説明

電気掃除機

【課題】床を掃除するときに使いやすく、家具の隙間やベッドの下などを掃除するときも使いやすい電気掃除機を提供する。
【解決手段】電気掃除機1は、床用吸込具10と、床用吸込具10に連通する集塵部31を備え、電動送風機を内蔵した本体部30と、床用吸込具10に傾動可能に取り付けられ、且つ本体部30を支持するハンドル支柱20を備える。本体部30は床用吸込具10までの距離を変えられるようにハンドル支柱20に取り付けられており、本体部30とハンドル支柱20の間には選択した位置に本体部30を固定できるロック装置40が設けられている。床用吸込具10と本体部30を連結する伸縮ホース34により、床用吸込具10と集塵部31との連通が達成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電気掃除機に関する。
【背景技術】
【0002】
電気掃除機には様々な形態があるが、縦型、アップライト型、スティック型などと称される、床用吸込具、本体部、及びハンドルが直線的に配置された形式の電気掃除機は、置き場所をとらないことから、小規模住宅用として、または複数の電気掃除機を保有する場合の2台目以降用として、重宝される。特許文献1〜3にこのような電気掃除機の例を見ることができる。
【0003】
特許文献1に記載された電気掃除機では、ハンドルを有する本体ケースに伸縮自在延長管の外管を固着し、外管から床に向かって引き出される内管に床用吸込具を取り付けている。
【0004】
特許文献2に記載された電気掃除機では、下端に床用吸込具を備える本体部に、ハンドルが引き出し可能に取り付けられている。
【0005】
特許文献3に記載された電気掃除機では、下端に床用吸込具を備える本体部の上端にハンドルが固定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開昭63−19124号公報(国際特許分類:A47L5/30)
【特許文献2】特開2007−301260号公報(国際特許分類:A47L9/32、A47L5/28、A47L9/26)
【特許文献3】特開2001−299650号公報(国際特許分類:A47L9/00、A47L5/14、A47L5/28、A47L9/08)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
縦型電気掃除機は、床を掃除するときは、本体部が床に近い箇所にあり、全体の重心が低い方が使いやすい。ところが家具の隙間やベッドの下などを掃除するときは、そのような箇所には本体部が入らないことが多いので、床用吸込具が本体部から大きく突き出している形状の方が使いやすい。
【0008】
特許文献1に記載の電気掃除機の場合、家具の隙間やベッドの下などを掃除するときは
伸縮自在延長管の内管を引き出し、使いやすい形状にすることができる。ところが床を掃除する場合、伸縮自在延長管の内管を引っ込めると、低い位置にハンドルが設けられていることになり、使いやすいものではなくなってしまう。
特許文献2、3に記載の電気掃除機は、床用吸込具を本体部から遠ざけることができないので、床を掃除するには良いが、家具の隙間やベッドの下などの掃除には向かない。
【0009】
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、床を掃除するときに使いやすく、家具の隙間やベッドの下などを掃除するときも使いやすい電気掃除機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の好ましい実施形態によれば、電気掃除機は、床用吸込具と、前記床用吸込具に連通する集塵部を備え、電動送風機を内蔵した本体部と、前記床用吸込具に傾動可能に取り付けられ、且つ前記本体部を支持するハンドル支柱とを備え、前記本体部は前記床用吸込具までの距離を変えられるように前記ハンドル支柱に取り付けられており、前記本体部と前記ハンドル支柱の間には選択した位置に本体部を固定できるロック装置が設けられている。
【0011】
本発明の好ましい実施形態によれば、上記構成の電気掃除機において、前記床用吸込具と前記本体部を連結する伸縮ホースにより前記床用吸込具と前記集塵部との連通が達成される。
【0012】
本発明の好ましい実施形態によれば、上記構成の電気掃除機において、前記伸縮ホースは前記ハンドル支柱の内部に格納されており、当該伸縮ホースを接続するため前記本体部から延び出した接続管の移動を可能とする切開部が前記ハンドル支柱に形成されている。
【0013】
本発明の好ましい実施形態によれば、上記構成の電気掃除機において、前記切開部を閉ざすシャッタが設けられ、前記シャッタは前記接続管によって開閉せしめられるものであって、前記本体部が前記床用吸込具から最も離れたとき、前記シャッタは全閉状態となる。
【0014】
本発明の好ましい実施形態によれば、上記構成の電気掃除機において、前記ハンドル支柱が、前記床用吸込具と前記集塵部との連通路として機能する。
【0015】
本発明の好ましい実施形態によれば、上記構成の電気掃除機において、前記床用吸込具に通じる支柱側接続管が前記ハンドル支柱の途中に設けられ、前記本体部には前記集塵部に通じる本体側接続管が設けられ、前記支柱側接続管と前記本体側接続管は伸縮ホースで接続される。
【0016】
本発明の好ましい実施形態によれば、上記構成の電気掃除機において、前記伸縮ホースは前記本体部に形成されたホース格納空間に格納される。
【0017】
本発明の好ましい実施形態によれば、上記構成の電気掃除機において、前記床用吸込具に通じる連通口が前記ハンドル支柱の側面に形成され、前記本体部には、当該本体部が前記床用吸込具に近づいたとき前記連通口に接続する第1の吸気口と、当該本体部が前記床用吸込具から遠ざかったとき前記連通口に接続する第2の吸気口が設けられている。
【0018】
本発明の好ましい実施形態によれば、上記構成の電気掃除機において、前記ハンドル支柱の側面に、前記床用吸込具に通じる第1の連通口と第2の連通口が上下に間隔を置いて形成され、前記本体部には、当該本体部が前記床用吸込具に近づいたとき前記第1の連通口に接続し、当該本体部が前記床用吸込具から遠ざかったとき前記第2の連通口に接続する吸気口が設けられている。
【発明の効果】
【0019】
本発明によると、床用吸込具に取り付けられたハンドル支柱に、床用吸込具までの距離を変えられるように本体部を取り付けたものであり、床を掃除するときは本体部を床用吸込具に近づけて全体の重心を低くし、家具の隙間やベッドの下などを掃除するときは本体部を床用吸込具から遠ざけて床用吸込具が本体部から大きく突き出している形にすることができるから、状況の応じ使いやすい形態を選ぶことができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の第1実施形態に係る電気掃除機の側面図で、部分的に断面で示したものである。
【図2】第1実施形態に係る電気掃除機の正面図である。
【図3】第1実施形態に係る電気掃除機の、図1と同様の側面図で、図1と異なる状態を示すものである。
【図4】第1実施形態に係る電気掃除機の、図3の状態における正面図である。
【図5】第1実施形態の変形態様に用いられる伸縮ホースの部分拡大正面図である。
【図6】図5の伸縮ホースを用いた電気掃除機の、図4と同様の正面図である。
【図7】第2実施形態に係る電気掃除機の、図6と同様の正面図である。
【図8】第2実施形態に係る電気掃除機の部分正面図である。
【図9】図8中A−A線の箇所の部分拡大断面図である。
【図10】図9と同様の部分拡大断面図で、図9と異なる状態を示すものである。
【図11】第3実施形態に係る電気掃除機の側面図で、部分的に断面で示したものである。
【図12】第3実施形態に係る電気掃除機の、図11と同様の側面図で、図11と異なる状態を示すものである。
【図13】第3実施形態に係る電気掃除機の、図12の状態における正面図である。
【図14】第4実施形態に係る電気掃除機の断面図である。
【図15】第4実施形態に係る電気掃除機の断面図で、図14と異なる状態を示すものである。
【図16】第5実施形態に係る電気掃除機の断面図である。
【図17】第5実施形態に係る電気掃除機の断面図で、図16と異なる状態を示すものである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の第1実施形態に係る電気掃除機の構造を図1から図4に基づき説明する。
【0022】
電気掃除機1は3個の主要部分を備える。床用吸込具10と、床用吸込具10に傾動可能に取り付けられたハンドル支柱20と、ハンドル支柱20に、床用吸込具10までの距離を変えられる形で支持される本体部30である。
【0023】
床用吸込具10は、床に向き合う吸込口と、この吸込口の内部に配置され、モータにより回転して床から塵埃をかき上げるパワーブラシ(いずれも図示せず)を有し、パワーブラシの下面前方両端の箇所に設けた滑走用起毛布11と後方2個の後輪12で床の上に支持される。
【0024】
ハンドル支柱20は、図1に示す直立姿勢から後方にほぼ水平に倒れる姿勢まで、90°近くの角度範囲で角度を変えられるように床用吸込具10に取り付けられている。ハンドル支柱20の上端にはハンドル21が設けられている。ハンドル支柱20は前面側で本体部30を支持するため、ハンドル支柱20を図1の直立姿勢にすれば、ハンドル支柱20はその姿勢で安定して立つ。これが電気掃除機1の保管時の姿勢となる。この姿勢はハンドル支柱20と床用吸込具10の間に設けた図示しないロック装置により維持されるものであり、ハンドル支柱20の下端近くの側面にはロック解除釦22が設けられている。
【0025】
本体部30は円筒形であり、下部に集塵部31が着脱可能に連結されている。集塵部31はサイクロン集塵ユニットやフィルタユニットなど周知の集塵要素を内蔵する。本体部30の内部には、集塵部31の上部に位置する形で、図示しない電動送風機と、その電源となる同じく図示しない電池が収納されている。本体部30の上面には電動送風機をON−OFFするスイッチ32が設けられている。
【0026】
本体部30は、後部に形成された鞘部33をハンドル支柱20に嵌合させてハンドル支柱に取り付けられる。鞘部33は本体部30よりも上下方向に長く、上端と下端は本体部30からはみ出す。鞘部33はハンドル支柱30に対し、軸線方向にはスライド可能であるが、軸線回りの回転は不可であるように嵌合する。
【0027】
ハンドル支柱20と本体部30の間には、本体部30を選択した位置に固定するロック装置40が設けられる。ロック装置40は、ハンドル支柱20の後面に軸線方向に沿って所定間隔で刻まれた複数のノッチ41と、鞘部33の内部に設けられ、ばねの力でノッチ41の1個に係合する図示しないラッチと、鞘部33の後面に設けられたロック解除つまみ42により構成される。ロック解除つまみ42を引き上げればラッチがノッチ41から外れ、本体部30をスライドさせられるようになる。
【0028】
床用吸込具10と本体部30を連結し、床用吸込具10と集塵部31を連通させるのは伸縮ホース34である。伸縮ホース34はハンドル支柱20の内部に格納され、集塵部31から突き出したエルボ形の本体側接続管35に接続されている。ハンドル支柱20の前面側には、ハンドル支柱20の軸線方向に沿って本体側接続管35を移動させるための切開部23が形成されている。なお、ここで用いられている伸縮ホース34は蛇腹タイプであり、図4に示す通り、切開部23から見える襞は水平である。
【0029】
電気掃除機1は次のようにして用いる。図1の保管状態から、最初にロック解除釦22を押し、ハンドル支柱20を自由に傾けられるようにする。この状態のハンドル支柱20のハンドル21を片手で持ち、スイッチ32をONにして電動送風機を駆動する。すると、床用吸込具10から伸縮ホース34を通って集塵部31に入る気流が発生し、床の上の塵埃はその気流によって集塵部31に吸い込まれ、捕集される。本体部30と床用吸込口10の距離が短く、電気掃除機1の重心が下の方にあるので、床の上を往復させる操作を楽に行うことができる。
【0030】
家具の隙間やベッドの下などを掃除するときは、ロック装置40によるロックを解除し、本体部30をスライドさせて、図3及び図4に示すように床用吸込具10と本体部30の距離を広げる。これにより、床用吸込口10を家具の隙間やベッドの下に入れるのに本体部30が邪魔にならなくなり、目的の場所を十分に掃除することができる。
【0031】
掃除が終了したらスイッチ32を操作して電動送風機を停止させ、ハンドル支柱20を直立させる。図3の状態だと重心が上にきて不安定なので、図1のように本体部30を下げた状態で保管するのがよい。
【0032】
伸縮ホース34には、図5に示す螺旋タイプを用いることもできる。図6に示す通り、切開部23から見える襞は斜めになる
本発明の他の実施形態を図7以下に示す。第1実施形態と機能的に共通する構成要素には第1実施形態で用いたのと同じ符号を付し、説明は省略する。
【0033】
本発明の第2実施形態を図7から図10に示す。第2実施形態では、ハンドル支柱20の切開部23に、伸縮ホース34を覆い隠すためのシャッタ24が設けられている。シャッタ24は断面円形のパイプから一定の角度部分を切り出した形状となっており、図9、10に示す通り、ハンドル支柱20と伸縮ホース34の間の隙間に挿入される。シャッタ24は、本体側接続管35が当たる斜面部25を上端に有し、図示しないばねにより、図9に示す閉鎖位置に常時附勢されている。
【0034】
本体部30を最も床用吸込具10から引き離したとき、すなわち床用吸込具10から最も離れたノッチ41にロック装置40のラッチを係合させたとき、切開部23は最大限露出することになる。この時、本体側接続管35は図8に示す通り切開部23の最上部に位置し、シャッタ24を圧迫しない。シャッタ24は全閉状態となり、図7に示す通り、伸縮ホース34を覆い隠す。本体部30を下方にスライドさせると、本体側接続管35が斜面部25を押し、図10に示すようにシャッタ24が押し開かれる。本体部30を一番下まで下げれば、鞘部33で切開部23が覆い隠されるので、シャッタ24が開いているにもかかわらず、伸縮ホース34は外から見えない。すなわち、本体部30を一番上に上げるか、一番下に下げるかすれば、伸縮ホース34は覆い隠されることになる。
【0035】
本発明の第3実施形態を図11から図13に示す。第3実施形態では、床用吸込具10と集塵部31を連通させるのに、途中まではハンドル支柱20の内部空間を利用し、途中から伸縮ホース34を用いる。伸縮ホース34は、本体部30の内部に、鞘部33と隣り合う形で形成されたホース格納空間36に格納されている。
【0036】
ホース格納空間35には、本体側接続管35が頭を出す他、ハンドル支柱20の途中、ほぼハンドル支柱20の中央付近の高さのところから、支柱側接続管26も頭を出す。支柱側接続管26はハンドル支柱20の内部空間を通じて床用吸込具10に連通している。
【0037】
本体側接続管35は水平軸線まわりに回動可能であり、この本体側接続管35と支柱側接続管26を伸縮ホース34が連結する。本体側接続管35と支柱側接続管26は垂直方向に整列している訳ではなく、図11において紙面の奥行き方向に位置がずらされており、図11の状態から本体側接続管35が上昇しても支柱側接続管26との間に干渉が生じないようになっている。
【0038】
図11のように本体部30を下げた状態では伸縮ホース34が伸び、本体側接続管35は先端が上を向いている。図12のように本体部30が持ち上げられると、伸縮ホース34が縮むと共にホース格納空間36の中でよじれ、本体側接続管35の先端が下を向く。
【0039】
第3実施形態の電気掃除機1は、第1、第2実施形態と異なり、ハンドル支柱20に切開部23が存在しない。従って、本体部30を持ち上げた場合、本体部30の下に露出するハンドル支柱20は外観がすっきりしている(図13参照)。
【0040】
本発明の第4実施形態を図14及び図15に示す。第4実施形態がこれまでの実施形態と異なるのは、伸縮ホースを用いていない点である。ここでは、ハンドル支柱20の前面側の側面に、ハンドル支柱20の内部空間を通じて床用吸込具10に連通する連通口27が形成される。これに対応して本体部30の後面側の側面には、それぞれ集塵部31に連通する第1の吸気口37Aと第2の吸気口37Bが、上下に間隔を置いて形成される。
【0041】
ハンドル支柱20の側面には、連通口27の上下に第1の閉塞パッド28Aと第2の閉塞パッド28Bが形成される。連通口27と第1の閉塞パッド28Aの間の距離、及び連通口27と第2の閉塞パッド28Bの間の距離は、第1の吸気口37Aと第2の吸気口37Bの間の距離に等しい。
【0042】
本体部30の内部には、集塵部31において塵埃捕集の役割を果たすフィルタユニット50、フィルタユニット50を通じて空気を吸引する電動送風機51、及び電動送風機51の電源となる電池52が収納されている。
【0043】
図14のように本体部30が床用吸込具10に近づけられると、第1の吸気口37Aが連通口27に接続し、第2の吸気口37Bは第2の閉塞パッド28Bで閉塞される。これにより、第1の吸気口37Aを通じて集塵部31に空気が流れ込む。図15のように本体部30が床用吸込具10から遠ざけられると、第2の吸気口37Bが連通口27に接続し、第1の吸気口37Aは第1の閉塞パッド28Aで閉塞される。これにより、第2の吸気口37Bを通じて集塵部31に空気が流れ込む。
【0044】
本発明の第5実施形態を図16及び図17に示す。第5実施形態も第4実施形態と同様、伸縮ホースを用いていない。ここでは、ハンドル支柱20の前面側の側面に、ハンドル支柱20の内部空間を通じて床用吸込具10に連通する第1の連通口29Aと第2の連通口29Bが、上下に間隔を置いて形成されている。本体部30には、第1の連通口29Aと第2の連通口29Bを覆ってこれを閉塞する鞘部38が設けられている。鞘部38の1箇所に、集塵部31に連通する吸気口39が形成されている。
【0045】
図16のように本体部30が床用吸込具10に近づけられると、鞘部38が第1の連通口29Aを閉塞し、吸気口39が第2の連通口29Bに接続する。これにより、第2の連通口29Bを通じて集塵部31に空気が流れ込む。図17のように本体部30が床用吸込具10から遠ざけられると、鞘部38が第2の連通口29Bを閉塞し、吸気口39が第1の連通口29Aに接続する。これにより、第1の連通口29Aを通じて集塵部31に空気が流れ込む。
【0046】
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本発明は電動送風機に広く利用可能である。
【符号の説明】
【0048】
1 電気掃除機
10 床用吸込具
20 ハンドル支柱
21 ハンドル
23 切開部
24 シャッタ
26 支柱側接続管
27 連通口
28A 第1の連通口
28B 第2の連通口
30 本体部
31 集塵部
34 伸縮ホース
35 本体側接続管
36 ホース格納空間
37A 第1の吸気口
37B 第2の吸気口
39 吸気口
40 ロック装置
50 フィルタユニット
51 電動送風機
52 電池

【特許請求の範囲】
【請求項1】
床用吸込具と、前記床用吸込具に連通する集塵部を備え、電動送風機を内蔵した本体部と、前記床用吸込具に傾動可能に取り付けられ、且つ前記本体部を支持するハンドル支柱とを備え、
前記本体部は前記床用吸込具までの距離を変えられるように前記ハンドル支柱に取り付けられており、前記本体部と前記ハンドル支柱の間には選択した位置に本体部を固定できるロック装置が設けられていることを特徴とする電気掃除機。
【請求項2】
前記床用吸込具と前記本体部を連結する伸縮ホースにより前記床用吸込具と前記集塵部との連通が達成されることを特徴とする請求項1に記載の電気掃除機。
【請求項3】
前記伸縮ホースは前記ハンドル支柱の内部に格納されており、当該伸縮ホースを接続するため前記本体部から延び出した本体側接続管の移動を可能とする切開部が前記ハンドル支柱に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の電気掃除機。
【請求項4】
前記切開部を閉ざすシャッタが設けられ、前記シャッタは前記本体側接続管によって開閉せしめられるものであって、前記本体部が前記床用吸込具から最も離れたとき、前記シャッタは全閉状態となることを特徴とする請求項3に記載の電気掃除機。
【請求項5】
前記ハンドル支柱が、前記床用吸込具と前記集塵部との連通路として機能することを特徴とする請求項1に記載の電気掃除機。
【請求項6】
前記床用吸込具に通じる支柱側接続管が前記ハンドル支柱の途中に設けられ、前記本体部には前記集塵部に通じる本体側接続管が設けられ、前記支柱側接続管と前記本体側接続管は伸縮ホースで接続されることを特徴とする請求項5に記載の電気掃除機。
【請求項7】
前記伸縮ホースは前記本体部に形成されたホース格納空間に格納されることを特徴とする請求項6に記載の電気掃除機。
【請求項8】
前記床用吸込具に通じる連通口が前記ハンドル支柱の側面に形成され、前記本体部には、当該本体部が前記床用吸込具に近づいたとき前記連通口に接続する第1の吸気口と、当該本体部が前記床用吸込具から遠ざかったとき前記連通口に接続する第2の吸気口が設けられていることを特徴とする請求項5に記載の電気掃除機。
【請求項9】
前記ハンドル支柱の側面に、前記床用吸込具に通じる第1の連通口と第2の連通口が上下に間隔を置いて形成され、前記本体部には、当該本体部が前記床用吸込具に近づいたとき前記第1の連通口に接続し、当該本体部が前記床用吸込具から遠ざかったとき前記第2の連通口に接続する吸気口が設けられていることを特徴とする請求項5に記載の電気掃除機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2011−245029(P2011−245029A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−121064(P2010−121064)
【出願日】平成22年5月27日(2010.5.27)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】(000214892)三洋電機コンシューマエレクトロニクス株式会社 (1,582)
【Fターム(参考)】