説明

NK活性増強剤

【課題】NK活性増強剤を提供すること。
【解決手段】甘藷(Ipomoeabatatas)、黒大豆(Glycinemax)、ブドウ(Vitisvenifera)、ハックルベリー(Solanummelanocerasum)の抽出物からなる群から選ばれる少なくとも1種を有効成分とする。これらの抽出物は、NK活性を増強し、免疫力を増強する。従ってこれらの抽出物は、NK活性増強剤およびNK細胞活性化補助食品となり得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナチュラルキラー(以下、NK)活性増強剤に関する。
【背景技術】
【0002】
NK細胞は、腫瘍細胞やウイルス感染細胞に対してサイトカイン産生や細胞傷害活性等の機能を有するリンパ球の一種であり、初期の生体防御反応や、腫瘍の転移及び再発の抑制において重要な役割を果たすことが知られている。NK細胞の大きな特徴として、癌細胞を自然認知する能力があり、単独で癌細胞や異物を認識し、癌細胞を破壊することができる。インターフェロンやインターロイキンなどは、従来よりこのNK細胞の活性化を誘導する免疫賦活剤として機能することが知られている。NK細胞は、このような種々の刺激で多くのサイトカインを産生し、それによって細胞増殖の刺激、制御、T細胞あるいはB細胞による免疫応答調節を行うと考えられており、NK活性を増強することにより、発癌あるいは癌細胞の増殖に対する抵抗性を高めることができると考えられる。疫学的調査でも、NK活性の低い人が、高い人に比べて癌の罹患率が高いことが示されており(非特許文献1)、NK活性の発癌予防における重要性が示唆されている。NK活性を増強する物質が探索されているが、その多くは薬剤として利用されるものであり、食品として摂取できるものがあれば、日常生活において簡便に摂取し、免疫力が増加されることが期待される。
【0003】
甘藷(サツマイモ)は、ヒルガオ科の植物であり、日本において古くから栽培されている植物の一つである。甘藷の塊根は、食用または酒類の原料として広く用いられているが、甘藷の茎葉は食料の豊富な現代においては、ほとんど食されておらず、その有効活用が求められている。甘藷の中でも、特定品種であるすいおうの茎葉は、ポリフェノール含有量が高く、食味も良好という特徴がある。すいおうの茎葉には、抗酸化作用、血糖値上昇抑制効果(特許文献1)の他、血圧降下作用(非特許文献2)などの機能性が報告されているが、NK活性増強作用は知られていない。
【0004】
黒大豆は、マメ科ダイズ属に属する短日性の一年生草木の黒い種子(子実)である。大豆を発酵させることにより得られる抽出物の免疫賦活効果が報告されているが(非特許文献3)、発酵していない大豆ではNK活性抑制作用が報告されている(非特許文献4)。よって大豆抽出物のNK活性増強作用は知られていない。
【0005】
ブドウはブドウ科のつる性低木で、ワインの原料や食用として世界中に栽培される植物である。ブドウ果皮抽出物の抗酸化作用が報告されているが(非特許文献5)、NK活性増強作用は知られていない。
【0006】
ハックルベリー(Solanum melanocerasum)は、ガーデンハックルベリー、ワンダーベリー、サンベリーなどとも呼ばれる。繁殖力が強く、1年で果実を収穫できることから、手軽にジャムなどに加工される。S. melanocerasumの機能性については知られていない。
【0007】
以上より、甘藷、黒大豆、ブドウ、ハックルベリーにおいて、NK活性を増強させることを開示した先行技術は存在しない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】WO2006-14028
【非特許文献】
【0009】
【非特許文献1】Lancet. 2000; 356: 1795-1799.
【非特許文献2】日本食品化学工学会誌.2007; 54: 45-49
【非特許文献3】Nutrition. 2006; 22: 539-545.
【非特許文献4】九大農学芸誌.2002; 57: 27-34
【非特許文献5】J Cardiovasc Pharmacol. 2005; 46: 445-451.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は日常生活の中で簡便に摂取でき、NK活性を増強し、免疫力を高めることができる、新規なNK活性増強剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明者らは、NK活性を増強する食品を鋭意探索した結果、甘藷抽出物、黒大豆抽出物、ブドウ抽出物およびハックルベリー抽出物にNK活性増強作用があることを見出し、本発明を完成させた。本発明はかかる知見に基づいて完成したものであり、下記の実施形態を有するものである。
【0012】
(I)甘藷、黒大豆、ブドウ、ハックルベリーの抽出物からなる群から選ばれる少なくとも1つを有効成分とするNK活性増強剤。
(II)甘藷の抽出物が、甘藷の茎および/または甘藷の葉の抽出物である上記(I)に記載のNK活性増強剤。
(III)甘藷の品種が「すいおう」である上記(I)または(II)に記載のNK活性増強剤。
(IV)黒大豆の品種が「丹波黒」である上記(I)から(III)のいずれかに記載のNK活性増強剤。
(V)ブドウの抽出物が、ブドウの果皮の抽出物である上記(I)から(IV)のいずれかに記載にNK活性増強剤。
(VI)ブドウの品種が「ネオマスカット」である上記(I)から(V)のいずれかに記載のNK活性増強剤。
(VII)ハックルベリーの抽出物が、ハックルベリーの果実の抽出物である上記(I)から(VI)のいずれかに記載のNK活性増強剤。
(VIII)上記(I)から(VII)のいずれかに記載のNK活性増強剤を含有する医薬品。
(IX)上記(I)から(VII)のいずれかに記載のNK活性増強剤を含有する飲食品。
(X)上記(I)から(VII)のいずれかに記載のNK活性増強剤を含有する皮膚外用剤。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、NK活性増強効果を発揮する新規なNK活性増強剤を提供することができる。本発明のNK活性増強剤は、ヒトやその他の哺乳動物に投与することにより、そのNK活性を増強することが期待される。従って、高齢者、ストレスを受けている人などのように、NK活性が低下している人の免疫力増強、ひいては、感染症や癌の発症の予防に有効である。また、NK活性は、健常人であってもストレス等により低下することが知られているので、健常人に対して、NK活性の低下を来たさないように予防的に投与することもできる。
【0014】
本発明により得られた抽出物は、いずれもNK活性を増強できるため、NK活性増強剤として用いられ、これらの抽出物を含有する食品は、NK細胞活性化補助食品となり得る。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明のNK活性増強剤は、甘藷の茎および/または甘藷の葉、黒大豆、ブドウの果皮、ハックルベリーの抽出物からなる群から選択される少なくとも1種を有効成分とする。
【0016】
本発明のNK活性増強剤の有効成分である甘藷の抽出物は、甘藷の茎および/または甘藷の葉(甘藷茎葉)を水、有機溶媒または含水有機溶媒を用いて抽出することにより得られる。甘藷の使用部位は、甘藷の葉のみ、甘藷の茎のみ、または甘藷の茎と葉との両方を用いてもよく、葉を葉身と葉柄とに分け、葉身部分のみ用いてもよい。好ましくは葉、茎である。
【0017】
本発明に用いられる甘藷について、品種は特に限定されない。例えば、すいおう、エレガントサマー、ジョイホワイト、コガネセンガン、シロユタカ、サツマスターチ、アヤムラサキなどを用いることができる。より好ましくはすいおうである。
【0018】
本発明のNK活性増強剤の有効成分である黒大豆の抽出物は、黒大豆を全粒のまま、もしくは種皮のみを水、有機溶媒または含水有機溶媒を用いて抽出することにより得られる。好ましくは全粒のまま用いることである。
【0019】
本発明に用いられる黒大豆について、大豆の品種は特に限定されない。一般に流通している種皮が黒い品種の大豆、いわゆる黒大豆であればいかなるものでも良く、たとえば、丹波黒、トカチクロ、朝鮮黒大豆、北京黒大豆、早生黒大豆、晩生黒大豆等を用いることができる。好ましくは丹波黒である。
【0020】
本発明のNK活性増強剤の有効成分であるブドウの抽出物は、ブドウの果実、果皮、葉、種子等を単独または混合して、水、有機溶媒または含水有機溶媒を用いて抽出することにより得られる。好ましくは果皮である。
【0021】
本発明に用いられるブドウについて、品種は特に限定されない。例えば、白ブドウ、赤ブドウ、黒ブドウ、ワイン用、食用等のいずれでもよく、ネオマスカット、マスカットオブアレキサンドリア、シャルドネ、リースリンク、ナイアガラ、甲州、白羽、巨峰、ピオーネ、デラウェア、セレサ、マスカットベリーAなどを用いることができる。好ましくはマスカットである。
【0022】
本発明のNK活性増強剤の有効成分であるハックルベリーの抽出物は、ハックルベリーの果実、果皮、葉、種子等を水、有機溶媒または含水有機溶媒を用いて抽出することにより得られる。好ましくは果実である。
【0023】
ハックルベリーと称されるものには、ナス(Solanum)属の他にもGaylussacia属、コナラ属、スノキ属の植物があるが、本発明に用いられるハックルベリーについて、いわゆるハックルベリーであればよく、特に限定されない。好ましくはナス属の植物である。
【0024】
本発明においては、甘藷、黒大豆、ブドウ、ハックルベリー(以下、本発明の素材)を抽出する際には、本発明の素材をそのまま用いてもよいが、品質安定性、長期保存性などの点から、加熱処理、乾燥処理、粉末化処理などの処理が施されたものを用いることもできる。
【0025】
抽出に用いる有機溶媒は、通常抽出に用いられる溶媒であれば何でも良く、メタノール・エタノール等のアルコール類、アセトン・酢酸エチルエステル・エーテル・ヘキサン等の有機溶媒を単独あるいは組み合わせて用いることができる。
【0026】
本発明のNK活性増強剤には、本発明の素材から得られた抽出物をそのまま用いることができるが、必要に応じて加工して用いてもよい。
【0027】
上記加工の工程としては、特に限定されないが、ろ過、濃縮、凍結乾燥等が挙げられる。
【0028】
本発明の素材から得られた抽出物はいずれもNK活性を増強することができるため、NK活性増強剤として用いられる。
【0029】
成人1人あたりの有効量(溶媒を除去した固形物に換算した有効量)は1 mg〜5000 mg、例えば甘藷の抽出物の場合には1 mg〜5000 mg、好ましくは10 mg〜2000 mgであり、黒大豆の抽出物の場合には10 mg〜50000 mg、好ましくは100 mg〜20000 mgであり、ブドウの抽出物の場合には1 mg〜5000 mg、好ましくは10 mg〜2000 mgであり、ハックルベリーの抽出物の場合には1 mg〜5000 mg、好ましくは10 mg〜2000 mgである。ただし、上記有効量の範囲は、製品形態や個人の特性により適宜選択され、なんら限定されるものではない。
【0030】
本発明のNK活性増強剤は、特に限定されないが、通常経口投与に適した固形剤または液剤の形態で用いられる。固形剤の場合には、必要に応じて、賦形剤、滑沢剤、崩壊剤等を使用して散在、顆粒剤、錠剤、カプセル剤、チュアブル錠等にすることができる。液剤の場合には、必要に応じて、界面活性剤、溶解補助剤、緩衝剤等を使用して、ドリンク剤、シロップ剤等にすることができる。また、この他保存剤、香料、色素、甘味料・嬌味剤、清涼化剤、着色剤等を使用することができる。これらの形態または好みに応じて、そのまま食してもよく、あるいは水、湯、牛乳などに溶いて飲んでもよい。また、ティーバッグ状などの場合、成分を浸出させてから飲んでもよい。
【0031】
本発明のNK活性増強剤は、保健、健康維持、増進等を目的とする食品、例えば健康食品、機能性食品、栄養補助食品、サプリメント、消費者庁の定める特別用途食品として提供することもできる。
【0032】
さらに、本発明のNK活性増強剤は化粧料に配合することもできる。この場合、化粧料中における本発明のNK活性増強剤の有効配合量は、本発明の素材抽出物から溶媒を除去した固形物の重量%として0.0001 %〜1.0 %、例えば甘藷の抽出物の場合には0.0001 %〜1.0 %、好ましくは0.001 %〜0.1 %であり、黒大豆の抽出物の場合には0.001 %〜10 %、好ましくは0.01 %〜1 %であり、ブドウの抽出物の場合には0.0001 %〜1.0 %、好ましくは0.001 %〜0.1 %であり、ハックルベリーの抽出物の場合には0.0001 %〜1.0 %、好ましくは0.001 %〜0.1 %である。
【0033】
化粧料の形態は、特に限定されないが、化粧水、美容液、乳液、クリーム、軟膏、ジェル、パック、マスク等を挙げることができる。
【実施例】
【0034】
以下、本発明をより詳細に説明するために試験例及び実施例を挙げるが、本発明はこれらの記載に限定されるものではない。
【0035】
調製例
以下の方法に従い、甘藷の抽出物、黒大豆の抽出物、ブドウの抽出物、ハックルベリーの抽出物を得た。
【0036】
(a)甘藷の抽出物の調製
乾燥させた甘藷(すいおう)の葉身または茎葉5 g当たり、70 %アセトンを50 mlずつ3回に分けて計150 ml添加し、ホモジナイザーで攪拌した。ろ過した抽出溶液を濃縮し、抽出溶媒を完全に揮発させ、すいおう(葉身)抽出物614.2 mgおよびすいおう(茎葉)抽出物1131.0 mgを得た。
【0037】
(b)黒大豆の抽出物の調製
乾燥した黒大豆をブレンダーで粉末にし、黒大豆粉末5 g当たり、70 %アセトンを50 mlずつ3回に分けて計150 ml添加し、スターラーで攪拌した。ろ過した抽出溶液を濃縮し、抽出溶媒を完全に揮発させ、黒大豆抽出物378 mgを得た。
【0038】
(c)ブドウの抽出物の調製
ブドウ(ネオマスカット)の果皮5 g当たり、70 %アセトンを50 ml添加し、ホモジナイザーで攪拌した。ろ過した抽出溶液を濃縮し、抽出溶媒を完全に揮発させ、ネオマスカット(果皮)抽出物543.5 mgを得た。
【0039】
(d)ハックルベリー
ハックルベリーの果実5 g当たり、70 %アセトンを50 ml添加し、ホモジナイザーで攪拌した。ろ過した抽出溶液を濃縮し、抽出溶媒を完全に揮発させ、ハックルベリー抽出物109.9 mgを得た。
【0040】
試験例1
(1)被験物質の調製
調製例で得られた各抽出物を一旦DMSOに溶解させた後、それぞれRPMI-1640培地で所定の濃度に調整し、フィルター滅菌した。これらの被験物質は事前検査として、第十五改正日本薬局方解説書エンドトキシン試験法(B427-448)に則して比濁法によるエンドトキシン測定(トキシノメーターMT-358使用:和光純薬工業(株)製)、及び癌細胞(K562細胞:American Type Culture Collection)に対する傷害活性試験を実施し、被験物質そのものはエンドトキシンを含有しないこと、そして癌細胞を傷害する作用を有するものでないことを確認した。なお、両試験には、各被験物質をNK活性測定時と同じ濃度になるように調製して使用した。
【0041】
(2)NK活性測定
まず被験者10名の末梢血から定法である比重遠心分離法(Bφyum, A., Separation of leucocytes from blood and bone marrow. Scand. J. Clin. Lab. Invest., 21, suppl.97 (1968))により、NK細胞を含む単核球(以下、PBMC)を分取した。これに各抽出物の最終濃度が、すいおう(葉身)抽出物0.01 μg/ml、すいおう(茎葉)抽出物0.01 μg/ml 、黒大豆抽出物1 μg/ml、ネオマスカット(果皮)抽出物0.1 μg/ml、ハックルベリー抽出物0.01 μg/mlとなるよう添加したRPMI-1640培地を用いて、5%CO2,37 ℃の条件下で20時間培養した。このとき、各被験物質および陰性対照(DMSO)ともに、培養時のDMSOの最終濃度を0.0005%[v/v]に統一した。また、陽性対照としてIL-2(ヒトリコンビナント:PEPROTECH社製)を最終濃度0.05ng/mlとなるように添加したものを用いた。別途、蛍光物質(Eu3+)で標識した癌細胞(K562細胞)を調製し(以下、これを「標識癌細胞」という)、これを上記で培養したPBMCと混合し、5%CO2、37 ℃の条件下で4時間培養した。このとき、PBMCと標識癌細胞との混合比率は、40:1とした。次いで、標識癌細胞から培養上清中に遊離したEu3+の量を、時間分解蛍光測定(DELFIA Research蛍光光度計:Pharmacia Biotech社製)により測定し、以下の計算式から蛍光物質の遊離率(%)を算出し、NK活性(%)とした。さらに陰性対照のNK活性を100とした場合の各被験物質添加時のNK活性の比率(コントロール比、% )を算出し、NK活性増強作用を評価した。結果を表1に示す。
【0042】
(計算式)
NK活性(%)=[(傷害された標識癌細胞から遊離した蛍光物質量−自然放出量)/(最大放出量−自然放出量)]× 100
最大放出量:人為的に標識癌細胞のすべてを壊した時に遊離する蛍光物質量
自然放出量:PBMCを加えない時に標識癌細胞から遊離する蛍光物質量(バックグラウンド値)
【0043】
【表1】

【0044】
この結果より、いずれの抽出物も陰性対照に対して有意にNK活性を増強したことが示された(コントロール比1.1〜1.2倍)。このことから、本発明で得られた抽出物には、NK活性を増強させる機能があることが判明した。
【0045】
以上のことから、NK活性増強作用の見られた甘藷の茎および/または甘藷の葉、大豆、ブドウの果皮、ハックルベリーの抽出物を継続的に摂取することにより、免疫力を高め、高いNK活性を維持できることが期待される。従ってこれらの抽出物はNK活性増強剤として用いられ、これらの抽出物を含有する食品は、NK細胞活性化補助食品となり得る。
【0046】
実施例1 粉末
調製例で得られた本発明の素材の抽出物200 mgにデキストリン10重量%含有水溶液2 gを加えて均一になるまで撹拌した。その後凍結乾燥し、粉末を得た。
【0047】
実施例2 錠剤
上記実施例1で得られた粉末100 mgにショ糖脂肪酸エステル3 mg、結晶セルロース100 mg、デキストリン97 mgを混合・打錠し、錠剤を得た。
【0048】
実施例3 カプセル剤
上記実施例1で得られた粉末150 mgにショ糖脂肪酸エステル5 mg、デキストリン145 mgをカプセルに充填し、カプセル製剤を得た。
【0049】
実施例4 化粧水
上記実施例1で得られた粉末100 mgにエタノール5 g、グリセリン2 g、1,3-ブチレングリコール2 g、ポリエチレンオレイルエーテル0.5 g、クエン酸ナトリウム0.1 g、クエン酸0.1 g、精製水90.2 gを混合し、均一に溶解させ、化粧水を得た。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
甘藷、黒大豆、ブドウ、およびハックルベリーの抽出物からなる群から選ばれる少なくとも1つを有効成分とするNK活性増強剤。
【請求項2】
甘藷の抽出物が、甘藷の茎および/または甘藷の葉の抽出物である請求項1に記載のNK活性増強剤。
【請求項3】
甘藷の品種が「すいおう」である請求項1または2に記載のNK活性増強剤。
【請求項4】
黒大豆の品種が「丹波黒」である請求項1から3のいずれかに記載のNK活性増強剤。
【請求項5】
ブドウの抽出物が、ブドウの果皮の抽出物である請求項1から4のいずれかに記載のNK活性増強剤。
【請求項6】
ブドウの品種が「ネオマスカット」である請求項1から5のいずれかに記載のNK活性増強剤。
【請求項7】
ハックルベリーの抽出物が、ハックルベリーの果実の抽出物である請求項1から6のいずれかに記載のNK活性増強剤。
【請求項8】
請求項1から7のいずれかに記載のNK活性増強剤を含有する医薬品。
【請求項9】
請求項1から7のいずれかに記載のNK活性増強剤を含有する飲食品。
【請求項10】
請求項1から7のいずれかに記載のNK活性増強剤を含有する皮膚外用剤。

【公開番号】特開2011−231068(P2011−231068A)
【公開日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−104239(P2010−104239)
【出願日】平成22年4月28日(2010.4.28)
【出願人】(399004186)免疫分析研究センター株式会社 (3)
【Fターム(参考)】