説明

α2Cアドレナリン受容体アゴニストとしての3,4−ジヒドロ−L,4−ベンゾオキサジン、3,4−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサジン、および1,2,3,4−テトラヒドロ−キノキサリン誘導体

本発明は、一つの実施形態において、α2Cアドレナリン受容体アゴニストとして有用なフェニルモルホリンおよびフェニルチオモルホリン化合物の新規なクラス、それらの化合物を含む医薬組成物、ならびにα2Cアドレナリン受容体アゴニストに関連する、アレルギー性鼻炎、うっ血、疼痛、下痢、緑内障、うっ血性心不全、虚血性心疾患、躁病障害、うつ病、不安、および統合失調症などの1つ以上の疾患を治療、予防、抑制、または寛解する方法に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(発明の分野)
本発明は、α2Cアドレナリン受容体アゴニストとして有用なフェニルモルホリンおよびフェニルチオモルホリン化合物、それらの化合物を含む医薬組成物、ならびにそれらの化合物および組成物を用いる、うっ血(鼻閉を含む)、片頭痛、うっ血性心不全、虚血性心疾患、疼痛、緑内障、および精神病性障害などの疾病状態を処置するための、α2A受容体アゴニストによる治療と関連する実質的な有害副作用のない治療および予防の方法に関する。
【背景技術】
【0002】
(発明の背景)
アドレナリン受容体のαファミリーおよびβファミリーへの最初の分類は、1948年にAhlquistによって最初に記載された(非特許文献1)。機能的に、α−アドレナリン受容体は、大部分の興奮性の機能(血管収縮、子宮および瞳孔拡張刺激)と関連することが示され、β−アドレナリン受容体は血管拡張、気管支拡張および心筋刺激との関係が示唆された(非特許文献2)。この初期の研究以来、α−アドレナリン受容体は、α1−アドレナリン受容体およびα2−アドレナリン受容体に細分化された。Α−アドレナリン受容体のクローニングおよび発現は、α1(α1A、α1B、α1D)−アドレナリン受容体およびα2(α2A、α2B、α2C)−アドレナリン受容体両方の複数のサブタイプの存在を確認した(非特許文献3;非特許文献4)。
【0003】
α2−アドレナリン受容体薬剤の現在の治療的用途は、内因性のカテコールアミン類の生理的作用の多くを媒介するそれらの薬物の能力が関与する。これらの受容体に作用して高血圧、眼内圧、眼の充血および鼻閉を制御し、痛覚脱失および知覚麻痺を誘発する多くの薬物が存在する。
【0004】
α2−アドレナリン受容体は、吻側延髄腹外側野で見られ、神経伝達物質ノルエピネフリンおよび降圧剤クロニジンに応答して、交感神経性流出を減少させ、動脈血圧を低下させることが知られている(非特許文献5;非特許文献6)。クロニジンおよび他のイミダゾリン類もまた、イミダゾリン受容体(以前は、イミダゾリン−グアニジニウム受容部位またはIGRSと呼ばれた)に結合する(非特許文献6)。一部の研究者は、血圧降下薬としてのイミダゾリン類の中枢および末梢への効果は、イミダゾリン受容体に関連する可能性があると推測した(非特許文献6;非特許文献7)。
【0005】
アドレナリン作用を有する化合物は、当該分野で周知であり、多数の特許および学術刊行物に記載されている。アドレナリン受容体の2つの主なファミリーは、当該分野でアルファアドレナリン受容体およびベータアドレナリン受容体と呼ばれ、これら2つのファミリーのそれぞれは、α2A、α2B、およびα2Cなどのアルファベット文字によって指定される、サブタイプを有することが知られている。アドレナリン作用は、多くの疾患および病状の症状および状態を治療または軽減するために、ヒトを含む哺乳動物種を処置するのに有用であることが一般的に知られている。言い換えると、アドレナリン作用性化合物または複数の化合物を有効成分として有する医薬組成物は、とりわけ、緑内障、慢性疼痛、片頭痛、心不全および精神病性障害を治療するのに有用であることは、当該分野で一般に認められている。α2Aアゴニストなどのアドレナリン作用を有する化合物は、望ましくない副作用と関連する可能性があることも知られている。そのような副作用の例には、高血圧症および低血圧症、鎮静、運動活性、および体温の変動が含まれる。
【0006】
本発明に従い、α2A受容体サブタイプに優先してα2Cまたはα2B/α2C(以下、α2Cまたはα2B/2Cと称す)受容体サブタイプのアゴニストとして、選択的に、好ましくは特異的にさえ作用するアドレナリン作用性化合物は(α2A受容体サブタイプおよびα2B/2C受容体サブタイプに優先してα2C受容体サブタイプの機能的に選択的なアゴニストであるアドレナリン作用性化合物とともに)、アドレナリン受容体と関連する望ましい治療特性を有するが、血圧の変化(例えば高血圧性作用または低血圧性作用)または鎮静などの1つ以上の望ましくない副作用を及ぼさないことが発見された。本発明の目的のために、α2C受容体における化合物の効力が、≧30%Emax(GTPγSアッセイ)である場合、その化合物はα2C受容体サブタイプの活性アゴニストであると定義される。α2C受容体における化合物の効力が、≧30%Emax(GTPγSアッセイ)であり、α2A受容体におけるその効力が、≦30%Emax(GTPγSアッセイ)である場合、その化合物は、α2A受容体サブタイプよりもα2C受容体サブタイプの機能的に選択的なアゴニストである。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】Ahlquist RP、「A Study of the Adrenergic Receptors」、Am.J.Physiol.153:586−600(1948)
【非特許文献2】Landsら、「Differentiation of Receptor Systems Activated by Sympathomimetic amines」、Nature 214:597−598(1967)
【非特許文献3】Michelら、「Classification of α1−Adrenoceptor Subtypes」、Naunyn−Schmiedeberg’s Arch.Pharmacol、352:1−10(1995)
【非特許文献4】Macdonaldら、「Gene Targeting−−Homing in on α2− Adrenoceptor−Subtype Function」TIPS、18:211−219(1997)
【非特許文献5】Bousquetら、「Role of the Ventral Surface of the Brain Stem in the Hypothesive Action of Clonidine」、Eur.J.Pharmacol.、34:151−156(1975)
【非特許文献6】Bousquetら、「Imidazoline Receptors:From Basic Concepts to Recent Developments」、26:S1−S6(1995)
【非特許文献7】Reisら、「The Imidazoline Receptor: Pharmacology、Functions、Ligands、and Relevance to Biology and Medicine」、Ann.N.Y.Acad.Sci.、763:1−703(1995)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
α2Cアドレナリン受容体と関連する疾患および障害を治療するために、新規化合物、製剤、治療法および療法に対する必要性がある。さらに、α2A受容体サブタイプまたはα2B/α2C受容体サブタイプに関して、α2C受容体サブタイプに機能的に選択的である化合物を開発する必要性がある。したがって、本発明の目的は、そのような疾患および障害の治療または予防または寛解に有用な化合物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(発明の要旨)
その多くの実施形態において、本発明は、活性なまたは機能的に選択的なα2Cアドレナリン受容体アゴニストとしての新規なクラスの複素環式化合物類、またはその代謝産物、立体異性体(例えば、鏡像異性体またはジアステレオマー)塩、溶媒和物もしくは多形;そのような化合物、1つ以上のそのような化合物を含む医薬組成物を調製する方法;1つ以上のそのような化合物を含む医薬製剤を調製する方法;ならびにそのような化合物または医薬組成物を用いる、α2C受容体と関連する1つ以上の状態の治療、予防、抑制または寛解の方法を提供する。
【0010】
1態様では、本出願は、化合物または前記化合物の医薬的に許容される塩もしくは代謝産物、溶媒和物もしくは多形を開示し、前記化合物は式I:
【0011】
【化1】

で示される一般構造を有し、式中、
Aは、1〜3個のヘテロ原子を含む5員の複素環であり、少なくとも1つのRおよび/または1つもしくは2つの(=O)(カルボニル)基で任意に置換されており;
Xは、−O−、−S(O)−、または−N(R)−であり;
、J、J、およびJは、独立して、−N−、−N(O)−または−C(R)−であり、但し、J、J、JおよびJの0〜3個は−N−であり;
は、H、−OH、ハロ、−CN、−NO、−S(O)、−NR7’、−[C(R)(R)]YR7’、−[C(R)(R)]N(R)YR7’、C(R)(R)]OYR7’、−[C(R)(R)]ON=CR7’、−P(=O)(OR)(OR7’)、−P(=O)NR7’、および−P(=O)R、ならびに、少なくとも1つのRにより任意に置換された、アルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、アルケニルオキシ基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、ヘテロアリールアルキル基、ヘテロシクリル基、およびヘテロシクリルアルキル基からなる群から独立して選択され;
Yは、結合、−C(=O)−、−C(=O)NR−、−C(=O)O−、−C(=NR)−、−C(=O)−[C(R)(R)]n’−O−C(=O)−、−C(=O)N(R)−O−、−C(=NOR)−、−C(=NR)NR−、−C(=NR)N(R)O−、−S(O)−、−SONR−、および−C(S)NR−からなる群から選択され、ここでRおよびRは、H、アルキル、アルコキシ、およびハロからなる群から独立して選択され、Rは、Hまたはアルキルであり;
は、H、(=O)、およびハロ、ならびに少なくとも1つのRにより任意に置換された、アルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、アルケニルオキシ基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、ヘテロアリールアルキル基、ヘテロシクリル基、およびヘテロシクリルアルキル基からなる群から独立して選択され、但し、nが3または4の場合、R基の2個以下は、(=O)であることができ;
は、H、−CN、およびハロ、ならびに少なくとも1つのRにより任意に置換された、アルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、アルケニルオキシ基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、ヘテロアリールアルキル基、ヘテロシクリル基、およびヘテロシクリルアルキル基からなる群から独立して選択され;
は、H、ハロ、−OH、−CN、−NO、−NR7’、および−S(O)、ならびにそれぞれがハロ、−OH、−CN、−NO、−NR7’、および−S(O)置換基のうちの少なくとも1つで、および/または1つもしくは2つの(=O)基で任意に置換された、アルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、アルケニルオキシ基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、ヘテロアリールアルキル基、ヘテロシクリル基、およびヘテロシクリルアルキル基からなる群から独立して選択され;
は、H、ならびに、それぞれがハロ、−OH、−CN、−NO、−NR7’、および−S(O)置換基のうちの少なくとも1つで、および/または1つもしくは2つの(=O)基で任意に置換された、アルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、アルケニルオキシ基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、ヘテロアリールアルキル基、ヘテロシクリル基、およびヘテロシクリルアルキル基、ならびに−C(=O)R、−C(=O)OR、−C(=O)NR7’、−SOおよび−SONR7’からなる群から独立して選択され;
は、H、ならびに、それぞれがR12により1回以上(好ましくは1〜5回、より好ましくは1〜3回)任意に置換された、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルキルアルキル基、シクロシクレニル基、シクロシクレニルアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、ヘテロシクリル基、ヘテロシクリルアルキル基、ヘテロシクレニル基、ヘテロシクレニルアルキル基、ヘテロアリール基、およびヘテロアリールアルキル基からなる群から独立して選択され;
7’は、H、ならびに、それぞれがR12により1回以上(好ましくは1〜5回、より好ましくは1〜3回)任意に置換された、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルキルアルキル基、シクロシクレニル基、シクロシクレニルアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、ヘテロシクリル基、ヘテロシクリルアルキル基、ヘテロシクレニル基、ヘテロシクレニルアルキル基、ヘテロアリール基、およびヘテロアリールアルキル基からなる群から独立して選択され;または
およびR7’は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、N原子に加えて、O、N、−N(R)−およびSからなる群から選択される1つまたは2つのさらなるヘテロ原子を有する3〜8員のヘテロシクリル環、ヘテロシクレニル環またはヘテロアリール環を形成し、前記環は、独立して選択される1〜5個のR部分および/または1つまたは2つの(=O)基によって任意に置換されており;
は、それぞれがハロ、−OH、−CN、−NO、−N(R11および−S(O)11置換基のうちの少なくとも1つで、および/または1つまたは2つの(=O)基で任意に置換された、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、およびヘテロアリールアルキル基からなる群から独立して選択され;
は、H、−C(O)−R10、−C(O)−OR10、および−S(O)−OR10、ならびに、それぞれがハロ、−OH、−CN、−NO、−N(R11、および−S(O)11置換基のうちの少なくとも1つで、および/または1つまたは2つの(=O)基で任意に置換された、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、およびヘテロアリールアルキル基からなる群から独立して選択され;および
10は、それぞれがハロ、−OH、−CN、−NO、−N(R11、および−S(O)11置換基のうちの少なくとも1つで、および/または1つまたは2つの(=O)基で任意に置換された、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、およびヘテロアリールアルキル基からなる群から独立して選択され;
11は、Hならびにそれぞれがハロ、−OH、−CN、−NO、−N(R11’、および−S(O)11からなる群から独立して選択される少なくとも1つの置換基で、および/または1つまたは2つの(=O)基で任意に置換された、アルキル、アルコキシ、アルケニル、アルケニルオキシ、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルコキシ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルアルキルからなる群から独立して選択される部分であり;
11’は、H、アルキル、アルコキシ、アルケニル、アルケニルオキシ、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルコキシ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルアルキルからなる群から独立して選択され;
12は、H、ハロ、−OH、−CN、−NO、−N(R11、および−S(O)11および/または1つまたは2つの(=O)基、ならびに、それぞれが、H、アルキル、ハロアルキル、ハロ、−OH、任意に置換されたアルコキシ、任意に置換されたアリールオキシ、任意に置換されたシクロアルコキシ、任意に置換されたヘテロアリールオキシ、任意に置換されたヘテロシクレニルオキシ、−CN、−NO、−N(R11および−S(O)11からなる群から選択される置換基で、および/または1つまたは2つの(=O)基で少なくとも1回(好ましくは1〜5回、より好ましくは1〜3回)、任意に置換された、アルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、アルケニルオキシ基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、ヘテロアリールオキシ基、ヘテロアリールアルキル基、ヘテロシクリル基、ヘテロシクレニル基、ヘテロシクレニルオキシ基、ヘテロシクリルアルキル基、ヘテロシクロシクレニルアルキル基、アリールアルコキシ基、ヘテロアリールアルコキシ基、ヘテロシクリルアルコキシ基、およびヘテロシクレニルアルコキシ基からなる群から選択されるものから独立して選択され、ここで前記任意に置換されたアルコキシ、アリールオキシ、任意に置換されたシクロアルコキシ、任意に置換されたヘテロアリールオキシ、およびヘテロシクレニルオキシは、置換される場合、R11で1回以上(好ましくは1〜5回、より好ましくは1〜3回)置換され;
mは、1〜5であり;
nは、独立して1〜3であり;
n’は、独立して1〜3であり;
pは、独立して0〜2であり;
qは、独立して0〜6であり;および
wは、0〜4であり、但し:
(a)J〜Jが、それぞれ−C(H)−であり、nが1であり、mが1であり、RがHであり、Aが3H−イミダゾール−4−イルであり、そしてXが−N(R)−である場合は、Rは−C(=O)−ナフチルではなく;
(b)J〜Jが、それぞれ−C(H)−であり、nが1であり、mが1であり、RがHであり、Aが1H−イミダゾール−4−イルであり、そしてXが−N(R)−である場合は、Rは−S(O)−ナフチルではなく;および
(c)J、J、およびJが、それぞれ−C(H)−であり、Jが−C(Br)−であり、nが2であり、mが1であり、Rが3−ベンジルであり、RがHであり、Aが1H−イミダゾール−4−イルであり、そしてXが−N(R)−である場合は、Rは−C(O)ベンジルではない、を有する。
【0012】
式Iの化合物は、α2Cアドレナリン受容体アゴニストとして役立つことができ、アレルギー性鼻炎、あらゆる種類のうっ血(鼻閉を含むがこれに限らない)、片頭痛、うっ血性心不全、虚血性心疾患、緑内障および精神病性障害の治療および予防に役立つことができる。さらに、式Iの化合物は、炎症、神経障害、関節炎(骨関節炎および関節リウマチ)を含む、糖尿病(例えば、真正糖尿病もしくは尿崩症)に起因する疼痛、または原因不明の疼痛などの疼痛(慢性および急性の)の治療に役立つことができる。神経因性疼痛の例としては、糖尿病性神経障害、任意の病因の神経痛(例えば、帯状疱疹後神経痛、三叉神経痛)、化学療法によって誘発された神経障害、HIV、神経障害起源(例えば、座骨神経痛)の腰痛、任意の病因の外傷性末梢神経損傷、中枢性疼痛(例えば、脳卒中後神経損傷、視床神経損傷、脊髄神経損傷)が挙げられるが、これらに限定されない。治療することができる他の疼痛は、侵害受容性疼痛および内臓起源の疼痛または他の疾患において炎症もしくは神経損傷に続発する疼痛である。本発明の化合物の他の効用には、ストレス性尿失禁および虚血性のニューロン損傷が含まれよう。
【0013】
あるいはまた、本発明は、アドレナリン作用を有する少なくとも1つの化合物の有効用量を哺乳動物に投与することを含む、それを必要とする哺乳動物におけるうっ血の治療のための方法を提供し、前記化合物はα2c受容体の機能的に選択的なアゴニストである。
【0014】
本発明のさらなる実施形態は、アドレナリン作用を有する少なくとも1つの化合物の有効用量を哺乳動物に投与することを含む、それを必要とする哺乳動物におけるうっ血の治療のための方法であって、前記化合物はα2cアドレナリン受容体の選択的アゴニストであり、α2c受容体の機能的に選択的なアゴニストは、GTPγSアッセイで検査をすると30%Emax以上の効力を有する。
【0015】
本発明の別の実施形態は、アドレナリン作用を有する少なくとも1つの化合物の有効用量を哺乳動物に投与することを含み、治療用量では全身の血圧を変化させることのない、それを必要とする哺乳動物におけるうっ血の治療のための方法であって、前記化合物はα2c受容体の機能的に選択的なアゴニストである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
(詳細な説明)
ある実施形態では、本発明は構造式Iで表されるいくつかの複素環式化合物、またはその医薬的に許容される塩もしくは溶媒和物を開示し、その様々な部分は先に述べたとおりである。
【0017】
別の実施形態では、J〜Jが、それぞれ−C(H)−であり、nが1であり、mが1であり、RがHであり、Aが1H−イミダゾール−4−イルであり、Xが−N(R)−である場合は、Rは−C(=O)−ナフチルではない。
【0018】
別の実施形態では、J〜Jが、それぞれ−C(H)−であり、nが1であり、mが1であり、RがHであり、Aが1H−イミダゾール−4−イルであり、Xが−N(R)−である場合は、Rは−S(O)−ナフチルではない。
【0019】
別の実施形態では、J、J、およびJが、それぞれ−C(H)−であり、Jが−C(Br)−であり、nが2であり、mが1であり、Rが3−ベンジルであり、RがHであり、Aが1H−イミダゾール−4−イルであり、Xが−N(R)−である場合は、Rは−C(O)ベンジルではない。
【0020】
別の実施形態では、J〜Jはそれぞれ−C(R)−であり、nは1であり、Aはイミダゾリルであり、そしてXは−O−である。
【0021】
別の実施形態では、J〜Jはそれぞれ−C(H)−であり、nは1であり、Aはイミダゾリルであり、そしてXは−O−である。
【0022】
別の実施形態では、J〜Jはそれぞれ−C(R)−であり、nは1であり、Aはイミダゾリルであり、そしてXは−N(R)−である。
【0023】
別の実施形態では、J〜Jはそれぞれ−C(R)−であり、nは1であり、Aはイミダゾリルであり、そしてXは−S(O)−である。
【0024】
別の実施形態では、J〜Jはそれぞれ−C(R)−であり、好ましくは−CH−である。
【0025】
別の実施形態では、Jは−N−である。
【0026】
別の実施形態では、Jは−N−である。
【0027】
別の実施形態では、Jは−N−である。
【0028】
別の実施形態では、Jは−N−である。
【0029】
別の実施形態では、Aは少なくとも1個の環窒素を含む5員複素環である。
【0030】
別の実施形態では、Aは少なくとも1個の環窒素を含む5員の、ヘテロアリール環、ヘテロシクリル環またはヘテロシクレニル環である。
【0031】
別の実施形態では、Aは任意に置換された5員の、ヘテロアリール環、ヘテロシクレニル環またはヘテロシクリル環である。好ましい任意に置換された、ヘテロアリール、ヘテロシクレニルまたはヘテロシクリルの5員環は、例えば、イミダゾール、チアゾール、ピロール、イソオキサゾール、オキサゾール、イソチアゾール、ピラゾール、イマダゾリン、イミダゾール−2−オン、イミダゾール−2−チオン、2−アミノイミダゾリン、オキサゾリン、オキサゾール−2−オン、オキサゾール−2−チオン、2−アミノオキサゾリン、チアゾリン、チアゾール−2−オン、チアゾール−2−チオン、2−アミノチアゾリン、ピロリン、ピラゾリン、ピロリジン、イミダゾリジン、およびピラゾリジンを含む。5員環のより好ましいセットは、イミダゾール、イマダゾリン、イミダゾール−2−オン、イミダゾール−2−チオン、2−アミノイミダゾリン、オキサゾリン、オキサゾール−2−オン、オキサゾール−2−チオン、および2−アミノオキサゾリンを含む。5員環の最も好ましいセットは、イミダゾールを含む。置換基は、任意に下記に同定される「環系置換基」のいずれをも含む。
【0032】
別の実施形態では、Rは、H、−OH、ハロ、−CN、−NO、−(CHYR、−(CHN(R)YR7’、−(CHOYR7’、−(CHON=CR7’、−P(=O)(OR)(OR7’)、−P(=O)(NR7’、−P(=O)R、アルキル、アルコキシおよびポリハロアルコキシから独立して選択される。
【0033】
別の実施形態では、Rは、−(CHYR、−(CHN(R)YR7’であり、Yは、−C(=O)−[C(R)(R)]n’−O−C(=O)−または−C(=O)N(R)−O−である。
【0034】
別の実施形態では、Jは−C(R)−であり、Rは−(CHN(R)YR7’であり、q=0であり、Yは−C(=O)−、−C(=O)NR−、または−C(=O)O−であり、RはMeまたはEtである。
【0035】
別の実施形態では、Rは、H、アルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、アルケニルオキシ基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、ヘテロアリールアルキル基、ヘテロシクリル基、およびヘテロシクリルアルキル基から独立して選択され、これらは少なくとも1つのRで任意に置換されている。
【0036】
別の実施形態では、Rは、H、アルキルおよびハロアルキルから独立して選択される。
【0037】
別の実施形態では、Rは、H、アルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、アルケニルオキシ基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、ヘテロアリールアルキル基、ヘテロシクリル基、およびヘテロシクリルアルキル基から独立して選択され、これらは少なくとも1つのRで任意に置換されている。
【0038】
別の実施形態では、Rは、H、アルキル、アリル、およびハロアルキルから独立して選択される。
【0039】
別の実施形態では、Rは、Hおよびアルキルから独立して選択される。別の実施形態では、Rは、Rは、H、ハロ、−NR7’、−S(O)、アルキル、およびアルコキシから独立して選択される。
【0040】
別の実施形態では、Rは、H、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、−C(=O)R、−C(=O)OR、−C(=O)NR7’、−SOおよび−SONR7’からなる群から独立して選択される。
【0041】
別の実施形態では、Rは、H、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールから独立して選択される。
【0042】
別の実施形態では、Rは、H、ならびにそれぞれがR12により1回以上(好ましくは1〜5回、より好ましくは1〜3回)任意に置換された、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルキルアルキル基、シクロシクレニル基、シクロシクレニルアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、ヘテロシクリル基、ヘテロシクリルアルキル基、ヘテロシクレニル基、ヘテロシクレニルアルキル基、ヘテロアリール基、およびヘテロアリールアルキル基からなる群から独立して選択される。
【0043】
別の実施形態では、R7’は、H、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールからから独立して選択される。
【0044】
別の実施形態では、R7’は、H、ならびにそれぞれがR12により1回以上(好ましくは1〜5回、より好ましくは1〜3回)任意に置換された、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルキルアルキル基、シクロシクレニル基、シクロシクレニルアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、ヘテロシクリル基、ヘテロシクリルアルキル基、ヘテロシクレニル基、ヘテロシクレニルアルキル基、ヘテロアリール基、およびヘテロアリールアルキル基からなる群から独立して選択される。
【0045】
別の実施形態では、RおよびR7’は、それらが結合するN原子と一緒になって、それぞれがRによって任意に置換された、アジリジン環、アゼチジン環、ピロール環、ピロリジン環、ピペリジン環、ピペラジン環またはモルホリン環を形成する。
【0046】
別の実施形態では、Rは、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールから独立して選択される。
【0047】
別の実施形態では、R12は、独立して、それぞれが、H、アルキル、ハロアルキル、ハロ、−OH、任意に置換されたアルコキシ、任意に置換されたアリールオキシ、任意に置換されたシクロアルコキシ、任意に置換されたヘテロアリールオキシ、任意に置換されたヘテロシクレニルオキシ、−CN、−NO、−N(R11、および−S(O)11からなる群から選択される置換基で、少なくとも1回(好ましくは1〜5回、より好ましくは1〜3回)、任意に置換された、アリールアルコキシ基、ヘテロアリールアルコキシ基、ヘテロシクリルアルコキシ基、およびヘテロシクレニルアルコキシ基であり、ここで前記任意に置換されたアルコキシ、アリールオキシ、任意に置換されたシクロアルコキシ、任意に置換されたヘテロアリールオキシ、およびヘテロシクレニルオキシは、置換される場合、R11で1回以上(好ましくは1〜5回、より好ましくは1〜3回)置換されている。
【0048】
別の実施形態では、R12は、H、ハロ、OH、−CN、−NO、−N(R11、および−S(O)11、ならびにそれぞれが、H、アルキル、ハロアルキル、ハロ、−OH、任意に置換されたアルコキシ、任意に置換されたアリールオキシ、任意に置換されたシクロアルコキシ、任意に置換されたヘテロアリールオキシ、任意に置換されたヘテロシクレニルオキシ、−CN、−NO、−N(R11、および−S(O)11からなる群から選択される置換基で、少なくとも1回(好ましくは1〜5回、より好ましくは1〜3回)、任意に置換された、アルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、アルケニルオキシ基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、ヘテロアリールオキシ基、ヘテロアリールアルキル基、ヘテロシクリル基、ヘテロシクレニル基、ヘテロシクレニルオキシ基、ヘテロシクリルアルキル基、ヘテロシクレニルアルキル基からなる群から独立して選択され、ここで前記任意に置換されたアルコキシ、アリールオキシ、任意に置換されたシクロアルコキシ、任意に置換されたヘテロアリールオキシ、およびヘテロシクレニルオキシは、置換される場合、R11で1回以上(好ましくは1〜5回、より好ましくは1〜3回)置換されている。
【0049】
別の実施形態では、J、J、およびJは−CH−であり;Xは−O−または−S−であり;mは1であり;nは1または2である。
【0050】
別の実施形態では、Rは−(CHYR、または−(CHN(R)YRであり、Yは−C(=O)−[C(R)(R)]−O−C(=O)−であり、nは1または2であり、RとRは、独立して、Hまたはアルキル(好ましくはメチルまたはエチル)である。
【0051】
別の実施形態では、Aは任意に置換されたイミダゾールであり;
は−(CH)N(R)Y(R7’)であり;
Yは、−C(=O)O−、−(C=O)N(R)−O−または−C(O)NRであり;および
は、H、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、およびヘテロアリールアルキルからなる群から独立して選択されており、前記基は、H、アルキル、シクロアルキル、アルコキシ、ハロ、−OH、−CN、−NO、−N(R11、−S(O)11、任意に置換されたアリール、任意に置換されたアリールオキシおよび任意に置換されたヘテロアリールオキシからなる群から独立して選択される置換基で任意に1回以上、置換されており、前記任意に置換された任意に置換されたアリール、任意に置換されたアリールオキシおよび任意に置換されたヘテロアリールオキシは、置換される場合は、H、アルキル、シクロアルキル、アルコキシ、ハロ、−OH、−NO、−N(R11および−S(O)11からなる群から選択される置換基で1回以上、独立して置換されている。
【0052】
別の実施形態では、mは1または2である。
【0053】
別の実施形態では、nは1または2である。
【0054】
別の実施形態では、nは1である。
【0055】
別の実施形態では、qは0、1、2または3である。
【0056】
別の実施形態では、本発明は構造式II〜Vで表される化合物またはその医薬的に許容
される塩、溶媒和物もしくはエステルを開示し、その様々な部分は上記したとおりである

【0057】
【化2】

(式中、zは0〜3であり、Rは、H、−OH、ハロ、−CN、−NO、−SR −S(O)、−(CHYR、−(CHN(R)YR7’、−(CHOYR、−(CHON=CNR7’、−P(=O)(OR)(OR7’)、−P(=O)(NR7’、−P(=O)R、ならびに、少なくとも1つのRにより任意に置換された、アルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、アルケニルオキシ基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、ヘテロアリールアルキル基、ヘテロシクリル基、およびヘテロシクリルアルキル基からなる群から選択される)。
【0058】
上記の式における別の実施形態では、Rは−(CHYR、または−(CHN(R)YR’である。
【0059】
上記の式における別の実施形態では、Yは−(=O)O−または−(C=O)NRである。
【0060】
上記の式における別の実施形態では、Yは−C(=O)−[C(R)(R)]−O−C(=O)−である。
【0061】
上記の式における別の実施形態では、Rは−(CHN(R)YR7’であり、Yは−C(=O)N(R)−O−である。
【0062】
化合物の発明の群は、以下に示される:
【0063】
【化3】

【0064】
【化4】

【0065】
【化5】

【0066】
【化6】

【0067】
【化7】

発明化合物の別の群は、以下のとおりである:
【0068】
【化8】

【0069】
【化9】

上で用いたように、またこの開示を通して用いられるように、以下の用語は、特に明記しない限り、以下の意味を有すると理解すべきである。
【0070】
「患者」は、ヒトおよび動物の両方を含む。
【0071】
「哺乳動物」は、ヒトおよび他の哺乳動物を意味する。
【0072】
「うっ血」は、あらゆる種類のうっ血、例えば、それらに限定されないが、通年性アレルギー性鼻炎、季節性アレルギー性鼻炎、非アレルギー性鼻炎、血管運動神経性鼻炎、薬物性鼻炎、副鼻腔炎、急性副鼻腔炎もしくは慢性副鼻腔炎と関連するうっ血、またはうっ血がポリープに起因するかもしくはウイルス誘発性であるもの、例えば風邪と関連するうっ血を指す。
【0073】
「アルキル」は、直鎖または分枝鎖であることができ、鎖内に約1個〜約20個の炭素原子を含む脂肪族炭化水素基を意味する。好ましいアルキル基は、鎖内に約1個〜約12個の炭素原子を含む。より好ましいアルキル基は、鎖内に約1個〜約6個の炭素原子を含む。分岐状は、メチル、エチルまたはプロピルなどの1つ以上の低級アルキル基が、直鎖のアルキル鎖に結合していることを意味する。「低級アルキル」は、直鎖または分枝鎖であることができる鎖の内部に、約1個〜約6個の炭素原子を有する基を意味する。用語「置換されたアルキル」は、アルキル基を、同じでも異なってもよい1つ以上の置換基によって置換することができることを意味し、各置換基は、ハロ、アルキル、アリール、シクロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキルチオ、アミノ、−NH(アルキル)、−NH(シクロアルキル)、−N(アルキル)、カルボキシおよび−C(O)O−アルキルからなる群から独立して選択される。適切なアルキル基の非限定的な例には、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピルおよびt−ブチルが含まれる。
【0074】
「アルキニル」は、少なくとも1つの炭素−炭素3重結合を含み、直鎖または分枝鎖であることができ、鎖内に約2個〜約15個の炭素原子を含む脂肪族炭化水素基を意味する。好ましいアルキニル基は、鎖内に約2個〜約12個の炭素原子を有し、より好ましくは鎖内に約2個〜約4個の炭素原子を有する。分枝鎖は、メチル、エチルまたはプロピルなどの1つ以上の低級アルキル基が、直鎖のアルキニル鎖に結合していることを意味する。「低級アルキニル」は、直鎖または分枝鎖であることができる鎖の内部の、約2個〜約6個の炭素原子を意味する。適切なアルキニル基の非限定的な例には、エチニル、プロピニル、2−ブチニルおよび3−メチルブチニルが含まれる。用語「置換されたアルキニル」は、アルキニル基を、同じでも異なってもよい1つ以上の置換基によって置換することができることを意味し、各置換基は、アルキル、アリールおよびシクロアルキルからなる群から独立して選択される。
【0075】
「アリール」は、芳香族単環または多環の環系を意味し、そこでは、多環の環の少なくとも1つは、アリール環であって、約6個〜約14個の炭素原子、好ましくは約6個〜約10個の炭素原子を含む。アリール基は、同じでも異なってもよい、本明細書で定義されたとおりである1つ以上の「環系置換基」により任意に置換することができる。適切なアリール基の非限定的な例には、フェニルおよびナフチルが含まれる。アリール多環系の非限定的な例としては、以下を含む:
【0076】
【化10】

「ヘテロアリール」は、芳香族単環または多環の環系を意味し、そこでは、多環の環の少なくとも1つは、芳香族であって、約5個〜約14個の環原子、好ましくは約5個〜約10個の環原子を含み、環原子の1個以上は炭素以外の元素であり、例えば単独または組合せた窒素、酸素または硫黄である。好ましいヘテロアリールは、約5個〜約6個の環原子を含む。「ヘテロアリール」は、同じでも異なってもよい、本明細書で定義されたとおりの1つ以上の「環系置換基」によって、任意に置換することができる。ヘテロアリールの基幹名の前の接頭辞アザ、オキサまたはチアは、それぞれ少なくとも窒素、酸素または硫黄原子が環原子として存在することを意味する。ヘテロアリールの窒素原子は、対応するN−オキシドへ任意に酸化することができる。適切なヘテロアリールの非限定的な例には、ピリジル、ピラジニル、フラニル、チエニル、ピリミジニル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、フラザニル、ピロリル、ピラゾリル、トリアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、ピラジニル、ピリダジニル、キノキサリニル、フタラジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、イミダゾ[2,1−b]チアゾリル、ベンゾフラザニル、インドリル、アザインドリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾチエニル、キノリニル、イミダゾリル、チエノピリジル、キナゾリニル、チエノピリミジル、ピロロピリジル、イミダゾピリジル、イソキノリニル、ベンゾアザインドリル、1,2,4−トリアジニル、ベンゾチアゾリルなどが含まれる。
【0077】
ヘテロアリール多環系の非限定的な例には、以下のものが含まれる:
【0078】
【化11】

「アラルキル」または「アリールアルキル」は、アリール−アルキル基を意味し、そのアリールおよびアルキルは前述のとおりである。好ましいアラルキルは、低級アルキル基を含む。適切なアラルキル基の非限定的な例には、ベンジル、2−フェネチルおよびナフタレニルメチルが含まれる。親部分への結合は、アルキルを介する結合である。
【0079】
「アルキルアリール」は、アルキル−アリール基を意味し、そのアルキルおよびアリールは前述のとおりである。好ましいアルキルアリールは、低級アルキル基を含む。適切なアルキルアリール基の非限定的な例は、トリルである。親部分への結合は、アリールを介する結合である。
【0080】
「シクロアルキル」は、約3個〜約10個の炭素原子、好ましくは約5個〜約10個の炭素原子を含む、非芳香族単環または多環の環系を意味する。好ましいシクロアルキル環は、約5個〜約7個の環原子を含む。シクロアルキルは、同じでも異なってもよい、上で定義されたとおりである1つ以上の「環系置換基」により任意に置換することができる。適切な単環シクロアルキルの非限定的な例には、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなどが含まれる。適切な多環シクロアルキルの非限定的な例には、1−デカリニル、ノルボルニル、アダマンチルなどが含まれる。
【0081】
「ハロゲン」および「ハロ」は、フッ素、塩素、臭素、またはヨウ素を意味する。好ましいのは、フッ素、塩素または臭素であり、より好ましいのは、フッ素および塩素である。
【0082】
「環系置換基」は、芳香族の環系または非芳香族の環系に結合する、例えば、環系上の利用可能な水素を置換する置換基を意味する。環系置換基は同じであるかまたは異なっていてもよく、各々は、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルキルアリール、ヘテロアラルキル、アルキルヘテロアリール、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、アシル、アロイル、ハロ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、アラルコキシカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ヘテロアリールスルホニル、アルキルチオ、アリールチオ、ヘテロアリールチオ、アラルキルチオ、ヘテロアラルキルチオ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、YN−、YN−アルキル−、YNC(O)−およびYNSO−からなる群から独立して選択され、ここでYおよびYは同じでも異なっていてもよく、水素、アルキル、アリールおよびアラルキルからなる群から独立して選択される。
【0083】
「ヘテロシクリル」は、約3個〜約10個の環原子、好ましくは約5個〜約10個の環原子を含む非芳香族飽和単環または多環の環系を意味し、環系内の原子の1つ以上は、炭素以外の元素であり、例えば単独または組合せた窒素、酸素または硫黄である。環系には、隣接する酸素および/または硫黄原子は存在しない。好ましいヘテロシクリルは、約5個〜約6個の環原子を含む。ヘテロシクリルの基幹名の前の接頭辞アザ、オキサまたはチアは、それぞれ少なくとも窒素、酸素または硫黄原子が環原子として存在することを意味する。ヘテロシクリル環内の任意の−NHは、例えば、−N(Boc)、−N(CBz)、−N(Tos)基などとして保護された状態で存在することができ、そのような保護された部分も、本発明の一部と考えられる。ヘテロシクリルは、同じであるかまたは異なっていてもよい、本明細書で定義されたとおりの1つ以上の「環系置換基」によって、任意に置換することができる。ヘテロシクリルの窒素または硫黄原子は、対応するN−オキシド、S−オキシドまたはS,S−ジオキシドに、任意に酸化することができる。適切な単環ヘテロシクリル環の非限定的な例には、ピペリジル、ピロリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、チアゾリジニル、1,4−ジオキサニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチオフェニルなどが含まれる。
【0084】
式Iの化合物ならびにその塩、エステル、溶媒和物およびプロドラックは、それらの互変異性体(例えば、アミドまたはイミノエーテルとして)として存在することができる。そのようなすべての互変異性体が、本発明の一部として本明細書中では考慮される。本発明の一部である互変異性体の非限定的な例は、以下のとおりである:
【0085】
【化12】

本発明の飽和ヘテロシクリル含有系においては、N、OまたはS原子に隣接した炭素原子上に、ヒドロキシル基、アミノ基、またはチオール基は存在しないことに留意すべきである。従って、例えば、環:
【0086】
【化13】

において、2および5で明示した炭素に直接結合する−OHは存在しない。また、この定義は、N、OまたはSに隣接したC原子上の(=O)、(=S)、もしくは(=N)置換、またはそれらの互変異性体を排除しないことに注意すべきである。従って、上記の環において、炭素5における(=O)置換、またはそのイミノエーテル互変異性体は、可能である。
【0087】
本発明を例証する非限定的な例は、以下の通りである:
【0088】
【化14】

以下の非限定的な例は、本発明では考慮されないラジカルを例証するのに役立つ:
【0089】
【化15】

「アルキニルアルキル」は、アルキニル−アルキル−基を意味し、そのアルキニルおよびアルキルは前述のとおりである。好ましいアルキニルアルキルは、低級アルキニル基および低級アルキル基を含む。親部分への結合は、アルキルを介する結合である。適切なアルキニルアルキル基の非限定的な例には、プロパルギルメチルが含まれる。
【0090】
「ヘテロアラルキル」または「ヘテロアリールアルキル」は、ヘテロアリール−アルキル−基を意味し、そのヘテロアリールおよびアルキルは前述のとおりである。好ましいヘテロアラルキルは、低級アルキル基を含む。適切なアラルキル基の非限定的な例には、ピリジルメチル、およびキノリン−3−イルメチルが含まれる。親部分への結合は、アルキルを介する結合である。
【0091】
「ヘテロシクリルアルキル」は、ヘテロシクリル−アルキル基を意味し、そのヘテロシクリルおよびアルキルは前述のとおりである。好ましいヘテロシクリルアルキルは、低級アルキル基を含む。適切なヘテロシクリルアルキル基の非限定的な例には、ピペリジルメチル、ピペリジルエチル、ピロリジルメチル、モルホリニルプロピル、ピペラジニルエチル、アジンジルメチル、アゼチジルエチル、オキシラニルプロピルなどが含まれる。親部分への結合は、アルキル基を介する結合である。
【0092】
「ヘテロシクレニル」(または「ヘテロシクロアルケネイル」)は、約3個〜約10個の環原子、好ましくは約5個〜約10個の環原子を含み、環系内の原子の1つ以上は炭素以外の元素であり、例えば単独または組合せの窒素、酸素または硫黄原子であり、少なくとも1つの炭素−炭素2重結合または炭素−窒素2重結合を含む、非芳香族単環または多環の環系を意味する。環系には、隣接する酸素および/または硫黄原子は存在しない。好ましいヘテロシクレニル環は、約5個〜約6個の環原子を含む。ヘテロシクレニルの基幹名の前の接頭辞アザ、オキサまたはチアは、それぞれ少なくとも窒素、酸素または硫黄原子が環原子として存在することを意味する。ヘテロシクレニルは1つ以上環系置換基によって任意に置換することができ、「環系置換基」は上で定義されたとおりである。ヘテロシクレニルの窒素または硫黄原子は、対応するN−オキシド、S−オキシドまたはS,S−ジオキシドに、任意に酸化することができる。適切な単環アザヘテロシクレニル基の非限定的な例には、1,2,3,4−テトラヒドロピリジル、1,2−ジヒドロピリジル、1,4−ジヒドロピリジル、1,2,3,6−テトラヒドロピリジル、1,4,5,6−テトラヒドロピリミジル、2−ピロリニル、3−ピロリニル、2−イミダゾリニル、2−ピラゾリニルなどが含まれる。適切なオキサヘテロシクレニル基の非限定的な例には、3,4−ジヒドロ−2H−ピラン、ジヒドロフラニル、フルオロジヒドロフラニルなどが含まれる。適切な多環オキサヘテロシクレニル基の非限定的な例は、7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプテニルである。適切な単環チアヘテロシクレニル環の非限定的な例には、ジヒドロチオフェニル、ジヒドロチオピラニルなどが含まれる。
【0093】
「ヒドロキシアルキル」は、HO−アルキル−基を意味し、そのアルキルは先に定義されたとおりである。好ましいヒドロキシアルキルは、低級アルキルを含む。適切なヒドロキシアルキル基の非限定的な例には、ヒドロキシメチルおよび2−ヒドロキシエチルが含まれる。
【0094】
「ヘテロシクレニルアルキル」は、そのヘテロシクレニルおよびアルキルが、先に定義されたとおりであるヘテロシクレニルアルキル基を意味する。
【0095】
「アシル」は、有機酸基を意味し、カルボキシル基の−OHは、いくつかの他の置換基によって置換されている。適切な非限定的な例には、H−C(O)−、アルキル−C(O)−、シクロアルキル−C(O)−、ヘテロシクリル−C(O)−、およびヘテロアリール−C(O)−基が含まれ、様々な基は前述のとおりである。親部分への結合は、カルボニルを介する結合である。好ましいアシルは、低級アルキルを含む。適切なアシル基の非限定的な例には、ホルミル、アセチルおよびプロパノイルが含まれる。
【0096】
「アロイル」は、アリール−C(O)−基を意味し、そのアリール基は前述のとおりである。親部分への結合は、カルボニルを介する結合である。適切な基の非限定的な例には、ベンゾイルおよび1−ナフトイルが含まれる。
【0097】
「アルコキシ」は、アルキル−O−基を意味し、そのアルキル基は前述のとおりである。適切なアルコキシ基の非限定的な例には、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシおよびn−ブトキシが含まれる。親部分への結合は、エーテル酸素を介する結合である。
【0098】
「アリールオキシ」は、アリール−O−基を意味し、そのアリール基は前述のとおりである。適切なアリールオキシ基の非限定的な例には、フェノキシおよびナフトキシが含まれる。親部分への結合は、エーテル酸素を介する結合である。
【0099】
「アラルキルオキシ」または「アリールアルキルオキシ」は、アラルキル−O−基を意味し、そのアラルキル基は前述のとおりである。適切なアラルキルオキシ基の非限定的な例には、ベンジルオキシおよび1−または2−ナフタレンメトキシが含まれる。親部分への結合は、エーテル酸素を介する結合である。
【0100】
「ヘテロアリールアルコキシ」は、ヘテロアリールアルキル−O−基を意味し、そのヘテロアリールアルキル基は前述のとおりである。
【0101】
「ヘテロシクリルアルコキシ」は、ヘテロシクリルアルキル−O−基を意味し、そのヘテロシクリルアルキル基は前述のとおりである。
【0102】
「ヘテロシクレニルアルコキシ」は、ヘテロシクレニルアルキル−O−基を意味し、そのヘテロシクレニルアルキル基は前述のとおりである。
【0103】
「アルキルチオ」は、アルキル−S−基を意味し、そのアルキル基は前述のとおりである。適切なアルキルチオ基の非限定的な例には、メチルチオおよびエチルチオが含まれる。親部分への結合は、硫黄を介する結合である。
【0104】
「アリールチオ」は、アリール−S−基を意味し、そのアリール基は前述のとおりである。適切なアリールチオ基の非限定的な例には、フェニルチオおよびナフチルチオが含まれる。親部分への結合は、硫黄を介する結合である。
【0105】
「アラルキルチオ」は、アラルキル−S−基を意味し、そのアラルキル基は前述のとおりである。適切なアラルキルチオ基の非限定的な例は、ベンジルチオである。親部分への結合は、硫黄を介する結合である。
【0106】
「アルコキシカルボニル」は、アルキル−O−CO−基を意味する。適切なアルコキシカルボニル基の非限定的な例には、メトキシカルボニルおよびエトキシカルボニルが含まれる。親部分への結合は、カルボニルを介する結合である。
【0107】
「アリールオキシカルボニル」は、アリール−O−C(O)−基を意味する。適切なアリールオキシカルボニル基の非限定的な例には、フェノキシカルボニルおよびナフトキシカルボニルが含まれる。親部分への結合は、カルボニルを介する結合である。
【0108】
「アラルコキシカルボニル」は、アラルキル−O−C(O)−基を意味する。適切なアラルコキシカルボニル基の非限定的な例は、ベンジルオキシカルボニルである。親部分への結合は、カルボニルを介する結合である。
【0109】
「アルキルスルホニル」は、アルキル−S(O)−基を意味する。好ましい基は、そのアルキル基が低級アルキルであるものである。親部分への結合は、スルホニルを介する結合である。
【0110】
「アリールスルホニル」は、アリール−S(O)−基を意味する。親部分への結合は、スルホニルを介する結合である。
【0111】
用語「置換された」は、指定原子上の1つ以上の水素が示された基から選択したもので置換されることを意味し、但し、既存状況下の指定原子の通常の原子価は超えず、その置換が安定化合物をもたらすことを意味する。そのような組合せが安定化合物をもたらす場合に限り、置換基および/または変数の組合せが許される。「安定化合物」または「安定構造体」は、反応混合物からの有効な純度への単離、および有効な治療剤への製剤化に耐えるのに十分に強固である化合物を意味する。
【0112】
原子価の条件が全て満たされる場合、式Iの炭素は1個〜3個の珪素原子で置換することができることが注記される。
【0113】
用語「任意に置換された」は、特定の基、ラジカルまたは部分による随意的置換を意味する。
【0114】
本明細書の本文、スキーム、実施例および表の中の満たされてない原子価を有するいかなるヘテロ原子も、それらの原子価を満たす水素原子を有することが想定される点にも注意すべきである。
【0115】
化合物中の官能基が「保護された」と称される場合、これは、その化合物を反応に付したときの保護部位での望ましくない副反応を排除するために、その基が修飾された形態であることを意味する。適切な保護基は、当業者によって認識され、また、例えば、T.W.Greeneら、Protective Groups in organic Synthesis(1991)、Wiley、New Yorkなどの標準的な文献を参考にして認識されるであろう。
【0116】
任意の構成要素または式中、任意の可変物(例えばアリール、複素環、R、その他)が1回を超えて存在する場合、それぞれの存在におけるその定義は、他のすべての存在におけるその定義とは無関係である。
【0117】
他に定義されない限り、可変物に対するすべての定義は、右側の基が分子への結合ポイントを形成するとの慣例に従う。すなわち定義がアリールアルキルである場合、これはその定義のアルキル部分が、分子に結合していることを意味する。
【0118】
さらに、すべての2価の可変物は、左から右に結合する。例えば、Rが−(CHN(R)YR7’であり、Yが−C(=O)−[C(R)(R)]−O−C(=O)−であるときは、Rは基−(CHN(R)−C(=O)−[C(R)(R)]−O−C(=O)−R7’を形成する。
【0119】
本明細書で用いられるように、用語「組成物」は、特定成分を特定量で含む生成物のみならず、特定量の特定成分の組み合わせから直接的または間接的に生じる任意の生成物を含むものとする。
【0120】
本発明の化合物のプロドラッグおよび溶媒和物もまた、本明細書では考慮される。本明細書で使用するように、用語「プロドラッグ」は、対象へ投与されると代謝的または化学的プロセスによる化学変換を経て、式Iの化合物またはその塩および/もしくは溶媒和物を生成する、薬剤前駆体である化合物を表す。プロドラッグに関する議論は、T.HiguchiおよびV.Stella、Pro−drugs as Novel Delivery Systems(1987)、A.C.S.Symposium Seriesの第14巻、ならびに、Bioreversible Carriers in Drug Design、(1987)Edward B.Roche編、American Pharmaceutical AssociationおよびPergamon Press、で提供され、両方とも引用により本明細書に取り込まれる。
【0121】
例えば、式(I)の化合物またはその化合物の医薬的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物が、カルボン酸官能基を含む場合、プロドラッグは、酸性基の水素原子を以下の基、例えば、(C〜C)アルキル、(C〜C12)アルカノイルオキシメチル、4〜9個の炭素原子を有する1−(アルカノイルオキシ)エチル、5〜10個の炭素原子を有する1−メチル−1−(アルカノイルオキシ)−エチル、3〜6個の炭素原子を有するアルコキシカルボニルオキシメチル、4〜7個の炭素原子を有する1−(アルコキシカルボニルオキシ)エチル、5〜8個の炭素原子を有する1−メチル−1−(アルコキシカルボニルオキシ)エチル、3〜9個の炭素原子を有するN−(アルコキシカルボニル)アミノメチル、4〜10個の炭素原子を有する1−(N−(アルコキシカルボニル)アミノ)エチル、3−フタリジル、4−クロトノラクトニル、γ−ブチロラクトン−4−イル、ジ−N,N−(C〜C)アルキルアミノ(C〜C)アルキル(例えばβ−ジメチルアミノエチル)、カルバモイル−(C〜C)アルキル、N,N−ジ(C〜C)アルキルカルバモイル−(C〜C)アルキルおよびピペリジノ−、ピロリジノ−またはモルホリノ(C〜C)アルキルなどによる置換によって形成されるエステルを含むことができる。
【0122】
同様に、式(I)の化合物が、アルコール性官能基を含む場合、プロドラッグは、アルコール基の水素原子を以下の基、例えば(C〜C)アルカノイルオキシメチル、1−((C〜C)アルカノイルオキシ)エチル、1−メチル−1−((C〜C)アルカノイルオキシ)エチル、(C〜C)アルコキシカルボニルオキシメチル、N−(C〜C)アルコキシカルボニルアミノメチル、スクシノイル、(C〜C)アルカノイル、α−アミノ(C〜C)アルカニル、アリールアシルおよびα−アミノアシル、もしくはα−アミノアシル−α−アミノアシル(ここで、各α−アミノアシル基は、天然に存在するL−アミノ酸から独立して選択される)、−P(O)(OH)、−P(O)(O(C〜C)アルキル)またはグリコシル(炭水化物のヘミアセタール形態のヒドロキシル基の除去から生じるラジカル)などによる置換によって形成することができる。
【0123】
式Iの化合物が、−NH−官能基を、例えば第1または第2アミンに、または窒素を含むヘテロ環、例えばイミダゾールもしくはピペラジン環に取り込む場合、プロドラッグは、アミン基中の水素原子を以下の基、例えば、R−カルボニル、RO−カルボニル、NRR’−カルボニル(RおよびR’がそれぞれ独立して(C〜C10)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、ベンジルであるかまたはR−カルボニルが天然のα−アミノアシルまたは天然のα−アミノアシルである)、−C(OH)C(O)OY(YがH、(C〜C)アルキルまたはベンジルである)、−C(OY)Y(Yが(C〜C)アルキルであり、Yが(C〜C)アルキル、カルボキシ(C〜C)アルキル、アミノ(C〜C)アルキルまたはモノ−N−もしくはジ−N,N−(C〜C)アルキルアミノアルキルである)、−C(Y)Y(YがHまたはメチルであり、Yがモノ−N−もしくはジ−N,N−(C〜C)アルキルアミノモルホリノ、ピペリジン−1−イルまたはピロリジン−1−イルである)などによる置換によって形成することができる。
【0124】
「有効量」または「治療有効量」は、所望の治療、寛解、抑制または予防効果を生じるのに有効な、本発明の化合物または組成物の量を記載するものとする。
【0125】
「カプセル」は、有効成分を含む組成物を保持または含有するための、メチルセルロース、ポリビニルアルコール、または変性ゼラチンもしくはデンプンで作製された、特別な容器または封入具を記載するものとする。ハードシェルカプセルは、一般的に、比較的高いゲル強度の骨ゼラチンおよびブタ皮膚ゼラチンの混合物で作製される。カプセル自体は、少量の色素、不透明化剤、可塑剤および防腐剤を含むことができる。
【0126】
「錠剤」は、有効成分を適切な希釈剤と一緒に含む、圧縮または成形された固体剤形を記載するものとする。錠剤は、湿式造粒法、乾式造粒法または圧縮によって得られる混合物または顆粒の圧縮によって調製することができる。
【0127】
「経口用ゲル」は、親水性半固体マトリックスに分散または可溶化された有効成分を記載するものとする。
【0128】
「構成用粉末」とは、水またはジュースに懸濁され得る、活性成分および適切な希釈剤を含む粉末ブレンドを指す。
【0129】
「希釈剤」は、組成物または剤形の大部分を通常構成する物質を指す。適切な希釈剤には、ラクトース、ショ糖、マンニトールおよびソルビトールなどの糖;小麦、トウモロコシ、米およびジャガイモに由来するデンプン;および微結晶性セルロースなどのセルロースが含まれる。組成物中の希釈剤の量は、総組成物の約10〜約90重量%、好ましくは約25〜約75%、より好ましくは約30〜約60重量%、さらにより好ましくは約12〜約60%の範囲であることができる。
【0130】
「崩壊剤」は、組成物に加えてそれが分解(崩壊)して医薬品を放出するのを助ける物質を指す。適切な崩壊剤には、デンプン;カルボキシメチルナトリウムデンプンなどの「冷水可溶」変性デンプン;ローカストビーンガム、カラヤゴム、グアーゴム、トラガカントゴムおよび寒天などの天然および合成のゴム;メチルセルロースおよびカルボキシメチルセルロースナトリウムなどのセルロース誘導体;クロスカルメロースナトリウムなどの微結晶性セルロースおよび架橋微結晶性セルロース;アルギン酸およびアルギン酸ナトリウムなどのアルギナート;ベントナイトなどの粘土、ならびに発泡性混合物が含まれる。組成物中の崩壊剤の量は、組成物の約2〜約15重量%、より好ましくは約4〜約10重量%の範囲であることができる。
【0131】
「結合剤」は、粉末を結合または「接着」させ、それらに顆粒を形成させることによってそれらを粘着性にし、このように製剤内の「接着剤」の役目を果たすようにする物質を指す。結合剤は、希釈剤または増量剤中の既に利用可能な粘着力を増大させる。適切な結合剤には、ショ糖などの糖;小麦、トウモロコシ、米およびジャガイモに由来するデンプン;アカシア、ゼラチンおよびトラガカントなどの天然ゴム;アルギン酸、アルギン酸ナトリウムおよびアルギン酸アンモニウムカルシウムなどの海草の誘導体;メチルセルロースおよびカルボキシメチルセルロースナトリウムおよびヒドロキシプロピルメチルセルロースなどのセルロース系物質;ポリビニルピロリドン;ならびに珪酸アルミニウムマグネシウムなどの無機物が含まれる。組成物中の結合剤の量は、組成物の約2〜約20重量%、より好ましくは約3〜約10重量%、さらにより好ましくは約3〜約6重量%の範囲に渡ることができる。
【0132】
「滑沢剤」は、摩擦または磨耗を減らすことによって、圧縮された後に、錠剤、顆粒剤、その他を型または鋳型から放出されるようにするために、剤形に加えられる物質を記載するものとする。適切な滑沢剤には、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウムまたはステアリン酸カリウムなどの金属ステアリン酸塩類;ステアリン酸;高融点ワックス;ならびに、塩化ナトリウム、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウム、ポリエチレングリコール類およびd’l−ロイシンなどの水溶性滑沢剤が含まれる。滑沢剤は、圧縮の直前の最後の段階で通常加えられるが、その理由は、それらが顆粒剤の表面に、およびそれらと錠剤成形機のパーツとの間に存在しなければならないからである。組成物中の滑沢剤の量は、組成物の約0.2〜約5重量%、好ましくは約0.5〜約2%、より好ましくは約0.3〜約1.5重量%の範囲であることができる。
【0133】
「流動促進剤」は、固化を防止し、顆粒の流動特性を改善し、その結果、流動が滑らかで均一であるようにする物質を意味する。適切な流動促進剤には、二酸化ケイ素およびタルクが含まれる。組成物中の流動促進剤の量は、総組成物の約0.1〜約5重量%、好ましくは約0.5〜約2重量%の範囲であることができる。
【0134】
「着色剤」は、組成物または剤形の着色を提供する賦形剤を指す。そのような賦形剤としては、食品用色素および、粘土または酸化アルミニウムなどの適切な吸着剤へ吸着させた食品用色素を挙げることができる。着色剤の量は、組成物の約0.1〜約5重量%、好ましくは約0.1〜約1%の範囲であることができる。
【0135】
「生物学的利用能」は、標準または対照と比較したときの、活性薬剤成分または治療的部分が、投与された剤形から体循環に吸収される割合および程度を指す。従来の錠剤調製法は公知である。そのような方法には、直接圧縮および圧縮によって生成される顆粒の圧縮などの乾式法、または湿式法、または他の特別な手法が含まれる。例えば、カプセル、坐薬などの、投与のための他の剤形を作製する従来の方法も周知である。
【0136】
式Iの化合物は塩を形成することができ、それらも本発明の範囲内である。本明細書での式Iの化合物への言及は、特に明記しない限り、その塩への言及を含むと理解される。本明細書で用いる用語「塩(複数を含む)」は、無機および/または有機の酸と形成される酸性の塩、ならびに、無機および/または有機の塩基と形成される塩基性の塩を表す。さらに、式IIIの化合物が塩基性部分、例えば、それらに限定されないが、ピリジンまたはイミダゾール、および酸性部分、例えば、それらに限定されないが、カルボン酸の両方を含む場合、双性イオン(「分子内塩」)が形成されることがあり、これらは本明細書で用いる用語「塩(複数を含む)」に含まれる。医薬的に許容される(すなわち、無毒性、生理的に許容される)塩が好ましいが、他の塩も有用である。式Iの化合物の塩は、例えば、式Iの化合物を酸または塩基のある量、例えば当量と、ある媒体内(例えば塩が沈殿するもの)で反応させるか、または水性媒体内で反応を起こさせ、続いて凍結乾燥させることにより、形成することができる。
【0137】
例示的な酸付加塩には、酢酸塩、アスコルビン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、重硫酸塩、ホウ酸塩、酪酸塩、クエン酸塩、カンファー酸塩、カンファースルホン酸塩、フマル酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸塩、硝酸塩、シュウ酸塩、リン酸塩、プロピオン酸塩、サリチル酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、トルエンスルホン酸塩(別名トシル酸塩)などが含まれる。さらに、塩基性の医薬化合物からの医薬上有用な塩の形成に適すると一般に考えられる酸も、例えば、S.Bergeら、Journal of Pharmaceutical Sciences(1977)66(1)1−19;P.Gould、International J of Pharmaceutics(1986)33 201−217;Andersonら、The Practice of Medicinal Chemistry(1996)、Academic Press、New York;および、The Orange Book(Food & Drug Administration、Washington,D.C.、ウェブサイト上)で記載されている。これらの開示は、本明細書で引用により取り込まれる。
【0138】
例示的な塩基性の塩には、アンモニウム塩、アルカリ金属塩(例えばナトリウム、リチウムおよびカリウム塩など)、アルカリ土類金属塩(例えばカルシウムおよびマグネシウム塩など)、ジシクロヘキシルアミン、t−ブチルアミンなどの有機塩基(例えば有機アミン)との塩、ならびにアルギニン、リジンなどのアミノ酸との塩などが含まれる。塩基性の窒素含有基は、ハロゲン化低級アルキル(例えば塩化、臭化およびヨウ化メチル、エチル、およびブチル)、硫酸ジアルキル(例えば硫酸ジメチル、ジエチル、およびジブチル)、長鎖ハロゲン化物(例えば塩化、臭化およびヨウ化デシル、ラウリル、およびステアリル)、ハロゲン化アラルキル(例えば臭化ベンジルおよびフェネチル)、その他などの薬剤で4級化することができる。
【0139】
そのような酸性塩および塩基性塩の全ては、本発明の範囲内の医薬的に許容される塩であるものとし、全ての酸性および塩基性の塩は、本発明においては、対応する化合物の遊離型と均等と考えられる。
【0140】
式Iの化合物、その塩、溶媒和物およびプロドラッグは、それらの互変異性体(例えば、アミドまたはイミノエーテルとして)で存在することができる。全てのそのような互変異性体は、本明細書では本発明の一部として考慮される。
【0141】
本発明の化合物の全ての立体異性体(例えば幾何異性体、光学異性体など)(それらの化合物の塩、溶媒和物およびプロドラッグ、ならびにそれらのプロドラッグの塩および溶媒和物を含む)、例えば、鏡像異性体(不斉炭素がない場合にでも存在することができる)、回転異性体、アトロプ異性体およびジアステレオ異性体を含めて、様々な置換基上の不斉炭素または硫黄のために存在することができるそれらは、本発明の範囲内であるものとする。例えば、式(I)の化合物が2重結合または縮合環を取り込む場合、シス−およびトランス型、ならびに混合物も、本発明の範囲に包含される。本発明の化合物の個々の立体異性体は、例えば、他の異性体を実質的に含まないことができるか、あるいは、例えば、ラセミ化合物として、または他の全ての、もしくは選択された他の立体異性体と混合されてもよい。本発明のキラル中心は、IUPAC 1974 Recommendationsによって定義されているようなSまたはR立体配置を有することができる。用語「塩」、「溶媒和物」「プロドラッグ」などの使用は、本発明化合物の鏡像異性体、立体異性体、回転異性体、互変異性体、ラセミ体またはプロドラッグの塩、溶媒和物およびプロドラッグに等しく適用されるものとする。
【0142】
ジアステレオマー混合物は、当業者に周知である方法、例えば、クロマトグラフィおよび/または分別結晶によって、それらの物理化学的な相違に基づいてそれらの個々のジアステレオマーに分離することができる。鏡像異性体は、適切な光学活性化合物(例えば、キラルアルコールまたはMosherの酸塩化物などのキラル補助基)との反応によって鏡像異性体混合物をジアステレオマー混合物に変換し、ジアステレオマーを分離し、個々のジアステレオマーを対応する純粋な鏡像異性体に変換(例えば加水分解)することによって分離することができる。また、式(I)の化合物のいくつかは、アトロプ異性体(例えば置換されたビアリール)であることができ、本発明の一部と考えられる。また、鏡像異性体は、キラルHPLCカラムの使用によって分離することもできる。
【0143】
式Iの化合物、ならびに式Iの化合物の塩、溶媒和物およびプロドラッグの多形は、本発明に含まれるものとする。
【0144】
本発明は、また、1つ以上の原子が通常自然界で見られる原子質量または質量数と異なる原子質量または質量数を有する原子によって置換されるという事実を除けば、本明細書で詳述されるそれらと同一である本発明の同位体標識化合物も包含する。本発明の化合物に取り込むことのできる同位体の例には、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素および塩素の同位体、例えばそれぞれH、H、13C、14C、15N、18O、17O、31P、32P、35S、18Fおよび36Clが挙げられる。
【0145】
式(I)のある同位体標識化合物(例えばH、11Cおよび14Cで標識したもの)は、化合物および/または基質組織分布アッセイに有用である。トリチウム化(すなわちH)された、および炭素14(すなわち14C)の同位体は、調製の容易さおよび検出能のために特に好まれる。さらに、重水素(すなわちH)のようなより重い同位体による置換は、より大きな代謝安定性(例えばin vivo半減期の延長または少ない投薬必要量)から生じるある種の治療上の利点を提供することができ、それ故、状況によっては好まれるであろう。式(I)の同位体標識化合物は、非同位体標識試薬を適切な同位体標識試薬で置換し、以下においてスキームおよび/または実施例で開示されるものと類似した手順に従って、一般に調製することができる。
【0146】
本発明による化合物は、薬理特性を有する;より詳細には、式Iの化合物は、α2Cアドレナリン受容体アゴニストとして役立つことができる。
【0147】
好ましい用量は、式Iの化合物の約0.001〜500mg/kg体重/日である。特に好ましい用量は、式Iの化合物、または前記化合物の医薬的に許容される塩もしくは溶媒和物の約0.01〜25mg/kg体重/日である。
【0148】
本発明の化合物は、1つ以上の治療剤、例えば糖質コルチコステロイド、PDE−4阻害剤、抗ムスカリン剤、クロモリンナトリウム、H受容体アンタゴニスト、5−HTアゴニスト、NSAID、アンジオテンシン変換酵素阻害剤、アンジオテンシンII受容体アゴニスト、β−遮断薬、β−アゴニスト(短時間および長時間作用性を含む)、ロイコトリエンアンタゴニスト、利尿薬、アルドステロンアンタゴニスト、イオンチャネル型薬剤、ナトリウム利尿ペプチド、疼痛管理/鎮痛薬、抗不安薬、抗片頭痛薬、ならびに心臓病、精神病性障害および緑内障の治療に適する治療剤との組合せ(同時にまたは逐次的に投与する)において役立つこともできる。
【0149】
適切なステロイドには、プレドニソロン、フルチカゾン(プロピオン酸エステルまたはフロ酸エステルなどの全てのエステルを含む)、トリアムシノロン、ベクロメタゾン、モメタゾン(フロ酸モメタゾンなどのいかなるエステル型も含む)、ブダサミン、シクレソニド、ベタメタゾン、デキサメタゾン、プレドニゾン、フルニソリド、およびコーチゾンが含まれる。
【0150】
適切なPDE−4阻害剤には、ロフルミラスト、テオフィリン、ロリプラム、ピクラミラスト、シロミラスト、およびCDP−840が含まれる。
【0151】
適切な抗ムスカリン剤には、臭化イプラトロピウムおよび臭化チアトロピウムが含まれる。
【0152】
適切なHアンタゴニストには、アステミゾール、アザタジン、アゼラスチン、アクリバスチン、ブロムフェニラミン、セチリジン、クロルフェニラミン、クレマスチン、シクリジン、カレバスチン、シプロヘプタジン、カルビノキサミン、デスカルボエトキシルオラチジン、ジフェンヒドラミン、ドキシルアミン、ジメチンデン、エバスチン、エピナスチン、エフレチリゼイン、フェキソフェナジン、ヒドロキシジン、ケトチフェン、ロラチジン、レボカバスチン、メクリジン、フェキソフェナジン、ヒドロキシジン、ケトチフェン、ロラタジン、レボカバスチン、メクリジン、ミゾラスチン、メキタジン、ミアンセリン、ノベラスチン、ノルアステミゾール、ピクマスト、ピリラミン、プロメタジン、テルフェナジン、トリペレナミン、テメラスチン、トリメプラジンまたはトリプロリジンが含まれる。
【0153】
適切な抗炎症剤には、アスピリン、ジクロフェナク、ジフルニサル、エトドラク、フルルビプロフェン、イブプロフェン、インドメタシン、ケトプロフェン、ケトロラク、ナブメトン、ナプロキセン、オキサプロジン、ピロキシカム、スリンダクおよびトルメチンが含まれる。
【0154】
適切なアルドステロンアンタゴニストには、スピロノラクトンが含まれる。
【0155】
適切なイオンチャネル型薬剤には、ジギタリスが含まれる。
【0156】
適切なアンジオテンシンII受容体アゴニストには、イルベサルタンおよびロサルタンが含まれる。
【0157】
適切な利尿薬には、スピロノラクトン、メチクロチアジド、ブメタニド、トルセミド、ヒドロフルメチアジド、トリクロルメチアジド、ヒドロクロロチアジド、トリアムテレン、エタクリン酸、メチクロチアジド、ヒドロクロロチアジド、ベンズチアジド、ヒドロクロロチアジド、キネサゾン、ヒドロクロロチアジド、クロルタリドン、フロセミド、インダパミド、ヒドロクロロチアジド、トリアムテレン、トリクロルメチアジド、ヒドロクロロチアジド、塩酸アミロライド、塩酸アミロライド、メトラゾン、トリクロルメチアジド、ベンドロフルメチアジド、ヒドロクロロチアジド、ポリチアジド、ヒドロフルメチアジド、クロルタリドンおよびメトラゾンが含まれる。
【0158】
適切な疼痛管理/鎮痛薬には、セレコキシブ、アミトリプチリン、イブプロフェン、ナプロキセン、トラマドール、ロフェコキシブ、塩酸オキシコドン、塩酸アセトアミノフェンオキシコドン、カルバマゼピン、アミトリプチリン、ジクロフェナク、ジクロフェナク、エトドラク、フェノプロフェンカルシウム、フルルビプロフェン、イブプロフェン、インドメタシン、ケトプロフェン、ケトロラクトロメタミン、メフェナム酸、メロキシカム、ナブメトン、ナプロキセン、オキサプロジン、ピロキシカム、スリンダク、トルメチンナトリウム、バルデコキシブ、ジクロフェナク/ミソプロストール、オキシコンチン、ビコジン、ダルボセット、ペルコセット、硫酸モルヒネ、ジラウジド、スタドール、スタドールNS、ナルブフィン、コデイン併用アセトアミノフェン、コデイン#4併用アセトアミノフェン、Lidoderm(登録商標)パッチ、ジコノタイド、デュロキセチン、ロボキセチン、ガバペンチンおよびプレガバリンが含まれる。
【0159】
適切なβ−遮断薬には、アセブトロール、アテノロール、アテノロール/クロルタリドン、ベタキソロール、フマル酸ビソプロロール、ビソプロロール/HCTZ、ラベトロール、酒石酸メトプロロール、ナドロール、ピンドロール、プロプラノロール、プロプラノロール/HCTZ、ソタロールおよびチモロールが含まれる。
【0160】
適切なβ−アゴニストには、ドブタミン、リトドリン、サルブタモール、レバルブテロール、メタプロテルノール、ホルモテロール、フェノテロール、バンブテロール、ブロカテロール、クレンブテロール、テルブタリン、ツロブテロール、エピネフリン、イソプレナリン、およびヘキソプレナリンが含まれる。
【0161】
適切なロイコトリエンアンタゴニストには、レバミゾールが含まれる。
【0162】
適切な抗片頭痛薬には、コハク酸ロバトリプタン(rovatriptan succinate)、塩酸ナラトリプタン、安息香酸リザトリプタン、コハク酸スマトリプタン、ゾルミトリプタン、リンゴ酸アルモトリプタン、マレイン酸メチセルギド、メシル酸ジヒドロエルゴタミン、酒石酸エルゴタミン、酒石酸エルゴタミン/カフェイン、Fioricet(登録商標)、Fiorninal(登録商標)、Depakene(登録商標)、およびDepakote(登録商標)が含まれる。
【0163】
適切な抗不安薬および抗うつ薬には、塩酸アミトリプチリン、塩酸ブプロピオン、臭化水素酸シタロプラム、塩酸クロミプラミン、デシプラミン、フルオキセチン、マレイン酸フルボキサミン、塩酸マプロチリン、ミルタザピン、塩酸ネファゾドン、ノルトリプチリン、塩酸パロキセチン、塩酸プロトリプチリン、塩酸セルトラリン、ドキセピン、およびマレイン酸トリミプラミンが含まれる。
【0164】
適切なアンジオテンシン変換酵素阻害剤には、カプトプリル、エナラプリル、エナラプリル/HCTZ、リシノプリル、リシノプリル/HCTZ、およびAceon(登録商標)が含まれる。
【0165】
本発明の化合物の薬理特性は、多くの薬理学的アッセイによって確認することができる。後述する例示的薬理学的アッセイは、本発明による化合物およびそれらの塩を用いて実施された。
【0166】
本発明は、また、少なくとも1つの式Iの化合物または前記化合物の医薬的に許容される塩もしくは溶媒和物、および、少なくとも1つの医薬的に許容される担体を含む医薬組成物にも向けられる。
【0167】
本発明によって記載される化合物から医薬組成物を調製するために、不活性の、医薬的に許容される担体は、固体または液体のいずれかであることができる。固形製剤には、散剤、錠剤、分散可能な顆粒剤、カプセル剤、カシェ剤および坐薬が含まれる。散剤および錠剤は、約5〜約95%の有効成分を含むことができる。適切な固体担体は当該分野で公知であり、例えば、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、糖またはラクトースが知られている。錠剤、散剤、カシェ剤およびカプセル剤は、経口投与に適切な固形製剤として使用することができる。様々な組成物のための医薬的に許容される担体および製造方法の例は、A. Gennaro(編)、Remington’s Pharmaceutical Sciences、第18版、(1990年)、Mack Publishing Co.、Easton、Pennsylvaniaで見ることができる。
【0168】
液状製剤には、溶液、懸濁液およびエマルションが含まれる。例として、非経口的注射のための水もしくは水−プロピレングリコール溶液を、または経口用溶液、懸濁液およびエマルションのための甘味剤および不透明化剤の添加を挙げることができる。液状製剤には、鼻腔内投与のための溶液を含めることもできる。
【0169】
吸入に適するエアゾール製剤には、溶液および粉末状の固体を含めることができ、それらは、不活性の圧縮ガス、例えば窒素などの医薬的に許容される担体と組み合わせることができる。
【0170】
また、経口投与または非経口投与のための、使用直前に液体製剤に変換されるものとする固形製剤も含まれる。そのような液体剤形としては、溶液、懸濁液およびエマルションがある。
【0171】
本発明の化合物は、また、経皮的に送達することもできる。経皮組成物は、クリーム、ローション、エアゾールおよび/またはエマルションの形態を取ることができ、この目的のために当技術分野で慣用される、マトリックスまたはリザーバ型の経皮パッチに含ませることができる。
【0172】
本発明の化合物は、また、皮下的に送達することもできる。
【0173】
好ましくは、化合物は経口投与される。
【0174】
好ましくは、医薬用製剤は単位用量剤形である。そのような形態では、製剤は活性成分の適切量、例えば所望の目的の達成に有効な量を含む、適切な大きさの単位用量形態に再分割される。
【0175】
製剤の単位用量中の活性化合物の量は、特定の用途に従って、約1mg〜約100mg、好ましくは約1mg〜約50mg、より好ましくは約1mg〜約25mgの範囲で、変更または調節することができる。
【0176】
使用される実際の投薬量は、患者の要件および治療する状態の重症度によって変更することができる。特定の状況のための適切な投与計画の決定は、当該分野の技術の範囲内である。便宜上、必要に応じて、1日当たりの総用量を分割し、1日の間に分割量で投与することができる。
【0177】
本発明の化合物および/またはその医薬的に許容される塩の投与の量および頻度は、患者の年齢、状態および大きさ、ならびに治療する症状の重症度などの因子を考慮して、主治医の判断によって調整される。経口投与のための1日当たりの総用量の処方計画は、約1mg/日〜約500mg/日、好ましくは1mg/日〜200mg/日の範囲内で、2つから4つに分割した用量とすることができる。
【0178】
本発明の他の態様は、治療有効量の少なくとも1つの式Iの化合物、または前記化合物の医薬的に許容される塩もしくは溶媒和物、および医薬的に許容される担体、ビヒクルまたは希釈剤を含むキットである。
【0179】
本発明のさらに別の態様は、少なくとも1つの式Iの化合物または前記化合物の医薬的に許容される塩もしくは溶媒和物のある量および少なくとも1つの上記治療剤のある量を含み、前記の2つ以上の成分の量は所望の治療効果をもたらすキットである。
【0180】
本明細書で開示される本発明は、以下の製剤および実施例によって例示されるが、それらは開示の範囲を限定するものと解釈すべきではない。代替のメカニズムの経路および類似構造は、当業者にとって明らかとなる。
【0181】
NMRデータが提示される場合、Varian VXR−200(200MHz、H)、Varian Gemini−300(300MHz)、Varian Mercury VX−400(400MHz)、またはBruker−Biospin AV−500(500MHz)でHスペクトルが得られ、それらはppmで報告され、陽子数および多重度は括弧内に示される。LC/MSデータが提示される場合、分析は、Applied Biosystems API−100質量分析計およびC18カラム、10〜95%CHCN−HO(0.05%TFAを含む)勾配を用いて実施された。測定された親イオンが示される。
【0182】
以下の溶媒および試薬は、括弧内のそれらの略記号で呼ばれることがある。
Me=メチル;Et=エチル;Pr=プロピル;Bu=ブチル;Ph=フェニル、およびAc=アセチル
μl=マイクロリットル
AcOEtまたはEtOAc=酢酸エチル
AcOHまたはHOAc=酢酸
ACN=アセトニトリル
atm=気圧
BocまたはBOC=tert−ブトキシカルボニル
DCE=ジクロロエタン
DCMまたはCHCl:ジクロロメタン:
DIPEA=ジイソプロピルエチルアミン
DMAP=4−ジメチルアミノピリジン
DMF=ジメチルホルムアミド
DMS=ジメチルスルフィド
DMSO=ジメチルスルホキシド
EDCI=1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド
Fmoc=9−フルオレニルメトキシカルボニル
g=グラム
h=時間
hal=ハロゲン
HOBt=1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
LAH=水素化アルミニウムリチウム
LCMS=液体クロマトグラフィ質量分析法
min=分
mg=ミリグラム
mL=ミリリットル
mmol=ミリモル
MCPBA=3−クロロペルオキシ安息香酸
MeOH=メタノール
MS=質量分析
NMR=核磁気共鳴スペクトル測定法
RTまたはrt=室温(周囲、約25℃)
TEAまたはEtN=トリエチルアミン
TFA=トリフルオロ酢酸
THF=テトラヒドロフラン
TLC=薄層クロマトグラフィ法
TMS=トリメチルシリル
Tr=トリフェニルメチル
【実施例】
【0183】
本発明の化合物は、スキーム1および2、ならびに以下の実施例で一般的に記載されているように調製することができる。スキーム1は、S1およびS2を結合する手法を示す。これらの手法の例には、求電子性のS2化合物とのS1の反応が含まれ、式中、R’はカルボキサルデヒド(還元的アミノ化による結合)、カルボン酸(アミド結合)またはハライド(アルキル化による結合)である。
【0184】
【化16】

スキーム2はS1を合成する一般的手法を開示し、それにより、適切に置換されたアニリンS4を単一段階または多段階の環化手法によりS1に変換することができる。
【0185】
【化17】

式S3の化合物は、上で概説した一般的方法によって調製することができる。具体的に例示される化合物は、以下の実施例で記載されるようにS4またはS1の断片から、または当技術分野で公知の出発物質から調製した。
【0186】
記載した化合物を調製するのに用いた出発物質および試薬は、Aldrich Chemical社(Wisconsin、米国)およびAcros Organics社(New Jersey、米国)などの市販業者から入手できるか、または当業者に公知の文献方法によって調製した。これらの例は、本発明をさらに例示するために提供されている。それらは例示だけが目的であり、本発明の範囲がそれによって限定されると決して考えるべきではない。
【0187】
調製例1
【0188】
【化18】

3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン1A(0.1g、0.75mmol)のDCE溶液(10mL)を、イミダゾール−4−カルボキサルデヒド1B(0.11g、1.1mmol)、NaBH(OAc)(0.47g、2.2mmol)、およびAcOH(1滴)で処理し、60℃で一晩撹拌した。反応物を、次にCHClで希釈し、飽和NaHCO水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥して、濃縮した。クロマトグラフィ(0〜4% 7N NH−MeOH/CHCl)により、1をベージュ色の固体(0.08g、50%)として得た。LMCS m/z 216(MH+)。
【0189】
あるいはまた、標記化合物1は、下記のように1Aおよび樹脂結合イミダゾール−4−カルボキサルデヒド1Dの反応によって合成することができる。
【0190】
【化19】

Novabiochem樹脂1C(100〜200メッシュ、1%DVB、1.4mmol/g、5g)を無水DMF(25mL)およびDCE(25mL)に懸濁し、1B(2g、21mmol)およびTEA(2.96mL、21mmol)で順番に処理した。樹脂を一晩振盪し、DMF(3×)、MeOH(3×)およびDCM(4×)で洗浄し、次に一晩真空乾燥させた。生じた樹脂1D(100mg、1.4mmol/g、0.14mmol)をDCE(4mL)に懸濁し、1A(94.5mg、0.7mmol)およびNaBH(OAc)(148mg、0.7mmol)で処理した。反応物を一晩振盪し、DMF(3×)、MeOH(3×)およびDCM(4×)で洗浄し、次に真空乾燥させた。生じた樹脂を30%TFA/DCMに加え、室温で2時間撹拌し、混合物を減圧濃縮した。残渣は、Gilson分取HPLCによって精製し、化合物1(12.3mg)を得た。
【0191】
調製例2
【0192】
【化20】

3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン(0.52g、3.8mmol)およびチオフェン−3−酢酸(0.82g、5.7mmol)の1:1のCHCl:DMF溶液(20mL)をDIPEA(2.6ml、15mmol)、HOBt(1.29g、9.5mmol)およびEDCI(1.83g、9.5mmol)で処理し、70℃で一晩撹拌した。反応物を、次にCHClで希釈し、飽和NaHCO水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥して、濃縮した。クロマトグラフィ(0〜10%1N NH−MeOH/EtOAc)により、2Aを赤色固体(0.54g、55%)として得た。
【0193】
工程2
2A(0.094g、0.36mmol)のTHF溶液(10mL)をBH−SMe(2M/THF、0.27mL、0.54mmol)で処理し、還流下2時間撹拌した。反応物を濃縮し、クロマトグラフィ(EtOAc)にかけ、2を白色固体(0.040g、45%)として得た。LMCS m/z 246(MH+)。
【0194】
調製例3
【0195】
【化21】

工程1
【0196】
【化22】

2−アミノ−4−ニトロフェノール(3A、25.03g、0.16mol)の4−メチル−2−ペンタノンと水(420mL、1:1)との混合溶液を、重炭酸ナトリウム(32.74g、0.39mol)で処理し、0℃に冷却し、次に塩化クロロアセチル(15.52mL、0.19mol)で処理した。反応混合物を、一晩加熱還流した。室温に冷却した後、混合物を減圧濃縮した。残渣を水(200mL)およびEtOAc(100mL)で希釈し、濾過により淡い灰色の固体3B(26.05g)を得た。濾液を分離し、水性部分をEtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、乾燥(MgSO)し、濾過し、減圧濃縮してさらなる明るい灰色固体3B(7.7g)を得た。生じた固体(定量的収率)を、さらなる精製なしで次の反応のために用いた。
【0197】
工程2
【0198】
【化23】

化合物3B(6.76g、34.84mmol)の無水THF溶液(200mL)に、BH−SMe(2.0M/THF、35mL、69.68mmol)を加えた。混合物を、2時間加熱還流した。室温に冷却した後、混合物をMeOH(10ml)でクエンチし、さらに10分間加熱還流した。反応混合物を減圧濃縮した。クロマトグラフィ(10%〜30%EtOAc/ヘキサン)により、3C(6.1g、2つの段階で97%)を得た。
【0199】
工程3
【0200】
【化24】

3C(4.35g、21.16mmol)と無水ジクロロエタン(60mL)との混合溶液を、イミダゾール−4−カルボキサルデヒド(1B、2.79g、28.99mmol)およびAcOH(0.35mL、6mmol)で処理した。混合物を室温で10分間撹拌し、次にNaBH(OAc)(15.36g、72.48mmol)で処理した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、2N NaOH溶液でクエンチし、減圧濃縮した。残渣を水(50mL)で希釈し、EtOAc(4×100mL)で抽出した。有機層を乾燥(MgSO)し、濾過し、減圧濃縮した。クロマトグラフィ(1〜5%の7N NHのMeOH溶液を含むDCM)により、3D(5.56g、89%)を得た。MS m/z 261(MH+)。
【0201】
工程4
【0202】
【化25】

化合物3D(5.56g、21.38mmol)をMeOH/EtOAc(300mL、1:1)に溶解し、10%Pd/C(1.11g、20重量%)を慎重に加えた。混合物を水素バルーンの下、室温で一晩撹拌し、濾過した。溶媒を減圧下で蒸発させ、白色固体3E(5.46g、100%)を得た。MS m/z 231(MH+)。
【0203】
工程5
【0204】
【化26】

アミン3E(2.14g、9.30mmol)と無水DCM(40mL)との混合溶液を、TEA(3.24mL、23.3mmol)およびClCOMe(1.43mL、18.6mmol)で順番に処理した。混合物を室温で2時間撹拌し、次に2N NaOH溶液でクエンチした。生じた混合物をさらに2時間撹拌し、分離した。水層をDCM(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥(MgSO)し、濾過し、減圧濃縮した。クロマトグラフィ(1〜4%の7N NH/MeOHを含むDCM)により、3を白色固体(1.64g、61%)として得た。MS m/z 289(MH+)。
【0205】
調製例4
【0206】
【化27】

調製例3の工程5に類似の方法で、アミン3EをTEAおよびAcClで処理して、化合物4を得た。MS m/z 273(MH+)。
【0207】
調製例5
【0208】
【化28】

3C(3g、16.7mmol)の無水DCM(100mL)溶液を、BocO(7.27g、33.3mmol)、ピリジン(5.39mL、66.7mmol)および触媒DMAPで処理した。混合物を室温で一晩撹拌し、減圧濃縮した。残渣を水(50mL)で希釈し、EtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥(MgSO)し、濃縮し、クロマトグラフィ(5〜5%EtOAc/ヘキサン、収率:3g、64%)にかけた。
【0209】
生じた生成物を、調製例3の工程4で見られる方法と類似の方法で水素化して、5Aを得た。
【0210】
工程3
【0211】
【化29】

アミン5A(1.1g、4.4mmol)の無水THF(15mL)溶液に、MeNCO(215mg、4.4mmol)を加えた。混合物を室温で一晩撹拌し、その後濃縮した。クロマトグラフィ(1〜5%の7N NH/MeOHを含むDCM)により、5B(890mg、66%)を得た。
【0212】
工程4
【0213】
【化30】

化合物5B(890mg、2.9mmol)を、3滴のEtSiHを含む30%TFA/DCM(14mL)中において室温で1時間撹拌し、次に2N NaOH溶液でクエンチした。混合物をEtOAc(3×50mL)で抽出した。有機層を乾燥(MgSO)し、濾過し、減圧濃縮した。残渣(5C、600mg)を、さらなる精製なしで次の反応で用いた。
【0214】
工程5
【0215】
【化31】

調製例3(工程3)で記載の方法と同様にして、化合物5Cをイミダゾール−4−カルボキサルデヒド(1B)で処理し、標記化合物5(2工程に対して56%)を得た。MS m/z 288(MH+)。
【0216】
下記の表1中の化合物5D〜5Fは、示される様々なキャッピング試薬を用いて化合物5Aから調製することができ、その後、先に述べたようにBoc脱保護および還元的アルキル化を行う。
【0217】
【表1】

調製例6
【0218】
【化32】

0℃のAcO(2.02mL、21.4mmol)を有するフラスコに、HCOH(0.82mL、21.4mmol)をシリンジで加えた。0℃で5分間撹拌した後、混合物を55℃に2時間加熱し、次に再び0℃に冷却した。アミン5A(2g、8.0mmol)の無水THF(100mL)溶液を加え、混合物を0℃で30分間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、2N NaOH溶液でpH9に希釈し、EtOAc(3×50mL)で抽出した。有機層を乾燥(MgSO)し、濾過し、減圧濃縮して泡状物6A(定量的収量)を得た。
【0219】
あるいはまた、化合物5A(17.5g、69.9mmol)とギ酸ブチル(700ml)との混合物を、50℃で3時間加熱し、次に室温で一晩放置した。反応混合物を次に濃縮し、100mlの0.5N NaOHに加え、CHCl(4×)で抽出し、NaSOで乾燥し、濃縮した。クロマトグラフィ(10%〜50%EtOAc/ヘキサン)により、6A(9.19g、47%)を淡褐色粘着性泡状物として得た。
【0220】
工程2
【0221】
【化33】

化合物6A(2.75g、9.88mmol)とTHF(30ml)との混合物をBH−DMS(2.0M/THF、7.8ml)でゆっくりと処理し、次に3時間還流させながら加熱した。反応混合物を濃縮し、KCO(1.5g)およびEtOHで処理し、次に室温で一晩撹拌した。反応混合物を濾過し、濃縮し、水に加え、CHCl(4×)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮して、6Bを透明な油(2.76g)として得た。
【0222】
工程3〜5
【0223】
【化34】

6B(2.76g、粗製物)のCHCl(20ml)溶液をMeNCO(1.0g、12.5mmol)でゆっくりと処理し、室温で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮し、クロマトグラフィを行った(50%〜80%EtOAc/ヘキサン、3.10g、6Aから98%の収率)。この生成物(3.10g、9.65mmol)をCHCl(80ml)に取り、調製例5の工程4で記載されているようにTFA(11.5ml)で脱保護した(95%収率)。生じたアミンおよびアルデヒド1B(1当量)と最小限の量のCHClとの混合溶液を、Ti(OiPr)(1.3当量)で処理した。室温で2時間撹拌した後、NaBH(1.2当量)およびEtOHを加えた。次に反応混合物を一晩撹拌し、濃縮し、水で処理し、CHCl(4×)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮し、クロマトグラフィ(シリカゲル、5%MeOH/CHCl w/NH)を行い、標記化合物6(74%収率)を得た。MS m/z 302(MH+)。
【0224】
下記の表2の化合物は、示される様々なキャッピング試薬を用いて化合物6Bから調製することができ、その後、調製例5に示すようにBoc脱保護および還元的アルキル化が行われる。
【0225】
【表2】

【0226】
【化35】

化合物6Fを以下のとおりに調製した:6AをTFAで処理し、その後、調製例5(工程4)および調製例3(工程3)で先に記載されているように、イミダゾール−4−カルボキサルデヒド(1B)で還元的アルキル化を実施した。MS m/z 259(MH+)。
【0227】
【化36】

調製例3の工程2と類似の方法で、化合物6FをBH−SMeで還元して6Gを得た。MS m/z 245(MH+)。
【0228】
調製例7
【0229】
【化37】

工程1
【0230】
【化38】

化合物3D(4.8g、18.46mmol)と無水DCM(200mL)との懸濁溶液に、TrCl(5.15g、18.46mmol)およびTEA(7.7mL、55.37mmol)を順番に加えた。混合物を室温で一晩撹拌し、飽和NHCl溶液でクエンチした。溶液を分離し、水性部分をDCM(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、乾燥(MgSO)し、濾過し、減圧濃縮して赤黄色固体7A(9.13g、収率98%)を得た。
【0231】
工程2
【0232】
【化39】

水素化用瓶中の化合物7A(4.55g、9.06mmol)のMeOH/EtOAc(400mL、1:1)溶液に、10%Pd−C(1g)を加えた。反応容器を、Parr振盪器内で50psi水素の下で4時間振盪した。次に、触媒を、セライト層を通して濾過除去し、MeOHおよびEtOAcで洗浄した。濾液を減圧濃縮して、白色固体7B(3.81g、89%)を得た。
【0233】
工程3〜6
【0234】
【化40】

調製例6(工程1〜2)で概説した手法に従い、7BをAcO/HCOHで処理し、次に、BH−SMeで還元して7Cを得た。調製例5(工程3〜4)で見られる方法と同様にして、7Cを、EtNCOで処理し、TFAで脱保護することによってさらに構成し、標記化合物7を得た。MS m/z 316(MH+)。
【0235】
調製例8
【0236】
【化41】

化合物7C(1.5g、3.09mmol)の無水DCM(10mL)溶液に、ピリジン(0.5mL、6.18mmol)およびClCOEt(0.59mL、6.18mmol)を順番に加えた。混合物を室温で一晩撹拌し、次に飽和NHCl溶液でクエンチした。溶液を濃縮し、水性部分をEtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、乾燥(MgSO)し、濾過し、減圧濃縮した。次に、調製例5の工程4で記載した方法によって残渣をTFAで脱保護して、化合物8(145mg、2工程で15%)を得た。MS m/z 317(MH+)。
【0237】
調製例9
【0238】
【化42】

調製例9の合成は、出発物質9A、9Bまたは9Cを用いた。化合物9Bは、還元法AまたはBを用いて9Aから合成することができる。
【0239】
A法:MeOH中の化合物9Aに、10%Pd/Cを加え、混合物を水素バルーンの下で室温において一晩撹拌した。次に、触媒を、セライト層を通して濾過除去し、MeOHで洗浄した。濾液を濃縮して化合物9Bを得たが、これはさらなる精製なしで次の反応に用いた。
【0240】
B法:EtOH中の化合物9Aに、SnCl−2HO(4当量)を加え、混合物を2時間加熱還流した。混合物を濃縮し、氷へ注ぎ、飽和NaHCOでpH7に中和した。次に、固体を濾過除去し、多量のEtOAcで洗浄した。濾液を分離し、水性部分を抽出した(3×)。有機層を乾燥(MgSO)し、濾過し、濃縮して化合物9Bを得た。
【0241】
【化43】

化合物9E〜9Z(表3で示される)は、9A、9Bまたは9Cから出発して、調製例3で記載した手法に従って合成した。A法による出発物質9A13(2,6−ジニトロフェノール)の選択的な単一ニトロ還元は、2−アミノ−6−ニトロフェノールを提供した。
【0242】
【表3】

表3の出発物質9A10は、以下のとおりに調製した。
【0243】
硫酸ジメチル(2.7mL、0.058mmol)を2−ニトロベンゼン−1,3−ジオール(2.5g、0.232mmol)に注意深く加え、温度を40℃未満に保ち、10%NaOH溶液(21mL)を加えながら、混合物を激しく撹拌した。約15分後、混合物を冷却した後に濾過した。濾液を回収し、10%HClで酸性化し、エーテル(3×25mL)で抽出した。有機層を乾燥(MgSO)し、濾過し、減圧濃縮した。クロマトグラフィ(10〜30%EtOAc/ヘキサン)により、9A10(1g、37%)を得た。
【0244】
表3の出発物質9A12は、以下のとおりに調製した。
【0245】
発煙性HNO(0.34mL、0.008mmol)を、−20℃の2−メトキシフェノール(0.886mL、0.008mmol)の無水DCM(10mL)溶液との混合物に、注意深く加えた。室温で2時間撹拌した後、混合物を減圧濃縮した。クロマトグラフィ(10〜30%EtOAc/ヘキサン)により、9A12(400mg、29%)および2−メトキシ−3−ニトロフェノール(400mg、29%)を得た。
【0246】
調製例10
【0247】
【化44】

化合物9Z(46mg、0.24mmol)の無水THF(10mL)中での0℃混合物を、LAH粉末(18mg、0.48mmol)で注意深く処理し、次に、室温で2時間撹拌した。反応を1N NaOH溶液(2mL)でクエンチし、濾過し、減圧濃縮した。クロマトグラフィ(3〜5%の7N NH−MeOHを含むDCM)により、10(47mg、80%)を得た。MS m/z 246(MH+)。
【0248】
調製例11
【0249】
【化45】

9Z(67mg、0.24mmol)とMeOH(5mL)との混合物をNaOH(15mg、0.38mmol)で処理し、室温で一晩撹拌した。次に反応を10%HClで中和し、減圧濃縮した。残渣をMeOHに取り、1時間撹拌し、濾過し、濃縮した。クロマトグラフィ(分取−HPLC)により、化合物11(21mg、32%)を得た。MSm/z 260(MH+)。
【0250】
調製例12
【0251】
【化46】

6−ブロモ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン(9D、1.5g、7.05mmol)およびCuCN(1.58g、17.61mmol)の、無水DMF(15mL)中の混合物を、130℃で3時間、次に150℃で一晩、撹拌した。この混合物を室温に冷却し、水でクエンチし、減圧濃縮した。残渣を2N NaOHおよびEtOAc(100mL)に取り、次に、超音波処理器で1時間撹拌した。沈殿物を濾過除去し、EtOAcで洗浄した。濾液および洗浄液を合わせ、EtOAc(2×80mL)で抽出した。有機層を乾燥(MgSO)し、濾過し、減圧濃縮して化合物12A(1.062g、94%)を得た。
【0252】
工程2
調製例3の工程3で見られる方法と同様にして、12Aを標記化合物12に変換した。MS m/z 241(MH+)。
【0253】
調製例13
【0254】
【化47】

12(0.179g、0.75mmol)の無水EtOH(10mL)溶液を0℃に冷却し、HClガスを吹き込んで15分間処理した。この混合物を0℃で30分間撹拌し、室温に一晩かけて温め、濃縮した。残渣を2.0M NH−MeOH(5mL)に溶解し、室温で4時間撹拌し、次に減圧濃縮した。クロマトグラフィ(Ranin−Prep HPLC、Waters SunFireTM Prep C18 5μM、19〜100mmカラム、5〜90%CHCN/HO勾配)は、化合物13(36mg:19%)を与えた。MS m/z 258(MH+)。
【0255】
調製例14
【0256】
【化48】

工程1
【0257】
【化49】

アルゴン下の0℃のKH(鉱油中30%、ヘキサンで洗浄、1.2g、8.98mmol)の無水THF(20mL)懸濁液に、6−ブロモ−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン(9C、1.02g、4.49mmol)のTHF(20mL)溶液を加えた。15分後、この溶液を−78℃に冷却し、t−BuLi(ペンタン中1.7M、5.18mL、8.8mmol)を滴下した。この混合物を−78℃で15分間撹拌し、次にジメチルジスルフィドを滴下して処理した。溶液を徐々に室温まで温め、一晩撹拌した。次に、飽和NHCl(15mL)によって反応を注意深くクエンチし、濾過した。濾液を水で希釈し、EtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥(MgSO)し、濾過し、濃縮した。クロマトグラフィ(5〜25%EtOAc/ヘキサン)により、14A(0.483g、55%)を得た。
【0258】
工程2〜3
【0259】
【化50】

調製例3の工程2〜3で見られる方法と同様にして、14AをBH−SMeで還元し、イミダゾール−4−カルボキサルデヒドで処理して14Bを得た。MS m/z 262(MH+)。
【0260】
工程4
【0261】
【化51】

無水DCM(10mL)中の化合物14B(0.447g、1.71mmol)に、MCPBA(77%、0.85g、3.77mmol)を加え、この混合物を室温で一晩撹拌した。反応を飽和NaCO溶液でクエンチし、減圧下で溶媒を除去した。濃縮溶液をEtOAc(3×10mL)で抽出した。有機層を乾燥(MgSO)し、濾過し、減圧濃縮した。クロマトグラフィ(1〜7%の7N NH−MeOHを含むDCM)は、標記化合物14(67mg、13%、MS m/z 294 MH+)および14Cならびに14の混合物を提供したが、その混合物をRanin分取HPLCで精製して14C(39mg、8%、MS m/z 278 MH+)を得た。
【0262】
調製例15
【0263】
【化52】

トルエン(44mL)中の化合物6−ブロモ−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン(9C、500mg、2.2mmol)に、Pd(PPh(127mg、0.11mmol)を加えた。室温で30分間撹拌した後、EtOH(13mL、0.25M)中のボロン酸15A(697mg、3.3mmol)および飽和NaHCO溶液(22mL)を加え、この溶液を一晩加熱還流した。次に、この混合物を室温に冷却し、飽和NaCl溶液へ注ぎ、減圧濃縮した。残渣を水で希釈し、EtOAc(3×25mL)で抽出した。有機層を乾燥(MgSO)し、濾過し、減圧濃縮した。クロマトグラフィ(10〜30%EtOAc/ヘキサン)により、15B(320mg、46%)を得た。
【0264】
工程2〜3
【0265】
【化53】

調製例3の工程2〜3で見られる方法と同様にして、15BをBH−SMeで還元し、イミダゾール−4−カルボキサルデヒドで処理して15Cを得た。MS m/z 381(MH+)。
【0266】
工程4
15C(143mg、0.37mmol)と4.0MのHCl−ジオキサン(1.5mL、0.56mmol)との混合物を、室温で一晩撹拌した。反応を7NのNH−MeOHで中和し、濃縮した。残渣を分取TLC(10%の7N NH−MeOHを含むDCM)によって精製し、標記化合物15(28mg、26%)を得た。MS m/z 281(MH+)。
【0267】
調製例16
【0268】
【化54】

工程1
【0269】
【化55】

アルゴン下のPd(OAc)(3mg、0.0125mmol)およびPPh(13mg、0.05mmol)の無水THF(2mL)中の撹拌溶液に、6−ブロモ−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン(9C、57mg、0.25mmol)を加えた。この混合物を室温で10分間撹拌し、3−ピリジンボロン酸(62mg、0.5mmol)のEtOH(1mL)溶液およびNaHCO水溶液(2M、2mL)で順番に処理した。この混合物を2時間加熱還流し、次に室温に冷却した。この溶液を飽和NaCl溶液へ注ぎ、次に減圧濃縮した。残渣を水(5mL)で希釈し、EtOAC(3×10mL)で抽出した。有機層を乾燥(MgSO)し、濾過し、減圧濃縮した。クロマトグラフィ(10〜30%EtOAc/ヘキサン)により、16A(21mg、37%)を得た。
【0270】
工程2〜3
調製例3の工程2〜3で記載されているように、BH−SMeによる還元およびイミダゾール−4−カルボキサルデヒドによる還元的アルキル化によって、化合物16Aを化合物16に変換した。MS m/z 293(MH+)。
【0271】
調製例17
【0272】
【化56】

Smith法バイアル(2〜5mL)に、撹拌棒、6−ブロモ−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン(9C、23mg、0.1mmol)、チオフェン−3−イルボロン酸(17mg、0.13mmol)およびEtOH(2mL)を充填した。次に、KCO水溶液(1M、0.12mL)およびポリマー担持Pd(40mg、3mol%Pd、FiberCat.1000−D32、Pd%4.26)を順番に加えた。反応容器を密封し、マイクロ波照射下、110℃に1時間加熱した。冷却後、反応混合物を、MeOH/DCM(1:1)で予備処理したSi−カーボネートの充填カラム(2g、0.79mmol/g)へ移した。生成物をMeOH/DCM(1:1、3×3mL、重力濾過)で溶出し、濃縮して化合物17A(18mg、80%)を得た。
【0273】
工程2〜3
調製例3の工程2〜3で見られる方法と同様にして、化合物17Aを17に変換した。MS m/z 298(MH+)。
【0274】
調製例18
【0275】
【化57】

工程1
【0276】
【化58】

Smith法バイアル(20mL)に、撹拌棒、化合物3A(1g、6.49mmol)、エチル2−ブロモ−2−メチルプロパノエート(1mL、6.81mmol)、KF(1.13g、19.5mmol)およびDMF(10mL)を充填した。反応容器を密封し、マイクロ波照射下、160℃に1時間加熱した。冷却後、反応混合物を氷水に注ぎ、EtOAc(3×50mL)で抽出した。有機層を乾燥(MgSO)し、濾過し、減圧濃縮した。クロマトグラフィ(10〜30%EtOAc/ヘキサン)により、18A(0.245g、17%)を得た。
【0277】
工程2〜3
【0278】
【化59】

調製例3の工程2〜3で見られる方法と同様にして、18AをBH−SMeで還元し、イミダゾール−4−カルボキサルデヒドと反応させて18Bを得た。MS m/z 289(MH+)。
【0279】
工程4〜5
【0280】
【化60】

調製例3の工程4で見られる手順に従い、18Bを水素化して化合物18Cを得た。調製例3の工程5で見られる方法と同様にして、18CをClCOMeとさらに反応させて、標記化合物18を得た。MS m/z 317(MH+)。
【0281】
調製例19
【0282】
【化61】

無水DCM(70mL)中の0℃の2−フルオロフェノール(19A、8mL、86.4mmol)に、滴加漏斗を通して発煙性HNO(0.34mL、0.008mmol)を滴下した。混合物を室温に温めて2時間撹拌し、次に0℃に再び冷却し、2NのNaOH溶液でpH5にクエンチした。この混合物を減圧濃縮し、水で希釈し、EtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥(MgSO)し、濾過し、減圧濃縮して化合物19B(15.07g、収率:86.4%)を得た。
【0283】
工程2
【0284】
【化62】

19B(15.07g、74.6mmol)のEtOH(300mL)溶液を、SnCl−2HO(50.5g、224mmol)で処理し、2時間加熱還流した。この混合物を濃縮し、氷へ注ぎ、2NのNaOH溶液でpH7に中和した。固体を濾過除去し、EtOAc(5×500mL)で洗浄した。濾液を分離し、水性部分をEtOAc(3×100mL)で抽出した。有機層を乾燥(MgSO)し、濾過し、減圧濃縮して19C(12.59g、98%)を得た。
【0285】
工程3〜5
【0286】
【化63】

調製例3の工程1〜3で見られる方法と同様にして、19Cを塩化クロロアセチルと反応させ、BH−SMeで還元し、イミダゾール−4−カルボキサルデヒドで処理して化合物19Dを得た。MS m/z 279(MH+)。
【0287】
工程6〜7
【0288】
【化64】

調製例3の工程4で見られる方法と同様にして、19Dを水素化して化合物19Eを得た。MS m/z 249(MH+)。調製例3の工程5で記載されているように、化合物19EをClCOMeとさらに反応させ、標記化合物19を得た。MS m/z 307(MH+)。
【0289】
調製例20
【0290】
【化65】

EtOH(100mL)中の2−クロロ−4,6−ジニトロフェノール(20A、2g、9.18mmol)に、1匙のラネーニッケル(20重量%)を注意深く加えた。この混合物を水素バルーンの下で、室温で一晩撹拌した後、濾過した。溶媒を減圧下で蒸発させ、白色固体20B(1.3g、89%)を得て、これを次の反応に直接用いた。
【0291】
工程2〜5
【0292】
【化66】

調製例3の工程1で記載されている手順に従い、20Bを塩化クロロアセチルと反応させて、20C(5%)を得た。化合物20CをClCOMeで処理し、BH−SMeで還元し、調製例8および調製例3(工程2〜3)で見られる方法と同様にして還元的にアルキル化して、標記化合物20を得た。MS m/z 323(MH+)。
【0293】
調製例21
【0294】
【化67】

濃HSO(17mL)中の化合物21A(5g、30mmol)に、発煙性HNOおよび濃HSOの1:1の混合物(7mL)を15分間かけて加えた。この混合物を室温でさらに30分間撹拌し、氷水(500mL)へ徐々に注いだ。この混合物を濾過して固体を収集し、水(4×)で洗浄した。固体を80℃油浴中で高減圧下に5時間置き、21B(3.82g、60%)を得た。
【0295】
工程2〜3
【0296】
【化68】

調製例3の工程2〜3で見られる方法と同様にして、21BをBH−SMeで還元し、次に、イミダゾール−4−カルボキサルデヒドで処理して化合物21Cを得た。MS m/z 279(MH+)。
【0297】
工程4〜5
【0298】
【化69】

調製例3の工程4で見られる方法と同様にして、21Cを水素化して化合物21Dを得た。次に、調製例3の工程5で記載されているように、化合物21Dを標記化合物21に変換した。MS m/z 307(MH+)。
【0299】
調製例22
【0300】
【化70】

調製例21(工程1)および調製例3(工程2〜3)で記載した手順に従い、22AをHNOでニトロ化し、BH−SMeで還元し、イミダゾール−4−カルボキサルデヒドと反応させて、化合物22を得た。MS m/z 262(MH+)。
【0301】
調製例23
【0302】
【化71】

化合物23A(330mg、2.2mmol、米国特許第5,652,363号)のDMF(4mL)溶液を、室温においてNaH(鉱油中60%、88mg、2.2mmol)で処理した。この混合物を20分間撹拌した後、化合物23B(0.79g、2.2mmol、J.Med.Chem.、2002、45、533)のDMF(4mL)溶液を加えた。この混合物を45℃で3日間撹拌し、次に水でクエンチし、減圧濃縮した。残渣をEtOAc(50mL)に溶解し、水(2×10mL)で洗浄した。有機層を乾燥(NaSO)し、濾過し、減圧濃縮した。クロマトグラフィ(2〜3%の7N NH−MeOHを含むDCM)により、23C(519mg、50%)を得た。MS m/z 473(MH+)。
【0303】
工程2〜3
調製例2(工程2)および調製例15(工程4)で見られる方法と同様にして、23CをBH−SMeで還元し(18時間還流)、次にHCl−ジオキサンで脱保護(60℃で1時間)して、標記化合物23を得た。MS m/z 217(MH+)。
【0304】
調製例24
【0305】
【化72】

工程1
【0306】
【化73】

70℃の2−クロロ−5−ニトロアニリン24A(34.4g、0.2mol)と無水EtOH(200mL)との撹拌溶液を、融解するまで予熱した硫化ナトリウム9水和物(48g、0.2mol)および硫黄(9.6g、0.3mol)の溶液で徐々に処理した。この混合物を30分間還流し、室温に冷却した。この混合物を濾過して固体を収集し、水で洗浄した。固体を100℃で5時間、減圧下で乾燥した。生じた固体を水(200mL)に取り、NaOH(8g、0.2mol)およびClCHCOOH(18.9g、0.2mol)で処理した。次に、この混合物を1.5時間加熱還流した。冷却後、混合物を10%HCl溶液で酸性化し、濾過して黄褐色の固体を収集し、水で洗浄して化合物24B(25g、60%)を得た。
【0307】
工程2〜3
【0308】
【化74】

調製例3の工程2〜3で記載した方法に従い、24BをBH−SMeで還元し、イミダゾール−4−カルボキサルデヒドで処理して24Cを得た。MS m/z 277(MH+)。
【0309】
工程4〜5
【0310】
【化75】

調製例3の工程4で見られる方法と同様にして、24Cを水素化して24Dを得た。MS m/z 247(MH+)。調製例3の工程5で記載されているように、化合物24DをClCOMeでさらに処理し、標記化合物24を得た。MS m/z 305(MH+)。
【0311】
調製例25
【0312】
【化76】

調製例3(工程2〜3)で記載されている方法に従い、化合物25AをBH−SMeにより還元し、次にイミダゾール−4−カルボキサルデヒドにより還元的アミノ化し、化合物25Bを得た。MS m/z 232(MH+)。
【0313】
工程3
【0314】
【化77】

調製例14の工程4で見られる方法と同様にして、25BをMCPBAで酸化して、化合物25C(MS m/z 248 MH+)および25(MS m/z 264 MH+)を得た。
【0315】
調製例26
【0316】
【化78】

調製例1で見られる方法と同様にして、1,2,3,4−テトラヒドロ−キノキサリンおよびイミダゾール−4−カルボキサルデヒド1Bを還元的アミノ化して、26Aを得た。LMCS m/z 215(MH+)。
【0317】
工程2
【0318】
【化79】

調製例3の工程5で見られる方法と同様にして、26Aを26Bに変換した。LMCS m/z 273(MH+)。
【0319】
工程3
化合物26B(120mg)を、0℃でEtO(15mL)中のLAH粉末(500mg)の撹拌スラリーに少量ずつ加えた。混合物を1時間還流し、次に0℃に冷却した。反応物を水(0.5mL)、1N NaOH(0.5mL)および水(1.5mL)で順番に処理してから、濃縮した。クロマトグラフィ(2〜5%の7NのNH−MeOHを含むDCM)により、標記化合物26を得た。MS m/z 229(MH+)。
【0320】
あるいはまた、以下の調製例27で記載されるように、この化合物類は固相法によって合成することができる。
【0321】
調製例27
【0322】
【化80】

0℃で1,2,3,4−テトラヒドロキノキサリン(27A、2g、14.9mmol)のジオキサン(15mL)と水(24mL)との混合物を、ジオキサン(20mL、滴下して加えられる)中のNaCO(1.58g、14.9mmol)およびFmocCl(3.84g、14.9mmol)で順番に処理した。この混合物を徐々に室温まで温め、一晩撹拌した。この反応混合物を水(50mL)で希釈し、DCM(2×70mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥(NaSO)し、濃縮し、クロマトグラフィ(30〜40%EtOAc/ヘキサン、収率0.75g、14%)に付した。調製例1で記載されている樹脂1Dとのその後の反応は、27Bを与えた。
【0323】
工程3〜5
【0324】
【化81】

化合物27B(0.5g、1.4mmol/g)を、30%ピペリジン/DMF中で一晩撹拌した。樹脂を、DMF(3×)、MeOH(3×)およびDCMで洗浄し、次に真空乾燥して27Cを得た。樹脂27C(125mg、1.4mmol/g)をDCM(5mL)に懸濁し、ピリジン(0.283mL、3.5mmol)およびMeSOCl(0.135mL、1.75mmol)で処理した。反応物を一晩振盪し、その後、MeOH(2×)、DMF(2×)、DCM(2×)、MeOH(2×)およびDCM(3×)で洗浄した。調製例1で記載されているように、それ以降のTFAによる樹脂からの切断は、標記化合物27を与えた。MS m/z 293(MH+)。
【0325】
表4の化合物は、示される様々な試薬との反応およびその後のTFA切断によって、樹脂27Cから調製することができる。
【0326】
【表4】

調製例28
【0327】
【化82】

工程1
【0328】
【化83】

無水DCM(50mL)中の6−ニトロ−2−アミノフェノール(3A、3.03g、19.7mmol)に、ジピリジルカーボナート(4.25g、19.7mmol)を加えた。この混合物を室温で一晩撹拌した後、減圧濃縮した。クロマトグラフィ(1〜6%MeOH/DCM)により、固体28A(2.77g、78%)を得た。
【0329】
工程2
【0330】
【化84】

28A(0.69g、3.83mmol)の2−エトキシエタノール(10mL)溶液をKOH(0.22g、3.83mmol)で処理し、室温で1時間撹拌した。次に、この混合物を加熱還流し、1−ブロモ−3−クロロプロパン(0.75mL、7.67mmol)で処理した。4時間還流した後、この溶液を濾過し、濃縮して28Bを得、それをさらなる精製なしに工程3で用いた。
【0331】
工程3
【0332】
【化85】

28Bの2−エトキシエタノールおよびDMF(10mL、1:1)中の溶液を、撹拌棒と共にSmith法バイアル(20mL)に移し、KOH(0.86g、15.32mmol)で処理した。この反応容器を密封し、マイクロ波照射下、220℃に1時間加熱した。冷却後、反応混合物を濾過し、濃縮した。残渣を水で希釈し、EtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥(MgSO)し、濾過し、減圧濃縮した。クロマトグラフィ(1〜5%の7N NH−MeOHを含むDCM)により、28C(124mg、2工程に対し17%)を得た。
【0333】
工程4
【0334】
【化86】

調製例3(工程3)で見られる方法と同様にして、28Cをイミダゾール−4−カルボキサルデヒドと反応させて、化合物28Dを得た。MS m/z 275(MH+)。
【0335】
工程5〜6
【0336】
【化87】

調製例3(工程4)で見られる方法と同様にして、28Dを水素化して化合物28Eを得た。MS m/z 245(MH+)。調製例3(工程5)で見られる手順に従い、28EをClCOMeとさらに反応させて、標記化合物28を得た。MS m/z 303(MH+)。
【0337】
調製例29
【0338】
【化88】

4−ヒドロキシ−3−ニトロフェニル酢酸(10g、51mmol)および4M HCl−ジオキサン(40mL)の、EtOH(150mL)中の混合物を2時間還流し、濃縮した。次に、残渣を1NのNaOH(50mL)に取り、CHCl(8×)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥し、濃縮して黄色油として29A(8.39g、73%)を得た。
【0339】
工程2〜5
【0340】
【化89】

調製例20(工程1)および調製例3(工程1)で記載した方法と同様にして、29AをラネーNi(50psiH)で水素化し、次に、塩化クロロアセチルで環化して29Bを得た。化合物29Bは、調製例3(工程2〜3)で詳述した手順に従い、さらに標記化合物29を作製することができた。LMCS m/z 302(MH+)。
【0341】
調製例30
【0342】
【化90】

ベンジルアミン(0.070mL、0.66mmol)のCHCl(10mL)中の撹拌溶液を、20℃でAlMe(2M/トルエン、0.33mL、0.66mmol)を滴下することにより処理した。20分後、29(0.10g、0.33mmol)のCHCl(3mL)溶液を徐々に加えた。次に、この混合物を一晩還流させながら加熱し、20℃に冷却した。反応を水(0.5mL)でクエンチし、1時間撹拌した。次に、この混合物をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。クロマトグラフィ(2〜5%の1N NH−MeOH/CHCl)により、30を白色フィルム(0.115g、96%)として得た。LMCS m/z 363(MH+)。
【0343】
調製例31
【0344】
【化91】

工程1〜2
【0345】
【化92】

調製例26(工程3)および調製例1で見られる方法と同様にして、29BをLAHで還元し、次にイミダゾール−4−カルボキサルデヒドで処理して31Aを得た。LMCS m/z 260(MH+)。
【0346】
工程3
31A(0.20g、77mmol)の1,2−ジクロロエタン(10mL)溶液を、EtN(0.20mL、1.5mmol)およびMeNCO(0.050mL、0.85mmol)で処理し、20℃で3時間撹拌した。この混合物を水(10mL)で処理し、CHCl(2×)で抽出し、濃縮した。残渣をクロマトグラフィ(2〜5%のMeOH/CHCl)にかけ、次に20℃で一晩、EtNH(5mL)中で撹拌した。混合物を濃縮し、1N NaOHで処理し、CHCl(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物をNaSOで乾燥し、濃縮した。クロマトグラフィ(5%MeOH/CHCl)により、31を白色フィルム(0.080g、33%)として得た。LMCS m/z 317(MH+)。
【0347】
調製例32
【0348】
【化93】

調製例20(工程1)および調製例3(工程1)で見られる手順に従い、32AをラネーNi(50psiH)で水素化し、次に、塩化クロロアセチルで環化して32Bを得た。
【0349】
工程3〜4
【0350】
【化94】

調製例26(工程3)で見られる手順に従い、化合物32B中にあるニトリルおよびアミドを、LAHで同時に還元した。CHCl(50mL)中に得られた生成物(0.83g、5.1mmol)をBOCO(1.07g、5.1mmol)で処理し、20℃で0.5時間撹拌し、次に濃縮した。クロマトグラフィ(20〜50%EtOAc/ヘキサン)により、32Cを白色粘着泡状物(1.19g、89%)として得た。
【0351】
工程5〜6
【0352】
【化95】

調製例1および調製例15(工程4)で見られる方法と同様にして、32Cをイミダゾール−4−カルボキサルデヒドで処理し、次に脱保護して32Dを得た。LMCS m/z 245(MH+)。調製例3の工程5で記載の手順に従い、32DをClCOMeで処理し、標記化合物32に変換した。LMCS m/z 303(MH+)。
【0353】
調製例33
【0354】
【化96】

調製例3(工程1)および調製例26(工程3)で見られる方法と同様にして、2−アミノ−3−ヒドロキシピリジンを塩化クロロアセチルで環化し、次にLAHで還元して33Aを得た。
【0355】
工程3
【0356】
【化97】

33A(0.105g 0.77mmol)のDMF(5mL)溶液をKN(SiMe(0.5M/トルエン、1.8mL、0.93mmol)で処理し、0℃で20分間撹拌し、次に、33B(0.155g 1.16mmol、Tetrahedron Letters 2000、41、8661)で処理した。反応物を20℃に温め、2時間撹拌し、濃縮した。次に、残渣を0.5N NaOH(10mL)で処理し、CHCl(3×)で洗浄した。水層を濃縮し、クロマトグラフィ(20〜80%EtOAc/ヘキサン)にかけて、33を白色固体(0.065g、36%)として得た。LMCS m/z 234(MH+)。
【0357】
調製例34
【0358】
【化98】

2−クロロ−3−ニトロピリジン(9.4g、59mmol)、グリシンエチルエステル塩酸塩(10.8g、77mmol)およびKCO(21.3g、154mmol)のトルエン(100mL)中の混合物を、一晩還流した。次に、この混合物を濾過し、濃縮し、クロマトグラフィ(20%EtOAc/ヘキサン)にかけた。生じた黄色固体をEtOH(300mL)に溶解し、ラネーNi(2g)で処理し、40psiのHで一晩水素化した。この混合物を濾過し、濃縮し、クロマトグラフィ(2〜5%MeOH/CHCl)にかけて、34A(1.25g、14%)およびN−(3−アミノ−2−ピリジニル)グリシンエチルエステル(8.2g、71%)を得た。
【0359】
工程2
【0360】
【化99】

調製例5(工程1)で見られる方法と同様にして、34Aを34Bに変換した(還流DCM中、BOCO、DMAPおよびEtN)。
【0361】
工程3〜4
【0362】
【化100】

調製例26(工程3)で見られる方法と同様にして、34BをLAHで処理して、34Cを白色固体(0.040g、48%)として得た。調製例1で見られる手順に従い、34Cを次にイミダゾール−4−カルボキサルデヒドで処理して、標記化合物34を得た。LMCS m/z 230(MH+)。
【0363】
調製例35
【0364】
【化101】

34A(0.260g、1.74mmol)のTHF(15mL)溶液を、EtN(1.2mL、8.7mmol)およびAcO(0.33mL、3.5mmol)で処理し、20℃で一晩撹拌した。この反応物を水(10mL)で処理希釈し、10%MeOH/CHCl(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物をNaSOで乾燥し、濃縮した。クロマトグラフィ(20〜50%EtOAc/ヘキサン)により、35Aを白色固体(0.140g、42%)として得た。
【0365】
調製例26(工程3)および調製例1で見られる方法と同様にして、35AをLAHで還元し、次にイミダゾール−4−カルボキサルデヒドで処理して標記化合物35を得た。LMCS m/z 244(MH+)。
【0366】
調製例36
【0367】
【化102】

34A(0.200g 1.33mmol)のDMF(15mL)溶液をKN(SiMe(0.5M/トルエン、3.2mL、0.93mmol)で処理し、0℃で30分間撹拌し、次に、CHI(0.12mL、2.00mmol)で処理した。この反応物を20℃に温め、一晩撹拌し、濃縮した。次に、残渣を0.5N NaOH(10mL)で処理し、CHCl(3×)で抽出した。合わせた有機層を濃縮し、クロマトグラフィ(2〜5%MeOH/CHCl)にかけて、36A(0.120g、55%)を得た。
【0368】
調製例26(工程3)および調製例1で見られる方法と同様にして、36AをLAHで還元し、次にイミダゾール−4−カルボキサルデヒドと反応させて36を得た。LMCS m/z 230(MH+)。
【0369】
調製例37
【0370】
【化103】

3C(2g、11.1mmol)と無水DMF(20mL)との混合物を、25℃で2−(1H−イミダゾール−4−イル)酢酸(2g、17.5mmol)、HATU(6.2g、16.3mmol)およびDIEA(0.4mL、2.3mmol)で処理した。この混合物を室温で一晩撹拌した後、減圧濃縮した。カラムクロマトグラフィ(1〜6%の7N NH/MeOHを含むDCM)により、37A(1.2g、収率:38%)を得た。調製例2の工程2と同様の方法で、化合物37AをBH−SMeで還元して化合物37を得た。MS m/z 275(MH+)。
【0371】
調製例38
【0372】
【化104】

化合物3C(14.1g、78mmol)のMeCN(200mL)溶液を(BOC)O(20.5g、94mmol)およびDMAP(0.5g)で処理し、次に一晩還流した。この反応混合物を濃縮し、クロマトグラフィ(10%〜50%EtOAc/ヘキサン)を行ない、化合物38A(16.1g、74%、一般的に70〜90%)を得て、出発物質3Cを回収した。
【0373】
工程2〜3
【0374】
【化105】

化合物38A(16.1g、58mmol)とEtOH(300mL)との混合物をラネーNi(約5g)で処理し、一晩水素化(40psiのH)した。反応混合物を濾過し、濃縮した。
【0375】
生じた白色固体(約15.3g、61mmol)を無水THF(200mL)に懸濁し、AcO(約18mL、173mmol)で徐々に処理した。20℃で2時間撹拌した後、反応混合物を真空濃縮し、25%NaOH水溶液(100mL)およびCHClに取り込んだ。層を分離した。水層をCHCl(3×)でさらに抽出した。有機層を合わせ、NaSOで乾燥し、濾過して38Bを灰色固体(17.6g、定量的収量)として得た。
【0376】
工程4〜5
【0377】
【化106】

0℃で化合物38B(21g、72mmol)のTHF(300ml)溶液を、BH−DMS(60ml、2M/THF)で徐々に処理し、次に一晩加熱還流した。混合物を濃縮し、KCO(9.9g)およびEtOH(300mL)で処理し、次に、45分間還流した。反応混合物を濾過し、濃縮し、水に加え、CHCl(4×)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。
【0378】
生じた透明な油(21.9g)を無水CHCl(300ml)に溶解し、MeNCO(約5g、86mmol)で徐々に処理し、次に室温で30分間撹拌した。反応混合物を濃縮し、クロマトグラフィ(50%〜80%EtOAc/ヘキサン)により、生成物38Cを白色固体(21.65g、2工程で収率90%)として得た。
【0379】
工程6〜7
化合物38C(21.65g、65mmol)のCHCl(300ml)溶液をTFA(100mL)で処理し、0.5時間還流した。反応混合物を濃縮し、20%NaOH(150mL)で処理し、CHCl(4×)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮して白色固体(14.23g、約93%)を得た。
【0380】
粗生成物(16.2g、68.9mmol)を、4−イミダゾールカルボキサルデヒド(1B、6.6g、68.9mmol)およびTi(OiPr)(25mL、86mmol)のCHCl(15ml)溶液と合わせ、反応混合物が透明になるまで(約1時間)室温で撹拌した。NaBH(3.3g、86mmol)およびEtOH(200mL)を添加後、反応物を室温で一晩撹拌し、濃縮した。残渣を0.5NのNaOHに取り、CHCl(4×)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。クロマトグラフィ(5〜10%の7NのNH−MeOHを含むCHCl)により、化合物38(14.13g、68%)を白色固体として得た。
【0381】
調製例39
【0382】
【化107】

無水AcO(40mL)中の臭素(8.0g、50mmol、2.3当量)を、1B(2.08g、21.7mmol)およびNaOAc(18.7g、228mmol、10.5当量)の無水HOAc(200mL)溶液に、室温で1時間にわたって滴下して加えた。得られた混合物を室温で2.5時間撹拌した後、濃縮した。残渣をEtO(200mL)と水(200mL)との間に分配し、層を分離し、水層をEtO(200mL)で抽出した。合わせた有機相を乾燥し、濃縮し、クロマトグラフィ(EtOAc)により、5−ブロモ−4−ホルミルイミダゾール39A(1.00g、26%)を白色結晶として得た。
【0383】
【化108】

調製例1で見られる方法と同様にして、39Aを39B(調製例6)で処理して標記化合物39を得た。LCMS m/z 280(MH+)。
【0384】
調製例40
【0385】
【化109】

6(0.25g、0.83mmol)およびNaHCO(0.7g、8.3mmol)の1:1のTHF−HO(20mL)中の混合物を、10分間激しく撹拌し、次に、フェニルクロロホルメート(PhOCOCl、0.26mL、2.1mmol)で処理した。反応物を室温で2時間撹拌し、次にEtOAcで希釈した。有機層を単離し、NaSOで乾燥し、濃縮した。生じた残渣をMeOHに溶解し、EtN(0.6mL、4.3mmol)で処理し、一晩撹拌した。溶液を濃縮し、クロマトグラフィ(5〜10%NH−MeOH/EtOAc)に付して、標記化合物40を淡黄色泡状物(0.2g、76%)として得た。
【0386】
調製例41
【0387】
【化110】

1A(0.2g、1.5mmol)およびイミダゾール−4−カルボキサルデヒド(1B、0.16g、1.6mmol)のCHCl(5mL)中の混合物をTi(OiPr)(0.55mL、1.88mmol)で処理し、室温で一晩撹拌し、次に、EtAlCN(2mL、1M/トルエン)で処理した。18時間後、EtOAc、水およびセライトを加えた。濾過および引き続くクロマトグラフィ(0〜10%の7N NH−MeOHを含むCHCl)により、41を黄色固体(0.178g、50%)として得た。LCMS m/z 241(MH+)。
【0388】
調製例42
【0389】
【化111】

調製例41で見られる方法と同様にして、1Aおよび42A(Journal of Medicinal Chemistry、1971、14、883)の混合物をTi(OiPr)およびEtAlCNで順番に処理し、化合物42Bを得た。
【0390】
工程2〜3
【0391】
【化112】

42B(0.2g、0.41mmol)の1N NH−MeOH(50mL)溶液をラネーNiで処理し、室温で一晩水素化(50psiのH)した。濾過および引き続くクロマトグラフィ(0〜7%の7N NH−MeOHを含むCHCl)により、42Cを黄色フィルム(0.15g、74%)として得た。
【0392】
42C(145mg、0.3mmol)とCHCl(2mL)との混合物を、TFA(0.5mL)およびEtSiH(0.05mL)で処理した。反応混合物を室温で一晩撹拌した後、濃縮した。クロマトグラフィ(2〜15%の7N NH−MeOHを含むCHCl)により、標記化合物42(69mg、95%)を黄色油として得た。LCMS m/z 245(MH+)。
【0393】
調製例43
【0394】
【化113】

調製例19および調製例3で記載の方法と同様にして、2−シアノフェノールをHNOでビスニトロ化し、SnClで選択的に還元し、塩化クロロアセチルで環化し、BH−SMeで還元して43Aを得た。
【0395】
工程5
【0396】
【化114】

43A(0.65g、3.2mmol)およびEtN(0.9mL、6.3mmol)の、CHCl(60mL)中の混合物をAcO(6mL)およびDMAP(0.15g)で処理し、次に2日間還流した。次に反応物を冷却し、1NのHCl(2×)で洗浄し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。クロマトグラフィ(10〜100%のEtOAc/ヘキサン)により、43Bを黄色固体(0.688g、88%)として得た。
【0397】
工程5〜8
【0398】
【化115】

調製例3(工程4)で記載の方法と同様にして、43BをPd/Cで水素化した。
【0399】
アニリン生成物(0.080g、0.38mmol)と6MのHCl(0.5mL)との混合物を、0℃でNaNO(27mg、0.39mmol)溶液で処理した。0.5時間後、この溶液を飽和NaCO水溶液で中和し、次に、CuCN(37mg、0.41mmol)およびNaCN(40mg、0.82mmol)の溶液に滴下した。生じた混合物を60℃で一晩撹拌した後、濾過した。
【0400】
褐色沈殿(44mg)を収集した後、室温で2時間、10%NaOH水溶液(0.5mL)で処理した。反応物を次に水で希釈し、CHCl(3×)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。クロマトグラフィ(20〜100%のEtOAc/ヘキサン)により、43Cをベージュ色固体(0.015g)として得た。
【0401】
調製例3(工程3)で記載の方法と同様にして、43Cを標記化合物43に変換した。LCMS m/z 266(MH+)。
【0402】
調製例44
【0403】
【化116】

4−フェニルブチルブロミド(0.98g、4.6mmol)および44A(1.0g、4.6mmol)を含む10mLのベンゼンの溶液を、BuNHSO(0.16g、0.46mmol)および50%NaOH水溶液(2.4mL、46mmol、徐々に添加)で順番に処理した。N下、室温で20時間撹拌した後、溶媒を除去した。反応混合物を次に水で希釈し、EtOAcで抽出し、水(3×)および塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過した。濾液を濃縮し、クロマトグラフィ(5〜10%EtOAc/ヘキサン)に付して44B(0.7g、44%)を得た。
【0404】
工程2〜3
【0405】
【化117】

44B(0.2g、0.57mmol)を5mLのCHClに含む溶液(5mL)に、TFA(1.5mL)を加えた。室温で1.5時間撹拌した後、この溶液を0℃に冷却し、濃NH水溶液で(pHが10〜11になるまで)処理した。この混合物をCHClで抽出し、NaSOで乾燥し、濾過した。濾液を濃縮して不安定なアミン(0.12g、84%)を得て、それを直ちにCHCl(8mL)に取り上げ、化合物7B(0.21g、0.44mmol)およびEtN(0.17mL、1.2mmol)で処理した。この混合物を−50℃に冷却した後、トリホスゲン(0.04g、0.13mmol)をこの溶液に加えた。この混合物をN下、−50℃で1時間撹拌し、次に、室温に徐々に温め、N下で一晩撹拌した。5%NaOH水溶液(10mL)を加えた後、生成物をCHClで抽出し、NaSOで乾燥し、濾過した。クロマトグラフィ(2%MeOH/EtOAc)により、44C(0.2g、67%)を得た。
【0406】
工程4
44C(0.13g)と3N HCl−MeOH(8mL)との混合物をN下、60℃で1.5時間加熱し、0℃に冷却し、濃NH水溶液で中和した。この溶液を濃縮し、水に取り上げ、CHClで抽出した。有機抽出物をNaSOで乾燥し、濾過し、クロマトグラフィ(5%のNH−MeOHを含むCHCl)により、標記化合物44(0.05g、62%)を得た。LCMS m/z 506(MH+)。
【0407】
調製例45
【0408】
【化118】

工程1
【0409】
【化119】

4−フェニルブタノール(2.50g、16.6mmol)および1,6−ジブロモヘキサン(8.12g、33.2mmol)の無水THF(30mL)溶液を、室温でNaH(1.0g、24.9mmol)により徐々に処理した。N下で20時間還流した後、この混合物を室温に冷却し、水でクエンチした。生成物をエーテルで抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過した。濾液を濃縮し、クロマトグラフィ(2%EtOAc/ヘキサン)により、45A(3.3g、63%)を得た。
【0410】
工程2〜4
【0411】
【化120】

45A(0.07g、0.21mmol)および7B(0.1g、0.21mmol)をトルエン(3mL)およびDMF(0.5mL)に含む溶液に、室温でDIPEA(0.07mL、0.42mmol)を加えた。N下、80℃で20時間加熱した後、この混合物を濃縮し、CHClに取り上げ、水(3×)および塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過した。クロマトグラフィ(60%EtOAc/ヘキサン)により、45B(0.04g、27%)を得た。
【0412】
調製例5(工程3)および調製例44(工程4)で記載の方法と同様にして、45BをMeNCOおよびHClで順番に処理して、標記化合物45を得た。LCMS m/z 520(MH+)。
【0413】
調製例46
【0414】
【化121】

工程1〜2
【0415】
【化122】

化合物46A(調製例38の工程2から、250mg、1mmol)をDCE(10mL)に取り、2−メトキシプロペン(0.14mL、1.5mmol)、HOAc(0.06mL、1.1mmol)およびNaBH(OAc)(424mg、2.0mmol)で順番に処理した。この反応混合物を室温で一晩撹拌し、1.0NのNaOHでクエンチし、CHCl(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、乾燥し、次に濃縮した。クロマトグラフィ(EtOAc/ヘキサン)により、46B(190mg、65%)を得た。
【0416】
工程3〜5
調製例38(工程5〜7)で記載の方法と同様にして、46Bを順にMeNCOで処理し、TFAで脱保護し、4−イミダゾールカルボキサルデヒドで処理して、標記化合物46を得た。LCMS m/z 330(MH+)。
【0417】
調製例47
【0418】
【化123】

46A(500mg、2mmol)とCHCl(10mL)との混合物を、メトキシアセチルクロライド(0.22mL、2.4mmol)およびTEA(0.56mL、4.0mmol)で順番に処理した。この反応混合物を室温で一晩撹拌し、飽和NaHCOでクエンチし、CHCl(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、乾燥し、濃縮した。クロマトグラフィ(EtOAc/ヘキサン)により、47A(610mg、95%)を得た。
【0419】
工程2〜5
調製例38(工程4〜7)に記載の方法と同様にして、47AをBH−SMeで還元し、MeNCOで処理し、TFAで脱保護し、4−イミダゾールカルボキサルデヒドで処理して、標記化合物47を得た。LCMS m/z 346(MH+)。
【0420】
調製例48
【0421】
【化124】

7B(140mg、0.3mmol)の無水CHCl(5mL)溶液をベンジルイソシアナート(48mg、0.36mmol)で処理した。この反応混合物を室温で一晩撹拌した後、濃縮した。クロマトグラフィにより、48A(130mg、72%)を得た。
【0422】
調製例42(工程3)に記載の方法と同様にして、48AをTFAおよびEtSiHで脱保護して、標記化合物48を得た。LCMS m/z 364(MH+)。
【0423】
調製例49
【0424】
【化125】

工程1〜2
【0425】
【化126】

7B(1.0g、2.12mmol)、ベンジルオキシ酢酸(0.46g、2.75mmol)、EDCI(0.61g、3.18mmol)およびHOBt(0.42g、3.18mmol)のDMF中の混合物を、室温で1日撹拌した。反応を0.5NのNaOH水溶液(50mL)でクエンチし、CHClで抽出した。合わせた抽出物を塩水で洗浄し、乾燥(NaSO)し、濃縮した。分取TLCクロマトグラフィ(5%NH−MeOHを含むCHCl)により、49A(0.52g)を得た。
【0426】
調製例42(工程3)で記載の方法と同様にして、49AをTFAおよびEtSiHで脱保護して、標記化合物49を得た。LCMS m/z 379(MH+)。
【0427】
調製例50
【0428】
【化127】

調製例5(工程1〜2)および調製例6(工程1〜2)で記載の方法と同様にして、化合物28Cを50Aに変換した。
【0429】
工程5
【0430】
【化128】

50A(0.247g、0.99mmol)と無水DCM(5mL)との混合物を、カルボニルジイミダゾール(0.32g、1.97mmol)およびEtN(0.28mL、1.97mmol)で処理し、次に、室温で一晩撹拌した。反応物を水で洗浄し、DCM(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥(MgSO)し、濾過し、減圧濃縮して、化合物50Bを得た。
【0431】
工程6〜8
【0432】
【化129】

封管中の50Bの無水MeCN(5mL)溶液を、MeI(2mL)で処理した。この密閉された反応混合物を55℃に3時間加熱し、室温に冷却し、濃縮した。残渣を無水THF(5mL)に溶解し、次に、MeONH−HCl(0.25g、2.97mmol)およびDIEA(0.53mL、2.97mmol)で処理した。室温で一晩撹拌した後、反応を飽和NHCl溶液でクエンチし、減圧濃縮した。残渣を水で希釈し、EtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥(MgSO)し、濾過し、減圧濃縮して、粗製化合物50C(279mg、3工程で80%)を得た。
【0433】
調製例5(工程4)および調製例3(工程3)で見られる方法と同様にして、化合物50Cを脱保護して、標記化合物50に変換した。MS m/z=332(MH+)。
【0434】
調製例51
【0435】
【化130】

調製例21(工程1)、調製例3(工程2)、調製例5(工程1)および調製例3(工程4)で記載の方法と同様にして、化合物22Aを順にニトロ化し、BH−SMeで還元し、BocOで処理し、水素化して、化合物51Aを得た。
【0436】
工程5〜7
調製例5(工程3〜5)で記載の方法と同様にして、51AをMeNCOで処理し、TFAで脱保護し、標記化合物51に変換した。MS m/z=289(MH+)。
【0437】
調製例52
【0438】
【化131】

51A(740mg、2.95mmol)のDCM(30ml)溶液に、4−ニトロフェニルクロロホルメート(891mg、4.42mmol)およびピリジン(0.48ml、5.90mmol)を加えた。室温で一晩撹拌した後、TLCは出発物質の消費を示した。次に、MeONH−HCl塩(739mg、8.84mmol)を含む無水THF(10ml)およびDIEA(1.57mL、8.84mmol)を順番に加えた。室温で一晩撹拌した後、反応を水でクエンチし、濃縮し、水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機相を乾燥(MgSO)し、濾過し、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィ(20〜50%のEtOAc/ヘキサン)により、52A(650mg、68%)を得た。
【0439】
調製例5(工程4)および調製例3(工程3)で見られる方法と同様にして、52Aを52に変換した。MS m/z=305(MH+)。
【0440】
調製例53
【0441】
【化132】

DCE(5mL)中の化合物51A(100mg、0.40mmol)に、アセトアルデヒド(0.045mL、0.80mmol)を加えた。この混合物を室温で1時間撹拌し、次に、MeOH(3mL)およびNaBH(45.5mg、1.2mmol)で処理した。室温で一晩撹拌した後、反応を2NのNaOH溶液でクエンチし、濃縮し、水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機相を乾燥(MgSO)し、濾過し、減圧濃縮して、残渣53A(40mg、36%)を得た。
【0442】
調製例3(工程5)、調製例5(工程4)および調製例3(工程3)で見られる方法と同様にして、53AをClCOMe/ピリジンで処理し、TFAで脱保護し、標記化合物53に変換した。MS m/z=318(MH+)。
【0443】
調製例54
【0444】
【化133】

調製例3(工程2)で見られる方法と同様にして、化合物54A(WO2006/020561を参照)をBH−SMeで還元して、54Bを得た。
【0445】
次に、調製例3(工程3)で前述したように処理して、化合物54Bを54(MS m/z=295、MH+)に調製した。
【0446】
調製例55
【0447】
【化134】

Smith法バイアルに、撹拌棒、化合物54B(0.33g、1.54mmol)、CuCN(0.276g、3.08mmol)およびDMF(3mL)を入れた。この反応容器を密封し、マイクロ波照射の下、120℃に3時間加熱した。冷却後、反応混合物を丸底フラスコへ移し、減圧濃縮した。Soxlet装置でのEtOAcによる連続抽出によって、化合物55Aを定量的に得た。
【0448】
次に、調製例3(工程3)で前述したように処理して、化合物55Aを55(MS m/z=242、MH+)に調製した。
【0449】
調製例56
【0450】
【化135】

前記方法と同様にして、2−クロロ−4,6−ジニトロフェノールを順にSnClで還元(調製例19、工程2)し、塩化クロロアセチルで処理し、BH−SMeで還元(調製例3、工程1〜2)し、BocOで保護(調製例5、工程1)し、再びSnClで還元して化合物56Aを得た。
【0451】
工程6〜8
【0452】
【化136】

化合物56A(0.29g、1mmol)の無水DCM(3ml)溶液に、4−ニトロフェニルクロロホルメート(0.24g、1.2mmol)およびピリジン(0.13ml、1.57mmol)を加えた。室温で一晩撹拌した後、反応を飽和NHCl溶液でクエンチし、DCMで抽出した。次に、有機相を濃縮した。この残渣のCHCN(5mL)溶液を40%MeNH水溶液(20mL)で処理し、封管中、90℃で一晩加熱した。この混合物を冷却し、室温で一晩撹拌し、次に水でクエンチした。反応物を濃縮し、水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機相を乾燥(MgSO)し、濾過し、濃縮して、56Bを得た。
【0453】
調製例5(工程4)および調製例3(工程3)で前述したように、56Bを脱保護し、56に変換した。MS m/z=322(MH+)。
【0454】
調製例57
【0455】
【化137】

化合物127(0.388g、1.22mmol)を無水DCM(10mL)に溶解し、−78℃に冷却した。この溶液に、1.0MのBBrのDCM(6.1mL)溶液を滴下した。反応混合物を−78℃で30分間、その後室温で3時間撹拌した。反応を水でクエンチし、2NのNaOH溶液で中和した。混合物を分離し、水相をDCM(3×10mL)で抽出した。有機相を乾燥(MgSO)し、濾過し、減圧濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィ(2〜8%のMeOH中、7NのNHを含むDCM)によって精製して、化合物57を30%の収率で得た。MS m/z=305(MH+)。
【0456】
調製例58
【0457】
【化138】

工程1
【0458】
【化139】

調製例37で記載の方法と同様にして、化合物58A(調製例6で調製される)および58B(Bioconjugate Chemistry、13、333−350、2002)をHATUと反応させて、58Cを得た。MS m/z=572(MH+)。
【0459】
工程2〜3
58C(720mg、1.3mmol)のTHF(50mL)溶液をBH−SMe(5mL、THF中2M)で処理し、80℃で12時間加熱した。25℃に冷却した後、発泡が止むまでMeOH(15mL)を滴下した。溶媒を除去し、EtOAcと水との間に分配した。有機相をNaSOで乾燥し、濃縮した。粗製残渣を、DCM/TFA(1:3、5mL)中において25℃で4時間撹拌した。溶媒を除去し、残渣をEtOAcと水との間に分配した。有機相を乾燥し、濃縮した。カラムクロマトグラフィおよび分取TLC(5%の7NのNH/MeOHを含むDCM)により、58を得た。MS m/z=316(MH+)。
【0460】
調製例59
【0461】
【化140】

調製例3(工程4、次いで工程1〜2)で記載の方法と同様にして、メチル2−ヒドロキシ−3−ニトロベンゾエートを、順に水素化し、塩化クロロアセチルで処理し、BH−SMeで還元して、化合物59Aを得た。
【0462】
工程4
調製例3(工程3)で記載の方法と同様にして、化合物59Aを4−イミダゾールカルボキサルデヒドで処理して、標記化合物59を得た。MS m/z=274(MH+)。
【0463】
調製例60
【0464】
【化141】

LiBH(44mg、2mmol)および59A(400mg、2mmol)のTHF(50mL)中の混合物を、室温で4時間撹拌した後、濃縮した。残渣をEtOAcと水との間に分配した。有機相を乾燥し、濃縮して60A(300mg、91%)を得た。
【0465】
調製例3(工程3)で記載の方法と同様にして、化合物60Aを60に変換した。MS m/z=246(MH+)。
【0466】
調製例61
【0467】
【化142】

工程1〜2
【0468】
【化143】

アセトン(80mL)中の2−クロロ−5−ヒドロキシピリジン(61A)に、KCO(8.96g、65mmol)およびメチルクロロアセタート(2.54mL、29mmol)を加えた。この混合物を60℃で4時間加熱した。室温に冷却した後、混合物を濾過し、固体をアセトン(50mL)で洗浄した。濾液を真空濃縮して、4.3gの中間体(収率92%)を得た。中間体(4.3g、21.3mmol)をCHCl(75mL)に溶解し、m−クロロ過安息香酸(4.78g、27.7mmol)で処理した。得られた溶液を50℃で4時間加熱し、次に、室温で一晩撹拌した。この混合物を硫酸ナトリウムで処理し、濾過し、真空濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィ(DCM中、5%〜10%のMeOH)により、61B(3.46g、75%)を得た。
【0469】
工程3〜4
【0470】
【化144】

N−オキシド61B(1.0g、4.61mmol)を0℃でHSO(2mL)に溶解した。HNO(1mL)を、数分かけて徐々に加えた。次に、40℃に加熱した油浴にこの反応混合物を入れた。温度を1時間かけて75℃に徐々に上昇させ、次に、この温度で2時間維持した。次に、この混合物を氷に注ぎ、50%NaOHを加えてpH9に調整した。水を真空除去し、生じた固体をMeOHで洗浄して、粗製のニトロピリジンN−オキシド中間体(2.6g)を得た。この中間体の一部(1.33g、5.3mmol)をMeOH(50mL)に溶解し、HSO(1mL)で処理した。混合物を70℃で2時間加熱した後、濃縮した。残渣を1NのNaOH(20mL)およびEtOAc(50mL)で処理した。この溶液をEtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空濃縮して化合物61C(1.4g、100%)を得た。
【0471】
工程5〜6
【0472】
【化145】

61C(0.06g、0.23mmol)とMeOH(2mL)との混合物を、鉄粉(0.09g、1.61mmol)およびHOAc(0.08mL)で処理した。生じた溶液を、70℃で4時間加熱した。この熱い溶液を、セライトのパッドを通して濾過し、濃縮した。残渣をMeOH(2mL)に取り上げ、KCO(0.073g、0.53mmol)で処理した。65℃で2時間加熱した後、溶媒を真空除去し、生成物を分取TLC(DCM中、5%MeOH)により精製して、化合物61D(0.032g、76%)を得た。
【0473】
工程7〜8
【0474】
【化146】

調製例3(工程2)および調製例5(工程1)で見られる方法と同様にして、化合物61Dを還元し、保護して、化合物61Eを得た。
【0475】
工程9
【0476】
【化147】

培養試験管に入れた61E(0.250g、0.91mmol)、ベンゾフェノンイミン(0.152mL、0.91mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトンジパラジウム(0)(0.004g、0.0045mmol)、rac−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフタレン(0.004g、0.007mmol)およびNaOtBu(0.088g、0.91mmol)の、トルエン(8mL)中の混合物を、回転オーブン内で、80℃で一晩加熱した。室温に冷却した後、その内容物を丸底フラスコに移し、数匙のシリカゲルで処理した。溶媒を真空除去し、生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィ(10%〜50%EtOAc−ヘキサン)により精製して、61F(0.205g、54%)を得た。
【0477】
工程10〜13
【0478】
【化148】

61F(0.205g、0.5mmol)とTHF(4mL)との混合物を、15%クエン酸水溶液(4mL)で処理した。生じた溶液を、室温で一晩撹拌した。飽和NaHCO水溶液(5mL)を加え、溶液をEtOAc(2×25mL)で抽出した。有機抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空濃縮した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィ(10%〜50%EtOAc−ヘキサン)によって精製して、61G(0.114g、91%)を得た。
【0479】
調製例3(工程5)、調製例5(工程4)および調製例3(工程3)で見られる方法と同様にして、化合物61Gを順にClCOMeで処理し、脱保護し、標記化合物61に変換した。MS m/z=290(MH+)。
【0480】
調製例62
【0481】
【化149】

38を無水DCE(4ml)および無水THF(4ml)中に含むスラリーを、無水TEA(0.2ml)で、次に塩化ベンゼンスルホニル(0.070mL)で処理した。室温で2時間後、追加のベンゼンスルホニル(0.2mL)を加えた。この混合物を1時間撹拌した後、CHClで希釈し、塩水で洗浄し、乾燥(NaSO)し、濃縮した。分取TLCクロマトグラフィ(9%MeOH/CHCl)により、62(43mg)を得た。
【0482】
調製例63
【0483】
【化150】

調製例38(工程6)で見られる方法と同様にして、38BをTFAで順に脱保護して63Aを得た。
【0484】
工程2〜3
【0485】
【化151】

調製例3(工程3)および調製例26(工程3)で見られる方法と同様にして、42A(Journal of Medicinal Chemistry、1971、14、883)を63A/NaBH(OAc)で順に処理し、次いでTHF中、LAHで還元して63Bを得た。
【0486】
工程4
【0487】
【化152】

調製例50(工程5)で見られる方法と同様にして、63Bをカルボニルジイミダゾールと反応させて63Cを得た。
【0488】
工程5〜6
【0489】
【化153】

63D(188mg、0.84mmol、PCT WO2002032893)のTHF(4mL)溶液をNaHMDS(340μl、1.68mmol)で20℃において処理し、1時間攪拌し、次いで63C(100mg、0.17mmol)で処理した。一晩中攪拌した後に、溶液をNaHCO(10mL)で希釈し、CHCl(3×10 mL)で抽出した。合わせた有機相を真空濃縮して63Eを得た。
【0490】
次に、この生成物を、調製例42(工程3)で見られる方法と同様にして、TFA/EtSiHで処理して標記化合物63を得た。LCMS m/z 409(MH+)。
【0491】
調製例64
【0492】
【化154】

工程1〜2
【0493】
【化155】

調製例42(工程3)で見られる方法と同様にして、63CをTFA/EtSiHで処理して64Aを得た.LCMS m/z 353(MH+)。
【0494】
次に、この生成物を、調製例63(工程5)で記述されたように、NaHMDSとピリジン−2−メタノールで処理して標記化合物64を得た。LCMS m/z 394(MH+)。
【0495】
調製例65
【0496】
【化156】

4−(メチルスルホニル)ベンジルアルコール(65A、150mg、0.81mmol)の20℃のTHF(3mL)溶液を4−ニトロフェニルクロロホルメート(162mg、0.81mmol)とピリジン(66μL、0.81mmol)で処理した。混合物を一晩中攪拌し、それからEtOAcと水に分配した。有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮して65Bを得た。
【0497】
工程2〜3
【0498】
【化157】

65B(前の工程からの粗製物質)のTHF(3mL)溶液を63B(160mg、0.34mmol)とピリジン(66mL、0.81mmol)で処理した。20℃で2日間、攪拌したのち、混合物をCHClで希釈し、飽和NaHCO水溶液で洗浄し、濃縮して65Cを得た。
【0499】
次に、この生成物を、調製例42(工程3)で見られる方法と同様にして、TFAで脱保護して標記化合物65を得た。LCMS m/z 471(MH+)。
【0500】
調製例66
【0501】
【化158】

ブロモベンゼン(135mg、0.863mmol)と66A(200mg、0.719mmol、調製例38の工程4の生成物)の溶液を、Pd(dba)(33mg、0.036mmol)、リガンドS−Phos(30mg、0.076mmol)、およびNaOtBu(90mg、0.934mmol)で処理した。混合物を、100℃で12時間、Nの下で攪拌し、濾過した。クロマトグラフィ(50%のEtOAc/Hexane)により66Bを油として得た。
【0502】
調製例38(工程6)と調製例3(工程3)で見られる方法と同様にして、次いで、66BをTFAで脱保護し、それから標記化合物66に変換した。LCMS m/z 335(MH+)。
【0503】
調製例67
【0504】
【化159】

40%MeNH水溶液中、4−クロロ−5−ヨードピリミジン67A(2.03g、8.44mmol)を室温で17時間、攪拌した。次いで、混合物をDCM(2×150ml)で抽出した。合わせた有機相を乾燥し、濃縮して5−ヨード−4−メチルアミノピリミジン67B(1.55g、78%)をオレンジ色の固体として得たが、これは、更に精製することなく次の工程のために使用された。
【0505】
工程2〜3
【0506】
【化160】

15mLの封管に6−ブロモフェニルモルホリン(67C、0.431g、2.013mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(1.02g、4.03mmol)、KOAc(0.592g、6.04mmol)、Pd(dppf)Cl.DCM(0.164g、0.20mmol)および乾燥1,4−ジオキサン(8ml)を充填した。得られた混合物を100℃で1.5時間、加熱した。次いで、混合物を室温に冷却し、5−ヨード−4−メチルアミノピリミジン(67B、0.66g、4.03mmol、2.0当量)と1MのKCO水溶液(5mL)で順番に処理した。得られた混合物を再び100℃で13時間、加熱し、室温に冷却し、水で希釈し、DCMで抽出して茶色の油を得た。クロマトグラフィ(DCM中、(9:1のMeOH/NH)の0〜10%)により67D(0.198g、41%)を淡い茶色の泡状物として得た。
【0507】
調製例3(工程3)で記述されたと同様の方法で、化合物67Dは、標記化合物67に変換された。MS m/z 323(MH+)。
【0508】
調製例68
【0509】
【化161】

前述(調製例15〜17、67)したと同様の方法で、6−ブロモフェニルモルホリン(67C)を、ピリミジン−5−ボロン酸、PdCl(dppf)、およびKCOで処理して化合物6−(ピリミジン−5−イル)ベンゾモルホリンを得て、これをさらに標記化合物68に変換した。MS m/z 294(MH+)。
【0510】
以下の化合物を、上に述べたものと基本的に同じ手順に従って調製した。
【0511】
【化162】

【0512】
【化163】

【0513】
【化164】

【0514】
【化165】

【0515】
【化166】

【0516】
【化167】

【0517】
【化168】

【0518】
【化169】

【0519】
【化170】

【0520】
【化171】

【0521】
【化172】

【0522】
【化173】

【0523】
【化174】

【0524】
【化175】

【0525】
【化176】

【0526】
【化177】

【0527】
【化178】

【0528】
【化179】

【0529】
【化180】

【0530】
【化181】

【0531】
【化182】

【0532】
【化183】

【0533】
【化184】

【0534】
【化185】

【0535】
【化186】

【0536】
【化187】

【0537】
【化188】

【0538】
【化189】

【0539】
【化190】

【0540】
【化191】

【0541】
【化192】

【0542】
【化193】

【0543】
【化194−1】

アッセイ:
α2Cの効力アゴニスト活性値(Emax、GTPγSアッセイ)は、Umlandら(「Receptor reserve analysis of the human α2c−adrenoceptor using [35S]GTPγS and cAMP functional assays」European Journal of Pharmacology 2001、411、211−221)によって詳述された一般手順に従って測定した。本発明の目的のために、α2C受容体における化合物の効力が≧30%Emax(GTPγSアッセイ)である場合、その化合物はα2C受容体サブタイプの活性アゴニストであると定義される。α2C受容体における化合物の効力が≧30%Emax(GTPγSアッセイ)であり、α2A受容体におけるその効力が≦30%Emax(GTPγSアッセイ)である場合、その化合物は、α2A受容体サブタイプよりもα2C受容体サブタイプの機能的に選択的なアゴニストである。
【0544】
以下の化合物は、上で定義された定義に基づき、α2C受容体サブタイプの活性なまたは機能的に選択的なアゴニストであると評価された:
【0545】
【化194−2】

本発明を上で示した具体的な実施形態に関連して記載したが、当業者にはその多くの代替、修正および他の変更が明らかとなる。そのような代替、修正および変更の全ては、本発明の精神および範囲内に入るものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化195】

で示される一般構造を有する化合物または該化合物の医薬的に許容される塩、エステル、溶媒和物もしくはプロドラッグ
(式中、
Aは、1〜3個のヘテロ原子を含む5員の複素環であり、少なくとも1つのRおよび/または1つもしくは2つの(=O)(カルボニル)基で任意に置換されており;
Xは、−O−、−S(O)−、または−N(R)−であり;
、J、J、およびJは、独立して、−N−、−N(O)−または−C(R)−であり、但し、J、J、JおよびJの0〜3個は−N−であり;
は、H、−OH、ハロ、−CN、−NO、−S(O)、−NR7’、−[C(R)(R)]YR7’、−[C(R)(R)]N(R)YR7’、C(R)(R)]OYR7’、−[C(R)(R)]ON=CR7’、−P(=O)(OR)(OR7’)、−P(=O)NR7’、および−P(=O)R、ならびに、少なくとも1つのRにより任意に置換された、アルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、アルケニルオキシ基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、ヘテロアリールアルキル基、ヘテロシクリル基、およびヘテロシクリルアルキル基からなる群から独立して選択され;
Yは、結合、−C(=O)−、−C(=O)NR−、−C(=O)O−、−C(=NR)−、−C(=O)−[C(R)(R)]n’−O−C(=O)−、−C(=O)N(R)−O−、−C(=NOR)−、−C(=NR)NR−、−C(=NR)N(R)O−、−S(O)−、−SONR−、および−C(S)NR−からなる群から選択され、ここでRおよびRは、H、アルキル、アルコキシ、およびハロからなる群から独立して選択され、Rは、Hまたはアルキルであり;
は、H、ハロ、および(=O)、ならびに少なくとも1つのRにより任意に置換された、アルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、アルケニルオキシ基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、ヘテロアリールアルキル基、ヘテロシクリル基、およびヘテロシクリルアルキル基からなる群から独立して選択され、但し、nが3または4の場合、R基の2つ以下が(=O)であることができ;
は、H、−CN、およびハロ、ならびに、少なくとも1つのRにより任意に置換された、アルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、アルケニルオキシ基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、ヘテロアリールアルキル基、ヘテロシクリル基、およびヘテロシクリルアルキル基からなる群から独立して選択され;
は、H、ハロ、−OH、−CN、−NO、−NR7’、および−S(O)、ならびに、それぞれがハロ、−OH、−CN、−NO、−NR7’、および−S(O)置換基のうちの少なくとも1つで、および/または1つもしくは2つの(=O)基で任意に置換された、アルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、アルケニルオキシ基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、ヘテロアリールアルキル基、ヘテロシクリル基、およびヘテロシクリルアルキル基からなる群から独立して選択され;
は、H、ならびに、それぞれがハロ、−OH、−CN、−NO、−NR7’、および−S(O)置換基のうちの少なくとも1つで、および/または1つもしくは2つの(=O)基で任意に置換された、アルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、アルケニルオキシ基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、ヘテロアリールアルキル基、ヘテロシクリル基、およびヘテロシクリルアルキル基、ならびに−C(=O)R、−C(=O)OR、−C(=O)NR7’、−SOおよび−SONR7’からなる群から独立して選択され;
は、H、ならびに、それぞれがR12により1回以上(好ましくは1〜5回、より好ましくは1〜3回)任意に置換された、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルキルアルキル基、シクロシクレニル基、シクロシクレニルアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、ヘテロシクリル基、ヘテロシクリルアルキル基、ヘテロシクレニル基、ヘテロシクレニルアルキル基、ヘテロアリール基、およびヘテロアリールアルキル基からなる群から独立して選択され;
7’は、H、ならびに、それぞれがR12により1回以上(好ましくは1〜5回、より好ましくは1〜3回)任意に置換された、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルキルアルキル基、シクロシクレニル基、シクロシクレニルアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、ヘテロシクリル基、ヘテロシクリルアルキル基、ヘテロシクレニル基、ヘテロシクレニルアルキル基、ヘテロアリール基、およびヘテロアリールアルキル基からなる群から独立して選択され;または
およびR7’は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、N原子に加えて、O、N、−N(R)−およびSからなる群から選択される1つまたは2つのさらなるヘテロ原子を有する3〜8員のヘテロシクリル環、ヘテロシクレニル環またはヘテロアリール環を形成し、該環は、独立して選択される1〜5個のR部分および/または1つまたは2つの(=O)基によって任意に置換されており;
は、それぞれがハロ、−OH、−CN、−NO、−N(R11および−S(O)11置換基のうちの少なくとも1つで、および/または1つまたは2つの(=O)基で任意に置換された、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、およびヘテロアリールアルキル基からなる群から独立して選択され;
は、H、−C(O)−R10、−C(O)−OR10、および−S(O)−OR10、ならびに、それぞれがハロ、−OH、−CN、−NO、−N(R11および−S(O)11置換基のうちの少なくとも1つで、および/または1つまたは2つの(=O)基で任意に置換された、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、およびヘテロアリールアルキル基からなる群から独立して選択され;および
10は、それぞれがハロ、−OH、−CN、−NO、−N(R11、および−S(O)11置換基のうちの少なくとも1つで、および/または1つまたは2つの(=O)基で任意に置換されたアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、およびヘテロアリールアルキル基からなる群から選択され;
11は、Hならびにそれぞれがハロ、−OH、−CN、−NO、−N(R11’、および−S(O)11からなる群から独立して選択される少なくとも1つの置換基で、および/または1つまたは2つの(=O)基で任意に置換された、アルキル、アルコキシ、アルケニル、アルケニルオキシ、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルコキシ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルアルキルからなる群から独立して選択される部分であり;
11’は、H、アルキル、アルコキシ、アルケニル、アルケニルオキシ、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルコキシ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルアルキルからなる群から独立して選択され;
12は、H、ハロ、−OH、−CN、−NO、−N(R11、および−S(O)11および/または1つまたは2つの(=O)基、ならびに、それぞれが、H、アルキル、ハロアルキル、ハロ、−OH、任意に置換されたアルコキシ、任意に置換されたアリールオキシ、任意に置換されたシクロアルコキシ、任意に置換されたヘテロアリールオキシ、任意に置換されたヘテロシクレニルオキシ、−CN、−NO、−N(R11および−S(O)11からなる群から選択される置換基で、および/または1つまたは2つの(=O)基で少なくとも1回、任意に置換されたアルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、アルケニルオキシ基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、ヘテロアリールオキシ基、ヘテロアリールアルキル基、ヘテロシクリル基、ヘテロシクレニル基、ヘテロシクレニルオキシ基、ヘテロシクリルアルキル基、ヘテロシクレニルアルキル基、アリールアルコキシ基、ヘテロアリールアルコキシ基、ヘテロシクリルアルコキシ基、およびヘテロシクレニルアルコキシ基からなる群から選択されるものから独立して選択され、ここで該任意に置換されたアルコキシ、アリールオキシ、任意に置換されたシクロアルコキシ、任意に置換されたヘテロアリールオキシ、およびヘテロシクレニルオキシは、置換される場合、R11で1回以上、置換され;
mは、1〜5であり;
nは、独立して1〜3であり;
n’は、独立して1〜3であり;
pは、独立して0〜2であり;
qは、独立して0〜6であり;および
wは、0〜4であり、但し:
(a)J〜Jが、それぞれ−C(H)−であり、nが1であり、mが1であり、RがHであり、Aが3H−イミダゾール−4−イルであり、Xが−N(R)−である場合は、Rは−C(=O)−ナフチルではなく;
(b)J〜Jが、それぞれ−C(H)−であり、nが1であり、mが1であり、RがHであり、Aが1H−イミダゾール−4−イルであり、Xが−N(R)−である場合は、Rは−S(O)−ナフチルではなく;および
(c)J、J、およびJが、それぞれ−C(H)−であり、Jが−C(Br)−であり、nが2であり、mが1であり、Rが3−ベンジルであり、RがHであり、Aが1H−イミダゾール−4−イルであり、Xが−N(R)−である場合は、Rは−C(O)ベンジルではない、を有する)。
【請求項2】
〜Jが、それぞれ−C(R)−であり;
Aが、少なくとも1つのRで任意に置換された、イミダゾール、イマダゾリン、およびオキサゾリンからなる群から選択される、5員のヘテロアリール環またはヘテロシクレニル環であり;
Xが、−O−、−S(O)−、または−N(R)−であり;
が、H、−OH、ハロ、−CN、−NO、−(CHYR、−(CHN(R)YR7’、−(CHOYR7’および−(CHON=CR7’、ならびに少なくとも1つのRで任意に置換された、アルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、ヘテロアリールアルキル基、およびヘテロシクリル基からなる群から独立して選択され;
Yが、結合、−C(=O)−、−C(=O)NR−、−C(=O)O−、−C(=NR)−、−C(=O)−[C(R)(R)]n’−O−C(=O)−、−C(=O)N(R)−O−、−C(=NOR)−、−C(=NR)NR−、−C(=NR)NRO−、−S(O)−、−SONR−、−C(S)NR−からなる群から選択され;
が、Hならびに、少なくとも1つのRにより任意に置換された、アルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、アルケニルオキシ基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、ヘテロアリールアルキル基、ヘテロシクリル基、およびヘテロシクリルアルキル基からなる群から独立して選択され;
が、Hならびに、少なくとも1つのRにより任意に置換された、アルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、アルケニルオキシ基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、ヘテロアリールアルキル基、ヘテロシクリル基、およびヘテロシクリルアルキル基からなる群から独立して選択され;
が、H、ハロ、−OH、−CN、−NO、−NR7’、−SR、ならびに、それぞれがハロ、−OH、−CN、−NO、−NR7’、および−S(O)置換基のうちの少なくとも1つで任意に置換された、アルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、アルケニルオキシ基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、ヘテロアリールアルキル基、ヘテロシクリル基、およびヘテロシクリルアルキル基からなる群から独立して選択され;
が、H、ならびに、それぞれがハロ、−OH、−CN、−NO、−NR7’、および−SR置換基のうちの少なくとも1つで、任意に置換された、アルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、アルケニルオキシ基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、ヘテロアリールアルキル基、ヘテロシクリル基、およびヘテロシクリルアルキル基、ならびに−C(=O)R、−C(=O)OR、−C(=O)NR7’、−SOおよび−SONR7’からなる群から独立して選択され;
が、H、ならびにそれぞれがR12により1回以上、任意に置換された、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルキルアルキル基、シクロシクレニル基、シクロシクレニルアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、ヘテロシクリル基、ヘテロシクリルアルキル基、ヘテロシクレニル基、ヘテロシクレニルアルキル基、ヘテロアリール基、およびヘテロアリールアルキル基からなる群から独立して選択され;
7’が、H、ならびにそれぞれがR12により1回以上、任意に置換された、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルキルアルキル基、シクロシクレニル基、シクロシクレニルアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、ヘテロシクリル基、ヘテロシクリルアルキル基、ヘテロシクレニル基、ヘテロシクレニルアルキル基、ヘテロアリール基、およびヘテロアリールアルキル基からなる群から独立して選択され;または
およびR7’は、窒素原子と一緒になって、N原子に加えて、O、N、−N(R)−およびSからなる群から選択される1個または2個のさらなるヘテロ原子を有する3〜8員のヘテロシクリル環、ヘテロシクレニル環またはヘテロアリール環を形成し、該環は、独立して選択される1〜5個のR部分によって任意に置換されており;
が、それぞれが、ハロ、−OH、−CN、−NO、−N(R11、および−SR11置換基のうちの少なくとも1つで任意に置換された、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、およびヘテロアリールアルキル基からなる群から独立して選択され;
が、H、−C(O)−R10、−C(O)−OR10、および−S(O)−OR10、ならびに、それぞれがハロ、−OH、−CN、−NO、−N(R11、および−SR11置換基のうちの少なくとも1つで任意に置換された、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、およびヘテロアリールアルキル基からなる群から独立して選択され;および
10が、それぞれが、ハロ、−OH、−CN、−NO、−N(R11、および−SR11置換基のうちの少なくとも1つで任意に置換された、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、およびヘテロアリールアルキル基からなる群から選択され;
11が、Hならびにそれぞれがハロ、−OH、−CN、−NO、−N(R11’、および−S(O)11’からなる群から独立して選択される少なくとも1つの置換基で任意に置換された、アルキル、アルコキシ、アルケニル、アルケニルオキシ、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルコキシ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルアルキルからなる群から独立して選択される部分であり;
11’が、H、アルキル、アルコキシ、アルケニル、アルケニルオキシ、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルコキシ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルアルキルからなる群から独立して選択され;
12が、H、ハロ、OH、−CN、−NO、−N(R11、および−S(O)11、ならびにそれぞれが、H、アルキル、ハロアルキル、ハロ、−OH、任意に置換されたアルコキシ、任意に置換されたアリールオキシ、任意に置換されたシクロアルコキシ、任意に置換されたヘテロアリールオキシ、任意に置換されたヘテロシクレニルオキシ、−CN、−NO、−N(R11、および−S(O)11からなる群から選択される置換基で、少なくとも1回、任意に置換された、アルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、アルケニルオキシ基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、ヘテロアリールオキシ基、ヘテロアリールアルキル基、ヘテロシクリル基、ヘテロシクレニル基、ヘテロシクレニルオキシ基、ヘテロシクリルアルキル基、ヘテロシクレニルアルキル基、アリールアルキルオキシ基、ヘテロアリールアルキルオキシ基、ヘテロシクリルアルキルオキシ基、およびヘテロシクレニルアルコキシ基からなる群から選択されるものから独立して選択され、ここで該任意に置換された、アルコキシ、アリールオキシ、任意に置換されたシクロアルコキシ、任意に置換されたヘテロアリールオキシ、およびヘテロシクレニルオキシは、置換される場合、R11で1回以上置換され;
mが、1または2であり;
nが、独立して1または2であり;
pが、独立して0〜2であり;
qが、独立して0〜3であり;および
wが、0〜4である、
請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Aが、任意に置換されたイミダゾールである請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
Xが、−O−または−S(O)−である請求項2に記載の化合物。
【請求項5】
構造式:
【化196】

により表わされる化合物、または該化合物の医薬的に許容される塩、エステル、溶媒和物、もしくはプロドラッグ(式中、
Xは、−O−、−S(O)−、または−N(R)−であり;
、J,J、およびJは、独立して、−N−または−C(R)−であり、但し、J、J,J、およびJの0〜3個は、−N−であり;
は、H、−OH、ハロ、−CN、−NO、−(CHYR、−(CHN(R)YR7’、−(CHOYR、−(CHON=CR7’、−P(=O)(OR)(OR7’)、−P(=O)(NR7’、−P(=O)R、ならびに少なくとも1つのRで任意に置換された、アルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、ヘテロアリールアルキル基、およびヘテロシクリル基からなる群から独立して選択され;
Yは、結合、−C(=O)−、−C(=O)NR−、−C(=O)O−、−C(=O)−[C(R)(R)]n’−O−C(=O)−、−C(=O)N(R)−O−、−S(O)−、−SONR−、および−C(S)NR−からなる群から選択され;ここで、RおよびRは、H、アルキル、アルコキシ、およびハロからなる群から独立して選択され、そしてRはHまたはアルキルであり;
は、Hならびに、少なくとも1つのRにより任意に置換された、アルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、アルケニルオキシ基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、ヘテロアリールアルキル基、ヘテロシクリル基、およびヘテロシクリルアルキル基からなる群から独立して選択され;
は、H −CNおよびハロ、ならびに、少なくとも1つのRにより任意に置換された、アルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、アルケニルオキシ基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、ヘテロアリールアルキル基、ヘテロシクリル基、およびヘテロシクリルアルキル基からなる群から独立して選択され;
は、H、ハロ、−OH、−CN、−NO、−NR7’、および−S(O)
ならびに、それぞれがハロ、−OH、−CN、−NO、−NR7’、および−S(O)置換基のうちの少なくとも1つで、および/または1つまたは2つの(=O)基で任意に置換された、アルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、アルケニルオキシ基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、ヘテロアリールアルキル基、ヘテロシクリル基、およびヘテロシクリルアルキル基からなる群から独立して選択され;
は、H、ならびに、それぞれがハロ、−OH、−CN、−NO、−NR7’、および−S(O)置換基のうちの少なくとも1つで、および/または1つまたは2つの(=O)基で任意に置換された、アルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、アルケニルオキシ基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、ヘテロアリールアルキル基、ヘテロシクリル基、およびヘテロシクリルアルキル基、ならびに−C(=O)R、−C(=O)OR、−C(=O)NR7’、−SOおよび−SONR7’からなる群から独立して選択され;
は、H、ならびにそれぞれがR12により1回以上、任意に置換された、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルキルアルキル基、シクロシクレニル基、シクロシクレニルアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、ヘテロシクリル基、ヘテロシクリルアルキル基、ヘテロシクレニル基、ヘテロシクレニルアルキル基、ヘテロアリール基、およびヘテロアリールアルキル基からなる群から独立して選択され;
7’は、H、ならびにそれぞれがR12により1回以上、任意に置換された、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルキルアルキル基、シクロシクレニル基、シクロシクレニルアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、ヘテロシクリル基、ヘテロシクリルアルキル基、ヘテロシクレニル基、ヘテロシクレニルアルキル基、ヘテロアリール基、およびヘテロアリールアルキル基からなる群から独立して選択され;または
およびR7’は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、N原子に加えて、O、N、−N(R)−およびSからなる群から選択される1個または2個のさらなるヘテロ原子を有する3〜8員のヘテロシクリル環、ヘテロシクレニル環またはヘテロアリール環を形成し、該環は、独立して選択される1〜5個のR部分によって任意に置換されており;
は、それぞれがハロ、−OH、−CN、−NO、−N(R11および−S(O)11置換基のうちの少なくとも1つで任意に置換された、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、およびヘテロアリールアルキル基からなる群から独立して選択され;
は、H、−C(O)−R10、−C(O)−OR10、および−S(O)−OR10
ならびに、それぞれがハロ、−OH、−CN、−NO、−N(R11および−S(O)11置換基のうちの少なくとも1つで任意に置換された、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、およびヘテロアリールアルキル基からなる群から独立して選択され;および
10は、それぞれがハロ、−OH、−CN、−NO、−N(R11、および−S(O)11置換基のうちの少なくとも1つで任意に置換された、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、およびヘテロアリールアルキル基からなる群から選択され;
11は、Hならびにそれぞれがハロ、−OH、−CN、−NO、−N(R11’、および−S(O)11’からなる群から独立して選択される少なくとも1つの置換基で任意に置換された、アルキル、アルコキシ、アルケニル、アルケニルオキシ、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルコキシ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルアルキルからなる群から独立して選択される部分であり;
11’は、H、アルキル、アルコキシ、アルケニル、アルケニルオキシ、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルコキシ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルアルキルからなる群から独立して選択され;
12は、H、ハロ、−OH、−CN、−NO、−N(R11、および−S(O)11、ならびにそれぞれが、H、アルキル、ハロアルキル、ハロ、−OH、任意に置換されたアルコキシ、任意に置換されたアリールオキシ、任意に置換されたシクロアルコキシ、任意に置換されたヘテロアリールオキシ、任意に置換されたヘテロシクレニルオキシ、−CN、−NO、−N(R11、および−S(O)11からなる群から選択される置換基で、少なくとも1回、任意に置換された、アルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、アルケニルオキシ基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、ヘテロアリールオキシ基、ヘテロアリールアルキル基、ヘテロシクリル基、ヘテロシクレニル基、ヘテロシクレニルオキシ基、ヘテロシクリルアルキル基、ヘテロシクレニルアルキル基、アリールアルキルオキシ基、ヘテロアリールアルキルオキシ基、ヘテロシクリルアルキルオキシ基、およびヘテロシクレニルアルコキシ基からなる群から選択されるものから独立して選択され、ここで該任意に置換された、アルコキシ、アリールオキシ、任意に置換されたシクロアルコキシ、任意に置換されたヘテロアリールオキシ、およびヘテロシクレニルオキシは、置換される場合、R11で1回以上置換され;
mは、1〜5であり;
nは、独立して1〜3であり;
pは、独立して0〜2であり;
qは、独立して0〜6であり;
zは、0〜3であり:および
wが、0〜4であり、但し:
(a)J〜Jが、それぞれ−C(H)−であり、nが1であり、mが1であり、RがHであり、Aが3H−イミダゾール−4−イルであり、そしてXが−N(R)−である場合は、Rは−C(=O)−ナフチルではなく;
(b)J〜Jが、それぞれ−C(H)−であり、nが1であり、mが1であり、RがHであり、Aが1H−イミダゾール−4−イルであり、そしてXが−N(R)−である場合は、Rは−S(O)−ナフチルではなく;および
(c)J、J、およびJが、それぞれ−C(H)−であり、Jが−C(Br)−であり、nが2であり、mが1であり、Rが3−ベンジルであり、RがHであり、そしてXが−N(R)−である場合は、Rは−C(O)ベンジルではない、を有する)。
【請求項6】
構造式:
【化197】

により表わされる化合物、または該化合物の医薬的に許容される塩、エステル、溶媒和物もしくはプロドラッグ(式中、
は、H、−OH、ハロ、−CN、−NO、−SR−(CHYR、−(CHN(R)YR7’、−(CHOYR、−(CHON=CR7’、−P(=O)(OR)(OR7’)、−P(=O)(NR7’、−P(=O)R、ならびに、少なくとも1つのRにより任意に置換された、アルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、アルケニルオキシ基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、ヘテロアリールアルキル基、ヘテロシクリル基、およびヘテロシクリルアルキル基からなる群から選択され;
Xは、−O−、または−S(O)−であり;
Yは、結合、−C(=O)−、−C(=O)NR−、−C(=O)O−、−C(=O)−[C(R)(R)]n’−O−C(=O)−、−C(=O)N(R)−O−からなる群から選択され、ここで、RおよびRは、H、アルキル、アルコキシ、およびハロから独立して選択され、そしてRはHまたはアルキルであり;
は、Hならびに、少なくとも1つのRにより任意に置換された、アルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、アルケニルオキシ基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、ヘテロアリールアルキル基、ヘテロシクリル基、およびヘテロシクリルアルキル基からなる群から独立して選択され;
は、H、−CNおよびハロ、ならびに、少なくとも1つのRにより任意に置換された、アルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、アルケニルオキシ基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、ヘテロアリールアルキル基、ヘテロシクリル基、およびヘテロシクリルアルキル基からなる群から独立して選択され;
は、H、ハロ、−OH、−CN、−NO、−NR7’、および−S(O)
ならびに、それぞれがハロ、−OH、−CN、−NO、−NR7’、および−S(O)置換基のうちの少なくとも1つおよび/または1つの(=O)基で任意に置換された、アルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、アルケニルオキシ基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、ヘテロアリールアルキル基、ヘテロシクリル基、およびヘテロシクリルアルキル基からなる群から独立して選択され;
は、H、ならびに、それぞれがハロ、−OH、−CN、−NO、−NR7’、および−S(O)置換基のうちの少なくとも1つおよび/または1つまたは2つの(=O)基で任意に置換された、アルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、アルケニルオキシ基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、ヘテロアリールアルキル基、ヘテロシクリル基、およびヘテロシクリルアルキル基、ならびに−C(=O)R、−C(=O)OR、−C(=O)NR7’、−SOおよび−SONR7’からなる群から独立して選択され;
は、H、ならびにそれぞれがR12により1回以上、任意に置換された、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルキルアルキル基、シクロシクレニル基、シクロシクレニルアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、ヘテロシクリル基、ヘテロシクリルアルキル基、ヘテロシクレニル基、ヘテロシクレニルアルキル基、ヘテロアリール基、およびヘテロアリールアルキル基からなる群から独立して選択され;
7’は、H、ならびにそれぞれがR12により1回以上、任意に置換された、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルキルアルキル基、シクロシクレニル基、シクロシクレニルアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、ヘテロシクリル基、ヘテロシクリルアルキル基、ヘテロシクレニル基、ヘテロシクレニルアルキル基、ヘテロアリール基、およびヘテロアリールアルキル基からなる群から独立して選択され;または
およびR7’は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、N原子に加えて、O、N、−N(R)−およびSからなる群から選択される1個または2個のさらなるヘテロ原子を有する3〜8員のヘテロシクリル環、ヘテロシクレニル環またはヘテロアリール環を形成し、該環は、独立して選択される1〜5個のR部分によって任意に置換されており;
は、それぞれがハロ、−OH、−CN、−NO、−N(R11および−S(O)11置換基のうちの少なくとも1つで任意に置換された、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、およびヘテロアリールアルキル基からなる群から独立して選択され;
は、H、−C(O)−R10、−C(O)−OR10、および−S(O)−OR10
ならびに、それぞれがハロ、−OH、−CN、−NO、−N(R11および−S(O)11置換基のうちの少なくとも1つで任意に置換された、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、およびヘテロアリールアルキル基からなる群から独立して選択され;および
10は、それぞれがハロ、−OH、−CN、−NO、−N(R11、および−S(O)11置換基のうちの少なくとも1つで任意に置換された、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、およびヘテロアリールアルキル基からなる群から選択され;
11は、Hならびにそれぞれがハロ、−OH、−CN、−NO、−N(R11’、および−S(O)11’からなる群から独立して選択される少なくとも1つの置換基で任意に置換された、アルキル、アルコキシ、アルケニル、アルケニルオキシ、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルコキシ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルアルキルからなる群から独立して選択される部分であり;
11’は、H、アルキル、アルコキシ、アルケニル、アルケニルオキシ、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルコキシ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルアルキルからなる群から独立して選択され;
12は、H、ハロ、−OH、−CN、−NO、−N(R11、および−S(O)11、ならびにそれぞれが、H、アルキル、ハロアルキル、ハロ、−OH、任意に置換されたアルコキシ、任意に置換されたアリールオキシ、任意に置換されたシクロアルコキシ、任意に置換されたヘテロアリールオキシ、任意に置換されたヘテロシクレニルオキシ、−CN、−NO、−N(R11、および−S(O)11からなる群から選択される置換基で、少なくとも1回、任意に置換された、アルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、アルケニルオキシ基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、ヘテロアリールオキシ基、ヘテロアリールアルキル基、ヘテロシクリル基、ヘテロシクレニル基、ヘテロシクレニルオキシ基、ヘテロシクリルアルキル基、ヘテロシクレニルアルキル基、アリールアルキルオキシ基、ヘテロアリールアルキルオキシ基、ヘテロシクリルアルキルオキシ基、およびヘテロシクレニルアルコキシ基からなる群から選択されるものから独立して選択され、ここで該任意に置換されたアルコキシ、アリールオキシ、任意に置換されたシクロアルコキシ、任意に置換されたヘテロアリールオキシ、およびヘテロシクレニルオキシは、置換される場合、R11で1回以上置換され;
mは、1〜5であり;
nは、独立して1〜3であり;
pは、独立して0〜2であり;
qは、独立して0〜6であり;
zは、0〜3であり:および
wは、0〜4である)。
【請求項7】
構造式:
【化198】

により表わされる化合物または該化合物の医薬的に許容される塩もしくは溶媒和物(式中、
は、−(CHN(R)YR7’であり;
Xは、−O−、または−S(O)−であり;
、J、およびJは、独立して−N−または−C(R)−であり、但し、J、J、およびJの0〜3個は、−N−であり;
は、H、−OH、ハロ、−CN、−NO、ならびに、少なくとも1つのRにより任意に置換された、アルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、ヘテロアリールアルキル基、およびヘテロシクリル基からなる群から独立して選択され;
Yは、−C(=O)−、−C(=O)NR−、−C(=O)O−、−C(=O)−[C(R)(R)]n’−O−C(=O)−、または−C(=O)N(R)−O−であり、ここで、RおよびRは、H、アルキル、アルコキシ、およびハロから独立して選択され、そしてRはHまたはアルキルであり;
は、Hならびに、少なくとも1つのRにより任意に置換された、アルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、アルケニルオキシ基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、ヘテロアリールアルキル基、ヘテロシクリル基、およびヘテロシクリルアルキル基からなる群から独立して選択され;
は、H −CNおよびハロ、ならびに、少なくとも1つのRにより任意に置換された、アルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、アルケニルオキシ基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、ヘテロアリールアルキル基、ヘテロシクリル基、およびヘテロシクリルアルキル基からなる群から独立して選択され;
は、H、ハロ、−OH、−CN、−NO、−NR7’、および−S(O)
ならびに、それぞれがハロ、−OH、−CN、−NO、−NR7’および−S(O)置換基のうちの少なくとも1つで、および/または1つの(=O)基で任意に置換された、アルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、アルケニルオキシ基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、ヘテロアリールアルキル基、ヘテロシクリル基、およびヘテロシクリルアルキル基からなる群から独立して選択され;
は、H、ならびに、それぞれがハロ、−OH、−CN、−NO、−NR7’、および−S(O)置換基のうちの少なくとも1つおよび/または1つまたは2つの(=O)基で任意に置換された、アルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、アルケニルオキシ基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、ヘテロアリールアルキル基、ヘテロシクリル基、およびヘテロシクリルアルキル基、ならびに−C(=O)R、−C(=O)OR、−C(=O)NR7’、−SOおよび−SONR7’からなる群から独立して選択され;
は、H、ならびにそれぞれがR12により1回以上、任意に置換された、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルキルアルキル基、シクロシクレニル基、シクロシクレニルアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、ヘテロシクリル基、ヘテロシクリルアルキル基、ヘテロシクレニル基、ヘテロシクレニルアルキル基、ヘテロアリール基、およびヘテロアリールアルキル基からなる群から独立して選択され;
7’は、H、ならびにそれぞれがR12により1回以上、任意に置換された、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルキルアルキル基、シクロシクレニル基、シクロシクレニルアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、ヘテロシクリル基、ヘテロシクリルアルキル基、ヘテロシクレニル基、ヘテロシクレニルアルキル基、ヘテロアリール基、およびヘテロアリールアルキル基からなる群から独立して選択され;または
およびR7’は、窒素原子と一緒になって、N原子に加えて、O、N、−N(R)−およびSからなる群から選択される1個または2個のさらなるヘテロ原子を有する3〜8員のヘテロシクリル環、ヘテロシクレニル環またはヘテロアリール環を形成し、該環は、独立して選択される1〜5個のR部分によって任意に置換されており;
は、それぞれがハロ、−OH、−CN、−NO、−N(R11および−S(O)11置換基のうちの少なくとも1つで任意に置換された、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、およびヘテロアリールアルキル基からなる群から独立して選択され;
は、H、−C(O)−R10、−C(O)−OR10、および−S(O)−OR10
ならびに、それぞれがハロ、−OH、−CN、−NO、−N(R11、および−S(O)11置換基のうちの少なくとも1つで任意に置換された、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、およびヘテロアリールアルキル基からなる群から独立して選択され;および
10は、それぞれがハロ、−OH、−CN、−NO、−N(R11および−S(O)11置換基のうちの少なくとも1つで任意に置換された、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、およびヘテロアリールアルキル基からなる群から選択され;
11は、Hならびにそれぞれがハロ、−OH、−CN、−NO、−N(R11’、および−S(O)11’からなる群から独立して選択される少なくとも1つの置換基で任意に置換された、アルキル、アルコキシ、アルケニル、アルケニルオキシ、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルコキシ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルアルキルからなる群から独立して選択される部分であり;
11’は、H、アルキル、アルコキシ、アルケニル、アルケニルオキシ、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルコキシ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルアルキルからなる群から独立して選択され;
12は、H、ハロ、−OH、−CN、−NO、−N(R11、および−S(O)11、ならびに、それぞれが、H、アルキル、ハロアルキル、ハロ、−OH、任意に置換されたアルコキシ、任意に置換されたアリールオキシ、任意に置換されたシクロアルコキシ、任意に置換されたヘテロアリールオキシ、任意に置換されたヘテロシクレニルオキシ、−CN、−NO、−N(R11、および−S(O)11からなる群から選択される置換基で、少なくとも1回、任意に置換された、アルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、アルケニルオキシ基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、ヘテロアリールオキシ基、ヘテロアリールアルキル基、ヘテロシクリル基、ヘテロシクレニル基、ヘテロシクレニルオキシ基、ヘテロシクリルアルキル基、ヘテロシクレニルアルキル基、アリールアルキルオキシ基、ヘテロアリールアルキルオキシ基、ヘテロシクリルアルキルオキシ基、およびヘテロシクレニルアルコキシ基からなる群から選択されるものから独立して選択されており、ここで該任意に置換されたアルコキシ、アリールオキシ、任意に置換されたシクロアルコキシ、任意に置換されたヘテロアリールオキシ、およびヘテロシクレニルオキシは、置換される場合、R11で1回以上置換され;
mは、1〜5であり;
nは、独立して1〜3であり;
pは、独立して0〜2であり;
qは、独立して0〜6であり;
zは、0〜3であり:および
wは、0〜4である)。
【請求項8】
およびJが、−C(R)−であり;
が、−C(R)−または−N−であり;
Xが、−O−であり;
が、H、ハロ、または少なくとも1つのRで任意に置換されたアルキル基であり;
が、Hであり;
が、H、アルキルまたはCNであり;
が、Hまたはハロである、請求項7に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩、エステル、溶媒和物もしくはプロドラッグ。
【請求項9】
構造式:
【化199】

で表わされる化合物またはその医薬的に許容される塩、エステル、溶媒和物もしくはプロドラッグ(式中:
は、H、−OH、ハロ、−CN、−NO、−SR−(CHYR7’、−(CHN(R)YR7’、−(CHOYR、−(CHON=CR7’、ならびに、少なくとも1つのRにより任意に置換された、アルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、アルケニルオキシ基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、ヘテロアリールアルキル基、ヘテロシクリル基、およびヘテロシクリルアルキル基からなる群から選択され;
Yは、結合、−C(=O)−、−C(=O)NR−、−C(=O)O−、−C(=O)−[C(R)(R)]n’−O−C(=O)−、−C(=O)N(R)−O−であり、ここで、RおよびRは、H、アルキル、アルコキシ、およびハロからなる群から独立して選択され、そしてRはHまたはアルキルであり;
は、H、−CNおよび少なくとも1つのRにより任意に置換されたアルキルからなる群から独立して選択され;
は、H、ハロ、−OH、−CN、−NO、−NR7’、および−S(O)
ならびに、それぞれがハロ、−OH、−CN、−NO、−NR7’および−S(O)置換基のうちの少なくとも1つで任意に置換された、アルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、アルケニルオキシ基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、ヘテロアリールアルキル基、ヘテロシクリル基、およびヘテロシクリルアルキル基からなる群から独立して選択され;
は、H、ならびにそれぞれがR12により1回以上、任意に置換された、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルキルアルキル基、シクロシクレニル基、シクロシクレニルアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、ヘテロシクリル基、ヘテロシクリルアルキル基、ヘテロシクレニル基、ヘテロシクレニルアルキル基、ヘテロアリール基、およびヘテロアリールアルキル基からなる群から独立して選択され;
7’は、H、ならびにそれぞれがR12により1回以上、任意に置換された、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルキルアルキル基、シクロシクレニル基、シクロシクレニルアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、ヘテロシクリル基、ヘテロシクリルアルキル基、ヘテロシクレニル基、ヘテロシクレニルアルキル基、ヘテロアリール基、およびヘテロアリールアルキル基からなる群から独立して選択され;または
およびR7’は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、N原子に加えて、O、N、−N(R)−およびSからなる群から選択される1個または2個のさらなるヘテロ原子を有する3〜8員のヘテロシクリル環、ヘテロシクレニル環またはヘテロアリール環を形成し、該環は、独立して選択される1〜5個のR部分によって任意に置換され;
は、H、−C(O)−R10、−C(O)−OR10、および−S(O)−OR10
ならびに、それぞれがハロ、−OH、−CN、−NO、−N(R11、および−S(O)11置換基のうちの少なくとも1つで任意に置換された、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、およびヘテロアリールアルキル基からなる群から独立して選択され;および
10は、それぞれがハロ、−OH、−CN、−NO、−N(R11、および−S(O)11置換基のうちの少なくとも1つで任意に置換されたアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、およびヘテロアリールアルキル基からなる群から選択され;
11は、Hならびにそれぞれがハロ、−OH、−CN、−NO、−N(R11’、および−S(O)11’からなる群から独立して選択される少なくとも1つの置換基で任意に置換された、アルキル、アルコキシ、アルケニル、アルケニルオキシ、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルコキシ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルアルキルからなる群から独立して選択される部分であり;
11’は、H、アルキル、アルコキシ、アルケニル、アルケニルオキシ、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルコキシ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルアルキルからなる群から独立して選択され;
12は、H、ハロ、OH、−CN、−NO、−N(R11、および−S(O)11、ならびにそれぞれが、H、アルキル、ハロアルキル、ハロ、−OH、任意に置換されたアルコキシ、任意に置換されたアリールオキシ、任意に置換されたシクロアルコキシ、任意に置換されたヘテロアリールオキシ、任意に置換されたヘテロシクレニルオキシ、−CN、−NO、−N(R11、および−S(O)11からなる群から選択される置換基で少なくとも1回、任意に置換された、アルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、アルケニルオキシ基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、ヘテロアリールオキシ基、ヘテロアリールアルキル基、ヘテロシクリル基、ヘテロシクレニル基、ヘテロシクレニルオキシ基、ヘテロシクリルアルキル基、ヘテロシクレニルアルキル基、アリールアルキルオキシ基、ヘテロアリールアルキルオキシ基、ヘテロシクリルアルキルオキシ基、およびヘテロシクレニルアルコキシ基からなる群から独立して選択され、ここで該任意に置換されたアルコキシ、アリールオキシ、任意に置換されたシクロアルコキシ、任意に置換されたヘテロアリールオキシ、およびヘテロシクレニルオキシは、置換される場合、R11で1回以上置換され;
pは、0〜2であり;
qは、0〜6であり;および
zは、0〜3である)。
【請求項10】
およびJが、−C(R)−であり;
が、−C(R)−または−N−であり;
Xが、−O−であり;
が、H、ハロ、または少なくとも1つのRで任意に置換されたアルキル基であり;
が、Hであり;
が、H、アルキルまたはCNであり;
が、Hまたはハロである、請求項2に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩、エステル、溶媒和物もしくはプロドラッグ。
【請求項11】
以下:
【化200】

【化201】

からなる群から選択される化合物またはその医薬的に許容される塩もしくは溶媒和物。
【請求項12】
以下:
【化202】

からなる群から選択される化合物またはその医薬的に許容される塩。
【請求項13】
請求項12に記載の少なくとも1つの化合物、またはその医薬的に許容される塩もしくは溶媒和物、および少なくとも1つの医薬的に許容される担体、アジュバントもしくはビヒクルを含む医薬組成物。
【請求項14】
α2Cアドレナリン受容体と関連する1つ以上の状態を治療するための方法であって、該治療を必要とする哺乳動物に請求項12に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩もしくは溶媒和物を投与することを含む方法。
【請求項15】
請求項1に記載の少なくとも1つの化合物、またはその医薬的に許容される塩もしくは溶媒和物、および少なくとも1つの医薬的に許容される担体、アジュバントもしくはビヒクルを含む医薬組成物。
【請求項16】
請求項11に記載の少なくとも1つの化合物、またはその医薬的に許容される塩もしくは溶媒和物、および少なくとも1つの医薬的に許容される担体、アジュバントもしくはビヒクルを含む医薬組成物。
【請求項17】
1つ以上のさらなる治療剤をさらに含む、請求項15に記載の医薬組成物。
【請求項18】
1つ以上のさらなる治療剤をさらに含む、請求項16に記載の医薬組成物。
【請求項19】
前記さらなる治療剤が、抗炎症性ステロイド、PDE−4阻害剤、抗ムスカリン剤、クロモリンナトリウム、H受容体アンタゴニスト、5−HTアゴニスト、NSAID、アンジオテンシン変換酵素阻害剤、アンジオテンシンII受容体アゴニスト、β−遮断薬、β−アゴニスト、ロイコトリエンアンタゴニスト、利尿薬、アルドステロンアンタゴニスト、イオンチャネル型薬剤、ナトリウム利尿ペプチド、疼痛管理薬、抗不安薬、抗片頭痛薬、ならびに心臓病、精神病性障害、および緑内障を治療するための適切な治療剤からなる群から選択される、請求項17に記載の医薬組成物。
【請求項20】
前記さらなる治療剤が、ステロイド、PDE−4阻害剤、抗ムスカリン剤、クロモリンナトリウム、H受容体アンタゴニスト、5−HTアゴニスト、NSAID、アンジオテンシン変換酵素阻害剤、アンジオテンシンII受容体アゴニスト、β−遮断薬、β−アゴニスト、ロイコトリエンアンタゴニスト、利尿薬、アルドステロンアンタゴニスト、イオンチャネル型薬剤、ナトリウム利尿ペプチド、疼痛管理薬、抗不安薬、抗片頭痛薬、ならびに心臓病、精神病性障害、および緑内障を治療するための適切な治療剤からなる群から選択される、請求項18に記載の医薬組成物。
【請求項21】
α2Cアドレナリン受容体を選択的に刺激することを必要とする細胞において該受容体を選択的に刺激するための方法であって、該細胞を治療有効量の請求項1に記載の少なくとも1つの化合物またはその塩もしくは溶媒和物と接触させることを含む、方法。
【請求項22】
α2Cアドレナリン受容体と関連する1つ以上の状態を治療するための方法であって、該治療が必要な哺乳動物に請求項1に記載の少なくとも1つの化合物またはその塩もしくは溶媒和物を投与することを含む方法。
【請求項23】
α2Cアドレナリン受容体と関連する1つ以上の状態を治療するための方法であって、該治療が必要な哺乳動物に請求項11に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩もしくは溶媒和物を投与することを含む方法。
【請求項24】
前記状態が、アレルギー性鼻炎、うっ血、疼痛、下痢、緑内障、うっ血性心不全、虚血性心疾患、躁病障害、うつ病、不安、片頭痛、ストレス性尿失禁、虚血からのニューロン損傷、および統合失調症からなる群から選択される、請求項22に記載の方法。
【請求項25】
前記状態が、アレルギー性鼻炎、うっ血、疼痛、下痢、緑内障、うっ血性心不全、虚血性心疾患、躁病障害、うつ病、不安、および統合失調症からなる群から選択される、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
前記状態が、うっ血である、請求項24に記載の方法。
【請求項27】
前記状態が、うっ血である、請求項25に記載の方法。
【請求項28】
前記うっ血が、通年性アレルギー性鼻炎、季節性アレルギー性鼻炎、非アレルギー性鼻炎、血管運動神経性鼻炎、薬物性鼻炎、副鼻腔炎、急性副鼻腔炎、または慢性副鼻腔炎と関連する、請求項26に記載の方法。
【請求項29】
前記うっ血が、ポリープに起因するかまたはウイルス誘発性である、請求項26に記載の方法。
【請求項30】
前記うっ血が、通年性アレルギー性鼻炎、季節性アレルギー性鼻炎、非アレルギー性鼻炎、血管運動神経性鼻炎、薬物性鼻炎、副鼻腔炎、急性副鼻腔炎、または慢性副鼻腔炎と関連する、請求項27に記載の方法。
【請求項31】
前記うっ血が、ポリープに起因するかまたはウイルス誘発性である、請求項27に記載の方法。
【請求項32】
前記状態が疼痛である、請求項24に記載の方法。
【請求項33】
前記疼痛が、神経障害、炎症、関節炎または糖尿病と関連する、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記状態が疼痛である、請求項25に記載の方法。
【請求項35】
前記疼痛が、神経障害、炎症、関節炎または糖尿病と関連する、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
単離および精製された形態である、請求項1に記載の化合物。

【公表番号】特表2010−518162(P2010−518162A)
【公表日】平成22年5月27日(2010.5.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−549597(P2009−549597)
【出願日】平成20年2月11日(2008.2.11)
【国際出願番号】PCT/US2008/001776
【国際公開番号】WO2008/100463
【国際公開日】平成20年8月21日(2008.8.21)
【出願人】(596129215)シェーリング コーポレイション (785)
【氏名又は名称原語表記】Schering Corporation
【出願人】(509228466)ファーマコピア, エルエルシー (4)
【Fターム(参考)】