説明

音楽再生装置及び音楽再生方法

【課題】適切な運転をしているときにお気に入りの曲が再生される確率を増加させることが可能な音楽再生装置を提供する。
【解決手段】 再生期間に、複数の楽曲のそれぞれに付加された重み付けに応じた確率で楽曲を選択する楽曲選択部12と、再生期間中に所定の間隔で自車の走行環境及び運転状態を取得する運転情報取得部14と、走行環境での運転の評価基準に基づいて、運転状態が適切かを所定の間隔毎に評価し、再生期間中において所定の間隔毎に評価された結果に基づいて、再生期間中の自車の運転が適切であったかを判定する運転判定部16と、再生期間中の運転が適切であった場合、複数の楽曲の中のお気に入り曲の重み付けを増加させる重み付け変更部18とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載用の音楽再生装置及び音楽再生方法に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車の運転中では、交通法規等の制約を遵守しなければならない等、運転者は心的ストレスのかかる状況にある。車載の音楽再生装置で再生した音楽を聴きながら運転することにより、運転者は運転時のストレスを軽減させることができる。
【0003】
音楽再生装置には、ハードディスクドライブ等に多数の楽曲を含む音楽データが記録されている。音楽再生装置では、音楽データに記載された番号やファイルツリー構成から再生順番を決めたり、ランダムに選曲したり、あるいは一度再生した曲は選択対象から除いてランダムに選曲したりして楽曲が再生される。
【0004】
上述の選曲方法に加えて、道路の種類、走行位置、あるいは走行状況等の走行道路情報、走行時間、及び天気情報等の環境に応じて、好ましい選曲を自動で行う方法が提案されている。自車の走行状態に対応した感性語を特定して、感性語に基づいて楽曲を選択する方法が提案されている(特許文献1参照)。自車の走行状況が変化したときに、現在再生している曲のテンポとは異なるテンポの音楽を選曲する方法が提案されている(特許文献2参照)。また、自車の走行速度が基準速度を超えた場合、楽曲の再生状態を変更する方法が提案されている(特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】国際公開WO2006/120929号公報
【特許文献2】特開2007−303981号公報
【特許文献3】特開2009−115567号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、番号順あるいはランダムモードで選曲すると、運転中になかなかお気に入りの音楽が再生されない場合がある。特に、交通渋滞中では適切な運転であってもイライラしやすくなる。また、適切な速度で安定走行中には、運転者は退屈しやすくなる。このようなときに、聴きたくない音楽が連続して再生されると、運転手には余計なストレスがかかったり、運転の楽しさがそがれて更に退屈したりしてしまう。また、適切な運転中であっても、聴きたくない曲をスキップしたり、お気に入りの曲をリストから探したりすると、運転が散漫になり好ましくない。
【0007】
本発明の目的は、適切な運転をしているときにお気に入りの曲が再生される確率を増加させることが可能な音楽再生装置及び音楽再生方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様によれば、再生期間に、複数の楽曲のそれぞれに付加された重み付けに応じた確率で楽曲を選択する楽曲選択部と、再生期間中に所定の間隔で自車の走行環境及び運転状態を取得する運転情報取得部と、走行環境での運転の評価基準に基づいて、運転状態が適切かを所定の間隔毎に評価し、再生期間中において所定の間隔毎に評価された結果に基づいて、再生期間中の自車の運転が適切であったかを判定する運転判定部と、再生期間中の運転が適切であった場合、複数の楽曲の中のお気に入り曲の重み付けを増加させる重み付け変更部とを備える音楽再生装置が提供される。
【0009】
本発明の他の態様によれば、再生期間に、複数の楽曲の中からそれぞれに付加された重み付けに応じた確率で選択した楽曲を再生するステップと、再生期間中に所定の間隔で、自車の走行環境及び運転状態を取得し、走行環境での運転の評価基準に基づいて、運転状態が適切かを評価するステップと、再生期間中における所定の間隔毎の評価結果に基づいて、再生期間中の自車の運転が適切であったかを判定するステップと、再生期間中の運転が適切であった場合、複数の楽曲の中のお気に入り曲の重み付けを増加させて次の再生期間に再生される楽曲を選択するステップとを含む音楽再生方法が提供される。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、適切な運転をしているときにお気に入りの曲が再生される確率を増加させることが可能な音楽再生装置及び音楽再生方法を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施の形態に係る音楽再生装置の一例を示す概略図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る音楽再生装置の楽曲データベースの一例を示す図である。
【図3】図2に示した楽曲データベースの重み付け変更の一例を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る音楽再生方法の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下図面を参照して、本発明の形態について説明する。以下の図面の記載において、同一または類似の部分には同一または類似の符号が付してある。但し、図面は模式的なものであり、装置やシステムの構成等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な構成は以下の説明を参酌して判断すべきものである。また図面相互間においても互いの構成等が異なる部分が含まれていることは勿論である。
【0013】
又、以下に示す本発明の実施の形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
【0014】
本発明の実施の形態に係る音楽再生装置は、図1に示すように、選択ユニット10、記憶ユニット30、走行環境検出ユニット50、運転状態検出ユニット52、操作部40、表示部42、再生ユニット44、及びスピーカ46を備える。選択ユニット10は、楽曲選択部12、運転情報取得部14、運転判定部16、重み付け変更部18、及び記憶部20を備える。記憶ユニット30は、楽曲データベース32、評価基準データベース34、及び交通情報データベース36を備える。
【0015】
走行環境検出ユニット50は、自車の走行位置、道路種別、制限速度、天候情報、渋滞や事故等の交通情報、前方状況等の走行環境を検出する。走行環境検出ユニット50には、例えば、地図データを含むグローバルポジショニングシステム(GPS)、ジャイロセンサ、通信機器、レーダシステム、及び前方カメラが含まれる。GPS及びジャイロセンサ等からの情報を元に、走行位置、道路種別や制限速度が取得される。天候情報や交通情報は、インターネット、ラジオ、及びビーコン等に接続された通信機器により取得される。前走車、道路形状、交通標識及び停止線等の前方状況は、レーダシステム及び前方カメラ等により認識される。
【0016】
運転状態検出ユニット52は、自車の運転状態を検出する。運転状態として、例えば、自車の実速度、発進や停止、走行中の加速や減速、左右の方向変更、前走車との車間距離、停車位置、及び運転操作等が含まれる。運転状態検出ユニット52には、例えば、速度メータ、加速度センサ、ジャイロセンサ、レーダシステム、前方カメラ、車内カメラ、音声入力装置、接触センサ等が含まれる。自車の実速度は、速度メータ等により検知される。加速や減速、あるいは方向変更は、加速度センサ及びジャイロセンサ等で検出される加速度及び角速度により認識される。前走車との車間距離は、レーダシステム等で検出される。停車位置は、前方カメラ等により検出される。運転操作に関しては、ホーンを鳴らした回数、片手運転の回数、周囲確認の有無、及び車内の音声の音量等の運転態度が、接触センサ、車内カメラ及び音声入力装置等により検出される。
【0017】
記憶ユニット30の楽曲データベース32には、複数の楽曲のファイルが登録される。複数の楽曲のそれぞれには、図2に示すように、曲番、曲名、アーティスト名、重み付け、及びお気に入り等が登録されている。音楽再生では、曲番に従って楽曲を順次再生する順次再生モード、あるいは重み付けに応じた確率でランダムに曲番を選択して再生するランダム再生モード等が用いられる。複数の楽曲の中のお気に入り曲には、お気に入りのフラグが設定される。また、スキップ(即時他曲選択)されず再生回数が多い楽曲に対して自動的にお気に入りのフラグを設定してもよい。
【0018】
評価基準データベース34には、自車の運転状態が適切であるか、あるいは不適切であるか評価するための評価基準の規定が記載される。例えば、自車の実速度、加速度、角速度、停車位置、前走車との車間距離、及び運転操作等に関して、それぞれ評価基準が規定される。
【0019】
自車の実速度の評価基準に関して、自車の走行位置の制限速度及び前走車速度のうち、遅い方の速度を基準速度と規定する。また、悪天候においては、基準速度を所定の値だけ遅くする。実速度が基準速度以下であれば適切と評価し、基準速度を超えれば不適切と評価する。
【0020】
加速度及び角速度に関して、所定の基準加速度及び基準角速度を規定する。基準加速度及び基準角速度より測定値が大きい場合、急発進や急停止、急加速や急減速、及び急ハンドル等と認定して、不適切と評価する。また、車間距離に関して、前走車が認識された場合、実速度に応じて基準車間距離範囲を規定する。基準車間距離範囲内であれば適切と評価し、基準車間距離範囲外は不適切と評価する。
【0021】
停車位置に関して、横断歩道、踏み切り、及び停止信号等のいずれかが認識され、且つ停車禁止でない場合、停止線前に停止すれば適切と評価する。また、運転操作に関して、迷惑運転、危険運転及び散漫運転等を規定する。例えば、一定期間中にホーンを鳴らした回数が基準値より多ければ、迷惑運転として不適切と評価する。片手運転や手放し運転は、危険運転として不適切と評価する。左折や右折時、あるいは交通量が多い一般道路等で周囲確認を行なわなかった場合は、危険運転として不適切と評価する。なお、これらは車内にカメラなどを設置してその撮影情報を元に認識することができる。車内での音楽や会話等の音声の音量が基準音量より大きい場合、散漫運転として不適切と評価する。
【0022】
交通情報データベース36には、走行環境検出ユニット50等により取得された交通情報が記載されている。
【0023】
選択ユニット10の楽曲選択部12は、複数の楽曲のそれぞれに設定された重み付けに応じた確率でランダムに楽曲を選択する。図2に示すように、N曲の楽曲の全てに重み付けwが設定されている場合、ランダム再生モードで選択される確率は、全ての楽曲で等しくなる。
【0024】
運転情報取得部14は、走行環境検出ユニット50及び運転状態検出ユニット52から自車の走行環境及び運転状態を取得する。例えば、走行位置、道路種別、制限速度、天候情報、交通情報、及び前方状況等が、走行環境検出ユニット50から取得される。自車の実速度及び運転操作等が、運転状態検出ユニット52から取得される。
【0025】
運転判定部16は、記憶ユニット30の評価基準データベース34を参照して、取得した走行環境での運転の評価基準を設定する。評価基準に基づいて、取得した運転状態が適切か評価される。一定の期間中において所定の間隔毎に評価された結果に基づいて、期間中の自車の運転が適切であったか判定される。例えば、評価を行った期間中において、適切と評価された数が、不適切と評価された数よりも多い場合に、適切な運転と判定する。評価対象の運転状態については、実速度、加速度、角速度、停車位置、車間距離、及び運転操作等のすべての項目について評価してもよく、運転状態の複数の項目の中から適宜選択した項目についてのみ評価してもよい。
【0026】
重み付け変更部18は、評価を行った期間中の運転が適切であった場合、楽曲データベース32に設定された重み付けを変更する。図3に示すように、お気に入りのフラグを検索し、お気に入り曲の重み付けwに、例えば増分xを加える。
【0027】
記憶部20は、選択ユニット10における処理において、取得した運転情報のデータや処理途中の評価結果のデータを一時的に保存する。
【0028】
操作部40は、各種の操作ボタンやタッチパネル等で構成される。楽曲の再生、スキップ、モード選択等が、操作ボタンやタッチパネル等の操作により実施される。再生モードとして、順次再生、ランダム再生、及び特殊ランダム再生などを選択することができる。なお、特殊ランダム再生モードは、選択ユニット10により重み付けを変更することが可能なモードである。
【0029】
表示部42は、例えば、再生曲や次再生曲の曲名やアーティスト名を表示するものであり、液晶表示装置(LCD)、発光ダイオード(LED)パネル、エレクトロルミネセンス(EL)パネル等が使用可能である。また、走行環境や運転状態などの情報を表示してもよい。
【0030】
再生ユニット44は、操作部40や選択ユニット10により選択された楽曲を楽曲データベース32より読み出す。スピーカ46は、再生ユニット44で処理された楽曲を再生する。
【0031】
選択ユニット10は、通常のコンピュータシステムの中央処理装置(CPU)の一部として構成すればよい。楽曲選択部12、運転情報取得部14、運転判定部16、及び重み付け変更部18は、それぞれ専用のハードウェアで構成しても良く、通常のコンピュータシステムのCPUを用いて、ソフトウェアで実質的に等価な機能を有していても構わない。記憶ユニット30は、ハードディスクや半導体メモリ等が使用可能である。記憶ユニット30として、光ディスク、光磁気ディスク等を含んでもよい。
【0032】
通常の車載音楽再生装置のランダム再生モードでは、運転中に自車内で複数の楽曲の中からそれぞれに設定された重み付けに応じた確率でランダムに選択した楽曲が再生される。そのため、高速道路等での単調に運転しているときや、渋滞中に運転しているとき等に、なかなかお気に入りの曲が再生されないと、退屈したり、イライラしたりすることがある。実施の形態に係る音楽再生装置では、再生期間中に自車の運転が適切であったか判定し、お気に入り曲の重み付けを増加させて次の再生期間の再生曲を選択する特殊ランダム再生モードが備えられる。したがって、適切な運転をすることにより、お気に入り曲が再生される確率を高くすることができ、ゲーム感覚で楽しく運転をすることが可能となる。
【0033】
次に、実施の形態に係る音楽再生方法を、図4に示すフローチャートを用いて説明する。図1に示した記憶ユニット30の楽曲データベース32には、複数の楽曲が登録されている。図2に示すように、楽曲のそれぞれには、重み付けwが初期値として設定される。お気に入り曲には、予めお気に入りのフラグが設定される。
【0034】
ステップS100で、操作部40の操作により、特殊ランダム再生モードが選択される。特殊ランダム再生モードが選択されると、選択ユニット10は、所定の再生期間を設定する。再生期間は、一定の時間であってもよく、所定数の楽曲再生が終了する時間であってもよい。
【0035】
ステップS101で、選択ユニット10に記憶された各データ及び楽曲データベース32の重み付けを初期化する。図2に示すように、各楽曲に同じ重み付けwが設定され、楽曲選択部12により、複数の楽曲の中からランダムに選択された楽曲が再生される。
【0036】
ステップS102で、運転情報取得部14により、走行環境検出ユニット50から自車の走行環境を取得する。ステップS103で、運転情報取得部14が運転状態検出ユニット52から自車の運転状態を取得する。
【0037】
ステップS104で、運転判定部16が自車のギア設定から自車が走行中であるか判定する。ギアが前進方向に設定されていれば、ステップS105に進む。ギアが前進方向に設定されていなければ、ステップS107に進む。
【0038】
ステップS105で、運転判定部16により、評価基準データベース34が読み出され、自車の走行環境に応じた評価基準が設定される。ステップS106で、評価基準に基づいて、自車の運転状態が適切か不適切か評価される。
【0039】
ステップS107で、運転判定部16により、再生期間が終了したか判定される。再生期間が終了するまで、ステップS102〜ステップS106を繰り返し、自車の運転状態の評価結果を内部記憶部20に累積して記憶する。例えば、適切と評価された場合、適切指数に所定のポイントを加える。不適切と評価された場合、不適切指数に所定のポイントを加える。
【0040】
再生期間が終了したら、ステップS108で、運転判定部16により、内部記憶部20に累積された評価結果に基づき、再生期間中の運転が適切であったか判定される。例えば、累積された評価結果において、適切指数が不適切指数より大きい場合を適切運転とし、適切指数が不適切指数以下であれば不適切運転と判定する。
【0041】
ステップS108で運転が適切であると判定された場合、ステップS109で、重み付け変更部18により、楽曲データベース32に登録された複数の楽曲の中からお気に入り曲の重み付けが増加される。図3に示すように、お気に入り曲の重み付けが(w+x)に変更される。ステップS110で、楽曲選択部12により、変更された楽曲データベース32の重み付けを用いて新たな再生期間に再生される楽曲が選択される。
【0042】
ステップS108で運転が適切ではないと判定された場合、ステップS110に進む。ステップS110で、楽曲データベース32の初期重み付けを用いて新たな再生期間に再生される楽曲が選択される。
【0043】
ステップS110で新たな再生期間の楽曲が選択された後、ステップS101に戻り、選択ユニット10により、楽曲データベース32の重み付け、並びに、内部記憶部20に記憶された適切指数及び不適切指数等のデータが初期化される。
【0044】
実施の形態に係る音楽再生方法では、再生期間中に自車の運転が適切であったか判定し、お気に入り曲の重み付けを増加させて次の再生期間の再生曲が選択される。したがって、適切な運転をすることにより、お気に入り曲が再生される確率を高くすることができ、ゲーム感覚で楽しく運転をすることが可能となる。
【0045】
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明の実施の形態を記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者にはさまざまな代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係わる発明特定事項によってのみ定められるものである。
【符号の説明】
【0046】
10…選択ユニット
12…楽曲選択部
14…運転情報取得部
16…運転判定部
18…重み付け変更部
20…記憶部
30…記憶ユニット
32…楽曲データベース
34…評価基準データベース
36…交通情報データベース
40…操作部
42…表示部
44…再生ユニット
46…スピーカ
50…走行環境検出ユニット
52…運転状態検出ユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
再生期間に、複数の楽曲のそれぞれに付加された重み付けに応じた確率で楽曲を選択する楽曲選択部と、
前記再生期間中に所定の間隔で自車の走行環境及び運転状態を取得する運転情報取得部と、
前記走行環境での運転の評価基準に基づいて、前記運転状態が適切かを前記所定の間隔毎に評価し、前記再生期間中において前記所定の間隔毎に評価された結果に基づいて、前記再生期間中の前記自車の運転が適切であったかを判定する運転判定部と、
前記再生期間中の運転が適切であった場合、前記複数の楽曲の中のお気に入り曲の重み付けを増加させる重み付け変更部
とを備えることを特徴とする音楽再生装置。
【請求項2】
前記複数の楽曲のそれぞれの重み付け、及び前記お気に入り曲を示すフラグが記載された楽曲データベースを更に備えることを特徴とする請求項1に記載の音楽再生装置。
【請求項3】
前記走行環境が、前記自車の走行位置の制限速度、前走車速度、道路種別、交通情報、及び天候情報を含み、前記運転状態が、前記自車の実速度、加速度、角速度、車間距離、停車位置、及び運転操作を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の音楽再生装置。
【請求項4】
前記実速度に対する前記評価基準が、前記制限速度、前記前走車速度、及び前記天候情報により規定されることを特徴とする請求項3に記載の音楽再生装置。
【請求項5】
再生期間に、複数の楽曲の中からそれぞれに付加された重み付けに応じた確率で選択した楽曲を再生するステップと、
前記再生期間中に所定の間隔で、自車の走行環境及び運転状態を取得し、前記走行環境での運転の評価基準に基づいて、前記運転状態が適切かを評価するステップと、
前記再生期間中における前記所定の間隔毎の評価結果に基づいて、前記再生期間中の前記自車の運転が適切であったかを判定するステップと、
前記再生期間中の運転が適切であった場合、前記複数の楽曲の中のお気に入り曲の重み付けを増加させて次の再生期間に再生される楽曲を選択するステップ
とを含むことを特徴とする音楽再生方法。
【請求項6】
前記走行環境が、前記自車の走行位置の制限速度、前走車速度、道路種別、交通情報、及び天候情報を含み、前記運転状態が、前記自車の実速度、加速度、角速度、車間距離、停車位置、及び運転操作を含むことを特徴とする請求項5に記載の音楽再生方法。
【請求項7】
前記実速度に対する前記評価基準が、前記制限速度、前記前走車速度、及び前記天候情報により規定されることを特徴とする請求項6に記載の音楽再生方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−72759(P2013−72759A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−212224(P2011−212224)
【出願日】平成23年9月28日(2011.9.28)
【出願人】(308036402)株式会社JVCケンウッド (1,152)
【Fターム(参考)】