説明

試薬容器および試薬庫

【課題】簡易な方法で識別コードラベル表面への結露を防止することができる試薬容器および試薬庫を提供すること。
【解決手段】自動分析装置の試薬庫で使用される試薬種を含む情報を表すコードを付した識別コードラベル21を有する試薬容器14であって、リブ14eに識別コードラベル21の識別コード部分を掛け渡し、試薬容器本体部14bと識別コードラベル21との間に、断熱部としての空気層14dを設け、識別コードラベル21に対する試薬容器本体部14bからの熱伝導を抑制し、識別コードラベル21表面の結露の発生を防止するようにしている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検体および試薬を反応容器に分注し、反応容器内の検体と試薬の間で生じた反応を、光学的に検出する自動分析装置の試薬庫で使用される試薬種を含む情報を表すコードを付した識別コードラベルを有する試薬容器および該試薬容器を収容する試薬庫に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、血液や尿などの検体を自動的に分析する装置として、検体および試薬を反応容器に分注し、反応容器内の検体と試薬の間で生じた反応を光学的に検出する自動分析装置が使用されている。このような自動分析装置では、使用する検体や試薬を、たとえば10℃以下に保冷できる検体保冷庫や試薬保冷庫内に格納し、室温での検体や試薬の変性を抑制して分析精度を保持している。しかし、保冷庫と外気との温度差のために、試薬容器に貼付した試薬種等のバーコードを付した識別コードラベルの読取窓に外気中の水分が結露し、バーコードデータの誤読、不読が発生することがあるため、読取用窓に加熱手段および超音波振動を行う手段等により結露防止を図っていた(たとえば特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開平8−211066号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、保冷庫内の空気も試薬の出し入れに伴い入れ替わるため、水分を多く含む外気が保冷庫内に導入されると、外気が保冷されることにより保冷庫内に水滴が発生し、試薬容器の識別コードラベル表面に水滴が付着することがあり、かかる水滴の付着はバーコードデータの誤読、不読の発生を招来することがあった。
【0005】
本発明は、上記した従来技術の欠点に鑑みてなされたものであり、簡易な方法で識別コードラベル表面への結露を防止するとのできる試薬容器および試薬庫を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる試薬容器は、自動分析装置の試薬庫で使用される試薬種を含む情報を表すコードを付した識別コードラベルを有する試薬容器であって、前記試薬容器本体部と前記識別コードラベルの識別コード部分との間に断熱部を設けることを特徴とする。
【0007】
また、本発明にかかる試薬容器は、上記の発明において、前記断熱部は、空気で形成された空間であることを特徴とする。
【0008】
また、本発明にかかる試薬容器は、上記の発明において、前記断熱部を支持するリブを有し、該リブに前記識別コードラベルの識別コード部分が掛け渡されることを特徴とする。
【0009】
また、本発明にかかる試薬容器は、上記の発明において、前記リブに掛け渡された補強部材を備え、該補強部材が形成される表面に前記識別コードラベルの識別コード部分を付することを特徴とする。
【0010】
また、本発明にかかる試薬容器は、上記の発明において、前記補強部材に気孔が形成されることを特徴とする。
【0011】
また、本発明にかかる試薬庫は、当該試薬庫外部から収容された前記試薬容器の識別コードラベルを読み取るための読取用窓に、該読取用窓の結露を防止する結露防止手段を設けるとともに、上記発明のいずれか一つに記載の試薬容器を収容することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明にかかる試薬容器は、冷却された試薬が収容される試薬容器本体と試薬情報を表す識別コードラベルの識別コード部分との間に断熱部を設けることにより、前記識別コードラベルに対して、冷却されている試薬容器本体との熱伝導が抑制されつつ、熱容量の小さい前記識別コードラベルが該識別コードラベル周囲の雰囲気温度に迅速に追随するので、該識別コードラベルの識別コード部分への結露を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、図面を参照して、本発明に係る試薬容器および試薬庫の好適な実施の形態について説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一部分には同一の符号を付している。
【0014】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1にかかる試薬容器を用いた分析装置の構成を示す模式図である。分析装置1は、分析対象である検体および試薬を反応容器8にそれぞれ分注し、分注した反応容器8内で生じる反応を光学的に測定する測定機構2と、測定機構2を含む分析装置1全体の制御を行うとともに測定機構2における測定結果の分析を行う制御機構3とを備える。分析装置1は、これらの二つの機構が連携することによって複数の検体の分析を自動的に行う。
【0015】
検体テーブル4は、駆動手段によって矢印で示す方向に回転され、外周には周方向に沿って等間隔で配置される収納室4aが複数設けられている。各収納室4aは、検体を収容した検体容器5が着脱自在に収納される。
【0016】
検体分注機構6は、反応テーブル7に保持された複数の反応容器8に検体を分注する手段であり、検体テーブル4の複数の検体容器5から検体を順次反応容器8に分注する。
【0017】
反応テーブル7は、検体テーブル4とは異なる図示しない駆動手段によって、矢印で示す方向に回転され、外周には周方向に沿って複数の反応容器収納部である凹部7aが等間隔で設けられている。反応テーブル7は、各凹部7aの半径方向両側に測定光が通過する開口が形成されている。反応テーブル7の外周近傍には、測光装置10、洗浄装置11及び攪拌装置20が配置されている。
【0018】
反応容器8は、測光装置10の光源から出射された分析光に含まれる光の80%以上を透過する透明素材、例えば、耐熱ガラスを含むガラス、環状オレフィンやポリスチレン等の合成樹脂が使用される。
【0019】
測光装置10は、反応テーブル7の外周近傍に配置され、反応容器8に保持された液体を分析する分析光を出射する光源と、液体を保持した反応容器8を透過した分析光を分光して受光する受光器とを有している。測光装置10は、前記光源と受光器が反応テーブル7の凹部7aを挟んで半径方向に対向する位置に配置されている。
【0020】
洗浄装置11は、反応容器8から液体や洗浄液を排出する排出手段と、洗浄液の分注手段とを有している。洗浄装置11は、測光終了後の反応容器8から測光後の液体を排出した後、洗浄液を分注する。洗浄装置11は、洗浄液の分注と排出の動作を複数回繰り返すことにより、反応容器8の内部を洗浄する。このようにして洗浄された反応容器8は、再度、新たな検体の分析に使用される。
【0021】
攪拌装置20は、反応容器8に保持された液体を攪拌する装置であり、パルスモータ、アーム、カム、攪拌板等を有している。
【0022】
試薬分注機構12は、反応テーブル7に保持された複数の反応容器8に試薬を分注する手段であり、試薬庫13の所定の試薬容器14から試薬を順次反応容器8に分注する。
【0023】
試薬庫13には、断面が扇形の凹部に成形された収納室13aが周方向に沿って等間隔で複数配置されており、各収納室13aには、試薬容器14が着脱自在に収納される。試薬容器14の外径方向には、収容した試薬に関する情報を表す識別コードラベル21が貼付され、試薬容器14本体と前記識別コードラベル21の識別コード部分との間に断熱部としての空気層14dが設けられる。さらに、試薬容器14本体はリブ14eを有し、このリブ14eが前記識別コードラベル21を支持する。
【0024】
試薬庫13の外周には、試薬容器14に貼付した前記識別コードラベル21に記録された試薬の種類、ロット及び有効期限等の情報を読み取り、制御部16へ出力する読取装置15が設置されている。
【0025】
制御部16は、検体テーブル4、検体分注機構6、反応テーブル7、測光装置10、洗浄装置11、試薬分注機構12、試薬庫13、読取装置15、分析部17、入力部18、表示部19及び攪拌装置20等と接続され、例えば、分析結果を記憶する記憶機能を備えたマイクロコンピュータ等が使用される。制御部16は、自動分析装置1の各部の作動を制御すると共に、読取装置15によって読み取られた前記識別コードラベル21上の記録から読み取った情報に基づき、試薬のロットや有効期限等が設定範囲外の場合、分析作業を停止するように分析装置1を制御し、或いはオペレータに警告を発する機能を備えている。
【0026】
分析部17は、制御部16を介して測光装置10に接続され、受光器が受光した光量に基づく反応容器8内の液体の吸光度から検体の成分濃度等を分析し、分析結果を制御部16に出力する。入力部18は、制御部16へ検査項目等を入力する操作を行う部分であり、例えば、キーボードやマウス等が使用される。表示部19は、分析内容や警報等を表示するもので、ディスプレイパネル等が使用される。なお、入力部18および表示部19は、タッチパネルによって実現するようにしてもよい。
【0027】
以上のように構成される分析装置1は、回転する反応テーブル7によって周方向に沿って搬送されてくる複数の反応容器8に、試薬分注機構12が試薬容器14から試薬を順次分注する。試薬が分注された反応容器8は、反応テーブル7によって周方向に沿って搬送され、検体分注機構6によって検体テーブル4に保持された複数の検体容器5から検体が順次分注される。
【0028】
そして、検体が分注された反応容器8は、反応テーブル7によって攪拌装置20へ搬送され、分注された試薬と検体が順次攪拌されて反応する。このようにして検体と試薬が反応した反応液を保持した反応容器8は、反応テーブル7が再び回転したときに測光装置10を通過し、光源から出射された分析光の光束が透過する。このとき、反応液を透過した光束は、受光部で測光され、当該光量に基づき分析部17によって成分濃度等が分析される。そして、分析が終了した反応容器8は、洗浄装置11によって洗浄された後、再度検体の分析に使用される。
【0029】
つぎに、図1に示した試薬庫13について詳細に説明する。図2は試薬庫13の断面図である。図2に示すように、試薬庫13は、上部が開口した円筒形状の本体部26と、この開口を塞ぎ、試薬の蒸発や変性を抑制する開閉自在の蓋23とを有する。本体部26は、側面および底部の内側に設けられ、内部空間を保冷する保冷容器26bと、保冷容器26bを覆う断熱容器26aとを有する。保冷容器26bは、図示しない外部の冷却器に連結されて試薬庫13の内部空間を保冷する。試薬トレイ9は、上述したように、複数の試薬収納室13aが等間隔で周方向に配置され、各収納室13aには試薬容器14が着脱自在に収納される。試薬トレイ9は、図示しない駆動手段によって試薬庫13の中心を通る鉛直線を回転中心として図1に示した矢印方向に回動され、所望の試薬容器14が試薬分注機構12による試薬分注の所定位置まで移送される。なお、各試薬容器14は、試薬分注機構12のアーム先端に設けられた分注プローブが挿脱される分注口25を有する。また、蓋23は、各分注口25の一に対応して分注プローブが挿脱される1つの孔を有する。
【0030】
図3は、図2に示した試薬容器14の構成を示す斜視図である。図3において、各試薬容器14は、それぞれ検査項目に応じた所定の試薬が満たされ、分注口25を介して試薬が吸引される。各試薬容器14には、収容した試薬に関する情報、たとえば、試薬の種類、ロット及び有効期限等を表示するバーコードを付した識別コードラベル21が貼付される。識別コードラベル21上の識別コードは、外部に配置された読取装置15が読取窓22を介して読み取ることができるように、外径方向側面に設けられる。
【0031】
ここで識別コードラベル21の識別コード部分と試薬容器本体部14bとの間には、上述したように、空気層14dが設けられる。また、試薬容器本体部14bは、外径方向側面に空気層14dを保持するリブ14eを有し、識別コードラベル21の識別コード部分が外周方向に沿ってリブ14eに掛け渡されることによって空気層14dが形成される。
【0032】
識別コードラベル21の識別コード部分と試薬容器本体部14bとの間に空気層14dを設けることによって、試薬容器本体部14bから識別コードラベルの識別コード部分への熱伝導が抑制されることになる。ここで、試薬庫13に対する試薬容器14の着脱のために蓋23を開閉すると、試薬庫13の内部空間に常温の空気が流入し、内部空間で保冷されていた低温の空気温度が上昇する。この場合、試薬容器本体部14bは熱容量が大きく、急速な温度上昇が生じないため、試薬容器本体部14b表面には結露が生じるが、識別コードラベル21の識別コード部分は熱容量が小さく、直ちに内部空間の空気温度と同じになるため、識別コードラベルの識別コード部分には結露が生じない。この結果、試薬庫13の蓋23の開閉に伴う識別コードラベル21のバーコードが表す情報が結露によって歪むことがないため、バーコードの読取誤りの発生を防止することができる。
【0033】
なお、上述した実施の形態1では、空気層14dを断熱部として形成したが、これに限らず、空気層14dに替えて断熱機能を有する部材を設けるようにしてもよい。また、上述した実施の形態1では、識別コードラベル21上にバーコードが付されるものを例示したが、これに限らず、2次元コードなどを識別コードラベル21上に付するようにしてもよい。
【0034】
さらに、上述した実施の形態1では、識別コードラベル21上の識別コード部分と試薬容器本体部14bとの間に、断熱部としての空気層14を設けてバーコード部分の結露を防止するようにしていたが、これに加えて、読取窓22に結露が生じないように、読取り窓22の温度を上昇させるジュール熱発生による加熱手段、あるいは超音波振動による加熱手段を設けることが好ましい。この加熱手段による結露防止手段を読取り窓22に設けることによって、読取り窓22を介した読取装置15によるバーコード読取誤りを確実に防止することができる。
【0035】
(実施の形態2)
つぎに、この発明の実施の形態2について説明する。上述した実施の形態1では、識別コードラベル21がリブ14eに掛け渡されていたが、この実施の態様2では、リブ14e間に掛け渡された補強部材14cを設け、この補強部材14cの表面に識別コードラベル21の識別コード部分が貼付されるようにしている。
【0036】
図4は、本発明の実施の形態2にかかる試薬容器14fの構成を示す斜視図である。図4に示すように、この実施の形態2では、図3に示した構成に加えて、リブ14eに掛け渡された補強部材14cを設けている。そして、この補強部材14cの外径方向表面に、少なくとも識別コードラベル21の識別コード部分が位置するように貼付される。この実施の形態2では、補強部材14cによって空気層14dを確実に画成して保持することができる。なお、リブ14eと補強部材14cとは一体形成されることが好ましい。
【0037】
なお、図5に示すように、補強部材14cに気孔24を形成するようにしてもよい。この場合、識別コードラベル21の識別コード部分は、試薬庫13内部の空気に直接接触する部分が増大するため、識別コード部分の温度がさらに迅速に内部空間の温度に近づき、空気層14dの保持を確実しつつ、識別コード部分の結露をいっそう抑制することができる。
【0038】
(実施の形態3)
つぎに、実施の形態3について説明する。上述した実施の形態1、2では、いずれも断面が扇型の試薬容器であったが、この実施の形態3では、断面が円形である柱状の試薬容器を対象としている。
【0039】
図6は、本発明の実施の形態3にかかる試薬容器14iの構成を示す斜視図を、図7は、図6に示した試薬容器14iの識別コードラベル21が貼付される部分の横断面図である。この実施の形態3で本態様の試薬容器14iは、円柱の一側面が長手方向にそって切り欠かれた平面を有する柱状形状をなす。切り欠かれた平面の長手方向の一部であって、円柱側面と切り欠かれた平面とが接する部分にリブ14eが形成される。そして、識別コードラベル21がリブ14eに掛け渡されることによって、識別コードベル21の識別コード部分と試薬容器本体部14bとの間に空気層が形成される。
【0040】
この実施の形態3では、実施の形態1と同様に、識別コードラベル21の識別コード部分が直接空気に接触し、試薬庫13内部の空気温度に迅速に追随するとともに、試薬容器本体部14bからの熱伝導を抑制しているので、バーコード部分の結露を防止することができる。
【0041】
なお、実施の形態3の試薬容器14iが適用される試薬庫13bの概要構成について補足する。図8は、試薬容器14iが適用される試薬庫13bの動作を説明するための断面図である。図8に示すように、複数の試薬容器14iは、試薬庫13b内の試薬トレイ9上であって、同心円の外部軌道L1および内部軌道L2上にそれぞれ円環状に二重に配置される。内部軌道L2上の試薬容器14iは、外部軌道L1上に配置された試薬容器14i間に設けられ、隣接する外部軌道L1上の試薬容器14iに図示しないギヤで連結される。
【0042】
試薬トレイ9が半時計回りに回転(公転)すると、外部軌道L1上の試薬容器14iは、外部軌道L1上を反時計回りに公転するとともに、反時計回りに自転する。一方、内部軌道L2上の試薬容器14iも、試薬トレイ9の公転に伴って反時計回りに公転するが、外部軌道L1上の試薬容器14iの自転を駆動源として時計回りに自転する。このように各試薬容器14iは、公転と自転が行われることによって試薬を攪拌することができる。ここで、外部軌道L1上の試薬容器14i間は、試薬庫13b外部から、内部軌道L2上の試薬容器14iのバーコード部分を臨むことができる空間が設けられる。そして、外部軌道L1上の試薬容器14iおよび内部軌道L2上の試薬容器14iのいずれも、読取窓22の近傍位置に近づいたとき、バーコード部分が読取窓22に向けて対峙するようにし、読取装置15が、読取窓22を介して径方向からバーコード部分を読み取れるように調整配置されている。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の実施の形態1にかかる試薬容器を用いた分析装置の概要構成を示す模式図である。
【図2】図1に示した試薬庫の構成を示す断面図である。
【図3】図1に示した試薬容器の構成を示す斜視図である。
【図4】発明の実施の態様2にかかる試薬容器の構成を示す斜視図である。
【図5】図4に示した試薬容器の変形例を示す斜視図である。
【図6】本発明の実施の態様3にかかる試薬容器の構成を示す斜視図である。
【図7】図6に示した試薬容器の横断面図である。
【図8】図7に示した試薬容器を用いた試薬庫の動作を説明する説明図である。
【符号の説明】
【0044】
1 分析装置
2 測定機構
3 制御機構
4 検体テーブル
4a、13a 収納室
5 検体容器
6 検体分注機構
7 反応テーブル
7a 凹部
8 反応容器
9 試薬トレイ
10 測光装置
11 洗浄装置
12 試薬分注機構
13、13b 試薬庫
14、14f、14g、14i 試薬容器
14b 試薬容器本体部
14c 補強部材
14d 空気層
14e リブ
15 読取装置
16 制御部
17 分析部
18 入力部
19 表示部
20 攪拌装置
21 識別コードラベル
22 読取窓
23 蓋部
24 気孔
25 分注口
26 試薬庫本体部
26a 断熱容器
26b 保冷容器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動分析装置の試薬庫で使用される試薬種を含む情報を表すコードを付した識別コードラベルを有する試薬容器であって、
前記試薬容器本体部と前記識別コードラベルの識別コード部分との間に断熱部を設けることを特徴とする試薬容器。
【請求項2】
前記断熱部は、空気で形成された空間であることを特徴とする請求項1に記載の試薬容器。
【請求項3】
前記試薬容器本体部は、前記断熱部を支持するリブを有し、該リブに前記識別コードラベルの識別コード部分が掛け渡されることを特徴とする請求項1または2に記載の試薬容器。
【請求項4】
前記リブに掛け渡された補強部材を備え、該補強部材が形成する表面に前記識別コードラベルの識別コード部分を付することを特徴とする請求項3に記載の試薬容器。
【請求項5】
前記補強部材に気孔が形成されることを特徴とする請求項4に記載の試薬容器。
【請求項6】
当該試薬庫外部から収容された前記試薬容器の識別コードラベルの識別コード部分を読み取るための読取用窓に、読取用窓の結露を防止する結露防止手段を設けるとともに、請求項1〜5のいずれか一つに記載の試薬容器を収容することを特徴とする試薬庫。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−198309(P2009−198309A)
【公開日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−40178(P2008−40178)
【出願日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【Fターム(参考)】