憶されている操作釦特定情報を削除する(記憶削除工程)(ステップS209)。
【0034】
以上説明したように、この発明の実施の形態2に係る照明装置用操作装置2によれば、各照明装置1が設置されている領域を区分けして示す地図を表示する表示装置26をさらに備え、操作釦21は、操作釦21に対応する照明装置1の設置位置に基づいて地図上に配置されているので、操作者は、駆動を制御しようとする照明装置1に対応する操作釦21を容易に見つけることができる。これにより、操作釦21の誤操作の発生をさらに抑制することができる。
【0035】
また、照明装置用操作装置2は、複数の照明装置1が設置されている室内へ出入りする入退室者を管理する入退室者管理装置3から入退室者特定情報が入力される入退室者特定情報入力装置25をさらに備え、表示装置26は、入退室者特定情報入力装置25に入力された入退室者特定情報に対応する照明装置1が設置されている領域を、他の照明装置1が設置されている領域と区別して地図に表示するので、入退室者は、自己の座席に対応する照明装置1の操作釦21を容易に見つけることができる。これにより、操作釦21の誤操作の発生をさらに抑制することができる。
【0036】
また、制御装置23は、入退室者特定情報が入退室者特定情報入力装置25に入力され、さらに、入退室者特定情報に対応する操作釦特定情報が制御装置23に入力された場合に、操作された操作釦21に対応する照明装置1の駆動を制御するので、入退室者は、自己の座席に対応する照明装置1の操作釦21を一度操作することにより、照明装置1の駆動を制御することができる。
【0037】
なお、各上記実施の形態では、設備機器として、照明装置1を例に説明したが、これに限らず、例えば、空調装置などであってもよい。
【符号の説明】
【0038】
1 照明装置(設備機器)、2 照明装置用操作装置(設備機器用操作装置)、3 入退室者管理装置、21 操作釦、22 スピーカ、23 制御装置、24 記憶装置、25 入退室者特定情報入力装置、26 表示装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶装置と、
複数の設備機器に対応する複数の操作釦と、
前記操作釦を操作する操作者に対して、前記設備機器が設置されている領域を特定する領域特定情報をアナウンスするスピーカと、
前記操作釦が操作されることにより、操作された前記操作釦を特定する操作釦特定情報が入力され、入力された前記操作釦特定情報を前記記憶装置に記憶させ、前記設備機器および前記スピーカを制御する制御装置と
を備え、
前記制御装置は、前記制御装置に入力された前記操作釦特定情報が、前記操作釦特定情報が前記制御装置に入力される以前に前記記憶装置に記憶されていない場合には、操作された前記操作釦に対応する前記設備機器が設置されている領域の前記領域特定情報を前記スピーカにアナウンスさせ、前記制御装置に入力された前記操作釦特定情報が、前記操作釦特定情報が前記制御装置に入力される以前に前記記憶装置に記憶されている場合には、操作された前記操作釦に対応する前記設備機器の駆動を制御し、前記記憶装置に記憶されている前記操作釦特定情報を削除することを特徴とする設備機器用操作装置。
【請求項2】
各前記設備機器が設置されている領域を区分けして示す地図を表示する表示装置をさらに備え、
前記操作釦は、前記操作釦に対応する前記設備機器の設置位置に基づいて前記地図上に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の設備機器用操作装置。
【請求項3】
複数の前記設備機器が設置されている室内へ出入りする入退室者を管理する入退室者管理装置から入退室者特定情報が入力される入退室者特定情報入力装置をさらに備え、
前記表示装置は、前記入退室者特定情報入力装置に入力された前記入退室者特定情報に対応する前記設備機器が設置されている領域を、他の前記設備機器が設置されている領域と区別して前記地図に表示することを特徴とする請求項2に記載の設備機器用操作装置。
【請求項4】
前記制御装置は、前記入退室者特定情報が前記入退室者特定情報入力装置に入力され、さらに、前記入退室者特定情報に対応する前記操作釦特定情報が前記制御装置に入力された場合に、操作された前記操作釦に対応する前記設備機器の駆動を制御することを特徴とする請求項3に記載の設備機器用操作装置。
【請求項5】
記憶装置と、複数の設備機器に対応する複数の操作釦と、前記操作釦を操作する操作者に対して、前記設備機器が設置されている領域を特定する領域特定情報をアナウンスするスピーカと、前記操作釦が操作されることにより、操作された前記操作釦を特定する操作釦特定情報が入力され、入力された前記操作釦特定情報を前記記憶装置に記憶させ、前記設備機器および前記スピーカを制御する制御装置とを備えた設備機器用操作装置の制御方法であって、
前記制御装置に入力された前記操作釦特定情報が、前記操作釦特定情報が前記制御装置に入力される以前に前記記憶装置に記憶されているか否かを判定する記憶判定工程と、
前記記憶判定工程で、前記制御装置に入力された前記操作釦特定情報が、前記操作釦特定情報が前記制御装置に入力される以前に前記記憶装置に記憶されていないと判定された後、操作された前記操作釦に対応する前記設備機器が設置されている領域の前記領域特定情報を前記スピーカにアナウンスさせるアナウンス工程と、
前記記憶判定工程で、前記制御装置に入力された前記操作釦特定情報が、前記操作釦特定情報が前記制御装置に入力される以前に前記記憶装置に記憶されていると判定された後、操作された前記操作釦に対応する前記設備機器の駆動を制御する設備機器駆動工程と、
前記設備機器駆動工程の後、前記記憶装置に記憶されている前記操作釦特定情報を削除する記憶削除工程とを備えたことを特徴とする設備機器用操作装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−25894(P2013−25894A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−156922(P2011−156922)
【出願日】平成23年7月15日(2011.7.15)
【出願人】(000236056)三菱電機ビルテクノサービス株式会社 (1,792)
【Fターム(参考)】