説明

PWM制御装置及びスイッチング電源回路

【課題】スイッチング電源回路に使用され、スイッチングの周波数を自由に定められ、その周波数を所定周波数帯に満遍無く拡散できるPWM制御装置の提供。
【解決手段】入力された直流電力を、基準周波数に基づく所定周波数の範囲で変動させながらスイッチングする為のPWM信号を出力するPWM制御装置。電流検出器4が検出した出力電流値に基づき、基準周波数を定める周波数決定手段(1)と、定めた基準周波数に基づく所定周波数の範囲で、PWM信号の周波数を変動させる周波数変動手段(1)と、スイッチング電源回路への入力電圧値を検出する手段5と、検出した入力電圧値及び目標電圧値に基づき、PWM信号のデューティ比を算出する算出手段(1)と、スイッチング電源回路の出力電圧値を検出する手段8と、検出した出力電圧値及び目標電圧値の算出した差に基づき、デューティ比を補正する補正手段(1)とを備える構成である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入力された直流電力をスイッチングすることにより電圧変換するスイッチング電源回路に使用されるPWM制御装置、及び該PWM制御装置を備えるスイッチング電源回路に関するものである。
【背景技術】
【0002】
スイッチング電源回路は、スイッチング素子をオン/オフすることにより、直流電力を降圧又は昇圧する電源回路であり、断続する直流電力が変圧器及び平滑回路、又は平滑回路のみを通流することにより電圧変換される。また、チョークコイルを使用し、回路を断続的に短絡させることにより昇圧するものもある。
スイッチング電源回路では、その変圧比は、スイッチング素子をオン/オフするパルス信号の周波数には関係せず、そのパルス信号のデューティ比により定められる。
【0003】
その為、従来のスイッチング電源回路では、スイッチング素子をスイッチングするパルス信号を、スイッチングICが内蔵するオペアンプを用いた三角波発生回路によりPWM(Pulse Width Modulation)制御して作成している。つまり、三角波発生回路が発生させた三角波と、目標電圧値に関連する電圧信号との大小を比較し、その比較結果に応じてパルス信号(PWM信号)のデューティ比が定まる。
【0004】
パルス信号の周波数は、三角波発生回路を構成する積分回路に通流する電流値で定まり、前述したスイッチングICでは、その積分回路に通流する電流値を定める為の抵抗が外付けされるようになっている。
スイッチング電源回路では、スイッチング素子をオン/オフすることにより電磁ノイズが発生するので、その電磁ノイズが特定の周波数に集中しないように、スイッチング用のパルス信号の周波数を時系列的に拡散させる様々な技術が提案され実用化されている。
【0005】
特許文献1には、コンデンサを充電しかつ放電させる抵抗を用いて三角波を発生させ、発生させた三角波の電圧と電源の出力電圧とを比較することにより生成されるスイッチング信号の周波数を拡散させる周波数拡散回路が開示されている。他のコンデンサを介して抵抗に電流を供給する出力端子を有し、他のコンデンサへの充電経路と他のコンデンサの放電経路とが別個に設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2011−115028号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前述したようなスイッチングICでは、スイッチング用のパルス信号の周波数を、回路素子を使用して拡散しているので、拡散する周波数帯が偏る可能性があり、電磁ノイズが、期待する程には拡散せず低減されない虞があるという問題がある。
【0008】
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであり、スイッチング電源回路に使用され、スイッチング用のパルス信号の周波数を自由に定めることができ、その周波数を所定周波数帯に満遍無く拡散させ、電磁ノイズを更に低減させることが可能なPWM制御装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、スイッチング用のパルス信号の周波数を自由に定めることができ、その周波数を所定周波数帯に満遍無く拡散させ、電磁ノイズを更に低減させることが可能なPWM制御装置を備えたスイッチング電源回路を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第1発明に係るPWM制御装置は、その出力電流値を検出する電流検出器を備え、入力された直流電力を、基準周波数に基づく所定周波数の範囲で変動させながらスイッチングすることにより電圧変換するスイッチング電源回路に使用され、前記直流電力をスイッチングする為のPWM(Pulse Width Modulation)信号を出力するPWM制御装置であって、前記電流検出器が検出した出力電流値に基づき、前記基準周波数を定める周波数決定手段と、該周波数決定手段が定めた基準周波数に基づく所定周波数の範囲で、前記PWM信号の周波数を変動させる周波数変動手段と、前記スイッチング電源回路への入力電圧値を検出する手段と、該手段が検出した入力電圧値及び目標電圧値に基づき、前記PWM信号のデューティ比を算出する算出手段と、前記スイッチング電源回路の出力電圧値を検出する手段と、該手段が検出した出力電圧値及び目標電圧値の差を算出し、算出した差に基づき、前記算出手段が算出したデューティ比を補正する補正手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
このPWM制御装置は、スイッチング電源回路に使用され、入力された直流電力をスイッチングする為のPWM信号を出力する。スイッチング電源回路は、電流検出器がその出力電流値を検出し、入力された直流電力を、基準周波数に基づく所定周波数の範囲で変動させながらスイッチングすることにより電圧変換する。このPWM制御装置では、周波数決定手段が、電流検出器が検出した出力電流値に基づき基準周波数を定め、周波数変動手段が、周波数決定手段が定めた基準周波数に基づく所定周波数の範囲で、PWM信号の周波数を変動させる。検出する手段が、スイッチング電源回路への入力電圧値を検出し、算出手段が、その検出した入力電圧値及び目標電圧値に基づき、PWM信号のデューティ比を算出する。検出する手段が、スイッチング電源回路の出力電圧値を検出し、補正手段が、その検出した出力電圧値及び目標電圧値の差を算出し、算出した差に基づき、算出手段が算出したデューティ比を補正する。
【0011】
第2発明に係るPWM制御装置は、前記周波数決定手段は、電流検出器が検出した出力電流値が所定電流値以下であるときは、前記基準周波数を所定周波数低下させるように構成してあることを特徴とする。
【0012】
このPWM制御装置では、周波数決定手段は、電流検出器が検出した出力電流値が所定電流値以下であるときは、基準周波数を所定周波数低下させるので、スイッチング電源回路の出力が小さいときは、スイッチング周波数を下げて効率を向上させることができる。
【0013】
第3発明に係るPWM制御装置は、前記補正手段が補正したデューティ比が、予め設定されたデューティ比上限値を超えるときは、デューティ比を該デューティ比上限値とする手段と、前記補正手段が補正したデューティ比が、予め設定されたデューティ比下限値未満であるときは、デューティ比を該デューティ比下限値とする手段とを更に備えることを特徴とする。
【0014】
このPWM制御装置では、補正手段が補正したデューティ比が、予め設定されたデューティ比上限値を超えるときは、デューティ比をデューティ比上限値とし、補正手段が補正したデューティ比が、予め設定されたデューティ比下限値未満であるときは、デューティ比をデューティ比下限値とする。
【0015】
第4発明に係るPWM制御装置は、前記スイッチング電源回路の出力電流値が過電流値であることを示す過電流信号を割込みにより受信する手段と、該手段が過電流信号を受信したときに、前記PWM信号のデューティ比を割込処理により0にする手段と、前記スイッチング電源回路の出力電圧値が過電圧値であることを示す過電圧信号を割込みにより受信する手段と、該手段が過電圧信号を受信したときに、前記PWM信号のデューティ比を割込処理により0にする手段とを更に備えることを特徴とする。
【0016】
このPWM制御装置では、スイッチング電源回路の出力電流値が過電流値であることを示す過電流信号を割込みにより受信したときに、PWM信号のデューティ比を割込処理により0にする。スイッチング電源回路の出力電圧値が過電圧値であることを示す過電圧信号を割込みにより受信したときに、PWM信号のデューティ比を割込処理により0にする。
【0017】
第5発明に係るPWM制御装置は、前記周波数変動手段は、乱数を発生させる手段を備え、該手段が発生させた乱数に基づき、前記PWM信号の周波数を変動させるように構成してあることを特徴とする。
【0018】
このPWM制御装置では、周波数変動手段は、発生させた乱数に基づき、PWM信号の周波数を変動させる。
【0019】
第6発明に係るスイッチング電源回路は、請求項1乃至5の何れか1項に記載されたPWM制御装置を備え、入力された直流電力を、該PWM制御装置が出力したPWM信号でスイッチングすることにより電圧変換するように構成してあることを特徴とする。
【0020】
このスイッチング電源回路では、請求項1乃至5の何れか1項に記載されたPWM制御装置を備え、入力された直流電力を、PWM制御装置が出力したPWM信号でスイッチングすることにより電圧変換する。
【発明の効果】
【0021】
本発明に係るPWM制御装置によれば、スイッチング電源回路に使用され、スイッチング用のパルス信号の周波数を自由に定めることができ、その周波数を所定周波数帯に満遍無く拡散させ、電磁ノイズを更に低減させることが可能なPWM制御装置を実現することができる。
【0022】
本発明に係るスイッチング電源回路によれば、スイッチング用のパルス信号の周波数を自由に定めることができ、その周波数を所定周波数帯に満遍無く拡散させ、電磁ノイズを更に低減させることが可能なPWM制御装置を備えたスイッチング電源回路を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明に係るPWM制御装置及びスイッチング電源回路の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すスイッチング電源回路の動作例を示すフローチャートである。
【図3】図1に示すスイッチング電源回路の動作例を示すフローチャートである。
【図4】図1に示すスイッチング電源回路の動作例を示すフローチャートである。
【図5】マイクロコンピュータのPWM信号の周波数を変動させる動作を説明する為の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下に、本発明をその実施の形態を示す図面に基づき説明する。
図1は、本発明に係るPWM制御装置及びスイッチング電源回路の実施の形態の構成を示すブロック図である。
このスイッチング電源回路は、車両に搭載され、昇圧又は降圧するDC/DCコンバータ2と、DC/DCコンバータ2が内蔵するスイッチング素子3をスイッチングするマイクロコンピュータ(PWM制御装置、以下、マイコンと記載)1と、入力電圧及び出力電圧を分圧する抵抗R1,R2及びR3,R4と、コンパレータ11,12とを備えている。
【0025】
DC/DCコンバータ2は、スイッチング素子3をオン/オフすることにより、直流電力(ここでは、車載バッテリからの電力)を降圧又は昇圧するものであり、断続する直流電力が変圧器及び平滑回路、又は平滑回路のみ(ここでは、図示を省略)を通流することにより電圧変換される。また、図示しないチョークコイルを使用し、スイッチング素子3で回路を断続的に短絡させることにより昇圧するものであっても良い。
【0026】
コンパレータ11は、抵抗R3,R4により分圧された出力電圧と、過電圧判定の基準となる電圧値とを比較し、出力電圧の方が高いときは、過電圧であることを示す過電圧信号を出力する。
コンパレータ12は、DC/DCコンバータ2が内蔵する電流検出器4が出力電流値を検出し、それに応じて出力した電圧値と、過電流判定の基準となる電圧値とを比較し、出力電流値に応じた電圧値の方が高いときは、過電流であることを示す過電流信号を出力する。
【0027】
マイコン1は、抵抗R1,R2により分圧された入力電圧をA/D変換して読込む電圧値読込端子5と、抵抗R3,R4により分圧された出力電圧をA/D変換して読込む電圧値読込端子8と、コンパレータ11が出力した過電圧信号を受信する割込み端子9と、コンパレータ12が出力した過電流信号を受信する割込み端子10とを備えている。
マイコン1は、また、イグニッションキーの操作信号等、昇圧(又は降圧)を指示する信号を受信するI/O端子6と、スイッチング素子3をスイッチングするPWM信号を出力する出力端子7と、電流検出器4が出力電流値を検出し、それに応じて出力した電圧値をA/D変換して読込む電圧値読込端子13とを備えている。
【0028】
以下に、このような構成のスイッチング電源回路の動作を、それを示す図2,3,4のフローチャートを参照しながら説明する。
マイコン1は、先ず、I/O端子6で昇圧(ここでは昇圧とする)を指示する信号を受信しているか否かを判定する(S1)。
マイコン1は、I/O端子6で昇圧を指示する信号を受信していなければ、受信する迄待機する(S1)。マイコン1は、昇圧を指示する信号を受信していれば(S1)、電圧値読込端子13で電流検出器4が検出した出力電流値(を示す電圧値)を読込む(S3)。
【0029】
マイコン1は、次に、読込んだ出力電流値が所定電流値以下であるか否かを判定し、所定電流値以下でなければ、PWM信号の周波数を、予め定めてある基準周波数に決定する(S5)。マイコン1は、読込んだ出力電流値が所定電流値以下であれば、PWM信号の周波数を、予め定めてある基準周波数より所定周波数低い基準周波数に決定する(S5)。
【0030】
マイコン1は、次に、決定した基準周波数(S5)を中心周波数として、図5Aに示すように、上限値及び下限値の間を周期的に変動する周波数パターンを設定し、設定した周波数パターン内の現時点に対応する周波数を、PWM信号の周波数に決定する(S7)。
尚、図5Bに示すように、一様な離散型確率密度分布を有する乱数xと、図5Cに示すように、下限値a及び上限値b間の周波数Fとを、式F=(b−a)x+aにより対応させておき、マイコン1が乱数を発生させ、発生させた乱数に対応する周波数を、PWM信号の周波数に決定する(S7)ようにしても良い。ここで、決定した基準周波数=(a+b)/2である。
【0031】
マイコン1は、次に、電圧値読込端子5で入力電圧値を読込み(S9)、読込んだ入力電圧値及び目標電圧値に基づき、PWM信号のデューティ比を算出する(S11)。次いで、マイコン1は、電圧値読込端子8で出力電圧値を読込み(S13)、読込んだ出力電圧値及び目標電圧値の差分を算出する(S15)。
マイコン1は、次に、算出した出力電圧値及び目標電圧値の差分(S15)に基づき、例えばPID制御によりPWM信号のデューティ比の補正値を算出し(S17)、算出した補正値を算出したデューティ比(S11)に加算して、デューティ比を補正する(S19)。
【0032】
マイコン1は、次に、補正したデューティ比(S19)が、予め定めてあるデューティ比上限値を超えているか否かを判定し(S21)、超えていなければ、補正したデューティ比(S19)が、予め定めてあるデューティ比下限値未満であるか否かを判定する(S23)。
マイコン1は、補正したデューティ比(S19)が、デューティ比下限値未満でなければ(S23)、決定した周波数(S7)、及び補正したデューティ比(S19)のPWM信号を出力端子7から出力する(S29)。
【0033】
マイコン1は、補正したデューティ比(S19)が、デューティ比上限値を超えていれば(S21)、デューティ比をデューティ比上限値とした(S25)後、決定した周波数(S7)及びデューティ比上限値(S25)のPWM信号を出力端子7から出力する(S29)。
マイコン1は、補正したデューティ比(S19)が、デューティ比下限値未満であれば(S23)、デューティ比をデューティ比下限値とした(S27)後、決定した周波数(S7)及びデューティ比下限値(S27)のPWM信号を出力端子7から出力する(S29)。
【0034】
スイッチング素子3は、マイコン1が出力したPWM信号により、入力された電力をスイッチングし、これにより、DC/DCコンバータ2が昇圧する。
マイコン1は、PWM信号を出力端子7から出力した(S29)後、I/O端子6で昇圧を指示する信号を受信しているか否かを判定する(S1)。
【0035】
マイコン1は、上述した動作を実行しながら、割込み端子10で過電流信号を受信するか否かを監視しており(S31)、過電流信号を受信すれば、割込処理によりデューティ比を0にした(S33)後、I/O端子6で昇圧を指示する信号を受信しているか否かを判定する(S1)。
マイコン1は、また、上述した動作を実行しながら、割込み端子10で過電圧信号を受信するか否かを監視しており(S35)、過電圧信号を受信すれば、割込処理によりデューティ比を0にした(S37)後、I/O端子6で昇圧を指示する信号を受信しているか否かを判定する(S1)。
つまり、マイコン1は、過電流信号又は過電圧信号を受信している間は、ステップ1及び割込処理のみを実行し、昇圧動作を実行しない。
【符号の説明】
【0036】
1 マイクロコンピュータ(PWM制御装置、マイコン)
2 DC/DCコンバータ
3 スイッチング素子
4 電流検出器
5,8,13 電圧値読込端子
6 I/O端子
7 出力端子
9,10 割込み端子
11,12 コンパレータ
R1,R2,R3,R4 抵抗

【特許請求の範囲】
【請求項1】
その出力電流値を検出する電流検出器を備え、入力された直流電力を、基準周波数に基づく所定周波数の範囲で変動させながらスイッチングすることにより電圧変換するスイッチング電源回路に使用され、前記直流電力をスイッチングする為のPWM(Pulse Width Modulation)信号を出力するPWM制御装置であって、
前記電流検出器が検出した出力電流値に基づき、前記基準周波数を定める周波数決定手段と、該周波数決定手段が定めた基準周波数に基づく所定周波数の範囲で、前記PWM信号の周波数を変動させる周波数変動手段と、前記スイッチング電源回路への入力電圧値を検出する手段と、該手段が検出した入力電圧値及び目標電圧値に基づき、前記PWM信号のデューティ比を算出する算出手段と、前記スイッチング電源回路の出力電圧値を検出する手段と、該手段が検出した出力電圧値及び目標電圧値の差を算出し、算出した差に基づき、前記算出手段が算出したデューティ比を補正する補正手段とを備えることを特徴とするPWM制御装置。
【請求項2】
前記周波数決定手段は、電流検出器が検出した出力電流値が所定電流値以下であるときは、前記基準周波数を所定周波数低下させるように構成してある請求項2記載のPWM制御装置。
【請求項3】
前記補正手段が補正したデューティ比が、予め設定されたデューティ比上限値を超えるときは、デューティ比を該デューティ比上限値とする手段と、前記補正手段が補正したデューティ比が、予め設定されたデューティ比下限値未満であるときは、デューティ比を該デューティ比下限値とする手段とを更に備える請求項1又は2記載のPWM制御装置。
【請求項4】
前記スイッチング電源回路の出力電流値が過電流値であることを示す過電流信号を割込みにより受信する手段と、該手段が過電流信号を受信したときに、前記PWM信号のデューティ比を割込処理により0にする手段と、前記スイッチング電源回路の出力電圧値が過電圧値であることを示す過電圧信号を割込みにより受信する手段と、該手段が過電圧信号を受信したときに、前記PWM信号のデューティ比を割込処理により0にする手段とを更に備える請求個1乃至3の何れか1項に記載のPWM制御装置。
【請求項5】
前記周波数変動手段は、乱数を発生させる手段を備え、該手段が発生させた乱数に基づき、前記PWM信号の周波数を変動させるように構成してある請求個1乃至4の何れか1項に記載のPWM制御装置。
【請求項6】
請求項1乃至5の何れか1項に記載されたPWM制御装置を備え、入力された直流電力を、該PWM制御装置が出力したPWM信号でスイッチングすることにより電圧変換するように構成してあることを特徴とするスイッチング電源回路。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−110892(P2013−110892A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−255300(P2011−255300)
【出願日】平成23年11月22日(2011.11.22)
【出願人】(395011665)株式会社オートネットワーク技術研究所 (2,668)
【出願人】(000183406)住友電装株式会社 (6,135)
【出願人】(000002130)住友電気工業株式会社 (12,747)
【Fターム(参考)】