説明

βアミロイドペプチドを認識するヒト化抗体

【課題】患者の脳中のAβのアミロイド沈着物を伴う疾患の治療のための改良された作用
物質および方法を提供する。
【解決手段】本発明は、少なくとも部分的に、Aβペプチドに特異的に結合しかつアミロ
イド原性障害に関連する斑負荷の低下および/もしくは神経炎性ジストロフィーの低下で
有効である、2種のモノクローナル抗体の同定および特徴づけに基づく、予防的および/
もしくは治療的使用のための多様なヒト化抗体の設計により、これらの抗体の可変領域の
ヒト化を特徴とする。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒト化免疫グロブリンL鎖であって、以下:
(i)配列番号2として示される3D6免疫グロブリンL鎖可変領域配列からの少なく
とも1個の可変領域相補性決定領域(CDR)、ならびに
(ii)ヒトアクセプター免疫グロブリンL鎖配列からの可変枠組み領域であって、該
L鎖が、以下:
(a)カノニカル枠組み残基のうちの少なくとも1個の置換;および
(b)鎖間充填枠組み残基のうちの少なくとも1個の置換;および必要に応じて
(c)バーニア領域枠組み残基のうちの少なくとも1個の置換または希少枠組み残基
のうちの少なくとも1個の置換
を含み、そして該置換がマウス3D6 L鎖可変領域配列からの対応するアミノ酸残基
によるものである、可変枠組み領域
を含む、ヒト化免疫グロブリンL鎖。
【請求項2】
バーニア領域枠組み残基のうちの少なくとも1個の置換または希少枠組み残基のうちの少
なくとも1個の置換を含む、請求項1に記載のL鎖。
【請求項3】
バーニア領域枠組み残基のうちの少なくとも1個の置換を含む、請求項1または請求項2
に記載のL鎖。
【請求項4】
希少枠組み残基のうちの少なくとも1個の置換を含む、請求項1または請求項2に記載の
L鎖。
【請求項5】
カノニカル枠組み残基がL2、L48、L64およびL71(Kabatの番号付け協定
)からなる群より選択される、請求項1〜4のいずれか1項に記載のL鎖。
【請求項6】
鎖間充填枠組み残基がL36、L38、L44、L46、L87およびL98(Kaba
tの番号付け協定)からなる群より選択される、請求項1〜5のいずれか1項に記載のL
鎖。
【請求項7】
バーニア領域枠組み残基がL4、L35、L47、L49、L66、L68およびL69
(Kabatの番号付け協定)からなる群より選択される、請求項1〜6のいずれか1項
に記載のL鎖。
【請求項8】
希少枠組み残基がL1、L15、L83およびL85(Kabatの番号付け協定)から
なる群より選択される、請求項1〜7のいずれか1項に記載のL鎖。
【請求項9】
3D6免疫グロブリンL鎖可変領域配列からの3つの相補性決定領域(CDR1〜3)を
含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載のL鎖。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれか1項に記載のL鎖であって、以下:
(a)L2カノニカル枠組み残基(Kabatの番号付け協定)の置換;
(b)L36およびL47の鎖間充填枠組み残基(Kabatの番号付け協定)のうち
の1つの置換;ならびに
(c)L1希少枠組み残基(Kabatの番号付け協定)の置換
を含み、該置換がマウス3D6 L鎖可変領域配列からの対応するアミノ酸残基による置
換であり、そして該L鎖の残部がヒト免疫グロブリン由来である、L鎖。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれか1項に記載のL鎖であって、以下:
(a)L2カノニカル枠組み残基(Kabatの番号付け協定)の置換;ならびに
(b)L36およびL47の鎖間充填枠組み残基(Kabatの番号付け協定)のうち
の1つの置換;
を含み、該置換がマウス3D6 L鎖可変領域配列からの対応するアミノ酸残基による置
換であり、そして該L鎖の残部がヒト免疫グロブリン由来である、L鎖。
【請求項12】
前記ヒト免疫グロブリンアクセプターL鎖配列がサブタイプκII(Kabat協定)の
ものである、請求項1〜11のいずれか1項に記載のL鎖。
【請求項13】
前記ヒトアクセプター免疫グロブリンL鎖配列が、Kabat番号019230、Kab
at番号005131、Kabat番号005058、Kabat番号005057、K
abat番号005059、Kabat番号U21040およびKabat番号U416
45からなる群より選択される、請求項12に記載のL鎖。
【請求項14】
前記L鎖の最低1個の希少ヒト枠組み残基が、その位置のヒト可変L鎖配列に普遍的であ
るアミノ酸残基で置換される、請求項1〜14のいずれか1項に記載のL鎖。
【請求項15】
前記L鎖の最低1個の希少ヒト枠組み残基が、生殖細胞系可変L鎖配列からの対応するア
ミノ酸残基で置換される、請求項1〜14のいずれか1項に記載のL鎖。
【請求項16】
前記生殖細胞系可変L鎖配列が、A1、A17、A18、A2およびA19よりなる群か
ら選択される、請求項15に記載のL鎖。
【請求項17】
請求項14〜16のいずれか1項に記載のL鎖であって、ここで、前記L鎖の希少枠組み
残基が、ヒトL鎖可変領域サブグループ中のL鎖可変領域配列のうち10%未満の該位置
における存在に基づき選択され、かつ前記普遍的な残基が、該ヒトL鎖可変領域サブグル
ープ中の配列のうち50%を超える該位置での存在に基づき選択される、L鎖。
【請求項18】
ヒト化免疫グロブリンH鎖であって、以下:
(i)配列番号4として示される3D6免疫グロブリンH鎖可変領域配列からの少なく
とも1個の可変領域相補性決定領域(CDR)、ならびに
(ii)ヒトアクセプター免疫グロブリンH鎖配列からの可変枠組み領域であって、該
H鎖が、以下:
(a)カノニカル枠組み残基のうちの少なくとも1個の置換、
(b)鎖間充填枠組み残基のうちの少なくとも1個の置換、および
(c)バーニア領域枠組み残基のうちの少なくとも1個の置換または希少枠組み残基
のうちの少なくとも1個の置換
を含み、そして該置換がマウス3D6 H鎖可変領域配列からの対応するアミノ酸残基
である、可変枠組み領域、
を含む、H鎖。
【請求項19】
バーニア領域枠組み残基のうちの少なくとも1個の置換を含む、請求項18に記載のH鎖

【請求項20】
希少枠組み残基のうちの少なくとも1個の置換を含む、請求項18に記載のH鎖。
【請求項21】
前記カノニカル枠組み残基がH24、H26、H27、H29、H71およびH94(K
abatの番号付け協定)からなる群より選択される、請求項18に記載のH鎖。
【請求項22】
前記鎖間充填枠組み残基がH37、H39、H45、H47、H91、H93およびH1
03(Kabatの番号付け協定)からなる群より選択される、請求項18または請求項
19に記載のH鎖。
【請求項23】
前記バーニア領域枠組み残基がH2、H28、H30、H48、H49、H67、H69
およびH80(Kabatの番号付け協定)からなる群より選択される、請求項18〜2
0のいずれか1項に記載のH鎖。
【請求項24】
前記希少枠組み残基がH40およびH42(Kabatの番号付け協定)からなる群より
選択される、請求項18〜23のいずれか1項に記載のL鎖。
【請求項25】
3D6免疫グロブリンH鎖可変領域配列からの3つの相補性決定領域(CDR1〜3)を
含む、請求項18〜24のいずれか1項に記載のH鎖。
【請求項26】
請求項18〜25のいずれか1項に記載のH鎖であって、以下:
(a)H94カノニカル枠組み残基(Kabatの番号付け協定)の置換;
(b)H93鎖間充填枠組み残基(Kabatの番号付け協定)の置換;ならびに
(c)H49バーニア領域枠組み残基(Kabatの番号付け協定)の置換
を含み、該置換がマウス3D6 H鎖可変領域配列からの対応するアミノ酸残基であり、
そして該H鎖の残部がヒト免疫グロブリン由来である、H鎖。
【請求項27】
前記ヒト免疫グロブリンアクセプターH鎖配列がサブタイプIII(Kabat協定)の
ものである、請求項18〜26のいずれか1項に記載のH鎖。
【請求項28】
前記ヒトアクセプター免疫グロブリンH鎖配列が、Kabat番号045919、Kab
at番号000459、Kabat番号000553、Kabat番号000386およ
びKabat番号M23691からなる群より選択される、請求項27記載のH鎖。
【請求項29】
前記H鎖の少なくとも1個の希少ヒト枠組み残基が、その位置のヒト可変H鎖配列に普遍
的であるアミノ酸残基で置換される、請求項18〜28のいずれか1項に記載のH鎖。
【請求項30】
前記H鎖の少なくとも1個の希少ヒト枠組み残基が、生殖細胞系可変H鎖配列からの対応
するアミノ酸残基で置換される、請求項18〜29のいずれか1項に記載のH鎖。
【請求項31】
前記生殖細胞系可変H鎖配列が、VH3−48、VH3−23、VH3−7、VH3−2
1およびVH3−11からなる群より選択される、請求項30に記載のH鎖。
【請求項32】
請求項29〜31のいずれか1項に記載のH鎖であって、ここで、前記H鎖の希少枠組み
残基が、ヒトH鎖可変領域サブグループ中のH鎖可変領域配列のうち10%未満の該位置
における存在に基づき選択され、かつ前記普遍的な残基が、該ヒトH鎖可変領域サブグル
ープ中の配列のうち50%を超える該位置での存在に基づき選択される、H鎖。
【請求項33】
請求項1〜17のいずれか1項に記載のL鎖、および請求項18〜32のいずれか1項に
記載のH鎖を含む、βアミロイドペプチド(Aβ)に特異的に結合する、ヒト化免疫グロ
ブリンまたはその免疫グロブリンの抗原結合エレメント。
【請求項34】
ヒト化免疫グロブリンまたはその抗原結合フラグメントであって、以下:
(i)配列番号2として示される3D6免疫グロブリンL鎖可変領域配列からの少なくと
も1個の可変領域相補性決定領域(CDR)、およびヒトアクセプター免疫グロブリンL
鎖配列からの可変枠組み領域を含む、L鎖、ならびに
(ii)配列番号4として示される3D6免疫グロブリンH鎖可変領域配列からの少なく
とも1個の可変領域CDR、およびヒトアクセプター免疫グロブリンH鎖からの可変枠組
み領域を含む、H鎖、
を含み、但し、該ヒト化免疫グロブリンまたはその抗原結合フラグメントは、以下:
(a)L2、L48、L64、L71、H24、H26、H27、H29、H71およ
びH94(Kabatの番号付け協定)からなる群より選択されるカノニカル枠組み残基
のうちの少なくとも1個の置換;
(b)L36、L38、L44、L46、L87、L98、H37、H39、H45、
H47、H91、H93およびH103(Kabatの番号付け協定)からなる群より選
択される鎖間充填残基のうちの少なくとも1個の置換;
(c)L4、L35、L47、L49、L66、L68、L69、H2、H28、H3
0、H48、H49、H67、H69およびH80(Kabatの番号付け協定)からな
る群より選択されるバーニア領域枠組み残基のうちの少なくとも1つの置換、またはL1
、L15、L83、L85、H40およびH42(Kabatの番号付け協定)からなる
群より選択される希少枠組み残基のうちの少なくとも1個の置換、
を含み、ここで該置換が、マウス3D6 L鎖可変領域配列またはマウス3D6 H鎖可
変領域からの対応するアミノ酸残基によるものである、ヒト化免疫グロブリン。
【請求項35】
L4、L35、L47、L49、L66、L68、L69、H2、H28、H30、H4
8、H49、H67、H69およびH80からなる群より選択されるバーニア領域枠組み
残基のうちの少なくとも1つの置換を含む、請求項34に記載のヒト化免疫グロブリンま
たは抗原結合フラグメント。
【請求項36】
L1、L15、L83、L85、H40およびH42からなる群より選択される希少枠組
み残基のうちの少なくとも1個の置換を含む、請求項34に記載のヒト化免疫グロブリン
または抗原結合フラグメント
【請求項37】
前記L鎖が3D6免疫グロブリンL鎖可変領域配列からの3つの相補性決定領域(CDR
1〜3)を含む、請求項34に記載のヒト化免疫グロブリンまたは抗原結合フラグメント

【請求項38】
前記H鎖が3D6免疫グロブリンH鎖可変領域配列からの3つの相補性決定領域(CDR
1〜3)を含む、請求項28または請求項35に記載のヒト化免疫グロブリンまたは抗原
結合フラグメント。
【請求項39】
前記L鎖が3D6免疫グロブリンL鎖可変領域配列からの3つの相補性決定領域(CDR
1〜3)を含み、かつ前記H鎖が3D6免疫グロブリンH鎖可変領域からの3つの相補性
決定領域(CDR1〜3)を含む、請求項36〜38のうちのいずれか1項に記載のヒト
化免疫グロブリンまたは抗原結合フラグメント。
【請求項40】
請求項36〜39のいずれか1項に記載のヒト化免疫グロブリンまたは抗原結合フラグメ
ントであって、以下:
(i)L4、L35、L47、L49、L66、L68、L69、H2、H28、H3
0、H48、H49、H67、H69およびH80(Kabatの番号付け協定)からな
る群より選択されるバーニア領域枠組み残基のうちの少なくとも1つの置換、および
(ii)L1、L15、L83、L85、H40およびH42(Kabatの番号付け
協定)からなる群より選択される希少枠組み残基のうちの少なくとも1個の置換
を含む、ヒト化免疫グロブリンまたは抗原結合フラグメント
【請求項41】
ヒトアクセプター免疫グロブリンL鎖配列がサブタイプκII(Kabat協定)のもの
である、請求項36〜40のいずれか1項に記載のヒト化免疫グロブリンまたは抗原結合
フラグメント。
【請求項42】
ヒトアクセプター免疫グロブリンH鎖配列がサブタイプIII(Kabat協定)のもの
である、請求項36〜41のいずれか1項に記載のヒト化免疫グロブリンまたは抗原結合
フラグメント。
【請求項43】
前記ヒトアクセプター免疫グロブリンL鎖配列が、Kabat番号019230、Kab
at番号005131、Kabat番号005058、Kabat番号005057、K
abat番号005059、Kabat番号U21040およびKabat番号U416
45からなる群より選択される、請求項41記載のヒト化免疫グロブリンまたは抗原結合
フラグメント。
【請求項44】
前記L鎖の少なくとも1つの希少枠組み残基が、ヒト可変L鎖配列からのその位置に普遍
的なアミノ酸残基で置換される、請求項36〜43のいずれか1項に記載のヒト化免疫グ
ロブリンまたは抗原結合フラグメント。
【請求項45】
前記L鎖の少なくとも1つの希少ヒト枠組み残基が、生殖細胞系可変L鎖配列からの対応
するアミノ酸残基で置換される、請求項36〜44のいずれか1項に記載のヒト化免疫グ
ロブリンまたは抗原結合フラグメント
【請求項46】
前記生殖細胞系可変L鎖配列が、A1、A17、A18、A2およびA19からなる群よ
り選択される、請求項45に記載のヒト化免疫グロブリンまたは抗原結合フラグメント。
【請求項47】
請求項44〜46のいずれか1項に記載のヒト化免疫グロブリンまたは抗原結合フラグメ
ントであって、ここで、前記L鎖の希少枠組み残基が、ヒトL鎖可変領域サブグループ中
のL鎖可変領域配列のうち10%未満の該位置における存在に基づき選択され、かつ前記
普遍的な残基が、該L鎖可変領域サブグループ中の配列のうち50%を超える該位置での
存在に基づき選択される、ヒト化免疫グロブリンまたは抗原結合フラグメント。
【請求項48】
前記ヒトアクセプター免疫グロブリンH鎖配列が、Kabat番号045919、Kab
at番号000459、Kabat番号000553、Kabat番号000386およ
びKabat番号M23691からなる群より選択される、請求項36〜47のいずれか
1項に記載のヒト化免疫グロブリンまたは抗原結合フラグメント。
【請求項49】
前記H鎖の少なくとも1個の希少枠組み残基が、その位置のヒト可変H鎖配列に普遍的で
あるアミノ酸残基で置換される、請求項36〜48のいずれか1項に記載のヒト化免疫グ
ロブリンまたは抗原結合フラグメント。
【請求項50】
前記H鎖の少なくとも1個の希少ヒト枠組み残基が、生殖細胞系可変H鎖配列からの対応
するアミノ酸残基で置換される、請求項36〜49のいずれか1項に記載のヒト化免疫グ
ロブリンまたは抗原結合フラグメント。
【請求項51】
前記生殖細胞系可変H鎖配列が、VH3−48、VH3−23、VH3−7、VH3−2
1およびVH3−11からなる群より選択される、請求項42に記載のヒト化免疫グロブ
リンまたは抗原結合フラグメント。
【請求項52】
請求項49〜51のいずれか1項に記載のヒト化免疫グロブリンまたは抗原結合フラグメ
ントであって、ここで、前記H鎖の希少枠組み残基が、ヒトH鎖可変領域サブグループ中
のH鎖可変領域配列のうち10%未満の該位置における存在に基づき選択され、かつ前記
普遍的な残基が、該H鎖可変領域サブグループ中の配列のうち50%を超える該位置での
存在に基づき選択される、ヒト化免疫グロブリンまたは抗原結合フラグメント。
【請求項53】
少なくとも108-1の結合親和性でβアミロイドペプチド(Aβ)に特異的に結合する
、請求項33〜52のいずれか1項に記載のヒト化免疫グロブリンもしくは抗原結合フラ
グメント。
【請求項54】
少なくとも109-1の結合親和性でβアミロイドペプチド(Aβ)に特異的に結合する
、請求項33〜52記載のいずれか1項に記載のヒト化免疫グロブリンもしくは抗原結合
フラグメント。
【請求項55】
可溶性βアミロイドペプチド(Aβ)および凝集型Aβ双方に結合する、請求項33〜5
4のいずれか1項に記載のヒト化免疫グロブリンまたは抗原結合フラグメント。
【請求項56】
前記可溶性βアミロイドペプチド(Aβ)が分散型Aβである、請求項55に記載のヒト
化免疫グロブリンまたは抗原結合フラグメント。
【請求項57】
βアミロイドペプチド(Aβ)の食作用を媒介する、請求項33〜56のいずれか1項に
記載のヒト化免疫グロブリンまたは抗原結合フラグメント。
【請求項58】
被験体の血液脳関門を横断する、請求項33〜57のいずれか1項に記載のヒト化免疫グ
ロブリンまたは抗原結合フラグメント。
【請求項59】
被験体のβアミロイドペプチド(Aβ)負荷および神経炎性ジストロフィー双方を低下さ
せる、請求項33〜58のいずれか1項に記載のヒト化免疫グロブリンまたは抗原結合フ
ラグメント。
【請求項60】
Fab、Fab’、Fabc、FvおよびFab’2フラグメントからなる群より選択さ
れる、請求項33〜59のいずれか1項に記載のヒト化免疫グロブリンまたは抗原結合フ
ラグメント。
【請求項61】
請求項33〜60のいずれか1項に記載のヒト化免疫グロブリンまたは抗原結合フラグメ
ントおよび製薬学的担体を含む、製薬学的組成物。
【請求項62】
請求項33〜61のいずれか1項に記載のヒト化免疫グロブリンまたは抗原結合フラグメ
ントを、使用のための指示書と一緒に備える、キット。
【請求項63】
医薬としての使用のための請求項34〜61のいずれか1項に記載のヒト化免疫グロブリ
ンまたは抗原結合フラグメント。
【請求項64】
請求項34〜61のいずれか1つ記載のヒト化免疫グロブリンまたは抗原結合フラグメン
トの有効投薬量の投与による、患者におけるアミロイド原性疾患の予防または処置におけ
る使用のための、ヒト化免疫グロブリンまたは抗原結合フラグメント。
【請求項65】
請求項34〜61のいずれか1つ記載のヒト化免疫グロブリンまたは抗原結合フラグメン
トの有効投薬量の投与による、患者におけるアルツハイマー病の予防または処置における
使用のための、ヒト化免疫グロブリンまたは抗原結合フラグメント。
【請求項66】
前記有効投薬量が1mg/kg体重である、請求項64または請求項65に記載のヒト化
免疫グロブリンまたは抗原結合フラグメント。
【請求項67】
前記有効投薬量が10mg/kg体重である、請求項64または請求項65に記載のヒト
化免疫グロブリンまたは抗原結合フラグメント。
【請求項68】
患者におけるアミロイド原性疾患の予防または治療のための医薬の製造における、請求項
34〜61のいずれか1項に記載のヒト化免疫グロブリンまたは抗原結合フラグメントの
使用。
【請求項69】
患者におけるアルツハイマー病の予防または治療のための医薬の製造における、請求項3
4〜61のいずれか1項に記載のヒト化免疫グロブリンまたは抗原結合フラグメントの使
用。
【請求項70】
請求項1〜17のいずれか1項に記載のL鎖をコードする、単離された核酸分子。
【請求項71】
請求項18〜32のいずれか1項に記載のH鎖をコードする、単離された核酸分子。
【請求項72】
請求項70または請求項71の核酸分子を含むベクター。
【請求項73】
請求項70または請求項71の核酸分子を含む宿主細胞。
【請求項74】
請求項72に記載のベクターを含む、宿主細胞。
【請求項75】
請求項73または請求項74に記載の宿主細胞を前記抗体またはそのフラグメントが産生
されるような条件下で培養する工程、および該宿主細胞または培養物から該抗体を単離す
る工程を包含する、抗体またはそのフラグメントを作製する方法。
【請求項76】
ヒト化免疫グロブリンまたはその抗原結合フラグメントであって、少なくとも10
の結合親和性でβアミロイドペプチド(Aβ)に特異的に結合し、ここで該ヒト化抗体
は、以下:
(a)配列番号2に示される3D6免疫グロブリンL鎖可変領域配列からの、相補性決
定領域(CDR)、ならびにL1、L2、L4、L15、L35、L36、L38、L4
4、L46、L47、L48、L49、L64、L66、L68、L69、L71、L8
3、L85、L87およびL98(Kabatの番号付け協定)からなる群より選択され
る少なくとも1個の可変L鎖枠組み残基を含む可変L鎖領域であって、ここで該可変L鎖
領域の残分がヒトアクセプター免疫グロブリンL鎖由来である可変L鎖領域、を含むL鎖
、ならびに
(b)配列番号8または配列番号12の残基1〜119に示される配列を有する可変H
鎖領域を含む、H鎖
を含む、ヒト化免疫グロブリンまたはその抗原結合フラグメント。
【請求項77】
ヒト化免疫グロブリンまたはその抗原結合フラグメントであって、少なくとも10
の結合親和性でβアミロイドペプチド(Aβ)に特異的に結合し、ここで該ヒト化抗体
は、以下:
(a)配列番号4に示される3D6免疫グロブリンH鎖可変領域配列からの、相補性決
定領域(CDR)、ならびにH2、H24、H26、H27、H28、H29、H30、
H37、H39、H40、H42、H45、H47、H48、H49、H67、H69、
H71、H80、H91、H93、H94およびH103(Kabatの番号付け協定)
からなる群より選択される少なくとも1個の可変H鎖枠組み残基を含む可変H鎖領域であ
って、ここで該可変H鎖領域の残分がヒトアクセプター免疫グロブリンH鎖由来である可
変H鎖領域、を含むH鎖、ならびに
(b)配列番号5または配列番号11の残基1〜112に示される配列を有する可変L
鎖領域を含む、L鎖
を含む、ヒト化免疫グロブリンまたはその抗原結合フラグメント。
【請求項78】
少なくとも3個の可変L鎖枠組み残基が、L1、L2、L4、L15、L35、L36、
L38、L44、L46、L47、L48、L49、L64、L66、L68、L69、
L71、L83、L85、L87およびL98(Kabatの番号付け協定)からなる群
より選択される、請求項76に記載のヒト化免疫グロブリン。
【請求項79】
少なくとも3個の可変H鎖枠組み残基が、H2、H24、H26、H27、H28、H2
9、H30、H37、H39、H40、H42、H45、H47、H48、H49、H6
7、H69、H71、H80、H91、H93、H94およびH103(Kabatの番
号付け協定)からなる群より選択される、請求項77に記載のヒト化免疫グロブリン。
【請求項80】
ヒト化免疫グロブリンまたはその抗原結合フラグメントであって、少なくとも10
の結合親和性でβアミロイドペプチド(Aβ)に特異的に結合し、ここで該ヒト化抗体
は、以下:
(i)以下を含む可変L鎖領域を含むL鎖:
(a)配列番号2に示される3D6免疫グロブリンL鎖可変領域配列からの相補性決
定領域(CDR);
(b)配列番号2由来のL2、L48、L64およびL71(Kabatの番号付け
協定)からなる群より選択される、少なくとも1個の可変L鎖カノニカル枠組み残基;な
らびに
(c)配列番号2由来のL36、L38、L44、L46、L87およびL98(K
abatの番号付け協定)からなる群より選択される、少なくとも1個の可変L鎖鎖間充
填枠組み残基;ならびに、必要に応じて
(d)配列番号2由来のL4、L35、L47、L49、L66、L68およびL6
9(Kabatの番号付け協定)からなる群より選択される、少なくとも1つの可変L鎖
バーニア領域枠組み残基、または配列番号2由来のL1、L15、L83およびL85(
Kabatの番号付け協定)からなる群より選択される、少なくとも1つの可変L鎖希少
枠組み残基;
ここで、該可変L鎖領域の残部はヒトアクセプター免疫グロブリンL鎖由来である、
L鎖;ならびに
(ii)配列番号8または配列番号12の残基1〜119に示される配列を有する可変
H鎖領域を含む、H鎖
を含む、ヒト化免疫グロブリンまたはその抗原結合フラグメント。
【請求項81】
ヒト化免疫グロブリンまたはその抗原結合フラグメントであって、少なくとも10
の結合親和性でβアミロイドペプチド(Aβ)に特異的に結合し、ここで該ヒト化抗体
は、以下:
(i)以下を含む可変H鎖領域を含むH鎖:
(a)配列番号4に示される3D6免疫グロブリンH鎖可変領域配列からの相補性決
定領域(CDR);
(b)配列番号4由来のH24、H26、H27、H29、H71およびH94(K
abatの番号付け協定)からなる群より選択される、少なくとも1個の可変H鎖カノニ
カル枠組み残基;
(c)配列番号4由来のH37、H39、H45、H47、H91、H93およびH
103(Kabatの番号付け協定)からなる群より選択される、少なくとも1個の可変
H鎖鎖間充填枠組み残基;ならびに
(d)配列番号4由来のH2、H28、H30、H48、H49、H67、H69お
よびH80(Kabatの番号付け協定)からなる群より選択される、少なくとも1つの
可変H鎖バーニア領域枠組み残基、または配列番号4由来のH40およびH42(Kab
atの番号付け協定)からなる群より選択される、少なくとも1つの可変H鎖希少枠組み
残基;
ここで、該可変H鎖領域の残部はヒトアクセプター免疫グロブリンH鎖由来である、
H鎖;ならびに
(ii)配列番号5または配列番号11の残基1〜112に示される配列を有する可変
L鎖領域を含む、L鎖
を含む、ヒト化免疫グロブリンまたはその抗原結合フラグメント。
【請求項82】
前記L鎖が、L4、L35、L47、L49、L66、L68およびL69(Kabat
の番号付け協定)からなる群より選択されるバーニア領域枠組み残基の少なくとも1つの
置換を含む、請求項80に記載のヒト化免疫グロブリンまたは抗原結合フラグメント。
【請求項83】
前記L鎖が、L1、L15、L83およびL85(Kabatの番号付け協定)からなる
群より選択される希少枠組み残基の少なくとも1つの置換を含む、請求項80に記載のヒ
ト化免疫グロブリンまたは抗原結合フラグメント。
【請求項84】
前記H鎖が、H2、H28、H30、H48、H49、H67、H69およびH180(
Kabatの番号付け協定)からなる群より選択されるバーニア領域枠組み残基の少なく
とも1つの置換を含む、請求項81に記載のヒト化免疫グロブリンまたは抗原結合フラグ
メント。
【請求項85】
前記H鎖が、H40およびH42(Kabatの番号付け協定)からなる群より選択され
る希少枠組み残基の少なくとも1つの置換を含む、請求項81に記載されるヒト化免疫グ
ロブリンまたは抗原結合フラグメント。
【請求項86】
ヒト化免疫グロブリンまたはその抗原結合フラグメントであって、少なくとも10
の結合親和性でβアミロイドペプチド(Aβ)に特異的に結合し、ここで該ヒト化抗体
は、以下:
(a)配列番号2に示される3D6免疫グロブリンL鎖可変領域配列由来の、相補性決
定領域(CDR)、ならびにL1、L2、L36およびL46(Kabatの番号付け協
定)からなる群より選択される少なくとも1個の可変L鎖枠組み残基を含む可変L鎖領域
を含み、ここで該可変枠組み領域の残分がヒトアクセプター免疫グロブリンL鎖由来であ
る、L鎖、ならびに
(b)配列番号8または配列番号12の残基1〜119に示される配列を有する可変H
鎖領域を含む、H鎖
を含む、ヒト化免疫グロブリンまたはその抗原結合フラグメント。
【請求項87】
ヒト化免疫グロブリンまたはその抗原結合フラグメントであって、少なくとも10
の結合親和性でβアミロイドペプチド(Aβ)に特異的に結合し、ここで該ヒト化抗体
は、以下:
(a)配列番号4に示される3D6免疫グロブリンH鎖可変領域配列由来の、相補性決
定領域(CDR)、ならびにH49、H93およびH94(Kabatの番号付け協定)
からなる群より選択される少なくとも1個の可変H鎖枠組み残基を含む可変H鎖領域を含
み、ここで該可変枠組み領域の残分がヒトアクセプター免疫グロブリンH鎖由来である、
H鎖、ならびに
(b)配列番号5または配列番号11の残基1〜112に示される配列を有する可変L
鎖領域を含む、L鎖
を含む、ヒト化免疫グロブリンまたはその抗原結合フラグメント。
【請求項88】
ヒト化免疫グロブリンまたはその抗原結合フラグメントであって、少なくとも10
の結合親和性でβアミロイドペプチド(Aβ)に特異的に結合し、ここで該ヒト化抗体
は、以下:
(a)配列番号2に示される3D6免疫グロブリンL鎖可変領域配列由来の、相補性決
定領域(CDR)、ならびに可変枠組み残基L2、L36およびL46(Kabatの番
号付け協定)を含む可変L鎖領域を含み、ここで該可変L鎖領域の残分がヒトアクセプタ
ー免疫グロブリンL鎖由来である、L鎖、ならびに
(b)配列番号8または配列番号12の残基1〜119に示される配列を有する可変H
鎖領域を含む、H鎖
を含む、ヒト化免疫グロブリンまたはその抗原結合フラグメント。
【請求項89】
ヒト化免疫グロブリンまたはその抗原結合フラグメントであって、少なくとも10
の結合親和性でβアミロイドペプチド(Aβ)に特異的に結合し、ここで該ヒト化抗体
は、以下:
(a)配列番号4に示される3D6免疫グロブリンH鎖可変領域配列由来の、相補性決
定領域(CDR)、ならびに可変枠組み残基H49、H93およびH94(Kabatの
番号付け協定)を含む可変H鎖領域を含み、ここで該可変H鎖領域の残部がヒトアクセプ
ター免疫グロブリンH鎖由来である、H鎖、ならびに
(b)配列番号5または配列番号11の残基1〜112に示される配列を有する可変L
鎖領域を含む、L鎖
を含む、ヒト化免疫グロブリンまたはその抗原結合フラグメント。
【請求項90】
ヒト化免疫グロブリンまたはその抗原結合フラグメントであって、少なくとも10
の結合親和性でβアミロイドペプチド(Aβ)に特異的に結合し、ここで該ヒト化抗体
は、以下:
(a)配列番号2に示される3D6免疫グロブリンL鎖可変領域配列由来の、相補性決
定領域(CDR)、ならびに可変枠組み残基L1、L2、L36およびL46(Kaba
tの番号付け協定)を含む可変L鎖領域を含み、ここで該可変枠組み領域の残分がヒトア
クセプター免疫グロブリンL鎖由来である、L鎖、ならびに
(b)配列番号8または配列番号12の残基1〜119に示される配列を有する可変H
鎖領域を含む、H鎖
を含む、ヒト化免疫グロブリンまたはその抗原結合フラグメント。
【請求項91】
前記ヒトアクセプターL鎖がサブタイプκII(Kabat協定)のものである、請求項
76、78、80、82、83、86、88および90のいずれか1項に記載の免疫グロ
ブリン。
【請求項92】
前記ヒトアクセプターH鎖がサブタイプIII(Kabat協定)のものである、請求項
77、79、81、84、85、87および89のいずれか1項に記載の免疫グロブリン

【請求項93】
前記ヒトアクセプターL鎖が、Kabat番号019230、Kabat番号00513
1、Kabat番号005058、Kabat番号005057、Kabat番号005
059、Kabat番号U21040およびKabat番号U41645からなる群より
選択される、請求項89記載の免疫グロブリン。
【請求項94】
前記ヒトアクセプターL鎖がKabat019230である、請求項89に記載の免疫グ
ロブリン。
【請求項95】
前記ヒトアクセプターH鎖が、Kabat番号045919、Kabat番号00045
9、Kabat番号000553、Kabat番号000386およびKabat番号M
23691からなる群より選択される、請求項90記載の免疫グロブリン。
【請求項96】
前記ヒトアクセプターH鎖がKabat番号045919である、請求項90に記載の免
疫グロブリン。
【請求項97】
少なくとも1個の希少ヒトL鎖枠組み残基が、該残基の位置においてヒト可変L鎖配列に
普遍的なアミノ酸残基で置換される、請求項76、78、82、83、86、88、90
、91、93および94のいずれか1項に記載の免疫グロブリン。
【請求項98】
少なくとも1個の希少ヒトL鎖枠組み残基が、生殖細胞系可変L鎖配列由来の対応するア
ミノ酸残基で置換される、請求項76、78、82、83、86、88、90、91、9
3および94のいずれか1項に記載の免疫グロブリン。
【請求項99】
前記生殖細胞系可変L鎖配列が、A1、A17、A18、A2およびA19からなる群よ
り選択される、請求項98に記載の免疫グロブリン。
【請求項100】
少なくとも1個の希少ヒトH鎖枠組み残基が、該残基の位置においてヒト可変H鎖配列に
普遍的であるアミノ酸残基で置換される、請求項77、79、81、84、85、87、
89、92、95および96のいずれか1項に記載の免疫グロブリン。
【請求項101】
少なくとも1個の希少ヒトH鎖枠組み残基が、生殖細胞系可変H鎖配列由来の対応するア
ミノ酸残基で置換される、請求項77、79、81、84、85、87、89、92、9
5および96のいずれか1項に記載の免疫グロブリン。
【請求項102】
前記生殖細胞系可変H鎖配列が、VH3−48、VH3−23、VH3−7、VH3−2
1および、VH3−11からなる群より選択される、請求項101に記載の免疫グロブリ
ン。
【請求項103】
前記生殖細胞系可変H鎖配列がVH3−23である、請求項101に記載の免疫グロブリ
ン。
【請求項104】
請求項97に記載の免疫グロブリンであって、ここで、前記希少枠組み残基が、ヒトL鎖
可変領域サブグループ中のL鎖可変領域配列のうち10%未満の該残基の位置における存
在に基づき選択され、かつ前記普遍的な残基が、該L鎖可変領域サブグループ中の配列の
うち50%を超える該残基の位置での存在に基づき選択される、免疫グロブリン。
【請求項105】
請求項100に記載の免疫グロブリンであって、ここで、前記希少枠組み残基が、ヒトH
鎖可変領域サブグループ中のH鎖可変領域配列のうち10%未満の該残基の位置における
存在に基づき選択され、かつ前記普遍的な残基が、該H鎖可変領域サブグループ中の配列
のうち50%を超える該残基の位置での存在に基づき選択される、免疫グロブリン。
【請求項106】
前記ヒトL鎖可変枠組み領域がヒトκL鎖可変領域である、請求項76、78、82、8
3、86、88、90、91、93および94のいずれか1項に記載のヒト化免疫グロブ
リン。
【請求項107】
前記ヒトH鎖可変枠組み領域がヒト免疫グロブリンIgG1H鎖可変領域である、請求項
77、79、81、84、85、87、89、92、95および96のいずれか1項に記
載の免疫グロブリン。
【請求項108】
定常領域がヒトIgG1由来である、請求項76〜90のいずれか1項に記載のヒト化免
疫グロブリン。
【請求項109】
定常領域がヒトIgG4由来である、請求項76〜90のいずれか1項に記載の免疫グロ
ブリン。
【請求項110】
少なくとも10−1の結合親和性でβアミロイドペプチド(Aβ)に特異的に結合す
る、請求項76〜90のいずれか1項に記載の免疫グロブリンまたは抗原結合フラグメン
ト。
【請求項111】
少なくとも10−1の結合親和性でβアミロイドペプチド(Aβ)に特異的に結合す
る、請求項110に記載の免疫グロブリンまたは抗原結合フラグメント。
【請求項112】
前記H鎖のアイソタイプがγ1である、請求項76〜90のいずれか1項に記載の免疫グ
ロブリンまたは抗原結合フラグメント。
【請求項113】
可溶性βアミロイドペプチド(Aβ)および凝集型Aβの両方に結合する、請求項76〜
90のいずれか1項に記載の免疫グロブリンまたは抗原結合フラグメント。
【請求項114】
前記可溶性βアミロイドペプチド(Aβ)が分散型Aβである、請求項113に記載の免
疫グロブリン。
【請求項115】
βアミロイドペプチド(Aβ)の食作用を媒介する、請求項76〜90のいずれか1項に
記載の免疫グロブリンまたは抗原結合フラグメント。
【請求項116】
被験体において血液脳関門を横断する、請求項76〜90のいずれか1項に記載の免疫グ
ロブリンまたは抗原結合フラグメント。
【請求項117】
被験体においてβアミロイドペプチド(Aβ)負荷および神経性ジストロフィーの両方を
低減する、請求項76〜90のいずれか1項に記載の免疫グロブリンまたは抗原結合フラ
グメント。
【請求項118】
少なくとも10−1の結合親和性でβアミロイドペプチド(Aβ)に特異的に結合す
る、配列番号8の残基1〜119に示される可変H鎖領域および配列番号11の残基1〜
112に示される可変L鎖領域を含む、免疫グロブリンまたはその抗原結合フラグメント

【請求項119】
少なくとも10−1の結合親和性でβアミロイドペプチド(Aβ)に特異的に結合す
る、配列番号12の残基1〜119に示される可変H鎖領域および配列番号5の残基1〜
112に示される可変L鎖領域を含む、免疫グロブリンまたはその抗原結合フラグメント

【請求項120】
少なくとも10−1の結合親和性でβアミロイドペプチド(Aβ)に特異的に結合す
る、配列番号8の残基1〜119に示される可変H鎖領域、配列番号11の残基1〜11
2に示される可変L鎖領域およびヒトIgG1由来の定常領域を含む、免疫グロブリン。
【請求項121】
少なくとも10−1の結合親和性でβアミロイドペプチド(Aβ)に特異的に結合す
る、配列番号12の残基1〜119に示される可変H鎖領域、配列番号5の残基1〜11
2に示される可変L鎖領域およびヒトIgG1由来の定常領域を含む、免疫グロブリン。
【請求項122】
配列番号5に示されるアミノ酸配列の残基1〜112と少なくとも95%の配列同一性を
有するアミノ酸配列を含む、単離されたポリペプチド。
【請求項123】
配列番号8に示されるアミノ酸配列の残基1〜119と少なくとも99%の配列同一性を
有するアミノ酸配列を含む、単離されたポリペプチド。
【請求項124】
配列番号11に示されるアミノ酸配列の残基1〜112と少なくとも95%の配列同一性
を有するアミノ酸配列を含む、単離されたポリペプチド。
【請求項125】
配列番号12に示されるアミノ酸配列の残基1〜119と少なくとも99%の配列同一性
を有するアミノ酸配列を含む、単離されたポリペプチド。
【請求項126】
配列番号11に示されるアミノ酸配列の残基1〜112を含む、単離されたポリペプチド

【請求項127】
配列番号12に示されるアミノ酸配列の残基1〜119と少なくとも95%の配列同一性
を有するアミノ酸配列を含む、単離されたポリペプチド。
【請求項128】
配列番号5または配列番号11のアミノ酸配列の残基1〜112を含み、少なくとも1つ
の保存的アミノ酸置換を含むポリペプチド変異体であって、少なくとも10−1の結
合親和性でβアミロイドペプチド(Aβ)に特異的に結合する能力を保持する、ポリペプ
チド変異体。
【請求項129】
配列番号8または配列番号12のアミノ酸配列の残基1〜119を含むポリペプチド変異
体であって、少なくとも1つの保存的アミノ酸置換を含み、少なくとも10−1の結
合親和性でβアミロイドペプチド(Aβ)に特異的に結合する能力を保持する、ポリペプ
チド変異体。
【請求項130】
配列番号8のアミノ酸配列の残基1〜112を含むか、配列番号5のアミノ酸配列の残基
1〜119を含む、単離されたポリペプチド。
【請求項131】
請求項76〜125のいずれか1項に記載のヒト化免疫グロブリンまたは抗原結合フラグ
メント、および製薬学的担体を含む、製薬学的組成物。
【請求項132】
請求項76〜125のいずれか1項に記載の免疫グロブリンまたは抗原結合フラグメント
を、使用のための指示書と一緒に備える、キット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−147797(P2012−147797A)
【公開日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−100412(P2012−100412)
【出願日】平成24年4月25日(2012.4.25)
【分割の表示】特願2007−270634(P2007−270634)の分割
【原出願日】平成13年12月6日(2001.12.6)
【出願人】(309040701)ワイス・エルエルシー (181)
【出願人】(510020022)
【Fターム(参考)】