説明

電池用配線モジュール

【課題】本発明はフレキシブルプリント基板を保護すると共に、単電池の温度を確実に検知する電池用配線モジュールを提供する。
【解決手段】正極及び負極の電極端子14を備えた複数の単電池11を備えた単電池群12に取り付けられる電池用配線モジュール13であって、合成樹脂製の樹脂プロテクタ16と、樹脂プロテクタ16に配設されるFPC17と、FPC17の側縁から延出されて単電池11に向かって配索される延出片30と、延出片30に取り付けられると共に単電池11と接触して単電池11の温度を検知するサーミスタ29と、を備え、樹脂プロテクタ16は延出片30及びサーミスタ29を単電池11に押圧して、サーミスタ29を単電池11と接触させる押圧部59を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電池用配線モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、正極及び負極を有する複数の単電池を備えた単電池群に取り付けられる電池用配線モジュールとして、特許文献1に記載のものが知られている。この電池用配線モジュールは、合成樹脂製の樹脂プロテクタと、樹脂プロテクタに配設されるフレキシブルプリント基板(以下、FPCと記載することがある)と、FPCに実装されたサーミスタと、を備える。
【0003】
樹脂プロテクタは、サーミスタ及びFPCを単電池に向かって弾性的に付勢する付勢部材を備えている。付勢部材はサーミスタと直接に接触するようになっている。付勢部材によってサーミスタが単電池に向かって付勢されることにより、単電池の温度がサーミスタによって検知されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−276071号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら上記の構成によると、付勢部材はFPCを押圧するようになっている。すると、FPCに過度に力が加えられることが懸念される。FPCは、絶縁性の合成樹脂からなるフィルムと、このフィルムに形成された金属箔からなる導電路と、を備える。FPCに過度の力が加えられると、フィルムが変形したり、導電路が破断する等の不具合が生じることが懸念される。
【0006】
また、従来技術においては、サーミスタが直接に接触しているのは付勢部材であり、サーミスタと単電池との間には、FPCが介在している。このため、サーミスタが直接に検知するのは付勢部材の温度であり、単電池の温度は、合成樹脂からなるフィルム、及び金属箔からなる導電路を介して間接的にしか検知することができない。このため、従来技術によっては、単電池の温度を確実に検知することができないという問題があった。
【0007】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、フレキシブルプリント基板を保護すると共に、単電池の温度を確実に検知する電池用配線モジュールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、正極及び負極の電極端子を備えた複数の単電池を備えた単電池群に取り付けられる電池用配線モジュールであって、合成樹脂製の樹脂プロテクタと、前記樹脂プロテクタに配設されるフレキシブルプリント基板と、前記フレキシブルプリント基板の側縁から延出されて前記単電池に向かって配索される延出片と、前記延出片に取り付けられると共に前記単電池と接触して前記単電池の温度を検知する温度検知部と、を備え、前記樹脂プロテクタは前記延出片及び前記温度検知部を前記単電池に押圧して、前記温度検知部を前記単電池と接触させる押圧部を備える。
【0009】
本発明によれば、押圧部によって押圧されるのは延出片と温度検知部なので、フレキシブルプリント基板は押圧部からの力を受けないようになっている。これにより、フレキシブルプリント基板を保護することができる。
【0010】
また、本発明によれば、温度検知部は押圧部に向かって押圧される。これにより、単電池の温度を確実に検知することができる。
【0011】
本発明の実施態様としては以下の態様が好ましい。
前記押圧部は、前記樹脂プロテクタから前記単電池側に向かって僅かに突出して形成されており、前記温度検知部は前記押圧部と前記単電池との間に配されていることが好ましい。
【0012】
上記の態様によれば、樹脂プロテクタが単電池群に取り付けられた状態において、温度検知部は、単電池と押圧部との間に挟まれることにより、単電池と確実に接触する。これにより単電池の温度を確実に検知することができる。
【0013】
前記延出片は、前記フレキシブルプリント基板の側縁に沿って細長い帯状に形成された後、直角に折り曲げられてなることが好ましい。
【0014】
上記の態様によれば、フレキシブルプリント基板の側縁に沿って細長い帯状に形成された延出片を直角に折り曲げるという簡易な手法により、延出片を形成できる。また、フレキシブルプリント基板の側縁から直角に延出片を延設する場合に比べて、1つのフレキシブルプリント基板を作成するために必要とされる面積を小さくすることができるので、歩留まりを向上させることができる。
【0015】
前記樹脂プロテクタには前記フレキシブルプリント基板を収容する収容部が形成されており、前記樹脂プロテクタには、前記収容部から導出された前記延出片を前記押圧部に案内する案内部が形成されていることが好ましい。
【0016】
上記の態様によれば、延出片は、収容部から導出され、案内部によって押圧部へと案内される。これにより、温度検知手段が押圧部によって確実に単電池に押圧されるので、単電池の温度を確実に検知することができる。
【0017】
前記フレキシブルプリント基板は電子部品及び前記温度検知部が実装された実装面を有し、前記樹脂プロテクタが前記単電池群に取り付けられた状態において、前記電子部品は前記フレキシブルプリント基板に対して前記単電池と反対側に位置して配されており、前記温度検知部は前記延出片が折り曲げられることにより前記延出片に対して前記単電池側に位置して配されていることが好ましい。
【0018】
上記の態様によれば、電子部品と温度検知部とをフレキシブルプリント基板の実装面に対して同一工程で実装することができる。更に、温度検知部と単電池とを直接に接触させることができるので、単電池の温度を更に確実に検知することができる。
【0019】
前記フレキシブルプリント基板には、前記電極端子と電気的に接続されて前記単電池の電圧を検知するランドが形成されていることが好ましい。
【0020】
上記の態様によれば、フレキシブルプリント基板に形成されたランドによって、単電池の電圧を検知することができるので、電圧検知用の電線を、別途、配索する必要がない。これにより、電池用配線モジュールを小型化できる。
【0021】
前記樹脂プロテクタには、異なる前記単電池の前記電極端子同士を接続する接続部材が収容されていることが好ましい。
【0022】
上記の態様によれば、樹脂プロテクタを単電池群に取り付けることにより、異なる単電池の電極端子同士を電気的に接続することができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、フレキシブルプリント基板を保護することが可能であると共に、単電池の温度を確実に検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】図1は本発明の一実施形態に係る電池モジュールを示す分解斜視図である。
【図2】図2は電池モジュールを示す平面図である。
【図3】図3はFPCを示す斜視図である。
【図4】図4はFPCを示す平面図である。
【図5】図5は導電路等の配線形態を示す概略図である。
【図6】図6は2穴バスバーを示す斜視図である。
【図7】図7は2穴バスバーを示す平面図である。
【図8】図8は1穴バスバーを示す斜視図である。
【図9】図9は1穴バスバーを示す平面図である。
【図10】図10はバスバー並びに電子部品が装着されたFPCを示す斜視図である。
【図11】図11はバスバー並びに電子部品が装着されたFPCを示す平面図である。
【図12】図12はバスバー並びに電子部品が装着されたFPCを示す側面図である。
【図13】図13は連結ユニットを示す斜視図である。
【図14】図14は連結ユニットを示す平面図である。
【図15】図15は連結ユニットを示す側面図である。
【図16】図16はバスバー等が装着されたFPCが樹脂プロテクタに収容された状態を示す平面図である。
【図17】図17はバスバー等が装着されたFPCが樹脂プロテクタに収容された状態を示す底面図である。
【図18】図18はバスバー等が装着されたFPCが樹脂プロテクタに収容された状態を表側から見た状態を示す斜視図である。
【図19】図19はバスバー等が装着されたFPCが樹脂プロテクタに収容された状態を裏側から見た状態を示す斜視図である。
【図20】図20は電池用配線モジュールを示す平面図である。
【図21】図21は電池用配線モジュールを表側から見た状態を示す斜視図である。
【図22】図22は電池用配線モジュールを裏側から見た状態を示す斜視図である。
【図23】図23は押圧部を示す拡大側面図である。
【図24】図24は押圧部を示す拡大斜視図である。
【図25】図25はで電池用配線モジュールを示す側面図ある。
【図26】図26は本発明の他の実施形態に係るFPCを示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
<実施形態>
本発明の一実施形態を図1ないし図25に基づいて説明する。本実施形態に係る電池モジュール10は、例えば、電気自動車またはハイブリッド自動車等の車両(図示せず)の駆動源として使用される。電池モジュール10は、図1に示すように、複数(本実施形態では14個)の単電池11が横並びに配置された単電池群12と、単電池群12に取り付けられて複数の単電池11を接続する電池用配線モジュール13とを備える。以下の説明においては、図1の上方を上方とし、下方を下方とする。
【0026】
(単電池群12)
図1に示すように、単電池11は、扁平な略直方体形状をなしており、その内部には図示しない発電要素が収容されている。単電池11の上面には、両端部寄りの位置に、一対の電極端子14,14が上方に突出して形成されている。一対の電極端子14,14の一方は正極であり、他方は負極である。電極端子14の外周面にはねじ山が形成されている。各単電池11の正負の向きは、互いに隣り合う単電池11において逆向きになっており、これにより互いに異極の電極端子14が隣り合うように構成されている。電極端子14は電池用配線モジュール13に収容されたバスバー15(接続部材の一例)を挟んでナット(図示せず)で締め付けられる。複数の単電池11は、詳しくは図示しないが、保持板等の公知の固定手段により固定されている。
【0027】
(電池用配線モジュール13)
図2に示すように、単電池群12の上面には、単電池11の並び方向に沿って細長い電池用配線モジュール13が配置されている。
【0028】
電池用配線モジュール13は大まかには、電極端子14間を接続する複数のバスバー15が保持された樹脂プロテクタ16と、樹脂プロテクタ16に保持されたフレキシブルプリント基板17(以下、単にFPC17という。)とを備えている。後記するように、樹脂プロテクタ16は2本が互いに平行に配される一方、FPC17はU字形をなして形成されている。
【0029】
(FPC17)
先にFPC17を説明する。FPC17は、図3及び図4に示すように、ポリイミドフィルムや液晶状フィルム等からなる絶縁性のベースフィルムの一面、または両面にプリント配線技術により導電路18(図5参照)が形成された構造である。
【0030】
FPC17は全体としては、2列に並ぶ第1FPC帯19と第2FPC帯20の一端部同士を連結部56で連結してなるU字形に形成されている。
【0031】
第1FPC帯19(図4の上側)は、裏面のみに導電路18が形成されている。一方、第2FPC帯20(図4の下側)は裏面と表面との両面に導電路18が形成されている。したがって、第2FPC帯20の表面が、電子部品23等が実装される実装面21となっている。また、第1FPC帯19、及び第2FPC帯20の裏面に形成された導電路18は、後述するバスバー15と電気的に接続されて、電極端子14における単電池11の電圧を検知する電圧検知導電路22とされる。
【0032】
第1FPC帯19は、長さ方向に沿って7つの単位領域24Aに等分されている。各単位領域24Aの長さは、隣り合う単電池11を2個を合わせた厚さにほぼ匹敵する。隣り合う各単位領域24Aの間には、余長吸収機能を果たす余長吸収部25が、下向きに膨出されている。
【0033】
第2FPC帯20は、長さ方向に沿って6つの単位領域に分割されており、ここで中央部の4つの単位領域24Bは、第1FPC帯19の単位領域24Aと同じく単電池11の2個分の厚さに相当する長さを有するのに対して、両端の2個の単位領域24Cは、単電池11の3個分の厚さに相当する長さを有している。隣り合う各単位領域24B,24Cの間には、同じく余長吸収機能を果たす余長吸収部25が、下向きに膨出されている。
【0034】
第1FPC帯19と第2FPC帯20とでは、それぞれの単位領域24Aと、24B,24Cとが、単電池11の1個分だけピッチがずれて配されている。
【0035】
以下の説明において、単位領域24A,24B,及び24Cについて共通の説明を行う場合は、単位領域24として説明する場合がある。
【0036】
第1FPC帯19と第2FPC帯20の裏面には、詳しくは後記するように、バスバー15に一体形成された補強板26が、各単位領域24ごとに固定されるようになっている。バスバー15は単電池11の電圧に関する情報を取り込む検知端子として併せて機能するようになっている。第1FPC帯19と第2FPC帯20の裏面には、図5に概略的に示すように、各単位領域24ごとにランド27と、同ランド27から導出された電圧検知導電路22が形成されており、バスバー15の補強板26はランド27と電気的に接続されるようになっている。
【0037】
なお、各単位領域24には、同図に示すように、ランド27及び同ランド27と接続された電圧検知導電路22と異なる複数本の銅箔28が、上記のランド27及び電圧検知導電路22とは、電気的に絶縁された形態で形成されている。また、余長吸収部25にも、電圧検知導電路22と異なる銅箔28が形成されている。
【0038】
第2FPC帯20の表面には、図10に参照して示すように、例えば各単位領域24B、24Cごとに、電子部品23がリフロー半田付け等の公知の手法により導電路18に対して接続されている。電子部品23は、CPU23Aを含む。ランド27と接続された電圧検知導電路22にはCPU23Aが接続されている。このCPU23Aは、バスバー15を介して取得した単電池11の電圧に関する情報から単電池11の電圧を検知するようになっている。
【0039】
バスバー15とCPU23Aとは電圧検知導電路22で接続されている。CPU23Aは、バスバー15から単電池11の電圧値を取得し、単電池11の電圧が所定の正常値内であるか否かを監視するようになっている。
【0040】
第2FPC帯20における中央部の1個の単位領域24Bと、両端の2個の単位領域24Cとには、その内側縁から延出された延出片30が形成されている。延出片30は、単位領域24の内側縁に沿うと共に細長い帯状に切り出された細片が、FPC17の延びる方向に対して直角に曲げ形成されたのち、その先端部がU字形に曲げられた形状をなしている。延出片30の先端部の下面(単電池11側の面)にはサーミスタ29(温度検知部の一例)が装着されるようになっている(図12参照)。このサーミスタ29は対応する単電池11と直接に接触して、この単電池11の温度を検出し、その温度検知信号を、導電路18を介してCPU23Aに送信するように機能する。CPU23Aは、サーミスタ29から取得した単電池11の温度が所定の正常値内であるか否かを監視するようになっている。
【0041】
第2FPC帯20の自由端には、外部ECU(図示せず)と接続されるコネクタ部32が取り付けられるようになっている。コネクタ部32は、導電路18を介してCPU23Aと接続されている。CPU23Aは、外部ECUから情報を取得すると共に、外部ECUに対して、単電池11の電圧、及び単電池11の温度等の、単電池11に関する情報を送信するようになっている。
【0042】
(バスバー15)
次に、隣り合う単電池11の電極端子14間を接続するバスバー15について説明する。バスバー15は、一部既述したように、単電池群12側の電圧を検知する検知端子として併せて機能する。バスバー15は、銅、銅合金、ステンレス鋼(SUS)等の金属板をプレス加工して形成される。バスバー15は、13個の2穴バスバー15Aと、2個の1穴バスバー15Bとの、2種類のバスバー15からなる。
【0043】
2穴バスバー15Aは、図6及び図7に示すように、単電池11の電極端子14が挿通される2個の端子挿通孔33が所定間隔を開けて開口された長寸の平面長方形をなす本体部34Aを備えている。一方、1穴バスバー15Bは、図8及び図9に示すように、単電池11の電極端子14が挿通される単一の端子挿通孔33を開口した長寸の平面長方形をなす本体部34Bを備えている。
【0044】
各バスバー15A,15Bには、補強板26A,26Bが一体形成されている。2穴バスバー15Aを例に採ると、本体部34Aの一側縁側に垂直部35Aを介して補強板26Aが一段上がった段差状に形成されている。補強板26Aは、第1FPC帯19の単位領域24Aと第2FPC帯20の単位領域24Bにおける裏面のほぼ全面に当たる平面長方形に形成されている。なお、第2FPC帯20の両端の単位領域24Cでは、2/3の領域に当たるようになっている。
【0045】
1穴バスバー15Bでは、補強板26Bは同じく本体部34Bの一側縁側に垂直部35Bを介して一段上がった段差状に形成されている。1穴バスバー15Bの補強板26Bは、本体部34Bと同様に短寸に形成され、第2FPC帯20の両端の単位領域24Cにおける残りの1/3の領域に当たるようになっている。
【0046】
両バスバー15A,15Bの補強板26A,26Bにおけるほぼ四隅に対応する位置には、位置決め用の貫通孔36が形成されている。なお、FPC17の各単位領域24にも、上記した補強板26A,26Bの貫通孔36と整合した貫通孔37が形成されている。
【0047】
両バスバー15A,15Bの補強板26A,26Bにおける周縁部には、後記する接着剤の進入を許容する進入孔38が適宜に開口されている。
【0048】
(樹脂プロテクタ16)
樹脂プロテクタ16は、一部既述したように、FPC17の2辺を構成する第1FPC帯19と第2FPC帯20とに対応して、2本が互いに平行に配されている。
【0049】
樹脂プロテクタ16のうち、図2の上側に位置する第1樹脂プロテクタ16Aは、第1FPC帯19の単位領域24Aと対応するようにして、7個の連結ユニット39Aから構成されている。
【0050】
また、樹脂プロテクタ16のうち図2の下側に位置する第2樹脂プロテクタ16Bは、第2FPC帯20の単位領域24B,24Cと対応するようにして、6個の連結ユニット39Bから構成されており、ここで中央部の4個の連結ユニット39Bは、上記した第1樹脂プロテクタ16Aを構成する連結ユニット39Aと長さが同じであるのに対して、両端の2個の連結ユニット39Cは、単位領域24Cに対応して全体として長いものに形成されている。
【0051】
連結ユニットの基本的な構造を、第2樹脂プロテクタ16Bの中央部に配される連結ユニット39Bを例にして説明する。
【0052】
連結ユニット39Bは、図13ないし図15に示すように、2穴バスバー15Aにおける本体部34Aが収容される本体部収容部40Bと、FPC17が収容されるFPC収容部41B(収容部の一例)とが並んで形成されているとともに、FPC収容部41Bの側縁には、FPC収容部41Bの上面を覆うカバー42Bがヒンジ43を介して揺動開閉可能に形成されている。
【0053】
本体部収容部40Bは、2穴バスバー15Aの本体部34Aを上方から緊密に挿入可能な箱形に形成されており、同本体部収容部40Bの底面には、本体部34Aにおける2個の端子挿通孔33の形成位置を外部に開口するべく2個の窓孔44が形成されている。本体部収容部40BにおけるFPC収容部41Bと反対側の側壁には、本体部34Aの一側縁における長さ方向の中央部に係止して抜け止めする係止爪45が形成されている。
【0054】
FPC収容部41Bは、上記した本体部収容部40Bにおける側壁の略中央高さ位置から側方に張り出すようにして形成されている。したがって当該側壁の上部側は切除されている。FPC収容部41Bには、FPC17の下側に、バスバー15の補強板26が載置されるようになっている。FPC収容部41Bの四隅にはピン46が立てられており、このピン46が、互いに整合する、補強板26A,26BとFPC17とに整合して開口された貫通孔36,37に貫通可能となっている。
【0055】
FPC収容部41Bの前後の端縁のうち前縁(図14の左側)には、一対の連結片47が突出形成されているとともに、後縁(図14の右側)には、同連結片47を摺動可能に受け入れる受け部48が形成されている。
【0056】
カバー42Bは、FPC収容部41Bの上面の全面を覆うことが可能な大きさに形成されている。カバー42Bの裏面には、その中央部に、FPC17の表面に実装された電子部品23を嵌めて逃がす浅い逃がし凹部49が形成されており、その回りに押さえリブ50が形成されている。
【0057】
カバー42Bの揺動端側の端縁における両端には、一対のロック片51が裏側に突出して形成されている一方、上記した本体部収容部40Bの側壁における両端部には、ロック片51が弾性的に係止するロック部52が設けられている。また、カバー42Bの裏面の四隅には、FPC収容部41Bの四隅に立てられたピン46の先端が嵌る嵌合孔53が形成されている。
【0058】
図18に示すように、第2樹脂プロテクタ16Bの自由端側に配される連結ユニット39Cは、本体部収容部40Cが、2穴バスバー15Aにおける本体部34Aと、1穴バスバー15Bの本体部34Bとを隔絶して収容可能な形状となっている。FPC収容部41Cは、第2FPC帯20における自由端側の単位領域24Cに裏張りされた2穴バスバー15Aの補強板26Aと1穴バスバー15Bの補強板26Bが載置可能な形状に形成され、さらにコネクタ部32が設けられた第2FPC帯20の自由端が載置可能なコネクタ部載置部54が延出形成されている。
【0059】
カバー42Cは、FPC収容部41Cの上面の全面を覆うことが可能な大きさに形成されているとともに、上記のコネクタ部32を覆う保護カバー55が一体形成されている。
【0060】
第2樹脂プロテクタ16Bの連結端側に配される連結ユニット39Dは、本体部収容部40Dが、2穴バスバー15Aにおける本体部34Aと、1穴バスバー15Bの本体部34Bとを隔絶して収容可能な形状となっている一方、FPC収容部41Dは、第2FPC帯20における連結端側の単位領域24Cに裏張りされた2穴バスバー15Aの補強板26Aと1穴バスバー15Bの補強板26Bが載置可能な形状であって、かつ第1FPC帯19と第2FPC帯20との連結部56の端部が載置される連結部載置部57が延出形成されている。カバー42Dは、FPC収容部41Dから連結部載置部57に亘る上面の全面を覆うことが可能な大きさに形成されている。
【0061】
両連結ユニット39C,39Dともに、その他の形状については、上記した連結ユニット39Bと同様である。
【0062】
第1樹脂プロテクタ16Aを構成する7個の連結ユニット39Aは、本体部収容部40A、FPC収容部41A及びカバー42Aを備える等の基本的な構造について、上記した第2樹脂プロテクタ16Bの中央部の連結ユニット39Bと同様である。なお、第1樹脂プロテクタ16Aを構成する連結ユニット39Aには、カバー42Aの裏面において、逃がし凹部49が形成されておらず、裏面のほぼ全面にわたって押さえリブ50が形成されている。この構成において、第1樹脂プロテクタ16Aを構成する連結ユニット39Aは、第2樹脂プロテクタ16Bの中央部の連結ユニット39Bと異なっている。
【0063】
さて、図22及び図23に示すように、各連結ユニット39A〜39Dにおける本体部収容部40A〜40Dの外面には、FPC収容部41A〜41Dから延出された延出片30を保持する溝状をなす保持部58が形成されている。この保持部58内に、延出片30の先端を挟み込むことにより、延出片30は保持部58によって所定の位置に保持される。
【0064】
また、図23及び図24に示すように、各連結ユニット39A〜39Dにおける本体部収容部40A〜40Dの外面には、延出片30に実装されたサーミスタ29を単電池11に向かって押圧する押圧部59が形成されている。押圧部59は、本体部収容部40A〜40Dの外面から突出するリブ状に形成されており、側方から見て略U字状をなしている。押圧部59の下面は、連結ユニット39A〜39Dの下面よりも下方(単電池11側)に僅かに突出して形成されている。押圧部59の下面には、下方に突出して、サーミスタ29が押圧部59から外れることを防止する外れ止め突起60が形成されている。外れ止め突起60の、押圧部59の下面からの突出高さ寸法は、サーミスタ29の高さ寸法よりも小さく設定されている。押圧部59は、上下方向に弾性変形可能に形成されている。
【0065】
本体部収容部39A〜39Dの外面には、FPC収容部41A〜41Dから導出された延出片30を押圧部59へと案内する溝状をなす案内部61が形成されている。案内部61は本体部収容部39A〜39Dの外面に沿う溝状に形成されている。この案内部61の内部に延出片30を挟み込むことにより、延出片30は押圧部59へと案内されるようになっている。案内部61の内壁には、延出片30が案内溝から上方へ外れることを抑制する外れ止め部62が内方に突出して形成されている。
【0066】
図25に示すように、サーミスタ29は、押圧部59に延出片30が保持された状態で、延出片30に対して単電池11側(下側)に配されるようになっている。これにより、電池用配線モジュール13が単電池群12に取り付けられた状態で、サーミスタ29は単電池11の上面と直接に接触するようになっている。図25には、電池用配線モジュール13が単電池群12に取り付けられる前の状態における押圧部59の状態が記載されている。なお、図25には、単電池群12に電池用配線モジュール13が取り付けられた状態における単電池11の上面の位置が、想像線(二点鎖線)で示されている。
【0067】
電池用配線モジュール13が単電池群12に取り付けられた状態においては、単電池11の上面は、サーミスタ29と下方から当接し、サーミスタ29を上方に押圧する。これにより、押圧部59は、サーミスタ29及び延出片30を介して上方に押圧されて、上方に弾性撓み変形する。この結果、押圧部59においては、下向きの弾発力が発生し、この弾発力により、サーミスタ29は単電池11の上面に密着するようになっている。
【0068】
(組立手順)
本実施形態に係る電池モジュール10の組立手順の一例を説明する。図1に示すように、図示14個の単電池11を、隣り合う単電池11において正負が逆向きとなった形態で重ねて並べることにより、単電池群12が形成される。
【0069】
一方、図3に示すように、第1FPC帯19と第2FPC帯20とを連結部56で連結したU字形をなすFPC17が形成され、図10に示すように、第2FPC帯20の表面に対し、CPU23A及びサーミスタ29を含む電子部品23を、同一の工程において、リフロー半田付けにより実装する。併せてコネクタ部32も装着する。その後、第2FPC帯20から切り出された後に曲げ形成されて、所定形状の延出片30が形成される。
【0070】
上記のように電子部品23等が実装されたFPC17に対して、補強板26A,26Bが貼着される。第1FPC帯19では、7つの単位領域24Aの裏面に対して、それぞれ2穴バスバー15Aの補強板26Aが貼着される。より詳細には、単位領域24Aの裏面全面に導電性接着剤が塗布されたのち、2穴バスバー15Aの本体部34Aが内側(第2FPC帯20側)を向いた姿勢で、補強板26Aが、貫通孔36,37を整合させつつ対応する単位領域24Aの裏面に押し付けられることで貼り付けられる。
【0071】
第2FPC帯20では、その中央の4つの単位領域24Bの裏面については、2穴バスバー15Aの補強板26Aが、上記と同じ要領により導電性接着剤を介して全面に貼り付けられる。両端の単位領域24Cの裏面には、2穴バスバー15Aの補強板26Aと1穴バスバー15Bの補強板26Bとが、間隔を開けて内外に並んだ形態で、同じく導電性接着剤を介して全面に貼り付けられる。以上により、バスバー15を一体的に取り付けたFPC17が形成される。
【0072】
一方、7個の連結ユニット39Aが、連結片47を受け部48に挿通しつつ繋がれることで第1樹脂プロテクタ16Aが形成され、また、連結ユニット39C,39Dの間に4個の連結ユニット39Bを配して、同様に連結片47を受け部48に挿通しつつ繋ぐことによって第2樹脂プロテクタ16Bが形成される。この第1樹脂プロテクタ16Aと第2樹脂プロテクタ16Bとが、所定間隔を開けて互いに平行に配される。
【0073】
この状態から、FPC17が樹脂プロテクタ16A,16Bに対して収容される。詳細には、FPC17に装着されたバスバー15A,15Bの本体部34A,34Bが対応する連結ユニット39A〜39Dの本体部収容部40A〜40Dの底部まで押し込まれ、係止爪45により抜け止めされる。それに併せて、同バスバー15A,15Bの補強板26A,26B並びにその補強板26A,26Bが貼着されたFPC17が、FPC収容部41に立てられたピン46を貫通孔36,37に貫通させつつFPC収容部41A〜41D上に載置される。
【0074】
続いて、FPC17の側縁に形成された延出片30を、FPC収容部41から導出し、案内部61の内部に挟みこむ。次に、押圧部59の下面に、サーミスタ29が延出片30に対して押圧部59と反対側に位置する姿勢で、延出片30及びサーミスタ29を配する。更に、延出片30の端部を保持部58の内部に挟みこむことにより、延出片30を保持する。
【0075】
カバー42A〜42Dは、裏面の嵌合孔53にピン46の先端を嵌めて位置合わせされつつ閉じられ、正規に閉じられたところで、ロック片51が相手のロック部52に係止して閉鎖状態にロックされる。
【0076】
これにより、第1FPC帯19と第2FPC帯20の表面、並びにコネクタ部32の上面が覆われた形態の完成品としての電池用配線モジュール13が形成される。
【0077】
以上のように形成された電池用配線モジュール13が、図1に示すように、単電池群12の上面の所定位置に被せられ、2穴バスバー15A及び1穴バスバー15Bの端子挿通孔33に、単電池11の対応する電極端子14をそれぞれ挿通し、各電極端子14にナットを螺合させて締め付けることにより、電極端子14とバスバー15とが接続される。
【0078】
各電極端子14にナットを締め付けることにより、電池用配線モジュール13は単電池11に接近する方向の力を受ける。すると、図25に示すように、押圧部59は、延出片30及びサーミスタ29を介して、単電池11の上面から上方に押圧される。すると、押圧部59は上方に弾性変形し、その反作用として、下方に弾発力を及ぼす。これにより、押圧部59は、延出片30及びサーミスタ29を下方に(単電池11に向かう方向)に押圧する。
【0079】
以上により、電池モジュール10が形成されることになる。なお、このときFPC17に形成されたヒンジ43部が伸縮して隣り合う連結ユニット39A〜39Dの間隔が変化しつつ樹脂プロテクタ16A,16Bの長さが調整され、単電池群12との取り付け誤差が吸収される。
【0080】
(本実施形態の作用及び効果)
続いて、本実施形態の作用及び効果について説明する。本実施形態によれば、押圧部59によって単電池11に押圧されるのは延出片30とサーミスタ29なので、FPC17の本体部分は押圧部59からの力を受けないようになっている。これにより、FPC17を保護することができる。
【0081】
また、本実施形態によれば、サーミスタ29は単電池11と直接に接触しており、また、押圧部59によって単電池11に押圧される。これにより、サーミスタ29と単電池11とを密着させることができるので、単電池11の温度を確実に検知することができる。
【0082】
また、本実施形態においては、押圧部59は、樹脂プロテクタ16から単電池11側に向かって僅かに突出して形成されており、サーミスタ29は押圧部59と単電池11との間に配されている。これにより、樹脂プロテクタ16が単電池群12に取り付けられた状態において、サーミスタ29は、単電池11と押圧部59との間に挟まれることにより、単電池11と確実に接触する。これにより単電池11の温度を確実に検知することができる。
【0083】
また、本実施形態によれば、延出片30は、第2FPC帯20の側縁に沿って細長い帯状に形成された後、直角に折り曲げられてなる。これにより、第2FPC帯20の側縁に沿って細長い帯状に形成された延出片30を直角に折り曲げることで、サーミスタ29が取り付けられる延出片30を形成できる。この結果、延出片30を、第2FPC帯20の側縁から、直角に延出して形成する場合に比べて、1つの第2FPC帯20を作成するために必要とされる面積を小さくすることができるので、歩留まりを向上させることができる。
【0084】
また、本実施形態によれば、樹脂プロテクタ16にはFPC17を収容するFPC収容部41A〜41Dが形成されており、樹脂プロテクタ16には、FPC収容部41A〜41Dから導出された延出片30を押圧部59に案内する案内部61が形成されている。これにより、延出片30は、FPC収容部41A〜41Dから導出され、案内部61によって押圧部59へと案内される。この結果、サーミスタ29が押圧部59によって確実に単電池11に押圧されるので、単電池11の温度を確実に検知することができる。
【0085】
また、本実施形態によれば、FPC17は電子部品23及びサーミスタ29が実装された実装面21を有し、樹脂プロテクタ16が単電池群12に取り付けられた状態において、電子部品23はFPC17に対して単電池11と反対側に位置して配されており、サーミスタ29は延出片30が折り曲げられることにより延出片30に対して単電池11側に位置して配されている。このように本実施形態によれば、電子部品23とサーミスタ29とをFPC17の実装面21に対して同一工程で実装することができる。更に、サーミスタ29と単電池11とを直接に接触させることができるので、単電池11の温度を更に確実に検知することができる。
【0086】
また、本実施形態によれば、FPC17には、電極端子14と電気的に接続されて単電池11の電圧を検知するランド27が形成されている。これにより、FPC17に形成されたランド27によって、単電池11の電圧を検知することができるので、電圧検知用の電線を、別途、配索する必要がない。これにより、電池用配線モジュール13を小型化できる。
【0087】
また、本実施形態によれば、樹脂プロテクタ16には、異なる単電池11の電極端子14同士を接続するバスバー15A,15Bが収容されている。これにより、樹脂プロテクタ16を単電池群12に取り付けることにより、異なる単電池11の電極端子14同士を電気的に接続することができる。
【0088】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)本実施形態においては、1つの第2FPC帯20には3つの延出片30が形成される構成としたが、これに限られず、図26に示すように、1つの第2FPC帯20に4つの延出片30が形成される構成としてもよい。また、1つのFPC17には、1つ、2つ、又は5つ以上の延出片30が形成される構成としてもよい。
【0089】
(2)本実施形態においては、押圧部59は樹脂プロテクタ16に一体に形成される構成としたが、これに限られず、押圧部59は樹脂プロテクタ16とは別体に形成されてなり、樹脂プロテクタ16に組み付けることによりサーミスタ29を単電池11に押圧する構成としてもよい。
【0090】
(3)本実施形態においては、延出片30は、FPC17の側縁を切り出して形成されたが、これに限られず、延出片30は、FPC17の側縁から外方に延出して形成される構成としてもよい。
【0091】
(4)本実施形態においては、FPC17に形成された電圧検知導電路22と、バスバー15とが電気的に接続されて、電極端子14の電圧が検知される構成としたが、FPC17に形成された導電路18と、バスバー15とは、接続されない構成としてもよい。
【0092】
(5)本実施形態においては、異なる単電池11の電極端子14同士はバスバー15A,15Bによって電気的に接続される構成としたが、これに限られず、例えば、電極端子14同士を電線によって接続してもよく、また、可撓性を有する編組線によって接続してもよい。また、板状に形成された電極端子14同士を互いに接近する方向に曲げ加工し、電極端子14同士を重ねた状態で、弾性部材で弾性的に押圧することにより電極端子14同士を電気的に接続してもよい。
【0093】
(6)本実施形態においては、温度検知部としてサーミスタ29を用いたが、これに限られず、温度検知部としては、熱電対、PN結合を有する半導体素子等、単電池11の温度を検知可能な部材を適宜、選択できる。
【0094】
(7)本実施形態においては、単電池11は扁平な直方体形状をなしていたが、これに限られず、円筒形状、角筒状等、必要に応じて任意の形状としうる。また、本実施形態においては、単電池11の上面から一対の電極端子14,14が形成される形状としたが、これに限られず、単電池11の上面に一つの電極端子14が形成され、下面に一つの電極端子14が形成される構成としてもよい。また、単電池11の扁平な面に、それぞれ電極端子14が形成される構成としてもよい。
【符号の説明】
【0095】
11…単電池
12…単電池群
13…電池用配線モジュール
14…電極端子
15A,15B…バスバー(接続部材)
16…樹脂プロテクタ
17…FPC(フレキシブルプリント基板)
21…実装面
23…電子部品
27…ランド
29…サーミスタ(温度検知部)
30…延出片
41A,41B,41C,41D…FPC収容部(収容部)
59…押圧部
61…案内部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
正極及び負極の電極端子を備えた複数の単電池を備えた単電池群に取り付けられる電池用配線モジュールであって、
合成樹脂製の樹脂プロテクタと、前記樹脂プロテクタに配設されるフレキシブルプリント基板と、前記フレキシブルプリント基板の側縁から延出されて前記単電池に向かって配索される延出片と、前記延出片に取り付けられると共に前記単電池と接触して前記単電池の温度を検知する温度検知部と、を備え、
前記樹脂プロテクタは前記延出片及び前記温度検知部を前記単電池に押圧して、前記温度検知部を前記単電池と接触させる押圧部を備える電池配線モジュール。
【請求項2】
前記押圧部は、前記樹脂プロテクタから前記単電池側に向かって僅かに突出して形成されており、前記温度検知部は前記押圧部と前記単電池との間に配されている請求項1に記載の電池用配線モジュール。
【請求項3】
前記延出片は、前記フレキシブルプリント基板の側縁に沿って細長い帯状に形成された後、直角に折り曲げられてなる請求項1または請求項2に記載の電池用配線モジュール。
【請求項4】
前記樹脂プロテクタには前記フレキシブルプリント基板を収容する収容部が形成されており、
前記樹脂プロテクタには、前記収容部から導出された前記延出片を前記押圧部に案内する案内部が形成されている請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の電池用配線モジュール。
【請求項5】
前記フレキシブルプリント基板は電子部品及び前記温度検知部が実装された実装面を有し、
前記樹脂プロテクタが前記単電池群に取り付けられた状態において、前記電子部品は前記フレキシブルプリント基板に対して前記単電池と反対側に位置して配されており、前記温度検知部は前記延出片が折り曲げられることにより前記延出片に対して前記単電池側に位置して配されている請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の電池用配線モジュール。
【請求項6】
前記フレキシブルプリント基板には、前記電極端子と電気的に接続されて前記単電池の電圧を検知するランドが形成されている請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の電池用配線モジュール。
【請求項7】
前記樹脂プロテクタには、異なる前記単電池の前記電極端子同士を接続する接続部材が収容されている請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の電池用配線モジュール。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【公開番号】特開2013−97894(P2013−97894A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−237129(P2011−237129)
【出願日】平成23年10月28日(2011.10.28)
【出願人】(395011665)株式会社オートネットワーク技術研究所 (2,668)
【出願人】(000183406)住友電装株式会社 (6,135)
【出願人】(000002130)住友電気工業株式会社 (12,747)
【Fターム(参考)】