説明

集草バケット

【課題】 芝草の刈刃により刈り取った刈草を、集草箱内にスムーズに取り込み、集草箱内に取り込んだ刈草を掻き集めて集草箱外へ自動的に排出し得る集草バケットを提供すること。
【解決手段】 刈草の取り入れ口22と排出口26とを有する集草箱21に、刈草の掻き集め・排出機構を備え、この掻き集め・排出機構を、回転駆動源29に駆動連結された回転軸28と、この回転軸28に第1のブラケット32を介して支持された第1のブレード31と、第1のブラケット32に設けられた支軸33に取り付けられた第2のブラケット35を介して支持された第2のブレード34と、第2のブレード34の先端部に設けられたブラシ36と、前記支軸33と第1のブラケット32と第2のブラケット35とにわたって装着された捩ればね40とを備えて構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、芝刈機に取り付けて使用する集草バケットに係り、特に集草バケット内に集めた刈草を自動的に排出するために好適な集草バケットに関する。
【背景技術】
【0002】
ゴルフ場の主にグリーン用の芝刈機では、グリーン面に刈草を放置できないため、殆どの場合、集草バケットを取り付けて使用している。
【0003】
そして、従来は集草バケット内に刈草が堆積したら、芝刈機本体から集草バケットを取り外し、集草バケットの集草箱内に集められた刈草を人手で排出していた。
【0004】
ところで、集草バケットの重量は約1.5〜2.0kgであり、刈草がある程度溜まった状態では、集草バケットの重量は芝の湿り気等の状態にもよるが、約2.5〜3.0kgにもなる。しかして、集草バケット内に刈草が集められ、集草バケット全体の重量が重くなると、芝刈機全体が前屈みの状態になり、刈刃と芝の面との距離に影響を与えるため、夏場などの芝の伸びの早い季節では、集草バケットに集められた刈草をこまめに排出しなければならない。
【0005】
したがって、作業員には苦渋作業が課せられていた。
【特許文献1】特開2001−269035号公報
【特許文献2】特開2002−06519号公報
【特許文献3】特開2003−235320号公報
【特許文献4】特開2003−282890号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記の事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは芝草の刈刃により刈り取った刈草を、集草箱内にスムーズに取り込み、集草箱内に取り込んだ刈草をその排出時において掻き集め、集草箱外へ自動的に排出し得る集草バケットを提供することにある。
【0007】
また、本発明の他の目的は刈草の排出時において、回転軸を予め設定された回転数に制御し、この回転軸に付設された第1,第2のブレードを適正に制御し得る集草バケットを提供することにある。
【0008】
また、本発明の他の目的は第1,第2のブレードが刈草の排出口から取り入れ口に向かって移動する際、集草箱内の刈草が第2のブレードにより刈草の取り入れ口方向に跳ね飛ばされるようなことがあっても、その刈草が取り入れ口から外部に飛び出さないように制止し得る集草バケットを提供することにある。
【0009】
さらに、本発明の他の目的は刈草の排出口から取り入れ口付近に滞留しがちな刈草をも的確に排出し得る集草バケットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記目的を達成するため、本発明では中空の集草箱21における芝草の刈刃側に対応する部位に、刈草の取り入れ口22を設け、同集草箱21の下部には刈草の排出口26を設けるとともに、前記集草箱21を、回転駆動源29に駆動連結された回転軸28と、第1のブラケット32を介して前記回転軸28と一体に回転可能に取り付けられた第1のブレード31と、前記第1のブラケット32に設けられた支軸33に第2のブラケット35を介して支軸33の周りに回動可能に支持されかつ先端部にブラシ36を有する第2のブレード34と、前記支軸33と第1のブラケット32と第2のブラケット35とにわたって装着された捩ればね40とにより、集草箱21内への刈草の取り込み時には山型に開かれた第1,第2のブレード31,34により排出口26を塞ぎ、刈草の排出時において第1
,第2のブレード31,34が排出口26から取り入れ口22を経て排出口26に回転・移動する間に、第2のブレード34の先端部に設けられたブラシ36により集草箱21内の刈草を掻き集めて排出口26の位置に導き、かつ排出口26を開放し、刈草を排出口26から排出可能に構成した刈草の掻き集め・排出機構を備えている。
【0011】
また、前記目的を達成するため、本発明では前記回転軸28に、非接触型の回転数検知手段41を設け、この回転数検知手段41を制御器45に接続し、この制御器45を回転軸28の回転駆動源29に接続し、回転数検知手段41により検知された回転軸28の回転数が制御器45に予め設定された回転数に達したとき、回転駆動源29を停止させる回転駆動源制御回路を構成している。
【0012】
また、前記目的を達成するため、本発明では前記刈草の取り入れ口22内の下部に、跳ね返り刈草用の受け止め板48を設置するとともに、この受け止め板48を枢支軸49,
50を介して刈草の取り入れ口22の側壁に回動可能に支持し、前記受け止め板48を、前記回転軸28と一方の枢支軸50間に設けられかつ集草箱21内への刈草の取り込み時には前記受け止め板48をほぼ水平方向に伏倒させ、刈草の排出時において第2のブレード34が排出口26から取り入れ口22に向かって回転し移動するときには前記受け止め板48を跳ね返り刈草を受け止め得る角度に立ち上がらせる操作手段51に連結している

【0013】
さらに、前記目的を達成するため、本発明では前記刈草の取り入れ口22の下部における前記受け止め板48に対応する部位に、受け止め板48により受け止められて落下する刈草の排出穴61を設けている。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、集草箱21における芝草の刈刃側に対応する部位に、刈草の取り入れ口22を設け、集草箱21内への刈草の取り込み時には刈草の排出口26を山型に開かれた第1,第2のブレード31,34により塞ぐようにしているので、芝草の刈刃側から飛ばされて来た刈草を、その取り入れ口22を通じてスムーズに取り込み、集草箱21内に収容し得る効果がある。また、本発明によれば刈草の排出時に刈草の掻き集め・排出機構の回転軸28を回転させるに伴い、第2のブレード34の先端部に設けられたブラシ36により集草箱21の内壁に摩擦的に接し、集草箱21の内壁に付着している刈草を掻き集めて排出口26の方向に導き、その刈草を排出口26から集草箱21の外部に排出するようにしているので、集草箱21内に取り込んだ刈草を集草箱21外へ自動的に排出し得る効果もある。
【0015】
また、本発明によれば刈草の排出時に、非接触型の回転数検知手段41により回転軸28の回転数を検知するとともに制御器45に送信し、回転軸28の回転数が制御器45に予め設定された回転数に達したときに回転駆動源29に停止信号を発信し、回転軸28の回転を停止させ、この回転軸28に付設された第1,第2のブレード31,34の回転・移動を停止させるようにしているので、第1,第2のブレード31,34を適正に制御し、集草箱21内の刈草をきれいに効率良く排出し得る効果がある。
【0016】
また、本発明によれば前記刈草の取り入れ口22内の下部に、跳ね返り刈草用の受け止め板48を設置するとともに、この受け止め板48を枢支軸49,50を介して刈草の取り入れ口22の側壁に回動可能に支持し、刈草の排出時において、第2のブレード34が刈草の排出口26から取り入れ口22の方向に回転し移動するとき、受け止め板用の操作手段51により前記受け止め板48を、跳ね返り刈草を受け止め得る角度に立ち上がらせ
、第2のブレード34の先端部に設けられたブラシ36により跳ね飛ばされた刈草を受け止めるようにしているので、刈草の排出口26と取り入れ口22間でブラシ36により跳ね飛ばされた刈草が取り入れ口22から外部に飛び出す不具合を未然に解消し得る効果がある。
【0017】
さらに、本発明によれば前記刈草の取り入れ口22の下部における前記受け止め板48に対応する部位に、受け止め板48により受け止められて落下する刈草の排出穴61を設けているので、刈草の排出口26から取り入れ口22付近に滞留しがちな刈草をも、前記排出穴61を通じて的確に排出し得る効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【実施例1】
【0019】
図1は、自動芝刈機と本発明の実施例1に係る集草バケットの使用状態の側面図である。
【0020】
この図1に示す自動芝刈機1は、バッテリ2と、走行用電動機3と、これに巻き掛け伝動部材4を介して駆動連結された走行用タイヤ5と、後方ローラ7と、エンジン8と、外周に切刃10を有するリール式刈刃9と、グルーミン11と、前方ローラ12と、操縦ハンドル13と、GPSアンテナ14と、グルーミン11側に設けられた集草箱用の取り付け台18等を備えている。
【0021】
そして、この自動芝刈機1はバッテリ2から電力を得て駆動する走行用電動機3により巻き掛け伝動部材4を介して走行タイヤ5が回転し、この走行タイヤ5に巻き掛け伝動部材6を介して連繋された後方ローラ7が回転することによって走行するようになっている

【0022】
また、この自動芝刈機1はエンジン8を駆動することによって、巻き掛け伝動部材(図示省略)を介してリール式刈刃9が回転し、この刈刃9の切刃10により芝草を刈り取るようになっている。しかして、刈草は刈刃9の遠心力により図1に矢印15で示す方向に飛ばされる。
【0023】
次に、図2〜図8は本発明に係る集草バケットの実施例1を示すもので、図2は集草バケットの縦断側面図、図3は集草箱の平面図、図4は同集草箱の底面図、図5は図2のA−A線断面図、図6は第1,第2のブレードの拡大斜視図、図7は図5のB部分の拡大図、図8は回転軸用の回転駆動源の制御回路図である。
【0024】
これら図2〜図8に示す実施例の集草バケット20は、横長で中空の集草箱21を備えている。
【0025】
前記集草箱21には、図2に示すように、刈草の取り入れ口22と、空気の流れ通路用の窓23と、刈草の排出口26と、把手27とが設けられている。
【0026】
前記刈草の取り入れ口22は、図1から分かるように、芝草の刈刃9に対応する部位に設けられている。
【0027】
前記窓23は、図2および図3に示すように、集草箱21の周壁における上部側に、互いに所要の間隔をおいて複数個に分けて設けられている。各窓23には、金網またはパンチングメタル24が取り付けられている。これらの窓23を設けることによって、図2に示すように、刈草の取り入れ口22から集草箱21の内部を通り、窓23を通って集草箱21の外部に抜ける空気の流れ通路25が形成される。
【0028】
前記刈草の排出口26は、図2および図4に示すごとく、集草箱21の下部、つまりグリーン側に対応する部位に、互いに所要の間隔をおいて複数個に分けて設けられている。
【0029】
前記集草箱21には、回転軸28が設けられている。この回転軸28は、図5に示すように、集草箱21の内部において長手方向に配置され、かつ集草箱21の側壁がわに設けられた軸受を介して回転自在に支持されている。また、この回転軸28は図5に示すように、集草箱21の一方の外側部に取り付けられた回転駆動源29に駆動連結されている。前記回転駆動源29として、この実施例ではフラットモータが用いられている。さらに、この回転駆動源29には図1に示すバッテリ2から電力が供給されるようになっている。そして、前記回転軸28は図5に示すように、減速機30を介して前記回転駆動源29に連結されている。
【0030】
集草箱21の内部において、前記回転軸28には第1のブラケット32,32を介して第1のブレード31が取り付けられている。この第1のブレード31は、図2および図6に示すように、ほぼく字型に形成されている。前記第1のブラケット32,32は、第1のブレード31の長手方向の両端部を折り曲げて形成され、かつ溶接等により回転軸28に固定されている。したがって、第1のブレード31は第1のブラケット32,32を介して回転軸28と一体に回転し得るようになっている。
【0031】
前記第1のブラケット32,32には、図2および図6に示すように、それぞれ支軸33と、捩ればね用の一端掛止用ピン38とが設けられている。前記支軸33は、当該第1のブラケット32の自由端部側の外面に固定されている。前記捩ればね用の一端掛止用ピン38は、当該第1のブラケット32の固定端部側の外面に、支軸33と所定の距離をおいて固定されている。
【0032】
前記第1のブラケット32,32に設けられた支軸33,33には、図2,図5および図6から分かるように、第2のブラケット35,35を介して第2のブレード34が回動可能に支持されている。この第2のブレード34は、ほぼへ字型に形成されている。前記第2のブラケット35,35は、第2のブレード34の長手方向の両端部を折り曲げて形成されている。前記第2のブラケット35,35には、それぞれ捩ればね用の他端掛止用ピン39が設けられている。この捩ればね用の他端掛止用ピン39は、当該第2のブラケット35の自由端部側の内側に、支軸33と捩ればね用の一端掛止用ピン38間の距離とほぼ同じ距離をおいて設けられている。
【0033】
前記第2のブレード34の先端部には、図2,図5および図6に示すように、固着具37としてのボルト・ナットを介してブラシ36が取り付けられている。
【0034】
前記支軸33と、第1のブラケット32に設けられた捩ればね用の一端掛止用ピン38と、第2のブラケット35に設けられた捩ればね用の他端掛止用ピン39とにわたって、捩ればね40が装着されている。さらに詳しくは、捩ればね40のコイル部分は支軸33の外周に装着され、コイル部分から引き出された一端部40aは第1のブラケット32に設けられた一端掛止用ピン38に掛止され、コイル部分から引き出された他端部40bは第2のブラケット35に設けられた他端掛止用ピン39に掛止されている。このように装着された捩ればね40の働きにより、第2のブレード34が自由になった状態で、第1,第2のブレード31,34が所定の角度に開いた状態にセットされ、集草箱21の内壁に第2のブレード34に設けられたブラシ36が接して摩擦力が生じたときは、捩ればね40のばね力に対抗しかつ摩擦力の大きさに応じて、第1のブレード31の移動に対して第2のブレード34が遅れて移動し、第1,第2のブレード31,34間の角度が大きく拡がるようになっている。
【0035】
この実施例では、前記回転軸28と、この回転軸28に第1のブラケット32,32を介して回転軸28と一体に回転可能に取り付けられた第1のブレード31と、前記第1のブラケット32,32に設けられた支軸33,33に第2のブラケット35,35を介して当該支軸33の周りに回動可能に支持されかつ先端部にブラシ36を有する第2のブレード34と、当該支軸33と第1のブラケット32と第2のブラケット35とにわたって装着された捩ればね40とにより、第1,第2のブレード31,34が山型に開いた状態で刈草の排出口26を塞ぎ、この状態で刈草の取り入れ口22から刈草を取り込み、刈草の排出時において、第1,第2のブレード31,34が刈草の排出口26から取り入れ口22を経て排出口26に向かって移動する間に、第2のブレード34に設けられたブラシ36が集草箱21の内壁に摩擦的に接して集草箱21内の刈草を掻き集めるとともに排出口26側に導き、第1,第2のブレード31,34が排出口26を越えて排出口26を開放したとき、排出口26から集草箱21の外部に刈草を排出する刈草の掻き集め・排出機構を構成している。
【0036】
前記回転軸28の他端部には、図5および図7から分かるように、非接触型の回転数検知手段41が設けられている。この回転数検知手段41は、集草箱21の側壁の外側に取り付けられたセンサ取り付け箱42と、これに取り付けられた近接センサ43と、回転軸28の他端部に取り付けられた信号用プレート44とを備えて構成されている。そして、この回転数検知手段41では回転軸28と一緒に信号用プレート44が回転し、近接センサ43により信号用プレート44の回転数をカウントすることによって、回転軸28の回転数を検知するようになっている。
【0037】
この実施例では回転軸の回転駆動源制御回路を備えている。この回転駆動源制御回路は、図8に示すように、非接触型の回転数検知手段41と、これの近接センサ43に接続された制御器45とを有し、この制御器45を回転軸28の回転駆動源29に接続することによって構成されている。前記制御器45には、図8から分かるように、前記バッテリ2により電力を供給するようになっている。そして、この回転駆動源制御回路では制御器45に予め回転軸28の回転数を設定しておき、前記回転数検知手段41の近接センサ43により検知された回転軸28の回転数を制御器45に送信し、近接センサ43により検知された回転軸28の回転数が制御器45に設定された回転数に達したとき、制御器45から回転駆動源29に停止信号を送信し、回転駆動源29の回転を停止させ、回転軸28の回転を停止させ、第1,第2のブレード31,34の回転・移動を停止させるようになっている。
【0038】
次に、図9〜図14はこの実施例1における作用説明図である。
【0039】
これら図9〜図14において、第1のブレード31の回転軌跡を符号46で示し、刈草を符号Gで示す。
【0040】
ところで、この実施例1では集草バケット20を、自動芝刈機1における集草バケット用の取り付け台18上に搭載し、取り付け手段19により着脱自在に取り付けて使用される(図1参照)。この集草バケット20は取り付け台18から取り外す場合、図8に示した脱着コネクタを切断し、取り付け台18から簡単に取り外すことができる。
【0041】
集草箱21内への刈草の取り込み時には、集草バケット20は取り付け台18に搭載させ図9に示すように刈草の排出口26を、山型に開いた第1,第2のブレード31,34により閉塞しておく。この状態で、図1に示す刈刃9により刈り取られかつ矢印15で示す方向に飛ばされて来た刈草Gを取り入れ口22を通じて取り入れ、その刈草Gを前記取り入れ口22から集草箱21の内部を通り、窓23を通って上方に抜ける空気の流れ通路25の作用により集草箱21内に取り込んで収容する。
【0042】
このようにして、集草箱21内に所定量の刈草Gを取り込んだとき、集草箱21を図1に示す自動芝刈機1により、刈草の排出場所へ運搬する。
【0043】
そして、刈草の排出場所で、図9の状態から回転軸28を図5に示す回転駆動源29および減速機30を介して1秒間に1回転程度の速度で反時計方向に回転させる。このように回転軸28を回転させるに伴い、第1,第2のブレード31,34が反時計方向に回転して行き、図10に示すごとく、刈草の排出口26が開放され、集草箱21内の刈草Gが排出口26より外部に排出される。
【0044】
ついで、図10の状態から回転軸28をほぼ90°反時計方向に回転させると、第2のブレード34に設けられたブラシ36により、集草箱21内における刈草の排出口26と取り入れ口22間に滞留している刈草Gを掻き集め、図11に示すように第2のブレード34とブラシ36により抄い上げる。
【0045】
ついで、回転軸28を図11の状態から反時計方向にほぼ90°回転させると、図12から分かるように、集草箱21内の刈草Gが第1,第2のブレード31,34に収容され、やがて集草箱21内の下方に向かって導かれる。
【0046】
回転軸28を図12の状態から反時計方向にほぼ90°回転させると、図13に示すように、第2のブレード34に設けられたブラシ36が集草箱21の内壁に摩擦的に接して
、その内壁に付着している刈草Gを掻き落して行く。また、ブラシ36が前述のごとく、集草箱21の内壁に摩擦的に接すると、その摩擦力により第2のブレード34が第1のブレード31よりも遅れて進むため、第1のブレード31と第2のブレード34間の角度が徐々に大きく拡がって行く。
【0047】
続いて回転軸28を図13の状態から反時計方向にほぼ90°回転させると、図14から分かるように、ブラシ36により掻き集められた刈草Gが排出口26から排出される。
【0048】
以上、刈草の排出時において、集草箱21内の刈草排出の1サイクルを終了する。
【0049】
そして、この実施例1では図7および図8に示す非接触型の回転数検知手段41により回転軸28の回転数を常時検知し、検知した回転数を回転駆動源制御回路に設けられた制御器45に送信する。
【0050】
前記制御器45には、予め実験により求めておいた回転軸28の回転数として、例えば4回転等に設定しておく。そして、制御器45では回転数検知手段41から送り込まれた回転軸の回転数と、回転数の設定値とを比較し、検知された回転数が設定値に達したとき、回転軸の回転駆動源29に停止信号を送信し、回転駆動源29を停止させて回転軸28の回転を停止させ、回転軸28に付設された第1,第2のブレード31,34の回転・移動を停止させる。
【0051】
以上説明した本発明の実施例1によれば、集草箱21における芝草の刈刃9側に対応する部位に刈草の取り入れ口22を設け、集草箱21の下部に排出口26を設け、集草箱21内への刈草の取り込み時には、刈草の排出口26を山型に開いた第1,第2のブレード31,34により塞いでおくようにしているので、刈刃9側から飛ばされて来た刈草Gをその取り入れ口22でスムーズに取り込み、集草箱21内に収容することができる。
【0052】
また、この実施例1によれば、集草箱21の上部に窓23を形成し、この窓23に金網またはパンチングメタル24を取り付け、刈草の取り入れ口22から集草箱21の内部を通り、外部に向かって流れる空気の流れ通路25を形成しているので、この流れ通路25を通って流れる空気流の作用により、刈刃9側から集草箱21内に刈草をより一層スムーズに取り込むことができる。
【0053】
また、この実施例1によれば、刈草の排出時において回転軸28を回転させ、第1,第2のブレード31,34を刈草の排出口26から取り入れ口22を経て排出口26に向かって回転・移動させ、その移動過程で第2のブレード34の先端部に設けられたブラシ36が集草箱21の内壁に摩擦的に接して、前記内壁に付着している刈草Gを掻き集め、第2のブレード34とブラシ36とにより刈草の排出口26の方向に導き、ついで排出口26を開放し、その排出口26から刈草Gを排出するようにしているので、集草箱21内に取り込んだ刈草Gを掻き集めて、集草箱21の外部に自動的に排出することができる。その結果、刈草を処理する作業員を苦渋作業から解放することができる。
【0054】
さらに、この実施例1によれば、回転駆動源制御回路の制御器45に、予め実験により求めておいた回転軸の回転数に関する設定値を設定しておき、刈草の排出時に回転軸の回転数検知手段41により、回転軸28の回転数を検知し、その検知した回転数を制御器45に送信し、制御器45で回転軸の回転数を設定値と検知された回転軸の回転数とを比較し、検知された回転軸の回転数が設定値に達したとき、制御器45から回転駆動源29に停止信号を送って回転駆動源29を停止させ、回転軸28の回転を停止させ、第1,第2のブレード31,34の回転・移動を停止させるようにしているので、刈草の排出時に回転軸28を予め設定された回転数に制御し、回転軸28に付設された第1,第2のブレード31,34を適正に制御し、集草箱21内に取り込んだ刈草Gをきれいにかつ効率良く排出することができる。
【実施例2】
【0055】
次に、図15は本発明の実施例2を示す縦断側面図である。
【0056】
この図15に示す実施例2において、第2のブレード34に設けられたブラシ36の回転軌跡を符号47で示す。
【0057】
しかして、この実施例2では集草箱21の形状を、第2のブレード34に設けられたブラシ36の先端部が刈草の取り入れ口22に近い位置から集草箱21の内壁に当接するように形成している。
【0058】
したがって、この実施例2ではブラシ36の先端部が集草箱21における刈草の取り入れ口22に近い位置から集草箱21の内壁に当接し、これに付着している刈草を掻き取り得ることができる。
【0059】
この実施例2の他の構成,作用については、前記実施例1と同様である。
【実施例3】
【0060】
図16は本発明の実施例3を示す縦断側面図である。
【0061】
この図16に示す実施例3では、刈草の取り入れ口22がスリーブ型に形成され、第2のブレード34に設けられたブラシ36の先端部が刈草の取り入れ口22を越えると直ちに集草箱21の内壁に当接し、これに付着している刈草を掻き取り得るようにしている。
【0062】
この実施例3の他の構成,作用については、前記実施例1と同様である。
【実施例4】
【0063】
図17〜図21は本発明の実施例4を示すもので、図17はこの実施例4における刈草の取り込み状態の縦断側面図、図18は図17のC−C線断面図、図19は図18のD部分の拡大図、図20はこの実施例4における要部の拡大斜視図、図21は跳ね返り刈草用の受け止め板を立ち上がらせた状態の縦断側面図である。
【0064】
これら図17〜図21に示す本発明の実施例4では、第1のブレード31の先端部に弾力性シートで作製されたシール部材31′が取り付けられている。
【0065】
また、刈草の取り入れ口22の内部に、跳ね返り刈草用の受け止め板48が設置されている。この受け止め板48は、断面コ字型に形成されている。さらに、この受け止め板48は図18および図20に示すように、長手方向の両端部に設けられた枢支軸49,50を介して刈草の取り入れ口22の側壁に回動可能に支持されている。
【0066】
前記受け止め板48は、操作手段51を介して回転軸28に駆動連結されている。この受け止め板用の操作手段51は、図19および図20に示すように、駆動クランク52と被動クランク55とを連接棒58により連接して構成されている。前記駆動クランク52は、クランク軸としての回転軸28と、これに取り付けられたクランク腕53と、このクランク腕53の先端部に設けられたクランクピン54とを有している。一方、被動クランク55はクランク軸としての枢支軸50と、これに取り付けられたクランク腕56と、このクランク腕56の先端部に設けられたクランクピン57とを有している。前記連接棒58の一端部は、ロッドエンド軸受59を介して駆動クランク52のクランクピン54に連結され、他端部はロッドエンド軸受60を介して被動クランク55のクランクピン57に連結されている。しかして、受け止め板用の操作手段51は回転軸28が一方向に回転駆動されると、駆動クランク52がクランク運動し、このクランク運動を連接棒58を介して被動クランク55に伝達し、これに伴い被動クランク55がクランク運動を行い、図17に示すごとく受け止め板48をほぼ水平方向に伏倒した姿勢と、図21に示すごとく跳ね返り刈草を受け止め得る角度に立ち上がった姿勢とに操作するようになっている。
【0067】
なお、この実施例4を示す図面において、駆動クランク52のクランクピン54の移動軌跡を符号64で示す。
【0068】
刈草の取り入れ口22における前記受け止め板48に対応する部位には、受け止め板48により受け止められて落下する刈草の排出穴61が設けられている。
【0069】
前記排出穴61における排出口26側の端部には、シール部材62が設けられ、前記受け止め板48の同排出穴61に臨む端部側には、折曲片63が設けられている。前記シール部材62は、弾力性シートで作製されている。また、前記折曲片63は受け止め板48の一部を折り曲げて形成されている。そして、前記シール部材62と折曲片63とが重なり合って集草箱21内への刈草の取り込み時における排出穴61と受け止め板48間の隙間をシールするようになっている。
【0070】
ところで、この実施例4では集草箱21内への刈草の取り込み時には、図17に示すように、刈草の排出口26を山型に開いた第1,第2のブレード31,34により塞ぐ。このとき、第1のブレード31の先端部に設けられたシール部材31′と、第2のブレード34の先端部に設けられたブラシ36とが集草箱21の内壁に密接に当接して排出口26をカバーする。また、かかる集草箱21内への刈草の排出時に、同図17に示すように、操作手段51により受け止め板48をほぼ水平状態に伏倒させ、取り入れ口22からの刈草の取り込みに支障のない姿勢にセットする。
【0071】
しかして、前記受け止め板48を前述のごとくほぼ水平に伏倒させた状態では、刈草の排出穴61と受け止め板48間の隙間がシール部材62と折曲片63とによりシールされる。
【0072】
各部材を図17にセットした状態で、取り入れ口22から集草箱21内に刈草Gを取り込んで収容する。
【0073】
次に、図22〜図26はこの実施例4における刈草の排出時の作用説明図である。
【0074】
この実施例4においても、図22に示すごとく集草箱21内に所定量の刈草Gを取り込んだ後、その集草箱21を図1に示す自動芝刈機1により刈草の排出場所まで運搬する。
【0075】
刈草の排出場所において、図22の状態から回転軸28を反時計方向にほぼ90°回転させると、図23に示すように、第1,第2のブレード31,34が刈草の排出口26を開放し、ついで刈草の取り入れ口22に位置に移動する。刈草の排出口26が開放されると、この排出口26を通じて集草箱21内の刈草Gが外部に排出される。
【0076】
また、回転軸28が図22の状態から反時計方向にほぼ90°回転するに伴い、受け止め板用の操作手段51の駆動クランク52がクランク運動し、そのクランク運動が連接棒58を介して被動クランク55に伝達され、被動クランク55がクランク運動し、受け止め板48が伏倒状態から刈草を受け止め得る角度に立ち上げられると同時に、刈草の排出穴61が開放される。
【0077】
ところで、第1,第2のブレード31,34が刈草の排出口26の位置から取り入れ口22に向かって移動して行く過程で、集草箱21の内壁における排出口26から取り入れ口22間の区域に付着しまたは滞留している刈草Gが、第1,第2のブレード31,34により取り入れ口22の方向に跳ね飛ばされることがある。このとき、この実施例4では受け止め板48が立ち上がっており、かつ刈草の排出穴61が開放されているので、取り入れ口22に向かって跳ね飛ばされて来た刈草Gが受け止め板48で受け止められて落下し、排出穴61を通じて集草箱21の外部に自動的に排出される。
【0078】
回転軸28が図23の状態から反時計方向にほぼ90°回転し、図24の状態から反時計方向にさらにほぼ90°回転すると、図23〜図25から分かるように、集草箱21内の刈草Gが第1,第2のブレード31,34により排出口26に向かって運ばれる。その間、受け止め板48はその操作手段51により、図23に示すごとく立ち上げられた状態から、図24に示すごとく集草箱21の内部側に傾倒した状態に操作され、ついで図25に示すごとく刈草の取り入れ口22側に傾倒した状態に移行する。
【0079】
回転軸28が図25の状態から反時計方向にさらにほぼ90°回転する過程で、第2のブレード34に設けられたブラシ36が集草箱21の内壁に摩擦的に接し、その内壁に付着している刈草Gを掻き取り、排出口26の方向に導いて行く。また、集草箱21の内壁とブラシ36との摩擦力により、第1のブレード31に対して第2のブレード34が遅れて移動し、第1のブレード31と第2のブレード34間の角度が徐々に拡がって行く。
【0080】
そして、回転軸28が図22の状態から反時計方向に1回転すると、図26に示すように、第2のブレード34に設けられたブラシ36により掻き取られ,排出口26の位置に導かれた刈草Gが、その排出口26を通じて集草箱21の外部に排出される。また、跳ね返り刈草の受け止め板48はその操作手段51により、同図26に示すごとくほぼ水平状態に伏倒される。
【0081】
この実施例4においても、刈草の排出場所で、図8に示す回転軸用の回転駆動源制御回路の制御器45に設定された回転数に達するまで、回転軸28が回転操作され、集草箱21内の刈草Gの排出作業が繰り返し行われる。
【0082】
以上説明した本発明の実施例4によれば、刈草の取り入れ口22内に跳ね返り刈草用の受け止め板48を設置するとともに、この受け止め板48を取り入れ口22の側壁に枢支軸49,50を介して回動可能に支持し、回転軸28と受け止め板48の枢支軸50とを、受け止め板用の操作手段51により連結し、刈草の排出時において、第1,第2のブレード31,34が刈草の排出口26から取り入れ口22の方向に回転し移動するとき、受け止め板用の操作手段51により受け止め板48を、刈草を受け止め得る角度に立ち上がらせるようにしている。そして、第1のブレード31に設けられたシール部材31′や第2のブレード34に設けられたブラシ36により、集草箱21内における排出口26と取り入れ口22間の区域に付着しまたは滞留している刈草Gが取り入れ口22の方向に跳ね飛ばされることがあっても、その跳ね飛ばされて来た刈草Gを受け止め板48により受け止めるようにしているので、刈草の取り入れ方向に跳ね飛ばされた刈草がそのまま取り入れ口22から飛び出すような不具合を未然に解消することができる。
【0083】
また、この実施例4によれば、刈草の取り入れ口22の下部における前記受け止め板48に対応する部位に、刈草の排出穴61を設け、受け止め板48が刈草Gを受け止め得る角度に立ち上げられたとき、前記排出穴61を開放するようにしているので、刈草の排出時において受け止め板48により受け止められて落下する刈草Gをそのまま排出穴61を通じて外部に排出できるため、刈草の排出口26から取り入れ口22付近に滞留しがちな刈草Gをも、排出穴61を通じて的確に排出することができる。
【0084】
さらに、この実施例4によれば、第1のブレード31の先端部にシール部材31′を設け、前記排出穴61における排出口26側の端部にはシール部材62を設け、前記受け止め板48の排出穴61に臨む端部側にはシール部材63を設けており、刈草の取り込み時に、山型に開かれた第1,第2のブレード31,34における第1のブレード31の先端部に設けられたシール部材31′と第2のブレード34の先端部に設けられたブラシ36とが集草箱21の内壁に密接に接して排出口26をカバーし、同じく刈草の取り込み時に
、前記シール部材62と折曲片63とが重なり合って排出穴61と受け止め板48間の隙間をシールするようにしているので、集草箱21内に取り込まれた刈草Gが排出口26や排出穴61から散逸する不具合を未然に防止することができる。
【0085】
なお、この実施例4における他の構成,作用については、前記実施例1と同様である。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】自動芝刈機と本発明の実施例1に係る集草バケットの使用状態の側面図である。
【図2】本発明の実施例1を示す縦断側面図である。
【図3】同実施例1における集草箱の平面図である。
【図4】同実施例1における集草箱の底面図である。
【図5】図2のA−A線断面図である。
【図6】同実施例1における第1,第2のブレードの拡大斜視図である。
【図7】図5のB部分の拡大図である。
【図8】同実施例1における回転軸用の回転駆動源の制御回路図である。
【図9】実施例1の作用説明図である。
【図10】図9に続く作用説明図である。
【図11】図10に続く作用説明図である。
【図12】図11に続く作用説明図である。
【図13】図12に続く作用説明図である。
【図14】図13に続く作用説明図である。
【図15】本発明の実施例2を示す縦断側面図である。
【図16】本発明の実施例3を示す縦断側面図である。
【図17】本発明の実施例4を示すもので、刈草の取り込み状態における縦断側面図である。
【図18】図17のC−C線断面図である。
【図19】図18のD部分の拡大図である。
【図20】実施例4における要部の拡大斜視図である。
【図21】同実施例4における跳ね返り刈草用の受け止め板を立ち上がらせた状態の縦断側面図である。
【図22】実施例4における作用説明図である。
【図23】図22に続く作用説明図である。
【図24】図23に続く作用説明図である。
【図25】図24に続く作用説明図である。
【図26】図25に続く作用説明図である。
【符号の説明】
【0087】
9 芝草の刈刃
15 刈草の飛ばし方向
18 集草バケットの取り付け台
19 集草バケットの取り付け手段
20 集草バケット
21 集草箱
22 刈草の取り入れ口
23 窓
24 金網またはパンチングメタル
25 空気の流れ通路
26 刈草の排出口
28 回転軸
29 回転軸の回転駆動源
31 第1のブレード
31′ シール部材
32 第1のブラケット
33 支軸
34 第2のブレード
35 第2のブラケット
36 ブラシ
40 捩ればね
41 回転軸の回転数検知手段
43 近接センサ
44 信号用プレート
45 制御器
G 刈草
46 第1のブレードの回転軌跡
47 第2のブレードの回転軌跡
48 跳ね返り刈草用の受け止め板
49 枢支軸
50 枢支軸
51 受け止め板用の操作手段
52 操作手段の駆動クランク
55 操作手段の被動クランク
58 連接棒
61 刈草の排出穴
62 シール部材
63 折曲片

【特許請求の範囲】
【請求項1】
中空の集草箱(21)における芝草の刈刃側に対応する部位に、刈草の取り入れ口(22)を設け、同集草箱(21)の下部には刈草の排出口(26)を設けるとともに、
前記集草箱(21)を、回転駆動源(29)に駆動連結された回転軸(28)と、第1のブラケット(32)を介して前記回転軸(28)と一体に回転可能に取り付けられた第1のブレード(31)と、前記第1のブラケット(32)に設けられた支軸(33)に第2のブラケット(35)を介して支軸(33)の周りに回動可能に支持されかつ先端部にブラシ(36)を有する第2のブレード(34)と、前記支軸(33)と第1のブラケット(32)と第2のブラケット(35)とにわたって装着された捩ればね(40)とにより、集草箱(21)内への刈草の取り込み時には山型に開かれた第1,第2のブレード(31),(34)により排出口(26)を塞ぎ、刈草の排出時において第1,第2のブレード(31),(34)が排出口(26)から取り入れ口(22)を経て排出口(26)に回転・移動する間に、第2のブレード(34)の先端部に設けられたブラシ(36)により集草箱(21)内の刈草を掻き集めて排出口(26)の位置に導き、かつ排出口(26)を開放し、刈草を排出口(26)から排出可能に構成した刈草の掻き集め・排出機構を備えた、
ことを特徴とする集草バケット。
【請求項2】
前記回転軸(28)に、非接触型の回転数検知手段(41)を設け、この回転数検知手段(41)を制御器(45)に接続し、この制御器(45)を回転軸(
28)の回転駆動源(29)に接続し、回転数検知手段(41)により検知された回転軸(28)の回転数が制御器(45)に予め設定された回転数に達したとき、回転駆動源(
29)を停止させる回転駆動源制御回路を構成したことを特徴とする請求項1記載の集草バケット。
【請求項3】
前記刈草の取り入れ口(22)内の下部に、跳ね返り刈草用の受け止め板(48)を設置するとともに、この受け止め板(48)を枢支軸(49),(50)を介して刈草の取り入れ口(22)の側壁に回動可能に支持し、
前記受け止め板(48)を、前記回転軸(28)と一方の枢支軸(50)間に設けられかつ集草箱(21)内への刈草の取り込み時には前記受け止め板(48)をほぼ水平方向に伏倒させ、刈草の排出時において第2のブレード(34)が排出口(26)から取り入れ口(22)に向かって回転し移動するときには前記受け止め板(48)を跳ね返り刈草を受け止め得る角度に立ち上がらせる操作手段(51)に連結した、
ことを特徴とする請求項1記載の集草バケット。
【請求項4】
前記刈草の取り入れ口(22)の下部における前記受け止め板(48
)に対応する部位に、受け止め板(48)により受け止められて落下する刈草の排出穴(
61)を設けたことを特徴とする請求項3記載の集草バケット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【公開番号】特開2008−161134(P2008−161134A)
【公開日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−355380(P2006−355380)
【出願日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【出願人】(596047171)コスモ・イーシー株式会社 (12)
【Fターム(参考)】