説明

T細胞受容体抗体およびその使用方法

本発明は、T細胞抗原受容体(TCR)に特異的に結合するモノクローナル抗体、またはその抗原結合性フラグメントの製造および使用、および免疫調節のためのそれらの使用に関する。好ましい実施形態では、本発明の抗体または抗原結合性フラグメントは、TCRのアルファ鎖の定常領域に特異的に結合するか、またはさもなければ、TCRクローンの起源にかかわらず、アルファ鎖に特異的に結合する(すなわちTCRに汎特異的である)。本発明の抗体は、例えば、移植片維持のための免疫抑制療法および自己免疫疾患の治療に使用することができ、かつ/または、T細胞悪性腫瘍の治療での使用のためのターゲティング分子として使用することができる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5または配列番号6のアミノ酸配列を有するVHドメインを含む、単離された抗TCR抗体。
【請求項2】
配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号11または配列番号12のアミノ酸配列を有するVLドメインを含む、単離された抗TCR抗体。
【請求項3】
配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号11または配列番号12のアミノ酸配列を有するVLドメインを含む、請求項1に記載の抗TCR抗体。
【請求項4】
配列番号6のアミノ酸配列を有するVHドメインおよび配列番号12のアミノ酸配列を有するVLドメインを含む、単離された抗TCR抗体。
【請求項5】
TCRα鎖の細胞外定常ドメインに免疫特異的に結合する、請求項1、2、3または4に記載の抗TCR抗体。
【請求項6】
Fc領域を欠くか、またはエフェクター機能を欠くかもしくは減少したエフェクター機能を有するFc領域を含む、請求項1、2、3または4に記載の抗TCR抗体。
【請求項7】
ヒトIgG1由来のFc領域を含む、請求項1、2、3または4に記載の抗TCR抗体。
【請求項8】
Fc領域の残基297に対応するアミノ酸がアスパラギンではない、請求項6に記載の抗TCR抗体。
【請求項9】
一本鎖抗体である、請求項1、2、3または4に記載の抗TCR抗体。
【請求項10】
四量体抗体である、請求項1、2、3または4に記載の抗TCR抗体。
【請求項11】
キメラ化またはヒト化されている、請求項1、2、3または4に記載の抗TCR抗体。
【請求項12】
その必要がある患者での自己免疫性障害を治療するかまたはその症状を改善する方法であって、請求項1、2、3または4の抗TCR抗体の治療有効量を該患者に投与するステップを含む、方法。
【請求項13】
その必要がある患者でのT細胞悪性腫瘍の治療方法であって、請求項1、2、3または4の抗体の治療有効量を該患者に投与するステップを含む、方法。
【請求項14】
抗体が、Fc領域を欠くか、またはエフェクター機能を欠くかもしくは減少したエフェクター機能を有するFc領域を含む、請求項12または13に記載の方法。
【請求項15】
自己免疫性障害が有害な炎症反応と関連している、請求項12の方法。
【請求項16】
自己免疫性障害が、1型糖尿病、乾癬、関節リウマチ、ループス、炎症性腸疾患(IBD)、潰瘍性大腸炎、クローン病、多発性硬化症、臓器移植の影響、または移植片対宿主病(GVHD)である、請求項12の方法。
【請求項17】
抗TCR抗体を少なくとも1日1回投与する、請求項12〜14のいずれかに記載の方法。
【請求項18】
少なくとも10日の期間にわたって少なくとも1日1回抗TCR抗体を投与する、請求項12〜14のいずれかに記載の方法。
【請求項19】
週1回、週2回、2週毎に1回、月1回、6週毎に1回、2か月毎に1回、年2回または年1回抗TCR抗体を投与する、請求項12〜14のいずれかに記載の方法。
【請求項20】
抗TCR抗体を哺乳動物に、局所、経口、静脈内、皮内、または皮下投与する、請求項12〜14のいずれかに記載の方法。
【請求項21】
抗TCR抗体を哺乳動物に少なくとも1時間にわたって静脈内投与する、請求項12〜14のいずれかに記載の方法。
【請求項22】
抗TCR抗体を哺乳動物に少なくとも30分にわたって静脈内投与する、請求項12〜14のいずれかに記載の方法。
【請求項23】
抗TCR抗体を哺乳動物に少なくとも15分にわたって静脈内投与する、請求項12〜14のいずれかに記載の方法。
【請求項24】
TCRのα鎖に対する結合に関してBMA 031と競合する、請求項1、2、3または4の抗体。
【請求項25】
投与後6か月にわたり、患者が、自己免疫性障害を管理するための補助療法の増加を必要としない、請求項12に記載の方法。
【請求項26】
患者が自己免疫疾患の初期段階にある、請求項12に記載の方法。
【請求項27】
請求項1の抗体の重鎖可変ドメイン、またはその断片をコードする核酸配列を含む、単離された核酸分子。
【請求項28】
請求項2の抗体の軽鎖可変ドメイン、またはその断片をコードする核酸配列を含む、単離された核酸分子。
【請求項29】
請求項27または28の核酸分子を含むベクター。
【請求項30】
重鎖をコードする第1の核酸分子および軽鎖をコードする第2の核酸分子を含み、該重鎖および軽鎖が請求項3の抗体またはその断片の重鎖および軽鎖である、ベクター。
【請求項31】
発現ベクターである、請求項29または30のベクター。
【請求項32】
請求項30の発現ベクターを含む宿主細胞。
【請求項33】
異種プロモーターに作動可能に連結された第1の核酸および同一のまたは異なる異種プロモーターに作動可能に連結された第2の核酸を含む宿主細胞であって、該第1の核酸および第2の核酸が請求項3の抗体の、それぞれ、重鎖および軽鎖をコードする、宿主細胞。
【請求項34】
TCR特異的抗体を組換え生産する方法であって、(i) 該抗体の発現に好適な条件下で請求項31の宿主細胞を培地中で培養するステップ; および(ii) 該抗体を培地から回収するステップを含む、方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2012−501178(P2012−501178A)
【公表日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−525145(P2011−525145)
【出願日】平成21年8月25日(2009.8.25)
【国際出願番号】PCT/US2009/054911
【国際公開番号】WO2010/027797
【国際公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【出願人】(504438727)マクロジェニクス,インコーポレーテッド (23)
【Fターム(参考)】