説明

ABCA1を上昇させる化合物

本発明は、哺乳動物における細胞のATP結合カセット輸送体ABCA1の生産を増加させるために有用な化合物、ならびに冠動脈疾患、異常脂質血症およびメタボリックシンドロームの治療においてそのような化合物を使用する方法を提供する。本発明は、そのような化合物の調製方法、およびそれらを含有する医薬組成物にも関する。一つの実施形態、本発明は、血清HDL−Cレベルを上昇させる化合物で治療することができる哺乳動物における疾患または状態の治療において式Iの化合物を使用するための方法に関し、この方法は、式Iの化合物の治療有効用量をその必要がある哺乳動物に投与することを含む。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iの構造を有する化合物:
【化38】

(式中、
およびRは、独立して、任意に置換されている低級アルキルであり;
およびRは、水素であり;
は、水素または任意に置換されている低級アルコキシであり;
は、水素または任意に置換されている低級アルキルであり;
およびRは、水素であり;
20は、任意に置換されているヘテロアリールまたは−SR14であり、ここでR14は、水素、任意に置換されている低級アルキル、任意に置換されているアリール、任意に置換されているヘテロアリールまたは任意に置換されているヘテロシクリルであり;
AおよびDは、独立して、5または6員単環式複素環、単環式ヘテロアリールまたは単環式アリール環であり;ならびに
Xは、酸素、硫黄、−S(O)−、−S(O)−または−NR16−であり、ここでR16は、水素、任意に置換されている低級アルキル、任意に置換されているアリール、−C(O)R12、または−S(O)13である)。
【請求項2】
AおよびDが両方ともフェニルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Xが酸素である、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
20が、任意に置換されているヘテロアリールである、請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
(12aS,6aR)−1−メトキシ−7,7−ジメチル−9−(1,2,4−トリアゾロ[3,4−b]1,3,4−チアジアゾリン−6−イル)−7,12,12a,6a−テトラヒドロクロマノ[4,3−b]キノリン;
(12aS,6aR)−1−メトキシ−7,7−ジメチル−9−(5−メチルベンズイミダゾール−2−イル)−7,12,12a,6a−テトラヒドロクロマノ[4,3−b]キノリン;
(12aS,6aR)−1−メトキシ−7,7−ジメチル−9−(3−メチル(1,2,4−トリアゾロ[3,4−b]1,3,4−チアジアゾリン−6−イル))−7,12,12a,6a−テトラヒドロクロマノ[4,3−b]キノリン;
(12aS,6aR)−1−メトキシ−7,7−ジメチル−9−(4−メチルベンズイミダゾール−2−イル)−7,12,12a,6a−テトラヒドロクロマノ[4,3−b]キノリン;
(12aS,6aR)−1−メトキシ−7,7−ジメチル−9−[4−(4−メチルフェニル)ピラゾリル]−7,12,12a,6a−テトラヒドロクロマノ[4,3−b]キノリン;
(12aS,6aR)−9−(5−クロロベンズイミダゾール−2−イル)−1−メトキシ−7,7−ジメチル−7,12,12a,6a−テトラヒドロクロマノ[4,3−b]キノリン;
(12aS,6aR)−9−(6−クロロイミダゾ[5,4−b]ピリジン−2−イル)−1−メトキシ−7,7−ジメチル−7,12,12a,6a−テトラヒドロクロマノ[4,3−b]キノリン;
(12aS,6aR)−1−メトキシ−7,7−ジメチル−9−(4−ピラジン−2−イルピラゾリル)−7,12,12a,6a−テトラヒドロクロマノ[4,3−b]キノリン;
1−((12aS,6aR)−1−メトキシ−7,7−ジメチル−7,12,12a,6a−テトラヒドロクロマノ[4,3−b]キノリン−9−イル)ピラゾール−4−カルボン酸エチル;
1−((12aS,6aR)−1−メトキシ−7,7−ジメチル−7,12,12a,6a−テトラヒドロクロマノ[4,3−b]キノリン−9−イル)ピラゾール−4−カルボン酸;
[1−((12aS,6aR)−1−メトキシ−7,7−ジメチル(7,12,12a,6a−テトラヒドロクロマノ[4,3−b]キノリン−9−イル))ピラゾール−4−イル]−N,N−ジメチルカルボキサミド;
(12aS,6aR)−9−(4−ベンゾオキサゾール−2−イルピラゾリル)−1−メトキシ−7,7−ジメチル−7,12,12a,6a−テトラヒドロクロマノ[4,3−b]キノリン;
4−{[1−((12aS,6aR)−1−メトキシ−7,7−ジメチル−7,12,12a,6a−テトラヒドロクロマノ[4,3−b]キノリン−9−イル)ピラゾール−4−イル]カルボニル}−1,4−チアザペルヒドロイン−1,1−ジオン;
(12aS,6aR)−1−メトキシ−7,7,11−トリメチル−9−(3−メチル(1,2,4−トリアゾロ[3,4−b]1,3,4−チアジアゾリン−6−イル))−7,12,12a,6a−テトラヒドロクロマノ[4,3−b]キノリン
から成る群より選択される、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
20が、−SR14である、請求項3に記載の化合物。
【請求項7】
1−メトキシ−7,7−ジメチル−9−(5−メチルベンズイミダゾール−2−イルチオ)−7,12,12a,6a−テトラヒドロクロマノ[4,3−b]キノリン;
(12aS,6aR)−1−メトキシ−7,7−ジメチル−9−[4−(トリフルオロメチル)フェニルチオ]−7,12,12a,6a−テトラヒドロクロマノ[4,3−b]キノリン;
N−[4−((12aS,6aR)−1−メトキシ−7,7−ジメチル−7,12,12a,6a−テトラヒドロクロマノ[4,3−b]キノリン−9−イルチオ)フェニル]アセトアミド;
(12aS,6aR)−1−メトキシ−7,7−ジメチル−9−(5−(4−ピリジル)(1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)チオ)−7,12,12a,6a−テトラヒドロクロマノ[4,3−b]キノリン;
(12aS,6aR)−1−メトキシ−7,7−ジメチル−9−(4−メチル(1,2,4−トリアゾール−3−イル)チオ)−7,12,12a,6a−テトラヒドロクロマノ[4,3−b]キノリン;
(12aS,6aR)−9−(4−ヒドロ−1,2,4−トリアゾロ[4,5−a]ピリジン−3−イルチオ)−1−メトキシ−7,7−ジメチル−7,12,12a,6a−テトラヒドロクロマノ[4,3−b]キノリン;および
(12aS,6aR)−1−メトキシ−7,7−ジメチル−9−(4−メチル−5−(4−ピリジル)(1,2,4−トリアゾール−3−イル)チオ)−7,12,12a,6a−テトラヒドロクロマノ[4,3−b]キノリン
から成る群より選択される、請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
12a,6aの環の連結が、シスである、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
12a,6aの環の連結が、トランスである、請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
12a,6aの環の連結が、単一のエナンチオマーを生じさせる、請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
ABCA−1発現を増加させることができる薬剤での治療によって緩和することができる哺乳動物における疾患状態または病状を治療する方法であって、請求項1に記載の化合物の治療有効用量を、該治療を必要とする哺乳動物に投与することを含む、方法。
【請求項12】
前記疾患状態または病状が、冠動脈疾患またはアテローム性動脈硬化症である、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
哺乳動物における血清HDLコレステロールレベルを上昇させる方法であって、請求項1に記載の化合物の治療有効用量を、該血清HDLコレステロールレベルを上昇させる必要のある哺乳動物に投与することを含む、方法。
【請求項14】
哺乳動物における細胞からのコレステロール排出を促進する方法であって、請求項1に記載の化合物の治療有効用量を、該コレステロール排出の促進を必要とする哺乳動物に投与することを含む、方法。
【請求項15】
少なくとも1つの医薬的に許容される賦形剤と治療有効量の請求項1に記載の化合物とを含む、医薬組成物。

【公表番号】特表2010−514761(P2010−514761A)
【公表日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−543991(P2009−543991)
【出願日】平成18年12月27日(2006.12.27)
【国際出願番号】PCT/US2006/049478
【国際公開番号】WO2008/079139
【国際公開日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【出願人】(504003226)ギリアード・パロ・アルト・インコーポレイテッド (62)
【氏名又は名称原語表記】Gilead Palo Alto,Inc.
【Fターム(参考)】