説明

POPラベル、及びラベル付き容器

【課題】 突出部を平面状に起立させて容器に貼着できるPOPラベルを提供する。
【解決手段】 本発明のPOPラベル1は、商品に貼着可能な粘着面73を有する貼着部3と、商品から離れて突出する突出部4と、を有し、前記突出部4が幅狭連結部6を介して前記貼着部3に連設されており、前記貼着部3との境界における幅狭連結部6の横幅が、前記貼着部3の横幅よりも短く、前記貼着部3の一端には、前記幅狭連結部6を挟んで、商品に貼着可能な粘着面75を有する一対の貼着補強部51,52が延設されており、前記一対の貼着補強部51,52は、互いに離反し且つ前記突出部側に延びている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品の端部から突出するように貼着できるPOPラベル、及びそれが貼着されたラベル付き容器に関する。
【背景技術】
【0002】
飲料、菓子、化粧品、薬、洗剤、シャンプーなどの様々な物品が容器や箱などに包装され、商品として流通している。
これら商品には、広告宣伝及び原材料表示などのため、ラベルが貼着されている。
このラベルの中で、主として消費者の注意を惹き且つ広告宣伝機能を高めるため、一部分を商品の端部から突出させた状態で貼着できるPOPラベルが知られている(特許文献1)。POPラベルは、アイキャッチラベルとも呼ばれる。
POPラベルは、一般に所定形状のラベル基材から形成されており、商品の一部分に貼着可能な貼着部と、商品の端部から外側へ突出させる突出部と、を有する。
この貼着部を商品に貼着することにより、POPラベルの一部分である突出部が商品の外側に突出するので、デザインの表示面積が拡大すると共に商品が大きく見え、消費者の注意を惹き付けることができる。
【0003】
ところで、前記商品がボトル型容器である場合、POPラベルは、特許文献1のように、その貼着部を容器の胴部の上方部に貼着することにより、その突出部を胴部の上方であって肩部の前方に起立させる。
しかしながら、かかる容器の胴部の外形は横断面円形状であるので、貼着部が胴部の外形に従って湾曲し、その貼着部に追従して突出部も湾曲する。
このように突出部が湾曲すると、突出部が平面状に起立せず、突出部によるデザインの表示面積拡大効果が半減するという問題点がある。
【0004】
また、貼着部のみで貼り付けたPOPラベルは、突出部を摘んで捲れば、容易に引き剥がすことができる。このため、従来のPOPラベルは、悪戯などによって容器から引き剥がされるおそれもある。
POPラベルを容器に貼着した際、突出部が容器から離れて突出するので、POPラベルが貼付された容器を搬送などする間に、POPラベルが剥がれることもある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−351333
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、突出部を略平面状に起立させて容器に貼着でき、容器から剥がれ難いPOPラベル及びラベル付き容器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のPOPラベルは、商品に貼着可能な粘着面を有する貼着部と、商品から離れて突出する突出部と、を有し、前記突出部が幅狭連結部を介して前記貼着部に連設されており、前記貼着部との境界における幅狭連結部の横幅が、前記貼着部の横幅よりも短く、前記貼着部の一端には、前記幅狭連結部を挟んで、商品に貼着可能な粘着面を有する一対の貼着補強部が延設されており、前記一対の貼着補強部は、互いに離反し且つ前記突出部側に延びている。
【0008】
上記POPラベルは、例えば、その貼着部を商品の横断面弧状の弧面部に貼着して使用される。弧面部に貼着された貼着部は湾曲するが、上記POPラベルは突出部が幅狭連結部を介して貼着部に連設されているので、貼着部が湾曲しても、幅狭連結部が余り湾曲せず、よって、突出部が湾曲しないで略平面状に起立する。
また、上記POPラベルは、貼着部から延びる一対の貼着補強部を商品に貼着することにより、貼着補強部がアンカー効果をもたらし、突出部を摘んで引張っても、POPラベルが容器から簡単に剥がれることがない。このため、商品に貼着されたPOPラベルが、悪戯で剥がされたり、或いは、搬送中に剥がれることを防止できる。
【0009】
本発明の好ましいPOPラベルは、前記幅狭連結部が、前記貼着部との境界において最も横幅が短く且つ前記突出部側に向かうに従って徐々にその横幅が長くなっている。
【0010】
かかる好ましいPOPラベルは、幅狭連結部が前記貼着部との境界において最も横幅が短いので、幅狭連結部の湾曲が極力小さくなり、突出部が確実に平面状に起立する。さらに、幅狭連結部の横幅が突出部側に向かうに従って長くなっているので、幅狭連結部により突出部が下方から支持され、突出部が平面状となって安定的に起立する。
【0011】
本発明の好ましいPOPラベルは、前記幅狭連結部が、商品に貼着不能である。
かかる好ましいPOPラベルは、幅狭連結部が商品に貼着不能なので、幅狭連結部が商品に貼り付くことによって突出部が商品側に傾いて起立することを防止できる。
【0012】
本発明の別の局面によれば、ラベル付き容器を提供する。
かかるラベル付き容器は、胴部と前記胴部よりも小径な肩部とを有する容器と、前記容器に貼着されたPOPラベルと、を有するラベル付き容器であって、前記POPラベルは、粘着面を有する貼着部と、前記貼着部の横幅よりも短い幅狭連結部を介して前記貼着部に連設された突出部と、前記幅狭連結部を挟んで前記貼着部の一端から延設され且つ粘着面を有する一対の貼着補強部と、を有し、前記貼着部が前記容器の胴部若しくは肩部に又は容器の胴部と肩部に跨って貼着され且つ前記一対の貼着補強部が前記肩部に貼着され、前記突出部が容器から離れて突出している。
【発明の効果】
【0013】
本発明のPOPラベルは、突出部を略平面状に起立させて容器に貼着でき、さらに、突出部を摘んで引張っても商品から剥がれ難い。
また、本発明のラベル付き容器は、POPラベルの突出部が容器から離れて略平面状に起立しているので、突出部に表された表示を消費者に見せやすく、さらに、突出部が容器から剥がれ難いので、消費者が購入するまで宣伝広告効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】1つの実施形態に係るPOPラベルの正面図。
【図2】同POPラベルの背面図。
【図3】図2のIII−III線で切断した縦断面図。
【図4】図2のIV−IV線で切断した横断面図。
【図5】同POPラベルが容器(商品)に貼着されたラベル付き商品の正面図。
【図6】同ラベル付き商品の右側面図。
【図7】他の実施形態に係るPOPラベルの正面図。
【図8】他の実施形態に係るPOPラベルの正面図。
【図9】他の実施形態に係るPOPラベルの背面図。
【図10】他の実施形態に係るPOPラベルの背面図。
【図11】他の実施形態に係るPOPラベルの背面図。
【図12】他の実施形態に係るPOPラベルの背面図。
【図13】他の実施形態に係るPOPラベルの正面図。
【図14】図13のXIV−XIV線で切断した縦断面図。
【図15】他の実施形態に係るラベル付き商品の右側面図。
【図16】他の実施形態に係るラベル付き商品の右側面図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
ただし、本明細書において、「縦方向」は、突出部、幅狭連結部及び貼着部の並び方向と平行な方向を指す。「横幅」は、前記縦方向と直交する方向における幅を言う。
また、用語の接頭語として「第1」及び「第2」を付ける場合があるが、これらは、用語を区別する目的だけであり、その順序や優劣などの特別な意味を有しない。
【0016】
図1〜図4に於いて、本発明のPOPラベル1は、基材2と、基材2の裏面の一部分に設けられた、商品に貼着可能な粘着面73,75と、を有する。
このPOPラベル1は、商品に貼着されるときの商品との位置関係に従って区分けすると、商品に貼着可能な粘着面73を有する貼着部3と、前記貼着部3の一端から延設された突出部4と、前記貼着部3の一端から延設され且つ商品に貼着可能な粘着面75を有する一対の貼着補強部51,52と、を有し、前記突出部4は、幅狭連結部6を介して貼着部3に連設されている。前記突出部4は、前記貼着部3を商品に貼着した際に、商品の端部から離れ且つ商品から突出し得る部分である。
【0017】
粘着面73,75は、粘着剤が露出した面である。突出部4の裏面は、前記粘着面を実質的に有しない。
なお、前記突出部4の裏面が粘着面を実質的に有しないとは、突出部4の裏面全体が粘着面を有しない場合、又は、突出部4の裏面の一部領域に粘着面が設けられているが、その一部領域の粘着面では突出部4を容器に沿わせることができない場合(つまり、一部領域に粘着面が設けられていても、その粘着面は、貼着部3を商品に貼着した際に、突出部4の曲げ復元力に抗するほどの貼着力を有さず、突出部4が容器から突出する場合)を含む。本実施形態では、突出部4の裏面全体が、粘着面を有しない。
貼着部3との境界における幅狭連結部6の横幅W6は、貼着部3の横幅W3よりも短い。つまり、式1:貼着部3の横幅W3>貼着部3の境界における幅狭連結部6の横幅W6、の関係を満たしている。また、貼着部3の横幅W3と突出部4の横幅は、同じでもよいし、その何れか一方がその他方よりも長くてもよい。
好ましくは、突出部4の横幅は、貼着部3の境界における幅狭連結部6の横幅W6又は貼着部3の横幅W3よりも長い。特に、式2:突出部4の横幅>貼着部3の横幅W3>貼着部3の境界における幅狭連結部6の横幅W6、の関係を満たすことが好ましい。
【0018】
貼着部3との境界における幅狭連結部6の横幅W6の具体的寸法は、特に限定されない。もっとも、この横幅W6が余りに長いと、POPラベル1(貼着部3)を商品に貼着した際に幅狭連結部6の湾曲が突出部4に影響し、突出部4が略平面状に起立しないおそれがある。他方、この横幅W6が余りに短いと、POPラベル1を商品に貼着した際に幅狭連結部6において折れ曲がってしまったり、或いは、悪戯などで突出部4が引張られた際に幅狭連結部6が破断して突出部4が脱落するおそれがある。このような点から、貼着部3との境界における幅狭連結部6の横幅W6は、例えば、3mm〜15mmであり、好ましくは、5mm〜10mmである。
【0019】
貼着部3の横幅W3の具体的寸法は、特に限定されない。本発明においては、貼着補強部51,52が設けられているので、比較的幅狭な貼着部3であっても、POPラベル1が商品から脱落することはない。また、幅狭連結部6を介して突出部4が貼着部3に連結されているので、貼着部3の横幅W3が非常に長くても、POPラベル1を貼着した際に突出部4が湾曲することがない。例えば、貼着部3の横幅W3は、12mm以上であり、好ましくは15mm以上である。また、貼着部3の横幅W3は、例えば、80mm以下であり、好ましくは40mm以下である。
また、突出部4の横幅の具体的寸法も特に限定されない。もっとも、突出部4の横幅が余りに短いと、突出部4により消費者の注意を惹き付けるPOPラベル1の意義を奏しないので、突出部4の横幅は、20mm以上、さらに、25mm以上が好ましい。なお、突出部4の横幅の上限は、適宜設定されるが、通常、80mmであり、好ましくは40mmである。
【0020】
突出部4、貼着部3及び幅狭連結部6の各横幅は、縦方向において略同じでもよいし、縦方向において横幅が異なる部分を有していてもよい。
なお、突出部4の横幅がその縦方向において一定でない場合には、前記式1又は式2における突出部4の横幅は、突出部4の最大横幅を意味し、貼着部3の横幅がその縦方向において一定でない場合には、前記式1又は式2における貼着部3の横幅は、貼着部3の最大横幅を意味する。
幅狭連結部6は、好ましくは、貼着部3との境界において最も横幅が短く且つ突出部4側に向かうに従って徐々に横幅が長く形成されている。幅狭連結部6の裏面には、商品に貼着可能な粘着面が設けられておらず、幅狭連結部6は、商品に対して貼着不能とされていることが好ましい。
【0021】
一対の貼着補強部51,52は、幅狭連結部6を挟んで、貼着部3の一端からそれぞれ延設されている。具体的には、一対の貼着補強部51,52は、幅狭連結部6を挟んで、貼着部3の全端の中から選ばれる一端から延設されていればよい。好ましくは、図示したように、一対の貼着補強部51,52は、縦方向と直交する方向に沿った、突出部側の一端から延設されている。
一対の貼着補強部51,52は、互いに離反し且つ突出部4側に延びている。以下、貼着補強部51,52を区別して説明する場合には、一方の貼着補強部を第1貼着補強部51と記し、他方の貼着補強部を第2貼着補強部52と記す場合がある。
第1貼着補強部51と第2貼着補強部52は、全体的に帯状に形成され、突出部4側に向かうに従って互いに離れていくように、互いに外側へ湾曲又は屈曲した帯状部とされてている。このように外側へ湾曲又は屈曲した帯状の第1貼着補強部51と第2貼着補強部52は、より優れたアンカー効果をもたらすので好ましい。
【0022】
貼着部3、突出部4、幅狭連結部6及び貼着補強部51,52をそれぞれ別々の基材から形成し且つそれらを連結してPOPラベル1が構成されていてもよいが、好ましくは、少なくとも貼着部3、突出部4及び幅狭連結部6は、1つの基材から形成され、より好ましくは、貼着部3、突出部4、幅狭連結部6及び貼着補強部51,52は、1つの基材から形成される。
【0023】
具体的には、所定の外形に形成された1つの基材2を用い、その基材2の面内に切込線81,82を形成することにより、前記貼着部3、突出部4、幅狭連結部6及び貼着補強部51,52が形成されている。
基材2は、シート材(一般にフィルムと呼ばれるものも同義である)が用いられる。このシート材としては、例えば、紙、合成紙、合成樹脂製シート、金属蒸着シート、発泡樹脂シート、及びこれらが2層以上積層された積層シートなどが挙げられる。合成樹脂製シート等の材質は特に限定されず、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、環状オレフィン、ポリエチレンを含む共重合ポリマーなどのポリオレフィン系、ポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸などのポリエステル系、ポリアミド系、ポリスチレン系などが挙げられる。後述する意匠印刷を裏面に施す場合には、それを良好に視認できるようにするため、透明なシート材を用いることが好ましい。
【0024】
基材2の厚みは、特に限定されず、通常、30μm〜150μm程度である。
基材2の表面又は裏面には、所望のデザインを表す意匠印刷(図示せず)が施されている。なお、意匠印刷は、基材2の略全体に施されていてもよいし、基材2の一部分(少なくとも突出部4となる部分)に施されていてもよい。
基材2が透明である場合には、デザインの傷付き防止のため、前記意匠印刷は、基材2の裏面に施すことが好ましい。
【0025】
本実施形態では、基材2は、正面略T字状に形成されている。すなわち、基材2は、正面長方形又は正方形の第1矩形領域21と、前記第1矩形領域21よりも横幅の短い第2矩形領域22と、を有し、その第1矩形領域21の下辺中央部に第2矩形領域22が連設されて構成されている。
この第1矩形領域21の面内から第2矩形領域22の面内に切込線81,82を形成することにより、1つの基材2から、前記貼着部3、突出部4、幅狭連結部6及び貼着補強部51,52が形成されている。
前記各切込線81,82は、基材2をその厚み方向に切断する線であり、端部を有する有端な線である。以下、一方の切込線を第1切込線81と記し、他方の切込線81,82を第2切込線82と記す。
【0026】
第1切込線81は、基材2の第1矩形領域21の一方側縁から第2矩形領域22の面内にまで形成されている。従って、第1切込線81の一方端部は、第1矩形領域21の一方側縁の一部分に位置し、且つ、第1切込線81の他方端部は、第2矩形領域22の面内の一部分に位置している。
第1切込線81は、その一方端部から他方端部にまで斜めに延びており、好ましくは、幅狭連結部6側に膨らんだ円弧状を描きながら斜めに延びている。
【0027】
第2切込線82は、基材2の第1矩形領域21の他方側縁から第2矩形領域22の面内にまで形成されている。従って、第2切込線82の一方端部は、第1矩形領域21の他方側縁の一部分に位置し、且つ、第2切込線82の他方端部は、第2矩形領域22の面内の一部分に位置している。
第2切込線82は、その一方端部から他方端部にまで斜めに延びており、好ましくは、幅狭連結部6側に膨らんだ円弧状を描きながら斜めに延びている。
【0028】
図示例では、第1切込線81と第2切込線82は、基材2の縦方向を軸線とする線対称の関係に形成されている。もっとも、第1切込線81と第2切込線82は、前記線対称の位置関係及び形状に形成されている場合に限定されず、適宜変更可能である。
【0029】
第1切込線81の他方端部及び第2切込線82の他方端部は、それぞれ弧状部81a,82aを有している。例えば、第1切込線81の他方端部及び第2切込線82の他方端部は、略U字状(略U字状の底が弧状部81a,82aに相当する)に形成されている。このように第2矩形領域22の面内にある第1切込線81の他方端部及び第2切込線82の他方端部が弧状部81a,82aを有することにより、突出部4を引張ったときに、第1切込線81及び第2切込線82の各他方端部を越えて裂け目が生じることを防止できる。
もっとも、第1切込線81の他方端部及び第2切込線82の他方端部には、前記のような弧状部81a,82aが形成されていなくてもよい。
【0030】
前記第1切込線81と第2切込線82で挟まれた領域が、幅狭連結部6に相当し、第1切込線81と第1矩形領域21の一方側縁及び下縁並びに第2矩形領域22の一方側縁とで囲われた領域が、第1貼着補強部51に相当し、第2切込線82と第1矩形領域21の他方側縁及び下縁並びに第2矩形領域22の他方側縁とで囲われた領域が、第2貼着補強部52に相当する。
突出部4と貼着部3は、前記幅狭連結部6を介して連設されている。
幅狭連結部6の横幅は、第1切込線81と第2切込線82との間の横幅に相当する。幅狭連結部6の横幅は、第1切込線81の他方端部と第2切込線82の他方端部において最も短いので、幅狭連結部6は、その横幅が貼着部3の境界において最も短くなっている。また、幅狭連結部6の横幅は、この貼着部3の境界から突出部4側に向かうに従って徐々に長くなっている。
【0031】
本実施形態において、基材2の第1矩形領域21の一方側縁と他方側縁は略平行であるので、突出部4の横幅は、縦方向において略一定であり、基材2の第2矩形領域22の一方側縁と他方側縁は略平行であるので、貼着部3の横幅も、縦方向において略一定である。
【0032】
貼着部3及び貼着補強部51,52の各裏面には、粘着剤が露出した粘着面73,75が形成されている。なお、図2において、粘着面が形成された範囲を判りやすくするため、便宜上、薄墨塗りで示している。
この粘着面73,75の形成方法は特に限定されない。例えば、貼着部3の裏面及び貼着補強部51,52の裏面に粘着剤を塗布し且つ突出部4の裏面及び幅狭連結部6の裏面に粘着剤を塗布しない(突出部4及び幅狭連結部6の各裏面を基材2の裏面のままにしておく)という方法によって、貼着部3及び貼着補強部51,52にそれぞれ粘着面73,75を形成できる。
【0033】
もっとも、形成容易であることから、基材2の裏面全体に粘着剤を塗布し、突出部4及び幅狭連結部6に対応する前記粘着剤上に隠蔽剤を塗布する方法によって、貼着部3及び貼着補強部51,52に粘着面73,75を形成することが好ましい。
詳しくは、まず、図3及び図4に示すように、及び基材2の裏面全体に粘着剤を塗布し、基材2の裏面に粘着剤層78を積層する。この場合、基材2の裏面全体に粘着剤をベタ状に塗布してもよいし、又は、基材2の裏面全体に粘着剤を網目状若しくは無数のドット状に塗布してもよい。
【0034】
前記粘着剤としては、感圧型粘着剤が好ましいが、感熱型粘着剤を用いることもできる。なお、感圧型粘着剤は、室温で粘着力を有し且つその粘着力が長期間持続している粘着剤であり、従来公知のタックラベルで広く使用されているものである。感熱型粘着剤は、室温で粘着性を示さず、加熱することにより粘着力を発揮し且つその粘着力が長期間持続する粘着剤である。
【0035】
続いて、前記粘着剤層78の上であって突出部4及び幅狭連結部6に対応する部分に、粘着剤の粘着力を隠蔽するための隠蔽剤を塗布して、突出部4及び幅狭連結部6に対応する粘着剤層78の上に隠蔽層79を形成する。
隠蔽剤は、突出部4及び幅狭連結部6に対応する粘着剤層78の上の全体にベタ状に塗布される。前記隠蔽剤としては、紫外線硬化型インキ、シリコーンを含むコート剤などが挙げられる。隠蔽層79の厚みは、通常、3μm〜20μmである。隠蔽層79を比較的厚く形成することにより、粘着剤の粘着力を確実に隠蔽できる。
前記隠蔽層79が設けられた部分(突出部4及び幅狭連結部6)は、商品に実質的に貼着不能な部分である。
前記隠蔽層79が設けられていない、貼着部3及び一対の貼着補強部51,52においては、粘着剤層78の粘着面73,75が露出している。
【0036】
上記POPラベル1は、突出部4を商品から離して起立させるように、貼着部3及び貼着補強部51,52を商品に貼着することによって使用される。
商品は、特に限定されず、飲料や調味料などの食品、化粧品及び化学品などを充填した各種の容器、各種物品を包装した包装箱などが挙げられる。また、容器の形状は、特に限定されず、例えば、胴部と胴部よりも小径の首部とを有するボトル型容器、筒型容器、樽型容器、瓢箪型容器などが挙げられる。また、商品は、果物、野菜などの生鮮品などでもよい。
【0037】
本発明のPOPラベル1は、特に、横断面弧状の弧面部を有する商品に対して貼着するのに好適なラベルである。前記弧面部を有する商品としては、例えば、横断面の形状が、円形状、楕円形状、又は、一部に弧状部を有する異形状などが挙げられる。
前記好適な商品は、横断面弧状の弧面部を有する第1部分と、前記弧面部に連設され且つ弧面部よりも縮径した縮径面部を有する第2部分と、を有する。
このような商品の第1部分の弧面部に本発明のPOPラベル1の貼着部3を貼り付けるも共に、商品の第2部分の縮径面部にPOPラベル1の貼着補強部51,52を貼り付けることにより、本発明のラベル付き商品が得られる。なお、縮径面部は、弧面部のうち前記POPラベル1の貼着部3が貼着される部分(弧面部の一部)を基準にして、その部分よりも内側に窪んでいる面部(縮径した部分)である。
このラベル付き商品は、粘着面を有する貼着部3と、幅狭連結部6を介して貼着部3に連設された突出部4と、貼着部3に連設され且つ粘着面を有する一対の貼着補強部51,52と、を有する上記POPラベル1を有し、前記貼着部3が商品の弧面部に貼着され且つ前記一対の貼着補強部51,52が商品の縮径面部に貼着され、前記突出部3が商品(商品の縮径面部)の外面から離れて突出している。
【0038】
好ましい1つの実施形態では、商品として、図5及び図6に示すように、横断面弧状の胴部91と、胴部91の上方に形成され且つ胴部91よりも小径の肩部92と、を有し、胴部91の横断面弧状の弧面部が、肩部92との境界から下方に形成されている容器9が挙げられる。この肩部92の外面は、例えば、横断面弧状である。このような容器9には、ボトル型容器、樽型容器、瓢箪型容器などが含まれる。「上方」及び「下方」は、便宜上、前記容器9を水平面上に自立させた状態を基準にした方向を指す。
図示例の容器9は、いわゆるボトル型容器である。この容器9の胴部91の横断面形状は、円状又は楕円状である。つまり、胴部91の全体が、横断面弧状の弧面部となっている。また、それに応じて、肩部92の横断面形状も、円状又は楕円状である。この肩部92は、胴部91と肩部92の境界から上方へ離れるほどに外形が窄んでいる。
また、この容器9の胴部91及び肩部92には、熱収縮性筒状ラベル93が装着されている。
【0039】
このような容器9に対して、上記POPラベル1は、次のようにして使用される。
POPラベル1の貼着部3と幅狭連結部6の境界が容器9の胴部91と肩部92の境界に略一致するように、POPラベル1の貼着部3を粘着面73を介して胴部91の上方部(弧面部)に貼着すると共に、貼着部3の一端から延びる一対の貼着補強部51,52を肩部92の傾斜に沿わせ、一対の貼着補強部51,52を粘着面75を介して肩部92に貼着する。
前記胴部91にPOPラベル1の貼着部3の全体が貼着される本実施形態においては、肩部92が縮径面部に相当する。
【0040】
なお、貼着部3と幅狭連結部6の境界が容器9の胴部91と肩部92の境界に略一致するようにPOPラベル1を貼着することが好ましいが、貼着部3と幅狭連結部6の境界が容器9の胴部91と肩部92の境界よりも若干上下に位置ずれしていてもよい。前記両境界が正確に一致するようにPOPラベル1の位置合わせが困難な場合があるからである。この場合、貼着部3と幅狭連結部6の境界が容器9の胴部91と肩部92の境界よりも若干下方に位置ずれしている場合には、突出部4が肩部92側に傾かずに起立し得る。
貼着部3を容器9の胴部91に貼着すると、粘着面を有しない突出部4及び幅狭連結部6は容器9に貼り付かない。
【0041】
得られたラベル付き容器10は、図5及び図6に示すように、貼着部3が容器9の胴部91に貼着され且つ一対の貼着補強部51,52が容器9の肩部92に貼着されていると共に、突出部4が容器から離れて突出している。かかる突出部4は略平面状となって、胴部91の上方であって肩部92の前方に起立している。
【0042】
より具体的には、前記ラベル付き容器10は、肩部92との境界を含む上方部に横断面弧状の弧面部を有する胴部91と前記胴部91の上方に形成され且つ胴部91よりも小径の肩部92とを有する容器9と、前記容器9に部分的に貼着されたPOPラベル1と、を有している。このPOPラベル1は、その貼着部3が胴部91に貼着されていると共に一対の貼着補強部51,52が肩部92に貼着されており、その突出部4及び幅狭連結部6が容器9から離れて突出され、突出部4が略平面状に起立されている。
【0043】
上記ラベル付き容器10において、胴部91に貼着された貼着部3は、その弧面部の形状に従って湾曲している。本発明のPOPラベル1は、突出部4が幅狭連結部6を介して貼着部3に連設されているので、貼着部3が湾曲しても、幅狭連結部6が余り湾曲せず、従って、突出部4が湾曲し難い。このため、本発明のPOPラベル1は、胴部91の上方であって肩部92の前方において、突出部4を略平面状に起立させて貼着できる。
【0044】
さらに、幅狭連結部6は商品に対して貼着不能であるので、幅狭連結部6が商品に貼り付くことによって、略平面状となった突出部4が商品側に傾いて起立することもない。
また、幅狭連結部6の横幅が貼着部3の境界において最短であるので、幅狭連結部6の湾曲を極力小さくして、突出部4を確実に平面状に起立させることができる。
【0045】
幅狭連結部6の横幅は、突出部4側に向かうに従って長くなっているので、突出部4を略平面状として安定的に起立させることができる。
詳細には、突出部4は比較的大面積であり、この比較的大面積の突出部4は、比較的重く且つ風などの抵抗を受けやすい。幅狭連結部6は、この突出部4を貼着部3に連結している部分なので、横幅が突出部4側に向かうに従って長い幅狭連結部6によれば、突出部4を下方から安定的に支持できる。このため、上記POPラベル1は、突出部4を略平面状として安定的に起立させることができる。
【0046】
また、貼着部3の一端から延びる一対の貼着補強部51,52が容器9の肩部92に貼着されているので、突出部4を摘んで捲っても、その剥離力が貼着部3のみに作用せず、POPラベル1が容器9から剥がれることがない。
このため、ラベル付き容器10(ラベル付き商品)の運搬中に突出部4が異物に引掛かることによってPOPラベル1が不用意に容器9から剥がれたり、悪戯でPOPラベル1が剥がされることを防止できる。
【0047】
なお、本発明は、上記実施形態に限られず、適宜設計変更することができる。以下、本発明の他の実施形態を説明するが、上記実施形態と同様の構成については、説明を省略し、用語及び符号を援用する場合がある。
【0048】
上記実施形態におけるPOPラベル1は、第1矩形領域21と第2矩形領域22が組み合わされた正面略T字状の基材2から形成されているが、本発明のPOPラベル1は、様々な形状の基材から形成することができる。
例えば、図7に示すように、正面矩形状の1つの基材23に、上記実施形態と同様な切込線81,82を形成することにより、前記貼着部3、突出部4、幅狭連結部6及び貼着補強部51,52が形成されたPOPラベル1を構成することもできる。なお、図7のPOPラベル1は、その突出部4の横幅と貼着部3の横幅は、何れも縦方向において略同じで、それぞれの横幅は、等しい。
同様に、例えば、図8に示すように、正面円形状の1つの基材24に、上記実施形態と同様な切込線81,82を形成することにより、前記貼着部3、突出部4、幅狭連結部6及び貼着補強部51,52が形成されたPOPラベル1を構成することもできる。
【0049】
また、上記実施形態において、第1切込線81及び第2切込線82は、円弧状に形成されているが、例えば、図7に示すように、直線状に形成されていてもよい。
さらに、上記実施形態において、第1切込線81の他方端部及び第2切込線82の他方端部は、それぞれ略U字状に曲げられているが(各他方端部には返しが形成されている)、例えば、図7に示すように、第1切込線81の他方端部及び第2切込線82の他方端部に、略円状の孔部81b,82bを連設してもよい。この孔部81b,82bを形成する円縁は、上記実施形態で説明した、第1切込線81及び第2切込線82の延びる方向に対して略直交する弧状部に相当する。この孔部81b,82bを有する第1切込線81及び第2切込線82についても、突出部4を引張ったときに、第1切込線81及び第2切込線82の他方端部を越えて裂け目が生じることを防止できる。
【0050】
上記実施形態において、幅狭連結部6の裏面全体が商品に対して貼着不能とされているが、例えば、図9に示すように、幅狭連結部6のうち、貼着部3との境界の近傍領域に粘着面76が形成されていてもよい(貼着部3との境界の近傍領域が商品に対して貼着可能とされていてもよい)。また、図10に示すように、幅狭連結部6の全体に粘着面76が形成されていてもよい。なお、図9及び図10において、粘着面が形成された範囲を、便宜上、薄墨塗りで示している。
この場合、POPラベル1を商品に貼着した際に、突出部4は略平面状に起立するが、幅狭連結部6の下方部(貼着部3との境界の近傍領域)が商品に貼り付くので、突出部4は商品側にやや傾いて略平面状に起立するおそれがある。このため、上記実施形態のように、幅狭連結部6の全体が商品に対して貼着不能とされていることが好ましい。
【0051】
上記実施形態において、突出部4の裏面には粘着面が形成されていないが、例えば、図11に示すように、突出部4の裏面の一部の領域に粘着面77が形成されていてもよい。なお、図11において、粘着面が形成された範囲を、便宜上、薄墨塗りで示している。図示例の場合、粘着面77は、突出部4の2つの隅部にそれぞれ形成されている。商品に貼着する前のPOPラベル1は、通常、貼着部3などの粘着面を離型紙上に仮貼付して搬送されるが、突出部4の裏面全体が粘着面を有しないと、その搬送中にPOPラベル1の突出部4が離型紙から捲れるおそれがある。この点、突出部4の裏面の一部の領域に粘着面77が形成されていれば、POPラベル1を搬送中に突出部4が離型紙から捲れて難くなる。なお、図示したように、突出部4の裏面の一部の領域に粘着面77が形成されていても、その一部の領域の粘着面では突出部4を容器に沿わせることができない(かかる態様の突出部4は、粘着面を実質的に有しない)。
【0052】
上記実施形態において、貼着補強部51,52の裏面全体及び貼着部3の裏面全体にそれぞれ粘着面が形成されているが、これらが商品から剥がれない程度であれば、貼着補強部51,52の裏面の一部領域及び/又は貼着部3の裏面の一部領域に、粘着面が形成されていなくてもよい。
例えば、図12に示すように、一対の貼着補強部51,52の先端部に、粘着面が形成されていなくてもよい。なお、図12において、粘着面が形成された範囲を、便宜上、薄墨塗りで示している。
【0053】
上記実施形態において、貼着補強部51,52は、幅狭連結部6を挟んで左右に1つずつ設けられているが、それぞれ2つ以上の貼着補強部が設けられていてもよいし、一方に1つの貼着補強部が設けられ且つ他方に2つ以上の貼着補強部が設けられていてもよい(図示せず)。
本発明のPOPラベル1は、少なくとも一対の貼着補強部51,52が設けられていればよい。
【0054】
また、上記実施形態において、POPラベル1は、1つの基材からなる1層構造であるが、本発明のPOPラベル1は、剥離可能なタックラベルが積層された多層構造であってもよい。
例えば、図13及び図14に示すPOPラベル1は、上述の基材2の上にタックラベル11が積層された2層構造である。このタックラベル11は、基材111と、基材111の裏面に設けられた粘着剤層112と、を有し、粘着剤層112の表面(粘着面)を介してPOPラベル1の突出部4の表面に積層接着されている。なお、図示例では、タックラベル11は、突出部4の表面から一対の貼着補強部51,52及び幅狭連結部6の各表面に一部分にまで及んで積層されている。この場合、一対の貼着補強部51,52を突出部4から切り離すために、タックラベル11の面内にも第1切込線81と第2切込線82が形成されている。よって、一対の貼着補強部51,52の表面には、タックラベル11の一部分が付着しているが、一対の貼着補強部51,52を商品に貼着することには支障を来さない。
【0055】
かかるタックラベル11(基材111)の表面には、所望のデザインが表示されている。また、タックラベル11の裏面に懸賞応募情報や籤などを表示しておくことにより、このタックラベル11をキャンペーンラベルとして使用できる。
【0056】
また、上記実施形態のラベル付き容器10において、POPラベル1の貼着部3の全体が胴部91に貼着されているが(貼着部3と幅狭連結部6の境界が容器9の胴部91と肩部92の境界に略一致して、貼着部3が粘着面73を介して胴部91に貼着されているが)、貼着部3の全体が胴部91に貼着されている場合に限定されない。
例えば、POPラベル1の貼着部3が胴部91と肩部92に跨って貼着されていてもよいし、或いは、POPラベル1の貼着部3の全体が肩部92に跨って貼着されていてもよい。
例えば、図15は、POPラベル1の貼着部3が容器9の胴部91と肩部92に跨って貼着されているラベル付き容器10を示す。
この場合、POPラベル1の貼着部3が貼着された面部(胴部91の上方部及び肩部92の下方部)が弧面部であればよく、この弧面部を基準にして、その部分よりも内側に窪んでいる肩部92の一部(肩部92のうち、貼着部3の貼着位置よりも上方部。弧面部との関係で縮径面部に相当する)に、貼着補強部51,52が貼着される。
この他の実施形態に係るラベル付き容器10においては、貼着部3の上方部が容器9の肩部92に貼着されているため、貼着部3に幅狭連結部6を介して連設された突出部4は容器側に傾くけれども、前記突出部4については、略平面状になって容器9から離れて起立する。
【0057】
図16は、POPラベル1の貼着部3が容器9の肩部92に貼着されているラベル付き容器10を示す。ただし、図16では、熱収縮性筒状ラベルが装着されていない容器9を例示している。
この場合、POPラベル1の貼着部3が貼着された面部(肩部92の下方部)が弧面部であればよく、この弧面部を基準にして、その部分よりも内側に窪んでいる肩部92の一部(肩部92のうち、貼着部3の貼着位置よりも上方部。弧面部との関係で縮径面部に相当する)に、貼着補強部51,52が貼着される。
この他の実施形態に係るラベル付き容器10においても、突出部4は、容器側に傾くけれども、略平面状になって容器9から離れて起立する。特に、図16に示すように、上方に向かうに従って縮径率が大きい肩部92を有する容器9である場合、突出部4は、略平面状になって容器9の肩部92から十分に離れて起立し得るので好ましい。これはPOPラベル1の貼着部3が容器9の胴部91と肩部92に跨って貼着されているラベル付き容器10についても同様である。
【0058】
なお、本発明の意図する範囲で、上記各実施形態に示した様々な構成を、適宜組み合わせ、又は、置換することができる。
【符号の説明】
【0059】
1…POPラベル、2…基材、3…貼着部、73…貼着部の粘着面、4…突出部、51,52…貼着補強部、75…貼着補強部の粘着面、6…幅狭連結部、9…容器(商品)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品に貼着可能な粘着面を有する貼着部と、商品から離反れて突出する突出部と、を有し、
前記突出部が幅狭連結部を介して前記貼着部に連設されており、前記貼着部との境界における幅狭連結部の横幅が、前記貼着部の横幅よりも短く、
前記貼着部の一端には、前記幅狭連結部を挟んで、商品に貼着可能な粘着面を有する一対の貼着補強部が延設されており、前記一対の貼着補強部は、互いに離反し且つ前記突出部側に延びている、POPラベル。
【請求項2】
前記幅狭連結部が、前記貼着部との境界において最も横幅が短く且つ前記突出部側に向かうに従って徐々にその横幅が長くなっている、請求項1に記載のPOPラベル。
【請求項3】
前記幅狭連結部が、商品に貼着不能である、請求項1又は2に記載のPOPラベル。
【請求項4】
胴部と前記胴部よりも小径な肩部とを有する容器と、前記容器に貼着されたPOPラベルと、を有するラベル付き容器であって、
前記POPラベルは、粘着面を有する貼着部と、前記貼着部の横幅よりも短い幅狭連結部を介して前記貼着部に連設された突出部と、前記幅狭連結部を挟んで前記貼着部の一端から延設され且つ粘着面を有する一対の貼着補強部と、を有し、
前記貼着部が前記容器の胴部若しくは肩部に又は容器の胴部と肩部に跨って貼着され且つ前記一対の貼着補強部が前記肩部に貼着され、前記突出部が容器から離れて突出している、ラベル付き容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2013−54173(P2013−54173A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−191619(P2011−191619)
【出願日】平成23年9月2日(2011.9.2)
【出願人】(000238005)株式会社フジシールインターナショナル (641)
【Fターム(参考)】