説明

高い水素化活性を有する担持水素化触媒の製造方法

Al23−含有担体及びその上の水素化金属及び/又は水素化金属の酸化物を含み且つか焼された、高い水素化活性を有する担持水素化触媒を製造する方法において、か焼された担持水素化触媒を、その最終成形の前又は後で、且つ水素化に使用する前において、10を超えるpHを有する塩基溶液を用いて20〜120℃の温度で1〜300時間処理する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高い水素化活性を有する担持水素化触媒の製造方法、その方法により得られる担持水素化触媒、及び、カルボニル基を有する有機化合物の水素化のためのその使用方法、並びにカルボニル基を有する有機化合物の水素化するための対応する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
担持水素化触媒上でのカルボニル基を有する有機化合物の水素化は、それ自体公知である。例えば、特許文献1(WO2007/006719)には、カルボニル化合物を水素化するための触媒及び方法が記載されている。硝酸銅溶液、硝酸アルミニウム溶液及び硝酸ランタン溶液の混合物を炭酸ナトリウムを用いて沈殿させることにより製造される触媒が使用される。沈殿した触媒は乾燥され、か焼され、さらに圧縮される。圧縮体は、銅フレーク及びグラファイトと混合され、タブレットにプレスされる。水素化に使用する前に、これらのタブレットは水又は水蒸気で前処理される。この処理は100〜140℃の温度、1〜30バールの圧力で行われ、使用する水は、硝酸、硫酸又は塩酸等の鉱酸、あるいは炭酸ナトリウム又は水酸化ナトリウム溶液を用いて、4〜9のpH、好ましくは6〜8.5のpHに調節されることが規定されている。
【0003】
成形体には、その高い安定性の保持と共に、触媒の向上した水素化活性及び選択率(選択性)が見られた。
【0004】
しかしながら、触媒の初期活性は、用途によってはなお改良の必要があるかも知れない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】WO2007/006719
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従って、本発明の目的は、担持触媒の選択率の低下或いは機械的安定性の低下がなく、高い水素化活性を有する担持水素化触媒を製造する方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的は、
Al23−含有担体及びその上の水素化金属及び/又は水素化金属の酸化物を含み且つか焼された、高い水素化活性を有する担持水素化触媒を製造する方法であって、該か焼された担持水素化触媒を、その最終成形の前又は後で、且つ水素化に使用する前において、10を超えるpHを有する塩基溶液を用いて20〜120℃の温度で1〜300時間処理することを特徴とする製造方法により達成される。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明において、特に、担体材料に酸化アルミニウムを含む担持水素化触媒の場合、触媒の活性は、10を超えるpHでの塩基処理により、選択率及び機械的安定性に悪影響を与えることなく顕著に向上することができることが見出された。これは、10を超えるpHを有する塩基溶液を用いて、又は10を超えるpHで塩基溶液を用いて処理することを含んでいる。
【0009】
用語「担持水素化触媒」は、水素化金属又は複数の水素化金属と共に、担体材料も含んだ触媒を含んでいる。例えば、触媒は、担体が水素化金属で含浸処理されたものである。同様に、共沈により作製された触媒も含まれる。即ち、共沈とは、水素化金属又はその塩若しくは酸化物を、前駆溶液から担体と共に沈殿する。一般に、触媒は、水素化金属とAl23−含有担体材料とが同時に一緒に存在する条件で、適当な処理をすることにより得ることができる。触媒は、非担持触媒、浸透した触媒、卵殻状触媒又は沈殿触媒であり得る。適当な触媒は、例えば、WO2007/006719、US2008/0299390、US2008/0071120及びUS7510591に記載されている。
【0010】
本発明により製造される担持水素化触媒は、Al23−含有担体材料を含んでいる。担体材料は、50質量%超過の、さらに75質量%超過のAl23を含んでいることが好ましい。それは、純粋なAl23担体か、又は付加的に、例えば酸化セリウム、二酸化チタン、酸化ジルコニウム、二酸化ケイ素及び/又は酸化ランタン等の金属酸化物をさらに含んでいるAl23−含有担体材料であっても良い。さらに、担体は、アルミニウムに加えて、他の金属も含んでいても良い。残余部分は金属酸化物を含むことも好ましい。
【0011】
水素化金属は、水素化触媒において使用される全ての慣用活性金属を使用することができる。水素化金属は、化学元素周期表の第8〜11族から、さらに化学元素周期表の第10及び11族から選択されることが好ましい。水素化金属は、さらに銅、鉄、ニッケル、ロジウム、ルテニウム、パラジウム又は白金を含むことが好ましく、或いはこれらの金属又はその混合物から選択されることが好ましい。
【0012】
特に、カルボニル化合物を対応するアルコールに水素化するために、担持銅触媒は広範囲の工業で使用される。このような触媒は、本発明においても使用することができ、担体材料とその上の活性材料を含んでいる。活性材料は、既存の担体材料に施す(be applied to)か、そうでなければ、所望の方法で担体材料と共沈することができる。
【0013】
本発明の製造方法では、か焼した担持水素化触媒は塩基処理される。例えば共沈により製造される触媒は、一般に、共沈後、洗浄され、乾燥され、そしてか焼される。これに続いて、タブレット化工程又は押出工程、及び別のか焼工程を行うことができる。含浸により製造される触媒の場合、含浸及び乾燥に続いて、同様にか焼され、続いて、順に更なる成形工程を行うことができる。
【0014】
本発明の方法で使用される触媒材料は、既に前記の製造で述べたか焼工程に少なくとも1回付されている。触媒材料は、既に最後の成形に付された触媒か、或いは最初のか焼後に得られる触媒粉末を含むものであり得る。
【0015】
本発明の方法では、処理は、10を超えるpH、好ましくは11を超えるpH、さらに好ましくは12を超えるpH、特に好ましくは13を超えるpHを有する塩基溶液を用いて行われる。処理に使用される塩基溶液は上述のpHを有するものが好ましい。或いは、上述のpHは、触媒を塩基で処理する途中で存在していても良い。
【0016】
本発明では、適当なものであれば、どのような塩基溶液でも使用することができる。塩基水溶液、塩基アルコール溶液、又は塩基水−アルコール溶液を用いることが好ましい。有用なアルコールの例としては、アルカノール、好ましくはC1-4−アルカノール(例、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール又はブタノール(全異性体))を挙げることができる。水−アルコール溶液において、アルコール成分は30質量%以下、さらに20質量%以下、特に10質量%以下が好ましい。特に、水溶液で実施することが好ましい。
【0017】
使用される塩基は、広い範囲から自由に選択することができる。塩基溶液は、アルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属水酸化物又はこれらの混合物を含むことが好ましい。特に好適なアルカリ金属水酸化物は、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムである。特に好適なアルカリ土類金属水酸化物は、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム及び水酸化バリウムである。
【0018】
塩基溶液は、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウム、特に水酸化ナトリウムを含むことがより好ましい。
【0019】
水酸化ナトリウム水溶液を用いる処理が特に好ましい。
【0020】
塩基溶液による処理は、塩基溶液を触媒に噴霧することにより、或いは触媒を塩基溶液に含浸することにより行われ、各場合、触媒を同時に機械的に移動することができる。触媒を完全に被覆するために十分な量の塩基溶液を用いて実施することが好ましい。処理中の温度は、20〜120℃の範囲、好ましくは35〜105℃の範囲、特に50〜100℃の範囲である。処理時間は、塩基濃度又はpH及び温度に従い選択することができる。処理時間は、一般に、1〜300時間、好ましくは5〜200時間、10〜150時間である。
【0021】
0.3〜3.0モル水酸化ナトリウム溶液、特に0.5〜2.0モル水酸化ナトリウム溶液を用いる処理が特に好ましい。そのpHは特に、13.5超過、又は14超過である。
【0022】
塩基溶液による処理は、担体中に存在する酸化アルミニウムの小部分を浸出することができる。特に、処理される成形体の端部領域において、酸化アルミニウムの除去が起こりえる。塩基溶液による処理の結果として、同様に、非晶質形態又はx−線−非晶質形態で存在する酸化アルミニウムの一部が微細なベーマイト(AlOOH)結晶に転化することがあり得る。担体材料におけるこれらの構造変化が向上した活性の原因であり得る。
【0023】
塩基溶液による処理は、水素化触媒及び/又はか焼された水素化触媒粉末中のアルミニウム含有量を、アルミニウム元素換算で、一般に0〜6質量%、好ましくは0.1〜6質量%、特に0.1〜3質量%まで減らすことができる。
【0024】
活性の上昇は、従来のラネー金属組成物の場合のように、金属アルミニウムの完全な浸出及びそれに付随する金属表面積の増加に起因しない。本発明に従い処理された触媒では、今回の場合、アルミニウムの顕著に小さい部分のみが、酸化アルミニウム、酸化水酸化アルミニウム及び/又は水酸化アルミニウムとして、担持触媒(例、タブレット)から浸出される。これは、一般に水素化金属の表面積を顕著に変えることはない。
【0025】
WO2007/006719に記載のように製造された触媒を処理することが、本発明においては特に好ましい。
【0026】
このような触媒は、
酸化銅及び酸化アルミニウム、並びに鉄、ランタン、タングステン、モリブデン、チタン、ジルコニウム、スズ及びマンガンの酸化物の内の少なくとも1種を含む酸化物材料を供給する工程、
金属銅粉末、銅フレーク、セメント粉末、グラファイト又はこれらの混合物を上記酸化物材料に添加する工程、
得られた混合物を成形して成形体を得る工程、そして
その成形体を本発明の本処理方法で処理する工程
からなる方法で製造される。
【0027】
上記酸化物材料は、か焼後の酸化物材料の合計質量に対して、
50≦x≦80質量%、好ましくは55≦x≦75質量%の範囲の割合の酸化銅(x)、
15≦y≦35質量%、好ましくは20≦y≦30質量%の範囲の割合の酸化アルミニウム(y)、及び
1≦z≦30質量%、好ましくは2≦z≦25質量%の範囲の割合の、鉄、ランタン、タングステン、モリブデン、チタン、ジルコニウム、スズ及びマンガンの酸化物の少なくとも1種(z)
[但し、80≦x+y+z≦100、特に95≦x+y+z≦100であり、セメントは上記意味における酸化物材料には含まれない。]
を含むことがより好ましい。
【0028】
添加される金属銅の割合は、酸化物材料全質量に対して1〜40質量%であることが好ましい。
【0029】
グラファイトは、酸化物材料全質量に対して0.5〜5質量%の量で添加することが好ましい。
【0030】
本発明の方法で使用される触媒は、銅活性成分、アルミニウム活性成分、及び鉄、ランタン、タングステン、モリブデン、チタン、ジルコニウム、スズ及びマンガンの酸化物の内の少なくとも1種を、好ましくは、炭酸ナトリウム溶液を用いて同時に又は相次いで沈殿させ、その後乾燥、か焼、タブレット化又は押出し、そしてもう一度か焼しているとの特徴を有している。
【0031】
特に、以下の沈殿法が有用である:
A)銅塩溶液、アルミニウム塩溶液及び鉄、ランタン、タングステン、モリブデン、チタン、ジルコニウム、スズ又はマンガンの塩の溶液、或いは銅塩、アルミニウム塩及び鉄、ランタン、タングステン、モリブデン、チタン、ジルコニウム、スズ又はマンガンの塩を含む溶液を、炭酸ナトリウム溶液を用いて同時に又は相次いで沈殿させる。沈殿した材料は続いて乾燥、及び随意にか焼される。
【0032】
B)銅塩溶液、アルミニウム塩溶液及び鉄、ランタン、タングステン、モリブデン、チタン、ジルコニウム、スズ又はマンガンの塩の溶液、或いは銅塩及び鉄の少なくとも1種の塩を含む溶液を、既成の酸化アルミニウム担体上に沈殿させる。特に好ましい態様では、これは、水性懸濁液中に粉末の形態で存在している。しかしながら、担体材料は球、押出物、破片又はタブレットの形態で存在しても良い。
【0033】
B1)一態様(I)において、銅塩溶液、アルミニウム塩溶液及び鉄、ランタン、タングステン、モリブデン、チタン、ジルコニウム、スズ又はマンガンの塩の溶液、或いは銅塩、アルミニウム塩及び鉄、ランタン、タングステン、モリブデン、チタン、ジルコニウム、スズ又はマンガンの塩を含む溶液を、炭酸ナトリウム溶液を用いて沈殿させることが好ましい。最初の装入材料は、酸化アルミニウム担体材料の水性懸濁液が使用される。
【0034】
A)又はB)から得られる沈殿固体を、慣用法でろ過し、そして好ましくは、例えばDE19809418.3に記載のように、アルカリを除去するために洗浄する。
【0035】
A)及びB)から得られる両方の最終生成物を、50〜150℃の温度、好ましくは120℃の温度で乾燥し、そして次いで、適宜、一般に200〜600℃、特に300〜500℃で好ましくは2時間か焼する。
【0036】
A)及び/又はB)で使用される出発物質は、基本的に、その適用(application)に使用される溶剤に溶解するCu(I)及び/又はCu(II)塩、例えば硝酸塩、炭酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩又はアンモニウム錯体、類似のアルミニウム塩、及び鉄、ランタン、タングステン、モリブデン、チタン、ジルコニウム、スズ又はマンガンの塩であり得る。A)及びB)の方法には、硝酸銅を使用することが特に好ましい。
【0037】
本発明の方法では、上述の乾燥され、随意にか焼された粉末は、好ましくはタブレット、輪、輪状タブレット、押出物、ハニカムの成形体、又は類似の成形体に加工処理される。このためには、従来技術において適当な全ての加工処理が考えられる。5mm未満の直径d及び高さhを有する触媒成形体又は触媒押出物、6mm未満の直径を有する球状触媒、5mm未満のセル直径(γz)を有するハニカム状触媒を用いることが特に好ましい。酸化物材料の組成物は、一般に、酸化銅の割合が40〜90質量%、鉄、ランタン、タングステン、モリブデン、チタン、ジルコニウム、スズ又はマンガンの酸化物の割合が0〜50質量%、そして酸化アルミニウムの割合が50質量%以下(それぞれ上述の酸化物構成成分の合計総質量に対する割合)となるようにされており、これらの3種の酸化物が、か焼後の酸化物材料の少なくも80質量%を構成し、セメントは上記意味での酸化物材料には含まれていない。
【0038】
塩基溶液による本発明の処理の後、触媒は、再び洗浄され、乾燥され、随意にもう一度か焼されるのが好ましい。
【0039】
上述の好ましい触媒はさらに詳細に記載することができる。
【0040】
銅粉末、銅フレーク、又はセメント粉末又はグラファイト、又はこれらの混合物は、それぞれ酸化物材料の合計質量に対して、一般に0.5〜40質量%の範囲、好ましくは2〜20質量%の範囲、さらに好ましくは3〜18質量%の範囲で酸化物材料に添加される。
【0041】
使用されるセメントはアルミナセメントであることが好ましい。アルミナセメントは、実質的に酸化アルミニウム及び酸化カルシウムから構成されることが好ましく、さらに75〜85質量%の酸化アルミニウム及び15〜25質量%の酸化カルシウムから構成されることが好ましい。さらに、酸化マグネシウム及び/又は酸化アルミニウム、酸化カルシウム/酸化ケイ素、及び酸化カルシウム/酸化アルミニウム/酸化鉄に基づくセメントを用いることも可能である。
【0042】
特に、酸化物材料は、酸化物材料の合計質量に対して、10質量%以下、好ましくは5質量%以下の割合で、元素Re、Fe、Ru、Co、Rh、Ir、Ni、Pd及びPtからなる群から選択される別の成分を少なくとも1種有していても良い。
【0043】
本発明の方法の別の好ましい態様においては、成形体に成形する前に、銅粉末、銅フレーク、又はセメント粉末又はこれらの混合物に加えて、グラファイトを酸化物材料に添加する。
【0044】
成形体への成形をより良く実施するに十分なグラファイトを添加することが好ましい。好ましい態様において、酸化物材料の合計質量に対して0.5〜5質量%のグラファイトが添加される。酸化銅粉末、銅フレーク、又はセメント粉末又はこれらの混合物の添加の前、後又は同時のいずれにグラファイトを酸化物材料に添加すべきかは重要でない。
【0045】
銅粉末の、銅フレークの、又はセメント粉末の又はこれらの混合物の、及び適宜グラファイトの、酸化物材料への添加の後に、成形後に得られる成形体は、随意に、一般に0.5〜10時間、好ましくは0.5〜2時間に亘って少なくとも1回か焼される。この少なくとも1回のか焼工程における温度は、一般に200〜600℃の範囲、好ましく250〜500℃の範囲、さらに好ましくは270〜400℃の範囲である。
【0046】
セメント粉末を用いて成形した場合、か焼前に得られる成形体を水で加湿し、次いでそれを乾燥することが有利であろう。
【0047】
成形体を酸化物形態の触媒として使用する場合、水素化溶液に接触する前に、その成形体は還元ガスを用いて予備還元する。予備還元は、例えば、水素、好ましくは水素/不活性ガス混合汚物、特に水素/窒素混合物等の還元ガスを用いて、20〜500℃の範囲、好ましくは150〜350℃の範囲、特に180〜200℃の範囲で行われる。水素含有量が1〜100容量%、さらに好ましくは1〜50容量%の混合物を用いることが好ましい。
【0048】
好ましい態様において、触媒として使用する前の本発明の成形体は、還元媒体を用いる処理により、それ自体公知の方法で活性化される。活性化は、予め還元オーブンで行われるか、反応器に設置後に行われる。触媒を予め還元オーブンで活性化した場合、触媒は反応器に設置され、水素圧力下に直接水素化溶液と接触する。水素化金属では、例えば、Cu又はNiの場合のように、活性化触媒は自然発火性が高い。乾燥した活性化触媒を空気と直接接触させることにより、触媒は容易に損傷を受け、安全性に深刻な問題がもたらされる。このため、触媒を還元オーブンで予め活性化した場合、活性化触媒を搬送用不活性溶剤で覆い、その後溶剤で湿った形態で触媒を反応器に設置することが望ましい。このための好適な例としては、水、アルコール又は緩やかな揮発性から不揮発性のアルカンを挙げることができる。反応器への搬送は、後の工程に固有の物質、例えば反応剤(屡々カルボニル化合物)又は生成物(屡々アルコール)中で行うことが特に有利である。或いは、活性化触媒を、不活性ガス(例えば窒素又はアルゴン)の存在下に反応器に搬送し設置することもできる。
【0049】
本発明の方法により製造された成形体の好ましい使用分野は、カルボニル基を有する有機化合物の固定床での水素化である。しかしながら、他の態様、例えば上下運動での触媒材料との流動反応も同様に可能である。水素化は、気相又は液相で行うことができる。水素化を、液相、例えば細流(trickle)モード又は液相モードで実施することが好ましい。細流モードで行う場合、水素化すべきカルボニル化合物を含む液体反応剤は、水素圧力下にある反応器に配置された触媒床を介して細流にされ、触媒上に薄い液膜を形成する。一方、液相モードで行う場合、水素ガスが液体反応混合物で一杯になった反応器に導入され、その過程で、水素が触媒床を上昇気泡で通過する。
【0050】
一態様において、水素化されるべき溶液を直線通行(straight pass)でポンプにより触媒床を通過させる。本発明の方法の別の態様において、反応器を通過後の生成物の一部は、生成物流として連続的に取り出し、随意に、上記規定したように第二の反応器を通過させる。生成物の他の部分はカルボニル化合物を含む新たな反応剤と一緒に反応器に戻される。この手順は循環モードとして後述する。
【0051】
本発明の方法の態様として細流モードを選択した場合、これを循環モードにすることが好ましい。さらに、主反応器と次の反応器を用いる循環モードで行うことが好ましい。
【0052】
本発明の方法は、カルボニル化合物、例えばアルデヒド及びケトン、カルボン酸、カルボン酸エステル、カルボン酸無水物又はラクトンを、対応するアルコールに水素化するのに適している。脂肪族及び脂環式、飽和及び不飽和のカルボニル化合物が好ましい。芳香族カルボニル化合物の場合、芳香族環の水素化により不要な副生物を形成するかも知れない。カルボニル化合物は、さらに官能基、例えばヒドロキシルキ又はアミノ基を有していても良い。不飽和カルボニル化合物は、一般に、対応する飽和アルコールに水素化される。本発明で使用される用語「カルボニル化合物」は、C=O基を有する全ての化合物を含み、それはカルボン酸及びその誘導体を含む。2種以上のカルボニル化合物の混合物を一緒に水素化することも可能であることは当然である。水素化されるべき個々のカルボニル化合物が1個超過のカルボニル基を含むことも可能である。
【0053】
本発明の方法を、脂肪族のアルデヒド、ヒドロキシアルデヒド、ケトン、酸、エステル、酸無水物、ラクトン及び糖を水素化するために使用することが好ましい。
【0054】
好ましい脂肪族アルデヒドは、分岐及び非分岐、飽和及び不飽和の脂肪族C2−C30アルデヒドであり、例えば、内部又は末端2重結合を有する直鎖又は分岐オレフィンからオキソ合成により得ることができる。30個超過のカルボニル基を含むオリゴマー化合物も水素化することが可能である。
【0055】
脂肪族アルデヒドの例としては、ホルムアルデヒド、ピロピオンアルデヒド、n−ブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、バレルアルデヒド、2−メチルブチルアルデヒド、3−メチルブチルアルデヒド(イソバレルアルデヒド)、2,2−ジメチルピロピオンアルデヒド(ピバルアルデヒド)、カプロアルデヒド、2−メチルバレルアルデヒド、3−メチルバレルアルデヒド、4−メチルバレルアルデヒド、2−エチルブチルアルデヒド、2,2−ジメチルブチルアルデヒド、3,3−ジメチルブチルアルデヒド、カプリルアルデヒド、カプロアルデヒド(capraldehyde)、グルタルアルデヒドを挙げることができる。
【0056】
上述の短鎖アルデヒドに加えて、長鎖脂肪族アルデヒドも特に好適であり、例えば、直鎖α−オレフィンからオキソ合成により得ることができる。
【0057】
2−エチルヘキセナール、2−メチルペンテナール、2,4−ジエチルオクテナール、又は2,4−ジメチルヘプテナールが特に好ましい。
【0058】
好ましいヒドロキシアルデヒドは、C3−C12ヒドロキシアルデヒドであり、例えば、脂肪族又は脂環式アルデヒド及びケトンとそれら自身又はホルムアルデヒドとのアルドール反応により得ることができる。例えば、3−ヒドロキシプロパナール、ジメチロールエタナール、トリメチロールエタナール(ペンタエリスリタール)、3−ヒドロキシブタナール(アセトアルドール)、3−ヒドロキシ−2−エチルヘキサナール(ブチルアルドール)、3−ヒドロキシ−2−メチルペンタナール(プロピオンアルドール)、2−メチロールプロパナール、2,2−ジメチルロールプロパナール、3−ヒドロキシ−2−メチルブタナール、3−ヒドロキシペンタナール、2−メチロールブタナール、2,2−ジメチロールブタナール(DMB)、ヒドロキシピバルアルデヒドを挙げることができる。特に、ヒドロキシピバルアルデヒド(HPA)、2,2−ジメチロールブタナール(DMB)が好ましい。
【0059】
好ましいケトンとしては、アセトン、ブタノン、2−ペンタノン、3−ペンタノン、2−ヘキサノン、3−ヘキサノン、シクロヘキサノン、イソホロン、メチルイソブチルケトン、メシチルオキシド、アセトフェノン、プロピオフェノン、ベンゾフェノン、ベンザルアセトン、ジベンザルアセトン、ベンザルアセトフェノン、2,3−ブタンジオン、2,4−ペンタンジオン及びメチルビニルケトンを挙げることができる。
【0060】
カルボン酸及びその誘導体、好ましくは1−20個の炭素原子数を有するものを転化することも可能である。特に下記のものを挙げることができる:
カルボン酸、例えばギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、n−吉草酸、トリメチル酢酸(ピバル酸)、カプロン酸、エナント酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アクリル酸、メタクリル酸、オレイン酸、エライジン酸、リノール酸、リノレン酸、シクロヘキサンカルボン酸、安息香酸、フェニル酢酸、o−トルイル酸、m−トルイル酸、p−トルイル酸、o−クロロ安息香酸、p−クロロ安息香酸、o−ニトロ安息香酸、p−ニトロ安息香酸、サリチル酸、p−ヒドロキシ安息香酸、アントラニル酸、p−アミノ安息香酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、マレイン酸、フマル酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸;
カルボン酸エステル、例えば上記カルボン酸の、C1−C12アルキルエステル、特にギ酸メチル、酢酸エチル、酪酸ブチル、フタル酸ジアルキル、イソフタル酸ジアルキル、テレフタル酸ジアルキル、アジピン酸ジアルキル、マレイン酸ジアルキル、例えばこれらの酸のジメチルエステル、(メタ)アクリル酸メチル、ブチロラクトン、カプロラクトン、及び、ポリカルボン酸エステル、例えばポリアクリル酸及びポリメタクリル酸エステル並びにこれらのコポリマー及びポリエステル、例えばポリメチルメタクリレート、テレフタル酸エステル及び他の工業プラスチック(この場合、水素化、即ち、特にエステルの対応する酸及びアルコールへの転化が行われる);
油脂;
カルボン酸無水物、例えば上記のカルボン酸の無水物、特に無水酢酸、無水プロピオン酸、無水安息香酸及び無水マレイン酸;
カルボキシアミド、例えばホルミアミド、アセトアミド、プロピオンアミド、ステアラミド、テレフタラミド。
【0061】
ヒドロキシカルボン酸、例えば乳酸、リンゴ酸、酒石酸、又はクエン酸、或いはアミノ酸、例えばグリシン、アラニン、プロリン及びアルギニン、並びにペプチドを転化することも可能である。
【0062】
水素化されるべき特に好ましい有機化合物は、飽和又は不飽和カルボン酸、カルボン酸エステル、カルボン酸無水物、アルデヒド又はラクトン、或いはこれらの2種以上の混合物である。
【0063】
従って、本発明は、また、有機化合物がカルボン酸、カルボン酸エステル、カルボン酸無水物、アルデヒド又はラクトンである場合の前述の方法に関するものでもある。
【0064】
これらの化合物の例としては、マレイン酸、無水マレイン酸、コハク酸、無水コハク酸、アジピン酸、6−ヒドロキシカプロン酸、2−シクロドデシルプロピオン酸、上述の酸のエステル(例、メチル、エチル、プロピル又はブチル)を挙げることができる。更なる例として、ヒドロキシピバルアルデヒド(HPA)、2,2−ジメチロールブタナール(DMB)、γ−ブチロラクトン及びカプロラクトンを挙げることができる。
【0065】
極めて特に好ましい態様においては、本発明は、有機化合物がアジピン酸又はアジピン酸エステル、或いはこれらの混合物である場合の前述の方法に関するものでもある。
【0066】
水素化されるべきカルボニル化合物は、それのみ又は水素化反応の生成物との混合物として、水素化反応器に給送することができ、この場合、無希釈状態で、又は添加溶剤を使用して行うことができる。適当な添加溶剤は、特に、水、アルコール(例、メタノール、エタノール)、反応条件下に形成されるアルコールである。好ましい溶剤は、水、THF及びNMP;特に好ましくは水である。
【0067】
細流モード及び液相モードの両方において、水素化は、それぞれ循環モードで行われることが好ましく、またこの水素化は、50〜350℃の範囲、好ましくは70〜300℃の範囲、さらに好ましくは100〜270℃の範囲の温度、3〜350バールの範囲、好ましくは5〜330バールの範囲、さらに好ましくは10〜300バールの範囲の圧力で一般に行われる。
【0068】
極めて特に好ましい態様において、本発明の触媒は、ヘキサンジオール及び/又はカプロラクトンの製造方法に使用される。この製造方法は、DE19607954、DE19607955、DE19647348及びDE19647349に記載されている。
【0069】
本発明の方法は、本発明の触媒を用いて高い転化(変換)率と選択率を達成している。同時に、本発明の触媒は高い化学的安定性及び機械的安定性を有している。
【0070】
本発明はまた上述の方法により得られる担持水素化触媒に関するものでもある。
【0071】
さらに、本発明は、本発明により得られる担持水素化触媒を、カルボニル基を有する有機化合物を水素化するために使用する方法に関するものでもある。有機化合物はカルボン酸、カルボン酸エステル、カルボン酸無水物、アルデヒド、又はラクトンであることが好ましい。
【0072】
同様に、本発明は、カルボニル基を有する有機化合物を担持水素化触媒上で水素化する方法で、上述で得られる担持水素化触媒を用いることを特徴とする方法に関するものでもある。
【0073】
上記方法は、200バール付近の水素圧力及び200℃付近の温度で固定床反応器において行うことが好ましい。一般に、99.5%を超える転化率を、0.1〜0.6kg/(l*h)以下の触媒の時間当たりの空間速度で達成される。本発明の触媒の使用により、場合によっては、触媒の時間当たりの空間速度を3倍にして1.8kg/(l*h)以下にすることができる。その場合変換率(99.5%未満)の低下は観察されない。これによる、成形体の選択率又は機械的安定性への悪影響はなかった。
【0074】
本発明を、実施例を用いて詳細に記載する。
【実施例】
【0075】
[実施例]
実施例において、WO2007/006719の実施例1に従って得られたCu/Al23/La23を1.5×1.5mm又は3×3mmの寸法のタブレットの形態で使用する。選択された実施例の反応は、アジピン酸ジメチルの1,6−ヘキサンジオールへの水素化であった。さらに、ジメチロールブタナール(DMB)のトリメチロールプロパンへの水素化も調査した。
【0076】
固体状態の触媒の機械的安定性は、端部破砕強度(side crushing strength)により決定した。端部破砕強度はZwick Roell(Ulm)のZ2.5/T919計測器を用いて測定した。
【0077】
I.触媒の製造
[比較例]
その製造はWO2007/006719A1の実施例1に対応する。タブレット化は3質量%のグラファイト及び15質量%の銅フレークを添加することにより行い、1.5×1.5mmのタブレットを得た。
【0078】
こうして製造された触媒は、56質量%のCu元素、11.3質量%のAl元素、及び3.2質量%のLa元素を含んでいる。酸化物の未使用状態での端部破砕強度は平均67Nである。
【0079】
[実施例1]
比較例で得た685gの触媒タブレットを室温で1000mlの0.5MNaOHを用いて48時間処理した。次いで、取り外した触媒タブレットを蒸留水で洗浄し、中性にし、120℃で16時間乾燥した。こうして製造された触媒は53質量%のCu元素、10.3質量%のAl元素、及び3.1質量%のLa元素を含んでいる。酸化物の未使用状態での端部破砕強度は平均69Nである。
【0080】
[実施例2]
比較例(予備圧縮、タブレット化をしない以外同じ方法)で得た1500gの触媒粉末を50℃で6000mlの2.0MNaOHと懸濁液で126時間撹拌した。熱懸濁液を希釈せずろ過し、冷蒸留水を用いて洗浄し、中性にした。ろ過ケーキを120℃で16時間乾燥した。乾燥ろ過ケーキを、0.8mmふるいを通過させ、3%のグラファイト及び15%の銅フレークと共にプレスし、1.5×1.5mmのタブレットを得た。このタブレットを350℃で2時間予備か焼した。
こうして製造された触媒は59質量%のCu元素、6.9質量%のAl元素、及び3.6質量%のLa元素を含んでいる。酸化物の未使用状態での端部破砕強度は平均46Nである。
【0081】
[活性化]
全ての触媒をN2/H2混合物を用いて、1バール及び180℃の温度で、当業者によく知られている手順で還元した。
【0082】
II.アジピン酸ジメチルの1,6−ヘキサンジオールへの水素化
[比較例]
前記比較例で製造された触媒200mlを、活性化状態で、ジャケット型オイル加熱式管型反応器(直径14mm)に充填した。200℃、水素圧力200バール及び200l(STP)/hの水素供給量で、アジピン酸ジメチルを、種々の供給速度で連続的に計量導入した。反応器は、単一通過で操作した。99.5%を超えるエステル転化率及び99.7%を超える1.6−ヘキサンジオール選択率を保持しながら、0.6g/(ml*h)以下のWHSVで反応器を操作することが可能であった。
【0083】
【表1】

【0084】
[実施例1]
前記実施例1で製造された触媒160mlを、活性化状態で、ジャケット型オイル加熱式管型反応器(直径14mm)に充填した。200℃、水素圧力200バール及び200l(STP)/hの水素供給量で、アジピン酸ジメチルを、種々の供給速度で連続的に計量導入した。反応器は、単一通過で操作した。99.7%を超えるエステル転化率及び99.5%を超える1.6−ヘキサンジオール選択率を保持しながら、1.8g/(ml*h)以下のWHSVで反応器を操作することが可能であった。
【0085】
【表2】

【0086】
[実施例2]
前記実施例2で製造された触媒200mlを、活性化状態で、ジャケット型オイル加熱式管型反応器(直径14mm)に充填した。200℃、水素圧力200バール及び200l(STP)/hの水素供給量で、アジピン酸ジメチルを、種々の供給速度で連続的に計量導入した。反応器は、単一通過で操作した。99.8%を超えるエステル転化率及び99.8%を超える1.6−ヘキサンジオール選択率を保持しながら、1.5g/(ml*h)以下のWHSVで反応器を操作することが可能であった。
【0087】
【表3】

【0088】
III.ジメチロールブチルアルデヒド(DMB)のトリメチロールプロパン(TMP)への水素化
[比較例]
前記比較例で製造された触媒150mlを、活性化状態で、ジャケット型オイル加熱式管型反応器に充填した。100℃、水素圧力90バールで、DMB70%水溶液を、種々の供給速度で連続的に計量導入した。反応器は、6:1の供給に対する循環の比で操作した。99.6%を超えるアルデヒド転化率及び96%を超えるTMP選択率を保持しながら、0.2g/(ml*h)以下のLHSVで反応器を操作することが可能であった。
【0089】
【表4】

【0090】
[実施例1]
前記実施例1で製造された触媒150mlを、活性化状態で、ジャケット型オイル加熱式管型反応器に充填した。100℃、水素圧力90バールで、DMB70%水溶液を、種々の供給速度で連続的に計量導入した。反応器は、6:1の供給に対する循環の比で操作した。99.9%を超えるアルデヒド転化率及び95%を超えるTMP選択率を保持しながら、0.5g/(ml*h)以下のLHSVで反応器を操作することが可能であった。
【0091】
【表5】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
Al23−含有担体及びその上の水素化金属及び/又は水素化金属酸化物を含み且つか焼された、高い水素化活性を有する担持水素化触媒を製造する方法であって、か焼された担持水素化触媒を、その最終成形の前又は後で、且つ水素化に使用する前において、10を超えるpHを有する塩基溶液を用いて20〜120℃の温度で1〜300時間処理することを特徴とする製造方法。
【請求項2】
塩基溶液がアルカリ金属の水酸化物、アルカリ土類金属の水酸化物又はこれらの混合物である請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
塩基溶液が水酸化ナトリウムを含む請求項2に記載の製造方法。
【請求項4】
処理を塩基水溶液で行う請求項1〜3のいずれか1項に記載の製造方法。
【請求項5】
水素化金属が化学元素周期表の第8〜11族から選択される請求項1〜4のいずれか1項に記載の製造方法。
【請求項6】
水素化金属がCu、Fe、Ni、Rh、Ru、Pd、Pt及びこれらの混合物から選択される請求項1〜4のいずれか1項に記載の製造方法。
【請求項7】
水素化金属が銅を含む請求項6に記載の製造方法。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか1項に記載の製造方法により得られる担持水素化触媒。
【請求項9】
請求項8に記載の担持水素化触媒を、カルボニル基を有する有機化合物の水素化のために使用する方法。
【請求項10】
有機化合物がカルボン酸、カルボン酸エステル、カルボン酸無水物、アルデヒド又はラクトンである請求項9に記載の使用方法。
【請求項11】
水素化触媒を用いてカルボニル基を有する有機化合物を水素化する方法であって、請求項1〜7のいずれか1項に記載の製造方法により得られる担持水素化触媒を用いることを特徴とする水素化方法。

【公表番号】特表2013−510714(P2013−510714A)
【公表日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−539301(P2012−539301)
【出願日】平成22年11月16日(2010.11.16)
【国際出願番号】PCT/EP2010/067572
【国際公開番号】WO2011/061185
【国際公開日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【出願人】(508020155)ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア (2,842)
【氏名又は名称原語表記】BASF SE
【住所又は居所原語表記】D−67056 Ludwigshafen, Germany
【Fターム(参考)】