説明

VOC捕集用パッシブサンプラー

【課題】吸着剤のバックグラウンドが低く、かつバックグランド上昇が少なくて精度が高く測定できるVOC用パッシブサンプラーを提供する。
【解決手段】捕集部が吸着剤を充填できる多孔性フィルターとそれを密栓できるキャップから構成され、収納部が保存容器とそれを密栓できるキャップから構成されるVOC捕集用パッシブサンプラー。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はポンプを用いず揮発性有機化合物(VOC)を効率良く捕集、吸着、濃縮でき、バックグランド上昇が小さいパッシブサンプラーに関する。
【背景技術】
【0002】
有害化学物質による環境汚染が引き起こされた場合、例えμg/Lレベルの極微量であっても長期暴露によって慢性障害や発ガン等の重大な問題を引起こされる恐れがある。また、化学物質は、置換基の種類や位置、価数等の違いにより毒性や反応性等が大きく異なる。そのため、微量な汚染化学物質の環境中濃度、環境動態、人への暴露評価、健康影響等を評価するために、ガスクロマトグラフィー、ガスクロマトグラフィー質量分析計、液体クロマトグラフィー等の高感度分離分析法が用いられることが多い。しかしながら、これらの分析手法を用いても、被検試料の直接導入ではμg/Lレベルの化学物質を正確に定量することは困難である。そのため、何らかの捕集、濃縮手段を用いて前処理を行わねばならない。さらに、環境や生体試料の場合には多種の共存物質が含まれるため、種々の干渉が引き起こされ目的物質を精度良く安定して定量することが困難な場合が多い。この点からも、被測定物質に対して選択的な捕集、濃縮前処理手法が必要となる。
【0003】
捕集、濃縮が可能な前処理法としては旧来より溶媒抽出や吸収液を用いる手法が利用されているが、よりクリーンな濃縮法への要求から種々の手法が開発されている。代表的な手法としては、液体試料に対する固相抽出法、ガス試料のための吸着管あるいは吸着フィルターがある。これらは、被測定物質の固体吸着剤への親和性を利用した捕集、濃縮前処理法である。
【0004】
前述の濃縮前処理法に利用される吸着剤としては、活性炭、ゼオライト、アルミナ、マグネシア、シリカゲル、官能基導入型シリカゲル、その他酸化金属等の無機系吸着剤、多孔性ポリスチレンおよびその誘導体、多孔性ポリエステルおよびその誘導体、多孔性ポリビニルアルコールおよびその誘導体等の高分子系吸着剤が被測定物質の特性に合わせて用いられる。また、高分子系吸着剤を一部あるいは全部を炭化したカーボン系吸着剤も開発されており広く利用されている。さらに、前述の吸着剤を支持単体として、吸着用の溶剤、高分子、固体等を含浸固定したものも利用される。
【0005】
上記吸着剤はフィルターが付けられた管状あるいは注射筒型の容器に充填され捕集、濃縮前処理に使用される。揮発性有機化合物(VOC)等の被検試料は吸引あるいはサンプリングポンプなどにより上記吸着剤が充填された容器を通過させられ、このとき被測定物質は吸着剤との親和性により吸着剤表面あるいはその細孔内に吸着され捕集、濃縮される。このような導通法によるアクティブサンプリング法以外にも静的なパッシブサンプリング法もある。通常、パッシブサンプリング法はガス成分の選択的捕集、濃縮に用いられることが多い。揮発性有機化合物(VOC)等、ガスのパッシブサンプリング法は気体透過性の膜を張ったフィルター、あるいは気体透過性材質により作成されたフィルター中にガス吸着剤を充填した吸着器具が用いられる。気体透過性材質としては不繊布が代表的である。
特公平7-114911号にポリエチレンテトラフルオロエチレン(PTFE)製の押し出しチューブを延伸して多孔性化したものを材料としたチューブ状容器を、内部にガス吸着剤を含む気体透過性フィルターとして使用することが開示されている。
【0006】
また、正確に分析、定量するには、バックグランドの上昇を防ぐため、測定前後に吸着剤を外気から完全に遮断することが必要となる。アクティブサンプラーは、使用前はガラス管中に封入したものが多く、測定時に両端をカットして、捕集、濃縮後は、切断部分にポリエチレン、ポリプロピレンキャップを被せる手法を用いている。パッシブサンプラーでは、使用前は、アルミ製袋に封入し、測定時に開封、測定後は、アルミまたは紙袋に入れて、入り口を折り曲げる等しているもの(柴田科学)、ポリエチレン、ポリプロピレン等の保存容器に入れてからジッパ付きアルミ袋に入れて保管し、外気からの遮断を狙っているものがある(シグマアルドリッチジャパン製DSD−DNPH)。また捕集後、分析のため吸着剤を取り出すには、フィルター部をカッタ−や鋏等の工具を用いてカットし、取り出す(柴田科学)等の手法が用いられている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
正確に分析、定量するには、吸着剤のバックグラウンドが低いことが肝心で、そのバックグランドの上昇を防ぐため、測定前後に吸着剤を外気から完全に遮断して保管することが重要となる。特に、パッシブサンプラーの場合、外気と接触するフィルターを持つため、外気から完全に遮断して保管することは難しい。アルミまたは紙袋に入れて入り口を折り曲げる手法では、外気との遮断は著しく不十分である。また、ポリエチレン、ポリプロピレン等の保存容器は、可塑剤等の添加がされていることが多く、その場合は、保存容器から微量な有機物が発生し、バックグランドの上昇を招き、正確な定量が困難となる。
そこで、本発明は前記従来のパッシブサンプラーにおける課題を解決し、吸着剤のバックグラウンドが低く、かつバックグランド上昇が少なくて精度が高く測定できるVOC用パッシブサンプラーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、パッシブサンプラーの構成に、捕集部を保護する収納部を組み合わせることにより、また、特に、捕集部、収納部に用いられるキャップや保存容器の材料をガラス又はフッ素樹脂にすることにより、バックグランド上昇が少なくなることを見出した。
本発明は、次のものに関する。
(1) 捕集部と収納部からなるVOC捕集用パッシブサンプラー。
(2) 捕集部が吸着剤を充填できる多孔性フィルターとそれを密栓できるキャップから構成され、収納部が保存容器とそれを密栓できるキャップから構成されるVOC捕集用パッシブサンプラー。
(3) 捕集部、収納部に用いられるキャップ及び保存容器の材料がフッ素樹脂又はガラス、あるいはその組み合わせである(2)記載のパッシブサンプラー。
(4) 吸着剤が充填できる多孔性フィルターを密栓できるキャップと、保存容器を密栓できるキャップが一体化した(2)又は(3)記載のパッシブサンプラー。
(5) 多孔性フィルターが、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエステル、フッ素樹脂の粒子を燒結あるいは溶結して作成・成形される(3)又は(4)記載のパッシブサンプラー。
【発明の効果】
【0009】
本発明は揮発性有機化合物(VOC)を効率良く捕集、吸着、濃縮出来、バックグランド上昇が小さく、分析操作が容易なパッシブサンプラーを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明のパッシブサンプラーの構成図である。
【図2】実施例1の測定結果である。
【図3】実施例2の測定結果である。
【図4】実施例3の測定結果である。
【図5】実施例4の測定結果である。
【図6】実施例5の測定結果である。
【図7】比較例1の測定結果である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明のVOC捕集用パッシブサンプラーは捕集部と、捕集部を外気から保護する収納部からなる。捕集部は、フィルター及びフィルターのキャップから構成され、収納部は、保存容器と保存容器のキャップから構成される。フィルターのキャップ、保存容器及び保存容器のキャップの材料は、ガラス又はフッ素樹脂及びこれらの組み合わせであることが望ましい。これ以外の材料を用いると、材料自体から、揮発性有機物質が発生し易く、発生した物質が吸着剤に捕集されるため、バックグランドが上昇する場合がある。用いられるフッ素樹脂の例としては、四弗化エチレン樹脂(PTFE)、四弗化エチレン・パーフルオロアルコキシエチレン共重樹脂、四弗化エチレン・六弗化プロピレン共重合樹脂、弗化ビニリデン樹脂、三弗化エチレン樹脂、三弗化エチレン・エチレン共重合樹脂、弗化ビニル樹脂等が挙げられる。
【0012】
また、フィルターは、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、フッ素樹脂の粒子を燒結あるいは溶結して作成・成形されるフィルターは通気性を調製することが容易であるので好ましい。
【0013】
本発明は、請求項1に従えば、バックグランドの小さいパッシブサンプラーが出来る。
【0014】
以下、本発明の実施形態を説明する。まず、本発明の実施形態の基本的構成について、図1にその例を示すが、必ずしも本例に限定されるものではない。
【0015】
パッシブサンプラーは、内部に吸着剤5を収納したカップ状フィルター6の開口部に、キャップ4で蓋をした捕集部と、その捕集部を保護できる保存容器3にキャップ1で密閉した収納部とにより構成される(図1(A)参照)。フィルター6とキャップ4との固定は、フィルターの弾力性によって行っても、バンドなどによっても可能であるが、工具を用いずに取り外し出来ることが後の分析作業を容易にする点から重要である。又、図1(B)の様にフィルターのキャップと、保存容器のキャップを一体化したキャップ7を用いると、取り出しや、測定時の取扱が容易となるのでより好ましい。保存容器3と、キャップ1、7の固定は、Oリングなどを付けて密栓てもパッキンを付けスクリュ−式にするなどしても良いが、外部の空気が入らない様、密栓できることが重要である。吸着剤5は、多孔性材料からなるフィルター1を介して被検試料と接触し、揮発性有機物質(VOC)の捕集、濃縮を行う。
【0016】
本サンプラーを用いた揮発性有機物質(VOC)の捕集、濃縮、定量方法の例を述べるが、以下の方法に限定されるものではない。保存容器のキャップをあけ、サンプラーを取り出し、吸着剤5が充填されたフィルター6を下にして測定ポイントの中空にスタンドなどを用いて垂直の状態で固定し、パッシブサンプリングを行う。図1(B)の様な一体型キャップの場合は、キャップ上部に糸でくくり付けると測定が容易で便利である。サンプリング終了後、再び保存容器内に密閉し、評価時まで保管する。
評価は、溶媒脱離法、熱脱離法どちらを用いても良い。評価する場合は、フィルターのキャップを開け、揮発性有機物質(VOC)が吸着された吸着剤5を取り外す。本発明の捕集管は、フィルタの弾力により密栓しており、吸着剤を取り出す際は、工具等を用いる必要がなく、操作が容易である。溶媒脱離法では、例えば、取り出した吸着剤は、二硫化炭素、メタノール等で吸着した揮発性有機物質(VOC)を抽出、溶出される。溶媒脱離によって溶出された被測定物質を含む溶液は、必要によって濃縮された後、液体クロマトグラフィー、ガスクロマトグラフィーやガスクロマトグラフィー/質量分析計(GC/MS)等によって揮発性有機物質(VOC)を同定、定量する。熱脱離法では、吸着剤を市販の熱脱離チューフ゛(ハ゜-キンエルマ、ケ゛ステル、クロムハ゜ック製等)に移し、熱脱離装置に装着し、加熱することにより直接ガスクロマトグラフィーやガスクロマトグラフィー/質量分析計(GC/MS)等によって揮発性有機物質(VOC)を同定、定量する。
吸着剤を熱脱離チューフ゛に移す際は、工具を用いず移送できることが、操作を容易にする点から重要である。本発明の捕集管は、吸着剤が充填されたフィルタの開口部を、市販の熱脱離チューフ゛(ハ゜-キンエルマ、ケ゛ステル、クロムハ゜ック製等)に、合わせることにより、工具を使用せず、吸着剤の漏れが殆ど無く、熱脱離チューフ゛に移送できる。
【0017】
吸着剤5は、吸着を行う被測定物質の特性に応じて選択することが可能である。例えば、農薬等の捕集、濃縮には、ポリマー系や官能基導入型シリカゲル等が利用でき、被測定物質がアルデヒドおよびケトン類の場合には2,4−ジニトロフェニルヒドラジンやトリエタノールアミンを含浸吸着ざせた吸着剤を用いることができる。大気中の揮発性有機化合物の捕集、濃縮には多孔性のカーボン系吸着剤が利用できる。
【0018】
保存容器のキャップとフィルターのキャップが一体化したものは、測定の際に、専用スタンドに立てる時、更に、労働環境等での人への暴露状況を把握場合には、専用バッチホルダーに固定する際に利用できるので、操作が容易になる。
【0019】
本発明のVOCパッシブサンプラーを用いれば、揮発性有機化合物(VOC)を効率良く捕集、吸着、濃縮す出来、測定前後でのバックグランド上昇が小さため、精度よく、分析、定量できる。
【実施例】
【0020】
実施例1
フィルターは、超高密度ポリエチレン粒子製の、長さ30mm、吸着剤充填部の長さ25mm、内径6.0mm、肉厚1.0mmのものを使用した。吸着剤は、カルボキセン−564(Carboxen-564,スペルコ製)を使用した。
【0021】
この吸着剤200mgを上記のフィルターに充填し、フィルターの開口部には、図1(B)に示すように、PTFE製の一体型キャップで密栓し、ガラス製の保存容器にはOリングで密閉して収納し、パッシブサンプラーを作成した。7日間室温で保管し、その後、吸着剤を、二硫化炭素を用いて抽出、溶出させ、GC/MSにより測定した。測定結果を図2に示す。バックグランドがabundance200以下と低いことが確認できる。
【0022】
実施例2
フィルターは、超高密度ポリエチレン粒子製の、長さ30mm、吸着剤充填部の長さ25mm、内径6.0mm、肉厚1.0mmのものを使用した。吸着剤は、カルボパックB(Carbopack-B,スペルコ製)を使用した。
【0023】
この吸着剤200mgを上記のフィルターに充填し、フィルターの開口部には、図1(A)に示すように、PTFE製のキャップで密栓し、ガラス製の保存容器に、PTFEキャップで密閉し収納して、パッシブサンプラーを作成した。7日間室温で保管し、その後、吸着剤を、二硫化炭素を用いて抽出、溶出させ、GC/MSにより測定した。測定結果を図3に示す。バックグランドがabundance1000以下と低いことが確認できる。
【0024】
実施例3
フィルター開口部の密栓に使用した一体型キャップの材質がシリコンである以外は実施例1とまったく同様に行った。測定結果を図4に示す。abundance20000〜30000大きなピークが2本認められるが、その他は、比較例1に比べバックグランドが低いことが分かる。
【0025】
実施例4
フィルターは、超高密度ポリエチレン粒子製の、長さ30mm、吸着剤充填部の長さ25mm、内径6.0mm、肉厚1.0mmのものを使用した。吸着剤は、カルボパックB(Carbopack-B,スペルコ製)を使用した。
【0026】
この吸着剤200mgを上記のフィルターに充填し、フィルターの開口部には、図1(B)に示すように、ポリプロピレン製の一体型キャップで密栓し、スクリュー式のポリプロピレン製の保存容器に、パッキンを入れて密閉し収納して、パッシブサンプラーを作成した。7日間室温で保管し、その後、吸着剤を、二硫化炭素を用いて抽出、溶出させ、GC/MSにより測定した。測定結果を図5に示す。バックグランドにabundance2000〜3000のピークが数多く見られるが、比較例1に比べバックグランドが低いことが分かる。
【0027】
実施例5
フィルターは、超高密度ポリエチレン粒子製の、長さ30mm、吸着剤充填部の長さ25mm、内径6.0mm、肉厚1.0mmのものを使用した。吸着剤は、カルボパックB(Carbopack-B,スペルコ製)を使用した。
【0028】
この吸着剤200mgを上記のフィルターに充填し、フィルターの開口部には、図1(A)に示すように、シリコン製のキャップで密栓し、ガラス製の保存容器に、スカート付きのシリコンキャップ(ダブルキャップ)で密閉し収納して、パッシブサンプラーを作成した。7日間室温で保管し、その後、吸着剤を、二硫化炭素を用いて抽出、溶出させ、GC/MSにより測定した。測定結果を図6に示す。バックグランドにabundance2000〜3000の複数のピークが見られるが、比較例1に比べバックグランドが低いことが分かる。
【0029】
比較例1
フィルターは、超高密度ポリエチレン粒子製の、長さ30mm、吸着剤充填部の長さ25mm、内径6.0mm、肉厚1.0mmのものを使用した。吸着剤は、カルボパックB(Carbopack-B,スペルコ製)を使用した。
【0030】
この吸着剤200mgを上記のフィルターに充填し、フィルターの開口部に、シリコン製のキャップで密栓し、アルミ袋に入れ、袋の入り口を3重に折り曲げた状態で、7日間室温保管し、その後、吸着剤を、二硫化炭素を用いて抽出、溶出させ、GC/MSにより測定した。測定結果を図7に示す。バックグランドにabundance5000〜20000の大きなピークが複数見られる。
【符号の説明】
【0031】
1.保存容器キャップ
2.Oリング
3.保存容器
4.フィルターキャップ
5.吸着剤
6.フィルター
7.フィルターキャップと保存容器キャップとの一体化キャップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
捕集部と収納部からなるVOC捕集用パッシブサンプラー。
【請求項2】
捕集部が吸着剤を充填できる多孔性フィルターとそれを密栓できるキャップから構成され、収納部が保存容器とそれを密栓できるキャップから構成されるVOC捕集用パッシブサンプラー。
【請求項3】
捕集部、収納部に用いられるキャップ及び保存容器の材料がフッ素樹脂又はガラス、あるいはその組み合わせである請求項2記載のパッシブサンプラー。
【請求項4】
吸着剤が充填できる多孔性フィルターを密栓できるキャップと、保存容器を密栓できるキャップが一体化した請求項2又は3記載のパッシブサンプラー。
【請求項5】
多孔性フィルターが、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、フッ素樹脂の粒子を燒結あるいは溶結して作成・成形される請求項3又は4記載のパッシブサンプラー。
【請求項6】
請求項1〜5記載の構成各部分が、工具を用いず取り外し及び密栓できるパッシブサンプラ−。
【請求項7】
吸着剤を熱脱離チュ-ブに、工具を用いず搬送可能な請求項6記載のパッシブサンプラ−。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2011−203279(P2011−203279A)
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−157809(P2011−157809)
【出願日】平成23年7月19日(2011.7.19)
【分割の表示】特願2001−265205(P2001−265205)の分割
【原出願日】平成13年9月3日(2001.9.3)
【出願人】(000004455)日立化成工業株式会社 (4,649)
【出願人】(502181665)シグマアルドリッチジャパン株式会社 (6)
【Fターム(参考)】