説明

走行案内装置、走行案内方法及びコンピュータプログラム

【課題】車両を降車した乗員が雨具を必要とするか否かを正確に判定することを可能にした走行案内装置、走行案内方法及びコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】車両の目的地までの案内経路を設定し(S2)、車両の目的地への到着予定時刻を予測し(S3)、予測された到着予定時刻における目的地の天気予測情報を取得し(S4)、到着予定時刻における目的地の天気が雨具の必要な天気であると判定され、且つ目的地に設定された施設が屋根付きの施設でないと判定された場合に、雨具に関する案内を行う(S11)ように構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の走行を案内する走行案内装置、走行案内方法及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、車両の走行案内を行い、運転者が所望の目的地に容易に到着できるようにしたナビゲーション装置が車両に搭載されていることが多い。ここで、ナビゲーション装置とは、GPS受信機などにより車両の現在位置を検出し、その現在位置に対応する地図データをDVD−ROMやHDDなどの記録媒体又はネットワークを通じて取得して液晶モニタに表示することが可能な装置である。また、上記ナビゲーション装置では、所望する目的地を設定すると、出発地(例えば自車の現在位置)から設定された目的地までの最適経路を探索する経路探索機能を備えており、更に、探索された経路に従って走行の案内を行う走行案内機能についても備えている。また、近年は携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータ等においても上記ナビゲーション装置と同様の機能を有するものがある。
【0003】
また、従来のナビゲーション装置等では、天気の予測情報について取得し、天気の悪化が予想される場合において、天気の悪化に関する案内を行うことも行われていた。例えば、特開2005−345293号公報には、車両の現在位置の降水確率情報をセンタから取得し、車両の乗員が降車するタイミングにおいて降水確率が所定の閾値以上の場合に、傘が必要であると判定して、車両の乗員に雨具の携帯を案内する技術について記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−345293号公報(第8頁〜第10頁、図5)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、上記特許文献1に記載された技術では、乗員が車両を降車する際の車両位置の周辺環境については考慮せずに、降水確率情報と閾値との関係のみに基づいて、車両を降車した乗員が雨具を必要とするか否かを判定していた。しかしながら、車両を降車した乗員が雨具を必要とするか否かは、乗員が車両を降車する際の車両位置の周辺環境によって大きく異なる。例えば、乗員が車両を降車する際の車両位置が、屋根付きの施設(ビルの地下駐車場等)である場合には、乗員の降車後に雨が降ったとしても乗員は雨具を携帯する必要はないと考えられる。上記特許文献1に記載された技術では、このような乗員が車両を降車する際の車両位置の周辺環境について考慮しておらず、車両を降車した乗員が雨具を必要とするか否かを正確に判定することができなかった。
【0006】
本発明は前記従来における問題点を解消するためになされたものであり、乗員が車両を降車する際の車両位置の周辺環境について考慮することによって、車両を降車した乗員が雨具を必要とするか否かを正確に判定することを可能にした走行案内装置、走行案内方法及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するため本願の請求項1に係る走行案内装置(1)は、施設を目的地に設定する目的地設定手段(13)と、前記目的地に車両が到着する到着予定時刻を予測する到着時刻予測手段(13)と、前記到着時刻予測手段によって予測された前記到着予定時刻における前記目的地の天気予測情報を取得する天気予測情報取得手段(13)と、前記天気情報取得手段により取得された前記天気予測情報に基づいて、前記到着予定時刻における前記目的地の天気が雨具の必要な天気か否かを判定する天気判定手段(13)と、前記目的地に設定された前記施設に関する施設情報を取得する施設情報取得手段(13)と、前記施設情報取得手段により取得された前記施設情報に基づいて、前記目的地に設定された施設が屋根付きの施設であるか否か判定する屋根判定手段(13)と、前記天気判定手段によって前記到着予定時刻における前記目的地の天気が雨具の必要な天気であると判定され、且つ前記屋根判定手段によって前記目的地に設定された施設が屋根付きの施設でないと判定された場合に、雨具に関する案内を行う雨具案内手段(13)と、を有し、前記雨具案内手段は、前記目的地に設定された施設が駐車場である場合には、前記目的地に設定された駐車場から該駐車場が属する施設までの距離が所定距離以上である場合に、前記雨具に関する案内を行うことを特徴とする。
【0008】
また、請求項2に係る走行案内装置(1)は、請求項1に記載の走行案内装置であって、前記雨具案内手段(13)は、前記目的地設定手段(13)により前記目的地が設定された際に雨具に関する案内を行うことを特徴とする。
【0009】
また、請求項3に係る走行案内装置(1)は、請求項1又は請求項2に記載の走行案内装置であって、前記車両が前記目的地に到着したか否か判定する到着判定手段(13)を有し、前記雨具案内手段(13)は、前記目的地到着判定設定により前記車両が前記目的地に到着したと判定された際に雨具に関する案内を行うことを特徴とする。
【0010】
また、請求項4に係る走行案内方法は、施設を目的地に設定する目的地設定ステップと、前記目的地に車両が到着する到着予定時刻を予測する到着時刻予測ステップと、前記到着時刻予測ステップによって予測された前記到着予定時刻における前記目的地の天気予測情報を取得する天気予測情報取得ステップと、前記天気情報取得ステップにより取得された前記天気予測情報に基づいて、前記到着予定時刻における前記目的地の天気が雨具の必要な天気か否かを判定する天気判定ステップと、前記目的地に設定された前記施設に関する施設情報を取得する施設情報取得ステップと、前記施設情報取得ステップにより取得された前記施設情報に基づいて、前記目的地に設定された前記施設が屋根付きの施設であるか否か判定する屋根判定ステップと、前記天気判定ステップによって前記到着予定時刻における前記目的地の天気が雨具の必要な天気であると判定され、且つ前記屋根判定ステップによって前記目的地に設定された施設が屋根付きの施設でないと判定された場合に、雨具に関する案内を行う雨具案内ステップと、を有し、前記雨具案内ステップは、前記目的地に設定された施設が駐車場である場合には、前記目的地に設定された駐車場から該駐車場が属する施設までの距離が所定距離以上である場合に、前記雨具に関する案内を行うことを特徴とする。
【0011】
更に、請求項5に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに搭載され、施設を目的地に設定する目的地設定機能と、前記目的地に車両が到着する到着予定時刻を予測する到着時刻予測機能と、前記到着時刻予測機能によって予測された前記到着予定時刻における前記目的地の天気予測情報を取得する天気予測情報取得機能と、前記天気情報取得機能により取得された前記天気予測情報に基づいて、前記到着予定時刻における前記目的地の天気が雨具の必要な天気か否かを判定する天気判定機能と、前記目的地に設定された前記施設に関する施設情報を取得する施設情報取得機能と、前記施設情報取得機能により取得された前記施設情報に基づいて、前記目的地に設定された前記施設が屋根付きの施設であるか否か判定する屋根判定機能と、前記天気判定機能によって前記到着予定時刻における前記目的地の天気が雨具の必要な天気であると判定され、且つ前記屋根判定機能によって前記目的地に設定された施設が屋根付きの施設でないと判定された場合に、雨具に関する案内を行う雨具案内機能と、をプロセッサに実行させるコンピュータプログラムであって、前記雨具案内機能は、前記目的地に設定された施設が駐車場である場合には、前記目的地に設定された駐車場から該駐車場が属する施設までの距離が所定距離以上である場合に、前記雨具に関する案内を行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
前記構成を有する請求項1に係る走行案内装置では、乗員が車両を降車する際の車両位置の周辺環境について考慮することによって、車両を降車した乗員が雨具を必要とするか否かを正確に判定することが可能となる。その結果、ユーザに対して雨具に関する案内を必要且つ適切なタイミングで行うことが可能となる。
また、目的地に設定された施設が駐車場の場合には、目的地に設定された駐車場から該駐車場が属する施設までの距離が所定距離以上である場合に、雨具に関する案内を行うので、特に目的地が駐車場の場合において車両を降車した乗員が雨具を必要とするか否かを正確に判定することが可能となる。即ち、雨具の必要な天気であっても、車両を駐車した駐車場から施設までの移動距離が短い場合には、車両を降車した乗員が施設までの移動に雨具を必要としないので、そのような状況について適切に考慮することが可能となる。
【0013】
また、請求項2に係る走行案内装置では、目的地が設定された際に雨具に関する案内を行うので、車両が目的地への走行を開始する際に、予め目的地での降車後において必要となる雨具の案内を行うことが可能となる。その結果、雨具を必要とする状況において雨具を確実に車両内に携帯させることが可能となる。
【0014】
また、請求項3に係る走行案内装置では、車両が目的地に到着したと判定された際に雨具に関する案内を行うので、車両が目的に到着した際に、目的地での降車後において必要となる雨具の案内を行うことが可能となる。その結果、ユーザは雨具を必要とする状況において車両内に雨具を置き忘れることなく、雨具を確実に携帯させることが可能となる。
【0015】
また、請求項4に係る走行案内方法では、乗員が車両を降車する際の車両位置の周辺環境について考慮することによって、車両を降車した乗員が雨具を必要とするか否かを正確に判定することが可能となる。その結果、ユーザに対して雨具に関する案内を必要且つ適切なタイミングで行うことが可能となる。
また、目的地に設定された施設が駐車場の場合には、目的地に設定された駐車場から該駐車場が属する施設までの距離が所定距離以上である場合に、雨具に関する案内を行うので、特に目的地が駐車場の場合において車両を降車した乗員が雨具を必要とするか否かを正確に判定することが可能となる。即ち、雨具の必要な天気であっても、車両を駐車した駐車場から施設までの移動距離が短い場合には、車両を降車した乗員が施設までの移動に雨具を必要としないので、そのような状況について適切に考慮することが可能となる。
【0016】
更に、請求項5に係るコンピュータプログラムでは、乗員が車両を降車する際の車両位置の周辺環境について考慮させることによって、車両を降車した乗員が雨具を必要とするか否かを正確に判定させることが可能となる。その結果、ユーザに対して雨具に関する案内を必要且つ適切なタイミングで行うことが可能となる。
また、目的地に設定された施設が駐車場の場合には、目的地に設定された駐車場から該駐車場が属する施設までの距離が所定距離以上である場合に、雨具に関する案内を行わせるので、特に目的地が駐車場の場合において車両を降車した乗員が雨具を必要とするか否かを正確に判定することが可能となる。即ち、雨具の必要な天気であっても、車両を駐車した駐車場から施設までの移動距離が短い場合には、車両を降車した乗員が施設までの移動に雨具を必要としないので、そのような状況について適切に考慮することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本実施形態に係るナビゲーション装置を示したブロック図である。
【図2】地図情報DBに記憶される施設データの一例を示した図である。
【図3】本実施形態に係る雨具案内処理プログラムのフローチャートである。
【図4】目的地の設定操作について説明した図である。
【図5】目的地の設定操作について説明した図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明に係る走行案内装置をナビゲーション装置に具体化した一実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、本実施形態に係るナビゲーション装置1の概略構成について図1を用いて説明する。図1は本実施形態に係るナビゲーション装置1を示したブロック図である。
【0019】
図1に示すように本実施形態に係るナビゲーション装置1は、ナビゲーション装置1が搭載された車両の現在位置を検出する現在位置検出部11と、各種のデータが記録されたデータ記録部12と、入力された情報に基づいて、各種の演算処理を行うナビゲーションECU13と、ユーザからの操作を受け付ける操作部14と、ユーザに対して車両周辺の地図や施設の関する施設情報を表示する液晶ディスプレイ15と、経路案内に関する音声ガイダンスを出力するスピーカ16と、記憶媒体であるDVDを読み取るDVDドライブ17と、気象情報センタ19やVICS(登録商標:Vehicle Information and Communication System)センタ等の情報センタとの間で通信を行う通信モジュール18と、から構成されている。
【0020】
以下に、ナビゲーション装置1を構成する各構成要素について順に説明する。
現在位置検出部11は、GPS21、車速センサ22、ステアリングセンサ23、ジャイロセンサ24等からなり、現在の車両の位置、方位、車両の走行速度、現在時刻等を検出することが可能となっている。ここで、特に車速センサ22は、車両の移動距離や車速を検出する為のセンサであり、車両の駆動輪の回転に応じてパルスを発生させ、パルス信号をナビゲーションECU13に出力する。そして、ナビゲーションECU13は発生するパルスを計数することにより駆動輪の回転速度や移動距離を算出する。尚、上記5種類のセンサをナビゲーション装置1が全て備える必要はなく、これらの内の1又は複数種類のセンサのみをナビゲーション装置1が備える構成としても良い。
【0021】
また、データ記録部12は、外部記憶装置及び記録媒体としてのハードディスク(図示せず)と、ハードディスクに記録された地図情報DB31や所定のプログラム等を読み出すとともにハードディスクに所定のデータを書き込む為のドライバである記録ヘッド(図示せず)とを備えている。尚、データ記録部12をハードディスクの代わりにメモリーカードやCDやDVD等の光ディスクにより構成しても良い。
【0022】
ここで、地図情報DB31は、例えば、道路(リンク)に関するリンクデータ32、ノード点に関するノードデータ33、施設に関する施設データ34、地図を表示するための地図表示データ、各交差点に関する交差点データ、経路を探索するための探索データ、地点を検索するための検索データ等が記憶された記憶手段である。
【0023】
ここで、施設データ34としては、ナビゲーション装置1において出発地、目的地、案内対象等となる施設に関する情報が記憶される。例えば、ホテル、旅館等の宿泊施設、ガソリンスタンド等の給油施設、ショッピングモール、スーパーマーケット、ショッピングセンタ等の商業施設、テーマパーク、ゲームセンタ等の娯楽施設、レストラン、バー、居酒屋等の飲食施設、公共駐車場等の駐車施設、交通施設、寺院、教会等の宗教施設、美術館、博物館等の公共施設等の施設に関する情報が該当する。
また、施設データ34は、施設毎に、施設の識別子である施設番号、施設の名称を示す施設名称、施設のジャンル(「駐車場」、「郵便局」、「レストラン」等)を示す施設ジャンル、施設の位置を示す位置座標等から構成されている。更に、施設データ34には、屋根の有無に関する情報と、施設間の従属関係についても記憶される。例えば、施設が駐車場の場合であって、その駐車場が周辺にある他の施設に属する駐車場(例えば、テーマパークやショッピングモールの利用者の為の提携駐車場)である場合には、駐車場の施設データとして、その従属の主体となる施設についても記憶される。更に、その駐車場が立体駐車場や屋内型の駐車場である場合には、屋根付きの施設であることを特定する情報についても記憶される。
【0024】
ここで、図2は施設データ34の一例を示した図である。
例えば、図2に示す施設データ34の例では、座標(x1,y1)の地点において施設番号:「10001」に該当する“○○ランド”(ジャンル:遊園地)が設置されていることを示している。また、座標(x2,y2)の地点において施設番号:「10002」に該当する“○×駐車場”(ジャンル:駐車場)が設置されていることを示している。更に、“○○ランド”と“○×駐車場”は共に屋根の無い施設であって、○×駐車場は○○ランドに属する駐車場(所謂提携駐車場)であることを示している。同様に他の施設に関する情報についても記憶されている。
【0025】
そして、ナビゲーション装置1は、施設の検索処理を行う場合において、上記施設データ34を用いてユーザに選択された検索条件に適合する施設を検索し、検索条件に適合する施設に関する施設情報を案内する。また、ユーザが案内された施設やその周辺に位置する施設を目的地や経由地に設定する操作を行った場合には、該施設を目的地や経由地に設定した案内経路を設定する。更に、後述のように気象情報や目的地に設定された施設の屋根の有無等に基づいて、目的地で車両を降車した乗員が雨具を必要とするか否かを判定し、雨具が必要であると判定された場合には、雨具の携帯に関する案内も行う。
【0026】
一方、ナビゲーションECU(エレクトロニック・コントロール・ユニット)13は、ナビゲーション装置1の全体の制御を行う電子制御ユニットであり、演算装置及び制御装置としてのCPU41、並びにCPU41が各種の演算処理を行うにあたってワーキングメモリとして使用されるとともに、経路が探索されたときの経路データ等が記憶されるRAM42、制御用のプログラムのほか、後述の雨具案内処理プログラム(図3参照)等が記録されたROM43、ROM43から読み出したプログラムを記憶するフラッシュメモリ44等の内部記憶装置を備えている。尚、ナビゲーションECU13は、処理アルゴリズムとしての各種手段を構成する。例えば、目的地設定手段は、地図上にあるいずれかの施設をナビゲーション装置1の目的地に設定し、案内経路設定手段は、出発地から目的地までの案内経路を設定する。到着時刻予測手段は、目的地に車両が到着する到着予定時刻を予測し、天気予測情報取得手段は、予測された到着予定時刻における目的地の天気予測情報を取得する。天気判定手段は、天気情報取得手段により取得された天気予測情報に基づいて、到着予定時刻における目的地の天気が雨具の必要な天気か否かを判定する。施設情報取得手段は、目的地に設定された施設に関する施設情報を取得し、屋根判定手段は、取得された施設情報に基づいて、目的地に設定された施設が屋根付きの施設であるか否か判定する。雨具案内手段は、天気判定手段によって到着予定時刻における目的地の天気が雨具の必要な天気であると判定され、且つ屋根判定手段によって目的地に設定された施設が屋根付きの施設でないと判定された場合に、雨具に関する案内を行う。到着判定手段は、車両が目的地に到着したか否か判定する。
【0027】
操作部14は、走行開始地点としての出発地及び走行終了地点としての目的地を入力する際等に操作され、各種のキー、ボタン等の複数の操作スイッチ(図示せず)から構成される。そして、ナビゲーションECU13は、各スイッチの押下等により出力されるスイッチ信号に基づき、対応する各種の動作を実行すべく制御を行う。尚、操作部14は液晶ディスプレイ15の前面に設けたタッチパネルによって構成することもできる。また、マイクと音声認識装置によって構成することもできる。
【0028】
また、液晶ディスプレイ15には、道路を含む地図画像、交通情報、操作案内、操作メニュー、キーの案内、出発地から目的地までの走行予定経路、走行予定経路に沿った案内情報、ニュース、天気予報、時刻、メール、テレビ番組等が表示される。特に本実施形態では、目的地を設定した際において、目的地で車両を降車した乗員が雨具を必要とすると判定された場合に、雨具の携帯に関する案内についても表示する。
【0029】
また、スピーカ16は、ナビゲーションECU13からの指示に基づいて走行予定経路に沿った走行を案内する音声ガイダンスや、交通情報の案内を出力する。特に本実施形態では、目的地を設定した際において、目的地で車両を降車した乗員が雨具を必要とすると判定された場合に、雨具の携帯に関する案内音声についても出力する。
【0030】
また、DVDドライブ17は、DVDやCD等の記録媒体に記録されたデータを読み取り可能なドライブである。そして、読み取ったデータに基づいて音楽や映像の再生、地図情報DB31の更新等が行われる。
【0031】
また、通信モジュール18は、交通情報センタ、例えば、VICSセンタやプローブセンタ等から送信された渋滞情報、規制情報、交通事故情報等の各情報から成る交通情報を受信する為の通信装置であり、例えば携帯電話機やDCMが該当する。また、通信モジュール18は、気象情報センタ19から指定したエリアの今後の天気を予測した天気予測情報を受信するのにも用いられる。
【0032】
続いて、前記構成を有するナビゲーション装置1において実行する雨具案内処理プログラムについて図3に基づき説明する。図3は本実施形態に係る雨具案内処理プログラムのフローチャートである。ここで、雨具案内処理プログラムはナビゲーション装置1において目的地を設定する為の所定の操作を受け付けた場合に実行され、目的地で車両を降車した乗員が雨具を必要とする場合に、雨具の携帯に関する案内を行うプログラムである。尚、以下の図3にフローチャートで示されるプログラムは、ナビゲーションECU13が備えているRAM42、ROM43等に記憶されており、CPU41により実行される。
【0033】
先ず、雨具案内処理プログラムでは、ステップ(以下、Sと略記する)1において、CPU41はナビゲーション装置1において最終目的地と案内目的地を設定する。ここで、最終目的地は最終的にユーザが立ち寄ることを希望している施設である。一方、案内目的地は、経路探索をする際に経路の目的地とする施設である。ここで、最終目的地と案内目的地が異なる場合は、例えば、ショッピングモールや遊園地などの大型施設を最終目的地に設定した場合に、ユーザがその施設の駐車場を案内目的地に設定する場合等がある。尚、最終目的地と案内目的地が同一の場合には、一の施設のみが最終目的地且つ案内目的地として設定される。
【0034】
ここで、図4及び図5は、ユーザの目的地の設定操作の例を示した図である。
ユーザが目的地を設定する場合には、先ず、予め登録された施設や検索条件に適合する施設の一覧から最終目的地とする施設を選択する。その結果、液晶ディスプレイ15には図4に示す周辺地図案内画面51が表示される。周辺地図案内画面51では、選択された最終目的地の施設52(図4に示す例では“○○ランド”)と、その施設の周辺の地図が表示される。また、周辺地図案内画面51には、画面中央に表示されるカーソル53、カーソル53の周囲8方向に配置された移動矢印54、提携駐車場ボタン55、目的地設定ボタン56等が配置される。そして、移動矢印54が押下されると押下された矢印の示す方向に地図が移動する。また、提携駐車場ボタン55が押下されると、最終目的地に設定された施設52に属する駐車場(所謂提携駐車場)が検索され、検索された提携駐車場の一覧が表示される。また、目的地設定ボタン56が押下されると、押下された時点のカーソル53の示す地点や施設が案内目的地に設定される。
【0035】
従って、周辺地図案内画面51では、周辺地図案内画面51が表示された最初の状態で目的地設定ボタン56を押下することによって、最終目的地である施設52を案内目的地にも設定することが可能であるが、移動矢印54を操作することによって他の施設や地点を案内目的地に設定することが可能である。例えば、テーマパークやショッピングモール等の大型施設では施設と駐車場の位置が離れている場合もあり、その場合には施設ではなく駐車場を案内目的地に設定する方が適切な案内経路を探索することが可能となる。そこで、図4及び図5に示すように、検索された施設52である“○○ランド”の周囲に“○○ランド”に属する駐車場57〜59が3箇所配置されている場合には、移動矢印54を押下することによってカーソル53をいずれかの駐車場57〜59に移動させ、目的地設定ボタン56を押下することによって、最終目的地である施設52ではなく駐車場57〜59のいずれかを案内目的地に設定することが可能となる。また、提携駐車場ボタン55を押下することによって最終目的地である施設52に属する駐車場57〜59の一覧を表示させ、表示された駐車場57〜59の中から駐車場を選択することによって、選択された駐車場を案内目的地に設定することも可能である。
【0036】
次に、S2においてCPU41は、出発地(例えば、車両の現在位置)から前記S1で設定された案内目的地までの経路探索を行い、案内経路を設定する。尚、経路探索処理は公知のダイクストラ法等を用いて行う。
【0037】
続いて、S3においてCPU41は、車両が前記S2で設定された案内経路に沿って前記S1で設定された案内目的地まで走行したと仮定した場合に、車両が案内目的地に到着する到着予定時刻を予測する。尚、到着予定時刻は、案内経路を構成する各リンクの旅行時間や、VICSセンタから取得した渋滞情報等を用いて予測することが望ましい。
【0038】
その後、S4においてCPU41は、案内目的地を含むエリアの到着予定時刻における天気を予測した情報(以下、天気予測情報という)を気象情報センタ19から取得する。ここで、天気予測情報は「晴」、「曇」、「雨」、「雪」等の天気を具体的に特定する情報でも良いし、降水確率を特定する情報でも良い。
【0039】
次に、S5においてCPU41は、前記S4で取得した天気予測情報に基づいて、到着予定時刻における案内目的地の天気が雨具の必要な天気か否かを判定する。例えば、天気予測情報が「晴」、「曇」、「雨」、「雪」等の天気を具体的に特定する情報である場合には、到着予定時刻における案内目的地の天気が「雨」や「雪」と予測される場合に、雨具の必要な天気であると判定する。また、天気予測情報が降水確率を特定する情報である場合には、到着予定時刻における案内目的地の降水確率が所定値(例えば50%)以上の場合に、雨具の必要な天気であると判定する。
【0040】
そして、到着予定時刻における案内目的地の天気が雨具の必要な天気であると判定された場合(S5:YES)には、S6へと移行する。それに対して、到着予定時刻における案内目的地の天気が雨具の必要な天気でないと判定された場合(S5:NO)には、雨具に関する案内を行う必要はないと判定し、雨具に関する案内を行うことなく当該雨具案内処理プログラムを終了する。
【0041】
S6においてCPU41は、前記S1で案内目的地に設定された施設に関する施設情報を地図情報DB31から取得する。具体的には、施設のジャンル、位置座標、施設間の従属関係、屋根の有無に関する情報(図2参照)等が取得される。
【0042】
次に、S7においてCPU41は、前記S6で取得した施設情報に基づいて、前記S1で案内目的地に設定された施設が屋根付きの施設であるか否かを判定する。尚、屋根付きの施設としては、例えば水族館、デパート、立体駐車場等がある。また、屋根の無い施設としては、例えば公園、遊園地、平面駐車場等がある。
【0043】
そして、案内目的地に設定された施設が屋根付きの施設であると判定された場合(S7:YES)には、天気の状態に関わらず雨具に関する案内を行う必要はないと判定し、雨具に関する案内を行うことなく当該雨具案内処理プログラムを終了する。それに対して、案内目的地に設定された施設が屋根の無い施設であると判定された場合(S7:NO)には、S8へと移行する。
【0044】
続いて、S8においてCPU41は、前記S6で取得した施設情報に基づいて、前記S1で案内目的地に設定された施設が駐車場であって、その駐車場が周辺にある他の施設に属する駐車場(所謂提携駐車場)であるか否かを判定する。
【0045】
そして、案内目的地に設定された施設が駐車場であって、その駐車場が周辺にある他の施設に属する駐車場であると判定された場合(S8:YES)には、S9へと移行する。それに対して、案内目的地に設定された施設が駐車場でない場合、又は駐車場であっても周辺にある他の施設に属する駐車場でないと判定された場合(S8:NO)には、雨具に関する案内を行う必要があると判定し、S11へと移行する。
【0046】
S9においてCPU41は、前記S6で取得した施設情報に基づいて、前記S1で案内目的地に設定された駐車場から、その駐車場が属する施設までの距離を算出する。尚、算出する距離は直線距離でも良いし、道なり距離であっても良い。
【0047】
次に、S10においてCPU41は、前記S9で算出した駐車場から施設までの距離が、所定距離以上(例えば300m以上)であるか否かを判定する。
【0048】
そして、前記S9で算出した駐車場から施設までの距離が、所定距離以上であると判定された場合(S10:YES)には、車両を駐車した駐車場から施設までの移動において雨具が必要となるので、雨具に関する案内を行う必要があると判定し、S11へと移行する。一方、前記S9で算出した駐車場から施設までの距離が、所定距離未満であると判定された場合(S10:NO)には、車両を駐車した駐車場から施設までの移動において雨具が必要とならないので、天気の状態に関わらず雨具に関する案内を行う必要はないと判定し、雨具に関する案内を行うことなく当該雨具案内処理プログラムを終了する。
【0049】
S11においてCPU41は、雨具に関する案内を行う。具体的には、「雨が予想されます。雨具を携帯して下さい。」との音声をスピーカ16から出力する。また、液晶ディスプレイ15に表示される地図画像の目的地付近に傘マークを表示しても良い。その結果、ユーザは目的地で車両を降車した後に雨具が必要となることを把握でき、雨具を携帯して目的地で車両を降車することが可能となる。
【0050】
また、前記S11の案内処理は目的地を設定した時点ではなく、車両が案内目的地に到着した時点で行うようにしても良い。具体的には、CPU41は現在位置検出部11で検出した車両の現在位置と前記S6で取得した施設情報とに基づいて、車両が案内目的地に到着したか否かを判定する。そして、車両が案内目的地に特着したと判定された場合に、前記S11の雨具に関する案内を行う。その結果、ユーザは車内に雨具を置き忘れることなく、雨具を携帯して車両を降車することが可能となる。尚、前記S11の案内処理は目的地を設定した時点と車両が案内目的地に到着した時点の両方のタイミングで行うようにしても良い。また、前記S11の案内処理を車両が案内目的地に到着した時点で行う場合には、より新しい天気予測情報を取得する為に、天気予測情報は目的地に到着した時点で取得することが望ましい。
【0051】
以上詳細に説明した通り、本実施形態に係るナビゲーション装置1、ナビゲーション装置1による走行案内方法及びナビゲーション装置1のナビゲーションECU13により実行されるコンピュータプログラムでは、車両の目的地までの案内経路を設定し(S2)、車両の目的地への到着予定時刻を予測し(S3)、予測された到着予定時刻における目的地の天気予測情報を取得し(S4)、到着予定時刻における目的地の天気が雨具の必要な天気であると判定され、且つ目的地に設定された施設が屋根付きの施設でないと判定された場合に、雨具に関する案内を行う(S11)ので、乗員が車両を降車する際の車両位置(即ち目的地)の周辺環境について考慮することによって、目的地で車両を降車した乗員が雨具を必要とするか否かを正確に判定することが可能となる。その結果、ユーザに対して雨具に関する案内を必要且つ適切なタイミングで行うことが可能となる。
また、目的地に設定された施設が駐車場の場合には、目的地に設定された駐車場から該駐車場が属する施設までの距離が所定距離以上である場合に、雨具に関する案内を行う(S11)ので、特に目的地が駐車場の場合において車両を降車した乗員が雨具を必要とするか否かを正確に判定することが可能となる。即ち、雨具の必要な天気であっても、車両を駐車した駐車場から施設までの移動距離が短い場合には、車両を降車した乗員が施設までの移動に雨具を必要としないので、そのような状況について適切に考慮することが可能となる。
また、雨具に関する案内(S11)を目的地が設定された際に行う場合には、車両が目的地への走行を開始する際に、予め目的地での降車後において必要となる雨具の案内を行うことが可能となる。その結果、雨具を必要とする状況において雨具を確実に車両内に携帯させることが可能となる。
更に、雨具に関する案内(S11)を車両が目的地に到着したと判定された際に行う場合には、車両が目的に到着した際に、目的地での降車後において必要となる雨具の案内を行うことが可能となる。その結果、ユーザは雨具を必要とする状況において車両内に雨具を置き忘れることなく、雨具を確実に携帯させることが可能となる。
【0052】
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
例えば、本実施形態では前記S11において行われる雨具に関する案内として、ユーザに雨具を携帯することを指示する案内を行っているが、他の案内を行っても良い。例えば、雨が降る可能性が有ることのみを案内しても良い。また、案内目的地付近の屋根付きの施設を検索して案内する構成としても良い。
【0053】
また、本実施形態では施設情報として、施設間の従属関係について記憶する構成としているが、施設間の従属関係については記憶しない構成としても良い。その場合には、最終目的地に設定された施設と案内目的地に設定された施設が主従関係にあると推定してS8の判定処理を行うように構成することが望ましい。
【0054】
また、本実施形態では目的地に設定された施設が駐車場の場合には、目的地に設定された駐車場から該駐車場が属する施設までの距離が所定距離以上である場合に、雨具に関する案内を行う(S11)ように構成しているが、駐車場が属する施設が屋根の無い施設である場合には、目的地に設定された駐車場から該駐車場が属する施設までの距離が所定距離未満であっても雨具に関する案内を行うように構成しても良い。
【0055】
また、本実施形態では本願発明をナビゲーション装置1に適用した例について説明したが、携帯電話機等の携帯端末やパーソナルコンピュータ等に適用することも可能である。
【符号の説明】
【0056】
1 ナビゲーション装置
13 ナビゲーションECU
31 地図情報DB
41 CPU
42 RAM
43 ROM

【特許請求の範囲】
【請求項1】
施設を目的地に設定する目的地設定手段と、
前記目的地に車両が到着する到着予定時刻を予測する到着時刻予測手段と、
前記到着時刻予測手段によって予測された前記到着予定時刻における前記目的地の天気予測情報を取得する天気予測情報取得手段と、
前記天気情報取得手段により取得された前記天気予測情報に基づいて、前記到着予定時刻における前記目的地の天気が雨具の必要な天気か否かを判定する天気判定手段と、
前記目的地に設定された前記施設に関する施設情報を取得する施設情報取得手段と、
前記施設情報取得手段により取得された前記施設情報に基づいて、前記目的地に設定された施設が屋根付きの施設であるか否か判定する屋根判定手段と、
前記天気判定手段によって前記到着予定時刻における前記目的地の天気が雨具の必要な天気であると判定され、且つ前記屋根判定手段によって前記目的地に設定された施設が屋根付きの施設でないと判定された場合に、雨具に関する案内を行う雨具案内手段と、を有し、
前記雨具案内手段は、前記目的地に設定された施設が駐車場である場合には、前記目的地に設定された駐車場から該駐車場が属する施設までの距離が所定距離以上である場合に、前記雨具に関する案内を行うことを特徴とする走行案内装置。
【請求項2】
前記雨具案内手段は、前記目的地設定手段により前記目的地が設定された際に雨具に関する案内を行うことを特徴とする請求項1に記載の走行案内装置。
【請求項3】
前記車両が前記目的地に到着したか否か判定する到着判定手段を有し、
前記雨具案内手段は、前記目的地到着判定設定により前記車両が前記目的地に到着したと判定された際に雨具に関する案内を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の走行案内装置。
【請求項4】
施設を目的地に設定する目的地設定ステップと、
前記目的地に車両が到着する到着予定時刻を予測する到着時刻予測ステップと、
前記到着時刻予測ステップによって予測された前記到着予定時刻における前記目的地の天気予測情報を取得する天気予測情報取得ステップと、
前記天気情報取得ステップにより取得された前記天気予測情報に基づいて、前記到着予定時刻における前記目的地の天気が雨具の必要な天気か否かを判定する天気判定ステップと、
前記目的地に設定された前記施設に関する施設情報を取得する施設情報取得ステップと、
前記施設情報取得ステップにより取得された前記施設情報に基づいて、前記目的地に設定された前記施設が屋根付きの施設であるか否か判定する屋根判定ステップと、
前記天気判定ステップによって前記到着予定時刻における前記目的地の天気が雨具の必要な天気であると判定され、且つ前記屋根判定ステップによって前記目的地に設定された施設が屋根付きの施設でないと判定された場合に、雨具に関する案内を行う雨具案内ステップと、を有し、
前記雨具案内ステップは、前記目的地に設定された施設が駐車場である場合には、前記目的地に設定された駐車場から該駐車場が属する施設までの距離が所定距離以上である場合に、前記雨具に関する案内を行うことを特徴とする走行案内方法。
【請求項5】
コンピュータに搭載され、
施設を目的地に設定する目的地設定機能と、
前記目的地に車両が到着する到着予定時刻を予測する到着時刻予測機能と、
前記到着時刻予測機能によって予測された前記到着予定時刻における前記目的地の天気予測情報を取得する天気予測情報取得機能と、
前記天気情報取得機能により取得された前記天気予測情報に基づいて、前記到着予定時刻における前記目的地の天気が雨具の必要な天気か否かを判定する天気判定機能と、
前記目的地に設定された前記施設に関する施設情報を取得する施設情報取得機能と、
前記施設情報取得機能により取得された前記施設情報に基づいて、前記目的地に設定された前記施設が屋根付きの施設であるか否か判定する屋根判定機能と、
前記天気判定機能によって前記到着予定時刻における前記目的地の天気が雨具の必要な天気であると判定され、且つ前記屋根判定機能によって前記目的地に設定された施設が屋根付きの施設でないと判定された場合に、雨具に関する案内を行う雨具案内機能と、
をプロセッサに実行させるコンピュータプログラムであって、
前記雨具案内機能は、前記目的地に設定された施設が駐車場である場合には、前記目的地に設定された駐車場から該駐車場が属する施設までの距離が所定距離以上である場合に、前記雨具に関する案内を行うことを特徴とするコンピュータプログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−19855(P2013−19855A)
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−155480(P2011−155480)
【出願日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】