α−ガラクトシルセラミド類似体およびそれらの免疫療法剤としての使用
本開示は、合成アルファ−ガラクトシルセラミド(α−GalCer)類似体、およびそれらを免疫療法剤として使用することに関する。一つの態様において、被検対象におけるサイトカイン応答を活性化させる方法は、少なくとも一つのリンパ球および少なくとも一つの抗原提示細胞を含む細胞集団を含む適応免疫系を有する被検対象に、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩を投与する工程;該化合物と該抗原提示細胞との間に複合体を形成させ、その結果、上記リンパ球上にある受容体を活性化させる工程;およびリンパ球を活性化させてサイトカイン応答を生じさせる工程を含む。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の工程を含む、被検対象におけるサイトカイン応答を活性化させる方法:
有効量の化合物を被検対象に投与する工程であって、該被検対象は、少なくとも一つのリンパ球および少なくとも一つの抗原提示細胞を含む細胞集団を含む適応免疫系を有し、該化合物は、下記の化学式1の構造で表される化合物、またはその薬学的に許容される塩である工程:
【化19】
(式中、nは0から25であり、Xは、OおよびSから選択され、R1は、H、CH3、およびフェニルから選択されるが、該フェニルが、任意で、H、OH、OCH3、F、CF3、フェニル、C1〜C6アルキル、またはC2〜C6分枝状アルキルであり、R2は、OHおよびHから選択され、R3は、C1〜C15アルキルおよびフェニルから選択されるが、該フェニルが、任意で、H、OH、OCH3、F、CF3、フェニル、フェニル−F、C1〜C6アルキル、またはC2〜C6分枝状アルキルであり、R4は、OH、OSO3H、OSO3Na、およびOSO3Kから選択され、かつ、R5は、CH2OHおよびCO2Hから選択される);
該化合物と該抗原提示細胞との間に複合体を形成させる工程であって、該複合体形成が、該リンパ球上の受容体を活性化させる工程;および
リンパ球を活性化させてサイトカイン応答を生じさせる工程。
【請求項2】
前記サイトカイン応答が、TH1サイトカインを産生させるTH1型サイトカイン応答である、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記TH1サイトカインが、IFN−γ、IL−1β、IL−2、IL−3、IL−8、IL−12、IL−15、TNF−α、GM−CSF、RANTES、MIP−1α、およびMCP−1からなる群から選択される、請求項2記載の方法。
【請求項4】
前記サイトカイン応答が、TH2サイトカインを産生させるTH2型サイトカイン応答である、請求項1記載の方法。
【請求項5】
前記TH2サイトカインが、IL−4、IL−6、IL−8、IL−10、IL−13、RANTES、MIP−1α、およびMCP−1からなる群から選択される、請求項4記載の方法。
【請求項6】
化合物の投与が、皮下投与、静脈内投与、鼻腔内投与、または筋肉内投与によって行われる、請求項1記載の方法。
【請求項7】
前記少なくとも一つのリンパ球がTリンパ球である、請求項1記載の方法。
【請求項8】
前記Tリンパ球がナチュラルキラーT細胞である、請求項7記載の方法。
【請求項9】
前記ナチュラルキラーT細胞がインバリアントナチュラルキラーT細胞である、請求項8記載の方法。
【請求項10】
前記少なくとも一つの抗原提示細胞が樹状細胞である、請求項1記載の方法。
【請求項11】
前記樹状細胞が、未成熟樹状細胞または成熟樹状細胞である、請求項10記載の方法。
【請求項12】
前記化合物が、抗原提示細胞上のCD1分子と複合体を形成する、請求項1記載の方法。
【請求項13】
前記CD1分子がCD1d分子である、請求項12記載の方法。
【請求項14】
前記Tリンパ球上の受容体がT細胞受容体である、請求項7記載の方法。
【請求項15】
少なくとも一つの別のリンパ球を刺激して、サイトカイン応答を生じさせる工程をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項16】
前記少なくとも一つの別のリンパ球がTヘルパー細胞である、請求項15記載の方法。
【請求項17】
前記化合物の投与によって、被検対象の適応免疫系において細胞集団の増殖がもたらされる、請求項1記載の方法。
【請求項18】
被検対象が、癌または感染症を患っている、請求項2記載の方法。
【請求項19】
被検対象が、自己免疫疾患を患っている、請求項4記載の方法。
【請求項20】
以下のものを含むワクチン:
有効量の化合物であって、該化合物が、以下のものからなる群から選択されるもの:
【化20】
(式中、Rは(CH2)12CH3)、
【化21】
(式中、Rは、(CH2)7Ph、(CH2)10Ph、(CH2)22CH3、(CH2)5Ph(ρ−OMe)、(CH2)5Ph(ρ−CF3)、(CH2)7Ph(ρ−OMe)、(CH2)7Ph(ρ−F)、(CH2)7Ph(ρ−CF3)、(CH2)10Ph(ρ−Ph)、(CH2)10Ph(ρ−F)、または(CH2)10Ph(ρ−CF3))、
【化22】
(式中、Rは(CH2)24CH3)、
【化23】
(式中、Rは(CH2)22CH3)、
【化24】
または薬学的に許容されるそれらの塩;および
ワクチン成分。
【請求項21】
前記ワクチン成分が、死滅微生物、弱毒化生ウイルス微生物、類毒素、および不活化微生物もしくは弱毒化微生物の断片からなる群から選択される、請求項20記載のワクチン。
【請求項22】
前記微生物が細菌または真菌である、請求項21記載のワクチン。
【請求項23】
前記類毒素が破傷風またはジフテリアである、請求項21記載のワクチン。
【請求項24】
ワクチン成分が、ワクチンを投与された被検対象において、免疫応答を誘導することができる、請求項20記載のワクチン。
【請求項25】
化合物が、免疫アジュバントとして働き、免疫系を刺激することによって、ワクチン成分によって誘導される免疫応答を修正または増強することができ、該化合物がない場合よりも活発にワクチンに応答する被検対象をもたらす、請求項24記載のワクチン。
【請求項26】
前記被検対象が、皮下投与、静脈内投与、鼻腔内投与、または筋肉内投与によってワクチンの投与を受ける、請求項24記載のワクチン。
【請求項27】
有効量の化合物を投与する工程を含む抗腫瘍免疫療法であって、該化合物が、以下のものからなる群から選択される化合物または薬学的に許容されるそれらの塩である方法:
【化25】
(式中、Rは(CH2)12CH3)、
【化26】
(式中、Rは、(CH2)5Ph、(CH2)7Ph、(CH2)9Ph、(CH2)10Ph、(CH2)22CH3、(CH2)5Ph(ρ−F)、(CH2)5Ph(ρ−CF3)、(CH2)5Ph(ρ−Ph)、(CH2)7Ph(ρ−OMe)、(CH2)7Ph(ρ−F)、(CH2)7Ph(ρ−CF3)、(CH2)7Ph(ρ−pH)、(CH2)10Ph(ρ−Ph)、(CH2)14Ph、(CH2)20Ph、(CH2)10Ph(ρ−Ph−F)または(CH2)10Ph(ρ−F))、
【化27】
(式中、Rは(CH2)24CH3)、
【化28】
。
【請求項28】
投与が、少なくとも一つの癌、癌のリスク増加、または前癌性前駆体に基づいて行われる、請求項27記載の方法。
【請求項29】
化合物の投与によって、少なくとも一つの腫瘍細胞または癌細胞において応答が誘導される、請求項28記載の方法。
【請求項30】
前記誘導される応答が、腫瘍増殖の緩徐化である、請求項29記載の方法。
【請求項31】
前記誘導される応答が、腫瘍の大きさの縮小である、請求項29記載の方法。
【請求項32】
化合物の投与が、少なくとも一つのリンパ球を含む細胞集団を含み、誘導される応答が該細胞集団の増殖であるという適応免疫系をもたらす、請求項27記載の方法。
【請求項33】
前記適応免疫系における細胞集団の増殖が、T細胞、CD8 T細胞、NK細胞、またはNKT細胞の数の増大である、請求項32記載の方法。
【請求項34】
前記化合物が添加されている癌ワクチンを提供する工程をさらに含む、請求項27記載の方法。
【請求項35】
前記癌が、肺癌、乳癌、肝臓癌、白血病、固形腫瘍、および癌腫からなる群から選択される、請求項28記載の方法。
【請求項36】
被検対象を抗菌免疫治療する方法であって、化合物が、以下のものからなる群から選択される化合物または薬学的に許容されるそれらの塩の有効量を投与することを含む、方法:
【化29】
、(式中、Rは(CH2)24CH3)、
【化30】
、(式中、Rは、(CH2)7Ph、(CH2)9Ph、(CH2)10Ph、(CH2)7Ph(ρ−F)、または(CH2)10Ph(ρ−Ph−F))、
【化31】
(式中、Rは、(CH2)24CH3)、および
【化32】
。
【請求項37】
投与が、微生物性病原体の存在によって引き起こされる感染症に基づいている、請求項36記載の方法。
【請求項38】
前記微生物性病原体が、ウイルス、細菌、真菌、原生生物、多細胞寄生生物、および異常型タンパク質からなる群から選択される、請求項37記載の方法。
【請求項39】
前記微生物性病原体がウイルスである、請求項38記載の方法。
【請求項40】
前記ウイルスが、レトロウイルス科、ピコルナウイルス科、カリシウイルス科、トガウイルス科、フラビウイルス科、コロナウイルス科、ラブドウイルス科、フィロウイルス科、パラミクソウイルス科、オルトミクソウイルス科、ブンガウイルス科(Bungaviridae)、アレナウイルス科、レオウイルス科、ビルナウイルス科、ヘパドナウイルス科、パルボウイルス科、パポバウイルス科、アデノウイルス科、ヘルペスウイルス科、ポックスウイルス科、およびイリドウイルス科からなる群から選択される、請求項39記載の方法。
【請求項41】
前記微生物性病原体が細菌である、請求項38記載の方法。
【請求項42】
前記細菌が、ピロリ菌(Helicobacter pylori)、ライム病ボレリア(Borellia burgdorferi)、レジオネラニューモフィリア菌(Legionella pneumophilia)、肺炎桿菌、マイコバクテリア種、黄色ブドウ球菌、淋菌、髄膜炎菌、リステリア菌、化膿連鎖球菌、ストレプトコッカス・アガラクチア(Streptococcus agalactiae)、連鎖球菌、大便連鎖球菌、ストレプトコッカス・ボビス(Streptococcus bovis)、肺炎連鎖球菌、病原性カンピロバクター種、エンテロコッカス種、クラミジア種、インフルエンザ菌、炭疽菌(Bacillus antracis)、ジフテリア菌、コルネバクテリウム種、ブタ丹毒菌、ウェルシュ菌(Clostridium perfringers)、破傷風菌、エンテロバクター・アエロゲネス(Enterobacter aerogenes)、肺炎桿菌、パスツレラ・ムルトシダ(Pasturella multocida)、バクテロイデス種、フソバクテリウム・ヌクレアタム(Fusobacterium nucleatum)、モニリホルム連鎖桿菌(Streptobacillus moniliformis)、梅毒トレポネーマ、トレポネーマ・ペルテニュ(Treponema pertenue)、レプトスピラ属、イスラエル放線菌(Actinomyces israelii)、スフィンゴモナス・カプスラータ(Sphingomonas capsulata)、および野兎病菌からなる群から選択される、請求項41記載の方法。
【請求項43】
化合物を被検対象に投与すると、該化合物を投与されなかった被検対象と比較して細菌除去が促進される、請求項41記載の方法。
【請求項44】
化合物を投与すると、微生物因子の死滅がもたらされる、請求項37記載の方法。
【請求項45】
化合物を投与すると、増殖することができなくなる微生物因子がもたらされる、請求項37記載の方法。
【請求項46】
以下の化学式2によって表される化合物:
【化33】
(式中、Rは、(CH2)10Ph(ρ−Ph−F)、(CH2)6Ph、(CH2)8Ph、および(CH2)10Ph(ρ−OMe)から選択される)。
【請求項1】
以下の工程を含む、被検対象におけるサイトカイン応答を活性化させる方法:
有効量の化合物を被検対象に投与する工程であって、該被検対象は、少なくとも一つのリンパ球および少なくとも一つの抗原提示細胞を含む細胞集団を含む適応免疫系を有し、該化合物は、下記の化学式1の構造で表される化合物、またはその薬学的に許容される塩である工程:
【化19】
(式中、nは0から25であり、Xは、OおよびSから選択され、R1は、H、CH3、およびフェニルから選択されるが、該フェニルが、任意で、H、OH、OCH3、F、CF3、フェニル、C1〜C6アルキル、またはC2〜C6分枝状アルキルであり、R2は、OHおよびHから選択され、R3は、C1〜C15アルキルおよびフェニルから選択されるが、該フェニルが、任意で、H、OH、OCH3、F、CF3、フェニル、フェニル−F、C1〜C6アルキル、またはC2〜C6分枝状アルキルであり、R4は、OH、OSO3H、OSO3Na、およびOSO3Kから選択され、かつ、R5は、CH2OHおよびCO2Hから選択される);
該化合物と該抗原提示細胞との間に複合体を形成させる工程であって、該複合体形成が、該リンパ球上の受容体を活性化させる工程;および
リンパ球を活性化させてサイトカイン応答を生じさせる工程。
【請求項2】
前記サイトカイン応答が、TH1サイトカインを産生させるTH1型サイトカイン応答である、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記TH1サイトカインが、IFN−γ、IL−1β、IL−2、IL−3、IL−8、IL−12、IL−15、TNF−α、GM−CSF、RANTES、MIP−1α、およびMCP−1からなる群から選択される、請求項2記載の方法。
【請求項4】
前記サイトカイン応答が、TH2サイトカインを産生させるTH2型サイトカイン応答である、請求項1記載の方法。
【請求項5】
前記TH2サイトカインが、IL−4、IL−6、IL−8、IL−10、IL−13、RANTES、MIP−1α、およびMCP−1からなる群から選択される、請求項4記載の方法。
【請求項6】
化合物の投与が、皮下投与、静脈内投与、鼻腔内投与、または筋肉内投与によって行われる、請求項1記載の方法。
【請求項7】
前記少なくとも一つのリンパ球がTリンパ球である、請求項1記載の方法。
【請求項8】
前記Tリンパ球がナチュラルキラーT細胞である、請求項7記載の方法。
【請求項9】
前記ナチュラルキラーT細胞がインバリアントナチュラルキラーT細胞である、請求項8記載の方法。
【請求項10】
前記少なくとも一つの抗原提示細胞が樹状細胞である、請求項1記載の方法。
【請求項11】
前記樹状細胞が、未成熟樹状細胞または成熟樹状細胞である、請求項10記載の方法。
【請求項12】
前記化合物が、抗原提示細胞上のCD1分子と複合体を形成する、請求項1記載の方法。
【請求項13】
前記CD1分子がCD1d分子である、請求項12記載の方法。
【請求項14】
前記Tリンパ球上の受容体がT細胞受容体である、請求項7記載の方法。
【請求項15】
少なくとも一つの別のリンパ球を刺激して、サイトカイン応答を生じさせる工程をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項16】
前記少なくとも一つの別のリンパ球がTヘルパー細胞である、請求項15記載の方法。
【請求項17】
前記化合物の投与によって、被検対象の適応免疫系において細胞集団の増殖がもたらされる、請求項1記載の方法。
【請求項18】
被検対象が、癌または感染症を患っている、請求項2記載の方法。
【請求項19】
被検対象が、自己免疫疾患を患っている、請求項4記載の方法。
【請求項20】
以下のものを含むワクチン:
有効量の化合物であって、該化合物が、以下のものからなる群から選択されるもの:
【化20】
(式中、Rは(CH2)12CH3)、
【化21】
(式中、Rは、(CH2)7Ph、(CH2)10Ph、(CH2)22CH3、(CH2)5Ph(ρ−OMe)、(CH2)5Ph(ρ−CF3)、(CH2)7Ph(ρ−OMe)、(CH2)7Ph(ρ−F)、(CH2)7Ph(ρ−CF3)、(CH2)10Ph(ρ−Ph)、(CH2)10Ph(ρ−F)、または(CH2)10Ph(ρ−CF3))、
【化22】
(式中、Rは(CH2)24CH3)、
【化23】
(式中、Rは(CH2)22CH3)、
【化24】
または薬学的に許容されるそれらの塩;および
ワクチン成分。
【請求項21】
前記ワクチン成分が、死滅微生物、弱毒化生ウイルス微生物、類毒素、および不活化微生物もしくは弱毒化微生物の断片からなる群から選択される、請求項20記載のワクチン。
【請求項22】
前記微生物が細菌または真菌である、請求項21記載のワクチン。
【請求項23】
前記類毒素が破傷風またはジフテリアである、請求項21記載のワクチン。
【請求項24】
ワクチン成分が、ワクチンを投与された被検対象において、免疫応答を誘導することができる、請求項20記載のワクチン。
【請求項25】
化合物が、免疫アジュバントとして働き、免疫系を刺激することによって、ワクチン成分によって誘導される免疫応答を修正または増強することができ、該化合物がない場合よりも活発にワクチンに応答する被検対象をもたらす、請求項24記載のワクチン。
【請求項26】
前記被検対象が、皮下投与、静脈内投与、鼻腔内投与、または筋肉内投与によってワクチンの投与を受ける、請求項24記載のワクチン。
【請求項27】
有効量の化合物を投与する工程を含む抗腫瘍免疫療法であって、該化合物が、以下のものからなる群から選択される化合物または薬学的に許容されるそれらの塩である方法:
【化25】
(式中、Rは(CH2)12CH3)、
【化26】
(式中、Rは、(CH2)5Ph、(CH2)7Ph、(CH2)9Ph、(CH2)10Ph、(CH2)22CH3、(CH2)5Ph(ρ−F)、(CH2)5Ph(ρ−CF3)、(CH2)5Ph(ρ−Ph)、(CH2)7Ph(ρ−OMe)、(CH2)7Ph(ρ−F)、(CH2)7Ph(ρ−CF3)、(CH2)7Ph(ρ−pH)、(CH2)10Ph(ρ−Ph)、(CH2)14Ph、(CH2)20Ph、(CH2)10Ph(ρ−Ph−F)または(CH2)10Ph(ρ−F))、
【化27】
(式中、Rは(CH2)24CH3)、
【化28】
。
【請求項28】
投与が、少なくとも一つの癌、癌のリスク増加、または前癌性前駆体に基づいて行われる、請求項27記載の方法。
【請求項29】
化合物の投与によって、少なくとも一つの腫瘍細胞または癌細胞において応答が誘導される、請求項28記載の方法。
【請求項30】
前記誘導される応答が、腫瘍増殖の緩徐化である、請求項29記載の方法。
【請求項31】
前記誘導される応答が、腫瘍の大きさの縮小である、請求項29記載の方法。
【請求項32】
化合物の投与が、少なくとも一つのリンパ球を含む細胞集団を含み、誘導される応答が該細胞集団の増殖であるという適応免疫系をもたらす、請求項27記載の方法。
【請求項33】
前記適応免疫系における細胞集団の増殖が、T細胞、CD8 T細胞、NK細胞、またはNKT細胞の数の増大である、請求項32記載の方法。
【請求項34】
前記化合物が添加されている癌ワクチンを提供する工程をさらに含む、請求項27記載の方法。
【請求項35】
前記癌が、肺癌、乳癌、肝臓癌、白血病、固形腫瘍、および癌腫からなる群から選択される、請求項28記載の方法。
【請求項36】
被検対象を抗菌免疫治療する方法であって、化合物が、以下のものからなる群から選択される化合物または薬学的に許容されるそれらの塩の有効量を投与することを含む、方法:
【化29】
、(式中、Rは(CH2)24CH3)、
【化30】
、(式中、Rは、(CH2)7Ph、(CH2)9Ph、(CH2)10Ph、(CH2)7Ph(ρ−F)、または(CH2)10Ph(ρ−Ph−F))、
【化31】
(式中、Rは、(CH2)24CH3)、および
【化32】
。
【請求項37】
投与が、微生物性病原体の存在によって引き起こされる感染症に基づいている、請求項36記載の方法。
【請求項38】
前記微生物性病原体が、ウイルス、細菌、真菌、原生生物、多細胞寄生生物、および異常型タンパク質からなる群から選択される、請求項37記載の方法。
【請求項39】
前記微生物性病原体がウイルスである、請求項38記載の方法。
【請求項40】
前記ウイルスが、レトロウイルス科、ピコルナウイルス科、カリシウイルス科、トガウイルス科、フラビウイルス科、コロナウイルス科、ラブドウイルス科、フィロウイルス科、パラミクソウイルス科、オルトミクソウイルス科、ブンガウイルス科(Bungaviridae)、アレナウイルス科、レオウイルス科、ビルナウイルス科、ヘパドナウイルス科、パルボウイルス科、パポバウイルス科、アデノウイルス科、ヘルペスウイルス科、ポックスウイルス科、およびイリドウイルス科からなる群から選択される、請求項39記載の方法。
【請求項41】
前記微生物性病原体が細菌である、請求項38記載の方法。
【請求項42】
前記細菌が、ピロリ菌(Helicobacter pylori)、ライム病ボレリア(Borellia burgdorferi)、レジオネラニューモフィリア菌(Legionella pneumophilia)、肺炎桿菌、マイコバクテリア種、黄色ブドウ球菌、淋菌、髄膜炎菌、リステリア菌、化膿連鎖球菌、ストレプトコッカス・アガラクチア(Streptococcus agalactiae)、連鎖球菌、大便連鎖球菌、ストレプトコッカス・ボビス(Streptococcus bovis)、肺炎連鎖球菌、病原性カンピロバクター種、エンテロコッカス種、クラミジア種、インフルエンザ菌、炭疽菌(Bacillus antracis)、ジフテリア菌、コルネバクテリウム種、ブタ丹毒菌、ウェルシュ菌(Clostridium perfringers)、破傷風菌、エンテロバクター・アエロゲネス(Enterobacter aerogenes)、肺炎桿菌、パスツレラ・ムルトシダ(Pasturella multocida)、バクテロイデス種、フソバクテリウム・ヌクレアタム(Fusobacterium nucleatum)、モニリホルム連鎖桿菌(Streptobacillus moniliformis)、梅毒トレポネーマ、トレポネーマ・ペルテニュ(Treponema pertenue)、レプトスピラ属、イスラエル放線菌(Actinomyces israelii)、スフィンゴモナス・カプスラータ(Sphingomonas capsulata)、および野兎病菌からなる群から選択される、請求項41記載の方法。
【請求項43】
化合物を被検対象に投与すると、該化合物を投与されなかった被検対象と比較して細菌除去が促進される、請求項41記載の方法。
【請求項44】
化合物を投与すると、微生物因子の死滅がもたらされる、請求項37記載の方法。
【請求項45】
化合物を投与すると、増殖することができなくなる微生物因子がもたらされる、請求項37記載の方法。
【請求項46】
以下の化学式2によって表される化合物:
【化33】
(式中、Rは、(CH2)10Ph(ρ−Ph−F)、(CH2)6Ph、(CH2)8Ph、および(CH2)10Ph(ρ−OMe)から選択される)。
【図1】
【図2−1】
【図2−2】
【図2−3】
【図2−4】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図6】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図8D】
【図8E】
【図8F】
【図9】
【図10A】
【図10B】
【図10C】
【図10D】
【図10E】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15A】
【図15B】
【図16】
【図17A】
【図17B】
【図18】
【図19A】
【図19B】
【図19C】
【図19D】
【図19E】
【図20A】
【図20B】
【図20C】
【図20D】
【図20E】
【図20F】
【図20G】
【図20H】
【図20I】
【図20J】
【図20K】
【図20L】
【図21】
【図22A】
【図22B】
【図22C】
【図22D】
【図23A】
【図23B】
【図23C】
【図24A】
【図24B】
【図24C】
【図25】
【図26A】
【図26B】
【図26C】
【図26D】
【図26E】
【図26F】
【図26G】
【図26H】
【図27A】
【図27B】
【図27C】
【図28A】
【図28B】
【図28C】
【図28D】
【図28E】
【図28F】
【図28G】
【図28H】
【図29A】
【図29B】
【図29C】
【図30A】
【図30B】
【図30C】
【図30D】
【図30E】
【図30F】
【図30G】
【図30H】
【図31A】
【図31B】
【図31C】
【図31D】
【図31E】
【図31F】
【図31G】
【図31H】
【図31I】
【図31J】
【図31K】
【図32A】
【図32B】
【図32C】
【図32D】
【図32E】
【図32F】
【図32G】
【図32H】
【図33A】
【図33B】
【図33C】
【図34】
【図35A】
【図35B】
【図35C】
【図35D】
【図35E】
【図35F】
【図35G】
【図36A】
【図36B】
【図36C】
【図36D】
【図36E】
【図36F】
【図36G】
【図36H】
【図36I】
【図37A】
【図37B】
【図37C】
【図37D】
【図38】
【図39A】
【図39B】
【図40】
【図41A】
【図41B】
【図41C】
【図42A】
【図42B】
【図42C】
【図43】
【図44】
【図45A】
【図45B】
【図45C】
【図45D】
【図45E】
【図45F】
【図45G】
【図45H】
【図46】
【図47】
【図48A】
【図48B】
【図48C】
【図48D】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図53】
【図54】
【図55】
【図56】
【図57】
【図58】
【図59】
【図60】
【図61】
【図62】
【図63】
【図2−1】
【図2−2】
【図2−3】
【図2−4】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図6】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図8D】
【図8E】
【図8F】
【図9】
【図10A】
【図10B】
【図10C】
【図10D】
【図10E】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15A】
【図15B】
【図16】
【図17A】
【図17B】
【図18】
【図19A】
【図19B】
【図19C】
【図19D】
【図19E】
【図20A】
【図20B】
【図20C】
【図20D】
【図20E】
【図20F】
【図20G】
【図20H】
【図20I】
【図20J】
【図20K】
【図20L】
【図21】
【図22A】
【図22B】
【図22C】
【図22D】
【図23A】
【図23B】
【図23C】
【図24A】
【図24B】
【図24C】
【図25】
【図26A】
【図26B】
【図26C】
【図26D】
【図26E】
【図26F】
【図26G】
【図26H】
【図27A】
【図27B】
【図27C】
【図28A】
【図28B】
【図28C】
【図28D】
【図28E】
【図28F】
【図28G】
【図28H】
【図29A】
【図29B】
【図29C】
【図30A】
【図30B】
【図30C】
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【図30E】
【図30F】
【図30G】
【図30H】
【図31A】
【図31B】
【図31C】
【図31D】
【図31E】
【図31F】
【図31G】
【図31H】
【図31I】
【図31J】
【図31K】
【図32A】
【図32B】
【図32C】
【図32D】
【図32E】
【図32F】
【図32G】
【図32H】
【図33A】
【図33B】
【図33C】
【図34】
【図35A】
【図35B】
【図35C】
【図35D】
【図35E】
【図35F】
【図35G】
【図36A】
【図36B】
【図36C】
【図36D】
【図36E】
【図36F】
【図36G】
【図36H】
【図36I】
【図37A】
【図37B】
【図37C】
【図37D】
【図38】
【図39A】
【図39B】
【図40】
【図41A】
【図41B】
【図41C】
【図42A】
【図42B】
【図42C】
【図43】
【図44】
【図45A】
【図45B】
【図45C】
【図45D】
【図45E】
【図45F】
【図45G】
【図45H】
【図46】
【図47】
【図48A】
【図48B】
【図48C】
【図48D】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図53】
【図54】
【図55】
【図56】
【図57】
【図58】
【図59】
【図60】
【図61】
【図62】
【図63】
【公表番号】特表2010−523724(P2010−523724A)
【公表日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−503280(P2010−503280)
【出願日】平成20年4月14日(2008.4.14)
【国際出願番号】PCT/US2008/060275
【国際公開番号】WO2008/128207
【国際公開日】平成20年10月23日(2008.10.23)
【出願人】(596118493)アカデミア シニカ (33)
【氏名又は名称原語表記】ACADEMIA SINICA
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年4月14日(2008.4.14)
【国際出願番号】PCT/US2008/060275
【国際公開番号】WO2008/128207
【国際公開日】平成20年10月23日(2008.10.23)
【出願人】(596118493)アカデミア シニカ (33)
【氏名又は名称原語表記】ACADEMIA SINICA
【Fターム(参考)】
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