説明

銀粉およびその製造方法

【課題】樹脂型ペーストの硬化加熱温度における収縮率が高いハロゲンを含有する銀粉、および、前記ハロゲンを含有する銀粉を簡単且つ安価に製造することができる、銀粉の製造方法を提供する。
【解決手段】硝酸銀水溶液などの銀イオンを含有する水溶液に、ホルマリンなどの還元剤を添加した後、水酸化ナトリウムなどのアルカリを添加し、このアルカリの添加中に塩化物などのハロゲン化物を添加して、ハロゲンを含有する銀粒子を生成させることにより、ハロゲンを含有する銀粉を得る。また、アルカリを添加する前に、銀イオンを含有する水溶液にゼラチンなどの分散剤と消泡剤とを添加することによりハロゲン含有量が0.1質量%を超え、0.5質量%以下である銀粉を得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、銀粉およびその製造方法に関し、特に、電子部品の端子電極や回路基板パターンの形成に用いられる銀粉の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電子部品などの電極や回路を形成するために、銀粉を有機成分中に分散させた導電性ペーストが使用されている。一般に、導電性ペーストは、熱処理温度により焼成型ペーストと樹脂型ペーストに分類され、それぞれ用途や構成要素などが異なっている。
【0003】
焼成型ペーストは、構成要素として、銀粉、エチルセルロースやアクリル樹脂を有機溶剤に溶解したビヒクル、ガラスフリット、無機酸化物、有機溶剤、分散剤などを含み、ディッピング、印刷などにより所定パターンに形成された後、焼成されて導体を形成する。このような焼成型ペーストは、ハイブリッドIC、積層セラミックコンデンサ、チップ抵抗器などの電極に使用されている。
【0004】
一方、樹脂型ペーストは、構成要素として、銀粉、エポキシ樹脂やウレタン樹脂などの熱硬化性樹脂、硬化剤、有機溶剤、分散剤などを含み、ディスペンスや印刷などにより所定の導体パターンに形成された後に室温から180〜250℃程度の温度で硬化して、残存する樹脂の硬化収縮による銀粒子同士の接触により導電性が得ている。このような樹脂型ペーストは、スルーホールやメンブレンなどの配線材や導電性接着剤などに使用されている。なお、導電性接着剤は、鉛を含むはんだの代替として電子部品や回路基板の実装に用いられ、接合部の柔軟性や実装温度の低温化などのメリットが期待されている。
【0005】
また、導電性ペーストにより形成された導体のはんだ濡れ性を改善するための活性剤としてハロゲン化物をフラックスに添加することが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、はんだの代替として電子部品や回路基板の実装に使用する導電性接着剤の実装信頼性を向上させるために、導電性接着剤にハロゲンイオンを含む粒子を添加することが知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0006】
このようなハロゲン化物などを添加した導電性ペーストや導電性接着剤の原料として使用する銀粉に、予め塩化物のようなハロゲン化物などを添加することが試みられている。例えば、銀粉を塩酸水溶液のようなハロゲンイオンを含む水溶液に浸漬させた後、脱水し、乾燥させるか、あるいは、銀粉にハロゲン化銀を混合することによって、塩素などのハロゲンを有する銀粉を製造する方法が提案されている(例えば、特許文献3参照)。また、塩素ガス雰囲気中で塩素と銀粉末を反応させて銀粉末粒子の表面に塩化銀を形成させる方法も知られている(例えば、特許文献4参照)。
【0007】
【特許文献1】特開平10−321994号公報(段落番号0006)
【特許文献2】特開2002−150838号公報(段落番号0016)
【特許文献3】特開2005−325411号公報(段落番号0011−0015)
【特許文献4】特開昭55−134101号公報(第2頁)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
銀粉を樹脂型ペーストとして使用する場合、樹脂型ペーストはパターン形成された後、180℃〜250℃程度の温度で加熱硬化して、残存する樹脂の硬化収縮による銀粒子同士の接触により導電性を得ている。従来、前記加熱硬化の温度域における樹脂の収縮については、検討されていた。銀粉については、前記加熱硬化の温度域における収縮について、十分な検討がされていなかった。
【0009】
また、特許文献3に記載された方法のうち、銀粉を塩酸水溶液のようなハロゲンイオンを含む水溶液に浸漬させる方法では、銀粉を製造した後にハロゲンイオンを含む水溶液で処理することによって銀粉に塩素などのハロゲンを含有させているので、工程が多くなって手間がかかる。また、特許文献3に記載された方法のうち、銀粉にハロゲン化銀を混合する方法では、粒子径の相違などによって、銀粉とハロゲン化物を十分に均一に混合することが容易ではなく、局部的にハロゲン化銀が偏析し、品質が不安定になる。また、特許文献4の方法は、銀粉を製造した後に銀粉を塩素ガスで処理する工程が必要になるので、工数が多くなって手間がかかり、また、塩素ガスを50〜100ppmという高濃度で用いるので、塩素ガスの漏洩対策などが必要になり、設備コストやランニングコストがかかる。
【0010】
したがって、本発明は、このような従来の問題点に鑑み、樹脂型ペーストの硬化加熱温度における収縮率が高いハロゲンを含有する銀粉、および、前記ハロゲンを含有する銀粉を簡単且つ安価に製造することができる、銀粉の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究した結果、240℃における銀粉の体積収縮率(以下、収縮率と記すことがある)は銀粉中のハロゲン含有量により変化することを見出し、銀粉中のハロゲン含有量を0.1質量%を超え、0.5質量%以下とすることにより、240℃における銀粉の収縮率が、0.7%以上のハロゲンを含有する銀粉を得ることができた。
【0012】
また、本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究した結果、銀イオンを含有する水溶液に還元剤を添加した後、アルカリを添加し、このアルカリの添加中にハロゲン化物を添加して、ハロゲンを含有する銀粒子を生成させることにより、前記ハロゲンを含有する銀粉を簡単且つ安価に製造することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0013】
すなわち、本発明による銀粉の製造方法は、銀イオンを含有する水溶液に還元剤を添加した後、アルカリを添加し、このアルカリの添加中にハロゲン化物を添加して、ハロゲンを含有する銀粒子を生成させることにより、ハロゲンを0.1質量%を超え、0.5質量%以下含有し、240℃における銀粉の収縮率が、0.7%以上である銀粉を得ることを特徴とする。この銀粉の製造方法において、銀イオンを含有する水溶液が硝酸銀水溶液であるのが好ましく、還元剤がホルマリンであるのが好ましい。また、アルカリが水酸化ナトリウムであるのが好ましく、ハロゲン化物が塩化物であるのが好ましい。また、アルカリを添加する前に、銀イオンを含有する水溶液に分散剤を添加するのが好ましく、分散剤がゼラチンであるのが好ましい。また、分散剤を添加する際に、銀イオンを含有する水溶液に消泡剤を添加するのが好ましい。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、樹脂型ペーストの硬化加熱温度における収縮率が高いハロゲンを含有する銀粉を得ることができ、樹脂型ペースト硬化の際、樹脂の加熱収縮に加え、銀粉の収縮効果も大きくなることにより、硬化後の樹脂型ペーストの導電性を向上することが可能となる。また、銀イオンを含有する水溶液に還元剤を添加した後、アルカリを添加し、このアルカリの添加中にハロゲン化物を添加して、ハロゲンを含有する銀粒子を生成させることにより、前記ハロゲンを含有する銀粉を簡単且つ安価に製造することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明による銀粉の製造方法の実施の形態では、銀イオンを含有する水溶液に還元剤を添加した後、アルカリを添加し、このアルカリの添加中にハロゲン化物を添加して、ハロゲンを含有する銀粒子を生成させて銀含有スラリーとし、その後、ろ過し、水洗し、乾燥させ、解砕して、ハロゲンを含有する銀粉を得る。本発明の銀粉の特徴であるハロゲン含有量を得るために必要な条件については後述する。
【0016】
コスト面から、銀イオンを含有する水溶液として硝酸銀水溶液を使用するのが好ましく、還元剤としてホルマリンを使用するのが好ましく、アルカリとして水酸化ナトリウムを使用するのが好ましい。なお、アルカリの添加は、連続的に行うのが好ましい。
【0017】
また、ハロゲン化物として塩化物を使用するのが好ましい。塩化銀の水への溶解度はフッ化銀などの他のハロゲン化銀より低いので、塩化物を使用すると、他のハロゲン化物を使用する場合よりもハロゲンを含有する銀粉を得るのが容易になる。また、銀粉中のハロゲン含有量は、240℃における銀粉の収縮率を高くするためには、乾燥銀粉量に対して0.1質量%を超えることが好ましい。0.1質量%以下の場合には、ハロゲンを添加する効果が十分でない。ハロゲン含有量が多過ぎるとハロゲンによる回路形成後の銀の腐食やマイグレーションなどの悪影響の発生を防止できない場合があり、ハロゲン含有量は、乾燥銀粉量に対して0.5質量%以下であるのが好ましい。製造される銀粉中のハロゲン含有量は、添加するハロゲン化物の量を変更することにより調整する。また、塩化物として塩化カリウムや塩化ナトリウムを使用するのが好ましい。塩化カリウムや塩化ナトリウムは、塩化アンモニウムなどのように水への溶解時に大きな吸収熱を生じることがなく、アンモニア臭の発生も無く、取り扱いが容易である。
【0018】
また、アルカリを添加する前に、銀イオンを含有する水溶液に分散剤を添加するのが好ましい。分散剤を添加すると、銀粉の分散性が良好になり、銀粉を含む接着剤やペーストを塗布した際に表面を均一にすることができる。この場合、分散剤として、ゼラチンやコラーゲンペプチドなどを使用するのが好ましい。ゼラチンやコラーゲンペプチドは、水溶性が高いので、反応時に溶解作業を行い易く、また、食品添加物としても用いられるので作業者にとって安全である。また、分散剤を添加する際に、銀イオンを含有する水溶液に消泡剤を添加するのが好ましい。なお、ろ過前の銀含有スラリーのpHは、8以下であるのが好ましく、収率を考慮すると6〜8であるのが好ましい。また、乾燥には真空乾燥器を使用するのが好ましい。
【0019】
銀粉の240℃における体積収縮率は、大きいほうが好ましく、具体的には、0.7%以上が好ましく、1.0%以上であることが更に好ましい。また、2%を超える場合、樹脂の収縮温度との関係等により、好ましくない場合がある。
【実施例】
【0020】
以下、本発明による実施例について詳細に説明する。
【0021】
[実施例1]
硝酸銀1kgを5.3Lの純水に溶解して得られた硝酸銀水溶液に、37%のホルムアルデヒド水溶液(ホルマリン)380gと、100mLの温水に溶解したゼラチン(ゼライス社製のM−655)5.7gとを加えるとともに、発泡を抑えるための消泡剤(第一工業製薬株式会社製のアンチフロスF−244)0.3gを加えて、25℃に保持した。この溶液を攪拌しながら、この溶液に、25℃に保持した純水3Lに水酸化ナトリウム400gを溶解した水酸化ナトリウム水溶液を30分間かけて連続添加して、銀粒子を生成させるとともに、この水酸化ナトリウム水溶液の連続添加の途中(水酸化ナトリウム水溶液の添加の開始から25分後)に、25℃に保持した水40mLに塩化カリウム1.8gを溶解した塩化カリウム溶液を一挙に加えた。この水酸化ナトリウム水溶液の添加が終了した後、得られた銀含有スラリーをろ過し、水洗(水洗液の電気伝導度が0.5mS/m以下になるまで純水で洗浄)し、90℃に設定した真空乾燥器で乾燥させ、解砕して銀粉を得た。なお、ろ過前の銀含有スラリーのpHは7.4であった。
【0022】
このようにして得られた銀粉について、収縮率、BET比表面積、タップ密度、平均粒径D50(マイクロトラック)および塩素含有量を測定した。
【0023】
銀粉の収縮率は、直径5mmの金型に入れた銀粉0.15gに50kgfの加重をかけて作製したペレット状の銀粉試料を、膨張率測定装置(マック・サイエンス/ブルカー・エイエックスエス株式会社製のDILATO METAER 5010型)を用いて、30℃から600℃まで昇温速度10℃/分で加熱した場合の試料の長さを測定し、次式により求めた。
240℃における収縮率(%)=(L30−L240)/L30×100
ここで、L30、L240はそれぞれ、試料温度が30℃、240℃におけるペレット状の銀粉試料の長さ(mm)である。
【0024】
BET比表面積は、カウンタクローム社製のモノソーブによって、脱気温度60℃、脱気時間10分間で測定した。
【0025】
タップ密度は、タップ比重測定器(柴山科学製のカサ比重測定器SS−DA−2型)を使用し、銀粉試料15gを計量して、容器(20mL試験管)に入れ、落差20mmで1000回タッピングし、タップ密度=試料重量(15g)/タッピング後の試料体積(cm)から算出した。
【0026】
平均粒径D50は、銀粉試料0.3gをイソプロピルアルコール50mLに入れ、出力50W超音波洗浄器で5分間分散させた後、マイクロトラック粒度分布測定装置(ハネウエル−日機装製の9320−X100)によってレーザー回折法で測定した際のD50(累積50質量%粒径)の値である。
【0027】
得られた銀粉中の塩素含有量は、銀粉1.0gを燃焼ボートに載せて、予め1000℃に加熱した電気管状炉に装入し、キャリアガス(O)によって水蒸気を送って、吸収瓶中のアルカリ水溶液に水蒸気を捕集・吸収させる熱加水分解法による分解抽出を行い、吸収液をイオンクロマトグラフィーで測定することにより求めた。
【0028】
その結果、240℃における収縮率は0.83%、BET比表面積は2.6m/g、タップ密度は2.1g/cm、平均粒径D50は4.4μm、塩素含有量は0.11質量%であった。
【0029】
[実施例2]
添加する塩化カリウムの量を3.6gとした以外は、実施例1と同様の方法で、銀粉を製造した。なお、ろ過前の銀含有スラリーのpHは7.6であった。
【0030】
このようにして得られた銀粉について、実施例1と同様の方法により、収縮率、BET比表面積、タップ密度、平均粒径D50(マイクロトラック)および塩素の含有量を測定した。その結果、240℃における収縮率は1.24%、BET比表面積は2.7m/g、タップ密度は1.9g/cm、平均粒径D50は3.5μm、塩素含有量は0.22質量%であった。
【0031】
[実施例3]
添加する塩化カリウムの量を7.2gとした以外は、実施例1と同様の方法で、銀粉を製造した。なお、ろ過前の銀含有スラリーのpHは7.9であった。
【0032】
このようにして得られた銀粉について、実施例1と同様の方法により、収縮率、BET比表面積、タップ密度、平均粒径D50(マイクロトラック)および塩素含有量を測定した。
その結果、240℃における収縮率は1.31%、BET比表面積は2.7m/g、タップ密度は1.9g/cm、平均粒径は4.0μm、塩素含有量は0.39質量%であった。
【0033】
[比較例1]
添加する塩化カリウムの量を0.9gとした以外は、実施例1と同様の方法で、銀粉を製造した。なお、ろ過前の銀含有スラリーのpHは6.6であった。
【0034】
このようにして得られた銀粉について、実施例1と同様の方法により、収縮率、BET比表面積、タップ密度、平均粒径D50(マイクロトラック)および塩素含有量を測定した。その結果、240℃における収縮率は0.45%、BET比表面積は2.7m/g、タップ密度は2.3g/cm、平均粒径は3.7μm、塩素含有量は0.06質量%であった。この比較例では、240℃における収縮率が実施例と比較して小さかった。
【0035】
[比較例2]
塩化カリウムを添加しなかった以外は、実施例1と同様の方法で、銀粉を製造した。なお、ろ過前の銀含有スラリーのpHは6.6であった。
【0036】
このようにして得られた銀粉について、実施例1と同様の方法により、収縮率、BET比表面積、タップ密度、平均粒径D50(マイクロトラック)および塩素含有量を測定した。その結果、240℃における収縮率は0.13%、BET比表面積は2.6m/g、タップ密度は2.4g/cm、平均粒径は3.2μm、塩素含有量は0.001質量%未満であった。この比較例では、塩素含有量が検出限界以下であり、240℃における収縮率が実施例と比較して非常に小さい値となった。
【0037】
[比較例3]
添加する塩化カリウムの量を1.1gとした以外は、実施例1と同様の方法で、銀粉を製造した。なお、ろ過前の銀含有スラリーのpHは6.6であった。
【0038】
このようにして得られた銀粉について、実施例1と同様の方法により、収縮率、BET比表面積、タップ密度、平均粒径D50(マイクロトラック)および塩素含有量を測定した。その結果、240℃における収縮率は0.60%、BET比表面積は2.7m/g、タップ密度は2.3g/cm、平均粒径は4.2μm、塩素含有量は0.08質量%であった。この比較例では、240℃における収縮率が実施例と比較して小さかった。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明の銀粉の製造方法によって製造された銀粉は、積層セラミックコンデンサの内部電極、回路基板の導体パターン、太陽電池やプラズマディスプレイパネル用基板の電極、回路などの電子部品などに利用することができ、特に樹脂型ペースト用の銀粉として好適に利用できる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハロゲン含有量が0.1質量%を超え、0.5質量%以下であり、240℃における体積収縮率が、0.7%〜2%であることを特徴とする銀粉。
【請求項2】
銀イオンを含有する水溶液に還元剤を添加した後、アルカリを添加し、このアルカリの添加中にハロゲン化物を添加して、ハロゲンを含有する銀粒子を生成させることにより、ハロゲンを含有する銀粉を得ることを特徴とする、請求項1に記載の銀粉の製造方法。
【請求項3】
前記銀イオンを含有する水溶液が硝酸銀水溶液であることを特徴とする、請求項2に記載の銀粉の製造方法。
【請求項4】
前記還元剤がホルマリンであることを特徴とする、請求項2または3に記載の銀粉の製造方法。
【請求項5】
前記アルカリが水酸化ナトリウムであることを特徴とする、請求項2乃至4のいずれかに記載の銀粉の製造方法。
【請求項6】
前記ハロゲン化物が塩化物であることを特徴とする、請求項2乃至5のいずれかに記載の銀粉の製造方法。
【請求項7】
前記アルカリを添加する前に、前記銀イオンを含有する水溶液に分散剤を添加することを特徴とする、請求項2乃至6のいずれかに記載の銀粉の製造方法。
【請求項8】
前記分散剤がゼラチンであることを特徴とする、請求項7に記載の銀粉の製造方法。
【請求項9】
前記分散剤を添加する際に、前記銀イオンを含有する水溶液に消泡剤を添加することを特徴とする、請求項7または8に記載の銀粉の製造方法。

【公開番号】特開2010−77493(P2010−77493A)
【公開日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−247052(P2008−247052)
【出願日】平成20年9月26日(2008.9.26)
【出願人】(506334182)DOWAエレクトロニクス株式会社 (336)
【Fターム(参考)】