TTK阻害作用を有するピリジンおよびピリミジン誘導体
【課題】TTKプロテインキナーゼの有効な阻害剤、および有効な医薬の提供。
【解決手段】式(I)で表されるピリジン誘導体またはピリミジン誘導体。
(式中、Xは=C(R4)−または=N−であり、Aは置換もしくは非置換の芳香族炭化水素環、置換もしくは非置換の芳香族複素環(ただし、置換もしくは非置換のピラゾールもしくは縮合ピラゾールを除く。)、置換もしくは非置換の非芳香族炭化水素環または置換もしくは非置換の非芳香族複素環である。)この化合物は、TTKプロテインキナーゼの作用を阻害し、関連する病気を治療する医薬品を製剤化するのに特に有用となる。
【解決手段】式(I)で表されるピリジン誘導体またはピリミジン誘導体。
(式中、Xは=C(R4)−または=N−であり、Aは置換もしくは非置換の芳香族炭化水素環、置換もしくは非置換の芳香族複素環(ただし、置換もしくは非置換のピラゾールもしくは縮合ピラゾールを除く。)、置換もしくは非置換の非芳香族炭化水素環または置換もしくは非置換の非芳香族複素環である。)この化合物は、TTKプロテインキナーゼの作用を阻害し、関連する病気を治療する医薬品を製剤化するのに特に有用となる。
Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298
【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】
(式中、
Xは=C(R4)−または=N−であり、
Aは置換もしくは非置換の芳香族炭化水素環、置換もしくは非置換の芳香族複素環(ただし、置換もしくは非置換のピラゾールもしくは縮合ピラゾールを除く。)、置換もしくは非置換の非芳香族炭化水素環または置換もしくは非置換の非芳香族複素環であり、
R1は水素、置換もしくは非置換のアルキル、式:−NR1AR1A’で示される基または式:−OR1Bで示される基であり、
R1Aは水素、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のカルバモイル、置換もしくは非置換のアシル、置換もしくは非置換のシクロアルキルまたは置換もしくは非置換の飽和ヘテロサイクリルであり、
R1A’は置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のカルバモイル、置換もしくは非置換のアシル、置換もしくは非置換のシクロアルキルまたは置換もしくは非置換の飽和ヘテロサイクリル、置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロアリールであり、
R1Bは置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のカルバモイル、置換もしくは非置換のアシル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換の飽和ヘテロサイクリル、置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロアリールであり、
R2はシアノ、ニトロ、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のヘテロサイクリル、置換もしくは非置換のカルバモイル、置換もしくは非置換のアシル、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル、置換アミノ、ハロゲン、カルボキシまたは水素であり、または、
R1およびR2は隣接する炭素原子と一緒になって、
式(II):
【化2】
(式中、
R1A’’およびR2A’’は各々独立して水素、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のカルバモイル、置換もしくは非置換のアシル、置換もしくは非置換のシクロアルキルまたは置換もしくは非置換の飽和ヘテロサイクリルであり、
RaおよびRbは各々独立して水素または置換もしくは非置換のアルキルであり、
nは0〜3の整数である。)で示される基を形成してもよく、
R3は水素、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニルまたはハロゲンであり、
R4は水素またはハロゲンであり、
R5AおよびR5Bは各々独立して水素、ハロゲン、ヒドロキシ、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のヘテロサイクリル、置換もしくは非置換のアミノ、置換もしくは非置換のアシル、置換もしくは非置換のアルコキシ、置換もしくは非置換のカルバモイル、式:−SO2−R’で示される基、式:−SO−R’で示される基または式:−SR’で示される基であり、
R’は水素、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアミノ、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルである。
ただし、
(i)Xが=C(R4)−であり、Aが置換もしくは非置換のピペリジン、置換もしくは非置換のチオフェン、置換もしくは非置換のテトラヒドロピラン、置換もしくは非置換の縮合ピリミジン、置換もしくは非置換の縮合ピリジンまたは置換もしくは非置換のテトラヒドロフランである場合は、R2はシアノであり、
(ii)Xが=C(R4)−であり、Aが置換もしくは非置換の芳香族炭化水素環であり、R2がニトロである場合は、R1は式:−NR1AR1A’で示される基(ここで、R1A’はフェニルエチル)および式:−OR1Bで示される基(ここで、R1Bはメチル)ではなく、
(iii)Xが=C(R4)−であり、Aが置換もしくは非置換の非芳香族炭化水素環である場合は、R1は式:−NR1AR1A’で示される基(ここで、R1A’は置換もしくは非置換のアルキル)および式:−OR1Bで示される基(ここで、R1Bは置換もしくは非置換のアルキル)ではなく、
(iv)Xが=C(R4)−であり、Aが置換もしくは非置換の芳香族炭化水素環であり、R2がシアノであり、R1が式:−NR1AR1A’で示される基(ここで、R1A’は置換もしくは非置換のアルキル)または式:−OR1Bで示される基(ここで、R1Bはメチルまたはエチル)である場合は、R3は水素であり、
(v)Xが=C(R4)−であり、Aが非芳香族複素環である場合は、R1は式:−NR1AR1A’で示される基(ここで、R1A’は置換もしくは非置換のアルキル)ではなく、
(vi)Xが=C(R4)−である場合は、R1、R3およびR4のうち水素の数は2以下であり、
(vii)Xが=N−である場合は、Aは置換もしくは非置換の芳香族炭化水素環または置換もしくは非置換の芳香族複素環(ただし、置換もしくは非置換のピリジンは除く。)であり、R2はシアノであり、R3は水素であり、R1は式:−NR1AR1A’で示される基(ここで、R1A’は置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のピペリジニルおよび置換もしくは非置換のシクロプロピル)並びに式:−OR1Bで示される基(ここで、R1Bは置換もしくは非置換のアルキル)ではないか、
(viii)Xが=N−である場合は、Aは置換もしくは非置換の芳香族炭化水素環または置換もしくは非置換の芳香族複素環(ただし、置換もしくは非置換のピリジンは除く。)であり、R2はシアノであり、R3は水素であり、R5Aは置換スルフィニル、置換もしくは非置換のカルバモイル、カルボキシ、置換もしくは非置換のモルホリニルおよび置換スルホニルではない。
)で示される基である化合物(ただし、以下に示される化合物:
【化3】
を除く。)、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項2】
R1が式:−NR1AR1A’で示される基または式:−OR1Bで示される基(ここで、R1A、R1A’およびR1Bは請求項1と同義)であり、
R2がシアノ、ニトロ、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のヘテロサイクリル、置換もしくは非置換のカルバモイル、置換もしくは非置換のアシル、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル、置換アミノまたはカルボキシである、請求項1記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項3】
Aが置換もしくは非置換の芳香族炭化水素環である、請求項1または2記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項4】
Xが=C(R4)−(ここで、R4は請求項1と同義)である、請求項1または2記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項5】
Xが=CH−である、請求項1または2記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項6】
R2がシアノ、ニトロ、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のカルバモイル、置換もしくは非置換のアシル、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル、置換アミノまたはカルボキシである、請求項1または2記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項7】
R2がシアノである、請求項1または2記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項8】
R3が水素である、請求項1または2記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項9】
R1が式:−NHR1A’で示される基または式:−OR1Bで示される基(ここで、R1A’およびR1Bは請求項1と同義)である、請求項1または2記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項10】
R1が式:−NHR1A’で示される基であり、R1A’が置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルキルまたは置換もしくは非置換の飽和ヘテロサイクリルである、請求項1または2記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項11】
R1が式:−OR1Bで示される基であり、R1Bが置換もしくは非置換のシクロアルキルである、請求項1または2記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項12】
式(III):
【化4】
で示される基が、
式(IV):
【化5】
で示される基(ここで、R5AおよびR5Bは請求項1と同義)である、請求項1または2記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項13】
R5Aが置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のアルケニルである、請求項1または2記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項14】
R5Aが置換もしくは非置換のピラゾリル、置換もしくは非置換のイミダゾリル、置換もしくは非置換のオキサゾリル、置換もしくは非置換のオキサジアゾリルまたは置換もしくは非置換のアルケニルである、請求項1または2記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項15】
R5Bが水素、置換もしくは非置換のアルコキシ、置換もしくは非置換のアミノまたは置換または非置換のアルキルである、請求項1または2記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項16】
Xが=C(R4)−(ここで、R4は請求項1と同義)であり、
R1およびR2が隣接する炭素原子と一緒になって、
式(II):
【化6】
(式中、R1A’’およびR2A’’は各々独立して置換もしくは非置換のアルキルまたは置換もしくは非置換のシクロアルキルであり、
nは0〜2の整数であり、RaおよびRbは請求項1と同義)で示される基を形成し、
Aは置換もしくは非置換の芳香族炭化水素環であり、
R3は水素である、請求項1または2記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項17】
請求項1〜16のいずれかに記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物を含有する医薬組成物。
【請求項18】
TTK阻害剤である請求項17記載の医薬組成物。
【請求項19】
式(I):
【化7】
(式中、
Xは=C(R4)−であり、
Aは置換もしくは非置換の芳香族炭化水素環、置換もしくは非置換の芳香族複素環(ただし、置換もしくは非置換のピラゾールもしくは縮合ピラゾールおよび置換もしくは非置換のチオフェンを除く。)、置換もしくは非置換の非芳香族炭化水素環または置換もしくは非置換の非芳香族複素環であり、
R1は水素、置換もしくは非置換のアルキル、式:−NR1AR1A’で示される基または式:−OR1Bで示される基であり、
R1Aは水素、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のカルバモイル、置換もしくは非置換のアシル、置換もしくは非置換のシクロアルキルまたは置換もしくは非置換の飽和ヘテロサイクリルであり、
R1A’は置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のカルバモイル、置換もしくは非置換のアシル、置換もしくは非置換のシクロアルキルまたは置換もしくは非置換の飽和ヘテロサイクリルであり、
R1Bは置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のカルバモイル、置換もしくは非置換のアシル、置換もしくは非置換のシクロアルキルまたは置換もしくは非置換の飽和ヘテロサイクリルであり、
R2はシアノ、ニトロ、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のヘテロサイクリル、置換もしくは非置換のカルバモイル、置換もしくは非置換のアシル、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル、置換アミノ、ハロゲン、カルボキシまたは水素であり、または、
R1およびR2は隣接する炭素原子と一緒になって、
式(II):
【化8】
(式中、
R1A’’およびR2A’’は各々独立して置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のカルバモイル、置換もしくは非置換のアシル、置換もしくは非置換のシクロアルキルまたは置換もしくは非置換の飽和ヘテロサイクリルであり、
RaおよびRbは各々独立して水素または置換もしくは非置換のアルキルであり、
nは0〜3の整数である。)で示される基であり、
R3は水素、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニルまたはハロゲンであり、
R4は水素またはハロゲンであり、
R5AおよびR5Bは各々独立して水素、ハロゲン、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のヘテロサイクリル、置換もしくは非置換のアミノ、置換もしくは非置換のアシル、置換もしくは非置換のアルコキシ、置換もしくは非置換のカルバモイル、式:−SO2−R’で示される基、式:−SO−R’で示される基または式:−SR’で示される基であり、
R’は水素、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアミノ、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルである化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物を含有する、TTK阻害活性を有する医薬組成物。
【請求項1】
式(I):
【化1】
(式中、
Xは=C(R4)−または=N−であり、
Aは置換もしくは非置換の芳香族炭化水素環、置換もしくは非置換の芳香族複素環(ただし、置換もしくは非置換のピラゾールもしくは縮合ピラゾールを除く。)、置換もしくは非置換の非芳香族炭化水素環または置換もしくは非置換の非芳香族複素環であり、
R1は水素、置換もしくは非置換のアルキル、式:−NR1AR1A’で示される基または式:−OR1Bで示される基であり、
R1Aは水素、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のカルバモイル、置換もしくは非置換のアシル、置換もしくは非置換のシクロアルキルまたは置換もしくは非置換の飽和ヘテロサイクリルであり、
R1A’は置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のカルバモイル、置換もしくは非置換のアシル、置換もしくは非置換のシクロアルキルまたは置換もしくは非置換の飽和ヘテロサイクリル、置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロアリールであり、
R1Bは置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のカルバモイル、置換もしくは非置換のアシル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換の飽和ヘテロサイクリル、置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロアリールであり、
R2はシアノ、ニトロ、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のヘテロサイクリル、置換もしくは非置換のカルバモイル、置換もしくは非置換のアシル、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル、置換アミノ、ハロゲン、カルボキシまたは水素であり、または、
R1およびR2は隣接する炭素原子と一緒になって、
式(II):
【化2】
(式中、
R1A’’およびR2A’’は各々独立して水素、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のカルバモイル、置換もしくは非置換のアシル、置換もしくは非置換のシクロアルキルまたは置換もしくは非置換の飽和ヘテロサイクリルであり、
RaおよびRbは各々独立して水素または置換もしくは非置換のアルキルであり、
nは0〜3の整数である。)で示される基を形成してもよく、
R3は水素、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニルまたはハロゲンであり、
R4は水素またはハロゲンであり、
R5AおよびR5Bは各々独立して水素、ハロゲン、ヒドロキシ、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のヘテロサイクリル、置換もしくは非置換のアミノ、置換もしくは非置換のアシル、置換もしくは非置換のアルコキシ、置換もしくは非置換のカルバモイル、式:−SO2−R’で示される基、式:−SO−R’で示される基または式:−SR’で示される基であり、
R’は水素、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアミノ、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルである。
ただし、
(i)Xが=C(R4)−であり、Aが置換もしくは非置換のピペリジン、置換もしくは非置換のチオフェン、置換もしくは非置換のテトラヒドロピラン、置換もしくは非置換の縮合ピリミジン、置換もしくは非置換の縮合ピリジンまたは置換もしくは非置換のテトラヒドロフランである場合は、R2はシアノであり、
(ii)Xが=C(R4)−であり、Aが置換もしくは非置換の芳香族炭化水素環であり、R2がニトロである場合は、R1は式:−NR1AR1A’で示される基(ここで、R1A’はフェニルエチル)および式:−OR1Bで示される基(ここで、R1Bはメチル)ではなく、
(iii)Xが=C(R4)−であり、Aが置換もしくは非置換の非芳香族炭化水素環である場合は、R1は式:−NR1AR1A’で示される基(ここで、R1A’は置換もしくは非置換のアルキル)および式:−OR1Bで示される基(ここで、R1Bは置換もしくは非置換のアルキル)ではなく、
(iv)Xが=C(R4)−であり、Aが置換もしくは非置換の芳香族炭化水素環であり、R2がシアノであり、R1が式:−NR1AR1A’で示される基(ここで、R1A’は置換もしくは非置換のアルキル)または式:−OR1Bで示される基(ここで、R1Bはメチルまたはエチル)である場合は、R3は水素であり、
(v)Xが=C(R4)−であり、Aが非芳香族複素環である場合は、R1は式:−NR1AR1A’で示される基(ここで、R1A’は置換もしくは非置換のアルキル)ではなく、
(vi)Xが=C(R4)−である場合は、R1、R3およびR4のうち水素の数は2以下であり、
(vii)Xが=N−である場合は、Aは置換もしくは非置換の芳香族炭化水素環または置換もしくは非置換の芳香族複素環(ただし、置換もしくは非置換のピリジンは除く。)であり、R2はシアノであり、R3は水素であり、R1は式:−NR1AR1A’で示される基(ここで、R1A’は置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のピペリジニルおよび置換もしくは非置換のシクロプロピル)並びに式:−OR1Bで示される基(ここで、R1Bは置換もしくは非置換のアルキル)ではないか、
(viii)Xが=N−である場合は、Aは置換もしくは非置換の芳香族炭化水素環または置換もしくは非置換の芳香族複素環(ただし、置換もしくは非置換のピリジンは除く。)であり、R2はシアノであり、R3は水素であり、R5Aは置換スルフィニル、置換もしくは非置換のカルバモイル、カルボキシ、置換もしくは非置換のモルホリニルおよび置換スルホニルではない。
)で示される基である化合物(ただし、以下に示される化合物:
【化3】
を除く。)、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項2】
R1が式:−NR1AR1A’で示される基または式:−OR1Bで示される基(ここで、R1A、R1A’およびR1Bは請求項1と同義)であり、
R2がシアノ、ニトロ、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のヘテロサイクリル、置換もしくは非置換のカルバモイル、置換もしくは非置換のアシル、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル、置換アミノまたはカルボキシである、請求項1記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項3】
Aが置換もしくは非置換の芳香族炭化水素環である、請求項1または2記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項4】
Xが=C(R4)−(ここで、R4は請求項1と同義)である、請求項1または2記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項5】
Xが=CH−である、請求項1または2記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項6】
R2がシアノ、ニトロ、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のカルバモイル、置換もしくは非置換のアシル、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル、置換アミノまたはカルボキシである、請求項1または2記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項7】
R2がシアノである、請求項1または2記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項8】
R3が水素である、請求項1または2記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項9】
R1が式:−NHR1A’で示される基または式:−OR1Bで示される基(ここで、R1A’およびR1Bは請求項1と同義)である、請求項1または2記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項10】
R1が式:−NHR1A’で示される基であり、R1A’が置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルキルまたは置換もしくは非置換の飽和ヘテロサイクリルである、請求項1または2記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項11】
R1が式:−OR1Bで示される基であり、R1Bが置換もしくは非置換のシクロアルキルである、請求項1または2記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項12】
式(III):
【化4】
で示される基が、
式(IV):
【化5】
で示される基(ここで、R5AおよびR5Bは請求項1と同義)である、請求項1または2記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項13】
R5Aが置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のアルケニルである、請求項1または2記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項14】
R5Aが置換もしくは非置換のピラゾリル、置換もしくは非置換のイミダゾリル、置換もしくは非置換のオキサゾリル、置換もしくは非置換のオキサジアゾリルまたは置換もしくは非置換のアルケニルである、請求項1または2記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項15】
R5Bが水素、置換もしくは非置換のアルコキシ、置換もしくは非置換のアミノまたは置換または非置換のアルキルである、請求項1または2記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項16】
Xが=C(R4)−(ここで、R4は請求項1と同義)であり、
R1およびR2が隣接する炭素原子と一緒になって、
式(II):
【化6】
(式中、R1A’’およびR2A’’は各々独立して置換もしくは非置換のアルキルまたは置換もしくは非置換のシクロアルキルであり、
nは0〜2の整数であり、RaおよびRbは請求項1と同義)で示される基を形成し、
Aは置換もしくは非置換の芳香族炭化水素環であり、
R3は水素である、請求項1または2記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項17】
請求項1〜16のいずれかに記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物を含有する医薬組成物。
【請求項18】
TTK阻害剤である請求項17記載の医薬組成物。
【請求項19】
式(I):
【化7】
(式中、
Xは=C(R4)−であり、
Aは置換もしくは非置換の芳香族炭化水素環、置換もしくは非置換の芳香族複素環(ただし、置換もしくは非置換のピラゾールもしくは縮合ピラゾールおよび置換もしくは非置換のチオフェンを除く。)、置換もしくは非置換の非芳香族炭化水素環または置換もしくは非置換の非芳香族複素環であり、
R1は水素、置換もしくは非置換のアルキル、式:−NR1AR1A’で示される基または式:−OR1Bで示される基であり、
R1Aは水素、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のカルバモイル、置換もしくは非置換のアシル、置換もしくは非置換のシクロアルキルまたは置換もしくは非置換の飽和ヘテロサイクリルであり、
R1A’は置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のカルバモイル、置換もしくは非置換のアシル、置換もしくは非置換のシクロアルキルまたは置換もしくは非置換の飽和ヘテロサイクリルであり、
R1Bは置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のカルバモイル、置換もしくは非置換のアシル、置換もしくは非置換のシクロアルキルまたは置換もしくは非置換の飽和ヘテロサイクリルであり、
R2はシアノ、ニトロ、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のヘテロサイクリル、置換もしくは非置換のカルバモイル、置換もしくは非置換のアシル、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル、置換アミノ、ハロゲン、カルボキシまたは水素であり、または、
R1およびR2は隣接する炭素原子と一緒になって、
式(II):
【化8】
(式中、
R1A’’およびR2A’’は各々独立して置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のカルバモイル、置換もしくは非置換のアシル、置換もしくは非置換のシクロアルキルまたは置換もしくは非置換の飽和ヘテロサイクリルであり、
RaおよびRbは各々独立して水素または置換もしくは非置換のアルキルであり、
nは0〜3の整数である。)で示される基であり、
R3は水素、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニルまたはハロゲンであり、
R4は水素またはハロゲンであり、
R5AおよびR5Bは各々独立して水素、ハロゲン、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のヘテロサイクリル、置換もしくは非置換のアミノ、置換もしくは非置換のアシル、置換もしくは非置換のアルコキシ、置換もしくは非置換のカルバモイル、式:−SO2−R’で示される基、式:−SO−R’で示される基または式:−SR’で示される基であり、
R’は水素、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアミノ、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクリルである化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物を含有する、TTK阻害活性を有する医薬組成物。
【公開番号】特開2012−197231(P2012−197231A)
【公開日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−121046(P2010−121046)
【出願日】平成22年5月26日(2010.5.26)
【出願人】(502240113)オンコセラピー・サイエンス株式会社 (142)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年5月26日(2010.5.26)
【出願人】(502240113)オンコセラピー・サイエンス株式会社 (142)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]