説明

飲料浸出ユニット

【課題】概念が簡単であるとともにコストが低い浸出ユニットはを提供する。
【解決手段】使い捨てカプセル9を受けるための飲料浸出ユニットを有し、浸出ユニットが、カプセル9を浸出ユニット内に重力によって挿入する最中にカプセル9を所定位置に保持するためのカプセル保持アセンブリ3と、カプセル9を少なくとも部分的に取り囲み、カプセル9内に水を供給するための水注入アセンブリとを備える飲料機であり、カプセル保持部分は、ユニットの前側部分を形成するとともに、略水平な経路に沿って移動して水注入アセンブリに装着され、水注入アセンブリはユニットの後側固定部分であり、飲料機は最外ケーシング80を有し、カプセル9を挿入/除去するためにケーシング80の外側又はケーシング80を通じて移動させ或いは伸縮させることができ、浸出ユニットをそのカプセル抽出形態に至らせるために最外ケーシング80内に引き込むことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲料又は同様の食品を生成するための食品原料を収容するカプセルを使用する飲料浸出ユニットに関する。浸出ユニットは、既存の浸出ユニットに比べて概念が簡単であるとともにコストが低い。
【背景技術】
【0002】
直面する1つの問題は、カプセルの装置内での位置決め、及び浸出プロセスを行なうためのカプセル周囲での装置の閉塞である。カプセルは、通常、カプセル支持体上に或いはハウジング内にユーザにより位置決めされなければならず、その後、装置がカプセルの周囲で手動により或いは自動的に閉塞される。
【0003】
装置がカプセルの周囲で正確に閉じ、それにより良好なシールが得られて良好な抽出状態が確保されるようにカプセルを正確に位置決めすることが重要である。位置決め不良は、カプセルを損傷させ、それにより、抽出の状態に影響を及ぼす場合がある。また、カプセルの装填は、装置内へのカプセルの正確な位置決めに関して試行及び誤りを伴うことなく、容易とならなければならない。また、装填は、可能な限り迅速でなければならず、過度の操作を必要としないようにしなければならない。そのため、垂直面内でのカプセルの挿入と、カプセルの周囲での水平面に沿った抽出部分又は煎じ出し部分の移動とを提案する装置が存在する。そのようなシステムは、小ブタ型貯金箱(piggy−bank)態様の上からの装填を可能にするという利点を有し、迅速な装填に役立つ。カプセルの位置決めは、その後、カプセルを温水器などの他の部分に押し付ける可動部分の移動によって引き継がれる。しかしながら、これらの装置は、製造するのが複雑であり、低コストに適さず、したがって、消費市場における初心者向けのコーヒーメーカーに適さない。そのため、これらの装置は、通常、レストラン、バー、又はコミュニティなどの業務市場を対象としている。例えば、特許出願国際公開第98/47418号は、前処理された挿入体の抽出のための装置に関する。この場合、挿入体は、垂直に挿入されて水平に抽出される。該装置の欠点は、それが抽出用の2つの可動部分を備え、そのため、機械的原理がより複雑になるという点である。
【0004】
国際公開第2005/004683号は、第1の部分と、第1の部分に対して移動できる第2の部分と、固定部分に対する可動部分の閉塞位置とカプセルの抽出位置とを自身の軸に沿って規定するカプセル用のハウジングと、カプセルを重力によって挿入し、該カプセルを中間位置に位置決めするように配置されるカプセルを案内するための手段を備える挿入・位置決め部分と、飲料注ぎシステムとを備え、該第2の可動部分は装置が閉じられるときにカプセルを中間位置から抽出位置へと移動させるように配置されて構成されるカプセル浸出装置に関する。
【0005】
欧州特許第 1 721 553号は、カプセルを使用するコーヒーメーカー用の浸出ユニットを開示する。このユニットは、飲料出口を有する前側部分と、熱水入口を有する後側部分とを有する。前側部分と後側部分との間には、一対の対向する肩部ガイド部材が装着される。前側部分は、後側部分に押し付けられるようにこれらのガイド部材間で移動でき、それにより、抽出されるべきカプセルを収容するための浸出チャンバを後側部分と共に形成し、これにより、機械内のガイド部材間には前側部材の前方に空き容積が残される。
【0006】
欧州特許第 1 659 547号は、煎じ出しを行なうため、特にエスプレッソコーヒーをいれるための飲料機に関する。飲料機は、浸出ユニット内に煎じ出しチャンバを含み、該浸出ユニットは、戻しバネと、アセンブリの外側ハウジングを貫通して延びる飲料出口ダクトとを伴う可動前側部分を有する。可動前側部分は、ハウジング内で移動でき、戻しバネを圧縮するために可動前側部分に対して押し付けることができる後側部分と協働し、それにより、出口ダクトは、アセンブリの外側ハウジングを通じて摺動する。硬質ポッド供給チャンネルを介してポッドが煎じ出しチャンバへ向けて外側ハウジングに挿通され、その後、ポッドは、後側部分を移動させるためのカム状経路が設けられる浸出ユニットの可動後側部分上の外部ブシュにより、煎じ出しチャンバへと移送される。この構造は幾つかの問題を伴う。ポッドは浸出チャンバの閉塞中に移動されなければならず、これがブロッキングを引き起こす可能性があり、また、それにより、ポッドの保持手段が更に複雑になる。また、浸出チャンバの開閉は、ハウジング内での可動後側部分の直線移動と、ハウジング内での可動前側部分の直線移動と、ハウジングを貫通する出口ダクトの直線移動とを同時に伴い、そのため、互いに対して直線的に移動する様々な部分の過剰な案内、詰まり、又は不適切な位置合わせの危険が高まる。流体システムは、該流体シシテムの組み付けを更に複雑にする移動アセンブリを備える。ポッドを除去するために抽出時に浸出ユニットが再開放されると、煎じ出しチャンバ内に収容される加圧水がハウジングの外側に噴出する場合がある。更に、出口ダクトがその引き込み位置にあるときに、飲料機内には前側部材とケーシングとの間に空き容積が残される。
【0007】
米国特許第3,260,190号及び国際公開第2005/072574号は、コーヒー缶を内部に位置させることができる取り外し可能な引き出し器を有するコーヒーメーカーを開示する。引き出し器は、コーヒーメーカー内へと水平に摺動させることができるとともに、水注入アセンブリへ向けて持ち上げることができる。国際公開第2006/023309号は、コーヒーカートリッジを機械内へ導入するための摺動可能な引き出し器を有するコーヒーメーカーを開示する。引き出し器は、開放位置と閉塞位置との間で移動できるとともに、引き出し器が閉塞位置にあるときに浸出チャンバを形成するべく互いの方へ回動でき、引き出し器が機械から摺動して出るときに離れるように回動できる2つのカートリッジハーフシェルを有する。米国特許第6,966,251号は、カプセルを内部に位置決めするための水平に摺動可能な引き出し器を有するコーヒーメーカーを開示する。引き出し器は、機械内へ摺動されると、カプセルのための浸出チャンバを形成するために、固定されたカプセルケージへ向けて上方へ移動することができる。欧州特許第 1 566 126号は、コーヒーポッドを収容するための垂直浸出ユニットを有するコーヒーメーカーを開示する。浸出ユニットは、浸出ユニットを閉じるために引き上げることができ、ポッドを挿入し或いは除去するために下降させることができるポッドを保持するための固定上側部分と可動下側部分とを有する。
【0008】
更なる浸出ユニットは、欧州特許第 0 730 425号、欧州特許第 0 862
882号、欧州特許第 1 219 217号、欧州特許第 1 480 540号、欧州特許第 1 635 680号、欧州特許第 1 669 011号、欧州特許第 1 774 878号、欧州特許第 1 776 026号、欧州特許第 1 893 064号、仏国特許第 2 424 010号、米国特許第 3,260,190号、米国特許第 4,760,774号、米国特許第 5,531,152号、米国特許第 7,131,369号、米国特許第 2005/0106288号、米国特許第 2006/0102008号、国際公開第 2005/002405号、国際公開第 2005/016093号、国際公開第 2006/005756号、国際公開第 2006/066626号、及び国際公開第 2007/135136号に開示されている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の1つの態様は、最外ケーシングと、互いに協働する第1のアセンブリ及び第2のアセンブリを備える浸出ユニットとを有する飲料機に関する。各アセンブリは、原料カプセルを収容するための浸出チャンバの一部を画定する。これらのアセンブリのうちの少なくとも一方は、原料カプセルを浸出ユニット内に挿入し及び/又は浸出ユニットから取り除くための通路をこれらのアセンブリ間に形成するために、協働するアセンブリから離れて開放位置へとこの飲料機内で移動でき、及び浸出チャンバを形成するために協働するアセンブリへ向けて閉塞位置へと移動できる。
【0010】
本発明によれば、これらのアセンブリのうちの一方は、閉塞位置から開放位置へ及びその逆へと直線方向に沿って移動できる。特に、このアセンブリは、直線方向に沿って並進的に或いは螺旋状に移動できる。また、このアセンブリは、開放位置と該閉塞位置との間を、最外ケーシングから外側へ移動できるとともに、最外ケーシング内へと内側に移動でき、特に伸縮態様で、例えばこのアセンブリを最外ケーシングの開口内に摺動させ或いは挿通させることよって望遠鏡の円筒部のようにケーシングの内外へ移動できる。
【0011】
また、本発明は、開放時には原料カプセルを導入し或いは除去するために、また、閉塞時にはこの原料を浸出するために、開閉できる浸出ユニットと、開口を有し、この原料カプセルを通路開口から浸出ユニット内へと案内するようになっている通路と、浸出ユニットが閉じられるときに通路開口を閉じるための閉塞部材とを備える飲料機に関する。閉塞部材は、通路開口上にわたって、通路開口と略平行に、特に相対的な摺動動作を成して、原料カプセルが通路を介して浸出ユニット内へ挿通され得る相対的な開放位置から、通路開口が閉塞部材によって閉じられる相対的な閉塞位置へと相対的に移動できる。
【0012】
また、本発明は、カプセルを容易に挿入できるが、より簡単な概念を有し、特に、必要な移動部品が少なく、チューブの必要性が少ない更に直接的な流体接続を成し、よりコンパクトな構造を成すとともに、更にユーザーフレンドリーな閉塞動作を行なう、及び/又は、浸出時に開放される際の熱水の噴出を防止する浸出ユニットに関する。
【0013】
このため、本発明は、カプセルを浸出ユニット内に重力によって挿入する最中にカプセルを所定位置に保持するためのカプセル保持部分と、カプセルを少なくとも部分的に取り囲み、カプセル内に水を供給するための水注入アセンブリとを備える飲料浸出ユニットに関する。カプセル保持部分は、ユニットの前側部分を形成するとともに、略水平な経路に沿って移動できる態様で水注入アセンブリに装着され、水注入アセンブリはユニットの後側固定部分である。
【0014】
本発明の飲料機及び浸出ユニットの他の特徴が従属請求項に記載されている。
【0015】
また、本発明は、前述した浸出ユニットを備える飲料機に関する。
【0016】
また、本発明は、飲料機と使い捨てカプセルとの組み合わせであって、カプセルが、カップと、挽いたコーヒーを収容する気密筐体を形成するためにカップ上にシールされる閉塞膜とを備える、組み合わせに関する。カプセルの膜は、飲料機の穿刺プレートと接触して引き裂かれるカプセルの飲料供給側を形成する。カプセルの膜の引き裂きは、一般に、カプセル内への水の注入中にカプセル内で起こる圧力上昇によって得られる。カプセルの膜は、飲料を解放できる多くの小さい開口を形成するように穿孔される。
【0017】
本発明の更なる特徴及び利点は、以下において詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1a】飲料機の最外ケーシングから螺旋状に伸長させることができ、該ケーシング内に引き込むことができる浸出ユニットアセンブリを有する本発明に係る飲料機を示している。
【図1b】飲料機の最外ケーシングから螺旋状に伸長させることができ、該ケーシング内に引き込むことができる浸出ユニットアセンブリを有する本発明に係る飲料機を示している。
【図2a】飲料機の最外ケーシングから並進的に伸縮でき、該ケーシング内に引き込むことができる浸出ユニットアセンブリを有する本発明に係る他の飲料機を示している。
【図2b】飲料機の最外ケーシングから並進的に伸縮でき、該ケーシング内に引き込むことができる浸出ユニットアセンブリを有する本発明に係る他の飲料機を示している。
【図3】図1a、1bの飲料機の浸出ユニットの分解図である。
【図4】カプセル挿入モードの図3の浸出ユニット及びカプセルの斜視図である。
【図5】カプセルを周囲に伴う浸出ユニットの閉塞モードであって、浸出待機モードの図3の浸出ユニットの斜視図である。
【図6】図3〜図5の浸出ユニットの断面図である。
【図7】図2a及び図2bの飲料機の浸出ユニットの分解図である。
【図8】カプセル挿入モードの図7の浸出ユニットの斜視図である。
【図9】図8の浸出ユニットの断面図である。
【図10】カプセルを周囲に伴うユニットの閉塞モードであって、浸出待機モードの図7の浸出ユニットの斜視図である。
【図11】図10の浸出ユニットの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
次に、図1a、1b及び図3〜6に関連して、本発明の第1の実施形態について説明する。
【0020】
図1a及び図1bは、メインケーシング80と螺旋閉塞機構を直線に沿って有する浸出ユニット1とを伴う飲料機を示しており、浸出ユニット1の詳細が図3〜図6に示されている。
【0021】
浸出ユニット1は、第1の可動アセンブリ3を形成する飲料出口14を有するカプセル保持アセンブリと、第2の固定アセンブリ2を形成するケーシング80内に注水口又は注水ライン25を有する水注入アセンブリとを備える。各アセンブリ2、3は、原料カプセル9を収容するための浸出チャンバ7’の少なくとも一部を画定する。
【0022】
変形例では、カプセル注入アセンブリが移動できてもよく、また、カプセル保持アセンブリが固定或いは移動できてもよい。
【0023】
保持アセンブリ3は、管状カバー11を有しており、原料カプセル9を浸出ユニット1内に挿入し及び/又は浸出ユニット1から取り除くための通路4をアセンブリ2、3間に形成するために協働する注入アセンブリ2から離れるように開位置へと飲料機内で移動できる。また、保持アセンブリ3は、浸出チャンバ7’を形成するために注入アセンブリ2に対して閉位置へと移動できる。
【0024】
本発明によれば、保持アセンブリ3は、その管状カバー11と共に、閉位置から開位置へ及びその逆へと直線方向3’に沿って螺旋状に移動できる。保持アセンブリ3は、最外ケーシング80の内外で注入アセンブリ2へと及び注入アセンブリ2から手で直接に駆動されるべく手持ちされるようになっている外側部分を有する。このため、出口14は、保持アセンブリ3の手による回転及び駆動を容易にするべく、人の手による安全な保持のための把持手段を形成するように管状カバー11から突出する。
【0025】
浸出ユニット1は、一般に水リザーバ及び/又は使用されるカプセルコレクタのために使用できるキャビティを形成するケーシング80の下側部分85よりも上側にあるケーシング80の上側部分に位置される。図1a及び図1bに示されるように、保持アセンブリ3は、ケーシング80の上側前縁に隣接して位置し移動できる。保持アセンブリ3は、ケーシング80の前側部分から、カプセル9を挿入するための最外位置(図1a)へと外側へ移動できるとともに、挿入されたカプセル9をカプセルチャンバ7’内で浸出するための最内位置(図1b)へと内側へ移動できる。保持アセンブリ3は、最外ケーシング80の外面82にほぼ隣接して該外面82と同一平面上の位置に至らされる外面11’を有しており、それにより、伸縮可能なアセンブリ3の周囲の飲料機の外面の拭き取り或いは洗浄が簡略化される。
【0026】
同様に、変形例として、飲料機の上側部分内に直立に、飲料機の側面上に横方向に、又は飲料機の後側部分内に引き込むことができる浸出ユニットのアセンブリを提供することも考えられる。
【0027】
通路4は、浸出ユニット1内へカプセル9を挿入するために設けられる。浸出ユニット1が開放されると、すなわち、保持アセンブル3がその最外位置にあると、通路4が、離間する保持アセンブリ3と注入アセンブリ2との間に管状カバー11を貫通して形成され、通路4の開口4’を介した浸出ユニット1内へのカプセル9の挿入を許容する。浸出ユニット1が閉じられると、すなわち、保持アセンブリ3がその最内位置又は引き込み位置へ移動すると、開口4’は、通路4内へのカプセル9の導入方向9’に対して垂直な方向で螺旋状に移動する。その後、図1bに点線で示される開口4’は、通路開口4’を閉じるためのケーシング80の閉塞部分81を形成するプレート状縁部下に完全に隠れる。ケーシング80及び管状カバー11は、通路開口4’がその螺旋状の動きを成して縁部分81下でそれと平行に摺動するように、略平坦な僅かに弓形の対応する適合面を有する。
【0028】
変形例では、無論、可動又は固定通路開口に対して移動する可動閉塞部分を設けることができる。
【0029】
ヒンジ結合された従来技術のカバー状閉塞体の変わりに、カプセル挿入通路9のそのような摺動閉塞機構を設けることにより、飲料機の安全性が高められる。確かに、カプセル9の導入方向9’にほぼ沿った加圧流体のチャンバ7’からの通路4内への漏れを許容するように浸出ユニット1が開放されるときであっても、浸出ユニット1の再開放時の想定し得る熱い液体噴出は、ユーザがそのような噴出に晒されないような減圧までカバー81下の通路9内で安全に抑制される。通路開口4’の閉塞形態においては、浸出チャンバ7’の再開放時の液体及び/又は蒸気噴出に対する保護を高めるため、また、開放時の通路4の実際の除覆を僅かに遅らせるため、閉塞部分は、開口4’の縁部を越えて例えば0.5〜5mm又は1〜3mmまでのように、最大で数ミリメートルまで、僅かに延在してもよい。
【0030】
これは、例えば、通路開口22’の縁部がケーシング80の縁部を越えて短い距離だけカバー部分81下に引き込まれる図2bに示されて以下で説明する実施形態に図示されている。
【0031】
図1a、1b及び図3〜6に示される実施形態の浸出ユニット1は回転式のものである。図3〜6に更に詳しく示されるように、浸出ユニット1は、水注入アセブリ2とカプセル保持アセンブリ3とを備える。カプセル保持アセンブリ3は、ヘリカル又はスパイラル動作の関係にしたがって水注入アセンブリ2に装着される。
【0032】
図4の形態において、カプセル保持アセンブリ3は、開口4’を介してカプセルを重力の作用下で方向9’に沿って挿通して受けるべくカプセル通路4が上方に向けられた状態で位置される。保持部分2は、浸出ユニット1の前側部分を表わしており、飲料を容器へと案内するための飲料供給ダクト14を有する。前述したように、この前側部分は、飲料機のケーシング80から螺旋状に引き出され、ケーシング80内へ戻されてもよい。
【0033】
図3では、浸出ユニット1が分解図で示されており、この分解図において、水注入アセンブリ2は、ガイド支持体6及びカプセルケージ7と直接に流体接続した状態で配置されるヒータ5を備える。ヒータは、それ自体知られるサーモブロックであってもよい。カプセルケージ7は、一般にカップの形態を成しており、カプセル保持アセンブリ3と共にカプセルを閉塞状態で取り囲む。カプセルケージ7は、図6においても明らかなように、ガイド支持体の円筒ハウジング8内に挿入される。ケージ7とガイド支持体6との間の水密接続を確保するためにシール手段70が設けられてもよい。水をカプセルケージ内に輸送するために、水注入アセンブリを貫通して注水ライン25が設けられる。また、カプセルケージは、水をカプセル内へ導入できるようにするためにカプセルを穿孔するためのブレード10などの開放部材も有する。したがって、ケージ7は、水圧の作用により、円筒ハウジング8に対して僅かに移動することもできる。ケージは、カプセル及び穿刺プレート13の縁部での緊密性を高めるためにピストンとしての役目を果たす。カプセルは、緊密性を高めてカプセルケージからのカプセルの除去を容易にするために、小さいシール部材、例えば環状ラバージョイントをその縁部に備える。
【0034】
このように、浸出ユニット1は、浸出チャンバ7’内に位置されるブレード10などのカプセル開放手段を備えており、該カプセル開放手段は、特に直線方向3’に沿って保持アセンブリ3を閉じ、それにより、アセンブリ3の閉塞動作でカプセルをカプセル開放手段に抗して付勢することにより、直線方向3’での刺入によってカプセル9を開放するようになっている。
【0035】
ピストン型浸出チャンバと自身のシール部材を伴うカプセルとを備えるシステムが国際公開第2008/037642号に記載されている。
【0036】
カプセル保持アセンブリ3は、内部カプセル保持要素12上に被嵌する略管状のカバー11を備える。要素12は、穿刺プレート13を内部に受けるための内部ハウジングを備える。カバー11及びカプセル保持要素12は、溶着又は緊密な機械的取り付けなどの任意の適した接続により固定関係を成して結合される。穿刺プレート13も要素12の内側に固定される。開放構造は、一連の穿刺起伏部など、プレートの表面に形成される。この構造は、カプセルの箔部材(図示せず)を引き裂いて、カプセル内の圧力の上昇に対応する特定の遅延後にカプセルの飲料供給を可能にする役目を果たす。カプセルを開放するための遅延は、カプセルの箔部材の厚さ及び材料、起伏部の形状及び数、ポンプの静圧などの異なるパラメータによって制御できる。無論、浸出ユニットは、異なる浸出原理に基づくことができる。例えば、開放プレートは、省くことができ、又はカプセル自体に配置することができ、又は簡単なフィルタプレートに置き換えることができる。
【0037】
図4では、使い捨てカプセル9を浸出ユニットの通路16内に手で挿入できる。カプセルは、カプセル形状の本体91と、該本体を気密態様でシールする穿刺可能な膜90とを有する。カプセルは、通路4に設けられる横スリット26によりその挿入中に案内される環状リム92によって径方向に延びている。カプセルの膜90は、浸出ユニットの閉塞時に、すなわち、フロントアセンブリ3がA方向に回転してカプセルケージが穿刺プレート13に閉塞状態で押し付けられるときに、該プレートと接触した状態に配置される。閉塞中、水をカプセル内に注入できるようにするため、カプセルの本体の上面93が穿孔要素10によって穿孔される。カプセルケージ7及び穿刺プレート13の両方の縁部によってカプセルのリム92も水密態様で圧迫される。水密閉塞は、カプセルケージ内の高い水圧、例えば少なくとも10barの水圧に耐えなければならない。浸出中、水は、高圧ポンプ(図示せず)によってカプセル内に注入される。穿刺プレートに抗する膜の穿刺をもたらすカプセル内の圧力が確立される。穿刺動作は、特にカプセル及び穿刺プレートの構造に応じて、多かれ少なかれ遅延され得る。カプセルが穿孔されると、穿刺プレートを貫通する穿孔(小さいチャンネル/穴を有する)を通じて飲料をカプセルから解放することができる。飲料は、管状カバー11の出口ダクト14へと通じる収集ダクト19を介して収集されて排出される。
【0038】
カプセル自体は、アルミニウム及び/又はプラスチックから形成することができる。カプセルは、挽いたコーヒー又は他の食品原料を収容できる。
【0039】
図6において明らかなように、カバー11とカプセル保持要素12とのアセンブリは、浸出された液体のための受け部140としての役目を果たす前側内容積を画定することができる。この受け部は、泡を保ち、液体が供給ダクト14から出るまえに液体を減速させるための中間チャンバを構成してもよい。
【0040】
カプセル保持アセンブリ3と水注入アセンブリ2との接続は、螺旋接続手段によって行なわれる。特に、カプセル保持要素12は、ガイド支持体6の一対の径方向ピン17が係合される一対のスパイラル状又は螺旋状のガイドスロット16を有する。したがって、図3の形態では、カプセル保持アセンブリ3及び水注入アセンブリ2は、カプセルを重力落下によって簡単に挿入できるようにするため、カプセル通路が上端に位置される状態で互いに相対的に離間される。挿入後、カプセルは、閉塞前にプレート13の前方の位置でカプセル保持アセンブリ内に保持される。
【0041】
そのため、本発明の浸出ユニットは、アセンブリが開放位置にあるときに原料カプセルをアセンブリ間に保持するため、浸出ユニットのカプセルガイドスロットに随意的に形成されるバンプなどの保持手段と関連付けられてもよい。保持手段は、随意的には、例えば図面の実施形態に示されるように最外ケーシングから外側に移動でき、最外ケーシング内へと内側に移動できるアセンブリの一部であり、又は該アセンブリと共に移動できる。
【0042】
閉塞前にカプセルを浸出ユニット内の所定位置に保持させることができる態様の詳しい実施形態は、例えば国際公開第2005/004683号に記載されている。カプセルの周囲でユニットを閉じてアセンブリ3をケーシング80内に引き込むため、フロントアセンブリ3は、図5の閉塞位置へ向けて図4に示される時計回り方向Aに手動で回転される。閉塞位置は、ガイド手段16、17の形状に応じて、例えば、1/4回転によって、又はひいては更に長い角度移動によって得られる。フロントアセンブリ3が回転されると、フロントアセンブリは、スロット16に沿って案内されるピン17により、螺旋経路内において方向Bで後方にも移動する。したがって、飲料供給ダクト14は、図1の側方位置から図3の下方位置へと移動する。最終的な閉塞位置が図4に示されており、この閉塞位置において、カプセルケージ7は、カプセルのリム又はシールを優先的に圧迫しつつ穿刺プレート13の縁部18に対して緊密な閉塞圧を及ぼす。
【0043】
なお、フロントカプセル保持アセンブリの手動動作は、モータが浸出ユニットの構造に組み込まれる場合には、電動動作に置き換えることができることに留意されたい。
【0044】
同じ参照符号が一般に同じ要素を示す図2a、2b及び図7〜11は、メインケーシング80と、直線3’に沿って伸縮態様で並進閉塞機構を有する浸出ユニット1とを伴う飲料機を示している。
【0045】
浸出ユニット1は、第1の可動アセンブリ3を形成する飲料出口14を有するカプセル保持アセンブリと、第2の固定アセンブリ2を形成するケーシング80内に注水口又は注水ライン25を有する水注入アセンブリとを備える。各アセンブリ2、3は、原料カプセル9を収容するための浸出チャンバ7’の少なくとも一部を画定する。変形例では、カプセル注入アセンブリが移動できてもよく、また、カプセル保持アセンブリが固定或いは移動できてもよい。
【0046】
保持アセンブリ3は、管状カバー11を有しており、図2aに示されるように、原料カプセル9を浸出ユニット1内に挿入し及び/又は浸出ユニット1から取り除くための通路22をアセンブリ2、3間に形成するために協働する注入アセンブリ2から離れるように開位置へと飲料機内で移動できる。また、保持アセンブリ3は、図2bに示されるように、浸出位置においてカプセル9の周囲でシールされる浸出チャンバ7’を形成するために注入アセンブリ2に対して閉位置へと移動できる。更に、保持アセンブリ3は、最外ケーシング80の外面82にほぼ隣接して該外面82と同一平面上の位置に至らされる外面11’を有する。
【0047】
本発明によれば、保持アセンブリ3は、管状カバー11と共に、閉位置から開位置へ及びその逆へと直線方向3’に沿って並進移動できる。
【0048】
後述するように、飲料機は、保持アセンブリをケーシング80の内外に駆動させるためのハンドル30を有する。しかしながら、先の螺旋閉塞の実施形態と同様、保持アセンブリ3は、最外ケーシングの内外で注入アセンブリへと及び注入アセンブリから手で直接に駆動されるべく手持ちされ得るアセンブリを設けることができる。例えば、伸縮式に引き込み可能なボールペンと同様に手で移動させることができ、開位置とカプセルの抽出のためにカプセルの周囲で浸出チャンバが水密シールされる閉位置との間で前後に伸縮移動できるバネ荷重プッシュアセンブリとして可動アセンブリを配置することができる。
【0049】
通路22は、浸出ユニット1内へカプセル9を挿入するために設けられる。図2aに示されるように、浸出ユニット1が開放すると、すなわち、保持アセンブル3がその最外位置にあると、離間する保持アセンブリ3と注入アセンブリ2との間に管状カバー11を貫通して形成される通路22は、通路22の開口22’を介した浸出ユニット1内へのカプセル9の挿入を許容する。浸出ユニット1が閉じられると、すなわち、保持アセンブリ3がその最内位置又は引き込み位置へ移動すると、開口22’は、通路22内へのカプセル9の導入方向9’に対して垂直な方向3’に並進移動される。その後、図2bに点線で示される開口22’は、通路開口22’を閉じるためのケーシング80の閉塞部分81を形成するプレート状縁部下に完全に隠される。ケーシング80及び管状カバー11は、通路開口22’が並進動作を成して閉塞部分81下でそれと平行に摺動するように、略平坦な僅かに弓形の対応する適合面を有する。
【0050】
図7〜図11は、図2a、2bに示される本発明の典型的な飲料機の浸出ユニット1を更に詳しく示している。管状カバー11を伴わないで示される浸出ユニット1は、先の実施形態と同様の態様で、水注入アセンブリ2とカプセル保持アセンブリ3とを備える。水注入アセンブリ2は、ガイド支持体6及びカプセルケージ7と直接に流体接続した状態で配置されるヒータ5、例えばサーモブロックを備える。カプセルケージ7は、一般にカップの形態を成しており、カプセル保持アセンブリ3と共にカプセルを閉塞状態で取り囲む。カプセルケージ7は、ガイド支持体の円筒ハウジング8内に挿入される。ケージ7とガイド支持体6との間の水密接続を確保するためにシール手段70が設けられてもよい。水をカプセルケージ内に案内するために、水注入アセンブリを貫通して注水ライン25が設けられる。また、カプセルケージは、水をカプセル内へ導入できるようにするためにカプセルを穿孔するためのブレード10などの開放部材も有する。
【0051】
浸出ユニットは、カプセルをカプセルケージ7内に挿入するための上側通路22を含む主本体部15を備えるカプセルハンドリングアセンブリ3を更に備える。ハウジングの内側底部には穿刺プレート13が配置される。本体部15の前側には、飲料をカプセルケージ7から穿刺プレート13を通じて管状カバー11の出口ダクト14により容器(例えばカップ)へと供給するための飲料供給ダクト19が設けられる。
【0052】
水注入アセンブリ2は、ガイド支持体6の両側に配置される2つの横方向ピン20,21を介してカプセルハンドリングアセンブリ3に直線的に移動可能な態様で装着され、該横方向ピンはそれぞれハンドリングアセンブリ3の側面に設けられる一対のガイドスロット221、222と係合する。ピン20、21はレバーアセンブリ30、31、32に直接的に連結される。レバーアセンブリは、横軸34に沿って軸方向でピン20、21に接続される。レバーアセンブリは、U形状レバー30と、軸34に沿って接続される2つのガイドロッド31、32とを有する。ロッドは、スロットの下方延在部23、24に沿って摺動する小さい内部ピン35、36を用いて、軸34を超えてレバーを直線方向に引き延ばす。
【0053】
図8及び図9は、レバー30が上向きに配置された開放形態の浸出ユニットを示している。この位置では、カプセルの挿入及び配置を可能にする大きな隙間40を残すために2つのアセンブリが離れている。カプセルは、カプセルのリムをその垂直落下時に案内するようになっている垂直スロット42に形成される横方向バンプ41によって保持される。浸出ユニットの閉塞は、レバーを把持して図10の位置まで下方へ引くことにより得られる。これにより、ガイド支持体6がピン20、21を介して引き寄せられ、カプセルケージ7が環状自由縁部73の緊密な接触圧で穿刺プレート13に当接される。この実施形態でも、水注入アセンブリが固定されるのが好ましく、一方、フロントカプセルハンドリングアセンブリは、移動可能であり、水注入アセンブリへ向けて後方へ移動する。なお、本体部15は、浸出ユニットを嵌め入れることができる飲料機の外側ケーシング(図示せず)と係合できる外部ガイドピン71、72を備えていてもよいことに留意されたい。
【0054】
別の方法では、水注入アセンブリを移動可能にすることができ、また、前川部品を固定することができる。
【0055】
したがって、飲料機は最外ケーシング80を有し、また、飲料機の浸出ユニットアセンブリ2、3のうちの一方は、原料カプセル9を挿入し/除去するためにケーシング80の外側で或いはケーシング80を通じて移動或いは伸縮することができるとともに、浸出ユニット1をカプセル抽出形態又は浸出形態に至らせるために最外ケーシング80内に引き込むことができる。
【0056】
本発明の浸出機は、構成要素の数が少ない特に簡単な概念を有する。特定の実施形態では、流体システムが飲料機内に固定され、一方、飲料収集システムが閉塞のために移動できる。利点は、熱損失が減少され、飲料機の製造が簡略化されるように流体システムを更にコンパクトにできるという点である。例えば、ヒータは、ヒータが注入ヘッドと共に移動する既存の浸出ユニットと比べて固定させたままにすることができる。
【0057】
保持アセンブリ3をブロックとしてケーシング80内に引き込むことにより、全長が減少され、それにより、保持アセンブリ3がケーシング内のその引き込み位置にあるときに飲料機の前方に空間が得られる。このことは、浸出ユニットを形成するこれらのブロックが飲料機の最外ケーシングの内側全体にわたって移動し、それにより、そのような内側移動を許容するための余分な容積をケーシング内に必要とする例えば前述した欧州特許第 1 659 547号及び欧州特許第 1 721 553号に開示される従来技術の摺動浸出ユニットとは対照的である。また、浸出ユニット機構の容積獲得及び簡略化は、その引き込み形態で飲料機内での空き容積を回避するべく直線的に動作する閉塞機構を設けることによって向上する。そのような空き容積は、飲料機の最外ケーシング内の移動アセンブリ、例えば水平カプセル引き出し器の方向の変化を必要とする従来技術の飲料機の引き込みにおいて生じ、該水平カプセル引き出し器は、例えば前述した米国特許第3,260,190号及び国際公開第2005/072574号に開示されるように、カプセルを伴う引き出し器を飲料機内の浸出位置に至らせるために垂直エレベータ型システムと組み合わされる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原料カプセル(9)を導入し或いは除去するために開放でき、前記原料を浸出するために閉じることができる浸出ユニット(1)と、
開口(4’、22’)を有し、前記原料カプセル(9)を前記通路開口(4’、22’)から前記浸出ユニット(1)内へと案内するようになっている通路(4、22)と、
前記浸出ユニット(1)が閉じられるときに前記通路開口(4’、22’)を閉じるための閉塞部分(81)と、
を備え、
前記閉塞部分(81)が、前記通路開口(4’、22’)に対し略平行な相対的動作、特に相対的な摺動動作を成して、
前記原料カプセル(9)が前記通路(4’、22’)を介して前記浸出ユニット(1)内へ挿通され得る相対的な開放位置から、
前記通路開口(4’、22’)が前記閉塞部材(81)によって閉じられる相対的な閉塞位置へと、
前記通路開口上にわたって相対的に移動でき、
前記閉塞部分(81)が、随意的に、前記通路開口(4’、22’)の縁部を越えて延びている、飲料機。
【請求項2】
前記閉塞部分(81)が、前記通路(4、22)の方向(9’)に対して略垂直な方向(3’)に相対的に移動でき、前記方向(9’)に沿って前記原料カプセル(9)が前記浸出ユニット(1)へと案内される、請求項1に記載の飲料機。
【請求項3】
前記閉塞部分(81)が、前記通路開口(4’、22’)上全体にわたって平坦に配置され、前記通路開口に対して相対的に移動できる略プレート形状を有し、前記飲料機が、特に、前記閉塞部分を形成する部分(81)を有する最外ケーシングなどのケーシング(80)を有する、請求項1又は2に記載の飲料機。
【請求項4】
前記浸出ユニットが、互いに協働する第1のアセンブリ(3)及び第2のアセンブリ(2)を備え、前記アセブリ(2、3)のうちの少なくとも一方が、
前記通路(4、22)の少なくとも一部を前記アセンブリ間に形成するために、前記協働するアセンブリから離れて開放位置へと前記飲料機内で移動でき、かつ、
前記浸出チャンバ(7’)を形成するために、前記協働するアセンブリへ向けて閉塞位置へと移動でき、
前記閉塞部分(81)が、随意的に、前記協働するアセンブリと直接的に或いは間接的に固定される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の飲料機。
【請求項5】
前記第1のアセンブリ(3)は、カプセル(9)を前記浸出ユニット内に重力によって挿入する際にカプセルを所定の位置に保持するためのカプセル保持アセンブリ(3)であり、
前記第2のアセンブリ(2)は、前記カプセルを少なくとも部分的に取り囲み、前記カプセル内に水を供給するための水注入アセンブリ(2)である、請求項4に記載の飲料機。
【請求項6】
前記カプセル保持アセンブリ(3)は、前記浸出ユニットの前側部分を形成するとともに、略水平な経路に沿って移動できる態様で前記水注入アセンブリ(2)に装着され、前記水注入アセンブリ(2)は、前記ユニットの後側固定部分である、請求項5に記載の飲料機。
【請求項7】
前記カプセル保持アセンブリ(3)が、前記カプセル保持アセンブリ(3)の後方移動をもたらす前記水注入アセンブリ(2)の接続手段(16、17、20、21、23、24、221、222)に沿って装着され、前記接続手段が、特に、少なくとも一対のスロット(16、221、222)と係合する少なくとも一対のピン(17、20、21)の組み合わせを備え、前記一対のピン(17、20、21)が随意的に前記水注入アセンブリ(2)の一部であり、前記一対のスロット(16、221、222)が前記カプセル保持アセンブリ(3)の一部である、請求項6に記載の飲料機。
【請求項8】
前記一対のスロット(221、222)が、前記水注入アセンブリ(3)に対する前記カプセル保持アセンブリ(2)の直線経路を与えるように配置され、そのような飲料浸出装置が、随意的に、前記カプセル保持アセンブリ(3)を前記水注入アセンブリ(2)の方へ移動させるためのレバー(30)を備える、請求項7に記載の飲料機。
【請求項9】
前記一対のスロット(16)が、前記水注入アセンブリ(2)に対する前記カプセル保持アセンブリ(3)の螺旋経路を与えるように配置される、請求項8に記載の飲料機。
【請求項10】
前記カプセル保持アセンブリ(3)が、前記注入アセンブリへと及び前記注入アセンブリから手で直接駆動されるべく手で握れるようになっている外側部分を有し、前記保持アセンブリ(3)が、特に、把持手段としての役目を果たす突出する飲料ダクト(14、19)を備える、請求項5〜9のいずれか一項に記載の飲料浸出ユニット。
【請求項11】
前記カプセル保持アセンブリ(3)が、前記カプセル(9)の飲料供給箔部材(90)を開放するための手段を備え、該開放手段が、特に、前記カプセル(9)の前記箔部材を穿刺するための一連の穿刺起伏部と飲料のための収集チャンネルとを有するプレート(13、18)を備える、請求項5〜10のいずれか一項に記載の飲料浸出ユニット。
【請求項12】
前記カプセル保持アセンブリ(3)が飲料ダクト(14、19)を備える、請求項5〜11のいずれか一項に記載の飲料浸出ユニット。
【請求項13】
前記カプセル保持アセンブリ(3)が、前記カプセル(9)のための通路を有するカプセル保持要素(12)を備える、請求項5〜12のいずれか一項に記載の飲料浸出ユニット。
【請求項14】
最外ケーシング(80)を備え、
前記アセンブリのうちの前記少なくとも一方が、例えば直線方向(3’)に沿って並進的に或いは螺旋状に移動可能なように前記閉塞位置から前記開放位置へ及びその逆へと直線方向(3’)に沿って移動でき、もって、前記アセンブリのうちの前記少なくとも一方が、前記開放位置と前記閉塞位置との間を、特に伸縮態様で、前記最外ケーシング(80)から外側へ移動できるとともに、前記最外ケーシング(80)内へと内側に移動できる、請求項4〜13のいずれか一項に記載の飲料機。
【請求項15】
前記第1のアセンブリ(3)は、リム(92)を有するカプセル(9)を保持するためのカプセル保持アセンブリ(3)であり、
前記第2のアセンブリ(2)は、前記カプセルを少なくとも部分的に取り囲み、前記カプセル内に水を供給するための水注入アセンブリ(2)であり、
前記通路(4、22)には、挿入中に前記カプセル(9)の前記環状カプセルリム(92)を案内する横スリット(26)又はスロット(42)が設けられており、前記通路には、前記開放位置において前記カプセルを前記アセンブリ間で保持するためのバンプ(41)などの保持手段が、前記開放位置における前記アセンブリ間において設けられている、請求項14に記載の飲料機。


【図1a】
image rotate

【図1b】
image rotate

【図2a】
image rotate

【図2b】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate


【公開番号】特開2012−254302(P2012−254302A)
【公開日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−143280(P2012−143280)
【出願日】平成24年6月26日(2012.6.26)
【分割の表示】特願2010−527375(P2010−527375)の分割
【原出願日】平成20年8月8日(2008.8.8)
【出願人】(599132904)ネステク ソシエテ アノニム (637)
【Fターム(参考)】