α5−β1抗体及びそれらの使用
本開示は、高親和性を有するインテグリンα5β1に特異的に結合する、分離されたモノクローナル抗体、特にヒトモノクローナル抗体、又はその抗原結合部分を提供する。本開示の抗体をコード化する核酸分子、発現ベクター、宿主細胞及び本開示の抗体を発現させる方法も提供される。イムノコンジュゲート、二重特異性分子及び抗体又はその抗原結合部分を含む医薬組成物も提供される。本開示は、本明細書に記載の抗α5β1抗体又はその抗原結合部分を使用して種々のがんを処置する方法をも提供する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)1×10-7M以下のKDでヒトインテグリンα5β1に結合し;そして
(b)抗体依存性細胞傷害(ADCC)を誘導することができる;
分離されたモノクローナル抗体、又はその抗原結合部分。
【請求項2】
サブクラスIgG1の完全長ヒト抗体である、請求項1に記載の抗体。
【請求項3】
抗体又は抗原結合部分が5×10-8M以下のKDでヒトインテグリンα5β1に結合する、請求項1に記載の抗体又はその抗原結合部分。
【請求項4】
1×10-7M以下のKDでヒトインテグリンα5β1に結合し、そして配列番号7に記載のアミノ酸配列と少なくとも90%同一である重鎖可変領域を含む、分離されたモノクローナル抗体又はその抗原結合部分。
【請求項5】
配列番号8に記載のアミノ酸配列と少なくとも90%同一である軽鎖可変領域を更に含む、請求項4に記載の抗体又はその抗原結合部分。
【請求項6】
(a)配列番号1を含む重鎖可変領域CDR1;
(b)配列番号2を含む重鎖可変領域CDR2;
(c)配列番号3を含む重鎖可変領域CDR3;
(d)配列番号4を含む軽鎖可変領域CDR1;
(e)配列番号5を含む軽鎖可変領域CDR2;及び
(f)配列番号6を含む軽鎖可変領域CDR3;
を含む、分離されたモノクローナル抗体又はその抗原結合部分。
【請求項7】
(a)配列番号7のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;及び
(b)配列番号8のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域;
を含む、請求項6に記載の抗体又は抗原結合部分。
【請求項8】
抗体がヒト完全長IgG1抗体であり、そしてここで抗体のFc領域の少なくとも1つのアミノ酸が突然変異し、そして更にここで該抗体は該少なくとも1つの該アミノ酸が突然変異していない同一抗体よりも大きいADCCを示す請求項1〜7のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項9】
請求項8に記載の抗体であって、少なくとも1つの突然変異がセリン247、アラニン338、又はイソロイシン340のアミノ酸位置で起こる、上記抗体。
【請求項10】
少なくとも1つの突然変異が、セリン247からアスパラギン酸(S247D)、アラニン338からロイシン(A338L)、及びイソロイシン340からグルタミン酸(I340E)から成る群から選択される、請求項9に記載の抗体。
【請求項11】
抗体が突然変異S247D、A338L、及びI340Eを含む、請求項10に記載の抗体。
【請求項12】
抗体が配列番号9に記載のアミノ酸配列と少なくとも90%同一である重鎖アミノ酸配列を含む、請求項6に記載の抗体。
【請求項13】
抗体が配列番号10に記載のアミノ酸配列と少なくとも90%同一である軽鎖アミノ酸配列を含む、請求項6に記載の抗体。
【請求項14】
抗体が配列番号9に記載のアミノ酸配列と少なくとも90%同一である重鎖アミノ酸配列、及び配列番号10に記載のアミノ酸配列と少なくとも90%同一である軽鎖アミノ酸配列を含む、請求項6に記載の抗体。
【請求項15】
請求項1〜14のいずれか1項に記載の抗体又は抗原結合部分、及び薬学的に許容される担体を含む組成物。
【請求項16】
請求項1〜14のいずれか1項に記載の、任意の抗体の重鎖及び/又は軽鎖、又はその抗原結合部分をコード化する分離された核酸分子。
【請求項17】
請求項16に記載の核酸分子を含む、発現ベクター。
【請求項18】
請求項17に記載の発現ベクターを含む、宿主細胞。
【請求項19】
請求項18に記載の宿主細胞において抗体又は抗原結合部分を発現させることを含む、抗α5β1抗体又はその抗原結合部分を調製する方法。
【請求項20】
細胞を、腫瘍細胞の増殖を阻害するのに有効な量の請求項1〜14のいずれか1項に記載の抗体又はその抗原結合部分と接触させることを含む、インテグリンα5β1を発現する腫瘍細胞の増殖を阻害する方法。
【請求項1】
(a)1×10-7M以下のKDでヒトインテグリンα5β1に結合し;そして
(b)抗体依存性細胞傷害(ADCC)を誘導することができる;
分離されたモノクローナル抗体、又はその抗原結合部分。
【請求項2】
サブクラスIgG1の完全長ヒト抗体である、請求項1に記載の抗体。
【請求項3】
抗体又は抗原結合部分が5×10-8M以下のKDでヒトインテグリンα5β1に結合する、請求項1に記載の抗体又はその抗原結合部分。
【請求項4】
1×10-7M以下のKDでヒトインテグリンα5β1に結合し、そして配列番号7に記載のアミノ酸配列と少なくとも90%同一である重鎖可変領域を含む、分離されたモノクローナル抗体又はその抗原結合部分。
【請求項5】
配列番号8に記載のアミノ酸配列と少なくとも90%同一である軽鎖可変領域を更に含む、請求項4に記載の抗体又はその抗原結合部分。
【請求項6】
(a)配列番号1を含む重鎖可変領域CDR1;
(b)配列番号2を含む重鎖可変領域CDR2;
(c)配列番号3を含む重鎖可変領域CDR3;
(d)配列番号4を含む軽鎖可変領域CDR1;
(e)配列番号5を含む軽鎖可変領域CDR2;及び
(f)配列番号6を含む軽鎖可変領域CDR3;
を含む、分離されたモノクローナル抗体又はその抗原結合部分。
【請求項7】
(a)配列番号7のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;及び
(b)配列番号8のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域;
を含む、請求項6に記載の抗体又は抗原結合部分。
【請求項8】
抗体がヒト完全長IgG1抗体であり、そしてここで抗体のFc領域の少なくとも1つのアミノ酸が突然変異し、そして更にここで該抗体は該少なくとも1つの該アミノ酸が突然変異していない同一抗体よりも大きいADCCを示す請求項1〜7のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項9】
請求項8に記載の抗体であって、少なくとも1つの突然変異がセリン247、アラニン338、又はイソロイシン340のアミノ酸位置で起こる、上記抗体。
【請求項10】
少なくとも1つの突然変異が、セリン247からアスパラギン酸(S247D)、アラニン338からロイシン(A338L)、及びイソロイシン340からグルタミン酸(I340E)から成る群から選択される、請求項9に記載の抗体。
【請求項11】
抗体が突然変異S247D、A338L、及びI340Eを含む、請求項10に記載の抗体。
【請求項12】
抗体が配列番号9に記載のアミノ酸配列と少なくとも90%同一である重鎖アミノ酸配列を含む、請求項6に記載の抗体。
【請求項13】
抗体が配列番号10に記載のアミノ酸配列と少なくとも90%同一である軽鎖アミノ酸配列を含む、請求項6に記載の抗体。
【請求項14】
抗体が配列番号9に記載のアミノ酸配列と少なくとも90%同一である重鎖アミノ酸配列、及び配列番号10に記載のアミノ酸配列と少なくとも90%同一である軽鎖アミノ酸配列を含む、請求項6に記載の抗体。
【請求項15】
請求項1〜14のいずれか1項に記載の抗体又は抗原結合部分、及び薬学的に許容される担体を含む組成物。
【請求項16】
請求項1〜14のいずれか1項に記載の、任意の抗体の重鎖及び/又は軽鎖、又はその抗原結合部分をコード化する分離された核酸分子。
【請求項17】
請求項16に記載の核酸分子を含む、発現ベクター。
【請求項18】
請求項17に記載の発現ベクターを含む、宿主細胞。
【請求項19】
請求項18に記載の宿主細胞において抗体又は抗原結合部分を発現させることを含む、抗α5β1抗体又はその抗原結合部分を調製する方法。
【請求項20】
細胞を、腫瘍細胞の増殖を阻害するのに有効な量の請求項1〜14のいずれか1項に記載の抗体又はその抗原結合部分と接触させることを含む、インテグリンα5β1を発現する腫瘍細胞の増殖を阻害する方法。
【図1−1】
【図1−2】
【図1−3】
【図1−4】
【図1−5】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図9】
【図10A】
【図10B】
【図10C】
【図11A】
【図11B】
【図12】
【図13A】
【図13B】
【図13C】
【図1−2】
【図1−3】
【図1−4】
【図1−5】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図9】
【図10A】
【図10B】
【図10C】
【図11A】
【図11B】
【図12】
【図13A】
【図13B】
【図13C】
【公表番号】特表2011−526480(P2011−526480A)
【公表日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−545270(P2010−545270)
【出願日】平成21年2月4日(2009.2.4)
【国際出願番号】PCT/US2009/033042
【国際公開番号】WO2009/100110
【国際公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【出願人】(510149389)ブリストル−マイヤーズ・スクイブ・カンパニー (5)
【出願人】(593141953)ファイザー・インク (302)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年2月4日(2009.2.4)
【国際出願番号】PCT/US2009/033042
【国際公開番号】WO2009/100110
【国際公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【出願人】(510149389)ブリストル−マイヤーズ・スクイブ・カンパニー (5)
【出願人】(593141953)ファイザー・インク (302)
【Fターム(参考)】
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