説明

車両用シート

【課題】 アッパーフレームの高さを容易に、かつ適切に調節することができる車両用シートを提供する。
【解決手段】 アッパーフレーム3を駆動リンク6を介して上方へ付勢するサスペンションばねとして、二本の不変サスペンションばね7A,7Aと二本の可変サスペンションばね7B,7Bとを用いる。二本の不変サスペンションばね7A,7Aの付勢力は、アッパーフレーム3が所定の高さに位置しているときに一定不変にする。可変サスペンションばね7Bの付勢力は、付勢力調節機構20により、アッパーフレーム3が所定の位置に位置しているときでも変えることができるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、建設機械や作業機械等の車両に用いるのに好適な車両用シートに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、この種の車両用シートは、下記特許文献1に記載されているように、車両の車体に設けられたベースフレームと、このベースフレームの上方に上下方向へ移動可能に配置されたアッパーフレームと、ベースフレームとアップーフレームとの間に設けられた駆動リンクと、駆動リンクとアッパーフレームとの間に設けられたサスペンションばねとを備えており、サスペンションばねはアッパーフレームを駆動リンクを介して上方へ付勢している。
【0003】
上記車両用シートにおいて、アッパーフレームに乗員が腰掛けると、乗員の体重に応じた分だけサスペンションばねが伸び、アッパーフレームが下方へ移動する。そして、サスペンションばねの付勢力と乗員の体重とが釣り合った位置においてアッパーフレームが停止する。アッパーフレームの上下方向の停止位置(以下、高さという。)が乗員にとって不適切であると、乗員は車両を運転し難いのみならず、疲労が大きい。
【0004】
そこで、従来の車両用シートにおいて、サスペンションばねの付勢力を調節可能としている。したがって、乗員は、サスペンションばねの付勢力を適宜に調節することができ、それによって腰掛けたときのアッパーフレームの高さを自己の体格に応じた適切な高さに調節することができる。
【0005】
【特許文献1】特開2002−211300号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
車両用フレームに用いられるサスペンションばねは、その付勢力が非常に大きい。したがって、サスペンションばねの伸長量に対する付勢力の変化割合が大きい。このため、乗員は、サスペンションばねの付勢力を適正な付勢力に調節することが難しく、アッパーフレームの高さを適切な高さに調節することが難しいという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明は、上記の問題を解決するために、ベースフレームと、このベースフレームの上方に上下方向へ移動可能に配置されたアッパーフレームと、上記ベースフレームと上記アッパーフレームとの間に配置された駆動リンクと、上記アッパーフレームを上記駆動リンクを介して上方へ付勢するサスペンションばねとを備えた車両用シートにおいて、上記サスペンションばねが複数設けられ、この複数のサスペンションばねのうちの一部のサスペンションばねが付勢力調節不能に設けられ、残りのサスペンションばねが付勢力調節手段によって付勢力調節可能とされていることを特徴としている。
この場合、上記残りのサスペンションばねの各一端部が上記駆動リンクに上記サスペンションばねの付勢方向へ移動不能に連結され、上記ベースフレームと上記アッパーフレームとのいずれか一方と上記残りのサスペンションばねの他端部との間に上記付勢力調節機構が設けられ、上記付勢力調節手段が、上記ベースフレームと上記アッパーフレームとのいずれか一方に上記サスペンションばねの付勢方向へ移動可能に設けられた可動部材と、この可動部材を上記サスペンションばねの付勢方向へ移動させる移動機構とを有し、上記可動部材に上記残りのサスペンションばねの各他端部が上記サスペンションばねの付勢方向へ移動不能に連結されていることが望ましい。
上記移動機構が、上記ベースフレームと上記アッパーフレームとのうちの上記可動部材が設けられた上記一方に、長手方向を上記サスペンションばねの付勢方向とほぼ同一方向に向けた状態で、回転可能に、かつ長手方向へ移動不能に設けられたねじ軸を有し、このねじ軸の正逆方向への回転に伴って上記可動部材が上記サスペンションばねの付勢方向へ移動するよう、上記ねじ軸に上記可動部材が螺合されていることが望ましい。
【発明の効果】
【0008】
上記特徴構成を有するこの発明によれば、複数のサスペンションばねのうちの一部のサスペンションばねの付勢力を一定にする一方、残りのサスペンションばねの付勢力だけを調節するものであるから、全てのサスペンションばねの付勢力を同時に調節する場合に比して、サスペンションばねの付勢力を容易に微調節することができる。よって、アッパーフレームの高さを自己の体格に適した高さに容易に、かつ適切に調節することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、この発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。
図1〜図5は、この発明の一実施の形態を示す。この実施の形態の車両用シート1は、ベースフレーム2、アッパーフレーム3、二対の連結リンク4,5、駆動リンク6及びサスペンションばね7(7A,7A;7B,7B)を主な構成要素としている。
【0010】
ベースフレーム2は、平面視略長方形をなしており、その長手方向を車両の前後方向(図1において左右方向)に向けて水平に配置されている。ベースフレーム2は、通常は、車両の車体(図示せず)に前後方向へ位置調節可能に設けられている。ベースフレーム2は、車体に固定してもよい。
【0011】
アッパーフレーム3は、平面視形状がベースフレーム2とほぼ同一の形状をなしており、ベースフレーム2のほぼ真上に水平な状態で上下方向へ移動可能に配置されている。アッパーフレーム3の上面には、シートクッション(図示せず)が設けられている。アッパーフレーム3の左右方向における中央部には、下方に突出する一対の支持板部3a,3aが設けられている。一対の支持板部3a,3aは、前後方向へ延びており、左右方向へ互いに離間して配置されている。一対の支持板部3a,3aの前端部間には、連結板部3bが一体に設けられている。
【0012】
ベースフレーム2とアッパーフレーム3との左側部間及び右側部間には、一対の連結リンク4,5がそれぞれ設けられている。左側に配置された一対の連結リンク4,5のうちの一方の連結リンク4は、後ろ上がりに配置されており、その前端部はベースフレーム2の前端部に左右方向へ水平に延びる軸8を介して回動可能に、かつ位置固定して連結されている。連結リンク4の後端部は、アッパーフレーム3の後端部に左右方向へ水平に延びる軸9及びこの軸9に回転可能に支持されたローラ10を介して前後方向へ移動可能に、かつ上下方向へ移動不能に連結されている。他方の連結リンク5は、後ろ下がりに配置されており、その前端部がアッパーフレーム3の前端部に軸11を介して回転可能に、かつ位置固定して連結されている。連結リンク5の後端部は、ベースフレーム2の後端部に左右方向へ水平に延びる軸12及びこの軸12に回転可能に支持されたローラ13を介して前後方向へ移動可能に、かつ上下方向へ移動不能に連結されている。
【0013】
右側に配置された連結リンク4,5も、左側に配置された連結リンク4,5と同様にしてベースフレーム2及びアッパーフレーム3にそれぞれ連結されている。しかも、連結リンク4,4の前端部どうしは軸8を介して互いに連結され、後端部どうしは軸9を介して互いに連結されている。連結リンク5,5の後端部どうしは軸12を介して連結されている。このようにして、アッパーフレーム3がベースフレーム2に上下方向へは移動可能に、前後方向及び左右方向へは移動不能に連結されている。なお、連結リンク5,5の前端部は、個別の軸11,11によってそれぞれアッパーフレーム3に連結されている。
【0014】
軸8,9の中心間距離と軸11,12の中心間距離とは、互いに同一に設定され、ローラ10,13の外径は同一に設定されている。したがって、アッパーフレーム3は、姿勢を一定にしつつ上下方向へ移動する。軸8,9の中心間距離と軸11,12の中心間距離とは、若干異なる長さに設定し、アッパーフレーム3が上下方向へ移動するときに、移動に伴って若干前下がり又は後下がりに傾斜するようにしてもよい。一対の連結リンク4,5は、それぞれの長手方向の中央部(側面視において、軸8,9を結ぶ線と軸11,12を結ぶ線との交差部)において軸14によって回転可能に連結されている。これにより、連結リンク4,5が互いに補強され、連結リンク4,5が捩れ変形したり、左右に曲がったりすることが防止されている。
【0015】
ベースフレーム2とアッパーフレーム3との間には、一対の駆動リンク6,6が配置されている。各駆動リンク6,6は、ベルクランク状をなしており、一対の支持板部3a,3aの左右方向の外側を向く各面にそれぞれ近接して配置されている。駆動リンク6は、その屈曲部において支持板部3aの後端部に左右方向へ水平に延びる軸15を介して回転可能に連結されている。駆動リンク6の下端部には、左右方向へ水平に延びる軸16が設けられおり、この軸16を介してローラ17が回転可能に設けられている。ローラ17は、ベースフレーム2の上面に前後方向へ転動可能に載置されている。したがって、駆動リンク6,6が軸15を中心として図2〜図4の時計方向へ回転すると、アッパーフレーム3が上方へ移動する。逆に、駆動リンク6,6が、反時計方向へ回転すると、アッパーフレーム3が下方へ移動する。なお、一対の駆動リンク6,6の屈曲部どうしは、軸15を介して互いに連結され、駆動リンク6,6の下端部どうしは、軸16を介して互いに連結されている。これにより、駆動リンク6,6が補強されている。
【0016】
アッパーフレーム3の上下方向への移動範囲は、次のようにして制限されている。すなわち、図2に示すように、なお、ベースフレーム2には、第1ストッパ2aが設けられている、このストッパ2aに軸12が突き当たると、それ以上軸12が前方へ移動することができなくなる。これによって、アッパーフレーム3の上方への移動限界位置が規制されている。図4に示すように、駆動リンク6には、第2ストッパ6aが設けられている。第2ストッパ6aがベースフレーム2に突き当たると、駆動リンク6がそれ以上時計方向へ回転することができなくなる。これにより、アッパーフレーム3の下方への移動限界位置が規制されている。第1ストッパ2Aのローラ13に突き当たる部分、及び第2ストッパ6aのベースフレーム2に突き当たる部分は、硬質ゴム等の比較的硬質の弾性材によって構成されており、それによってアッパーフレーム3が上下方向の限界位置に達したときの衝撃が緩和されるようになっている。なお、アッパーフレーム3の上下方向への移動範囲は、他の手段によって制限することも可能である。
【0017】
駆動リンク6,6の上端部には、支持軸18が固定されている。支持軸18は、その長手方向を左右方向に向けた状態で水平に配置されている。支持軸18とアッパーフレーム3との間には、複数本(この実施の形態では4本)のスペンションばね7(7A,7A;7B,7B)が設けられている。サスペンションばね7は、いずれも引っ張りコイルばねかなるものであり、その長手方向を前後方向に向けた状態で配置されている。4本のサスペンションばね7のうちの2本が不変サスペンションばね(一部のサスペンションばね)7A,7Aであり、残りの2本が可変サスペンションばね(残りのサスペンションばね)7B,7Bである。
【0018】
不変サスペンションばね7A,7Aの後端部は、支持軸18の左右の両端部に前後方向(不変サスペンションばね7Aの付勢方向)へ移動不能連結されている。不変サスペンションばね7A,7Aの各前端部は、アッパーフレーム3の前端部に前後方向へ移動不能に連結されている。したがって、不変サスペンションばね19は、駆動リンク6を図2〜図4の時計方向へ回転するように付勢し、ひいてはアッパーフレーム3を上方へ付勢している。不変サスペンションばね7Aの付勢力は、アッパーフレーム3が上方へ移動すると弱くなり、下方へ移動すると強くなる。ただし、アッパーフレーム3が上下方向において所定の位置に位置しているときには、不変サスペンションばね7Aの付勢力が一定である。
【0019】
可変サスペンションばね7B,7Bは、不変サスペンションばね7A,7Aと駆動リンク6,6との各間に位置するように配置されている。可変サスペンションばね7B,7Bの各後端部は、支持軸18に前後方向へ移動不能に連結されている。可変サスペンションばね7B,7Bの各前端部には、アッパーフレーム3に連結されている。これにより、可変サスペンションばね7Bも駆動リンク6を時計方向へ付勢している。勿論、可動サスペンションばね7Bの付勢力も、不変サスペンションばね7Aの付勢力と同様に、アッパーフレーム3が上下方向へ移動するとそれに伴って強弱に変化する。
【0020】
可変サスペンションばね7Bの他端部は、アッパーフレーム3の前端部に次に述べる付勢力調節機構(付勢力調節手段)20を介して前後方向へ位置調節可能に連結されている。可変サスペンションばね7Bの前端部を付勢力調節機構20によって前後方向へ移動させることにより、アッパーフレーム3が所定の高さに位置しているときにおける可変サスペンションばね7Bの付勢力を調節することができる。
【0021】
付勢力調節機構20は、長手方向を前後方向に向けたねじ軸21を有している。ねじ軸21は、アッパーフレーム3の左右方向における中央部に配置されている。ねじ軸21の前端部は、アッパーフレーム3の前端部に回転可能に、かつ前後方向へ移動不能に設けられている。ねじ軸21の後端部は、連結板部3bの中央部に回転可能に、かつ前後方向へ移動不能に設けられている。ねじ軸21の前端部は、アッパーフレーム3から前方へ若干突出しており、そこには折畳式のハンドル22が設けられている。このハンドル22を手で持って回転させることにより、ねじ軸21を回転させることができる。
【0022】
アッパーフレーム3には、可動軸(可動部材)23が設けられている。可動軸23は、その長手方向を左右方向に向けて水平に配置されている。可動軸23の長手方向の中央部には、前後方向に貫通するねじ孔23aが形成されている。このねじ孔23aには、ねじ軸21が貫通状態で螺合されている。しかも、可動軸23は、アッパーフレーム3に前後方向へ移動可能に、かつねじ軸21の軸線を中心として回動不能に設けられている。したがって、ねじ軸21を正逆方向へ回転させると、可動軸23が前後方向へ移動する。これから明らかなように、ねじ軸21と可動軸23のねじ孔23とによって可動軸23を前後方向へ移動させる移動機構が構成されている。
【0023】
可動軸23の左右の両端部には、可変サスペンションばね7B,7Bの各前端部がそれぞれ連結されている。したがって、ねじ軸21を回転させて可動軸23を前後方向へ移動させると、可変サスペンションばね7B,7Bの前端部が前後方向へ移動する。これにより、可変サスペンションばね7B,7Bの付勢力が調節可能になっている。
【0024】
上記構成の車両用シートにおいて、いま乗員がアッパーフレーム3のシートクッションに腰掛けたものとする。すると、アッパーフレーム3が乗員の体重に応じて下方へ移動する。そして、アッパーフレーム3は、乗員の体重と不変サスペンションばね7A,7A及び可変サスペンションばね7B,7Bの付勢力とが釣り合った位置(高さ)において停止する。アッパーフレーム3の高さが乗員にとって高過ぎる場合には、ねじ軸21を一方向へ回転させて可動軸23を後方へ移動させる。すると、可変サスペンションばね7B,7Bの付勢力が弱くなり、アッパーフレーム3が下方へ移動する。逆に、アッパーフレーム3の高さが低すぎる場合には、ねじ軸21を他方向へ回転させ、可動軸23を前方へ移動させる。すると、可変サスペンションばね7B,7Bの付勢力が強くなり、アッパーフレーム3が上方へ移動する。このようにしてアッパーフレーム3の高さを乗員にとって最適な高さに調節することができる。
【0025】
ここで、ねじ軸21の回転に伴って付勢力が変化するのは、可変サスペンションばね7B,7Bだけであり、不変サスペンションばね7A,7Aの付勢力は一定である。したがって、ねじ軸21の一回転当たりのサスペンションばね7B,7Bの付勢力の変化量は、全てのサスペンションばね7A,7A;7B,7Bの付勢力を同時に調節する場合に比してほぼ半分の大きさである。よって、乗員は、サスペンションばね7B,7Bの付勢力を容易に調節することができ、アッパーフレーム3の高さを自己の体格に合わせて容易に、かつ適切に調整することができる。
【0026】
なお、この発明は、上記の実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記の実施の形態においては、アッパーフレーム3をベースフレーム2に連結リンク4,5によって上下方向へ移動可能に連結しているが、車体にガイド部を設け、このガイド部にアッパーフレーム3を上下方向へ移動可能に設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】この発明の一実施の形態を示す図であって、図2のX−X線に沿う断面図である。
【図2】アッパーフレームを上限位置に位置させた状態で示す図1のX−X線に沿う断面図である。
【図3】アッパーフレームを上限位置と下限位置との間の中間位置に位置させた状態で示す図2と同様の断面図である。
【図4】アッパーフレームを下限位置に位置させた状態で示す図2と同様の断面図である。
【図5】図1のY−Y線に沿う断面図である。
【符号の説明】
【0028】
1 車両用シート
2 ベースフレーム
3 アッパーフレーム
6 駆動リンク
7A 不変サスペンションばね(一部のサスペンションばね)
7B 可変サスペンションばね(残りのサスペンションばね)
20 付勢力調節機構(付勢力調節手段)
21 ねじ軸(移動手段)
23 可動軸(可動部材)
23a ねじ孔(移動手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースフレームと、このベースフレームの上方に上下方向へ移動可能に配置されたアッパーフレームと、上記ベースフレームと上記アッパーフレームとの間に配置された駆動リンクと、上記アッパーフレームを上記駆動リンクを介して上方へ付勢するサスペンションばねとを備えた車両用シートにおいて、
上記サスペンションばねが複数設けられ、この複数のサスペンションばねのうちの一部のサスペンションばねが付勢力調節不能に設けられ、残りのサスペンションばねが付勢力調節手段によって付勢力調節可能とされていることを特徴とする車両用シート。
【請求項2】
上記残りのサスペンションばねの各一端部が上記駆動リンクに上記サスペンションばねの付勢方向へ移動不能に連結され、上記ベースフレームと上記アッパーフレームとのいずれか一方と上記残りのサスペンションばねの他端部との間に上記付勢力調節機構が設けられ、上記付勢力調節手段が、上記ベースフレームと上記アッパーフレームとのいずれか一方に上記サスペンションばねの付勢方向へ移動可能に設けられた可動部材と、この可動部材を上記サスペンションばねの付勢方向へ移動させる移動機構とを有し、上記可動部材に上記残りのサスペンションばねの各他端部が上記サスペンションばねの付勢方向へ移動不能に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。
【請求項3】
上記移動機構が、上記ベースフレームと上記アッパーフレームとのうちの上記可動部材が設けられた上記一方に、長手方向を上記サスペンションばねの付勢方向とほぼ同一方向に向けた状態で、回転可能に、かつ長手方向へ移動不能に設けられたねじ軸を有し、このねじ軸の正逆方向への回転に伴って上記可動部材が上記サスペンションばねの付勢方向へ移動するよう、上記ねじ軸に上記可動部材が螺合されていることを特徴とする請求項2に記載の車両用シート。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−70095(P2010−70095A)
【公開日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−240795(P2008−240795)
【出願日】平成20年9月19日(2008.9.19)
【出願人】(000100366)しげる工業株式会社 (95)
【Fターム(参考)】