説明

農薬製剤及びその製造方法

【課題】簡便且つ安価に製造できかつ徐放性を有する、新しい農薬製剤を提供する。
【解決手段】農薬活性成分と、熱融解性材料及び/又は熱可塑性材料とを含有する農薬製剤であって、さらに、前記農薬活性成分とともに会合状態を形成可能であり、かつ、疎水性部分を有する基を窒素原子上に有するアミンを含有することを特徴とする農薬製剤。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、農薬製剤及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に農薬の放出制御は、薬剤をマイクロカプセル化したり、高分子材料でコーティングしたり、水不溶性製剤マトリックス中に散在させることにより達成される(非特許文献1)。
【0003】
例えば、パラフィンワックス、熱可塑性樹脂あるいは活性炭、粒状発砲体、粘土鉱物を組み合わせて配合し徐放化する方法などが提案されている (特許文献1〜3参照)。
【0004】
また、特許文献4には、熱可塑性材料と、無機系希釈担体とを加熱混練し、得られた混練物を冷却し、押出し造粒することで、徐放化する方法なども提案されている。特許文献4の技術では、疎水性ワックスと親水性ワックスを混練することで、溶出速度の調節をしているが、混練物の液状化、もしくは2層への分離を抑えるため、融点付近での精密な温度コントロールが必要とされている。また、ワックスを多量に含有するため、原材料コストが高いと考えられる。
【0005】
さらに、特許文献5には、農薬活性成分を含む粒状農薬製剤の溶出制御を目的として、カチオン界面活性剤 (アミン塩系、ピリジニウム系、第四級アンモニウム塩系等)と無機系の塩基性物質 (炭酸カルシウム等)を利用して、有効成分の徐放化する方法が提案されている。アミン系カチオン界面活性剤の例としては、長鎖アルキルアミン塩 (ラウリルアミンクロライド、ステアリルアミンアミンクロライド等)が挙げられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開昭63−35504号公報
【特許文献2】特開昭63−45201号公報
【特許文献3】特開平02−288803号公報
【特許文献4】特開2003−171207号公報
【特許文献5】国際公開2005/029956号
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】「農薬製剤ガイド」(1997年)日本農薬学会 農薬製剤・施用法研究会編 (社)日本植物防疫協会発行
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従来の農薬の溶出制御技術では、精密な温度コントロール、多大な原材料コスト及び製造コストが必要であった。
【0009】
そこで、本発明は、これらの点を改善し、簡便且つ安価に製造できかつ徐放性を有する、新しい農薬製剤を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者等は上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、農薬製剤に、当該農薬活性成分と会合体を形成することが可能なアミンと、熱融解性材料及び/又は熱可塑性材料と、を添加することにより、優れた徐放性を実現できることを見出し、本発明を完成した。
【0011】
すなわち、本発明の第1の態様は、農薬活性成分と、熱融解性材料及び/又は熱可塑性材料とを含有する農薬製剤であって、さらに、前記農薬活性成分とともに会合状態を形成可能であり、かつ、疎水性部分を有する基を窒素原子上に有するアミンを含有することを特徴とする農薬製剤に関する。
【0012】
本発明の第2の態様は、前記アミンが、以下の一般式(I)
【化1】

[式(I)中、Rは、前記疎水性部分を有する基としての炭素数3〜20の基であり、R,Rは、独立して、水素、又は、飽和若しくは不飽和の置換又は非置換の炭化水素基である]で表される、前記農薬製剤に関する。
【0013】
本発明の第3の態様は、前記アミンの疎水性部分が芳香環である、前記農薬製剤に関する。
【0014】
本発明の第4の態様は、前記アミンの疎水性部分が、置換若しくは非置換のフェニル基又はフェニレン基である、前記農薬製剤に関する。
【0015】
本発明の第5の態様は、前記アミンの疎水性部分を有する基が、置換若しくは非置換のフェニル基、ベンジル基、ピリジル基、ピロリル基、キノリル基、トルイジル基、インドリル基、イミダゾリル基及びピラジル基からなる群から選択された基である、前記農薬製剤に関する。
【0016】
本発明の第6の態様は、前記アミンが、アニリン、ジフェニルアミン、N,N−ジメチルアニリン、N−メチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、N−エチルアニリン、及びジベンジルアミンからなる群から選択された少なくとも1種のアミンである、前記農薬製剤に関する。
【0017】
本発明の第7の態様は、前記アミンが、ジフェニルアミン、N,N−ジメチルアニリン及びN−メチルアニリンからなる群から選択された少なくとも1種のアミンである、前記農薬製剤に関する。
【0018】
本発明の第8の態様は、前記農薬活性成分が、水田における雑草用の除草剤を含む、前記農薬製剤に関する。
【0019】
本発明の第9の態様は、前記農薬活性成分が、ピリミスルファン、トリアファモン、テフリルトリオン、ケトスピラドックス、メソトリオン、スルコトリオン及びテンボトリオンからなる群から選択された少なくとも1種の化合物を含む、前記農薬製剤に関する。
【0020】
本発明の第10の態様は、前記熱融解性材料及び/又は熱可塑性材料が、ワックス、多環芳香族炭化水素、又はそれらの混合物である、前記農薬製剤に関する。
【0021】
本発明の第11の態様は、さらに、担体を含み、当該担体が、カルシウムモンモリロナイト、アタパルジャイト、軽石、パーライト、珪藻土、バーミキュライト、タルク及びクレーからなる群から選択された吸油性担体である、前記農薬製剤に関する。
【0022】
本発明の第12の態様は、前記農薬製剤の製造方法であって、農薬活性成分と、農薬活性成分とともに会合状態を形成可能な、疎水性部分を有する基を窒素原子上に有するアミンと、熱融解性材料及び/又は熱可塑性材料と、担体とを、加熱下で混合する工程を含む、農薬製剤の製造方法。
【0023】
また、本発明は、農薬活性成分とともに会合状態を形成可能であり、かつ、疎水性部分を有する基を窒素原子上に有するアミンの、農薬製剤の製造への使用に関する。さらに、本発明は、上記一般式(I)で表されるアミンの、農薬製剤の製造への使用に関する。
【0024】
また、本発明は、農薬活性成分と、該農薬活性成分とともに会合状態を形成可能であり、かつ、疎水性部分を有する基を窒素原子上に有するアミンを含有する製剤の、農薬としての使用に関する。
【発明の効果】
【0025】
本発明の農薬製剤は、農薬活性成分と共に会合体を形成可能であり、かつ疎水性部分を有する基を窒素原子上に有するアミンを含有することにより、優れた徐放性を有する。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明を、実施形態に即して詳細に説明する。なお、本明細書において言及する文献については、それらの全ての内容を、本願明細書の内容に組み込むものとする。
【0027】
本発明に係る農薬製剤は、農薬活性成分と、アミンと、熱融解性材料及び/又は熱可塑性材料とを含有する農薬製剤であって、前記アミンが、前記農薬活性成分とともに会合状態を形成可能であり、かつ、疎水性部分を有する基を窒素原子上に有するアミンであることを特徴とする。
【0028】
本発明の農薬製剤に含有させる農薬活性成分については、疎水性部分を有する基を窒素原子上に有するアミンと会合体を形成するものであれば特に制限されないが、通常、除草剤、植物成長調節剤、殺菌剤、殺虫剤等であり、これらの幾何異性体、光学異性体等も含まれる。望ましいのは、酸性であるか、極性であるか、芳香族環を有するものである。また、水田用農薬活性成分が好ましい。
【0029】
除草剤及び植物生長調節剤としては、例えば、アセト乳酸シンターゼ、アセチル−CoAカルボキシラーゼ、セルロースシンターゼ、エノールピルビルシキミ酸−3−リン酸シンターゼ、グルタミンシンターゼ、p−ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ、フィトエンデサチュラーゼ、光化学系I(photo system I)、光化学系II(photo system II)、プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ、の阻害剤として作用する既知の活性物質であり、例えば、Weed Research 26 (1986) 441−445 又は “The Pesticide Manual”, 第15版, The British Crop Protection Council and the Royal Soc. of Chemistry, 2006及びその中に引用された文献に記載されている。
【0030】
より具体的には、例えば、以下の活性物質(化合物は、国際標準化機構(ISO)に準じた「一般名称」によるか、又は化学名若しくはコード番号によって記載される)があげられる。そして、常に、酸、塩、エステルのような全ての応用形態、並びに異性体、例えば立体異性体及び光学異性体のような変形型を含む。例として、少なくとも1つの応用形態及び/又は変形型を以下に記載する:
アセトクロル、アシベンゾラル、アシベンゾラル−S−メチル、アシフルオルフェン、アシフルオルフェン−ナトリウム、アクロニフェン、アラクロール、アリドクロール、アロキシジム、アロキシジム−ナトリウム、アメトリン、アミカルバゾン、アミドクロル、アミドスルフロン、アミノシクロピラクロル、アミノシクロピラクロル−メチル、アミノシクロピラクロル−カリウム、アミノピラリド、アミトロール、スルファミン酸アンモニウム、アンシミドール、アニロホス、アスラム、アトラジン、アザフェニジン、アジムスルフロン、アジプロトリン、ベフルブタミド、ベナゾリン、ベナゾリン−エチル、ベンカルバゾン、ベンフルラリン、ベンフレセート、ベンスリド、ベンスルフロン、ベンスルフロン−メチル、ベンタゾン、ベンズフェンジゾン、ベンゾビシクロン、ベンゾフェナップ、ベンゾフルオル、ベンゾイルプロップ、ビシクロピロン、ビフェノックス、ビラナホス、ビラナホス−ナトリウム、ビスピリバック、ビスピリバック−ナトリウム、ブロマシル、ブロモブチド、ブロモフェノキシム、ブロモキシニル、ブロムロン、ブミナホス、ブソキシノン、ブタクロール、ブタフェナシル、ブタミホス、ブテナクロール、ブトラリン、ブトロキシジム、ブチレート、カフェンストロール、カルベタミド、カルフェントラゾン、カルフェントラゾン−エチル、クロメトキシフェン、クロランベン、クロラジホップ、クロラジホップ−ブチル、クロルブロムロン、クロルブファム、クロルフェナク、クロルフェナク−ナトリウム、クロルフェンプロップ、クロルフルレノール、クロルフルレノール−メチル、クロリダゾン、クロリムロン、クロリムロン−エチル、クロルメコート−クロリド、クロルニトルフェン、クロロフタリム、クロルタール−ジメチル、クロロトルロン、クロルスルフロン、シニドン、シニドン−エチル、シンメトリン、シノスルフロン、クレトジム、クロジナホップ、クロジナホップ−プロパルギル、クロフェンセット、クロマゾン、クロメプロップ、クロプロップ、クロピラリド、クロランスラム、クロランスラム−メチル、クミルロン、シアナミド、シアナジン、シクラニリド、シクロエート、シクロスルファムロン、シクロキシジム、シクルロン、シハロホップ、シハロホップ−ブチル、シペルコート、シプラジン、シプラゾール、2,4−D、2,4−DB、ダイムロン、ダラポン、ダミノジド、ダゾメット、n−デカノール、デスメジファム、デスメトリン、デトシル−ピラゾレート(DTP)、ダイアレート、ジカンバ、ジクロベニル、ジクロルプロップ、ジクロルプロップ−P、ジクロホップ、ジクロホップ−メチル、ジクロホップ−P−メチル、ジクロスラム、ジエタチル、ジエタチル−エチル、ジフェノクスロン、ジフェンゾコート、ジフルフェニカン、ジフルフェンゾピル、ジフルフェンゾピル−ナトリウム、ジケグラック−ナトリウム、ジメフロン、ジメピペレート、ジメタクロール、ジメタメトリン、ジメテナミド、ジメテナミド−P、ジメチピン、ジメトラスルフロン、ジニトラミン、ジノセブ、ジノテルブ、ジフェナミド、ジプロペトリン、ジクワット、ジクワット−ジブロミド、ジチオピル、ジウロン、DNOC、エグリナジン−エチル、エンドタール、EPTC、エスプロカルブ、エタルフルラリン、エタメトスルフロン、エタメトスルフロン−メチル、エテホン、エチジムロン、エチオジン、エトフメセート、エトキシフェン、エトキシフェン−エチル、エトキシスルフロン、エトベンザニド、F−5331、すなわちN−[2−クロロ−4−フルオロ−5−[4−(3−フルオロプロピル)−4,5−ジヒドロ−5−オキソ−1H−テトラゾール−1−イル]フェニル]−エタンスルホンアミド、F−7967,すなわち3−[7−クロロ−5−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)−1H−ベンズイミダゾール−4−イル]−1−メチル−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2,4−(1H,3H)−ジオン、フェノプロップ、フェノキサプロップ、フェノキサプロップ−P、フェノキサプロップ−エチル、フェノキサプロップ−P−エチル、フェノキサスルフォン、フェントラザミド、フェヌロン、フラムプロップ、フラムプロップ−M−イソプロピル、フラムプロップ−M−メチル、フラザスルフロン、フロラスラム、フルアジホップ、フルアジホップ−P、フルアジホップ−ブチル、フルアジホップ−P−ブチル、フルアゾレート、フルカルバゾン、フルカルバゾン−ナトリウム、フルセトスルフロン、フルクロラリン、フルフェナセット(チアフルアミド)、フルフェンピル、フルフェンピル−エチル、フルメトラリン、フルメツラム、フルミクロラック、フルミクロラック−ペンチル、フルミオキサジン、フルミプロピン、フルオメツロン、フルオロジフェン、フルオログリコフェン、フルオログリコフェン−エチル、フルポキサム、フルプロパシル、フルプロパネート、フルピルスルフロン、フルピルスルフロン−メチル−ナトリウム、フルレノール、フルレノール−ブチル、フルリドン、フルロクロリドン、フルロキシピル、フルロキシピル−メプチル、フルルプリミドール、フルルタモン、フルチアセット、フルチアセット−メチル、フルチアミド、ホメサフェン、ホラムスルフロン、ホルクロルフェニュロン、ホサミン、フリルオキシフェン、ジベレリン酸、グルホシネート、グルホシネート−アンモニウム、グルホシネート−P、グルホシネート−P−アンモニウム、グルホシネート−P−ナトリウム、グリホセート、グリホセート−イソプロピルアンモニウム、H−9201、すなわちO−(2,4−ジメチル−6−ニトロフェニル)−O−エチル−イソプロピルホスホルアミドチオエート、ハロサフェン、ハロスルフロン、ハロスルフロン−メチル、ハロキシホップ、ハロキシホップ−P、ハロキシホップ−エトキシエチル、ハロキシホップ−P−エトキシエチル、ハロキシホップ−メチル、ハロキシホップ−P−メチル、ヘキサジノン、HW−02、すなわち1−(ジメトキシホスホリル)−エチル−(2,4−ジクロロフェノキシ)アセテート、イマザメタベンズ、イマザメタベンズ−メチル、イマザモックス、イマザモックス−アンモニウム、イマザピック、イマザピル、イマザピル−イソプロピルアンモニウム、イマザキン、イマザキン−アンモニウム、イマゼタピル、イマゼタピル−アンモニウム、イマゾスルフロン、イナベンフィド、インダノファン、インダジフラム、インドール−3−イル酢酸(IAA)、4−インドール−3−イル酪酸(IBA)、ヨードスルフロン、ヨードスルフロン−メチル−ナトリウム、イオフェンスルフロン、イオフェンスルフロン−ナトリウム、イオキシニル、イプフェンカルバゾン、イソカルバミド、イソプロパリン、イソプロツロン、イソウロン、イソキサベン、イソキサクロトール、イソキサフルトール、イソキサピリホップ、KUH−043、すなわち3−({[5−(ジフルオロメチル)−1−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]メチル}スルホニル)−5,5−ジメチル−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール、カルブチレート、ケトスピラドックス、ラクトフェン、レナシル、リニュロン、マレイン酸ヒドラジド、MCPA、MCPB、MCPB−メチル、−エチル及び−ナトリウム、メコプロップ、メコプロップ−ナトリウム、メコプロップ−ブトチル、メコプロップ−P−ブトチル、メコプロップ−P−ジメチルアンモニウム、メコプロップ−P−2−エチルヘキシル、メコプロップ−P−カリウム、メフェナセット、メフルイジド、メピコート−クロリド、メソスルフロン、メソスルフロン−メチル、メソトリオン、メタベンズチアズロン、メタム、メタミホップ、メタミトロン、メタザクロール、メタザスルフロン、メタゾール、メチオピルスルフロン、メチオゾリン、メトキシフェノン、メチルダイムロン、1−メチルシクロプロペン、イソチオシアン酸メチル、メトベンズロン、メトブロムロン、メトラクロール、S−メトラクロール、メトスラム、メトクスロン、メトリブジン、メトスルフロン、メトスルフロン−メチル、モリネート、モナリド、モノカルバミド、モノカルバミド二水素硫酸塩、モノリニュロン、モノスルフロン、モノスルフロンエステル、モニュロン、MT 128、すなわち6−クロロ−N−[(2E)−3−クロロプロップ−2−エン−1−イル]−5−メチル−N−フェニルピリダジン−3−アミン、MT−5950、すなわちN−[3−クロロ−4−(1−メチルエチル)−フェニル]−2−メチルペンタンアミド、NGGC−011、ナプロアニリド、ナプロパミド、ナプタラム、NC−310、すなわち4−(2,4−ジクロロベンゾイル)−1−メチル−5−ベンジルオキシピラゾール、ネブロン、ニコスルフロン、ニピラクロフェン、ニトラリン、ニトロフェン、ニトロフェノラト−ナトリウム(異性体混合物)、ニトロフルオルフェン、ノナン酸、ノルフルラゾン、オルベンカルブ、オルソスルファムロン、オリザリン、オキサジアルギル、オキサジアゾン、オキサスルフロン、オキサジクロメフォン、オキシフルオルフェン、パクロブトラゾール、パラコート、パラコート−ジクロリド、ペラルゴン酸(ノナン酸)、ペンジメタリン、ペンドラリン、ペノキススラム、ペンタノクロル、ペントキサゾン、ペルフルイドン、ペトキサミド、フェニソファム、フェンメジファム、フェンメジファム−エチル、ピクロラム、ピコリナフェン、ピノキサデン、ピペロホス、ピリフェノップ、ピリフェノップ−ブチル、プレチラクロール、プリミスルフロン、プリミスルフロン−メチル、プロベナゾール、プロフルアゾール、プロシアジン、プロジアミン、プリフルラリン、プロホキシジム、プロヘキサジオン、プロヘキサジオン−カルシウム、プロヒドロジャスモン、プロメトン、プロメトリン、プロパクロル、プロパニル、プロパキザホップ、プロパジン、プロファム、プロピソクロール、プロポキシカルバゾン、プロポキシカルバゾン−ナトリウム、プロピリスルフロン、プロピザミド、プロスルファリン、プロスルホカルブ、プロスルフロン、プリナクロール、ピラクロニル、ピラフルフェン、ピラフルフェン−エチル、ピラスルホトール、ピラゾリネート(ピラゾレート)、ピラゾスルフロン、ピラゾスルフロン−エチル、ピラゾキシフェン、ピリバムベンズ、ピリバムベンズ−イソプロピル、ピリバムベンズ−プロピル、ピリベンゾキシム、ピリブチカルブ、ピリダフォル、ピリデート、ピリフタリド、ピリミノバック、ピリミノバック−メチル、ピリミスルファン、ピリチオバック、ピリチオバック−ナトリウム、ピロキサスルホン、ピロキシスラム、キンクロラック、キンメラック、キノクラミン、キザロホップ、キザロホップ−エチル、キザロホップ−P、キザロホップ−P−エチル、キザロホップ−P−テフリル、リムスルフロン、サフルフェナシル、セクブメトン、セトキシジム、シデュロン、シマジン、シメトリン、SN−106279、すなわちメチル−(2R)−2−({7−[2−クロロ−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ]−2−ナフチル}オキシ)プロパノアート、スルコトリオン、スルファレート(CDEC)、スルフェントラゾン、スルホメツロン、スルホメツロン−メチル、スルホセート(グリホセート−トリメシウム)、スルホスルフロン、SW−065、SYN−523、SYP−249、すなわち1−エトキシ−3−メチル−1−オキソブト−3−エン−2−イル−5−[2−クロロ−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ]−2−ニトロベンゾエート、SYP−300、すなわち1−[7−フルオロ−3−オキソ−4−(プロプ−2−イン−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−イル]−3−プロピル−2−チオキソイミダゾリジン−4,5−ジオン、テブタム、テブチウロン、テクナゼン、テフリルトリオン、テンボトリオン、テプラロキシジム、テルバシル、テルブカルブ、テルブクロル、テルブメトン、テルブチラジン、テルブトリン、テニルクロール、チアフルアミド、チアザフルロン、チアゾピル、チジアジミン、チジアズロン、チエンカルバゾン、チエンカルバゾン−メチル、
チフェンスルフロン、チフェンスルフロン−メチル、チオベンカルブ、チオカルバジル、トプラメゾン、トラルコキシジム、トリアファモン、トリアラート、トリアスルフロン、トリアジフラム、トリアゾフェナミド、トリベヌロン、トリベヌロン−メチル、トリクロロ酢酸(TCA)、トリクロピル、トリジファン、トリエタジン、トリフロキシスルフロン、トリフロキシスルフロン−ナトリウム、トリフルラリン、トリフルスルフロン、トリフルスルフロン−メチル、トリメツロン、トリネキサパック、トリネキサパック−エチル、トリトスルフロン、チトデフ、ユニコナゾール、ユニコナゾール−P、ベルノレート、ZJ−0862、すなわち3,4−ジクロロ−N−{2−[4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)オキシ]ベンジル}アニリン、及び以下の化合物:
【化2】

【0031】
以下、本発明に使用できる除草剤の例を、作用機序毎に分類して例示する。
アセチルCoAカルボキシラーゼ(ACCase)阻害剤
アリールオキシフェノキシプロピオン酸系ACCase阻害剤:クロジナホップ・プロパルギル、シハロホップ・ブチル、ジクロホップ・メチル、フェノキサプロップ・P・エチル、フルアジホップ・P・ブチル、ハロキホップ・R・メチル、プロパキザホップ、キザロホップ・P・エチル、メタミホップ、
シクロヘキサンジオン系ACCase阻害剤:アロキシジム、ブトロキシジム、クレソジム、シクロキシジム、プロホキシジム、セトキシジム、テプラロキシジム、トラルコキシジム
フェニルピラゾリン系ACCase阻害剤:ピノキサデン
アセト乳酸合成酵素(ALS)阻害剤
スルホニルウレア系ALS阻害剤:アミドスルフロン、アジムスルフロン、ベンスルフロン・メチル、クロリムロン・エチル、クロルスルフロン、シノスルフロン、シクロスルファムロン、エタメトスルフロン・メチル、エトキシスルフロン、フラザスルフロン、フルピルスルフロン・メチル・Na、ホラムスルフロン、ハロスルフロン・メチル、イマゾスルフロン、ヨードスルフロン、メソスルフロン・メチル、メトスルフロン・メチル、ニコスルフロン、オキサスルフロン、プリミスルフロン・メチル、ピラゾスルフロン・エチル、リムスルフロン、スルホメツロン・メチル、スルホスルフロン、チフェンスルフロン・メチル、トリアスルフロン、トリベニュロン・メチル、トリフロキシスルフロン、トリフルスルフロン・メチル、トリトスルフロン、オルトスルファムロン、TH547、NC620
イミダゾリノン系(ALS)阻害剤:イマザピク、イマザメタベンズ・メチル、イマザモックス、イマザピル、イマザキン、イマゼタピル
トリアゾロピリミジン系ALS阻害剤:クロランスランスラム・メチル、ジクロスラム、フロラスラム、フルメツラム、メトスラム、ペノキススラム
ピリミジニルサリチル酸系ALS阻害剤:ビスピリバック・ナトリウム塩、ピリベンゾキシム、ピリフタリド、ピリチオバック・ナトリウム塩、ピリミノバック・メチル、ピリミスルファン
トリアゾリノン系ALS阻害剤:フルカルバゾン・ナトリウム塩、プロポキシカルバゾン・ナトリウム塩、チエンカルバゾン
光合成阻害剤(光化学系II)
トリアジン系:アメトリン、アトラジン、シアナジン、デスメトリン、ジメタメトリン、プロメトン、プロメトリン、プロパジン、シマジン、シメトリン、テルブメトン、テルブチラジン、テルブトリン、トリエタジン
トリアジノン系:ヘキサジノン、メタミトロン、メトリブジン
トリアゾリノン系:アミカルバゾン
ウラシル系:ブロマシル、レナシル、ターバシル
ピリダジノン系:クロリダゾン
フェニルカーバメート系:デスメディファム、フェンメディファム
ウレア系:クロルブロムロン、クロロトルロン、クロロクスロン、ジメフロン、ジウロン、エチジムロン、フェニュロン、フルオメツロン、イソプロツロン、イソウロン、リニュロン、メタベンズチアズロン、メトブロムロン、メトキスロン、モノリニュロン、ネブロン、シデュロン、テブチウロン
アミド系:プロパニル、ペンタノクロール
ニトリル系:ブロモフェノキシム、ブロモキシニル、アイオキシニル
ベンゾチアジアジノン系:ベンタゾン
フェニルピリダジン系:ピリデート、ピリダフォル
光活性化による毒性発現剤(光化学系II)
ビピリジニウム系:ジクワット、パラコート
プロトポルフィリノーゲンオキシターゼ(PPO)阻害剤
ジフェニルエーテル系:アシフルオルフェン、ビフェノックス、クロメトキシフェン、フルオログリコフェン、ホメサフェン、ハロサフェン、ラクトフェン、オキシフルオルフェン、クロメトキシニル
フェニルピラゾール系:フルアゾレート、ピラフルフェン・エチル
N−フェニルフタルイミド系:シニドン・エチル、フルミオキサジン、フルミクロラック・ペンチル
チアジアゾール系:フルチアセット・メチル、チジアジミン
オキサジアゾール系:オキサジアゾン、オキサジアルギル
トリアゾリノン系:アザフェニジン、カルフェントラゾン・エチル、スルフェントラゾン
オキサゾリジンジオン系:ペントキサゾン
ピリミジンジオン系:ベンズフェンジゾン、ブタフェナシル
その他:ピラクロニル、プロフルアゾール、フルフェンピル・エチル
カロチノイド生合成阻害剤
1、PDS阻害剤
ピリダジノン系:ノルフルラゾン
ピリジンカルボキシアミド系:ジフルフェニカン、ピコリナフェン
その他:ベフルブタミド、フルリドン、フルロクロリドン、フルルタモン
2、4−HPPD阻害剤
トリケトン系:メソトリオン、スルコトリオン、ベンゾビシクロン、テフリルトリオン
イソキサゾール系:イソキサクロルトール、イソキサフルトール
ピラゾール系:ベンゾフェナップ、ピラゾリネート、ピラゾキシフェン
その他:ベンゾビシクロン
3、標的未解明のもの
トリアゾール系:アミトロール
イソキサゾリジノン系:クロマゾン
ジフェニルエーテル系:アクロニフェン
EPSP合成酵素阻害剤
グリシン系:グリホサート、グリホサート・トリメシウム塩
グルタミン合成酵素阻害剤
ホスフィン酸系:グルホシネート、ビアラホス
DHP生合成阻害剤
カーバメート系:アシュラム
微小管重合阻害剤
ジニトロアニリン系:ベスロジン、ブトルアリン、ジニトラミン、エタルフルラリン、オリザリン、ペンディメタリン、トリフルラリン
リン酸アミド系:アミプロホスメチル、ブタミホス
ピリジン系:ジチオピル、チアゾピル
ベンズアミド系:プロピザミド、テブタム、クロルタル・ジメチル
有糸分裂・微小管形成阻害剤
カーバメート系:クロルプロファム、プロファム、カルベタミド
超長鎖脂肪酸生合成阻害剤
クロロアセタミド系:アセトクロール、アラクロール、ブタクロール、ジメタクロール、ジメテナミド、メタザクロール、メトラクロール、ペトキサミド、プレチラクロール、プロパクロール、プロピソクロール、テニルクロール
アセタミド系:ジフェナミド、ナプロパミド、ナプロアニリド
オキシアセタミド系:フルフェナセット、メフェナセット
テトラゾリノン系:フェントラザミド
その他:アニロホス、カフェンストロール、ピペロホス
セルロース生合成阻害剤
ニトリル系:ニクロベニル、クロルチアミド
ベンズアミド系:イソキサベン
トリアゾロカルボキサミド系:フルポキサム
キノリンカルボン酸系:キンクロラック
アンカプラー
ジニトロフェノール系:DNOC、ジノセブ、ジノテルブ
脂肪酸伸長阻害剤(非ACCase阻害)
チオカーバメート系:ブチレート、シクロエート、ジメピぺレート、EPTC、エスプロカルブ、モリネート、オルベンカルブ、ペブレート、プロスルホカルブ、ベンチオカーブ、ピリブチカルブ、チオカルバジル、トリアレート、バーナレート
リン酸ジチオエート系:ベンスルリド
ベンゾフラン系:ベンフレセート、エトフメセート
クロロカルボニックアシッド系:TCA、ダラポン、テトラピオン
オーキシン様除草剤
フェノキシカルボン酸系:クロメプロップ、2,4−D、2,4−DB、ジクロプロップ、MCPA、MCPB、MCPP
安息香酸系:クロランベン、ジカンバ、2,3,6−TBA
ピリジンカルボン酸系:クロピラリド、フルロキシピル、ピクロラム、トリクロピル、キンクロラック、キンメラック
その他:ベナゾリン・エチル
オーキシン転流阻害剤
ナフタラメート系:ナプタラム、
セミカルバゾン系:ジフルフェンゾピル・ナトリウム塩、
その他(作用機構不明)
アリールアミノプロピオン酸系:フラムプロップ・M・メチル、フラムプロップ・イソプロピル、
ピラゾリウム系:ジフェンゾコート、
有機ヒ素系:DSMA、MSMA、
その他:ブロモブチド、クロルフルレノール、シンメチリン、クミルロン、ダゾメット、ダイムロン、メチルダイムロン、エトベンザニド、ホサミン、インダノファン、メタム、オキサジクロメホン、オレイン酸、ペラルゴン酸、ピリブチカルブ。
【0032】
また、除草剤として、スルホニルウレア系化合物や、スルホンアニリド系化合物、ベンゾイルシクロヘキサンジオン系化合物、又はその塩からなるものが好ましい。特に好ましい例として、スルホンアニリド系化合物の例としてのピリミスルファン、トリアファモン等が挙げられる。また、ベンゾイルシクロヘキサンジオン系化合物の例としてのテフリルトリオン、ケトスピラドックス、メソトリオン、スルコトリオン、テンボトリオンなどが挙げられる。
【0033】
本発明の徐放性農薬製剤に含有させる農薬活性成分については特に制限されないが、殺菌剤の例としては、次のものを挙げることができる。
(1)エルゴステロール生合成阻害剤、例えば、アルジモルフ、アザコナゾール、ビテルタノール、ブロムコナゾール、シプロコナゾール、ジクロブトラゾール、ジフェノコナゾール、ジニコナゾール、ジニコナゾール−M、ドデモルフ、ドデモルフ−アセテート、エポキシコナゾール、エタコナゾール、フェナリモール、フェンブコナゾール、フェンヘキサミド、フェンプロピジン、フェンプロピモルフ、フルキンコナゾール、フルルプリミドール、フルシラゾール、フルトリアホール、フルコナゾール、フルコナゾール−シス、ヘキサコナゾール、イマザリル、イマザリルスルファート、イミベンコナゾール、イプコナゾール、メトコナゾール、ミクロブタニル、ナフチフィン、ヌアリモール、オキスポコナゾール、パクロブトラゾール、ペフラゾエート、ペンコナゾール、ピペラリン、プロクロラズ、プロピコナゾール、プロチオコナゾール、ピリブチカルブ、ピリフェノックス、キンコナゾール、シメコナゾール、スピロキサミン、テブコナゾール、テルビナフィン、テトラコナゾール、トリアジメホン、トリアジメノール、トリデモルフ、トリフルミゾール、トリホリン、トリチコナゾール、ウニコナゾール、ウニコナゾール−p、ビニコナゾール、ボリコナゾール、1−(4−クロロフェニル)−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)シクロヘプタノール、メチル1−(2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)−1H−イミダゾール−5−カルボキシレート、N’−{5−(ジフルオロメチル)−2−メチル−4−[3−(トリメチルシリル)プロポキシ]フェニル}−N−エチル−N−メチルイミドホルムアミド、N−エチル−N−メチル−N’−{2−メチル−5−(トリフルオロメチル)−4−[3−(トリメチルシリル)プロポキシ]フェニル}イミドホルムアミド、O−[1−(4−メトキシフェノキシ)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]1H−イミダゾール−1−カルボチオエート。
(2)複合体I又はIIでの呼吸鎖阻害剤、例えば、ビキサフェン、ボスカリド、カルボキシン、ジフルメトリム、フェンフラム、フルオピラム、フルトラニル、フルキサピロキサド、フラメトピル、フルメシクロックス、イソピラザム(syn−エピメリックラセミ体 1RS,4SR,9RSとanti−エピメリックラセミ体 1RS,4SR,9SRの混合物)、イソピラザム(anti−エピメリックラセミ体 1RS,4SR,9SR)、イソピラザム(anti−エピメリックエナンチオマー 1R,4S,9S)、イソピラザム(anti−エピメリックエナンチオマー 1S,4R,9R)、イソピラザム(syn−エピメリックラセミ体 1RS,4SR,9RS)、イソピラザム(syn−エピメリックエナンチオマー 1R,4S,9R)、イソピラザム(syn−エピメリックエナンチオマー 1S,4R,9S)、メプロニル、オキシカルボキシン、ペンチオピラド、セダキサン、チフルザミド、1−メチル−N−[2−(1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ)フェニル]−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−N−[2−(1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ)フェニル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、3−(ジフルオロメチル)−N−[4−フルオロ−2−(1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロプロポキシ)フェニル]−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、N−[1−(2,4−ジクロロフェニル)−1−メトキシプロパン−2−イル]−3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、5,8−ジフルオロ−N−[2−(2−フルオロ−4−{[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}フェニル)エチル]キナゾリン−4−アミン、N−[9−(ジクロロメチレン)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−メタノナフタレン−5−イル]−3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、
N−[(1S,4R)−9−(ジクロロメチレン)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−メタノナフタレン−5−イル]−3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、
N−[(1R,4S)−9−(ジクロロメチレン)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−メタノナフタレン−5−イル]−3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド。
(3)複合体IIIでの呼吸鎖阻害剤、例えば、アメトクラジン、アミスルブロム、アゾキシストロビン、シアゾファミド、コウメトキシストロビン、コウモキシストロビン、ジモキシストロビン、エネストロブリン、ファモキサドン、フェナミドン、フェノキシストロビン、フルオキサストロビン、クレソキシム−メチル、メトミノストロビン、オリサストロビン、ピコキシストロビン、ピラクロストロビン、ピラメトストロビン、ピラオキシストロビン、ピリベンカルブ、トリクロピリカルブ、トリフロキシストロビン、(2E)−2−(2−{[6−(3−クロロ−2−メチルフェノキシ)−5−フルオロピリミジン−4−イル]オキシ}フェニル)−2−(メトキシイミノ)−N−メチルエタンアミド、(2E)−2−(メトキシイミノ)−N−メチル−2−(2−{[({(1E)−1−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]エチリデン}アミノ)オキシ]メチル}フェニル)エタンアミド、(2E)−2−(メトキシイミノ)−N−メチル−2−{2−[(E)−({1−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]エトキシ}イミノ)メチル]フェニル}エタンアミド、(2E)−2−{2−[({[(1E)−1−(3−{[(E)−1−フルオロ−2−フェニルエテニル]オキシ}フェニル)エチリデン]アミノ}オキシ)メチル]フェニル}−2−(メトキシイミノ)−N−メチルエタンアミド、(2E)−2−{2−[({[(2E,3E)−4−(2,6−ジクロロフェニル)ブト−3−エン−2−イリデン]アミノ}オキシ)メチル]フェニル}−2−(メトキシイミノ)−N−メチルエタンアミド、2−クロロ−N−(1,1,3−トリメチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)ピリジン−3−カルボキサミド、5−メトキシ−2−メチル−4−(2−{[({(1E)−1−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]エチリデン}アミノ)オキシ]メチル}フェニル)−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オン、メチル(2E)−2−{2−[({シクロプロピル[(4−メトキシフェニル)イミノ]メチル}スルファニル)メチル]フェニル}−3−メトキシプロプ−2−エノエート、N−(3−エチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシル)−3−(ホルミルアミノ)−2−ヒドロキシベンズアミド、2−{2−[(2,5−ジメチルフェノキシ)メチル]フェニル}−2−メトキシ−N−メチルアセトアミド、(2R)−2−{2−[(2,5−ジメチルフェノキシ)メチル]フェニル}−2−メトキシ−N−メチルアセトアミド。
(4)有糸分裂および細胞分裂の阻害剤、例えば、ベノミル、カルベンダジム、クロルフェナゾール、ジエトフェンカルブ、エタボキサム、フルオピコリド、フベリダゾール、ペンシクロン、チアベンダゾール、チオファネート−メチル、チオファネート、ゾキサミド、5−クロロ−7−(4−メチルピペリジン−1−イル)−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン、3−クロロ−5−(6−クロロピリジン−3−イル)−6−メチル−4−(2,4,6−トリフルオロフェニル)ピリダジン。
(5)多部位作用を有することができる化合物、例えば、ボルドー混合液、カプタホール、キャプタン、クロロタロニル、水酸化銅、ナフテン酸銅、酸化銅、塩基性塩化銅、硫酸銅、ジクロフルアニド、ジチアノン、ドジン、ドジン遊離塩基、ファーバム、フルオロホルペット、ホルペット、グアザチン、酢酸グアザチン、イミノクタジン、イミノクタジンアルベシル酸塩、イミノクタジン三酢酸塩、マンカッパー、マンコゼブ、マンネブ、メチラム、メチラム亜鉛、オキシン銅、プロパミジン、プロピネブ、多硫化カルシウムを含む硫黄および硫黄調製物、チラム、トリルフルアニド、ジネブ、ジラム。
(6)宿主防御を誘起することができる化合物、例えば、アシベンゾラル−S−メチル、イソチアニル、プロベナゾール、チアジニル。
(7)アミノ酸および/またはタンパク質生合成阻害剤、例えば、アンドプリム、ブラストサイジン−S、シプロジニル、カスガマイシン、カスガマイシン塩酸塩水和物、メパニピリム、ピリメタニル、3−(5−フルオロ−3,3,4,4−テトラメチル−3,4−ジヒドロイソキノリン−1−イル)キノリン。
(8)ATP産生阻害剤、例えば、酢酸フェンチン、塩化フェンチン、水酸化フェンチン、シルチオファム。
(9)細胞壁合成阻害剤、例えば、ベンチアバリカルブ、ジメトモルフ、フルモルフ、イプロバリカルブ、マンジプロパミド、ポリオキシン、ポリオキソリム、バリダマイシンA、バリフェナラート。
(10)脂質および膜合成阻害剤、例えば、ビフェニル、クロロネブ、ジクロラン、エディフェンホス、エトリジアゾール、ヨードカルブ、イプロベンホス、イソプロチオラン、プロパモカルブ、プロパモカルブ塩酸塩、プロチオカルブ、ピラゾホス、キントゼン、テクナゼン、トルクロホス−メチル。
(11)メラニン生合成阻害剤、例えば、カルプロパミド、ジクロシメット、フェノキサニル、フタリド、ピロキロン、トリシクラゾール、2,2,2−トリフルオロエチル{3−メチル−1−[(4−メチルベンゾイル)アミノ]ブタン−2−イル}カルバメート。
(12)核酸合成阻害剤、例えば、ベナラキシル、ベナラキシル−M(キララキシル)、ブピリメート、クロジラコン、ジメチリモール、エチリモール、フララキシル、ヒメキサゾール、メタラキシル、メタラキシル−M(メフェノキサム)、オフラセ、オキサジキシル、オキソリン酸。
(13)シグナル伝達阻害剤、例えば、クロゾリネート、フェンピクロニル、フルジオキソニル、イプロジオン、プロシミドン、キノキシフェン、ビンクロゾリン。
(14)脱共役剤として作用しうる化合物、例えば、ビナパクリル、ジノカップ、フェリムゾン、フルアジナム、メプチルジノカップ。
(15)さらなる化合物、例えば、ベンチアゾール、ベトキサジン、カプシマイシン、カルボン、キノメチオナート、ピリオフェノン(キラザフェノン)、クフラネブ、シフルフェナミド、シモキサニル、シプロスルファミド、ダゾメット、デバカルブ、ジクロロフェン、ジクロメジン、ジフェンゾコート、ジフェンゾコートメチルサルフェート、ジフェニルアミン、エコメイト、フェンピラザミン、フルメトベル、フルオロイミド、フルスルファミド、フルチアニル、ホセチル−アルミニウム、ホセチル−カルシウム、ホセチル−ナトリウム、ヘキサクロロベンゼン、イルママイシン、メタスルホカルブ、メチルイソチオシアネート、メトラフェノン、ミルディオマイシン、ナタマイシン、ニッケルジメチルジチオカルバメート、ニトロタール−イソプロピル、オクチリノン、オキサモカルブ、オキシフェンチイン、ペンタクロロフェノールおよび塩、フェノトリン、亜リン酸およびこの塩、プロパモカルブ−ホセチレート、プロパノシン−ナトリウム、プロキナジド、ピリモルフ、(2E)−3−(4−tert−ブチルフェニル)−3−(2−クロロピリジン−4−イル)−1−(モルホリン−4−イル)プロプ−2−エン−1−オン、(2Z)−3−(4−tert−ブチルフェニル)−3−(2−クロロピリジン−4−イル)−1−(モルホリン−4−イル)プロプ−2−エン−1−オン、ピロールニトリン、テブフロキン、テクロフタラム、トルニファニド、トリアゾキシド、トリクラミド、ザリルアミド、(3S,6S,7R,8R)−8−ベンジル−3−[({3−[(イソブチリロキシ)メトキシ]−4−メトキシピリジン−2−イル}カルボニル)アミノ]−6−メチル−4,9−ジオキソ−1,5−ジオキソナン−7−イル−2−メチルプロパノエート、1−(4−{4−[(5R)−5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール−3−イル]−1,3−チアゾール−2−イル}ピペリジン−1−イル)−2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]エタノン、1−(4−{4−[(5S)−5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール−3−イル]−1,3−チアゾール−2−イル}ピペリジン−1−イル)−2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]エタノン、1−(4−{4−[5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール−3−イル]−1,3−チアゾール−2−イル}ピペリジン−1−イル)−2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]エタノン、1−(4−メトキシフェノキシ)−3,3−ジメチルブタン−2−イル―1H−イミダゾール−1−カルボキシレート、2,3,5,6−テトラクロロ−4−(メチルスルホニル)ピリジン、2,3−ジブチル−6−クロロチエノ[2,3−d]ピリミジン−4(3H)−オン、2,6−ジメチル−1H,5H−[1,4]−ジチイノ[2,3−c:5,6−c‘]ジピロール−1,3,5,7(2H,6H)−テトロン、2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−1−(4−{4−[(5R)−5−フェニル−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール−3−イル]−1,3−1,3−チアゾール−2−イル}ピペリジン−1−イル)エタノン、2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−1−(4−{4−[(5S)−5−フェニル−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール−3−イル]−1,3−チアゾール−2−イル}ピペリジン−1−イル)エタノン、2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−1−(4−{4−[5−フェニル−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール−3−イル]−1,3−チアゾール−2−イル}ピペリジン−1−イル)エタノン、2−ブトキシ−6−ヨード−3−プロピル−4H−クロメン−4−オン、2−クロロ−5−[2−クロロ−1−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−4−メチル−1H−イミダゾール−5−イル]ピリジン、2−フェニルフェノールとその塩、3−(4,4,5−トリフロオロ−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロイソキノリン−1−イル)キノリン、3,4,5−トリクロロピリジン−2,6−ジカルボニトリル、3−[5−(4−クロロフェニル)−2,3−ジメチル−1,2−オキサゾリジン−3−イル]ピリジン、3−クロロ−5−(4−クロロフェニル)−4−(2,6−ジフルオロフェニル)−6−メチルピリダジン、4−(4−クロロフェニル)−5−(2,6−ジフルオロフェニル)−3,6−ジメチルピリダジン、5−アミノ−1,3,4−チアジアゾール−2−チオール、5−クロロ−N’−フェニル−N‘−(プロプ−2−イン−1−イル)チオフェノン−2−スルホノヒドラジド、5−フルオロ−2−[(4−フルオロベンジル)オキシ]ピリミジン−4−アミン、5−フルオロ−2−[(4−メチルベンジル)オキシ]ピリミジン−4−アミン、5−メチル−6−オクチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン、エチル(2Z)−3−アミノ−2−シアノ−3−フェニルプロプ−2−エノエート、N’−(4−{[3−(4−クロロベンジル)−1,2,4−チアジアゾール−5−イル]オキシ}−2,5−ジメチルフェニル)−N−エチル−N−メチルイミドホルムアミド、N−(4−クロロベンジル)−3−[3−メトキシ−4−(プロプ−2−イン−1−イロキシ)フェニル]プロパンアミド、N−[(4−クロロフェニル)(シアノ)メチル]−3−[3−メトキシ−4−(プロプ−2−イン−1−イロキシ)フェニル]プロパンアミド、N−[(5−ブロモ−3−クロロピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジクロロピリジン−3−カルボザミド、N−[1−(5−ブロモ−3−クロロピリジン−2−イル)エチル]−2,4−ジクロロピリジン−3−カルボザミド、N−[1−(5−ブロモ−3−クロロピリジン−2−イル)エチル]−2−フルオロ−4−ヨードピリジン−3−カルボザミド、N−{(E)−[(シクロプロピルメトキシ)イミノ][6−(ジフルオロメトキシ)−2,3−ジフルオロフェニル]メチル}−2−フェニルアセトアミド、N−{(Z)−[(シクロプロピルメトキシ)イミノ][6−(ジフルオロメトキシ)−2,3−ジフルオロフェニル]メチル}−2−フェニルアセトアミド、N’−{4−[(3−tert−ブチル−4−シアノ−1,2−チアゾール−5−イル)オキシ]−2−クロロ−5−メチルフェニル}−N−エチル−N−メチルイミドホルムアミド、N−メチル−2−(1−{[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル}ピペリジン−4−イル)−N−(1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル)−1,3−チアゾール−4−カルボキサミド、N−メチル−2−(1−{[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル}ピペリジン−4−イル)−N−[(1R)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル]−1,3−チアゾール−4−カルボキサミド、N−メチル−2−(1−{[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル}ピペリジン−4−イル)−N−[(1S)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル]−1,3−チアゾール−4−カルボキサミド、ペンチル{6−[({[(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)(フェニル)メチリデン]アミノ}オキシ)メチル]ピリジン−2−イル}カルバメート、フェナジン−1−カルボン酸、キノリン−8−オール、キノリン−8−オール硫酸塩(2:1)、tert−ブチル{6−[({[(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)(フェニル)メチレン]アミノ}オキシ)メチル]ピリジン−2−イル}カルバメート。
(16)さらなる化合物、例えば、1−メチル−3−(トリフルオロメチル)−N−[2’−(トリフルオロメチル)ビフェニル−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、N−(4’−クロロビフェニル−2−イル)−3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、N−(2’,4’−ジクロロビフェニル−2−イル)−3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−N−[4’−(トリフルオロメチル)ビフェニル−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、N−(2’,5’−ジフルオロビフェニル−2−イル)−1−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−N−[4’−(プロプ−1−イン−1−イル)ビフェニル−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、5−フルオロ−1,3−ジメチル−N−[4’−(プロプ−1−イン−1−イル)ビフェニル−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、2−クロロ−N−[4’−(プロプ−1−イン−1−イル)ビフェニル−2−イル]ピリジン−3−カルボキサミド、3−(ジフルオロメチル)−N−[4’−3,3−ジメチルブト−1−イン−1−イル)ビフェニル−2−イル]−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、N−[4’−(3,3−ジメチルブト−1−イン−1−イル)ビフェニル−2−イル]−5−フルオロ−1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、3−(ジフルオロメチル)−N−(4’−エチニルビフェニル−2−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、N−(4’−エチニルビフェニル−2−イル)−5−フルオロ−1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、2−クロロ−N−(4’−エチニルビフェニル−2−イル)ピリジン−3−カルボキサミド、2−クロロ−N−[4’−(3,3−ジメチルブト−1−イン−1−イル)ビフェニル−2−イル]ピリジン−3−カルボキサミド、4−(ジフルオロメチル)−2−メチル−N−[4’−(トリフルオロメチル)ビフェニル−2−イル]−1,3−チアゾール−5−カルボキサミド、5−フルオロ−N−[4’−(3−ヒドロキシ−3−メチルブト−1−イン−1−イル)ビフェニル−2−イル]−1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、2−クロロ−N−[4’−(3−ヒドロキシ−3−メチルブト−1−イン−1−イル)ビフェニル−2−イル]ピリジン−3−カルボキサミド、3−(ジフルオロメチル)−N−[4’−(3−メトキシ−3−メチルブト−1−イン−1−イル)−ビフェニル−2−イル]−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、5−フルオロ−N−[4’−(3−メトキシ−3−メチルブト−1−イン−1−イル)ビフェニル−2−イル]−1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、2−クロロ−N−[4’−(3−メトキシ−3−メチルブト−1−イン−1−イル)ビフェニル−2−イル]ピリジン−3−カルボキサミド、(5−ブロモ−2−メトキシ−4−メチルピリジン−3−イル)(2,3,4−トリメトキシ−6−メチルフェニル)メタノン、N−[2−(4−{[3−(4−クロロフェニル)プロプ−2−イン−1−イル]オキシ}−3−メトキシフェニル)エチル]−N2−(メチルスルホニル)バリナミド、4−オキソ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]ブタン酸、ブト−3−イン−1−イル{6−[({[(Z)−(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)(フェニル)メチレン]アミノ}オキシ)メチル]ピリジン−2−イル}カルバメート。
【0034】
なお、上記(1)〜(16)の分類中の化合物は、官能基が許容するならば、適当な塩基又は酸と塩を形成していても良い。
【0035】
本発明の農薬活性成分としての殺虫剤の例としては、次のものを挙げることができる。なお、「一般名」により特定される活性成分は、例えば、Pesticide Manual(「The Pesticide Manual」、14th Ed.、British Crop Protection Council 2006)で知られ、記載されているか、又はインターネット(例えば、http://www.alanwood.net/pesticides)で検索され得る。
【0036】
(1)アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害剤、例えば、
カルバメート系、例えば、アラニカルブ(II‐1‐1)、アルジカルブ(II‐1‐2)、ベンジオカルブ(II‐1‐3)、ベンフラカルブ(II‐1‐4)、ブトカルボキシム(II‐1‐5)、ブトキシカルボキシム(II‐1‐6)、カルバリル(II‐1‐7)、カルボフラン(II‐1‐8)、カルボスルファン(II‐1‐9)、エチオフェンカルブ(II‐1‐10)、フェノブカルブ(II‐1‐11)、ホルメタネート(II‐1‐12)、フラチオカルブ(II‐1‐13)、イソプロカルブ(II‐1‐14)、メチオカルブ(II‐1‐15)、メソミル(II‐1‐16)、メトルカルブ(II‐1‐17)、オキサミル(II‐1‐18)、ピリミカルブ(II‐1‐19)、プロポクスル(II‐1‐20)、チオジカルブ(II‐1‐21)、チオファノックス(II‐1‐22)、トリアザメート(II‐1‐23)、トリメタカルブ(II‐1‐24)、XMC(II‐1‐25)、キシリルカルブ(II‐1‐26);又は
有機リン酸エステル系、例えば、アセフェート(II‐1‐27)、アザメチホス(II‐1‐28)、アジンホス−エチル(II‐1‐29)、アジンホス−メチル(II‐1‐30)、カズサホス(II‐1‐31)、クロルエトキシホス(II‐1‐32)、クロルフェンビンホス(II‐1‐33)、クロルメホス(II‐1‐34)、クロルピリホス(II‐1‐35)、クロルピリホス−メチル(II‐1‐36)、クマホス(II‐1‐37)、シアノホス(II‐1‐38)、デメトン−S−メチル(II‐1‐39)、ダイアジノン(II‐1‐40)、ジクロルボス/DDVP(II‐1‐41)、ジクロトホス(II‐1‐42)、ジメトエート(II‐1‐43)、ジメチルビンホス(II‐1‐44)、ジスルホトン(II‐1‐45)、EPN(II‐1‐46)、エチオン(II‐1‐47)、エトプロホス(II‐1‐48)、ファムフール(II‐1‐49)、フェナミホス(II‐1‐50)、フェニトロチオン(II‐1‐51)、フェンチオン(II‐1‐52)、ホスチアゼート(II‐1‐53)、ヘプテノホス(II‐1‐54)、イミシアホス(II‐1‐55)、イソフェンホス(II‐1‐56)、イソプロピルO−(メトキシアミノチオ−ホスホリル)サリチレート(II‐1‐57)、イソオキサチオン(II‐1‐58)、マラチオン(II‐1‐59)、メカルバム(II‐1‐60)、メタミドホス(II‐1‐61)、メチダチオン(II‐1‐62)、メビンホス(II‐1‐63)、モノクロトホス(II‐1‐64)、ナレド(II‐1‐65)、オメトエート(II‐1‐66)、オキシデメトン−メチル(II‐1‐67)、パラチオン(II‐1‐68)、パラチオン−メチル(II‐1‐69)、フェントエート(II‐1‐70)、ホレート(II‐1‐71)、ホサロン(II‐1‐72)、ホスメット(II‐1‐73)、ホスファミドン(II‐1‐74)、ホキシム(II‐1‐75)、ピリミホス−メチル(II‐1‐76)、プロフェノホス(II‐1‐77)、プロペタムホス(II‐1‐78)、プロチオホス(II‐1‐79)、ピラクロホス(II‐1‐80)、ピリダフェンチオン(II‐1‐81)、キナルホス(II‐1‐82)、スルホテップ(II‐1‐83)、テブピリムホス(II‐1‐84)、テメホス(II‐1‐85)、テルブホス(II‐1‐86)、テトラクロルビンホス(II‐1‐87)、チオメトン(II‐1‐88)、トリアゾホス(II‐1‐89)、トリクロルホン(II‐1‐90)、バミドチオン(II‐1‐91)。
(2)GABA制御塩化物チャンネル拮抗薬、例えば、
シクロジエン有機塩素系、例えば、クロルデン(II‐2‐1)、エンドスルファン(II‐2‐2);又は
フェニルピラゾール系(フィプロール系)、例えば、エチプロール(II‐2‐3)、フィプロニル(II‐2‐4)。
(3)ナトリウムチャンネルモジュレーター/電位依存性ナトリウムチャンネル遮断薬、例えば、
ピレスロイド系、例えば、アクリナトリン(II‐3‐1)、アレスリン(II‐3‐2)、d−シス−トランス アレスリン(II‐3‐3)、d−トランス アレスリン(II‐3‐4)、ビフェントリン(II‐3‐5)、ビオアレスリン(II‐3‐6)、ビオアレスリンS−シクロペンチル異性体(II‐3‐7)、ビオレスメトリン(II‐3‐8)、シクロプロトリン(II‐3‐9)、シフルトリン(II‐3‐10)、ベータ−シフルトリン(II‐3‐11)、シハロトリン(II‐3‐12)、ラムダ−シハロトリン(II‐3‐13)、ガンマ−シハロトリン(II‐3‐14)、シペルメトリン(II‐3‐15)、アルファ−シペルメトリン(II‐3‐16)、ベータ−シペルメトリン(II‐3‐17)、シータ−シペルメトリン(II‐3‐18)、ゼータ−シペルメトリン(II‐3‐19)、シフェノトリン[(1R)−トランス異性体](II‐3‐20)、デルタメトリン(II‐3‐21)、エムペントリン[(EZ)−(1R)異性体](II‐3‐22)、エスフェンバレレート(II‐3‐23)、エトフェンプロックス(II‐3‐24)、フェンプロパトリン(II‐3‐25)、フェンバレレート(II‐3‐26)、フルシトリネート(II‐3‐27)、フルメトリン(II‐3‐28)、タウ−フルバリネート(II‐3‐29)、ハルフェンプロックス(II‐3‐30)、イミプロトリン(II‐3‐31)、カデトリン(II‐3‐32)、ペルメトリン(II‐3‐33)、フェノトリン[(1R)トランス異性体)](II‐3‐34)、プラレトリン(II‐3‐35)、ピレトリン(II‐3‐36)、レスメトリン(II‐3‐37)、シラフルオフェン(II‐3‐38)、テフルトリン(II‐3‐39)、テトラメトリン(II‐3‐40)、テトラメトリン[(1R)異性体)](II‐3‐41)、トラロメトリン(II‐3‐42)、トランスフルトリン(II‐3‐43);又は
DDT(II‐3‐44);又はメトキシクロル(II‐3‐45)。
(4)ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)拮抗薬は、例えば
ネオニコチノイド系、例えば、アセタミプリド(II‐4‐1)、クロチアニジン(II‐4‐2)、ジノテフラン(II‐4‐3)、イミダクロプリド(II‐4‐4)、ニテンピラム(II‐4‐5)、チアクロプリド(II‐4‐6)、チアメトキサム(II‐4‐7);又は
ニコチン(II‐4‐8)。
(5)ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)アロステリック性活性化剤、例えば、
スピノシン系、例えば、スピネトラム(II‐5‐1)、スピノサド(II‐5‐2)。
(6)塩化物チャンネル活性化剤、例えば、
アベルメクチン系/ミルベマイシン系、例えば、アバメクチン(II‐6‐1)、エマメクチン安息香酸塩(II‐6‐2)、レピメクチン(II‐6‐3)、ミルベメクチン(II‐6‐4)。
(7)幼若ホルモンの類似体、例えば、
幼若ホルモンの類似系、例えば、ハイドロプレン(II‐7‐1)、キノプレン(II‐7‐2)、メトプレン(II‐7‐3);又は
フェノキシカルブ(II‐7‐4);又は、ピリプロキシフェン(II‐7‐5)。
(8)種々の未特定の(多部位)阻害剤、例えば、
アルキルハライド、例えば、臭化メチル(II‐8‐1)、他のアルキルハライド;又は
クロロピクリン(II‐8‐2)、フッ化スルフリル(II‐8‐3);又はボラックス(II‐8‐4);又は酒石酸アンチモンカリウム(II‐8‐5)。
(9)選択的摂食阻害薬、例えば、ピメトロジン(II‐9‐1);又はフロニカミド(II‐9‐2)。
(10)ダニ成長阻害薬、例えば、クロフェンテジン(II‐10‐1)、ヘキシチアゾクス(II‐10‐2)、ジフロビダジン(II‐10‐3);又はエトキサゾール(II‐10‐4)。
(11)昆虫消化管膜の破壊微生物、例えば、バチルス・トゥリンギエンシス亜種イスラエレンシス(II‐11‐1)、バチルス・スファエリクス(II‐11‐2)、バチルス・トゥリンギエンシス亜種アイザワイ(II‐11‐3)、バチルス・トゥリンギエンシス亜種クルスタキ(II‐11‐4)、バチルス・トゥリンギエンシス亜種テネブリオニス(II‐11‐5)、BTクロッププロテイン:Cry1Ab、Cry1Ac、Cry1Fa、Cry2Ab、mCry3Ab、Cry3Ab、Cry3Bb、Cry34/35Ab1(II‐11‐6)。
(12)ミトコンドリアATP合成酵素阻害剤、例えば、ジアフェンチウロン(II‐12‐1);又は
有機スズ系殺ダニ剤、例えば、アゾシクロチン(II‐12‐2)、シヘキサチン(II‐12‐3)、酸化フェンブタチン(II‐12‐4);又は
プロパルギット(II‐12‐5);又はテトラジホン(II‐12‐6)。
(13)水素イオン濃度勾配を遮断することにより作用する酸化的リン酸化の脱共役剤、例えば、クロルフェナピル(II‐13‐1)、DNOC(II‐13‐2)、スルフラミド(II‐13‐3)。
(14)ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)チャンネル阻害薬、例えば、ベンスルタップ(II‐14‐1)、カルタップ塩酸塩(II‐14‐2)、チオシクラム(II‐14‐3)、チオスルタップ−ナトリウム(II‐14‐4)。
(15)キチン生合成阻害剤、タイプ0、例えば、ビストリフルロン(II‐15‐1)、クロルフルアズロン(II‐15‐2)、ジフルベンズロン(II‐15‐3)、フルシクロクスロン(II‐15‐4)、フルフェノクスロン(II‐15‐5)、ヘキサフルムロン(II‐15‐6)、ルフェヌロン(II‐15‐7)、ノバルロン(II‐15‐8)、ノビフルムロン(II‐15‐9)、テフルベンズロン(II‐15‐10)、トリフルムロン(II‐15‐11)。
(16)キチン生合成阻害剤、タイプ1、例えば、ブプロフェジン(II‐16‐1)。
(17)脱皮攪乱物質、例えば、シロマジン(II‐17‐1)。
(18)エクジソン受容体拮抗薬、例えば、クロマフェノジド(II‐18‐1)、ハロフェノジド(II‐18‐2)、メトキシフェノジド(II‐18‐3)、テブフェノジド(II‐18‐4)。
(19)オクトパミン受容体拮抗薬、例えば、アミトラズ(II‐19‐1)。
(20)ミトコンドリア複合体III電子伝達阻害剤、例えば、ヒドラメチルノン(II‐20‐1);又はアセキノシル(II‐20‐2);又はフルアクリピリム(II‐20‐3)。
(21)ミトコンドリア複合体I電子伝達阻害剤、例えば、
METI系殺ダニ剤、例えば、フェナザキン(II‐21‐1)、フェンピロキシメート(II‐21‐2)、ピリミジフェン(II‐21‐3)、ピリダベン(II‐21‐4)、テブフェンピラド(II‐21‐5)、トルフェンピラド(II‐21‐6);又はロテノン(デリス)(II‐21‐7)。
(22)電位依存性ナトリウムチャンネル遮断薬、例えば、インドキサカルブ(II‐22‐1);又はメタフルミゾン(II‐22‐2)。
(23)アセチルCoAカルボキシラーゼ、例えば、テトロン酸、テトラミン酸誘導体系、例えば、スピロジクロフェン(II‐23‐1)、スピロメシフェン(II‐23‐2)、スピロテトラマト(II‐23‐3)。
(24)ミトコンドリア複合体IV電子伝達阻害剤、例えば、
ホスフィン系、例えば、リン化アルミニウム(II‐24‐1)、リン化カルシウム(II‐24‐2)、ホスフィン(II‐24‐3)、リン化亜鉛(II‐24‐4);又はシアニド(II‐24‐5)。
(25)ミトコンドリア複合体II電子伝達阻害剤、例えば、シエノピラフェン(II‐25‐1)。
(28)リアノジン受容体エフェクター、例えば、ジアミド系、例えば、クロラントラニリプロール(II‐28‐1)、フルベンジアミド(II‐28‐2)。
(29)作用機序が未知か未確認である別の活性物質、例えば、アミドフルメト(II‐29‐1)、アザジラクチン(II‐29‐2)、ベンクロチアズ(II‐29‐3)、ベンゾキシメート(II‐29‐4)、ビフェナザート(II‐29‐5)、ブロモプロピレート(II‐29‐6)、キノメチオネート(II‐29‐7)、クリオライト(II‐29‐8)、シアントラニリプロール(シアジピル)(II‐29‐9)、シフルメトフェン(II‐29‐10)、ジコホール(II‐29‐11)、ジフロビダジン(II‐29‐12)、フルエンスルホン(II‐29‐13)、フルフェネリム(II‐29‐14)、フルフィプロール(II‐29‐15)、フルオピラム(II‐29‐16)、フフェノジド(II‐29‐17)、イミダクロチズ(II‐29‐18)、イプロジオン(II‐29‐19)、メペルフルスリン(II‐29‐20)、ピリダリル(II‐29‐21)、ピリフルキナゾン(II‐29‐22)、テトラメチルフルスリン(II‐29‐23)、ヨードメタン(II‐29‐24);バチルス・フィルムスに基づくさらなる生成物(例えば、ボルティボ、ビオネムのような菌株CNCM I−1582に限られず含む)(II‐29‐25)又は以下の既知の活性化合物の1つ:
3−ブロモ−N−{2−ブロモ−4−クロロ−6−[(1−シクロプロピルエチル)カルバモイル]フェニル}−1−(3−クロロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(II‐29‐26)(WO2005/077934において既知)、
4−{[(6−ブロモピリジン−3−イル)メチル](2−フルオルエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(II‐29‐27)(WO2007/115644において既知)、
4−{[(6−フルオロピリジン−3−イル)メチル](2,2−ジフルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(II‐29‐28)(WO2007/115644において既知)、
4−{[(2−クロロ−1,3−チアゾール−5−イル)メチル](2−フルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(II‐29‐29)(WO2007/115644において既知)、
4−{[(6−クロロピリジン−3−イル)メチル](2−フルオルエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(II‐29‐30)(WO2007/115644において既知)、フルピラジフロン(II‐29‐31)、
4−{[(6−クロロ−5−フルオロピリジン−3−イル)メチル](メチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(II‐29‐32)(WO2007/115643において既知)、
4−{[(5,6−ジクロロピリジン−3−イル)メチル](2−フルオルエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(II‐29‐33)(WO2007/115646において既知)、
4−{[(6−クロロ−5−フルオロピリジン−3−イル)メチル](シクロプロピル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(II‐29‐34)(WO2007/115643において既知)、
4−{[(6−クロロピリジン−3−イル)メチル](シクロプロピル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(II‐29‐35)(II‐29‐35)(EP−A−0539588において既知)、
4−{[(6−クロロピリジン−3−イル)メチル](メチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(II‐29‐36)(EP−A−0539588において既知)、
{[1−(6−クロロピリジン−3−イル)エチル](メチル)オキシド−λ4−スルファニリデン}シアナミド(II‐29‐37)(WO2007/149134において既知)及びこのジアステレオマー、
{[(1R)−1−(6−クロロピリジン−3−イル)エチル](メチル)オキシド−λ4−スルファニリデン}シアナミド(A)(II‐29‐38)(WO2007/149134において既知)、
{[(1S)−1−(6−クロロピリジン−3−イル)エチル](メチル)オキシド−λ4−スルファニリデン}シアナミド(B)(II‐29‐39)(WO2007/149134において既知)、スルホキサフロル(II‐29‐40)及びこのジアステレオマー、
[(R)−メチル(オキシド){(1R)−1−[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]エチル}−λ4−スルファニリデン]シアナミド(A1) (II‐29‐41)、
[(S)−メチル(オキシド){(1S)−1−[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]エチル}−λ4−スルファニリデン]シアナミド(A2) (II‐29‐42)ジアステレオマーAのグループとして(WO2010/074747、WO2010/074751において既知)、
[(R)−メチル(オキシド){(1S)−1−[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]エチル}−λ4−スルファニリデン]シアナミド(B1) (II‐29‐43)、
[(S)−メチル(オキシド){(1R)−1−[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]エチル}−λ4−スルファニリデン]シアナミド(B2) (II‐29‐44)ジアステレオマーBのグループとして(WO2010/074747、WO2010/074751において既知)、
11−(4−クロロ−2,6−ジメチルフェニル)−12−ヒドロキシ−1,4−ジオキサ−9−アザジスピロ[4.2.4.2]テトラデク−11−エン−10−オン(II‐29‐45)(WO2006/089633において既知)、
3−(4’−フルオロ−2,4−ジメチルビフェニル−3−イル)−4−ヒドロキシ−8−オキサ−1−アザスピロ[4,5]デク−3−エン−2−オン(II‐29‐46)(WO2008/067911において既知)、
1−{2−フルオロ−4−メチル−5−[(2,2,2−トリフルオロエチル)スルフィニル]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−アミン(II‐29‐47)(WO2006/043635において既知)、
[(3S,4aR,12R,12aS,12bS)−3−[(シクロプロピルカルボニル)オキシ]−6,12−ジヒドロキシ−4,12b−ジメチル−11−オキソ−9−(ピリジン−3−イル)−1,3,4,4a,5,6,6a,12,12a,12b−デカヒドロ−2H,11H−ベンゾ[f]ピラノ[4,3−b]クロメン−4−イル]メチルシクロプロパンカルボキシレート(II‐29‐48)(WO2008/066153において既知)、
2−シアノ−3−(ジフルオロメトキシ)−N,N’−ジメチルベンゼンスルホンアミド(II‐29‐49)(WO2006/056433において既知)、
2−シアノ−3−(ジフルオロメトキシ)−N−メチルベンゼンスルホンアミド(II‐29‐50)(WO2006/100288において既知)、
2−シアノ−3−(ジフルオロメトキシ)−N−エチルベンゼンスルホンアミド(II‐29‐51)(WO2005/035486において既知)、
4−(ジフルオロメトキシ)−N−エチル−N−メチル−1,2−ベンゾチアゾール−3−アミン−1,1−ジオキシド(II‐29‐52)(WO2007/057407において既知)、
N−[1−(2,3−ジメチルフェニル)−2−(3,5−ジメチルフェニル)エチル]−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−アミン(II‐29‐53)(WO2008/104503において既知)、
{1’−[(2E)−3−(4−クロロフェニル)プロプ−2−エン−1−イル]−5−フルオロスピロ[インドール−3,4’−ピペリジン]−1(2H)−イル}(2−クロロピリジン−4−イル)メタノン(II‐29‐54)(WO2003/106457において既知)、
3−(2,5−ジメチルフェニル)−4−ヒドロキシ−8−メトキシ−1,8−ジアザスピロ[4,5]デク−3−エン−2−オン(II‐29‐55)(WO2009/049851において既知)、
3−(2,5−ジメチルフェニル)−8−メトキシ−2−オキソ−1,8−ジアザスピロ[4,5]デク−3−エン−4−イル−エチルカルボネート(II‐29‐56)(WO2009/049851において既知)、
4−(ブト−2−イン−1−イロキシ)−6−(3,5−ジメチルピペリジン−1−イル)−5−フルオロピリミジン(II‐29‐57)(WO2004/099160において既知)、
(2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペンチル)(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル(II‐29‐58)(WO2005/063094において既知)、
(2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペンチル)(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル)マロノニトリル(II‐29‐59)(WO2005/063094において既知)、
8−[2−(シクロプロピルメトキシ)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ]−3−[6−(トリフルオロメチル)ピリダジン−3−イル]−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(II‐29‐60)(WO2007/040280において既知)、
フロメトキン(II‐29‐61)、PF1364(CAS−Reg.No.1204776−60−2)(II‐29‐62)(JP2010/018586において既知)、
5−[5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール−3−イル]−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ベンゾニトリル(II‐29‐63)(WO2007/075459において既知)、
5−[5−(2−クロロピリジン−4−イル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール−3−イル]−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ベンゾニトリル(II‐29‐64)(WO2007/075459において既知)、
4−[5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール−3−イル]−2−メチル−N−{2−オキソ−2−[(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]ベンズアミド(II‐29‐65)(WO2005/085216において既知)、
4−{[(6−クロロピリジン−3−イル)メチル](シクロプロピル)アミノ}−1,3−オキサゾール−2(5H)−オン(II‐29‐66)、
4−{[(6−クロロピリジン−3−イル)メチル](2,2−ジフルオロエチル)アミノ}−1,3−オキサゾール−2(5H)−オン(II‐29‐67)、
4−{[(6−クロロピリジン−3−イル)メチル](エチル)アミノ}−1,3−オキサゾール−2(5H)−オン(II‐29‐68)、
4−{[(6−クロロピリジン−3−イル)メチル](メチル)アミノ}−1,3−オキサゾール−2(5H)−オン(II‐29‐69)(WO2010/005692において既知)、NNI−0711(II‐29‐70)(WO2002/096882において既知)、
1−アセチル−N−[4−(1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−メトキシプロパン−2−イル)−3−イソブチルフェニル]−N−イソブチリル−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド(II‐29‐71)(WO2002/096882において既知)、
メチル−2−[2−({[3−ブロモ−1−(3−クロロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]カルボニル}アミノ)−5−クロロ−3−メチルベンゾイル]−2−メチルヒドラジンカルボキシレート(II‐29‐72)(WO2005/085216において既知)、
メチル−2−[2−({[3−ブロモ−1−(3−クロロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]カルボニル}アミノ)−5−シアノ−3−メチルベンゾイル]−2−エチルヒドラジンカルボキシレート(II‐29‐73)(WO2005/085216において既知)、
メチル−2−[2−({[3−ブロモ−1−(3−クロロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]カルボニル}アミノ)−5−シアノ−3−メチルベンゾイル]−2−メチルヒドラジンカルボキシレート(II‐29‐74)(WO2005/085216において既知)、
メチル−2−[3,5−ジブロモ−2−({[3−ブロモ−1−(3−クロロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]カルボニル}アミノ)ベンゾイル]−1,2−ジエチルヒドラジンカルボキシレート(II‐29‐75)(WO2005/085216において既知)、
メチル−2−[3,5−ジブロモ−2−({[3−ブロモ−1−(3−クロロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]カルボニル}アミノ)ベンゾイル]−1,2−エチルヒドラジンカルボキシレート(II‐29‐76)(WO2005/085216において既知)、
(5RS,7RS;5RS,7SR)−1−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−1,2,3,5,6,7−ヘキサヒドロ−7−メチル−8−ニトロ−5−プロポキシイミダゾ[1,2−a]ピリジン(II‐29‐77)(WO2007/101369において既知)、
2−{6−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)−1,3−チアゾール−5−イル]ピリジン−2−イル}ピリミジン(II‐29‐78)(WO2010/006713において既知)、
2−{6−[2−ピリジン−3−イル)−1,3−チアゾール−5−イル]ピリジン−2−イル}ピリミジン(II‐29‐79)(WO2010/006713において既知)、
1−(3−クロロピリジン−2−イル)−N−[4−シアノ−2−メチル−6−(メチルカルバモイル)フェニル]−3−{(5−(トリフルオロメチル)−1H−テトラゾール−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(II‐29‐80)(WO2010/069502において既知)、
1−(3−クロロピリジン−2−イル)−N−[4−シアノ−2−メチル−6−(メチルカルバモイル)フェニル]−3−{(5−(トリフルオロメチル)−2H−テトラゾール−2−イル]メチル}−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(II‐29‐81)(WO2010/069502において既知)、
N−[2−(tert−ブチルカルバモイル)−4−シアノ−6−メチルフェニル]−1−(3−クロロピリジン−2−イル)−3−{[5−(トリフルオロメチル)−1H−テトラゾール−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(II‐29‐82)(WO2010/069502において既知)、
N−[2−(tert−ブチルカルバモイル)−4−シアノ−6−メチルフェニル]−1−(3−クロロピリジン−2−イル)−3−{[5−(トリフルオロメチル)−2H−テトラゾール−2−イル]メチル}−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(II‐29‐83)(WO2010/069502において既知)、
(1E)−N−[(6−クロロピリジン−3−イル)メチル]−N’−シアノ−N−(2,2’−ジフルオロエチル)エタンイミダミド(II‐29‐84)(WO2008/009360において既知)、
N−[2−(5−アミノ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−4−クロロ−6−メチルフェニル]−3−ブロモ−1−(3−クロロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(II‐29‐85)(CN102057925において既知)、
メチル−2−[3,5−ジブロモ−2−({[3−ブロモ−1−(3−クロロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]カルボニル}アミノ)ベンゾイル]−2−エチル−1−メチルヒドラジンカルボキシレート(II‐29‐86)(WO2011/049233において既知)。
【0037】
なお、本発明の農薬製剤においては、農薬活性成分として、一種の化合物(剤)を使用しても良く、複数種を組み合わせて使用しても良い。
【0038】
また、農薬活性成分の含有量は、特に制限はないが、農薬製剤全体に全体に対して、加熱溶融状態における熱融解性材料及び/又は熱可塑性材料に対する農薬活性成分の溶解度の観点から、0.01〜50質量%、さらには0.1〜30質量%、特に1〜10質量%の範囲が好ましい。
【0039】
本発明の実施形態に係る農薬製剤により、栽培植物−雑草間の選択的除草効果を獲得することができる。本明細書において、雑草とは広義に望ましくない場所に生育するすべての植物を意味する。例えば、下記の雑草と栽培植物を使用対象にすることができる。
【0040】
双子葉雑草の属:カラシ(Sinapis)、ナズナ(Capsella)、マメグンバイナズナ(Leipidium)、ヤエムグラキヌタソウ(Galium)、ハコベ(Stellaria)、アカザ・アリタソウ(Chenopodium)、ホウキギ(Kochia)、イラクサ(Urtica)、ハンゴウソウ・ノボロギク・キオン(Senecio)、ヒユ・ハゲイトウ(Amaranthus)、スベリヒユ・マツバボタン(Portulaca)、オナモミ(Xanthium)、アサガオ(Ipomoea)、ミチヤナギ(Polygonum)、ブタクサ(Ambrosia)、ノアザミ・フジアザミ(Cirsium)、ノゲシ(Sonchus)、ナス・ジャガイモ(Solanum)、イヌガラシ(Rorippa)、オドリコソウ(Lamium)、クワガタソウ・イヌノフグリ(Veronica)、チョウセンアサガオ(Datura)、スミレパンジー(Viola)、チシマオドロ(Galeopsis)、ケシ(Papaver)、ヤグルマギク(Centaurea)、ハキダメギク(Galinsoga)、キカシグサ(Rotala)、アゼナ(Lindernia)、アメリカツノクサネム(Sesbania)、シロツメクサ(Trifolium)、イチビ(Abutilon)、ホトケノザ(Lamium)、イヌカミツレ(Matricaria)、ヨモギ(Artemisia)、アメリカツノクサネム(Sesbania)、アルバアサガオ(Pharbitis)等。
【0041】
双子葉栽培植物の属:ワタ(Gossypium)、ダイズ(Glycine)、フダンソウ・サトウダイコン(Beta)、ニンジン(Daucus)、インゲンマメ・アオイマダ(Phaseolus)、エンドウ(Pisum)、ナス・ジャガイモ(Solanum)、アマ(Linum)、サツマイモ・アサガオ(Ipomoea)、ソラマメ・ナンテンハギ(Vicia)、タバコ(Nicotiana)、トマト(Lycopersicon)、ナンキンマメ(Arachis)、アブラナ・ハクサイ・カブラ・キャベツ(Brassica)、アキノノゲシ(Lactuca)、キュウリ・メロン(Cucumis)、カボチャ(Cucurbita)等。
【0042】
単子葉雑草の属:ヒエ(Echinochlona)、エノコロ・アワ(Setaria)、キビ(Panicum)、メヒシバ(Digitaria)、アワガリエ・チモシー(Phleum)、イチゴツナギ・スズメノカタビラ(Poa)、ウシノケグサ・トボシガラ(Festuca)、オヒシバ・シコクビエ(Eleusine)、ドクムギ(Lolium)、キツネガヤ・イヌムギ(Bromus)、カラスムギ・オートムギ(エンバク)(Avena)、カヤツリグサ・パピルス・シチトウイ・ハマスゲ(Cyperus)、モロコシ(Sorghum)、カモジグサ(Agropyron)、コナギ(Monochoria)、テンツキ(Fimbristylis)、オモダカ・クワイ(Sagittaria)、ハリイ・クログワイ(Eleocharis)、ホタルイ・ウキヤグラ・フトイ(Scirpus)、スズメノヒエ(Paspalum)、カモノハシ(Ischaemum)、ヌカボ(Agrostis)、スズメノテッポウ(Alopecurus)、ギヨウギシバ(Cynodon)、ツユクサ(Commelina)、ニクキビ(Brachiaria)、アゼガヤ(Leptochloa)等。
【0043】
単子葉栽培植物の属:イネ(Oryza)、トウモロコシ・ホップコーン(Zea)、コムギ(Triticum)、オオムギ(Hordeum)、カラスムギ・オートムギ(エンバク)(Avena)、ライムギ(Secale)、モロコシ(Sorghum)、キビ(Panicum)、サトウキビ・ワセオバナ(Saccharum)、パイナップル(Ananas)、アスパラガス(Asparagus)、ネギ・ニラ(Allium)等。
【0044】
本発明の実施形態に係る農薬製剤は、水稲−水田雑草間の選択的除草効果を獲得することができる。そして、防除することができる水田雑草の例として以下のものが挙げられる:
【0045】
次の属の双子葉植物:タデ属(Polygonum)、イヌガラシ属(Rorippa)、キカシグサ属(Rotala)、アゼナ属(Lindernia)、タコウギ属(Bidens)、アブノメ属(Dopatrium)、タカサブロウ属(Eclipta)、ミゾハコベ属(Elatine)、オオアブノメ属(Gratiola)、アゼトウガラシ属(Lindernia)、ミズキンバイ属(Ludwigia)、セリ属(Oenanthe)、キンポウゲ属(Ranunculus)、サワトウガラシ属(Deinostema)など。
【0046】
次の属の単子葉植物:ヒエ属(Echinochloa)、キビ属(Panicum)、スズメノカタビラ属(Poa)、カヤツリグサ属(Cyperus)、ミズアオイ属(Monochoria)、テンツキ属(Fimbristylis)、オモダカ属(Sagittaria)、ハリイ属(Eleocharis)、ホタルイ属(Scirpus)、サジオモダカ属(Alisma)、イボクサ属(Aneilema)、スブタ属(Blyxa)、ホシクサ属(Eriocaulon)、ヒルムシロ属(Potamogeton)、ニクキビ属(Brachiaria)、アゼガヤ属(Leptochloa)、スフェノクレア属(Sphenoclea)など。
【0047】
より具体的に、例えば、次の代表的な水田雑草に関して使用することができる。
植物名 ラテン名
双子葉植物
デンジソウ Marisilea quadrifolia
ヒデリコ Fimbristylis miliacea
ナガボノウルシ Sphenoclea zeylanica
ヒメミソハギ類 Ammannia sp.
キカシグサ Rotala indica Koehne
アゼナ Lindernia procumbens Philcox
アオビユ Amaranthus viridis
アメリカアゼナ Lindernia dubia L. Penn.
タカサブロウ Eclipta prostrata
アゼトウガラシ Lindernia angustifolia
チヨウジタデ Ludwigia prostrata Roxburgh
タデ類 Polygonum sp.
アメリカツノクサネム Sesbania exaltata
ヒルムシロ Potamogeton distinctus A. Benn
マメアサガオ Ipomoea lacunosa
ミゾハコベ Elatine triandra Schk
セリ Oenanthe javanica
単子葉植物
タイヌビエ Echinochloa oryzicola Vasing
コヒメビエ Echinochlor colonum
イヌビユ E. crus−galli
シバカモノハシ Ischaemum rugosum
キビ属 Panicum sp.
オヒシバ Eleusine indica
メヒシバ類 Digitaria sp.
キシュウスズメノヒエ Paspalum distichum
コゴメガヤツリ Cyperus iria
ハマスゲ C. rotundus
マツバイ Eleocharis acicularis L.
クログワイ Eleochris kuroguwai Ohwi
タマガヤツリ Cyperus difformis L.
ミズガヤツリ Cyperus serotinus Rottboel
ヒメカンガレイ Scirpus mucronatus
コウキヤガラ S. planiculmis
ホタルイ Scirpus juncoides Roxburgh
コナギ Monochoria vaginalis Presl
ウリガワ Sagittaria pygmaea Miq
ヘラオモダカ Alisma canaliculatum A. Br. et Bouche
サジオモダカ A. plantago−aquatica
オモダカ Sagittaria trifolia
ミズアオイ Monochoria korsakowii
ニクキビ Brachiaria plantaginea
アゼガヤ Leptochloa chinensis
【0048】
なお、本発明の農薬製剤は、これらの草種の雑草に対する使用に限定されるものではなく、他の草種の雑草に対しても同様に適用することができる。
【0049】
本発明の農薬製剤に含有させる農薬活性成分に殺虫剤を使用することができる。そして、本発明の一実施形態に係る農薬製剤は、栽培植物に対し薬害を与えることなく、有害昆虫に対し的確な防除効果を発揮する。また、本発明の農薬製剤は、広範な種々の害虫、例えば、有害な吸汁性昆虫、咀しゃく性昆虫及びその他の植物寄生害虫の防除のために使用することができ、それらの駆除撲滅のために適用することができる。
【0050】
そのような害虫類の例としては、以下の如き害虫類を例示することができる。
【0051】
昆虫類として、
甲虫目害虫、例えば、アズキゾウムシ(Callosobruchus Chinensis)、コクゾウムシ(Sitophilus zeamais)、コクヌストモドキ(Tribolium castaneum)、オオニジュウヤホシテントウ(Epilachna vigintioctomaculata)、トビイロムナボソコメツキ(Agriotes ogurae fuscicollis)、ヒメコガネ(Anomala rufocuprea)、コロラドポテトビートル(Leptinotarsa decemlineata)、コーンルートワーム類(Diabrotica spp.)、マツノマダラカミキリ(Monochamus alternatus endai)、イネミズゾウムシ(Lissorhoptrus oryzophilus)、ヒラタキクイムシ(Lyctus brunneus);
チョウ目害虫、例えば、マイマイガ(Lymantria dispar)、オビカレハ(Malacosoma neustria)、モンシロチョウ(Pieris rapae crucivora)、ハスモンヨトウ(Spodoptera litura)、ヨトウガ(Mamestra brassicae)、ニカメイガ(Chilo suppressalis)、ヨーロッパアワノメイガ(Ostrinia nubilalis)、スジマダラメイガ(Cadra cautella)、チャノコカクモンハマキ(Adoxophyes honmai)、コドリンガ(Cydia pomonella)、カブラヤガ(Agrotis segetum)、ハチノスツヅリガ(Galleria mellonella)、コナガ(Plutella xylostella)、ニセアメリカタバコガ(Heliothis virescens)、ミカンハモグリガ(Phyllocnistis citrella);
カメムシ目害虫、例えば、ツマグロヨコバイ(Nephotettix cincticeps)、トビイロウンカ(Nilaparvata lugens)、クワコナカイガラムシ(Pseudococcus comstocki)、ヤノネカイガラムシ(Unaspis yanonensis)、モモアカアブラムシ(Myzus persicas)、ヨーロッパリンゴアブラムシ(Aphis pomi)、ワタアブラムシ(Aphis gossypii)、ニセダイコンアブラムシ(Lipaphis erysimi)、ナシグンバイ(Stephanitis nashi)、アオカメムシ類(Nezara spp.)、オンシツコナジラミ(Trialeurodes vaporariorum)、キジラミ類(Psylla spp.);
アザミウマ目害虫、例えば、ミナミキイロアザミウマ(Thrips palmi)、ミカンキイロアザミウマ(Franklinella occidentalis);
バッタ目害虫、例えば、アフリカケラ(Gryllotalpa africana)、トノサマバッタ(Locusta migratoria);
ゴキブリ目害虫、例えば、チャバネゴキブリ(Blatella germanica)、ワモンゴキブリ(Periplaneta americana)、ヤマトシロアリ(Reticulitermes speratus)、イエシロアリ(Coptotermes formosanus);
ハエ目害虫、例えば、イエバエ(Musca domestica)、ネツタイシマカ(Aedes aegypti)、タネバエ(Delia platura)、アカイエカ(Culex pipiens pallens)、シナハマダラカ(Anopheles sinensis)、コガタアカイエカ(Culex tritaeniorhynchus)、マメハモグリバエ(Liriomyza trifolii)等を挙げることができる。
【0052】
また、ダニ類として、例えば、ニセナミハダニ(Tetranychus cinnabarinus)、ナミハダニ(Tetranychus urticae)、ミカンハダニ(Panonychus citri)、ミカンサビダニ(Aculops pelekassi)、ホコリダニ類(Tarsonemus spp.)等を挙げることができる。
【0053】
さらに、センチュウ類として、例えば、サツマイモネコブセンチュウ(Meloidogyne incognita)、マツノザイセンチュウ(Bursaphelenchus xylophilus)、イネシンガレセンチュウ(Aphelenchoides besseyi)、ダイズシストセンチュウ(Heterodera glycines)、ネグサレセンチュウ(Pratylenchus spp.)等を挙げることができる。
【0054】
本発明の農薬製剤に含有させる農薬活性成分に殺菌剤を使用することができる。一般には、殺菌(カビ)剤として、ネコブカビ類(Plasmodiophoromycetes)、卵菌類(Oomycetes)、接合菌類(Zygomycetes)、子嚢菌類(Ascomycetes)、担子菌類(Basidiomycetes)及び不完全菌類(Deuteromycetes)による種々の植物に対し使用することができる。特に、イネバカ苗病(Gibberella fujikuroi)、イネいもち病(Pyriculaia oryzae)、イネごま葉枯病(Cochliobolus miyabeanus)等の植物病原菌に対し優れた防除効果を示す。
【0055】
本発明において、疎水性部分を有する基を窒素原子上に有するアミンとしては、特に制限されないが、多くの農薬活性成分と特に安定な会合体を形成することが可能であることから、例えば、以下の一般式
【化3】

[式(I)中、Rは、前記疎水性部分を有する基としての炭素数3〜20、好ましくは3〜10の基であり、R,Rは、独立して、水素、又は、飽和若しくは不飽和の置換又は非置換の炭化水素基である]で表されるアミンが好ましい。
【0056】
疎水性部分を有する基としての炭素数3〜10の基としては、当該疎水性部分としての芳香族環を有する基が好ましい。芳香族環を有するアミンは、芳香族環を有する農薬活性成分と特に安定な会合体を形成する。芳香族環はヘテロ原子を含んでもよく、ハロゲン原子等の、更に適当な置換基で置換されていてもよい。芳香環の具体例としては、ベンゼン環、ナフタレン環、ピリジン環、ピロール環、キノリン環、トルイジン環、インドール環、イミダゾール環、ピラジン環等の芳香族環があげられる。飽和又は不飽和の炭化水素基としては、アルキル基(シクロアルキル基、直鎖又は分岐のアルキル基)、アルケニル基、アルキニル基、アリール基等があげられる。置換基としては、クロロ、ブロモ等のハロゲン原子、ホスホ基、スルホ基、アルデヒド基、アルコキシカルボニル基、水酸基、オキシアルキル基、アミノ基、=O等があげられる。上記アミンの具体例としては、アニリン、ジフェニルアミン、N, N−ジメチルアニリン、N−メチルアニリン、N, N−ジエチルアニリン、N−エチルアニリン、ジベンジルアミン、アセトアニリド等が挙げられ、好ましくは、N, N−ジエチルアニリン、ジフェニルアミンであり、より好ましくは、ジフェニルアミンである。なお、アミンは、単独で用いてもよいし、2種以上を任意の割合で組み合わせて用いてもよい。疎水性部分を有する基を窒素原子上に有するアミンの含有量は、農薬製剤全体に対して、好ましくは0.01〜10質量%、より好ましくは0.3〜5質量%である。また、アミンは、農薬活性成分1モルに対して、0.01〜10モル、特に、1〜3モルの範囲で使用することが好ましい。
【0057】
本発明に用いることのできる熱融解性材料及び熱可塑性材料としては、特に制限されないが、室温(25℃)で固体であり、かつ、50〜160℃の範囲で融点又は軟化点をもつ材料、特に疎水性有機材料がよい。疎水性有機材料としては、室温での水に対する溶解度が、50ppmw以下の物質が好ましい。疎水性有機材料の水に対する溶解度は、徐放性を持続させるためには、20ppmw以下、さらには10ppm以下、特に5ppmw以下であることが特に好ましい。熱融解性材料及び熱可塑性材料の具体例としては、キャンデリラワックス、カルナバロウワックス、シュガーケンワックス、ライスワックス等の植物系ワックス、モンタン酸ワックス、オゾケライト、セレシン等の鉱物系ワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ペトロラタム等の石油系ワックス、フィッシャートロプシュワックス等の合成炭化水素、モンタン酸ワックス誘導体、パラフィンワックス誘導体、マイクロクリスタリンワックス誘導体等の変性ワックス、ステアリン酸、ベヘニン酸などの脂肪酸、硬化ヒマシ油、硬化ヒマシ油誘導体の水素化ワックス、ステアリルアルコールなどの高級アルコール、ステアリン酸ステアリルなどの脂肪酸と高級アルコールとの脂肪酸エステル、12−ヒドロキシステアリン酸、ステアリン酸アミド、塩素化炭化水素等の脂肪酸、酸アミド、エステル、ケトン等の非芳香族系材料、ビフェニル (融点68.9℃)、トリフェニルメタン (融点93.4℃)、フェナントレン (融点100℃)、フルオレン (融点116℃)、アセナフテン (融点92℃)、フルオランテン (融点109℃)等の多環芳香族炭化水素、2−クロロナフタレン (融点59.5度)、トリフェニルホスフィン (融点80℃)、フタル酸ジフェニル (融点75℃)、フタル酸ジシクロヘキシル (融点61℃)、トリフェニルアミン (融点126℃)、p−(α−クミル)フェノール (融点72℃)、ジフェニルスルホン (融点128℃)、ナフトール (融点96℃)、ビスフェノールA (融点152℃)、フェニルフェノール (融点56℃)、ベンジル (融点95℃)、熱可塑性プラスチック (軟化点が70〜90度のクマロンプラスチック等)、アスファルテン等などの芳香族系熱可塑性材料が挙げられる。これらは、単独で用いてもよいし、2種以上を任意の割合で組み合わせて用いてもよい。熱融解性材料及び/又は熱可塑性材料の配合割合は、本発明の農薬製剤の全重量に対して、好ましくは1〜60重量%、より好ましくは20〜40重量%程度である。
【0058】
本発明に用いることのできる担体としては、油吸着性粒状担体及び/又は吸油性粒状担体、例えばカルシウムモンモリロナイト、アタパルジャイト、軽石、パーライト、珪藻土、バーミキュライト、タルク及びクレーなどの鉱物質が上げられる。また、造粒時に用いられる、バインダーを用いても良く、バインダーの具体例としてはパルプ排液などの植物質等が挙げられる。これらの市販品としてはAGSORB(OIL DRI社製アタパルジャイト)、CELATOM(EAGLE PICHER社製珪藻土)、石川ライト(石川ライト工業製軽石)、アプルス(イソライト工業製珪藻土造粒物)、イソライト(イソライト工業製珪藻土)、BIODAC(EDWARD LOWEINDUSTRIES社製パルプ排液の造粒物)、パーライト(EAGLEPICHER社製真珠岩)等が挙げられる。本発明において用いられる担体の粒径は、250μm以上であることが好ましく、また最大粒子径は3000μm以下であることが好ましい。該担体は、本発明の農薬製剤全重量に対して、通常30〜99.9質量%、特に60〜99.9重量%、好ましくは65〜99重量%含まれる。
【0059】
本発明に係る農薬製剤には、上記の成分に加えて、通常公知の添加剤を添加することができる。具体的には、酸化防止剤 (BHT、BHA等)、エポキシ化大豆油 (ニューカルゲンNK−800等)、熱可塑性の合成樹脂 (ハリエスターNL、クマロンG−90等)等が挙げられる。
【0060】
本発明に係る農薬製剤の製造方法としては、特に制限はないが、例えば、農薬活性成分と、農薬活性成分とともに会合状態を形成可能な、疎水性部分を有する基を窒素原子上に有するアミンと、熱融解性材料及び/又は熱可塑性材料と、任意に添加される担体とを、加熱下(好ましくは、熱融解性材料又は熱可塑性材料の融点又は軟化点以上の温度)で混合することにより製造することができる。本発明に係る農薬製剤は、粒状物であることが好ましく、造粒には、押出造粒法等、通常公知の方法を適宜用いることができる。
【0061】
本発明の農薬製剤は、例えば、水稲移植後直後から水田に散布することにより使用できるが、土壌混和、上穴処理、株本処理等によっても使用できる。
【実施例】
【0062】
次に、本発明の化合物の製造及び用途を下記の実施例によりさらに具体的に示すが、本発明はこれらのみに限定されるべきものではない。なお、以下の製造例において、部は重量部を表す。
実施例1(SN12)
テフリルトリオン3部、ジフェニルアミン1.15部、ビフェニル29部を三角フラスコに入れて、90℃の水浴中で加温し、溶融混合物を得た。あらかじめ、90℃に加温しておいたイソライト (イソライト工業製珪藻土、吸油量は自重の約80%)66.7部を溶融混合物に加え、よく混合し、さらに室温まで冷却して粒剤を得た。
実施例2(SN13)
実施例1のビフェニルの代わりに、トリフェニルメタンを用いる以外は実施例1と同様の操作を行い、粒剤を得た。
【0063】
実施例3(SN27)
実施例1のビフェニルの添加量を22.4部に減らし、代わりにパラフィンワックス (日本精蝋製、融点75℃)6.67部を用いる以外は製造例1と同様の操作を行い、粒剤を得た。
【0064】
実施例4(SN32)
実施例3のジフェニルアミンの代わりに、N, N−ジメチルアニリンを用いる以外は実施例3と同様の操作を行い、粒剤を得た。
【0065】
実施例5(SN33)
実施例4のジフェニルアミンの代わりに、N−メチルアニリンを用いる以外は実施例4と同様の操作を行い、粒剤を得た。
【0066】
比較例1(SN10)
実施例1のビフェニルの代わりに、芳香族系高沸点溶剤である、ハイゾールSAS−296 (1−フェニル−1−キシリルエタンと1−フェニル−1−エチルフェニルエタンの混合物、日本石油株式会社の商品名)を用いる以外は実施例1と同様の操作を行い、粒剤を得た。
【0067】
比較例2(SN23)
実施例1のジフェニルアミンの代わりに、ビフェニルを用いる以外は実施例1と同様の操作を行い、粒剤を得た。
【0068】
比較例3(SN34)
実施例3のジフェニルアミンの代わりに、ジエチルアミンを用いる以外は製造例1と同様の操作を行ったところ、農薬有効成分が結晶化しており、均一な溶融混合物が得られず、粒剤を得ることができなかった。
【0069】
比較例4(SN36)
実施例3のジフェニルアミンの代わりに、ビフェニルを用いる以外は実施例3と同様の操作を行ったところ、農薬有効成分の溶解度が不十分で、均一な溶融混合物が得られず、粒剤を得ることができなかった。
【0070】
<アミンが含浸溶液中における有効成分の溶解度に与える効果を確認する試験>
テフリルトリオン 31.0g及びジフェニルアミン11.5g (テフリルトリオンと等モル)にトルエン10 mLを加え、90℃で1時間加熱還流した。得られた溶融物のトルエンを留去し、テフリルトリオンとジフェニルアミンの結晶混合物を得た。得られた化合物の融点をDSC (熱分析装置)で測定し、原料と比較した (表1)。
【0071】
【表1】

【0072】
農薬活性成分テフリルトリオンとジフェニルアミンとの会合体が形成されていることがわかる。
【0073】
<農薬活性成分テフリルトリオンとジフェニルアミンとの会合体が形成による脂溶性確認試験>
トルエン及びトルエン/イソオクタン混液 (80/20, v/v)における室温での溶解度を求めた (表2)。
【0074】
【表2】

【0075】
会合体形成により、テフリルトリオンの脂溶性が向上したことが示されている。
<水中溶出試験>
3度硬水1250mLを入れた溶出試験器 (株式会社エンテック製:Hi−PACK)に、上記実施例及び比較例の各粒剤をそれぞれ50mg処理した。経時的に、3度硬水中の原体濃度を液体クロマトグラフィーの手法により測定し、溶出率 (3度硬水中の原体濃度/各粒剤中の原体がすべて3度硬水中に溶出したときの原体濃度×100)を算出した。試験結果を表3に示す。
【0076】
【表3】

【0077】
表3より明らかなように、本発明の方法によれば、農薬活性成分とともに会合状態を形成可能であり、かつ、疎水性部分を有する基を窒素原子上に有するアミンと熱可塑性材料を含有した実施例1〜5は、溶融混合物が得られるのみならず、安定した徐放性を示した。これは、アミンが農薬活性成分と会合し、親油性置換基が会合体の外周部に配置された会合体が形成され、親油性が向上し、熱可塑性材料中に均一に分散保持されたためと考えられる。また、実施例1のビフェニル (水溶解度7ppm)をトリフェニルメタン(水に不溶)に置き換えた実施例2は、実施例1よりも溶出を抑えることができた。また、ビフェニルの一部をパラフィンワックスに置き換えた実施例3は、実施例1よりも初期の溶出を抑えることができた。一方、比較例1では、速やかに油分が水面に漂っており、溶出を抑えることができなかった。また、比較例2は、初期の溶出は抑えられたが、21日後でも、20%以上の原体が製剤内に残存していることがわかった。比較例3は、ジエチルアミンの会合体の混合物中における溶解度が不足しており、粒剤を調製することができなかった。
【0078】
これらの結果より、本発明の農薬製剤は、農薬活性成分の放出を任意に制御することが可能であり、かつ、一定期間後に製剤中の農薬活性成分の殆どが溶出されるという利点を有することが分かる。この様な利点は、長期にわたり優れた生物効果を持続すると共に、有用植物に対する薬害を軽減できるという効果につながる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
農薬活性成分と、熱融解性材料及び/又は熱可塑性材料とを含有する農薬製剤であって、
さらに、前記農薬活性成分とともに会合状態を形成可能であり、かつ、疎水性部分を有する基を窒素原子上に有するアミンを含有することを特徴とする農薬製剤。
【請求項2】
前記アミンが、以下の一般式(I)
【化1】

[式(I)中、Rは、前記疎水性部分を有する基としての炭素数3〜20の基であり、R,Rは、独立して、水素、又は、飽和若しくは不飽和の置換又は非置換の炭化水素基である]で表される、請求項1記載の農薬製剤。
【請求項3】
前記アミンの疎水性部分が芳香環である、請求項1又は請求項2記載の農薬製剤。
【請求項4】
前記アミンの疎水性部分が、置換若しくは非置換のフェニル基又はフェニレン基である、請求項3記載の農薬製剤。
【請求項5】
前記アミンの疎水性部分を有する基が、置換若しくは非置換のフェニル基、ベンジル基、ピリジル基、ピロリル基、キノリル基、トルイジル基、インドリル基、イミダゾリル基及びピラジル基からなる群から選択された基である、請求項3に記載の農薬製剤。
【請求項6】
前記アミンが、アニリン、ジフェニルアミン、N,N−ジメチルアニリン、N−メチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、N−エチルアニリン、及びジベンジルアミンからなる群から選択された少なくとも1種のアミンである、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の農薬製剤。
【請求項7】
前記アミンが、ジフェニルアミン、N,N−ジメチルアニリン及びN−メチルアニリンからなる群から選択された少なくとも1種のアミンである、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の農薬製剤。
【請求項8】
前記農薬活性成分が、水田における雑草用の除草剤を含む、請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の農薬製剤。
【請求項9】
前記農薬活性成分が、ピリミスルファン、トリアファモン、テフリルトリオン、ケトスピラドックス、メソトリオン、スルコトリオン及びテンボトリオンからなる群から選択された少なくとも1種の化合物を含む、請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の農薬製剤。
【請求項10】
前記熱融解性材料及び/又は熱可塑性材料が、ワックス、多環芳香族炭化水素、又はそれらの混合物である、請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載の農薬製剤。
【請求項11】
さらに、担体を含み、
当該担体が、カルシウムモンモリロナイト、アタパルジャイト、軽石、パーライト、珪藻土、バーミキュライト、タルク及びクレーからなる群から選択された少なくとも1種である、請求項1から請求項10までのいずれか1項に記載の農薬製剤。
【請求項12】
請求項1から請求項11までのいずれか1項に記載の農薬製剤の製造方法であって、
農薬活性成分と、農薬活性成分とともに会合状態を形成可能な、疎水性部分を有する基を窒素原子上に有するアミンと、熱融解性材料及び/又は熱可塑性材料と、担体とを加熱下で混合する工程を含む、農薬製剤の製造方法。

【公開番号】特開2013−82632(P2013−82632A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−221411(P2011−221411)
【出願日】平成23年10月5日(2011.10.5)
【出願人】(507203353)バイエル・クロップサイエンス・アーゲー (172)
【氏名又は名称原語表記】BAYER CROPSCIENCE AG
【Fターム(参考)】